JP4917995B2 - 育苗シート - Google Patents

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Description

本発明は、地面や花壇内の土面上に敷設されて、これらの地面や花壇に植えられる植物苗の生育を助ける育苗シートに関するものである。
新規造成地の法面や、道路脇の斜面、河川の法面等の地面に対しては、その保護や土砂の流亡防止を図るために、所謂「植生工法」あるいは「緑化工法」がなされる。これらの植生工法あるいは緑化工法や、これにおいて採用される資材としては、出願人も特許文献1や2において種々提案してきている。
また、この植生工法あるいは緑化工法において使用される植生あるいは緑化植物についても、種々な種類のものが提案され採用されてもきているが、その施工時の形態は、「種子」であったり、「苗」であったりするものである。種子を使用した工法では、資材の管理や施工が簡単であるという利点はあるものの、種子の発芽率に確証がなくてまだらに生えることがあり、十分な植生あるいは緑化が行えないことがある。
これに対して、「苗」を採用した植生あるいは緑化工法では、植生あるいは緑化植物を「苗」にしなければならないという手間は掛かる。しかしながら、育った苗だけを施工場所の全てに植えれば、施工が必要な場所に対する完全な植生あるいは緑化が行えるのであり、このことが、「苗」を採用する植生あるいは緑化工法での最大のメリットとなっている。
また、「苗」を採用する場合、その苗を合成樹脂製の所謂「ポット」に入れて造ることが行われており、このような苗は「ポット苗」といわれている。このポット苗は、そのポットの大きさが規格化されているため、これを植え付ける部分も一定のものとすることができ、このことも、「苗」を採用する植生あるいは緑化工法でのメリットとなっている。
一方、施工場所である新規造成地の法面や、道路脇の斜面等の地面では、雑草の根茎が残っていたり、雑草の種子が他から飛んできたりして、直ぐに雑草に覆われることがある。もし、雑草をそのままにしておけば、植生あるいは緑化した植物が、それが種子からのものにしろ、苗からのものにしろ、雑草に駆逐されて絶えてしまうことになる。このため、緑化あるいは植生するについては、雑草の処理も考慮に入れておかなければならない。
また、植生あるいは緑化は、これに地被植物(ヒメイワダレソウ、マツバギク、シバザクラ、ハイキンプゲ、セダム類を代表とする、背丈が余り高くならずに地表を這うように生育する植物)によって行えば、これらの地被植物が生育を始めた後の雑草の処理を行わなくて済む。つまり、地被植物が生育し易いような環境作りが、植生あるいは緑化に求められてもいるのである。
さらに、植物には生育時期というものがあり、一般的には、春に発芽して夏頃に生育が完了するものが多い。つまり、緑化工法あるいは植生工法を行うには、春先が最適であるが、この時期にだけ限って施工の全てを行うことは、大変である。逆に言えば、植生あるいは緑化工法において、植物の種まき自体、あるいは苗の植え込み自体は春先に行い、その他の作業については他の時期にも行えるようにできれば、施工作業を年間に亘って分散できることから、有利になると考えられる。
以上の、植生や緑化を行わなければならないのは、上述した地面だけに限らず、例えばイベント会場や公園等の花壇や、道路の中央分離帯でも同様であり、この場合には、大きな鉢やプランター、あるいはコンクリート製の花壇ブロックが採用されることがある。
これらの鉢やプランター、あるいはコンクリート製の花壇ブロックに対する緑化あるいは植生を行うにあたっても、上述してきた雑草の問題、施工時期の最適化、そして、特に地被植物の7苗による作業が有利であることは同様である。
特開2003−027485号公報 特開2001−279674号公報
そこで、本発明者等は、緑化あるいは植生工法において、苗を使用する長所を十分生かせ、しかも雑草の管理あるいは処理が簡単に行えるようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、緑化あるいは植生工法において、苗を使用する長所を十分生かすことができて、施工作業の年間内分散化を行うこと、つまり植栽不適期にも施工することができ、施工した後の土面についての土砂の流亡防止を図ることができ、さらには雑草の抑制あるいは処理が簡単に行え、しかも植栽適期には効率良く施工することができのできる育苗シートを、簡単な構成によって提供することにある。
以上の課題を解決するために、本発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「地面や花壇内の土面20上に敷設されて、前記地面や花壇に植えられる植物苗30の生育を助ける育苗シート10であって、
