JP4920231B2 - 配線基板及びその製造方法、並びに、電子部品パッケージ及びその製造方法 - Google Patents

配線基板及びその製造方法、並びに、電子部品パッケージ及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、基材を貫通する微細孔(以下、貫通孔と略記)内に導電体を充填してなる貫通配線を備えた配線基板及びその製造方法、並びに、電子部品パッケージ及びその製造方法に係る。より詳細には、貫通配線の端面との電気的な接続安定性に優れた導電層を配してなる配線基板及びその製造方法、並びに、電子部品パッケージ及びその製造方法に関する。
近年、携帯電話などの電子機器の高機能化に伴い、これらに適用されるシステムLSIには、さらなる高速化、高機能化が要求されている。
従来、LSIの配線技術の設計ルール(配線の幅、間隔)は1μm前後である。一方、現在、多く用いられているプリント基板などのパッケージ技術の設計ルールは100μm〜1mm程度とされている。このように、ICチップとプリント基板との間には、配線の微細化に関して隔たりがあるため、両者の接合は制約されることがある。このような問題を解決する方法の1つとしては、ICチップとプリント基板との間に、配線基板(インターポーザー)を介在させ、両者を積層、接合する技術が提案されている。
図13は、従来の配線基板を用いた、電子部品のパッケージの一例を示す概略断面図である。
この電子部品のパッケージは、配線基板101と、この配線基板101を介して積層、接続されているICチップなどのチップ102と、プリント基板103とから概略構成されている。また、配線基板101は、セラミックスやシリコンなどの硬質材からなる基材104と、その一方の面104aに形成された配線回路105と、他方の面104bに形成された配線回路106と、基材104を貫通し、一方の配線回路105から他方の配線回路106に渡る貫通電極107とから構成されている。
さらに、この電子部品パッケージでは、はんだバンプ108を介して、チップ102と配線回路105が電気的に接続され、はんだバンプ109を介して、プリント基板103と配線回路106が電気的に接続されることにより、チップ102とプリント基板103が電気的に接続されている。
この電子部品パッケージでは、配線基板101に設けられた一方の配線回路105をチップ102に設けられた配線(図示略)の幅、および間隔に対応するように形成し、配線基板101に設けられた他方の配線回路106をプリント基板103に設けられた配線(図示略)の幅、および間隔に対応するように形成することにより、チップ102の配線とプリント基板103の配線との間にある設計ルールの相違が解消されている。
このような配線基板を得るためには、微細孔へ導体を充填し、貫通配線を形成する技術が必須であり、電解または無電解めっき法により金属を孔内に充填する方法、真空印刷法により導電性ペーストを孔内に充填する方法、溶融した金属を圧力差により孔内へ充填する方法等が公知である(例えば、特許文献1〜4を参照)。貫通配線を有する配線基板においては、これらの各種方法により形成した貫通配線と基板表面配線とを電気的に接続することにより、基板の表裏でチップ間あるいはデバイス間の電気的接続(導通)を図る構造が一般的である。
以下では、図14及び図15を参照し、従来の配線基板の製造方法の一例として、特許文献3に記載された内容を説明する。なお、この事例は、シリコンからなる導電性の基材を用いた場合である。
まず、厚さが数百μmのシリコンからなる平板状の基材111の両主面に、厚さ1μm程度の絶縁層である第1のシリコン酸化膜112を、例えば熱酸化法により形成する(第1の絶縁層形成工程)[14(a)]。
次に、一方の主面における貫通配線を形成する箇所に相当する第1のシリコン酸化膜112を除去する[図14(b)]。
その後、Deep-Reactive Ion Etching (DRIE)法によって、基材111に、一方の主面Aから他方の主面側に形成された第1のシリコン酸化膜112に至る細孔113を形成する(細孔形成工程)[図14(c)]。ここで、DRIE法とは、エッチングガスとして六フッ化硫黄(SF)などを用い、高密度プラズマによるエッチングと、細孔113の側壁へのパッシベーション成膜を交互に行うことにより(Bosch プロセス)、基材111に深堀りエッチングする方法である。
次いで、細孔113の孔壁に厚さ1μm程度の絶縁層である第2のシリコン酸化膜114を、例えば熱酸化法により形成する(第2の絶縁層形成工程)[図14(d)]。
さらに、少なくとも細孔113を覆う位置にある第1のシリコン酸化膜112上に、第1の金属薄膜115を形成する(薄膜形成工程)[図15(a)]。
次に、細孔113の第1の金属薄膜115が形成されている側の端部の第1のシリコン酸化膜112のみを、エッチング処理により除去し、細孔113内に第1の金属薄膜115を露出させる(絶縁層除去工程)[図15(b)]。
次いで、溶融金属吸引法または印刷法により、導電性物質を細孔113内に充填し、貫通配線(貫通電極とも呼ぶ)117を形成する(導電性物質充填工程)[図15(c)]。
