JP4914569B2 - 筒状フィルターおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、流体を濾過するために用いられる筒状フィルターであり、主として、水、油、塗料、界面活性剤、食品等の液体を濾過するための筒状フィルター及びその製造方法に関する。
従来、濾過層の構成成分として繊維を用いた筒状フィルターは、濾過対象液が、中空円筒状に形成された濾過槽の最外周部から中心部に集められる間に、濾過層により濾過対象液中の微粒子を捕捉できるように構成されている。
このような筒状フィルターは、製薬工業、電子工業等における精製水の濾過、飲料水製造工程内における飲料水の濾過、自動車工業における塗装剤の濾過等、各種産業界において広く利用されている。
近年、塩素殺菌などの薬品汚染が敬遠される衛生材料分野等において、常温での単純な水などの液体を濾過することだけでなく、濾過する液体を予め加熱殺菌した温度の高い液体を濾過するという濾過方法が行われており、100℃を超える耐熱性を持つ筒状フィルターが求められている。
上記のような分野に使用されてきた筒状フィルターとしては、例えば、特開昭52−152575号公報(特許文献1)や、特開平8−226064号公報(特許文献2)等に提案された筒状フィルターが知られている。特許文献1では、ステープル繊維をカードで開繊して熱接着性複合繊維のウェブとし、このウェブを加熱下で巻回し、複合繊維の低融点成分で熱接着して筒状フィルターを成形している。また、特許文献2では、スパンボンド不織布製造手法により得られたウェブを用いて、特許文献1の場合と同様に筒状フィルターを成形している。これらの筒状フィルターでは、熱接着性複合繊維が使用されており、濾過圧の上昇によっても熱接着された繊維間の剥離が起こり難いため、安定した捕捉精度が得られるといった利点がある。
また、特許文献2では、複合スパンボンド長繊維の構成成分として、高融点成分をポリエチレンテレフタレートとし、低融点成分を融点190℃のポリ(エチレンテレフタレート−co−エチレンイソフタレート)とした高融点型筒状フィルターが提案されている。
特開昭52−152575号公報 特開平8−226064号公報
しかしながら、上記のような従来の技術には以下のような問題点があった。まず、特許文献1及び特許文献2で用いられる繊維は、通常、優れた耐薬品性を有するポリオレフィン繊維であり、水濾過や薬品濾過で多用されているが、その耐熱性は100℃以下であり、熱水濾過には不向きであった。
特許文献2では、上記のような低融点の共重合ポリエステル樹脂を用いることにより、耐熱性を改善しようと試みているが、上記共重合ポリエステル樹脂は、非晶性の樹脂で、熱による収縮が大きく、100℃を超える雰囲気下で長期に使用すると、熱変形し易いという問題があった。
一方、前記共重合ポリエステル樹脂に置き換えて、熱収縮が小さい、結晶質の200℃を下回る低融点のポリエステル樹脂としては、微生物崩壊性を有する脂肪族ポリエステルがあるが、高価であり、熱分解に関する耐熱性の点で問題があった。
本発明は、前記従来の問題を解決するため、蒸気殺菌処理等の高温での濾過処理に耐え、長期の沸騰水暴露にも耐え得る筒状フィルターとその製造方法を提供する。
本発明の筒状フィルターは、融点が180〜210℃である芳香族脂肪族ポリエステル樹脂を含む第1成分と、融点が250℃以上である芳香族ポリエステル樹脂を含む第2成分とし、前記第1成分の少なくとも一部が繊維表面に露出した熱接着性複合繊維を40質量%以上含有する繊維層を含み、前記繊維層が巻回され、熱接着性複合繊維の第1成分により熱接着されて成る筒状体を含むことを特徴とする。
