JP4916183B2 - パック電池 - Google Patents

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Description

本発明は、パック電池に関し、特に、パッケージ内に素電池とともに収納されるインナーホルダーの構造に関する。
モータやエンジンなどの動力源を備えた機器、例えば、ハンディプリンタや電動工具、車両(電動アシスト自転車、ハイブリッドバイク、ハイブリッド自動車など)などにも、パック電池が用いられるようになってきている。
パック電池は、複数の素電池を直列または並列、あるいは直並列に接続し、これに制御回路などが接続され、これらがケース内に収納された構成を有する。パック電池に用いられる素電池は、その機能・用途に応じて種々使用される。例えば、円筒型のリチウムイオン電池などが用いられる。
ところで、携帯機器にパック電池を適用する場合には、パック電池に対して振動がかかることになる。このため、パック電池には、素電池が振動などで内部で動かないようにするために、インナーホルダーと呼ばれる部品が用いられる(例えば、特許文献1、2)。例えば、円筒形の電池を素電池として用いる場合には、素電池の外形状に沿った形状(波型)のインナーホルダーを素電池に当接させ、振動が加わった場合にも、ケース内で素電池があまり動かないようにしている。
特開2003−323870号公報 特開2005−197192号公報
しかしながら、上記従来の構成のインナーホルダーを備えるパック電池では、振動が加わった場合に、素電池と制御回路との間を接続するのに用いられているリード板およびリード線などが振動してしまい、これらが損傷してしまったり、あるいは、素電池とリード板およびリード線との接合箇所が損傷してしまうことがあった。
また、従来のパック電池では、内蔵された1つの素電池に異常を生じ、この素電池の温度が上昇した場合に、発生した熱が隣接する素電池に伝達されて、隣接する素電池が連鎖的にダメージを受けることがあった。特に、リチウムイオン電池を素電池として用いるパック電池の場合には、上記熱連鎖に係る問題は深刻なものとなる。
さらに、上記のように、動力源が備えられた機器の電源として用いられるパック電池の場合には、その使用中に動力源の駆動による振動が付加されることになり、また、動力の駆動のために大出力が求められる。このため、上述のような問題を発生する可能性が高い。
そこで、本発明は、上記問題を解決しようとなされたものであって、外部から振動が加わった場合にあってもリード板およびリード線およびこれらと素電池との接続箇所が損傷を受けず、また、隣接する素電池間での熱連鎖を効果的に抑制できるパック電池を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、次のような構成を採用することとした。
本発明は、複数の素電池が、各々にリード板またはリード線が接続された状態でケース内に収納され、素電池に対しインナーホルダーが当接されてなるパック電池であって、インナーホルダーには、隣接する素電池の互いの外装体間を隔てる障壁が設けられているとともに、リード板およびリード線の少なくとも一方を係止するリード係止部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、複数の素電池が、各々にリード板またはリード線が接続された状態でケース内に収納され、素電池に対しインナーホルダーが当接されてなるパック電池であって、インナーホルダーには、隣接する素電池の互いの外装体間を隔てる障壁が設けられているとともに、素電池との当接面とは反対側に位置する主面にリード線またはリード板を載置する領域が形成され、リード線およびリード板の少なくとも一方における一部または全部が、インナーホルダーにおける主面と、ケースの内面の一部領域とに挟まれた状態となっていることを特徴とする。
上述のように、本発明に係るパック電池では、インナーホルダーに隣接する素電池の互いの外装体間を隔てる障壁と、リード板またはリード線を係止するリード係止部とを備えるので、外部から振動が加わった場合にあってもリード板およびリード線およびこれらと素電池との接続箇所が損傷を受けず、また、隣接する素電池間での熱連鎖を効果的に抑制できる。即ち、本発明に係るパック電池では、素電池と素電池との間がインナーホルダーの障壁で隔てられているので、仮に一部の素電池で異常加熱が生じても、その熱が隣接する素電池に対して伝達され難く、ケースに収納されている素電池全体に異常状態が伝播されることがない。このため、本発明に係るパック電池では、素電池全体が高温状態となる前に、ケース内に備えられている安全装置(感熱素子等)により安全にパック電池の機能が停止されることになる。
また、本発明に係るパック電池では、インナーホルダーにリード係止部が設けられ、リード板またはリード線がリード係止部で係止されているので、外部から振動が加わった場合等においても、リード板またはリード線がダメージを受けることがなく、また、素電池とリード板またはリード線との接続箇所が上記振動により破断等することがない。よって、本発明に係るパック電池は、ノートPCやこれの付帯設備などの携帯機器に適用の場合においても、安全性および品質安定性に優れる。
従って、本発明に係るパック電池は、外部から振動が加わった場合にあってもリード板およびリード線およびこれらと素電池との接続箇所が損傷を受けず、また、隣接する素電池間での熱連鎖を効果的に抑制できる。
