JP2003040132A - 走行レーン逸脱防止装置 - Google Patents

走行レーン逸脱防止装置

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JP2003040132A
JP2003040132A JP2001228188A JP2001228188A JP2003040132A JP 2003040132 A JP2003040132 A JP 2003040132A JP 2001228188 A JP2001228188 A JP 2001228188A JP 2001228188 A JP2001228188 A JP 2001228188A JP 2003040132 A JP2003040132 A JP 2003040132A
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JP2001228188A
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Takashi Ota
貴志 太田
Yasuo Motoyama
廉夫 本山
Saikan Ri
載寛 李
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Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行レーン逸脱防止装置に関し、走行レーン
逸脱防止サポートを中止する際に車両の挙動の変化を抑
制してドライバによる操舵対応に円滑に移行できるよう
にする。 【解決手段】 走行レーン情報検出手段31による検出
情報に基づいて操舵アクチュエータ3を制御して操舵系
に所要の操舵用制御トルクを付与し自車両を走行レーン
内に保持する制御手段14とそなえ、自車両に対する走
行レーンの位置情報を検出可能な状態から検出不能な状
態になると、制御手段14が、該車両挙動検出手段2
2,23により検出された自車両の挙動情報に基づいて
自車両の挙動変化を抑制できるように操舵用制御トルク
を設定し、この操舵用制御トルクを漸減させていって操
舵用制御トルクの操舵系への付与を停止するように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の走行レーン
逸脱防止のためにドライバをサポートする走行レーン逸
脱防止装置に関し、特に、走行レーン逸脱防止のために
必要な走行レーンの車両に対する位置情報を検出する手
段をそなえた、走行レーン逸脱防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車において運転を支援するシ
ステムの1つとして、車両を走行レーン内にキープさせ
るようにドライバの操舵をアシストする走行レーン逸脱
防止装置が実用化されている。このような走行レーン逸
脱防止装置では、ステアリングシャフトに操舵トルクを
加え操舵輪を転舵する操舵アクチュエータと、車載カメ
ラ(CCDカメラ)の画像等に基づいて自車両を走行中
の車線(走行レーン又は単にレーンともいう)内に保持
するために必要な操舵用制御トルクを設定する制御トル
ク設定手段と、この制御トルク設定手段で設定された操
舵用制御トルクがステアリングシャフトに付与されるよ
うに操舵アクチュエータを制御する制御手段とをそなえ
ている。
【0003】これによって、ドライバが自車両を走行レ
ーンに保持させるための適切な操作を行なわない場合に
も、操舵アクチュエータを通じて操舵系(ステアリング
シャフト)に適切な操舵トルクが加えられ、自車両が走
行レーンに保持されるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、走行レーン
逸脱防止装置では、操舵用制御トルクを設定するため
に、車載のCCDカメラ等の自車両に対する走行レーン
の位置情報を検出する手段が必須であるが、CCDカメ
ラの場合、撮影した画像から道路上の白線を認識してこ
れに基づいて走行レーンの特徴や走行レーンと自車両と
の位置関係等を認識する。
【0005】しかしながら、カメラ画像は降雨時や降雪
時などの天候や、朝日や夕日が逆光となるなどの時間帯
によっては、道路上の白線を正確に認識できない場合が
ある。また、道路上の白線が消えかかっていたり、合流
箇所や分岐箇所のように通常の白線とは異なる形状の白
線が路側に存在したりしても、道路上の白線を正確に認
識できないことがある。
【0006】そこで、道路上の白線を検出するCCDカ
メラのほかに、道路の側壁までの距離を検出するレーザ
レーダを自車両の左右に設け、CCDカメラが白線を検
出する場合にはこれに基づいて操舵制御するが、白線を
検出できない場合には、レーザレーダが検出する側壁ま
での距離に基づいて操舵制御する技術も開発されてい
る。
【0007】しかし、このように側壁までの距離に基づ
いて操舵制御する技術も、側壁が走行レーンに対して所
定の位置関係で存在することが必須条件であり、待避所
やインターチェンジなどで側壁までの距竈が不連続な場
合があり、安定した誘導制御が難しくなることがある。
いずれにしても、現状では、自車両に対するの走行レー
ン位置情報等の検出が不可能になることがある。
【0008】この場合には、走行レーン逸脱防止サポー
トを実施できなくなってしまうが、走行レーン逸脱防止
サポートを突然中止すると、即ち、操舵アクチュエータ
を通じて操舵系に加えられていた操舵トルクを突然解除
してしまうと、突然の変化にドライバが戸惑ってしまう
ことが考えられる。特に、カーブ走行中などに操舵アク
