JP2004254586A - 肥料散布機 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業者が所望する面積当たりの散布量が散布できるよう散布条件を入力するだけで、シャッタの開閉量を自動設定するシャッタ開閉装置を備えた肥料散布機を提供することを目的とする。
【解決手段】シャッタを開閉動作させるシャッタ開閉装置と、このシャッタ開閉装置を遠隔操作するコントローラとを備え、シャッタの開閉量に基づき散布量を設定する肥料散布機において、前記コントローラに散布する肥料の種類、面積当りの散布量、散布作業速度を入力する散布条件入力部を設けるとともに、入力された散布条件に基づきシャッタ開閉装置を制御する制御装置を設け、入力された散布量となるようシャッタの開閉量を自動設定されるので、散布作業前の準備時間を大幅に短縮することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】シャッタを開閉動作させるシャッタ開閉装置と、このシャッタ開閉装置を遠隔操作するコントローラとを備え、シャッタの開閉量に基づき散布量を設定する肥料散布機において、前記コントローラに散布する肥料の種類、面積当りの散布量、散布作業速度を入力する散布条件入力部を設けるとともに、入力された散布条件に基づきシャッタ開閉装置を制御する制御装置を設け、入力された散布量となるようシャッタの開閉量を自動設定されるので、散布作業前の準備時間を大幅に短縮することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はシャッタの開閉量に基づいて散布量を設定する肥料散布機に関するものであり、特にシャッタ開閉動作を遠隔操作しシャッタの開閉量を自動設定する構成に係る。
【0002】
【従来の技術】
従来技術における肥料散布機のシャッタ開閉装置として、シャッタを開閉動作させるための電動モータを設け、この電動モータ駆動歯車の移動量あるいはこの駆動歯車により移動する伝導部材の移動量を近接センサにより感知測定することでシャッタの開閉量を任意に制御する構成が知られている。(特許文献1参照)
【0003】
又、シャッタをモータの回動により左右に摺動させ、このモータの回動を制御するコントロールボックスをトラクタ座席近傍に配設し、このコントロールボックスに設けられた調整ダイヤルにてシャッタ開度を任意に調節可能とした構成も知られている。(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許第3122923号明細書
【特許文献2】
実公昭64−49014号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術における肥料散布機のシャッタ開閉装置は、トラクタに座乗した状態でシャッタ開閉量を調整ダイヤルにて任意の開度に設定する構成であり、作業者が肥料の種類とその肥料の有効散布巾、及び、散布作業速度等の散布作業するために必要となる情報に基づき、面積当たりの散布量を計算してシャッタ開閉量を設定するが、この散布量計算が面倒で時間がかかる。
【0006】
又、より正確な散布作業を行なう場合は、ホッパ内に圃場に散布したい量の肥料を貯留し、シャッタを開き吐出される肥料の吐出時間を測定する。そして、この吐出時間に合わせて散布作業速度を調整し圃場全面にする方法もあるが散布作業前の準備に時間を要し素早く散布作業が出来ないという問題がある。
【0007】
そこで本発明は、作業者が所望する面積当たりの散布量が散布できるよう散布条件を入力するだけで、シャッタの開閉量を自動設定するシャッタ開閉装置を備えた肥料散布機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、シャッタを開閉動作させるシャッタ開閉装置と、このシャッタ開閉装置を遠隔操作するコントローラとを備え、シャッタの開閉量に基づき散布量を設定する肥料散布機において、前記コントローラに散布する肥料の種類、面積当りの散布量、散布作業速度を入力する散布条件入力部を設けるとともに、入力された散布条件に基づきシャッタ開閉装置を制御する制御装置を設け、入力された散布量となるようシャッタの開閉量を自動設定されるので、散布作業前の準備時間を大幅に短縮することができる。
【0009】
又、制御装置には、肥料の種類により異なる有効散布巾と肥料の種類とシャッタ開閉量により異なる吐出量を記憶したメモリと、メモリに記憶したデータとコントローラにより入力された散布条件とを演算しシャッタ開閉量を制御するCPUを設けることにより、面倒だった散布量計算を制御ボックスで行なうので、均一で高精度な散布作業を可能とするとともに操作性が向上する。
