JP2001321619A - フィルターカートリッジ - Google Patents

フィルターカートリッジ

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JP2001321619A JP2000146199A JP2000146199A JP2001321619A JP 2001321619 A JP2001321619 A JP 2001321619A JP 2000146199 A JP2000146199 A JP 2000146199A JP 2000146199 A JP2000146199 A JP 2000146199A JP 2001321619 A JP2001321619 A JP 2001321619A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 界面活性剤を使用せずに製造可能で、濾過性
能の安定性に優れ、繊維の脱落がなく、且つ、優れた抗
菌性を有するフィルターカートリッジを提供する。 【解決手段】 抗菌性を付与した熱可塑性繊維からなる
帯状不織布を、有孔筒状体に綾状に巻き付けてなるフィ
ルターカートリッジ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌性を有するフ
ィルターカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、流体を浄化するため、さまざまな
フィルターが開発、生産されている。中でも、濾材の交
換が容易である円筒状カートリッジ型のフィルター(以
下フィルターカートリッジという)は、産業上の幅広い
分野で使用されており、食品原料水や飲料の濾過につい
てもフィルターカートリッジの使用が増加している。し
かし、フィルターカートリッジやフィルターハウジング
内に水を滞留させるとカビや細菌が繁殖し、水への臭気
混入、濁り、食中毒の発生等が問題となってくる。その
ため、カビや細菌の繁殖を抑制する安全性の高い抗菌性
フィルターカートリッジの開発が望まれていた。
【0003】銀、銅、亜鉛等の化合物が抗菌性を有する
ことは古くから知られており、これらの金属化合物を高
分子材料中に添加し、抗菌性を付与する試みが、例えば
特開昭54−147220号公報等に数多く提案されて
いる。また、銀イオン、銅イオンでイオン交換したゼオ
ライト系固体粒子を高分子材料に添加する試みが、例え
ば特開昭59−133235号公報等に提案されてい
る。またポリリジンまたはその塩を抗菌剤として繊維に
練り混み、これを用いた繊維集合体から成る抗菌性フィ
ルターが特開平9−220416号公報で提案されてい
る。
【0004】繊維でフィルターカートリッジを製造する
場合、糸巻き型、不織布積層型、不織繊維集合体等の形
態が考えられる。最も典型的なのは糸巻き型フィルター
カートリッジである。これは濾材となる紡績糸を有孔円
筒状のコアに綾状に巻き付けた後、紡績糸を毛羽立たせ
て作られる円筒形状のフィルターカートリッジであり、
製造が容易で安価なことから古くから利用されている。
【0005】不織布積層型フィルターカートリッジは有
孔円筒状のコアにカーディング不織布等の不織布を数種
類、段階的に同心円状に巻回して作られる円筒形状のフ
ィルターカートリッジであり、最近の不織布製造技術の
発達により数種が実用化されている。不織布用繊維とし
て短繊維を用いたフィルターカートリッジは、カーティ
ング法、エアーレイド法等で必要な目付のウェッブを作
製した後、このウェッブをサクションドライヤー法、熱
風乾燥装置あるいは熱ロール法等の公知の方法で加工し
て不織布とし、この不織布を巻き取ってフィルターカー
トリッジとする。
【0006】しかしながら、これらのフィルターカート
リッジにも欠点がある。例えば、糸巻き型フィルターカ
ートリッジの異物捕集方法は、紡績糸から発生する毛羽
で異物を捕集し、また、紡績糸同士の間隙に異物をから
め取るというものであるが、毛羽及び間隙の大きさや形
の調整が難しいため、捕集できる異物の大きさや量に限
界があるという欠点がある。また、紡績糸は短繊維から
作られるため、フィルターカートリッジに流体が流れる
と紡績糸の構成繊維が脱落するという欠点がある。更
に、紡績糸を製造する際には、原料となる短繊維が紡績
機に静電気等の原因で付着することを防ぐため、表面に
微量の界面活性剤を塗布することが多い。このような界
面活性剤を塗布した紡績糸から作られたフィルターカー
トリッジで液体を濾過した場合、液の泡立ち、TOC
(全有機炭素量)、COD(化学的酸素要求量)、電気
伝導度の増加等液の清浄度に悪影響を与えることがあ
る。また、紡績糸は先述したように短繊維を紡績して作
るため、短繊維の紡糸、紡績という少なくとも2段階の
工程を要するため、結果として価格が高くなることがあ
る。
【0007】また、不織布積層型フィルターカートリッ
ジは、その性能が不織布によって決まる。不織布の製造
は、短繊維をカード機やエアレイド機で交絡させた後、
必要に応じて熱風加熱機や加熱ロール等で熱処理をして
作る方法、あるいはメルトブロー法、スパンボンド法等
の直接不織布とする方法で行われることが多い。しか
し、カード機、エアレイド機、熱風加熱機、加熱ロー
ル、メルトブロー機、スパンボンド機等の不織布製造に
使われるいずれの機械も機械幅方向で目付等の不織布物
性のむらが生じることが多い。そのためにフィルターカ
ートリッジが品質不良となったり、あるいはむらをなく
すための高度な製造技術を使用して製造コストが高くな
る傾向がある。また、不織布積層型フィルターカートリ
ッジには1品種につき2〜6種類程度の不織布を使用す
る必要があり、更にはフィルターカートリッジの品種に
応じて異なる不織布を使用する必要があるため、それに
よっても製造コストが高くなる場合がある。
【0008】また、この方法を用いて抗菌剤を練り混ん
だ熱可塑性樹脂を原料にフィルターカートリッジを作成
する場合、熱処理を施す工程が他の方法に比べて多くな
り、抗菌剤の効果が熱によって低下してしまうという欠
点がある。
【0009】短繊維の集合体のウェッブを巻き付ける方
法についても、糸巻き型同様に、静電気を防ぐために表
