JP4919544B2 - カメラ監視システム - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数台の監視カメラを設置して所要の対象物についての監視を行うカメラ監視システムに係り、特に旋回機能を有する監視カメラを含む複数の監視カメラにより監視を行う場合において、複数の監視場所における監視映像および監視方向の選択操作を簡便に行うことができるカメラ監視システムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来において、所要の対象物についての監視を行う場合、それぞれ複数の設置場所において例えば旋回機能を有する監視カメラを含む複数台の監視カメラを設置して、適宜所望の監視映像を選択表示するように構成したカメラ監視システムが知られている。しかるに、従来のカメラ監視システムにおいて、所要の対象物についての監視を行うに際し、所望の監視場所における監視映像を選択表示させる場合、オペレータは、最初に監視カメラを選択し、この選択した監視カメラによる監視映像を表示させた後、所望の監視場所ないし監視位置となるように、旋回機能を有する監視カメラについて遠隔制御により旋回操作して監視カメラの監視方向を設定するように構成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来のカメラ監視システムにおいては、所要の対象物の監視を行うための監視映像を選択表示するに際し、オペレータは、まず監視カメラを選択してその映像を表示させた後、適宜遠隔制御により監視カメラを旋回させて、所望の監視場所ないし監視位置における監視映像を表示させるものであった。このため、従来のカメラ監視システムにおいては、オペレータが監視映像の選択切り替え操作を頻繁に行うような場合には、監視カメラの選択操作とその旋回操作とを順次行う必要があり、操作手順が煩雑化し監視作業が面倒となる難点がある。
【０００４】
そこで、本発明者は、鋭意研究並びに検討を重ねた結果、旋回機能を有する監視カメラを含む複数の監視カメラを使用して、複数の監視場所ないし監視位置に対する監視映像を選択表示するように構成したカメラ監視システムにおいて、監視映像の選択切り替え操作を行うに際し、操作画面上において監視方向を含めた監視場所ないし監視位置の選択指定ができるように設定することにより、操作手順を著しく簡略化することができ、オペレータは従来のような監視カメラの選択やその旋回操作について意識することなく、所望の監視場所ないし監視位置の監視映像を容易に表示させることができるカメラ監視システムが得られることを突き止めた。
【０００５】
すなわち、本発明においては、監視映像を表示させる操作画面上に表示する監視場所ないし監視位置と関連させて、監視場所に最も適した監視カメラと、その監視方向に適応した監視カメラの旋回操作を行うための制御値とを、それぞれプリセットした検索テーブルを設定することにより、オペレータは操作画面上において監視場所ないし監視位置を選択指定することにより、直ちに所望の監視映像を簡便かつ容易に表示させることが可能となる。
【０００６】
従って、本発明の目的は、旋回機能を有する監視カメラを含む複数の監視カメラを使用して複数の監視場所に対する監視を行うカメラ監視システムにおいて、操作画面上において監視方向を含めた監視場所等の選択指定による簡便な操作手順によって、所望の監視映像を直ちに表示させることができるカメラ監視システムを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明に係るカメラ監視システムは、旋回機能を有する監視カメラを含む複数の監視カメラを使用して複数の監視場所に対する監視映像を選択表示するように構成したカメラ監視システムにおいて、複数の監視場所ないし監視位置とそれぞれ対応して設置された監視カメラとその監視方向とを指定する制御データをプリセットした検索テーブルと、監視映像を選択表示する操作画面に、前記検索テーブルに設定された複数の監視場所ないし監視位置に関するデータとして、監視場所を数字コードと名称文字列によって表示し、監視場所が選択された場合に監視位置リストを「カメラ」の文字列で終わる名称文字列により表示装置の操作画面に表示する第１の表制御手段と、前記操作画面に表示された監視場所ないし監視位置に関するデータの選択指定に基づき、前記検索テーブルにおける対応した監視カメラによる監視場所と監視位置の映像を得て、前記表示装置の映像表示画面に監視映像を表示する第２の表示制御手段とを具備したしたことを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るカメラ監視システムの実施例につき、添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
