JP4926025B2 - ウェーハ搬送装置およびウェーハ搬送方法 - Google Patents

ウェーハ搬送装置およびウェーハ搬送方法 Download PDF

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本発明は、特に、裏面研削処理によりその厚みが小さくされたウェーハを搬送するウェーハ搬送方法およびそのような方法を実施するウェーハ搬送装置に関する。
半導体製造工程のうちの多くの工程においては、ウェーハを搬送するために搬送用ハンドが使用される。例えば、搬送用ハンドは複数のウェーハが収納されたカセットから一つのウェーハを取出して所定の処理装置まで搬送する。そして、処理装置における処理が完了すると、搬送用ハンドによってウェーハはカセットまで再び戻される。
そのような搬送用ハンドは、例えば回転機構を組み合わせたスカラ型搬送装置である。特許文献1に開示されるように、スカラ型搬送装置は、隣接するアームの端部に回動可能に取付けられた複数のアームと、ウェーハを吸着するハンドとを有している。スカラ型搬送装置においては、ハンドに吸着されたウェーハは、複数のアームを一直線状に整列させることにより遠方まで搬送されると共に、これらアームを折畳むことによりカセットまで戻される。
特開平08−255822号公報
ところで、近年、半導体製造分野においては、実装密度を高めるためにウェーハの裏面を研削するバックグラインド(裏面研削)が行われている。裏面研削の際には、ウェーハの表面に形成された回路パターンは表面保護フィルムにより保護される。そして、裏面研削により、ウェーハの厚さは例えば50マイクロメートルまで低下する。
このような裏面研削後のウェーハの裏面は搬送用ハンドによって吸着される。そして、ウェーハは他の搬送用ハンドに受け渡される。その後、他の搬送用ハンドがウェーハの表面を吸着することによりウェーハを処理装置まで搬送する。そして、処理装置においては、ウェーハの露出した裏面に所定の処理が施される。その後、ウェーハはさらに別の搬送用ハンドによって別の処理装置まで搬送される。
しかしながら、このような場合には、搬送用ハンドが、所定の処理を受けたウェーハの裏面に接触することになるので、所定の処理が施されたウェーハの裏面が悪影響を受ける可能性がある。さらに、裏面研削後のウェーハはその強度が低下しているので、搬送用ハンドがウェーハの裏面を単に吸着するだけでは、ウェーハにクラックおよび欠けが発生する可能性もある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、裏面研削後のウェーハの裏面に接触することなしにウェーハを搬送することのできるウェーハ搬送方法およびそのような方法を実施するウェーハ搬送装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために1番目の発明によれば、ウェーハの一方の面における中央部を保持していて、半径方向外側に延びる複数の突出部が備えられた第一保持部材と、前記中央部周りに位置する前記ウェーハの外周部の少なくとも一部分を保持していて、前記突出部に係合する複数の凹部が形成された第二保持部材と、前記ウェーハの中心線方向において前記第一保持部材および前記第二保持部材を互いに相対的に移動させる移動手段とを具備するウェーハ搬送装置が提供される。
すなわち1番目の発明においては、ウェーハの一方の面、例えば表面における中央部と外周部とを異なる保持部材により保持し、これらを相対的に移動させることによりウェーハを移動させている。従って、ウェーハの他方の面、例えば裏面に接触することなしにウェーハを搬送することができる。さらに、第一保持部材のみによる保持時にウェーハの外周部が第一保持部材から自重で垂れるのを防止すると共に、第二保持部材のみによる保持時にウェーハが吸着不足により反返るのを防止できる。このことは、裏面研削によりウェーハの厚さが小さくされているときに特に有利である。
2番目の発明によれば、1番目の発明において、前記第一保持部材は前記ウェーハを保持するテーブルであり、前記移動手段はロボットのアームであり、前記第二保持部材は前記アームに取付けられたハンドである。
すなわち2番目の発明においては、比較的簡易な構成により、ウェーハ搬送装置を形成することができる。
3番目の発明によれば、1番目の発明において、前記第二保持部材の前記突出部は前記ウェーハの周方向に等間隔に配置されている。
すなわち3番目の発明においては、ウェーハの局所的な垂れまたは局所的な反返りを生じさせることなしに、ウェーハ全体をほぼ均等に保持できる。
