JP4915477B2 - 画像入出力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像入出力装置に関し、特に、光を照射することにより情報の書き込みを行う画像入出力装置に関する。
従来、光を照射することにより情報の書き込みを行う画像入出力装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、ベース基板上に、光センサと光源とが同一面となるように配置された完全密着型イメージセンサが記載されている。この完全密着型イメージセンサでは、光源は、たとえば、有機エレクトロルミネセンス(EL)素子からなる薄膜発光層から構成されている。そして、光センサと光源との上には薄板ガラスが配置され、この薄板ガラス上に原稿が置かれる。上記のように構成された特許文献1に記載の完全密着型イメージセンサでは、光源からの光が原稿で反射され、その反射光が光センサで光電変換される。そして、反射光が光センサで光電変換されることによって、原稿の濃淡画像に応じた画像信号が画像データとして取り込まれる。その後、取り込まれた画像データをもとに画像の書き込みスキャンが行われ、取り込まれた画像が表示画面に表示される。
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来のイメージセンサでは、画像を表示させるために、取り込んだ画像データをもとに画像の書き込みスキャンを行う必要があるので、画像を表示させるまでの時間が長くなるという不都合があった。また、上記特許文献1に記載された従来のイメージセンサでは、画像の書き込みスキャンを行う必要があるため、書き込みスキャン用のドライバや電源などを別途設ける必要があるという不都合もあった。
一方、従来、光学的なパターン照射によって画像を瞬時に書き込むことが可能な光アドレス型空間光変調素子が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。この光アドレス型空間光変調素子は、一対の透明電極を有する基板内に、メモリ性を有するコレステリック液晶などからなる表示層、光吸収層および光導電層が挟まれた構造を有している。上記した構造を有する光アドレス型空間光変調素子では、透明電極間にバイアス電圧を印加しながら、画像を表すパターン光を光導電層に照射すると、光が当たった部分は光導電層のインピーダンスが低下し、表示層に強い電界が加わる。これにより、電源印加後に外光を反射する状態に液晶が保持される。一方、光が当たらなかった部分は、光導電層のインピーダンスが高いままの状態なので、表示層側には弱い電界しか加わらない。このため、電圧印加後に光を透過する状態に液晶が保持される。この反射と透過の状態差により、画像が表示される。すなわち、光学的なパターン照射と同時に表示層に画像が表示される。
また、上記特許文献2の光アドレス型空間光変調素子では、上記構成により、画像の書き込みスキャンが不要であるため、書き込みスキャン用のドライバや電源などを別途設ける必要がない。
特開平8−55974号公報 特開2007−114472号公報
しなしながら、上記特許文献2で提案されている従来の光アドレス型空間光変調素子では、光学的なパターン照射によって画像を瞬時に書き込むことが可能であるものの、書き込まれた画像の画像情報を画像データとして取り込むことができないという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、光学的なパターン照射によって画像を瞬時に書き込むことが可能であるとともに、書き込まれた画像の画像情報を画像データとして取り込むことが可能な画像入出力装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による画像入出力装置は、基板上に形成されたスイッチング素子と、基板上に形成され、表示層と表示層を挟む第1画素電極および第1共通電極とを含む表示部と、基板上に形成され、光電変換層と光電変換層を挟む第2画素電極および第2共通電極とを含む光電変換部と、光電変換部からの出力信号を増幅する増幅部とを備えている。そして、表示部の第1画素電極と光電変換部の第2画素電極とは、互いに電気的に接続されており、スイッチング素子は、互いに電気的に接続された第1画素電極および第2画素電極と増幅部との間をオン状態またはオフ状態に切替可能に構成されており、第1共通電極は、一定電位状態とフロート状態とを切替可能に構成されており、画像を表す書き込み光が露光され、露光された書き込み光が前記光電変換部で受光されることで画像が入力され、前記増幅部によって画素出力信号が読み出されることで画像が出力される。
この一の局面による画像入出力装置では、上記のように、表示部の第1画素電極と光電変換部の第2画素電極とを互いに電気的に接続することによって、第1共通電極を一定電位状態に切り替えることにより、表示層および光電変換層を、それぞれ、所定の電位(電圧)が印加された状態にすることができる。このような状態で光電変換層にパターン光が照射されると、照射される光量に応じて光電変換層に印加される電位(電圧)が変化する。そして、光電変換層に印加される電位(電圧)の変化に対応して、表示層に印加される電位(電圧)も変化するので、照射される光量に応じて表示部の表示状態を変化させることができる。これにより、表示部に画像を表示させることができる。したがって、上記のように構成することによって、光学的なパターン照射により、画像を瞬時に書き込むことができる。たとえば、発光しているディスプレイ画面の光学像などを瞬時に写し取ることができる。
また、一の局面による画像入出力装置では、上記のように構成することによって、光電変換層に、表示画像に対応した電荷を蓄積することができるので、光電変換層に蓄積されている電荷を読み出すことにより、書き込まれた画像の画像情報を画像データとして取り込むことができる。
なお、上記一の局面による画像入出力装置において、スイッチング素子、光電変換部および表示部は、同一基板上にそれぞれ形成してもよいし、スイッチング素子、光電変換部および表示部の少なくとも1つを異なる基板上に形成してもよい。たとえば、スイッチング素子と光電変換部とを同一基板上に形成するとともに、表示部を、スイッチング素子および光電変換部が形成されている基板とは異なる基板上に形成してもよい。この場合、表示部を分離することが可能に構成することができる。
上記一の局面による画像入出力装置において、露光された前記書き込み光を前記光電変換部で受光することにより、露光パターンに応じた画像が表示部に表示されるように構成することができる。このように構成した場合でも、たとえば、発光しているディスプレイ画面の光学像などを瞬時に写し取ることができる。
上記一の局面による画像入出力装置において、第1共通電極を一定電位状態とすることにより、表示部の表示層が実質的に透過状態とされ、表示層が実質的に透過な状態で露光されることによって、表示部に露光パターンに応じた画像が表示されるように構成することができる。
上記露光により画像が表示される構成において、露光後、第1共通電極をフロート状態にするとともに、スイッチング素子をオン状態にすることによって、表示部に表示された画像の画像情報を画像データとして取り込むように構成することができる。すなわち、上記のように構成することによって、スイッチング素子をオン状態にすることにより、光電変換層に蓄積されている電荷(表示画像に対応する電荷)を増幅部に送出することができるので、書き込まれた画像の画像情報を画像データとして取り込むことができる。
この場合において、取り込まれた画像データを記録する記録部をさらに備えていてもよい。
上記一の局面による画像入出力装置において、好ましくは、光電変換部に所定の電位を印加することにより、光電変換部がリセットされ、第1共通電極への印加電位と光電変換部をリセットするための印加電位との電位差が、表示部の表示状態を透過率が100%であるオン状態から透過率が0%であるオフ状態にするために必要な電位差未満である。このように構成すれば、微小露光量と飽和露光量近傍との間で、画像濃度の変化を表示することができるので、良好なコントラストで表示部に画像を表示させることができる。
上記一の局面による画像入出力装置において、好ましくは、光電変換部に所定の電位を印加することにより、光電変換部がリセットされ、第1共通電極への印加電位と光電変換部をリセットするための印加電位との電位差が、表示部の表示状態を透過率が100%であるオン状態から透過率が0%であるオフ状態にするために必要な電位差以上である。このように構成すれば、表示部のコントラストを最大に設定することができる。
上記一の局面による画像入出力装置において、光吸収層、光反射層、半吸収半透過層および半反射半透過層のいずれかを備え、観察側から見た場合に、光吸収層、光反射層、半吸収半透過層および半反射半透過層のいずれかが、表示部の表示層の裏面側に形成されているのが好ましい。
上記一の局面による画像入出力装置において、好ましくは、表示部は、メモリ性を有する表示素子を含んでいる。このように構成すれば、第1共通電極をフロート状態にすることによって、無電源供給で表示部に表示されている画像を保持することができる。
この場合において、好ましくは、メモリ性を有する表示素子がカイラルネマチック液晶を含む。このように構成すれば、容易に、無電源供給で表示部に表示されている画像を保持することができる。
上記表示部がメモリ性を有する表示素子を含む構成において、好ましくは、メモリ性を有する表示素子は、電気化学反応型表示素子であってもよい。なお、電気化学反応型表示素子としては、たとえば、酸化還元反応によるエレクトロクロミック材料の色変化を利用するECD(electrochromic display)素子や、金属または金属塩の溶解析出を利用するエレクトロデポジション(electrodeposition;ED)型の表示素子などが挙げられる。
上記一の局面による画像入出力装置において、基板上に、基板側から、光電変換層および表示層が順次形成された構成にすることができる。
上記一の局面による画像入出力装置において、基板上に、基板側から、表示層および光電変換層を順次形成された構成にすることもできる。
上記一の局面による画像入出力装置において、基板の裏面側から露光されることによって、露光パターンに応じた画像が表示部に表示されるように構成してもよい。
上記一の局面による画像入出力装置において、基板の表面側から露光されることによって、露光パターンに応じた画像が表示部に表示されるように構成することもできる。
上記一の局面による画像入出力装置において、スイッチング素子は、薄膜トランジスタ素子から構成することができる。
上記スイッチング素子が薄膜トランジスタ素子から構成される場合において、第2画素電極を、光電変換層に対して基板側に配置するとともに、第2共通電極を、光電変換層に対して基板と反対側に配置することによって、薄膜トランジスタ素子と光電変換部とを、バイアストップ構造に構成してもよい。
上記スイッチング素子が薄膜トランジスタ素子から構成される場合において、第2画素電極を、光電変換層に対して基板と反対側に配置するとともに、第2共通電極を、光電変換層に対して基板側に配置することによって、薄膜トランジスタ素子と光電変換部とを、バイアスボトム構造に構成することもできる。
上記スイッチング素子が薄膜トランジスタ素子から構成される場合において、光電変換部を、薄膜トランジスタ素子の上方に形成することによって、薄膜トランジスタ素子と光電変換部とを、スタック構造に構成することもできる。
上記スイッチング素子が薄膜トランジスタ素子から構成される場合において、好ましくは、薄膜トランジスタ素子および光電変換層の少なくとも一方は、有機半導体を用いて形成されている。このように構成すれば、無機半導体を用いる場合に比べて、薄膜トランジスタ素子および光電変換層の少なくとも一方を容易に形成することができる。なお、薄膜トランジスタ素子および光電変換層の両方を、有機半導体を用いて形成すれば、基板に、樹脂基板などを用いることができるので、軽くて薄く、かつ、折り曲げることが可能な画像入出力装置を得ることができる。
上記一の局面による画像入出力装置において、増幅部を、オペアンプとキャパシタとを含むチャージセンシングアンプとするのが好ましい。
以上のように、本発明によれば、光学的なパターン照射によって画像を瞬時に書き込むことが可能であるとともに、書き込まれた画像の画像情報を画像データとして取り込むことが可能な画像入出力装置を容易に得ることができる。
本発明の第1実施形態による画像入出力装置の回路構成を示した図である。 本発明の第1実施形態による画像入出力装置の回路構成を示した図である。 本発明の第1実施形態による画像入出力装置の回路構成の一部を示した図である。 本発明の第1実施形態による画像入出力装置の画素アレイ部の一部を示した平面図である。 図4のA−A線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態による画像入出力装置の画素アレイ部の概略断面図である。 本発明の第1実施形態による画像入出力装置の画素アレイ部の構成を簡略化して示した図である。 本発明の第1実施形態による画像入出力装置の表示素子を示した概略図である。 液晶分子の屈折率を説明するための図である。 図8に示した表示素子の特性を示す図である。 図8に示した表示素子の表示原理を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による画像入出力装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態による画像入出力装置のアレイ基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による画像入出力装置のアレイ基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による画像入出力装置のアレイ基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による画像入出力装置のアレイ基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による画像入出力装置のアレイ基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による画像入出力装置のアレイ基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による画像入出力装置のアレイ基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による画像入出力装置のアレイ基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第4実施形態による画像入出力装置の表示素子を示した概略図である。 