JP4925388B2 - 施肥装置及び施肥方法 - Google Patents

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Description

本発明は、使用する肥料の流動特性を考慮し、圃場単位面積当りの施肥量を均一化できる施肥装置及び施肥方法に関する。
コスト低減、環境への負荷低減、さらには高付加価値の農産物を効率良く生産するという観点から、圃場へ施肥を行う場合には肥料の節減や適正な施用が求められる。そのため、圃場に肥料を施すときに、単位面積当りの施肥量が一定(均一)となるように調整する技術が従来から提案されている。例えば、特許文献1では田植機或いは播種機等の移動農機に設ける施肥駆動装置について開示している。この移動農機ではエンジンからの動力伝達経路を、走行部に動力を伝達する走行系の伝達経路Aと、作業機に動力を伝達する作業機系の伝達経路Bとの2つに分岐している。そして、前記走行系の伝達経路Aから施肥装置へ動力を取出すようにしている。特許文献1に開示される施肥装置は、作業機の駆動速度を変更しても走行系の伝達経路から動力が伝達されるので、走行速度に対応した施肥量で施肥作業を行ことができる。よって、圃場に対する単位面積当りの施肥量を一定に保持することができるというものである。
また、特許文献2は肥料繰出部の肥料の繰出量を調節する繰出量調節機構を設けると共に、この繰出量調節機構を作動させる電動モ−タを備えた施肥機について開示している。そして、この特許文献2では、施肥機の肥料ホッパ(以下、単にホッパ)に肥料比重を計量する計量カップを設けた構造を開示している。計量カップを使用して肥料の比重を検出し、これに基づいて所望の施肥量となるように前記繰出量調節機構を作動させ適正な施肥を行うようにしている。
特開平10−295130号 公報 特開2002−272231号 公報
しかしながら、特許文献1の技術は主にペースト肥料を用いる場合を想定しており、また単に移動農機の走行速度に対応して一定の速度で施肥を行う施肥装置を開示するだけである。よって、肥料が粒状である場合や異なる比重の肥料を使用する場合には施肥量を一定にすることができない。一方、特許文献2で開示する施肥機は容積可変もしくは容積一定の溝を有する繰出ローラを回転させることによって規定量の肥料を繰り出すようにした、いわゆる容積式である。そして、肥料の繰出量の変更は、溝容積の調整あるいは繰出ローラの回転数の調整、又はこの両者を組合わせて調整が行われる。よって、各肥料のかさ密度を確認できれば、様々な肥料に対応して精度良い施肥作業を行うことができる。
しかしながら、特許文献2で開示する施肥機では肥料を搬送するための送風機やこれに関連する肥料案内管等を設ける必要がある。また、さらに上記溝の容積を適正に制御することも必要となるので、構造及び制御系の構成が複雑化する共に、作業幅を拡大することが困難である。
よって、本発明の目的は、使用する肥料が変化する場合でも、簡素化した構造で単位面積当たり施肥量を均一にできる施肥装置及び施肥方法を提供することである。
上記目的は、肥料を収納しているホッパの開口の開度をシャッタ羽根の移動により調整しつつ、前記ホッパの開口から前記肥料を繰出し、圃場を移動しながら施肥を行う施肥装置であって、前記圃場で使用する肥料の種類及び単位面積当りの施肥量を含む入力情報を外部から受け付け、肥料の種類毎に予め前記ホッパと相関関係のある測定装置を用いて測定された圃場で使用する各肥料の単位時間あたりの流下量から求められる、前記肥料の種類毎の流動性に関する物理量を示す指標値を予め記憶しておき、前記予め記憶しておいた指標値のうち前記入力情報に含まれる前記圃場で使用する肥料の種類に対応する指標値と、前記入力情報に含まれる単位面積当りの施肥量とに基づいて、単位面積当たり施肥量が均一となるように前記シャッタ羽根を移動することで前記ホッパの開口を通過する肥料の流量を変更する制御を実行する制御部を備えることを特徴とする施肥装置により達成することができる。本発明によると、使用する肥料の種類及び単位面積当りの施肥量を含む入力情報と、肥料の種類毎に予めホッパと相関関係のある測定装置を用いて測定された圃場で使用する各肥料の流下量から求められる肥料の種類毎の流動性に関する物理量を示す指標値と、に基づいて、制御部がシャッタ羽根を移動することでホッパの開口の開度を調整する制御を実行する。よって、簡単な構造で圃場単位面積当りの施肥量を均一化する施肥装置を提供できる。
