JP4925343B2 - 誘導加熱装置及びそのような誘導加熱装置を有するホブ - Google Patents

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Description

本発明は、ホットプレート用の誘導加熱装置とともに、そのような誘導加熱装置を有するホブに関する。
誘導加熱装置を有するホブの構造は、たとえばドイツ特許出願第DE19817197A1号から既知であり、このドイツ特許出願では、個々の誘導コイルが、一定の状況で専用の支持体上で巻かれて、誘導ホブの受けトレイ内に配置されている。それらは中央電源に接続され、中央電源は、すべての誘導加熱装置用又は少なくとも2つの誘導加熱装置用のいずれかに設けられている。所定の電力段階に応じて、ホブ制御部は電源に信号を送って、対応の電力を特定の誘導加熱装置に供給できるようにする。
ホブ上の2つのホットプレートを誘導加熱装置で誘導加熱し、またその他のホットプレートを輻射加熱器で加熱することも、ドイツ特許出願第DE19935835A1号から既知である。両方の誘導加熱装置用に共通の電源が設けられ、これは、制御命令に応じて、一方又は両方の誘導加熱装置に電力を供給する。特に、2つの誘導加熱装置は、関連させたいわゆるツインモジュールとして構成されることができる。
ドイツ特許出願第DE19817197A1号 ドイツ特許出願第DE19935835A1号
本発明の課題は、上記誘導加熱装置及びそれを装備したホブを提供し、それにより、従来技術の問題を回避し、特にホブの所望構造を多くの異なったやり方で可能にすることである。
この課題は、請求項1の特徴を有する誘導加熱装置及び請求項21の特徴を有するホブによって解決される。本発明の有利且つ好都合な発展が、さらなる請求項の主題事項を形成し、以下により詳細に説明されている。明確な参照により、請求項の表現は、明細書の内容の一部になる。
発明の実施の形態
本発明によれば、誘導コイルは、支持装置に載置又は固定され、これは、コイル線を上記支持装置上に巻くことで行われることもできる。支持装置上に給電部が設けられ、これは、誘導コイル用の電力制御部に供給された電圧、特に単相電源電圧を変換する。この目的のため、給電部は電力電子回路及び制御電子回路を有し、このために、誘電加熱装置は、電力電気接続部及び制御電気接続部を有する。ファン装置も設けられ、これは、少なくとも電力部を冷却するか、冷却空気を供給する。最後になるが、誘導加熱装置は、設置又は接続が容易なモジュールとして構成される。このことは、ホブの組み立て中にそれをホブに挿入して電気接続するだけでよい程度まで、予め組み立てられていることを意味する。好都合には、さらなる段階がまったく必要ない。
このように、本発明は、ホブに少なくとも1つのそのような誘導加熱装置を迅速且つ簡単に組み付けることができるようにする。また、誘導加熱装置は独立的に機能するユニットであり、これは、たとえば輻射加熱器とまさに同様にして、非常に簡単に接続され、追加の電力電子回路をまったく必要としない。このように、いわゆる四つ口ホブでは、4つの加熱装置を導入することができ、そのうちの任意数を本発明の誘導加熱装置で形成することができる。既知の誘導ホブと比べて、別体の電源又は電力電子回路がないため、これはホブの構造に関して本質的な役割をまったく果たさない。これはまた、たとえば、本発明でなければ中央又は結合電源用に必要になる空間が自由になるという利点を有する。これにより、ホブ上に加熱装置を配置するための設計範囲が増加する。これはまた、それぞれの場合に、誘導加熱装置及び輻射加熱装置の組み合わせを有する完全に任意且つ異なった配置の加熱装置をより小さい単位で低価格で製造できるようにする。
誘導コイルが平面的であって、近接させて巻いた単層の導線を有する、すなわち、それは単層形式である。この目的のため、支持装置もほぼ平形で、たとえば皿状である。それは、誘導コイルを全面的に、又はその全表面の上方に支持するが、それは個別の開口又は穴を有することができる。
複数の構成部品を有することができる給電部は、それらを誘導コイルにほぼ平行に延びることが有利である印刷回路板上に、又は一般的に言えば構成部品支持体上に好都合に担持する。特に有利なやり方で、は、制御電子回路及び/又は電力電子回路の電気構成部品すべてが、単一の構成部品支持体に、特に両側に取り付けられている。