図21に示した表示素子の特性を示す図である。 図21に示した表示素子の表示原理を説明するための図である。 本発明の第4実施形態による画像入出力装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第5実施形態による画像入出力装置の表示素子の表示原理を説明するための図である。 本発明の第5実施形態による画像入出力装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 光電変換部および表示部に印加される電位を説明するための図である。 本発明の第6実施形態による画像入出力装置の画素アレイ部の構成を簡略化して示した図である。 第6実施形態の第1変形例による画像入出力装置の画素アレイ部の構成を簡略化して示した図である。 第6実施形態の第2変形例による画像入出力装置の画素アレイ部の構成を簡略化して示した図である。 第6実施形態の第3変形例による画像入出力装置の画素アレイ部の構成を簡略化して示した図である。 本発明の第7実施形態による画像入出力装置の画素アレイ部の構成を簡略化して示した図である。 第7実施形態の第1変形例による画像入出力装置の画素アレイ部の構成を簡略化して示した図である。 第7実施形態の第2変形例による画像入出力装置の画素アレイ部の構成を簡略化して示した図である。 第7実施形態の第3変形例による画像入出力装置の画素アレイ部の構成を簡略化して示した図である。 第7実施形態の第4変形例による画像入出力装置の画素アレイ部の構成を簡略化して示した図である。 本発明の第8実施形態による画像入出力装置の画素アレイ部の一部を示した平面図である。 図37のB−B線に沿った断面図である。 本発明の第9実施形態による画像入出力装置の画素アレイ部の一部を示した断面図である。 本発明の第10実施形態による画像入出力装置の画素アレイ部の一部を示した断面図である。 本発明の第10実施形態による画像入出力装置の光電変換部を構成する構成材料の具体例の一例を示した図(導電性高分子化合物の基本骨格を示した図)である。 本発明の第10実施形態による画像入出力装置の光電変換部を構成する構成材料の具体例の一例を示した図(π共役系高分子化合物の具体例(その1)を示した図)である。 本発明の第10実施形態による画像入出力装置の光電変換部を構成する構成材料の具体例の一例を示した図(π共役系高分子化合物の具体例(その2)を示した図)である。 本発明の第10実施形態による画像入出力装置の光電変換部を構成する構成材料の具体例の一例を示した図(π共役系高分子化合物の具体例(その3)を示した図)である。 本発明の第10実施形態による画像入出力装置の光電変換部を構成する構成材料の具体例の一例を示した図(π共役系高分子化合物の具体例(その4)を示した図)である。 本発明の第10実施形態による画像入出力装置の光電変換部を構成する構成材料の具体例の一例を示した図(π共役系以外の導電性高分子化合物の具体例(その1)を示した図)である。 本発明の第10実施形態による画像入出力装置の光電変換部を構成する構成材料の具体例の一例を示した図(π共役系以外の導電性高分子化合物の具体例(その2)を示した図)である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1および図2は、本発明の第1実施形態による画像入出力装置の回路構成を示した図である。図3は、本発明の第1実施形態による画像入出力装置の回路構成の一部を示した図である。なお、図1と図2とで、本発明の第1実施形態による画像入出力装置の全体構成を示している。まず、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態による画像入出力装置の構成について説明する。
第1実施形態による画像入出力装置は、図1および図2に示すように、二次元マトリクス状(行列状)に配列された複数の画素50aを含む画素アレイ部50と、画素アレイ部50の各画素50aを列方向に走査する走査駆動回路60と、画素アレイ部50の各画素50aから出力される電気信号を保持する列出力回路70(図2参照)と、列出力回路70で保持された電気信号を列毎のシリアルな電気信号に変換するマルチプレクサ80(図2参照)と、マルチプレクサ80から与えられた電気信号をデジタルデータに変換するA/D変換器90(図2参照)と、タイミングジェネレータ100(図2参照)と、デジタルデータを記録するメモリ110(図2参照)とを備えている。なお、メモリ110は、本発明の「記録部」の一例である。
画素アレイ部50は、複数の薄膜トランジスタ素子(TFT;Thin Film Transistor)10と、入射(照射)された光を光電変換する複数の光電変換部(フォトダイオード)20と、表示部30とを含んでいる。この表示部30は、図3に示すように、各画素50aに対応する複数の表示用画素電極31と、表示用画素電極31と対向し、全画素で共通の1つの電極となっている表示用共通電極32と、表示用画素電極31および表示用共通電極32の間に設けられた表示層33とを有している。
また、第1実施形態では、表示部30の表示層33は、液晶組成物から構成されている。このため、表示層33は誘電体として機能するので、図1〜図3では、表示部30はキャパシタCLCとして示されている。なお、薄膜トランジスタ素子(TFT)10は、本発明の「スイッチング素子」の一例である。また、表示用画素電極31および表示用共通電極32は、それぞれ、本発明の「第1画素電極」および「第1共通電極」の一例である。
また、画素アレイ部50を構成する複数の画素50aは、それぞれ、上記TFT10と上記光電変換部(フォトダイオード)20とを1つずつ有している。
ここで、第1実施形態では、図1〜図3に示すように、画素アレイ部50の各画素50aにおいて、表示用画素電極31と光電変換部20のカソード電極(光電変換用画素電極)とが互いに電気的に接続されている。そして、TFT10の一方の入出力端子であるドレイン電極に、互いに電気的に接続された表示用画素電極31および光電変換部20のカソード電極(光電変換用画素電極)が接続されている。一方、TFT10の他方の入出力端子であるソース電極は信号線51に接続されており、信号線51は、後述するチャージセンシングアンプ71に接続されている。なお、チャージセンシングアンプ71は、本発明の「増幅部」の一例である。
また、TFT10のゲート電極は、走査線11に接続されており、走査線11は、走査駆動回路60の出力端子に接続されている。走査駆動回路60は、正の電圧を順に出力することによって走査線11を走査する。このため、走査線11が走査されることによってTFT10のON/OFFが制御される。したがって、TFT10のON/OFFを制御することによって、互いに電気的に接続された表示用画素電極31および光電変換部20のカソード電極(光電変換用画素電極)とチャージセンシングアンプ71との間をオン状態(ON)またはオフ状態(OFF)に切り替えることが可能となる。
また、第1実施形態では、表示用共通電極32に直流電圧(電位)を印加する直流電圧源40とスイッチ41とを備えている。この直流電圧源40は、スイッチ41を介して、表示用共通電極32と接続される。このため、スイッチ41がオン状態(ON)にされることによって、表示用共通電極32に所定の電位(一定電位)が印加される。また、光電変換部(フォトダイオード)20のアノード電極(光電変換用共通電極)は、バイアス線52に接続されており、バイアス線52は接地されている。このため、スイッチ41をオン状態(ON)にすることによって、直流電圧源40により、表示部30の表示用共通電極32と光電変換部20のアノード電極(光電変換用共通電極)との間に一定電圧Vが印加される。一方、スイッチ41をオフ状態(OFF)にすることによって、表示用共通電極32がフロート状態となる。すなわち、第1実施形態による画像入出力装置では、スイッチ41のON/OFFを切り替えることにより表示用共通電極32を一定電位状態とフロート状態とに切り替えることが可能に構成されている。
また、列出力回路70は、図2に示すように、チャージセンシングアンプ71と、スイッチ72および73と、サンプルホールド回路74および75とを有している。
上記チャージセンシングアンプ71は、図3に示すように、オペアンプ71a、キャパシタ71bおよびスイッチ71cによって構成されている。チャージセンシングアンプ71を構成するオペアンプ71aの反転入力端子には、信号線51が接続されており、このオペアンプ71aの非反転入力端子には、リファレンス電源120からリファレンス電圧VREFが印加される。また、オペアンプ71aの反転入力端子と出力端子との間には、キャパシタ71bおよびスイッチ71cが並列に接続されている。そして、タイミングジェネレータ100(図2参照)からリセット線53を通じて与えられる信号φRSTによって、スイッチ71cのON/OFFが制御される。上記のように構成されたチャージセンシングアンプ71は、電気信号をキャパシタ71bに保持することで積分機能を具備した読み出し回路であり、キャパシタ71bがリセットされない限り、電気信号を読み出しても電気信号は保持されるという特性を有している。
また、オペアンプ71aの出力端子は、図2に示すように、スイッチ72を介してサンプルホールド回路74の入力端に接続されるとともに、スイッチ73を介してサンプルホールド回路75の入力端にも接続される。サンプルホールド回路74および75の出力端は、それぞれ、マルチプレクサ80の入力側に接続されている。そして、マルチプレクサ80から出力された出力信号MXは、A/D変換器90によってA/D変換される。
タイミングジェネレータ100は、走査駆動回路60、列出力回路70、マルチプレクサ80およびA/D変換器90のそれぞれの動作タイミングを制御しており、信号φRSTをスイッチ71c(図3参照)に供給し、信号φSHRをスイッチ72に供給し、信号φSHSをスイッチ73に供給している。
メモリ110は、たとえば、書き換え可能なフラッシュメモリなどから構成されており、A/D変換器90から出力されたデジタルデータ(画像データ)を記録する。
図4は、本発明の第1実施形態による画像入出力装置の画素アレイ部の一部を示した平面図であり、図5は、図4のA−A線に沿った断面図である。図6〜図11は、本発明の第1実施形態による画像入出力装置の構造を説明するための図である。なお、図4では、表示部等についての図示を省略しているが、図5では、省略した部分についても図示をしている。また、図4および図5では、画素アレイ部50における1画素分の画素構造を示している。次に、図3〜図11を参照して、本発明の第1実施形態による画像入出力装置の画素アレイ部50の構造について説明する。
第1実施形態による画像入出力装置の画素アレイ部50は、図5および図6に示すように、アレイ基板55と、アレイ基板55と対向する対向基板56とを備えており、アレイ基板55と対向基板56との間に表示層33が挟持された構造を有している。
アレイ基板55は、約0.7mmの厚みを有する無アルカリガラスからなる第1基板1を備えている。この第1基板1は、光透過性を有し、第1基板1上には、可視光を吸収する光吸収層2が所定の厚みで形成されている。光吸収層2上には、複数の画素50aが二次元マトリクス状に配されることによって画素アレイが形成されている。画素アレイを構成する各画素50aは、それぞれ、光を電荷(電気エネルギ)に変換する光電変換部20と、電荷による電気信号を読み出すためのTFT10とを含んでいる。なお、第1基板1は、本発明の「基板」の一例である。また、画素50aの大きさは500μmであり、画素ピッチは800μmである。
TFT10は、ボトムゲート型のトップコンタクト構造に構成されている。具体的には、光吸収層2上の所定領域に、約140nmの厚みを有するCr(クロム)層からなるゲート電極11aが形成されている。このゲート電極11aは、走査線として機能するゲート配線層11と一体的に形成されている。なお、ゲート配線層11は、約140nmの厚みを有するCr層から構成されており、行方向に延びるように形成されている。また、第1基板1の上面上には、図5に示すように、ゲート電極11aおよびゲート配線層11を覆うように全面に、約400nmの厚みを有するとともにSiNxからなる絶縁層12が形成されている。また、ゲート電極11aの上方に位置する絶縁層12上の所定領域には、a−Si(アモルファスシリコン)からなる半導体層13が形成されている。さらに、半導体層13上には、na−Siからなるオーミックコンタクト層14が形成されている。そして、オーミックコンタクト層14と接するように、ソース電極15およびドレイン電極16が形成されている。
また、図4に示すように、絶縁層12上の所定領域には、信号線として機能する配線層51が列方向に延びるように形成されている。この配線層51は、約140nmの厚みを有するCr層から構成されている。上記TFT10のソース電極15は、配線層51と電気的に接続されている。
光電変換部20は、図4および図5に示すように、光電変換可能な半導体材料からなる光電変換層21と、この光電変換層21を上下に挟む2つの電極(光電変換用画素電極22および光電変換用共通電極23)とを含んでいる。この光電変換用画素電極22は、光電変換層21に対して第1基板1側に配置されており、光電変換用共通電極23は、光電変換層21に対して第1基板1と反対側に配置されている。また、光電変換部20は、TFT10が形成されている領域以外の領域に、画素毎に分離されて形成されている。
具体的には、光吸収層2上の所定領域に、画素毎に分離された光電変換用画素電極22が所定の平面積(パターン)で形成されている。この光電変換用画素電極22は、約40nmの厚みを有しており、光透過性を有する導電性材料であるITO(Indium Tin Oxide)から構成されている。また、光電変換用画素電極22は、各画素50aにおいて、TFT10のドレイン電極16と電気的に接続されている。光電変換用画素電極22上には、上記光電変換層21が形成されている。この光電変換層21は、光電変換用画素電極22側から、約50nmの厚みを有するN型アモルファスシリコン層21a、約500nmの厚みを有するI型アモルファスシリコン層21bおよび約15nmの厚みを有するP型アモルファスシリコン層21cが順次積層されたPIN型光電変換膜からなる。そして、光電変換層21のP型アモルファスシリコン層21c上に、上記光電変換用共通電極23が形成されている。この光電変換用共通電極23は、約70nmの厚みを有するITO膜から構成されている。これにより、上述したように、光電変換部20は、光電変換用画素電極22がカソード電極になるとともに、光電変換用共通電極23がアノード電極となるように構成される。なお、光電変換用画素電極22および光電変換用共通電極23は、それぞれ、本発明の「第2画素電極」および「第2共通電極」の一例である。