また、本発明に係るパック電池では、上記のように、インナーホルダーとケースの内面の一部とにリード線またはリード板を挟み込んで、これらを係止するという構成を採ることもできる。なお、この場合においても、インナーホルダーには、熱連鎖防止用の障壁が設けられている構成としている。このような構成を採用する本発明に係るパック電池においても、上記と同様の作用・効果を得ることが可能である。
ここで、上記特許文献1に係るパック電池においても、そのインナーホルダーに凸部が形成されているが、この凸部には、リード板またはリード線を係止する機能はなく、リード板等を配する場合の位置精度を向上させる目的で設けられているものである。
上記優位性を有する本発明に係るパック電池では、次のようなバリエーションを採用することができる。
上記本発明に係るパック電池では、素電池の各々の端面にリード板を接続しておき、この接続されたリード板が、インナーホルダーをその厚み方向に挟み込む状態に曲折されているという構成を採用することができる。このような構成を採用するパック電池においては、素電池とインナーホルダーおよびリード板とが確実に固定されることになる。これにより、このパック電池では、外部から振動が係った場合における素電池およびリード板等の動きを確実に抑制することができ、リード板などの振動によるダメージを低減することが可能になる。
また、上記本発明に係るパック電池では、インナーホルダーにおけるリード係止部の形態の一例として、互いに対向する関係の一対の倒立L字状の爪部を採用することができる。このように一対の倒立L字状の爪部をインナーホルダーにおけるリード係止部として有するパック電池では、比較的簡単な構成を以って、確実にリード板またはリード線を係止することが可能となる。
また、上記本発明に係るパック電池では、インナーホルダーにおけるリード係止部として、当該インナーホルダーの素電池との当接面とは反対側に位置する主面から突設され、且つ、リードを受け入れ可能な開口を有するY字状の形態のものを採用することができ、この場合において、リード板またはリード線を、リード係止部におけるY字状の開口に填め込め、リード係止部における突設端が、ケースの内面の一部に接触または近接する用に構成しておくことができる。このような構成を採用する場合には、リード板またはリード線はリード係止部の開口内側面とケースの内面とで囲まれることになり、ケース外からの振動に対しても、その動きが規制される。よって、本発明に係るパック電池を携帯機器の電源として用い、振動が加えられるような場合においても、その振動に起因して、リード板およびリード線の損傷、およびリード板およびリード線と素電池等との接続箇所の損傷などの発生を抑制することができる。
また、上記本発明に係るパック電池では、内蔵される複数の素電池を、インナーホルダーとケースの内面の一部との間で挟む状態としておくという構成を採用することができる。即ち、従来のパック電池のように、2つのインナーホルダーを用いて両側から素電池を挟み込むという構成を採用するのではなく、素電池をインナーホルダーとケースの内面とで挟み込んで固定するという構成を採用するため、インナーホルダーの数を低減でき、また、パック電池の製造に際してその工数の低減を図ることが可能となる。よって、本発明に係るパック電池では、上記構成を採用することで、製造コストの低減を図ることも可能となる。
また、上記本発明に係るパック電池では、インナーホルダーに、素電池との当接面とは反対側に位置する主面にフィンを立設しておくという構成を採用することもできる。このようにインナーホルダーにフィンが立設されてなる構成を採用することで、インナーホルダーの容積を増大させることができ、仮に一部の素電池で熱が発生した場合においても、熱連鎖の抑制を効果的に図ることができる。これに加えて、フィンが立設されてなる構造のインナーホルダーを採用することで、素電池で生じる熱の一部をフィンを介して放出させることで熱連鎖がより効果的に抑制されることにもなる。
さらに、このフィンを形成することにより、本発明に係るパック電池では、パック電池の外形状に合わせて素電池の形状を設計する必要がなく、フィンの形状・サイズの調整によって、素電池の共用化を図ることが可能となる。即ち、パック電池の外形状は、装着しようとする機器によって種々の形状が要求されるが、その都度、素電池を新規設計することは現実的ではない。これに対して、本発明に係るパック電池のように、インナーホルダーにおけるフィンの形状・サイズによって、ケース内で素電池が動かないように調整することが可能であり、外形状(長さ、幅、高さ)の異なるパック電池に対しても、素電池を共用することが可能となる。
また、上記本発明に係るパック電池では、複数の素電池に接続関係を有する制御回路部が設けられ、この制御回路部に対し、複数の素電池の各々から電池電圧に係る信号の入力を受けるための信号経路が開設されてなる構成を採用し、信号経路が、上記リード板またはリード線をもって形成されてなるという構成とすることができる。
なお、上記本発明は、素電池の種類・形状に特に制限はないが、電池の特性上、リチウムイオン電池などの非水系二次電池を採用する場合には特に有効である。即ち、リチウムイオン電池等を素電池として採用する場合には、より厳格に熱連鎖の防止を図る必要があるが、上記本発明に係るパック電池では、上述のように確実に素電池間の熱連鎖を防止できることから、その採用が望ましい。
なお、以上のような優位性を有する本発明に係るパック電池は、幅広い携帯機器の電源として用いることができる。例えば、ハンディプリンタや電動工具、車両用などのモータやエンジンなどの振動を発生する要素を含むような機器に対し、その電源として用いるのに適している。
以下では、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で示す具体例は、本発明の構成およびその構成から奏される作用・効果を分かりやすく説明するために用いる一例であって、本発明は、特徴とする構成以外の部分について、以下の例示に何ら限定を受けるものではない。
(実施の形態1)
1.パック電池1の構成
本実施の形態に係るパック電池1は、ハンディプリンタ、電動工具および車両用等の電源としての用途を想定するものである。
実施の形態1に係るパック電池1の構成について、図1を用いて説明する。図1は、便宜的に上ケース10を開放した状態で示す本実施の形態に係るパック電池1の展開斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態に係るパック電池1は、上ケース10と下ケース11との間の内方空間に、素電池として6本の円筒型リチウムイオン電池(以下では、単に「素電池」と記載する。)12a〜12fが収納されている。また、6本の素電池12a〜12fのZ軸方向上方には、インナーホルダー13a、13bが当接した状態で載置されている。インナーホルダー13aは、素電池12a、12d、12eの上に載置され、インナーホルダー13bは、素電池12b、12c、12fの上に載置されている。インナーホルダー13aとインナーホルダー13bとは、基本的に同一形態を有しており、パック電池1における部品の共通化が図られている。
また、上ケース10と下ケース11との間の空間には、素電池12a〜12fと接続された回路基板14がX軸方向の端部分に収納されており、また、下ケース11のX軸方向端部分からは、コネクタ15が突設されている。
6本の素電池12a〜12fは、直列接続されており(6直構成)、また、各素電池12a〜12fの電圧が検出できるように、素電池12a〜12fの各々の両極からリード板16a〜16cおよびリード線17a〜17cなどをもって回路基板14の制御回路に接続が図られている。これについては、後述する。
本実施の形態に係るパック電池1では、インナーホルダー13a、13bの一部において、リード線17aを係止するためのリード線係止部131a、131bが設けられている。これについても、後述する。
2.パック電池1における回路構成
上記構成を有するパック電池1の回路構成について、図2を用いて簡単に説明する。
図2に示すように、パック電池1は、上記6本の素電池12a〜12fの他に、回路構成上、制御回路が形成されてなる回路基板14を有するが、この制御回路には、MPU(マイクロプロセッサ)などからなる主制御部18と、外部の接続機器から供給される電力を昇降圧し、素電池12a〜12fの充電に供するための回路である充電用昇降圧電源19と、6本の素電池12a〜12fの各々における電圧を検出するための電池電圧検出部20とを主要な要素として構成されている。また、図2に示すように、回路基板14の制御回路には、FET素子やダイオード素子、抵抗素子などをはじめとする複数の電子部品21a〜21jが用いられている。本実施の形態に係るパック電池1の回路構成自体は、素電池としてリチウムイオン電池を採用する一般的なパック電池の回路構成と相違点はないので、ここでの詳しい説明は省略する。
3.素電池12a〜12fとインナーホルダー13a、13bとの配置関係
次に、図3を用い、素電池12a〜12fとインナーホルダー13a、13bとの配置関係について説明する。図3は、パック電池1の構成の内、素電池12a〜12fとインナーホルダー13a、13bとを模式的に抜き出して描いた斜視図である。
図3に示すように、6本の素電池12a〜12fは、直列に接続されているのであるが、素電池12bと素電池12cとを接続するリード板16aは、倒立T字状であって、舌状に延出された部分を有する。素電池12cと素電池12dとの間のリード板16bも舌状の延出された部分を有し、素電池12fの一端面に接合されたリード板16cもZ軸方向上向きに舌状に延出された部分を有する。
一方、図3に示すように、インナーホルダー13a、13bは、ともに同一の形状を有して形成されており、Z軸方向下向き主面が、素電池12a〜12fの外装体の表面に沿うようになっている。そして、素電池12aと素電池12dの間、素電池12dと素電池12eの間には、インナーホルダー13aのZ軸方向下向きに突設された障壁132aが介挿され、互いの間が隔てられるようになっている。なお、インナーホルダー13a、13bは、樹脂材料から構成されている。そして、インナーホルダー13a、13bの構成に用いる樹脂材料には、コストの観点から許容される範囲内で耐熱性に優れたものを用いるのが望ましい。例えば、ポリカーボネートを始めとする種々の材料を用いることができる。
また、素電池12bと素電池12cの間、および素電池12cと素電池12fの間についても、インナーホルダー13bの障壁132bが介挿され、互いの間が隔てられるようになっている。
さらに、インナーホルダー13a、13bには、素電池12a〜12fに当接するのとは反対側に位置する主面から、Z軸方向上向きにリード線係止部131a、131bが形成されている。リード線係止部131a、131bは、Z軸方向上側にリード線17a、17c(図3では、図示を省略。)が沿う開口を有し、略Y字状に形成されている。このリード線係止部131a、131bに対するリード線17a、17cの係止された状態は、図1に示す通りである。
なお、本実施の形態においては、インナーホルダー13a、13bにおける素電池12a〜12fに対し当接する側の面を滑らかなものとしているが、表面に溝やディンプル等の凹凸が付いたものとすることもできる。