最後に、一方の主面における貫通配線を覆うように第2の金属薄膜116を形成する(薄膜形成工程)[図15(d)]ことにより、貫通配線117を介して第1の金属薄膜115と第2の金属薄膜116が電気的に接続される。
ところで、このような貫通配線を有する配線基板においては、貫通する導体、基板および基板表面導体の三者はそれぞれ、線膨張係数や熱膨張係数が異なっているので、実装時などの高温プロセスの際、三者は個別に伸縮しようとするため、三者間には応力が発生することになる。また、これらの応力に起因して、貫通導体と基板表面導体の接触部では物理的な断線や接触不良が発生し、電気的特性が阻害される虞があった。しかしながら、このような応力に起因する不具合については全く対策がとられていなかった。
特許第3627932号公報 特開2004−158705号公報 特開2004−095849号公報 特開2004−200584号公報
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、貫通配線をなす導電体と基板表裏に配する導電層との接触部における物理的な断線や接触不良の発生を抑制できる配線基板を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る配線基板は、貫通孔を備えた絶縁性の基材、前記貫通孔内に導電体を充填してなる貫通配線、前記貫通配線の端面を覆うように前記基材上に配され、該端面と電気的に接続される導電層、及び、前記導電層と前記導電層を配した基材の面とを覆う第三絶縁層、から構成される配線基板であって、前記絶縁性の基材は線膨張係数が2×10−6/K〜10×10−6/Kの範囲にある硬質材、前記貫通孔内に充填された導電体は金属のみ、から各々構成されており、前記導電層は、少なくとも前記端面と重なる領域における厚さが、5μm以上30μm以下であり、前記第三絶縁層は、樹脂であり、少なくとも前記導電層上の前記端面と重なる領域における厚さが5μm以上20μm以下であることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る配線基板は、請求項1において、前記絶縁性の基材をなす硬質材が、ガラスまたはセラミックスであることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る配線基板は、貫通孔を備え、該貫通孔の内面を覆うように第一絶縁層を配してなる導電性の基材、前記貫通孔内に前記第一絶縁層を介して導電体を充填してなる貫通配線、前記貫通配線の端面を覆うように前記基材上に配され、該端面と電気的に接続される導電層、前記基材と前記導電層の間に配される第二絶縁層、及び、前記導電層と前記導電層を配した基材の面とを覆う第三絶縁層、から構成される配線基板であって、前記導電性の基材は線膨張係数が×10−6/K〜10×10−6/Kの範囲にある硬質材、前記貫通孔内に充填された導電体は金属のみ、から各々構成されており、前記導電層は、少なくとも前記端面と重なる領域における厚さが、5μm以上30μm以下であり、前記第三絶縁層は、樹脂であり、少なくとも前記導電層上の前記端面と重なる領域における厚さが5μm以上20μm以下であることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る配線基板は、請求項3において、前記導電性の基材をなす硬質材が、SiまたはGaAsであることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る配線基板は、請求項3又は4において、前記第一絶縁層と前記第二絶縁層とは同一材料からなり、連設されていることを特徴とする。
本発明の請求項6に係る配線基板は、請求項1乃至5のいずれか1項において、前記貫通配線の端面と前記導電層との間に、少なくとも拡散防止層を配したことを特徴とする。
本発明の請求項7に係る配線基板は、請求項6において、前記拡散防止層が、前記導電層を配した基材の面と該導電層との間にあって、該導電層の全域に配されていることを特徴とする。
本発明の請求項8に係る電子部品パッケージは、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の配線基板に、電子部品を実装したことを特徴とする。
本発明の請求項9に係る配線基板の製造方法は、貫通孔を備えた絶縁性の基材として線膨張係数が2×10−6/K〜10×10−6/Kの範囲にある硬質材、または導電性の基材として線膨張係数が5×10 −6 /K〜10×10 −6 /Kの範囲にある硬質材を用い、前記貫通孔内に金属のみからなる導電体を、めっき法、あるいは溶融金属吸引法により充填してなる貫通配線を形成した後、前記貫通配線の端面を覆うように前記基材上に配され、該端面と電気的に接続される導電層を形成し、さらに、前記導電層と前記導電層を配した基材の面とを覆う絶縁樹脂層を形成する配線基板の製造方法であって、前記導電層のうち、少なくとも前記端面と重なる領域における厚さを、5μm以上30μm以下とし、前記絶縁樹脂層のうち、少なくとも、前記導電層上の前記端面と重なる領域における厚さを、5μm以上20μm以下とすることを特徴とする。