ファン装置は、好都合には従来の一体型の比較的小さいファンであることができ、それは電気接続するだけでよい。このファンは、支持装置に、好都合には直接的にねじ又はクリップストップ装置などを使用して固定される。それはまた、直接的に構成部品支持体に固定又は連結されることもできる。それは、スペーサなどによって支持装置上に係合することもできる。
好都合には、構成部品支持体と支持装置との間にスペーサが設けられ、これにより、構成部品支持体を支持装置に対して、したがって誘導装置内で正確に位置決めすることができる。一方では、この場合、外側からの押し付け係合だけで位置決めを行うことが可能である。他方、たとえばスペーサを用いて、構成部品支持体を、支持装置に機械的に固定することができる。特に修理又は取り替えのために、そのような連結が取り外し可能でなければならない。
誘導加熱装置のさまざまな構成部品、特に構成部品支持体を覆うか、取り囲むカバーを設けることが可能である。カバーは、好都合にはほぼ閉鎖されるか、円周方向に設けられ、それにより、ほとんど密閉されたモジュールが得られる。当然ながら、電気ケーブルブッシュ用とともに換気開口の形で開口を設けることができる。
第1実施形態によれば、カバーは皿状である、すなわち、表面を有し、大部分の領域でそれから側縁部が突出することができる。それは、構成部品支持体の表面を覆うとともに、側部が支持装置まで延出することができる。カバーをもっぱら支持装置に固定すること、又はスタッド又はねじなどの締結手段で上記支持装置内に係合させることが可能である。カバーは、構成部品支持体又は構成部品支持体スペーサに付着されることができる。これにより、たとえば、カバーが構成部品支持体を支持装置に押し付け、好都合にはスペーサを介してそれに係合させるようにして、構成部品支持体をカバーに固定することが可能である。
本発明の別の構造の可能性によれば、支持装置は、少なくともその外側領域に突出側縁部を有し、それは全体的又はほとんど円周方向に設けられることができる。これにより、支持装置自体が、給電部及びファン装置を受け取るための皿状受け部を形成することができる。これらの部品は、受け部内に固定されることができ、直接的に支持装置に固定されることが有利である。受け部をカバーで閉鎖することができる。この場合、それを支持装置の突出側縁部上にほぼ載置することが有利であって、平形の蓋の形にすることができる。詳細には、構成部品支持体が誘導加熱装置の表面の大部分を占めるとき、カバーはそれに最小限に係合し、それにより、それを屈曲させないようにすることができる。代替として、支持装置の中央領域内にスペーサを設けることができ、給電部又は構成部品支持体の側方の外側締結に加えて、その中央締結又は固定も行うことができる。この領域では、カバーも作用することができ、その場合、それらの力がスペーサを介した連結によって直接的に支持装置に伝達されるからである。そのようなスペーサは、支持装置に一体状に連結されるか、一体部品を形成することができる。特にプラスチック部品として構成されるとき、スペーサはそれから突出することができる。
誘導加熱手段用の支持装置を少なくとも2つの支持部品から構成することが可能である。1つの支持部品は、誘導コイル用の平形支持部である、又はそれを担持することができる。別の支持部品は、給電部又はその構成部品支持体を担持することができる、又はそれに連結されることができる。好都合には、支持部品が相互連結され、固定されると同時に取り外し可能である機械連結により、有利な設置及び修理の可能性が得られる。
第1支持部品は、ほぼ皿状で平形であることができる。第2支持部品も皿形にすることができ、また給電部用の皿状受け空間を形成するために、特に1つの側縁部が突出している。側縁部は、ほぼ円周方向に延びて、同一高さであることができる。受け空間内で、構成部品支持体は、たとえばスペーサを介して第2支持部品に固定されることができる。スペーサは、第2支持部品から一体状に突出することができる。モジュール又は受け空間を閉鎖するために、上述したようにして、ほぼ皿状のカバーを設けることができる。
好都合には、一定領域においてモジュール又はカバーの円周方向側縁部が側縁部全体を形成し、開口又はリセスを有する小部分を設けることができる。これを通して、給電部の接続部などが外部へ突出することができる。特に開口を使用して、突出接続部を有する給電部を容易に挿入することができる。側縁部のこの中断部分は、他方の部品上の対応の突出部分によって閉鎖される、又は覆われることができる。特に構成部品支持体が、支持装置への結合前に皿状カバーに予め固定されている場合、誘導加熱装置の、構成部品支持体を固定する部品にそのような開口を設けることが特に有利である。
