JP4921558B2 - 無線lan用のdlsメカニズム - Google Patents

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Description

本発明は、概してデータ通信に関し、特にWLAN(無線ローカルエリアネットワーク)用のDLS(ダイレクトリンクセットアップ)メカニズムに関する。
WLAN(無線ローカルエリアネットワーク)は、電子機器間でのデータ通信方法として多用されるようになっている。WLANは、無線クライアントと呼ばれる電子機器間で無線アクセスポイントがデータを中継するモードである、インフラストラクチャモードで機能することが多い。インフラストラクチャモードにおける2つの無線クライアント間での各通信では、送信を順次2回行う必要がある。つまり、送り手側無線クライアントから無線アクセスポイントまでと、無線アクセスポイントから受け手側無線クライアントまでである。これら2つの無線クライアント間に直接(ダイレクト)リンクを設けることが好ましい場合が多い。
この機能は、IEEE(米国電気電子学会)規格802.11eに記載されているDLS(ダイレクトリンクセットアップ)によって実現される。図1は、接続106Aおよび106Bを介してインフラストラクチャモードで2つの無線クライアント104Aおよび104Bの間でトラフィックを受け渡す無線アクセスポイント102を備える、従来のIEEE802.11WLAN100を示す図である。無線クライアント104Aおよび104Bは、DLSによって、直接接続108を構築することができるようになる。しかし、IEEE802.11e規格に記載されているDLSには、課題がいくつかある。
IEEE802.11e規格では、無線クライアントが、所属するベーシックサービスセット(BSS)ではDLS用に同じチャネルを用いる必要がある。このような要件は、ほかのチャネルが利用可能な状態であれば、不要な制限である。さらに、IEEE802.11e規格のDLSでは、レガシー省電力および自動省電力配信(Automatic Power Save Delivery:APSD)を明確にディセーブルしており、この結果、DLSモードで動作する無線クライアントについて電力消費が大きくなってしまう。また、IEEE802.11e規格のDLSでは、DLSセッションを開始/解除するための正確な条件またはDLSセッションにおいて使用される動作パラメータが定義されていない。さらに、IEEE802.11e規格のDLSでは、ほかのトラフィックソースからの干渉を緩和するべくDLSデータ転送において使用される具体的な保護メカニズムが規定されていない。
本発明は、一側面において、無線アクセスポイントを介して無線クライアントとの間でインフラストラクチャモード無線接続を構築し、且つ、無線クライアントとの間でダイレクトリンクセットアップ(DLS)モード無線接続を構築する通信回路と、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続の特性のうち少なくとも1つに基づいて、無線クライアントとの通信について、インフラストラクチャモードまたはDLSモードのいずれかを選択する制御回路とを備え、通信回路は、選択されたモードを用いて、無線クライアントとの間でデータフレームをやり取りする装置を特徴とする。
一部の実施形態によると、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続の特性のうち少なくとも1つは、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続のサービスの品質と、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続の電力消費と、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続の受信信号強度と、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続を介したフレーム送信に必要な時間と、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続の最高データレートと、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続のパケットロス率とから成る群のうち少なくとも1つを含む。一部の実施形態によると、通信回路は、無線アクセスポイントから、無線クライアントのメディアアクセス制御(MAC)アドレスを特定するメッセージを受信し、制御回路は、メッセージに基づいて無線クライアントを特定する。一部の実施形態によると、メッセージは、無線クライアントがDLS接続を構築する機能を持つかどうかを示す。一部の実施形態によると、通信回路は、無線アクセスポイントからメッセージを受信する前に、無線アクセスポイントに対して、装置がサポートする1以上のデータストリームタイプを特定する別のメッセージを送信し、無線アクセスポイントから受信するメッセージは、装置がサポートする1以上のデータストリームタイプを無線クライアントがサポートする場合に限って、無線クライアントを特定する。一部の実施形態によると、制御回路は、無線アクセスポイントが送信するフレームに含まれるデスティネーションメディアアクセス制御(MAC)アドレスをまとめることによって、無線クライアントを特定する。一部の実施形態によると、制御回路は、無線クライアントについてDLSモードを選択した後、あるイベントに応じて無線クライアントについてインフラストラクチャモードを選択する。一部の実施形態によると、イベントは、無線クライアントとのDLS接続の受信信号強度が予め定められるしきい値を下回ることと、制御回路が、予め定められる間隔の間に、無線クライアント宛てのフレームを検出しないこととから成る群から選択される。一部の実施形態によると、制御回路は、無線クライアントについて近接度情報を決定し、近接度情報に基づいて、DLSモード通信について無線クライアントを選択する。一部の実施形態によると、通信回路は、第1のチャネルでインフラストラクチャモード無線接続を構築し、通信回路は、第2のチャネルでDLSモード無線接続を構築し、制御回路は、DLSモードを選択する場合には、第2のチャネルを選択する。一部の実施形態によると、制御回路は、装置が省電力モードに入るように制御して、通信回路は、装置が省電力モードにある間は、無線アクセスポイントからビーコン信号を受信して、Nが0より大きい数である場合に、N個のビーコン毎に、制御回路は、装置が省電力モードを離脱するように制御して、通信回路は続いて、DLSモードが選択されるとDLSモード接続を用いて無線クライアントと通信し、制御回路は続いて、装置が省電力モードに再び入るように制御する。一部の実施形態によると、無線クライアントは、DLSモードが選択されると、ビーコン信号を受信し、装置が省電力モードを離脱するように制御回路が制御すると、省電力モードを離脱し、装置が省電力モードに入るように制御回路が制御すると、省電力モードに入る。一部の実施形態によると、通信回路は、無線アクセスポイントに対して、装置が省電力モードに入ることを通知するメッセージを送信する。一部の実施形態によると、通信回路および無線クライアントは、DLSモードが選択されると、無線アクセスポイントからビーコン信号を受信し、制御回路は、ビーコン信号に従って、無線クライアントとの通信スケジュールを構築し、通信スケジュールに従って、制御回路は、装置が省電力モードを離脱するように制御して、通信回路は続いて、無線クライアントとの間でDLS接続を構築し、通信スケジュールに従って、無線クライアントは省電力モードを離脱し、装置との間でDLS接続を構築する。一部の実施形態によると、通信回路は、無線アクセスポイントに対して、装置が省電力モードに入ることを通知するメッセージを送信する。一部の実施形態は、上記の装置を備えるメディアアクセスコントローラ(MAC)を構成する。一部の実施形態は、上記のMACを備える集積回路を構成する。一部の実施形態は、上記の集積回路を備える無線デバイスを構成する。一部の実施形態によると、無線デバイスは、802.11a、802.11b、802.11e、802.11g、802.11i、802.11k、802.11n、802.11v、および802.11w等のドラフトおよび承認された補正を含む、IEEE規格802.11の一部または全てに準拠している。
本発明は、一側面において、無線アクセスポイントを介して無線クライアントとの間でインフラストラクチャモード無線接続を構築し、且つ、無線クライアントとの間でダイレクトリンクセットアップ(DLS)モード無線接続を構築する通信手段と、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続の特性のうち少なくとも1つに基づいて、無線クライアントとの通信について、インフラストラクチャモードまたはDLSモードのいずれかを選択する制御手段とを備え、通信手段は、選択されたモードを用いて、無線クライアントとの間でデータフレームをやり取りする装置を特徴とする。
一部の実施形態によると、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続の特性のうち少なくとも1つは、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続のサービスの品質と、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続の電力消費と、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続の受信信号強度と、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続を介したフレーム送信に必要な時間と、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続の最高データレートと、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続のパケットロス率とから成る群のうち少なくとも1つを含む。一部の実施形態によると、通信手段は、無線アクセスポイントから、無線クライアントのメディアアクセス制御(MAC)アドレスを特定するメッセージを受信し、制御手段は、メッセージに基づいて無線クライアントを特定する。一部の実施形態によると、メッセージは、無線クライアントがDLS接続を構築する機能を持つかどうかを示す。一部の実施形態によると、通信手段は、無線アクセスポイントからメッセージを受信する前に、無線アクセスポイントに対して、装置がサポートする1以上のデータストリームタイプを特定する別のメッセージを送信し、無線アクセスポイントから受信するメッセージは、装置がサポートする1以上のデータストリームタイプを無線クライアントがサポートする場合に限って、無線クライアントを特定する。一部の実施形態によると、制御手段は、無線アクセスポイントが送信するフレームに含まれるデスティネーションメディアアクセス制御(MAC)アドレスをまとめることによって、無線クライアントを特定する。一部の実施形態によると、制御手段は、無線クライアントについてDLSモードを選択した後、あるイベントに応じて無線クライアントについてインフラストラクチャモードを選択する。一部の実施形態によると、イベントは、無線クライアントとのDLS接続の受信信号強度が予め定められるしきい値を下回ることと、制御手段が、予め定められる間隔の間に、無線クライアント宛てのフレームを検出しないこととから成る群から選択される。一部の実施形態によると、制御手段は、無線クライアントについて近接度情報を決定し、近接度情報に基づいて、DLSモード通信について無線クライアントを選択する。一部の実施形態によると、通信手段は、第1のチャネルでインフラストラクチャモード無線接続を構築し、通信手段は、第2のチャネルでDLSモード無線接続を構築し、制御手段は、DLSモードを選択する場合には、第2のチャネルを選択する。一部の実施形態によると、制御手段は、装置が省電力モードに入るように制御して、通信手段は、装置が省電力モードにある間は、無線アクセスポイントからビーコン信号を受信して、Nが0より大きい数である場合に、N個のビーコン毎に、制御手段は、装置が省電力モードを離脱するように制御して、通信手段は続いて、DLSモードが選択されるとDLSモード接続を用いて無線クライアントと通信し、制御手段は続いて、装置が省電力モードに再び入るように制御する。一部の実施形態によると、無線クライアントは、DLSモードが選択されると、ビーコン信号を受信し、装置が省電力モードを離脱するように制御手段が制御すると、省電力モードを離脱し、装置が省電力モードに入るように制御手段が制御すると、省電力モードに入る。一部の実施形態によると、通信手段は、無線アクセスポイントに対して、装置が省電力モードに入ることを通知するメッセージを送信する。一部の実施形態によると、通信手段および無線クライアントは、DLSモードが選択されると、無線アクセスポイントからビーコン信号を受信し、制御手段は、ビーコン信号に従って、無線クライアントとの通信スケジュールを構築し、通信スケジュールに従って、制御手段は、装置が省電力モードを離脱するように制御して、通信手段は続いて、無線クライアントとの間でDLS接続を構築し、通信スケジュールに従って、無線クライアントは省電力モードを離脱し、装置との間でDLS接続を構築する。一部の実施形態によると、通信手段は、無線アクセスポイントに対して、装置が省電力モードに入ることを通知するメッセージを送信する。一部の実施形態は、上記の装置を備えるメディアアクセスコントローラ(MAC)を構成する。一部の実施形態は、上記のMACを備える集積回路を構成する。一部の実施形態は、上記の集積回路を備える無線デバイスを構成する。一部の実施形態によると、無線デバイスは、802.11a、802.11b、802.11e、802.11g、802.11i、802.11k、802.11n、802.11v、および802.11w等のドラフトおよび承認された補正を含む、IEEE規格802.11の一部または全てに準拠している。