土面20上に敷設されるシート本体11と、このシート本体11に形成されて、植物苗30を土面20内に植え込むための開口12と、この開口12を覆ってシート本体11に着脱自在取り付けられる蓋体13とを備えたことを特徴とする育苗シート10」
である。
すなわち、本発明に係る育苗シート10は、図1にも示すように、地面や花壇内の土面20上に敷設されて、地面や花壇に植えられる植物苗30の生育を助けるものであり、シート本体11と、このシート本体11に形成した開口12と、この開口12を覆ってシート本体11に着脱自在取り付けられる蓋体13とを備えたものである。
この育苗シート10を構成しているシート本体11は、土面20上に直接敷設されることになるものであり、シート状に形成されるものであれば、その材料や厚さが限定されるものではない。従って、このシート本体11は、例えばヤシガラ繊維や紙、あるいは綿繊維等の種々な自然材料を採用してシート状やマット状に形成したり、合成繊維やこれに上記自然材料を混ぜたものを採用して形成してもよいものである。
このシート本体11がシート状であることが必要なのは、ある程度の可撓性を有したものとして、施工前にあっては、例えば丸めておいて保管にスペースを必要としないようにするためである。また、このシート本体11がシート状であれば、土面20から生えようとする雑草の芽が表面に出にくく、雑草の処理を簡単にすることができるからである。
また、このシート本体11がシート状であることが必要なのは、これを敷設した土面20上に対する「遮光性」を確保するためである。そして、このシート本体11に覆われた土面20に雑草の根茎が残留していたとしても、これらの生育に必要な光を「遮光性」によって与えないようにし、雑草の土面20からの生育を抑えるために、シート本体11がシート状であることが必要なのである。
このシート本体11が「遮光性」を有するシート状のものであるから、地面や花壇内の雑草が生えた土面20上に敷設して、例えば半年程度放置しておくことによって、その間、雑草が必要とする光を遮ることができて雑草を枯死させることができるから、所謂「除草剤」を全く使用しないで除草が行えるのである。
さらに、このシート本体11がシート状であることが必要なのは、これを敷設した土面20上の土が降雨によって流れ出してしまわないようにする、つまり土面20の流亡防止を図るためである。換言すれば、この育苗シート10が敷設してあれば、開口12が蓋体13によって覆われている場合は勿論流亡防止を図ることができるのであり、蓋体13が外されていても、開口12から土面20に植物苗30が植え込まれているのであるから、土面20の流亡防止が図られるのである。
以上のシート本体11に形成した開口12は、図3の右端に示したもののように、当該育苗シート10の施工後に、植物苗30を土面20内に植え込むためものである。そして、この開口12は、図3の左端に示したもののように、植物苗30を植え込むまでの間は、後述する蓋体13によって覆われるものである。
上記の開口12を覆いながらシート本体11に着脱自在に取り付けられる蓋体13は、どのような材料によって形成してもよく、例えばシート本体11を構成している材料によって形成したり、木、合成樹脂、金属等の板材によって形成すればよい。勿論、この蓋体13は、土面20への植物苗30の植え込みが完了すれば不要になるから、施工したのとは別の育苗シート10用のものとして再利用することは十分可能である。
また、この蓋体13は、シート本体11に着脱自在に取り付けられるものとする必要があるが、この着脱自在な取り付けを行う手段としては、種々なものが考えられる。最も簡単な方法は、この蓋体13の周囲を糸を使用して開口12を覆いながらシート本体11に縫着することであるが、この縫着に変えて種々な固定具14を採用するとよい。
この固定具14としては、図4に示す面ファスナーや、図5に示すボルトとナット、図6に示す係止金具等が考えられ、これによってシート本体11に対する着脱自在な取り付けが簡単に行える。
さて、以上のように構成した本発明に係る育苗シート10の施工方法あるいは使用方法について、以下に説明すると、この育苗シート10は、まず、蓋体13を取り付けたまま、図1や図2に示すように、土面20上に敷設するのである。勿論、この育苗シート10は施工するまでの間は小さく纏めておかれるものであるが、通常は巻いておかれる。この場合、開口12を覆っている蓋体13は、植物苗30の根本の直径より少し大きい程度のものであるから、この蓋体13が仮に硬質材料で形成されたものであっても、当該蓋体13を取り付けたままの育苗シート10全体を巻くことには何等支障はない。