加熱装置をより簡単な構造にするために、給電部用の1つの構成部品支持体だけを設けることが有利であり、その上に電力電子回路及び制御電子回路の両方を配置する。電力電子回路の構成部品及び特に干渉界磁の影響をさほど受けない構成部品が、誘導コイルの方に向く側に配置されるような状況にすることができる。構成部品支持体が、モジュール上で誘導コイルから可能な限り遠くにある場合、これが特に有利である。制御電子回路部品、特に敏感な構成部品は、構成部品支持体の遠い側に位置付けられることが特に有利である。
誘導加熱装置用の給電部又は電力電子回路は、単一のトランジスタインバータを備えて構成されることが有利である。トランジスタインバータは、誘導コイルとともに並列共振回路を形成して、構成部品のコストを抑えることができる。特に電気パラメータに関して、誘導コイルに最適に合わせることもできる。
電力電子回路は好都合には、ヒートシンクを有し、その上に特に上記トランジスタインバータ又は他の電力構成部品が配置される。上記ヒートシンクは、たとえば上記スペーサの1つとして機能することもできる。それをアルミニウムから安定的に構成する結果、それは、機械的に堅固な連結又は力伝達が行われるようにして設置されることができる。
特に給電部または電力電子回路を冷却するファン装置は、誘導コイルと構成部品支持体または給電部との間に位置付けられることができる、すなわち、誘導装置モジュールに完全に組み込まれている。それは好都合には、給電を制御するために、給電部又は構成部品支持体に接続されている。
誘導コイルから遠い側であって、使用時に通常は下側である側において、冷却空気が1つまたは複数の所定の吸い込みポートを通して導入または吸い込まれるように、冷却空気循環を構成することができる。これらの吸い込みポートは、ファン装置の近くにあり、特にその真下にある。ファン装置は最初、冷却空気を給電部又は電力電子回路、又はそれ用に設けられたヒートシンクに吹き付ける。その後、冷却空気流はその他の電力電子回路及び制御電子回路も通過し、その後、それは加熱装置から流出する。この目的のため、支持装置の中央領域に開口を設け、それを通して冷却空気が流れることができることが有利である。特にカバーの下方にガラスセラミックホブ板などを設置するために、誘導コイルとホブ板の下側との間に数ミリメートルのエアギャップが設けられている。該ギャップを通って冷却空気が外部に逃げることができ、好ましくは、ほぼ半径方向外向きに広がって誘導コイル全体の上方を通過する冷却空気流が生じる。このために、空気案内部材を設けることができ、この方法で誘導コイルを冷却することができる。ここで、冷却空気がすでに誘導加熱装置の他の部品を冷却しており、したがって高温であることは有害ではない。従来の誘導コイルの温度適合性は、電気構成部品より十分に高く、一般的に200°Cより高い。
加熱装置のすぐ上にファン装置を設け、それが誘導コイルも冷却できるようにすることにより、他の断熱の必要をなくすことが可能である。このため、構造がより簡単になり、組み立てがより迅速に行われる。
加熱装置は、誘導コイルの空いた中央領域内に温度センサを有することができ、それは、その上を通るホブ板又はカバーの温度を検出することができる。この目的のため、温度センサは、明確に定められる位置決めと温度測定の両方のために、下側の熱伝達接点に係合するように構成されることが有利である。中央を通り抜ける冷却空気循環の場合、それは温度センサを通り過ぎる。
好都合には、完成した誘導加熱装置モジュールは、誘導コイルの上方でわずかに側方に突出するだけである。これにより、モジュール全体を比較的コンパクトな構造にすることができる。これにより、ホブ内に比較的狭い範囲で省スペース化して、この形式の誘導加熱装置を、輻射加熱器などの他の加熱装置と一緒に配置することが可能である。
特に誘導コイル支持層装置の外側領域及び/又は中央領域に、スペーサ部材を形成することができる。それらは誘導コイルの上方に突出して、明確に定められた空間を確保するためにその上方を通るホブ板に付着させるために使用される。
本発明のホブは、幾つかの加熱装置を有し、そのうちの少なくとも1つが上記誘導加熱装置である。加熱装置は、ホブに、特に下側を仕切る支持トレイ又は上側を仕切るホブ板のいずれか一方に固定される。特に、そのようなホブでは、本発明の誘導加熱装置及び従来の輻射加熱器が組み合わされる。