本発明は、一側面において、無線アクセスポイントを介して無線クライアントとの間でインフラストラクチャモード無線接続を構築する段階、および、無線クライアントとの間でダイレクトリンクセットアップ(DLS)モード無線接続を構築する段階と、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続の特性のうち少なくとも1つに基づいて、無線クライアントとの通信について、インフラストラクチャモードまたはDLSモードのいずれかを選択する段階と、選択されたモードを用いて、無線クライアントとの間でデータフレームをやり取りする段階とを備える方法を特徴とする。
一部の実施形態によると、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続の特性のうち少なくとも1つは、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続のサービスの品質と、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続の電力消費と、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続の受信信号強度と、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続を介したフレーム送信に必要な時間と、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続の最高データレートと、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続のパケットロス率とから成る群のうち少なくとも1つを含む。一部の実施形態は、無線アクセスポイントから、無線クライアントのMACアドレスを特定するメッセージを受信することによって、無線クライアントを特定する段階を含む。一部の実施形態によると、メッセージは、無線クライアントがDLS接続を構築する機能を持つかどうかを示す。一部の実施形態は、無線アクセスポイントからメッセージを受信する前に、無線アクセスポイントに対して、1以上のデータストリームタイプを特定する別のメッセージを送信する段階を含み、無線アクセスポイントから受信するメッセージは、1以上のデータストリームタイプを無線クライアントがサポートする場合に限って、無線クライアントを特定する。一部の実施形態は、無線アクセスポイントが送信するフレームに含まれるデスティネーションMACアドレスをまとめることによって、無線クライアントを特定する段階を含む。一部の実施形態は、無線クライアントについてDLSモードを選択した後、あるイベントに応じて無線クライアントについてインフラストラクチャモードを選択する段階を含む。一部の実施形態によると、イベントは、無線クライアントとのDLS接続の受信信号強度が予め定められるしきい値を下回ることと、予め定められる間隔の間に、無線クライアント宛てのフレームが検出されないこととから成る群から選択される。一部の実施形態は、無線クライアントについて近接度情報を決定する段階と、近接度情報に基づいて、DLSモード通信について無線クライアントを選択する段階を含む。一部の実施形態は、第1のチャネルでインフラストラクチャモード無線接続を構築する段階と、第2のチャネルでDLSモード無線接続を構築する段階と、DLSモードを選択する場合には、第2のチャネルを選択する段階とを含む。一部の実施形態は、省電力モードに入る段階と、省電力モードの間は、無線アクセスポイントからビーコン信号を受信する段階と、Nが0より大きい数である場合に、N個のビーコン毎に省電力モードを離脱し、そしてDLSモードが選択されるとDLS接続を用いて無線クライアントと通信し、そして省電力モードに再び入る段階とを含む。一部の実施形態によると、無線クライアントは、DLSモードが選択されると、ビーコン信号を受信し、方法が省電力モードを離脱すると、省電力モードを離脱し、方法が省電力モードに入ると、省電力モードに入る。一部の実施形態は、無線アクセスポイントからビーコン信号を受信する段階と、ビーコン信号に従って、無線クライアントとの通信スケジュールを構築する段階と、通信スケジュールに従って、省電力モードを離脱して、無線クライアントとの間でDLS接続を構築する段階とを含み、無線クライアントは、DLSモードが選択されると、無線アクセスポイントからビーコン信号を受信し、無線クライアントは、通信スケジュールに従って、省電力モードを離脱して、DLS接続を構築するを含む。
本発明は、一側面において、無線アクセスポイントを介して無線クライアントとの間でインフラストラクチャモード無線接続を構築し、無線クライアントとの間でダイレクトリンクセットアップ(DLS)モード無線接続を構築するための命令と、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続の特性のうち少なくとも1つに基づいて、無線クライアントとの通信について、インフラストラクチャモードまたはDLSモードのいずれかを選択するための命令と、選択されたモードを用いて、無線クライアントとの間でデータフレームをやり取りするための命令とプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを特徴とする。
一部の実施形態によると、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続の特性のうち少なくとも1つは、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続のサービスの品質と、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続の電力消費と、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続の受信信号強度と、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続を介したフレーム送信に必要な時間と、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続の最高データレートと、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続のパケットロス率とから成る群のうち少なくとも1つを含む。一部の実施形態は、無線アクセスポイントから受信する、無線クライアントのMACアドレスを特定するメッセージに応じて、無線クライアントを特定するための命令を含む。一部の実施形態によると、メッセージは、無線クライアントがDLS接続を構築する機能を持つかどうかを示す。一部の実施形態は、無線アクセスポイントからメッセージを受信する前に、無線アクセスポイントに対して、1以上のデータストリームタイプを特定する別のメッセージを送信するための命令を含み、無線アクセスポイントから受信するメッセージは、1以上のデータストリームタイプを無線クライアントがサポートする場合に限って、無線クライアントを特定する。一部の実施形態は、無線アクセスポイントが送信するフレームに含まれるデスティネーションMACアドレスをまとめることによって、無線クライアントを特定するための命令を含む。一部の実施形態は、無線クライアントについてDLSモードを選択した後、あるイベントに応じて無線クライアントについてインフラストラクチャモードを選択するための命令を含む。一部の実施形態によると、イベントは、無線クライアントとのDLS接続の受信信号強度が予め定められるしきい値を下回ることと、予め定められる間隔の間に、無線クライアント宛てのフレームが検出されないこととから成る群から選択される。一部の実施形態は、無線クライアントについて近接度情報を決定するための命令と、近接度情報に基づいて、DLSモード通信について無線クライアントを選択するための命令を含む。一部の実施形態は、第1のチャネルでインフラストラクチャモード無線接続を構築するための命令と、第2のチャネルでDLSモード無線接続を構築するための命令と、DLSモードを選択する場合には、第2のチャネルを選択するための命令とを含む。一部の実施形態は、省電力モードに入るための命令と、Nが0より大きい数である場合に、N個のビーコン毎に省電力モードを離脱し、そしてDLSモードが選択されるとDLS接続を用いて無線クライアントと通信し、そして省電力モードに再び入るための命令とを含み、省電力モードの間は、無線アクセスポイントからビーコン信号を受信する。一部の実施形態によると、無線クライアントは、DLSモードが選択されると、ビーコン信号を受信し、コンピュータプログラムが省電力モードを離脱すると、省電力モードを離脱し、コンピュータプログラムが省電力モードに入ると、省電力モードに入る。一部の実施形態は、無線アクセスポイントからビーコン信号を受信し、無線クライアントは、DLSモードが選択されると、無線アクセスポイントからビーコン信号を受信し、コンピュータプログラムはさらに、ビーコン信号に従って、無線クライアントとの通信スケジュールを構築するための命令と、通信スケジュールに従って、省電力モードを離脱して、無線クライアントとの間でDLS接続を構築するための命令とを含み、無線クライアントは、通信スケジュールに従って、省電力モードを離脱して、DLS接続を構築する。
本発明は、一側面において、複数の無線クライアントと通信する通信回路と、複数の無線クライアントのアドレスを格納するメモリとを備え、通信回路は、複数の無線クライアントのうち少なくとも1つに対してメッセージを送信する送信機を有し、メッセージは、複数の無線クライアントのアドレスを含むと共にダイレクトリンクセットアップ(DLS)モード通信の機能を持つ複数の無線クライアントを特定する無線アクセスポイントを特徴とする。
一部の実施形態によると、複数の無線クライアントのアドレスは、メディアアクセス制御(MAC)アドレスである。一部の実施形態によると、通信回路は、複数の無線クライアントのうち少なくとも1つから別のメッセージを受信する受信機を有し、別のメッセージは、複数の無線クライアントのアドレスに対する要求を含み、送信機は、別のメッセージに応じて、複数の無線クライアントのアドレスを含むメッセージを送信する。一部の実施形態によると、通信回路は、複数の無線クライアントのうち1以上の無線クライアントから1以上の別のメッセージを受信する受信機を有し、1以上の別のメッセージはそれぞれ、1以上の無線クライアントのそれぞれがサポートする1以上のデータストリームタイプを示し、複数の無線クライアントのアドレスを含むメッセージは、メッセージの送信先である無線クライアントがサポートするデータストリームタイプをサポートする無線クライアントのアドレスのみを含む。
本発明は、一側面において、複数の無線クライアントと通信する通信手段と、複数の無線クライアントのアドレスを格納するメモリ手段とを備え、通信手段は、複数の無線クライアントのうち少なくとも1つに対してメッセージを送信する送信手段を有し、メッセージは、複数の無線クライアントのアドレスを含むと共にダイレクトリンクセットアップ(DLS)モード通信の機能を持つ複数の無線クライアントを特定する無線アクセスポイントを特徴とする。
一部の実施形態によると、複数の無線クライアントのアドレスは、メディアアクセス制御(MAC)アドレスである。一部の実施形態によると、通信手段は、複数の無線クライアントのうち少なくとも1つから別のメッセージを受信する受信手段を有し、別のメッセージは、複数の無線クライアントのアドレスに対する要求を含み、送信手段は、別のメッセージに応じて、複数の無線クライアントのアドレスを含むメッセージを送信する。一部の実施形態によると、通信手段は、複数の無線クライアントのうち1以上の無線クライアントから1以上の別のメッセージを受信する受信手段を有し、1以上の別のメッセージはそれぞれ、1以上の無線クライアントのそれぞれがサポートする1以上のデータストリームタイプを示し、複数の無線クライアントのアドレスを含むメッセージは、メッセージの送信先である無線クライアントがサポートするデータストリームタイプをサポートする無線クライアントのアドレスのみを含む。
本発明は、一側面において、複数の無線クライアントと通信する段階と、複数の無線クライアントのアドレスを格納する段階と、複数の無線クライアントのうち少なくとも1つに対してメッセージを送信する段階とを備え、メッセージは、複数の無線クライアントのアドレスを含むと共にダイレクトリンクセットアップ(DLS)モード通信の機能を持つ複数の無線クライアントを特定する無線アクセスポイント用の方法を特徴とする。一部の実施形態によると、複数の無線クライアントのアドレスは、メディアアクセス制御(MAC)アドレスである。一部の実施形態は、複数の無線クライアントのうち少なくとも1つから別のメッセージを受信する段階と、別のメッセージに応じて、複数の無線クライアントのアドレスを含むメッセージを送信する段階とを含み、別のメッセージは、複数の無線クライアントのアドレスに対する要求を含む。一部の実施形態は、複数の無線クライアントのうち1以上の無線クライアントから1以上の別のメッセージを受信する段階を含み、1以上の別のメッセージはそれぞれ、1以上の無線クライアントのそれぞれがサポートする1以上のデータストリームタイプを示し、複数の無線クライアントのアドレスを含むメッセージは、メッセージの送信先である無線クライアントがサポートするデータストリームタイプをサポートする無線クライアントのアドレスのみを含む。
本発明は、一側面において、複数の無線クライアントと通信するための命令と、複数の無線クライアントのアドレスを格納するための命令と、複数の無線クライアントのうち少なくとも1つに対してメッセージを送信するための命令とを備え、メッセージは、複数の無線クライアントのアドレスを含むと共にダイレクトリンクセットアップ(DLS)モード通信の機能を持つ複数の無線クライアントを特定する無線アクセスポイント用のプロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを特徴とする。
一部の実施形態によると、複数の無線クライアントのアドレスは、メディアアクセス制御(MAC)アドレスである。一部の実施形態は、無線アクセスポイントは、複数の無線クライアントのうち少なくとも1つから別のメッセージを受信し、別のメッセージは、複数の無線クライアントのアドレスに対する要求を含み、コンピュータプログラムはさらに、別のメッセージに応じて、複数の無線クライアントのアドレスを含むメッセージを送信するための命令を含む。一部の実施形態によると、無線アクセスポイントは、複数の無線クライアントのうち1以上の無線クライアントから1以上の別のメッセージを受信し、1以上の別のメッセージはそれぞれ、1以上の無線クライアントのそれぞれがサポートする1以上のデータストリームタイプを示し、複数の無線クライアントのアドレスを含むメッセージは、メッセージの送信先である無線クライアントがサポートするデータストリームタイプをサポートする無線クライアントのアドレスのみを含む。
添付図面および以下の説明によって、1以上の実施例を詳細に記載する。以下の説明、図面および請求項においてその他の特徴を明らかにする。
インフラストラクチャモードにおいて2つの無線クライアント間でトラフィックを受け渡す無線アクセスポイントを備える従来のIEEE802.11WLANを示す図である。
本発明の好ましい実施形態に係るIEEE802.11WLANを示す図である。
図2に示す本発明の好ましい実施形態に係る無線クライアントを詳細に示す図である。
本発明の好ましい実施形態に係る、図2に示す無線クライアント用の処理を示す図である。
本発明の好ましい実施形態に係る、図2に示す無線クライアントのMAC用の処理を示す図である。
本発明の好ましい実施形態に係る、共通DLS通信ウィンドウを特徴とする省電力メカニズムを採用するための、図2に示す無線クライアントのMAC用の処理を示す図である。
本発明の好ましい実施形態に係る、DLSピアによって構築されるDLS共通スケジュールを特徴とする省電力メカニズムを採用するための、図2に示す無線クライアントのMAC用の処理を示す図である。
本発明の好ましい実施形態に係る、DLS通信を実行可能な無線クライアントを特徴とする家庭用エンターテインメントシステムの一例を示す図である。
本発明の実施例を示す図である。 本発明の実施例を示す図である。 本発明の実施例を示す図である。 本発明の実施例を示す図である。 本発明の実施例を示す図である。
本明細書で使用する参照番号の最大桁の数字は、当該参照番号が最初に使用される図面の番号を示すものとする。
本発明の実施形態は、さまざまな方法でDLSを実装する。一部の実施形態では、無線クライアントが属しているBSSが利用するチャネル以外のチャネル上でDLS接続を利用するための、無線クライアント用メカニズムを提供する。一部の実施形態では、DLS接続を採用する無線クライアント用の省電力メカニズムを提供する。一部の実施形態では、リンク層(OSI層2)においてDLS接続を自動的にセットアップおよび解除するためのメカニズムを提供する。一部の実施形態では、ほかのトラフィックソースによって生じ得る干渉からDLS接続を保護するためのメカニズムを提供する。
図2は、本発明の好ましい実施形態に係るIEEE802.11WLAN200を示す図である。実施形態を説明する際には、WLAN200の構成要素の配置はある1つの配置に限定して説明するが、本明細書に記載する開示内容および教示内容から当業者には明らかであるように、ほかの実施形態ではほかの配置を特徴とするとしてもよい。WLAN200は、無線アクセスポイント202と、複数の無線クライアント204A−204Nと、無線クライアント210とを備える。無線クライアント210は、インフラストラクチャモードにおいて、接続206および無線アクセスポイント202を介して、または、DLS接続208を介して直接、無線クライアント204と通信可能である。無線クライアント210は本発明の1以上の実施形態に従って実装されるが、無線クライアント204は本発明の実施形態に従って実装されるとしてもよいし、または、従来の無線クライアントとして実装されるとしてもよい。無線アクセスポイント202は、無線通信回路212およびメモリ214を有する。無線通信回路212は、無線送信機216および無線受信機218を含む。
図3は、図2に示す本発明の好ましい実施形態に係る無線クライアント210を詳細に示す図である。実施形態を説明する際には、無線クライアント210の構成要素の配置はある1つの配置に限定して説明するが、本明細書に記載する開示内容および教示内容から当業者には明らかであるように、ほかの実施形態ではほかの配置を特徴とするとしてもよい。例えば、無線クライアント210の構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、または両者の組み合わせによって実装され得る。無線クライアント210は、ホスト302と、メディアアクセスコントローラ(MAC)304と、物理層デバイス(PHY)306とを備える。MAC304は、通信回路308と制御回路310とを有する。PHY306は、ベースバンドプロセッサ312と、無線(RF)送受信機314と、RFアンテナ316とを有する。無線クライアント210は、802.11a、802.11b、802.11e、802.11g、802.11i、802.11k、802.11n、802.11v、および802.11w等のドラフトおよび承認された補正を含むIEEE規格802.11の一部または全てに準拠しているのが好ましい。
図4は、本発明の好ましい実施形態に係る、図2に示す無線クライアント210用の処理400を示す図である。実施形態を説明する際には、処理400のステップの順序はある1つの順序に限定して説明するが、本明細書に記載する開示内容および教示内容から当業者には明らかであるように、ほかの実施形態ではほかの順序を特徴とするとしてもよい。無線クライアント210はまず、DLS接続を行う候補となる無線クライアント204を決定する(ステップ402)。
一部の実施形態によると、無線アクセスポイントの202は、無線クライアント204および210に対応付けられるアドレスのリストを作成し、当該リストをメモリ214に格納し、当該アドレスリストを含むメッセージを無線クライアント210に送信する。尚、上記のアドレスは、MACアドレスまたはIPアドレス等である。一部の実施形態によると、無線クライアント210は、当該リストを要求するメッセージを無線アクセスポイント202に送信し、無線アクセスポイント202はこれに応じて当該リストを含むメッセージを送信する。この目的のために、IEEE802.11アクションマネージメントフレームを利用するとしてもよい。
一部の実施形態によると、当該リストにはさらに、どの無線クライアント204および210がDLS接続を実行可能かも示されている。無線アクセスポイント202は、無線クライアント204および210のDLS機能を識別するメッセージを、無線クライアント204および210から受信し、受信したメッセージに基づいて当該リストを編集し得る。
一部の実施形態によると、各無線クライアント204および210は、対応するデータストリームタイプを示すことができる。例えば、無線ビデオ再生装置は、ビデオデータストリームのみに対応する旨を示すことができる。このような実施形態では、無線アクセスポイント202は、無線クライアント204および210がそれぞれ、無線クライアント204および210に送信されるリストのうち、当該無線クライアント204または210が特定するデータストリームタイプをサポートするリストにのみ含まれるように、メッセージを調整することができる。
一部の実施形態によると、例えば、無線アクセスポイント202が送信するビーコンの後のランダムバックオフインターバルにおいて、無線クライアント204および210は自らのDLS機能を指し示すメッセージをブロードキャストする。各メッセージは、同一BSSの無線クライアントによってのみ使用されるように、BSSIDを含むことが好ましい。
一部の実施形態によると、無線クライアント210の制御回路310は、無線アクセスポイント202から送信されるフレームに含まれている、MACアドレスまたはIPアドレス等のアドレスをまとめることによって、DLS候補のリストを作成する。
図4の処理400に戻って、無線クライアント210は続いて、DLS候補の中からDLSピアを特定する。つまり、無線クライアント210は、ステップ402においてDLS接続の候補として決定された無線クライアント204のうちどれが、DLS接続によって到達可能かを決定する(ステップ404)。通信回路308が各DLS候補との間でDLSモードの無線接続を確立して、DLS接続が成功すれば、対応するDLS候補をDLSピアのリストに加えるのが好ましい。このような「テスト」DLS接続はそれぞれ、DLSピア間においてサービスの質(QoS)情報をやり取りするために用いられるのが好ましい。一部の実施形態によると、各テストDLS接続には、1秒オーダーのDLSタイムアウト値がある。ほかの実施形態によると、各テストDLS接続は、明示的に解除される。
図4の処理400に戻って、無線クライアント210は、DLSピアのリストを時間経過に応じて変更して、および/または、DLSピアのリストをフィルタリングして、DLSピアとして適切でなくなった無線クライアント204を除外する(ステップ406)。一部の実施形態によると、無線クライアント210の制御回路310がDLSピアリストからある無線クライアント204を除外するのは、当該無線クライアント204との間のDLS接続の受信信号強度が所定のしきい値未満となった場合である。受信信号強度は、例えば、受信信号強度指標(RSSI)に基づいて決定され得る。一部の実施形態によると、無線クライアント210の制御回路310がDLSピアリストからある無線クライアント204を除外するのは、所定の期間中に制御回路310が当該無線クライアント204宛てのフレームを検出しない場合である。
図4の処理400に戻って、無線クライアント210はDLSピアのDLSトポロジーを特定する(ステップ408)。つまり、無線クライアント210の制御回路310は、DLSピアリストに含まれる無線クライアント204それぞれについて、どのくらい近接しているかを示す近接度情報を決定する。この近接度に基づいて、例えば、同様のリソースの中から選択するとしてもよい。例えば、複数のピアからビデオストリームが利用可能である場合、制御回路310は、ビデオストリームの転送について最良のDLS接続を得るべく、最も近接するピアを選択するとしてもよい。