また、第1基板1上には、TFT10および光電変換部20を覆うように、SiNxからなるパッシベーション膜24が形成されている。パッシベーション膜24上には、バイアス線としてのバイアス配線層52が列方向に延びるように形成されており、パッシベーション膜24の所定部分に形成されたコンタクトホール24bを介して、バイアス配線層52と光電変換用共通電極23とが互いに電気的に接続されている。これにより、TFT10と光電変換部20とがバイアストップ構造に構成されている。そして、TFT10および光電変換部20を覆うように、第1基板1の上面上に感光性アクリル樹脂などからなる平坦化膜27が形成されている。
また、平坦化膜27上の所定領域には、上記した表示用画素電極31が、画素毎に分離されて形成されている。この表示用画素電極31は、ITO膜から構成されており、所定の平面積(パターン)に形成されている。なお、表示用画素電極31のITOシート抵抗値は、10Ω/□である。
ここで、第1実施形態では、平坦化膜27およびパッシベーション膜24の所定部分に、光電変換用画素電極22に達するコンタクトホール27aが形成されている。このコンタクトホール27a内には接続配線28が設けられており、この接続配線28を介して、表示用画素電極31と光電変換用画素電極22とが互いに電気的に接続されている。
また、図6に示すように、平坦化膜27上には、表示用画素電極31を覆うように、絶縁性薄膜34が形成されており、絶縁性薄膜34上には、約60nmの厚みで配向膜35が形成されている。
対向基板56は、光透過性を有する第2基板3を備えており、第2基板3の第1基板1と対向する面上に表示用共通電極32が全面に形成されている。この表示用共通電極32は、所定の厚みを有するITO膜から構成されている。また、表示用共通電極32上には、絶縁性薄膜34が形成されており、絶縁性薄膜34上には、約60nmの厚みを有する配向膜35が形成されている。なお、光透過性を有する第2基板3としては、ガラス基板、ならびにポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリアリレートまたはポリエチレンテレフタレートなどの樹脂からなるフレキシブル基板を用いることができる。
また、アレイ基板55と対向基板56とは、配向膜同士が向き合うように対向配置されており、アレイ基板55と対向基板56とによって、表示層33が挟持されている。アレイ基板55と対向基板56との間には、高分子構造物36およびスペーサ37が設けられている。上記高分子構造物36は、スペース保持部材としての機能と、両基板を接着する接着部材としての機能とを兼ねている。また、スペーサ37は、スペース保持部材としての機能を有しており、両基板間の間隔(セルギャップ)を均一に保持するために設けられている。なお、スペーサ37としては、たとえば、積水ファインケミカル社製のミクロパール5.0μmを用いることができる。これにより、両基板間の間隔(セルギャップ)が約5μmに設定されている。そして、シール材38によって、アレイ基板55と対向基板56との間に表示層33が封止されている。シール材38としては、たとえば、住友ベークライト社製のスミライトERS−2400(主剤)+ERS−2840(硬化剤)を用いることができる。
なお、上記絶縁性薄膜34は、たとえば、酸化シリコン、酸化チタン、酸化ジルコニウムやそのアルコキシドからなる無機膜やポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂などの有機膜から構成されており、これらの材料を用いて蒸着法、スピンコート法、ロールコート法などの方法を用いて形成することができる。また、絶縁性薄膜34は、高分子構造物36に用いる高分子樹脂と同じ材料を用いて形成することもできる。また、上記配向膜35は、可溶性ポリイミド(たとえば、JSR社製 垂直配向膜Al−2022)から構成されており、印刷法などを用いて形成することができる。
このように、第1実施形態による画像入出力装置の画素アレイ部50は、表示層33、表示用画素電極31および表示用共通電極32を少なくとも含む表示素子からなる表示部30を備えた構成となっている。また、図5および図6に示すように、上記表示部(表示素子)30は、TFT10および光電変換部20の上方(第1基板1と反対側)に配された構成となっている。すなわち、図7に示すように、第1基板1上に、第1基板1側から、光電変換層21および表示層33が順次形成された構成となっている。そして、表示用共通電極32と光電変換用共通電極23との間に、上記した直流電圧源40(図3参照)がスイッチ41(図3参照)を介して接続されている。なお、光電変換部20の光電変換用共通電極23は、上述したように、バイアス配線層(バイアス線)52(図3参照)に接続されており、バイアス配線層(バイアス線)52は接地されている。
また、第1実施形態による画像入出力装置は、図6および図7に示すように、第1基板1の上面側(表面側)が観察側となるように構成されている。そして、画像を表すパターン光である書き込み光が、第1基板1の上面側(表面側)から照射されるように構成されている。すなわち、観察側と同じ側から露光が行われるように構成されている。さらに、第1実施形態の画像入出力装置(画素アレイ部50)は、観察側から見た場合に、表示層33の裏面側に光吸収層2が配置(形成)された構成となっている。
また、第1実施形態では、表示部30の表示層33は、図8に示すように、ネマチック液晶33aとポリマー33bとを含む透過散乱型の液晶層から構成されている。具体的には、表示層33は、ネマチック液晶と光重合性モノマーの均一混合液からなり、紫外線光重合によって微細な3次元網目状のポリマーネットワーク構造が液晶中に形成されている。これにより、光散乱が誘起される。
ネマチック液晶(液晶分子)33aは、図9に示すように、短軸方向の屈折率(n1)が、ポリマー33b(図8参照)の屈折率(n1)と一致し、長軸方向の屈折率(n2)がポリマー33bの屈折率(n1)と異なっている。
上記のように構成された表示層33に電圧VLCが印加されると、ネマチック液晶の液晶分子33aが、印加される電圧VLCに応じて配向する。具体的には、図11に示すように、無電圧状態または表示層33に印加される電圧VLCが低電圧の場合、液晶分子33aの長軸が基板面と平行となるように配向し、液晶分子33aが寝た状態となる。これにより、液晶分子33aは、ポリマー33bに沿って並ぶので、ポリマー33bとの屈折率差が小さくなる(液晶分子33aの屈折率とポリマー33bの屈折率とが一致する)。したがって、液晶分子33aとポリマー33bとの界面で反射が無く、表示層33は透過状態となる。その結果、入射された光は、表示層33を透過して光吸収層2(図7および図8参照)で吸収され、黒く見える。
一方、表示層33に印加される電圧VLCが高電圧の場合、液晶分子33aの長軸が基板面と垂直となるように配向(電界方向に配向)し、液晶分子33aが立った状態となる。これにより、液晶分子33aは、ポリマー33bとの屈折率差が大きくなる(液晶分子33aの屈折率とポリマー33bの屈折率とが異なる)。したがって、表示層33に光が入射されると、液晶分子33aとポリマー33bとの界面で反射が生じ、入射された光は後方散乱する。その結果、白く見える。
このように、表示層33に印加される電圧VLCが変化することによって、液晶分子33aの配向が変化し、表示部30の表示状態が変化する。
また、第1実施形態による画像入出力装置では、上記した表示素子30は、図10に示すような特性を有するように調整されている。具体的には、ネマチック液晶(BL006;メルク社製、屈折率異方性:0.286、誘電率異方性:17.3、粘度:71mP・s、NI点:113℃)にモノマー(KAYARAD R−684;日本化薬(株)社製)および重合開始剤(ダロキュア1173;長瀬産業(株)社製)を混合することによって、ネマチック液晶組成物を得ている。これらの混合比率は、以下の通りである。
・モノマー:重合開始剤=97:3(重量比)
・モノマー+重合開始剤:ネマチック液晶=5:95(重量比)
そして、得られた表示素子に対して、UV照度:5mW/cmで、5分間UV照射を行うことによって、図10に示す特性を有する表示素子30を得ている。得られた表示素子30は、印加される電圧VLCが0.5Vのとき、透過率が100%となり、印加される電圧VLCが5Vのとき、透過率が0%となるように調整されている。この場合、電圧VLCが0.5Vのとき、表示は黒となり、電圧VLCが5Vのとき、表示は白となる。そして、表示層33(表示部30)に印加される電圧VLCの変化値が、0.5V〜5Vとなるように設定されている。なお、この間の電位差を、表示状態をオン状態からオフ状態にするために必要な電位差Vとすることができる。
なお、上記した構成において、光電変換部20に補助容量を設けてもよい。
図12は、本発明の第1実施形態による画像入出力装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。次に、図1〜図3、図6、図7および図10〜図12を参照して、本発明の第1実施形態による画像入出力装置の動作について説明する。なお、以下の動作説明では、表示部(表示素子)30に印加される電圧VLCが+5Vのときに、表示層33(表示素子30)の透過率Tが100%(図10のVLC=0.5Vに対応)となるように設定されているものとする。
まず、タイミングジェネレータ100(図2参照)からハイ(High)となる信号φRSTが与えられて、チャージセンシングアンプ71のスイッチ71c(図3参照)がオン(ON)された状態で、走査駆動回路60(図1および図2参照)から走査線11(図1〜図3参照)に正の電圧が出力される。これにより、その走査線11に接続されているTFT10がすべてオン(ON)される。スイッチ71cがオン(ON)されているため、オペアンプ71aの出力端子と反転入力端子とが接続されており、チャージセンシングアンプ71がリセットされる。また、図1〜図3に示したように、TFT10がオン(ON)されると、光電変換部(フォトダイオード)20のカソード電極(光電変換用画素電極22)が、TFT10とスイッチ71cとを介してオペアンプ71aの出力端子と電気的に接続される。これにより、光電変換部(フォトダイオード)20が初期状態にリセットされる。
なお、チャージセンシングアンプ71のリセットが行われると、タイミングジェネレータ100から信号φSHRが与えられて、列出力回路70のスイッチ72がオン(ON)される。そして、リセットされたときのチャージセンシングアンプ71の出力がサンプルホールド回路74によってサンプルホールドされる。
また、図3および図12に示すように、TFT10がオン(ON)されると、光電変換部20の光電変換用画素電極22(カソード電極)にリファレンス電圧VREF(たとえば、+5V)が印加される。光電変換部(フォトダイオード)20の光電変換用共通電極(アノード電極)23は接地されているため、光電変換部(フォトダイオード)20の電圧VPD(光電変換部20の両端に印加される電圧)は、リファレンス電圧VREFと同じ+5Vとなる。このとき、光電変換部(フォトダイオード)20には逆バイアスの電圧が印加される。
次に、スイッチ41がオン(ON)されて、表示用共通電極32に一定電位(たとえば、+10V)が印加されると、光電変換部(フォトダイオード)20の電圧VPD(光電変換部20の光電変換用画素電極22の電位)は+5Vとなっているため、表示部30に印加される電圧VLC(表示部30の両端に印加される電圧)は、+5V(=(+10V)−(+5V))となる。表示部30は、電圧VLCが+5Vのときに、透過状態(透過率Tが100%)となるように設定されているため、表示(見え方)は黒となる。これにより、表示部30の表示が初期状態にリセットされる。そして、走査駆動回路60によりTFT10が全てオフ(OFF)にされる。
続いて、図6、図7および図12に示すように、画像を表すパターン光である書き込み光が、第1基板1の上面側(表面側)から照射(露光(パターン照射))されることによって画像の書き込みが行われる。具体的には、上記した状態では、表示部30(表示層33)は透過状態であるため、第1基板1の上面側(表面側)から書き込み光が照射されると、照射された書き込み光は、表示部30を透過して光電変換部(フォトダイオード)20で受光される。書き込み光を受光した光電変換部(フォトダイオード)20は、内部で電子−ホール対が発生する。そのため、光電変換部(フォトダイオード)20に充電されていた電荷は、発生した電子−ホール対の分だけ減少する。これにより、図12に示すように、ある画素では、光電変換部(フォトダイオード)20の電圧VPDが、たとえば、+5Vから+3Vに変化する。また、表示用共通電極32は、一定電位状態(+10V)となっているため、光電変換部(フォトダイオード)20の電圧VPDの変化に対応して、表示部30(対応する表示画素)の電圧VLCが+5Vから+7Vに変化する。すなわち、光電変換部(フォトダイオード)20がパターン光を受光することによって、表示部30の分圧が変化する。これにより、液晶分子33a(図11参照)の配向が変化するので、表示部30の表示状態が変化する。たとえば、中程度の散乱が生じて、表示がグレーとなる。
このように、書き込み光が照射されることによって、表示部30の表示状態が画素毎に変化するので、画像が瞬時に書き込まれる。すなわち、画像を表すパターン光の照射(露光)により、パターン光(露光パターン)に応じた画像が瞬時に表示部30に表示される。
次に、画像が表示された状態で、スイッチ41(図3参照)がオフ(OFF)にされ、図12に示すように、表示用共通電極32(図3参照)がフロート状態に切り替えられる。これにより、画像が表示され続ける。
パターン光の照射に続いて、書き込まれた画像の画像データの読み出し走査が行われる。読み出し走査では、まず、チャージセンシングアンプ71のスイッチ71c(図3参照)がオフ(OFF)にされる。そして、走査駆動回路60から走査線11に正の電圧が出力されて、TFT10が行単位でオン(ON)にされる。これにより、信号線51に電流が流れ、オペアンプ71aから電荷−電圧変換された電圧が出力される。電荷−電圧変換された電圧は、パターン光の照射のときに光電変換部(フォトダイオード)20から減少した電荷に相当する。このようにして、画素出力信号(電圧)が列出力回路70(図2参照)の各チャージセンシングアンプ71によって読み出される。なお、画像データの読み出し走査と同時に、光電変換部(フォトダイオード)20が初期状態にリセットされる。また、画像データの読み出し走査および光電変換部(フォトダイオード)20のリセット動作が行われた場合でも、表示部30のリセット動作が行われない限り、しばらくの間は書き込まれた画像の表示は保持される。