4番目の発明によれば、半径方向外側に延びる複数の突出部が備えられた第一保持部材によりウェーハの中央部を保持し、前記突出部に係合する複数の凹部が形成された第二保持部材によって、前記中央部周りに位置する前記ウェーハの外周部の少なくとも一部分を保持し、前記第一保持部材による前記ウェーハの前記中央部における保持を解除し、前記ウェーハの中心線方向において前記第二保持部材を前記第一保持部材に対して相対的に移動させる、ウェーハ搬送方法が提供される。
すなわち4番目の発明においては、ウェーハの一方の面、例えば表面における中央部と外周部とを異なる保持部材により保持し、これらを相対的に移動させることによりウェーハを移動させている。従って、ウェーハの他方の面、例えば裏面に接触することなしにウェーハを搬送することができる。
5番目の発明によれば、4番目の発明において、さらに、前記ウェーハの外周部の少なくとも一部分を保持する前記第二保持部材を第三保持部材の上方に配置し、前記第二保持部材が前記第三保持部材と同一平面になるまで、前記ウェーハの中心線方向において前記第二保持部材を前記第三保持部材に対して相対的に移動させ、前記第三保持部材により前記ウェーハの前記中央部を保持し、前記第二保持部材による前記ウェーハの前記外周部における保持を解除し、前記ウェーハの中心線方向において前記第二保持部材を前記第三保持部材に対して相対的に移動させる。
すなわち5番目の発明においては、ウェーハを第一保持部材から第二保持部材を介して第三保持部材まで搬送することができる。
6番目の発明によれば、5番目の発明において、さらに、前記第二保持部材により前記ウェーハの前記外周部の少なくとも一部分を保持する前に、前記ウェーハの前記中央部を保持した前記第一保持部材が前記第二保持部材と同一平面になるまで、前記第一保持部材を前記第二保持部材に対して相対的に移動させることを含む。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同様の部材には同様の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
図1は本発明に基づくウェーハ搬送装置の一部を示す略図である。図1においては、ウェーハ搬送装置1の第一保持部材10と第二保持部材20とが主に示されている。図示されるように、第一保持部材10の下面は、その中心においてロッド41に連結されている。このため、第一保持部材10は、シリンダ42に流体圧を作用させることによりロッド41を介して鉛直方向に移動できる。
また、ロッド41は第一保持部材10の下面における中心部に連結されているので、第一保持部材10はロッド41回りに回転可能である。さらに、図示されるように、第一保持部材10はレール46上を摺動するスライダ45に取付けられている。このため、第一保持部材10は水平方向にも移動可能である。
また、図1から分かるように、第二保持部材20は複数のアーム51、52を備えた多関節ロボット50のハンドとして使用される。図1においては、第二保持部材20は、アーム52の先端に取付けられている。なお、多関節ロボット50の胴部55は鉛直方向に伸縮可能である。このような構成であるので、第二保持部材20は、多関節ロボット50によって所望の位置まで移動させられる。
図2(a)は本発明の第一の実施形態に基づくウェーハ搬送装置の第一保持部材の頂面図であり、図2(b)は図2(a)に示される第一保持部材の断面図である。これら図面に示されるように、第一保持部材10はベース11と、ベース11の上面に埋込まれた保持部12とを主に含んでいる。これらベース11および保持部12は略円形であり、その外径はウェーハWの直径よりも小さい。例えばウェーハWの直径が300mmである場合には、ベース11の外径は294mmであり、保持部12の外径はそれよりもわずかながら小さい。
多孔質材料から形成される保持部12は、図2(a)に示されるように、外側保持部12aと内側保持部12bとから構成される。図2(b)から分かるように、これら外側保持部12aおよび内側保持部12bの下方には、周方向に延びる吸引溝13a、13bがそれぞれ形成されている。これら吸引溝13a、13bは、ベース11の下面に開口する保持通路15a、15bをそれぞれ介して、真空源(図示しない)に接続されている。このような構成であるので、真空源を駆動すると、第一保持部材10の保持部12はウェーハWの中央部を吸引保持するようになる。