面に微量の界面活性剤を塗布することが多く、濾液の清
浄度に影響を与えることがある。
【0010】別の方法として、特開平4−45810号
公報には、構成繊維の10重量%以上が0.5デニール
以下に分割されている複合繊維からなるスリット不織布
を、多孔性芯筒上に繊維密度が0.18〜0.30とな
るように巻き付けたフィルターが提案されている。この
方法を利用すると、繊度の小さい繊維によって液体中の
細かな粒子を捕捉できるとされている。しかしながら、
複合繊維を分割させるために高圧水等の物理的応力を使
用する必要があり、高圧水加工では不織布全体にわたっ
て均一に分割させることが難しい。均一に分割されない
場合、不織布中のよく分割された箇所と分割が不十分な
箇所とで捕集粒子径に差が生じるため、濾過精度が粗く
なる可能性がある。また、分割する際に用いる物理的応
力により不織布強度が低下することがあるため、作られ
たフィルターの強度が低下して使用中に変形しやすくな
ったり、あるいはフィルターの空隙率が変化して通液性
が低下する可能性がある。更には不織布強度が低いと、
多孔性芯筒上に巻き付ける際の張力の調整が難しくなる
ため、微妙な空隙率の調整が難しくなる傾向がある。
【0011】また、特開平1−317513号公報に
は、吸着剤及び抗菌剤等をテープ状の紙や不織布からな
る濾材に巻き込むようにしてロープ状にし、これを円筒
状に巻回すことで、抗菌作用を有するエアフィルターを
得る方法が提案されている。この方法で作られたフィル
ターには、外部からの物理的な衝撃等が加わった場合、
濾材が容易に損傷してしまうため、包み込まれていた吸
着剤や抗菌剤が放出されてしまうという問題がある。ま
た、この方法では濾過素材を押し潰して絞り込む必要が
あり、そのため異物の捕集は主として濾過素材の巻きピ
ッチ間で行われるので、従来の紡績糸を使用した糸巻き
型フィルターがその毛羽で異物を捕集していたような、
濾過素材そのものによる異物捕集が期待しにくい。それ
により、フィルターが表面閉塞して濾過ライフが短くな
ったり、あるいは通液性に劣る場合がある。
【0012】以上に述べた様に、従来のフィルターカー
トリッジに抗菌性を付与させようとしても、界面活性剤
の存在や濾材繊維の糸曳性、また製造コストの問題等が
障害となり、理想的な抗菌性を持ったフィルターカート
リッジを得るのが困難であった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、界面活性剤
を使用せずに製造可能で、濾過性能の安定性に優れ、繊
維の脱落がなく、且つ、優れた抗菌性を有するフィルタ
ーカートリッジを提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決させるための手段】本発明者等は前記課題
を解決するために鋭意研究の結果、抗菌性を付与した熱
可塑性繊維からなる帯状の不織布を有孔筒状体に綾状に
巻き付けてなるフィルターカートリッジが、前記課題を
解決することを知り、本発明の完成に至った。
【0015】本発明は以下の構成を有する。 (1)抗菌性を付与した熱可塑性繊維からなる帯状不織
布を、有孔筒状体に綾状に巻き付けてなるフィルターカ
ートリッジ。
【0016】(2)抗菌性を付与した熱可塑性繊維が、
抗菌剤を熱可塑性繊維に練り混んだものである前記
(1)項記載のフィルターカートリッジ。
【0017】(3)抗菌性を付与した熱可塑性繊維が、
抗菌剤を繊維表面に付着させたものである前記(1)項
記載のフィルターカートリッジ。
【0018】(4)抗菌剤が、抗菌作用を有する金属イ
オンを保持させた無機微粒子である前記(1)〜(3)
項のいずれか1項記載のフィルターカートリッジ。
【0019】(5)抗菌剤が、抗菌作用を有する有機物
である前記(1)〜(3)項のいずれか1項記載のフィ
ルターカートリッジ。
【0020】(6)帯状不織布を構成する熱可塑性繊維
が、融点差10℃以上を有する低融点樹脂と高融点樹脂
とからなる複合繊維である前記(1)〜(5)項のいず
れか1項記載のフィルターカートリッジ。
【0021】(7)帯状不織布がスパンボンド不織布で
ある前記(1)〜(6)項のいずれか1項記載のフィル
ターカートリッジ。
【0022】(8)帯状不織布がメルトブロー不織布で
ある前記(1)〜(6)項のいずれか1項記載のフィル
ターカートリッジ。
【0023】(9)帯状不織布が、繊維交点の少なくと
も一部が熱接着されている長繊維不織布と、メルトブロ
ー不織布とを少なくとも2層以上に積層した不織布であ
る前記(1)〜(8)項のいずれか1項記載のフィルタ
ーカートリッジ。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。本発明のフィルターカートリッジは、抗菌
性を付与した熱可塑性繊維からなる帯状不織布を、有孔
筒状体に綾状に巻き付けて得られるフィルターカートリ
ッジである。本発明において、帯状不織布とは幅の狭い
不織布のことで、幅広い不織布をスリット(裁断)した
ものか、あるいは直接狭い幅で製造された不織布等であ
る。低コストで安定した品質を得るためには、幅広い不
織布をスリットして使用するのが好ましい。なお、使用
する不織布の最適な幅や目付については後述する。
【0025】本発明において、熱可塑性繊維とは熱可塑
性樹脂から作られた繊維をいう。本発明に用いられる抗
菌性を付与する熱可塑性繊維の素材としては、溶融紡糸
が可能なあらゆる熱可塑性樹脂を使用することができ
る。その例としては、ポリプロピレン、線状低密度ポリ
エチレン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
ポリプロピレン共重合体(例えば、プロピレンを主体と
して、エチレン、ブテン−1,4−メチルペンテン−1
等との二元または多元共重合体)等のポリオレフィン系
樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、酸成分をテレフタル酸以外にイソフタル酸
をも加えて共重合したこれらの低融点ポリエステル等の
ポリエステル系樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポ
リアミド系樹脂、ポリスチレン(アタクチックポリスチ
レン、シンジオタクチックポリスチレン)、ポリウレタ
ンエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリテト
ラフルオロエチレン等の熱可塑性樹脂及びこれらの混合
物が挙げられる。この中でもポリプロピレン、ポリエチ
レンテレフタレートがコストや使用可能な流体の数等の
点で好ましい。
【0026】本発明においては、帯状不織布を形成する
熱可塑性繊維の原料となる熱可塑性樹脂にポリビニルア
ルコール等の親水性樹脂を混ぜたり、あるいは帯状不織
布表面にプラズマ加工する等して、帯状不織布を親水化
すると、水系の液に使用する場合には通液性が向上する
ので水溶液を濾過する場合にはこの様な樹脂を使用した
フィルターカートリッジが好ましい。
【0027】本発明において、熱可塑性繊維から不織布
を形成するための繊維交点の接着方法は、得られるフィ
ルターカートリッジの抗菌効果を著しく損なわない限
り、熱接着の方法を用いるのが好ましい。本発明で使用
する熱可塑性繊維の繊維交点の熱接着方法としては、熱
エンボスロール、熱フラットカレンダーロールのような
装置を使って熱圧着する方法や熱風循環型、熱スルーエ
アー型、赤外線ヒーター型、上下方向熱風噴出型等の熱
処理機を使う方法等を挙げることができる。中でも熱エ
ンボスロールを使う方法は、不織布の製造速度の向上が
でき、生産性が良く、抗菌剤の抗菌効果を減じることが
少なく、コストを安価にでき好ましい。
【0028】更に、熱エンボスロールを使う方法で作ら
れた不織布には、エンボスパターンによる強い熱圧着が
ある部分と、エンボスパターンからはずれたことによる
弱い熱圧着のみがある部分とが存在する。このことによ
り、得られるフィルターカートリッジは強い熱圧着があ
る部分では多くの異物を捕集することができる。一方、
弱い熱圧着のみがある部分では異物の一部は捕集される
が、残りの異物は不織布を通過して.次の層に移動する
ことができるので、濾材の内部まで利用した深層濾過構
造となり好ましい。この場合、エンボスパターンの面積
は5〜25%とすることが望ましい。この面積を5%以
上とすることにより、先述したような繊維交点の熱接着
による効果を向上させることができ、25%以下とする
ことにより不織布の剛性が大きくなり過ぎるのを抑える
ことができ、あるいは異物が不織布をある程度通過する
のを容易にし、通過した異物はフィルターカートリッジ
内部で捕捉することによりフィルターカートリッジの寿
命を延長することができる。
【0029】本発明で使用する不織布を構成する繊維
は、融点差が10℃以上好ましくは15℃以上を有する
低融点樹脂と高融点樹脂とからなる複合繊維である場合
には、不織布の繊維接合点の熱接着が強固になる。繊維
接合点の熱接着が強固であると、フィルターカートリッ
ジとして使用する場合、濾過圧力や通水量が上がった際
に繊維接合点付近で捉えられた粒子が流出する可能性が
小さくなり、またフィルターカートリッジの変形が小さ
くなり、更には濾液中に含まれた物質によって仮に繊維
が劣化した場合にも繊維が脱落する確率が小さくなるた
めに好ましい。
【0030】この複合繊維の低融点樹脂と高融点樹脂の
組み合わせは、融点差10℃以上好ましくは15℃以上
あれば特に限定されるものではなく、例えば線状低密度
ポリエチレン/ポリプロピレン、高密度ポリエチレン/
ポリプロピレン、低密度ポリエチレン/ポリプロピレ
ン、プロピレンと他のα−オレフィンとの共重合体/ポ
リプロピレン、線状低密度ポリエチレン/高密度ポリエ
チレン、低密度ポリエチレン/高密度ポリエチレン、各
種のポリエチレン/熱可塑性ポリエステル、ポリプロピ
レン/熱可塑性ポリエステル、共重合ポリエステル/熱
可塑性ポリエステル、各種のポリエチレン/ナイロン
6、ポリプロピレン/ナイロン6、ナイロン6/ナイロ
ン66、ナイロン6/熱可塑性ポリエステル等をあげる
ことができる。中でも線状低密度ポリエチレン/ポリプ
ロピレンあるいは高密度ポリエチレン/ポリプロピレン
の組み合わせを用いると、長繊維不織布の剛性や空隙率
の調整を不織布製造時の繊維交点の融着の工程で容易に
調節ができるために好ましい。また、比較的高温の液に
使用する場合にはエチレングリコールに対してテレフタ
ル酸とイソフタル酸を共重合した低融点ポリエステル/
ポリエチレンテレフタレートの組合せも好ましい。
【0031】本発明において、帯状不織布には本発明の
目的を損なわない範囲で熱可塑性繊維以外の繊維が含ま
れていてもかまわない。熱可塑性繊維以外の例として
は、レ−ヨン、キュプラ、綿、麻、パルプ、炭素繊維等
が例示できる。
【0032】本発明において用いられる帯状不織布の幅
は、使用する不織布の目付によっても異なるが、0.5
cm以上が好ましい。この幅が0.5cmよりも小さく
なると、スリット時に不織布が切断する恐れがあり、ま
た、後に帯状不織布を綾状に巻き取る際の張力の調整が
難しくなり、また、同じ空隙率のフィルターカートリッ
ジを作る場合には巻き取り時間が長くなり生産性が低下
する。一方、幅の上限は目付によって異なり、幅(c
m)×目付(g/m2)の値が200cm・g/m2の以
下であることが好ましい。この値が200cm・g/m
2を超えると、不織布の剛性が大きくなりすぎるため
に、後に有孔筒状体に綾状に巻き付けにくくなり、更に
は繊維量が多くなりすぎるために密に巻き付けることが
難しくなる。なお、紡糸幅を調節して直接帯状の不織布
を作る場合にも、好ましい目付及び不織布幅の範囲はス
リットして帯状にする場合と同じである。
【0033】本発明において用いられる帯状不織布の目
付、すなわち不織布単位面積当たり重量は、5〜200
g/m2が好ましい。この値が5g/m2未満であると、
繊維量が少なくなるために、不織布の地合や目付のむら
が大きくなったり、あるいは不織布の強度が低下し、あ
るいは繊維交点の熱接合が難しくなることがある。一
方、この値が200g/m2を超えると、不織布の剛性
が大きくなりすぎるために、後に有孔筒状体に綾状に巻
き付けにくくなる恐れがある。
【0034】本発明において、帯状不織布を形成する熱
可塑性繊維に抗菌性を付与する方法としては、熱可塑性