ホブは、操作部品及び制御部を備える操作装置を有する。これにより、操作依存制御信号を発生して、少なくとも直接的に誘導加熱装置又はその制御電子回路に送られる。さらに、ホブ用の電源部が設けられており、電気リード線が、直接的に電源部から誘導加熱装置の給電部の電力電子回路に延びている。制御信号に応じて、給電部は誘導コイルへの給電の責任を負う。したがって、幾つかの誘導コイルに給電するために通常は集中的に設けられている他の電力電子回路が必要ない。
たとえば接点スイッチなどの操作部品によるホブの制御の代わりに、ドイツ特許出願第DE19833983A1号から既知であるような、電気機械式電力制御装置を設けることも可能である。それらは、周期的機械スイッチを含み、これは切り換え信号を発生するか、接続された輻射加熱器の場合、直接的にそれらに電力を供給する。対応の調節の場合、上記電気切り換え信号は、誘導加熱装置の制御電子回路にも送られることができる。一方で、永久動作で設定電力レベルを検出して、誘導コイルにおいて対応の電力レベルでの連続給電を確保することができる。他方、それは、輻射加熱器の場合とほぼ同様に、誘導コイルを周期的に、すなわち特定時間だけであるが全電力で動作させることができる。
上記及びさらなる特徴は、特許請求の範囲、説明及び図面から推論されることができ、個々の特徴は、単独又は小組み合わせの形のいずれでも、本発明の実施形態及び他の分野で実行されることができ、ここで保護を請求する有利で独立的に保護可能な構造を表すことができる。出願を個々の段落及び副標目に細分割することは、以下の記述の包括的な正当性を決して制限しない。
本発明の実施形態を添付図面に関連させて以下にさらに説明する。
図1はその上部分に、主要部品に分解した誘導加熱装置11を示す。誘導コイル13が、内側端子16a及び外側端子16bを備えるコイル線15の数回巻線14を有する。リード線19を備えた温度センサ18が、中央領域に位置している。
誘導コイル13は、支持装置20によって担持される、又はその上に支持されている。支持装置20は、プラスチックから形成されることが有利であり、ほぼ平形であって板状である。それは、成形スペーサ22を有し、その機能についてはさらに詳細に後述する。図4から最もよくわかるように、下側の対応の受け部24内に、細長い平形のフェライト磁心25が設けられて固定されている。支持装置20は穴27も有し、誘導コイル13の端子16及び温度センサ18の端子19がこれを通って下方へ進むことができる。
電気機器30又は構成部品支持体31、特に印刷回路板が、支持装置20の下方に配置されている。それは主に、その上面に電力電子回路33を担持し、その底面に主に制御電子回路35を担持している。電力電子回路33は、たとえばトランジスタ34をヒートシンク35とともに組み込んでいる。電力電子回路33のさらなる構成部品は、誘導加熱装置の電力電子回路内に通常に存在するものである。制御電子回路37の構成部品も一般的な構成部品、特にIC又はより小型の構成部品である。
したがって、電気機器30は給電部を形成し、より詳細に後述する。ファン装置39は、たとえばラジアルファンなどの内蔵型ファンが有利であって、特にヒートシンク35の、したがってトランジスタ34のための直接冷却作用を有して給電部30に取り付けられる、又は締結される。
下方からカバー40が誘導装置11に嵌め付けられ、これはほぼ平形のカバー板41を有し、それからほぼ円周方向の側縁部42が突出している。カバー40は、プラスチック製であることが有利である。
支持装置20の下方、特に誘導コイル13及びフェライト磁心25の下方に、それの下方の給電部を遮蔽するためのアルミニウム板26を組み付け状態で配置することができる。
図1の最下部に、組み立て状態の誘導加熱装置11が示されている。カバー40又はその側縁部42は、支持装置20又はその外縁部までほぼ完全に取り囲んで延在し、このようにして閉鎖モジュールを形成できるようにしている。誘導コイル13は、支持装置20上に直接的に係合する。それのスペーサ22に、給電部30又は構成部品支持体31が、特にねじ留め又は締結によって付着されている。誘導コイル13の端子16は、給電部30の対応の端子に固定され、たとえばコイル線15は、接点バンクに直接的にしっかり溶接される。ファン装置39が、ヒートシンク35の横に並べて位置付けられている。冷却空気の取り入れが、カバー40の下部分又はカバー板41内の冷却空気開口44を通して行われる。代替として、ファン装置39の性質及び配置に応じて、それらを側縁部42上に設けることができる。冷却空気循環は、冷却空気開口44及びヒートシンク35を通過し、そこから冷却空気は構成部品支持体31又は電力電子機器33の残りの表面の上方を流れる。それは次に、中央穴27を通過して、温度センサ18を上向きの方向に通過し、その上方のホブ板の下側と誘導コイル13の上部との間で半径方向外向きに広がる。このように、空気が吹き抜けた部品はすべて冷却される。
