(実施の形態1)
実施の形態1として、以下、放熱基板について、エッジライトを例にして説明する。なお実施の形態1では、放熱基板として、発光モジュール(具体的にはエッジライト)を例に説明しているが、これ以外の発光モジュールに対応できることは言うまでもない。また本発明の放熱基板は、発光素子を実装する発光モジュール以外にも、PDP(プラズマディスプレイパネル)や携帯電話の基地局、車載用の各種電源モジュール、回路モジュール等の放熱基板として使えることは言うまでもない。
以下、実施の形態1における放熱基板を用いて、発光モジュール(その中でも、エッジライトと呼ばれる細長い長尺のモジュール)について説明する。
図1は実施の形態1における放熱基板の斜視図である。図1において、100はリードフレーム、110は伝熱樹脂、120は金属板、130は銅箔である。
図1において、伝熱樹脂110は、無機フィラー70重量%以上95重量%以下と、熱硬化性樹脂5重量%以上30重量%以下と、から構成している。
そして伝熱樹脂110の中に、リードフレーム100を、その一部表面が露出するようにして埋め込む。同様に前記伝熱樹脂110の中に、銅箔130をその一部表面が露出するように埋め込む。そして前記伝熱樹脂110の、前記リードフレーム100や銅箔130が埋め込まれた逆の面に(反対側の面に)は、金属板120を前記伝熱樹脂110によって固定する。
またリードフレーム100や銅箔130を、その表面が実質的に同一平面状(具体的には、リードフレーム100と、銅箔130とが、発光素子が実装される面積内で少なくとも±5ミクロン以下になるように)にすることで、リードフレーム100や銅箔130の表面に、発光素子をベアチップ実装(例えば、フェイスダウン実装、あるいはワイヤーボンド実装、フリップチップ実装等)に対応させる。
このようにリードフレーム100や銅箔130を伝熱樹脂110に埋め込むことで、リードフレーム100や銅箔130と前記伝熱樹脂110の接触面積を増加でき、放熱効果や接着強度を高められる。
また図1において、リードフレーム100と銅箔130を、後述する図8や図9で説明するように、半田付けではなくて、電気溶接、局部加熱溶接、パルス溶接、抵抗溶接、レーザー溶接、超音波溶接のいずれか一つ以上の溶接方法で接続することで、リードフレーム100と銅箔130の接続信頼性を高められる。その結果、半田付けの課題(半田部の信頼性、機械的強度、半田による抵抗増加)等を解決する。なお溶接部については、後述する図8では図示しているが、図1等では、図示していない。
次に図2を用いて、発光ダイオードや半導体レーザー等の発光素子の実装について説明する。
図2は、多数の発光素子を一度に発光させる様子を示す斜視図である。図2において、140は発光素子である。また図2において、その内部構造を判り易くするため、一部を断面で示している。図2に示すように、銅箔130は、所定形状にパターニングされたものであり、伝熱樹脂110の中に埋め込まれており、その銅箔130の表面だけが前記伝熱樹脂110から露出している。またリードフレーム100も所定形状に加工されたものであり、伝熱樹脂110の中に埋め込まれており、そのリードフレーム100の一部表面が前記伝熱樹脂110から露出している。そして伝熱樹脂110は、銅箔130やリードフレーム100を埋め込むと共に、金属板120を固定している。そして複数個の発光素子140は、リードフレーム100の間に、例えば互いに並列になるように接続する。こうして、複数個の発光素子140を同時に制御する。
このように図2に示すように、銅箔130のパターンを複数本が、例えば並列になるようにすることで、エッジライトの幅を狭くできると共に複数の銅箔130による配線本数を増加できる。その結果、図2に示すように複数のリードフレーム100の間に、並列接続された複数個の発光素子140(図2では、記号で図示している)の点灯を電子制御できる。
更に図2では、リードフレーム100を複数本使い、その一方を、発光素子140の共通電極(例えば、グランドライン)としている。一方、複数個の発光素子140に供給する電流は、複数の銅箔130に分割している。こうして個々の銅箔130に流れる電流を抑える。一方、発光素子140から出た電流を、合算してリードフレーム100に流すことで、例えばリードフレーム100を一種のグランドライン(あるいは共通電極)とする。これはリードフレーム100が銅箔130に比べて、電流許容量が大きいためである。またリードフレーム100は、銅箔130に比べて厚みが厚い分、より放熱性が高いため、発光素子140に発生した熱を、伝熱樹脂110に伝えやすい。
なお図2において、銅箔130とリードフレーム100の接続には溶接が望ましい。溶接によって、リードフレーム100と銅箔130を互い金属結合(あるいは溶着)させることで、接続部分の電気抵抗を抑えられ、接続部分の発熱を抑えられる。なお銅箔130が接続されるリードフレーム100(図2では、左側に図示したリードフレーム100に相当)を、複数に分割しておくことで、リードフレーム100毎に、発光素子140を制御できる。そして銅箔130毎に、発光素子140を複数個、並列接続することで、これらをブロック毎に制御できる。こうして、一つの銅箔130に供給する電流を制御することで、その銅箔130に接続された複数個の発光素子140を同時に制御する。次に図3を用いて、放熱メカニズムについて説明する。
図3は、放熱メカニズムを説明する斜視図である。図3において、150a、150b、150cは矢印である。なお発光素子140は、図2において記号で図示したが、図3では直方体で図示している。