チュエータを通じて操舵系に加えられていた操舵トルク
を突然解除してしまうと、セルフアライメントトルクに
より操舵系が急に中立状態に戻ってしまい、車両挙動が
それまでのものと変化しドライバに混乱を与えるおそれ
がある。
【0009】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、走行レーン逸脱防止サポートを中止する際に車両
の挙動の変化を抑制してドライバによる操舵対応に円滑
に移行できるようにした、走行レーン逸脱防止装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の走行
レーン逸脱防止装置(請求項1)では、走行レーン情報
検出手段が、自車両に対する走行レーンの位置情報を検
出すると、制御手段が、該走行レーン情報検出手段によ
る検出情報に基づいて、操舵系に操舵用制御トルクを加
える操舵アクチュエータを制御して該操舵系に所要の操
舵用制御トルクを付与し該自車両を走行レーン内に保持
する。該制御手段では、該走行レーン情報検出手段が上
記の自車両に対する走行レーンの位置情報を検出可能な
状態から検出不能な状態になると、該車両挙動検出手段
により検出された該自車両の挙動情報に基づいて該自車
両の挙動変化を抑制できるように該操舵用制御トルクを
設定し、該操舵用制御トルクを漸減させていき該操舵用
制御トルクの該操舵系への付与を停止する(請求項
1)。
【0011】したがって、位置情報検出手段により自車
両に対する走行レーンの位置情報を検出できなくなって
も、自車両の挙動が変化しないようにしながら徐々に操
舵用制御トルクを減少させるため、自車両の挙動を安定
させながら該操舵用制御トルクの該操舵系への付与を停
止することができ、該操舵用制御トルクによる操舵制御
からドライバが加える操舵トルクによる操舵制御に円滑
に移行し易くなる。
【0012】該車両挙動検出手段は、該自車両の挙動と
してヨーレイトとハンドル角とを検出することが好まし
く、該制御手段は、該走行レーン情報検出手段が上記の
自車両に対する走行レーンの位置情報を検出不能な状態
になると、予め設定された該自車両のヨーレイト及びハ
ンドル角と該操舵用制御トルクとの対応関係に基づいて
該車両挙動検出手段により検出された自車両のヨーレイ
ト及びハンドル角から車両挙動対応操舵用制御トルクを
設定し、該車両挙動対応操舵用制御トルクに補正係数を
乗算することによって該操舵用制御トルクを算出し、該
補正係数を漸減させていくことが好ましい(請求項
2)。
【0013】これにより、自車両の挙動変化を抑制しな
がら、操舵用制御トルクを確実に漸減させ、該操舵用制
御トルクの該操舵系への付与停止、即ち、走行レーン逸
脱防止サポートの停止を行なうことができる。さらに、
該制御手段は、該走行レーン情報検出手段が自車両に対
する走行レーンの位置情報を検出不能な状態から検出可
能な状態になると、該走行レーンの位置情報から該自車
両が該走行レーン内の所定位置を保持するための位置対
応操舵用制御トルクを設定し、該位置対応操舵用制御ト
ルクに第1補正係数を乗算した値と該車両挙動対応操舵
用制御トルクに第2補正係数を乗算した値とを加算する
ことによって該操舵用制御トルクを算出し、該第1補正
係数を漸増させるとともに該第2補正係数を漸減させて
いくことが好ましい(請求項3)。
【0014】これにより、自車両の挙動変化を抑制しな
がら、操舵用制御トルクを確実に漸増させ、走行レーン
逸脱防止サポートを開始することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。図1〜図4は本発明の一実施
形態としての走行レーン逸脱防止装置を示すものであ
る。図1,図2に示すように、本走行レーン逸脱防止装
置を有する車両(自動車)には、ステアリングホイール
(以下、ハンドルという)1に結合されたステアリング
シャフト2と、このステアリングシャフト2に付設され
ステアリングシャフト2に回転トルク(操舵トルク)を
加える操舵アクチュエータ3と、ステアリングシャフト
2に加えられた操舵力(操舵トルク)に応じて操舵力を
アシストするパワーステアリング機構(パワステ機構と
も言う)4とがそなえられる。パワステ機構4は、パワ
ステ制御バルブを電子制御することによって操舵をアシ
ストする油圧の大きさを制御しうる電子制御式油圧パワ
ーステアリング機構として構成されている。
【0016】本実施形態にかかる走行レーン逸脱防止装
置10は、図1,図2に示すように、上記の操舵アクチ
ュエータ3と、所定距離だけ前方における自車両の走行
車線内での横ずれ量yfを推定する横ずれ量推定手段1
1と、所定距離だけ前方における自車両の走行車線方向
に対するヨー角Θfを推定するヨー角推定手段12と、
所定距離だけ前方における走行車線の道路曲率ρfを推
定する道路曲率推定手段13と、自車両の車速Vを検出
する車速検出手段(車両挙動検出手段)21と、自車両
のハンドル角αを検出するハンドル角検出手段(車両挙
動検出手段)22と、自車両のヨーレイトrを検出する
ヨーレイト検出手段(車両挙動検出手段)23と、これ
らの各推定手段11,12,13からの推定情報及び各
検出手段21,22,23からの検出情報に基づいて操
舵アクチュエータ3を制御する操舵制御手段14と、走
行レーン逸脱防止サポートを行なうか否かをドライバが
設定する制御スイッチ33とをそなえている。
【0017】横ずれ量推定手段11,ヨー角推定手段1
2,道路曲率推定手段13,及び制御手段14は、EC
U5内の機能要素としてそなえられる。操舵アクチュエ
