JP4926856B2 - 端子用銅合金条材及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、各種電子・電気部品において使用されている端子を製作するための端子用銅合金条材及びその製造方法に関する。
従来、前述の端子として銅合金条材を加工して製作された様々な形状のものが広く使用されている。たとえば嵌合型端子は、嵌合凸部を備えるオス形端子と嵌合凹部を備えるメス形端子とがあり、これら嵌合凸部と嵌合凹部との嵌合によって電気的に接続されるように構成されている。また、これらオス形端子やメス形端子には、電気が通電される芯線を圧着して固定する芯線圧着部をそれぞれ備えている。
芯線圧着部においては、芯線との接続信頼性を向上させるために芯線を強固に固定することが求められている。たとえば特許文献1には、芯線圧着部の一方の端部を他方の端部の外側にオーバーラップさせたものが提案されている。また、引用文献2には、芯線圧着部に金属ろう材を介在させて芯線をろう付けするものが提案されている。
また、オス形端子においては、嵌合凸部の変形を防止して嵌合凹部との嵌合を確実にするために、嵌合凸部の強度向上が求められている。たとえば特許文献3には、嵌合凸部として別体の棒材を組み付けたものが提案されている。また、引用文献4には、曲げ加工によって厚肉の嵌合凸部を形成したものが提案されている。
特開平07−161391号公報 特開平09−082447号公報 特許第3518180号公報 特許第3478010号公報
しかしながら、引用文献1に記載された端子では、芯線のカシメ加工が非常に複雑となり、加工のばらつきによって芯線の固定強度が変動してしまうおそれがあった。
引用文献2に記載された端子では、使用時に端子部分が高温になった場合にろう材が溶融して芯線が外れてしまうおそれがあった。また、ろう付けする際に、溶融したろう材が芯線圧着部以外の部分に滲み出してきてしまうおそれがあった。
引用文献3に記載されたオス形端子においては、嵌合凸部として別体の棒材が組み付けられているので、この棒材と端子本体との接続不良によって信頼性が低下するおそれがあった。また、加工が複雑となり、この端子の製作コストが高くなってしまうといった問題があった。
引用文献4に記載されたオス形端子においては、嵌合凸部を曲げ加工によって成形するため、加工が非常に複雑となり、加工のばらつきによって寸法精度が劣化するといった問題があった。
さらに、嵌合凹部を有するメス形端子においては、嵌合凹部を曲げ加工によって成形するため、端子用銅合金条材には良好な曲げ加工性も求められている。これは、オス形端子の芯線圧着部及び嵌合凸部以外の部分も同様である。曲げ加工性を向上させるために、銅合金条材の板厚を薄くした場合には、芯線圧着部の強度が不足し、芯線を強固に固定できなくなってしまう。
本発明は、前述の事情に鑑みてなされたものであって、良好な曲げ加工性を備えるとともに、芯線圧着部や嵌合凸部等を簡単にかつ高強度に成形することが可能な端子用銅合金条材及びその製造方法を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明に係る端子用銅合金条材は、端子を製作するための端子用銅合金条材であって、時効析出型銅合金で構成されるとともに、条材の長手方向に直交する断面において、板厚の厚い厚板部と、この厚板部よりも板厚の薄い薄板部とを備えており、前記厚板部の引張強度TS1と前記薄板部の引張強度TS2との比TS1/TS2が、1<TS1/TS2≦1.4の範囲となるように設定され、前記厚板部のビッカース硬さHv1と前記薄板部のビッカース硬さHv2との比Hv1/Hv2が、1<Hv1/Hv2≦1.3の範囲となるように設定され、前記厚板部のばね限界値Kb1と前記薄板部のKb2との比Kb1/Kb2が、1<Kb1/Kb2≦1.5の範囲となるように設定され、前記厚板部の板厚t1と前記薄板部の板厚t2との板厚比t1/t2が、1.1≦t1/t2≦6の範囲となるように設定されていることを特徴としている。
本発明に係る端子用銅合金条材によれば、条材の長手方向に直交する断面において厚板部と薄板部とを備えているので、厚板部によって芯線圧着部を成形することで芯線を強固に固定することが可能な端子を製作することができる。また、厚板部でオス形端子の嵌合凸部を成形することで、寸法精度が良いオス形端子を効率良く製作することができる。一方、薄板部は曲げ加工性が良好であるため、メス形端子の嵌合凹部等を寸法精度良く成形することができる。
