JP4924002B2 - 駆動力分配装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動力分配装置に関するものである。
従来、主駆動輪と補助駆動輪との間の駆動力分配を変更可能な駆動力分配装置がある。そして、こうした駆動力分配装置の多くは、駆動伝達系の途中に設けられたトルクカップリングにより、入力側から出力側に伝達するトルクを変更させることにより、主駆動輪と補助駆動輪との間の駆動力分配を制御するようになっている。
ところで、走行抵抗が高い場合、特に牽引走行時では、トルクカップリングにおいて摩擦クラッチの回転速度差が大きくなり、摩擦クラッチでの摩擦によりトルクカップリングが過熱し易くなるため、その過熱抑制が1つの重要な課題となっている。そこで、例えば特許文献1に記載の駆動力分配装置では、車輪加速度と駆動トルクとの関係から車両の走行抵抗を推定し、該走行抵抗が大きい場合には、トルクカップリングの摩擦係合力を大とする。これにより、摩擦クラッチの回転速度差を小さくして同摩擦クラッチでの発熱を低減し、トルクカップリングの過熱を抑制する。
特開2004−314762号公報
ところが、上記従来の構成では牽引走行時に、トルクカップリングの摩擦係合力が大とされることにより、トランスファやディファレンシャルに加わる負荷が大きくなる。そのため、トランスファやディファレンシャルにおけるギヤの噛み合い摩擦が大きくなり、駆動伝達系が過熱してしまうといった問題があった。更に、高μ路を牽引走行する場合には、車輪から伝わる路面反力が大きくなるため、駆動伝達系に加わる負荷がさらに大きくなりその問題が深刻化していた。また更に、旋回時には前後輪の旋回半径の違いに基づく回転数の違いにより、摩擦クラッチの摩擦係合力が大きい状態で差動(滑り)が発生するので、摩擦クラッチの発熱量が極めて大きくなるおそれがある。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、駆動源のトルクが常時伝達される主駆動輪と車両走行状態に応じてトルク伝達が遮断される補助駆動輪とを備えた4輪駆動車両の牽引走行時における、補助駆動輪に駆動力を伝達する駆動伝達系の過熱を抑制することができる駆動力分配装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、駆動源のトルクが常時伝達される主駆動輪と車両走行状態に応じてトルク伝達が遮断される補助駆動輪とを備えた4輪駆動車両の前記駆動源と前記補助駆動輪の間に設けられ、前記駆動源から前記補助駆動輪に伝達する伝達トルクを変更させることにより前記主駆動輪と前記補助駆動輪との間の駆動力分配を変更可能なトルクカップリングと、前記4輪駆動車両が牽引走行中であるか否かを判定する牽引判定手段と、前記牽引判定手段により前記4輪駆動車両が前記牽引走行中であると判定された場合には、前記伝達トルクを低減すべく前記トルクカップリングの作動を制御する制御手段と、を備えたことを要旨とする。
上記構成によれば、走行抵抗が高くなる牽引走行時に、トルクカップリングの伝達トルクを低減、又は零とする制御をすることで、トランスファやディファレンシャルに加わる負荷が小さくなり、牽引走行時における補助駆動輪に駆動力を伝達する駆動系伝達系の過熱が抑制される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の駆動力分配装置において、前記4輪駆動車両がスリップするスリップ状態であるか否かを判定するスリップ判定手段を備え、前記制御手段は、前記牽引判定手段により前記4輪駆動車両が牽引走行中であると判定され、且つ前記スリップ判定手段により前記スリップ状態でないと判定された場合には、前記伝達トルクを低減すべく前記トルクカップリングの作動を制御することを要旨とする。
