JP4136400B2 - 情報記録再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記録媒体に対し情報の記録再生を行うピックアップを備える情報記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の情報記録再生装置の従来例としては、例えば、「光技術コンタクト、通巻451、2001、Vol.39、P347〜352」に記載されたものがある。この従来例は、ビデオ用大容量光ディスクに用いる光ピックアップを備える情報記録再生装置として構成されており、波長405nmの青紫LD(レーザダイオード)と開口数NA=0.85の対物レンズとを用いて、20〜25ギガバイト(GByte)の記録容量を有するφ120mmサイズの光ディスクに対し情報の記録再生を行う。
【0003】
図5は上記従来例の情報記録再生装置の光学系の構成を示す図であり、LD51から出射した光は、コリメータレンズ52によって平行光にされた後、ビーム成形プリズム53によって放射角分布補正が施され、楕円ビームから概ね円形ビームに成形される。LD51からの出射光の一部は、偏光ビームスプリッタ54で反射され、APC用受光素子55によってモニタされ、発光出力値の制御に利用される。
【0004】
ビームスプリッタ54を透過した光は、1/4波長板56で直線偏光から円偏光に変換された後、2群対物レンズ57により記録媒体58上に集光される。記録媒体58からの戻り光は、偏光ビームスプリッタ54で反射された後、偏光ビームスプリッタ59で2分割される。偏光ビームスプリッタ59で反射された光は、受光素子60に集光されてナイフエッジ法により記録媒体58上の焦点誤差信号検出に用いられ、偏光ビームスプリッタ59を透過した光は、受光素子61に集光されて再生信号および差動プッシュプル方式のトラックエラー誤差信号の検出に用いられる。上記各検出信号は、波長405nmに最適化されたシリコンPINフォトダイオードによって光電変換される。
【0005】
上記図5に示す従来例では、記録媒体58のカバー層の厚さが変化した場合に生じる球面収差を補正するために、エキスパンダレンズ62を対物レンズ57および1/4波長板56間に配置している。このエキスパンダレンズ62を構成する2枚のレンズの間隔を調整することにより、球面収差を補正することができ、例えば図6に示すような球面収差の補正効果が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記記録媒体58には0.1mmのPCシートが接着されており、接着剤を含めた内外周の厚さの変動は3μm程度であり、この収差を補正することになる。しかしながら、上述した光ピックアップに用いられる2群対物レンズは、レンズ単品の肉厚のばらつきや2枚のレンズ間隔のばらつきにより球面収差量が大きくばらついてしまう。通常、この種のレンズでは、現状の部品加工能力から算出すると、レンズ枠のレンズ間隔が10μmばらついた場合、0.04λrmsの球面収差が発生し、また、2群の先玉レンズの肉厚が3μm厚く形成された場合、0.03λrmsの球面収差が発生する。
【0007】
よって、光ピックアップから出射するスポットの球面収差量として、記録媒体58にサーボをかけにいったときに1λrmsレベルの極めて大きな収差が発生してしまう。そのため、フォーカス感度低下や合焦ずれが発生し、サーボが不安定となり、プレビットがリードできない状況やトラックエラー信号が発生しない状況に陥るという、大きな問題を招く。その際、例えば、トラックエラー信号振幅が最大になるようにエキスパンダレンズ62で球面収差補正を行った後、RF信号振幅が最大になるようにエキスパンダレンズ62で合焦ずれ補正を行うように、交互に最適条件に追い込んでいく手法を用いた場合には、情報記録再生装置の初期調整時間が長時間化してしまう。
【0008】
本発明は、効率的に光ピックアップの球面収差補正を行って初期調整時間を短縮し得るとともに、光ピックアップまたはドライブ基板のユニット交換時に調整工程を省略可能な情報記録再生装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の第1発明は、半導体レーザ光源と、高開口率の対物レンズと、球面収差補正素子とを有する光ピックアップを備える情報記録再生装置において、前記光ピックアップにより多層記録媒体より成る情報記録媒体に対し情報の記録再生を行い、前記球面収差補正素子の球面収差補正電圧値を記憶する記憶手段を前記光ピックアップに設けるとともに、不揮発性メモリの記憶内容を読み出すコントローラを少なくとも含むドライブ基板を備え、前記光ピックアップに補正電圧値データを記憶したバーコードを前記記憶手段として設けるとともに前記ドライブ基板に不揮発性メモリを設けておき、前記バーコードから前記補正電圧値データを読み出して前記不揮発性メモリに書き込むようにしたことを特徴とする。