また、前記施肥装置の移動速度を検出する速度検出手段をさらに備え、前記制御部は、前記速度検出手段から速度信号を取得し、肥料の種類と共に移動速度の変化にも応じて前記開口を通過する肥料の流量を変更する制御を実行することが望ましい。この場合には、施肥装置の移動速度が変化しても施肥量が調整されるので、より確実に単位面積当たりの施肥量を均一にすることができる。
また、前記施肥装置は、移動体に牽引又は搭載されることにより移動し、前記制御部は、前記移動体に設けた速度検出手段から速度信号を取得し、肥料の種類と共に移動速度の変化にも応じて前記開口の開度を調整するように構成してもよい。施肥装置は、トラクタ等の移動体に牽引又は搭載されることにより移動する形態でもよいし、施肥装置自体がエンジン等の移動手段を具備して自律走行できる形態でもよい。
また、上記目的は、肥料を収納しているホッパの開口の開度をシャッタ羽根の移動により調整しつつ、前記ホッパの開口から前記肥料を繰出し、圃場を移動しながら施肥を行う施肥方法であって、前記圃場で使用する肥料の種類毎に単位時間当たりの流下量を前記ホッパと相関関係のある測定装置を用いて予め測定して、当該流下量から前記肥料の種類毎の流動性に関する物理量を示す指標値を作成しておく第1のステップと、前記圃場で使用する肥料の種類及び単位面積当りの施肥量を含む入力情報を受け付け、前記作成しておいた指標値のうち前記入力情報に含まれる前記圃場で使用する肥料の種類に対応する指標値と、前記入力情報に含まれる単位面積当りの施肥量と、に基づいて、単位面積当たり施肥量が均一となるように、前記シャッタ羽根を移動することで、前記ホッパの開口を通過する肥料の流量を変更する第2のステップと、を含むことを特徴とする施肥方法によっても同様に達成できる
更に、前記第2のステップでは、前記指標値と共に圃場に対する移動速度にも対応して、単位面積当りの施肥量が均一となるように、前記開口を通過する肥料の流量を変更することがより好ましい。
以上説明したように、本発明によれば制御部が肥料の種類毎に予め設定した指標値を用いてホッパの開口を調整する制御を実行するので、使用する肥料に対応して施肥を均一に行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図1は牽引形態で構成した施肥装置1の外観を模式的に示した図である。この施肥装置1はトラクタTRに牽引されて圃場H内を移動しなが施肥を行うように構成されている。施肥装置1は、いわゆるブロードキャスタ型の施肥装置であり、揺動筒(以下、スパウトと称す)10を水平面(図1では、紙面に対して垂直な面)内で首を振るように揺動して遠心力を発生させて、その先端部10TPから肥料を放射状に散布する。
上記スパウト10を揺動させるための動力は、トラクタTRから得るように設計されている。トラクタTRのエンジン側から取出したPTO(Power Take Out)軸9が、施肥装置1側の駆動装置3に接続されている。この駆動装置3の内部構成については図示を省略するが、上記のようにスパウト10を揺動させるため、PTO軸9の回転動作を揺動動作に変換する歯車機構等が組込まれている。
本施肥装置1はコントロールユニット20を備え、これにより本体側1−Aの駆動が制御される。コントロールユニット20は、トラクタTRの運転席前方に固定されている。後述するようにコントロールユニット20は入力部、表示部及び制御部等を含んでいる(図4参照)。作業者(トラクタの運転手)がコントロールユニット20を操作することにより、トラクタTRの後ろに接続した施肥装置本体1−Aが施肥動作を開始する。施肥装置本体1−Aとコントロールユニット20とは配線を介して電気的に接続されている。なお、施肥装置本体1−Aとコントロールユニット20とを無線を介して接続するように構成してもよい。