本発明の請求項10に係る電子部品パッケージの製造方法は、請求項9に記載の配線基板の製造方法により作製した配線基板を用い、該配線基板に電子部品をはんだ接続することを特徴とする。
本発明の請求項1に係る配線基板(以下、第一配線基板とも呼ぶ)は、貫通孔を備えた絶縁性の基材上に該貫通配線の端面を覆うように配され、該端面と電気的に接続される導電層を有すると共に、該導電層の少なくとも前記端面と重なる領域における厚さを5μm以上30μm以下とした構成により、導電層が貫通配線の端面を抑え込む力が増加する。そのため、実装時などの高温プロセスの際に、両者間に応力が発生しにくい状態となり、ひいては貫通配線をなす導電体と基板表面に配された導電層との接触部における物理的な断線や接触不良の発生が抑制されるので、両者間における電気的特性の安定化が図られた配線基板の提供が可能となる。このような作用・効果が得られる配線基板(第一配線基板)とするためには、前記絶縁性の基材は硬質材、前記貫通孔内に充填された導電体は金属のみ、から各々構成されることが必須である。
また、本発明の請求項3に係る配線基板(以下、第二配線基板とも呼ぶ)は、貫通孔を備えた絶縁性の基材に代えて、貫通孔を備え、該貫通孔の内面を覆うように第一絶縁層を配してなる導電性の基材を用いた点のみ、上述した第一の配線基板と異なり、他の構成は同様である。したがって、第二配線基板においても、貫通配線の端面を覆うように配され、該端面と電気的に接続される導電層を基材上に有すると共に、該導電層の少なくとも前記端面と重なる領域における厚さを5μm以上30μm以下とした構成により、導電層が貫通配線の端面を抑え込む力が増加する。そのため、実装時などの高温プロセスの際に、両者間に応力が発生しにくい状態となり、ひいては貫通配線をなす導電体と基板表面に配された導電層との接触部における物理的な断線や接触不良の発生が抑制されるので、両者間における電気的特性の安定化が図られた配線基板の提供が可能となる。このような作用・効果が得られる配線基板(第二配線基板)とするためには、前記導電性の基材は硬質材、前記貫通孔内に充填された導電体は金属のみ、から各々構成されることが必須である。
さらに、本発明の請求項に係る配線基板の製造方法は、貫通孔を備えた絶縁性または導電性の基材として硬質材を用い、貫通配線を形成するめ、前記貫通孔内に金属のみからなる導電体を充填する。その充填法として、電解または無電解めっき法、あるいは、溶融した金属のみを圧力差により孔内へ充填する方法(溶融金属吸引法)を用いる。これにより、貫通孔内に金属のみが充填されてなる貫通配線を形成できる。
以下では、本発明に係る配線基板の一実施形態と参考例を図面に基づいて説明する。図1〜図5は絶縁性の基材を用いた場合を、図6〜図10は導電性の基材を用いた場合を、それぞれ表している。なお、何れの図面も本発明に係る配線基板の断面構造を模式的に示したものである。
図1は、本発明に係る配線基板の参考を示す模式的な断面図である。
図1に示した配線基板10は、貫通孔を備えた絶縁性の基材11、前記貫通孔内に導電体を充填してなる貫通配線14A、及び、前記貫通配線の端面14a、14bを覆うように前記基材上に配され、該端面と電気的に接続される導電層16a、16bから構成されており、前記導電層は、少なくとも前記端面と重なる領域xにおける厚さを、5μm以上30μm以下としてなる。
絶縁性の基材11としては、例えばガラスやセラミック等からなる硬質材に、例えば、ドライエッチング、サンドブラスト、レーザー、ドリル等の従来公知である方法により、貫通孔を作製したものが用いられる。ここで、硬質材とは、線膨張係数により規定されるものであり、2×10−6/K〜10×10−6/Kの範囲にある材料を指す。ガラスやセラミックはこの範囲内にある代表例であり、線膨張係数において、ガラスは3×10−6/K〜10×10−6/Kの範囲に、セラミックは2×10−6/K〜10×10−6/Kの範囲にある。
貫通配線14Aをなす導電体としては、例えば錫(Sn)などの金属や、金−錫(Au−Sn)系の合金の他に、錫(Sn)基、鉛(Pb)基、金(Au)基、インジウム(In)基、アルミニウム(Al)基などの半田などが好適に用いられる。このような導電体を微細な貫通孔に充填する方法としては、例えば、電解または無電解めっき法や、導電性ペーストを用いる真空印刷法、溶融した金属を圧力差により孔内へ充填する方法等が挙げられる。
導電層16a、16bとしては、例えばアルミニウム(Al)や銅(Cu)、アルミニウム−シリコン(Al−Si)合金、アルミニウム−シリコン−銅(Al−Si−Cu)合金等の導電性に優れる材料が好適に用いられる。このような導電層は、例えば、スパッタ法、電解めっき法、蒸着法、MOCVD法等によって形成するとよい。
特に、導電層16a、16bは、図1に示すように、少なくとも貫通配線14Aの端面14a、14bと重なる領域xにおける厚さを、5μm以上30μm以下の範囲とすることにより、貫通配線14Aをなす導電体14の端面14a、14bと基材の表裏に配した導電層16a、16bとの接触部における物理的な断線や接触不良の発生を抑制できるので好ましい。5μmより薄い場合には、前記の効果が得られない。30μmより厚い場合には、配線の断面形状がテーパ型となり導電体14を塞ぐ効果が減少し、問題となるレベルの応力が発生するため芳しくない。
