JP2912633B2 - ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents
ポリウレタンフォームの製造方法Info
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- JP2912633B2 JP2912633B2 JP1169429A JP16942989A JP2912633B2 JP 2912633 B2 JP2912633 B2 JP 2912633B2 JP 1169429 A JP1169429 A JP 1169429A JP 16942989 A JP16942989 A JP 16942989A JP 2912633 B2 JP2912633 B2 JP 2912633B2
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- polyurethane foam
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- foaming
- foam
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はポリウレタンフォームの製造方法に関し、特
に車両用クッション，家具用クッション等に使用される
ポリウレタンフォームの製法に係わるものである。
に車両用クッション，家具用クッション等に使用される
ポリウレタンフォームの製法に係わるものである。
［従来の技術と課題］ 周知の如く、最近ホットモールドタイプのポリウレタ
ンモールドフォームの物性（品種）が多様化していると
ともに、低コストであるため、車両用ファッション，家
具用ファッション等に広く使用されている。しかし、前
記モールドフォームの表面模様は多様化して複雑で、一
般に凹凸等が形成されている。このため、従来のウォー
ムクリップでは表皮材を十分被覆することができず、モ
ールドフォーム表面に接着剤を塗布することによりアッ
センブリを行っている。
ンモールドフォームの物性（品種）が多様化していると
ともに、低コストであるため、車両用ファッション，家
具用ファッション等に広く使用されている。しかし、前
記モールドフォームの表面模様は多様化して複雑で、一
般に凹凸等が形成されている。このため、従来のウォー
ムクリップでは表皮材を十分被覆することができず、モ
ールドフォーム表面に接着剤を塗布することによりアッ
センブリを行っている。
しかしながら、ホットモールドタイプの場合、第２図
に示す如くモールドフォーム１に薄いスキン２が形成さ
れているため、離型剤の転写等によりツルツルして接着
ができず、現在ではHRモールドタイプしか使用されてい
ない。
に示す如くモールドフォーム１に薄いスキン２が形成さ
れているため、離型剤の転写等によりツルツルして接着
ができず、現在ではHRモールドタイプしか使用されてい
ない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、発泡原液
のライズタイムを適宜設定するとともに溶剤タイプの離
型剤を用いる事により、ポリウレタンフォームのノンス
キン化を図り、もって表皮材の被覆をなし得る物性，コ
スト的に優れたポリウレタンフォームの製造方法を提供
することを目的とする。
のライズタイムを適宜設定するとともに溶剤タイプの離
型剤を用いる事により、ポリウレタンフォームのノンス
キン化を図り、もって表皮材の被覆をなし得る物性，コ
スト的に優れたポリウレタンフォームの製造方法を提供
することを目的とする。
［課題を解決するための手段］ 本発明者等は、ホットモールドタイプのポリウレタン
フォームについて種々検討したところ、ポリウレタンフ
ォームにスキンが形成されるのは、発泡原液を撹拌して
型内に注入，発泡させる際に、型内面との接触部で化学
反応条件，外的条件（例えば温度）により泡の発生，消
泡が混じり合い、ポリウレタンフォームの表面（接触
面）が消泡して皮膜となるためである事を究明した。そ
こで、本発明者らは、発泡原液のライズタイム（発泡開
始から発泡完了までの時間）を一定時間内とするととも
に、溶剤タイプの離型剤を用いる事により、ホットモー
ルドタイプのモールドフォームのノンスキン化を図っ
た。即ち、 本発明は、ポリオール、有機イソシアネート、アミン
触媒、錫触媒、シリコーン油及び水を少なくとも混合撹
拌した発泡原液を下型内に注入し、上型を閉じた状態で
ライズさせてポリウレタンフォームを製造する方法にお
いて、ライズタイムが90秒以内であり、かつ発泡の際に
溶剤タイプの離型剤を用いることを特徴とするポリウレ
タンフォームの製造方法である。
フォームについて種々検討したところ、ポリウレタンフ