【００１２】
図１および図２は、本発明に係るカメラ監視システムの一実施例を示すものであって、図１は複数の監視場所に対するそれぞれ監視カメラの設置状態を示す説明図、図２はカメラ監視システムのシステム構成を示す概略ブロック結線図である。しかるに、本実施例におけるカメラ監視システムは、図１に示すように、例えば旋回機能を有する第１の監視カメラ１０−１と、所定位置に固定された第２の監視カメラ１０−２とを設置し、前記第１の監視カメラ１０−１によって監視場所Ａおよび監視場所Ｂをそれぞれ旋回可能に監視し得るよう構成されている。また、監視場所Ｃに対しては、第２の監視カメラ１０−２によって監視し得るよう構成されている。
【００１３】
また、本発明に係るカメラ監視システムは、図２に示すように、前記第１および第２の監視カメラ１０−１、１０−２に対し、映像伝送部１２、映像表示部１４、制御部１６および操作部１８を接続配置したシステム構成からなる。この場合、前記各監視カメラ１０−１、１０−２により撮影された監視映像は、映像伝送部１２を介して適宜選択され、映像表示部１４へ伝送されて所定の表示画面に表示することができる。一方、監視映像の選択による監視カメラおよびその監視方向の指定に際しては、操作部１８より制御部１６を介して伝送される制御信号によって所定の監視カメラに対して制御指示が行われる。
【００１４】
（検索テーブルの設定例１）
そこで、本発明においては、所望の監視映像について選択表示を行うために、図３に示すような検索テーブル２０を設定する。すなわち、本実施例における検索テーブル２０は、監視場所の指定２２、監視位置の指定２４、監視カメラの指定２８およびそのカメラの旋回方向の指定２６についての相互関係と、その制御内容についてそれぞれ設定したものである。例えば、監視場所の指定２２については数字等のコード番号として設定すると共に、共通の監視場所の指定２２において、適宜複数の名称文字列からなる監視位置の指定２４を行うことができる。そして、前記監視位置の指定２４に対応してそれぞれ適切な位置の監視カメラの指定２８がカメラ番号によりなされ、さらに必要に応じて指定された監視カメラの旋回方向とその制御動作に関する制御値がプリセットされ、それぞれカメラの旋回方向の指定（プリセット番号）２６として設定されている。
【００１５】
次に、前記構成からなる本実施例のカメラ監視システムにおいて、監視映像を選択表示するための制御操作と、監視映像を表示するための表示画面および操作画面の構成例について、図４および図５を参照しながら説明する。
【００１６】
図５は、監視映像を表示するための表示画面３０を示すものであって、この表示画面３０は、監視映像の映像表示画面３２と共に、指定すべき監視場所（コード番号２２）に関するデータリストからなる操作画面３４とを、同時に表示した構成からなる。
【００１７】
そこで、図４に示す制御操作プログラムのフローチャート図に基づいて、本実施例のカメラ監視システムによる監視映像の選択表示操作について説明する。まず表示画面３０においては、図５に示すように、指定すべき監視場所（コード番号２２）に関するデータリストが操作画面３４に表示される（ＳＴＥＰ−１）。次いで、表示された操作画面３４において所望の監視場所の選択を行うと（ＳＴＥＰ−２）、前述した図３に示す検索テーブル２０に基づいて、選択された監視場所に対応する監視カメラが指定される（ＳＴＥＰ−３）と共に、前記操作画面３４には、例えば図３に示す監視位置の指定２４に関するデータリストが表示される（ＳＴＥＰ−４）。
【００１８】
このようにして表示された操作画面３４において所望の監視位置の選択を行うと（ＳＴＥＰ−５）、前述した図３に示す検索テーブル２０に基づいて、選択された監視位置に対応する監視カメラがプリセットされた制御データに基づいて旋回制御動作が行われて、映像表示画面３２に選択された監視場所の監視映像を直ちに表示させることができる（ＳＴＥＰ−６）。
【００１９】
