JP4912997B2 - 液晶光学素子および光ピックアップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ピックアップ装置のレーザ光の光軸上に配置して、コマ収差、非点収差、球面収差等を補償する収差補正用に用いられる液晶光学素子と、その液晶光学素子を備えた光ピックアップ装置に関する。
近年光ディスク高密度化が進み、CD、DVDに加え、HDやBDと呼ばれる高密度光ディスクが実用化され、これら光ディスクの情報を読み取ったり、または書き込んだりすることを可能とした光ピックアップ装置が普及している。この光ピックアップ装置に用いられるこれら複数種の光ディスクに対応したレーザ光源として、波長が650nmや785nmの赤色レーザに加え、約405nmの青色レーザが用いられ、このレーザ光源から出射される光路中で発生するコマ収差、非点収差等を補正するために液晶光学素子が用いられている。
この光ピックアップ装置は、異なる波長のレーザ光源を複数用意して、光ディスクの種類によって使用する光路を切り換えることで、異なる光ディスク情報を読み取ったり、または書き込んだりして用いられる。
そこで、それぞれのレーザ光源が出力する光束の収差補正を行うために、各レーザ光源から出射される光束を別系統とし、それぞれの光路に対応して配置された、1つの液晶パネルに、複数の収差補正用の第1と第2の電極パターンを並設した液晶光学素子、およびそれを備えた光ピックアップ装置が提案された(例えば特許文献1参照)。
ここで、上記素子構成について更に詳細に説明する。図13は、2つの収差補正を行うための電極パターンを並設する液晶光学素子100の構成を示す上部平面図(本図(a))および断面図(本図(b))である。
図13(a)(b)に示す様に、従来の液晶光学素子100は、上基板20と下基板22との間に、液晶26を長方形の外周シール12を介して挟持する構成となっている。そして、外周シール12の内側領域に、第1のレーザ光源が出射する光束を補正するための第1の電極パターン16と、第2のレーザ光源が出射する光束を補正するための第2の電極パターン18とを並設した構成となっている。
このように、従来の液晶光学素子100は、第1、第2のレーザ光源が出射する光束の収差として、例えば赤色レーザの光束の収差と、青色レーザの光束の収差をそれぞれ補正する電極パターンを1つのパネル内に並設して設けているので、その素子を備えた光ピックアップ装置は、部品点数を少ない小型の装置とすることができる。
特開2005−293707号公報(第5−6頁、第1−3図)
しかしながら、特許文献1に記載の液晶光学素子は、外部環境の温度変化によって非点収差が発生してしまい、これを搭載した光ピックアップ装置は、光ディスクの情報の読み取りエラーや、書き込みエラーが発生するという問題が発生する。
つまり、図13に示した液晶光学素子100における液晶26は、外部環境の温度変化
に応じて膨張または収縮する。そして、この温度変化により、上基板20と下基板22は、液晶26の膨張または収縮に追従して湾曲した形状となってしまう。したがって、光ピックアップ装置にこの従来の液晶光学素子100を搭載し、かつ外部環境温度が変化した場合、例え液晶光学素子100を含む複数の光学部材の光軸が一致していたとしても、液晶光学素子100に入射する光束に対して、温度に応じて変化する非点収差が発生してしまうこととなる。なお、この現象は、上基板20と下基板22とを薄板基板とした場合に顕著となる。
上記現象について更に詳細に説明する。図14は、従来の液晶光学素子100の外部環境の温度変化に起因して発生する非点収差の問題を説明するための図面である。本図(a)は、従来の液晶光学素子100の上部平面図であり、図(b)は、外部環境の温度が高温となったときの上部平面図におけるC−C’断面図を、図(c)は、同じく外部環境の温度が高温となったときの上部平面図におけるD−D’断面図を示している。
図14(a)に示すC−C’断面では、図14(b)に示す様に、液晶26のギャップがLT4と大きく膨らむのに対し、図14(a)に示すD−D’断面では、図14(c)に示す様に、液晶26のギャップは、L4より小さいLT5となってしまう。すなわち、外部環境温度が上昇すると、C−C’方向とD−D’方向のシール内側の幅が異なり、かつ外周シール12の高さは全周で同じとなるため、液晶26の膨張による上基板20と下基板22の基板湾曲の曲率が、図14(b)で示すギャップと図14(c)で示すギャップとで異なってしまうこととなる。なお、図示しないが、外部環境温度が低温下での上基板20と下基板22は、液晶の収縮により、液晶26側に中ベコ形状に撓むこととなるので、先の説明と同様に、C−C’断面のギャップ変動の方がD−D’断面でのギャップ変動よりも大きくなってしまうことに変わりがない。