【0010】
第1発明によれば、光ピックアップの構成要素の内で最大の球面収差発生要素である高開口率の対物レンズの球面収差量を干渉計等を用いて事前に測定しておき、その球面収差量を打ち消すように球面収差補正素子を動作させて当該光ピックアップに固有の球面収差をキャンセルする球面収差補正を行った後、球面収差補正素子の球面収差補正電圧値を前記光ピックアップに設けた記憶手段に記憶しておくことにより、サーボ動作が安定化するとともに、記録再生動作時に多層記録媒体より成る情報記録媒体の保護層の厚さのばらつきに関する最適化のみを行えば済むようになり、情報記録再生装置の球面収差補正のための初期調整時間を短縮することが可能になる。さらに、不揮発性メモリの記憶内容を読み出すコントローラを少なくとも含むドライブ基板を備えており、前記光ピックアップに補正電圧値データを記憶したバーコードを前記記憶手段として設けるとともに前記ドライブ基板に不揮発性メモリを設けておき、前記バーコードから前記補正電圧値データを読み出して前記不揮発性メモリに書き込むようにしたため、情報記録再生装置において光ピックアップまたはドライブ基板を交換した場合であっても、光ピックアップ毎にバーコードとして記憶しておいた補正電圧値データを読み出してドライブ基板の不揮発性メモリに格納しておくことにより、最適な状態で情報記録再生装置を動作させることができるようになるとともに、光ピックアップまたはドライブ基板のユニット交換を行う際に調整工程を省略できるようになる。また、前記情報記録媒体は多層記録媒体より成るから、多層記憶媒体のそれぞれの記録層における球面収差補正素子の球面収差補正電圧値を記憶手段に記憶しておくことにより、それぞれの記録層においてサーボ動作を安定化するとともにそれぞれの記録層に関する情報記録再生装置の初期調整時間を短縮することが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明の参考例の情報記録再生装置の主要部の構成を示す図であり、図2は参考例の情報記録再生装置における光ピックアップの球面収差の測定および補正のためのシステム構成を示す図である。なお、本参考例の情報記録再生装置においては、上述した図5に示す従来例の光学系と同様の構成の光学系を用いるものとするが、これに限定されるものではなく、他の構成の光学系を用いることも可能である。
【0020】
参考例の情報記録再生装置は、図1に示すように、光ピックアップ1と、ドライブ基板2とを具備して成る。光ピックアップ1は、上述した図5に示す従来例と同様の構成の光学系(ここでは図示せず)を備える他、LDドライバ3と、エキスパンダレンズを駆動するエキスパンダアクチュエータ4と、エキスパンダアクチュエータ4の駆動電圧を記憶する記憶手段としての不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリ、以下、ROMと呼ぶ)5と、対物レンズを駆動する対物アクチュエータ6とを具備して成る。ドライブ基板2は、装置全体の制御を行うためのドライブコントローラ7と、ドライブコントローラ7の制御の下で対物アクチュエータ6を駆動する対物アクチュエータドライバ8と、ドライブコントローラ7の制御の下でエキスパンダアクチュエータ4を駆動するレンズドライバ9とを具備して成る。なお、本実施形態では、高開口数の対物レンズとしてNA=0.85の対物レンズ57を用いているが、NA=0.6以上であれば、他の高開口数の対物レンズを用いてもよい。
【0021】
参考例の情報記録再生装置は、後述するようにして球面収差の測定およびそれに対応する球面収差補正電圧値の記憶を済ませた光ピックアップ1を複数個用意しておき、それらの中から任意の光ピックアップ1を選択してドライブ基板2に接続することによりユニット交換可能に構成するものとする。光ピックアップ1およびドライブ基板2の接続状態において電源を投入すると、ドライブ基板2に設けられたドライブコントローラ7は、光ピックアップ1に設けられたROM5に記憶されている球面収差補正電圧値を読みに行き、読み取った球面収差補正電圧値をエキスパンダレンズの駆動電圧に加算した後にエキスパンダアクチュエータ4を動作させるような指令をレンズドライバ9に送出する。なお、ドライブ基板2には、光ピックアップ1の動作に関する多数の機能が内蔵されている。
【0022】
