JP4915656B2 - ホイールローダ - Google Patents
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Description
この特許文献1に記載のクーリング装置では、前記両ローラの表面には金属ブラシが取り付けられており、フィルタに付着した粉塵を、この金属ブラシによってフィルタから浮き上がらせ、冷却ファンによって吹き飛ばして外部に排出する。
そして、開口部を大きく設けることができることにより、フィルタ清掃時において、フィルタを開口部から引き出す際に、フィルタと開口部周縁とが接触することを防止でき、フィルタ交換時における粉塵の落下を防止できる。
また、開口部を大きく設けることで、当該開口部から保持部材内にホースを入れることができ、保持部材内に堆積した粉塵を外部に吸い出したり、あるいはホースから水を放出することで、簡単に保持部材内を清掃することができる。
そのうえ、ガイド部が第1,第2フィルタ間の隙間を塞ぐので、粉塵を含んだ冷却空気がフィルタ間を通り抜けることを防止でき、防塵効果を一層確実に維持できる。
本実施形態のホイールローダ1は、運転質量が2.5t前後であり、後部車体2の前方側にフロントフレーム3がアーティキュレート可能に取り付けられた構造である。後部車体2には、後輪21や運転台22が設けられているとともに、エンジンフード23下に形成されたエンジンルーム24内には、エンジン25や後述するクーリング装置26等が設けられている。フロントフレーム3には前輪31が設けられ、フロントフレーム3のさらに前方には作業機32が設けられ、作業機32の先端にはバケット34が取り付けられている。バケット34は、作業機32のブームシリンダ35が伸縮することにより上下動し、チルトシリンダ36が伸縮することにより、チルト動作を行う。
本実施形態のクーリング装置26は、吐出し型であり、エンジン25(図3参照)からの動力で回転駆動される図示しない冷却ファンと、冷却ファンからの冷却空気によって冷却されるラジエータ4およびオイルクーラ5と、冷却ファンの外周を覆い冷却ファンからの冷却空気を前記ラジエータ4およびオイルクーラ5に案内するファンシュラウド6と、ファンシュラウド6に保持され、冷却空気中の粉塵を補集する第1,第2フィルタ7,8とを備えて構成されている。
ラジエータ4は、多数の流通管およびフィンを有する図示しない放熱部と、放熱部の上側に設けられて前記流通管と連通するアッパータンク41と、放熱部の下側に設けられて前記流通管と連通するロアータンク42とを備えて構成されている。
オイルクーラ5は、前記放熱部と略同様の構成の放熱部を備え、当該放熱部に車体の各部に供給される作動油を流通させ、当該作動油を冷却する。
第1フィルタ7は、網状部材73の周囲両面に一対の外枠74が取り付けられて形成されたフィルタ本体71と、フィルタ本体71の上端に亘って取り付けられた蓋部72とを備えて構成されている。本実施形態では、開口部67の幅Wが大きく設けられていても、この蓋部72が開口部67を閉塞することにより、当該開口部67から冷却空気が抜けることがなく、冷却効率を良好に維持することができる。
前述したように、第1,第2フィルタ7,8の互いに隣接する端縁には、それぞれ当該端縁に沿ったガイド部75,85が設けられている。このため、第1,第2フィルタ7,8を設置する際には、これらガイド部75,85が当該第1,第2フィルタ7,8の厚み方向に重なり、第1,第2フィルタ7,8の前後方向(冷却空気の流れ方向)のガタを抑えるので、第1,第2フィルタ7,8を安定した状態に設置することができる。加えて、第1,第2フィルタ7,8の設置の際に、図4に示すように、第1フィルタ7の肩部77がシュラウド本体63の一端側の側面66Bに被さるので、第1フィルタ7の幅方向の位置決めを確実に行うことできる。なお、ガイド部75,85は、第1,第2フィルタ7,8間の隙間を塞ぎ、粉塵を含んだ冷却空気が第1,第2フィルタ7,8間を通り抜けることを防止する役目も果たす。
前述したように、まず第2フィルタ8からシュラウド本体63内に設置する。第2フィルタ8を、シュラウド本体63の一端側に設けられた開口部67からシュラウド本体63内に挿入し、蓋部82の基端側をスリット68に差し込む。そして、第2フィルタ8をシュラウド本体63の他端側にスライドさせ、ガイドレール65Aに当該第2フィルタ8の他端側を保持させることにより、第2フィルタ8をシュラウド本体63の他端側に設置する。次に、第1フィルタ7を、開口部67からシュラウド本体63内に挿入し、一端側をガイドレール65Bに保持させるとともに、他端側に設けられたガイド部75を、第2フィルタ8のガイド部85にガイドさせることにより、シュラウド本体63の一端側に設置する。このようにして、第1,第2フィルタ7,8のシュラウド本体63への設置が完了する。
この際、本実施形態では、開口部67が大きな幅Wに形成されているので、第1,第2フィルタ7,8の上流側の面と開口部67の周縁とが接触することがなく、第1,第2フィルタ7,8の上流側の面に付着した粉塵がシュラウド本体63内に落下することを防止できる。
従って、上記に開示した形状、数量などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、数量などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、フィルタは2分割されていたが、3分割以上されていてもよい。
前記実施形態では、開口部67は、ファンシュラウド6の上面66Aに設けられていたが、ファンシュラウド6の側面に設けられていてもよい。
Claims (2)
- 冷却ファンと、
前記冷却ファンによる冷却空気で冷却されるラジエータと、
冷却空気中の粉塵を補足するフィルタと、
前記フィルタを保持する略枠状の保持部材とを有したクーリング装置を備え、
前記保持部材には、前記フィルタを当該保持部材の内部に対して挿抜するための開口部が設けられ、
前記フィルタには、前記開口部を閉塞する蓋部が一体に設けられ、
前記フィルタは、少なくとも第1フィルタと、第2フィルタとから構成され、
前記開口部は、前記フィルタ一つのみが通る大きさで、かつ前記保持部材の幅方向の一方側に寄せて形成され、
前記第1フィルタには、前記開口部を閉塞する前記蓋部が一体に設けられ、
前記保持部材内での前記第2フィルタは、前記開口部に対応した位置と前記保持部材の幅方向の他方側の位置との間でスライド自在に設けられている
ことを特徴とするホイールローダ。 - 請求項1に記載のホイールローダにおいて、
前記第1フィルタおよび前記第2フィルタの互いに隣接する端縁には、それぞれ当該端縁に沿ったガイド部が設けられており、
これらのガイド部は、前記第1,第2フィルタの厚み方向に重なっている
ことを特徴とするホイールローダ。
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