JP4276516B2 - 多層光記録媒体および光ピックアップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、多層の記録層を有する多層光記録媒体およびこの多層光記録媒体を記録、再生するための光ピックアップ装置に関するものである。
ディジタルバーサタイルディスク(DVD)などの光記録媒体では、記録層を2層とすることにより、高記録密度化、高容量化を実現している。また、光記録媒体の更なる高容量化のために、高開口数の光学系および短波長の光源を用いて、3層、4層の記録層を持つ多層光ディスクも考えられている。これら数層の記録層をもつ光ディスクにおいては、記録層と記録層との間にはスペーサ領域が形成され、各記録層にはその全面に半透明の反射膜が形成されている。
一方、昨今、光記録媒体のさらなる高記録密度化、高容量化を実現するべく、10層程度〜100層程度の記録層をもつ次世代の光記録媒体としての三次元多層光メモリの基本技術の開発が行われている。この三次元多層光メモリの記録層には反射膜を持たないフォトポリマーが用いられている。
この従来の多層光メモリにおいては、記録再生光の透過損失を最大限に減少させるために、各記録層に反射膜を設けない構造を採用しており、このため各記録層の反射率は記録ピックアップ側から見て同一になる。また、この光メモリにおいては、球面収差の影響を可能な限り抑えるために、各記録層間に形成される中間層(スペース領域)の厚み、すなわち層間隔を極めて小さく抑えている。
従来の光メモリにおいては、各記録層に反射膜を持たないために、記録再生装置側においてフォーカスサーボの引き込みが困難であるという問題が一例としてある。また、各記録層に反射膜が形成されていない上に各記録層の層間隔が小さいために、フォーカスエラー信号が各層間で分離できず、層間を移動する層間ジャンプ(フォーカスジャンプ)が困難であるという問題が一例としてある。このように、従来技術では、フォーカスサーボの引き込みや各層間の移動制御などは将来の課題とされている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、各記録層へのフォーカスの引き込みが容易でかつ所望の記録層へダイレクトなアクセスが容易である多層光記録媒体を提供することを目的とする。
また、本発明は、本発明にかかる多層光記録媒体に対するフォーカスサーボの引き込みを適格になし得、さらにその記録再生時にフォーカスサーボおよびトラッキングサーボを維持することができる光ピックアップ層装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、フォーカスサーボの引き込みが不可能な反射率を有し情報が記録される記録層形成部を有する記録層が複数積層された多層光記録媒体において、各記録層の一部に、フォーカスサーボの引き込みが可能であって、前記記録層形成部よりも高い反射率を有する反射膜形成部を形成した多層光記録媒体であって、前記各記録層の反射膜形成部は、それぞれ異なる位置に配置されかつ他の前記記録層のいずれの反射膜形成部とも重なり合わない領域を有することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、情報が記録される記録層形成部を有する記録層が複数積層された多層光記録媒体において、各記録層の一部に、記録層形成部よりも高い反射率を有する反射膜形成部を形成するとともに、連続して隣接する複数の記録層を1グループとして各記録層を複数のグループに分割し、同一グループに属する複数の記録層の反射膜形成部が同じ位置に配設され、かつ異なるグループに属する反射膜形成部が異なる位置に配設されるようにすることを特徴とする。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる多層光記録媒体、光ピックアップ装置の好適な実施の形態および実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明の多層光記録媒体の概略と特徴を実施の形態として説明し、その後に多層記録媒体、該多層記録媒体の製造方法および光ピックアップ装置に関する実施例を説明する。