【0010】
又、シャッタ開閉装置は、シャッタと連結される連結部材と、この連結部材を回動駆動する電動モータと、連結部材の回動量に応じ電圧値を変化させる回動量検出器とを備え、変化する電圧値を制御装置へフィードバックさせシャッタを開閉動作させることにより、簡単な構成でコンパクトなシャッタ開閉装置となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を実施した肥料散布機の一部断面をした斜視図、図2は同肥料散布機に備えたコントローラの平面図、図3は同肥料散布機に備えたシャッタ開度装置の制御フロー図である。
【0012】
図1において、Aは肥料散布機を示し走行車であるトラクタに付設される。1は機枠で側面視後方に開口した形状で前方にはトップブラケット11とロアリンクブラケット12L,12Rを備え、図示されていないがトラクタ3点リンク機構に装着される。
【0013】
2はホッパで、円錐を逆さにし上方に開口した形状で機枠1の上部に着脱自在に配置され、このホッパ2と機枠1の間には底板21が設けられる。ホッパ2内部には肥料を貯留することができる。3はアジテータで、ホッパ2内部に回転自在に設けられ、ホッパ2内に貯留した肥料の撹拌とブリッチ現象を解消するものである。
【0014】
4はスピンナで水平面をもつ円盤で、上面では散布羽根41を複数個設けてあり、前記ホッパ2の下方で前記機枠1の内部に回転自在に配置される。
【0015】
5はミッションで前方に突設した入力軸51を有し、図示されていないがトラクタPTO軸とユニバーサルジョイントで連結され回転動力をミッション5へ伝達し、この回転動力はミッション5内に備えられるベベルギヤを介し垂直方向に突設した出力軸へ伝達し、この出力軸はミッション5の上方に配置される前記スピンナ4及び前記アジテータ3が連結され回転駆動する。
【0016】
6はシャッタで前記底板21の下部に前後方向摺動自在に設け、スライドすることより底板21とシャッタ6によりシャッタ開口部aを形成する。そして、ホッパ2内に搭載した肥料が回転するアジテータ3により前記シャッタ開口部aより落下し、下方で回転する前記スピンナ4により後方に向け広域に散布される。
【0017】
7はシャッタ開閉装置で前記機枠1の前方上部に配置される。これは図示されていないが、手動シャッタ開閉レバーの取付位置に取り付けることが可能である。シャッタ開閉装置7は前記シャッタ6の開閉動作を電気的に行うもので、モータギヤ71を備えた電動モータMと、回動することにより前記シャッタ6を開閉動作させる連結部材72と、連結部材72の回動量に応じて電圧値を変化させる回動量検出器73から構成され外周部をカバー74で覆われている。
【0018】
連結部材72は、前記モータギヤ71と歯合し水平方向に軸支されたシャッタギヤプレート72aと、前記シャッタ6と連結され水平回動するシャッタリンク72bと、前記シャッタギヤプレート72aとシャッタリンク74bとを連結するシャッタロット72cから構成される。
【0019】
モータギヤ71を備えた電動モータMが回動することより、歯合するシャッタギヤプレート72aが前後方向に回動しシャッタロット72cにて連結されるシャッタリンク72bを水平回動させる。シャッタリンク72bに連結されたシャッタ6は前後に摺動し、シャッタ開口部aの開口面積を変化させ肥料の吐出量すなわち散布量を変化させる。
【0020】
8はコントローラを示し、散布条件を入力し前記シャッタ開閉装置7を遠隔操作するもので、図示されていないがトラクタ座席運転者近傍に配置される。9は制御装置で、前記シャッタ開閉装置7のカバー74内に配置され、肥料の種類により異なる有効散布巾と肥料の種類とシャッタ開閉量により異なるシャッタ開口部aからの吐出量のデータを記憶したメモリと、メモリに記憶したデータと前記コントローラ8にて入力された散布データとを演算し、シャッタ開閉量を自動設定するCPUを設けてある。
【0021】
本実施例では、メモリに記憶される肥料の種類は、粒状肥料と砂状肥料と粉状肥料の有効散布巾と、これら各種肥料とシャッタ開閉装置により変化する時間当たりの吐出量と、この吐出量となるシャッタ開閉量の電圧値を記憶している。
【0022】
図2にてコントローラ8について説明する。コントローラ8には主電源をON,OFFするメインスイッチ81と、シャッタの開閉動作を指示するシャッタ開閉スイッチ82と、シャッタ全閉時点灯するシャッタ全閉ランプ83と、散布する肥料の種類、面積当りの散布量、散布作業速度の散布条件を入力する散布条件入力部84と、散布条件を表示する表示部85を備えている。