また、本実施の形態に係るインナーホルダー13a、13bでは、障壁132a、132bを中実の壁としたが、内部に中空部分がある構造、即ち、ロの字状の断面の障壁を有することとしもよい。
4.パック電池1が有する優位性
図4(a)に示すように、本実施の形態に係るパック電池1では、素電池12a、12d、12eに対し、Z軸方向上側からインナーホルダー13aが覆い被さるように載置されている。そして、インナーホルダー13aにおける障壁132aは、隣接する素電池12a、12d、12eの各々の外装体どうしが接触しないように介挿され、互いを隔てている。このため、本実施の形態に係るパック電池1では、仮に1つの素電池12a、12d、12eの温度が上昇しても、隣接する素電池12a、12d、12eに連鎖的に伝達されず、高い安全性を有する。
なお、図4(a)には示していない素電池12b、12c、12fとインナーホルダー13bとについても、上記同様の配置関係となっている。
また、図4(b)に示すように、素電池12a〜12fは、直列接続されており、各素電池12a〜12fの電圧を電池電圧検出部20(図2を参照。)で検出するため、リード線17a〜17eが各接続されている。
図4(a)に示すように、パック電池1では、リード線17aは、インナーホルダー13aに設けられたリード線係止部131aの開口部分に填め込まれており、上ケース10を下ケース11に当接させた場合に、リード線17aがリード線係止部131aと上ケース10の内面とで動きが拘束されることになる。このため、インナーホルダー13aにおけるリード線17aが通っている部分に隣接する箇所に素電池12dの一端に接続されたリード板16bが配されているが、外部からの振動付加によっても、これらが接触することはない(図4(a)の拡大部分を参照)。
例えば、従来のパック電池のように、外部からの振動付加によってリード線17aとリード板16bとが接触することがあれば、リード線17aは絶縁被膜されているものの、電位差によりダメージを受けることも考えられる。
これに対して、本実施の形態に係るパック電池1では、外部から振動が加わっても、インナーホルダー13aのリード線係止部131aの働きにより、リード線17aの動きが制限され、リード板16bに節食することがない。このため、パック電池1では、振動が加わってもリード線17aなどにダメージを受けることがない。
なお、これらの事項に関しても、素電池12b、12c、12fとインナーホルダー13bとの間でも上記同様の関係を有する。
ここで、図4(a)に示すように、パック電池1では、リード線17d、17eなどに関してはインナーホルダー13aに係止していないが、これらをインナーホルダー13a、13bなどに係止することとしてもよい。ただし、上述のように振動によってリード板と接触することが予想されないような場合には、敢えて、係止する必要はないものと考えられる。
また、本実施の形態では、図4(a)の拡大部分に示すように、リード線係止部131aをリード線17aの外形に沿う開口を有する構造としているが、振動が加わった場合においてもリード線17aの動きを制限できる構成であれば、採用することが可能である。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係るパック電池について、図5〜図7を用い説明する。
1.パック電池2の構成
本実施の形態に係るパック電池2の構成について、図5を用い説明する。図5は、パック電池2を、上ケースを開放した状態で示すものであり、上ケースについては図示を省略している。
図5に示すように、パック電池2は、下ケース31の椀状の収納部分に4本の素電池(リチウムイオン電池)32a〜32dが収納されている。また、パック電池2には、上記実施の形態1に係るパック電池1と同様に、制御回路が構成された回路基板34も収納されており、この回路基板には、図2に示すのと同様に、電池電圧検出部を含む回路が組まれている。4本の素電池32a〜32dは、直列に接続されており(4直)、隣接する素電池32a〜32dの間は、リード板36a〜36cにより接続されている。そして、図5に示すように、リード板36a〜36dの各々には、上記実施の形態1に係るパック電池1におけるリード板16a〜16cよりも長尺の舌状の延出部が設けられており、その各々には、回路基板34に繋がるリード線37a〜37cが接続されている。
本実施の形態に係るパック電池2においても、4本の素電池32a〜32dとして、円筒形のリチウムイオン電池が採用されており、Z軸方向上側面にインナーホルダー33が当接した状態で載置されている。本実施の形態に係るインナーホルダー33についても、上記インナーホルダー13a、13bと同様に、素電池32a〜32dの外形状に沿うように、波型形状に形成されており、リード板36a〜36dおよびリード線37a〜37cは、その谷間となる部分に沿うように配置されている。また、インナーホルダー33の構成材料についても、上記実施の形態1に係るインナーホルダー13a、13bと同様に樹脂材料が用いられている。本実施の形態においても、インナーホルダー33の構成材料には、コストの観点から許容される範囲内で耐熱性に優れる材料を用いることが望ましい。
また、パック電池2における下ケース31には、コネクタ35が設けられている。コネクタ35の外側面は、下ケース31の外周面と略面一に配されている。