[実施の形態]
図1は、本発明にかかる多層光記録媒体(以下光メディアという)の実施の形態の概念的構成を示す図である。この光メディアにおいては、透明基板1上に、多数の記録再生層(以下単に記録層という)L1,L2,L3,…,Lnが形成されている。第1記録層をL1、第2記録層をL2、…、第n記録層をLnとする。光メディアの各記録層L1〜Lnの一部には、フォーカスサーボの引き込みが十分可能な程度の反射率を有する、円形、長方形などの形状を呈する反射膜形成部W1,W2,W3,…,Wnが形成されている。フォーカスサーボの引き込みとは、フォーカスエラー信号に基づいてフォーカスサーボがかかっていない状態からフォーカスサーボがかかっている状態にする動作をいう。
反射膜形成部W1〜Wnは、各記録層L1〜Lnに少なくとも1箇所に(複数箇所も可能)備えられている。この場合、記録層L1〜Lnに平行な方向にX,Y軸を設定した場合、各反射膜形成部W1〜Wnは、光ピックアップから見て他の記録層の反射膜形成部と重ならないようなX,Y位置に配置されている。すなわち、各記録層L1〜Lnの反射膜形成部W1〜Wnは、それぞれ異なるX,Y位置に配置されている。
光メディアには、基準位置を特定するためのマーキングや切欠き(図示せず)などが設けられており、各反射膜形成部W1〜Wnは、例えば、光メディアの所定の基準位置から予め設定された所定の規則に従って配置されている。したがって、光ピックアップ側では、上記マーキングや切欠きなどを認識して基準位置を特定した後、基準位置から上記所定の規則に従って定まるX、Y方向に所定の量だけ光ピックアップを移動させれば、所望の
記録層の反射膜形成部W1〜Wnに対応する位置に光ピックアップを到達することができる。
図2は、光ピックアップの対物レンズを、第3記録層L3に反射膜形成部W3が存在するX,Y方向の位置Aに配置して、対物レンズを図1の光メディアに対して遠い位置から光メディアに近づくように移動させたときのフォーカスエラー信号の波形を示している。また、図3は、光ピックアップの対物レンズを、第2記録層L2に反射膜形成部W2が存在する位置Bに配置して、対物レンズを図1の光メディアに対して遠い位置から光メディアに近づくように移動させたときのフォーカスエラー信号の波形を示している。
この場合、光ピックアップは、第1記録層L1側に配設されている。また、フォーカスエラー信号は、基本的に、対物レンズの焦点が記録面に合っている合焦状態のときにゼロレベル(正確には、この場合、極大点から極小点へのゼロクロス点)を示し、この合焦点である極大点から極小点へのゼロレベルを中心としてS字カーブを描く。そして、1つのS字カーブにおける極大点から極小点までの範囲が、概ね、フォーカスサーボをかける、すなわちフォーカスサーボループをクローズとする領域である。
位置Aにおいては、第3記録層L3に反射膜形成部W3が存在しているので、図2に示すフォーカスエラー信号においては、対物レンズの焦点位置が第3記録層L3の近傍に位置しているときに、その信号レベルおよびレベル変化が大きくなる。また、位置Bにおいては、第2記録層L2に反射膜形成部W2が存在しているので、図3に示すフォーカスエラー信号においては、対物レンズの焦点位置が第2記録層L2の近傍に位置しているときに、その信号レベルが大きくなる。
従って、信号レベル変化が大きなS字部分を利用すれば、DVDやCDなどで用いられている既存の技術を用いて、各記録層L1〜Lnでのフォーカスサーボの引き込みを簡便に実行させることができる。すなわち、或る記録層に移動する場合は、フォーカスサーボを一旦はずし、移動先の記録層の反射膜形成部を有する位置までフォーカスを移動し、目標とする記録層において発生すると推定される球面収差補正などを行った後、移動先の記録層にフォーカスサーボをかけるような処理を実行する。因みに、図2,図3において、反射膜形成部W3が存在しない他の記録層に対物レンズの焦点位置が位置したときのフォーカスエラー信号は、そのレベル変化が極めて小さく、この部分を用いたフォーカスサーボの引き込みは実際上不可能である。