【0023】
散布条件入力部84は表示部85に表示される各種肥料を選択するための選択ボタン84aと決定ボタン84bと面積当りの散布量、散布作業速度を数値入力するための数値入力ボタン84cから構成される。
【0024】
図3に示すフロー図に基づいてシャッタ開閉動作の制御について説明する。まず、コントローラ8に設けたメインスイッチ81を押すことにより制御装置9が起動し、シャッタ6が閉じていることを確認しシャッタ全開ランプ83が点灯する。そして、コントローラ8の表示部85に散布条件設定画面が表示される。
【0025】
シャッタ6が開いている場合は、メインスイッチ81をONすると表示部85にエラー表示され、シャッタ開閉スイッチ82の閉ボタンを押すとシャッタ6を全閉となるよう制御され、シャッタ全閉ランプ83が点灯し散布条件設定することができる。
【0026】
散布条件設定は、まず、表示部85に散布する肥料が粒状肥料か砂状肥料か粉状肥料かを選択し設定するための肥料選択表示がされ、選択ボタン84aにて散布する肥料を選択し、決定ボタン84bを押す。設定肥料hを制御装置9のCPUへ出力される。
【0027】
続いて、散布する肥料を面積当り何kg散布するかを設定するための散布量設定画面が表示され、数値入力ボタン84cにて所望の散布量を入力し決定ボタン84bを押す。設定散布量gをCPUへ出力される。
【0028】
そして次に、散布作業速度を何km/hで行うかを設定するための作業速度設定画面が表示され、数値入力ボタン84cにて作業速度を入力し、決定ボタン84bを押す。設定散布作業速度vをCPUへ出力される。
【0029】
設定肥料h,設定散布量g,設定散布作業速度vの散布条件が入力されたCPUは、設定肥料hの有効散布巾wをメモリより抽出し、この有効散布巾wと設定散布量gと設定散布作業速度vとを演算し、面積当りに設定散布量gを散布する散布作業時間tが求められ、設定散布量gを散布するためホッパ2に貯留した設定肥料hの時間当りの吐出量daを求める。
【0030】
そして、メモリには各種肥料の時間当りの吐出量dxにともなうシャッタ開閉量設定電圧値Vxが記憶され、前記設定散布条件における吐出量daと一致するシャッタ開閉量設定電圧値Vxを抽出し、設定散布条件におけるシャッタ開閉量の設定が完了する。
【0031】
シャッタ開閉スイッチ82の開スイッチを押すと、先ず、CPUにて設定されたシャッタ開閉量設定電圧値Vxと回動量検出器73からフィードバックされるシャッタ回動量電圧値Vaとを比較し、シャッタ開閉値設定電圧値Vxとシャッタ回動量電圧値Vaとが一致するようシャッタ開閉リレーを作動させ、シャッタ開閉装置7の電動モータを回動させる。
【0032】
シャッタギヤプレート72aの軸支部に設けた回動検出器73は、シャッタ回動量電圧値Vaを変化させながらCPUへフィードバックし、シャッタ開閉量設定電圧値Vxとシャッタ回動量電圧値Vaとが一致した位置で電動モータMを停止させ、シャッタ開閉量が自動設定される。
【0033】
【発明の効果】
以上のように構成したことにより、シャッタ開閉装置は簡単で且つコンパクトに構成され、面倒だった散布量計算を散布条件を入力するだけで制御装置に設けたCPUが演算しシャッタ開閉量が自動設定されるので、散布作業前の準備時間を大幅に短縮することができ、簡単な操作で均一で高精度な散布作業を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】肥料散布機の一部断面をした斜視図
【図2】同肥料散布機に備えたコントローラの平面図
【図3】同肥料散布機に備えたシャッタ開度装置の制御フロー図肥料散布機の一部断面をした斜視図
【符号の説明】
1 機枠
11 トップブラケット
12L,12R ロアリンクブラケット
2 ホッパ
21 底板
3 アジテータ
4 スピンナ
41 散布羽根
5 ミッション
51 入力軸
6 シャッタ
7 シャッタ開閉装置
71 モータギヤ
72 連結部材
72a シャッタギヤプレート
72b シャッタリンク
72c シャッタロット
73 回動量検出器
74 カバー
8 コントローラ
81 メインスイッチ
82 シャッタ開閉スイッチ
83 シャッタ全閉ランプ
84 散布条件入力部
84a 選択ボタン
84b 決定ボタン
84c 数値入力ボタン
85 表示部
9 制御装置
A 肥料散布機
M 電動モータ
【発明の属する技術分野】