また、前記厚板部の引張強度TS1と前記薄板部の引張強度TS2との比TS1/TS2が、1<TS1/TS2≦1.4の範囲となるように設定されているので、厚板部の強度がさらに高く設定され、芯線を強固に固定することができる。これにより、芯線と端子との密着力が高められ、圧着部分の接触抵抗が低く安定することになり、大電流を通電した場合の自己発熱を抑えることが可能となる。
ここで、前記厚板部のビッカース硬さHv1と前記薄板部のビッカース硬さHv2との比Hv1/Hv2を、1<Hv1/Hv2≦1.3の範囲となるように設定され、また、前記厚板部のばね限界値Kb1と前記薄板部のKb2との比Kb1/Kb2を、1<Kb1/Kb2≦1.5の範囲となるように設定されている
このため、厚板部によって芯線圧着部を成形することで芯線をさらに強固に固定することが可能な端子を製作することができる。
さらに、前記厚板部の板厚t1と前記薄板部の板厚t2との板厚比t1/t2を、1.1≦t1/t2≦6の範囲となるように設定されている
このため、薄板部の曲げ加工性を確保できるとともに、厚板部の強度向上を図ることができる。
ここで、前記時効析出型銅合金を、Ni;0.5〜3.0wt%,Si;0.08〜0.8wt%、Sn;0.1〜0.9wt%、Zn;0.1〜3.0wt%を含有する銅合金としてもよい。
また、前記時効析出型銅合金を、Cr;0.05〜0.4wt%,Zr;0.005〜0.5wt%、Si;0.005〜0.1wt%を含有する銅合金としてもよい。
これらの場合には、強度、曲げ加工性、導電性のバランスに優れた端子を製作することができる。
また、本発明に係る端子用銅合金条材の製造方法は、断面矩形状の鋳塊に圧延工程を施した後に、溶体化処理工程を施し、次いで、前記厚板部と前記薄板部とを形成する異形加工工程の後に、時効処理工程を有することを特徴としている。
このような構成とされた本発明に係る端子用銅合金条材の製造方法によれば、断面矩形状の鋳塊に圧延工程を施した後に、溶体化処理工程を施し、次いで、厚板部と薄板部とを形成した後に時効処理を施すことで、厚板部及び薄板部の引張強度、ビッカース硬さ、ばね限界値等の特性を前述のように設定することが可能となる。
本発明によれば、曲げ加工性に優れた部分と強度が向上された部分とを備え、端子を製作するのに適した端子用銅合金条材及びその製造方法を提供することができる。
以下に、本発明の一実施形態である端子用銅合金条材について添付した図面を参照して説明する。
本実施形態である端子用銅合金条材10は、たとえばNi;0.5〜3.0wt%,Si;0.08〜0.8wt%、Sn;0.1〜0.9wt%、Zn;0.1〜3.0wt%を含有する時効析出型銅合金で構成されており、端子用銅合金条材10の長手方向に直交する断面において、板厚の厚い厚板部11と、この厚板部11よりも板厚の薄い薄板部12とを備えている。本実施形態では、図1に示すように、端子用銅合金条材10の幅方向中央部分に厚板部11が設けられている。
ここで、厚板部11の板厚t1と薄板部12の板厚t2との板厚比t1/t2は、1.1≦t1/t2≦6の範囲となるように設定されている。なお、具体的には、厚板部11の板厚t1が0.62mm、薄板部12の板厚t2が0.2mmとされており、板厚比t1/t2は3.1に設定されている。
薄板部12は、その引張強度TS2が600〜700N/mmに設定されている。これに対して、厚板部11の引張強度TS1は、薄板部12の引張強度TS2よりも高く設定されており、引張強度の比TS1/TS2が、1<TS1/TS2≦1.4の範囲となるように設定されている。
また、薄板部12のビッカース硬さHv2は165〜230に設定されている。これに対して、厚板部11のビッカース硬度Hv1は、薄板部12のビッカース硬さHv2よりも硬く設定され、ビッカース硬度の比Hv1/Hv2が、1<Hv1/Hv2≦1.3の範囲となるように設定されている。
さらに、薄板部12のばね限界値Kb2は440N/mm以上となるように設定されている。これに対して、厚板部11のばね限界値Kb1は、薄板部12のばね限界値Kb2よりも高く設定され、ばね限界値の比Kb1/Kb2が、1<Kb1/Kb2≦1.5の範囲となるように設定されている。
次に、この端子用銅合金条材10の製造方法について説明する。
まず、原料を溶解炉にて溶解して前記成分の銅溶湯を得るとともに、この銅溶湯を鋳造して断面矩形状の鋳塊を作製する(鋳造工程)。この鋳塊を熱間圧延と冷間圧延により、板厚1〜2mmとする(圧延工程)。その後、700℃〜950℃に加熱・急冷して合金元素を溶体化する(溶体化処理工程)。
次に、金型を用いた圧延を施すことにより、長手方向の断面において板厚が互いに異なる厚板部11と薄板部12とを形成する(異形加工工程)。