一部の実施形態によると、各ピアの近接度は、当該ピアとの間のDLS接続についての、RSSIおよびサポート可能な送信レートに基づいて決定される。DLS接続を維持している間、無線クライアント210は、受信フレームのRSSIと共に、送信が成功した場合に用いられているデータレートをモニタリングする。オーバーヘッドを最小限に抑えるべく、無線クライアント210は、各DLSピアに対して、さまざまなレートでデータヌルフレームを送信して、サポート可能な送信レートのうち最高レート(最高DLSレート)に注目する。DLS要求/応答ハンドシェイクの一部として、無線クライアント210はまた、各DLSピアのQoS機能を取得する。このQoS機能に基づいて、最高DLSレートを確立させる。最高DLSレートは、受信されるRSSIと共に、DLSピアの近接度を推定するべく利用される。
処理400は時に、(例えば、ステップ402に戻って)繰り返し実行されて、新規DLS候補が無線アクセスポイント202のBSSに入ったかどうか判断するのが好ましい。
場合によっては、DLSピアとの間でDLSモード通信が可能であっても、当該ピアとはインフラストラクチャモード通信で通信するのが好ましい場合がある。これは、例えば、インフラストラクチャモードで接続する方が、DLSモードで接続するよりも、データレートが高くなるためである。一部の実施形態によると、無線クライアント210のMAC304は、各DLSピア毎に、インフラストラクチャモード通信またはDLSモード通信を自動的に選択する。
図5は、本発明の好ましい実施形態に係る、図2に示す無線クライアント210のMAC304用の処理500を示す図である。実施形態を説明する際には、処理500のステップの順序はある1つの順序に限定して説明するが、本明細書に記載する開示内容および教示内容から当業者には明らかであるように、ほかの実施形態ではほかの順序を特徴とするとしてもよい。
MAC304の通信回路308は、無線アクセスポイント202を介して、各無線クライアント204との間で、少なくとも1つのインフラストラクチャモード無線接続を確立させる(ステップ502)。無線クライアント204は、図4の処理400で作成されるピアリストから選択されるのが好ましい。
制御回路310は、インフラストラクチャモード無線接続それぞれについて、少なくとも1つの特性を決定する(ステップ504)。この特性には、例えば、当該無線接続のサービスの品質、当該無線接続の電力消費、当該無線接続の受信信号強度、当該無線接続でフレーム送信に必要な時間、当該無線接続の最高データレート、および当該無線接続のパケットロス率のうち1以上が含まれ得る。
MAC304の通信回路308は、各無線クライアント204との間で、少なくとも1つのDLSモード無線接続を確立させる(ステップ506)。制御回路310は、DLSモード無線接続それぞれについて、上述した特性のうち少なくとも1つの特性を決定する(ステップ508)。一部の実施形態によると、通信回路308は、各無線クライアント204について、複数のチャネルでDLS接続を構築して、最良チャネルを、各無線クライアント204についての好ましいDLSチャネルとして選択する。この情報は、DLSピアリストで保持され得る。
MAC304の制御回路310は、各無線クライアント204との通信について、インフラストラクチャモード無線接続およびDLSモード無線接続の特性のうち少なくとも1つに基づいて、インフラストラクチャモードまたはDLSモードを選択する(ステップ510)。一部の実施形態によると、無線クライアント210は、無線クライアント204に対して、DLSモードおよびインフラストラクチャモードの両方における、パケットロスが最小限に抑えられる最高データレートを決定して、当該無線クライアント204についてパケットロスがより低いモードを選択する。両方のモードのパケットロス率が同様の場合には、無線クライアント210は、電力消費が小さい方のモードを選択する。電力消費は、数多く存在する公知の方法に従って決定され得る。1つの方法としては、アウェイク状態であり続ける平均時間、送信モードに費やされる時間、受信モードに費やされる時間を決定する方法が挙げられる。
一部の実施形態によると、無線クライアント210は、無線クライアント204について、DLSモードおよびインフラストラクチャモードの両方において、最高データレートで1ブロックのデータをユニキャストする際に必要な時間を決定し、当該無線クライアント204について、伝播時間がより短い方のモードを選択する。本例においては、追加のメトリックとして、パケットロスおよび/または電力消費を利用するとしてもよい。
MAC304の通信回路308は続いて、各無線クライアント204と、当該無線クライアント204に対して選択されたモードを用いてデータフレームをやり取りする(ステップ512)。処理500の一部または全ては時に、(例えばステップ502に戻ることによって)繰り返し実行され、例えばDLSピアリストへの変更を反映すること、または、通信モードの選択に影響を与え得るトポロジーの変化を反映することが好ましい。
一部の実施形態によると、無線クライアント204および210は、無線アクセスポイント202が送信するビーコン信号に従って構築される共通DLS通信ウィンドウを特徴とする省電力メカニズムを採用する。このような実施形態では、ビーコン毎に(または、N個のビーコン毎に)、DLS通信ウィンドウが規定される。ここで、NはDLSピア間で取り決められ得る数である。DLSピアはすべて、この所定のウィンドウの間はアウェイク状態でいなければならない。DLSピアは、このウィンドウ中において、別のDLSピアと通信する意思を発表することができる。このウィンドウにおいて通信に同意するDLSピアは、その通信を完了させるべくアウェイク状態を維持する。当該通信が終了すると(明確な信号で通知され得る)、DLSピアはすぐにスリープ状態に入ることができる。通信終了の通知は、個別のメッセージとして送信されるとしてもよいし、または、ピアが送信する最終メッセージに(MACヘッダの保留ビットを設定することによって)乗せられるとしてもよい。
図6は、本発明の好ましい実施形態に係る、共通DLS通信ウィンドウを特徴とする省電力メカニズムを採用する、図2に示す無線クライアント210のMAC304用の処理600を示す図である。実施形態を説明する際には、処理600のステップの順序はある1つの順序に限定して説明するが、本明細書に記載する開示内容および教示内容から当業者には明らかであるように、ほかの実施形態ではほかの順序を特徴とするとしてもよい。
制御回路310は、無線クライアント210が省電力モードに入るように制御する(ステップ602)。無線クライアント210が省電力モードにある間、通信回路308はアウェイク状態を維持して、無線アクセスポイント202からビーコン信号を受信する(ステップ604)。
N個目のビーコンを受信する毎に(ステップ606)、制御回路310は無線クライアント210が省電力モードから出るように制御する(ステップ608)。ここでNは0より大きい。通信回路308は続いて、DLSモードが選択された無線クライアント204と、DLS接続を用いて通信する(ステップ610)。続いて制御回路310は、無線クライアント210が省電力モードに再度入るように制御する(ステップ612)。処理600は、(例えばステップ604に戻ることによって)繰り返し実行されるのが好ましい。
一部の実施形態によると、無線クライアント204および210は、無線アクセスポイント202が送信するビーコン信号に従ってDLSピアが構築するDLS通信スケジュールを特徴とする省電力メカニズムを採用する。このような実施形態では、DLSピアは、無線アクセスポイント202が送信するビーコン信号から受信する、共通タイマ同期関数(Timer Synchronization Function:TSF)に基づいて通信スケジュールを取り決める。当該スケジュールでは、開始時刻と通信間隔が規定することができるので、固定間隔で互いから離れている一連の通信ウィンドウを定義することができる。DLSピアは双方が、スケジュールで定められた各開始時間に省電力モードから離脱して、通信ウィンドウ中は通信を実行し、省電力モードを再開する。
図7は、本発明の好ましい実施形態に係る、DLSピアによって構築されるDLS共通スケジュールを特徴とする省電力メカニズムを採用する、図2に示す無線クライアント210のMAC304用の処理700を示す図である。実施形態を説明する際には、処理700のステップの順序はある1つの順序に限定して説明するが、本明細書に記載する開示内容および教示内容から当業者には明らかであるように、ほかの実施形態ではほかの順序を特徴とするとしてもよい。
通信回路308は、無線アクセスポイント202からビーコン信号を受信する(ステップ702)。制御回路310は、無線アクセスポイントの202が送信するビーコン信号に従って、無線クライアント204のうち1つに対して、通信スケジュールを構築する(ステップ704)。制御回路310は、通信スケジュールに従って、無線クライアント210が省電力モードを離脱するように制御する(ステップ706)。通信回路308は続いて、無線クライアント204とDLS接続を構築して(ステップ708)、無線クライアント204とデータをやり取りする(ステップ710)。制御回路310は続いて、通信スケジュールに従って、無線クライアント210が省電力モードに入るように制御する(ステップ712)。処理700は(例えばステップ706に戻ることによって)繰り返し実行されるのが好ましい。
一部の実施形態によると、無線クライアント210は、対応付けられているBSS(メインBSS)の一員であり続ける一方、サブBSSを操作したり、または、メインBSSのチャネルとは別のチャネルでDLS接続を構築することができるので、干渉を低減させつつ性能を改善する。無線アクセスポイント202にとっては、サブBSSの無線クライアント210が省電力モードで動作しているように見える。このため、無線アクセスポイント202は、サブBSSの無線クライアント210にはフレームを転送しない。サブBSSのステーションは全て、メインBSSにおける無線アクセスポイント202からのビーコンを定期的に聞くことによって、メインBSSに同期し続ける。無線クライアント210は、図4の処理400および/または図5の処理500をサブBSSで採用して、サブBSSのほかの無線クライアント204との間でDLS接続を自動的に構築することができる。サブBSSの無線クライアント204および210は、無線アクセスポイント202が送信するビーコンに従って、テストDLS接続のスケジュールを決めることができる。メインBSSのチャネルとは異なるチャネルでサブBSSのDLS接続を用いることには、DLS接続がメインBSSとの間で生じる干渉から保護されるという利点がある。
一部の実施形態によると、無線クライアント210は、省電力モードに入る際に、無線アクセスポイント202にその旨を通知する。例えば、通信回路212は、無線アクセスポイント202に対して、無線クライアント210が省電力モードに入ることを無線アクセスポイント202に通知するためのメッセージを送信する。一部の実施形態によると、一対の無線クライアント210は、DLS接続を開始する前に、無線アクセスポイント202がDLSモードのクライアントに対して省電力モードを認めているかどうか判断する。例えば、無線クライアント210は、無線アクセスポイント202に無線クライアントが省電力モードに入ることを通知した後、無線アクセスポイント202を介してトラフィックをやり取りすることができる。無線アクセスポイント202がトラフィックをバッファリングして、ビーコン内に適切なトラフィック指標マップ(TIM)ビットを設定すると、無線アクセスポイントはDLSモードのクライアントに対して省電力モードを認める。
図8は、本発明の好ましい実施形態に係る、DLS通信を実行可能な無線クライアントを特徴とする家庭用エンターテインメントシステム800の一例を示す図である。家庭用エンターテインメントシステム800は、テレビセット(TV)804に接続されているパーソナルビデオレコーダ(PVR)802と、MP3プレーヤ806と、動画用カメラ808と、無線アクセスポイント810とを備える。PVR802、MP3プレーヤ806、およびカメラ808はそれぞれ、本発明の好ましい実施形態に係る無線デバイスとして実装され、無線アクセスポイント810に対応付けられている。PVR802、MP3プレーヤ806、およびカメラ808はそれぞれ、例えば、図2に示す無線クライアント210のような無線クライアント812A、812Bおよび812Cを有する。