このようにして、本実施例のカメラ監視システムにおいては、まず最初に監視場所の選択を行うことにより、オペレータが要求する場所の監視映像の取得を最優先に迅速に実現することができ、オペレータの監視映像に対する直感的判断を満足させることができる。次いで、取得された監視映像から監視すべき方向の選択を行うことにより、監視映像に対する必要かつ詳細な検討を加えることが可能となる。
【００２０】
（検索テーブルの設定例２）
図６は、検索テーブル２０′の別の設定例を示すものである。すなわち、本実施例における検索テーブル２０′は、監視場所の指定（コード番号）２２、監視場所の指定（名称文字列）２３、監視位置の指定（名称文字列）２４、監視カメラの指定（カメラ番号）２８およびそのカメラの旋回方向の指定（プリセット番号）２６についての相互関係と、その制御内容についてそれぞれ設定したものである。
【００２１】
このように設定した検索テーブル２０′によっても、前述した検索テーブル２０と同様に、監視映像を選択表示するための制御操作と監視映像を表示するための操作画面の表示とをそれぞれ行うことができる（図４および図５参照）。
【００２２】
なお、前述した実施例においては、監視場所を選択する操作画面３４として、監視場所（コード番号２２）に関するデータリストを表示する場合について説明したが、例えば図７に示すように、表示画面３０全体を操作画面として、複数の監視場所ないし監視位置Ａ〜Ｃを地図上の位置として画像表示するように設定したり、あるいは図８に示すように、以前に撮影した複数の監視場所ないし監視位置Ａ〜Ｃにおける監視映像の一部からなる静止画像をそれぞれカタログ表示として画像表示するように設定することもできる。
【００２３】
この場合、前記各監視場所ないし監視位置Ａ〜Ｃの指定により、直ちに選択された監視場所の監視映像を表示画面３０全体に表示するように設定することが可能となるばかりでなく、前述したように、オペレータが要求する場所の監視映像の最優先かつ迅速な取得をより簡便に実現し得ると共に、オペレータの監視映像に対する直感的判断をより一層満足させることが可能となる。
【００２４】
また、前述した実施例においては、監視カメラの旋回制御動作については、予めプリセットされた制御データに基づいて制御されるよう設定されているが、その後必要に応じて、映像表示画面３２を確認しながら手動による遠隔操作によって監視カメラを旋回動作させることができることは勿論である。
【００２５】
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができることは勿論である。
【００２６】
【発明の効果】
前述した実施例から明らかな通り、本発明に係るカメラ監視システムによれば、旋回機能を有する監視カメラを含む複数の監視カメラを使用して複数の監視場所に対する監視映像を選択表示するように構成したカメラ監視システムにおいて、複数の監視場所ないし監視位置とそれぞれ対応して設置された監視カメラとその監視方向とを指定する制御データをプリセットした検索テーブルを設定し、監視映像を選択表示する操作画面に、前記検索テーブルに設定された複数の監視場所ないし監視位置に関するデータを表示し、前記操作画面に表示された監視場所ないし監視位置に関するデータを選択指定することにより、前記検索テーブルに基づいて対応し制御される監視カメラによって監視映像を表示するよう構成することにより、操作画面上において監視方向を含めた監視場所等の選択指定による簡便な操作手順によって、所望の監視映像を直ちに表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るカメラ監視システムの一実施例として複数の監視場所に対するそれぞれ監視カメラの設置状態を示す説明図である。
【図２】本発明に係るカメラ監視システムのシステム構成例を示す概略ブロック結線図である。
【図３】本発明に係るカメラ監視システムにおいて、監視場所と監視カメラおよびその監視方向との関係について設定した、検索テーブルのフォーマットの設定例を示す説明図である。
【図４】本発明に係るカメラ監視システムにおける監視場所の選択を行うための操作プログラムのフローチャート図である。
【図５】本発明に係るカメラ監視システムにおける表示画面上に、監視場所の選択を行うためのデータリストを表示した操作画面を示す説明図である。
【図６】本発明に係るカメラ監視システムにおいて、監視場所と監視カメラおよびその監視方向との関係について設定した、検索テーブルのフォーマットの別の設定例を示す説明図である。