本実施の形態においては、インナーホルダー33の谷間毎に区分けされた状態で、リード板36a〜36cおよびリード線37a〜37cが配置されており、リード線37a〜37cが振動によりY軸方向に振れた場合にも、電位差を生じるリード板36a〜36cに接触するような事態を生じることはない。このため、本実施の形態に係るパック電池2では、上記実施の形態1とは異なり、リード線37a〜37cをインナーホルダー33に係止するという形態を採用していない。
一方、パック電池2においては、リード板36a〜36cの延出部を長尺にしていることから、外部からの振動の付加によってもリード板36a〜36cにクラックを生じたり、素電池32a〜32dとの接続箇所が外れたりすることがないように、インナーホルダー33の各谷間部分には、リード板36a〜36cを係止するためのリード板係止部331a〜331cが設けられている。各リード板係止部331a〜331cは、互いに対向する倒立L字状の爪部がZ軸方向上方に向けて突設されてなる。
各リード板36a〜36cは、インナーホルダー33のリード板係止部331a〜331cにより、その幅方向に係止され、これによって、外部から振動が付加された場合にあってもインナーホルダー33から離れて動くことがない。
2.素電池32a〜32fとインナーホルダー33との配置関係
次に、インナーホルダー33の構成および素電池32a〜32fとインナーホルダー33との配置関係について、図6および図7を用い説明する。
図6に示すように、インナーホルダー33は、4本の素電池32a〜32dの外形状に沿うように、Z軸方向下側主面が4つの凹みを有した形状となっており、Z軸方向上側主面もこれに沿って波型形状になっている。そして、インナーホルダー33には、隣接する素電池32a〜32dの外装体間を隔てるための障壁332がZ軸方向下向きに立設されている。この障壁332は、上記実施の形態1に係るインナーホルダー13a、13bの障壁132a、132bと同様に、素電池32a〜32dの各々の間での熱連鎖を防止する機能を有する。
また、上述のように、本実施の形態に係るインナーホルダー33には、素電池32a〜32dとの当接面とは反対側に位置する面(Z軸方向上側主面)の各谷間部分にリード板係止部331a〜331cが形成されている。
一方、4本の素電池32a〜32dは、3つのリード板36a〜36cにより直列接続されている。リード板36a〜36cの各々は、インナーホルダー33への組み付け前において、倒立T字状をしており、各々におけるZ軸方向上向きに突設した状態に延出部が略90[°]曲折加工されることで、インナーホルダー33のリード板係止部331a〜331cの各々に挿入されることになる。
上記のように、インナーホルダー33のリード板係止部331a〜331cに対し、各リード板36a〜36cを係止することで、インナーホルダー33に対し素電池32a〜32dがしっかりと組み付けられるのと同時に、インナーホルダー33が素電池32a〜32dに対ししっかりと組み付けられることにもなる。即ち、インナーホルダー33のリード板係止部331a〜331cに対し素電池32a〜32dに接合されたリード板36a〜36cの延出部を係止することで、4本の素電池32a〜32dとインナーホルダー33と各リード板36a〜36cとがユニット化され、外部からの振動の付加に対しても有効となる。
図7(a)に示すように、素電池32b、32cに接合されたリード板36bをインナーホルダー33のリード板係止部331bに係止することにより、このリード板32bが素電池32b、32cとインナーホルダー33との間のカシメ部材としての機能も果たすことになる。即ち、図7(b)に示すように、リード板36bの延出部が略90[°]曲折加工され、インナーホルダー33のリード板係止部331bに係止されることで、素電池32b、32cとインナーホルダー33とは、Z軸方向に互いに引き付け合う力が作用することになる。
3.パック電池2が有する優位性
以上説明のように、本実施の形態に係るパック電池2では、素電池32a〜32dに当接されるインナーホルダー33の上側面(図7(a)のZ軸方向上側主面)の谷間にリード板36a〜36cの延出部を係止するリード板係止部331a〜331cを設け、素電池32a〜32dとインナーホルダー33との組み付け時に、リード板36a〜36cの各々をインナーホルダー33のリード板係止部331a〜331cの各々に対し差し込むことで、リード板36a〜36cの係止ができる。このようにリード板36a〜36cをインナーホルダー33に係止することで、当該パック電池2が携帯機器の電源として用いられ、その使用中に外部から振動が付加されるような場合においても、リード板36a〜36cがインナーホルダー33にしっかりと係止されていることにより、リード板36a〜36cそのものの損傷、あるいは素電池32a〜32dとリード板36a〜36cとの接合箇所の損傷といった問題を回避することができる。
また、本実施の形態に係るパック電池2では、上述のように、インナーホルダー33に対しリード板36a〜36cを係止することによってリード板36a〜36cの動きを抑制する効果があるとともに、素電池32a〜32dとインナーホルダー33とリード板36a〜36cとを一体とすることができ、上ケースと下ケース31との間の収納空間内での全体の動きを抑制する効果も得られる。即ち、素電池32a〜32dとインナーホルダー33とリード板36a〜36cをユニット化することで、上ケースと下ケース31との間の収納空間内で、個々が別々に動き回るという事態を抑制することができる。
また、パック電池2では、インナーホルダー33における素電池32a〜32dとの当接面とは反対側に位置する主面上で、リード板36a〜36cとリード線37a〜37cとの接合をそれぞれ行っているので、各接合部分が素電池32a〜32dの外装体に接触することがなく絶縁が図られているので、仮に外部からの振動の付加を受けた場合にも、互いにダメージを受けることがない。