ータ3は、電動モータ(DCモータ)によってステアリ
ングシャフト2に回転トルク(操舵トルク)を加えドラ
イバがハンドル1に操舵力(操舵トルク)を加えなくと
も操舵輪を転舵することができるようになっている。操
舵アクチュエータ3とステアリングシャフト2との間に
は、制御手段14によって断接を制御される電磁クラッ
チ7が介装されており、操舵アクチュエータ3とステア
リングシャフト2との間を切り離すことができるように
なっている。
【0018】横ずれ量推定手段11,ヨー角推定手段1
2,及び道路曲率推定手段13は、いずれも車両に装備
されたレーン認識カメラ(走行レーン情報検出手段)3
1により撮影された画像情報に基づいてそれぞれの処理
を行なう。レーン認識カメラ31はCCDカメラ等のテ
レビカメラであって、車両の前方の道路上を撮影しうる
ように車両前部に設けられ、自車両に対する走行レーン
の位置情報を検出するようになっている。
【0019】このため、ECU5内には、レーン認識カ
メラ31により撮影された画像情報を処理して道路上の
白線を認識する白線認識手段15がそなえられている。
この白線認識手段15では、撮影された画像情報に対し
て横方向に輝度変化を探索するなど公知の方法(例えば
特開平11−147481号公報に開示されている)で
画像内の白線を認識する。
【0020】すなわち、白線認識手段15では、白線は
他の道路面よりも輝度が高い点に着目して、画像の横方
向に輝度変化の大きい個所が所定距離(白線の幅に相当
する距離)以内に2点並んでいたらこの間に白線がある
ものと想定して、このような横方向への白線候補点の探
索を画像の各上下位置において多数行なうことにより、
自車両前方の道路上の白線を遠方まで認識することがで
きる。
【0021】白線認識手段15では、さらに、例えば画
像を幾何学的に平面視状態に置き換えることにより、図
1中に示すように、自車両前方の道路上の白線を平面視
で認識することができ自車両前方の道路上の白線と自車
両との関係を認識することができる。このようにして、
自車両前方の走行レーンを規定する左右の白線を認識
(又は推定)できると、例えば左右の白線の中点を結ん
だ直線又は曲線として自車両前方の走行レーンの中心線
を推定することができる。
【0022】ここでは、レーン認識カメラ31で白線を
認識できる状況であれば(即ち、自車両に対する走行レ
ーンの位置情報、又は走行レーンに対する自車両の位置
情報を検出可能であれば)、レーン認識カメラ31の情
報に基づいて以下の各値の推定を行なって、走行レーン
逸脱防止サポートを実施するようにしており、レーン認
識カメラ31で白線を認識できなくなれば(即ち、自車
両に対する走行レーンの位置情報、又は走行レーンに対
する自車両の位置情報を検出不能となれば)、走行レー
ン逸脱防止サポートを停止するようにしている。
【0023】ただし、走行レーン逸脱防止サポートの実
施状態と停止状態とを切り替える際には、車両の挙動変
化が大きくならないように操舵用制御トルクを設定し
て、走行レーン逸脱防止サポートを停止するようにして
いる。これについては後述する。横ずれ量推定手段11
では、自車両が現在の向きのまま所定距離前方まで直進
した場合に自車両の幅方向中心の走行レーン中心線から
の左右への横ずれ量(横ずれ距離)yfを、上記のよう
に推定した走行レーン(中心線又は白線)と自車両との
関係から推定する。この所定距離前方での自車両の横ず
れ量yfは、例えば、画像内の所定の高さ(自車両の所
定距離前方に相当する)における画像の左右中心と画像
内の走行レーンの中心線との位置関係から求めることも
できる。
【0024】ヨー角推定手段12では、自車両が現在の
向きのまま所定距離前方まで直進した場合における走行
レーンの方向と自車両の方向との角度(ヨー角)Θ
fを、上記のように推定した走行レーン(中心線又は白
線)と自車両との関係から推定する。このヨー角Θ
fは、例えば、上述のように認識した平面視状態での道
路上の道路中心線(或いは白線)の方向と自車両の方向
とから算出できる。
【0025】道路曲率推定手段13では、所定距離前方
における走行レーンの道路曲率ρfを、上記のように推
定した走行レーン(中心線又は白線)の形状から推定す
る。また、車速検出手段21は、車輪速センサで構成さ
れ、車輪速に基づいて車速を検出するようになってい
る。操舵制御手段14は、目標とする操舵用モータトル
ク(操舵用制御トルク)Tmを演算により設定する制御
トルク設定手段(制御トルク演算手段)14aと、操舵
アクチュエータ3のモータが制御トルク設定手段14a
で設定した操舵用モータトルクTmになるように制御指
令する指令手段14bとをそなえている。
【0026】制御トルク設定手段14aでは、横ずれ量
推定手段11で推定された横ずれ量yfと、ヨー角推定
手段12で推定されたヨー角Θfと、道路曲率推定手段
13で推定された道路曲率ρfと、車速検出手段21で
検出された自車両の車速Vと、ハンドル角検出手段22
で検出された自車両のハンドル角αと、ヨーレイト検出
手段23で検出された自車両のヨーレイトrとから、例
えば次式(1)で示すように、目標とする操舵用モータ
トルク(操舵トルク)の基本値Tmb1を算出する。式
(1)において、係数(走行レーン逸脱防止ゲイン)k
1,k2,k3,k4,k5は何れも定数である。
【0027】 Tmb1=k1・α+k2・r+k3・Θf+k4・yf+k5・V・ρf ・ ・ ・ ・ ・ ・ (1) 本実施形態では、レーン認識カメラ31で白線を認識で
きない場合(即ち、走行レーンに対する自車両の位置情
報を検出不能の場合)には、走行レーン逸脱防止サポー