図4は光メディアの他の実施の形態を示すものである。図4に示す光メディアは、隣接する各記録層L1〜Lnの反射膜形成部W1〜Wnを光ピックアップ側から見て一部領域が重なるように配置している。例えば、第1記録層L1の反射膜形成部W1と第2記録層L2の反射膜形成部W2とは領域D12で重なり合い、第2記録層L2の反射膜形成部W2と第3記録層L3の反射膜形成部W3とは領域D23で重なり合い、第3記録層L3の反射膜形成部W3と第4記録層L4の反射膜形成部W4とは領域D34で重なり合っている。
図5は、光ピックアップの対物レンズを、第3記録層L3に反射膜形成部W3が存在するX,Y方向の位置Aに配置して、対物レンズを図4の光メディアに対して接近するように移動させたときのフォーカスエラー信号の波形を示している。また、図6は、光ピックアップの対物レンズを、第2記録層L2の反射膜形成部W2と第3記録層L3の反射膜形成部W3とが重なり合う領域D23に対応する位置Bに配置して、対物レンズを図4の光メディアに対して接近させたときのフォーカスエラー信号の波形を示している。
図5に示すように、ピックアップが位置Aに位置しているときは、第3記録層L3のみ
に反射膜形成部W3が存在しているので、先の図2あるいは図3の場合と同様、フォーカスエラー信号は、対物レンズの焦点位置が第3記録層L3の近傍に位置しているときに、その信号レベルおよびレベル変化が大きくなる。したがって、信号レベル変化が大きなS字部分を利用すれば、前記同様、各記録層L1〜Lnでのフォーカスサーボの引き込みを簡便に実行させることができる。
一方、図6に示すように、ピックアップが位置Bに位置しているときは、第3記録層L3の反射膜形成部W3および第4記録層L4の反射膜形成部W4が存在しているので、フォーカスエラー信号には、信号レベル変化が大きなS字部分が連続して2つ発生することになる。すなわち、図4に示す光メディアの場合は、各反射膜形成部W1〜Wnを一部領域が重なるように配置しているので、この重なり部分を利用すれば、各記録層の層間隔が小さくても、フォーカスエラー信号を各層間で分離することができるようになる。したがって、この場合は、第3記録層L3から隣接する第4記録層L4への層間ジャンプを行う際、DVDで用いられている通常のフォーカスジャンプ手順を利用することができる。フォーカスジャンプ手順においては、例えば、フォーカスサーボループのオープン、目的層に移動させるキックパルスの出力、フォーカスエラー信号の監視に基づく目的層への接近の検知、ブレーキパルスの出力、およびフォーカスサーボループのクローズという一連の処理が実行される。
図7は光メディアのさらに他の実施の形態を示すものである。図7に示す光メディアは、反射膜形成部を隣接する複数(数層)の記録層単位にほぼ完全に重ね合わせるようにすることで、フォーカスジャンプ手順をできるだけ多く利用することができるようにしている。この場合、第1記録層L1の反射膜形成部W1、第2記録層L2の反射膜形成部W2および第3記録層L3の反射膜形成部W3はほぼ同じ大きさおよび形状を有し、ほぼ同じX,Y位置に配設されている。また、第4記録層L4の反射膜形成部W4、第5記録層L5の反射膜形成部W5および第6記録層L6の反射膜形成部W6はほぼ同じ大きさおよび形状を有し、ほぼ同じX,Y位置に配設されている。反射膜形成部W1〜W3の配設位置と反射膜形成部W4〜W6の配設位置は異なっている。
すなわち、図7に示す光メディアにおいては、連続して隣接する複数の記録層を1グループとして各記録層を複数のグループに分割し、同一グループに属する複数の記録層の反射膜形成部が同じ位置に配設され、かつ異なるグループに属する反射膜形成部が異なる位置に配設されるようにしている。
図8は、光ピックアップの対物レンズを、反射膜形成部W3〜W6が存在するX,Y方向の位置Aに配置して、対物レンズを図7の光メディアに対して接近するように移動させたときのフォーカスエラー信号の波形を示している。また、図9は、光ピックアップの対物レンズを、反射膜形成部W1〜W3が存在するX,Y方向の位置Bに配置して、対物レンズを図7の光メディアに対して接近するように移動させたときのフォーカスエラー信号の波形を示している。