さらに、上記実施の形態1に係るパック電池1と同様に、パック電池2においても、素電池32a〜32dにおける隣接する互いの外装体間にインナーホルダー33の障壁332が介挿される構成となっており、素電池32a〜32dの互いの間における熱連鎖を抑制することができる。これにより、仮に素電池32a〜32dの内の1本に異常が生じ、高温になった場合においても、その熱が隣接する素電池32a〜32dに伝達され難く、連鎖的に素電池32a〜32dが破壊されるという事態を防ぐことができる。なお、回路基板34などからは、感熱素子が延設されており、1本の素電池32a〜32dに異常が生じたときには、この感熱素子を介して外部機器との間の電力経路が遮断されるのであるが、感熱素子による回路遮断動作の前に熱連鎖によりパック電池2内の全素電池32a〜32dにダメージが広がるのを、これにより抑制することができる。
なお、本実施の形態に係るパック電池2においては、インナーホルダー33にリード板係止部331a〜331cのみを設けることとしたが、これに加えて上記実施の形態1に係るパック電池1のインナーホルダー13a、13bのようにリード線係止部131a、131bを設けることとしてもよい。これらの組み合わせについては、素電池の組み合わせ、リード板およびリード線の配置により、適宜設計することができる。
(変形例1)
変形例1に係るパック電池の構成について、図8を用い説明する。図8は、本変形例1に係るパック電池が備えるインナーホルダー53の構成を模式的に示す斜視図である。なお、本変形例1に係るパック電池は、インナーホルダー53の構成以外の部分が図5に示す上記実施の形態2に係るパック電池2と同様であるので、その図示および説明を省略する。
図8に示すように、本変形例1に係るパック電池のインナーホルダー53は、基本的な構成は上記実施の形態2に係るインナーホルダー33と同一であるが、素電池との当接面とは反対側に位置する主面(Z軸方向上側主面)に、Z軸方向上向きに複数のフィン533が立設されているところに特徴を有する。
インナーホルダー53におけるフィン533は、各素電池に相当する”山”部分に形成されており、フィン533の立設によりインナーホルダー53の容積が上記実施の形態2に係るインナーホルダー33の容積に比べて増大させることができ、隣接する素電池における互いの外装体間での熱連鎖を抑制するのに有効である。インナーホルダー53における他の構成については、上記実施の形態2と同様であり、Z軸方向上側主面の谷間部分にリード板係止部531a〜531cが設けられており、また、隣接する素電池の外装体間に介挿される状態に障壁533がZ軸方向下向きに立設されている。
本変形例1に係るパック電池では、上記実施の形態2に係るパック電池2が有する優位性をそのまま有するとともに、インナーホルダー53にフィン533を設けたことにより、仮に1つの素電池が高温になったとしても、インナーホルダー53の熱容量が大きくなっており、隣接する素電池に対して熱連鎖を生じ難い。また、インナーホルダー53のフィン533の形成によりこれにより素電池からの熱をインナーホルダー53外へと放出するのにも機能を果たすものと考えられる。よって、本変形例1に係るパック電池は、安全性および品質の安定性という観点からより優位である。
また、本変形例1に係るインナーホルダー53のフィン533は、熱連鎖の抑制機能以外にも、パック電池の設計の自由度を高めることにも効果を奏する。即ち、パック電池の形状・サイズなどは、装着する機器の設計によって左右されることになるが、素電池などの基幹構成については、コストおよび製造時の手間などを考慮してある程度共通化を図っておく必要がある。そこで、本変形例1に係るインナーホルダー53のフィン533のサイズなどでサイズの変化などに対応することが可能となる。このため、要求される出力とパッケージのサイズ・形状との関係において、種々の対応関係を満足するために、本変形例1に係るインナーホルダー53を使用することが有効である。
具体的には、要求される出力(電圧、電流、容量)との関係から、パッケージのサイズに比べて直径の小さな素電池を用いることが望ましいような場合にあっては、インナーホルダー53のフィン533を大きなサイズに設定することで対応を図り、逆の場合、即ち、前記の場合に比べ直径の大きな素電池を適用する必要がある場合には、インナーホルダー53のフィン533を小さく設定するか、あるいは上記実施の形態2などのように、フィン533を無くすようにすることで対応を図ることができる。
なお、本変形例1に係るフィン533は、インナーホルダー53における素電池の径方向に対応する方向(Z軸方向)に向けて立設されるものであるが、パック電池の設計に応じて、X軸方向やY軸方向に向けて立設するようなフィンにすることもできる。
また、本変形例1に係るインナーホルダー53の構成を上記実施の形態1に係るパック電池1に採用することも勿論可能である。
(変形例2)
変形例2に係るパック電池3の構成について、図9を用い説明する。なお、図9では、本変形例2に係るパック電池3の断面のみを示しているが、基本的構成については、図5で示す上記実施の形態2に係るパック電池2と同様の構成を有するものである。本変形例2に係るパック電池3と上記実施の形態2に係るパック電池2との構成上の相違点は、上ケース70の形状とインナーホルダー73の形状である。