繊維を紡糸する際に熱可塑性樹脂に抗菌剤を練り混んで
繊維中に抗菌剤を含有させる方法、もしくは紡糸された
繊維表面に抗菌剤を付着させる方法が好ましく用いられ
る。
【0035】本発明において、帯状不織布を形成する熱
可塑性繊維に抗菌性を付与するために、熱可塑性繊維を
紡糸する際に熱可塑性樹脂に練り混んで用いられる抗菌
剤としては、抗菌性を有する金属イオンを保持させた無
機微粒子を挙げることができる。抗菌性を有する金属イ
オンとしては、銀、銅、亜鉛等の金属イオンを例示する
ことができ、これらの金属イオンを一種類もしくは二種
類以上を組み合わせて無機微粒子に保持させたものを抗
菌剤として使用する。また、金属イオンを保持させる無
機微粒子として、シリカゲル、ゼオライト、リン酸カル
シウム、ケイ酸カルシウム、リン酸ジルコニウム等が使
用できる。
【0036】前記熱可塑性繊維に抗菌性を付与するため
には、金属イオンを保持させた無機微粒子を、繊維素材
の熱可塑性樹脂に、繊維重量全体に対して純分換算で
0.01〜5重量%、好ましくは、1〜3重量%となる
ように混合添加するのが望ましい。金属イオンを保持さ
せた無機微粒子からなる抗菌剤には耐熱性に優れるもの
が多く、そのため熱可塑性樹脂に抗菌剤を添加して紡糸
する場合、加熱による抗菌効果の低下が少ないので好ま
しい。
【0037】また、熱可塑性繊維を紡糸する際に熱可塑
性樹脂に練り混んで用いられる抗菌剤としては、例えば
ポリリジンまたはその塩等、カテキン、ヒノキチオール
やキチン、キトサン誘導体等の有機物の抗菌剤が挙げら
れる。前記熱可塑性繊維に抗菌性を付与するためには、
これらの有機物の抗菌剤を繊維素材の熱可塑性樹脂に、
繊維重量全体に対して純分換算で0.01〜5重量%、
好ましくは、0.1〜3重量%となるように混合添加す
るのが望ましい。有機物の抗菌剤には強い抗菌作用を示
すものが多く、そのような強い抗菌性を必要とする場合
に用いると好ましい。
【0038】熱可塑性樹脂に練り込む抗菌剤の平均粒子
径は、有機物の抗菌剤を使用する場合も金属イオンを保
持させた無機微粒子を用いる場合も5μm以下、好まし
くは2μm以下であることが望ましい。平均粒子径が5
μmを超えると溶融紡糸時にフィルター詰まりや糸切れ
を起こし易く取り扱いが困難になる。
【0039】抗菌剤を熱可塑性樹脂に練り込む場合、熱
可塑性繊維は鞘芯型複合繊維とし、鞘成分の熱可塑性樹
脂にのみ抗菌剤を含有させることが、機械的特性、紡糸
安定性、コストの面から更に望ましい。芯成分と鞘成分
の熱可塑性樹脂の種類が異なる場合の複合比は、芯成分
/鞘成分(重量比)が20/80〜80/20であるこ
とが好ましく、特に40/60〜60/40であること
がより好ましい。80/20を超えると鞘成分の破断が
発生しやすくなり、生産性が低下する。また鞘、芯とも
同一の熱可塑性樹脂を用いて、鞘成分にのみ抗菌剤を練
り混み添加することにより、鞘成分と芯成分の境界もな
く機械的特性、紡糸安定性、コストの面から望ましい単
一熱可塑性樹脂からなる抗菌性繊維とすることができ
る。
【0040】これら熱可塑性繊維の紡糸に用いられる熱
可塑性樹脂そのものに抗菌剤を練り込む方法で得られた
フィルターカートリッジは、抗菌剤の流出がないため、
恒久的な抗菌作用が期待出来るので好ましい。
【0041】本発明においては、帯状不織布を形成する
熱可塑性繊維表面に抗菌剤を直接付着させることによっ
ても、抗菌性を付与させることができる。通常の溶融紡
糸機を用いて繊維を紡糸した後、抗菌剤の水溶液あるい
はアルコール溶液を繊維に付着させる。付着の方法とし
ては、ローラー法、浸漬法、噴霧法等を用いることがで
きる。この方法では繊維の紡糸が容易なので、表面に付
着した抗菌剤の剥離の不安の無い穏やかな条件下での使
用を目的としたフィルターカートリッジを必要とする場
合に用いると好ましい。また、濾液が接する表面に直接
抗菌剤が付着しているため、素材に直接練りこむ方法よ
りも高い抗菌性が期待できる。なお、熱可塑性繊維表面
への抗菌剤の付着は、繊維紡糸時の他、延伸時や繊維を
不織布にした後に行っても良い。
【0042】本発明においては、帯状不織布が長繊維不
織布であると、得られるフィルターカートリッジからの
繊維の脱落が少なく好ましい。本発明に使用される長繊
維不織布は、スパンボンド法等により得られる長繊維不
織布である。スパンボンド法等により作られる長繊維不
織布は繊維方向が機械方向に揃っているため、繊維で構
成される孔が細長くなり、最大通過粒子が小さくなる。
濾材である不織布の通水性は繊維径が同じであれば空隙
率でほぼ決まるため、スパンボンド法等により作られた
長繊維不織布を使うことにより、通水性に優れたフィル
ターカートリッジが得られるのである。
【0043】前記長繊維不織布に使用される長繊維の平
均繊維径は、フィルターカートリッジの用途や樹脂の種
類によって異なるので一概には規定しがたいが、8〜6
00μmが望ましい。平均繊維径が600μmを超える
と、単に連続糸を束ねたものを用いる場合との差がなく
なり、長繊維不織布を用いる意味が薄れる。また平均繊
維径を8μm以上とすることにより十分な不織布強度を
得ることができ、作られたフィルターカートリッジの強
度も大きくなり好ましい。また、現行のスパンボンド法
で平均繊維径8μm未満の繊維を紡糸する場合、使用さ
れるノズルの加工性や可紡性が悪くなり、結果として製
造されたスパンボンド不織布の価格が高くなる恐れがあ
る。長繊維不織布の繊維交点の接着方法としては、前記
熱接着法が好適に用いられ、中でも熱エンボスロールを
用いる方法が好ましい。
【0044】本発明においては、帯状不織布がメルトブ
ロー不織布であると、得られるフィルターカートリッジ
は、繊維が長繊維不織布よりも細繊度であり、不織布の
地合を均一にすることが容易であるため、高精度のフィ
ルターカートリッジとなる。
【0045】前記メルトブロー不織布の繊維の平均繊維
径は、フィルターカートリッジの用途や樹脂の種類によ
って異なるので一概には規定しがたいが、0.5〜10
00μmの範囲が望ましい。繊維径が0.5μm未満の
場合、本発明のフィルターカートリッジに使用すること
は理論的には可能だが、実際には製造が困難である。ま