参考例の情報記録再生装置では、光ピックアップの球面収差の測定および補正を行う際には、図2に示すシステムを使用するものとする。図2に示すシステムでは、光ピックアップ1から出射した開口率NA=0.85の集光スポットを、情報記録媒体の保護層と同様の透過性を有する厚さ0.1mm±0.1μmのカバーガラス(図示せず)を介して、チルトを保証しながら、顕微鏡の対物レンズ10に入射させる。この場合、顕微鏡の対物レンズ10としては開口率NA=0.9以上のものを用いるものとし、本参考例では開口率NA=0.95のものを用いている。
【0023】
顕微鏡の対物レンズ10に入射した光束は、顕微鏡の対物レンズ10がコリメータとして機能するため、平行光束に変換される。この平行光束を干渉計11に入射させる。干渉計11としては、380nm〜450nmの帯域での平行光束の波面を測定し得る干渉計を用いるものとし、本参考例では、「米国Sextant Labs,lnc.から発売されているレーザ干渉システム」を使用している。この干渉計11は、干渉計コントローラ12の制御の下で、ピエゾ素子を動作させたり、アライメントを行ったりする。
【0024】
次に、本参考例における光ピックアップの球面収差の測定および補正について図3および図5に基づいて説明する。図3は参考例の情報記録再生装置における光ピックアップの球面収差の測定および補正のための制御プログラムを示すフローチャートである。光ピックアップを図2のように設置した後、まず、ステップ31では、LD(図5のLD51)をONにすることにより、対物レンズ(図5の対物レンズ57)の出射光量が1mw程度になるようにLDから光束を出射させる。このLDのON指令は、ドライブコントローラ7から光ピックアップ1のLDドライバ3に送出するものとする。次のステップ32では、エキスパンダアクチュエータ4の駆動電圧をニュートラル(例えば0ボルト)に設定する。この駆動電圧の設定指令は、ドライブコントローラ7からレンズドライバ9に送出するものとする。
【0025】
次のステップ33では、干渉計アライメントを行う。この干渉計アライメントは、まず、ドライブコントローラ7から干渉計コントローラ12に送出されるモード切替指令に基づき光学アライメントモードヘの切替動作を行い、次に、ドライブコントローラ7から光ピックアップを移動させるための図示しない3軸自動ステージに送出される駆動指令に基づき、干渉計コントローラ12におけるアライメント出力残差が最小となるように、X,Y,Zテーブルを移動させることにより行う。このステップ33の実行により、干渉縞出しが完了する。
【0026】
次のステップ34では、光ピックアップの球面収差SAを測定する。この球面収差測定は、ドライブコントローラ7から干渉計コントローラ12に送出される収差測定指令に基づき実施するものとする。次のステップ35では、球面収差SAが±0.05λ(絶対値で表わした場合、0.0035λrms)の範囲内に入っているか否かを判定する。この判定は、ドライブコントローラ7が干渉計コントローラ12から当該データを読み出すことに行うものとする。
【0027】
上記ステップ35の判定において、NO(SAは上記範囲外)であれば、予め求めて記憶しておいたエキスパンダレンズの移動量とそれに対応する駆動電圧のデータおよびエキスパンダレンズの移動量(またはそれに対応する駆動電圧)と球面収差との関係を示すデータ(その一例を図3のステップ35中に併記して示す)に基づき、当該球面収差を打ち消すためのエキスパンダレンズの補正電圧値を算出する。例えば、+0.08λrmsの球面収差がある場合、その球面収差を打ち消すための補正電圧値は1.5Vと算出される。この補正電圧値を用いて、次のステップ37でエキスパンダレンズの駆動電圧を変更する。この駆動電圧の変更は、ドライブコントローラ7が上記補正電圧値をレンズドライバ9に指令することにより行うものとし、それによりレンズドライバ9からのエキスパンダアクチュエータ4に対する指令電圧が変更されることになる。なお、上記ステップ35の判定がYES(SAは上記範囲内)であれば、上記補正が不要であるため、制御を直ちに後述するステップ38に進める。
【0028】
上記ステップ37の実行後に制御が戻るステップ33では、再び光学アライメントモードに戻り、アライメントの微調整を行った後、ステップ34で球面収差を測定してから、ステップ35で上記球面収差量の判定を行う。以下、ステップ35の判定がYESになるまで上記ステップ33−34−35のNO−36−37−33のループを繰り返すことにより球面収差の測定およびそれに対応するエキスパンダレンズの駆動電圧の補正を行う。
【0029】
