JP4914193B2 - スクイブならびにエアバッグ用ガス発生装置およびシートベルトプリテンショナー用ガス発生装置 - Google Patents
スクイブならびにエアバッグ用ガス発生装置およびシートベルトプリテンショナー用ガス発生装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4914193B2 JP4914193B2 JP2006326039A JP2006326039A JP4914193B2 JP 4914193 B2 JP4914193 B2 JP 4914193B2 JP 2006326039 A JP2006326039 A JP 2006326039A JP 2006326039 A JP2006326039 A JP 2006326039A JP 4914193 B2 JP4914193 B2 JP 4914193B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- squib
- gas generator
- substrate
- heating element
- embolus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
- Air Bags (AREA)
Description
また、本発明は、上記のスクイブを搭載したエアバッグ用ガス発生装置およびシートベルトプリテンショナー用ガス発生装置に関するものである。
このスクイブは、通常、外部と電気的に接続するための金属ピンを有し、またこの金属ピンの他端には火薬に点火するための点火具(加熱素子)をそなえている。
また、回路基板に直接抵抗膜をめっき等の技術で形成したいわゆる厚膜ブリッジと総称されるものも、架橋ワイヤに比べて点火が速いことが知られている。
特に微小な加熱素子を一旦基板の上に取り付けることは、実装時の取り扱いの容易さから有利であるが、このように、加熱素子を基板の上に固定し、さらにこの基板を塞栓の上に搭載する構造の点火具においては、その段差が著しく問題となっていた。
1.カップ体と、複数の電極ピンを互いに絶縁して保持し該カップ体の開口部を塞ぐ塞栓とをそなえ、該カップ体の内部には、点火薬を有すると共に、該電極ピンに接続され外部からの通電により発火する加熱素子を、該点火薬に当接して設置したスクイブにおいて、
該塞栓の外周に、円筒頭部が少なくとも該加熱素子の高さレベルに達する円筒状のカラーを配置すると共に、該カラーの内側で該加熱素子を除く領域に樹脂を充填して、該カラーの内部エリアを平坦化したことを特徴とするスクイブ。
図1(a), (b)に、従来のスクイブを斜視面および断面で示す。
図中、番号1は加熱素子であり、この例ではSCBチップを用いている。2は加熱素子1の基板(基台)であり、加熱素子1を搭載した状態で塞栓3上に載置される。この塞栓3には、外部と電気的に接続するための電極ピン4がガラス封止5によって固定されている。このようにガラス封止5によって電極ピン4を固定することにより、高い気密性を保ちながら電気的絶縁を確保することができる。また、電極ピン4は、スクイブの内部でSCBチップ1と接続していて、外部からの電流をSCBチップ1に伝達する。
なお、塞栓3とカップ体6は、レーザー溶接等の手段で一体化されることで、カップ体内部は高い気密性の下で密閉される。
このように、塞栓3の上面に段差が生じていると、かかる塞栓3をカップ体6内に挿入して点火薬7と圧接させた場合、突出したSCBチップ1の上部の点火薬は密に圧縮される反面、その周りの領域は密度が疎になるため、スクイブを作動させたときに、点火感度のばらつきが大きく、スクイブの作動が安定しなかったことは前述したとおりである。
図2において、構成の骨子は、前掲した図1と共通するので同一の番号を付して示し、図中番号8が、塞栓3の外周に配置した円筒状のカラー、そして9がカラーの内側に充填した樹脂である。
本発明において、円筒状カラー8の円筒頭部は、少なくともSCBチップ1の高さレベルとほぼ同じレベルとする。そして、この円筒状カラー8で囲まれた内部に、図2(b)に示すようにして樹脂9を充填することにより、円筒状カラー8の内部エリアを平坦にするのである。
なお、この際、充填した樹脂9がSCBチップ1の薄膜ブリッジ部を覆うと、点火薬7を 点火させることができなくなるので、樹脂9の充填に際しては、SCBチップ1の薄膜ブリ ッジ部を除く領域に充填することが重要である。
そこで、発明者らは、SCBチップ1の薄膜ブリッジ面と樹脂9の上面の高さレベル差H とスクイブの作動安定性との関係について調査した結果、この高さレベル差Hが好ましくは0.5mm以内、さらに好ましくは0.3mm以内であれば、スクイブの作動安定性にほとんど差異は生じないことが確認された。このような構造とすることで、塞栓3上に塞栓3の点火薬側の面と平行に基板2およびSCBチップ1を配置した構造でも、火薬との接触面をほぼ平坦化し、点火を安定化させることができる。
この例は、薄膜抵抗(例えばSCB)10とその基板11からなるSCBチップ12を、コンデンサ13上に直接載置すると共に、かかるSCBチップ付きコンデンサ13をヘッダー3上に載置し、さらにSCBチップ12とコンデンサ13およびコンデンサ13と電極ピン4をそれぞれ、ハンダや導電ペーストで接続した例である。
さらに、コンデンサ電極18と電極ピン4についても、同様にハンダや導電ペースト20で接続することができる。
図5中、番号7が点火薬、8がカラー、9がカラー8の内側に充填した樹脂、そして6がカップ体である。
また、SCBチップにおけるブリッジ構造としては、シリコン基板上に、チタンとSiO2(またはボロン)を交互に積層したものが有利に適合する。各層の厚みは、それぞれ0.05〜10μm 程度とするのが好ましい。より好ましい膜厚は0.1〜4μm である。
その他のブリッジ構造としては、ニッケルクロム合金、ニッケル、アルミニウム、マグネシウムおよびジルコニウムの組と、カルシウム、マンガン、二酸化珪素およびシリコンの組から選ばれた各1種以上の組成物を交互に積層したものを適用することもできる。
さらに、円筒状カラーの内側に充填する樹脂については、その種類が特に限定されることはないが、エポキシ樹脂やUV硬化樹脂等が有利に適合する。