本発明はシャッタの開閉量に基づいて散布量を設定する肥料散布機に関するものであり、特にシャッタ開閉動作を遠隔操作しシャッタの開閉量を自動設定する構成に係る。
【0002】
【従来の技術】
従来技術における肥料散布機のシャッタ開閉装置として、シャッタを開閉動作させるための電動モータを設け、この電動モータ駆動歯車の移動量あるいはこの駆動歯車により移動する伝導部材の移動量を近接センサにより感知測定することでシャッタの開閉量を任意に制御する構成が知られている。(特許文献1参照)
【0003】
又、シャッタをモータの回動により左右に摺動させ、このモータの回動を制御するコントロールボックスをトラクタ座席近傍に配設し、このコントロールボックスに設けられた調整ダイヤルにてシャッタ開度を任意に調節可能とした構成も知られている。(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許第3122923号明細書
【特許文献2】
実公昭64−49014号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術における肥料散布機のシャッタ開閉装置は、トラクタに座乗した状態でシャッタ開閉量を調整ダイヤルにて任意の開度に設定する構成であり、作業者が肥料の種類とその肥料の有効散布巾、及び、散布作業速度等の散布作業するために必要となる情報に基づき、面積当たりの散布量を計算してシャッタ開閉量を設定するが、この散布量計算が面倒で時間がかかる。
【0006】
又、より正確な散布作業を行なう場合は、ホッパ内に圃場に散布したい量の肥料を貯留し、シャッタを開き吐出される肥料の吐出時間を測定する。そして、この吐出時間に合わせて散布作業速度を調整し圃場全面にする方法もあるが散布作業前の準備に時間を要し素早く散布作業が出来ないという問題がある。
【0007】
そこで本発明は、作業者が所望する面積当たりの散布量が散布できるよう散布条件を入力するだけで、シャッタの開閉量を自動設定するシャッタ開閉装置を備えた肥料散布機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、シャッタを開閉動作させるシャッタ開閉装置と、このシャッタ開閉装置を遠隔操作するコントローラとを備え、シャッタの開閉量に基づき散布量を設定する肥料散布機において、前記コントローラに散布する肥料の種類、面積当りの散布量、散布作業速度を入力する散布条件入力部を設けるとともに、入力された散布条件に基づきシャッタ開閉装置を制御する制御装置を設け、入力された散布量となるようシャッタの開閉量を自動設定されるので、散布作業前の準備時間を大幅に短縮することができる。
【0009】
又、制御装置には、肥料の種類により異なる有効散布巾と肥料の種類とシャッタ開閉量により異なる吐出量を記憶したメモリと、メモリに記憶したデータとコントローラにより入力された散布条件とを演算しシャッタ開閉量を制御するCPUを設けることにより、面倒だった散布量計算を制御ボックスで行なうので、均一で高精度な散布作業を可能とするとともに操作性が向上する。
【0010】
又、シャッタ開閉装置は、シャッタと連結される連結部材と、この連結部材を回動駆動する電動モータと、連結部材の回動量に応じ電圧値を変化させる回動量検出器とを備え、変化する電圧値を制御装置へフィードバックさせシャッタを開閉動作させることにより、簡単な構成でコンパクトなシャッタ開閉装置となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を実施した肥料散布機の一部断面をした斜視図、図2は同肥料散布機に備えたコントローラの平面図、図3は同肥料散布機に備えたシャッタ開度装置の制御フロー図である。
【0012】
図1において、Aは肥料散布機を示し走行車であるトラクタに付設される。1は機枠で側面視後方に開口した形状で前方にはトップブラケット11とロアリンクブラケット12L,12Rを備え、図示されていないがトラクタ3点リンク機構に装着される。
【0013】
2はホッパで、円錐を逆さにし上方に開口した形状で機枠1の上部に着脱自在に配置され、このホッパ2と機枠1の間には底板21が設けられる。ホッパ2内部には肥料を貯留することができる。3はアジテータで、ホッパ2内部に回転自在に設けられ、ホッパ2内に貯留した肥料の撹拌とブリッチ現象を解消するものである。
【0014】
4はスピンナで水平面をもつ円盤で、上面では散布羽根41を複数個設けてあり、前記ホッパ2の下方で前記機枠1の内部に回転自在に配置される。
【0015】