続いて、タイミングジェネレータ100(図2参照)から信号φSHSが与えられて、列出力回路70のスイッチ73がオン(ON)され、画素出力信号(電圧)を読み出したときのチャージセンシングアンプ71の出力がサンプルホールド回路75によってサンプルホールドされる。
そして、サンプルホールドされた出力信号がマルチプレクサ80によって順次選択されてシリアルな電気信号に変換され、A/D変換器90に送信される。なお、リセットされたときのチャージセンシングアンプ71の出力と画素出力信号を読み出したときのチャージセンシングアンプ71の出力とを差分することにより、相関二重サンプリング処理が実施される。
その後、A/D変換器90によってマルチプレクサ80から送信された電気信号がデジタルデータに変換される。
このような動作が全画素について行われることにより、書き込まれた画像の画像情報が画像データとして取り込まれる。そして、取り込まれた画像データは、メモリ110に記録される。
図13〜図20は、本発明の第1実施形態による画像入出力装置のアレイ基板の製造方法を説明するための断面図である。続いて、図5および図13〜図20を参照して、本発明の第1実施形態による画像入出力装置のアレイ基板55の製造方法について説明する。なお、以下の説明では、光電変換部20に補助容量を設けた場合について説明する。
まず、図13に示すように、約0.7mmの厚みを有する無アルカリガラスからなる第1基板1上に、印刷法などを用いて、光吸収層2を形成する。次に、光吸収層2上に、TFT10を形成する。TFT10の形成は、まず、光吸収層2上に、スパッタリング法などを用いて、約140nmの厚みを有するCr層を形成した後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、ゲート電極11aおよび補助容量電極11bを形成する。次に、プラズマCVD法などを用いて、ゲート電極11aおよび補助容量電極11bを覆うように、約400nmの厚みを有するSiNxからなる絶縁層12を全面に形成する。
続いて、プラズマCVD法などを用いて、絶縁層12上の所定領域に、a−Siからなる半導体層13およびna−Siからなるオーミックコンタクト層14を形成する。そして、スパッタリング法などを用いて、約140nmの厚みを有するCr層を形成した後、パターニングすることによりソース電極15およびドレイン電極16を形成する。その後、約130nmの厚みを有するSiNxからなる絶縁層12aを形成する。これにより、第1基板1上に、TFT10が形成される。
次に、約40nmの厚みを有するITO膜からなる光電変換用画素電極22を形成する。この際、光電変換用画素電極22は、TFT10のドレイン電極16と電気的に接続されるように形成する。
次に、図14に示すように、TFT10上にパッシベーション膜24aを形成する。具体的には、原料ガスに20%SiH(N希釈)を用いたプラズマCVD法で、約300μmの厚みを有するパッシベーション膜24aを成膜する。このときの成膜温度は、約200℃であった。そして、光電変換用画素電極22を露出させるように、パッシベーション膜24aのパターニングを行う。パッシベーション膜24aのパターニングは、RIEドライエッチング装置10NRを用いて以下の条件で行うことができる。
・使用ガス:CF(流量;11sccm)、CHF(流量;14sccm)
・RF出力:244W
・設定圧力:6.7Pa
・エッチングレート:121.4nm/min
・エッチング時間:5min
続いて、図15に示すように、光電変換用画素電極22上に、約50nmの厚みを有するCr層22aを形成するとともに、第1基板1上に、光電変換層を形成する。具体的には、図16に示すように、プラズマCVD法などを用いて、第1基板1側から、約50nmの厚みを有するN型アモルファスシリコン層21a、約500nmの厚みを有するI型アモルファスシリコン層21bおよび約15nmの厚みを有するP型アモルファスシリコン層21cを順次形成する。そして、図17に示すように、スパッタリング法を用いて、P型アモルファスシリコン層21c上に、約70nmの厚みを有するITO膜からなる光電変換用共通電極23を形成する。光電変換用共通電極23の形成は、マグネトロンスパッタリング装置を用いて以下の条件で行うことができる。
・到達真空度:5×10−4Pa
・電極間距離:65mm
・基板成膜温度:室温
・圧力:1Pa
・RFパワー:100W
・成膜時間:13min
なお、ITO膜のパターニング条件は、以下の通りである。
・エッチャント:ITOエッチャント
・エッチング時間:20min
その後、図18に示すように、N型アモルファスシリコン層21a、I型アモルファスシリコン層21bおよびP型アモルファスシリコン層21cをパターニングすることによって、画素毎に分離されたPIN型の光電変換層21を形成する。これにより、光電変換層21と、この光電変換層21を上下に挟む光電変換用画素電極22および光電変換用共通電極23とを含む光電変換部20が形成される。なお、光電変換層21を得るためのパターニングは、RIEドライエッチング装置10NRを用いて以下の条件で行うことができる。
・使用ガス:SF(流量;21sccm)、O(流量;9sccm)
・RF出力:30W
・設定圧力:6.7Pa
・エッチングレート:117nm/min
・エッチング時間:5min
次に、図19に示すように、TFT10および光電変換部20を覆うように、パッシベーション膜24を成膜する。このパッシベーション膜24は、上記パッシベーション膜24aと同様の成膜条件で行うことができる。そして、パッシベーション膜24の所定部分にコンタクトホール24bを形成する。このコンタクトホール24bの形成は、上記パッシベーション膜24aのパターニング条件と同様の条件で行うことができる。
次に、図20に示すように、コンタクトホール24bを介して光電変換用共通電極23と電気的に接続されるバイアス配線層52を形成する。その後、図5に示したように、第1基板1上に平坦化膜27を形成するとともに、平坦化膜27上に、光電変換用画素電極22と電気的に接続されるように表示用画素電極31を形成する。
このようにして、第1実施形態による画像入出力装置のアレイ基板55が製造される。
第1実施形態による画像入出力装置では、上記のように、表示部30の表示用画素電極31と光電変換部20の光電変換用画素電極22とを互いに電気的に接続することによって、表示用共通電極32を一定電位状態に切り替えることにより、表示層33(表示部30)および光電変換層21(光電変換部20)を、それぞれ、所定の電位(電圧)が印加された状態にすることができる。このような状態で光電変換層21(光電変換部20)にパターン光が照射されると、各画素50aにおいて、照射される光量に応じて光電変換層21に印加される電位(電圧)が変化する。そして、光電変換層21に印加される電位(電圧)の変化に対応して、表示層33に印加される電位(電圧、分圧)も変化するので、照射される光量に応じて表示部30の表示状態を変化させることができる。これにより、表示部30に画像を表示させることができる。したがって、上記のように構成することによって、光学的なパターン照射により、画像を瞬時に書き込むことができる。たとえば、発光しているディスプレイ画面の光学像などを瞬時に写し取ることができる。
また、表示用共通電極32を一定電位状態とすることにより、表示部30の表示層33が実質的に透過状態とされるので、表示層33が実質的に透過な状態で露光することによって、表示部30に露光パターンに応じた画像を表示させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように構成することによって、光電変換層21に、表示画像に対応した電荷が蓄積されるので、光電変換層21に蓄積されている電荷を読み出すことにより、書き込まれた画像の画像情報を画像データとして取り込むことができる。
なお、上記した第1実施形態の構成および動作により、良好な画像表示と画像データの取り込みが可能となった。
(第2実施形態)
第2実施形態による画像入出力装置は、上記第1実施形態の構成において、表示用共通電極32に印加される電位と光電変換部20をリセットするために印加される電位との電位差が、表示部30の表示状態をオン状態からオフ状態にするのに必要な電位差V(図10参照)よりも小さくなるように設定されている。すなわち、第2実施形態による画像入出力装置では、表示層33(表示部30)に印加される電圧VLCの変化値が図10に示すVよりも小さいVとなるように、リファレンス電圧VREFと直流電圧源40の電圧Vとが設定されている。具体的には、表示層33(表示部30)に印加される電圧VLCの変化値が0.5V〜4.5Vに対応するように、リファレンス電圧VREFと直流電圧源40の電圧Vとが設定されている。
これにより、第2実施形態による画像入出力装置では、微小露光量と飽和露光量近傍との間で、画像濃度の変化を表示することができるので、良好なコントラストで表示部30に画像を表示させることが可能となる。
なお、第2実施形態による画像入出力装置のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。また、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
第3実施形態による画像入出力装置は、上記第1実施形態の構成において、表示用共通電極32に印加される電位と光電変換部20をリセットするために印加される電位との電位差が、表示部30の表示状態をオン状態からオフ状態にするのに必要な電位差V(図10参照)以上となるように設定されている。すなわち、第3実施形態による画像入出力装置では、表示層33(表示部30)に印加される電圧VLCの変化値が図10に示すV以上であるVとなるように、リファレンス電圧VREFと直流電圧源40の電圧Vとが設定されている。具体的には、表示層33(表示部30)に印加される電圧VLCの変化値が0V〜5.5Vに対応するように、リファレンス電圧VREFと直流電圧源40の電圧Vとが設定されている。
これにより、第3実施形態による画像入出力装置では、表示部30のコントラストを最大に設定することが可能となる。
なお、第3実施形態による画像入出力装置のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。また、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第4実施形態)
図21は、本発明の第4実施形態による画像入出力装置の表示素子を示した概略図である。図22は、図21に示した表示素子の特性を示す図である。図23は、図21に示した表示素子の表示原理を説明するための図である。次に、図3、図5および図21〜図23を参照して、本発明の第4実施形態による画像入出力装置について説明する。
この第4実施形態による画像入出力装置は、上記第1〜第3実施形態と異なり、表示素子(表示部)30の表示層33(図3および図5参照)がカイラルネマチック液晶組成物から構成されている。カイラルネマチック液晶組成物は、ネマチック液晶材料にカイラル剤を混合することによって得られる。また、カイラルネマチック液晶は、分子配列の方向が少しずつ捩れながら積み重なった螺旋構造を有している。
第4実施形態による画像入出力装置では、図21に示すように、表示素子(表示部)30は、カイラルネマチック液晶133を含む表示層33が、配向膜35を介して表示用画素電極31と表示用共通電極32とに挟持された構造を有している。
表示用画素電極31と表示用共通電極32とによって表示層33に電圧VLCが印加されると、カイラルネマチック液晶組成物からなる表示層33は、印加される電圧VLCの値に応じてカイラルネマチック液晶133の配向が変化する。
また、第4実施形態による画像入出力装置では、上記した表示素子(表示部)30は、図22に示すような特性を有するように調整されている。具体的には、ネマチック液晶(BL006;メルク社製)にカイラル剤(CB15;メルク社製)を混合することによってカイラルネマチック液晶133を得ている。この際、ネマチック液晶とカイラル剤との混合比率は、選択反射波長が1000nmとなるように設定されており、プレーナ配向では透過状態になるとともに、フォーカルコニック配向では散乱を示すように調整されている。なお、表示層33は、無電圧状態から電圧VLCが3V程度まではプレーナ配向、電圧VLCが10V程度のときはフォーカルコニック配向、電圧VLCが15V程度のときはホメオトロピック配向となるように調整されている。
このため、図23に示すように、無電圧状態または表示層33に印加される電圧VLCが低電圧(たとえば約3V)の場合、カイラルネマチック液晶133はプレーナ配向(螺旋軸が基板面に垂直)となり、表示層33は透過状態となる。このため、入射された光は、表示層33を透過して光吸収層2で吸収され、黒く見える(表示は黒)。表示層33に印加される電圧VLCがやや高電圧(たとえば約10V)になると、カイラルネマチック液晶133はプレーナ配向(螺旋軸が基板面に垂直)からフォーカルコニック配向(螺旋軸が基板面と平行)に変化する。フォーカルコニック配向では、入射された光は後方散乱するので、白く見える(表示は白)。そして、表示層33に印加される電圧VLCが高電圧(たとえば約15V)になると、カイラルネマチック液晶133は、フォーカルコニック配向からホメオトロピック配向に変化する。ホメオトロピック配向では、表示層33は透過状態となるので、入射された光は表示層33を透過して光吸収層2で吸収され、黒く見える(表示は黒)。この状態から電圧の印加が解除されるとプレーナ配向に変化する。
このように、表示層33に印加される電圧VLCが変化することによって、カイラルネマチック液晶133の配向が変化し、表示素子(表示部)30の表示状態が変化する。また、プレーナ配向およびフォーカルコニック配向は、無電圧状態でも安定でありメモリ性を示す。なお、表示層33に中間的な電圧が印加されることによって、プレーナ配向とフォーカルコニック配向とが混在した状態となる。このため、白表示と黒表示との2値表示のみならず、中間調表示も可能となる。
第4実施形態のその他の構成は、上記第1〜第3実施形態と同様である。
図24は、本発明の第4実施形態による画像入出力装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。次に、図1〜図3、図5および図24を参照して、本発明の第4実施形態による画像入出力装置の動作について説明する。なお、以下の動作説明では、表示用共通電極32に印加される一定電位が+15Vとなるように設定されているものとする。