図3において、矢印150aは、発光素子140から発した光の方向を示す。矢印150bは、発光素子140に発生した熱が、リードフレーム100を介して広がる様子を示す。発光素子140に発生した熱は、矢印150bに示すようにリードフレーム100から伝熱樹脂110を介して、金属板120へと伝わる。そして矢印150cに示すように、更に広がって行く。ここで金属板120に、放熱フィン(図示していない)等を貼り付けることも可能である。
図4は、本発明の発光モジュールを用いた表示装置の一例である。図4において、160は発光モジュールであり、図1〜3で説明した発光モジュールに相当する。図4において、170は導光板、180は液晶パネルである。発光モジュール160の表面に実装された発光素子140から出た光は矢印150bに示すように、導光板170へ向かう。一方、発光素子140に発生した熱は、矢印150aに示すように銅箔130、リードフレーム100から伝熱樹脂110を介して、金属板120へ拡散する。
図4において、導光板170に導かれた光は、矢印150cに示すように液晶パネル180の方向に放射され、液晶パネル180を通過した光が矢印150dに示すように放射される。このようにして、図2や図3で示した発光モジュールを用いて表示装置を作成する。こうして作成した表示装置は、図2や図3で示したように、小型(あるいは薄型)であるにもかかわらず、複数個の発光素子140を高精度に制御できると共に、放熱効果に優れ、大電流化にも対応でき、表示装置の輝度アップのみならず、ホワイトバランスの経時変化も制御できる。
次に、放熱基板の製造方法の一例として、発光モジュール160を一例として図5、図6を用いて説明する。
図5、図6は、放熱基板の製造方法の一例を示す断面図である。まず図5を用いて、銅箔130のパターニングについて説明する。図5において、190はベースフィルム、200はレジストである。まず図5(A)に示すように、銅箔130が形成されたベースフィルム190を用意する。次に図5(B)に示すように、銅箔130の上に、レジスト200を形成する。レジスト200としては市販の感光性レジストを用いることで、高精度なファインパターンの形成が可能である。次にこのレジスト200を用いて、銅箔130を所定パターンにエッチングする。なおここではエッチング方法以外に、サブストラクト法、アディテブ法等の回路基板の形成に使われるパターニング方法を選ぶことができる。こうして、ベースフィルム190の上に、銅箔130よりなるファインパターンを形成する。
図6(A)において、210は板材である。板材としては市販品を使うことができる。次に図6(B)に示すように、板材210を、金型(図示していない)によって所定形状に加工する。次に、図6(C)に示すように、金属板120の上に、伝熱樹脂110を介して、リードフレーム100や、ベースフィルム190の上に形成された銅箔130をセットする。ここで伝熱樹脂110は、図6(C)に示すように、その断面をかまぼこ型(あるいは楕円)等にすることで、プレス時に空気残り(例えば、金属板120と伝熱樹脂110の隙間に空気が残ると、これがボイドとして熱伝導に影響を与える)の発生を抑制する。図6(C)において、矢印150aは、これら部材をプレスする方向を示す(なお図6(C)において、プレス装置は図示していない。またプレス装置としては平盤型、あるいはロール型を使うことができる)。ここでプレス時に加熱することで、伝熱樹脂110の粘度を下げられるため、空気残りを減らしたり、プレス圧力を落したりできる。また伝熱樹脂110として、無機フィラー70重量%以上95重量%以下と、熱硬化性樹脂5重量%以上30重量%以下を有する伝熱樹脂110からなるものを用いることで、熱硬化できる。こうして、銅箔130やリードフレーム100を伝熱樹脂110に埋設する。
その後、図6(D)に示すように、ベースフィルム190のみを剥離する。この時ベースフィルム190の表面処理や、ベースフィルム190と銅箔130の間に、UV剥離樹脂(UV光で接着力が低下する部材であり、シリコンウエハのダイシングフィルム等に用いられている)等を使っても良い。このように銅箔130をベースフィルム190の上で取り扱うことで、ファインパターンに加工できると共に、その変形を抑えられる。また伝熱樹脂110に埋め込んだ後の銅箔130は、埋め込まれているため変形しない。このように、銅箔130はベースフィルム190の上か、伝熱樹脂110に埋め込まれたかの、どちらかの状態になるため、その変形を抑えられる。
また銅箔130を伝熱樹脂110の表面に転写した後、再度加熱プレスしても、伝熱樹脂110の中に埋め込むようにしても良い。そして銅箔130やリードフレーム100の転写は、別々に行っても良い。また銅箔130やリードフレーム100を、伝熱樹脂110の表面に仮転写した後、プレスしてこれらを伝熱樹脂110に埋め込んでも良い。またプレス装置で、銅箔130やリードフレーム100を伝熱樹脂110に埋め込んだ後、乾燥機(あるいは加熱装置)を使って、熱硬化性樹脂の熱硬化を行っても良い。このようにプレス工程と、熱硬化工程(乾燥機による加熱も含む)をいくつかに分けることで、生産性を高められる。