トを停止するが、この走行レーン逸脱防止サポートの作
動から停止への切替時、及び、停止から作動への切替時
には、車両挙動の変化を抑えるように、車両挙動検出手
段であるハンドル角検出手段22及びヨーレイト検出手
段23からの情報(ハンドル角α,ヨーレイトr)に基
づいて操舵用モータトルク(操舵トルク)の基本値Tm
b2を次式(2)で示すように算出し、これに基づいて
操舵用モータトルク(操舵トルク)Tmを設定する。
【0028】なお、式(2)の係数(車両挙動変化抑制
ゲイン)f1,f2のうち、係数f1はハンドル角αを
保持するのに必要な操舵トルク(=f1・α)を算出す
べく、予めハンドル角αに対応して設定される定数であ
り、係数f2はヨーレイトrを保持するのに必要な操舵
トルク(=f2・r)を算出すべく、予めハンドル角r
に対応して設定される定数である。
【0029】 Tmb2=f1・α+f2・r ・ ・ ・ ・ ・ ・ (2) そして、操舵用モータトルク(操舵トルク)Tmbは、
レーン認識カメラ(走行レーン情報検出手段)31から
の情報に基づいた操舵用モータトルク基本値Tmb1
と、車両挙動検出手段(ハンドル角検出手段22及びヨ
ーレイト検出手段23)からの情報に基づいた操舵用モ
ータトルク基本値Tmb2に基づいて、次式(3)で示
すように算出する。
【0030】 Tmb=K・Tmb1+F・Tmb2 ・ ・ ・ ・ ・ ・ (3) ただし、上式(3)において、K,Fはいずれも0〜1
の間で可変の係数(所定ゲイン)である。走行レーン逸
脱防止サポートの実施条件が成立すればK=1,F=0
とされ、走行レーン逸脱防止サポートの実施条件が成立
しなければK=0,F=0とされ、走行レーン逸脱防止
サポートの実施条件が成立する状態と成立しない状態と
の切り替わり時には、係数K,Fは適宜漸減又は漸増さ
せるようにしている。
【0031】ここで、上記の走行レーン逸脱防止サポー
トの実施条件(操舵アクチュエータ3を用いて操舵トル
クを与える制御条件)を説明すると、この実施条件は、
制御スイッチ33がオン状態であること、レーン認
識カメラ31の画像情報が白線認識可能の状態であるこ
と(レーン認識カメラ31に基づいてそれぞれ上記の横
ずれ量yf,ヨー角Θf,道路曲率ρfが得られるこ
と)、自車両の車速Vが中高速領域にあること(V≧
V1,V1は例えば60km/h)、の3項目がいずれ
も成立することである。また、これらの条件,,
に、道路曲率半径(1/ρf)が所定曲率半径(例え
ば1000m)以上であること(急カーブでないこ
と)、を加えての4項目がいずれも成立することとして
も良い。
【0032】条件は、走行レーン逸脱防止サポートに
対するドライバの要求に基づいて制御を行なうようにす
ることで、運転中に走行レーン逸脱防止サポート制御を
違和感なく行なえるように設定している。条件は、走
行レーン逸脱防止サポートを行なう場合、レーン認識カ
メラ31による白線認識(レーン認識)は必須であるた
めに設定している。条件は、車速が低い場合にはドラ
イバの操舵意識が高く走行レーン逸脱防止サポートの必
要度が低いために設定している。条件は、急カーブで
はドライバの操舵意識が高く走行レーン逸脱防止サポー
トの必要度が低いために適宜設定する。
【0033】したがって、走行レーン逸脱防止サポート
の実施条件が成立している状態から成立しなくなるの
は、(1)制御スイッチ33がオンからオフになった場
合(条件不成立)、(2)レーン認識カメラ31の画
像情報が白線認識不能になった場合(条件不成立)、
(3)自車両の車速Vが所定車速V1未満に低下した場
合(条件不成立)、の何れかである。
【0034】走行レーン逸脱防止サポートの実施条件が
成立している状態から条件又はが不成立となった場
合には、レーン認識カメラ31の最新の画像情報を受け
ながらこれに基づいて白線認識を行なって、レーン認識
カメラ31の画像情報に基づく操舵用モータトルク基本
値Tmb1を求めるとともに、その係数Kを1から漸減
させていって係数Kを最終的には0にする。この場合、
ハンドル角検出手段22及びヨーレイト検出手段23か
らの車両挙動情報に基づいた操舵用モータトルク基本値
Tmb2の係数Fは、係数Kの漸減に応じて漸増させて
いって、係数Kが0になった後には漸減させて0にする
ようになっている。
【0035】一方、レーン認識カメラ31の画像情報が
白線認識不能になった場合(条件不成立)には、白線
認識が不能になる直前のレーン認識カメラ31の画像情
報に基づく白線認識から操舵用モータトルク基本値Tm
b1を求めるとともに、その係数Kを1から0に向けて
漸減させていく。この場合も、ハンドル角検出手段22
及びヨーレイト検出手段23からの車両挙動情報に基づ
いた操舵用モータトルク基本値Tmb2の係数Fは、係
数Kの漸減に応じて漸増させていって(F=1−K)、
係数Kが0になった後には漸減させて0にするようにな
っている。
【0036】このように走行レーン逸脱防止サポートを
終了する際には、車両挙動情報に基づいた操舵用モータ
トルク基本値Tmb2を採用するようにして、車両挙動
の変動を抑制しつつ操舵用モータトルク(操舵トルク)
Tmbを漸減させるようにしている。つまり、操舵用モ
ータトルク(操舵トルク)Tmbを、レーン認識カメラ
31からの画像情報に基づく操舵用モータトルク基本値
Tmb1に応じたものから、車両挙動情報に基づく操舵
用モータトルク基本値Tmb2に応じたものに、徐々に
変更し、ハンドル角α及びヨーレイトrの変化が大きく
ならないようにして、さらに、その後、係数Fを漸減さ
せて操舵用モータトルクTmbを漸減させる。したがっ