まず、図24に示すように、TFT10(図3参照)がオン(ON)され、その後、スイッチ41(図3参照)がオン(ON)されて、表示用共通電極32に一定電位(+15V)が印加される。TFT10がオン(ON)されると、この期間のみ+0Vのリファレンス電圧VREFが光電変換部20(図3および図5参照)の光電変換用画素電極22(カソード電極)(図5参照)に印加される。これにより、光電変換部(フォトダイオード)20に印加される電圧VPDは、+0Vとなる。表示用共通電極32には、一定電位(+15V)が印加されているので、表示部30(表示層33)に印加される電圧VLCは、+15Vとなり、表示部30(表示層33)はホメオトロピック配向となる。したがって、表示部30(表示層33)は透過状態となるので、表示(見え方)は黒となる。
その後、スイッチ41がオフ(OFF)にされて、表示用共通電極32はフロート状態とされ、ホメオトロピック配向が保持される。
この状態で、TFT10がオン(ON)され、その後、スイッチ41がオン(ON)されて、表示用共通電極32に一定電位(+15V)が印加される。TFT10がオン(ON)されると、この期間のみ+15Vのリファレンス電圧VREFが光電変換部20の光電変換用画素電極22(カソード電極)に印加される。このため、光電変換部(フォトダイオード)20に印加される電圧VPDは、+15Vとなり、表示部30に印加される電圧VLCは、+0Vとなる。そのため、表示部30(表示層33)はプレーナ配向となるので、表示部30(表示層33)が透過状態となり、表示(見え方)は黒となる。これにより、表示部30の表示が初期状態にリセットされる。
その後、スイッチ41がオフ(OFF)されて、表示用共通電極32はフロート状態とされ、プレーナ配向が保持される。
そして、TFT10がオン(ON)されることによって、リファレンス電圧VREF(+5V)が光電変換部20の光電変換用画素電極22(カソード電極)に印加される。これにより、光電変換部(フォトダイオード)20に印加される電圧VPDは、+5Vとなる。一方、表示用共通電極32はフロート状態のため、表示部30に印加される電圧VLCは、そのままの状態(+0V)に保持される。これにより、光電変換部(フォトダイオード)20が初期状態にリセットされる。
次に、画像を表すパターン光である書き込み光が照射(露光(パターン照射))されると同時に、スイッチ41がオン(ON)されて画像の書き込みが行われる。具体的には、表示部30(表示層33)はプレーナ配向であるため透過状態となっており、照射された書き込み光は、表示部30を透過して光電変換部20で受光される。書き込み光を受光した光電変換部(フォトダイオード)20は、内部で電子−ホール対が発生する。そのため、光電変換部(フォトダイオード)20に充電されていた電荷は、発生した電子−ホール対の分だけ減少する。これにより、ある画素では、光電変換部(フォトダイオード)20の電圧VPDが、たとえば、+5Vから+3Vに変化する。また、表示用共通電極32は、スイッチ41がオン(ON)されることによって一定電位状態(+15V)となっているため、光電変換部(フォトダイオード)20の電圧VPDの変化に対応して、表示部30(対応する表示画素)の電圧VLCが+0Vから+12Vに変化する。すなわち、光電変換部20がパターン光を受光することによって、表示部30の分圧が変化する。これにより、ほぼフォーカルコニック配向となり、透過率の低い状態となる。したがって、散乱が生じて表示が白に近いグレーとなる。
このように、書き込み光が照射されることによって、表示部30の表示状態が画素毎に変化するので、画像が瞬時に書き込まれる。すなわち、画像を表すパターン光の照射(露光)により、パターン光(露光パターン)に応じた画像が瞬時に表示部30に表示される。
次に、画像が表示された状態で、スイッチ41がオフ(OFF)にされ、表示用共通電極32がフロート状態に切り替えられる。これにより、画像が表示され続ける。
パターン光の照射に続いて、書き込まれた画像の画像データの読み出し走査が行われる。読み出し走査では、まず、チャージセンシングアンプ71(図3参照)のスイッチ71cがオフ(OFF)にされる。そして、走査駆動回路60(図1および図2参照)から走査線11に正の電圧が出力されて、TFT10がオン(ON)にされる。これにより、信号線51(図3参照)に電流が流れ、オペアンプ71a(図3参照)から電荷−電圧変換された電圧が出力される。電荷−電圧変換された電圧は、パターン光の照射のときに光電変換部(フォトダイオード)20から減少した電荷に相当する。このようにして、画素出力信号(電圧)が列出力回路70(図2参照)の各チャージセンシングアンプ71(図3参照)によって読み出される。なお、画像データの読み出し走査と同時に、光電変換部(フォトダイオード)20が初期状態にリセットされる。また、画像データの読み出し走査および光電変換部(フォトダイオード)20のリセット動作が行われた場合でも、表示部30のリセット動作が行われない限り、書き込まれた画像の表示は保持される。
チャージセンシングアンプ71(図2および図3参照)によって読み出された画素出力信号は、マルチプレクサ80(図2参照)によって順次選択されてシリアルな電気信号に変換され、A/D変換器90(図2参照)に送信される。
そして、A/D変換器90によってマルチプレクサ80から送信された電気信号がデジタルデータに変換される。
このような動作が全画素について行われることにより、書き込まれた画像の画像情報が画像データとして取り込まれる。そして、取り込まれた画像データは、メモリ110に記録される。
なお、相関二重サンプリング処理などの動作は、上記第1〜第3実施形態と同様である。
第4実施形態による画像入出力装置では、上記のように、表示層33をカイラルネマチック液晶組成物から構成することによって、表示素子(表示部)30はメモリ性を有するので、表示部30に表示されている画像を無電源供給で保持することができる。
また、上記した第1〜第3実施形態による画像入出力装置では、表示メモリ時間は10分程度であるのに対して、第4実施形態の画像入出力装置(表示素子(表示部)30)では、半永久的にメモリ性を示すため、書き込まれた画像を無電源供給で半永久的に表示させておくことができる。
第4実施形態のその他の効果は、上記第1〜第3実施形態と同様である。
(第5実施形態)
図25は、本発明の第5実施形態による画像入出力装置の表示素子の表示原理を説明するための図である。次に、図25を参照して、本発明の第5実施形態による画像入出力装置について説明する。
この第5実施形態による画像入出力装置は、上記第1〜第4実施形態と異なり、表示素子(表示部)30が電気化学反応型表示素子から構成されている。具体的には、第5実施形態による表示素子(表示部)30は、酸化還元反応によるエレクトロクロミック材料の色変化を利用するECD素子から構成されている。
また、第5実施形態による画像入出力装置では、表示素子(表示部)30は、銀または銀を化学構造中に含む化合物を有する電解質層からなる表示層33が、表示用画素電極31と表示用共通電極32とに挟持された構造を有している。
なお、第5実施形態では、上記電解質層はヨウ化銀を含む電解液からなる。この電解質層(表示層33)は、以下のようにして作製することができる。すなわち、ジメチルスルホキシド2.5g中に、ヨウ化ナトリウム90mg、ヨウ化銀75mgを加えて溶解させた後、ポリビニルピロリドン(平均分子量15000)を150mg加えて120℃に加熱しながら1時間攪拌することでヨウ化銀を含む電解液を作製することができる。
さらに、第5実施形態では、観察側から見た場合に、表示層33の裏面側に、光吸収層に代えて光反射層202が配置(形成)された構成となっている。
表示用画素電極31と表示用共通電極32とによって表示層33に電圧VLCが印加されると、表示用画素電極31上と表示用共通電極32上とで銀の酸化還元反応が生じる。このため、印加される電圧VLCの値を制御することにより、還元状態の黒い銀画像と、酸化状態の透明な銀の状態とを可逆的に切り替えることが可能となる。
具体的には、図25に示す状態1では、黒化銀が溶解液中に溶解することによって透明状態となる。このため、観察側から入射した入射光は、表示層33を透過する。透過した光は光反射層202で反射するため、白く見える(表示は白)。なお、この状態を表示リセット状態とする。
一方、図25に示す状態2では、銀イオンが電極(表示用共通電極32)上に析出し、黒化銀となり、黒状態となる。このため、黒く見える(表示は黒)。
このように、表示層33に印加される電圧VLCが変化することによって、銀の酸化還元反応が生じるので、表示素子(表示部)30の表示状態が変化する。これにより、表示部30に画像が表示される。
第5実施形態のその他の構成は、上記第1〜第4実施形態と同様である。
図26は、本発明の第5実施形態による画像入出力装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。図27は、光電変換部および表示部に印加される電位を説明するための図である。次に、図1〜図3、図5、図26および図27を参照して、本発明の第5実施形態による画像入出力装置の動作について説明する。
なお、第5実施形態の動作説明では、図27に示すように、表示用共通電極32の電位をa点の電位とし、画素電極の電位をb点の電位とし、光電変換部(フォトダイオード)20のアノード電極の電位をc点の電位とする。アノード電極は接地されているため、c点の電位は、0Vとなる。このため、b点の電位が光電変換部(フォトダイオード)20の電圧VPD(光電変換部20の両端に印加される電圧)とされ、b点に対するa点の電位が、表示部30の電圧VLC(表示部30の両端に印加される電圧)とされる。
まず、図26に示すように、TFT10(図3参照)がオン(ON)され、その後、スイッチ41(図3参照)がオン(ON)されて、表示用共通電極32(a点)に一定電位(−3V)が印加される。TFT10がオン(ON)されると、リファレンス電圧VREF(0V)が光電変換部20(図3および図5参照)の光電変換用画素電極22(カソード電極)(b点)(図5参照)に印加される。これにより、光電変換部(フォトダイオード)20に印加される電圧VPD(b点の電位)は0Vとなる。表示用共通電極32(a点)には、一定電位(−3V)が印加されているので、表示部30に印加される電圧VLCは、−3Vとなり、Ag(銀)が電界液中に溶解して透明状態となる。これにより、表示(見え方)は白となり、表示部30の表示が初期状態にリセットされる。
次に、スイッチ41がオフ(OFF)にされて、表示用共通電極32(a点)はフロート状態とされる。
続いて、TFT10がオン(ON)されて、リファレンス電圧VREF(+3V)が光電変換部20の光電変換用画素電極22(カソード電極)(b点)に印加される。これにより、光電変換部(フォトダイオード)20に印加される電圧VPDは、+3Vとなり、光電変換部(フォトダイオード)20が初期状態にリセットされる。一方、表示用共通電極32(a点)(図27参照)は、フロート状態とされているため、表示部30に印加される電圧VLCは、そのままの状態(−3V)が保持される。
その後、スイッチ41がオン(ON)されて、表示用共通電極32(a点)に一定電位(+3V)が印加される。これにより、表示部30に印加される電圧VLCは0Vとなる。
このような状態で画像を表すパターン光である書き込み光が照射(露光(パターン照射))されることによって、画像の書き込みが行われる。具体的には、表示部30は透明状態となっているため、照射された書き込み光は、表示部30を透過して光電変換部20で受光される。書き込み光を受光した光電変換部(フォトダイオード)20は、内部で電子−ホール対が発生する。そのため、光電変換部(フォトダイオード)20に充電されていた電荷は、発生した電子−ホール対の分だけ減少する。これにより、ある画素では、光電変換部(フォトダイオード)20の電圧VPDが、たとえば、+3Vから+1Vに変化する。また、表示用共通電極32(a点)は、スイッチ41がオン(ON)されることによって一定電位状態(+3V)となっているため、光電変換部(フォトダイオード)20の電圧VPDの変化に対応して、表示部30(対応する表示画素)の電圧VLCが0Vから+2Vに変化する。これにより、表示層33(電解質層)中の銀イオンが電極(表示用共通電極32)上に析出し、黒化銀となり、黒状態となる。
このように、書き込み光が照射されることによって、表示部30の表示状態が画素毎に変化するので、画像が瞬時に書き込まれる。すなわち、画像を表すパターン光の照射(露光)により、パターン光(露光パターン)に応じた画像が瞬時に表示部30に表示される。
次に、画像が表示された状態で、スイッチ41がオフ(OFF)にされ、表示用共通電極32(a点)がフロート状態に切り替えられる。これにより、画像が表示され続ける。
パターン光の照射に続いて、書き込まれた画像の画像データの読み出し走査が行われる。読み出し走査では、まず、チャージセンシングアンプ71(図3参照)のスイッチ71cがオフ(OFF)にされる。そして、走査駆動回路60(図1および図2参照)から走査線11に正の電圧が出力されて、TFT10がオン(ON)にされる。これにより、信号線51(図3参照)に電流が流れ、オペアンプ71a(図3参照)から電荷−電圧変換された電圧が出力される。電荷−電圧変換された電圧は、パターン光の照射のときに光電変換部(フォトダイオード)20から減少した電荷に相当する。このようにして、画素出力信号(電圧)が列出力回路70(図2参照)の各チャージセンシングアンプ71(図3参照)によって読み出される。なお、画像データの読み出し走査と同時に、光電変換部(フォトダイオード)20が初期状態にリセットされる。また、画像データの読み出し走査および光電変換部(フォトダイオード)20のリセット動作が行われた場合でも、表示部30のリセット動作が行われない限り、書き込まれた画像の表示は保持される。
チャージセンシングアンプ71(図2および図3参照)によって読み出された画素出力信号は、マルチプレクサ80(図2参照)によって順次選択されてシリアルな電気信号に変換され、A/D変換器90(図2参照)に送信される。
そして、A/D変換器90によってマルチプレクサ80から送信された電気信号がデジタルデータに変換される。
このような動作が全画素について行われることにより、書き込まれた画像の画像情報が画像データとして取り込まれる。そして、取り込まれた画像データは、メモリ110に記録される。
なお、相関二重サンプリング処理などの動作は、上記第1〜第4実施形態と同様である。
第5実施形態による画像入出力装置では、上記のように、表示素子(表示部)30を電気化学反応型表示素子から構成することによって、表示素子(表示部)30はメモリ性を有するので、表示部30に表示されている画像を無電源供給で保持することができる。
また、第5実施形態では、表示素子(表示部)30を電気化学反応型表示素子から構成することによって、3V以下の低電圧で駆動させることが可能であり、優れた表示品位(明るいペーパーライクな白色と引き締まった黒色)を得ることができる。