次にソルダーレジストの厚みを吸収する方法について、図7を用いて説明する。図7は、放熱基板の製造方法の一例を示す断面図である。図6の場合は、リードフレーム100や銅箔130の上に、ソルダーレジストを形成した場合、ソルダーレジストの厚み分、表面に盛り上がりが形成する(後述する図10(A)で詳しく説明する)。図7の場合は、このソルダーレジストも、銅箔130やリードフレーム100と同様に伝熱樹脂110に埋め込むことになる。図7(A)において、ベースフィルム190の上には、レジスト200のパターンが形成されており、その上に銅箔130を所定形状に形成する。次に図7(B)に示すように、金属板120の上に、伝熱樹脂110を介して、リードフレーム100や、レジストパターン200を埋め込んだ銅箔130をセットする。そして矢印150aで示すように加熱プレスする。こうしてリードフレーム100やレジストパターン200を埋め込んだ銅箔130を伝熱樹脂110に埋め込む。この時、金属板120も伝熱樹脂110に固定される。この後、図7(C)に示すようにベースフィルム190を、矢印150bに示すように引き剥がす。こうして、リードフレーム100、レジスト200、銅箔130の露出面(もしくはレジスト200に覆われていない部分)、伝熱樹脂110を同一平面に形成する。
次にリードフレーム100と銅箔130の溶接について、図8、図9を用いて説明する。ここで溶接方法としては、電気溶接、局部加熱溶接、パルス溶接、抵抗溶接等の電気を用いた溶接方法、あるいはレーザーや赤外線を用いた非接触溶接、超音波等を用いた溶接方法等を用いる。ここでレーザーや超音波溶接には、市販の設備を使うことができる。次に、抵抗溶接を例に説明する。
図8はリードフレームと銅箔を溶接で接続する様子を説明する斜視図及び断面図である。図8(A)において、220は溶接治具、230はパルス電源、240は溶接部である。図8(A)において、リードフレーム100は、伝熱樹脂110に埋め込まれている。そしてリードフレーム100の上には、銅箔130がセットされる。そしてリードフレーム100や銅箔130の上に、溶接治具220をセットし、パルス電源230から所定のパルス電流を流す。そして銅箔130とリードフレーム100の接触部の電気抵抗(あるいは接触抵抗)を主な発熱源とすることで、銅箔130とリードフレーム100を溶接する。ここで、パルス電源230から出るパルス電流は、図8(A)に示すように、銅箔130で形成された微細パターンではなくて、銅箔130とリードフレーム100の間に流す。このようにパルス電流は、銅箔130に形成したファインパターン部に流さないことで、溶接電流が、ファインパターン部へ影響を与えない。また図8(A)に示すように、複数個所で溶接することで(例えば銅箔130の上に、複数個の溶接部240を形成することで)、接続の信頼性を高めることができる。
図8(B)は、溶接時に電流が流れる様子を示す断面図である。図8(B)に示すように、複数の溶接治具220を、リードフレーム100や銅箔130の上に、矢印150aで示すようにセットした後、パルス電源230から所定のパルス電流を印加することで、矢印150bに示すように電流を流すことができ、銅箔130とリードフレーム100を溶接する。
更に詳しく説明する。ここで抵抗溶接の発熱は、被溶接部に電流を流すことで、その接触部での発熱、あるいはその導体部での発熱が生じる。ここで発熱量は、電流×電流×抵抗×時間で計算できる。ここで、接触部での発熱を利用するためには、接触抵抗が消滅する前に有効な発熱を利用する必要がある。そのためには、短時間に大電流を供給できる高精度の溶接電源部を選ぶ必要がある。
次に、溶接仕様の最適化例について、図9を用いて説明する。図9は、発明者らの最適化実験の一例を示すグラフである。図9において、X軸は通電時間(単位はmsec)、Y軸は設定電圧(単位はV)である。図9において、通電時間が短い、あるいは設定電圧が低い場合、強度不足(更にはまったく溶接できていない)が生じることが判る。こうした場合、図9に示すように通電時間や設定電圧を増加させることで良好な(溶接部240に発生するダメージの発生を抑えた)溶接が可能となる。また更に通電時間や設定電圧を増加した場合、溶接部240に発生するダメージが大きくなり、溶着や破壊といった現象が発生する。このようにして、その溶接の最適化を行う。なお発明者らの実験では、通電時間が100msecより長くした場合、設定電圧を調整しても、溶接部240にはダメージが発生してしまった。このため、パルスの通電時間は100msec以下(望ましくは10msec以下)が良い。また設定電圧が10V以上の場合、溶接部240のダメージを抑えるためには、パルスをより短時間化する必要があり、溶接電源部として高価で特殊なものが必要となる。こうしたことから、設定電圧は10V以下(望ましくは5V以下)が良い。なお溶接治具220の圧力は10kgf/一箇所(望ましくは5kgf以下)が望ましい。これより圧力が高い場合、銅箔130の表面に、ダメージが残る場合がある。また圧力が0.001kgf/一箇所以下と低すぎると、溶接が安定しない場合がある。そのため、圧力は0.001kgf/一箇所(望ましくは0.01kgf)以上、10kgf/一箇所(望ましくは5kgf以下)が望ましい。
なおリードフレームの上に銅箔が溶接されてなる溶接部の大きさは、直径0.005mm以上直径5mm以下の大きさもしくはこれらの面積の範囲内が望ましい。溶接部の大きさが、直径0.005mm未満(あるいはこの面積より小さくする)の場合、溶接が難しい場合がある。またその直径が5mmより大きい(あるいは直径3mmで示す面積より大きい)場合、パターンの高密度化に影響を与える場合がある。
次に、こうして形成した表面(例えば図6(D)や図7(C))の上に、発光素子140をベアチップ実装する様子について、図10を用いて説明する。
図10は、ベアチップ実装の一例を示す断面図である。図10において、250はバンプであり、矢印150は発光素子140を放熱基板に押し付ける様子を示す。図10(A)は図6(D)のベースフィルム190を剥がし、レジスト200aを形成した断面図に相当する。図10(B)は図7(C)のベースフィルム190を剥がした後、レジスト200cを形成した断面図に相当する。図10(A)に示すように、リードフレーム100や銅箔130は、伝熱樹脂110の中に埋め込まれているため、その上に形成するレジスト200a(このレジストはソルダーレジストに相当する)の厚みを薄く、均一にできる。その結果、発光素子140はバンプ250を介して実装できる。なおレジスト200aの厚みは0.1ミクロン以上20ミクロン以下(望ましくは0.5ミクロン以上10ミクロン以下、更に望ましくは5ミクロン以下)が望ましい。レジスト200aの厚みが20ミクロンを超えると、バンプ高さを高くする必要があり、コストアップする。また発光素子140と、銅箔130や伝熱樹脂110の間に形成するアンダーフィル材の形成が難しくなる。またレジスト200aの厚みが0.1ミクロン未満の場合、ピンホールが発生する可能性がある。
図10(B)は、リードフレーム100、ソルダーレジスト200b、銅箔130の露出面を、少なくとも発光素子140等で代表される電子部品が実装される部品実装面積内で、同一平面に揃えた場合の断面図である。このように、ソルダーレジスト200bを、伝熱樹脂110に埋め込むことで、発光素子140の実装面を更に平滑化できる。
次に図11を用いて、金属板120について説明する。図11は金属板の形状を工夫した場合の放熱基板の斜視図である。図11と図1の違いは、金属板120の形状である。図11に示すように、金属板120に凹凸を形成することで、銅箔130と金属板120の距離を縮めた分、伝熱樹脂110を薄くでき、銅箔130と金属板120の熱伝導性を高められる。
(実施の形態2)
次に実施の形態2として、液晶表示装置等のバックライトへの応用例について、図12、図13、図14を用いて説明する。バックライト等では、高放熱のみならず発光素子140やこれらを駆動する半導体チップ、あるいはホワイトバランスや基板温度を測定するセンサー類を高密度に実装する必要がある。高密度実装することで、測定精度を高められ、更に高密度実装された複数個の発光素子140から発せられる光の散乱、混合等を行う光学部分を小型化できる。こうした場合、リードフレーム100では、要求されるファインパターン化に対応できない場合がある。こうした場合、ファインパターンが要求される部分に、局所的に銅箔130を用いることで、対応できる。また銅箔130とリードフレーム100を半田付けではなくて、直接、溶接することで、半田付けに比べ、銅箔130からリードフレーム100への放熱効果を高められる。これは銅箔130やリードフレーム100に比べ、半田の熱伝導率が低いためである。
図12は、発光素子を高密度実装した一例を示す上面図である。図12において、260a、260bは補助線であり、補助線260aで示す部分に段差があることを示す(段差の詳細は、後述する図13(B)や図14で説明する)。また図12(B)における補助線260bは、図12(A)における発光素子140の実装位置を示す。
図12において、補助線260aで示された段差(あるいは凹部状の窪みの底部)には、複数個の発光素子140を高密度実装している。図12(A)は、発光素子140が実装された後の上面図、図12(B)は、発光素子140を実装する前の上面図であり、図12(B)における補助線260bは、図12(A)における発光素子140の実装位置を示す。
図12(A)、(B)より、発光素子140の一端はリードフレーム100に、残りの一端は銅箔130に接続されている。また銅箔130はファインパターン化されているが、図12(A)、(B)に示すように必要に応じて銅箔130の端部を、リードフレーム100に直接溶接することで、銅箔130からの放熱効果、あるいは許容電流値を高められる。次に更にファインパターン化した場合について、図13を用いて説明する。
図13(A)、(B)は、ファインパターン化に対応した上面図及び断面図である。図13(B)において、270は透明樹脂であり、発光素子140を保護する。図13(A)において、補助線260bは、発光素子140が実装される位置を示す。図13(A)、(B)に示すように、銅箔130に直接、発光素子140を実装しても良い。この場合でも、銅箔130にリードフレーム100を溶接することで、銅箔130部分での信頼性を高められる。図13(B)に示すように、銅箔130を伝熱樹脂110に埋め込むことで、図10(A)、(B)に示したようなベアチップ実装にも対応できる。
次に、図14を用いて、凹部を有した放熱基板の製造方法の一例について説明する。
図14は、凹部を有した放熱基板の製造方法を説明する断面図である。図14において、280は金型である。図14(A)に示すように、金属板120の上に、伝熱樹脂110を介して、リードフレーム100や、銅箔130が形成されたベースフィルム190をセットする。次に、金型280をセットし、矢印150aに示すように熱プレスする。その後、図14(B)に示すように、金型280を矢印150bのように取り除くことで、伝熱樹脂110に銅箔130やリードフレーム100を埋め込む。そして同時に、放熱基板に凹部状の窪み(図12(A)、(B)等では、補助線260aで示した部分)を形成する。