図2は、施肥装置1の本体1−Aの構成が確認できるように拡大して示した図である。この図2を参照して、各部の構成を説明する。施肥装置本体1―Aは骨格をなすフレーム4により支持されている。フレーム4の上部には円形に形成したリング部4CRが形成されている。このリング部4CRに肥料タンクとなる漏斗形状のホッパ2が支持されている。ホッパ2の上部2TPから肥料FEが投入され、ホッパ2内に貯留される。ホッパ2の下部も開放状態に形成されている。但し、ホッパ2の下部にはシャッタ装置5が配置されている。図2では、シャッタ装置5の一部のみが確認できる。なお、図2では、図1で示した部位と対応する部位には同符号を付している。図2において符号7で示すのはトラクタTRへの取り付け部である。
図3(A)は、施肥装置本体1―Aのシャッタ装置5に関連する構成部分を取出して示した平面図である。ホッパ2の下部は、図3(A)に示すシャッタ基板50によって塞がれている。この基板50には3箇所にシャッタ開口51−1〜51−3が形成されている。よって、ホッパ2内に貯留された肥料はこの開口51を介して、これより下方へと自然落下する。これらシャッタ開口51のそれぞれには、シャッタ羽根52−1〜52−3が配置されている。シャッタ羽根52は、シャッタ基板50の下面側でリンク53に接続されている。リンク53は、出没するシリンダ6に接続されている。よって、矢印で示すように、シリンダ6の出没動作により、シャッタ羽根52が基板50の周方向へ移動する。このような構造によって、シャッタ開口51を全閉状態から全開状態まで変化させることができる。
図3(A)で示した状態は、シャッタ羽根52がシャッタ開口51の一部(40%程度)を閉じた状態を図示している。ここで、再度、図2を参照するとシャッタ羽根52を駆動するシリンダ6は装置本体1―Aのフレーム4に固定されている。このシリンダ6は配線6aを介して前述したコントロールユニット20と接続されている。コントロールユニット20がシリンダ6の駆動を制御してシャッタ羽根52を移動させ、シャッタ開口51の開閉状態を調整する。本施肥装置1では、シャッタ羽根52が流量変更部材、これを駆動するシリンダ6がアクチュエータ、さらにこのアクチュエータを制御するコントロールユニット20が制御装置となる。これらによりホッパ2の開口51の開度を調整する施肥量調整手段が形成されている。
上記のように、施肥装置1はホッパ2内に貯留させた肥料FEをシャッタ開口51の開度を調整して自然落下させるという単純な構造であり肥料繰出部分の構成を簡素化できる。
なお、図3(B)は、シャッタ装置5のシャッタ羽根52を駆動する他の構造例を示した図である。シャッタ基板50からリンク53までは図3(A)と同様であるが駆動源が異なる。図示しないモータ軸に固定されて両方向へ回転する歯車61と噛合する扇状のギア部材63が配置されている。このギア部材63は支軸65を中心にして揺動可能である。ギア部材63の一部が腕状に延在して、リンク53の端部に接続されている。よって、歯車61を両方向へ回転させることで、図3(A)の場合と同様にシャッタ羽根52を周方向へ移動でき、シャッタ開口51を閉じることができる。この図3(B)で示す構成を採用する場合には、不図示のモータがコントロールユニット20によって駆動制御される。
図4は、前記コントロールユニット20及びこれに接続される構成を示したブロック図である。コントロールユニット20は、インターフェース部21、記憶部22、入力部23、表示部24、制御部25、カードインターフェース26、バス27を有している。インターフェース部21は、外部装置との情報の入出力を制御するI/O(インプット/アウトプット)コントローラ28との間で情報の受け渡しを行う。カードインターフェース26は、バス27とメモリカード35との間でデータの受け渡しを行う。なお、本施肥装置1は、カードインターフェース26を介してメモリカード35に格納された情報を受け取ったり、収拾した情報をメモリカード35に格納して外部のコンピュータで利用できるようになっている。このように構成しておくと、外部のコンピュータから施肥データを取得して施肥作業に利用できる。また、本施肥装置1の施肥に関するデータを外部コンピュータ側で利用することができるようになる。