そして、この異形加工工程によって厚板部11と薄板部12とを形成した後に、300 〜500℃×3〜5時間で時効焼鈍を行い、溶体化した合金元素を析出させて引張強度TS、ビッカース硬さHv、ばね限界値Kb等の特性を調整する(時効処理工程)。ここで、板厚が異なる状態で同じ条件で時効処理されるため、厚板部11と薄板部12とでは析出の状態が異なることになり、前述したように引張強度、ビッカース硬さ、ばね限界値に差が生じることになる。
その後、仕上圧延によって板厚を最終的に調整するとともに250〜450℃の低温焼鈍を行うことで、本実施形態の厚板部11と薄板部12とを備えた端子用銅合金条材10が製造される。
本実施形態である端子用銅合金条材10は、芯線Wを圧着して固定する芯線圧着部を備えた端子に加工される。図2及び図3にメス形端子の一例を示す。
図2に示すメス形端子15は、その先端側(図2において左下側)に嵌合凹部16が設けられ、後端側(図2において右上側)に芯線圧着部17が設けられている。このメス形端子15は、端子用銅合金条材10の厚板部11が芯線圧着部17となるように、かつ、薄板部12が嵌合凹部16となるようにして製作されており、嵌合凹部16部分の厚さが0.2mmとされ、芯線圧着部17部分の厚さが0.62mmとされている。
嵌合凹部16は、薄板部12を曲げ加工することで成形されている。また、芯線圧着部17では、図3に示すように、芯線Wを巻き込むようにして固定している。
本実施形態である端子用銅合金条材10によれば、端子用銅合金条材10の長手方向に直交する断面において互いに板厚のことなる厚板部11と薄板部12とを備えているので、厚板部11によって芯線圧着部17を成形することで芯線Wを強固に固定することが可能な端子を製作することができる。また、薄板部12は曲げ加工性が良好であるため、メス形端子15の嵌合凹部16を寸法精度良く成形することができる。
ここで、芯線圧着部17においては、図3に示すように、芯線Wが十分に圧縮された状態で固定されるため、芯線Wと芯線圧着部17との接触抵抗を低く安定させることができる。これにより、大電流を通電した場合の自己発熱を抑えることが可能となる。
また、厚板部11の引張強度TS1と薄板部12の引張強度TS2との比TS1/TS2が、1<TS1/TS2≦1.4の範囲となるように設定され、厚板部11のビッカース硬さHv1と薄板部12のビッカース硬さHv2との比Hv1/Hv2が、1<Hv1/Hv2≦1.3の範囲となるように設定され、厚板部11のばね限界値Kb1と薄板部12のKb2との比Kb1/Kb2が、1<Kb1/Kb2≦1.5の範囲となるように設定されているので、厚板部11によって芯線圧着部17を成形することで芯線Wをさらに強固に固定することが可能となる。
さらに、厚板部11の板厚t1と薄板部12の板厚t2との板厚比t1/t2が1.1 ≦t1/t2≦6の範囲となるように設定され、本実施形態では、t1/t2=3.1とされているので、薄板部12の曲げ加工性を確保できるとともに、厚板部11の強度を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態である端子用銅合金条材について説明したが、本発明はこの記載に限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
図1に示すように厚板部を端子用銅合金条材の幅方向中央部に設けたものとして説明したが、これに限定されることはなく、端子用銅合金条材の長手方向に直交する断面において板厚が互いに異なる厚板部と薄板部を備えていればよい。端子用銅合金条材の断面形状は、この端子用銅合金条材から製作される端子の形状にあわせて適宜設定することが好ましい。
たとえば、図4に示すように厚板部21を端子用銅合金条材20の幅方向両端部に設けた場合には、先端側に嵌合凸部が設けられ、後端側に芯線圧着部が設けられたオス形端子を製作することができる。厚板部21からそれぞれ嵌合凸部及び芯線圧着部を成形し、嵌合凸部と芯線圧着部との間の部分を薄板部22で成形することにより、芯線を強固に固定できるとともに、嵌合凸部の寸法精度を向上させることができる。また、嵌合凸部を厚板部の板厚のままで成形することが可能となり、オス形端子を効率良く製作することができる。