本発明の筒状フィルターの製造方法は、融点が180〜210℃である芳香族脂肪族ポリエステル樹脂を含む第1成分と、融点が250℃以上である芳香族ポリエステル樹脂を含む第2成分とし、前記第1成分の少なくとも一部が繊維表面に露出した熱接着性複合繊維を40質量%以上含有するカードウェブを、水流交絡処理により交絡させた水流交絡不織布を形成し、
前記水流交絡不織布を、前記熱接着性複合繊維の第1成分の融点より10℃下回る温度以上、第2成分の融点を20℃以上下回る温度以下に加熱しながら巻芯に巻き取り、
巻き取られた前記水流交絡不織布を冷却し、前記巻芯を抜き取って、前記水流交絡不織布が巻回された筒状体を形成することを特徴とする。
本発明の筒状フィルターは、融点が180〜210℃である芳香族脂肪族ポリエステル樹脂を含む第1成分と、融点が250℃以上である芳香族ポリエステル樹脂を含む第2成分から構成される熱接着性複合繊維を用いるので、従来の流動開始温度が140〜170℃であり、熱収縮し易い非晶性ポリエステル共重合体を用いたポリエステル系繊維のフィルターでは達成し得なかった100℃付近の雰囲気で常用することができ、短時間なら150℃にも耐え得るものである。
本発明の筒状フィルターは、融点が180〜210℃である芳香族脂肪族ポリエステル樹脂を含む第1成分と、融点が250℃以上である芳香族ポリエステル樹脂を含む第2成分とし、前記第1成分の少なくとも一部が繊維表面に露出した熱接着性複合繊維を含む。前記融点の範囲を満たす芳香族脂肪族ポリエステル樹脂としては、例えば、特表平5−507109号公報に記載された方法により製造される芳香族脂肪族ポリエステルを用いることができる。具体的には、芳香族ジカルボン酸成分を主成分とし、さらに脂肪族ジカルボン酸成分を含むジカルボン酸、およびグリコール成分とから成る繰り返し単位を具備した芳香族脂肪族ポリエステルであることが好ましい。
前記芳香族脂肪族ポリエステル樹脂の融点は、180〜210℃である。前記融点から成る芳香族脂肪族ポリエステル樹脂を用いることにより、ポリエチレンテレフタレート樹脂のように汎用されているポリエステル樹脂の融点よりも40℃以上低く、その両者を組み合わせた複合繊維は、十分に熱接着性の機能を有する繊維として実用でき、筒状フィルターとして経済的かつ十分に加工することができる。また、前記融点から成る芳香族脂肪族ポリエステル樹脂は、フィルターへ使用するに際して、従来の流動開始温度が140〜170℃で、熱収縮し易い非晶性ポリエステル共重合体を用いたポリエステル系繊維のカートリッジフィルターでは達成できなかった、100℃付近の雰囲気で常用することができる。さらに、短時間であれば、150℃にも耐え得ることができる。さらに、前記芳香族脂肪族ポリエステルは、結晶性であるため、従来のポリエステル系熱接着繊維に用いられてきた非晶質低融点ポリエステル共重合体より低熱収縮性で、巻回して筒状フィルターとする時、幅入れしてフィルターの歩留りを低下させるという経済的な問題、及び熱収縮による品質のばらつきを低下できる品質的な問題を解消することができる。加えて、芳香族脂肪族ポリエステル樹脂は、生分解性を有するので、形状の保形に対して生分解性を有する筒状フィルターとして使用することもできる。
前記第1成分において、前記芳香族脂肪族ポリエステル樹脂は、60質量%以上含むことが好ましい。より好ましくは、80質量%以上である。前記芳香族脂肪族ポリエステル樹脂の含有量が60質量%未満であると、耐熱性が低下することがある。
前記第2成分は、融点が250℃以上である芳香族ポリエステル樹脂を含む。前記融点から成る芳香族ポリエステル樹脂を用いることにより、前記芳香族脂肪族ポリエステル樹脂の融点との融点差が小さくなり、筒状フィルターへの加工性が低下することがある。