図3(a)は本発明の第一の実施形態に基づくウェーハ搬送装置の第二保持部材の頂面図であり、図3(b)は図3(a)に示される第二保持部材の正面図である。図3(a)および図3(b)に示されるように、第二保持部材20の一端には、ロボットのアーム52の先端52aに連結するための平坦部26が形成されている。この平坦部26には、アーム52の先端に連結するための複数の連結孔26aが形成されている。
さらに、平坦部26の反対側の端部には、切欠部29が形成されている。このため、第二保持部材20は全体として略C字形状をなしている。切欠部29の幅は、図1に示されるロッド41またはシリンダ42の外径よりも大きいものとする。このような構成であるので、多関節ロボット50を用いて第二保持部材20を水平方向に移動させることにより、切欠部29を通じて第二保持部材20をロッド41またはシリンダ42と同心に位置決めできる。
図3(a)に示されるように、第二保持部材20は、略C字形状の枠体21と、枠体21の内周面21aに沿って埋込まれた同様な形状の保持部22とを主に含んでいる。保持部22は保持部12と同様な多孔質材料より形成されている。枠体21の内周面は、ウェーハWの直径よりも小さく、第一保持部材10のベース11の外径よりもわずかながら大きい。
図3(c)は図3(a)の線A1−A1に沿ってみた断面図である。図3(c)に示されるように、枠体21の上面には吸引溝23aが形成されており、保持部22はこの吸引溝23a内に配置されている。例えばウェーハWの直径が300mmである場合には、保持部22の上面22aの幅は3mmである。
さらに、図3(a)および図3(c)に示されるように、複数の保持通路25が吸引溝23aから枠体21の外周面まで延びている。これら保持通路25は他の真空源(図示しない)に接続されている。このような構成であるので、真空源を駆動すると、第二保持部材20の保持部22はウェーハWの外周部を吸引保持するようになる。
さらに、図3(c)に示されるように、吸引溝23aの上部には、吸引溝23aから枠体21の半径方向外側に広がる段差部23bが形成されている。そして、蓋部27が段差部23bに係合すると、保持部22は吸引溝23aの内側に押付けられるようになる。これにより、保持部22の上面22aは枠体21の上面および蓋部27の上面と同一平面になる。さらに、この蓋部27は、真空源(図示しない)からの保持作用が保持通路25を通じて吸引溝23aに生じるときに、空気が段差部23bから漏洩するのを防止する役目を果たす。
図4(a)から図4(e)は本発明に基づくウェーハ搬送装置を説明するための図である。以下、これら図面を参照して、本発明のウェーハ搬送装置1の動作を説明する。これら図4(a)から図4(e)においては、保持部12および保持部22から真空源(図示しない)までそれぞれ延びる通路に開閉弁V1、V2がそれぞれ設けられている。これら開閉弁V1、V2を開放(図における「ON」)することにより、真空源からの保持作用が第一保持部材10の保持部12および第二保持部材20の保持部22のそれぞれに適用されるものとする。
図4(a)においては、ウェーハWがその裏面W2を上方に向けた状態で第一保持部材10の保持部12に同心に吸引保持されている。図4(a)から分かるように、このときには、開閉弁V1は開放しており、開閉弁V2は閉鎖(図における「OFF」)しているものとする。
なお、通常はウェーハWの表面W1には表面保護フィルム3が貼付けられており、表面W1に形成された回路パターンを保護している。ただし、簡潔にする目的で、表面保護フィルムおよび回路パターンは図面には示していない。
また、そのようなウェーハWは裏面研削部署から所定の搬送装置により第一保持部材10まで搬送されており、ウェーハWの厚さは所定の厚さ、例えば50マイクロメートルまで小さくされているものとする。そのようなウェーハWは、裏面研削後に所定の面処理を受けてもよい。
また、図4(a)においては、第二保持部材20は第一保持部材10の下方に同心に配置されている。この第二保持部材20は、ロッド41またはシリンダ42(図4には示さない)が切欠部29を通るように、多関節ロボット50により水平方向に移動されることにより、図4(a)に示される位置に位置決めされる。
図4(a)に示されるように、ウェーハWの中央部が保持部12に保持され、ウェーハWの外周部は保持部12の縁部から突出する。保持部12の寸法はウェーハWを安定して吸引保持するのに十分に大きい。従って、ウェーハWの突出した外周部が保持部12の縁部から自重で下方に垂れることはない。
そして、ロッド41をシリンダ42内に後退させ、それにより、第一保持部材10を鉛直方向に下降させて、第二保持部材20に挿入する。その結果、ウェーハWの外周部は第二保持部材20の保持部22に載置されるようになる(図4(b))。