その後、図8に示したようにして、伝熱樹脂110を硬化した後、銅箔130とリードフレーム100を溶接しても良い。あるいは、銅箔130とリードフレーム100を溶接した後で、伝熱樹脂110を硬化しても良い。
図12〜図14に示すようにして、バックライトを形成できる。このように発光素子140を、互いに高密度に実装することで、レンズ等の光学素子を小型化できる。これは、銅箔130を用いることで、その回路配線をファインパターンに加工できるためである。また図12(A)に示すように、複数の銅箔130を用いることで、発光素子140の輝度調整は、個々に行える。一方、リードフレーム100を、複数個の発光素子140の共通電極とすることで、大電流(たとえば、1本の銅箔130に500mAを流すとした場合、銅箔130が50本あった場合、50Aの大電流となり、一般の銅箔130では対応しきれないが、リードフレーム100を使うことで対応できる)にも対応できる。
また銅箔130をエッチング等で作成することで、例えば線間/線幅=20ミクロン/20ミクロン、あるいは30ミクロン/30ミクロン、あるいは50ミクロン/50ミクロンといったファインパターン化にも対応できる。このように発光素子140がベアチップ実装される部分に相当する銅箔130を選択的にファインパターン化させる。
この時、例えば、図10(A)、図10(B)に示したように、少なくとも発光素子140等が実装される部品実装面積内において、前記リードフレーム100の露出面もしくは前記銅箔130の露出面が、互いに±5ミクロン以内(さらに望ましくは±3ミクロン以下)の同一平面上とする。これは、これらの段差が±5ミクロンより大きい場合、発光素子140をベアチップ実装時(例えば、バンプ実装等する場合)に、接続不良が発生する可能性があるためである。なお銅箔130からなるファインパターン上に実装する場合は、銅箔130の表面は、その実装エリア内(複数個のベアチップが実装される面積内で、更に望ましくは少なくとも1個の発光素子がベアチップされる面積内)で互いに高さが±5ミクロン以下で同一平面に揃える。またリードフレーム100と銅箔130の上に、ベアチップ実装する場合は、リードフレーム100と銅箔130の高さも互いに±5ミクロン以下に揃える。本発明の場合、リードフレーム100や銅箔130をプレスによって伝熱樹脂110に埋め込むため、互いの厚み差がその表面に凹凸として出ない。また発光素子140をフェイスダウン実装することで、発光素子140の裏面を上向き(いわゆる光の出る面を外側にできるため)、効率の良い実装が可能となる。
なお図13(B)における、矢印150bは、リードフレーム100や銅箔130を伝わって、伝熱する様子を示すものである。凹部の底に埋め込まれた銅箔130と、金属板120の間に形成された伝熱樹脂110の厚みは、その凹部の分だけ薄くなっているため、矢印150bに示すように効果的に放熱できる。
また図13(B)のように、発光素子140を凹部の底部に実装することで、発光素子140の保護用の透明樹脂270を流し込んだ場合でも、透明樹脂270が周囲に流れ出さないため、その作業性を高められる。特に透明樹脂270は、粘度が低いほど、気泡が残りにくい(あるいは気泡が逃げやすい)ため、ポトポトの低粘度のものを使うことが多いが、こうした場合の作業性を高められる。
なお、発光素子140の実装方法としては、半田実装(発光素子140がパッケージ等に封止されている場合)以外にバンプ実装やワイヤーボンダーを使った実装、導電性接着剤を用いた実装等(発光素子140がベアチップの場合)を用いる。
更に詳しく説明する。リードフレーム100としては、銅箔130の2倍以上(望ましくは3倍以上、更に望ましくは4倍以上)の肉厚が望ましい。例えば銅箔130の厚みが36ミクロンの場合、リードフレーム100の厚みは0.1〜0.5mm程度が望ましい。なお銅箔130の厚みは100ミクロン以下(望ましくは70ミクロン未満、更に望ましくは50ミクロン未満)が望ましい。銅箔130の厚みが100ミクロンを超えた場合、エッチング等による微細パターンの形成が難しくなる。一方、リードフレーム100の厚みは0.15〜2.00mm(望ましくは1.00mm以下)程度が望ましい。リードフレーム100の厚みが0.15mm未満の場合、フニャフニャしたり、折曲がったりしやすく、その取り扱いが難しい。リードフレームの厚みが2.00mmを超えると、プレスによる打ち抜きが難しくなり、リードフレーム100自体のパターン精度が低下する。そのため加工精度の面から、リードフレーム100としては0.2〜1.00mm(望ましくは0.30〜0.50mm)が望ましい。
なお、図1〜図3に示すエッジライトの場合、幅は1.0〜5.0mm、長さは10〜50cm程度、厚みは4.0mm以下が望ましい。この範囲より大きい場合、また小さい場合は、エッジライトとしての取り扱い性が低下する可能性がある。