前記熱接着性複合繊維は、前記第1成分と前記第2成分からなり、前記第1成分の少なくとも一部が繊維表面に露出した形状である。前記第1成分は、繊維表面の過半(50%以上)露出していることが好ましく、第1成分が完全に露出した芯鞘型形状であることがより好ましい。上記芯鞘型複合繊維は、熱接着強力が高く、筒状フィルターに加工したときに高い機械的強度をもたらし、かつ適切な空隙径を有し、濾過ライフの長い筒状フィルターとすることができる。また、前記熱接着性複合繊維を集積して繊維層とし、熱処理したときの熱収縮性、及び繊維層の嵩高差の制御するため、上記熱接着性複合繊維を偏芯した鞘芯型または猫目型の形状として捲縮発現させて用いてもよい。
前記熱接着性複合繊維は、40質量%以上含有する繊維層となす。前記繊維層に含有される熱接着性複合繊維は、80質量%以上であることが好ましく、熱接着性複合繊維のみで構成されることが最も好ましい。熱接着性複合繊維の含有量が40質量%未満であると、筒状フィルターに成形するときの熱接着性が低く、ひいては筒状フィルターとしての耐圧強度が低いか、または使用中に単繊維の脱落のおそれがある。
前記熱接着性複合繊維以外に混合される繊維としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂またはその変性樹脂から成るポリエステル繊維であることが好ましい。その融点は、250℃以上であることが好ましい。特に、経済的と繊維の剛性と入手の容易さから、ポリエチレンテレフタレート樹脂から成る単一成分繊維(以下、ポリエチレンテレフタレート繊維という)を多用することが好ましい。ポリエチレンテレフタレート繊維は、不織布成形性に優れているため、生産効率を上げ、低コストで生産でき、かつ、強力に優れた筒状フィルターとすることができる。
前記熱接着性複合繊維及び前記ポリエステル繊維の繊維断面形状は、円型、楕円型、三角型、多角形や、通常異型断面といわれる形状の繊維、また、中空繊維など特に限定はない。
前記熱接着性複合繊維を40質量%以上含有する繊維層は、巻回され、前記第1成分により熱接着されて筒状体となす。前記繊維層は、単独で巻回されてもよく、または他の繊維層と複層して巻回されてもよい。前記繊維層としては、カード機及びエアレイド機等を使用した乾式ウェブ、湿式抄紙機を使用した湿式抄紙ウェブ、スパンボンドウェブ、及びメルトブローンウェブ等の繊維ウェブまたはこれらを加工した不織布などを使用することができる。特に、前記繊維ウェブを水流交絡されて成る不織布は、繊維処理剤及び繊維製造時に発生するオリゴマー等の不純物が洗浄されて、極めてクリーンな筒状フィルターを得ることができる。この結果、繊維処理剤が含まれていない上級のプリーツ折りフィルターやメンブレンフィルターなどの濾過材と併用しても、濾過液の発泡の恐れがなく、濾過資材として、コンタミネーションの極めて少ない製品を得ることができる。
前記筒状体における繊維処理剤の含有量は、0.05質量%以下であることが好ましい。より好ましい繊維処理剤の含有量は、0.02質量%以下である。繊維処理剤の含有量は、前記水流交絡処理により調整することができる。さらに、筒状フィルターを構成する繊維における繊維処理剤を、易水溶性の繊維処理剤を用いることにより、水流交絡処理を施したときに、繊維間の交絡を行うとともに繊維処理剤の水洗がなされて、得られる筒状フィルターに付着している繊維処理剤の量が、一般に濾液の泡立ちが顕在化する繊維処理剤の付着量より少ない、0.05質量%以下となり、濾液の泡立ちが防止された筒状フィルターを得ることができる。