第5実施形態のその他の効果は、上記第1〜第4実施形態と同様である。
(第6実施形態)
図28は、本発明の第6実施形態による画像入出力装置の構成を簡略化して示した図である。次に、図28を参照して、本発明の第6実施形態による画像入出力装置について説明する。
第6実施形態による画像入出力装置(画素アレイ部)は、上記第1〜第5実施形態と同様、基板(第1基板)1上に、基板1側から、光電変換層21および表示層33が順次形成された構成を有している。また、第6実施形態による画像入出力装置(画素アレイ部)は、基板1の上面側(表面側)が観察側となるように構成されている。
その一方、第6実施形態では、画像を表すパターン光である書き込み光は、基板1の下面側(裏面側)から照射されるように構成されている。すなわち、第6実施形態では、観察側と反対側から露光が行われるように構成されている。また、第6実施形態では、光電変換層21と表示層33との間に光吸収層2(または光反射層202)が形成されている。
なお、観察側から見た場合に、表示層33の裏面側に光吸収層2(または光反射層202)が配置(形成)される点については、上記第1〜第5実施形態と同様である。
第6実施形態による画像入出力装置のその他の構成は、上記第1〜第5実施形態と同様である。また、第6実施形態による画像入出力装置の効果は、上記第1〜第5実施形態と同様である。
図29は、第6実施形態の第1変形例による画像入出力装置の構成を簡略化して示した図である。図29を参照して、第6実施形態の第1変形例による画像入出力装置(画素アレイ部)では、基板(第1基板)1の下面側(裏面側)が観察側となるように構成されている。
また、画像を表すパターン光である書き込み光は、上記第6実施形態と同様、基板1の下面側(裏面側)から照射されるように構成されている。すなわち、第6実施形態の第1変形例では、観察側と同じ側から露光が行われるように構成されている。
その一方、第6実施形態の第1変形例では、光吸収層2(または光反射層202)が、表示層33の上面上(光電変換層21と反対側の面上)に形成されている。なお、このような場合でも、観察側から見た場合に、表示層33の裏面側に光吸収層2(または光反射層202)が配置(形成)されることになる。
第6実施形態の第1変形例による画像入出力装置のその他の構成は、上記第1〜第5実施形態と同様である。また、第6実施形態の第1変形例による画像入出力装置の効果は、上記第1〜第5実施形態と同様である。
図30は、第6実施形態の第2変形例による画像入出力装置の構成を簡略化して示した図である。図30を参照して、第6実施形態の第2変形例による画像入出力装置(画素アレイ部)では、基板(第1基板)1の下面側(裏面側)が観察側となるように構成されている。
また、画像を表すパターン光である書き込み光は、上記第1〜第5実施形態と同様、基板1の上面側(表面側)から照射されるように構成されている。すなわち、第6実施形態の第2変形例では、観察側と反対側から露光が行われるように構成されている。
また、第6実施形態の第2変形例では、表示層33の上面上(光電変換層21と反対側の面上)におけるTFT10に対応する領域に、光吸収層2(または光反射層202)が形成されている。すなわち、表示層33の上面上にTFT10を覆うように、光吸収層2(または光反射層202)が形成されている。これにより、TFT10に書き込み光が照射されるのが抑制される。なお、観察側から見た場合に、表示層33の裏面側に光吸収層2(または光反射層202)が配置(形成)されるのは、上記と同様である。
第6実施形態の第2変形例による画像入出力装置のその他の構成は、上記第1〜第5実施形態と同様である。
第6実施形態の第2変形例では、上記のように構成することによって、TFT10に光が当たるのを抑制することができるので、光リーク電流の発生によるTFT10の特性低下を抑制することができる。
第6実施形態の第2変形例による画像入出力装置のその他の効果は、上記第1〜第5実施形態と同様である。
図31は、第6実施形態の第3変形例による画像入出力装置の構成を簡略化して示した図である。図31を参照して、第6実施形態の第3変形例による画像入出力装置(画素アレイ部)では、上記第6実施形態の第2変形例の構成において、光吸収層(または光反射層)の代わりに、半吸収半透過層212(または半反射半透過層222)が形成されている。また、半吸収半透過層212(または半反射半透過層222)は、表示層33の上面上(光電変換層21と反対側の面上)の略全面に形成されている。
第6実施形態の第3変形例による画像入出力装置のその他の構成は、上記第6実施形態の第2変形例と同様である。
第6実施形態の第3変形例による画像入出力装置の効果は、上記第6実施形態の第2変形例と同様である。
(第7実施形態)
図32は、本発明の第7実施形態による画像入出力装置の構成を簡略化して示した図である。次に、図32を参照して、本発明の第7実施形態による画像入出力装置について説明する。
第7実施形態による画像入出力装置(画素アレイ部)は、基板(第1基板)1上に、基板1側から、表示層33および光電変換層21が順次形成された構成を有している。また、第7実施形態による画像入出力装置(画素アレイ部)は、基板1の上面側(表面側)が観察側となるように構成されている。
また、第7実施形態では、上記第1〜第5実施形態と同様、画像を表すパターン光である書き込み光は、基板1の上面側(表面側)から照射されるように構成されている。すなわち、観察側と同じ側から露光が行われるように構成されている。また、第7実施形態では、基板1と表示層33との間に光吸収層2(または光反射層202)が形成されている。
なお、観察側から見た場合に、表示層33の裏面側に光吸収層2(または光反射層202)が配置(形成)される点については、上記第1〜第6実施形態と同様である。
第7実施形態による画像入出力装置のその他の構成は、上記第1〜第5実施形態と同様である。また、第7実施形態による画像入出力装置の効果は、上記第1〜第5実施形態と同様である。
図33は、第7実施形態の第1変形例による画像入出力装置の構成を簡略化して示した図である。図33を参照して、第7実施形態の第1変形例による画像入出力装置(画素アレイ部)では、基板(第1基板)1の下面側(裏面側)が観察側となるように構成されている。
また、画像を表すパターン光である書き込み光は、上記第7実施形態と同様、基板1の上面側(表面側)から照射されるように構成されている。すなわち、第7実施形態の第1変形例では、観察側と反対側から露光が行われるように構成されている。
また、第7実施形態の第1変形例では、光電変換層21と表示層33との間に光吸収層2(または光反射層202)が形成されている。なお、このような場合でも、観察側から見た場合に、表示層33の裏面側に光吸収層2(または光反射層202)が配置(形成)されることになる。
第7実施形態の第1変形例による画像入出力装置のその他の構成は、上記第1〜第5実施形態と同様である。また、第7実施形態の第1変形例による画像入出力装置の効果は、上記第1〜第5実施形態と同様である。
図34は、第7実施形態の第2変形例による画像入出力装置の構成を簡略化して示した図である。図34を参照して、第7実施形態の第2変形例による画像入出力装置(画素アレイ部)では、基板(第1基板)1の下面側(裏面側)が観察側となるように構成されている。
また、画像を表すパターン光である書き込み光は、基板1の下面側(裏面側)から照射されるように構成されている。すなわち、第7実施形態の第2変形例では、観察側と同じ側から露光が行われるように構成されている。
また、第7実施形態の第2変形例では、光吸収層2(または光反射層202)が、光電変換層21の上面上(表示層33と反対側の面上)に形成されている。なお、観察側から見た場合に、表示層33の裏面側に光吸収層2(または光反射層202)が配置(形成)されるのは、上記と同様である。
第7実施形態の第2変形例による画像入出力装置のその他の構成は、上記第1〜第5実施形態と同様である。また、第7実施形態の第2変形例による画像入出力装置の効果は、上記第1〜第5実施形態と同様である。
図35は、第7実施形態の第3変形例による画像入出力装置の構成を簡略化して示した図である。図35を参照して、第7実施形態の第3変形例による画像入出力装置(画素アレイ部)では、基板(第1基板)1の上面側(表面側)が観察側となるように構成されている。
また、画像を表すパターン光である書き込み光は、基板1の下面側(裏面側)から照射されるように構成されている。すなわち、第7実施形態の第3変形例では、観察側と反対側から露光が行われるように構成されている。
また、第7実施形態の第3変形例では、基板1と表示層33との間におけるTFT10に対応する領域に、光吸収層2(または光反射層202)が形成されている。これにより、TFT10に書き込み光が照射されるのが抑制される。なお、観察側から見た場合に、表示層33の裏面側に光吸収層2(または光反射層202)が配置(形成)されるのは、上記と同様である。
第7実施形態の第3変形例による画像入出力装置のその他の構成は、上記第1〜第5実施形態と同様である。
第7実施形態の第3変形例では、上記のように構成することによって、TFT10に光が当たるのを抑制することができるので、光リーク電流の発生によるTFT10の特性低下を抑制することができる。
第7実施形態の第3変形例による画像入出力装置のその他の効果は、上記第1〜第5実施形態と同様である。
図36は、第7実施形態の第4変形例による画像入出力装置の構成を簡略化して示した図である。図36を参照して、第7実施形態の第4変形例による画像入出力装置(画素アレイ部)では、上記第7実施形態の第3変形例の構成において、光吸収層(または光反射層)の代わりに、半吸収半透過層212(または半反射半透過層222)が形成されている。また、半吸収半透過層212(または半反射半透過層222)は、基板1と表示層33との間において、表示層33の略全面に形成されている。
第7実施形態の第4変形例による画像入出力装置のその他の構成は、上記第7実施形態の第3変形例と同様である。
第7実施形態の第4変形例による画像入出力装置の効果は、上記第7実施形態の第3変形例と同様である。
(第8実施形態)
図37は、本発明の第8実施形態による画像入出力装置の画素アレイ部の一部を示した平面図である。図38は、図37のB−B線に沿った断面図である。なお、図37では、表示部等についての図示は省略しているが、図38では、省略した部分についても図示している。また、図37および図38では、画素アレイ部における1画素分の画素構造を示している。次に、図37および図38を参照して、本発明の第8実施形態による画像入出力装置(画素アレイ部)について説明する。
第8実施形態による画像入出力装置(画素アレイ部)は、図37および図38に示すように、上記第1〜第5実施形態の構成において、TFT10と光電変換部20とがバイアストップ構造に構成されている。具体的には、第8実施形態では、光電変換部20の光電変換用画素電極22が、光電変換層21に対して第1基板1と反対側に配置されており、光電変換部20の光電変換用共通電極23が、光電変換層21に対して第1基板1側に配置されている。そして、接続配線28を介して、TFT10のドレイン電極16と光電変換部20の光電変換用画素電極22とが互いに電気的に接続されている。
なお、第8実施形態では、光電変換層21は、第1基板1側(光電変換用共通電極23側)から、P型アモルファスシリコン層21c、I型アモルファスシリコン層21bおよびN型アモルファスシリコン層21aが順次積層されることによって形成されている。
第8実施形態による画像入出力装置のその他の構成は、上記第1〜第5実施形態と同様である。
第8実施形態による画像入出力装置の効果は、上記第1〜第5実施形態と同様である。
(第9実施形態)
図39は、本発明の第9実施形態による画像入出力装置の画素アレイ部の一部を示した断面図である。次に、図39を参照して、本発明の第9実施形態による画像入出力装置(画素アレイ部)について説明する。
第9実施形態による画像入出力装置(画素アレイ部)は、上記第1〜第5実施形態の構成において、TFT10と光電変換部20とがスタック構造に構成されている。具体的には、第9実施形態では、第1基板1上に形成されたTFT10の上方に、光電変換部20が形成された構造を有している。光電変換部20は、TFT10側から、光電変換用画素電極22、光電変換層21および光電変換用共通電極23が順次形成された構造を有している。また、光電変換層21は、光電変換用画素電極22側から、N型アモルファスシリコン層21a、I型アモルファスシリコン層21bおよびP型アモルファスシリコン層21cが順次積層されたPIN型光電変換膜からなる。そして、接続配線29を介して、TFT10のドレイン電極16と光電変換部20の光電変換用画素電極22とが互いに電気的に接続されている。
第9実施形態による画像入出力装置のその他の構成は、上記第1〜第5実施形態と同様である。
第9実施形態による画像入出力装置の効果は、上記第1〜第5実施形態と同様である。
(第10実施形態)
図40は、本発明の第10実施形態による画像入出力装置の画素アレイ部の一部を示した断面図である。図41〜図47は、光電変換部を構成する構成材料の具体例の一例を示した図である。次に、図40〜図47を参照して、本発明の第10実施形態による画像入出力装置について説明する。なお、図40では、光吸収層、光反射層、半吸収半透過層または半反射半透過層について図示を省略している。
第10実施形態による画像入出力装置(画素アレイ部)は、有機半導体を用いて構成された有機TFT310および有機半導体を用いて構成された光電変換部320を備えている。なお、有機TFT310は、本発明の「スイッチング素子」の一例である。
有機TFT310は、図40に示すように、基板301上に、基板301側から、ゲート電極311、絶縁層312、ソース電極313/ドレイン電極314、有機半導体層315が順に形成されることによって構成されている。また、光電変換部320は、基板301上に、基板301側から、光電変換用画素電極22、ホールブロック層322、光電変換層323、電子ブロック層324、光電変換用共通電極23が順に形成されることによって構成されている。また、光電変換用共通電極23には、図示しないバイアス配線層が電気的に接続されている。
一方、光電変換部320の下層側には、電気エネルギを蓄積するためのキャパシタ302が画素毎に設けられている。そして、光電変換部320の光電変換用画素電極22が、キャパシタ302の一方の電極として機能する収集電極302aを介して有機TFT310のドレイン電極314と電気的に接続されている。このため、有機TFT310と光電変換部320とは、バイアストップ構造に構成されている。