た、繊維径が1000μmを超えると、後に不織布とし
た場合に繊維径や不織布の地合にむらができることがあ
る。なお、平均繊維径が50μmを超えると隣接する繊
維同士が接着することがあるが、本発明の効果を妨げな
い範囲であれば特に問題とはならない。
【0046】通常メルトブロー不織布の繊維は、捕集コ
ンベアネット等に吹き付けられた時点で繊維自身の持つ
余熱により繊維交点が弱く接着しているが、その後に適
当な熱処理をして更に強く熱接着しても良い。メルトブ
ロー不織布の繊維交点の接着方法としては、前記熱接着
法が好適に用いられ、中でも熱スルーエアー型熱処理機
を使う方法は、生産速度の向上ができ、コストダウンが
期待できて好ましい。
【0047】本発明においては、帯状不織布として前記
の長繊維不織布もしくはメルトブロー不織布はそれぞれ
単独で使用しても構わないが、少なくとも1枚ずつ積層
して用いることもできる。
【0048】前記の長繊維不織布とメルトブロー不織布
を積層する方法は特に限定されるものではなく、適当な
方法で長繊維不織布とメルトブロー不織布とを別々の工
程で製造してその後にそれらを重ね合わせても良いし、
長繊維不織布の上に熱可塑性樹脂を直接メルトブローし
て積層させても良い。積層する組み合わせとしては、長
繊維/メルトブロー繊維の2層、あるいは長繊維/メル
トブロー繊維/長繊維の3層、あるいは異なる繊維系の
メルトブロー不織布を2種使って、メルトブロー繊維/
メルトブロー繊維/長繊維の3層、あるいは長繊維/メ
ルトブロー繊維/メルトブロー繊維/長繊維の4層等を
例示できるが、これらに限定されるものではない。ま
た、この積層する枚数は特に限定されるものではない。
また、積層する不織布を結合する方法としては、熱接着
あるいは化学接着等を例示出来るが、耐薬品性にすぐれ
かつ低分子成分の流出等のない熱接着が好ましい。
【0049】本発明のフィルターカートリッジは、前記
帯状不織布を、そのまま、もしくは撚りを加えてから有
孔筒状体へ綾状に巻き付けて製造される。巻き付けには
通常の糸巻き型フィルターカートリッジに使われるワイ
ンダーを使用できる。有孔筒状体へ綾状に巻き付ける
際、帯状不織布に撚りを加えると、単位長さ当たりの撚
りの数、あるいは撚る強さによって帯状不織布の見かけ
の空隙率を変化させることができるので、濾過精度を調
整することが出来る。この時の撚りの数は、帯状不織布
1m当たり50〜1000回の範囲が好ましい。この値
が50回よりも小さくなると、撚りを加える効果がほと
んど得られない。また、この値が1000回よりも多く
なると、作られたフィルターカートリッジの通液性が悪
くなるので好ましくない。
【0050】また、帯状不織布を、任意の方法で収束さ
せてから有孔筒状体へ綾状に巻き付けることもできる。
その方法としては、帯状不織布を単に小孔等を通して収
束させてもよいし、帯状不織布をひだ形成ガイドで断面
形状を予備形成した後に小孔等を通してひだ状物に加工
してもよい。この方法を使用すると、トラバースガイド
の綾振り速度とボビンの回転速度の比率を調節して、巻
きパターンを変更できるので、同じ種類の帯状不織布か
らさまざまの性能のフィルターカートリッジを作ること
ができる。
【0051】本発明において、帯状不織布をひだ状物と
してから有孔筒状体に巻き付ける場合、ひだ状物の最終
的なひだ数は、4〜50個、より好ましくは7〜45個
である。ひだ数が4個未満では、ひだ付与による濾過面
積拡大による効果が乏しい。逆にひだ数が50個を超え
ると、ひだが小さくなりすぎて製造困難であり、かつ濾
過性能低下への影響が生じやすくなる。
【0052】次に、本発明で使用される収束された帯状
不織布(以下、帯状不織布収束物と略する)の空隙率に
ついて説明する。まず、帯状不織布収束物の断面積は、
帯状不織布収束物を内包する最小面積の卵形(卵形とは
その各内角それぞれがすべて180度以内である多角形
を意味する)の面積と定義する。そして帯状不織布収束
物を所定の長さ、例えば断面積の平方根の100倍の長
さに切断し、次式で定義する。 (帯状不織布収束物の見かけ体積)=(帯状不織布収束
物の断面積×帯状不織布収束物の切断長) (帯状不織布収束物の真体積)=(切断した帯状不織布
収束物の重量)/(帯状不織布収束物の原料の密度) (帯状不織布収束物の空隙率)={1−(帯状不織布収
束物の真体積)/(帯状不織布収束物の見かけ体積)}
×100(%)
【0053】上記の式で定義された帯状不織布収束物の
空隙率は60〜95%が好ましく、より好ましくは85
〜92%である。この値を60%以上とすることによ
り、帯状不織布収束物が必要以上に密になることを抑
え、フィルターカートリッジとして使用したときの圧力
損失を十分抑えることができ、あるいは帯状不織布収束
物中の異物捕集効率をより向上させることができる。ま
た、この値を95%以下とすることにより、後での巻き
付けが容易となり、またフィルターカートリッジとして
使用したときにその負荷圧力による濾材の変形をより小
さくすることができる。これを調整する方法の例とし
て、巻き取り張力の調整、ひだ形成ガイドなどのガイド
形状の調整が挙げられる。
【0054】次に、帯状不織布の巻き付け方法について
説明する。このワインダーのボビンに、直径約10〜4
0mm、長さ100〜1000mm程度の有孔筒状体を
装着し、有孔筒状体の端部にワインダーの糸道を通した
帯状不織布を固定する。有孔筒状体はフィルターカート
リッジの芯材の役目をするものであり、その材質や形状
は、濾過時の外圧に耐えられる強度を持ち、圧力損失が
著しく高くなければ特に限定されるものではなく、例え
ば、通常のフィルターカートリッジに使用されている芯
材のようにポリエチレン、ポリプロピレンを網型の筒状
体に加工した射出成形品でもよく、また、セラミックや
ステンレス等を同様に加工したものでも差し支えない。
あるいは、有孔筒状体としてひだ折り加工したフィルタ
ーカートリッジや不織布巻回型のフィルターカートリッ
ジ等他のフィルターカートリッジを使用してもよい。な
お、本発明においては、必要に応じて有孔筒状体にも抗
菌性を付与することができる。
【0055】ワインダーの糸道はボビンに平行に設置さ
れたトラバースカムによって綾状に振られるため、有孔