この育苗シート10の敷設は、植物苗30の生育最適時期に関係なく、つまり緑化や植生施工の端境期、例えば秋や冬に行える。そして、植物苗30の植え付けの最適時期まで、各開口12を蓋体13によって覆蓋したまま、当該育苗シート10を敷設したままにしておくのである。そうすれば、土面20上は、シート本体11と蓋体13とによって完全に覆われたままの状態が維持されるから、雑草の生える可能性は殆どない。勿論、台風がきて大雨が降ったとしても、シート本体11と蓋体13とによって土面20の流亡防止が図られることはいうまでもない。
次に、植物苗30の植え付けに最適な時期になれば、各蓋体13を外して各開口12から土面20の表面を露出させ、この土面20内に植物苗30を植え付けるのである。これにより、植物苗30による緑化あるいは植生が完了するが、その後においても、土面20の上面は開口12を除くシート本体11によって覆われているから、このシート本体11による雑草の繁茂が抑制されるし、土面20の流亡防止も発揮される。
以上説明した通り、本発明においては、
「地面や花壇内の土面20上に敷設されて、前記地面や花壇に植えられる植物苗30の生育を助ける育苗シート10であって、
土面20上に敷設されるシート本体11と、このシート本体11に形成されて、植物苗30を土面20内に植え込むための開口12と、この開口12を覆ってシート本体11に着脱自在取り付けられる蓋体13とを備えたこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、緑化あるいは植生工法において、苗を使用する長所を十分生かすことができて、雑草の管理あるいは処理が簡単に行え、しかも施工作業の年間内分散化を行うことのできる育苗シート10を、簡単な構成によって提供することができるのである。
すなわち、本発明の育苗シート10は、緑化あるいは植生工法において、苗を使用する長所を十分生かすことができて、施工作業の年間内分散化を行うこと、つまり植栽不適期にも施工することができ、施工した後の土面についての土砂の流亡防止を図ることができ、さらには雑草の抑制あるいは処理が簡単に行え、しかも植栽適期には効率良く施工することができるのである。
以上のように構成した本発明を、図面に示した最良の形態に係る育苗シート10に従って説明すると、図1には、この育苗シート10を歩道の脇の平地や法面等の土面20上に敷設した様子が、また図2には、この育苗シート10を道路の中央分離帯部分や、イベント会場の散歩道脇に設置したプランター21内の土面20上に敷設した様子が示してある。なお、図1では、土面20上に直接育苗シート10を敷設しているが、図2のプランター21に対しては、プランター21の側壁上端面に育苗シート10を接着剤を使用して接着してある。
この育苗シート10は、図3にも示したように、土面20上に敷設されるシート本体11と、このシート本体11に形成されて、植物苗30を土面20内に植え込むための開口12と、この開口12を覆ってシート本体11に着脱自在取り付けられる蓋体13とを備えたものである。
この育苗シート10を構成しているシート本体11は、土面20上に直接敷設されることになるものであり、シート状に形成されるものであれば、その材料や厚さが限定されるものではないことは前述したとおりであるが、種々な形態のものが考えられる。本最良形態でのシート本体11は、安価でかつ簡単に入手できることから、低融点の合成樹脂からなる繊維または糸状物と、これより高い融点を有する合成樹脂からなる繊維または糸状物とを混ぜてシート状にしておき、このシート状物を低融点の合成樹脂が軟化する温度でローラに掛けてシートにしたものである。
このような合成樹脂からなる繊維または糸状物を採用してシート本体11を製造すれば、材料としての繊維または糸状物をローラに向けて均等に送り込むことができて、しかも低融点の合成樹脂が接着剤の役割を果たすから、シート状にし易い。また、このようにシート本体11を製造すれば、巷間「ゴミ」として溢れている合成樹脂材料を有効に利用できるだけでなく、幅広で長尺なシート本体11を連続的かつ安価に製造することができるのである。さらに、このような製造方法であれば、当該育苗シート10の「耐候性」を確保するために必要な材料の添加を簡単に行えることにもなる。
勿論、このシート本体11は、例えばヤシガラ繊維や紙、あるいは綿繊維等の種々な自然材料を採用してシート状やマット状に形成したり、合成繊維やこれに上記自然材料を混ぜたものを採用して形成してもよいものである。