また、基板301の上面上には、有機TFT310および光電変換部320を覆うように、平坦化膜303が形成されている。この平坦化膜303上には図示しない表示用画素電極が形成されており、この表示用画素電極と光電変換用画素電極22とが接続配線(図示せず)を介して互いに電気的に接続されている。
なお、上記光電変換部320を構成する光電変換層323は、いわゆる有機EL素子の構成を適用することができる。有機EL素子は、その構成材料が低分子系のものでも高分子系のもの(ライトエミッティングポリマーともいう)でもよい。第10実施形態における光電変換層323で用いる光電変換可能な材料としては、導電性高分子材料(π共役系高分子材料など)や低分子系有機EL素子に使用される発光材料などが挙げられる。たとえば、導電性高分子材料としては、ポリ(2−メトキシ、5−(2'エチルヘキシロキシ)−p−フェニレンビニレン)、ポリ(3−アルキルチオフェン)などが挙げられる。また、「有機EL材料とディスプレイ(2001年2月28日株式会社シー・エー・シー発行)」の第190頁〜第203頁に記載されている化合物や、「有機EL素子とその工業化最前線(1998年11月30日エヌ・ティー・エス社発行)」の第81頁〜第99頁に記載されている化合物などが挙げられる。
また、上記低分子系有機EL素子に使用される発光材料としては、たとえば、「有機EL素子とその工業化最前線(1998年11月30日エヌ・ティー・エス社発行)」の第36頁〜第56頁に記載されている化合物や、「有機EL材料とディスプレイ(2001年2月28日株式会社シー・エー・シー発行)」の第148頁〜第172頁に記載されている化合物などが挙げられる。第10実施形態において、光電変換可能な有機化合物として特に好ましいものは導電性高分子化合物であり、最も好ましいものはπ共役系高分子化合物である。ここで、図41は、導電性高分子化合物の基本骨格、図42〜図45は、π共役系高分子化合物の具体例、図46および図47は、π共役系以外の導電性高分子化合物の具体例を示している。なお、導電性高分子材料や低分子系有機EL素子は上述のものに限定されるものではない。
また、上記ホールブロック層322は、たとえば、PEDOT・PSS(poly(3,4−ethylenedioxythiphene)・polystyrene sulphonic acid)やポリアニリンなどを用いて形成することができる。また、上記電子ブロック層324は、たとえば、BCP、Alq3、BAlq、C60、LiF、TiOxなどを用いて形成することができる。
なお、光電変換層323に変換効率や電極へのキャリア受け渡しを向上させるために添加剤を加えるとともに、上記添加剤を加えた部分を別の層として設けることによって、上記ホールブロック層322および上記電子ブロック層324を形成してもよい。
上記添加剤としては、有機EL素子で使用される正孔注入材料や正孔輸送材料、電子輸送材料、電子注入材料などを適用することができる。その具体例としては、たとえば、トリアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体およびピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、アリールアミン誘導体、アミノ置換カルコン誘導体、オキサゾール誘導体、スチリルアントラセン誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、シラザン誘導体、アニリン系共重合体、また、導電性高分子オリゴマー、特にチオフェンオリゴマー、ポルフィリン化合物、芳香族第三級アミン化合物およびスチリルアミン化合物、ニトロ置換フルオレン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、チオピランジオキシド誘導体、ナフタレンペリレンなどの複素環テトラカルボン酸無水物、カルボジイミド、フレオレニリデンメタン誘導体、アントラキノジメタンおよびアントロン誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、キノキサリン誘導体、8−キノリノール誘導体の金属錯体(たとえばトリス(8−キノリノラート)アルミニウム(Alq3)、トリス(5,7−ジクロロ−8−キノリトラート)アルミニウム、トリス(5,7−ジブロモ−8−キノリラート)アルミニウム、トリス(2−メチル−8−キノリラート)アルミニウム、トリス(5−メチル−8−キノリラート)アルミニウム、ビス(8−キノリラート)亜鉛(Znq2)など)である。
また、π共役系高分子化合物を用いるホールブロック層322、光電変換層323および電子ブロック層324には、複数のπ共役高分子化合物間でのキャリア授受やキャリアトラップを行う目的で、フラーレンやカーボンナノチューブのような立体的なπ電子雲を有する化合物を添加することが好ましい。
これらの化合物は、たとえば、フラーレンC−60,フラーレンC−70,フラーレンC−76,フラーレンC−78,フラーレンC−84,フラーレンC−240,フラーレンC−540,ミックスドフラーレン、フラーレンナノチューブ、多層ナノチューブ(Multi Walled Nanotube)、単層ナノチューブ(Single Walled Nanotube)である。さらに、フラーレンやカーボンナノチューブは溶剤への相溶性を付与する目的で置換基を導入してもよい。
また、上記有機TFT310を構成する有機半導体層315には、たとえば、ペンタセンなどを構成材料として用いることができる。また、有機半導体層315の構成材料として、溶媒に溶解または分散可能な有機半導体材料を用いることもできる。たとえば、ポリ(3−ヘキシルチオフェン)などのポリチオフェン類、チオフェンの6量体を基本に側鎖を有するオリゴチオフェンなどの芳香族オリゴマー類、ペンタセンに置換基を持たせ溶解性を高めたペンタセン類、ポリフルオレンとチオフェンとの共重合体(F8T2)、ポリチエニレンビニレンまたはフタロシアニンなどを構成材料として用いることができる。このように、有機半導体層315を溶媒に溶解または分散可能な有機半導体材料から構成した場合には、印刷プロセスを用いて容易に有機半導体層315(有機TFT310)を形成することが可能となる。
なお、有機半導体層315を形成する化合物は、単結晶材料でもアモルファス材料でもよい、低分子でも高分子でもよいが、特に好ましいものとしては、ペンタセンやトリフェニレン、アントラセンなどに代表される縮環系芳香族炭化水素化合物の単結晶や、上記したπ共役系高分子が挙げられる。
また、上記有機TFT310において、ソース電極313、ドレイン電極314およびゲート電極311は、金属でも導電性無機化合物でも導電性有機化合物でも何れでもよいが、作製の容易さの観点から導電性有機化合物であることが好ましく、その代表例としては、上記したπ共役系高分子化合物にルイス酸(塩化鉄、塩化アルミニウム、臭化アンチモンなど)やハロゲン(ヨウ素や臭素など)、スルホン酸塩(ポリスチレンスルホン酸のナトリウム塩(PSS)、p−トルエンスルホン酸カリウムなど)などをドープしたものが挙げられる。具体的にはPEDOTにPSSを添加した導電性高分子が代表例として挙げられる。
第10実施形態による画像入出力装置のその他の構成は、上記第1〜第5実施形態と同様である。
第10実施形態による画像入出力装置では、上記のように、TFT310および光電変換部320を、それぞれ、有機半導体を用いて形成することによって、印刷技術やインクジェット技術を活用することができるので、無機半導体を用いて形成する場合のように真空蒸着装置などの設備が不要となる。このため、TFT310および光電変換部320を容易に形成することができるとともに、安価に製造することができる。これにより、光学的なパターン照射によって画像を瞬時に書き込むことが可能であるとともに、書き込まれた画像の画像情報を画像データとして取り込むことが可能な画像入出力装置を容易に製造することができる。また、上記画像入出力装置の製造コストも低減することができる。
また、第10実施形態では、上記のように構成することによって、印刷技術やインクジェット技術を活用することができるので、加工温度を低くできる。このため、熱に弱いプラスチック基板上にも有機TFT310および光電変換部320を形成することができる。すなわち、基板301にプラスチックフィルムなどからなる樹脂基板を用いることができる。これにより、軽くて薄く、かつ、折り曲げることが可能な画像入出力装置を得ることができる。また、衝撃に対する耐性を向上させることができる。
なお、プラスチックフィルムとしては、たとえばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレート、ポリイミド、ボリカーボネート(PC)、セルローストリアセテート(TAC)、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)などからなるフィルム等が挙げられる。
向上できる。
さらに、これらのプラスチックフィルムには、トリオクチルホスフェートやジブチルフタレートなどの可塑剤を添加してもよく、ベンゾトリアゾール系やベンゾフェノン系などの公知の紫外線吸収剤を添加してもよい。また、テトラエトキシシランなどの無機高分子の原料を添加し、化学触媒や熱、光などのエネルギを付与することにより高分子量化する、いわゆる有機−無機ポリマーハイブリッド法を適用して作製した樹脂を原料として用いることもできる。
第10実施形態による画像入出力装置のその他の効果は、上記第1〜第5実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1〜第10実施形態では、表示部の表示層が実質的に透過な状態で露光されることによって表示部に画像が表示されるように構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、書き込み光が表示層を透過せずに光電変換部で受光されるような構成であれば、露光時に表示層が実質的に透過な状態でなくてもよい。
また、上記第1〜第10実施形態では、1つの基板上に、TFT、光電変換部および表示部を形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、TFT、光電変換部および表示部を異なる基板上に形成してもよい。たとえば、TFTと光電変換部とを同一基板上に形成するとともに、表示部を、スイッチング素子および光電変換部が形成されている基板とは異なる基板を用いて形成することにより、表示部が、TFTおよび光電変換部と分離されるように構成してもよい。
また、上記第1〜第10実施形態では、画素電極および共通電極をITOから構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、画素電極および共通電極をITO以外の透明導電材料から構成してもよい。たとえば、画素電極および共通電極をIZO(登録商標)から構成してもよい。なお、画素電極および共通電極の一方(透明にする必要がない方の電極)を不透明な電極材料を用いて構成してもよい。不透明な電極材料としては、たとえば、Au、Ag、Cu、Pt、Pd、Fe、Ni、カーボン、Ce、Al、Moなどや、これらの積層膜あるいは合金などが挙げられる。
また、上記第1〜第10実施形態では、光透過性を有する基板(第1基板、第2基板)を用いて画素アレイ部を構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、画素アレイ部を構成する基板の少なくとも1つは、光透過性を有さない基板であってもよい。すなわち、観察側の基板および露光側の基板が光透過性を有していればよい。たとえば、観察側と同じ側から露光が行われるように構成されている画像入出力装置の場合、観察側と反対側の基板に光透過性を有さない基板を用いることができる。この場合、可視光吸収性を有する基板を用いることによって、光吸収層を形成しない構成にしてもよい。
なお、上記第1〜第10実施形態において、リファレンス電圧VREFおよび直流電圧源の電圧Vは、所望の動作を得るために適宜設定することができる。
また、上記第1〜第10実施形態において、第2基板が設けられていない構成であってもよい。
さらに、上記第1〜第10実施形態において、電圧の印加により表示状態を変化させることが可能な表示部であれば、上記以外の表示部であってもよい。
また、上記第1〜第9実施形態では、TFTを、ボトムゲート型のトップコンタクト構造に構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、ボトムゲート型のトップコンタクト構造以外の構造にTFTを構成してもよい。たとえば、TFTをトップゲート型に構成してもよい。また、TFTをボトムゲート型のボトムコンタクト構造に構成してもよい。
また、上記第1〜第4実施形態(および第6〜第10実施形態)では、表示部(表示素子)に絶縁性薄膜を設けた例を示したが、本発明はこれに限らず、表示部(表示素子)に絶縁性薄膜を設けない構成にしてもよい。なお、電極間の短絡を防止したり、液晶表示素子のガスバリア性に対する信頼性を向上させたりするために、表示用画素電極および表示用共通電極の少なくとも一方側に絶縁性薄膜を形成するのが好ましい。
また、上記第1〜第4実施形態(および第6〜第10実施形態)では、表示部(表示素子)に配向膜を設けた例を示したが、本発明はこれに限らず、表示部(表示素子)に配向膜を設けない構成にしてもよい。なお、素子の安定化などのために配向膜を設けておくのが好ましい。配向膜が形成される場合、電極上に絶縁性薄膜が形成されている場合には、絶縁性薄膜上に配向膜を形成し、電極上に絶縁性薄膜が形成されていない場合には、電極上に配向膜を形成するのが好ましい。また、配向膜は、上記実施形態で示したもの以外に、たとえば、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリビニルブリラール樹脂またはアクリル樹脂などから構成することができる。また、配向膜は、印刷法などを用いて形成することができる。また、これらの材料を用いて形成された配向膜に、ラビング処理を施してもよい。さらに、配向膜は、高分子構造物に用いる高分子樹脂と同じ材料を用いて形成することもできる。
また、上記第1〜第4実施形態(および第6〜第10実施形態)では、積水ファインケミカル社製のスペーサ(ミクロパール5.0μm)を用いた例を示したが、スペーサは上記以外のものであってもよい。