筒状体には帯状不織布が綾状に振られて巻き付けられ
る。その時の巻き付け条件も通常の糸巻き型フィルター
カートリッジ製造時に準じて設定すれば良く、例えばボ
ビンの初速度を1000〜2000rpmにし、繰り出
し速度を調節して張力をかけながら巻き付ければよい。
なお、この時の張力によってもフィルターカートリッジ
の空隙率を変えることができる。更に巻き付け時の張力
を調整して内層の空隙率を密にし、中層、外層と巻き付
けるにつれて空隙率を粗くすることができる。特に帯状
不織布をひだ状物としてから有孔筒状体に巻き付ける場
合には、ひだ状物が具備するひだ形成による深層濾過構
造と併せて外層、中層、内層で形成される粗密構造差に
より理想的な濾過構造をもつフィルターカートリッジが
提供できる。
【0056】また、濾過精度は、トラバースカムの綾振
り速度とボビンの回転速度の比率を調整して巻き付けパ
ターンを変えることによっても変更することができる。
そのパターンの付け方はすでに公知である通常の糸巻き
型フィルターカートリッジの方法を利用できる。
【0057】このようにして得られたフィルターカート
リッジの濾材の空隙率は65〜85%の範囲であること
が好ましい。この値が65%よりも小さくなると、繊維
密度が高くなりすぎるために通液性が低下してくる。逆
に、この値が85%よりも大きくなると、フィルターカ
ートリッジ強度が低下し、濾過圧力が高い場合にフィル
ターカートリッジが変形する等の問題が生じ易くなる。
【0058】本発明においては、帯状長不織布に切れ目
を入れたり穴を開けたりすることによって、フィルター
カートリッジの通液性を改善することができる。この場
合、切れ目の数は帯状不織布10cm当たりで5〜10
0個程度が好ましく、穴を開ける場合には穴を開ける前
の不織布の面積に対する開けた穴の面積の割合を10〜
80%程度にするのが好ましい。巻き付ける帯状不織布
の本数を複数としたり、あるいは紡績糸等他の糸と併せ
て巻き付かせることでも、濾過性能を調整することがで
きる。また、有孔筒状体に帯状不織布をある程度の径に
なるまで綾振りで巻き付けて内層を形成し、続いて幅広
の不織布をその内層の周りにのり巻き状に巻き付けて精
密濾過層を形成し、続いてその周りに帯状不織布を再び
綾振りで巻き付けて外層を形成し、幅広不織布を巻き込
んだ形でのフィルターカートリッジを作ることもでき
る。幅広不織布をのり巻き状に巻き付けない場合には、
糸間隔を広くして粗い精度のフィルターカートリッジを
作った時に粒子最大流出径が極端に大きくなる場合があ
るが、幅広不織布をのり巻き状に巻き付けると、粒子最
大流出径を必要に応じて微調整することが出来る。
【0059】このように、抗菌性を付与させた帯状不織
布を巻き取ったワインドフィルターには次に挙げられる
ような、他には無い特徴を具備する。すなわち、従来の
紡績糸を巻き取ったフィルターに抗菌性を付与させる場
合、繊維脱落が激しくなるので素材に直接抗菌剤を添加
する方法をとることが困難となる。また、紡績糸の場合
は表面に界面活性剤を塗布する必要があり、そのため初
期通水時泡立ちが生じるため、使用可能分野が限定され
てくる。これに対し、本発明により得られる抗菌性フィ
ルターカートリッジは、素材に直接抗菌剤を添加しても
濾材脱落は問題にならず、更に泡立ちの発生も無い。
【0060】泡立ちの無い抗菌性フィルターカートリッ
ジを得る方法としては、抗菌性を付与させた不織布を熱
加工しながら巻き取る方法があるが、加熱工程が多く、
これが抗菌剤の抗菌効果を低下させる原因となってい
た。これに対し、本発明により得られる抗菌性フィルタ
ーカートリッジは、最小限の加熱工程で製造することが
出来るので、抗菌効果の低下が少ない。
【0061】このように本発明により得られたフィルタ
ーカートリッジは、泡立ちや濾材脱落がなく高い抗菌性
を有し、かつ安価で優れた濾過性能を具備するため、幅
広い分野での使用が可能となる。
【0062】
【実施例】以下実施例、比較例により、本発明を更に詳
細に説明するが本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。なお、各例において評価に供される不織布
やフィルターカートリッジの物性と濾過性能の評価、及
び抗菌性の評価は以下に記載する方法で行った。
【0063】(不織布の目付及び厚さ)評価に供される
不織布から面積が625cm2となるように不織布を切
り取り、その重量を測定して1m2当たりの重量(g)
に換算して目付とした。また、切り取った不織布の厚さ
を任意に12点測定し、その12点の値の最大値と最小
値を除いた10点の平均値をその不織布の厚さとした。
各点の厚さの測定は、(株)東洋精機製作所製の「デジ
シックネステスター(商品名)」を使用して、荷重19
6Pa、測定速度2mm/secの条件で測定した。
【0064】(不織布の平均繊維径)評価に供される不
織布から無作為に5カ所サンプリングしてそれらを走査
型電子顕微鏡で撮影し、1カ所につき20本の繊維を無
作為に選んでそれらの繊維径を測定し、その平均値をそ
の不織布の平均繊維径(μm)とした。
【0065】(フィルターカートリッジの濾材の空隙
率)フィルターカートリッジの外径、内径、長さ、重量
を測定し、次式を使って空隙率を求めた。なお、濾材そ
のもの(フィルターカートリッジから有孔筒状体を取り
去った部分)の空隙率を求めるため、内径の値には有孔
筒状体の外径を使用し、重量の値にはフィルターカート
リッジの重量から有孔筒状体の重量を引いた値を用い
た。 (濾材の見かけ体積)=π{(濾材の外径)2−(濾材
の内径)2}×(濾材の長さ)/4 (濾材の真体積)=(濾材の重量)/(濾材の原料の密
度) (濾材の空隙率)={1−(濾材の真体積)/濾材の見
かけ体積)}×100(%)
【0066】(初期捕集粒径、初期圧力損失、濾過ライ
フ)循環式濾過性能試験機のハウジングにフィルターカ
ートリッジ1つを取り付け、ポンプで流量を毎分30リ
ットルに調節して通水循環する。このときのフィルター
カートリッジ前後の圧力損失を初期圧力損失とした。次
に循環している水にJIS Z 8901に定められた
試験用粉体Iの8種(JIS8種と略す。中位径:6.