牽引走行する路面が高μ路である場合、つまり、スリップ状態になり難い場合には、車輪から伝わる路面反力が大きくなるため、トランスファやディファレンシャル等の駆動伝達系に加わる負荷が大きくなり、その過熱が顕著になる。従って、上記構成のように、牽引走行時に4輪駆動車両がスリップ状態ではない場合にトルクカップリングの伝達トルクを低減、又は零とする制御をすることで、トランスファ及びディファレンシャルの負荷が小さくなり、その過熱が抑制される。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の駆動力分配装置において、前記牽引判定手段は、前記トルクカップリングに入力される駆動力と前記4輪駆動車両の加速度に基づいて前記4輪駆動車両が牽引走行中であるか否かを判定することを要旨とする。
上記構成によれば、トルクカップリングに入力される駆動力及び加速度に基づいて牽引判定を行うことができる。トルクカップリングに入力される駆動力及び加速度は、例えばトラクションコントロールのように一般的な4輪駆動車両の制御に必要な情報であるため、牽引判定するに際して、牽引判定に必要な情報を取得するための特別な構成を4輪駆動車両に付加せずに済む。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の駆動力分配装置において、前記制御手段は、前記主駆動輪と前記補助駆動輪との差動回転およびスロットル開度に基づいてトルクカップリングの伝達トルクを演算するものであり、前記牽引判定手段により前記4輪駆動車両が前記牽引走行中であると判定された場合には、前記差動回転およびスロットル開度に基づいて演算された伝達トルクよりも低いトルクが前記補助駆動輪に伝達されるように前記トルクカップリングの作動を制御することを要旨とする。
上記構成によれば、トルクカップリングの伝達トルクを低減、又は零とする制御をすることで、トランスファやディファレンシャルに加わる負荷が小さくなり、牽引走行時における補助駆動輪に駆動力を伝達する駆動系伝達系の過熱が確実に抑制される。
本発明によれば、駆動源のトルクが常時伝達される主駆動輪と車両走行状態に応じてトルク伝達が遮断される補助駆動輪とを備えた4輪駆動車両の牽引駆動時における、補助駆動輪に駆動力を伝達する駆動伝達系の過熱を抑制することが可能な駆動力分配装置を提供することができる。
以下、本発明を4輪駆動車両の駆動力分配装置に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、4輪駆動車両としての車両1は、前輪駆動車をベースとする4輪駆動車であり、車両1の前部(図1において左側)にはエンジン2が搭載され、そのエンジン2に組み付けられたトランスアクスル3には、一対のフロントアクスル4が連結されている。また、トランスアクスル3には、上記各フロントアクスル4とともにプロペラシャフト5が連結されており、該プロペラシャフト5は、ピニオンシャフト(ドライブピニオンシャフト)6と連結されている。そして、ピニオンシャフト6は、リヤディファレンシャル7を介して一対のリヤアクスル8と連結されている。従って、エンジン2の駆動力は、トランスアクスル3からフロントアクスル4を介して前輪9fに伝達される。そして、トランスアクスル3からプロペラシャフト5、ピニオンシャフト6、リヤディファレンシャル7及び各リヤアクスル8を介して後輪9rに伝達されるようになっている。
また、車両1は、主駆動輪である前輪9fと補助駆動輪である後輪9rとの間の駆動力分配を変更可能なトルクカップリング10と、その作動を制御する制御手段,牽引判定手段及びスリップ判定手段としてのECU11とにより構成される駆動力分配装置12を備えている。
詳述すると、トルクカップリング10は、プロペラシャフト5とピニオンシャフト6との間に介在されている。また、リヤディファレンシャル7は、トルクカップリング10と補助駆動輪である後輪9rとの間に介在され、トランスファとしてのトランスアクスル3(のトランスファ部分)は、駆動源であるエンジン2とトルクカップリング10との間に設けられている。そして、トルクカップリング10は、ピニオンシャフト6、及びリヤディファレンシャル7とともに、ディファレンシャルキャリヤ13内に収容されている。
トルクカップリング10は、電磁コイルに供給される電流量に応じて、プロペラシャフト5側及びピニオンシャフト6側のそれぞれに設けられた各クラッチプレート間の摩擦係合力が変化する電磁クラッチ14を備えており、その摩擦係合力に基づくトルクを入力側のプロペラシャフト5から出力側のピニオンシャフト6へと伝達する。そして、ECU11は、電磁クラッチ14に対する電流供給を通じてトルクカップリング10の作動、即ちその伝達トルクを制御し、これにより主駆動輪である前輪9fと補助駆動輪である後輪9rとの間の駆動力分配を制御する。