【図７】本発明に係るカメラ監視システムにおける表示画面上に、監視場所の選択を行うためのデータを地図上に画像表示した操作画面を示す説明図である。
【図８】本発明に係るカメラ監視システムにおける表示画面上に、監視場所の選択を行うためのデータを以前に撮影した監視場所の監視映像の一部からなる静止画像をカタログ表示した操作画面を示す説明図である。
【符号の説明】
１０−１、１０−２ 監視カメラ
１２ 映像伝送部
１４ 映像表示部
１６ 制御部
１８ 操作部
２０、２０′ 検索テーブル
２２ 監視場所の指定
２３ 監視場所の指定
２４ 監視位置の指定
２６ カメラの旋回方向の指定
２８ 監視カメラの指定
３０ 表示画面
３２ 映像表示画面
３４ 操作画面（監視場所のコード番号）
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数台の監視カメラを設置して所要の対象物についての監視を行うカメラ監視システムに係り、特に旋回機能を有する監視カメラを含む複数の監視カメラにより監視を行う場合において、複数の監視場所における監視映像および監視方向の選択操作を簡便に行うことができるカメラ監視システムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来において、所要の対象物についての監視を行う場合、それぞれ複数の設置場所において例えば旋回機能を有する監視カメラを含む複数台の監視カメラを設置して、適宜所望の監視映像を選択表示するように構成したカメラ監視システムが知られている。しかるに、従来のカメラ監視システムにおいて、所要の対象物についての監視を行うに際し、所望の監視場所における監視映像を選択表示させる場合、オペレータは、最初に監視カメラを選択し、この選択した監視カメラによる監視映像を表示させた後、所望の監視場所ないし監視位置となるように、旋回機能を有する監視カメラについて遠隔制御により旋回操作して監視カメラの監視方向を設定するように構成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来のカメラ監視システムにおいては、所要の対象物の監視を行うための監視映像を選択表示するに際し、オペレータは、まず監視カメラを選択してその映像を表示させた後、適宜遠隔制御により監視カメラを旋回させて、所望の監視場所ないし監視位置における監視映像を表示させるものであった。このため、従来のカメラ監視システムにおいては、オペレータが監視映像の選択切り替え操作を頻繁に行うような場合には、監視カメラの選択操作とその旋回操作とを順次行う必要があり、操作手順が煩雑化し監視作業が面倒となる難点がある。
【０００４】
そこで、本発明者は、鋭意研究並びに検討を重ねた結果、旋回機能を有する監視カメラを含む複数の監視カメラを使用して、複数の監視場所ないし監視位置に対する監視映像を選択表示するように構成したカメラ監視システムにおいて、監視映像の選択切り替え操作を行うに際し、操作画面上において監視方向を含めた監視場所ないし監視位置の選択指定ができるように設定することにより、操作手順を著しく簡略化することができ、オペレータは従来のような監視カメラの選択やその旋回操作について意識することなく、所望の監視場所ないし監視位置の監視映像を容易に表示させることができるカメラ監視システムが得られることを突き止めた。
【０００５】
すなわち、本発明においては、監視映像を表示させる操作画面上に表示する監視場所ないし監視位置と関連させて、監視場所に最も適した監視カメラと、その監視方向に適応した監視カメラの旋回操作を行うための制御値とを、それぞれプリセットした検索テーブルを設定することにより、オペレータは操作画面上において監視場所ないし監視位置を選択指定することにより、直ちに所望の監視映像を簡便かつ容易に表示させることが可能となる。
【０００６】