図2は、図1のものと同一の誘導コイル113の変更例を示す。それは、第1支持装置120aの上に係合し、この支持装置は、フェライト磁心125用の対応の受け部124aを有する単なる平板である。支持装置の第2部分はベース部品120bであり、その上にスペーサ122及び側縁部121の両方が形成されており、これらは好ましくは、円周状に構成されて、誘導加熱装置111を仕切る。
給電部130及びファン装置139が、図1の同じ部品に対応する。モジュールは、カバー140によって下側が仕切られ、カバーは平面的なカバー部品141を有するだけである、すなわち、側縁部又は同様のものを備えていない。
組み立て状態の誘導加熱装置111から、誘導コイル113及び給電部130が、上側支持部品120a及び下側支持部品120bを有する2部材式支持装置上にいかに係合するかが明らかである。給電部130又は構成部品支持体131は、スペーサ122上に係合してそれに固定されている。したがって、図1と比較して、支持装置は2部材式であって、それ自体が側縁部121を有する。しかしながら、カバーには側縁部がない。
図1及び図2の場合のように、図3でも、同一の誘導コイル213が、上側支持部品220aとともに設けられている。給電部230及びファン装置239も、先行の図面のものに対応する。この場合も、支持装置は下側支持部品220bを有する、すなわち、2部材式支持装置である。しかしながら、スペーサ222は、個別の構成部品として構成されるとともに、個別に設置されている。下側支持部品220bは、突出した側縁部221を有する。下向きの方向において、カバー240は図2のものに対応する、すなわち、単に平面的なカバー板241である。
図3の最下部の誘導加熱装置211の組み立て状態から、スペーサ222が支持装置220上に形成されていない点を除いて、それが図2の変更例に対応することは、明らかである。
図4は、図1の誘導加熱装置11の構造をさらに詳細に示す。丸形誘導コイル13は、支持装置20に付着されている、又は付着させることができる。幾つかのスペーサ22が、ほぼ平形の支持装置20の下側上に形成されている。また、スポーク様の受け部24が形成され、その内部に平形のフェライト磁心25を配置して固定することができる。その上方には、やはり対応形状のアルミニウム板26が配置され、それは同一位置に、特に接続部を通すための穴27を有し、支持装置20も同じである。スペーサ22も、アルミニウム板26を貫通して突出している。短い側縁部分21が、一カ所で支持装置20から突出していることがわかり、それのさらなる詳細については後述する。
図5は、幾分異なった観点から、誘導加熱装置11のアセンブリ全体を示す。図4に関してすでに記載した部品に加えて、給電部30が示されている。それは構成部品支持体31を有し、その上に電力電子回路33が、トランジスタ34及びヒートシンク35と一緒に配置されている。ファン39は、ヒートシンク35に直接連結されて、直接的にその上に冷却空気を吹き付ける。構成部品支持体31は、トランジスタ34のすぐ背後で終了し、それにより、ヒートシンク35がその上方に突出していることを念頭においていなければならない。
構成部品支持体31は、右側で接続部分32になり、これは少なくとも2つの差込式端子ラグを有し、これらは特に電源接続用に設けられている、すなわち、電力接続部、又は外部から電力電子回路33への接続部を形成している。制御電子回路37への制御接続は図示されていないが、対応の差込式端子ラグ又は平形差込式接続部によって容易に行われることができる。
構成部品支持体31の下方にカバー40が設けられ、これは実質的に皿状である。しかしながら、接続部分32の近傍において、側縁部42にリセスが設けられている。下側カバー板41は、十分に遠くに延在し、それにより、それは接続部分32を底部から支持又は覆っている。したがって、側縁部42のリセス43により、接続部分32は、その他は閉鎖されている誘導加熱装置11から突出することができる。リセス43を再び閉鎖するために、小片の側縁部21が支持装置20に設けられている。
図6は、いかにして給電部30がカバー40に挿入されるかを示す斜め平面図である。ファン39はヒートシンク35の近くにあることが明らかである。いかにして接続部分32がリセス43を通って外へ突出し、したがって容易にアクセス可能であるかも明らかである。構成部品支持体31は、カバー板41の表面のほぼ三分の二を覆っており、ほぼ三角形の構造を有し、カバー41の円形路に完全に沿っているわけではない。ここでは見えない制御電子回路37は、構成部品支持体31の下側に位置している。