なお、導電層16a、16bにおいて領域x以外の領域は、5μm以上30μm以下の厚さとする必要はなく、導電特性が確保されるならば、これより薄い厚さとしても構わない。
2および図3を用い、図1に示した配線基板10の製造方法の参考例について説明する。図2および図3、本発明に係る配線基板の製造方法の参考例2を示し、ダイシング加工された、配線基板の略製造工程を示す概略断面図である。
まず、図2(a)に示すように、基材11を用意する。
基材11は、絶縁性の部材であり、ガラスやセラミック等からなる硬質材が用いられる。また、基材11の厚みは、配線基板の用途に応じて適宜設定される。
次いで、図2(b)に示すように、基材11の一方の面11aに、Cuからなる第一導電膜12を、スパッタリング法などにより形成する(工程SA1)。なお、この工程SA1において、第一導電膜12は、少なくとも基材11における貫通孔が形成される領域xのみ厚膜(5μm以上30μm以下)とし、他の領域はこれより薄膜としても構わない。例えば、電気回路として機能する程度の厚みでよければ、他の領域は厚みを1μm以下とすることができる。
次いで、基材11の他方の面11bに、後段の工程において、基材11のエッチングマスクとなる薄膜(図示略)をパターン形成する。このようなエッチングマスクとしては、例えば、200℃程度で成膜可能な低温PCVD酸化膜、低温PCVD窒化膜、あるいは、スピンオングラス(SOG)膜、フッ素樹脂などの回転塗布膜などが望ましい。
次いで、図2(c)に示すように、上記薄膜をエッチングマスクとして、エッチング法により、基材11の他方の面11bから第一導電膜12に至る貫通孔13を形成する(工程SA2)。その際、貫通孔13を、第一導電膜12内に配されるように形成する。
また、この工程SA2において、第一導電膜12が貫通孔13内に露出した時点で、貫通孔13の形成を停止する。
なお、この工程SA2において、第一導電膜12を貫通孔13内に露出するとは、貫通孔13の大きさ(貫通孔13の長手方向と垂直な断面の面積)とほぼ等しい面積となるように、貫通孔13内に第一導電膜13を露出させることを指す。
また、露出後、さらに貫通孔をエッチング液にさらしてもよい。これにより、第一導電膜12の露出面よりも大きな開口をもつ、テーパ形状の貫通孔13が得られるので、露出部とともに、貫通孔13の側部から基材11の他方の面11bに亘るようなシード層を均一に形成できるので望ましい。
次いで、図3(a)に示すように、第一導電膜12を下地層として電解めっきを施すことにより、貫通孔13内に導電体14を充填して、第一導電膜12に一端14aが接してなり、他端14bが基材11の他方の面11bと同一面上にある貫通配線14Aを形成する(工程SA3)。
次いで、図3(b)に示すように、基材11の他方の面11bに、貫通配線14Aの他端14bと接するように第二導電膜15を形成する(工程SA4)。
次いで、図3(c)に示すように、第一導電膜12および第二導電膜15をパターン形成して、基材11の一方の面11aに第一導電膜12からなる電気回路16aを設け、基板11の他方の面11bに第二導電膜15からなる電気回路16bを設け(工程SA5)、配線基板10を得る。
この参考例1の配線基板10は、第一導電膜12を、貫通配線14Aを形成する際の下地層および電気回路16a、16bとして利用することができるので、製造工程の簡略化が図れる。また、この参考例1の配線基板10は、基材11の一方の面11aおよび他方の面11bの両方に、貫通配線14Aをなす導電体14と電気的に接続する電気回路16a、16b(第一導電膜12、第二導電膜15)が設けられているから、この配線基板10を介して、ICチップなどのデバイスとプリント基板との電気的な接続を効率的に行うことができる。
これらに加えて、この参考例1の配線基板10は、基材11がガラス等からなる絶縁性の部材としたことにより、後述する導電性の部材の場合とは異なり、貫通孔内に絶縁膜を介して貫通電極を設ける必要がなくなるので、製造工程の簡略化が図れる。
また、上記工程SA1〜SA5により得られた配線基板10は、基材11の一方の面11aおよび他方の面11bの両方に、貫通配線14Aと電気的に接続する電気回路16a、16b(第一導電膜12、第二導電膜15)が設けられているから、この配線基板10を介して、ICチップなどのデバイスとプリント基板との電気的な接続を効率的に行うことができる。
<第実施形態>
図4は、本発明に係る配線基板の第一実施形態を示す概略断面図である。
図4に示した配線基板20は、導電層26a、26bと該導電層を配した基材21の面とを覆うように第三絶縁層27a、27bを配し、該第三絶縁層は該導電層の一部を露呈させる開口部27a’、27b’を備えている点のみ、図1の配線基板10と異なる。