このシート本体11が、文字通りシート状であることが必要なのは、上述した通り、ある程度の可撓性を有したものとして、施工前にあっては、例えば丸めておいて保管にスペースを必要としないようにするためである。また、このシート本体11がシート状であれば、土面20から生えようとする雑草の芽が表面に出にくく、雑草の処理を簡単にすることができるからである。
また、このシート本体11がシート状でかつマット状であれば、これを敷設した土面20上に対する「遮光性」を確保しながら、ある程度の吸水性と、水の土面20側への透水性とを発揮させることができる。遮光性は、このシート本体11に覆われた土面20からの雑草の生育を抑え、吸水性は、野外に設置した当該シート本体11が、森の落ち葉のように降雨をある程度保持して、後述する植物苗30への給水を長い時間を掛けて行う。そして、このシート本体11が透水性を有していれば、降雨等を直接土面20や植物苗30に供給することができる。
勿論、このシート本体11がシート状であれば、これを敷設した土面20上の土が降雨によって流れ出してしまわないようにする、つまり土面20上の流亡防止を図ることができることは言うまでもない。換言すれば、この育苗シート10が敷設してあれば、開口12が蓋体13によって覆われている場合は勿論、開口12から土面20に植物苗30が植え込まれている場合であっても、土面20の表面の大部分はシート本体11によって覆われることになるから、土面20の土砂の流亡防止が図られるのである。
換言すれば、この育苗シート10が敷設してあれば、開口12が蓋体13によって覆われている場合は勿論流亡防止を図ることができるのであり、蓋体13が外されていても、開口12から土面20に植物苗30が植え込まれているのであるから、土面20の流亡防止が図られるのである。
以上のシート本体11に形成した開口12は、図3の右端に示したもののように、当該育苗シート10の施工後に、植物苗30を土面20内に植え込むためものである。そして、この開口12は、図3の左端に示したもののように、植物苗30を植え込むまでの間は蓋体13によって覆われる。
この開口12については、以下に述べる蓋体13の固定を考慮して、図4にも示したように、その周囲に固定具14としての面ファスナーを取り付けておく。勿論、この開口12側の面ファスナーに接着できる面ファスナーを蓋体13の裏面側に固定しておくことは言うまでもない。また、図5に示したように、開口12の周囲に、シート本体11の一部を折り曲げた折り込み部11aを形成しておき、この折り込み部11aをシート本体11に縫着等の手段によってしっかりと固定しておけば、ボルト・ナット等の固定具14によって蓋体13の固定が行い易くなる。
さらには、図6に示したように、開口12と同じ程度の穴を有して剛性のある固定補助材13bを、シート本体11の上面側に固定具14によって固定しておき、この固定補助材13b上にさらに蓋体13を、別の固定具14によって固定するように実施してもよい。このようにすれば、シート本体11として比較的柔らかくて可撓性のあるものを採用しても、剛性のある蓋体13を固定することができるのである。
各開口12を覆いながらシート本体11に着脱自在に取り付けられる蓋体13は、どのような材料によって形成してもよく、例えばシート本体11を構成している材料によって形成したり、木、合成樹脂、金属等の板材によって形成すればよい。本最良形態の蓋体13は、十分な「耐候性」と「廃プラの再利用性」を考慮して、合成樹脂の板材によって形成した。
また、この蓋体13は、シート本体11に着脱自在に取り付けられるものとする必要があるが、この着脱自在な取り付けを行う手段としては、種々なものが考えられる。最も簡単な方法は、この蓋体13の周囲を糸を使用して開口12を覆いながらシート本体11に逢着することであるが、この逢着に変えて種々な固定具14を採用するとよい。
固定具14としては、上述した面ファスナー、ボルト・ナットの他、図6に示したようなものが採用できる。この図6に示した固定具14は、固定補助材13bに固定的に取り付けたものであり、その頭部が蓋体13側に形成した固定穴13a内に係合することにより、シート本体11に対して固定できるものである。つまり、蓋体13に形成した固定穴13aは、図6の(b)に示したように、固定具14の頭部を十分挿通できる大きさの部分と、蓋体13を回転させたときに固定具14の頭部がしっかりと係合することになる半径の小さい部分とからなっている。換言すれば、この図6に示した蓋体13は円板状のものであり、回転させることにより固定具14での固定を行えるようにしたものである。