て、走行レーン逸脱防止サポートを終了する場合に、車
両挙動の変動が抑制され、且つ、目標操舵用モータトル
クTmbが緩やかに0にされて、操舵アクチュエータ3
から加えられる操舵トルクの急変も抑えられる。
【0037】また、走行レーン逸脱防止サポートの実施
条件が成立していない状態から成立する状態になった
ら、レーン認識カメラ31の画像情報に基づく操舵用モ
ータトルク基本値Tmb1の係数Kを漸増させるととも
に、車両挙動情報に基づいた操舵用モータトルク基本値
Tmb2の係数Fが0でなければこの係数Fを漸減させ
ていく。これにより、目標操舵用モータトルクTmbを
急激にTmb1にするのではなく、緩やかにTmb1に
するようにしている。
【0038】また、操舵制御手段14では、走行レーン
逸脱防止装置が作動状態にある旨を警報/表示装置32
に表示したり、操舵アクチュエータ3を作動させる際、
或いは、操舵アクチュエータ3を作動させる前に、車線
逸脱のおそれがある旨を、警報/表示装置32に表示又
は警告したりするようになっている。本発明の一実施形
態としての走行レーン逸脱防止装置は、上述のように構
成されているので、例えば図3に示すように動作する。
【0039】つまり、エンジンキースイッチが入力され
たら制御を開始し、同時にタイマをスタートさせ、予め
設定されたメイン周期(制御のメインルーチン制御周
期)を経過したかの判定(ステップA10)に基づい
て、周期的にステップA20に進み、車輪速センサ,ハ
ンドル角センサ,ヨーレイトセンサ等の各センサや制御
スイッチ等からの情報を入力され、さらに、ステップA
30に進み、レーン認識カメラ情報を入力され、これに
基づいてレーン認識を行なう。つまり、白線認識(レー
ン認識)が可(OK)か不可(NG)かを判定し、可
(OK)であれば、横ずれ量yf,このヨー角Θf,道路
曲率ρfを推定する。
【0040】そして、ステップA40に進み、走行レー
ン逸脱防止サポートの実施条件が成立しているか否か、
つまり、レーン認識カメラ情報からの白線認識(レーン
認識)が可(OK)であり、且つ、自車両の車速Vが所
定車速V1(60km/h)以上の中高速領域にあり、
且つ、制御スイッチ33がオン状態であること、が成立
しているかを判定する。
【0041】ここで、各条件が成立すれば走行レーン逸
脱防止サポートの実施条件が成立することになり、この
場合は、レーン認識カメラ情報による操舵用モータトル
ク基本値Tmb1の可変係数Kが1未満か否かを判定し
(ステップA50)、可変係数Kが1未満なら、可変係
数Kを所定の微小量dK0だけ増加させる(ステップA
60)。そして、車両挙動情報に基づいた操舵用モータ
トルク基本値Tmb2の係数Fが0よりも大か否かを判
定し(ステップA70)、可変係数Fが0よりも大な
ら、可変係数Fを所定の微小量dF0だけ減少させる
(ステップA80)。
【0042】そして、前式(1)により算出された操舵
用モータトルク基本値Tmb1と上記の可変係数Kとの
積、及び、前式(2)により算出された操舵用モータト
ルク基本値Tmb2と上記の可変係数Fとの積から、前
記の式(3)により目標操舵用モータトルクTmbを算
出して、これに基づいて、このモータトルクTmbを発
生するように操舵アクチュエータ3の電動モータを制御
する(ステップA90)また、走行レーン逸脱防止装置
が作動状態にある旨や車線逸脱のおそれがある旨を、警
報/表示装置32に表示又は警告する(ステップA10
0)。
【0043】したがって、可変係数Kが1未満の状態
(即ち、走行レーン逸脱防止装置が停止状態か停止に至
るかと状態)から走行レーン逸脱防止装置が作動状態に
なる場合、可変係数Kの漸増と、可変係数Fが0でない
場合の可変係数Fの漸減とによって、目標操舵用モータ
トルクTmbは徐々に前方カメラ情報による操舵用モー
タトルク基本値Tmb1になっていくので、走行レーン
逸脱防止サポートの開始時又は復帰時(一旦停止してか
ら再び開始される場合)に、操舵アクチュエータ3の電
動モータによるモータトルクTmbが急増することがな
く、ドライバが戸惑ってしまうこともない。また、ドラ
イバは、走行レーン逸脱防止サポートが作動状態にある
ことを警報/表示装置32を通じても認識できるので、
この点からも走行レーン逸脱防止サポートの開始時にド
ライバに戸惑いを生じさせないようにすることができ
る。
【0044】一方、ステップA40において、作動条件
の何れかが成立しなければ走行レーン逸脱防止サポート
の実施条件は成立しないことになり、この場合は、レー
ン認識カメラ情報による操舵用モータトルク基本値Tm
b1の可変係数Kが0よりも大か否かを判定し(ステッ
プA110)、可変係数Kが0よりも大なら、可変係数
Kを所定の微小量dK1だけ減少させるとともに、車両
挙動情報に基づいた操舵用モータトルク基本値Tmb2
の可変係数Fを式(F=1−K)により算出し、可変係
数Kの減少に応じて増大させる(ステップA120)。
【0045】そして、前記の式(1)によりレーン認識
カメラ情報による操舵用モータトルク基本値Tmb1を
算出し、前記の式(2)により車両挙動情報に基づいた
操舵用モータトルク基本値Tmb2を算出し、これらの
値Tmb1,Tmb2と上記の可変の係数K,Fとか
ら、前記の式(3)により目標操舵用モータトルクTm
bを算出して、これに基づいて、このモータトルクTm
bを発生するように操舵アクチュエータ3の電動モータ
を制御する(ステップA90)また、走行レーン逸脱防
止装置が停止する旨を、警報/表示装置32にを表示又
は警告する(ステップA100)。
【0046】このようにして、可変係数Kの漸減と、こ