第三絶縁層27a、27bとしては、例えば、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。第三絶縁層27a、27bを厚膜とすることにより、基材21に対して導電層26a、26bを固定する効果があるため、貫通配線24Aと導電層26a、26bとの接触部において応力の発生が抑制される。ゆえに、第三絶縁層27a、27bの厚膜化は、この応力に起因する断線や接触不良などの発生を低減する効果がある。この効果を得るためには、少なくとも貫通配線24Aと導電層26a、26bとの接触部上に位置する第三絶縁層27a、27bを厚膜化すればよく、5μm以上20μm以下の範囲が好ましい。5μmより薄い場合には、貫通配線24Aと導電層26a、26bとの接触部における応力を緩和できない。20μmより厚い場合には、絶縁層自体による応力が大きくなり、基板が反るため芳しくない。
5は、本発明に係る配線基板の参考例3を示す概略断面図である。
図5に示した配線基板30は、貫通配線34Aの端面と導電層36a、36bとの間に拡散防止層αを配した点のみ、図1の配線基板10と異なる。
拡散防止層αとしては、例えば、Ti、TiN、Ni等が挙げられる。拡散防止層αの厚さは、10nm〜500nm程度の範囲とすればよい。
図5には、拡散防止層αが導電層36a、36bの全域に配された例を示しているが、これに限定されるものではなく、少なくとも貫通配線34Aの端面と導電層36a、36bに挟まれた領域を含むように配されていれば、同様の効果が得られる。
なお、図示はしないが、上述した第二実施形態に、上記拡散防止層αを追加した構成としても構わない。
図6は、本発明に係る配線基板の参考を示す模式的な断面図である。
図6に示した配線基板50は、導電性の基材51を用い、基材51と導電層59a、59bの間に第二絶縁層52、55を配した点のみ、図1の構成と異なる。
すなわち、図6に示した配線基板50は、貫通孔を備え、該貫通孔の内面を覆うように第一絶縁層55(β)を配してなる導電性の基材51、前記貫通孔内に前記第一絶縁層を介して導電体56を充填してなる貫通配線56A、及び、前記貫通配線の端面56a、56bを覆うように前記基材上に配され、該端面と電気的に接続される導電層59a、59b、から構成されており、導電層59a、59bは、少なくとも前記端面と重なる領域yにおける厚さを、5μm以上30μm以下としてなる。
導電性の基材51としては、例えばシリコン(Si)やガリウム−ヒ素(GaAs)等からなる硬質材に、例えば、ドライエッチング、ウェットエッチング等の従来公知である方法により、貫通孔を作製したものが用いられる。ここで、硬質材とは、線膨張係数により規定されるものであり、5×10−6/K〜10×10−6/Kの範囲にある材料を指す。SiやGaAsはこの範囲内にある代表例であり、線膨張係数において、Siは6×10−6/K〜8×10−6/Kの範囲に、GaAsは5×10−6/K〜10×10−6/Kの範囲にある。
貫通配線56Aをなす導電体56としては、例えば錫(Sn)などの金属や、金−錫(Au−Sn)系の合金の他に、錫(Sn)基、鉛(Pb)基、金(Au)基、インジウム(In)基、アルミニウム(Al)基などの半田などが好適に用いられる。このような導電体を微細な貫通孔に充填する方法としては、例えば、電解または無電解めっき法や、導電性ペーストを用いる真空印刷法、溶融した金属を圧力差により孔内へ充填する方法等が挙げられる。
導電層59a、59bとしては、例えばアルミニウム(Al)や銅(Cu)、アルミニウム−シリコン(Al−Si)合金、アルミニウム−シリコン−銅(Al−Si−Cu)合金等の導電性に優れる材料が好適に用いられる。このような導電層は、例えば、スパッタ法、MOCVD法、めっき法、蒸着法等によって形成するとよい。
特に、導電層59a、59bは、図6に示すように、少なくとも貫通配線56Aの端面56a、56bと重なる領域yにおける厚さを、5μm以上30μm以下の範囲とすることにより、貫通配線56Aをなす導電体56の端面56a、56bと基材の表裏に配した導電層59a、59bとの接触部における物理的な断線や接触不良の発生を抑制できるので好ましい。5μmより薄い場合には、貫通配線56Aと導電層59a、59bとの接触部における応力を緩和できない。30μmより厚い場合には、配線の断面形状がテーパ型となり導電体56を塞ぐ効果が減少し、問題となるレベルの応力が発生するため芳しくない。
なお、導電層59a、59bにおいて領域y以外の領域は、5μm以上30μm以下の厚さとする必要はなく、導電特性が確保されるならば、これより薄い厚さとしても構わない。
7および図8を用い、図6に示した配線基板50の製造方法の参考例について説明する。図7および図8は、本発明に係る配線基板の製造方法の参考例5を示し、ダイシング加工された、配線基板の略製造工程を示す概略断面図である。
まず、図7(a)に示すように、基材51を用意する。
基材51は、導電性の部材であり、SiやGaAs等からなる硬質材が用いられる。また、基材51の厚みは、配線基板の用途に応じて適宜設定される。
次いで、図7(b)に示すように、基材51の一方の面51aに絶縁部をなす第一絶縁層52を形成した後、第一絶縁層52上に第一導電膜53を形成する(工程SB1)。
なお、この工程SB1において、第一導電膜53を、少なくとも基材51における貫通孔が形成される領域に成膜すればよい。