記憶部22は、例えばCD-ROM、DVD−ROM或いはHDD等の記憶装置により構成される。この記憶部22には、各圃場に関する施肥データが記憶されている。この施肥データには使用する各肥料に関する指標値が含まれている。また、記憶部22には制御部25が実行する施肥動作プログラム等が格納されている。この施肥動作プログラムは、上記指標値に基づいて単位面積当たりの施肥量が均一となるようにシャッタ装置5のシャッタ開口51の開度を調整する動作が書込まれている。なお、より好ましい施肥動作プログラムは、トラクタTRの速度変化にも対応するもので、肥料の種類と共に移動速度の変化に応じてシャッタ開口51の開度調整が行われる。
入力部23は、作業者からの入力を受け付けるためのもので、複数の指示入力キーが含まれる。表示部24は作業者に対して情報提供の画面や入力画面等の種々の画面を表示する。図5は、表示部24と入力部23とを一体に形成した入力表示部の一例を示した図である。入力部23の一部を成す表示切替ボタン231を押すことで、使用する肥料の種類、施肥量を設定できる。これを液晶表示部241に表示して確認できる。また、施肥の累計の表示や、マニュアル操作でシャッタを開閉できるようになっている。図4で示しているように、入力部23で設定された肥料の種類、施肥量等に関する入力信号は、バス27を介して制御部25へ供給される。
図4で、制御部25はCPU等を中心に構成したマイクロコンピュータである。この制御部25は、記憶部22に記録されたプログラムをロードし、施肥装置1の全体を制御する。なお、図3で示したシリンダ6はI/Oコントローラ28を介してコントロールユニット20に接続されている。さらに、図4で示した例では、I/Oコントローラ28にGPS(全地球測位システム:Global Positioning System)受信装置30及び車速センサ31を接続している場合を例示している。本施肥装置1は、より好ましい形態としてトラクタTRの車速が変化したとき、これに応じて施肥量を変更できるようになっている。GPS受信装置30及び車速センサ31のいずれか一方から車速情報を得るようにしてもよい。制御部25は、トラクタTRの車速が変化したことを確認すると、これに応じてシリンダ6を駆動してシャッタ装置5の開度を調整して施肥量が一定となるように調整する。
前述したように、制御部25は記憶部22に記憶している施肥データの指標値を利用して施肥制御を行う。この指標値及びその取得について説明する。ここでの指標値として、肥料の種類毎に流動性に係る物理量を測定した固有値を利用することができる。具体的には、圃場で使用する各肥料の流下量を測定して得た値を用いることができる。図6は肥料の流動性を測定するために使用する測定装置100を例示した図である。測定装置100は、施肥装置1のホッパ2から肥料を落下させたときと同じ状態が再現されるように作製した測定装置である。測定装置100は漏斗部101を備え、その下部に開閉自在なシャッタ102が配置されている。
この測定装置100の漏斗部101内に規定量の肥料FEを投入して、シャッタ102を一気に開いて単位時間当たりの流下量(g/sec)を計測する。この計測を各肥料に対して行う。図7は、図6で示した測定装置を使用して測定した漏斗流下量(g/sec)と、施肥装置1を駆動したときの肥料繰出量との関係を示した図である。横軸に図6の装置を用いて測定した漏斗流下量(g/sec)をとっている。また、縦軸には施肥装置1のホッパ2に肥料を投入し、シャッタ開口51の開度を一定にしたときの繰出量(kg/min)をとっている。図7は、15種の肥料について測定した結果をプロットしている。これらのプロットについて、相関係数Rが0.94と極めて高いことが確認できる。よって、施肥装置1を駆動して施肥作業を行う場合に、漏斗流下量(g/sec)に基づいて肥料繰出量を正確に予測できる。すなわち、各肥料について測定した漏斗流下量(g/sec)は、流動性に係る物理量であり、肥料毎の固有値である。この固有値を用いて肥料毎のシャッタ開度を規定できる。以上から明らかなように、本施肥装置1は流動性に係る新規な固有値を用いてシャッタを開閉するので肥料繰出部分の構造を簡素化できる。