この様にして、図14(a)における外周シール12の内側中心は、他の側面に対し温度変動によりギャップ変動が最も大きくなり、温度によって第1、第2の電極パターン16、18上の液晶26のギャップが、非対称の形状となってしまい、液晶光学素子100に入射する光束に対して非点収差を発生させてしまう。
また、この上基板20と下基板22の基板湾曲の曲率に起因して発生する非点収差の度合いは、液晶26に掛かる温度によって変化し、液晶光学素子100は、外部環境の温度に応じて、異なる非点収差が現れることとなる。そして、赤色レーザはもとより、特に波長の短い青色レーザに対しては、よりこの非点収差の問題は、顕著となる。
そこで、本発明の目的は上記課題を解決し、外部環境の温度変動が起こったとしても、非点収差の発生を極力抑えることができ、かつ複数の光源が出射する光束それぞれの収差補正を行うことができる液晶光学素子と、その液晶光学素子を備えた光ピックアップ装置を提供することである。
本発明の液晶光学素子および光ピックアップ装置は、基本的には下記記載の構成を採用するものである。
本発明の液晶光学素子は、2枚の透明基板間に設けた外周シールの内側領域に液晶を配し、第1の光源から出射される第1の光束の収差補正を行うための第1の電極パターンを配した第1の領域と、第2の光源から出射される、第2の光束の収差補正を行うための第2の電極パターンを配した第2の領域とを、それぞれ並設した液晶光学素子において、この第1の領域と第2の領域との間に、仕切りシールを設け、第1の領域に設ける第1の電極パターン中心は、第1領域における中心位置に対し、仕切りシールから離れる方向にずらして配設され、第2の領域に設ける第2の電極パターン中心は、第2領域における中心位置に対し、仕切りシールから離れる方向にずらして配設したことを特徴とするものである。
また、本発明の液晶光学素子は、前述した仕切りシールの両端の内の少なくとも一端が、外周シールと一体化して形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の液晶光学素子は、前述した仕切りシールの幅を、外周シールの幅より太くしたことを特徴とするものである。
また、本発明の液晶光学素子は、前述した仕切りシールを形成する樹脂材料に、外周シールを形成する樹脂材料よりも弾性率が大きい材料を用いたことを特徴とするとするものである。
また、本発明の液晶光学素子は、前述した第1の領域における、外周シールと仕切りシールの液晶に接する側の面の縦横寸法比が、第2の領域における、外周シールと仕切りシールの液晶に接する側の面の縦横寸法比よりも1に近くなるように、仕切りシールの位置が設定されていることを特徴とするものである。
本発明の光ピックアップ装置は、第1の光源から出射される第1の光束を、第1の記録媒体に集光させる第1の対物レンズと、第2の光源から出射される、第2の光束を、第2の記録媒体に集光させる第2の対物レンズと、この第1と第2の光源と、第1と第2の対物レンズの間に配置される、上記液晶光学素子とを備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、外部環境温度が変動したとしても非点収差が極力発生せず、かつ複数の光源が出力する光束それぞれの収差補正を行うことができる液晶光学素子を備えた光ピックアップ装置、およびその液晶光学素子を提供することができる。
以下に本発明の液晶光学素子およびそれを備えた光ピックアップ装置の構成例について詳細に説明する。
図1は、本発明の液晶光学素子の第1の実施形態を説明するための上部平面図(本図(a))、および本図(a)におけるA−A’断面図(本図(b))を示している。
図1(a)(b)に示す様に、本発明の液晶光学素子10は、異なる光路の光束に対して収差補正を行うことができる、第1、第2の電極パターン16、18を内側に設けて、2枚の透明性の上下基板20、22で、外周シール12の内側領域に液晶26を挟持して構成される。外周シール12、仕切りシール14aのシール材料の中には、液晶層のギャップを規定するためのスペーサー24が混入されている。また、この素子は、ここでは図示しない第1の光源から出射される第1の光束の収差補正を行うための第1の電極パターン16を配した領域B1と、第2の光源から出射される、第2の光束の収差補正を行うための第2の電極パターン18を配した領域B2とを、それぞれ並設して設けた形態としている。この液晶光学素子10を、光ピックアップ装置における光束の光路中に配置した光ピックアップ装置の構成例の詳細については、後の実施例にて詳細に説明する。
また、第1の電極パターン16を配した領域B1と、第2の電極パターン18を配した領域B2の間には、仕切りシール14aが設けられている。そして、第1の電極パターンのパターン中心31は、領域B1における中心位置30より右側に、第2の電極パターンのパターン中心41は、領域B2における中心位置40より左側に、仕切りシール14aの中心から離れる方向にそれぞれシフトして設けられている。言い換えれば、第1、第2
の電極パターン中心は、外周シール12の内側領域の中心位置から離れる方向に、ずらして配置されている。
また、この外周シール12は、図に示す様に、長辺と短辺の長さを2:1とした長方形となっている。なお、仕切りシール14aと外周シール12とは、同じシール材料により同時に形成されたものである。また、仕切りシール14aと外周シール12とは一体化されておらず、隣接する領域B1、領域B2の液晶材料は、外周シール12と仕切りシール14aの間で連通している。
この様に、領域B1、領域B2との間に仕切りシール14aを設けることにより、領域B1、B2のシールで囲まれた領域が共に正方形に近い形状となる。
次に、本発明の液晶光学素子10の外部環境温度が変動した場合の形状変化について説明する。図2は、本発明の液晶光学素子10の外部環境温度の変化に対する作用を説明するための素子断面図である。本図(a)は、従来の液晶光学素子100の高温下での状態を、本図(b)は、本発明の液晶光学素子10の高温下での状態を示している。なお、本図面で示す断面は、図1(a)におけるA−A’断面に相当する箇所を示している。
本発明の液晶光学素子10は、図2(b)に示す様に、仕切りシール14aの働きで、高温下で液晶層が膨張したとしても、液晶層のギャップがLT2、LT3(ここでは、領域B1、領域B2ともに正方形であるので、LT2=LT3)となるのに対して、図2(a)に示した従来の液晶光学素子100では、LT2、LT3に対して、はるかに大きいギャップのLT1となってしまうことが判る。この様に、本発明の液晶光学素子10が、外周シール12の内側に仕切りシール14aを設けているので、例え外部環境温度が変化したとしても、従来の液晶光学素子100に比べて、上基板20と下基板22の基板変形をはるかに小さくでき、温度変化による非点収差を小さくすることができる。
ところが、領域B1、B2を区分する、仕切りシール14aを設けた事により、温度上昇によるコマ収差量が変化するという新たな問題が発生してしまう。したがって、従来の素子で問題となる温度上昇に伴う非点収差の発生を抑える必要と、このコマ収差の発生の問題が解消しないと、この液晶光学素子を搭載した光ピックアップ装置の信頼性が十分ではない場合があることが判った。その詳細について以下に説明する。
図3は、外部環境温度の変化に対する、本発明の液晶光学素子の作用を説明するための素子断面図である。なお、図3(a)〜(d)は、液晶光学素子が20℃、40℃、50℃60℃時の素子の状態をそれぞれ表している。また、図中のLT2は、液晶層の膨らみ中心(最もギャップが厚くなった箇所の厚さ)となる液晶26のギャップを示し、LT14は、仕切りシール14a近傍の液晶26のギャップを示し、LT12、は外周シール12近傍の液晶26のギャップをそれぞれ示している。なお、本図面で示す断面は、図1(a)に示した平面図のA−A’断面に相当する箇所を示している。
まず、図3(a)に示した外部環境温度が20℃の時を考える。外部環境温度が20℃では、液晶26の熱膨張による外周シール12や仕切りシール14aへの応力は殆ど掛かっておらず、液晶26のギャップは均一となっている。そのため、この状態においては、液晶26のギャップの非対称性はない。ここでは、中心位置30(図1参照)での厚みが、LT2となる。
次に、図3(b)に示した外部環境温度が40℃の時を考える。常温から40℃への温度が上昇することにより、外周シール12と仕切りシール14aは、液晶26の熱膨張による応力を受けるが、そのギャップLT12とギャップLT14の大きさが異なっている
ことが判る。それは、外周シール12と仕切りシール14aとが同じ材料で形成されており、外周シール12が、液晶26に接する面が1面のみで液晶26の熱膨張による力を受けるのに対して、仕切りシール14aは、領域B1と領域B2による2面で液晶26の熱膨張による力を受けるからである。つまり、仕切りシール14aは、外周シール12に比べて2倍の応力を受けることになり、温度上昇した時のギャップLT14は、外周シール12周辺の液晶26のギャップLT12に比べて大きくなる。そのため、図3(a)に示す、領域B1の中心位置30と一致している膨らみ中心30aは、図3(b)では、仕切りシール14aから離れる方向(LM32)である膨らみ中心32aにシフトするともに、ギャップLT2が大きくなる。
同様に、外部環境温度を50℃、60℃とした図3(c)(d)に示した場合においても、上述したと同様な作用を受け、温度上昇に準じて、液晶層の膨らみ中心32aが、膨らみ中心34a、36aの方向(LM34、LM36)へとシフトし、ギャップLT2もそれに準じて大きくなっていることが判る。
次に、図3に示した膨らみ中心のシフトに基づくコマ収差の測定手順について説明する。図4は、温度変化によるコマ収差測定の測定手順を説明するためのものである。なお、本図のMiは、仕切りシール14aの近傍から外側に向けてシフトして、コマ収差を測定した際のi番目(iは、1〜4の整数)の測定エリア中心を示しており、測定エリア中心M、M、M、Mは、膨らみ中心32a、34a、36a、38aに相当する位置を示している。また、Tは、コマ収差を測定したときのi番目の測定温度を示しており、T=20℃、T=40℃、T=50℃、T=60℃を示している。ΔMは測定エリア中心の移動量(各膨らみ中心間の距離)を、ΔTは測定温度の加算温度を、MAXCOM(M)はi番目の測定エリア中心で測定したコマ収差データの内の最大値を示している。
ここでは、図3に示した領域B1を例に取り説明する。本測定は、液晶光学素子のテストセルを作成し、そのテストセルのコマ収差の程度を測定するものであって、図3に示した、測定中心を変えずに、20℃〜60℃まで変化させてコマ収差の測定を行うとし、このときの設定最低温度を20℃、設定最高温度を60℃として説明する。そして、ここで測定することにより、図1に示した中心位置30に対する第1の電極パターン16のシフト位置を決定し、目的の液晶光学素子を製造するものである。
まず、液晶光学素子のテストセルを作成し(S101)、このテストセルの領域B1における最初の測定点である測定エリア中心Mを、シールの中心になる様に、恒温槽内にセットする(S102)。ここでは、中心位置30である膨らみ中心30aが、測定エリア中心Mとなる。
次に、恒温槽を、設定最低温度である20℃にセットする(S103)。
その後、十分時間が経って恒温槽内の温度が均一になってから、干渉計により、測定エリア中心Mにおけるコマ収差の測定を行う(S104)。この時の干渉計として、例えばZygo社製のZygo干渉計を用いることができる。
測定エリア中心Mでのコマ収差の測定が終わって、現在の温度が設定最高温度でない場合に(S105)、恒温槽の温度をΔT(+20℃)だけ上昇させて40℃とし(S106)、再びコマ収差測定を行う(S104)。その後、設定最高温度である60℃となるまでS106とS104を繰り返し行って、測定エリア中心Mにおける各温度のコマ収差の測定が完了する。
次に、S105で、恒温槽の温度Tが設定最大温度である60℃であると判断できたら、S104で測定した、T(20℃)〜T(60℃)におけるコマ収差測定値の比較を行い、測定エリア中心Mにおけるコマ収差測定値の最大値(MAXCOM(M))を特定する(S107)。
S107で測定エリア中心Mにおけるコマ収差測定値の最大値が特定できたら、測定エリア中心Mを仕切りシールから離れる方向にΔMだけ移動させて、膨らみ中心32aの位置が測定エリア中心Mとなる様にセルを調整し(S108)、再びS103〜S107の処理を行う。
同様に、測定エリア中心M、Mの測定が終了したら、最後に、各測定点におけるMAXCOM(M)の内、最も小さい値を取った測定エリア中心Mとなる位置に、第1の電極パターン16の光軸中心となる様に、電極パターンを設計すれば、温度変化が生じたとしても、非点収差だけでなく、コマ収差の発生が少ない液晶光学素子を得ることできる(S109)。
次に、図4に示した測定結果について説明する。図5は、図4の手順によって測定した、膨らみ中心30a〜36a(図3参照)における、コマ収差と温度との関係を示す図面である。本図中のCOM30は、測定エリアの中心Mが、中心位置30(膨らみ中心30a)の時のコマ収差を示し、COM32、34、36も同様に、測定エリアの中心M2〜4が、膨らみ中心32a、34a、36aの時のコマ収差を示している。
先に図3(a)を用いて説明したように、20℃では、液晶26の膨らみは殆どないため、図5では、各測定点である膨らみ中心30a〜36aにおけるコマ収差COM30〜COM36は、全てゼロとなる。
また、本図から、測定エリアの中心Mとして、中心位置30(膨らみ中心30a)であるコマ収差COM30は、温度上昇に伴い、値が正の傾きを持って単調に増加していることが判る。これは、温度上昇による液晶26の膨らみのギャップLT2(図3参照)が大きくなる事と、液晶26の膨らみ中心30a(図3参照)が、LM32、LM34方向に、膨らみ中心32a、34a・・・へとシフトしているためである。この現象は、領域B1内において、左右方向で液晶層が非対称形状となり、その非対称性が増加していることを現している。
次に、測定エリア中心Mとして、膨らみ中心32aで測定したコマ収差COM32では、30℃付近で一旦ピークをとった後に、40℃で極小値を持つように徐々に減少してゆく。本データから、40℃で測定エリア中心Mと液晶26の膨らみ中心32aが一致している。また、この位置で、前述した領域B1における左右方向の非対称性が最も少なくなっている(コマ収差が極小値をもっている)ことが判る。
なお、40℃以上の温度領域では、再び測定エリア中心Mと、液晶26の膨らみ中心32aがズレを生じるため、コマ収差は単調に増加する。
同様に、測定エリア中心M3、が、膨らみ中心34a、36aで測定したコマ収差COM34、COM36でも、測定エリア中心M3、と、液晶26の膨らみ中心34a、36aとが一致した、50℃、60℃の時にそれぞれ極小値をもち、図では、COM36の60℃以上のデータを示していないが、それ以上の温度では単調に増加し続けていることが判った。
以上の結果から、液晶26の膨らみ中心30a〜36aと、レーザの中心位置が一致し
た温度で、コマ収差は極小値を持ち、それ以外の温度領域では、コマ収差は有限の値をもってしまうことが判る。
また、この液晶光学素子を光ピックアップ装置に搭載した場合、温度変化によるレーザ光の収差が大きいほど光ディスク上へのスポットが大きくなり、読み取り精度を低下させるため、液晶光学素子のレーザ光の透過領域は、光ピックアップ装置の使用温度範囲(20℃〜60℃)において、コマ収差の最大値が最も小さくなる領域に、第1、第2の電極パターンの位置と、仕切りシールの位置とを設定すれば良い。
つまり、図5において、MAXCOM(M)〜MAXCOM(M)を比較すると、MAXCOM(M)が使用温度範囲で最もコマ収差が小さくなっていることが判る。このデータから、レーザ透過領域の中心が、液晶26の膨らみ中心34aとなるように、仕切りシール14aおよび、第1、第2の電極パターン16、18のパターン中心31、41を設定し、各電極パターンもそれに合わせて形成すればよい。この様に液晶光学素子を設計することで、光ピックアップ装置の使用温度範囲内で使用するにあたって、コマ収差が極力発生しない装置構成とすることができる。
この様に、従来の液晶光学素子100は、図2(a)に示す様に、温度上昇による上基板20と下基板22の変形が大きくなると、対向する第1の電極パターン16(図1(b)参照)間のギャップと、第2の電極パターン18(図1(b)参照)間のギャップに、非対称性が生じてしまうのに対して、本発明の液晶光学素子10は、領域B1、B2の近傍にシール12及び仕切りシール14aがあるため、この非対称性を極力抑え、また電極パターンの中心が仕切りシール14aから離れるようにシフトして形成されているため、温度上昇による非対称性の増加を、極力抑えることができる。
また、本発明の液晶光学素子10は、領域B1、B2共にシールの内側が正方形に近い形状としたため、図1(a)で示すB−B’断面においても、領域B1、B2のギャップは、それぞれLT2、LT3にほぼ等しくなる。
すなわち、本発明の液晶光学素子10は、領域B1、B2の間に仕切りシール14aを設け、第1、第2の電極パターン16、18のパターン中心を、外周シール12側にシフトさせたことにより、様々な外部環境温度の変動に対して、液晶光学素子10の形状のゆがみを解消することができ、その結果、温度変動により発生する非点収差、及びコマ収差を極力小さくできるという効果を有する。
また、先に示したように、外周シール12と仕切りシール14aとを同じシール材料により形成したことにより、両シールを同時にスクリーン印刷法にて形成することができ、新たな製造工程を付加することなく、上記特性の向上を果たすことができる。
次に、本発明の液晶光学素子の第2の実施形態について説明する。図6は、本発明の液晶光学素子における第2の実施形態を説明するための上部平面図である。本実施形態で示す液晶光学素子の特徴点は、実施例1に示した仕切りシールの両端を、外周シール方向に伸ばして、仕切りシールと外周シールとを一体化した点にある。
図6に示す様に、本実施例における液晶光学素子10は、本図面における仕切りシール14bの上端下端で、外周シール12と一体化して形成されている。
このように、仕切りシール14bの少なくとも一端を、外周シール12と一体化して形成することにより、仕切りシール14bと上下基板との接着力を、先の実施例1に示した
形態に比べてより強くすることができ、液晶のギャップ変動と、液晶の膨らみ中心の移動を、極力小さく抑えることができる。したがって、本実施例における液晶光学素子10は、実施例1に示した形態に比べて、更に温度変動により発生する非点収差およびコマ収差を小さくすることができる。
次に、本発明の液晶光学素子の第3の実施形態について説明する。図7は、本発明の液晶光学素子における第3の実施形態を説明するための上部平面図である。本実施形態で示す液晶光学素子の特徴点は、外周シールの幅よりも、仕切りシール14cの幅を太くした点である。
図7に示す様に、本実施例における液晶光学素子10は、外周シール12が均一の幅で形成されており、この外周シール12の幅に対して、仕切りシール14bの幅が広くなる様に形成されている。
この様に、仕切りシール14cを、外周シールの幅に対して広くすることで、仕切りシール14cと上下基板との接着力を、先に実施例1で示した形態に比べてより強くすることができ、温度の変動による液晶のギャップ変動と液晶の膨らみ中心の移動を極力小さく抑えることができる。したがって、本実施例における液晶光学素子10は、実施例1に示した形態に比べて、更に温度変動により発生する非点収差およびコマ収差を小さくすることができる。
なお、図7では、外周シール12に仕切りシール14cの両端で一体となっている形態(実施例2で示した形態)を示したが、図1を用いて実施例1に示した様に、外周シール12と仕切りシール14aとが分離して形成されている場合であっても、上記効果を得ることができる。
次に、本発明の液晶光学素子の第4の実施形態について説明する。図8は、本発明の液晶光学素子における第4の実施形態を説明するための上部平面図である。本実施形態で示す液晶光学素子の特徴点は、実施例1に示した仕切りシール14aを、外周シール12より弾性率の高い材料を用いて形成した点である。
図8に示す様に、仕切りシール14dは、外周シール12に対して、弾性率が高い材料にて形成されている。
この様に、仕切りシール14dに、外周シールに対して弾性率の高い材料を用いることで、仕切りシール14dと上下基板との接着力を、先の実施例1に比べてより強くすることができ、温度の変動による液晶のギャップ変動と、液晶の膨らみ中心の移動を、極力小さく抑えることができる。したがって、本実施例における液晶光学素子10は、実施例1に比べて更に温度変動により発生する非点収差、およびコマ収差を小さくすることができる。
なお、図8では、外周シール12に仕切りシール14dの両端で一体となっている形態(実施例2で示した形態)を示したが、図1を用いて実施例1に示した様に、外周シール12と仕切りシール14aとが分離して形成されている場合であっても、また、図7に示した実施例3における、外周シールのシール幅に対して仕切りシールのシール幅を太くした形態と組み合わせても、上記効果を得ることができる。
次に、本発明の液晶光学素子の第5の実施形態について説明する。図9は、本発明の液晶光学素子の第5の実施形態を説明するための図面である。本実施形態で示す液晶光学素子の特徴点は、実施例1に示した外周シールを矩形ではなく、楕円形状とした点である。
図9に示す様に、外周シール12は、2つの楕円形状となって形成されており、各楕円形状の外周シール12は、仕切りシール14eの部分で重なって配置されている。
このように、外周シールを楕円形状とすることで、領域B1、領域B2における中心位置30、40から外周シール12までが等距離にあるため、コーナー部がなく、温度変化による非点収差の発生をより少なくすることができる。そして、本実施例の形態は、実施例1に比べて、温度変化により発生する非点収差およびコマ収差をより小さく抑える事ができる。
なお、図9では、外周シール12と仕切りシール14eとが同じシール幅で形成されている例を示したが、図7に示した実施例3における、外周シールのシール幅に対して仕切りシールのシール幅を太くした形態と組み合わせても、上記効果を得ることができる。
次に、本発明の液晶光学素子の第6の実施形態について説明する。図10は、本発明の液晶光学素子の第6の実施形態を説明するための上部平面図である。なお、図10では、液晶光学素子の外周シール12の内側領域の形状(液晶が充填される領域)が、約2:1の寸法比でない場合の構成例を示している。
図10に示す様に、本実施例における液晶光学素子10は、仕切りシール14fが、液晶光学素子10の中心線45からずれた位置(本図面では、中心線45から右にずらした位置)に設けられて構成されている。また、波長の短い青色レーザの光束を補正する領域B1の形状を略正方形としているのに対して、波長の長い赤色レーザの光束を補正する領域B2の形状を長方形としている。また、領域B1、B2の2つの領域に、共に同じ波長のレーザ光が通ってもよく、その場合、より収差のマージンが厳しい領域B1の形状を略正方形とし、収差のマージンが大きい領域B2の形状を長方形としている。ここで、領域B1の外周シール12、及び仕切りシール14fの内側の液晶領域の縦横寸法比であるLV1/LH1は、領域B2の縦横寸法比LV1/LH2よりも、1に近くなるよう設定されている。
その理由について以下に説明する。
実施例1〜5で示した形態では、領域B1と領域B2が約2:1の寸法比であったため、各実施例で示した仕切りシール14a〜14eによって、領域B1、領域B2をともに略正方形とすることができ、上下基板の温度変動により、ゆがみ変形を極力解消することができた。しかし、光ピックアップ装置のサイズ等の都合により、このような寸法比を得られなくなった場合は、図10に示すように、基板の変形により非点収差の影響が大きいとされている波長の短い青色レーザ(もしくは、収差のマージンが少ない光路)の光束を補正する領域B1の液晶領域の形状を、波長の長い赤色レーザの光束を補正するB2部の液晶領域(もしくは、より収差のマージンが大きい)の形状よりも極力正方形に近づけることで、外部環境温度に対する液晶光学素子10の影響による非点収差の発生を、極力抑えることができる。