の可変係数Kに代わる可変係数Fの漸増(F=1−K)
とによって、車両挙動の変化を抑制することができて、
レーンキセルフアライメントトルクにより操舵系が急に
中立状態に戻ってしまうような事態を確実に防止でき、
車両挙動がそれまでのものと変化しドライバに混乱を与
えるおそれを回避することができる。
【0047】そして、可変係数Kの漸減により可変係数
Kが0になったら、ステップA110から、ステップA
130に進み、可変係数Fが0よりも大かを判定し、可
変係数Fが0以下になるまで、可変係数Fを所定の微小
量dF1だけ減少させていく。さらに、前記の式(1)
によりレーン認識カメラ情報による操舵用モータトルク
基本値Tmb1を算出し、前記の式(2)により車両挙
動情報に基づいた操舵用モータトルク基本値Tmb2を
算出し、これらの値Tmb1,Tmb2と上記の可変の
係数K,Fとから、前記の式(3)により目標操舵用モ
ータトルクTmbを算出して、これに基づいて、このモ
ータトルクTmbを発生するように操舵アクチュエータ
3の電動モータを制御する(ステップA90)。また、
走行レーン逸脱防止装置が停止する旨を、警報/表示装
置32に表示又は警告する(ステップA100)。
【0048】これによって、目標操舵用モータトルクT
mbは徐々に減少していくので、走行レーン逸脱防止サ
ポートの中止時に、操舵アクチュエータ3の電動モータ
によるモータトルクTmbは急減することがなく、ドラ
イバが戸惑ってしまうこともない。また、ドライバは、
走行レーン逸脱防止サポートが中止されることを警報/
表示装置32を通じても認識できるので、この点からも
走行レーン逸脱防止サポートの中止時にドライバに戸惑
いを生じさせないようにすることができる。
【0049】このようにして、走行レーン逸脱防止サポ
ートの中止時には、車両挙動の変化を抑制して、セルフ
アライメントトルクにより操舵系が急に中立状態に戻っ
てしまうような事態を防止しながら、且つ、操舵アクチ
ュエータ3の電動モータによるモータトルクTmbが急
減することのないようにしながら、操舵アクチュエータ
3の電動モータによるモータトルクの付与を終了するこ
とができ、車両挙動の変化に起因したドライバの混乱
や、電動モータによるモータトルクの急減によるドライ
バの戸惑いを招来しないようにすることができる。した
がって、ドライバによる操舵対応に円滑に移行できるよ
うになる。
【0050】また、ドライバは、走行レーン逸脱防止サ
ポートが中止されることを警報/表示装置32を通じて
も認識できるので、この点からも走行レーン逸脱防止サ
ポートの中止時にドライバに混乱や戸惑いを生じさせな
いようにすることができる。なお、上記の可変係数K,
Fの増減量dK0,dK1,dF0,dF1は、実験デ
ータ等に基づいて適宜の値を設定すればよい。
【0051】ところで、上記のステップA120におけ
る表示に関しては、図4に示すように行なってもよい。
なお、図4は周期的に実施される制御である。また、こ
の例では、ディスプレイへの文字表示と音及び音声とに
よってドライバに通知(表示又は警告)するようにして
いる。図4に示すように、まず、前方カメラ情報による
操舵用モータトルク基本値Tmb1の可変係数Kが0よ
りも大か否かを判定し(ステップB10)、ここで、可
変係数Kが0よりも大なら、可変係数Kが1か否かを判
定する(ステップB20)。
【0052】ここで、可変係数Kが1ならば、走行レー
ン逸脱防止サポートは完全に実施されている状態(過渡
状態ではない)であり、ディスプレイに「作動中」等の
走行レーン逸脱防止サポート実施中である旨を文字表示
するとともに、表示フラグDflagを1にセットする
(ステップB30)。この表示フラグDflagは走行
レーン逸脱防止サポートの完全作動状態及び完全作動状
態から停止に至る過渡時に1とされ、走行レーン逸脱防
止サポートの停止状態及び停止から完全作動に至る過渡
時に0とされる。
【0053】ついで、音声フラグVflagが1か否か
を判定する(ステップB40)。この音声フラグVfl
agは走行レーン逸脱防止サポートが完全実施されると
1にセットされ、走行レーン逸脱防止サポートが完全停
止されると0にセットされる。したがって、今回の制御
周期ではじめて走行レーン逸脱防止サポートが完全実施
された(即ち、前回の制御周期では可変係数Kが1でな
く今回の制御周期で可変係数Kが1となった)場合、音
声フラグVflagは0とされており、ステップB50
に進んで、「作動開始します」等の走行レーン逸脱防止
サポートを開始した旨を音声案内する。また、これと同
時に、音声フラグVflagを1とする。
【0054】このステップB50において音声フラグV
flagが1とされてから、走行レーン逸脱防止サポー
トの完全実施が継続すると、その後制御周期では、ステ
ップB40の判定でステップB50を迂回するため、
「作動開始します」等の走行レーン逸脱防止サポートを
開始した旨の音声案内は開始時に1度だけ行なわれるこ
とになる。
【0055】一方、可変係数Kが0よりも大であるが1
ではない(つまり、可変係数Kが0〜1の間にある)場
合、ステップB20からステップB70に進み、音声フ
ラグVflagが1か否かを判定する。音声フラグVf
lagが1なら、ステップB80に進み、「作動中」の
文字表示を点滅させるとともに、「ピッピッピッ」等の
作動停止予告音を発生させるなどによって、これから走
行レーン逸脱防止サポートが中止される過渡状態である
旨をドライバに伝える。ただし、音声フラグVflag
が0なら、ステップB80の処理は行なわない。