次いで、基材51の他方の面51bに、後段の工程において、基材51のエッチングマスクとなる薄膜(図示略)をパターン形成する。
次いで、図7(c)に示すように、上記薄膜をエッチングマスクとして、エッチング法により、基材51の他方の面51bから第一絶縁層52に至る貫通孔54を形成する(工程SB2)。
この工程SB2では、貫通孔54を、第一絶縁層52内に配されるように形成する。
また、この工程SB2において、第一絶縁層52が貫通孔54内に露出した時点で、貫通孔54の形成を停止する。
なお、この工程SB2において、第一絶縁層52を貫通孔54内に露出するとは、貫通孔54の大きさ(貫通孔54の長手方向と垂直な断面の面積)とほぼ等しい面積となるように、貫通孔54内に第一絶縁層52を露出することを示している。
次いで、図7(d)に示すように、基材51の他方の面51b、貫通孔54の内壁面54aおよび第一絶縁層52の貫通孔54に対向している面に絶縁部をなす第二絶縁層55を成膜する(工程SB3)。
次いで、図8(a)に示すように、第一絶縁層52の貫通孔54に対向している面に設けられた第二絶縁層55、および、第一絶縁層52の貫通孔54に対向している部分を選択的に除去する(工程SB4)。
次いで、図8(b)に示すように、第一導電膜53を下地層として電解めっきを施すことにより、貫通孔54内に導電体56を充填して、第一導電膜53に一端56aが接してなり、他端56bが第二絶縁層55の基板51と接する面とは反対の面55aと同一面上にある貫通電極56Aを形成する(工程SB5)。
次いで、図8(c)に示すように、基材51の他方の面51b側において、第二絶縁層55の基材51と接する面とは反対の面55aに、貫通配線56Aの他端56bと接するように第二導電膜57を形成する(工程SB6)。
次いで、図8(d)に示すように、第一導電膜53および第二導電膜57をパターン形成して、基材51の一方の面51aに電気回路59aを設け、基板51の他方の面51bに電気回路59bを設け(工程SB7)、配線基板50を得る。
この参考例5の配線基板は、電気回路59a、59bとして機能する第一導電膜53、第二導電膜57の基材51への接着能力を向上させることができる。また、第一導電膜53を、貫通配線56Aを形成する際の下地層および電気回路59aとして利用することができるので、製造工程の簡略化も図れる。さらに、この参考例5の配線基板50は、基材51の一方の面51aおよび他方の面51bの両方に、貫通配線56Aをなす導電体56と電気的に接続する電気回路59a、59b(第一導電膜53、第二導電膜57)が設けられているから、この配線基板50を介して、ICチップなどのデバイスとプリント基板との電気的な接続を効率的に行うことができる。
なお、この参考例5では、貫通孔54の内壁面54aおよび第一絶縁層52の貫通孔54に対向している面に絶縁部をなす第二絶縁層55を成膜すると同時に、基材51の他方の面51bに第二絶縁層55を成膜する例を示したが、予め基材の他方の面に絶縁部をなす絶縁膜などを設けておいてもよい。
ただし、基材51の一方の面51aを覆う第一絶縁層52と、貫通孔54の内壁面54aを覆う第二絶縁層55(α)と、基材51の他方の面51bを覆う第二絶縁層55(β)とを同一材料とし、両者が連設されていれば、基材51と電気回路59a、59b(第一導電膜53、第二導電膜57)との間の絶縁性を一段と向上させることができるので、より好ましい。
また、貫通孔54の内壁面54aを覆う第二絶縁層55(α)と、基材51の他方の面51bを覆う第二絶縁層55(β)とが連設してなる形態であれば、両者を同時に形成することもできるので、製造工程の簡略化も図れる。
<第実施形態>
図9は、本発明に係る配線基板の他の実施形態を示す概略断面図である。
図9に示した配線基板60は、各導電層からなる電気回路69a、69bと該導電層を配した基材61の面とを覆うように第三絶縁層70a、70bを配し、該第三絶縁層は該導電層の一部を露呈させる開口部70a’、70b’を備えている点のみ、図6の配線基板50と異なる。
第三絶縁層70a、70bとしては、弾性率の高い材料である樹脂が好ましく、例えば、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。弾性率の高い材料とした場合、第三絶縁層70a、70bは応力緩和機能をもつことが可能となる。さらに、第三絶縁層70a、70bを厚膜とすることにより、基材61に対して導電層69a、69bを固定する効果があるため、貫通配線66Aと導電層69a、69bとの接触部において応力の発生が抑制される。ゆえに、第三絶縁層70a、70bの厚膜化は、この応力に起因する断線や接触不良などの発生を低減する効果がある。この効果を得るためには、少なくとも貫通配線66Aと導電層69a、69bとの接触部上に位置する第三絶縁層70a、70bを厚膜化すればよく、5μm以上20μm以下の範囲が好ましい。5μmより薄い場合には、上述した応力に起因する断線や接触不良などの発生を低減する効果が殆どない。20μmより厚い場合には、第三絶縁層自体による応力が大きくなり、基板が反るため芳しくない。
なお、図示はしないが、前述した第実施形態または参考例5に、上述した拡散防止層αを追加した構成としても構わない。