各無線デバイス(PVR802、MP3プレーヤ806、およびカメラ808)は、ほかの無線デバイスでは利用できないメディアコンテンツをキャッシュすることができる。例えば、PVR802は、テレビ番組の録画内容等の動画、および、MP3ファイル等の音楽を格納することができる。MP3プレーヤ806は、音楽ファイルを格納することができる。カメラ808は、動画を格納することができる。これらの無線デバイスは、互いを特定することができ、ユーザが所望するコンテンツを識別して、当該所望コンテンツを取得するために最適なピアデバイスを決定する。家庭用エンターテインメントシステム800によれば、上記の技術に従って、無線アクセスポイント810を介することなく、所望コンテンツをDLS接続を用いて無線デバイス間で転送できるようになる。このため、チャネルリソースをより効率的に利用することができるようになると共に、インフラストラクチャのみの無線WLANに比べて性能が高まる。
本発明のさまざまな実施例を図9Aから図9Eに示す。図9Aを参照すると、本発明は高精細テレビ(HDTV)912において実現され得る。本発明は、図9Aにおいて913として一般的に識別される、信号処理回路および/または制御回路のどちらか一方または両方、HDTV912のWLANインターフェースおよび/または大容量データストレージを実現するとしてもよい。HDTV912は、有線または無線でHDTV入力信号を受信し、ディスプレイ914用のHDTV出力信号を生成する。実施形態によっては、HDTV912の信号処理回路および/または制御回路913および/またはその他の回路(不図示)は、データを処理し、符号化および/または暗号化を行って、演算を実施し、データをフォーマットし、および/または、必要に応じてその他のHDTV関連処理を行うとしてもよい。
HDTV912は、光学および/または磁気ストレージデバイスのように不揮発にデータを格納する大容量データストレージ915と通信し得る。HDDは、約1.8"未満の直径を持つプラッタを1以上有するミニHDDであってよい。HDTV912は、RAM、ROM、フラッシュメモリなどの低レイテンシ不揮発性メモリおよび/またはそれ以外の適切な電子データストレージなどであるメモリ916に接続され得る。HDTV912はまた、WLANネットワークインターフェース917を介したWLANとの接続をサポートし得る。
図9Bを参照すると、本発明は、車両918の制御システム、車両制御システムのWLANインターフェースおよび/または大容量データストレージにおいて実現されるとしてもよい。実施形態によっては、本発明は、1以上のセンサから入力を受信するパワートレイン制御システム919を実施する。センサの例を挙げると、温度センサ、圧力センサ、回転センサ、気流センサ、および/または、エンジン操作パラメータ、トランスミッション操作パラメータ、および/またはそれ以外の制御信号といった出力制御信号を1以上生成するそれ以外の適切なセンサなどがある。
本発明は、車両918の別の制御システム922においても実現され得る。制御システム922も同様に、入力センサ923から信号を受信し、および/または、1以上の出力デバイス924に制御信号を出力するとしてもよい。実施形態によっては、制御システム922は、アンチロックブレーキングシステム(ABS)、ナビゲーションシステム、テレマティックスシステム、車両テレマティックスシステム、車線逸脱システム、車間距離制御システム、およびステレオ、DVD、コンパクトディスク等の車両内エンターテインメントシステムの一部であってよい。これ以外にも実施例は検討されている。
パワートレイン制御システム919は、不揮発にデータを格納する大容量データストレージ925と通信し得る。大容量データストレージ925は、光学および/または磁気ストレージデバイス(例えば、ハードディスクドライブ(HDD)および/またはDVDドライブ)を含み得る。HDDは、約1.8"未満の直径を持つプラッタを1以上有するミニHDDであってよい。パワートレイン制御システム919は、RAM、ROM、フラッシュメモリなどの低レイテンシ不揮発性メモリおよび/またはそれ以外の適切な電子データストレージなどであるメモリ926に接続され得る。パワートレイン制御システム919はまた、WLANネットワークインターフェース927を介したWLANとの接続をサポートし得る。制御システム922はまた、大容量データストレージ、メモリおよび/またはWLANインターフェース(全て不図示)を含み得る。
図9Cを参照すると、本発明は携帯電話用アンテナ929を含み得る携帯電話928において実現され得る。本発明は、図9Cにおいて930として一般的に識別される、信号処理回路および/または制御回路のどちらか一方または両方、携帯電話928のWLANインターフェースおよび/または大容量データストレージを実現するとしてもよい。実施形態によっては、携帯電話928は、マイクロフォン931、スピーカおよび/または音声出力ジャックなどの音声出力932、ディスプレイ933、および/または、キーパッド、ポインティングデバイス、音声起動デバイスおよび/またはそれ以外の入力デバイスである入力デバイス934を備える。携帯電話928の信号処理回路および/または制御回路930および/またはその他の回路(不図示)は、データを処理し、符号化および/または暗号化を行って、演算を実施し、データをフォーマットし、および/または、その他の携帯電話機能を実施するとしてもよい。
携帯電話928は、光学および/または磁気ストレージデバイス(例えばハードディスクドライブ(HDD)および/またはDVDドライブ)のように不揮発にデータを格納する大容量データストレージ935と通信し得る。HDDは、約1.8"未満の直径を持つプラッタを1以上有するミニHDDであってよい。携帯電話928は、RAM、ROM、フラッシュメモリなどの低レイテンシ不揮発性メモリおよび/またはそれ以外の適切な電子データストレージなどであるメモリ936に接続され得る。携帯電話928はまた、WLANネットワークインターフェース937を介したWLANとの接続をサポートし得る。
図9Dを参照すると、本発明はセットトップボックス938において実施され得る。本発明は、図9Dにおいて939として一般的に識別される、信号処理回路および/または制御回路のどちらか一方または両方、セットトップボックス938のWLANインターフェースおよび/または大容量データストレージを実現するとしてもよい。セットトップボックス938は、ブロードバンドソースなどのソースから信号を受信し、テレビおよび/またはモニタおよび/またはその他のビデオおよび/またはオーディオ出力デバイスのようなディスプレイ940に適切な標準および/または高精細オーディオ/ビデオ信号を出力する。セットトップボックス938の信号処理回路および/または制御回路939および/またはその他の回路(不図示)は、データを処理し、符号化および/または暗号化を行って、演算を実施し、データをフォーマットし、および/または、その他のセットトップボックス機能を実施するとしてもよい。
セットトップボックス938は、不揮発にデータを格納する大容量データストレージ941と通信し得る。大容量データストレージ941は、光学および/または磁気ストレージデバイス(例えば、ハードディスクドライブ(HDD)および/またはDVDドライブ)を含み得る。HDDは、約1.8"未満の直径を持つプラッタを1以上有するミニHDDであってよい。セットトップボックス938は、RAM、ROM、フラッシュメモリなどの低レイテンシ不揮発性メモリおよび/またはそれ以外の適切な電子データストレージなどであるメモリ942に接続され得る。セットトップボックス938はまた、WLANネットワークインターフェース943を介したWLANとの接続をサポートし得る。
図9Eを参照すると、本発明はメディアプレーヤ944において実現され得る。本発明は、図9Eにおいて945として一般的に識別される、信号処理回路および/または制御回路のどちらか一方または両方、メディアプレーヤ944のWLANインターフェースおよび/または大容量データストレージを実現するとしてもよい。実施形態によっては、メディアプレーヤ944は、ディスプレイ946および/またはキーパッド、タッチパッド等のユーザ入力947を有する。実施形態によっては、メディアプレーヤ944は、ディスプレイ946および/またはユーザ入力947を介して、メニュー、ドロップダウンメニュー、アイコンおよび/またはポイントアンドクリックインターフェースを通常使用するグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を利用し得る。メディアプレーヤ944はさらに、スピーカおよび/または音声出力ジャックなどの音声出力948を有する。メディアプレーヤ944の信号処理回路および/または制御回路945および/またはその他の回路(不図示)は、データを処理し、符号化および/または暗号化を行って、演算を実施し、データをフォーマットし、および/または、その他のメディアプレーヤ機能を実施するとしてもよい。
メディアプレーヤ944は、圧縮オーディオおよび/またはビデオコンテンツなどのデータを不揮発に格納する大容量データストレージ949と通信し得る。実施例によっては、圧縮オーディオファイルは、MP3フォーマットまたはそれ以外の適切な圧縮オーディオおよび/またはビデオフォーマットに準拠したファイルを含む。大容量データストレージは、光学および/または磁気ストレージデバイス(例えば、ハードディスクドライブ(HDD)および/またはDVDドライブ)を含み得る。HDDは、約1.8"未満の直径を持つプラッタを1以上有するミニHDDであってよい。メディアプレーヤ944は、RAM、ROM、フラッシュメモリなどの低レイテンシ不揮発性メモリおよび/またはそれ以外の適切な電子データストレージなどであるメモリ950に接続され得る。メディアプレーヤ944はまた、WLANネットワークインターフェース951を介したWLANとの接続をサポートし得る。上述した実施形態に加えて、他の実施形態も検討されている。
本発明の実施形態は、デジタル電子回路において、または、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアもしくはこれらの組み合わせにおいて実装され得る。本発明に係る装置は、プログラミング可能なプロセッサによって実行される、機械可読ストレージデバイスにおいて有形に実施される、コンピュータプログラム製品において実装され得る。本発明に係る方法のステップは、入力データに対して演算を行って出力を生成することによって本発明に係る機能を実行するべく、複数の命令を含むプログラムを実行するプログラム可能なプロセッサによって実行され得る。本発明は、データストレージシステムからデータおよび命令を受信するべく、且つ、データストレージシステムへとデータおよび命令を送信するべく接合されている少なくとも1つのプログラミング可能なプロセッサと、少なくとも1つの入力デバイスと、少なくとも1つの出力デバイスとを備える、プログラミング可能なシステムにおいて実行可能な1以上のコンピュータプログラムにおいて実装されると有益である。各コンピュータプログラムは、高級プロシージャプログラミング言語またはオブジェクト指向プログラミング言語において実装されるとしてもよいし、または、所望される場合は、アセンブリ言語またはマシン言語で実装されるとしてもよい。どの場合でも、実装する言語は、コンパイラ型言語またはインタープリタ型言語であってよい。適切なプロセッサの例を挙げると、汎用マイクロプロセッサであってもよいし、特定用途向けマイクロプロセッサであってもよい。プロセッサは通常、命令およびデータを読み出し専用メモリおよび/またはランダムアクセスメモリから受信する。コンピュータは通常、データファイルを格納するための大容量ストレージデバイスを1以上備える。当該大容量ストレージデバイスには、内蔵されているハードディスクおよび取り外し可能なディスク等の磁気ディスク、光磁気ディスクおよび光ディスクがある。コンピュータプログラムの命令およびデータを有形に実施するのに適しているストレージデバイスには、例えばEPROMおよびEEPROM(登録商標)等の半導体メモリデバイスならびにフラッシュメモリデバイスを含む全ての形態の不揮発性メモリや、内蔵されているハードディスクおよび取り外し可能なディスク等の磁気ディスク、光磁気ディスクおよびCD−ROMディスクがある。上述した内容はいずれも、ASIC(特定用途向け集積回路)によって補完され得るとしてもよいし、またはASICに組み込まれるとしてもよい。
本発明について、数多くの実装例を説明してきた。しかし、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、さまざまな変形が可能であると理解されたい。したがって、上記以外の実装例も本願特許請求の範囲に含まれるものである。
(項目1)
