JP4926140B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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本発明は、加熱調理器に関するものである。
従来、誘導加熱調理器に関し、『天板の汚れを検知して、赤外線センサの異常を補正すること。』を目的とした技術として、『鍋1を加熱する加熱コイル3と、加熱コイル3の上部で鍋1を載置する天板2と、加熱コイル3に供給する電力を制御する制御手段5と、天板2下面に置かれ鍋1底面から放射される赤外線を検知する赤外線検出手段6と、赤外線検出手段6の出力から鍋1底面温度を検出する赤外線温度検知手段7と、工場出荷時、赤外線検出手段6に所定の入力を与えた状態おいて、赤外線温度検知手段7の出力を記憶する初期温度記憶手段9と、初期温度記憶手段9に記憶された値と、赤外線温度検知手段7の出力とを比較して、天板2の汚れを検知する汚れ検知手段8を備えることにより、精度よく天板2の汚れを検知し、制御温度を補正し、電力を抑制、または、使用者に清掃を喚起することができ、調理性能と安全性を向上させる。』というものが提案されている(特許文献1)。
特開2008−16203号公報(要約)
上記特許文献1に記載の技術では、天板2の汚れを検出して制御温度を補正する。しかし、天板2の汚れ自体はユーザが比較的気付きやすいため、同技術は汚れの検知というよりは、制御温度の補正を目的とした技術であると考えられる。
一方、調理庫内で加熱調理等を行う加熱調理器の場合、調理庫内の汚れはユーザが気付きにくいため、これを検出するための技術が別途必要である。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、調理庫内の汚れを検出することのできる加熱調理器を得ることを目的とする。
本発明に係る加熱調理器は、被加熱物を収納する調理庫と、調理庫内に収納された被加熱物を加熱する加熱手段と、調理庫の壁面温度を検出するセンサと、少なくとも、加熱手段の火力を示す複数の加熱レベル毎に設定され、調理庫の壁面の汚れ具合を壁面温度に基づいて判定させるための温度基準値が格納された記憶部と、加熱時における加熱手段の加熱レベルから該加熱レベルに対応づけられた温度基準値を選択し、センサにより検出された壁面温度と選択した温度基準値とを比較し、その比較結果に基づいて調理庫の壁面の汚れ具合を判定する演算部と、演算部の判定結果に基づいて調理庫の壁面の汚れ具合を報知する報知部とを備えたものである。
本発明に係る加熱調理器によれば、調理庫の所定の物理量をセンサが検出し、演算部はその検出結果に基づき、調理庫内の汚れを検出することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。
本実施の形態1に係る加熱調理器100は、調理庫110、赤外線温度センサ121、演算部130、記憶部140、報知部150を備える。
調理庫110は、被調理物を加熱するヒータを備え、被調理物を内部に収納して加熱調理を行うものである。調理庫110の内部には、使用時間の累積にともなって汚れ200が堆積する。ここでは調理庫110の側面に汚れ200が横方向に堆積する例を示したが、その他の箇所にも汚れ200が堆積することもある。
赤外線温度センサ121は、調理庫110の外部に配置され、調理庫110の外壁面から放射される赤外線を検出することで調理庫110の壁面温度を検出し、その検出結果を演算部130に出力する。
演算部130は、赤外線温度センサ121の検出結果と、記憶部140が格納している後述の温度対応情報とに基づき、調理庫110内の汚れ200の程度を判定する。
記憶部140は、加熱調理器100の出荷時点において、加熱調理時に調理庫110の外壁から放射される赤外線の検出値を温度に換算した温度対応情報を格納している。温度対応情報については、後述の図2で改めて説明する。
報知部150は、演算部130の指示に基づき、汚れ200の程度を報知する。報知の手法は、例えば液晶ディスプレイや発光ダイオードを用いた表示、音声による報知などが考えられる。
以上、本実施の形態1に係る加熱調理器100の構成を説明した。
次に、汚れ200の程度を検出する原理と動作について説明する。
調理庫110内に汚れ200が堆積すると、加熱時に汚れ200が熱を吸収し、調理庫110の壁面温度が上昇しやすくなる。
そこで、調理庫110内のヒータの加熱レベルと壁面温度の関係に着目し、加熱レベルに対して壁面温度が過度に上昇していれば、汚れ200が調理庫110の壁面に堆積しているものと判定する。
壁面温度がどの程度上昇していればどの程度の汚れ200が堆積しているとみなすかについては、記憶部140に格納する後述の温度基準値情報を用いて判定する。
図2は、記憶部140が格納している温度対応情報の構成図である。
温度対応情報は、3列のテーブル形式で格納されており、「加熱レベル」列、「温度基準値」列、「汚れレベル」列を有する。
温度対応情報は、必ずしもテーブル形式で構成する必要はなく、同様の情報を表す任意の形式で構成することができる。