この図7に示す光メディアにおいては、連続して隣接する複数の記録層単位(1グループ単位)に反射形成膜を重ね合わせるようにしているので、図8,図9に示すように、フォーカスエラー信号には、信号レベル変化が大きなS字部分が複数個(この場合は3個)連続して発生することになる。したがって、この場合は、例えば、第5記録層L5あるいは第6記録層L6への記録,再生を行う場合は、フォーカスを遠方から記録面に接近させる動作を行ってフォーカスを一旦第4記録層L4近傍に位置させた後、フォーカスサーボをクローズし、その後前述のフォーカスジャンプ手順を実行することにより、第4記録層L4から隣接する第5記録層L5さらには第6記録層L6への層間ジャンプを行わせることができる。このように、図7に示す光メディアにおいては、効率の良いフォーカスジャ
ンプ手順を多く利用して各記録層へのアクセスすることができる。なお、各層の一部領域に形成した反射膜形成部W1〜Wnを全ての層に亘って同じX,Y位置に配設し、各記録層への移動は、全てフォーカスジャンプ手順を用いて行うようにしてもよい。さらに、光ディスクの形状としては、長方形型、円形、他の任意の多角形、楕円など任意の形状を採用することができる。
図10〜図16を用いてこの発明の実施例1について説明する。この実施例1では、長方形形状を有するカード型の光メディア10を採用している。
図1は、実施例1の光メディア10の構成を示す図である。この光メディア10では、基板層11と保護層12との間に、多数(この場合は6層)の記録層L1〜L6および中間層13が積層されている。各記録層L1〜L6の一部領域には、所定の大きさの長方形形状を呈しかつ高反射率の反射特性を有する反射膜形成部(以下インデックス部ともいう)W1〜W6が形成されている。各記録層L1〜L6において、反射膜形成部W1〜W6以外の領域は、情報の記録再生が行われる記録膜形成部14である。反射膜形成部W1〜W6は記録層形成部14よりも高い反射率を有している。
この場合、反射膜形成部W1〜W6は、光メディア10の縁部分にタブのように一列に配設されている。また、隣接する各記録層L1〜Lnの反射膜形成部W1〜W6は、光ピックアップ側から見て一部が重なるように配置している。すなわち、この実施例1では、反射膜形成部W1〜W6は、図4に示した実施形態の光メディアと同様の配置方式を採用している。反射膜形成部W1〜W6を光メディア10の縁部分に配設したので、記録層へのアクセスの際に、反射膜形成部W1〜W6の存在が邪魔になることがなくなり、記録層の記録領域を有効に利用することができる。
各インデックス部W1〜W6には、当該インデックス部が何層であるかを示す層識別アドレス情報、記録および/または再生にかかる各種情報(球面収差精密補正情報、ライトストラテジ情報、最適記録再生レーザ出力情報)などが記憶されている。したがって、この記録情報を利用して、記録層の確認、ピックアップの球面収差、フォーカスサーボ目標値の微調整、設定などが可能となる。
・球面収差精密補正情報
球面収差の補正を行う際には、目標記録層を決定した時点で、ピックアップ装置側のメモリに予め記憶されている補正値を用いてビームエキスパンダや液晶素子などの収差補正装置を駆動するが、光メディアの製造ばらつきなどによって目標記録層までのカバー層厚みが異なってしまう場合がある。そこで、各光メディア毎の球面収差精密補正情報をインデックス部に記録しておき、球面収差補正の際にこの球面収差精密補正情報を用いた補正を行えば、精密な球面収差補正を行うことができる。
・層識別アドレス情報
ピックアップを光メディアにおけるインデックス部W1〜W6が存在する位置に移動した後、フォーカスサーボをかけるための動作制御を実行すれば、必ず所要の記録層にフォーカスサーボをかけることができるが、振動や何らかの外乱によって所要の層にフォーカスサーボがかけられない場合がある。そのような場合は、インデックス部W1〜W6に記録された層識別アドレス情報を利用して、現在の層が所要の記録層であるか否かを確認することができる。
・最適記録再生レーザ出力情報
本光メディア10は多層構造であるため、各々の記録層で最適な記録、再生に必要なレ