このように、領域B1の形状をできるだけ正方形に近づけた構成とすることにより、より精度が要求される領域B1の温度変動により発生する非点収差を領域B2よりも小さくすることができる。また、たとえ液晶領域の縦横寸法比が1に近くなくても、仕切りシール14fが外周シールに比べて応力がかかり、液晶の膨らみ中心が移動する事には変わら
ない。そのため、電極パターンの中心を、仕切りシール14fを中心として、外周シール12側に移動した位置に形成することにより、コマ収差の温度変化を抑える事が可能となる。
なお、図10では、仕切りシール14fを、外周シール12に一体となっている形態(実施例2で示した形態)を示したが、図1を用いて実施例1に示した様に、外周シール12と仕切りシール14aとが分離して形成されている場合であっても、また、図7に示した実施例3における、外周シールのシール幅に対して仕切りシールのシール幅を太くした形態と組み合わせても、さらに、図8に示した実施例4における、外周シール12に対して弾性率の大きなシール材料で、仕切りシール14fを構成する技術と組み合わせても、上記効果を得ることができる。
次に、本発明の液晶光学素子の第7の実施形態について説明する。本実施例で示す形態は、実施例1〜6で説明をした液晶光学素子を搭載した、本発明の光ピックアップ装置に関するものである。図11は、本発明の光ピックアップ装置90の構成を示すブロック図を示している。
図11に示す様に、本発明の光ピックアップ装置90は、3波長のレーザ光(405、650、780nm)を発振するレーザ光源72と、レーザ光を平行光とするコリメータレンズ74と、第1の光束と第2の光束を分離するためのプリズム94とを有する。ここで示すレーザ光源72からは、複数の波長のレーザ光(上記記述では、第1の光束と第2の光束)が発振される。ここに示すレーザ光源72からは、複数の波長のレーザ光が発振されるが、複数のレーザ光を別々のレーザ光源から、例えば第1の光源と第2の光源に分けて発振する形態としても、構わない。
また、この装置は、収差補正用として用いる液晶光学素子10と、液晶光学素子10に位相変調用の駆動信号を与える駆動回路68と、直線偏光を円偏光とする第1の1/4λ板82と、第2の1/4λ板84と、平行光を光ディスクに集光させる第1の対物レンズ64と、第2の対物レンズ66と、光ディスク62から反射された光を分離するための偏光ビームスプリッタ92と、光検出器へ集光させるマルチレンズ96と、トラッキング信号やフォーカシング信号を得るための光検出器98とを有して構成される。
ここで用いている液晶光学素子10は、実施例1〜6で説明した形態によるもので、レーザ光源70から出射される第1の光束78を、第1の光ディスク(例えば保護層の厚さ0.1mmのBD)に集光させる第1の対物レンズ64との間に配置される。また、この液晶光学素子10は、レーザ光源72から出射される第2の光束80を、第2の光ディスク(例えば、保護層の厚さ0.6mmのDVD)に集光させる第2の対物レンズ66との間に配置される。さらに、第1の光束78の光軸中心と、液晶光学素子10の領域B1に配した第1の電極パターン16の光軸中心、および第2の光束80の光軸中心と、液晶光学素子10の領域B2に配した第2の電極パターン18の光軸中心とが、ともに一致して配置されている。
この光ピックアップ装置90は、高密度光ディスクであるBD、HD−DVDや、DVD、CDのような、複数種の光ディスク62が載置可能となっており、光ディスク62の種別によって、第1、第2の光束78、80のいずれかに切り換えられて、2系統のいずれかの光路を使用して、光ディスク62の情報を読み取ったり、または書き込んだりする。また、図面には記していないが、本装置には、光ディスク62の種別によって選択された第1、第2の光束78、80が、第1、第2の対物レンズ64、66によって集光される位置に、光ディスク62を移動する機構を、更に備えている。
この様に、本発明の光ピックアップ装置90は、本発明の液晶光学素子10を配しているため、外部環境温度が大きく変化したとしても、光ディスク62に照射される第1、第2の光束78、80に対して、常に一定の収差を精度良く補正でき、特に青色系の短波長レーザ光と、赤色系の長波長レーザ光を併用した光ピックアップ装置において、精度の良い情報の読み取り、または書き込みを行うことができる。
次に、本発明の光ピックアップ装置の変形例について説明する。ここで示す形態は、実施例1〜6で説明をした液晶光学素子を搭載した、本発明の光ピックアップ装置の変形例に関するものである。図12は、本発明の光ピックアップ装置91の構成を示すブロック図を示している。