「加熱レベル」列には、調理庫110内ヒータの加熱レベルを表す数値が格納される。
「温度基準値」列には、「加熱レベル」列の数値毎に、汚れ200の程度を調理庫110の壁面温度に基づき判定するための基準値が格納される。
「汚れレベル」列には、「加熱レベル」列の数値と「温度基準値」列の基準値に基づき定められる汚れレベルを表す数値が格納される。
図2のデータ例では、各加熱レベル毎に複数の温度基準値を定め、各温度基準値に対応して汚れレベルが定まる。
例えば、ヒータの加熱レベルが1のとき、赤外線温度センサ121の検出結果が温度基準値1超かつ温度基準値2以下であれば、調理庫110内の汚れレベルは「中」であることが分かる。
なお、図2のデータ例では、ヒータの加熱レベル毎に温度基準値を定めている例を示したが、必ずしもヒータの全ての加熱レベルについて温度基準値を定める必要はない。また、温度基準値や汚れレベルの個数は、調理庫110の仕様や求める精度などに応じて適宜定めればよい。
本実施の形態1における「加熱手段」は、被調理物を加熱するヒータが相当する。
また、「基準値」「温度対応情報」は、図2のデータが相当する。
次に、演算部130が図2のデータと赤外線温度センサ121の検出結果を用いて汚れ200の程度を判定する手順を説明する。
(1)ユーザは、図示しない操作部を操作するなどして、調理庫110内のヒータの加熱レベルを設定し、加熱動作を開始させる。
(2)演算部130は、ヒータの加熱動作が開始してから所定時間経過後、赤外線温度センサ121の検出結果を取得する。また、記憶部140が格納している図2のデータを参照し、ヒータの加熱レベルに対応した各列の値を取得する。
ここでいう所定時間とは、ヒータの加熱動作が開始してから調理庫110の壁面温度が十分に上昇するまでに要する程度の時間である。
(3)演算部130は、赤外線温度センサ121の検出結果と、図2のデータの該当部分とを比較し、汚れ200の程度を判定する。
(4)演算部130は、汚れ200の程度を報知するよう、報知部150に指示する。
(5)報知部150は、演算部130の指示にしたがって汚れ200の程度を報知する。
以上、演算部130が汚れ200の程度を判定する手順を説明した。
報知部150が行う報知は、汚れ200の程度に応じて内容を変更してもよいし、一律に同じ報知内容としてもよい。
なお、汚れ200の程度を判定する処理は、加熱調理時に行ってもよいし、汚れ判定を行うようユーザが操作部等で指示したときに行うようにしてもよい。
本実施の形態1の図1では、調理庫110の側面から放射される赤外線を検出する例を示したが、検出位置はこれに限られるものではない。
以上のように、本実施の形態1によれば、演算部130は、赤外線温度センサ121が検出した調理庫110の壁面温度と、記憶部140が格納している図2のデータとを比較することにより、調理庫110の汚れ200の程度を判定することができる。
また、本実施の形態1によれば、調理庫110の壁面温度を用いて汚れ200の程度の判定を行うので、加熱調理中でも判定を行うことが可能である。
また、本実施の形態1によれば、図2で説明した温度対応情報において、加熱レベル毎に温度基準値を定めているので、演算部130は、任意の加熱レベルで汚れ200の程度を判定することができる。
また、本実施の形態1によれば、図2で説明した温度対応情報において、加熱レベル毎に複数の温度基準値を定めているので、演算部130は、単に汚れ200が生じているか否かのみならず、汚れ200の程度を詳細に判定することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2では、赤外線温度センサ121が検出する温度の上昇曲線に基づき汚れ200の程度を判定する手法を説明する。なお、本実施の形態2に係る加熱調理器100の構成は、実施の形態1で説明したものと概ね同様であるため、以下では差異点を中心に説明する。
図3は、調理庫110のヒータを加熱動作させているときの、赤外線温度センサ121の検出結果をグラフで示したものである。縦軸は検出温度、横軸は加熱を開始してからの経過時間に対応する。
図3(a)は加熱調理器100の出荷時の温度上昇曲線、図3(b)は汚れ200が堆積しているときの温度上昇曲線である。
汚れ200が堆積しているときは、まず汚れ200が加熱され、その後に熱が調理庫110の壁面に伝わる。したがって、汚れ200の堆積程度に応じて、熱が調理庫110の壁面に伝わる時間が余分にかかる。
そのため、汚れ200が堆積していると、調理庫110の壁面温度が加熱レベルに応じて設定される温度に達するまで、より多くの時間を要することになる。
演算部130は、このことを利用して、検出温度が所定の設定温度に達するまでの時間(図3(b)の「所要時間2」)が所定値以上であるときには、汚れ200が堆積しているものと判定することができる。
なお、汚れ200が熱を吸収することにより、温度上昇幅が工場出荷時よりも大きくなることについては、実施の形態1と同様である。
図4は、記憶部140が格納している時間対応情報の構成図である。