上記固有値が肥料毎に施肥データとして記憶部22に記憶されている。よって、制御部25がシャッタ開口51の開閉を制御する際には、使用している肥料に対応して適性な開度を算出できる。具体的には、作業者が入力部23から使用する肥料の種類と単位当たりの施肥量を入力することで、制御部25がシャッタ開口51の望ましい開度を算出し、シリンダ6を駆動してシャッタ装置5の開度を調整する。よって、本施肥装置1では種々の肥料を使用しても、単位面積当たりの施肥量を簡単に一定にすることができる。そして、本施肥装置1ではトラクタTRの速度情報も取得してシャッタ開口51の開度を調整するので、さらに確実に単位面積当たりの施肥量を均一化にすることができる。
図8は、施肥装置1が施肥を行うときに、コントロールユニット20の制御部25が記憶部22からプログラムを読出し、実行する処理の一例を示したフローチャートである。例えば、この処理はトラクタTRが施肥を行う圃場に入ったときに、作業者がコントロールユニット20の起動ボタンを押すことによって開始される。制御部25は、コントロールユニット20の入力部23から使用する肥料の種類及び施肥量について設定入力(指示信号)が有るか、否かを確認する(S11)。これらの設定が為された場合、制御部25は記憶部22から前述した指標値を読み出し使用する肥料と施肥量に最適なシャッタ開度を算出する(S12)。
続いて、制御部25は前記ステップ12の結果に基づいて、シリンダ6を駆動してシャッタ羽根52を移動して所定のシャッタ開度を設定する(S13)。以上のように施肥の準備が整ってから、トラクタTRを移動させて実際に施肥作業が行われる(S14)。なお、ステップ13までの準備が完了したことを作業者に知らせるため、例えば制御部25が表示部24に所定の表示(例えば「作業開始」等の表示)を行うように設定しておくことが好ましい。
実際に施肥作業が開始された後においては、制御部25はGPS受信装置或いは速度センサからの出力信号でトラクタTRの速度を監視する(S15)。移動速度が変化していることを確認した場合には、制御部25は速度変化に対応してシャッタ開度を再度算出し、シャッタ開度の再設定を行う。これとは逆に、移動速度が変化していない場合には設定を維持する(S16)。上記のような制御を実行して施肥作業が完了したときに(S17)、本フローチャートによる処理を完了する。なお、施肥作業完了の確認は、作業者が入力部から所定の入力を行ったとき、ホッパ2内の肥料が空となったとき、或いは所定時間以上にわたり移動速度がゼロであるとき等を基準にして制御部25が判断するように設定すればよい。
以上説明した施肥装置1では、肥料の種類毎に予め設定した指標値を用いて、制御部25がホッパ2の前記開口51の開度を調整する。よって、使用する肥料が変化しても圃場単位面積当りの施肥量を均一化できる。さらに移動速度にも対応してシャッタ開度を調整するので、さらに確実に施肥量を均一化できる。
なお、前述した施肥装置1は、ブロードキャスタ型の例に挙げたがこれに限定するものではない。また、各肥料について求めた落下に係る固有値は一例であって、肥料の種類毎の流動性に係る物理量はこれに限るものではない。例えば、図6に示した漏斗下に送風機を配置して各肥料を一定条件で圧送した場合に送出される搬送量を固有値として採用することもできる。また、上記実施形態では牽引型の施肥装置1を示したがこれは一例である。本施肥装置はトラクタ等の移動体に載置して移動させてもよいし、施肥装置自体が走行機能を備えて自律走行するように構成してもよい。
以上、本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