図12に示す様に、本変形例における光ピックアップ装置は、レーザ光源72から出射される単一波長405nmの光束が、レーザ光源72と偏光ビームスプリッタ92との間に配した偏光回転子76によって、レーザ光源72から出射された光束の偏光方向を偏光回転させて、第1の光束78と第2の光束80に切り換えられる様になっている。これにより、同じ波長の光束であっても、異なる厚みの光ディスク80に対応させて、別々に集光させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、複数の光路に対応して、各光路における光束に対し、個別に収差補正を行う液晶光学素子を、レーザ光源と対物レンズとの間に配設したとしても、外部環境温度の変動により発生する非点収差を極力小さくすることができ、また、この液晶光学素子10を光ピックアップ装置90に搭載することにより、小型でかつ温度に対して安定な装置とすることができる。
本発明の液晶光学素子の第1の実施例を説明するための上部平面図および断面図である。 本発明の液晶光学素子の作用を説明するための断面図である。 本発明の液晶光学素子の作用を説明するための断面図である。 本発明の液晶光学素子の電極パターン中心を決めるための、測定フローを示す図である。 図4で測定した測定結果を示す図面である。 本発明の液晶光学素子の第2の実施例を説明するための上部平面図である。 本発明の液晶光学素子の第3の実施例を説明するための上部平面図である。 本発明の液晶光学素子の第4の実施例を説明するための上部平面図である。 本発明の液晶光学素子の第5の実施例を説明するための上部平面図である。 本発明の液晶光学素子の第6の実施例を説明するための上部平面図である。 本発明の光ピックアップ装置の構成を説明するための図面である。 本発明の光ピックアップ装置の構成を説明するための図面である。 従来の液晶光学素子の構成を説明するための図面である。 従来の液晶光学素子の課題を説明するための図面である。
符号の説明
10 液晶光学素子
12 外周シール
14a〜14f 仕切りシール
16 第1の電極パターン
18 第2の電極パターン
20 上基板
22 下基板
24 スペーサー
26 液晶
30 中心位置
31 パターン中心
30a、32a、34a、36a 膨らみ中心
40 中心位置
41 パターン中心
45 中心線
62 光ディスク
64 第1の対物レンズ
66 第2の対物レンズ
68 駆動回路
72 レーザ光源
74 コリメートレンズ
76 偏光回転素子
78 第1の光束
80 第2の光束
82 第1の1/4λ板
84 第2の1/4λ板
90 光ピックアップ装置。
91 光ピックアップ装置
92 偏向ビームスプリッタ
94 プリズム
96 マルチレンズ
98 光検出器

Claims (6)

  1. 2枚の透明基板間に設けた外周シールの内側領域に液晶を配し、第1の光源から出射される第1の光束の収差補正を行うための第1の電極パターンを配した第1の領域と、第2の光源から出射される、第2の光束の収差補正を行うための第2の電極パターンを配した第2の領域とを、それぞれ並設した液晶光学素子において、
    前記第1の領域と前記第2の領域との間には、仕切りシールが設けられ、
    前記第1の領域に設ける第1の電極パターン中心は、前記第1領域における中心位置に対し、前記仕切りシールから離れる方向にずらして配設され、
    前記第2の領域に設ける第2の電極パターン中心は、前記第2領域における中心位置に対し、前記仕切りシールから離れる方向にずらして配設されている、
    ことを特徴とする液晶光学素子。
  2. 前記仕切りシールの両端の内の少なくとも一端は、前記外周シールと一体化して形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶光学素子。
  3. 前記仕切りシールの幅を、前記外周シールの幅よりも太くした
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の液晶光学素子。
  4. 前記仕切りシールを形成する樹脂材料に、前記外周シールを形成する樹脂材料よりも弾性率が大きい材料を用いた
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の液晶光学素子。
  5. 前記第1の領域における、前記外周シールと前記仕切りシールの前記液晶に接する側の面の縦横寸法比は、前記第2の領域における、前記外周シールと前記仕切りシールの前記液晶に接する側の面の縦横寸法比よりも1に近くなるように、前記仕切りシールの位置が設定されている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の液晶光学素子。
  6. 第1の光源から出射される第1の光束を、第1の記録媒体に集光させる第1の対物レンズと、
    第2の光源から出射される、第2の光束を、第2の記録媒体に集光させる第2の対物レンズと、
    前記第1と第2の光源と、前記第1と第2の対物レンズの間に配置される、請求項1から5のいずれか一項に記載の液晶光学素子と、を備える
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
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