時間対応情報は、3列のテーブル形式で格納されており、「加熱レベル」列、「時間基準値」列、「汚れレベル」列を有する。
時間対応情報は、必ずしもテーブル形式で構成する必要はなく、同様の情報を表す任意の形式で構成することができる。
「時間基準値」列には、「加熱レベル」列の数値毎に、図3(b)の「所要時間2」に相当する数値が格納される。その他の列については、図2と同様である。
図4のデータ例では、各加熱レベル毎に複数の時間基準値を定め、各時間基準値に対応して汚れレベルが定まる。
例えば、ヒータの加熱レベルが1のとき、赤外線温度センサ121の検出結果が加熱レベル1の設定温度に達するまでに要した時間が、時間基準値1超かつ時間基準値2以下であれば、調理庫110内の汚れレベルは「中」であることが分かる。
なお、図4のデータ例では、ヒータの加熱レベル毎に時間基準値を定めている例を示したが、必ずしもヒータの全ての加熱レベルについて時間基準値を定める必要はない。また、時間基準値や汚れレベルの個数は、調理庫110の仕様や求める精度などに応じて適宜定めればよい。
本実施の形態2における「基準値」「時間対応情報」は、図4のデータが相当する。
次に、演算部130が図4のデータと赤外線温度センサ121の検出結果を用いて汚れ200の程度を判定する手順を説明する。
(1)ユーザは、図示しない操作部を操作するなどして、調理庫110内のヒータの加熱レベルを設定し、加熱動作を開始させる。
(2)演算部130は、ヒータの加熱動作が開始した後、例えば所定時間間隔で赤外線温度センサ121の検出結果を取得する。また、記憶部140が格納している図4のデータを参照し、ヒータの加熱レベルに対応した各列の値を取得しておく。
(3)演算部130は、赤外線温度センサ121の検出結果が加熱レベル1の設定温度に達するまでに要した時間と、図4のデータの該当部分とを比較し、汚れ200の程度を判定する。
(4)演算部130は、汚れ200の程度を報知するよう、報知部150に指示する。
(5)報知部150は、演算部130の指示にしたがって汚れ200の程度を報知する。
以上のように、本実施の形態2によれば、演算部130は、赤外線温度センサ121が検出した調理庫110の壁面温度が設定温度に達するまでの時間と、記憶部140が格納している図4のデータとを比較することにより、調理庫110の汚れ200の程度を判定することができる。
実施の形態3.
実施の形態1〜2で説明した手法は、それぞれを組み合わせて用いることもできる。
例えば、記憶部140に、図2と図4のデータを双方格納しておき、温度基準値と時間基準値の双方を用いて汚れ200の程度を判定した上で、両者の平均をとって最終的に汚れ200の程度を決定する、といった手法が考えられる。
実施の形態4.
図5は、本発明の実施の形態4に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。
本実施の形態4に係る加熱調理器100は、調理庫110、電流センサ122、演算部130、記憶部140、報知部150、電流端子160を備える。
調理庫110および報知部150の機能は、実施の形態1〜3で説明したものと同様である。
電流センサ122は、調理庫110の壁面を介して電流端子160の間で流れる電流値を検出し、検出結果を演算部130に出力する。
演算部130は、電流センサ122の検出結果と、記憶部140が格納している後述の電流対応情報とに基づき、調理庫110内の汚れ200の程度を判定する。
記憶部140は、加熱調理器100の出荷時点において、調理庫110の壁面を介して電流端子160の間で流れる電流の基準値を表す電流対応情報を格納している。電流対応情報については、後述の図6で改めて説明する。
電流端子160は、調理庫110の壁面の所定領域を挟んで2つ対向配置され、一方の端子からその所定領域を介してもう一方の端子へ電流を流す。
以上、本実施の形態4に係る加熱調理器100の構成を説明した。
次に、汚れ200の程度を検出する原理と動作について説明する。
調理庫110内に汚れ200が堆積すると、電流端子160間が壁面と汚れ200の双方を介して接続されることになるので、両端子間の合成抵抗が低下する。これにより、汚れ200の堆積にともなって、両端子間の電流値が変化することになる。
そこで、電流端子160間に流れる電流値に着目し、端子間の電流が加熱調理器100の工場出荷時点よりも増加したときは、汚れ200が調理庫110の壁面に堆積しているものと判定する。
端子間の電流値がどの程度上昇していればどの程度の汚れ200が堆積しているとみなすかについては、記憶部140に格納する後述の電流対応情報を用いて判定する。
図6は、記憶部140が格納している電流対応情報の構成図である。
電流対応情報は、2列のテーブル形式で格納されており、「電流基準値」列、「汚れレベル」列を有する。
「電流基準値」列には、汚れ200の程度を電流端子160間で流れる電流値に基づき判定するための基準値が格納される。
「汚れレベル」列には、「電流基準値」列の基準値に基づき定められる汚れレベルを表す数値が格納される。