なお伝熱樹脂110としては、無機フィラー70重量%以上95重量%以下と、熱硬化性樹脂5重量%以上30重量%以下からなることが望ましい。ここで無機フィラーは略球形状で、その直径は0.1ミクロン以上100ミクロン以下が適当である(0.1ミクロン未満の場合、樹脂への分散が難しくなり、また100ミクロンを超えると伝熱樹脂110の厚みが厚くなり熱拡散性に影響を与える)。そのため伝熱樹脂110における無機フィラーの充填量は、熱伝導率を上げるために70から95重量%と高濃度に充填している。特に、本実施の形態では、無機フィラーは、平均粒径3ミクロンと平均粒径12ミクロンの2種類のAl2O3を混合したものを用いている。この大小2種類の粒径のAl2O3を用いることによって、大きな粒径のAl2O3の隙間に小さな粒径のAl2O3を充填できるので、Al2O3を90重量%近くまで高濃度に充填できるものである。この結果、伝熱樹脂110の熱伝導率は5W/(m・K)程度となる。なお無機フィラーとしてはAl2O3の代わりに、MgO、BN、SiO2、SiC、Si3N4、及びAlNからなる群から選択される少なくとも一種以上を含んでもよい。
なお無機フィラーを用いると、放熱性を高められるが、特にMgOを用いると線熱膨張係数を大きくできる。またSiO2を用いると誘電率を小さくでき、BNを用いると線熱膨張係数を小さくできる。こうして伝熱樹脂110としての熱伝導率が1W/(m・K)以上20W/(m・K)以下のものを形成することができる。なお熱伝導率が1W/(m・K)未満の場合、エッジライトの放熱性に影響を与える。また熱伝導率を20W/(m・K)より高くしようとした場合、フィラー量を増やす必要があり、プレス時の加工性に影響を与える場合がある。
なお熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂およびシアネート樹脂の内、少なくとも1種類の樹脂を含んでいる。これらの樹脂は耐熱性や電気絶縁性に優れている。伝熱樹脂110の厚みは、薄くすれば、リードフレーム100に装着した発光素子140に生じる熱を金属板120に伝えやすいが、逆に絶縁耐圧が問題となり、厚すぎると、熱抵抗が大きくなるので、絶縁耐圧と熱抵抗を考慮して最適な厚さである50ミクロン以上1000ミクロン以下に設定すれば良い。
このように、伝熱樹脂110としては熱伝導性の良いフィラーを添加することで、熱伝導性や光反射性(伝熱樹脂110に添加するフィラーを白色の光反射性の高いものにすることで)を高めることになる。
なお伝熱樹脂110の色は、白色が望ましい。黒色や赤、青等に着色されている場合、発光素子140から放射された光を反射させにくくなり、発光効率に影響を与えるためである。
なお図3や、図11、図12等において、リードフレーム100の表面に発光素子140を半田付けする際、半田が流れ過ぎないようにリードフレーム100の一部をソルダーレジスト等でカバーすることができる(図1〜図3、図7〜図12等では、リードフレーム100や銅箔130のパターン形状を示すために、ソルダーレジストは図示していない)。またソルダーレジストの代わりに、伝熱樹脂110をリードフレーム100の半田付けしたくない部分に形成しても良い。この時は、リードフレーム100の形状を工夫する(例えば部分的に窪ませ、その上に伝熱樹脂110が回り込むようにする)ことで対応できる。
次にリードフレーム100の材質について説明する。リードフレーム100の材質としては、銅を主体とするものが望ましい。これは銅が熱伝導性と導電率が共に優れているためである。またリードフレーム100としての加工性や、熱伝導性を高めるためには、リードフレーム100となる銅素材に銅以外の少なくともSn、Zr、Ni、Si、Zn、P、Fe等の群から選択される少なくとも1種類以上の材料とからなる合金を使うことが望ましい。例えばCuを主体として、ここにSnを加えた、合金(以下、Cu+Snとする)を用いることができる。Cu+Sn合金の場合、例えばSnを0.1重量%以上0.15重量%未満添加することで、その軟化温度を400℃まで高められる。比較のためSn無しの銅(Cu>99.96重量%)を用いて、リードフレーム100を作成したところ、導電率は低いが、出来上がった放熱基板において特に形成部等に歪が発生する場合があった。そこで詳細に調べたところ、その材料の軟化点が200℃程度と低いため、後の部品実装時(半田付け時)や、発光素子140の実装後の信頼性(発熱/冷却の繰り返し等)に変形する可能性があることが予想された。一方、Cu+Sn>99.96重量%の銅系の材料を用いた場合、実装された各種部品や複数個のLEDによる発熱の影響は特に受けなかった。また半田付け性やダイボンド性にも影響が無かった。そこでこの材料の軟化点を測定したところ、400℃であることが判った。このように、銅を主体として、いくつかの元素を添加することが望ましい。銅に添加する元素として、Zrの場合、0.015重量%以上0.15重量%以下の範囲が望ましい。添加量が0.015重量%未満の場合、軟化温度の上昇効果が少ない場合がある。また添加量が0.15重量%より多いと電気特性に影響を与える場合がある。また、Ni、Si、Zn、P等を添加することでも軟化温度を高くできる。この場合、Niは0.1重量%以上5重量%未満、Siは0.01重量%以上2重量%以下、Znは0.1重量%以上5重量%未満、Pは0.005重量%以上0.1重量%未満が望ましい。そしてこれらの元素は、この範囲で単独、もしくは複数を添加することで、銅素材の軟化点を高くできる。なお添加量がここで記載した割合より少ない場合、軟化点上昇効果が低い場合がある。またここで記載した割合より多い場合、導電率への影響の可能性がある。同様に、Feの場合0.1重量%以上5重量%以下、Crの場合0.05重量%以上1重量%以下が望ましい。これらの元素の場合も前述の元素と同様である。