図7は、完全なホブ50を示し、これは、たとえばガラスセラミック材料製のホブ板51を有し、これは、たとえば金属製の周縁フレーム52を備えている。たとえば金属製又はプラスチック製の受けトレイ54内にさまざまな加熱装置が配置され、本実施形態では、左側の2つの加熱装置は輻射加熱器55であり、右側の2つのは、本発明に従ったさまざまな寸法の誘導加熱装置11である。
受けトレイの後方の中央後部には、たとえば、従来のやり方でホブ50を家庭で三相接続部に接続できるようにする電源接続部57が設けられている。電源接続部57から接続ケーブル58aが直接的に2つの誘導加熱装置11又はそれらの接続部分32へ出ている。また、接続ケーブル58bが制御装置60に延びており、これは、輻射加熱器55の直接的給電の責任を負う。この目的のために、制御装置60は、たとえば操作者用の接点スイッチを有し、これらはホブプレート51の上部の対応のマーク61で表されている。このように、特にホットプレート又は加熱装置の選択とともに、電力レベルの調節のための制御信号または操作命令を入力することができる。輻射加熱器55に関して言うと、制御装置60は、これを内部的に、たとえば選択された輻射加熱器55を接続ケーブル58bによって電源接続部57に接続し、したがって特に周期的動作で全電力を供給する電力リレーを使用して行う。
誘導加熱装置11の場合、制御線59が制御装置60から延びて、対応の命令を誘導加熱装置11の制御電子回路37に送る。電力電子回路33が接続ケーブル58aによって電源接続部57に直接接続されているので、制御電子回路37はこのように電力を誘導加熱装置11に直接的に供給する、または電力を制御することができる。
図7からわかるように、本発明のホブ50内の本発明の誘導加熱装置11は、外寸に関しては、たとえば輻射加熱器55などの従来の加熱装置と同様に構成される。それらは、専用の制御及び電力電子回路を備える独立モジュールとして構成されることにより、ホブ50は中央電力電子回路または電源を必要としない。必然的に、各ホブ用に電源接続部57が設けられる。本発明の誘導加熱装置11はまた、それらの配置構成に関して自由に変更されることができる。接続ケーブル58及び制御線59をホブ50内に布設するだけでよく、これは特別な問題を発生させない。誘導加熱装置11は、特にそれらの高さに関して輻射加熱装置55に似た寸法を有することが有利である。一定の状況では、ばねクリップなどを有する同一の締結手段を使用することさえ可能であり、これは、いわゆる混合ホブ内での誘導加熱装置をより自由に配置できるようにする。
設置状態にある誘導加熱装置の構成部品を示す。 図1の誘導加熱装置の変更例を示す。 図1の誘導加熱装置の別の変更例を示す。 一体型支持部を有する図1に従った誘導加熱装置のより詳細な図である。 図4の誘導コイルに構成部品支持体及び皿状カバーを下側から締結したアセンブリを示す。 カバー内の図5の構成部品支持体の配置を上方から斜めに示す図である。 受けトレイ内に配置された加熱装置及びその上方のガラスセラミックホブ板を有する本発明のホブを示す。

Claims (23)

  1. 支持装置(20、120、22)に固定された誘導コイル(13、113、213)を有する、ホットプレート用の誘導加熱装置(11、111、211)であって、
    支持装置(20、120、22)の下に、誘導コイル(13、113、213)用の電力制御部に供給された電圧を変換する給電部(30、130、230)が設けられており、
    給電部は、電力電子回路(33、133、233)及び制御電子回路(37、137、237)を有し、
    少なくとも電力電子回路用にファン装置(39、139、239)が設けられており、
    誘導加熱装置(11、111、211)は、電力接続部及び電気制御接続部を有しており、
    ファン装置(39、139、239)が、誘導加熱装置(11、111、211)の中に配置されていて、誘導コイル(13、113、213)の下側に位置しており、
    誘導加熱装置は、設置及び/または接続が容易なモジュールとして構成されており
    1つの誘導加熱モジュールに対し1つの単一の誘導コイル(13、113、213)が設けられており、