図6に、エアバッグ用ガス発生装置の概念図を示す。同図に示したとおり、エアバッグ用ガス発生装置21は、その内部にスクイブ22、エンハンサー剤23、ガス発生剤24、フィルター25を有し、外部はガス発生剤24の燃焼圧力に耐え得る外郭容器26からなる。外郭容器26には、発生したガスをエアバッグ側に放出するための孔27が開けられている。
スクイブ22が作動すると、スクイブ22から発生する熱エネルギーでエンハンサー剤23が燃焼し火炎および熱粒子を発生する。この火炎および熱粒子によりガス発生剤24が燃焼し、エアバッグを膨らませるためのガスが発生する。このガスは、エアバッグの外郭容器26に開いた孔27から外部に放出されるが、このときフィルター25を通過させることで燃焼したガス発生剤の残渣が捕集されると同時にガス自身が冷却される。
本発明のスクイブを用いることで、スクイブがASICからなる通信回路を有しているにもかかわらず、コンパクトに作ることができ、従来の形状とほとんど変わらない大きさのエアバッグ用ガス発生装置を容易に提供することができる。
図7に、シートベルトプリテンショナー用ガス発生装置(マイクロガスジェネレータ)の概念図を示す。同図に示したとおり、マイクロガスジェネレータ31は、その内部にスクイブ32とガス発生剤33を有し、スクイブ32はホルダーと呼ばれる基台34に固定されている。さらにガス発生剤33を格納するカップ体35も、ホルダーに例えばカシメによつて固定された構造になっている。スクイブ32が作動すると、スクイブ32からの火炎および熱粒子により、カップ体35内のガス発生剤33が燃焼してガスが発生する。
このマイクロガスジェネレータにおいても、本発明のスクイブを用いることで、スクイブがASICからなる通信回路を有しているにもかかわらず、コンパクトになるので、従来の形状とほとんど変わらない大きさのものを提供することができる。
図8は、中央制御ユニット110と、4つのエアバッグモジュール111a,111b,111c,111dとを接続したLAN化されたエアバッグシステムの例を示したものである。2つのエアバッグモジュール111bと111cは各々、例えばフロントエアバッグを膨張させるガス発生器を有することができ、他の2つのエアバッグモジュール111aと111dは各々、例えばサイドエアバッグを膨張させるガス発生器を有することができる。
2 基板(基台)
3 塞栓
4 電極ピン
5 ガラス封止
6 カップ体
7 点火薬7
8 円筒状のカラー
9 樹脂
10 薄膜抵抗
11 基板
12 SCBチップ
13 コンデンサ
14 貫通電極
15 上面電極
16 底面電極
17 両端電極
18 コンデンサ電極
19 ハンダや導電ペースト
20 ハンダや導電ペースト
21 エアバッグ用ガス発生装置
22 スクイブ
23 エンハンサー剤
24 ガス発生剤
25 フィルター
26 外郭容器
27 孔
31 シートベルトプリテンショナー用ガス発生装置(マイクロガスジェネレータ)
32 スクイブ
33 ガス発生剤
34 基台(ホルダー)
35 カップ体
110 中央制御ユニット
111a〜111d エアバッグモジュール
114,115 電極ピン
Claims (6)
- カップ体と、複数の電極ピンを互いに絶縁して保持し該カップ体の開口部を塞ぐ塞栓とをそなえ、該カップ体の内部には、点火薬を有すると共に、該電極ピンに接続され外部からの通電により発火する加熱素子を、該点火薬に当接して設置したスクイブにおいて、
該塞栓の外周に、円筒頭部が少なくとも該加熱素子の高さレベルに達する円筒状のカラーを配置すると共に、該カラーの内側で該加熱素子を除く領域に樹脂を充填して、該カラーの内部エリアを平坦化したことを特徴とするスクイブ。 - 請求項1において、前記加熱素子がSCBチップからなることを特徴とするスクイブ。
- 請求項1または2において、前記加熱素子が基板の上に搭載され、かつ該基板が塞栓の上に塞栓の点火薬側の面と平行に搭載されていることを特徴とするスクイブ。
- 請求項3において、前記基板としてセラミックコンデンサを用いることを特徴とするスクイブ。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載のスクイブを用いたエアバッグ用ガス発生装置。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載のスクイブを用いたシートベルトプリテンショナー用ガス発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006326039A JP4914193B2 (ja) | 2006-12-01 | 2006-12-01 | スクイブならびにエアバッグ用ガス発生装置およびシートベルトプリテンショナー用ガス発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006326039A JP4914193B2 (ja) | 2006-12-01 | 2006-12-01 | スクイブならびにエアバッグ用ガス発生装置およびシートベルトプリテンショナー用ガス発生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008138943A JP2008138943A (ja) | 2008-06-19 |
JP4914193B2 true JP4914193B2 (ja) | 2012-04-11 |
Family
ID=39600599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006326039A Expired - Fee Related JP4914193B2 (ja) | 2006-12-01 | 2006-12-01 | スクイブならびにエアバッグ用ガス発生装置およびシートベルトプリテンショナー用ガス発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4914193B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5285711B2 (ja) * | 2008-11-05 | 2013-09-11 | 日本化薬株式会社 | 点火システムならびにエアバッグ用ガス発生装置およびシートベルトプリテンショナー用ガス発生装置 |