以下、本発明の筒状フィルターにおける好ましい形態の一例を説明する。前記繊維層は、一または二以上の他の繊維層と積層され、前記繊維層が少なくとも片面に露出して成る複層不織布として、巻回され、前記熱接着性複合繊維の第1成分により熱接着されて成る筒状フィルターであることが好ましい。他の繊維層としては、前記繊維層と同じ繊維構成であってもよく、異なる繊維構成であってもよい。異なる繊維構成の場合、例えば、カードウェブ、エアレイウェブ、湿式抄紙ウェブ等の短繊維ウェブ、スパンボンドウェブ、メルトブローンウェブ等の長繊維ウェブなどの繊維ウェブ、あるいは前記繊維ウェブを熱接着処理、水流交絡処理、ニードルパンチ処理等を施した不織布などを用いることができる。
前記他の繊維層を構成する繊維は、融点が前記芳香族脂肪族ポリエステル樹脂よりも高い樹脂で構成される繊維であることが好ましい。特に、耐熱性の点から、ポリエチレンテレフタレート樹脂から成る繊維であることがより好ましい。
前記複層不織布は、前記繊維層と、一または二以上の他の繊維層が積層され、水流交絡処理により一体化していることが好ましい。このとき、前記複層不織布は、前記繊維層が少なくとも片面に露出していることが好ましい。前記繊維層が複層不織布の表面に露出することにより、複層不織布を巻回したとき、各層間を芳香族脂肪族ポリエステル樹脂成分により熱接着させることができる。その結果、巻芯付近(フィルター中心部)で巻回される複層不織布は強い圧迫を受けて、通液層が押しつぶされて濾過層と一体化して最終末端は熱接着しており、外周付近では、通液層が十分な厚みを保持して巻回されて、各層間が熱接着されて一体化できるので、繊維密度勾配が増強されて、深層濾過効果を高めるとともに、捕集粒子による目詰まりを緩和されて濾過ライフの長い筒状フィルターを得ることができる。
また、本発明では、前記繊維層と、一または二以上の他の繊維層が積層されて成り、前記繊維層を構成する繊維の繊度と、他の繊維層を構成する繊維の繊度が異なる繊維からなり、一方の繊維層は、細い繊維で構成される細繊度繊維層であり、他方が前記細い繊維の繊度よりも太い繊維で構成される太繊度繊維層が積層されて成る複層不織布であることが好ましい。前記繊維層を構成する繊維の平均繊度と、他の繊維層を構成する繊維の平均繊度は、2倍以上の繊度差を有していることがより好ましい。前記細繊度繊維層は、主として濾過層の機能を担当し、前記太繊度繊維層は、主として通液層の機能を担当しており、濾過精度と濾過ライフの機能を両立させることができる。
前記細繊度繊維層は、もう一方の繊維層に比べて細い繊度の繊維(以下、「細繊度繊維」という)で構成されており、その平均繊度は、好ましくは3dtex以下、より好ましくは2dtex以下である。更に、高精度を求める場合、1dtex以下の繊維で構成するとよい。前記細繊度繊維の断面形状は、円型、楕円型、三角型など特に限定はない。繊維の構成についても単一成分から成る単一繊維、複数成分から成る複合繊維のいずれでもよい。複合繊維の場合、その繊維断面形状は、芯鞘型、偏心芯鞘型、分割型、並列型など特に限定はされない。
前記細繊度繊維層は、例えば、カードウェブ、エアレイウェブ、湿式抄紙ウェブ等の短繊維ウェブ、スパンボンドウェブ、メルトブローンウェブ等の長繊維ウェブなどの繊維ウェブ、あるいは前記繊維ウェブを熱接着処理、水流交絡処理、ニードルパンチ処理等を施した不織布などを用いることができる。高精度を求める場合であれば、ポリエチレンテレフタレート樹脂からなるメルトブローン不織布を使用することも好ましい。
前記太繊度繊維層は、前記細繊度繊維層を構成する繊維に比べて太い繊度の繊維(以下、「太繊度繊維」という)で構成されており、その平均繊度は、細繊度繊維層を構成する繊維の平均繊度の1.5倍以上であることが好ましく、2倍以上であることがより好ましい。上記繊度差を設けることにより、さらに濾過精度と濾過ライフの機能を両立させることができる。そして、前記細繊度繊維層と太繊度繊維層とは、水流交絡処理により一体化するのも好ましい。さらに、前記細繊度繊維層と太繊度繊維層とは、交互に巻回されていることが好ましい。
例えば、前記複層不織布における各層を構成する繊維は、細繊度繊維層が繊度A(dtex)の細繊度繊維で構成された、目付a(g/m2)の濾過層であり、太繊度繊維層が繊度B(dtex)の太繊度繊維で構成された、目付b(g/m2)の通液層としたとき、下記を満たす構成としてもよい。
A≦5の時は、B/A≧3、且つb/a≧2
5<A<20の時は、B/A≧2でb/a≧1
また、本発明では、複層不織布を巻回しながら熱接着する都合上、通液層は熱接着性繊維を含む繊維層であり、複層不織布は通液層を両表面とする3層が積層した不織布であることも好ましい。
また、前記他の繊維層には、筒状フィルターの繊維処理剤の残留量を少なくするため、スパンボンド不織布を使用するのも好ましい。スパンボンド不織布を構成する繊維は、耐熱性等を考慮すると、ポリエチレンテレフタレート樹脂から成る繊維であることが好ましい。
さらに、前記筒状体の外周には、不織布等が巻回され、接着固定されて成る筒状フィルターとしてもよい。筒状体の外周に巻回される不織布は、メルトブローン不織布、水流交絡不織布、スパンボンド不織布及びこれらの不織布を用いることができる。筒状体の外周に不織布等を巻回する場合、筒状体の長さ方向に一定間隔で外方から、筒状体の熱接着温度以上の温度を有する加熱体を押し当てて、巻回しながら熱圧着して、巻いたものを外周に固定するとよい。前記不織布として前記熱接着性複合繊維を含むと、加工性が良好であり、好ましい。
本発明の筒状フィルターは、以下のようにして製造することができる。まず、融点が180〜210℃である芳香族脂肪族ポリエステル樹脂を含む第1成分と、融点が250℃以上である芳香族ポリエステル樹脂を含む第2成分とし、前記第1成分の少なくとも一部が繊維表面に露出した熱接着性複合繊維を準備する。前記熱接着性複合繊維は所定量となるように常套の方法で開繊されて、繊維ウェブとなす。繊維ウェブの形態は、特に限定されず、ステープル繊維を使用して作製するパラレルウェブ、セミランダムウェブ、ランダムウェブ、クロスウェブなどのカードウェブを任意に使用することができる。使用する繊維の繊度は、カード通過性とカード機のワイヤー等を勘案して複数のカード機を選択することで、繊度0.5〜100dtexの使用が可能で、一般的には繊度1〜70dtex、繊維長30〜120mmが好ましく使用される。また、繊維長が30mm未満の繊維を使用する湿式抄造法やエアレイ法、長繊維を使用するスパンボンド法やメルトブロー法などによっても繊維ウェブを形成することが可能である。特には、繊維の脱落、毛羽立ち、あるいはフィルターの耐圧性能等を考慮すると、ステープル繊維から成るカードウェブであることが好ましい。また繊維ウェブに二次的加工を施して不織布等の形態としてもよい。このようにして前記繊維層を作製することができる。
次いで、前記繊維ウェブには、二次的加工として水流交絡処理を施して、水流交絡不織布とすることが好ましい。水流交絡処理に用いられる水は、不純物を含有しない純水、またはそれに準じた水を使用するのが望ましい。水流の噴射形状は、柱状流、放射状流等のいずれも採用可能であるが、カードウェブを洗浄すると同時に、繊維同士を三次元交絡させてウェブ強度を高めることができる点、および筒状フィルター製造工程の高速化という点で、柱状流であることが好ましい。水流交絡処理は、搬送体上に繊維ウェブを載置し、孔径0.06〜2mmのオリフィスが間隔0.5〜5mmで設けられたノズルから、水圧1〜10MPaで噴射するとよい。
また、前記水流交絡処理により、カードウェブを構成する繊維が一般に使用している繊維処理剤を用いても、その繊維表面に付着している繊維処理剤は、その多くが洗浄されて残存付着量が0.10質量%以下になる。前記繊維処理剤としてポリオキシエチレン・ソルビタン・オレートなど、易水洗性の繊維処理剤を用いることで、残存付着量は0.05質量%以下にすることができる。前記繊維処理剤を除去することによって、本発明の筒状フィルターは食品、医薬品、半導体など電子機器部材の洗浄液の濾過にも使用することができる。
そして、前記繊維層は、前記熱接着性複合繊維の第1成分の融点より10℃下回る温度以上、第2成分の融点を20℃以上下回る温度以下に加熱しながら巻芯に巻き取られる。巻芯としては、例えば鉄芯等が使用できる。なお、第1成分の融点より10℃下回る温度未満では、形成される筒状体において、繊維同士の熱接着が不十分となることがある。また、加熱温度が、第2成分の融点−20℃を超えると、筒状フィルターの成形が困難となる場合がある。なお、第1成分または第2成分が複数の樹脂成分で構成される場合は、第1成分は芳香族脂肪族ポリエステル樹脂の融点を基準とし、第2成分は複数の樹脂成分のうち融点の最も低い樹脂を基準とする。
そして、巻き取られた繊維層を冷却し、巻芯を抜き取って、前記繊維層が巻回された筒状体を形成する。冷却する際は、例えば複層不織布の温度が熱接着性複合繊維の第1成分の軟化点以下となる温度まで、具体的には、60℃程度以下になるまで、空冷等により冷却すればよい。
必要に応じて、繊維層の末端部分の剥がれを防ぐために、筒状体の外周に加熱体を当てて熱接着してもよい。また、筒状体の外周に不織布等を巻回して、不織布等の末端部分の剥がれを防ぐために、筒状体の外周に加熱体を当てて熱接着してもよい。
このようにして得られた筒状フィルターは、所定の長さに切断して使用される。その切断面は、巻回熱接着した温度と同様の温度に加熱された熱板に圧迫しながら溶かして熱シールするなど筒状フィルターで常套の端面処置方法を施すとよい。
以下、本発明について、実施例により更に詳しく説明する。なお、ここで各評価方法は、以下の方法による。
[繊維処理剤(界面活性剤)付着率]
JIS L 1015−7.22(6)のメタノール抽出分に準じて測定した。
[濾過ライフ]
JIS Z8901に準ずる試験用ダスト(JIS8種[中位径6.6〜8.6μm]とJIS11種[中位径1.6〜2.3μm]を1:1の質量割合で混合したもの、関東ローム製)の試験用懸濁液(濃度:200ppm)を、均一に攪拌しながら筒状フィルターの外側から中空部に向かって15リットル/分の流量で流し、この流量を維持するための通液圧力が0.2MPaになったときの総通液量(リットル)で評価した。
[濾過精度]
JIS Z8901に準ずる試験用ダスト(JIS7種[中位径27〜31μm]とJIS8種[中位径6.6〜8.6μm]を1:1の質量割合で混合したもの、関東ローム製)の試験用懸濁液(濃度:50ppm)を、均一に攪拌しながら筒状フィルターの外側から中空部に向かって40リットル/分の流量で流し、濾過開始から5分経過した後の濾過液について評価した。評価方法は、まず、濾過前の試験用懸濁液の所定量に含まれるダストの粒子径別の個数(M)と、これを濾過した後の濾過液の所定量に残るダストの粒子径別の個数(N)とを粒度分布測定機(商品名:コールターカウンターZM型、コールターエレクトロニクス社製)を用いて測定した。次に、各粒子径別に遮断率(100×(M−N)/M)を算出した。そして、遮断率が99%になる粒子径(μm)を濾過精度とした。なお、濾過精度(μm)が小さい値になるほど、筒状フィルターが微小な粒子を補足できるようになる。