電流対応情報は、必ずしもテーブル形式で構成する必要はなく、同様の情報を表す任意の形式で構成することができる。
図6のデータ例では、各電流基準値に対応して汚れレベルが定まる。
例えば、電流センサ122の検出結果が電流基準値1超かつ電流基準値2以下であれば、調理庫110内の汚れレベルは「中」であることが分かる。
なお、電流基準値や汚れレベルの個数は、調理庫110の仕様や求める精度などに応じて適宜定めればよい。
本実施の形態4における「加熱手段」は、被調理物を加熱するヒータが相当する。
また、「通電手段」は、電流端子160が相当する。
また、「基準値」「電流対応情報」は、図6のデータが相当する。
次に、演算部130が図6のデータと電流センサ122の検出結果を用いて汚れ200の程度を判定する手順を説明する。
(1)ユーザは、図示しない操作部を操作するなどして、調理庫110内の汚れレベルを判定するよう、加熱調理器100に指示する。
(2)演算部130は、調理庫110の壁面を介して電流端子160間で電流を流す。
(3)演算部130は、電流センサ122の検出結果を取得する。また、記憶部140が格納している図6のデータを参照し、検出結果に対応した各列の値を取得する。
(4)演算部130は、電流センサ122の検出結果と、図6のデータの該当部分とを比較し、汚れ200の程度を判定する。
(5)演算部130は、汚れ200の程度を報知するよう、報知部150に指示する。
(6)報知部150は、演算部130の指示にしたがって汚れ200の程度を報知する。
以上、演算部130が汚れ200の程度を判定する手順を説明した。
報知部150が行う報知は、汚れ200の程度に応じて内容を変更してもよいし、一律に同じ報知内容としてもよい。
なお、汚れ200の程度を判定する処理は、汚れ判定を行うようユーザが操作部等で指示したときの他、例えば加熱調理器100が起動した後に所定時間間隔で行うなど、任意のタイミングで行うことができる。
以上のように、本実施の形態4によれば、演算部130は、電流センサ122が検出した電流端子160間の電流値と、記憶部140が格納している図6のデータとを比較することにより、調理庫110の汚れ200の程度を判定することができる。
また、本実施の形態4によれば、調理庫110の壁面に流れる電流を用いて汚れ200の程度の判定を行うので、加熱調理中でも判定を行うことが可能である。
また、本実施の形態4によれば、図6で説明した電流対応情報において、加熱レベル毎に電流基準値を定めているので、演算部130は、任意の加熱レベルで汚れ200の程度を判定することができる。
また、本実施の形態4によれば、図6で説明した電流対応情報において、加熱レベル毎に複数の電流基準値を定めているので、演算部130は、単に汚れ200が生じているか否かのみならず、汚れ200の程度を詳細に判定することができる。
実施の形態5.
本発明の実施の形態5では、電流センサ122が検出する電流の上昇曲線に基づき汚れ200の程度を判定する手法を説明する。なお、本実施の形態5に係る加熱調理器100の構成は、実施の形態4で説明したものと概ね同様であるため、以下では差異点を中心に説明する。
図7は、電流端子160間で電流を流したときの、電流センサ122の検出結果をグラフで示したものである。縦軸は検出電流、横軸は経過時間に対応する。
図7(a)は加熱調理器100の出荷時の電流上昇曲線、図7(b)は汚れ200が堆積しているときの電流上昇曲線である。
汚れ200が堆積しているとき、汚れ200が有するキャパシタンス作用により、電流端子160間を流れる電流は、汚れ200が堆積していないときと比較して緩やかな曲線で上昇する。したがって、汚れ200の堆積程度に応じて、電流値が設定値に達するまでの時間が余分にかかる。
演算部130は、このことを利用して、検出電流が所定の設定電流に達するまでの時間(図7(b)の「所要時間」)が所定値以上であるときには、汚れ200が堆積しているものと判定することができる。
なお、汚れ200が堆積することで電流端子160間の合成抵抗が低下し、電流上昇幅が工場出荷時よりも大きくなることについては、実施の形態4と同様である。
図8は、記憶部140が格納している時間対応情報の構成図である。
時間対応情報は、2列のテーブル形式で格納されており、「時間基準値」列、「汚れレベル」列を有する。
「時間基準値」列には、図7(b)の「所要時間」に相当する数値が格納される。その他の列については、図6と同様である。
時間対応情報は、必ずしもテーブル形式で構成する必要はなく、同様の情報を表す任意の形式で構成することができる。
図8のデータ例では、各時間基準値に対応して汚れレベルが定まる。
例えば、電流センサ122の検出結果が設定電流に達するまでに要した時間が、時間基準値1超かつ時間基準値2以下であれば、調理庫110内の汚れレベルは「中」であることが分かる。
なお、時間基準値や汚れレベルの個数は、調理庫110の仕様や求める精度などに応じて適宜定めればよい。
本実施の形態5における「基準値」「時間対応情報」は、図8のデータが相当する。
