JP4920568B2 - ドレン排水処理装置 - Google Patents
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Description
前記超音波霧化装置は、超音波発振部に前記ドレン排水を吸水する吸水性部材が接触して配置され、
前記吸水性部材は、両側の端部が前記水溜皿の底面に接触しているものである。
図1は本発明の実施の形態1に係るエレベータ用空気調和機を示す概略図である。
本発明の実施の形態1に係るエレベータ用空気調和機は、図示しないエレベータのかご室外に設置され、冷媒を圧縮する圧縮機(図示せず)、圧縮された冷媒の熱を放熱して液化する凝縮器1、この液化された冷媒を蒸発させることにより周囲を冷却する蒸発器2を備え、これら圧縮機(図示せず)、凝縮器1、蒸発器2を冷媒配管(図示せず)で接続して冷凍サイクルを構成している。そして、凝縮器1の下方には、第1の水溜皿3が、蒸発器2の下方には、第2の水溜皿4が設けられている。また、凝縮器1の上方には、第1の水溜皿3からポンプ5により送られたドレン排水を受けてこのドレン排水を滴下させる複数の穴6aを有するドレン水滴下装置6が設けられ、さらに凝縮器1の上面には、布や不織布等からなる保水部材7がドレン水滴下装置6の下面との間に所定間隔を有して設けられている。この保水部材7は必ずしも必須のものではない。また、凝縮器1の側方には凝縮器1に向けて送風する送風機8が設置され、第1の水溜皿3内には超音波によりドレン排水を霧化するための超音波霧化装置10が設置されている。この超音波霧化装置10は、後述するように主に、超音波を発振する超音波素子11と、ドレン排水を吸い上げる吸水性部材14とから構成されている。
この超音波素子11は、超音波発振部12の上方に超音波発振部12に接触する形で取り付けられた吸水性部材14を有し、超音波素子11と吸水性部材14は超音波素子外郭13により一体に構成されている。吸水性部材14は、PET(ポリエチレンテレフタレート)繊維とパルプの混合物で形成され、一方の端部を超音波素子外郭13内に固着し、反対側の他方の端部を超音波素子外郭11の外に出す形となっている。このとき、吸水性部材14の外に出た他方の端部は、超音波素子11が第1の水溜皿3に取り付けられたとき、水溜皿3の底面にその他方の端部が接触する長さとなっている。これにより、吸水性部材14は第1の水溜皿3内に残留するドレン排水を残らず吸い上げることができる。なお、本実施の形態1では、吸水性部材14の一方の端部を超音波素子外郭13内に固着する構造としたが、別の部位で固定する構造でも良い。つまり、吸水性部材14の固定位置、固定方法は問われない。ただし、この場合でも、吸水性部材14は、超音波発振部12に接触する形となっており、かつ、他方の端部は、超音波素子11が第1の水溜皿3に取り付けられたとき、水溜皿3の底面に接触する長さとなっている必要がある。
上記のように構成されたエレベータ用空気調和機においては、エレベータ用空気調和機の稼動により、蒸発器2の表面に発生した水分が滴下し第2の水溜皿4内にドレン排水として溜まる。このドレン排水は配管9により第1の水溜皿3内に導水されて溜水となる。このドレン排水が所定量に達すると、フロートスイッチ16が検知し、水位検知回路(図示せず)の指令によりポンプ5が作動して、第1の水溜皿3内からドレン水滴下装置6内にドレン排水が導かれ、ドレン水滴下装置6の底面に複数個設けられた穴6aから下方へ滴下する。このドレン排水は、凝縮器1の上面に設けられた保水部材7にまず点状で滴下し、次に保水部材7中を横方向に拡散しながら下方へ導かれ、凝縮器1の表面にほぼ均一に付着しながら下方へ通水する。この際、凝縮器1は高温の冷媒によりおよそ50〜60℃に昇温しているので、その熱によりドレン排水が蒸発し、送風機8の風力で大気中に蒸散し、エレベータ用昇降路に設けられた通風口から排気ファン(図示せず)等により排出される。また同時に、第1の水溜皿3内のドレン排水は、第1の水溜皿3の底面と超音波素子11の超音波発振部12に接触するように取り付けられた吸水性部材14により吸い上げられて、超音波発振部12の表面に水膜を形成し、霧化する。霧化したドレン排水は、凝縮器1に微細水滴100となって付着し、凝縮器1の熱により蒸発する。