さらに詳述すると、ECU11には、車輪速センサ15f,15rが接続されており、ECU11は、車輪速センサ15f,15rの出力される前車輪速Wf,後車輪速Wrに基づき、前輪9fと後輪9rとの間の差動回転すなわち車輪速差ΔN、及び、車速Vを検出する。また、ECU11には、図示しない上位ECUから、運転者が操作するアクセルペダルの踏込み量に応じたスロットル開度θが入力される。さらに、ECU11には、図示しない上位ECUから、エンジン2が出力するエンジントルクTR及びトランスアクスル3の変速比を示すシフト位置信号SPが入力される。ECU11は、これら車速V,車輪速差ΔN,エンジントルクTR,シフト位置信号SP,スロットル開度θなどの車両走行状態に基づいて上記駆動力分配を決定し、その伝達トルクが該決定された駆動力分配に対応する値となるようにトルクカップリング10の作動を制御する。尚、ECU11には、車輪速差ΔN及びスロットル開度θと補助駆動輪への伝達トルクの関係式が記憶されており、補助駆動輪への伝達トルクが演算により求められる。具体的には、この関係式は、車輪速差ΔNが大きいほど、スロットル開度θが大きいほど、伝達トルクが高くなるように定義されている。
(過熱抑制制御)
次に、駆動力分配装置12における過熱抑制制御について説明する。
駆動力分配装置12は、トランスアクスル3やリヤディファレンシャル7等の駆動伝達系の過熱抑制機能を有しており、その過熱を抑えるべくトルクカップリング10の作動を制御する。
詳述すると、車両1が所定時間以上継続して高μ路を牽引走行するような場合には、駆動力分配装置12は、その伝達トルクを低減するべくトルクカップリング10の作動を制御することで、トランスアクスル3やリヤディファレンシャル7の負荷を軽減させる。即ち、重量物を牽引する牽引走行時には、車両本来の重量よりも大きな重量の物を駆動することになるので、トルクカップリングの摩擦係合力を大とした場合にはエンジン2から大きな駆動力が後輪9rに伝達されることにより、トランスアクスル3やリヤディファレンシャル7の負荷が大きくなる。そのため、トランスアクスル3やリヤディファレンシャル7のギヤの噛み合い摩擦が大きくなり、後輪9rの駆動伝達系が過熱し易くなる。さらに、路面が高μ路である場合には、前輪9f及び後輪9rに伝達された駆動力の反作用(路面反力)が大きくなるため、トランスアクスル3やリヤディファレンシャル7の負荷がより大きくなる。そのため、ギヤの噛み合い摩擦が大きくなり、駆動伝達系がさらに過熱し易くなる。そこで、駆動力分配装置12は、トルクカップリング10の伝達トルクを低減(例えば、車輪速差ΔN及びスロットル開度θに基づいて演算された伝達トルクの1/2〜1/3程度の結合力)、又は零とする牽引制御をすることにより、トランスアクスル3やリヤディファレンシャル7に加わる負荷が軽減され、ギヤの噛み合い摩擦が小さくなり、その過熱を抑制できる。尚、この結果、前輪9fの駆動伝達系が発熱しやすくなるが、前輪9fの駆動伝達系はもとより二輪駆動状態での急加速や連続負荷にも耐えうる容量を有しているので問題はない。
以下、過熱抑制制御の処理手順について詳述する。先ず、図2のフローチャートに示すように、ECU11は、車両1の牽引判定を行う(ステップ101)。
車両1の牽引判定は、図3のフローチャートに示すように、先ず、エンジントルクTR及びシフト位置信号SPに基づいて車両1の駆動力DPを演算し(ステップ201)、演算された駆動力DPが予め定められた所定駆動力DPthを超えるか否かを判定する(ステップ202)。駆動力DPが所定駆動力DPthを超えると判定した場合(DP>DPth、ステップ202:YES)、車速Vに基づいて加速度gを演算し(ステップ203)、演算された加速度gが予め定められた所定加速度gthを超えるか否か判定する(ステップ204)。そして、加速度gが所定加速度gthを超えると判定した場合(g>gth、ステップ204:YES)に、ECU11は非牽引走行中であると判定する(ステップ205)。