次に、演算部130が図8のデータと電流センサ122の検出結果を用いて汚れ200の程度を判定する手順を説明する。
(1)ユーザは、図示しない操作部を操作するなどして、汚れレベルを判定するよう指示する。演算部130は、その指示にしたがって、電流端子160間で電流を流す。
(2)演算部130は、電流端子160が電流出力を開始した後、例えば所定時間間隔で電流センサ122の検出結果を取得する。また、記憶部140が格納している図8のデータを参照し、ヒータの加熱レベルに対応した各列の値を取得しておく。
(3)演算部130は、電流センサ122の検出結果が電流端子160の設定電流値に達するまでに要した時間と、図8のデータの該当部分とを比較し、汚れ200の程度を判定する。
(4)演算部130は、汚れ200の程度を報知するよう、報知部150に指示する。
(5)報知部150は、演算部130の指示にしたがって汚れ200の程度を報知する。
以上のように、本実施の形態5によれば、演算部130は、電流センサ122が検出した電流端子160間の電流値が設定電流に達するまでの時間と、記憶部140が格納している図8のデータとを比較することにより、調理庫110の汚れ200の程度を判定することができる。
実施の形態6.
実施の形態4〜5で説明した手法は、それぞれを組み合わせて用いることもできる。
例えば、記憶部140に、図6と図8のデータを双方格納しておき、電流基準値と時間基準値の双方を用いて汚れ200の程度を判定した上で、両者の平均をとって最終的に汚れ200の程度を決定する、といった手法が考えられる。
また、実施の形態1〜3で説明した手法と、実施の形態4〜6で説明した手法を、適宜組み合わせて用いることもできる。
例えば、上記と同様に各手法で判定した汚れレベルの平均を用いることもできるし、加熱調理時には実施の形態1〜3で説明した手法、それ以外では実施の形態4〜6で説明した手法を用いて汚れレベルを判定する、といった組み合わせも考えられる。
実施の形態7.
図9は、本発明の実施の形態7に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。
本実施の形態7に係る加熱調理器100は、調理庫110、温度センサ123、演算部130、記憶部140、報知部150、検出用ヒータ170、断熱材180を備える。
報知部150の機能は、実施の形態1〜3で説明したものと同様である。
調理庫110の壁面の一部は、後述の断熱材180で形成されている。調理庫110のその他の機能は実施の形態1〜6と同様である。
温度センサ123は、調理庫110の壁面に配置され、検出用ヒータ170が加熱動作を行っているときの周辺温度を検出し、検出結果を演算部130に出力する。
演算部130は、温度センサ123の検出結果と、記憶部140が格納している後述の温度対応情報とに基づき、調理庫110内の汚れ200の程度を判定する。
記憶部140は、加熱調理器100の出荷時点において、検出用ヒータ170が加熱動作を行う前後に係る温度センサ123の検出差分値を表す差分対応情報を格納している。差分対応情報については、後述の図10で改めて説明する。
検出用ヒータ170と温度センサ123は、調理庫110の壁面の所定領域に形成された断熱材180を挟んで対向配置されている。検出用ヒータ170は、上記の所定領域を加熱する。
断熱材180は、調理庫110の壁面の所定領域を形成し、検出用ヒータ170が発する熱の伝搬を妨げて、熱が温度センサ123の周辺に伝わりにくくする。この理由については後述する。
以上、本実施の形態7に係る加熱調理器100の構成を説明した。
次に、汚れ200の程度を検出する原理と動作について説明する。
汚れ200が堆積していない出荷時点では、検出用ヒータ170と温度センサ123の間は断熱材180で断熱されているため、検出用ヒータ170が加熱動作を行っても、温度センサ123の検出値はあまり変化しない。
一方、調理庫110内に汚れ200が堆積すると、検出用ヒータ170と温度センサ123の間が汚れ200により熱的に接続され、検出用ヒータ170が発する熱が、汚れ200を介して温度センサ123に伝搬する。
これにより、汚れ200の堆積にともなって、温度センサ123の検出値が変化することになる。
そこで、検出用ヒータ170が加熱動作を行う前後に係る温度センサ123の検出差分値に着目し、差分値が加熱調理器100の工場出荷時よりも上昇したときは、汚れ200が調理庫110の壁面に堆積しているものと判定する。
検出差分値がどの程度上昇していればどの程度の汚れ200が堆積しているとみなすかについては、記憶部140に格納する後述の差分対応情報を用いて判定する。
図10は、記憶部140が格納している差分対応情報の構成図である。
差分対応情報は、2列のテーブル形式で格納されており、「差分値」列、「汚れレベル」列を有する。
「差分値」列には、汚れ200の程度を、検出用ヒータ170が加熱動作を行う前後に係る温度センサ123の検出差分値に基づき判定するための基準値が格納される。
「汚れレベル」列には、「差分値」列の値に基づき定められる汚れレベルを表す数値が格納される。