なおリードフレーム100に使う銅合金の引張り強度は、600N/mm2以下が望ましい。引張り強度が600N/mm2を超える材料の場合、リードフレーム100の加工性に影響を与える場合がある。またこうした引張り強度の高い材料は、その電気抵抗が増加する傾向にあるため、実施の形態1で用いるようなLED等の大電流用途には向かない場合がある。一方、引張り強度が600N/mm2以下(更にリードフレーム100に微細で複雑な加工が必要な場合、望ましくは400N/mm2以下)とすることでスプリングバック(必要な角度まで曲げても圧力を除くと反力によってはねかえってしまうこと)の発生を抑えられ、形成精度を高められる。このようにリードフレーム材料としては、Cuを主体とすることで導電率を下げられ、更に柔らかくすることで加工性を高められ、更にリードフレーム100による放熱効果も高められる。なおリードフレーム100に使う銅合金の引張り強度は、10N/mm2以上が望ましい。これは一般的な鉛フリー半田の引張り強度(30〜70N/mm2程度)に対して、リードフレーム100に用いる銅合金はそれ以上の強度が必要なためである。リードフレーム100に用いる銅合金の引張り強度が、10N/mm2未満の場合、リードフレーム100に発光素子140や駆動用半導体部品、チップ部品等を半田付け実装する場合、半田部分ではなくてリードフレーム100部分で凝集破壊する可能性がある。
なおリードフレーム100の、伝熱樹脂110から露出している面(発光素子140や、図示していないが制御用ICやチップ部品等の実装面)に、予め半田付け性を改善するように半田層や錫層を形成しておくことも有用である。なおリードフレーム100の伝熱樹脂110に接する面(もしくは埋め込まれた面)には、半田層は形成しないことが望ましい。このように伝熱樹脂110と接する面に半田層や錫層を形成すると、半田付け時にこの層が柔らかくなり、リードフレーム100と伝熱樹脂110の接着性(もしくは結合強度)に影響を与える場合がある。なお図1、図2等において、半田層や錫層は図示していない。
金属製の金属板120としては、熱伝導の良いアルミニウム、銅またはそれらを主成分とする合金からできている。特に、本実施の形態では、金属板120の厚みを1mmとしているが、その厚みはエッジライトの仕様に応じて設計できる(なお金属板120の厚みが0.1mm以下の場合、放熱性や強度的に不足する可能性がある。また金属板120の厚みが5mmを超えると、重量面で不利になる)。金属板120としては、単なる板状のものだけでなく、より放熱性を高めるため、伝熱樹脂110を積層した面とは反対側の面に、表面積を広げるためにフィン部(あるいは凹凸部)を形成しても良い。線膨張係数は8×10-6/℃〜20×10-6/℃としており、金属板120や発光素子140の線膨張係数に近づけることにより、放熱基板全体の反りや歪みを小さくできる。またこれらの部品を表面実装する際、互いに熱膨張係数をマッチングさせることは信頼性的にも重要となる。また金属板120を他の放熱板(図示していない)にネジ止めできる。
なお図1から図3において、金属板120を省略することも可能である。また金属板120に放熱用のラジエターやフィンを取り付けても良い。また金属板120に、放熱用のフィン等を形成しておいても良い。
また図1〜図3では、リードフレーム100や銅箔130は、その側面に露出しているが、必ずしも露出させる必要は無い。例えば、図6(D)に示すように、銅箔130やリードフレーム100の側面を伝熱樹脂110で覆っても良い。
図1〜図7等に示したように、リードフレーム100や銅箔130を、伝熱樹脂110に埋め込むことで、その表面を実質的に同一平面上とすることが望ましい。図15に示した従来の放熱基板の場合、樹脂2の表面に銅箔3が盛り上がって形成されているため、この上にソルダーレジストを形成する際、ソルダーレジストのファインパターン化が難しく、厚みムラも発生しやすい。一方、本発明の場合、ソルダーレジストの被形成表面(いわゆる下地)は、リードフレーム100や銅箔130が埋め込まれたフラット面であるため、ソルダーレジストのファインパターン化が容易で、その厚みも均一になり、厚みバラツキも小さくできる。またこうして形成したソルダーレジストの表面もフラットにできる。ソルダーレジストの表面がフラットな分、部品実装後の信頼性(例えば、埃やゴミが溜まりにくいため)を高められる。またソルダーレジスト表面に凹凸が少ない分、発光モジュール160表面での光の乱反射を抑えられ、発光モジュール160の光学設計が容易になる。
なお発光モジュールの場合、ソルダーレジスト(あるいは、図10(A)、(B)に示したレジスト200a、200b、200c)は、光反射率を高めるために、白色が望ましい。具体的には、樹脂に光反射材としての白色顔料等を添加することが望ましい。こうした光反射材としては、TiO2やMgO等の白色セラミック粉、あるいはガラス粉、マイクロガラスビーズ等の光反射の高い光反射粉を樹脂中に分散させたものを使うことができる。なお白色レジストの可視光領域における光反射率は90%以上99.9%以下が望ましい。光反射率が90%未満の場合、反射効率に影響を与える。また光反射率を99.9%より高くしようとすると、光反射材がとても高価なものとなる可能性がある。また光反射材は白色が望ましい。白色にすることで、Red、Green、Blue等の単色光の混色を容易にする。
なお白色顔料として、TiO2、Al2O3、MgO等を用いた場合、これら顔料の粒径は10ミクロン以下0.01ミクロン以上(望ましくは5ミクロン以下0.1ミクロン以上)が望ましい。10ミクロンより大きい場合、成形性に影響を与える場合がある。また粒径が0.01ミクロン未満の場合、粉体の比表面積が大きくなりすぎ、樹脂への分散性に影響を与える場合がある。