5はミッションで前方に突設した入力軸51を有し、図示されていないがトラクタPTO軸とユニバーサルジョイントで連結され回転動力をミッション5へ伝達し、この回転動力はミッション5内に備えられるベベルギヤを介し垂直方向に突設した出力軸へ伝達し、この出力軸はミッション5の上方に配置される前記スピンナ4及び前記アジテータ3が連結され回転駆動する。
【0016】
6はシャッタで前記底板21の下部に前後方向摺動自在に設け、スライドすることより底板21とシャッタ6によりシャッタ開口部aを形成する。そして、ホッパ2内に搭載した肥料が回転するアジテータ3により前記シャッタ開口部aより落下し、下方で回転する前記スピンナ4により後方に向け広域に散布される。
【0017】
7はシャッタ開閉装置で前記機枠1の前方上部に配置される。これは図示されていないが、手動シャッタ開閉レバーの取付位置に取り付けることが可能である。シャッタ開閉装置7は前記シャッタ6の開閉動作を電気的に行うもので、モータギヤ71を備えた電動モータMと、回動することにより前記シャッタ6を開閉動作させる連結部材72と、連結部材72の回動量に応じて電圧値を変化させる回動量検出器73から構成され外周部をカバー74で覆われている。
【0018】
連結部材72は、前記モータギヤ71と歯合し水平方向に軸支されたシャッタギヤプレート72aと、前記シャッタ6と連結され水平回動するシャッタリンク72bと、前記シャッタギヤプレート72aとシャッタリンク74bとを連結するシャッタロット72cから構成される。
【0019】
モータギヤ71を備えた電動モータMが回動することより、歯合するシャッタギヤプレート72aが前後方向に回動しシャッタロット72cにて連結されるシャッタリンク72bを水平回動させる。シャッタリンク72bに連結されたシャッタ6は前後に摺動し、シャッタ開口部aの開口面積を変化させ肥料の吐出量すなわち散布量を変化させる。
【0020】
8はコントローラを示し、散布条件を入力し前記シャッタ開閉装置7を遠隔操作するもので、図示されていないがトラクタ座席運転者近傍に配置される。9は制御装置で、前記シャッタ開閉装置7のカバー74内に配置され、肥料の種類により異なる有効散布巾と肥料の種類とシャッタ開閉量により異なるシャッタ開口部aからの吐出量のデータを記憶したメモリと、メモリに記憶したデータと前記コントローラ8にて入力された散布データとを演算し、シャッタ開閉量を自動設定するCPUを設けてある。
【0021】
本実施例では、メモリに記憶される肥料の種類は、粒状肥料と砂状肥料と粉状肥料の有効散布巾と、これら各種肥料とシャッタ開閉装置により変化する時間当たりの吐出量と、この吐出量となるシャッタ開閉量の電圧値を記憶している。
【0022】
図2にてコントローラ8について説明する。コントローラ8には主電源をON,OFFするメインスイッチ81と、シャッタの開閉動作を指示するシャッタ開閉スイッチ82と、シャッタ全閉時点灯するシャッタ全閉ランプ83と、散布する肥料の種類、面積当りの散布量、散布作業速度の散布条件を入力する散布条件入力部84と、散布条件を表示する表示部85を備えている。
【0023】
散布条件入力部84は表示部85に表示される各種肥料を選択するための選択ボタン84aと決定ボタン84bと面積当りの散布量、散布作業速度を数値入力するための数値入力ボタン84cから構成される。
【0024】
図3に示すフロー図に基づいてシャッタ開閉動作の制御について説明する。まず、コントローラ8に設けたメインスイッチ81を押すことにより制御装置9が起動し、シャッタ6が閉じていることを確認しシャッタ全開ランプ83が点灯する。そして、コントローラ8の表示部85に散布条件設定画面が表示される。
【0025】
シャッタ6が開いている場合は、メインスイッチ81をONすると表示部85にエラー表示され、シャッタ開閉スイッチ82の閉ボタンを押すとシャッタ6を全閉となるよう制御され、シャッタ全閉ランプ83が点灯し散布条件設定することができる。
【0026】
散布条件設定は、まず、表示部85に散布する肥料が粒状肥料か砂状肥料か粉状肥料かを選択し設定するための肥料選択表示がされ、選択ボタン84aにて散布する肥料を選択し、決定ボタン84bを押す。設定肥料hを制御装置9のCPUへ出力される。
【0027】
続いて、散布する肥料を面積当り何kg散布するかを設定するための散布量設定画面が表示され、数値入力ボタン84cにて所望の散布量を入力し決定ボタン84bを押す。設定散布量gをCPUへ出力される。
【0028】