差分対応情報は、必ずしもテーブル形式で構成する必要はなく、同様の情報を表す任意の形式で構成することができる。
図10のデータ例では、各差分値に対応して汚れレベルが定まる。
例えば、検出用ヒータ170の加熱動作の開始前後に係る温度センサ123の検出結果の差分(上昇幅)が、差分値1超かつ差分値2以下であれば、調理庫110内の汚れレベルは「中」であることが分かる。
なお、差分値や汚れレベルの個数は、調理庫110の仕様や求める精度などに応じて適宜定めればよい。
本実施の形態7における「加熱手段」は、被調理物を加熱するヒータが相当する。
また、「第2加熱手段」は、検出用ヒータ170が相当する。
また、「差分対応情報」は、図10のデータが相当する。
次に、演算部130が図10のデータと温度センサ123の検出結果を用いて汚れ200の程度を判定する手順を説明する。
(1)ユーザは、図示しない操作部を操作するなどして、調理庫110内の汚れレベルを判定するよう、加熱調理器100に指示する。
(2)演算部130は、検出用ヒータ170を駆動して加熱動作を開始する。また、その時点での温度センサ123の検出結果を取得しておく。
(3)演算部130は、検出用ヒータ170の加熱動作が開始してから所定時間経過後、温度センサ123の検出結果を取得する。また、記憶部140が格納している図10のデータを参照し、検出用ヒータ170が加熱動作を行う前後に係る差分に対応した各列の値を取得する。
(4)演算部130は、温度センサ123の検出結果と、図10のデータの該当部分とを比較し、汚れ200の程度を判定する。
(5)演算部130は、汚れ200の程度を報知するよう、報知部150に指示する。
(6)報知部150は、演算部130の指示にしたがって汚れ200の程度を報知する。
以上、演算部130が汚れ200の程度を判定する手順を説明した。
報知部150が行う報知は、汚れ200の程度に応じて内容を変更してもよいし、一律に同じ報知内容としてもよい。
なお、汚れ200の程度を判定する処理は、汚れ判定を行うようユーザが操作部等で指示したときの他、例えば加熱調理器100が起動した後に所定時間間隔で行うなど、任意のタイミングで行うことができる。
以上のように、本実施の形態7によれば、演算部130は、検出用ヒータ170が加熱動作を行う前後に係る温度センサ123の検出差分値と、記憶部140が格納している図10のデータとを比較することにより、調理庫110の汚れ200の程度を判定することができる。
また、本実施の形態7によれば、図10で説明した差分対応情報において、加熱レベル毎に差分値を定めているので、演算部130は、任意の加熱レベルで汚れ200の程度を判定することができる。
また、本実施の形態7によれば、図10で説明した差分対応情報において、加熱レベル毎に複数の電流基準値を定めているので、演算部130は、単に汚れ200が生じているか否かのみならず、汚れ200の程度を詳細に判定することができる。
実施の形態8.
本発明の実施の形態8では、温度センサ123が検出する温度の変動パターンに基づき汚れ200の程度を判定する手法を説明する。なお、本実施の形態8に係る加熱調理器100の構成は、実施の形態7で説明したものと概ね同様であるため、以下では差異点を中心に説明する。
本実施の形態8において、演算部130は、検出用ヒータ170をパルス駆動し、熱的なパルスを発生させる。温度センサ123は、この熱的なパルスを検出し、演算部130はその検出結果に基づき汚れ200の程度を判定する。
図11は、検出用ヒータ170が加熱動作を開始したときの、温度センサ123の検出結果をグラフで示したものである。縦軸は検出温度、横軸は経過時間に対応する。
図11(a)は加熱調理器100の出荷時の温度上昇曲線、図11(b)は汚れ200が堆積しているときの温度上昇曲線である。また、図11(c)は、汚れ200が堆積しており、かつ調理庫110で加熱調理を行っているときの温度上昇曲線である。
図11(a)のグラフに示すように、汚れ200が堆積していない時点では、断熱材180の作用により、検出用ヒータ170が加熱動作を開始しても、温度センサ123の検出値はあまり上昇しない。
一方、図11(b)のグラフに示すように、汚れ200が堆積している時点では、検出用ヒータ170が発する熱が汚れ200を介して伝搬して温度センサ123に到達するので、温度センサ123の検出値の上昇幅が図11(a)より大きくなる。
また、図11(c)のグラフに示すように、調理庫110内で加熱調理を行っている場合は、温度センサ123の検出値が全体的に上昇する。
温度センサ123の検出結果が上昇し始めた時点では、その温度上昇が検出用ヒータ170に起因するのか、それとも加熱調理に起因するのかが判別しにくい。
しかし、検出用ヒータ170をパルス駆動している場合、温度センサ123の検出結果もパルス的に変動する。演算部130は、この変動パターンを認識することにより、検出用ヒータ170が発する熱に起因する温度上昇の有無を識別することができるのである。
なお、演算部130が汚れ200の程度を判定するために用いる温度基準値は、実施の形態7で説明した図10と同様のものを用いればよい。