牽引形態で構成した実施形態に係る施肥装置の外観を模式的に示した図である。 図1で示す施肥装置の本体の構成が確認できるように拡大して示した図である。 (A)は施肥装置本体のシャッタ装置に関連する構成部分を取出して示した平面図である。(B)はシャッタ装置のシャッタ羽根を駆動する他の構造例を示した図である。 コントロールユニット及びこれに接続される構成を示したブロック図である。 表示部と入力部とを一体に形成した入力表示部の一例を示した図である。 肥料の流動性を測定するために使用する測定装置を例示した図である。 図6で示した測定装置を使用して測定した漏斗流下量と、施肥装置を駆動したときの肥料繰出量との関係を示した図である。 施肥装置が施肥を行うときに、制御部が実行する処理の一例を示したフローチャートである。
符号の説明
1 施肥装置
1−A 施肥装置本体
2 ホッパ
5 シャッタ装置
51 シャッタ開口
52 シャッタ羽根
6 シリンダ
9 PTO軸
10 揺動筒
20 コントロールユニット
22 記憶部
23 入力部
24 表示部
25 制御部
30 GPS受信装置
31 車速センサ

Claims (5)

  1. 肥料を収納しているホッパの開口の開度をシャッタ羽根の移動により調整しつつ、前記ホッパの開口から前記肥料を繰出し、圃場を移動しながら施肥を行う施肥装置であって、
    前記圃場で使用する肥料の種類及び単位面積当りの施肥量を含む入力情報を外部から受け付け、
    肥料の種類毎に予め前記ホッパと相関関係のある測定装置を用いて測定された圃場で使用する各肥料の単位時間あたりの流下量から求められる、前記肥料の種類毎の流動性に関する物理量を示す指標値を予め記憶しておき、
    前記予め記憶しておいた指標値のうち前記入力情報に含まれる前記圃場で使用する肥料の種類に対応する指標値と、前記入力情報に含まれる単位面積当りの施肥量とに基づいて、単位面積当たり施肥量が均一となるように前記シャッタ羽根を移動することで前記ホッパの開口を通過する肥料の流量を変更する制御を実行する制御部を備えることを特徴とする施肥装置
  2. 前記施肥装置の移動速度を検出する速度検出手段をさらに備え、
    前記制御部は、前記速度検出手段から速度信号を取得し、肥料の種類と共に移動速度の変化にも応じて前記開口を通過する肥料の流量を変更する制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の施肥装置
  3. 前記施肥装置は、移動体に牽引又は搭載されることにより移動し、
    前記制御部は、前記移動体に設けた速度検出手段から速度信号を取得し、肥料の種類と共に移動速度の変化にも応じて前記開口の開度を調整することを特徴とする請求項1に記載の施肥装置
  4. 肥料を収納しているホッパの開口の開度をシャッタ羽根の移動により調整しつつ、前記ホッパの開口から前記肥料を繰出し、圃場を移動しながら施肥を行う施肥方法であって、
    前記圃場で使用する肥料の種類毎に単位時間当たりの流下量を前記ホッパと相関関係のある測定装置を用いて予め測定して、当該流下量から前記肥料の種類毎の流動性に関する物理量を示す指標値を作成しておく第1のステップと、
    前記圃場で使用する肥料の種類及び単位面積当りの施肥量を含む入力情報を受け付け、前記作成しておいた指標値のうち前記入力情報に含まれる前記圃場で使用する肥料の種類に対応する指標値と、前記入力情報に含まれる単位面積当りの施肥量と、に基づいて、単位面積当たり施肥量が均一となるように、前記シャッタ羽根を移動することで、前記ホッパの開口を通過する肥料の流量を変更する第2のステップと、
    を含むことを特徴とする施肥方法。
  5. 前記第2のステップでは、前記指標値と共に圃場に対する移動速度にも対応して、単位面積当りの施肥量が均一となるように、前記開口を通過する肥料の流量を変更することを特徴とする請求項4に記載の施肥方法。
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