なお、上記第1〜第4実施形態(および第6〜第10実施形態)において、表示部(表示素子)に設けられる高分子構造物は、円柱状体、楕円柱状体、四角柱状体など形状はどのようなものでもよく、また、その配置はランダムであってもよいし、格子状などの規則性を有するものであってもよい。このような高分子構造物を表示部(表示素子)に設けることにより、基板間の間隔(セルギャップ)を一定に保つことが容易になり、また、表示素子自体の自己保持性を高めることができる。特に、ドット形状の高分子構造物を一定間隔に配置すると表示性能を均一化し易い。高分子構造物の高さはセルギャップの厚み、すなわち液晶組成物からなる表示層の厚みに相当する。表示層を挟持する基板としてフレキシブルな樹脂製基板を用いる場合には、高分子構造物を設けることが特に効果的である。基板がフレキシブルであることにより表示層の厚みが不均一になるのを防止することが可能となるからである。
上記高分子構造物を形成するには、紫外線硬化型モノマーからなるホトレジスト材料などの光硬化性樹脂材料を用いて、所望の厚さで基板の最表面膜(絶縁性薄膜、配向膜)に塗布し、これにマスクを通して紫外線を照射するなどしてパターン露光を行い、未硬化部分を除去するいわゆるフォトリソグラフィ法を用いることができる。また、熱可塑性樹脂を適当な溶剤に溶かした樹脂材料などを用いて、熱可塑性樹脂からなる高分子構造物を形成してもよい。この場合、スクリーン版やメタルマスクなどを用いて熱可塑性樹脂材料をスキージで押し出すことにより基板上に印刷を行う印刷法や、ディスペンサ法やインクジェット法などの樹脂材料をノズルの先から基板上に吐出して形成する方法、あるいは、樹脂材料を平板またはローラ上に供給した後、これを基板表面に転写する転写法などにより高分子構造物を形成することができる。
なお、表示部(表示素子)に、スペーサおよび柱状構造物のいずれか一方を設けるようにしてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態(および第6〜第10実施形態)では、画素アレイ部のセルギャップを約5μmに設定した例を示したが、本発明はこれに限らず、上記以外の値となるようにセルギャップを設定してもよい。なお、セルギャップは、2μm〜50μmに設定されていてもよいが、3μm〜15μmに設定されているのが好ましい。セルギャップをこのような好ましい範囲とすることにより、比較的低い印加電圧でも高コントラストを達成できるという効果をより有効に得ることができる。
また、上記第1〜第3実施形態(および第6〜第10実施形態)では、表示層の液晶組成物にメルク社製のネマチック液晶(BL006)を用いた例を示したが、ネマチック液晶としては、特に制限されず、従来から液晶表示素子の分野で知られているネマチック液晶が使用可能である。このようなネマチック液晶材料としては、たとえば、液晶性エステル化合物、液晶性ピリミジン化合物、液晶性シアノビフェニル化合物、液晶性トラン化合物、液晶性フェニルシクロヘキサン化合物、液晶性ターフェニル化合物ならびにフッ素原子、フルオロアルキル基およびシアノ基などの極性基を有する他の液晶化合物、およびそれらの混合物などが挙げられる。
また、上記第4実施形態では、ネマチック液晶(BL006;メルク社製)にカイラル剤(CB15;メルク社製)を混合することによってカイラルネマチック液晶を作製した例を示したが、所望の特性を得ることが可能であれば、上記以外のネマチック液晶およびカイラル剤を用いてカイラルネマチック液晶を作製してもよい。ネマチック液晶としては、特に制限されず、従来から液晶表示素子の分野で知られているネマチック液晶が使用可能である。このようなネマチック液晶材料としては、たとえば、液晶性エステル化合物、液晶性ピリミジン化合物、液晶性シアノビフェニル化合物、液晶性トラン化合物、液晶性フェニルシクロヘキサン化合物、液晶性ターフェニル化合物ならびにフッ素原子、フルオロアルキル基およびシアノ基などの極性基を有する他の液晶化合物、およびそれらの混合物などが挙げられる。また、カイラル剤としては、液晶表示素子の分野で従来から知られている種々のものが使用可能である。たとえば、コレステリック環を有するコレステリック化合物、ビフェニル骨格を有するビフェニル化合物、ターフェニル骨格を有するターフェニル化合物、2つのベンゼン環がエステル結合によって連結されてなる骨格を有するエステル化合物、シクロヘキサン環がベンゼン環に直接的に連結されてなる骨格を有するシクロヘキサン化合物、シクロヘキサン環がベンゼン環に直接的に連結されてなる骨格を有するシクロヘキサン化合物、ピリミジン環がベンゼン環に直接的に連結されてなる骨格を有するピリミジン化合物、2つのベンゼン環がアゾキシ結合またはアゾ結合によって連結されてなる骨格を有するアゾキシ化合物などが挙げられる。
また、上記第5実施形態(および第6〜第10実施形態)では、電解質層からなる表示層を、ヨウ化銀を含む電解液から構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、上記電解質層は、銀または銀を化学構造中に含む化合物を有するものであればよい。銀または銀を化学構造中に含む化合物とは、たとえば、酸化銀、硫化銀、金属銀、銀コロイド粒子、ハロゲン化銀、銀錯体化合物、銀イオンなどの化合物の総称であり、固体状態や液体への可溶化状態や気体状態などの相の状態種、中性、アニオン性、カチオン性等の荷電状態種は特に問わない。
また、上記第5実施形態(および第6〜第10実施形態)では、電気化学反応型表示素子の例として、酸化還元反応によるエレクトロクロミック材料の色変化を利用するECD素子について説明したが、本発明はこれに限らず、電気化学反応型表示素子は、金属または金属塩の溶解析出を利用するエレクトロデポジション(ED)型の表示素子であってもよい。
なお、上記第8〜第10実施形態において、基板、光電変換層および表示層の積層構成などを上記第6実施形態(変形例を含む)または上記第7実施形態(変形例を含む)のように構成してもよい。
また、上記第10実施形態では、基板上にゲート電極、絶縁層、ソース電極/ドレイン電極、有機半導体層を順に形成することにより有機TFTを構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、基板上にゲート電極、絶縁層、有機半導体層、ソース電極/ドレイン電極を順に形成することにより有機TFTを構成してもよいし、有機半導体単結晶上にソース電極/ドレイン電極、絶縁層、ゲート電極を順に形成することにより有機TFTを構成してもよい。また、Science283,822(1999)やAppl.Phys.Lett,771488(1998)、Nature,403,521(2000)などの文献に記載されているような有機半導体を用いて有機TFTを構成してもよい。
また、上記第10実施形態では、光電変換部に、ホールブロック層および電子ブロック層を設けた例を示したが、本発明はこれに限らず、ホールブロック層および電子ブロック層を設けない構成にしてもよい。
また、上記第10実施形態では、画素アレイ部の光電変換部の下層側に、電気エネルギを蓄積するためのキャパシタを設けた例を示したが、本発明はこれに限らず、上記キャパシタを設けない構成にしてもよい。
また、上記第10実施形態では、有機TFTと光電変換部とをバイアストップ構造に構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、有機TFTと光電変換部とをバイアスボトム構造に構成してもよいし、スタック構造に構成してもよい。
1 第1基板(基板)
2 光吸収層
3 第2基板
10 FT(スイッチング素子)
11 ゲート配線層、走査線
11a ゲート電極
13 半導体層
14 オーミックコンタクト層
15 ソース電極
16 ドレイン電極
20 光電変換部
21 光電変換層
22 光電変換用画素電極(第2画素電極)
23 光電変換用共通電極(第2共通電極)
30 表示部、表示素子
31 表示用画素電極(第1画素電極)
32 表示用共通電極(第1共通電極)
33 表示層
40 直流電圧源
50 画素アレイ部
50a 画素
55 アレイ基板
56 対向基板
60 走査駆動回路
70 列出力回路
71 チャージセンシングアンプ(増幅部)
74、75 サンプルホールド回路
80 マルチプレクサ
90 A/D変換器
100 タイミングジェネレータ
110 メモリ(記録部)
202 光反射層
212 半吸収半透過層
222 半反射半透過層
301 基板
303 平坦化膜
310 有機TFT(スイッチング素子)
311 ゲート電極
312 絶縁層
313 ソース電極
314 ドレイン電極
315 有機半導体層
320 光電変換部
322 ホールブロック層
323 光電変換層
324 電子ブロック層

Claims (21)

  1. 基板上に形成されたスイッチング素子と、
    基板上に形成され、表示層と前記表示層を挟む第1画素電極および第1共通電極とを含む表示部と、
    基板上に形成され、光電変換層と前記光電変換層を挟む第2画素電極および第2共通電極とを含む光電変換部と、
    前記光電変換部からの出力信号を増幅する増幅部とを備え、
    前記表示部の第1画素電極と前記光電変換部の第2画素電極とは、互いに電気的に接続されており、
    前記スイッチング素子は、互いに電気的に接続された前記第1画素電極および前記第2画素電極と前記増幅部との間をオン状態またはオフ状態に切替可能に構成されており、
    前記第1共通電極は、一定電位状態とフロート状態とを切替可能に構成されており、
    画像を表す書き込み光が露光され、露光された書き込み光が前記光電変換部で受光されることで画像が入力され、
    前記増幅部によって画素出力信号が読み出されることで画像が出力されることを特徴とする、画像入出力装置。
  2. 露光された前記書き込み光を前記光電変換部で受光することにより、露光パターンに応じた画像が前記表示部に表示されることを特徴とする、請求項1に記載の画像入出力装置。
  3. 前記第1共通電極が一定電位状態とされることにより、前記表示部の表示層が実質的に透過状態とされ、
    前記表示層が実質的に透過な状態で露光されることによって、前記表示部に露光パターンに応じた画像が表示されることを特徴とする、請求項1に記載の画像入出力装置。
  4. 露光後、前記第1共通電極をフロート状態にするとともに、前記スイッチング素子をオン状態にすることによって、前記表示部に表示された画像の画像情報が画像データとして取り込まれることを特徴とする、請求項2に記載の画像入出力装置。
  5. 取り込まれた画像データを記録する記録部をさらに備えることを特徴とする、請求項4に記載の画像入出力装置。
  6. 前記光電変換部に所定の電位を印加することにより、前記光電変換部がリセットされ、
    前記第1共通電極への印加電位と前記光電変換部をリセットするための印加電位との電位差が、前記表示部の表示状態を透過率が100%であるオン状態から透過率が0%であるオフ状態にするために必要な電位差未満であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像入出力装置。
  7. 前記光電変換部に所定の電位を印加することにより、前記光電変換部がリセットされ、
    前記第1共通電極への印加電位と前記光電変換部をリセットするための印加電位との電位差が、前記表示部の表示状態を透過率が100%であるオン状態から透過率が0%であるオフ状態にするために必要な電位差以上であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像入出力装置。
  8. 光吸収層、光反射層、半吸収半透過層および半反射半透過層のいずれかを備え、
    観察側から見た場合に、前記光吸収層、前記光反射層、前記半吸収半透過層および前記半反射半透過層のいずれかが、前記表示部の表示層の裏面側に形成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像入出力装置。
  9. 前記表示部は、メモリ性を有する表示素子を含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像入出力装置。
  10. 前記メモリ性を有する表示素子がカイラルネマチック液晶を含むことを特徴とする、請求項9に記載の画像入出力装置。
  11. 前記メモリ性を有する表示素子が電気化学反応型表示素子であることを特徴とする、請求項9に記載の画像入出力装置。
  12. 前記基板上に、前記基板側から、前記光電変換層および前記表示層が順次形成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像入出力装置。
  13. 前記基板上に、前記基板側から、前記表示層および前記光電変換層が順次形成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像入出力装置。
  14. 前記基板の裏面側から露光されることによって、露光パターンに応じた画像が前記表示部に表示されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像入出力装置。
  15. 前記基板の表面側から露光されることによって、露光パターンに応じた画像が前記表示部に表示されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像入出力装置。
  16. 前記スイッチング素子は、薄膜トランジスタ素子から構成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像入出力装置。
  17. 前記第2画素電極が、前記光電変換層に対して前記基板側に配置されるとともに、前記第2共通電極が、前記光電変換層に対して前記基板と反対側に配置されることによって、前記薄膜トランジスタ素子と前記光電変換部とが、バイアストップ構造に構成されていることを特徴とする、請求項16に記載の画像入出力装置。
  18. 前記第2画素電極が、前記光電変換層に対して前記基板と反対側に配置されるとともに、前記第2共通電極が、前記光電変換層に対して前記基板側に配置されることによって、前記薄膜トランジスタ素子と前記光電変換部とが、バイアスボトム構造に構成されていることを特徴とする、請求項16に記載の画像入出力装置。
  19. 前記光電変換部が、前記薄膜トランジスタ素子の上方に形成されることによって、前記薄膜トランジスタ素子と前記光電変換部とが、スタック構造に構成されていることを特徴とする、請求項16に記載の画像入出力装置。
  20. 前記薄膜トランジスタ素子および前記光電変換層の少なくとも一方は、有機半導体を用いて形成されていることを特徴とする、請求項16に記載の画像入出力装置。
  21. 前記増幅部は、オペアンプとキャパシタとを含むチャージセンシングアンプであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像入出力装置。
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