図9に示すように、本変形例2に係るパック電池3では、インナーホルダー73に上記実施の形態2に係るインナーホルダー33のような倒立L字状をしたリード板係止部331a〜331cを、インナーホルダー73自身に有する構成を採用するものではなく、インナーホルダー73には、Z軸方向上側主面の谷間部分にリード板76a〜76cを水平に載置することができる台状部分を有しているだけである。素電池72a〜72dに接合されたリード板76a〜76cは、インナーホルダー73の上記台状部分に載置されている。
本変形例2に係るパック電池3では、上記のように、インナーホルダー73の台状部分に載置されたリード板76a〜76cを上ケース70で挟み込む構成を採っている。即ち、本変形例2に係るパック電池3の上ケース70には、その内面側にZ軸方向下向きに隆起した凸部701を有しており、その凸部701がインナーホルダー73における谷間部分に嵌合する構成となっている。そして、リード板76a〜76cは、インナーホルダー73の主面と上ケース70の凸部701の端面とに挟まれて係止されることになる。
なお、本変形例2に係るパック電池3においても、内蔵される素電池72a〜72dの隣接する外装体間には、インナーホルダー73の障壁732が介挿され、互いの間が隔てられるようになっている。
以上のような構成を有する本変形例2に係るパック電池3でも、リード板76a〜76cがインナーホルダー73の一方の主面と、上ケース70における凸部701の端面との間で挟み込まれ、これによって、外部から振動の付加を受けた際にもリード板76a〜76c自体およびリード板76a〜76cと素電池72a〜72dとの接合箇所にダメージを受け難くなる。
また、本変形例2に係るパック電池3のインナーホルダー73にも、隣り合う素電池72a〜72dの互いの外装体間を隔てるように障壁732が立設されているので、熱連鎖という問題を回避することができる。この点に関しても、上記実施の形態1、2および変形例1と同様である。
なお、本変形例2に係るインナーホルダー73および上ケース70の構成を、上記実施の形態1および変形例1などに適宜採用することができる。
(その他の事項)
上述のように、上記実施の形態1、2および変形例1、2は、本発明の構成およびそこから得られる作用・効果を分かりやすく説明するために一例として用いたものであって、本発明は、その本質的特徴部分以外に何らこれらに限定を受けるものではない。上記実施の形態1、2および変形例1、2では、素電池の一例として円筒型のリチウムイオン電池を採用することとしたが、これ以外の種類・形状の電池を採用することもできる。例えば、角型のリチウムイオン電池や円筒形あるいは角型のニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等を素電池として採用することもできる。さらには、将来的に複数のラミネート外装電池などを接続してなるパック電池が使われるような場面でも、本発明の構成を採用することが有効である。ただし、本発明は、中間電圧(各素電池の電圧)の検出が必要なリチウムイオン電池などの非水系二次電池を素電池として用いるパック電池に採用する場合には、特に効果的である。
また、上記実施の形態1などでは、パック電池1の用途の具体例として、ハンディプリンタ、電動工具および車両(電動アシスト自転車、ハイブリッドバイク、ハイブリッド自動車)用などを想定するものとしたが、本発明に係るパック電池は、これら以外の用途にも同様の構成を採ることで効果を奏することができる。特に、駆動源としてのモータやエンジンなど振動を発生するような要素を含むような機器に対して用いることが効果的である。
また、上記実施の形態1では、6本の素電池12a〜12fを直列に接続し、上記実施の形態2および変形例1、2では、各4本の素電池32a〜32d、72a〜72dを直列に接続することとしたが、素電池の接続形態は、これらに限定を受けるものではない。例えば、複数の素電池を並列接続しても良いし、直並列に接続しても良い。これらは、使用する機器により適宜設計変更が可能である。
また、パッケージ内の素電池を直列、並列、直並列として一つの系統として構成する必要は必ずしもなく、例えば、2系統の電源を接続機器に供給するためや、補助用の系統を設ける場合などを想定して、パッケージ内の素電池を複数のグループに分けて、グループ毎にそれら素電池間を接続することとしても良い。
なお、インナーホルダーの構成に用いる材料として樹脂材料を一例としたが、これら以外にも絶縁性および熱連鎖防止性やコスト面などの観点から種々の材料を用いることもできる。例えば、カーボンファイバーやグラスファイバー、あるいは難燃紙などを用いることができる。
本発明は、ハンディプリンタや電動工具、車両(電動アシスト自転車、ハイブリッドバイク、ハイブリッド自動車など)などの電源として用いられ、その使用中に振動などが加わるような場合にも、内部の配線などにダメージを受け難く、また、素電池間における熱連鎖の防止が求められるようなパック電池を実現するのに有効な技術である。
実施の形態1に係るパック電池1の構造を示す展開斜視図である。 実施の形態1に係るパック電池1の回路構成を示す模式回路図である。 実施の形態1に係るパック電池1の構成の内、素電池12a〜12fとインナーホルダー13a、13bとの配置関係を示す展開斜視図である。 (a)は、実施の形態1に係るパック電池1におけるリード線17a〜17eの配置を示す模式断面図であり、(b)は、実施の形態1に係るパック電池1における素電池12a〜12fと各リード線17a〜17eとの接続関係を示す模式ブロック図である。 実施の形態2に係るパック電池2の構造を示す展開斜視図である。 実施の形態2に係るパック電池2の構成の内、素電池32a〜32dとインナーホルダー33との配置関係を示す展開斜視図である。 (a)は、実施の形態2に係るパック電池2におけるインナーホルダー33に対する素電池32a〜32dおよびリード板36a〜36cの配置関係を示す正面図であり、(b)は、(a)のA−A矢視断面図である。 変形例1に係るパック電池のインナーホルダー53の構造を示す斜視図である。 変形例2に係るパック電池3の構造を示す模式断面図である。