また、演算された駆動力DPが所定駆動力DPth以下であると判定した場合(DP≦DPth、ステップ202:NO)、及び演算された加速度gが所定加速度gth以下であると判定した場合(g≦gth、ステップ204:NO)に、ECU11は牽引走行中であると判定する(ステップ206)。このように、駆動力DP及び加速度gを演算するために用いた、エンジントルクTR,シフト位置信号SP及び車速Vは、例えばトラクションコントロールのように一般的な車両の制御に必要な情報であるため、牽引判定を行うに際して、牽引判定に必要な情報を取得するための特別な構成を車両1に付加せずに済む。
上記のようにステップ101で行った牽引判定の結果に基づき、ECU11は、車両1が牽引走行中であるか否かを判定する(ステップ102)。車両1が牽引走行中であると判定した場合(ステップ102:YES)、車両1のスリップ状態判定を行う(ステップ103)。車両1がスリップ状態であるか否かは、例えば車輪速差ΔNもしくは車輪速Wf,Wrの時間あたりの変化量や、車輪速差ΔNが予め定められた所定車輪速差ΔNthを超えるか否かにより判定する。ステップ103で行ったスリップ状態判定の結果に基づき、ECU11は、車両1がスリップ状態であるか否かを判定する(ステップ104)。車両1がスリップ状態でないと判断した場合(ステップ104:NO)、カウンタnが予め定められた所定カウンタnthを超えるか否かを判定する。そして、カウンタnが所定カウンタnth以下である場合(n<nth、ステップ105:YES)、カウンタnをインクリメントし(n=n+1、ステップ106)、通常の制御を続行する(ステップ107)。
上記ステップ101〜ステップ107の処理を繰り返した後、カウンタnが所定カウンタnthを超えた場合(n>nth、ステップ105:YES)、駆動力分配装置12は、トルクカップリング10の伝達トルクを低減すべく牽引制御へ移行する(ステップ108)。即ち、伝達トルクを低減することで、トランスアクスル3やリヤディファレンシャル7に加わる負荷が大きくなる牽引走行時にその過熱を抑制することができる。
尚、駆動力分配装置12が牽引制御へ移行する前に、車両1が牽引走行中でないと判定した場合(ステップ102:NO)、及び車両1がスリップ状態であると判断した場合(ステップ104:YES)には、カウンタnをリセットする(n=0、ステップ109)。このように、ステップ109にてカウンタnがリセットされるため、車両1が所定時間以上継続してスリップ状態にならずに牽引走行するような場合に、牽引制御へと移行するようになる。また、駆動力分配装置12が牽引制御を行った後に、再び通常制御へ移行するためには、所定期間内にスリップ状態であった回数が、一定数以上であった場合に牽引制御から通常制御へ移行する。
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)ECU11は、駆動力DP及び加速度gに基づいて車両1の牽引判定を行い(ステップ101)、牽引走行中である場合(ステップ102:YES)には、車輪速差ΔNに基づいて車両1のスリップ状態判定を行う(ステップ103)。そして、車両1がスリップ状態でない場合(ステップ104:YES)には、カウンタnが所定カウンタnthを超えるか否かを判定し、カウンタnが所定カウンタnthを超える場合(ステップ105:YES)には、駆動力分配装置12は、トルクカップリング10の伝達トルクを低減、又は零とする牽引制御に移行する(ステップ108)。そのため、トランスアクスル3やリヤディファレンシャル7に加わる負荷が軽減され、ギヤの噛み合い摩擦が小さくなり、その過熱を抑制できる。
(2)駆動力DP及び加速度gを演算するために用いた、エンジントルクTR,シフト位置信号SP及び車速Vは、例えばトラクションコントロールのように一般的な車両の制御に必要な情報であるため、牽引判定を行うに際して、牽引判定に必要な情報を取得するための特別な構成を車両1に付加せずに済む。
尚、上記各実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・本実施形態では、所定時間以上継続して、車両1がスリップ状態にならず牽引走行した場合に、ECU11は牽引制御を行ったが、車両1がスリップ状態であると判定されても、所定時間以上継続して、車両1が牽引走行していると判定された場合に、牽引制御を行ってもよい。