[通水圧損]
水を筒状フィルターの外側から中空部に向かって40L/分の流量で通水した時の、筒状フィルターの入口と筒状フィルターの出口との圧力差を測定した。
[実施例1〜8、比較例1]
(繊維A)
第2成分(芯成分)を、融点260℃、IV値0.64のポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)を用い、第1成分(鞘成分)が、融点200℃のポリエチレンテレフタレートサクシネート樹脂を用いて、所定の繊度となるように両成分を複合紡糸し、延伸して鞘芯型の熱接着性複合繊維を使用した。
(繊維B)
融点260℃、IV値0.64のポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)を用いた繊度が2dtexの単一成分繊維を使用した。
前記繊維A及び繊維Bを、表1に示す配合でパラレルカード機に掛けて、目付25g/m2のカードウェブを作製した。このカードウェブを2枚重ね合わせて、表1に示す単層または複層となるように積層し、20m/分のメッシュコンベア上で載置して、水圧2MPa、次いで3MPaの高圧柱状水流を噴射して水流交絡処理を施した。次いで、120℃及び160℃の温度に調整した連結熱風貫通型乾燥熱加工機を用いて、乾燥に続いて熱処理加工を行い、単層または複層不織布を作製した。
上記不織布を、約30cm幅にスリットして、ステンレス製のメッシュコンベア上で載置し、熱風・赤外線加熱併用型の熱接着加工機を用いて、循環熱風温度を210℃として、前記熱接着性複合繊維の鞘成分を溶融させながら、長さ32cm、直径25mmの鉄芯に巻回し、巻径55mmに達するまで連続的に巻き取った。巻き取った不織布は、冷却し、鉄芯を抜き取り、両端を切断し、筒状フィルターの切断面を加熱平板(表面温度200℃)に押し当てて端面を融着して、本発明の筒状フィルターを得た。
得られた筒状フィルターの性能を表1に示す。但し、第2層及び第3層は、表示した繊維の単独使用とした。
Figure 0004914569
これらの筒状フィルターについて、その一部を削り取って、繊維処理剤(界面活性剤)の付着の有無を調べたところ、一般の分析による界面活性剤の検出下限である0.05質量%未満であり、検出できないくらい少量であり、通水しても通過液の発泡は全くなかった。また、微量の界面活性剤付着率を測定するために精密にメタノール抽出を行った結果、質量減少は観察されず、定量下限(0.005質量%未満)となり、0.02質量%の質量減少も検知されなかった。
実施例1の筒状フィルターの外周に沿って、筒状フィルターの外面に向かって繊維A1から成る目付25g/m2の水流交絡不織布Aの先端部を金属こて(表面温度200℃)を押し当てて熱圧着し、次いで実施例1の筒状体を回転させて、水流交絡不織布Aを3周巻き付けて、最外周の不織布外周面に金属棒面に幅1mmの金属フランジが10mm間隔で植設された加熱体(表面温度190〜200℃)を押し当てて、金属フランジに当接した熱接着性複合繊維の第1成分である鞘成分を溶融させ、10mm間隔でリング状に熱接着加工し、外観の化粧及び粗濾過層としての機能を有する筒状フィルターを作製した。性能など、実施例1と全く同様であった。ただし、試験用ダストとして、粒子径がより大きいものを用いれば、水流交絡不織布Aが設けられた実施例1の筒状フィルターは、実施例1の筒状フィルターよりも濾過ライフ等の性能が向上するものと考えられる。