    誘導加熱装置(11、111、211)は、1つの誘導コイル(13、113、213)、その供給部分及びファンを含む誘導加熱モジュールの形に構成されており、
    少なくとも外側領域で、支持装置(120、220)は、皿形受け部を形成するために突出したほぼ円周方向の側縁部(121、221)を有し、皿形受け部は、カバー(140、240)で仕切られ、カバーは実質的に支持装置(120、220)の突出側縁部(121、221)に載置されることを特徴とする、誘導加熱装置。
  2. 支持装置(20、120、22)は、平形、特に皿状であり、支持装置は、誘導コイル(13、113、213)と同一の表面積を占める、又はそれを全面的に担持することを特徴とする、請求項1に記載の誘導加熱装置。
  3. 給電部(30、130、230)は、印刷回路板または構成部品支持体(31、131、231)を有し、これは好ましくは、誘導コイル(13、113、213)にほぼ平行であって、電力電子回路(33、133、233)及び/または制御電子回路(37、137、237)を担持することを特徴とする、請求項1又は2に記載の誘導加熱装置。
  4. ファン装置(39、139、239)は、支持装置(20、120、220)に固定される、特に直接的に固定又は連結されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  5. ファン装置(39、139、239)は、構成部品支持体(31、131、231)に固定されるか、直接的に連結され、またスペーサ(22、122、222)を介して支持装置(20、120、220)上に係合することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  6. 構成部品支持体(31、131、231)は、スペーサ(22、122、222)を介して支持装置(20、120、220)に当て付けられ、特にスペーサを介して支持装置に機械的にしっかり連結されており、好ましくはカバー(40、41、42)は、構成部品支持体(31)を覆うか、それを取り囲み、特にカバーは、ほぼトレイ状の構造を有して受け部を形成し、構成部品支持体の表面を覆うとともに、側部(42)が支持装置(20)まで延出し、それにより、完成した誘導加熱装置(11)は、実質的に密閉されたモジュールであるようにしたことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  7. カバー(40)は、もっぱら支持装置(20)に固定され、且つ/又はスペーサ(22)が、好ましくは外縁部(42)の近傍で構成部品支持体(31)に固定されることを特徴とする、請求項6に記載の誘導加熱装置。
  8. 特に給電部を形成する電力電子回路(133、233)、制御電子回路(137、237)及び/又はファン装置(139、239)を備える構成部品支持体(131、231)又は印刷回路板が、支持装置(120、220)の受け部内に固定され、好ましくは支持装置に固定されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  9. 皿形受け部は、平形の蓋のようであって、特に実質的に側縁部の近傍に載ることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  10. 支持装置(120、220)の中央領域内に、給電部(130、230)又は構成部品支持体(131、231)をその上に位置的に正確に配置するための少なくとも1つのスペーサ(122、222)が設けられ、特にスペーサは、支持装置と一体状に連結される、又は一体構成部品であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  11. 支持装置(120、220)は、少なくとも2つの支持部品(120a、b;220a、b)を有し、一方の支持部品(120a、220a)は、誘導コイル(133、213)の平形支持部であり、他方の支持部品(120b、220b)は、給電部(130、230)又は構成部品支持体(131、231)を担持する、又はそれに連結されており、好ましくは支持装置の2つの部品は、堅固且つ離脱可能に相互連結され、特に第1支持部品(120a、220a)はほぼ皿状であり、好ましくは突出側縁部を備えていないことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  12. 第2支持部品(120b、220b)は、給電部(130、230)又は構成部品支持体(131、231)用の皿状受け部を形成するための円周方向側縁部(121、221)を有し、側縁部は好ましくは、皿状中央部分から突出していることを特徴とする、請求項11に記載の誘導加熱装置。