ーザ出力が異なる場合がある。これは、製造ばらつきによって各層の記録感度が異なることよっても発生するし、ピックアップ側から見て奥側の層と手前側の層でのレーザ光の透過率差が異なることによっても発生する。そこで、各層毎の最適な記録、再生レーザ出力を示す最適記録再生レーザ出力情報をインデックス部W1〜W6に記録しておき、記録再生時にインデックス部W1〜W6に記録された各層毎の最適記録再生レーザ出力情報に基づきレーザのパワー制御を各層毎に行うことによって、各記録層で高精度の記録再生をなし得るようにする。
・ライトストラテジ情報
光記録(特に相変化媒体や色素媒体を用いる場合)では、熱による記録マークの歪みを低減し、ジッタの低減を図るために、ライトストラテジというマルチパルス変調を行って記録マークの熱分布制御を行う。マルチパルス変調パターン(ライトストラテジ情報)は、光メディアの感度や記録パワーに応じて異なるため、各層毎にライトストラテジ情報を持つ必要がある。すなわち、記録時にインデックス部W1〜W6に記録された各層毎のライトストラテジ情報に基づきレーザのマルチパルス変調制御を各層毎に行うことによって、各記録層で高精度のマーク記録をなし得るようにする。
上記層識別アドレス情報、最適記録再生レーザ出力情報、ライトストラテジ情報は、各層固有の情報であるため、各層ごとに固有のスタンパや各層ごとに固有のマーク形成が必要となる。
また、上記球面収差精密補正情報として、インデックス部に何の情報を持たないマークあるいはピットを形成し、光ピックアップ側でこのピットを再生してその振幅情報やエラーレート、ジッタなどを測定し、この測定結果に基づき球面収差精密補正情報としての評価情報を作成し、この評価情報を用いて球面収差の精密な補正を行うようにしてもよい。この場合は、この球面収差精密補正情報は各記録層で特有な情報でなくなるので、予めスタンパなどに形成したものを用いて各層同一のマークあるいはピットを形成すればよい。また、上記球面収差精密補正情報の評価情報を作成するために、上記インデックス部に記録された上記層識別アドレス情報、ライトストラテジ情報、最適記録再生レーザ出力情報を再生し、その振幅情報やエラーレート、ジッタなどを測定して上記評価情報を作成するようにしてもよい。
図11は、記録再生装置におけるカード型光メディア10の保持駆動機構を示すものである。図11に示すメディア保持駆動機構は、X−Y駆動テーブル方式を採用しており、装置本体に固定される一対の枠体20A,20Bにボールネジ22が軸支されるとともにガイド棒21が固定されている。ボールネジ22の一端には、ステップモータ23の回転軸が連結されている。ボールネジ22には一方のカードホルダ24Aが螺合されており、ガイド棒21には他方のカードホルダ24Bが挿通されている。カードホルダ24A,24Bは、カード型光メディア10を支持する。
一方、装置本体に固定される一対の支持体25A,25B間には、ボールネジ26が軸支されるとともに、ガイド棒27が固定されている。ボールネジ26の一端には、ステップモータ28の回転軸が連結されている。ボールネジ26とガイド棒27との間にはピックアップ保持部29が設けられている。ピックアップ保持部29は、光ピックアップ30を支持している。
このメディア保持駆動機構によれば、ステップモータ23を回転させれば、カードホルダ24A,24Bによって支持されたカード型光メディア10がX方向に移動する。また、ステップモータ28を回転させれば、光ピックアップ30がY方向に移動する。
図12は、カード型光メディア10を記録再生する記録再生装置の全体構成を示すブロック図である。この記録再生装置は、光ピックアップ30と、光ピックアップ30をY方向に駆動するピックアップ駆動部31と、光ピックアップ30のY方向の位置を検出し、その検出信号をコントローラ40に入力するピックアップ位置検出回路32と、コントローラ40からの指令に従って光ピックアップ30のY方向への移動をサーボ制御するスライダーサーボ回路33とを備えている。図11におけるステップモータ28、ボールネジ26、ガイド棒27およびピックアップ保持部29などがピックアップ駆動部31に対応している。
また、記録再生装置は、カード型光メディア10をX方向に駆動するメディア駆動部34と、カード型光メディア10のX方向の位置を検出する位置センサ35と、位置センサ35の検出出力に基づきカード型光メディア10のX方向の位置を検出し、検出信号をコントローラ40に入力するメディア位置検出回路36と、コントローラ40からの指令に従ってカード型光メディア10のX方向への移動をサーボ制御するメディア移動サーボ回路37とを備えている。図11におけるステップモータ23、ボールネジ22、ガイド棒21などがメディア駆動部34に対応している。
光ピックアップ30は、レーザダイオード(LD)などの光源41、球面収差補正部42、対物レンズ駆動部43、信号検出部44などを備えている。対物レンズ駆動部43は、対物レンズ48をその光軸方向に移動させるためのフォーカスアクチュエータと、対物レンズ48をトラッキング方向に移動させるトラッキングアクチュエータとを備えている。
図13は、光ピックアップ30内の光学系の構成の一例を示すものである。図13に示すように、光ピックアップ30は、記録、再生のための光ビームを出力する光源41と、光源41から出力される光ビームを球面収差補正レンズ42側へ出力するとともに、光メディア10側からの戻り光をディテクタ44側へ出力する偏光ビームスプリッタ45と、光源41から出力される光ビームの球面収差を補正する光軸方向に移動可能な球面収差補正レンズ42(図12の球面収差補正部42に対応)と、球面収差補正レンズ42から出射された光ビームを90度偏向する立ち上げプリズム46と、1/4波長板47と、入射された光ビームを光メディア10に集光させる対物レンズ48と、ビームスプリッタ45から出力される光メディア10側からの戻り光を集光する集光レンズ49と、ピンホール50と、光メディア10からの戻り光を受光する、例えば周知の4分割ディテクタなどのディテクタ44(図12の信号検出部44に対応)とを備えている。
また、記録再生装置は、フォーカスサーボ回路51、トラッキングサーボ回路52、LDパワー調整回路53、球面収差補正回路54、再生信号検出処理回路(請求の範囲の復調手段に対応)55、メモリ56、操作部57、表示部58およびコントローラ(請求の範囲の制御手段に対応)40を備えている。
メモリ56には、光メディア10の各記録層のカバー層厚みに対応した球面収差補正値が予め格納されている。カバー層厚みとは、対物レンズ48側の光メディア10の表面から目的の記録層までの距離のことをいう。すなわち、メモリ56には、カバー層厚みに対応した球面収差補正値が各記録層毎に格納されている。操作部57は、記録再生のための各種操作を実行させるためボタンなどを有している。表示部58には、各種の情報が表示される。
再生信号検出処理回路55は、信号検出部(ディテクタ)44から出力される戻り光の検出信号に基づき、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を生成するとともに、記録情報を復調再生し再生信号として出力する。また、再生信号検出処理回路55は、
光メディア10のインデックス部W1〜W6に光ビームを照射したときの信号検出部44の検出信号に基づき、前述の球面収差精密補正情報、層識別アドレス情報、ライトストラテジ情報、最適記録再生レーザ出力情報を解読する。これらフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、再生信号、球面収差精密補正情報、層識別アドレス情報、ライトストラテジ情報、最適記録再生レーザ出力情報などは、コントローラ40に入力される。
コントローラ40は、ピックアップ位置検出回路32の検出出力をフィードバック情報として用いてスライダーサーボ回路33を駆動制御することで、光ピックアップ30をY方向へ移動制御するとともに、メディア位置検出回路36の検出出力をフィードバック情報として用いてメディア移動サーボ回路37を駆動制御することで、光メディア10をX方向へ移動制御することで、光メディア10に対する光ピックアップ30のX−Y方向の相対位置を制御する。また、コントローラ40は、フォーカスエラー信号をフォーカスサーボ回路51に出力し、トラッキングエラー信号をトラッキングサーボ回路52に出力し、インデックス部から得た最適記録再生レーザ出力情報およびライトストラテジ情報をLDパワー調整回路53に出力する。さらに、コントローラ40は、メモリ56に記憶された球面収差補正値およびインデックス部から得た球面収差精密補正情報を球面収差補正回路54に出力する。また、コントローラ40は、記録再生などにかかる各種制御を実行する。