これに対して、比較例1の不織布を実施例1と同様の方法で、鞘成分を溶融させながら巻き取ったが、不織布間が十分に接着しておらず、筒状フィルターとして耐圧強度が低いものであった。
本発明の筒状フィルターは、耐熱性を有し、長期の沸騰水暴露にも耐え得るので、水の煮沸による殺菌処理を必要とする紙おむつ,生理ナプキン,絆創膏などの衛生材、化粧用パフ,スキンケア用フェイスマスクなど化粧剤繊維製品、あるいは食品加工などの原料水や洗浄水の濾過、製薬工業,電子工業で使用される精製水の濾過、食品工業におけるアルコール飲料の製造工程における濾過、更には自動車工業における塗装剤の濾過など様々な用途に、ポリオレフィン繊維からなるカートリッジフィルターより耐熱性があるロングライフカートリッジフィルターとして使用することが可能となる。

Claims (8)

  1. 融点が180〜210℃であり、芳香族ジカルボン酸成分と脂肪族ジカルボン酸成分とを含むジカルボン酸、およびグリコール成分から成る繰り返し単位を具備した芳香族脂肪族ポリエステル樹脂を含む第1成分と、
    融点が250℃以上である芳香族ポリエステル樹脂を含む第2成分とからなり、前記第1成分の少なくとも一部が繊維表面に露出した熱接着性複合繊維を40質量%以上含有する繊維層を含み、
    前記繊維層が巻回され、各層間が熱接着性複合繊維の第1成分により熱接着されて成る筒状体からなる、熱水殺菌処理用筒状フィルター。
  2. 前記繊維層が、水流交絡されて成る、請求項1に記載の熱水殺菌処理用筒状フィルター。
  3. 前記筒状体における繊維処理剤の含有量が、0.05質量%以下である、請求項1に記載の熱水殺菌処理用筒状フィルター。
  4. 前記芳香族ポリエステル樹脂が、ポリエチレンテレフタレート樹脂またはその変性樹脂である、請求項1に記載の熱水殺菌処理用筒状フィルター。
  5. 前記繊維層と、一または二以上の他の繊維層が積層されて成り、前記繊維層が少なくとも片面に露出して成る複層不織布が、巻回され、前記熱接着性複合繊維の第1成分により熱接着されて成る、請求項1に記載の熱水殺菌処理用筒状フィルター。
  6. 前記繊維層を構成する繊維の平均繊度と、他の繊維層を構成する繊維の平均繊度が、1.5倍以上の繊度差を有して成る、請求項5に記載の熱水殺菌処理用筒状フィルター。
  7. 前記他の繊維層を構成する繊維が、ポリエチレンテレフタレート樹脂から成る繊維である、請求項5または6に記載の熱水殺菌処理用筒状フィルター。
  8. 融点が180〜210℃であり、芳香族ジカルボン酸成分と脂肪族ジカルボン酸成分とを含むジカルボン酸、およびグリコール成分から成る繰り返し単位を具備した芳香族脂肪族ポリエステル樹脂を含む第1成分と、融点が250℃以上である芳香族ポリエステル樹脂を含む第2成分とからなり、前記第1成分の少なくとも一部が繊維表面に露出した熱接着性複合繊維を40質量%以上含有するカードウェブを、水流交絡処理により交絡させた水流交絡不織布を形成し、
    前記水流交絡不織布を、前記熱接着性複合繊維の第1成分の融点より10℃下回る温度以上、第2成分の融点を20℃以上下回る温度以下に加熱しながら巻芯に巻き取り、各層間を前記熱接着性複合繊維の第1成分により熱接着させて、
    巻き取られた前記水流交絡不織布を冷却し、前記巻芯を抜き取って、前記水流交絡不織布が巻回された筒状体からなる、熱水殺菌処理用筒状フィルターの製造方法。
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