6〜8.6μm)と同7種(JIS7種と略す。中位
径:27〜31μm)を重量比1:1で混合したケーキ
を毎分0.4g/分で連続添加し、添加開始から5分後
に原液と濾液を採取し、所定の倍率に希釈した後にそれ
ぞれの液に含まれる粒子の数を光遮断式粒子検出器で計
測して各粒径における初期捕集効率を算出した。更にそ
の値を内挿して、捕集効率80%を示す粒径を求めた。
また、更に続けてケーキを添加し、フィルターカートリ
ッジの圧力損失が0.2MPaに達したときにも同様に
原液と濾液を採取して、0.2MPa時の捕集粒径を求
めた。また、ケーキ添加開始から0.2MPaに達する
までの時間を濾過ライフとした。なお、濾過ライフが1
000分に達しても差圧が0.2MPaに達しない場合
にはその時点で測定を中断した。
【0067】(初期濾液の泡立ち及び繊維脱落)循環式
濾過性能試験機のハウジングにフィルターカートリッジ
1つを取り付け、ポンプで流量を毎分10リットルに調
節してイオン交換水を通水する。初期濾液を1リットル
採取し、そのうち25cm3を比色びんに採取して激し
く攪拌し、攪拌停止10秒後に泡立ちを見た。そして、
泡の体積(液面から泡の頂点までの体積)が10cm3
以上ある場合を×、10cm3未満でかつ直径1mm以
上の泡が5個以上見られる場合を△、直径1mm以上の
泡が5個未満の場合を○として泡立ちを判定した。ま
た、初期濾液500cm3を孔径0.8μmのニトロセ
ルロース濾紙に通し、濾紙1cm2あたりに長さ1mm
以上の繊維が4個以上ある場合を×、1〜3個の場合を
△、0個の場合を○として繊維脱落を判定した。
【0068】(抗菌性試験1)滅菌した寒天培地に置い
た試験片0.2g上に、クレブシエラ ニューアンアニ
[K.pneumoniae(IF013277)]を
懸濁させた菌液を0.2cm3滴下し、温度37℃で1
8時間培養する。培養後、試験片上の菌をリン酸緩衝液
で抽出し、試験片上の生菌を標準寒天培地法により測定
し、下記の計算式により菌数の増減値差を計算した。 無加工試料 [A] 接種直後の生菌数 [B] 18時間培養後の生菌数 抗菌加工試料 [C] 18時間培養後の生菌数 菌数増減値差=log10(B/A)−log10(C/A) 上記式によって得られる菌数増減値差が目安として1.
6以上であれば、抗菌性能としては十分である。菌数増
減値差が1.6未満になると抗菌性のが不十分となり、
微生物が繁殖する。
【0069】(抗菌性試験2)1リットル用ビーカーに
水道水700cm3を入れ、試料を浸漬する。ビーカー
上部をフィルムで封じ、恒温槽に浸漬し、水温を37℃
一定にする。12時間ごとに、フィルムを取り去り臭気
又は濁りの発生した時間を判定する。
【0070】(抗菌性試験3)フィルターカートリッジ
を取り付けたハウジングを水道につなぎ、1日1回流量
5リットル/分で10分間通水する。通水初期の水を3
00cm3共栓三角フラスコに200cm3とり、軽く栓
をして約40℃に暖める。フラスコを揺り動かしながら
栓をとり、直ちに臭気の有無を試験し、臭気の発生した
日数を判定する。
【0071】(実施例1)ポリプロピレンに純分換算で
5.0重量%のポリリジン(ε−ポリ−L−リジン、チ
ッソ(株)製)を添加して原料として、目付22g/m
2、厚さ203μm、平均繊維径17μmの、繊維交点
が熱エンボスロールで熱圧着されたポリプロピレン製ス
パンボンド長繊維不織布を作った。前記長繊維不織布を
幅50mmにスリットして帯状不織布とした。また、有
孔筒状体として、内径30mm、外径34mm、長さ2
50mmであり、6mm角の穴が180個開けられてい
るポリプロピレン製の射出成型品を使用した。そして、
ワインダーを使用して帯状不織布を収束等せずそのまま
有孔筒状体へ綾状に巻き付けて、スピンドル初速150
0rpmで、帯状不織布の間隔が0mmとなるようにワ
インド数を調整して有孔筒状体に外径62mmになるま
で巻き付けて、円筒状フィルターカートリッジを得た。
【0072】(実施例2)添加する前記ポリリジンを
2.5重量%とし、帯状不織布の幅を500mmにした
他は、実施例1と同様の条件で有孔筒状体に巻き付けて
円筒状フィルターカートリッジを得た。なお、不織布の
厚さは201μmであった。
【0073】(実施例3)銀イオンでイオン交換したゼ
オライト(バクテキラー、鐘紡(株)製)を粒径2.0
μmに粉砕し、これを純分換算で5.0重量%ポリプロ
ピレンに混合したものを原料とした他は、すべて実施例
1と同様の方法で、円筒状フィルターカートリッジを得
た。なお、不織布の厚さは200μmであった。
【0074】(実施例4)添加する抗菌剤をポリリジン
塩酸塩パウダー(ε−ポリ−L−リジン塩酸塩パウダ
ー、チッソ(株)製)2.5重量%とし、帯状不織布の
目付を47g/m2にした他は、実施例1と同様の条件
で有孔筒状体に巻き取って円筒状フィルターカートリッ
ジを得た。なお、不織布の厚さは206μmであった。
【0075】(実施例5)ポリプロピレンに純分換算で
1.0重量%の前記ポリリジン塩酸塩パウダーを添加し
て原料とし、紡糸の予熱により繊維交点が弱く接着して
いる、目付20g/m2、厚さ196μm、平均繊維径
3μmのポリプロピレン製メルトブロー不織布を作っ
た。そのメルトブロー不織布を50mm幅にスリットし
て帯状不織布として用いた他は、実施例1と同様の条件
で円筒状フィルターカートリッジを得た。
【0076】(実施例6)芯成分としてポリプロピレン
を、鞘成分として純分換算で2.5重量%の前記の銀イ