上記補正の結果、球面収差SAが±0.05λ(絶対値で表わした場合、0.0035λrms)の範囲内となったとき、制御をステップ38に進める。ステップ38では、上述のようにして確定したエキスパンダレンズの駆動電圧の光ピックアップ1のROM5への書き込みを行う。この駆動電圧の書き込みは、ドライブコントローラ7からの指令により行うものとする。そして、次のステップ39では、ドライブコントローラ7からLDをOFFする指令を光ピックアップ1のLDドライバ3に出して、制御を終了する。
【0030】
参考例によれば、光ピックアップ1の構成要素の内で最大の球面収差発生要素である高開口率(NA=0.85)の対物レンズ57の部品精度や組み付け精度のばらつきに起因する球面収差のばらつきを除去するため、対物レンズ57の球面収差量を干渉計11等を用いて事前に測定しておき、その球面収差量を打ち消すようにエキスパンダレンズ62を動作させてその光ピックアップに固有の球面収差をキャンセルする球面収差補正を行った後、エキスパンダレンズ62の駆動電圧の補正電圧値(球面収差補正電圧値)を光ピックアップ1に設けたROM5に記憶しておき、光ピックアップ1とドライブ基板2との組付時にROM5に記憶された補正電圧値を読み出してエキスパンダレンズ62の駆動電圧を補正することにより光ピックアップ毎の球面収差補正を行うから、情報記録媒体の挿入時にサーボ動作が不安定になることはなく、信号の読み出しを確実に行うことができる。また、情報記録媒体の保護層の厚さのばらつきに関する最適化のみを記録再生動作時に行えば済むようになるので、情報記録再生装置の球面収差補正のための初期処理時間を大幅に短縮することが可能になる。
【0031】
また、ドライブ基板側にROMを設けて光ピックアップ側に球面収差補正電圧値の記憶手段であるROM等を設けない構成を採用した場合には、保守部品である光ピックアップ1、ドライブ基板2の何れか一方を交換する毎に、情報記録再生装置全体として球面収差を測定し、その球面収差に対する球面収差補正電圧値を求めてそれにより補正を行う必要があるが、本参考例によれば、保守部品として複数の光ピックアップ1および複数のドライブ基板2を用意しておいてユニット交換を行うシステム構成とした場合、光ピックアップ毎に球面収差補正を行うための球面収差補正電圧値が記憶されているので、保守等によりドライブ基板2の交換や光ピックアップ1の交換を行う場合であっても、光ピックアップ毎に記憶された球面収差補正電圧値を何れのドライブ基板2でも直ちに読み出すことが可能であることから、球面収差補正のための一連の調整工程を行うことなく情報記録再生装置を最適な状態で動作させることが可能になる。
【0032】
なお、上記参考例では、球面収差補正電圧値をROMに記憶するようにしたが、これに限定されるものではなく、変形または変更することが可能である。例えば、光ピックアップに補正電圧値データを記憶したバーコードを設けるとともにドライブ基板にROMを設けておき、光ピックアップをドライブ基板に組み付けるときに光ピックアップ上のバーコードから補正電圧値データを読み出してドライブ基板上のROMに書き込むようにしてもよい。
また、上記参考例では、球面収差補正手段としてエキスパンダレンズを使用したが、これに限定されるものではなく、他の手段を用いることが可能である。例えば、「ODS2001(22-25 Apri1 2001 La Fonda Hotel Sante Fe, New Mexico)P103−105 」に記載されている液晶素子により球面収差補正を行う手法を用いてもよい。その場合、液晶ドライバの補正電圧値を上記と同様にROM等の記憶手段に記憶するようにしてもよい。
【0033】
図4は本発明の第1実施形態の情報記録再生装置の主要部の構成を説明するための図であり、(a)は第1実施形態の情報記録再生装置で使用する多層情報記録媒体の構成を示す断面図であり、(b)は第1実施形態の情報記録再生装置において光ピックアップの球面収差の測定に使用する顕微鏡対物レンズを例示する斜視図であり、(c)は第1実施形態の情報記録再生装置における多層情報記録媒体の各層に対する球面収差補正電圧値を例示する図である。
【0034】
本実施形態の情報記録再生装置は、情報記録媒体として多層情報記録媒体を使用するシステム構成を採用している。なお、多層情報記録媒体の各記録層に対しそれぞれ球面収差補正を行う従来技術としては、例えば特開平10−269611号公報に記載されたものがある。
【0035】
本実施形態の情報記録再生装置で使用する多層情報記録媒体は、図4(a)に示すように、入射側に厚さ100μmのディスク保護層があり、そのディスク保護層の図示上端部に記録層の第1層が存在する。ディスク保護層の上部には厚さ30μmのポリカーボート製のスベーサ層が3層重ねて形成され、各スペーサ層の間にはそれぞれ、記録層の第2層、第3層、第4層が形成されている。
【0036】