次いで、図4(c)に示されるように、開閉弁V1を開放したままで、開閉弁V2を開放する。これにより、ウェーハWの表面W1は、その中央部において保持部12に保持されると共に、その外周部において保持部22に保持されるようになる。図4(c)から分かるように、この場合においても、第一保持部材10および第二保持部材20はウェーハWの裏面W2に接触することはない。
次いで、図4(d)に示されるように、開閉弁V1を閉鎖する。これにより、ウェーハWはその外周部においてのみ、第二保持部材20の保持部22によって吸引保持される。保持部22の上面22aの幅は、裏面研削後のウェーハWを安定して保持するのに十分に大きい。このため、第二保持部材20の保持部22のみによってウェーハWを保持する場合であっても、裏面研削後のウェーハWが反返ることはない。
その後、多関節ロボット50を用いて、第二保持部材20をウェーハWと共に上昇させる。そして、第二保持部材20の下面が第一保持部材10の上面から所定の距離だけ離間すると、多関節ロボット50は第二保持部材20を水平方向に移動させ、次いで、所望の位置まで第二保持部材20を搬送する(図4(e)を参照されたい)。
このように本発明においてはウェーハWの裏面W2に接触することなしにウェーハWを搬送することが可能である。このため、裏面研削後においてウェーハWの裏面W2に所定の面処理を施した場合であっても、裏面W2における面処理が第一保持部材10および/または第二保持部材20から悪影響を受けることはない。さらに、第二保持部材20はウェーハWの外周部のほぼ全体を保持するので、第二保持部材20がウェーハWに接触するときにウェーハWにクラックおよび欠けが発生することも避けられる。
図5は本発明に基づくウェーハ搬送装置の他の一部の側面図である。図5においては、ウェーハ搬送装置1の第二保持部材20と第三保持部材30とが示されている。ここで、第三保持部材30は、図2を参照して説明した第一保持部材10とほぼ同様な構成であるので、第三保持部材30についての具体的な説明を省略する。図5に示されるように、多関節ロボット50は、ウェーハWを保持した第二保持部材20を第三保持部材30の上方まで移動させる。
図5から分かるように、第三保持部材30は、シリンダ62から延びるロッド61の先端に取付けられている。ロッド61の直径は切欠部29よりも小さい。ロッド61およびシリンダ62はハウジング65内に配置されており、第三保持部材30はハウジング65上方の開口部67から突出可能に配置されている。さらに、図示されるように、ハウジング65の開口部67周りには、マウントフレーム66が載置されている。
次いで、多関節ロボット50の胴部55を利用して、第二保持部材20を鉛直方向に下降させる。これにより、第二保持部材20の上面と第三保持部材30の上面とが同一平面になり、ウェーハWの中央部は第三保持部材30の保持部12に載置されるようになる。
そして、保持部12によりウェーハWの中央部を吸引保持した後で、第二保持部材20によるウェーハWの外周部での保持を解除する。その後、第二保持部材20をさらに下方に移動させ、第二保持部材20の上面が第三保持部材30の下面から離間すると、多関節ロボット50により第二保持部材20を水平方向に移動させる。つまり、図4を参照して説明したのと概ね反対の動作を行えばよい。これにより、ウェーハWを第一保持部材10から第二保持部材20を介して第三保持部材30まで搬送することが可能となる。同様な構成を用いることにより、ウェーハWをさらに別の装置まで搬送してもよい。
その後、シリンダ62における流体圧を調節することによりロッド61をシリンダ62に後退させる。これにより、ウェーハWの裏面W2がマウントフレーム66の上面と同一平面になるまで、第三保持部材30を下降させる。そして、ダイシングフィルム(図示しない)をウェーハWとマウントフレーム66とに貼付けて、ウェーハWとマウントフレーム66とを一体化させる。最終的に、そのようなウェーハWはダイシング装置においてダイシングされる。このようなダイシングフィルムの貼付およびダイシング工程は公知であるので、詳細な説明を省略する。
ところで、図2と図3とを比較して分かるように、第二保持部材20の保持部22の面積は第一保持部材10の保持部12の面積よりも小さい。従って、裏面研削後のウェーハWを第二保持部材20の保持部22のみによって吸引保持するときの保持力は、第一保持部材10の保持部12のみによって吸引保持する場合の保持力よりも小さくなる。従って、裏面研削時の残留応力が比較的大きい場合には、第二保持部材20の保持部22のみによって保持すると、ウェーハWが反返って第二保持部材20から脱落する可能性がある。このことを防止するためには保持部22における保持圧力または保持部22の面積を増やせばよい。