【0056】このステップB80の処理は、走行レーン
逸脱防止サポートの作動が完全に停止しない限りは、つ
まり、可変係数Kが0とならない限り、及び、可変係数
Kが0となっても可変係数fが0とならない限り(ステ
ップB60)、実施される。そして、可変係数K,Fが
ともに0となったら、ステップB10,B60を経てス
テップB90に進み、ディスプレイに「作動停止」等の
走行レーン逸脱防止サポートを停止した旨を文字表示す
るとともに、表示フラグDflagを0にセットする。
【0057】ついで、音声フラグVflagが1か否か
を判定する(ステップB100)。今回の制御周期では
じめて走行レーン逸脱防止サポートが停止になる場合
(即ち、前回の制御周期では可変係数K,Fがともに0
でなく今回の制御周期で可変係数K,Fがともに0とな
った場合)、音声フラグVflagは1とされており、
ステップB110に進んで、「作動停止します」等の走
行レーン逸脱防止サポートを停止した旨を音声案内す
る。また、これと同時に、音声フラグVflagを0と
する。
【0058】このステップB110において音声フラグ
Vflagが0とされてから、走行レーン逸脱防止サポ
ートの完全停止が継続すると、その後制御周期では、ス
テップB100の判定でステップB110を迂回するた
め、「作動停止します」等の走行レーン逸脱防止サポー
トを停止した旨の音声案内は停止時に1度だけ行なわれ
ることになる。
【0059】このように、走行レーン逸脱防止サポート
の作動が完全に停止されると、ステップB90で表示フ
ラグDflagが0にセットされるので、走行レーン逸
脱防止サポートの作動が完全に実施されて、ステップB
30で表示フラグDflagが1にセットされる間で
は、つまり、走行レーン逸脱防止サポートの停止状態か
ら作動状態への過渡時には、ステップB80の処理は行
なわない。
【0060】このようにして、文字表示と音及び音声の
案内によってドライバに走行レーン逸脱防止サポートの
実施,停止,過渡(特に、実施から停止への過渡)の各
状態を認識させることができ、システム作動状態からシ
ステム停止状態に遷移する際、それを事前にドライバに
知らせることでドライバの混乱を防いで、走行レーン逸
脱防止サポートの制御をドライバに受け入れやすくする
ことができる。
【0061】なお、本発明は、上述の実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々の変形が可能である。例えば、上述の実施形態では、
車両挙動情報に基づいた操舵用モータトルク基本値Tm
b2及びその可変係数Fを用いて、作動条件の何れかが
成立しなくなって走行レーン逸脱防止サポートを停止す
る際の過渡制御を行なっているが、操舵用モータトルク
基本値Tmb2及びその可変係数Fを用いずにかかる過
渡制御を行なうことも考えられる。
【0062】つまり、操舵用モータトルク(操舵トル
ク)Tmbを、レーン認識カメラ(走行レーン情報検出
手段)31からの情報に基づいた操舵用モータトルク基
本値Tmb1に係数を乗算した値(Tmb=K・Tmb
1)として、走行レーン逸脱防止サポート停止への過渡
制御時には、基本的にはKを所定の微小量dKずつ周期
的に減少させるが、このとき、車両挙動の変化を車両挙
動検出手段(ハンドル角検出手段22及びヨーレイト検
出手段23)からの情報に基づいて判定し、車両挙動の
変化が所定量以上になったら次の制御周期はKの減少を
停止するようにして、車両挙動の変化が大きくならない
ように車両挙動(ハンドル角α,ヨーレイトr)をフィ
ードバックしながら、操舵用モータトルク(操舵トル
ク)Tmbを漸減させるようにしても良い。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の走行レー
ン逸脱防止装置(請求項1)によれば、位置情報検出手
段により自車両に対する走行レーンの位置情報を検出で
きなくなっても、自車両の挙動が変化しないようにしな
がら徐々に操舵用制御トルクを減少させるため、自車両
の挙動を安定させながら該操舵用制御トルクの該操舵系
への付与を停止することができ、該操舵用制御トルクに
よる操舵制御からドライバが加える操舵トルクによる操
舵制御に円滑に移行し易くなり、走行レーン逸脱防止サ
ポートを実施から中止とする場合に、車両挙動の変化に
起因したドライバの混乱や、電動モータによるモータト
ルクの急減によるドライバの戸惑いを招来しないように
することができる。したがって、走行レーン逸脱防止サ
ポート制御をそのい低し過渡時も含めてドライバに受け
入れやすくすることができ、ドライバによる操舵対応に
円滑に移行できるようになる。
【0064】該車両挙動検出手段で、該自車両の挙動と
してヨーレイトとハンドル角とを検出し、該制御手段に
より、該走行レーン情報検出手段が上記の自車両に対す
る走行レーンの位置情報を検出不能な状態になると、予
め設定された該自車両のヨーレイト及びハンドル角と該
操舵用制御トルクとの対応関係に基づいて該車両挙動検
出手段により検出された自車両のヨーレイト及びハンド
ル角から車両挙動対応操舵用制御トルクを設定し、該車
両挙動対応操舵用制御トルクに補正係数を乗算すること
によって該操舵用制御トルクを算出し、該補正係数を漸
減させていくことによって(請求項2)、自車両の挙動
変化を抑制しながら、操舵用制御トルクを確実に漸減さ
せ、走行レーン逸脱防止サポートの停止を円滑に行なう
ことができる。
【0065】さらに、該制御手段により、該走行レーン
情報検出手段が自車両に対する走行レーンの位置情報を
検出不能な状態から検出可能な状態になると、該走行レ