そして次に、散布作業速度を何km/hで行うかを設定するための作業速度設定画面が表示され、数値入力ボタン84cにて作業速度を入力し、決定ボタン84bを押す。設定散布作業速度vをCPUへ出力される。
【0029】
設定肥料h,設定散布量g,設定散布作業速度vの散布条件が入力されたCPUは、設定肥料hの有効散布巾wをメモリより抽出し、この有効散布巾wと設定散布量gと設定散布作業速度vとを演算し、面積当りに設定散布量gを散布する散布作業時間tが求められ、設定散布量gを散布するためホッパ2に貯留した設定肥料hの時間当りの吐出量daを求める。
【0030】
そして、メモリには各種肥料の時間当りの吐出量dxにともなうシャッタ開閉量設定電圧値Vxが記憶され、前記設定散布条件における吐出量daと一致するシャッタ開閉量設定電圧値Vxを抽出し、設定散布条件におけるシャッタ開閉量の設定が完了する。
【0031】
シャッタ開閉スイッチ82の開スイッチを押すと、先ず、CPUにて設定されたシャッタ開閉量設定電圧値Vxと回動量検出器73からフィードバックされるシャッタ回動量電圧値Vaとを比較し、シャッタ開閉値設定電圧値Vxとシャッタ回動量電圧値Vaとが一致するようシャッタ開閉リレーを作動させ、シャッタ開閉装置7の電動モータを回動させる。
【0032】
シャッタギヤプレート72aの軸支部に設けた回動検出器73は、シャッタ回動量電圧値Vaを変化させながらCPUへフィードバックし、シャッタ開閉量設定電圧値Vxとシャッタ回動量電圧値Vaとが一致した位置で電動モータMを停止させ、シャッタ開閉量が自動設定される。
【0033】
【発明の効果】
以上のように構成したことにより、シャッタ開閉装置は簡単で且つコンパクトに構成され、面倒だった散布量計算を散布条件を入力するだけで制御装置に設けたCPUが演算しシャッタ開閉量が自動設定されるので、散布作業前の準備時間を大幅に短縮することができ、簡単な操作で均一で高精度な散布作業を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】肥料散布機の一部断面をした斜視図
【図2】同肥料散布機に備えたコントローラの平面図
【図3】同肥料散布機に備えたシャッタ開度装置の制御フロー図肥料散布機の一部断面をした斜視図
【符号の説明】
1 機枠
11 トップブラケット
12L,12R ロアリンクブラケット
2 ホッパ
21 底板
3 アジテータ
4 スピンナ
41 散布羽根
5 ミッション
51 入力軸
6 シャッタ
7 シャッタ開閉装置
71 モータギヤ
72 連結部材
72a シャッタギヤプレート
72b シャッタリンク
72c シャッタロット
73 回動量検出器
74 カバー
8 コントローラ
81 メインスイッチ
82 シャッタ開閉スイッチ
83 シャッタ全閉ランプ
84 散布条件入力部
84a 選択ボタン
84b 決定ボタン
84c 数値入力ボタン
85 表示部
9 制御装置
A 肥料散布機
M 電動モータ
Claims (3)
- シャッタを開閉動作させるシャッタ開閉装置と、このシャッタ開閉装置を遠隔操作するコントローラとを備え、シャッタの開閉量に基づき散布量を設定する肥料散布機において、前記コントローラに散布する肥料の種類、面積当りの散布量、散布作業速度を入力する散布条件入力部を設けるとともに、入力された散布条件に基づきシャッタ開閉装置を制御する制御装置を設け、入力された散布量となるようシャッタの開閉量を自動設定することを特徴とした肥料散布機。
- 制御装置には、肥料の種類により異なる有効散布巾と肥料の種類とシャッタ開閉量により異なる吐出量を記憶したメモリと、メモリに記憶したデータとコントローラにより入力された散布条件とを演算し、シャッタ開閉量を制御するCPUが設けられていることを特徴とした請求項1記載の肥料散布機。
- シャッタ開閉装置は、シャッタと連結される連結部材と、この連結部材を回動駆動する電動モータと、連結部材の回動量に応じ電圧値を変化させる回動量検出器とを備え、変化する電圧値を制御装置へフィードバックさせシャッタを開閉動作させることを特徴とした請求項1及び2記載の肥料散布機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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- 2003-02-26 JP JP2003048490A patent/JP2004254586A/ja active Pending
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