吸水性部材14には、目付け量は80±10g/m2、厚さ0.3mmの気化式加湿機に使用されるPET繊維とパルプの混合物で形成された吸湿性素材を使用した。超音波素子11に印加する電圧は、周波数35〜40kHzのパルス電圧140Vである。上向きの場合、ドレン排水の吸水が悪く、霧化量が少ない。それに対し、横向きの場合は、ドレン排水の吸水が良く、霧化量も多い。従って、横向き、設置角度30度、第1の水溜皿3の底面から6mmの位置に超音波発振部12の最下端が位置する場合が良いといえる。
図9は本発明の実施の形態2に係るエレベータ用空気調和機を示す概略図である。
本発明の実施の形態2に係るエレベータ用空気調和機は、エレベータのかご室外に設置され、冷媒を圧縮する圧縮機(図示せず)、圧縮された冷媒の熱を放熱して液化する凝縮器1、この液化された冷媒を蒸発させることにより周囲を冷却する蒸発器2を備え、これら圧縮機(図示せず)、凝縮器1、蒸発器2を冷媒配管(図示せず)で接続して冷凍サイクルを構成している。そして、凝縮器1の下方には、第1の水溜皿3が、蒸発器2の下方には、第2の水溜皿4が設けられている。また、凝縮器1の上方には、第1の水溜皿3からポンプ5により送られたドレン排水を受けてこのドレン排水を滴下させる複数の穴6aを有するドレン水滴下装置6が設けられ、さらに凝縮器1の上面には、布や不織布等からなる保水部材7がドレン水滴下装置6の下面との間に所定間隔を有して設けられている。この保水部材7は必ずしも必須のものではない。また、凝縮器1の側方には凝縮器1に向けて送風する送風機8が設置され、第1の水溜皿3内には超音波によりドレン排水を霧化するための超音波霧化装置10が設置されている。この超音波霧化装置10は、前述したように主に、超音波を発振する超音波素子11と、ドレン排水を吸い上げる吸水性部材14とから構成されており、超音波素子11が第1の水溜皿3内に埋め込まれている。
吸水性部材14は、その端部が第1の水溜皿3の底面に接触する長さとなっており、超音波発振部12の外周部で固定されている。超音波素子11は、超音波発振部12がかご筐体(図示せず)の外部を向いて設置されており、霧化したドレン排水をかご筐体外に放出する。本実施の形態2では、超音波素子11を凝縮器1の外側に設置したことで、送風機7からの風により、霧化したドレン排水をかご筐体外に放出する。図8から、第1の水溜皿3の底面から6mmの位置に超音波発振部12の最下端が位置する場合、霧化量が多いことがわかっており、超音波素子11を第1の水溜皿3の底面に埋設することで、超音波発振部12の最下端を第1の水溜皿3の底面から6mmの位置としている。
図10は本発明の実施の形態3に係る手乾燥装置のドレン排水処理装置を示す概略図である。
本発明の実施の形態3に係る手乾燥装置のドレン排水処理装置は、本体20内に内蔵され高圧空気流を発生する高圧空気流発生装置21と、高圧空気流発生装置21に供給する空気を外部から取り込む吸気口を覆うエアフィルタ22と、高圧空気流発生装置21により発生された高圧空気流を噴出するノズル23と、ノズル23から噴出された高圧空気流により手から吹き飛ばされた水を排水する排水口を有する手挿入部24と、前記排水を水溜皿3に導くドレンパイプ25とを備え、前記ドレンパイプ25の最下部に設置され排水を超音波により霧化するための超音波霧化装置10を設けたものである。この超音波霧化装置10の超音波素子11の構造、吸水性部材(図示せず)の構成、超音波素子11に対する印加電圧については実施の形態1、2と同様である。
Claims (12)
