JP4924391B2 - プロペラシャフト - Google Patents

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Description

本発明は、プロペラシャフトの円環振動を抑制する技術に関する。
この種の技術としては、特許文献1に記載の技術が開示されている。この公報では、プロペラシャフト(プロペラチューブ)の内径と略同径に形成した補強材を、プロペラチューブ内に固着したものが開示されている。
実開平4−93513号公報
しかしながら、上記従来技術では、ヨークが中実であるため、ヨークが中空である場合の補強材の設け方には開示しておらず、中空のヨークの剛性を向上する際に、どのようにして補強材を設けるべきか検討の余地を残していた。
本発明は上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、中空のヨークに補強部材を設け、プロペラシャフトの円環振動を抑制することができるプロペラシャフトを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明においては、軸方向視においてヨークの管部内周に沿った円形状であるとともに、外径部の軸方向断面が前記ユニバーサルジョイント側に曲折している形状である補強部材を、ヨークの管部内に固定した。
そのため、エンジントルク変動の加振力によるヨークの円環振動を抑制し、車両駆動時のプロペラシャフトの放射音を低減することができる。
以下、本発明のプロペシャフトを実現する最良の形態を、実施例1に基づいて説明する。
実施例1のプロペラシャフト1の構成について説明する。
図1は、実施例1のプロペラシャフト1を示す側面図である。プロペラシャフト1は、プロペラチューブ2の両端部にヨーク3が接合され、このヨーク3にはユニバーサルジョイント4が接続している。プロペラチューブ2、ヨーク3、ユニバーサルジョイント4は、例えば、鉄鋼、アルミニウム、合金やカーボン等で形成している。
[ヨークの構造]
図2はヨーク3の断面図である。図2(a)はヨーク3の全体断面図であり、図2(b)はヨーク3の部分拡大断面図である。ヨーク3は、有底カップ状に一端側が開放した管部31と、この管部31から軸方向に突出しユニバーサルジョイント4のスパイダ40と連結するジョイント部30とを有する。
管部31は、底側の小径部31aと開放側の大径部31cとを有し、大径部31cの底側端部には係合溝31bを有している。係合溝31bと小径部31aとの間は段状になっており、この段状部分は後述する補強部材5と軸方向に当接する当接部31dを形成する。小径部31aの径の大きさを径A、係合溝31bの径の大きさを径B、大径部31cの径の大きさを径Cとすると、各径の関係は径A<径C<径Bとなる。
ヨーク3は、管部31内に補強部材5を有している。補強部材5は、軸方向視において管部31の周面に沿った円形状に形成されている。補強部材5は、管部31の係合溝31bに挿入した状態で軸方向断面が湾曲した形状となっており、外径部5aはジョイント部30側に曲折し、中心部5bはジョイント部30側に窪ませた形状となっている。
[補強部材の挿入方法]
図3は、補強部材5の挿入方法について説明する図である。補強部材5は凸レンズ状であって、管部31の大径部31cの径Cと略同径に形成している。この補強部材5を凹部側から管部31の大径部31cに挿入して(図3(a))、当接部31dに当接するまで押圧する(図3(b))。補強部材5が当接部31dに当接した後に、補強部材5の中心部5bを更に押圧して中心部5bに窪みを形成する。このとき、中心部5bの窪み変形によって補強部材5の外周が外方向に押圧されて、補強部材5は係合溝31bと確実に係合する。
補強部材5を凹部側から管部31の大径部31cに挿入しているため、中心部5bに窪み変形を形成することができ、補強部材5の外周を外方向に押圧することができる。また、補強部材5の外周が管部31の内周面を外方向に押圧するため、管部31が内側に変形することを抑制することができる。
[円環振動について]
車両走行時には、プロペラシャフト1にエンジントルクの変動による加振力が入力し、円環振動が発生する。
図4はヨーク3の管部31を軸方向視した模式図であり、点線は円環振動による変形前の形状、実線は変形後の形状を示す。円環振動は図4に示すように径方向内側への変形と、径方向外側の変形が同時に生じる。
図5は、ヨーク3の軸方向断面図であり、点線は円環振動による変形前の形状、実線は変形後の形状を示す。なお図5の変形後の形状は誇張して描いており実際の変形後の形状を描いたものではない。
管部31のジョイント部30側は中実であるため強度が高く、管部31の開放側は中空であるため強度が低い。そのため図5に示すように、軸方向断面においては管部31のジョイント部30側を節とし、開放側を腹とした振動が発生する。
[作用]
実施例1のプロペラシャフト1の作用について説明する。
プロペラチューブ2内に補強部材を設けることによりプロペラシャフト1の振動を抑制することもできるが、プロペラチューブ2は軽量化のため肉厚が十分でないこと、また軸方向長さが比較的長いことにより、プロペラチューブ2内に補強部材を設けることは困難であった。
そこで実施例1では、プロペラチューブ2に比べて肉厚であって、軸方向長さが短いヨーク3内に補強部材5を設けることとした。エンジントルク変動による加振力の入力はヨーク3に入力し、ヨーク3で発生した振動がプロペラチューブ2に伝達する。そのため、ヨーク3の振動を抑制することによってプロペラシャフト1の振動を抑制することができる。