しかしながら、保持圧力を増加させるのは限界がある。また、保持部22の面積を増やしすぎると、第一保持部材10の保持部12は相対的に小さくなる。従って、ウェーハWを第一保持部材10のみによって保持する際に、第一保持部材10の縁部から突出するウェーハWの外周部が自重で垂下がる可能性がある。このため、第二保持部材20のみで保持するときのウェーハWの反返し防止と、第一保持部材10のみで保持するときの外周部の垂れ防止との両方を可能とするウェーハ搬送装置が望まれる。
図6(a)はそのようなことを可能とする本発明の第二の実施形態に基づくウェーハ搬送装置の第一保持部材の頂面図であり、図6(b)は図6(a)に示される第一保持部材の断面図である。これら図面に示されるように、第二の実施形態における第一保持部材100はベース110と保持部120とを主に含んでおり、保持部120は外側保持部120aと内側保持部120bとから構成されている。第一の実施形態の場合と同様に、保持部120は多孔質材料から形成されており、真空源(図示しない)に接続されているものとする。
図6(a)から分かるように外側保持部120aの外周部には、半径方向外側に延びる複数の突出部112が設けられている。これら突出部112は外側保持部120aの一部分であり、同様に多孔質材料から形成されている。また、図示されるように突出部112は外側保持部120aの周方向において等間隔に配置されているのが好ましい。
図7(a)は本発明の第二の実施形態に基づくウェーハ搬送装置の第二保持部材の頂面図であり、図7(b)は図7(a)に示される第二保持部材の正面図である。さらに、図7(c)は図7(a)の線A2−A2に沿ってみた断面図であり、図7(d)は図7(a)の線A3−A3に沿ってみた断面図である。
これら図面に示される第二保持部材200は略C字形状の枠体210と、枠体210の内周面に沿って配置されていて多孔質材料からなる保持部220とを主に含んでいる。また、図7(a)に示されるように枠体210の一端には、多関節ロボット50のアーム52に取付けるための平坦部260が形成されている。さらに、平坦部260の反対側には、切欠部29と同様な切欠部290が形成されている。
そして、図7(c)および図7(d)に示されるように、枠体210の上面には段差部230aが形成されており、保持部220はこの段差部230aに配置されている。そして、蓋部270が保持部220の段差部220aに係合すると、保持部220は段差部220aの内側に押付けられるようになる。
さらに、図7(b)および図7(c)に示されるように、枠体210の下面の一部分には下方ブロック280が設けられている。この下方ブロック280には、段差部230aに連通する保持通路250が形成されていて、真空源(図示しない)に接続されている。蓋部270は、真空源(図示しない)からの保持作用が保持通路250を通じて生じるときに、空気が段差部230aから漏洩するのを防止する役目を果たす。
第二の実施形態における第一保持部材100および第二保持部材200の動作は図4を参照して説明したのと同様であるので再度の説明を省略する。第二の実施形態においても、前述したのと同様な効果が得られることが分かるであろう。
さらに、図7(a)に示される第二の実施形態においては、保持部220の内周面には複数の凹部222が形成されている。これら凹部222は第一保持部材100の突出部112に係合可能に配置されている。
このような構成であるので、第二の実施形態においては、第一保持部材100のみによってウェーハWを保持するとき(図4(a)を参照されたい)には、ウェーハWの外周部は突出部112によって支持される。このため、ウェーハWの外周部が第一保持部材100から自重で垂れることはない。
また、図7(a)に示されるように、保持部220の半径方向の幅は、第一の実施形態における保持部22の幅よりも大きい。従って、第二保持部材200のみで保持する場合(図4(d)および図4(e)を参照されたい)であっても、ウェーハWを安定して保持するのに十分な面積を確保することができる。従って、ウェーハWが吸着不足により反返って、第二保持部材200から脱落することはない。このようなことは、裏面研削による残留応力が比較的大きい場合に特に有利であるのが分かるであろう。