ォームにスキンが形成されるのは、発泡原液を撹拌して
型内に注入，発泡させる際に、型内面との接触部で化学
反応条件，外的条件（例えば温度）により泡の発生，消
泡が混じり合い、ポリウレタンフォームの表面（接触
面）が消泡して皮膜となるためである事を究明した。そ
こで、本発明者らは、発泡原液のライズタイム（発泡開
始から発泡完了までの時間）を一定時間内とするととも
に、溶剤タイプの離型剤を用いる事により、ホットモー
ルドタイプのモールドフォームのノンスキン化を図っ
た。即ち、 本発明は、ポリオール、有機イソシアネート、アミン
触媒、錫触媒、シリコーン油及び水を少なくとも混合撹
拌した発泡原液を下型内に注入し、上型を閉じた状態で
ライズさせてポリウレタンフォームを製造する方法にお
いて、ライズタイムが90秒以内であり、かつ発泡の際に
溶剤タイプの離型剤を用いることを特徴とするポリウレ
タンフォームの製造方法である。
本発明において、溶剤タイプの離型剤としては、固形
分が合成ワックス主体で、溶剤が石油ナフサと低沸点溶
剤であるものが挙げられる。
分が合成ワックス主体で、溶剤が石油ナフサと低沸点溶
剤であるものが挙げられる。
本発明において、ライズタイムを90秒以内とするの
は、90秒を越えるとモールドフォーム表面にスキンが形
成されるからである。このようにライズタイムを早くす
るには、例えば錫触媒を少し多く添加すればよい。
は、90秒を越えるとモールドフォーム表面にスキンが形
成されるからである。このようにライズタイムを早くす
るには、例えば錫触媒を少し多く添加すればよい。
本発明では、ポリオール，有機イソシアネート，アミ
ン触媒，シリコーン油，水のほか、必要に応じて難燃
剤，着色剤等を加えてもよい。
ン触媒，シリコーン油，水のほか、必要に応じて難燃
剤，着色剤等を加えてもよい。
［作用］ 本発明によれば、ライズタイムが90秒以内と早くする
とともに、発泡の際型内に溶剤タイプの離型剤を塗布等
する事により、モールドフォーム表面で消泡して皮膜が
形成されるのを回避でき、ノンスキン化を図ることがで
きる。これにより、モールドフォーム表面に被覆材を被
服し易く、物性，コスト的に優れたポリウレタンフォー
ムを得る事ができる。
とともに、発泡の際型内に溶剤タイプの離型剤を塗布等
する事により、モールドフォーム表面で消泡して皮膜が
形成されるのを回避でき、ノンスキン化を図ることがで
きる。これにより、モールドフォーム表面に被覆材を被
服し易く、物性，コスト的に優れたポリウレタンフォー
ムを得る事ができる。
［実施例］ 分子量3000,3官能,EO率9.3％のポリエーテルポリオー
ル 30 重量部 分子量3000,3官能,EO率13.4％のポリエーテルポリオ
ール 70 重量部 H2O 3.8重量部 アミン触媒（商品名33LV,エアープロダクト社製） 0.8重量部 アミン触媒（ノルマルエチルモルホリン） 0.5重量部 シリコーン油 1.0重量部 錫触媒（ｕ−80,ジブチルチンラウレート） 0.14重量部 Ｔ−80（トリレンジイソシアネート） 100 重量部 まず、予めこれらの各組成物を十分混合撹拌してポリ
ウレタン発泡原液を調整する。次に、セパレートクッシ
ョン用上型の内面にスプレーにて溶剤タイプの離型剤
（商品名Ｂ−447−２、中京油脂（（株））製）を塗布
した。つづいて、前記発泡原液を下型内に注入した後、
上型を閉じて発泡させ、上記オーブンにて15分間キュア
を行い、ポリウレタンフォームを製造した。ここで、発
泡原液のライズタイムは、例えば68秒とした。
ル 30 重量部 分子量3000,3官能,EO率13.4％のポリエーテルポリオ
ール 70 重量部 H2O 3.8重量部 アミン触媒（商品名33LV,エアープロダクト社製） 0.8重量部 アミン触媒（ノルマルエチルモルホリン） 0.5重量部 シリコーン油 1.0重量部 錫触媒（ｕ−80,ジブチルチンラウレート） 0.14重量部 Ｔ−80（トリレンジイソシアネート） 100 重量部 まず、予めこれらの各組成物を十分混合撹拌してポリ
ウレタン発泡原液を調整する。次に、セパレートクッシ
ョン用上型の内面にスプレーにて溶剤タイプの離型剤
（商品名Ｂ−447−２、中京油脂（（株））製）を塗布
した。つづいて、前記発泡原液を下型内に注入した後、
上型を閉じて発泡させ、上記オーブンにて15分間キュア
を行い、ポリウレタンフォームを製造した。ここで、発
泡原液のライズタイムは、例えば68秒とした。
しかして、上記実施例によれば、ライズタイムを68秒
と早くするとともに、発泡の際上型の内面に溶剤タイプ
の離型剤をスプレーにより塗布する事により、第１図に
示す如くモールドフォーム11の表面で消泡して皮膜が形
成されるのを回避でき、ノンスキン化を図ることができ