そして、蓋体13のシート本体11に対する固定は、図7に示したように行ってもよい。この図7に示した例では、シート本体11上に取り付けた固定補助材13bの外周にネジ15bを形成しておいて、このネジ15bに螺合するネジ15aを有した蓋体13を使用したものである。これにより、この図7に示した蓋体13は、これを単に回転させることにより、シート本体11に対する固定及び取り外しを、固定補助材13bの外周に設けたネジ15bを介して簡単に行うことができるのである。
さて、以上のように構成した本最良形態に係る育苗シート10は、まず、蓋体13を取り付けたまま、図1や図2に示したように、土面20上に敷設される。その際、土面20上の除草を行って整地するのが好ましいが、これらの作業は必ずしも必要ではない。何故なら、上述したように、この育苗シート10はその敷設によって除草が行えるから、整地されていて雑草の背丈も短い状態であれば、除草及び整地作業は全く不要だからである。
また、この育苗シート10の敷設は、植物苗30の生育最適時期に関係なく、つまり緑化や植生施工の端境期、例えば秋や冬に行える。そして、植物苗30の植え付けの最適時期まで、各開口12を蓋体13によって覆蓋したまま、当該育苗シート10を敷設したままにしておくのである。そうすれば、土面20上はシート本体11や蓋体13によって完全に覆われたままの状態が維持されるから、雑草の生える可能性は殆どない。勿論、例えば台風がきて大雨が降ったとしても、シート本体11と蓋体13とによって土面20の流亡防止が図られる。
次に、植物苗30の植え付けに最適な時期になれば、各蓋体13を外して各開口12から土面20の表面を露出させて、露出した部分に植物苗30が植え込められる程度の穴を形成する。この穴の形成は、所謂手堀りであってもよいし、植物苗30の底部程度の大きさの先端を有する棒等で、この開口12内を突いて形成するようにしてもよい。このようにして形成した土面20の穴内に、図3の右端に示したもののように、植物苗30を植え付けるのである。
以上の作業により、植物苗30による緑化あるいは植生が完了するが、その後においても、土面20の上面は開口12を除くシート本体11によって覆われているから、このシート本体11による雑草の繁茂が抑制されるし、土面20の流亡防止も発揮される。この場合、植物苗30として地被植物を採用すれば、この地被植物が瞬く間にシート本体11上にも延びていき、当該育苗シート10の表面全体を、目的としている植物によって緑化あるいは植生できることになるのである。
本発明に係る育苗シートを道路脇の法面に施工した様子を示す斜視図である。 同育苗シートを各種場所に設置されるプランター内に施工した様子を示す部分斜視図である。 同育苗シートを施工した後に、この育苗シートの開口から土面に植物苗を植え付ける様子を段階を追って示した拡大斜視図である。 図3中の1−1線に沿ってみた部分拡大断面図である。 固定具の他の実施例を示す、図3中の1−1線に沿ってみた部分拡大断面図である。 固定具のさらに他の実施例を示す図であり、(a)は部分拡大断面図、(b)は部分平面図である。 蓋体の固定の別の方法を示す部分縦断面図である。
符号の説明
10 育苗シート
11 シート本体
11a 折り込み部
12 開口
13 蓋体
13a 固定穴
13b 固定補助材
14 固定具
15a・15b ネジ
20 土面
21 プランター
30 植物苗

Claims (2)

  1. 地面や花壇内の土面上に敷設されて、前記地面や花壇に植えられる植物苗の生育を助ける、植物苗により前記土面の緑化又は植生を行うための育苗シートであって、
    前記土面上に敷設される遮光性のシート本体と、
    前記シート本体に形成されて、前記植物苗を前記土面内に植え込むための開口と、
    前記植物苗を植え込むまでの間、前記開口を覆って前記シート本体に、当該蓋体に形成されたネジと、前記シート本体上面に固定された固定補助材に形成されたネジとを螺合させることによって着脱自在に取り付けられる遮光性の蓋体と、を備えたことを特徴とする育苗シート。
  2. 地面や花壇内の土面上に敷設されて、前記地面や花壇に植えられる植物苗の生育を助ける、植物苗により前記土面の緑化又は植生を行うための育苗シートであって、
    前記土面上に敷設される遮光性のシート本体と、
    前記シート本体に形成されて、前記植物苗を前記土面内に植え込むための開口と、
    前記植物苗を植え込むまでの間、前記開口を覆って前記シート本体に、当該蓋体に形成されたネジと、前記シート本体上面に固定された固定補助材に形成されたネジとを螺合させることによって着脱自在に取り付けられる、蓋体と、を備え、
    前記蓋体は、前記シート本体を構成している材料により形成されていることを特徴とする育苗シート。
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