本実施形態の情報記録再生装置で使用する頗微鏡対物レンズ10の4個の対物レンズには、図4(b)に示すように、100μmのカバーガラス13A、130μmのカバーガラス13B、160μmのカバーガラス13Cおよび190μmのカバーガラス13Dがそれぞれ固定されており、各カバーガラスはそれそれ、上記多層情報記録媒体の記録層の第1層〜第4層の中央値となる厚さに対応している。
【0037】
上記顕微鏡対物レンズ10は、顕微鏡レボルバに取り付けられているので、自動的に回転送りすることにより、それぞれのカバーガラスにおける球面収差を測定して対応する球面収差補正電圧値を求めて光ピックアップ1のROM5に書き込むことができる。ROM5に書き込むデータは例えば図4(c)に示すようなものであり、記録層番号と球面収差補正電圧値とが関連付けて書き込まれることになる。このような各記録層の球面収差補正電圧値の書き込みは、カバーガラスを交換する毎に上述した図3の制御プログラムを実行し、図3の制御プログラムを合計4回実行することにより実現することができる。なお、本実施形態では、光ピックアップに補正電圧値データを記憶したバーコードを設けるとともにドライブ基板にROMを設けておき、光ピックアップをドライブ基板に組み付けるときに光ピックアップ上のバーコードから補正電圧値データを読み出してドライブ基板上のROMに書き込むようにしてもよい。
【0038】
以上のようにして球面収差補正電圧値を記憶したROM5の記憶内容は、光ピックアップ1をドライブ基板2に接続した後に、ドライブコントローラ7により記録層毎に読み出されるので、所望の記録層へのアクセス時には、上記参考例と同様にして当該球面収差補正電圧値を反映させた駆動電圧でエキスパンダレンズ62が駆動されることになる。
【0039】
本実施形態によれば、多層情報記録媒体を使用する構成の情報記録再生装置において、光ピックアップの対物レンズの球面収差を考慮して各記録層における最適な球面収差補正電圧値を予め光ピックアップ上のROMに記憶しておくから、ドライブ基板接続後の初回動作において、それぞれの記録層におけるサーボ動作の安定性を図ることができるとともに、それぞれの記録層における最適化時間(球面収差補正のための初期処理時間)を大幅に短縮することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例の情報記録再生装置の主要部の構成を示す図である。
【図2】 参考例の情報記録再生装置における光ピックアップの球面収差の測定および補正のためのシステム構成を示す図である。
【図3】 参考例の情報記録再生装置における光ピックアップの球面収差の測定および補正のための制御プログラムを示すフローチャートである。
【図4】 (a)は第1実施形態の情報記録再生装置で使用する多層情報記録媒体の構成を示す断面図であり、(b)は第1実施形態の情報記録再生装置において光ピックアップの球面収差の測定に使用する顕微鏡対物レンズを例示する斜視図であり、(c)は第1実施形態の情報記録再生装置における多層情報記録媒体の各層に対する補正電圧値を例示する図である。
【図5】 本発明の参考例および第1実施形態ならびに従来例の情報記録再生装置の光学系の構成を示す図である。
【図6】 図5の構成におけるエキスパンダレンズによる球面収差の補正効果を説明するための図である。
【符号の説明】
1 光ピックアップ
2 ドライブ基板
3 LDドライバ
4 エキスパンダアクチュエータ
5 不揮発性メモリ(ROM)
6 対物アクチュエータ
7 ドライブコントローラ
8 対物アクチュエータドライバ
9 レンズドライバ
10 顕微鏡の対物レンズ
11 干渉計
12 干渉計コントローラ
13A,13B,13C,13D カバーガラス
51 LD
57 高開口数の対物レンズ
58 情報記録媒体
62 エキスパンダレンズ

Claims (1)

  1. 半導体レーザ光源と、高開口率の対物レンズと、球面収差補正素子とを有する光ピックアップを備える情報記録再生装置において、
    前記光ピックアップにより多層記録媒体より成る情報記録媒体に対し情報の記録再生を行い、前記球面収差補正素子の球面収差補正電圧値を記憶する記憶手段を前記光ピックアップに設けるとともに、不揮発性メモリの記憶内容を読み出すコントローラを少なくとも含むドライブ基板を備え、
    前記光ピックアップに補正電圧値データを記憶したバーコードを前記記憶手段として設けるとともに前記ドライブ基板に前記不揮発性メモリを設けておき、前記バーコードから前記補正電圧値データを読み出して前記不揮発性メモリに書き込むようにしたことを特徴とする情報記録再生装置。
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