次に、演算部130が温度センサ123の検出結果を用いて汚れ200の程度を判定する手順を説明する。
(1)ユーザは、図示しない操作部を操作するなどして、調理庫110内の汚れレベルを判定するよう、加熱調理器100に指示する。
(2)演算部130は、検出用ヒータ170を図11で示すようにパルス駆動して加熱動作を開始する。
(3)演算部130は、温度センサ123の検出結果に基づき、上述のパルス変動パターンを認識する。また、パルスの山部と谷部の温度差を求める。
(4)演算部130は、パルスの山部と谷部の温度差と、図10のデータの該当部分とを比較し、汚れ200の程度を判定する。
(5)演算部130は、汚れ200の程度を報知するよう、報知部150に指示する。
(6)報知部150は、演算部130の指示にしたがって汚れ200の程度を報知する。
以上のように、本実施の形態8によれば、検出用ヒータ170は、パルス状の発熱パターンを生成し、演算部130はそのパルス状の変動パターンを認識して検出用ヒータ170に起因する温度変化を識別した上で、汚れ200の程度を判定する。
これにより、調理庫110内で加熱調理を行っている際でも、温度センサ123の検出値に基づき汚れ200の程度を判定することができる。
実施の形態9.
実施の形態1〜3で説明した手法、実施の形態4〜6で説明した手法、および実施の形態7〜8で説明した手法を、適宜組み合わせて用いることもできる。
例えば、各手法で判定した汚れレベルの平均を最終的な汚れレベルとして用いることもできるし、加熱調理時には実施の形態1〜3または実施の形態7〜8で説明した手法、それ以外では実施の形態4〜6で説明した手法を用いて汚れレベルを判定する、といった組み合わせも考えられる。
実施の形態10.
以上の実施の形態1〜9では、ヒータを備える加熱調理器について説明したが、その他の種類の加熱調理器についても、同様の構成と手法を用いて、汚れ200の程度を判定することができる。
実施の形態1に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。 記憶部140が格納している温度対応情報の構成図である。 調理庫110のヒータを加熱動作させているときの、赤外線温度センサ121の検出結果をグラフで示したものである。 記憶部140が格納している時間対応情報の構成図である。 実施の形態4に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。 記憶部140が格納している電流対応情報の構成図である。 電流端子160間で電流を流したときの、電流センサ122の検出結果をグラフで示したものである。 記憶部140が格納している時間対応情報の構成図である。 実施の形態7に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。 記憶部140が格納している差分対応情報の構成図である。 検出用ヒータ170が加熱動作を開始したときの、温度センサ123の検出結果をグラフで示したものである。
符号の説明
100 加熱調理器、110 調理庫、121 赤外線温度センサ、122 電流センサ、123 温度センサ、130 演算部、140 記憶部、150 報知部、160 電流端子、170 検出用ヒータ、180 断熱材。

Claims (8)

  1. 被加熱物を収納する調理庫と、
    前記調理庫内に収納された被加熱物を加熱する加熱手段と、
    前記調理庫の壁面温度を検出するセンサと、
    少なくとも、前記加熱手段の火力を示す複数の加熱レベル毎に設定され、前記調理庫の壁面の汚れ具合を前記壁面温度に基づいて判定させるための温度基準値が格納された記憶部と、
    加熱時における前記加熱手段の加熱レベルから該加熱レベルに対応づけられた温度基準値を選択し、前記センサにより検出された壁面温度と選択した温度基準値とを比較し、その比較結果に基づいて前記調理庫の壁面の汚れ具合を判定する演算部と、
    前記演算部の判定結果に基づいて前記調理庫の壁面の汚れ具合を報知する報知部と
    を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記温度基準値は、前記加熱レベル毎にそれぞれ複数設定されていることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 被加熱物を収納する調理庫と、
    前記調理庫内に収納された被加熱物を加熱する加熱手段と、
    前記調理庫の壁面温度を検出するセンサと、
    少なくとも、前記加熱手段の火力を示す複数の加熱レベル、及び加熱レベル毎にそれぞれ複数設定され、前記調理庫の壁面の汚れ具合を前記壁面温度に基づいて判定させるための温度基準値が格納された記憶部と、
    加熱時における前記加熱手段の加熱レベルから該加熱レベルに対応づけられた複数の温度基準値を選択し、前記センサにより検出された壁面温度と選択した複数の温度基準値とを比較し、その比較結果に基づいて前記調理庫の壁面の汚れ具合を判定する演算部と、