・本実施形態において、トランスアクスル3やリヤディファレンシャル7の回転数と、トルクカップリング10の伝達トルクに基づいてこれら駆動伝達系の油温を推定し、該油温が所定温度以上になった場合に、ECU11が牽引制御を行うようにしてもよい。このようにすることで、より高精度に駆動伝達系の過熱を抑制することができる。
・本実施形態では、駆動力DP及び加速度gに基づいて車両1の牽引判定を行ったが、これに限らず、牽引走行中であることを示す牽引信号を入力して牽引判定を行ってもよい。例えば、被牽引物の後端部に設けられたブレーキランプを点灯させるための配線を接続したことを示す信号によって牽引判定を行ってもよい。
・本実施形態では、車輪速差ΔNが所定車輪速差ΔNthを超えるか否かによって、車両1のスリップ状態判定を行ったが、これに限らず、車両1に加速度センサを設け、該加速度センサによって検出される加速度と、車輪速センサ15f,15rに基づいて演算される加速度gとを比較してスリップ状態の判定をしてもよい。
・本実施形態では、本発明を、前輪9fを主駆動輪とする車両1の駆動力分配装置12に具体化したが、後輪9rを主駆動輪とする車両の駆動力分配装置に具体化してもよい。
駆動力分配装置を備えた車両の概略構成図。 過熱抑制制御の処理手順を示すフローチャート。 牽引判定の処理手順を示すフローチャート。
符号の説明
1…車両、2…エンジン、3…トランスアクスル、5…プロペラシャフト、6…ピニオンシャフト、7…リヤディファレンシャル、9f…前輪、9r…後輪、10…トルクカップリング、11…ECU、12…駆動力配分装置、14…電磁クラッチ、15f,15r…車輪速センサ、DP…駆動力、g…加速度、θ…スロットル開度。

Claims (4)

  1. 駆動源のトルクが常時伝達される主駆動輪と車両走行状態に応じてトルク伝達が遮断される補助駆動輪とを備えた4輪駆動車両の前記駆動源と前記補助駆動輪の間に設けられ、前記駆動源から前記補助駆動輪に伝達する伝達トルクを変更させることにより前記主駆動輪と前記補助駆動輪との間の駆動力分配を変更可能なトルクカップリングと、
    前記4輪駆動車両が牽引走行中であるか否かを判定する牽引判定手段と、
    前記牽引判定手段により前記4輪駆動車両が前記牽引走行中であると判定された場合には、前記伝達トルクを低減すべく前記トルクカップリングの作動を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする駆動力分配装置。
  2. 請求項1に記載の駆動力分配装置において、
    前記4輪駆動車両がスリップするスリップ状態であるか否かを判定するスリップ判定手段を備え、
    前記制御手段は、前記牽引判定手段により前記4輪駆動車両が牽引走行中であると判定され、且つ前記スリップ判定手段により前記スリップ状態でないと判定された場合には、前記伝達トルクを低減すべく前記トルクカップリングの作動を制御する、
    ことを特徴とする駆動力分配装置。
  3. 請求項1又は2に記載の駆動力分配装置において、
    前記牽引判定手段は、前記トルクカップリングに入力される駆動力と前記4輪駆動車両の加速度に基づいて前記4輪駆動車両が牽引走行中であるか否かを判定する、
    ことを特徴とする駆動力分配装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の駆動力分配装置において、
    前記制御手段は、前記主駆動輪と前記補助駆動輪との差動回転およびスロットル開度に基づいてトルクカップリングの伝達トルクを演算するものであり、前記牽引判定手段により前記4輪駆動車両が前記牽引走行中であると判定された場合には、前記差動回転およびスロットル開度に基づいて演算された伝達トルクよりも低いトルクが前記補助駆動輪に伝達されるように前記トルクカップリングの作動を制御する、
    ことを特徴とする駆動力分配装置。
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