無線アクセスポイントを介して無線クライアントとの間でインフラストラクチャモード無線接続を構築し、且つ、前記無線クライアントとの間でダイレクトリンクセットアップ(DLS)モード無線接続を構築する通信回路と、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の特性のうち少なくとも1つに基づいて、前記無線クライアントとの通信について、インフラストラクチャモードまたはDLSモードのいずれかを選択する制御回路と
を備え、
前記通信回路は、前記選択されたモードを用いて、前記無線クライアントとの間でデータフレームをやり取りする
装置。
(項目2)
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の特性のうち少なくとも1つは、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続のサービスの品質と、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の電力消費と、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の受信信号強度と、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続を介したフレーム送信に必要な時間と、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の最高データレートと、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続のパケットロス率と
から成る群のうち少なくとも1つを含む
項目1に記載の装置。
(項目3)
前記通信回路は、前記無線アクセスポイントから、前記無線クライアントのメディアアクセス制御(MAC)アドレスを特定するメッセージを受信し、
前記制御回路は、前記メッセージに基づいて前記無線クライアントを特定する
項目1に記載の装置。
(項目4)
前記メッセージは、前記無線クライアントがDLS接続を構築する機能を持つかどうかを示す
項目3に記載の装置。
(項目5)
前記通信回路は、前記無線アクセスポイントから前記メッセージを受信する前に、前記無線アクセスポイントに対して、前記装置がサポートする1以上のデータストリームタイプを特定する別のメッセージを送信し、
前記無線アクセスポイントから受信する前記メッセージは、前記装置がサポートする前記1以上のデータストリームタイプを前記無線クライアントがサポートする場合に限って、前記無線クライアントを特定する
項目3に記載の装置。
(項目6)
前記制御回路は、前記無線アクセスポイントが送信するフレームに含まれるデスティネーションメディアアクセス制御(MAC)アドレスをまとめることによって、前記無線クライアントを特定する
項目1に記載の装置。
(項目7)
前記制御回路は、前記無線クライアントについて前記DLSモードを選択した後、あるイベントに応じて前記無線クライアントについて前記インフラストラクチャモードを選択する
項目1に記載の装置。
(項目8)
前記イベントは、
前記無線クライアントとのDLS接続の受信信号強度が予め定められるしきい値を下回ることと、
前記制御回路が、予め定められる間隔の間に、前記無線クライアント宛てのフレームを検出しないことと
から成る群から選択される
項目7に記載の装置。
(項目9)
前記制御回路は、前記無線クライアントについて近接度情報を決定し、前記近接度情報に基づいて、DLSモード通信について前記無線クライアントを選択する
項目1に記載の装置。
(項目10)
前記通信回路は、第1のチャネルで前記インフラストラクチャモード無線接続を構築し、
前記通信回路は、第2のチャネルで前記DLSモード無線接続を構築し、
前記制御回路は、前記DLSモードを選択する場合には、前記第2のチャネルを選択する
項目1に記載の装置。
(項目11)
前記制御回路は、前記装置が省電力モードに入るように制御して、
前記通信回路は、前記装置が前記省電力モードにある間は、前記無線アクセスポイントからビーコン信号を受信して、
Nが0より大きい数である場合に、N個のビーコン毎に、前記制御回路は、前記装置が前記省電力モードを離脱するように制御して、前記通信回路は続いて、前記DLSモードが選択されると前記DLSモード無線接続を用いて前記無線クライアントと通信し、前記制御回路は続いて、前記装置が前記省電力モードに再び入るように制御する
項目1に記載の装置。
(項目12)
前記無線クライアントは、前記DLSモードが選択されると、
前記ビーコン信号を受信し、
前記装置が前記省電力モードを離脱するように前記制御回路が制御すると、前記省電力モードを離脱し、
前記装置が前記省電力モードに入るように前記制御回路が制御すると、前記省電力モードに入る
項目11に記載の装置。
(項目13)
前記通信回路は、前記無線アクセスポイントに対して、前記装置が前記省電力モードに入ることを通知するメッセージを送信する
項目11に記載の装置。
(項目14)
前記通信回路および前記無線クライアントは、前記DLSモードが選択されると、前記無線アクセスポイントからビーコン信号を受信し、
前記制御回路は、前記ビーコン信号に従って、前記無線クライアントとの通信スケジュールを構築し、
前記通信スケジュールに従って、前記制御回路は、前記装置が省電力モードを離脱するように制御して、前記通信回路は続いて、前記無線クライアントとの間でDLS接続を構築し、
前記通信スケジュールに従って、前記無線クライアントは前記省電力モードを離脱し、前記装置との間でDLS接続を構築する
項目1に記載の装置。
(項目15)
前記通信回路は、前記無線アクセスポイントに対して、前記装置が前記省電力モードに入ることを通知するメッセージを送信する
項目14に記載の装置。
(項目16)
項目1に記載の装置を備えるメディアアクセスコントローラ(MAC)。
(項目17)
項目16に記載のMACを備える集積回路。
(項目18)
項目17に記載の集積回路を備える無線デバイス。
(項目19)
前記無線デバイスは、802.11a、802.11b、802.11e、802.11g、802.11i、802.11k、802.11n、802.11v、および802.11w等のドラフトおよび承認された補正を含む、IEEE規格802.11の一部または全てに準拠している
項目18に記載の無線デバイス。
(項目20)
無線アクセスポイントを介して無線クライアントとの間でインフラストラクチャモード無線接続を構築し、且つ、前記無線クライアントとの間でダイレクトリンクセットアップ(DLS)モード無線接続を構築する通信手段と、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の特性のうち少なくとも1つに基づいて、前記無線クライアントとの通信について、インフラストラクチャモードまたはDLSモードのいずれかを選択する制御手段と
を備え、
前記通信手段は、前記選択されたモードを用いて、前記無線クライアントとの間でデータフレームをやり取りする
装置。
(項目21)
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の特性のうち少なくとも1つは、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続のサービスの品質と、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の電力消費と、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の受信信号強度と、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続を介したフレーム送信に必要な時間と、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の最高データレートと、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続のパケットロス率と
から成る群のうち少なくとも1つを含む
項目20に記載の装置。
(項目22)
前記通信手段は、前記無線アクセスポイントから、前記無線クライアントのメディアアクセス制御(MAC)アドレスを特定するメッセージを受信し、
前記制御手段は、前記メッセージに基づいて前記無線クライアントを特定する
項目20に記載の装置。
(項目23)
前記メッセージは、前記無線クライアントがDLS接続を構築する機能を持つかどうかを示す
項目22に記載の装置。
(項目24)
前記通信手段は、前記無線アクセスポイントから前記メッセージを受信する前に、前記無線アクセスポイントに対して、前記装置がサポートする1以上のデータストリームタイプを特定する別のメッセージを送信し、
前記無線アクセスポイントから受信する前記メッセージは、前記装置がサポートする前記1以上のデータストリームタイプを前記無線クライアントがサポートする場合に限って、前記無線クライアントを特定する
項目22に記載の装置。
(項目25)
前記制御手段は、前記無線アクセスポイントが送信するフレームに含まれるデスティネーションメディアアクセス制御(MAC)アドレスをまとめることによって、前記無線クライアントを特定する
項目20に記載の装置。
(項目26)
前記制御手段は、前記無線クライアントについて前記DLSモードを選択した後、あるイベントに応じて前記無線クライアントについて前記インフラストラクチャモードを選択する
項目20に記載の装置。
(項目27)
前記イベントは、
前記無線クライアントとのDLS接続の受信信号強度が予め定められるしきい値を下回ることと、
前記制御手段が、予め定められる間隔の間に、前記無線クライアント宛てのフレームを検出しないことと
から成る群から選択される
項目26に記載の装置。
(項目28)
前記制御手段は、前記無線クライアントについて近接度情報を決定し、前記近接度情報に基づいて、DLSモード通信について前記無線クライアントを選択する
項目20に記載の装置。
(項目29)
前記通信手段は、第1のチャネルで前記インフラストラクチャモード無線接続を構築し、
前記通信手段は、第2のチャネルで前記DLSモード無線接続を構築し、
前記制御手段は、前記DLSモードを選択する場合には、前記第2のチャネルを選択する
項目20に記載の装置。
(項目30)
前記制御手段は、前記装置が省電力モードに入るように制御して、
前記通信手段は、前記装置が前記省電力モードにある間は、前記無線アクセスポイントからビーコン信号を受信して、
Nが0より大きい数である場合に、N個のビーコン毎に、前記制御手段は、前記装置が前記省電力モードを離脱するように制御して、前記通信手段は続いて、前記DLSモードが選択されると前記DLSモード接続を用いて前記無線クライアントと通信し、前記制御手段は続いて、前記装置が前記省電力モードに再び入るように制御する
項目20に記載の装置。
(項目31)
前記無線クライアントは、前記DLSモードが選択されると、
前記ビーコン信号を受信し、
前記装置が前記省電力モードを離脱するように前記制御手段が制御すると、前記省電力モードを離脱し、
前記装置が前記省電力モードに入るように前記制御手段が制御すると、前記省電力モードに入る
項目30に記載の装置。
(項目32)
前記通信手段は、前記無線アクセスポイントに対して、前記装置が前記省電力モードに入ることを通知するメッセージを送信する
項目30に記載の装置。
(項目33)
前記通信手段および前記無線クライアントは、前記DLSモードが選択されると、前記無線アクセスポイントからビーコン信号を受信し、
前記制御手段は、前記ビーコン信号に従って、前記無線クライアントとの通信スケジュールを構築し、
前記通信スケジュールに従って、前記制御手段は、前記装置が省電力モードを離脱するように制御して、前記通信手段は続いて、前記無線クライアントとの間でDLS接続を構築し、
前記通信スケジュールに従って、前記無線クライアントは前記省電力モードを離脱し、前記装置との間でDLS接続を構築する
項目20に記載の装置。
(項目34)
前記通信手段は、前記無線アクセスポイントに対して、前記装置が前記省電力モードに入ることを通知するメッセージを送信する
項目33に記載の装置。
(項目35)
項目20に記載の装置を備えるメディアアクセスコントローラ(MAC)。
(項目36)
項目35に記載のMACを備える集積回路。
(項目37)
項目36に記載の集積回路を備える無線デバイス。
(項目38)
前記無線デバイスは、802.11a、802.11b、802.11e、802.11g、802.11i、802.11k、802.11n、802.11v、および802.11w等のドラフトおよび承認された補正を含む、IEEE規格802.11の一部または全てに準拠している
項目37に記載の無線デバイス。
(項目39)