ーンの位置情報から該自車両が該走行レーン内の所定位
置を保持するための位置対応操舵用制御トルクを設定
し、該位置対応操舵用制御トルクに第1補正係数を乗算
した値と該車両挙動対応操舵用制御トルクに第2補正係
数を乗算した値とを加算することによって該操舵用制御
トルクを算出し、該第1補正係数を漸増させるとともに
該第2補正係数を漸減させていくことによって(請求項
3)、自車両の挙動変化を抑制しながら、操舵用制御ト
ルクを確実に漸増させ、走行レーン逸脱防止サポートを
ドライバに違和感を与えることなく円滑に開始すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる走行レーン逸脱防
止装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる走行レーン逸脱防
止装置のための車両装備を示す模式図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる走行レーン逸脱防
止装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態にかかる走行レーン逸脱防
止装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール(ハンドル) 2 ステアリングシャフト 3 操舵アクチュエータ 5 ECU(電子コントロールユニット) 11 横ずれ量推定手段 12 ヨー角推定手段 13 道路曲率推定手段 14 操舵制御手段(制御手段) 14a 制御トルク設定手段(制御トルク演算手段) 14b 指令手段 15 白線認識手段 21 車速検出手段(車輪速センサ) 22 車両挙動検出手段としてのハンドル角検出手段 23 車両挙動検出手段としてのヨーレイト検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 21/00 B60R 21/00 626E 628 628F F02D 29/02 301 F02D 29/02 301D G08G 1/16 G08G 1/16 C // B62D 101:00 B62D 101:00 113:00 113:00 137:00 137:00 (72)発明者 李 載寛 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3D032 CC19 CC20 CC26 DA03 DA15 DA24 DA33 DA88 DC38 EB11 EB16 EC22 GG01 3D044 AA35 AC26 AC31 AC55 AD00 AE04 AE14 3G093 BA23 BA24 DB00 DB05 DB16 EB00 EC04 FB01 FB02 FB03 5H180 AA01 CC04 CC24 LL07 LL08 LL15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両に対する走行レーンの位置情報を
    検出する走行レーン情報検出手段と、操舵系に操舵用制
    御トルクを加える操舵アクチュエータと、該走行レーン
    情報検出手段による検出情報に基づいて該操舵アクチュ
    エータを制御して該操舵系に所要の操舵用制御トルクを
    付与し該自車両を走行レーン内に保持する制御手段とそ
    なえた走行レーン逸脱防止装置において、 該自車両の挙動を検出する車両挙動検出手段をそなえ、 該制御手段は、該走行レーン情報検出手段が上記の自車
    両に対する走行レーンの位置情報を検出可能な状態から
    検出不能な状態になると、該車両挙動検出手段により検
    出された該自車両の挙動情報に基づいて該自車両の挙動
    変化を抑制できるように該操舵用制御トルクを設定し、
    該操舵用制御トルクを漸減させていき該操舵用制御トル
    クの該操舵系への付与を停止することを特徴とする、走
    行レーン逸脱防止装置。
  2. 【請求項2】 該車両挙動検出手段は、該自車両の挙動
    としてヨーレイトとハンドル角とを検出し、 該制御手段は、該走行レーン情報検出手段が上記の自車
    両に対する走行レーンの位置情報を検出不能な状態にな
    ると、予め設定された該自車両のヨーレイト及びハンド
    ル角と該操舵用制御トルクとの対応関係に基づいて該車
    両挙動検出手段により検出された自車両のヨーレイト及
    びハンドル角から車両挙動対応操舵用制御トルクを設定
    し、該車両挙動対応操舵用制御トルクに補正係数を乗算
    することによって該操舵用制御トルクを算出し、該補正
    係数を漸減させていくことを特徴とする、請求項1記載
    の走行レーン逸脱防止装置。
  3. 【請求項3】 該制御手段は、該走行レーン情報検出手
    段が自車両に対する走行レーンの位置情報を検出不能な
    状態から検出可能な状態になると、該走行レーンの位置
    情報から該自車両が該走行レーン内の所定位置を保持す
    るための位置対応操舵用制御トルクを設定し、該位置対
    応操舵用制御トルクに第1補正係数を乗算した値と該車
    両挙動対応操舵用制御トルクに第2補正係数を乗算した
    値とを加算することによって該操舵用制御トルクを算出
    し、該第1補正係数を漸増させるとともに該第2補正係
    数を漸減させていくことを特徴とする、請求項2記載の
    走行レーン逸脱防止装置。
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