CN102853724B (zh) * | 2012-10-08 | 2014-06-25 | 南京理工大学 | 用于电火工品的表面封装半导体桥换能元件 |
CN105552044B (zh) * | 2016-02-04 | 2018-04-17 | 无锡天和电子有限公司 | 表面安装型电阻桥的封装结构和封装工艺 |
CN107757839A (zh) * | 2017-11-03 | 2018-03-06 | 中国人民解放军陆军军事交通学院镇江校区 | 气囊式船用堵漏器 |
CN108447632B (zh) * | 2018-02-08 | 2020-10-30 | 积高电子(无锡)有限公司 | 一种表面安装型半导体电阻桥封装结构 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03115619U (ja) * | 1990-03-06 | 1991-11-29 | ||
US6335404B1 (en) * | 1994-04-05 | 2002-01-01 | Rohm And Haas Company | Aqueous process for preparing aqueous weight carboxyl containing polymers |
DE19637587A1 (de) * | 1996-09-14 | 1998-03-19 | Dynamit Nobel Ag | Zünd-/Anzündelement mit einer auf einem Chip angeordneten Zündbrücke |
US6166452A (en) * | 1999-01-20 | 2000-12-26 | Breed Automotive Technology, Inc. | Igniter |
JP2006029629A (ja) * | 2004-07-13 | 2006-02-02 | Nippon Kayaku Co Ltd | 点火器及びこれを有するガス発生器 |
JP2008138931A (ja) * | 2006-12-01 | 2008-06-19 | Renesas Technology Corp | 半導体装置 |
-
2006
- 2006-12-01 JP JP2006326039A patent/JP4914193B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008138943A (ja) | 2008-06-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4653718B2 (ja) | スクイブならびにエアバッグ用ガス発生装置およびシートベルトプリテンショナー用ガス発生装置 | |
KR100475778B1 (ko) | 두 개의 점화 헤드를 구비한 일렉트로파이로테크닉 점화기및 이를 자동차 안전장치에 사용하는 방법 | |
JP2700100B2 (ja) | イグナイター | |
JP4714669B2 (ja) | ヘッダーアッシー、スクイブならびにエアバッグ用ガス発生装置およびシートベルトプリテンショナー用ガス発生装置 | |
JP4705550B2 (ja) | スクイブならびにエアバッグ用ガス発生装置およびシートベルトプリテンショナー用ガス発生装置 | |
JP4914193B2 (ja) | スクイブならびにエアバッグ用ガス発生装置およびシートベルトプリテンショナー用ガス発生装置 | |
WO2008066175A1 (fr) | Condensateur de montage d'élément d'allumage, ensemble panneau, amorce, générateur de gaz d'airbag, et générateur de gaz de prétension de ceinture de sécurité | |
JP4953838B2 (ja) | ガス発生器 | |
JP2008513718A (ja) | 電気火花起爆装置 | |
JP4944584B2 (ja) | ヘッダーアッシー、スクイブならびにエアバッグ用ガス発生装置およびシートベルトプリテンショナー用ガス発生装置 | |
JP4813904B2 (ja) | 点火装置およびその製造方法ならびにエアバッグ用ガス発生装置およびシートベルトプリテンショナー用ガス発生装置 | |
JP4996481B2 (ja) | 点火装置ならびにエアバッグ用ガス発生装置およびシートベルトプリテンショナー用ガス発生装置 | |
JP3118048U (ja) | スクイブ | |
JP4248423B2 (ja) | ガス発生器 | |
JP5118917B2 (ja) | サイドインフレータ用のガス発生装置 | |
JP2020179710A (ja) | ガス発生器 | |
JPH07167594A (ja) | イグナイター用ヘッダーおよびその製造方法 | |
JP2005156038A (ja) | イニシエータ及びガス発生器 | |
JP2002302009A (ja) | イニシエータ及びガス発生器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090908 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20090908 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111213 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120117 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120120 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |