JP4918818B2 - 車両用走行支援装置 - Google Patents
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Description
車両外部の環境情報を取得することにより車両の走行支援を行う車両用走行支援装置であって、
前記環境情報に応じて車両の走行支援に必要な走行支援制御量を決定する制御量決定手段と、
前記環境情報の信頼性を評価する環境情報評価手段とを備え、
運転者の介入操作があり且つ前記環境情報評価手段によって前記信頼性が高いと判断される場合、前記制御量決定手段によって決定された走行支援制御量を小さくする、ことを特徴とする。
[第1の動作例]
図7は、本実施形態の車両用走行支援装置の第1の動作例を示すフローである。自動操舵制御中において、制御装置1は、マーカセンサ11によって検出された横位置Dや車速センサ13によって検出された車速VSPやヨーレートセンサ19によって検出されたヨーレートYRなどのセンサ情報を取得する(ステップ10)。制御装置1の基本ステア制御量演算部20は、ステップ10で取得したセンサ情報に基づいて基本ステア制御電流指令値Iaを演算する(ステップ12)。
[数1]
β=∫{(横G−ヨーレート×車速)/車速}dt
によって演算可能である。
[第2の動作例]
図9は、本実施形態の車両用走行支援装置の第2の動作例を示すフローである。自動操舵制御中において、制御装置1は、マーカセンサ11によって検出された横位置Dや車速センサ13によって検出された車速VSPやヨーレートセンサ19によって検出されたヨーレートYRなどのセンサ情報を取得する(ステップ50)。制御装置1の基本ステア制御量演算部20は、ステップ50で取得したセンサ情報に基づいて基本ステア制御電流指令値Iaを演算する(ステップ52)。
環境情報評価部29によってインフラ情報の信頼性が高いと判断された場合には、ドライバーのステアリング操作を一律に制限するのではなく(図7のステップ20)、基本ステア制御電流指令値Iaとアシスト制御電流指令値Ibの調停を行うことによって、ドライバーのステアリング操作を制限するかしないかを決定することができる。
例えば、本発明の実施例は、
車両外部の環境情報を取得することにより車両の走行支援を行う車両用走行支援装置であって、
前記環境情報に応じて車両の走行支援に必要な走行支援制御量を決定する制御量決定手段と、
前記環境情報の信頼性を評価する環境情報評価手段と、
前記制御量決定手段によって決定された走行支援制御量を変更する制御量変更手段とを有し、
前記制御量変更手段は、前記環境情報評価手段によって得られた信頼性が低い場合には高い場合に比して運転者の介入操作が車両挙動に反映されやすくなるように前記走行支援制御量を変更することを特徴とする。これにより、車両外部の環境情報の信頼性が低ければ、その環境情報に基づいて決定された自動走行の支援制御量よりも運転者の介入操作を優先するほうが望ましいとして、運転者の意思を反映した支援制御量に基づく走行支援制御を実行することが可能となる。
ここで、本発明の実施例は、
車両の挙動状態を検出する挙動検出手段と、
前記挙動検出手段により検出された挙動状態に基づいて車両の挙動が不安定である状態を判定する挙動判定手段と、
運転者の介入操作が車両挙動に反映されやすくなるように前記走行支援制御量が変更されたときに前記挙動判定手段により車両の挙動が不安定である状態と判定された場合車両の挙動を安定化させる動作を行う挙動安定化手段とを備えてもよい。これにより、運転者の介入操作を優先したことによって車両の挙動が不安定になったとしても、車両の挙動を安定化させることができる。
また、本発明の実施例は、
車両外部の環境情報を取得することにより車両の走行支援を行う車両用走行支援装置であって、
前記環境情報に応じて車両の走行支援に必要な走行支援制御量を決定する制御量決定手段と、
前記環境情報の信頼性を評価する環境情報評価手段とを有し、
前記環境情報評価手段によって得られた信頼性が高い場合には低い場合に比して前記制御量決定手段によって決定された走行支援制御量に与える影響が少なくなるように運転者の介入操作に基づく所定の運転操作量が制限されることを特徴とする。これにより、車両外部の環境情報の信頼性が高ければ、運転者の介入操作よりもその環境情報に基づいて決定された自動走行の支援制御量を優先するほうが望ましいとして、運転者の意思が支援制御量に影響を与えないように制限して、当該支援制御量に基づく走行支援制御を実行することが可能となる。この場合、運転者の意思が制限されているので、運転者の介入操作に伴う車両挙動の急変も防ぐことができる。
ここで、前記所定の運転操作量の制限は、当該運転操作量の単位時間当たりの変化量の抑制によって行われるようにしてよい。例えば、ステアリングホイールの操舵角の変化量を抑制することで、運転者の操舵動作は制限される。つまり、操舵角の微分値である操舵角速度が増えるにつれて操舵方向と反対方向の反力を付与すれば、運転者の操舵動作は制限される。
また、前記環境情報は所定間隔毎に取得され、前記環境情報評価手段は、今回取得した環境情報と前回取得した環境情報の連続性を評価し、前記連続性が低いと評価される場合には高いと評価される場合に比して前記信頼性を低いと評価するようにしてもよい。これにより、今回と前回の環境情報の乖離が大きい場合には、そのとき取得した環境情報の信頼性が低いと判断できる。また、そのとき取得した環境情報をノイズとみなして新たに信頼性を評価することもできる。
なお、前記環境情報は、路側に所定距離毎に設置されたインフラから取得されるものであれば、そのようなインフラから取得できる情報の連続性は高い(前回と今回との乖離が小さい)傾向があるため、連続性が低い場合には信頼できない情報が含まれていると判断することができる。
また、前記走行支援は操舵支援であって、前記運転者の介入操作は運転者のステアリング操作であると好適である。つまり、運転者のステアリング操作の意思を反映したステアリング操舵支援制御量に基づく自動操舵支援制御を実行することが可能となる。また、運転者のステアリング操作の意思が操舵支援制御量に影響を与えないように制限して、当該操舵支援制御量に基づく自動操舵支援制御を実行することが可能となるとともに、運転者の不必要なステアリング操作の介入によって車両の挙動の急変を抑えることができる。
2 車両挙動安定化装置
4 トルクセンサ
5 ラックバー
7 ギヤモータ
11 マーカセンサ
12 操舵角センサ
13 車速センサ
14 加速度センサ
19 ヨーレートセンサ
15 通信部
20 基本ステア制御量演算部
21 ドライバー操舵量演算部
29 環境情報評価部
50 走行路
100 車両
201,202,203 通信コイル
300 道路管理センタ
M 磁気マーカ
Claims (6)
- 車両外部の環境情報を取得することにより車両の走行支援を行う車両用走行支援装置であって、
前記環境情報に応じて車両の走行支援に必要な走行支援制御量を決定する制御量決定手段と、
前記環境情報の信頼性を評価する環境情報評価手段とを備え、
運転者の介入操作があり且つ前記環境情報評価手段によって前記信頼性が高いと判断される場合、前記制御量決定手段によって決定された走行支援制御量を小さくする、ことを特徴とする、車両用走行支援装置。 - 運転者の介入操作があり且つ前記環境情報評価手段によって前記信頼性が高いと判断される場合、前記制御量決定手段によって決定された走行支援制御量を小さくし、前記介入操作を車両の挙動に反映させる、請求項1に記載の車両用走行支援装置。
- 運転者の介入操作があり且つ前記環境情報評価手段によって前記信頼性が高いと判断される場合、前記制御量決定手段によって決定された走行支援制御量を小さくし、前記制御量決定手段によって決定された走行支援制御量よりも前記介入操作を車両の挙動に反映させる、請求項2に記載の車両用走行支援装置。
- 運転者の介入操作があり且つ前記環境情報評価手段によって前記信頼性が高いと判断される場合、前記制御量決定手段によって決定された走行支援制御量を徐々に小さくし、前記介入操作のみを最終的に車両の挙動に反映させる、請求項3に記載の車両用走行支援装置。
- 車両の挙動状態を検出する挙動検出手段と、
前記挙動検出手段により検出された挙動状態に基づいて車両の挙動が不安定である状態を判定する挙動判定手段と、
運転者の介入操作が車両挙動に反映されやすくなるように前記走行支援制御量が変更されたときに前記挙動判定手段により車両の挙動が不安定である状態と判定された場合車両の挙動を安定化させる動作を行う挙動安定化手段とを備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用走行支援装置。 - 前記走行支援は操舵支援であって、前記運転者の介入操作は運転者のステアリング操作である、請求項1から5のいずれか一項に記載の車両用走行支援装置。
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