オンでイオン交換したゼオライトを添加した高密度ポリ
エチレンを使用し、両者の重量比が1:1になるように
して複合繊維のスパンボンド不織布を得た他は実施例1
と同様の方法で円筒状フィルターを得た。なお、不織布
の厚さは200μmであった。
【0077】(実施例7)ポリプロピレンに純分換算で
0.5重量%のポリリジンプロピオン酸塩パウダー(ε
−ポリ−L−リジンプロピオン酸塩パウダー、チッソ
(株)製)を添加して原料とし、スパンボンド不織布と
して実施例1と同様の不織布(但し、厚さ199μm)
を、メルトブロー不織布として紡糸の予熱により繊維交
点が弱く接着している、目付20g/m2、厚さ203
μm、平均繊維径3μmのメルトブロー不織布を用意
し、これらの不織布を各一枚ずつ重ね合わせ、エンボス
ロールで不織布同士を接着させて積層メルトブロー不織
布を作った。この積層不織布を50mm幅にスリットし
て帯状不織布を得た後に、実施例1と同様の方法で円筒
状フィルターを得た。
【0078】(比較例1)原料のポリプロピレンに抗菌
剤を添加しなかった他は、実施例1と同様の方法で円筒
状フィルターを得た。なお、不織布の厚さは204μm
であった。
【0079】(比較例2)原料のポリプロピレンに抗菌
剤を添加しなかった他は、実施例2と同様の方法で円筒
状フィルターを得た。なお、不織布の厚さは195μm
であった。
【0080】(比較例3)原料のポリプロピレンに抗菌
剤を添加しなかった他は、実施例3と同様の方法で円筒
状フィルターを得た。なお、不織布の厚さは200μm
であった。
【0081】(比較例4)原料のポリプロピレンに抗菌
剤を添加しなかった他は、実施例4と同様の方法で円筒
状フィルターを得た。なお、不織布の厚さは198μm
であった。
【0082】(比較例5)原料のポリプロピレンに抗菌
剤を添加しなかった他は、実施例5と同様の方法で円筒
状フィルターを得た。なお、不織布の厚さは200μm
であった。
【0083】(比較例6)帯状不織布の代わりに平均繊
維径19μm、カット長51mmのポリプロピレン製短
繊維を紡績した直径2mmの紡績糸を使用した他は、す
べて実施例1と同様の方法で円筒状フィルターカートリ
ッジを得た。
【0084】(比較例7)帯状不織布の代わりに幅50
mmに切断したJIS P 3801に定められた0濾
紙1種を使用した他はすべて実施例1と同様の方法で円
筒状フィルターカートリッジを得た。
【0085】
【表1】
【0086】
【表2】
【0087】
【表3】
【0088】表から明らかなように、本発明のフィルタ
ーカートリッジは、従来の紡績糸や濾紙を巻き付けたワ
インドフィルターと比べ、抗菌性に優れ、泡立ちが無く
繊維の脱落がない優れた特性を持つことが分かる。更
に、不織布の種類あるいは目付や幅、空隙率を変えるこ
とで、精度やライフ等の濾過性能を任意に制御すること
が可能である。
【0089】
【発明の効果】本発明の抗菌性フィルターカートリッジ
は、優れた抗菌作用を持ち、従来のワインドフィルター
と比べて精度、圧力損失、濾過ライフ等の性能の点にお
いて勝っている。更には従来のワインドフィルターに見
られた濾材の脱落や泡立ちがないので、浄水器や食品原
料水、飲料の濾過等抗菌性が要求される多くの分野で有
効利用が見込まれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D019 AA03 BA13 BB02 BB03 BC06 BD04 CA03 DA06 4L047 AA14 AA27 AB03 BA09 CA05 CA19 CB10 CC12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗菌性を付与した熱可塑性繊維からなる帯
    状不織布を、有孔筒状体に綾状に巻き付けてなるフィル
    ターカートリッジ。
  2. 【請求項2】抗菌性を付与した熱可塑性繊維が、抗菌剤
    を熱可塑性繊維に練り混んだものである請求項1記載の
    フィルターカートリッジ。
  3. 【請求項3】抗菌性を付与した熱可塑性繊維が、抗菌剤
    を繊維表面に付着させたものである請求項1記載のフィ
    ルターカートリッジ。
  4. 【請求項4】抗菌剤が、抗菌作用を有する金属イオンを
    保持させた無機微粒子である請求項1〜3のいずれか1
    項記載のフィルターカートリッジ。
  5. 【請求項5】抗菌剤が、抗菌作用を有する有機物である
    請求項1〜3のいずれか1項記載のフィルターカートリ
    ッジ。
  6. 【請求項6】帯状不織布を構成する熱可塑性繊維が、融
    点差10℃以上を有する低融点樹脂と高融点樹脂とから
    なる複合繊維である請求項1〜5のいずれか1項記載の
    フィルターカートリッジ。
  7. 【請求項7】帯状不織布がスパンボンド不織布である請
    求項1〜6のいずれか1項記載のフィルターカートリッ
    ジ。
  8. 【請求項8】帯状不織布がメルトブロー不織布である請
    求項1〜6のいずれか1項記載のフィルターカートリッ
    ジ。
  9. 【請求項9】帯状不織布が、繊維交点の少なくとも一部
    が熱接着されている長繊維不織布と、メルトブロー不織
    布とを少なくとも2層以上に積層した不織布である請求
    項1〜8のいずれか1項記載のフィルターカートリッ
    ジ。
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