無線アクセスポイントを介して無線クライアントとの間でインフラストラクチャモード無線接続を構築する段階、および、前記無線クライアントとの間でダイレクトリンクセットアップ(DLS)モード無線接続を構築する段階と、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の特性のうち少なくとも1つに基づいて、前記無線クライアントとの通信について、インフラストラクチャモードまたはDLSモードのいずれかを選択する段階と、
前記選択されたモードを用いて、前記無線クライアントとの間でデータフレームをやり取りする段階と
を備える方法。
(項目40)
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の特性のうち少なくとも1つは、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続のサービスの品質と、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の電力消費と、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の受信信号強度と、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続を介したフレーム送信に必要な時間と、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の最高データレートと、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続のパケットロス率と
から成る群のうち少なくとも1つを含む
項目39に記載の方法。
(項目41)
前記無線アクセスポイントから、前記無線クライアントのMACアドレスを特定するメッセージを受信することによって、前記無線クライアントを特定する段階
をさらに備える、項目39に記載の方法。
(項目42)
前記メッセージは、前記無線クライアントがDLS接続を構築する機能を持つかどうかを示す
項目41に記載の方法。
(項目43)
前記無線アクセスポイントから前記メッセージを受信する前に、前記無線アクセスポイントに対して、1以上のデータストリームタイプを特定する別のメッセージを送信する段階
をさらに備え、
前記無線アクセスポイントから受信する前記メッセージは、前記1以上のデータストリームタイプを前記無線クライアントがサポートする場合に限って、前記無線クライアントを特定する
項目41に記載の方法。
(項目44)
前記無線アクセスポイントが送信するフレームに含まれるデスティネーションMACアドレスをまとめることによって、前記無線クライアントを特定する段階
をさらに備える、項目39に記載の方法。
(項目45)
前記無線クライアントについて前記DLSモードを選択した後、あるイベントに応じて前記無線クライアントについて前記インフラストラクチャモードを選択する段階
をさらに備える、項目39に記載の方法。
(項目46)
前記イベントは、
前記無線クライアントとのDLS接続の受信信号強度が予め定められるしきい値を下回ることと、
予め定められる間隔の間に、前記無線クライアント宛てのフレームが検出されないことと
から成る群から選択される
項目39に記載の方法。
(項目47)
前記無線クライアントについて近接度情報を決定する段階と、
前記近接度情報に基づいて、DLSモード通信について前記無線クライアントを選択する段階
をさらに備える、項目39に記載の方法。
(項目48)
第1のチャネルで前記インフラストラクチャモード無線接続を構築する段階と、
第2のチャネルで前記DLSモード無線接続を構築する段階と、
前記DLSモードを選択する場合には、前記第2のチャネルを選択する段階と
をさらに備える、項目39に記載の方法。
(項目49)
省電力モードに入る段階と、
前記省電力モードの間は、前記無線アクセスポイントからビーコン信号を受信する段階と、
Nが0より大きい数である場合に、N個のビーコン毎に前記省電力モードを離脱し、そして前記DLSモードが選択されるとDLS接続を用いて前記無線クライアントと通信し、そして前記省電力モードに再び入る段階と
をさらに備える、項目39に記載の方法。
(項目50)
前記無線クライアントは、前記DLSモードが選択されると、
前記ビーコン信号を受信し、
前記方法が前記省電力モードを離脱すると、前記省電力モードを離脱し、
前記方法が前記省電力モードに入ると、前記省電力モードに入る
項目49に記載の方法。
(項目51)
前記無線アクセスポイントからビーコン信号を受信する段階と、
前記ビーコン信号に従って、前記無線クライアントとの通信スケジュールを構築する段階と、
前記通信スケジュールに従って、省電力モードを離脱して、前記無線クライアントとの間でDLS接続を構築する段階と
をさらに備え、
前記無線クライアントは、前記DLSモードが選択されると、前記無線アクセスポイントから前記ビーコン信号を受信し、
前記無線クライアントは、前記通信スケジュールに従って、前記省電力モードを離脱して、前記DLS接続を構築する
項目39に記載の方法。
(項目52)
無線アクセスポイントを介して無線クライアントとの間でインフラストラクチャモード無線接続を構築し、前記無線クライアントとの間でダイレクトリンクセットアップ(DLS)モード無線接続を構築するための命令と、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の特性のうち少なくとも1つに基づいて、前記無線クライアントとの通信について、インフラストラクチャモードまたはDLSモードのいずれかを選択するための命令と、
前記選択されたモードを用いて、前記無線クライアントとの間でデータフレームをやり取りするための命令と
プロセッサで実行可能なコンピュータプログラム。
(項目53)
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の特性のうち少なくとも1つは、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続のサービスの品質と、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の電力消費と、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の受信信号強度と、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続を介したフレーム送信に必要な時間と、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の最高データレートと、
前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続のパケットロス率と
から成る群のうち少なくとも1つを含む
項目52に記載のコンピュータプログラム。
(項目54)
前記無線アクセスポイントから受信する、前記無線クライアントのMACアドレスを特定するメッセージに応じて、前記無線クライアントを特定するための命令
をさらに備える、項目52に記載のコンピュータプログラム。
(項目55)
前記メッセージは、前記無線クライアントがDLS接続を構築する機能を持つかどうかを示す
項目54に記載のコンピュータプログラム。
(項目56)
前記無線アクセスポイントから前記メッセージを受信する前に、前記無線アクセスポイントに対して、1以上のデータストリームタイプを特定する別のメッセージを送信するための命令
をさらに備え、
前記無線アクセスポイントから受信する前記メッセージは、前記1以上のデータストリームタイプを前記無線クライアントがサポートする場合に限って、前記無線クライアントを特定する
項目54に記載のコンピュータプログラム。
(項目57)
前記無線アクセスポイントが送信するフレームに含まれるデスティネーションMACアドレスをまとめることによって、前記無線クライアントを特定するための命令
をさらに備える、項目52に記載のコンピュータプログラム。
(項目58)
前記無線クライアントについて前記DLSモードを選択した後、あるイベントに応じて前記無線クライアントについて前記インフラストラクチャモードを選択するための命令
をさらに備える、項目52に記載のコンピュータプログラム。
(項目59)
前記イベントは、
前記無線クライアントとのDLS接続の受信信号強度が予め定められるしきい値を下回ることと、
予め定められる間隔の間に、前記無線クライアント宛てのフレームが検出されないことと
から成る群から選択される
項目52に記載のコンピュータプログラム。
(項目60)
前記無線クライアントについて近接度情報を決定するための命令と、
前記近接度情報に基づいて、DLSモード通信について前記無線クライアントを選択するための命令
をさらに備える、項目52に記載のコンピュータプログラム。
(項目61)
第1のチャネルで前記インフラストラクチャモード無線接続を構築するための命令と、
第2のチャネルで前記DLSモード無線接続を構築するための命令と、
前記DLSモードを選択する場合には、前記第2のチャネルを選択するための命令と
をさらに備える、項目52に記載のコンピュータプログラム。
(項目62)
省電力モードに入るための命令と、
Nが0より大きい数である場合に、N個のビーコン毎に前記省電力モードを離脱し、そして前記DLSモードが選択されるとDLS接続を用いて前記無線クライアントと通信し、そして前記省電力モードに再び入るための命令と
をさらに備え、
前記省電力モードの間は、前記無線アクセスポイントからビーコン信号を受信する
項目52に記載のコンピュータプログラム。
(項目63)
前記無線クライアントは、前記DLSモードが選択されると、
前記ビーコン信号を受信し、
前記コンピュータプログラムが前記省電力モードを離脱すると、前記省電力モードを離脱し、
前記コンピュータプログラムが前記省電力モードに入ると、前記省電力モードに入る
項目62に記載のコンピュータプログラム。
(項目64)
前記無線アクセスポイントからビーコン信号を受信し、前記無線クライアントは、前記DLSモードが選択されると、前記無線アクセスポイントから前記ビーコン信号を受信し、
前記コンピュータプログラムはさらに、
前記ビーコン信号に従って、前記無線クライアントとの通信スケジュールを構築するための命令と、
前記通信スケジュールに従って、省電力モードを離脱して、前記無線クライアントとの間でDLS接続を構築するための命令と
を備え、
前記無線クライアントは、前記通信スケジュールに従って、前記省電力モードを離脱して、前記DLS接続を構築する
項目52に記載のコンピュータプログラム。
(項目65)
複数の無線クライアントと通信する通信回路と、
前記複数の無線クライアントのアドレスを格納するメモリと
を備え、
前記通信回路は、前記複数の無線クライアントのうち少なくとも1つに対してメッセージを送信する送信機を有し、前記メッセージは、前記複数の無線クライアントの前記アドレスを含むと共にダイレクトリンクセットアップ(DLS)モード通信の機能を持つ前記複数の無線クライアントを特定する
無線アクセスポイント。
(項目66)
前記複数の無線クライアントの前記アドレスは、メディアアクセス制御(MAC)アドレスである
項目65に記載の無線アクセスポイント。
(項目67)
前記通信回路は、前記複数の無線クライアントのうち前記少なくとも1つから別のメッセージを受信する受信機を有し、前記別のメッセージは、前記複数の無線クライアントの前記アドレスに対する要求を含み、
前記送信機は、前記別のメッセージに応じて、前記複数の無線クライアントの前記アドレスを含む前記メッセージを送信する
項目65に記載の無線アクセスポイント。
(項目68)
前記通信回路は、前記複数の無線クライアントのうち1以上の無線クライアントから1以上の別のメッセージを受信する受信機を有し、前記1以上の別のメッセージはそれぞれ、前記1以上の無線クライアントのそれぞれがサポートする1以上のデータストリームタイプを示し、
前記複数の無線クライアントの前記アドレスを含む前記メッセージは、前記メッセージの送信先である無線クライアントがサポートするデータストリームタイプをサポートする無線クライアントのアドレスのみを含む
項目65に記載の無線アクセスポイント。
(項目69)
複数の無線クライアントと通信する通信手段と、
前記複数の無線クライアントのアドレスを格納するメモリ手段と
を備え、
前記通信手段は、前記複数の無線クライアントのうち少なくとも1つに対してメッセージを送信する送信手段を有し、前記メッセージは、前記複数の無線クライアントの前記アドレスを含むと共にダイレクトリンクセットアップ(DLS)モード通信の機能を持つ前記複数の無線クライアントを特定する
無線アクセスポイント。
(項目70)