    前記演算部の判定結果に基づいて前記調理庫の壁面の汚れ具合を報知する報知部と
    を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  4. 被加熱物を収納する調理庫と、
    前記調理庫内に収納された被加熱物を加熱する加熱手段と、
    前記調理庫の壁面温度を検出するセンサと、
    少なくとも、前記加熱手段の火力を示す複数の加熱レベル、及び加熱レベル毎にそれぞれ複数設定され、前記調理庫の壁面の汚れ具合を前記壁面温度が所定温度に達するのに要する時間に基づいて判定させるための時間基準値が格納された記憶部と、
    加熱時における前記加熱手段の加熱レベルから該加熱レベルに対応づけられた複数の時間基準値を選択し、前記センサにより検出される壁面温度が加熱開始から所定温度に達するまでの時間を測定し、その時間と選択した複数の時間基準値とを比較し、その比較結果に基づいて前記調理庫の壁面の汚れ具合を判定する演算部と、
    前記演算部の判定結果に基づいて前記調理庫の壁面の汚れ具合を報知する報知部と
    を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  5. 被加熱物を収納する調理庫と、
    前記調理庫内に収納された被加熱物を加熱する加熱手段と、
    前記調理庫の壁に間隔を有して設置され、その間の壁に電流を流すための電流端子と、
    前記壁を介して前記電流端子間に流れる電流を検出する電流センサと、
    少なくとも、前記加熱手段の火力を示す複数の加熱レベル、及び加熱レベル毎にそれぞれ複数設定され、前記調理庫の壁面の汚れ具合を前記電流に基づいて判定させるための電流基準値が格納された記憶部と、
    加熱時における前記加熱手段の加熱レベルから該加熱レベルに対応づけられた複数の電流基準値を選択し、前記電流センサにより検出された電流と選択した複数の電流基準値とを比較し、その比較結果に基づいて前記調理庫の壁面の汚れ具合を判定する演算部と、
    前記演算部の判定結果に基づいて前記調理庫の壁面の汚れ具合を報知する報知部と
    を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  6. 被加熱物を収納する調理庫と、
    前記調理庫内に収納された被加熱物を加熱する加熱手段と、
    前記調理庫の壁に間隔を有して設置され、その間の壁に電流を流すための電流端子と、
    前記壁を介して前記電流端子間に流れる電流を検出する電流センサと、
    少なくとも、前記加熱手段の火力を示す複数の加熱レベル、及び加熱レベル毎にそれぞれ複数設定され、前記調理庫の壁面の汚れ具合を前記電流が所定電流に達するのに要する時間に基づいて判定させるための時間基準値が格納された記憶部と、
    加熱時における前記加熱手段の加熱レベルから該加熱レベルに対応づけられた複数の時間基準値を選択し、前記電流センサにより検出される電流が前記電流端子への通電開始から所定電流に達するまでの時間を測定し、その時間と選択した複数の時間基準値とを比較し、その比較結果に基づいて前記調理庫の壁面の汚れ具合を判定する演算部と、
    前記演算部の判定結果に基づいて前記調理庫の壁面の汚れ具合を報知する報知部と
    を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  7. 被加熱物を収納する調理庫と、
    前記調理庫内に収納された被加熱物を加熱する加熱手段と、
    前記調理庫の壁面の所定領域に設けられ、該壁面の一部として構成された断熱材と、
    前記断熱材を加熱する第2加熱手段と、
    前記断熱材を介して前記第2加熱手段と対向配置された温度センサと、
    少なくとも、前記加熱手段の火力を示す複数の加熱レベル、及び加熱レベル毎にそれぞれ複数設定され、前記調理庫の壁面の汚れ具合を前記第2加熱手段の加熱前及び加熱後に前記温度センサにより検出された温度の差分に基づいて判定させるための差分値が格納された記憶部と、
    加熱時における前記加熱手段の加熱レベルから該加熱レベルに対応づけられた複数の差分値を選択し、前記第2加熱手段の加熱前及び加熱後に前記温度センサにより検出された温度をそれぞれ読み込んで差分を算出し、その差分と選択した複数の差分値とを比較し、その比較結果に基づいて前記調理庫の壁面の汚れ具合を判定する演算部と、
    前記演算部の判定結果に基づいて前記調理庫の壁面の汚れ具合を報知する報知部と
    を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  8. 前記演算部は、
    前記第2加熱手段を所定周期でパルス状に加熱し、その時に前記センサにより検出された温度の最大値と最小値を読み込んで差分を算出することを特徴とする請求項7記載の加熱調理器。
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