従って、本発明の目的は、旋回機能を有する監視カメラを含む複数の監視カメラを使用して複数の監視場所に対する監視を行うカメラ監視システムにおいて、操作画面上において監視方向を含めた監視場所等の選択指定による簡便な操作手順によって、所望の監視映像を直ちに表示させることができるカメラ監視システムを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明に係るカメラ監視システムは、旋回機能を有する監視カメラを含む複数の監視カメラを使用して複数の監視場所に対する監視映像を選択表示するように構成したカメラ監視システムにおいて、複数の監視場所ないし監視位置とそれぞれ対応して設置された監視カメラとその監視方向とを指定する制御データをプリセットした検索テーブルと、監視映像を選択表示する操作画面に、前記検索テーブルに設定された複数の監視場所ないし監視位置に関するデータとして、監視場所を数字コードと名称文字列によって表示し、監視場所が選択された場合に監視位置リストを「カメラ」の文字列で終わる名称文字列により表示装置の操作画面に表示する第１の表制御手段と、前記操作画面に表示された監視場所ないし監視位置に関するデータの選択指定に基づき、前記検索テーブルにおける対応した監視カメラによる監視場所と監視位置の映像を得て、前記表示装置の映像表示画面に監視映像を表示する第２の表示制御手段とを具備したしたことを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るカメラ監視システムの実施例につき、添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
【００１２】
図１および図２は、本発明に係るカメラ監視システムの一実施例を示すものであって、図１は複数の監視場所に対するそれぞれ監視カメラの設置状態を示す説明図、図２はカメラ監視システムのシステム構成を示す概略ブロック結線図である。しかるに、本実施例におけるカメラ監視システムは、図１に示すように、例えば旋回機能を有する第１の監視カメラ１０−１と、所定位置に固定された第２の監視カメラ１０−２とを設置し、前記第１の監視カメラ１０−１によって監視場所Ａおよび監視場所Ｂをそれぞれ旋回可能に監視し得るよう構成されている。また、監視場所Ｃに対しては、第２の監視カメラ１０−２によって監視し得るよう構成されている。
【００１３】
また、本発明に係るカメラ監視システムは、図２に示すように、前記第１および第２の監視カメラ１０−１、１０−２に対し、映像伝送部１２、映像表示部１４、制御部１６および操作部１８を接続配置したシステム構成からなる。この場合、前記各監視カメラ１０−１、１０−２により撮影された監視映像は、映像伝送部１２を介して適宜選択され、映像表示部１４へ伝送されて所定の表示画面に表示することができる。一方、監視映像の選択による監視カメラおよびその監視方向の指定に際しては、操作部１８より制御部１６を介して伝送される制御信号によって所定の監視カメラに対して制御指示が行われる。
【００１４】
（検索テーブルの設定例１）
そこで、本発明においては、所望の監視映像について選択表示を行うために、図３に示すような検索テーブル２０を設定する。すなわち、本実施例における検索テーブル２０は、監視場所の指定２２、監視位置の指定２４、監視カメラの指定２８およびそのカメラの旋回方向の指定２６についての相互関係と、その制御内容についてそれぞれ設定したものである。例えば、監視場所の指定２２については数字等のコード番号として設定すると共に、共通の監視場所の指定２２において、適宜複数の名称文字列からなる監視位置の指定２４を行うことができる。そして、前記監視位置の指定２４に対応してそれぞれ適切な位置の監視カメラの指定２８がカメラ番号によりなされ、さらに必要に応じて指定された監視カメラの旋回方向とその制御動作に関する制御値がプリセットされ、それぞれカメラの旋回方向の指定（プリセット番号）２６として設定されている。
【００１５】
次に、前記構成からなる本実施例のカメラ監視システムにおいて、監視映像を選択表示するための制御操作と、監視映像を表示するための表示画面および操作画面の構成例について、図４および図５を参照しながら説明する。
【００１６】
図５は、監視映像を表示するための表示画面３０を示すものであって、この表示画面３０は、監視映像の映像表示画面３２と共に、指定すべき監視場所（コード番号２２）に関するデータリストからなる操作画面３４とを、同時に表示した構成からなる。
【００１７】
そこで、図４に示す制御操作プログラムのフローチャート図に基づいて、本実施例のカメラ監視システムによる監視映像の選択表示操作について説明する。まず表示画面３０においては、図５に示すように、指定すべき監視場所（コード番号２２）に関するデータリストが操作画面３４に表示される（ＳＴＥＰ−１）。次いで、表示された操作画面３４において所望の監視場所の選択を行うと（ＳＴＥＰ−２）、前述した図３に示す検索テーブル２０に基づいて、選択された監視場所に対応する監視カメラが指定される（ＳＴＥＰ−３）と共に、前記操作画面３４には、例えば図３に示す監視位置の指定２４に関するデータリストが表示される（ＳＴＥＰ−４）。