10は、本発明に係る配線基板の参考例6を示す概略断面図である。
図10に示した配線基板80は、両面を覆うように第一、第二絶縁層82a、82bを配した基材81を用いる点が、図6の配線基板50の製造方法と異なる。基材81として、シリコン等からなる導電性の基材を用いた場合に有効である。
以下では、図11と図12を参照し、参考例7に係る製造方法の一例について説明する。
まず、図11(a)に示すように、厚さ30μm程度のシリコンからなる平板状の基材81の両主面に、第一、第二絶縁層である第1のシリコン酸化膜82a、82bを、例えば熱酸化法により形成する(工程SC1)。
次に、図11(b)に示すように、一方の主面における貫通配線を形成する箇所に相当する第1のシリコン酸化膜82bを除去する。
その後、図11(b)に示すように、Deep-Reactive Ion Etching (DRIE)法によって、基材81に、一方の主面Aから他方の主面B側に向けて、第1のシリコン酸化膜82aの手前に基材81の一部が残存するように、細孔84を形成する(工程SC2)。ここで、DRIE法とは、エッチングガスとして六フッ化硫黄(SF)などを用い、高密度プラズマによるエッチングと、細孔84の側壁へのパッシベーション成膜を交互に行うことにより(Bosch プロセス)、基材81に深堀りエッチングする方法である。
次いで、図11(c)に示すように、細孔84の孔壁に厚さ1μm程度の絶縁層である第2のシリコン酸化膜85β、85γを、例えば熱酸化法により形成する(工程SC3)。
その後、図11(d)に示すように、溶融金属吸引法または印刷法により、導電性物質を細孔84内に充填し、貫通配線(貫通電極とも呼ぶ)の元となる導電部86を形成する(工程SC4)。
次に、図12(a)に示すように、基材81をなす他方の主面B側から、細孔84内の底部を覆う位置にある第2のシリコン酸化膜85γが除去されるまで、基材81を例えば機械的に研削し、導電部86の底部を露呈させる(工程SC5)。
次いで、図12(b)に示すように、露呈させた導電部86の底部のみマスキングを施し、基材81をなす他方の主面Bに第3のシリコン酸化膜87を形成した後、前記マスキングを除去する(工程SC6)。その結果、マスキングの除去により、第3のシリコン酸化膜87に形成した開口部87’から、導電部86の底部は露呈した状態となる。
さらに、図12(c)に示すように、少なくとも露呈させた導電部86を覆うように、第1のシリコン酸化膜85αと第3のシリコン酸化膜87の上に、第一導電膜88と第二導電膜83をそれぞれ形成する(工程SC7)。
最後に、図12(d)に示すように、第一導電膜88および第二導電膜83をパターン形成して、基材81の一方の面に電気回路89aを設け、基材81の他方の面に電気回路89bを設け(工程SC8)、配線基板50を得る。
参考
本例では、上述した参考例5の構成(図7)において、基材51の一方の面と他方の面に設ける電気回路59a、59bをなす2つの導電層の厚さを一緒に、μm単位で、1、3、5、10、15、20、30、35、40とした配線基板をそれぞれ作製した。その際、基材51はSi、第一絶縁層52および第二絶縁層55はSiO、貫通配線をなす導電体はAuSn、導電層はCuとした。
作製した配線基板に対して、−40℃から+125℃の温度サイクル試験を500時間実施した。その結果、以下の結果が確認された。
(1)導電層の厚さを3μm以下とした配線基板では、試験後に接触不良による10%以上の抵抗値上昇が100チップ中の100チップで発生した。
(2)導電層の厚さを5μm以上30μm以下の範囲とした配線基板では、試験後に接触不良による10%以上の抵抗値上昇を示すチップは一つも無かった。すなわち、100チップ全てにおいて、抵抗値変化が10%より低い値に収まることが分かった。
(3)導電層の厚さを35μm以上とした配線基板では、応力により導電層の形成自体が困難であり、配線基板の作製ができなかった。
この結果から、導電層の厚さを5μm以上30μm以下とすることにより、貫通配線をなす導電体と基材の表裏に配する導電層との接触部における物理的な断線や接触不良の発生を抑制できる配線基板が得られることが明らかとなった。
本発明によれば、電気的接続の安定性に優れた配線基板を提供することができる。ゆえに、本発明は、外部からの衝撃などを受けやすい商品、例えば携帯電話やビデオカメラにおいて、耐衝撃性の改善や長期信頼性の向上をもたらす。
本発明に係る配線基板の参考を示す模式的な断面図である。 図1に示す配線基板の製造方法を工程順に示した断面模式図である。 図1に示す配線基板の製造方法を工程順に示した断面模式図であり、図2に続く工程を表す。 本発明に係る配線基板の一例を示す模式的な断面図である。 本発明に係る配線基板の参考を示す模式的な断面図である。 本発明に係る配線基板の参考を示す模式的な断面図である。 図6に示す配線基板の製造方法を工程順に示した断面模式図である。 図6に示す配線基板の製造方法を工程順に示した断面模式図であり、図7に続く工程を表す。 本発明に係る配線基板の他の一例を示す模式的な断面図である。 本発明に係る配線基板の参考を示す模式的な断面図である。 図10に示す配線基板の製造方法を工程順に示した断面模式図である。 図10に示す配線基板の製造方法を工程順に示した断面模式図であり、図11に続く工程を表す。 従来の配線基板を用いた、電子部品のパッケージの一例を示す概略断面図である。 従来の配線基板の製造方法の一例を工程順に示した断面模式図である。 従来の配線基板の製造方法の一例を工程順に示した断面模式図であり、図14に続く工程を表す。