- ドレン排水を排出し、そのドレン排水を溜める水溜皿と、
前記水溜皿内に設けられ前記ドレン排水を超音波により霧化するための超音波霧化装置と、を備えたドレン排水処理装置であって、
前記超音波霧化装置は、超音波発振部に前記ドレン排水を吸水する吸水性部材が接触して配置され、
前記吸水性部材は、両側の端部が前記水溜皿の底面に接触している
ことを特徴とするドレン排水処理装置。 - 前記吸水性部材は、PET繊維とパルプの混合物で形成され、目付け量が70〜90g/m2であることを特徴とする請求項1記載のドレン排水処理装置。
- 前記超音波霧化装置は、35〜40kHz、100〜140Vのパルス電圧で駆動する超音波素子を備えたことを特徴とする請求項1または2記載のドレン排水処理装置。
- 前記超音波霧化装置は、前記超音波発振部の中心線が前記水溜皿の底面となす角度である設置角度が30度のとき、前記水溜皿の底面から6mmの位置に前記超音波発振部の最下端が位置するように設置されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のドレン排水処理装置。
- エレベータのかご室外に設置され、冷媒を圧縮する圧縮機、圧縮された冷媒の熱を放熱して液化する凝縮器、この液化された冷媒を蒸発させることにより周囲を冷却する蒸発器、この蒸発器の表面から流れ出るドレン排水を溜める水溜皿を備えたエレベータ用空気調和機において、
前記ドレン排水を超音波により霧化するための超音波霧化装置を前記水溜皿内に設け、
前記超音波霧化装置は、超音波発振部に前記ドレン排水を吸水する吸水性部材が接触して配置され、
前記吸水性部材は、両側の端部が前記水溜皿の底面に接触している
ことを特徴とするエレベータ用空気調和機のドレン排水処理装置。 - 前記凝縮器の下方および前記蒸発器の下方にそれぞれ設けられ互いに接続され、もしくは一体となった第1の水溜皿および第2の水溜皿と、前記凝縮器の上方に設けられ前記第1の水溜皿からポンプにより送られたドレン排水を受けてこのドレン排水を滴下させる複数の穴を有するドレン水滴下装置とを備え、
前記超音波霧化装置は、前記第1の水溜皿内に設けられたことを特徴とする請求項5記載のエレベータ用空気調和機のドレン排水処理装置。 - 前記吸水性部材は、PET繊維とパルプの混合物で形成され、目付け量が70〜90g/m2であることを特徴とする請求項5記載のエレベータ用空気調和機のドレン排水処理装置。
- 前記超音波霧化装置は、35〜40kHz、100〜140Vのパルス電圧で駆動する超音波素子を備えたことを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載のエレベータ用空気調和機のドレン排水処理装置。
- 前記超音波霧化装置は、前記超音波発振部の中心線が前記水溜皿の底面となす角度である設置角度が30度のとき、前記水溜皿の底面から6mmの位置に前記超音波発振部の最下端が位置するように設置されたことを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載のエレベータ用空気調和機のドレン排水処理装置。
- 前記超音波霧化装置は、前記超音波発振部が前記凝縮器に向けて設置されたことを特徴とする請求項5乃至9のいずれかに記載のエレベータ用空気調和機のドレン排水処理装置。
- 前記超音波霧化装置は、前記超音波発振部がかご筐体の外部を向いて設置され、霧化したドレン排水を前記かご筐体外に放出することを特徴とする請求項5乃至10のいずれかに記載のエレベータ用空気調和機のドレン排水処理装置。
- 前記超音波霧化装置は、前記超音波発振部が前記第1の水溜皿の底面に埋設されてなることを特徴とする請求項5乃至11のいずれかに記載のエレベータ用空気調和機のドレン排水処理装置。
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