またヨーク3は、軸方向断面においては管部31のジョイント部30側を節とし、開放側を腹とした振動が発生することから、ヨーク3の管部31に挿入した状態で、補強部材5の軸方向断面が湾曲し、径方向外側はジョイント部30側に曲折するようにした。
この構造の作用について、比較例との比較によって説明する。図6は比較例のヨーク3の断面図である。ヨーク3自体の構造は実施例1と同じであるが、管部31内の補強部材6の径方向断面は湾曲したものではなく、平面状になっている。
図7は、比較例のヨーク3の軸方向断面図であり、点線は円環振動による変形前の形状、実線は変形後の形状を示す。なお図7の変形後の形状は誇張して描いており実際の変形後の形状を描いたものではない。
比較例のヨーク3も実施例1のヨーク3と同様に、図7に示すように軸方向断面においては管部31のジョイント部30側を節とし、開放側を腹とした振動が発生する。
図8は実施例1のヨーク3における円環振動による変形後の管部31と補強部材5の模式図、図9は比較例のヨーク3における円環振動による変形後の管部31と補強部材6の模式図である。
前述のように実施例1の補強部材5の外径部5aは、ジョイント部30側に曲折している。また、管部31はジョイント部30側を節とし、開放側を腹とした振動が発生する。そのため、図8に示すように、実施例1の補強部材5の外径部5aは変形後の管部31に対して略垂直に接合している。
一方、比較例の補強部材6の外径部は変形後の管部31に対して鋭角に接合している。実施例1の補強部材5と比較例の補強部材6が材質同一であり、厚さも同一であるならば、部材の圧縮方向に作用する力に対する強度は、部材の曲げ方向に作用する力に対する強度の方が高い。すなわち、変形後の管部31に対し略垂直に接合している実施例1の補強部材5の方が、鋭角に接合している比較例の補強部材6よりも管部31の変形方向に作用する力に対する強度が強い。
図10は、ヨーク3の管部31に実施例1の補強部材5を設けた場合と比較例の補強部材6を設けた場合の、放射音低減効果を示すグラフである。図10では、ヨーク3に円環振動を抑制する部材を設けなかったときと比べた抑制量を示している。図10に示すように、比較例の補強部材6を設けた場合と比べて、ヨーク3の管部31に実施例1の補強部材5を設けた場合の方が、放射音低減効果は高いことが分かる。
[効果]
次に実施例1の効果について述べる。
(1)回転を伝達する中空のプロペラチューブ2と、プロペラチューブ2の端部に接合するとともにユニバーサルジョイント4と結合し、中空の管部31を有するヨーク3と、管部31内に固定され、軸方向視において管部31内周に沿った円形状であるとともに軸方向断面が湾曲した形状である補強部材5とを設けた。
よって、エンジントルク変動の加振力によるヨーク3の円環振動を抑制し、車両駆動時のプロペラシャフト1の放射音を低減することができる。
(2)補強部材5の外径部の軸方向断面をユニバーサルジョイント4側に曲折するようにした。
よって、ヨーク3の管部31の変形によって補強部材5の圧縮方向に力が作用するため、ヨーク3の円環振動を抑制し。プロペラシャフト1の放射音を低減することができる。
(3)管部3は係合溝31b有し、補強部材5を係合溝31bまで挿入した状態において、補強部材5の中心部5bはユニバーサルジョイント4側に窪みを有するようにした。
よって、中心部5bの窪み変形によって補強部材5の外周が外側方向に押圧されて、補強部材5は係合溝31bと確実に係合する。
(他の実施例)
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、実施例1に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
実施例1のプロペラシャフトを示す側面図である。 実施例1のヨークの断面図である。 実施例1の補強部材の挿入方法について説明する図である。 実施例1のヨークの管部を軸方向視した模式図である。 実施例1のヨークの軸方向断面図である。 比較例のヨークの軸方向断面図である。 比較例のヨークの軸方向断面図である。 実施例1のヨークの模式図である。 比較例のヨークの模式図である。 実施例1の放射音低減効果を示す図である。
符号の説明
1 プロペラシャフト
2 プロペラチューブ
3 ヨーク
4 ユニバーサルジョイント
5 補強部材
5a 外径部
5b 中心部
31 管部
31b 係合溝

Claims (3)

  1. 回転を伝達する中空のプロペラチューブと、
    該プロペラチューブの端部に接合するとともにユニバーサルジョイントと結合し、前記プロペラチューブ側に中空の管部を有し、前記ユニバーサルジョイント側は中実に形成されているヨークと、
    前記管部内に固定され、軸方向視において前記管部内周に沿った円形状であるとともに、外径部の軸方向断面が前記ユニバーサルジョイント側に曲折している形状である補強部材と、
    を設けたことを特徴とするプロペラシャフト。
  2. 請求項1に記載プロペラシャフトにおいて、
    前記管部内周に係合溝有し、
    前記補強部材を前記係合溝まで挿入した状態において、前記補強部材の中心部は前記ユニバーサルジョイント側に窪みを有することを特徴とするプロペラシャフト。
  3. 請求項2に記載プロペラシャフトにおいて、
    前記係合溝は、前記補強部材挿入時に、前記補強部材の挿入方向側と当接する当接部を有し、
    前記補強部材の中心部の窪みは、前記補強部材挿入時に、前記補強部材を前記当接部に当接させた後に、更に前記中心部を押圧して形成することを特徴とするプロペラシャフト。
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