さらに、前述したように突出部112および凹部222は周方向に等間隔で形成されているのが好ましい。これにより、第一保持部材100によってのみ保持されるときにウェーハWが局所的に自重で垂れるのを防止すると共に、第二保持部材200によってのみ保持されるときにウェーハWが局所的に反返るのを防止することが可能となる。
本発明に基づくウェーハ搬送装置の一部を示す略図である。 (a)本発明の第一の実施形態に基づくウェーハ搬送装置の第一保持部材の頂面図である。(b)図2(a)に示される第一保持部材の正面図である。 (a)本発明の第一の実施形態に基づくウェーハ搬送装置の第二保持部材の頂面図である。(b)図3(a)に示される第二保持部材の正面図である。(c)図3(a)の線A1−A1に沿ってみた断面図である。 (a)〜(e)本発明に基づくウェーハ搬送装置の動作を説明するための図である。 本発明に基づくウェーハ搬送装置の他の一部の側面図である。 (a)本発明の第二の実施形態に基づくウェーハ搬送装置の第一保持部材の頂面図である。(b)図6(a)に示される第一保持部材の断面図である。 (a)本発明の第二の実施形態に基づくウェーハ搬送装置の第二保持部材の頂面図である。(b)図7(a)に示される第二保持部材の正面図である。(c)図7(a)の線A2−A2に沿ってみた断面図である。(d)図7(a)の線A3−A3に沿ってみた断面図である。
符号の説明
1 ウェーハ搬送装置
10、100 第一保持部材
11 ベース
12 保持部
12a 外側保持部
12b 内側保持部
13a、13b 吸引溝
15a、15b 保持通路
20、200 第二保持部材
21 枠体
21a 内周面
22 保持部
22a 上面
23a 吸引溝
23b 段差部
25 保持通路
26 平坦部
26a 連結孔
27 蓋部
29 切欠部
30 第三保持部材
41 ロッド
42 シリンダ
50 多関節ロボット
51、52 アーム
55 胴部
61 ロッド
62 シリンダ
65 ハウジング
66 マウントフレーム
67 開口部
122 凹部
222 突出部
V1、V2 開閉弁
W ウェーハ
W1 表面
W2 裏面

Claims (6)

  1. ウェーハの一方の面における中央部を保持していて、半径方向外側に延びる複数の突出部が備えられた第一保持部材と、
    前記中央部周りに位置する前記ウェーハの外周部の少なくとも一部分を保持していて、前記突出部に係合する複数の凹部が形成された第二保持部材と、
    前記ウェーハの中心線方向において前記第一保持部材および前記第二保持部材を互いに相対的に移動させる移動手段とを具備するウェーハ搬送装置。
  2. 前記第一保持部材は前記ウェーハを保持するテーブルであり、前記移動手段はロボットのアームであり、前記第二保持部材は前記アームに取付けられたハンドである請求項1に記載のウェーハ搬送装置。
  3. 前記第二保持部材の前記突出部は前記ウェーハの周方向に等間隔に配置されている請求項1に記載のウェーハ搬送装置。
  4. 半径方向外側に延びる複数の突出部が備えられた第一保持部材によりウェーハの中央部を保持し、
    前記突出部に係合する複数の凹部が形成された第二保持部材によって、前記中央部周りに位置する前記ウェーハの外周部の少なくとも一部分を保持し、
    前記第一保持部材による前記ウェーハの前記中央部における保持を解除し、
    前記ウェーハの中心線方向において前記第二保持部材を前記第一保持部材に対して相対的に移動させる、ウェーハ搬送方法。
  5. さらに、前記ウェーハの外周部の少なくとも一部分を保持する前記第二保持部材を第三保持部材の上方に配置し、
    前記第二保持部材が前記第三保持部材と同一平面になるまで、前記ウェーハの中心線方向において前記第二保持部材を前記第三保持部材に対して相対的に移動させ、
    前記第三保持部材により前記ウェーハの前記中央部を保持し、
    前記第二保持部材による前記ウェーハの前記外周部における保持を解除し、
    前記ウェーハの中心線方向において前記第二保持部材を前記第三保持部材に対して相対的に移動させる、請求項4に記載のウェーハ搬送方法。
  6. さらに、前記第二保持部材により前記ウェーハの前記外周部の少なくとも一部分を保持する前に、前記ウェーハの前記中央部を保持した前記第一保持部材が前記第二保持部材と同一平面になるまで、前記第一保持部材を前記第二保持部材に対して相対的に移動させることを含む請求項4に記載のウェーハ搬送方法。
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