また、時効硬化型銅合金として、Ni;0.5〜3.0wt%,Si;0.08〜0.8wt%、Sn;0.1〜0.9wt%、Zn;0.1〜3.0wt%を含有する銅合金を例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、Cr;0.05〜0.4wt%,Zr;0.005〜0.5wt%、Si;0.005〜0.1wt%を含有する銅合金や、その他の時効硬化型銅合金であってもよい。但し、Ni;0.5〜3.0wt%,Si;0.08〜0.8wt%、Sn;0.1〜0.9wt%、Zn;0.1〜3.0wt%を含有する銅合金やCr;0.05〜0.4wt%,Zr;0.005〜0.5wt%、Si;0.005〜0.1wt%を含有する銅合金は、引張強度、曲げ加工性、導電率のバランスがよく、端子用銅合金条材に適している。
また、この端子用銅合金条材から嵌合型端子であるメス形端子を製作するものとして説明したが、これに限定されることはなく、その他の形状の端子を製作してもよい。
さらに、溶体化処理条件、時効処理条件、低温焼鈍条件等は、例示したものに限定されることはなく、材質、要求される特性等に応じて適宜設定することができる。
以下に、厚板部及び薄板部の板厚を変更して、本発明に係る端子用銅合金条材の製造方法によって端子用銅合金条材を製造し、厚板部及び薄板部の特性評価を行った。
Ni;0.5〜3.0wt%,Si;0.08〜0.8wt%、Sn;0.1〜0.9wt%、Zn;0.1〜3.0wt%を含有する銅合金を用いた。異形加工を行う前の銅素材の板厚を0.988mmとし、そのビッカース硬度を99.9とした。
特性評価結果を表1に示す。
Figure 0004926856
板厚比t1/t2を3.1、2.48、2.08、1.85と変化させたが、いずれも引張強度比TS1/TS2、ビッカース硬さ比Hv1/Hv2、ばね限界値比Kb1/Kb2が本発明の範囲内となっている。また、板厚比t1/t2が大きいほど、引張強度比TS1/TS2、ビッカース硬さ比Hv1/Hv2、ばね限界値比Kb1/Kb2が大きくなることが確認される。
この特性評価結果から、本発明に係る端子用銅合金条材の製造方法によって、厚板部と薄板部との特性がそれぞれ異なる端子用銅合金条材を製造できることが確認された。
良好な曲げ加工性を備えるとともに、芯線圧着部や嵌合凸部等を簡単にかつ高強度に成形することが可能な端子用銅合金条材及びその製造方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態である端子用銅合金条材の断面図である。 図1に示す端子用銅合金条材を加工して製作されたメス形端子の斜視図である。 図2におけるX−X断面図である。 本発明の他の実施形態である端子用銅合金条材の断面図である。
符号の説明
10、20 端子用銅合金条材
11、21 厚板部
12、22 薄板部

Claims (4)

  1. 端子を製作するための端子用銅合金条材であって、
    時効析出型銅合金で構成されるとともに、
    条材の長手方向に直交する断面において、板厚の厚い厚板部と、この厚板部よりも板厚の薄い薄板部とを備えており、
    前記厚板部の引張強度TS1と前記薄板部の引張強度TS2との比TS1/TS2が、
    1<TS1/TS2≦1.4の範囲となるように設定され
    前記厚板部のビッカース硬さHv1と前記薄板部のビッカース硬さHv2との比Hv1/Hv2が、
    1<Hv1/Hv2≦1.3の範囲となるように設定され、
    前記厚板部のばね限界値Kb1と前記薄板部のKb2との比Kb1/Kb2が、
    1<Kb1/Kb2≦1.5の範囲となるように設定され、
    前記厚板部の板厚t1と前記薄板部の板厚t2との板厚比t1/t2が、
    1.1≦t1/t2≦6の範囲となるように設定されていることを特徴とする端子用銅合金条材。
  2. 請求項に記載の端子用銅合金条材であって、
    前記時効析出型銅合金が、Ni;0.5〜3.0wt%,Si;0.08〜0.8wt%、Sn;0.1〜0.9wt%、Zn;0.1〜3.0wt%を含有する銅合金であることを特徴とする端子用銅合金条材。
  3. 請求項に記載の端子用銅合金条材であって、
    前記時効析出型銅合金が、Cr;0.05〜0.4wt%,Zr;0.005〜0.5wt%、Si;0.005〜0.1wt%を含有する銅合金であることを特徴とする端子用銅合金条材。
  4. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の端子用銅合金条材の製造方法であって、
    断面矩形状の鋳塊に圧延工程を施した後に、溶体化処理工程を施し、次いで、前記厚板部と前記薄板部とを形成する異形加工工程の後に、時効処理工程を有することを特徴とする端子用銅合金条材の製造方法。
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