  13. 給電部(130、230)又は構成部品支持体(131、231)は、第2支持部品(120b、220b)に固定され、好ましくは該第2支持部品は、構成部品支持体上に係合するようにした、特に第2支持部品(120b、220b)と一体部を形成するスペーサ(122、222)を有することを特徴とする、請求項11又は12に記載の誘導加熱装置。
  14. 給電部(30、130、230)は、電力電子回路(33、133、233)及び制御電子回路(37、137、237)用の単一の構成部品支持体(31、131、231)を有し、好ましくは電力電子回路部品は、構成部品支持体の、誘導コイル(13、113、213)の方に向く側に位置し、構成部品支持体は、誘導コイルから遠いモジュール端部に位置することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  15. 給電部(30、130、230)又はそれに含まれる電力電子回路(33、133、233)は、単一のトランジスタインバータ(34、134、234)を有して、誘導コイル(13、113、213)とともに並列共振回路を形成することを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  16. ファン装置(39、139、239)は、誘導コイル(13、113、213)と給電部(30、130、230)又は構成部品支持体(31、131、231)との間に位置付けられて、好ましくは給電部又は構成部品支持体との電気接続部を備え、それによって接続されることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  17. 誘導コイル(13、113、213)から遠い側、特に下側において、ファン装置(39、139、239)の近傍で冷却空気用の吸い込みポート(44、144、244)が設けられ、これらは冷却空気を吸い込んで、それらを偏向させて給電部(30、130、230)、又は電力電子回路(33、133、233)又はヒートシンク(34、134、234)に吹き付け、好ましくは冷却空気循環が行われ、それは、電力電子回路に続いて、冷却空気流を制御電子回路(37、137、237)へ案内し、それから支持装置(20、120、220)の中央開口(27、127、227)に通して、誘導コイルの空いた中央領域を通してモジュール外へ流すことを特徴とする、請求項1〜16のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  18. たとえば電源電圧などの、発電に関して調整されない供給電圧(57)に接続されるとともに、電力制御又は電力供給レベルの調節用の制御信号に接続される独立的モジュールとして構成されることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  19. 外部が実質的に閉鎖され、且つ/又は、完成モジュールとして、誘導コイル(13、113、213)を越えてわずかだけ突出する外側延長部分を有するモジュールであることを特徴とする、請求項1〜18のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  20. 幾つかのホットプレートと、それぞれに関連した加熱装置とを備えたホブにおいて、ホブ(50)は、支持トレイ(54)を有し、その支持トレイ(54)は、加熱装置(11、55)を固定し、少なくとも1つの加熱装置が、請求項1〜19のいずれか1項に記載の誘導加熱装置(11)であることを特徴とする、ホブ。
  21. 直接的に誘導加熱装置(11)に送られる操作依存制御信号を発生する制御部を備える操作装置(60、61)を有することを特徴とする、請求項20に記載のホブ。
  22. 電気機械式エネルギ制御装置を有し、これは、周期的機械スイッチを含み、その電気切り換え信号は、直接的に誘導加熱装置(11)に送られることを特徴とする、請求項20又は21に記載のホブ。
  23. 好ましくはフィルタ付きの電源部(57)を有し、ホブ(50)の誘導加熱装置(11)は、直接的に電源部に接続されていることを特徴とする、請求項2022のいずれか1項に記載のホブ。
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