【００１８】
このようにして表示された操作画面３４において所望の監視位置の選択を行うと（ＳＴＥＰ−５）、前述した図３に示す検索テーブル２０に基づいて、選択された監視位置に対応する監視カメラがプリセットされた制御データに基づいて旋回制御動作が行われて、映像表示画面３２に選択された監視場所の監視映像を直ちに表示させることができる（ＳＴＥＰ−６）。
【００１９】
このようにして、本実施例のカメラ監視システムにおいては、まず最初に監視場所の選択を行うことにより、オペレータが要求する場所の監視映像の取得を最優先に迅速に実現することができ、オペレータの監視映像に対する直感的判断を満足させることができる。次いで、取得された監視映像から監視すべき方向の選択を行うことにより、監視映像に対する必要かつ詳細な検討を加えることが可能となる。
【００２０】
（検索テーブルの設定例２）
図６は、検索テーブル２０′の別の設定例を示すものである。すなわち、本実施例における検索テーブル２０′は、監視場所の指定（コード番号）２２、監視場所の指定（名称文字列）２３、監視位置の指定（名称文字列）２４、監視カメラの指定（カメラ番号）２８およびそのカメラの旋回方向の指定（プリセット番号）２６についての相互関係と、その制御内容についてそれぞれ設定したものである。
【００２１】
このように設定した検索テーブル２０′によっても、前述した検索テーブル２０と同様に、監視映像を選択表示するための制御操作と監視映像を表示するための操作画面の表示とをそれぞれ行うことができる（図４および図５参照）。
【００２２】
なお、前述した実施例においては、監視場所を選択する操作画面３４として、監視場所（コード番号２２）に関するデータリストを表示する場合について説明したが、例えば図７に示すように、表示画面３０全体を操作画面として、複数の監視場所ないし監視位置Ａ〜Ｃを地図上の位置として画像表示するように設定したり、あるいは図８に示すように、以前に撮影した複数の監視場所ないし監視位置Ａ〜Ｃにおける監視映像の一部からなる静止画像をそれぞれカタログ表示として画像表示するように設定することもできる。
【００２３】
この場合、前記各監視場所ないし監視位置Ａ〜Ｃの指定により、直ちに選択された監視場所の監視映像を表示画面３０全体に表示するように設定することが可能となるばかりでなく、前述したように、オペレータが要求する場所の監視映像の最優先かつ迅速な取得をより簡便に実現し得ると共に、オペレータの監視映像に対する直感的判断をより一層満足させることが可能となる。
【００２４】
また、前述した実施例においては、監視カメラの旋回制御動作については、予めプリセットされた制御データに基づいて制御されるよう設定されているが、その後必要に応じて、映像表示画面３２を確認しながら手動による遠隔操作によって監視カメラを旋回動作させることができることは勿論である。
【００２５】
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができることは勿論である。
【００２６】
【発明の効果】
前述した実施例から明らかな通り、本発明に係るカメラ監視システムによれば、旋回機能を有する監視カメラを含む複数の監視カメラを使用して複数の監視場所に対する監視映像を選択表示するように構成したカメラ監視システムにおいて、複数の監視場所ないし監視位置とそれぞれ対応して設置された監視カメラとその監視方向とを指定する制御データをプリセットした検索テーブルを設定し、監視映像を選択表示する操作画面に、前記検索テーブルに設定された複数の監視場所ないし監視位置に関するデータを表示し、前記操作画面に表示された監視場所ないし監視位置に関するデータを選択指定することにより、前記検索テーブルに基づいて対応し制御される監視カメラによって監視映像を表示するよう構成することにより、操作画面上において監視方向を含めた監視場所等の選択指定による簡便な操作手順によって、所望の監視映像を直ちに表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るカメラ監視システムの一実施例として複数の監視場所に対するそれぞれ監視カメラの設置状態を示す説明図である。
【図２】本発明に係るカメラ監視システムのシステム構成例を示す概略ブロック結線図である。