符号の説明
1、2、3.パック電池
10、70.上ケース
11、31、71.下ケース
12a〜12f、32a〜32d、72a〜72d.円筒型リチウムイオン電池
13a、13b、33、53、73.インナーホルダー
14、34.回路基板
15、35.コネクタ
15a〜15e.接続端子
16a〜16d、36a〜36c、76a〜76c.リード板
17a〜17e、37a〜37c.リード線
18.主制御部
19.充電用昇降圧電源
20.電池電圧検出部
21a〜21j.電子部品
131a、131b.リード線係止部
132a、132b、332、532、732.障壁部
331a〜331c、531a〜531c.リード板係止部
533.フィン
701.突部

Claims (8)

  1. 複数の素電池が、各々にリード板またはリード線が接続された状態でケース内に収納され、当該ケース内において前記素電池にインナーホルダーが当接されてなるパック電池であって、
    前記インナーホルダーには、隣接する素電池の互いの外装体間を隔てる障壁が設けられているとともに、前記リード板およびリード線の少なくとも一方を係止するリード係止部が設けられており、
    前記インナーホルダーにおけるリード係止部は、互いに対向する関係の一対の起立部と、各起立部から互いに対向する起立部に向かって突出する突出部からなる爪部構成されている
    ことを特徴とするパック電池。
  2. 複数の素電池が、各々にリード板またはリード線が接続された状態でケース内に収納され、当該ケース内において前記素電池にインナーホルダーが当接されてなるパック電池であって、
    前記インナーホルダーには、隣接する素電池の互いの外装体間を隔てる障壁が設けられているとともに、前記リード板およびリード線の少なくとも一方を係止するリード係止部が設けられており、
    前記インナーホルダーにおけるリード係止部は、互いに対向する関係の一対の倒立L字状の爪部により構成されている
    ことを特徴とするパック電池。
  3. 複数の素電池が、各々にリード板またはリード線が接続された状態でケース内に収納され、当該ケース内において前記素電池にインナーホルダーが当接されてなるパック電池であって、
    前記インナーホルダーには、隣接する素電池の互いの外装体間を隔てる障壁が設けられているとともに、前記リード板およびリード線の少なくとも一方を係止するリード係止部が設けられており、
    前記インナーホルダーにおけるリード係止部は、当該インナーホルダーにおける前
    記素電池との当接面とは反対側に位置する主面から突設されており、且つ、前記リードを受け入れ可能な開口を有するY字状を有し、
    前記リード板またはリード線は、前記リード係止部における前記開口に填め込まれ、
    前記リード係止部における突設端は、前記ケースの内面の一部に接触または近接している
    ことを特徴とするパック電池。
  4. 前記素電池には、その端面にリード板が接続されており、
    前記リード板は、前記インナーホルダーを、その厚み方向に挟み込む状態に曲折されている
    ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のパック電池。
  5. 前記複数の素電池は、前記インナーホルダーと前記ケースの内面の一部との間で挟まれた状態になっている
    ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のパック電池。
  6. 前記インナーホルダーにおける前記素電池との当接面とは反対側に位置する主面には、フィンが立設されている
    ことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のパック電池。
  7. 複数の素電池が、各々にリード板またはリード線が接続された状態でケース内に収納され、当該ケース内において前記素電池にインナーホルダーが当接されてなるパック電池であって、
    前記インナーホルダーには、隣接する素電池の互いの外装体間を隔てる障壁が設けられているとともに、前記素電池との当接面とは反対側に位置する主面に前記リード線またはリード板を載置する領域を備え、
    前記リード線およびリード板の少なくとも一方は、少なくともその一部が、前記インナーホルダーにおける主面と、前記ケースの内面の一部領域とに挟まれた状態となっている
    ことを特徴とするパック電池。
  8. 前記複数の素電池の各々は、非水系二次電池であって、
    前記複数の素電池に接続関係を有する制御回路部を有しており、
    前記制御回路部には、前記複数の素電池の各々から電池電圧に係る信号の入力を受けるための信号経路が開設されており、
    前記信号経路は、前記リード板およびリード線の少なくとも一方をもって形成されている
    ことを特徴とする請求項1から7の何れかに記載のパック電池。
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