る。したがって、モールドフォーム11の表面が粗面化さ
れるため、モールドフォーム11に表皮材を接着剤を介し
て被覆しても剥がれる事を防止できる。又、従来のよう
にスキンが形成されないため、異音が少ない。更に、上
記のように表皮材の被覆が可能となることから、物性が
バラエテイになると共にコスト低減はかる事ができる。
と早くするとともに、発泡の際上型の内面に溶剤タイプ
の離型剤をスプレーにより塗布する事により、第１図に
示す如くモールドフォーム11の表面で消泡して皮膜が形
成されるのを回避でき、ノンスキン化を図ることができ
る。したがって、モールドフォーム11の表面が粗面化さ
れるため、モールドフォーム11に表皮材を接着剤を介し
て被覆しても剥がれる事を防止できる。又、従来のよう
にスキンが形成されないため、異音が少ない。更に、上
記のように表皮材の被覆が可能となることから、物性が
バラエテイになると共にコスト低減はかる事ができる。
なお、上記実施例では、ライズタイムを68秒とした
が、これに限らず、90秒以内であればよい。
が、これに限らず、90秒以内であればよい。
また、上記溶の溶剤タイプの離型剤も実施例のものに
限らない。
限らない。
［発明の効果］ 以上詳述した如く本発明によれば、発泡原液のライズ
タイムを適宜設定するとともに溶剤タイプの離型剤を用
いる事により、ポリウレタンフォームのノンスキン化を
図り、もって表皮材の被覆をなし得る物性，コスト的に
優れたポリウレタンフォームの製造方法を提供できる。
タイムを適宜設定するとともに溶剤タイプの離型剤を用
いる事により、ポリウレタンフォームのノンスキン化を
図り、もって表皮材の被覆をなし得る物性，コスト的に
優れたポリウレタンフォームの製造方法を提供できる。
第１図は本発明により得られたモールドフォームの表面
状態の説明図、第２図は従来法によるモールドフォーム
の表面状態の説明図である。 11……モールドフォーム
状態の説明図、第２図は従来法によるモールドフォーム
の表面状態の説明図である。 11……モールドフォーム
Claims (1)
- 【請求項１】ポリオール、有機イソシアネート、アミン
触媒、錫触媒、シリコーン油及び水を少なくとも混合撹
拌した発泡原液を下型内に注入し、上型を閉じた状態で
ライズさせてポリウレタンフォームを製造する方法にお
いて、ライズタイムが90秒以内であり、かつ発泡の際に
溶剤タイプの離型剤を用いることを特徴とするポリウレ
タンフォームの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1169429A JP2912633B2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | ポリウレタンフォームの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1169429A JP2912633B2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | ポリウレタンフォームの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0334812A JPH0334812A (ja) | 1991-02-14 |
| JP2912633B2 true JP2912633B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=15886433
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1169429A Expired - Fee Related JP2912633B2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | ポリウレタンフォームの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2912633B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4914569B2 (ja) * | 2004-12-08 | 2012-04-11 | ダイワボウホールディングス株式会社 | 筒状フィルターおよびその製造方法 |
-
1989
- 1989-06-30 JP JP1169429A patent/JP2912633B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0334812A (ja) | 1991-02-14 |
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