以上のようにして、無機フィラー70重量%以上95重量%以下と、熱硬化性樹脂5重量%以上30重量%以下を有する伝熱樹脂110と、一部表面が露出するように前記伝熱樹脂110に埋め込まれたリードフレーム100と、一部表面が露出するように前記伝熱樹脂110に埋め込まれた銅箔130と、前記伝熱樹脂110に固定された金属板120と、前記銅箔130と前記伝熱樹脂130と前記リードフレーム100の、それぞれ一部を覆うレジスト(例えば、図10(A)、(B)のレジスト200a、200b、200c等)と、前記銅箔と前記リードフレームが電気的に接続された溶接部とを備えた放熱基板とすることで、高放熱化や、配線のファインパターン化、大電流対応等の相対する特性を両立できる放熱基板を提供する。
また無機フィラー70重量%以上95重量%以下と、熱硬化性樹脂5重量%以上30重量%以下を有する伝熱樹脂110と、一部表面が露出するように前記伝熱樹脂110に埋め込まれたリードフレーム100と、一部表面が露出するように前記伝熱樹脂110に埋め込まれた銅箔130と、前記伝熱樹脂に固定された金属板120と、前記銅箔と前記リードフレームが電気的に接続された溶接部と前記銅箔130と前記伝熱樹脂110と前記リードフレーム100の、それぞれ一部を覆うレジストと、を備え、前記リードフレーム100もしくは前記銅箔130よりなるパターンが、互いに±5ミクロン以内の同一平面上にある放熱基板とすることで、高放熱性、大電流対応のみならずベアチップ実装にも対応できる放熱基板を提供する。
更に無機フィラー70重量%以上95重量%以下と、熱硬化性樹脂5重量%以上30重量%以下を有する伝熱樹脂110と、一部表面が露出するように前記伝熱樹脂110に埋め込まれたリードフレーム100と、一部表面が露出するように前記伝熱樹脂110に埋め込まれた銅箔130と、前記伝熱樹脂110に固定された金属板120と、前記銅箔130と前記伝熱樹脂110と前記リードフレーム100の、それぞれ一部を覆うレジスト(例えば、図10(A)、(B)のレジスト200a、200b、200c等)と、前記銅箔と前記リードフレームが電気的に接続された溶接部と、前記リードフレーム100もしくは銅箔130上に、互いに並列になるように実装された複数個の発光素子140と、からなる発光モジュール160とすることで、大電流対応や高精度制御が可能な発光モジュール160を提供できる。
また無機フィラー70重量%以上95重量%以下と、熱硬化性樹脂5重量%以上30重量%以下を有する伝熱樹脂110と、一部表面が露出するように前記伝熱樹脂に埋め込まれたリードフレーム100と、一部表面が露出するように前記伝熱樹脂110に埋め込まれた銅箔130と、前記伝熱樹脂に固定された金属板120と、前記銅箔130と前記伝熱樹脂110と前記リードフレーム100の、それぞれ一部を覆うレジスト(例えば、図10(A)、(B)のレジスト200a、200b、200c等)と、前記銅箔と前記リードフレームが電気的に接続された溶接部と、を備え、前記リードフレーム100もしくは前記銅箔130が、互いに±5ミクロン以内の同一平面上にあり、前記リードフレームもしくは銅箔130の上に、ベアチップ実装された複数個の発光素子140と、前記発光素子140を保護する透明樹脂と、からなる発光モジュール160とすることで、高密度なベアチップ実装に対応できるため、光学系の小型化、単色光の混合による白色化等に対応できる発光モジュール160を提供する。
また無機フィラー70重量%以上95重量%以下と、熱硬化性樹脂5重量%以上30重量%以下を有する伝熱樹脂110と、一部表面が露出するように前記伝熱樹脂110に埋め込まれたリードフレーム100と、一部表面が露出するように前記伝熱樹脂110に埋め込まれた銅箔130と、前記伝熱樹脂110に固定された金属板120と、前記銅箔と前記リードフレームが電気的に接続された溶接部と、前記銅箔130と前記伝熱樹脂110と前記リードフレーム100の、それぞれ一部を覆うレジスト(例えば、図10(A)、(B)のレジスト200a、200b、200c等)と、前記リードフレーム100もしくは銅箔130の上に、少なくともその一部が並列になるように実装された複数個の発光素子140と、からなる発光モジュール160と、前記発光モジュール160をバックライトとした液晶表示板と、からなる表示装置とすることで、高放熱化による高輝度化に加え、並列接続した発光素子140の電流制御によるホワイトバランスの制御が容易な表示装置を提供する。
また無機フィラー70重量%以上95重量%以下と、熱硬化性樹脂5重量%以上30重量%以下を有する伝熱樹脂110と、一部表面が露出するように前記伝熱樹脂110に埋め込まれたリードフレーム100と、一部表面が露出するように前記伝熱樹脂110に埋め込まれた銅箔130と、前記伝熱樹脂110に固定された金属板120と、前記銅箔と前記リードフレームが電気的に接続された溶接部と、を備え、前記リードフレーム100もしくは前記銅箔130が、互いに±5ミクロン以内の同一平面上にあり、前記リードフレーム100もしくは銅箔130の上に、ベアチップ実装された複数個の発光素子140と、前記発光素子140を保護する透明樹脂270と、からなる発光モジュール160と、前記発光モジュール160をバックライトとした液晶表示板と、からなる表示装置とすることで、高密度のベアチップ実装を実現できるため、光学系の小型化、低コスト化を実現できる表示装置を提供する。