【図３】本発明に係るカメラ監視システムにおいて、監視場所と監視カメラおよびその監視方向との関係について設定した、検索テーブルのフォーマットの設定例を示す説明図である。
【図４】本発明に係るカメラ監視システムにおける監視場所の選択を行うための操作プログラムのフローチャート図である。
【図５】本発明に係るカメラ監視システムにおける表示画面上に、監視場所の選択を行うためのデータリストを表示した操作画面を示す説明図である。
【図６】本発明に係るカメラ監視システムにおいて、監視場所と監視カメラおよびその監視方向との関係について設定した、検索テーブルのフォーマットの別の設定例を示す説明図である。
【図７】本発明に係るカメラ監視システムにおける表示画面上に、監視場所の選択を行うためのデータを地図上に画像表示した操作画面を示す説明図である。
【図８】本発明に係るカメラ監視システムにおける表示画面上に、監視場所の選択を行うためのデータを以前に撮影した監視場所の監視映像の一部からなる静止画像をカタログ表示した操作画面を示す説明図である。
【符号の説明】
１０−１、１０−２ 監視カメラ
１２ 映像伝送部
１４ 映像表示部
１６ 制御部
１８ 操作部
２０、２０′ 検索テーブル
２２ 監視場所の指定
２３ 監視場所の指定
２４ 監視位置の指定
２６ カメラの旋回方向の指定
２８ 監視カメラの指定
３０ 表示画面
３２ 映像表示画面
３４ 操作画面（監視場所のコード番号）
Claims (1)
- 旋回機能を有する監視カメラを含む複数の監視カメラを使用して複数の監視場所に対する監視映像を選択表示するように構成したカメラ監視システムにおいて、
複数の監視場所ないし監視位置とそれぞれ対応して設置された監視カメラとその監視方向とを指定する制御データをプリセットした検索テーブルと、
監視映像を選択表示する操作画面に、前記検索テーブルに設定された複数の監視場所ないし監視位置に関するデータとして、監視場所を数字コードと名称文字列によって表示し、監視場所が選択された場合に監視位置リストを「カメラ」の文字列で終わる名称文字列により表示装置の操作画面に表示する第１の表制御手段と、
前記操作画面に表示された監視場所ないし監視位置に関するデータの選択指定に基づき、前記検索テーブルにおける対応した監視カメラによる監視場所と監視位置の映像を得て、前記表示装置の映像表示画面に監視映像を表示する第２の表示制御手段と
を具備したしたことを特徴とするカメラ監視システム。
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|---|---|---|---|
| JP2001194672A JP4919544B2 (ja) | 2001-06-27 | 2001-06-27 | カメラ監視システム |
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|---|---|
| JP2003009138A JP2003009138A (ja) | 2003-01-10 |
| JP4919544B2 true JP4919544B2 (ja) | 2012-04-18 |
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ID=19032766
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001194672A Expired - Lifetime JP4919544B2 (ja) | 2001-06-27 | 2001-06-27 | カメラ監視システム |
Country Status (1)
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| JP5288990B2 (ja) | 2008-10-24 | 2013-09-11 | キヤノン株式会社 | 情報処理装置及びステープル属性設定方法 |
| JP5772360B2 (ja) * | 2011-08-03 | 2015-09-02 | カシオ計算機株式会社 | 端末監視装置及び端末監視システム並びにプログラム |
| JP6112145B2 (ja) * | 2015-06-24 | 2017-04-12 | カシオ計算機株式会社 | 端末制御装置及びプログラム |
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