前記複数の無線クライアントの前記アドレスは、メディアアクセス制御(MAC)アドレスである
項目69に記載の無線アクセスポイント。
(項目71)
前記通信手段は、前記複数の無線クライアントのうち前記少なくとも1つから別のメッセージを受信する受信手段を有し、前記別のメッセージは、前記複数の無線クライアントの前記アドレスに対する要求を含み、
前記送信手段は、前記別のメッセージに応じて、前記複数の無線クライアントの前記アドレスを含む前記メッセージを送信する
項目69に記載の無線アクセスポイント。
(項目72)
前記通信手段は、前記複数の無線クライアントのうち1以上の無線クライアントから1以上の別のメッセージを受信する受信手段を有し、前記1以上の別のメッセージはそれぞれ、前記1以上の無線クライアントのそれぞれがサポートする1以上のデータストリームタイプを示し、
前記複数の無線クライアントの前記アドレスを含む前記メッセージは、前記メッセージの送信先である無線クライアントがサポートするデータストリームタイプをサポートする無線クライアントのアドレスのみを含む
項目69に記載の無線アクセスポイント。
(項目73)
複数の無線クライアントと通信する段階と、
前記複数の無線クライアントのアドレスを格納する段階と、
前記複数の無線クライアントのうち少なくとも1つに対してメッセージを送信する段階と
を備え、
前記メッセージは、前記複数の無線クライアントの前記アドレスを含むと共にダイレクトリンクセットアップ(DLS)モード通信の機能を持つ前記複数の無線クライアントを特定する
無線アクセスポイント用の方法。
(項目74)
前記複数の無線クライアントの前記アドレスは、メディアアクセス制御(MAC)アドレスである
項目73に記載の方法。
(項目75)
前記複数の無線クライアントのうち前記少なくとも1つから別のメッセージを受信する段階と、
前記別のメッセージに応じて、前記複数の無線クライアントの前記アドレスを含む前記メッセージを送信する段階と
をさらに備え、
前記別のメッセージは、前記複数の無線クライアントの前記アドレスに対する要求を含む
項目73に記載の方法。
(項目76)
前記複数の無線クライアントのうち1以上の無線クライアントから1以上の別のメッセージを受信する段階
をさらに備え、
前記1以上の別のメッセージはそれぞれ、前記1以上の無線クライアントのそれぞれがサポートする1以上のデータストリームタイプを示し、
前記複数の無線クライアントの前記アドレスを含む前記メッセージは、前記メッセージの送信先である無線クライアントがサポートするデータストリームタイプをサポートする無線クライアントのアドレスのみを含む
項目73に記載の方法。
(項目77)
複数の無線クライアントと通信するための命令と、
前記複数の無線クライアントのアドレスを格納するための命令と、
前記複数の無線クライアントのうち少なくとも1つに対してメッセージを送信するための命令と
を備え、
前記メッセージは、前記複数の無線クライアントの前記アドレスを含むと共にダイレクトリンクセットアップ(DLS)モード通信の機能を持つ前記複数の無線クライアントを特定する
無線アクセスポイント用のプロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラム。
(項目78)
前記複数の無線クライアントの前記アドレスは、メディアアクセス制御(MAC)アドレスである
項目77に記載のコンピュータプログラム。
(項目79)
前記無線アクセスポイントは、前記複数の無線クライアントのうち前記少なくとも1つから別のメッセージを受信し、前記別のメッセージは、前記複数の無線クライアントの前記アドレスに対する要求を含み、
前記コンピュータプログラムはさらに、
前記別のメッセージに応じて、前記複数の無線クライアントの前記アドレスを含む前記メッセージを送信するための命令
を備える
項目77に記載のコンピュータプログラム。
(項目80)
前記無線アクセスポイントは、前記複数の無線クライアントのうち1以上の無線クライアントから1以上の別のメッセージを受信し、前記1以上の別のメッセージはそれぞれ、前記1以上の無線クライアントのそれぞれがサポートする1以上のデータストリームタイプを示し、
前記複数の無線クライアントの前記アドレスを含む前記メッセージは、前記メッセージの送信先である無線クライアントがサポートするデータストリームタイプをサポートする無線クライアントのアドレスのみを含む
項目77に記載のコンピュータプログラム。

Claims (14)

  1. 無線アクセスポイントを介して無線クライアントとの間でインフラストラクチャモード無線接続を構築し、且つ、前記無線クライアントとの間でダイレクトリンクセットアップモード無線接続(DLSモード無線接続)を構築するクライアントステーションの通信回路と、
    前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の特性のうち少なくとも1つに基づいて、前記無線クライアントとの通信について、インフラストラクチャモードまたはDLSモードのいずれかを選択し、前記DLSモードが選択された場合に前記クライアントステーションが省電力モードに入るように制御するクライアントステーションの制御回路と
    を備え、
    前記通信回路は、前記選択されたモードを用いて、前記無線クライアントとの間でデータフレームをやり取りし、
    前記制御回路は、前記無線アクセスポイントによって送信されたビーコン信号から受信した共通タイマ同期関数(TSF)に基づいて、通信スケジュールを直接取り決め
    前記制御回路は、前記クライアントステーションが省電力モードに入るように制御して、
    前記通信回路は、前記クライアントステーションが前記省電力モードにある間は、前記無線アクセスポイントから前記ビーコン信号を受信して、
    Nが0より大きい数である場合に、N個のビーコン毎に、前記制御回路は、前記クライアントステーションが前記省電力モードを離脱するように制御して、前記通信回路は続いて、前記DLSモードが選択されると前記DLSモード無線接続を用いて前記無線クライアントと通信し、前記制御回路は続いて、前記通信スケジュールに基づいて、前記クライアントステーションが前記省電力モードに再び入るように制御する、
    クライアントステーション。
  2. 前記無線クライアントは、前記DLSモードが選択されると、
    前記ビーコン信号を受信し、
    前記クライアントステーションが前記省電力モードを離脱するように前記制御回路が制御すると、前記省電力モードを離脱し、
    前記クライアントステーションが前記省電力モードに入るように前記制御回路が制御すると、前記省電力モードに入る
    請求項に記載のクライアントステーション。
  3. 前記通信回路は、前記無線アクセスポイントに対して、前記クライアントステーションが前記省電力モードに入ることを通知するメッセージを送信する
    請求項に記載のクライアントステーション。
  4. 無線アクセスポイントを介して無線クライアントとの間でインフラストラクチャモード無線接続を構築し、且つ、前記無線クライアントとの間でダイレクトリンクセットアップモード無線接続(DLSモード無線接続)を構築するクライアントステーションの通信回路と、
    前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の特性のうち少なくとも1つに基づいて、前記無線クライアントとの通信について、インフラストラクチャモードまたはDLSモードのいずれかを選択し、前記DLSモードが選択された場合に前記クライアントステーションが省電力モードに入るように制御するクライアントステーションの制御回路と
    を備え、
    前記通信回路は、前記選択されたモードを用いて、前記無線クライアントとの間でデータフレームをやり取りし、
    前記制御回路は、前記無線アクセスポイントによって送信されたビーコン信号から受信した共通タイマ同期関数(TSF)に基づいて、通信スケジュールを直接取り決め、
    前記通信回路および前記無線クライアントは、前記DLSモードが選択されると、前記無線アクセスポイントからビーコン信号を受信し、
    前記通信スケジュールに基づいて、前記制御回路は、前記クライアントステーションが前記省電力モードを離脱するように制御して、前記通信回路は続いて、前記無線クライアントとの間で前記DLSモード無線接続を構築し、
    前記通信スケジュールに基づいて、前記無線クライアントは前記省電力モードを離脱し、前記クライアントステーションとの間でDLS接続を構築する
    クライアントステーション。
  5. 前記通信回路は、前記無線アクセスポイントに対して、前記クライアントステーションが前記省電力モードに入ることを通知するメッセージを送信する
    請求項に記載のクライアントステーション。
  6. 前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の特性のうち少なくとも1つは、
    前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続のサービスの品質と、
    前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の電力消費と、
    前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の受信信号強度と、
    前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続を介したフレーム送信に必要な時間と、
    前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続の最高データレートと、
    前記インフラストラクチャモード無線接続および前記DLSモード無線接続のパケットロス率と
    から成る群のうち少なくとも1つを含む
    請求項1から5のいずれか1項に記載のクライアントステーション。
  7. 前記通信回路は、前記無線アクセスポイントから、前記無線クライアントのメディアアクセス制御(MAC)アドレスを特定するメッセージを受信し、
    前記制御回路は、前記メッセージに基づいて前記無線クライアントを特定する
    請求項1から6のいずれか1項に記載のクライアントステーション。
  8. 前記メッセージは、前記無線クライアントが前記DLSモード無線接続を構築する機能を持つかどうかを示す
    請求項に記載のクライアントステーション。
  9. 前記通信回路は、前記無線アクセスポイントから前記メッセージを受信する前に、前記無線アクセスポイントに対して、前記クライアントステーションがサポートする1以上のデータストリームタイプを特定する別のメッセージを送信し、
    前記無線アクセスポイントから受信する前記メッセージは、前記クライアントステーションがサポートする前記1以上のデータストリームタイプを前記無線クライアントがサポートする場合に、前記無線クライアントを特定する
    請求項に記載のクライアントステーション。
  10. 前記制御回路は、前記無線アクセスポイントが送信するフレームに含まれるデスティネーションメディアアクセス制御(MAC)アドレスをまとめることによって、前記無線クライアントを特定する
    請求項1から9のいずれか1項に記載のクライアントステーション。
  11. 前記制御回路は、前記無線クライアントについて前記DLSモードを選択した後、あるイベントに応じて前記無線クライアントについて前記インフラストラクチャモードを選択する
    請求項1から10のいずれか1項に記載のクライアントステーション。
  12. 前記イベントは、
    前記無線クライアントとの前記DLSモード無線接続の受信信号強度が予め定められるしきい値を下回ることと、
    前記制御回路が、予め定められる間隔の間に、前記無線クライアント宛てのフレームを検出しないことと
    から成る群から選択される
    請求項11に記載のクライアントステーション。
  13. 前記制御回路は、前記無線クライアントについて近接度情報を決定し、前記近接度情報に基づいて、前記DLSモード無線接続について前記無線クライアントを選択する
    請求項1から12のいずれか1項に記載のクライアントステーション。
  14. 前記通信回路は、第1のチャネルで前記インフラストラクチャモード無線接続を構築し、
    前記通信回路は、第2のチャネルで前記DLSモード無線接続を構築し、
    前記制御回路は、前記DLSモードを選択する場合には、前記第2のチャネルを選択する
    請求項1から13のいずれか1項に記載のクライアントステーション。
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