符号の説明
α 拡散防止層、
10、20、30、50、60、80 配線基板、
11、21、31、51、61、81 基材、
16a、16b、26a、26b、36a、36b、59a、59b、69a、69b、89a、89b 導電層(電気回路)、
13、54 貫通孔、
14、56 導電体、
14A、24A、34A、56A、66A 貫通配線、
14a、14b 貫通配線の端面、
27a、27b、70a、70b 第三絶縁層、
52、82a 第一絶縁層、
55、82b 第二絶縁層。

Claims (10)

  1. 貫通孔を備えた絶縁性の基材、
    前記貫通孔内に導電体を充填してなる貫通配線、
    前記貫通配線の端面を覆うように前記基材上に配され、該端面と電気的に接続される導電層、及び、
    前記導電層と前記導電層を配した基材の面とを覆う第三絶縁層、から構成される配線基板であって、
    前記絶縁性の基材は線膨張係数が2×10−6/K〜10×10−6/Kの範囲にある硬質材、前記貫通孔内に充填された導電体は金属のみ、から各々構成されており、
    前記導電層は、少なくとも前記端面と重なる領域における厚さが、5μm以上30μm以下であり、
    前記第三絶縁層は、樹脂であり、少なくとも前記導電層上の前記端面と重なる領域における厚さが5μm以上20μm以下であることを特徴とする配線基板。
  2. 前記絶縁性の基材をなす硬質材は、ガラスまたはセラミックスであることを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  3. 貫通孔を備え、該貫通孔の内面を覆うように第一絶縁層を配してなる導電性の基材、
    前記貫通孔内に前記第一絶縁層を介して導電体を充填してなる貫通配線、
    前記貫通配線の端面を覆うように前記基材上に配され、該端面と電気的に接続される導電層、
    前記基材と前記導電層の間に配される第二絶縁層、及び、
    前記導電層と前記導電層を配した基材の面とを覆う第三絶縁層、から構成される配線基板であって、
    前記導電性の基材は線膨張係数が×10−6/K〜10×10−6/Kの範囲にある硬質材、前記貫通孔内に充填された導電体は金属のみ、から各々構成されており、
    前記導電層は、少なくとも前記端面と重なる領域における厚さが、5μm以上30μm以下であり、
    前記第三絶縁層は、樹脂であり、少なくとも前記導電層上の前記端面と重なる領域における厚さが5μm以上20μm以下であることを特徴とする配線基板。
  4. 前記導電性の基材をなす硬質材は、SiまたはGaAsであることを特徴とする請求項3に記載の配線基板。
  5. 前記第一絶縁層と前記第二絶縁層とは同一材料からなり、連設されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の配線基板。
  6. 前記貫通配線の端面と前記導電層との間に、少なくとも拡散防止層を配したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の配線基板。
  7. 前記拡散防止層は、前記導電層を配した基材の面と該導電層との間にあって、該導電層
    の全域に配されていることを特徴とする請求項6に記載の配線基板。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の配線基板に、電子部品を実装したことを特徴とする電子部品パッケージ。
  9. 貫通孔を備えた絶縁性の基材として線膨張係数が2×10−6/K〜10×10−6/Kの範囲にある硬質材、または導電性の基材として線膨張係数が5×10 −6 /K〜10×10 −6 /Kの範囲にある硬質材を用い、前記貫通孔内に金属のみからなる導電体を、めっき法、あるいは溶融金属吸引法により充填してなる貫通配線を形成した後、前記貫通配線の端面を覆うように前記基材上に配され、該端面と電気的に接続される導電層を形成し、さらに、前記導電層と前記導電層を配した基材の面とを覆う絶縁樹脂層を形成する配線基板の製造方法であって、
    前記導電層のうち、少なくとも前記端面と重なる領域における厚さを、5μm以上30μm以下とし、
    前記絶縁樹脂層のうち、少なくとも、前記導電層上の前記端面と重なる領域における厚さを、5μm以上20μm以下とすることを特徴とする配線基板の製造方法。
  10. 請求項9に記載の配線基板の製造方法により作製した配線基板を用い、該配線基板に電子部品をはんだ接続することを特徴とする電子部品パッケージの製造方法。
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