フォーカスサーボ回路51は、コントローラ40から入力されるフォーカスエラー信号に基づいて対物レンズ駆動部43のフォーカスアクチュエータをサーボ制御するフォーカスサーボを実行する。対物レンズ駆動部43のフォーカスアクチュエータは、フォーカスサーボ回路51から出力されるフォーカスサーボ信号のレベル及び極性に応じて対物レンズ48を光メディア10の表面に垂直な方向に変位させる。
また、フォーカスサーボ回路51は、インデックス部W1〜W6での情報読み取りが終了して、インデックス部W1〜W6から記録膜形成部14に移動し記録再生を行うときに、フォーカスサーボのゲインを高い値に変化させることによりフォーカスサーボが外れないような制御を行う。これにより、反射率が低い記録膜形成部14でもフォーカスサーボを維持することができる。なお、フォーカスサーボゲインの切替え指示は、コントローラ40から入力される。フォーカスサーボ回路51および対物レンズ駆動部43のフォーカスアクチュエータが請求の範囲のフォーカスサーボ手段に対応する。
トラッキングサーボ回路52は、コントローラ40から入力されるトラッキングエラー信号に基づいて対物レンズ駆動部43のトラッキングアクチュエータをサーボ制御するトラッキングサーボを実行する。対物レンズ駆動部43のトラッキングアクチュエータは、トラッキングサーボ回路52から出力されるトラッキングサーボ信号のレベル及び極性に応じて対物レンズを当該トラックに追従させるよう光メディア10上での光ビームの照射位置を変位させる。
また、トラッキングサーボ回路52は、インデックス部W1〜W6での情報読み取りが終了して、インデックス部W1〜W6から記録膜形成部14に移動し記録再生を行うときに、トラッキングサーボのゲインを高い値に変化させることによりトラッキングサーボが外れないような制御を行う。これにより、反射率が低い記録膜形成部14でもトラッキングサーボを維持することができる。なお、トラッキングサーボゲインの切替え指示は、コントローラ40から入力される。トラッキングサーボ回路52および対物レンズ駆動部43のトラッキングアクチュエータが請求の範囲のトラッキングサーボ手段に対応する。
LDパワー調整回路53は、コントローラ40から入力された最適記録再生レーザ出力情報およびライトストラテジ情報に基づいて光源41のパワーおよびライトストラテジを
制御する。
球面収差補正回路54は、コントローラ40から入力された球面収差補正値および球面収差精密補正情報に基づいて球面収差補正部42(球面収差補正レンズ42)を制御する。図13に示した球面収差補正レンズ42は、対物レンズ48に対する相対位置を光軸方向に変化させて光ビームの対物レンズ48への入射光束の発散度または集束度を変化させることにより球面収差を補正するものであり、たとえば、コリメータレンズやエキスパンダレンズなどを挙げることができる。したがって、この場合、球面収差補正回路54は、球面収差補正レンズ42を光軸方向に移動させることによって球面収差を補正する。
球面収差補正部42の他の例としては、液晶素子パネルが挙げられる。液晶分子は、電圧を印加すると液晶分子の向きが変化して屈折率が変化するので、ある領域に電圧を印加した液晶パネルを透過する光は、その領域だけ所定の位相差を持った透過波面となる。この位相差は、印加電圧の大きさによって制御することができる。従って、偏光ビームスプリッタ45を通過した光ビームが有する波面収差を相殺するような位相差が形成されるように液晶素子パネルに電圧を印加することで、球面収差を補正することができる。
つぎに、図14に従って記録再生装置の記録再生時の動作について説明する。コントローラ40は、まず光メディア10の複数の記録層の中から記録再生する記録層を選択する(ステップS101)。つぎに、コントローラ40はメディア移動サーボ回路37およびスライダーサーボ回路33に移動指令を出力して、選択された記録層のインデックス部が存在するX−Y位置に光ピックアップ30が位置するように光メディア10および光ピックアップ30をX−Y方向に相対移動させる(ステップS102)。光メディア10には、基準位置を特定するためのマーキングや切欠き(図示せず)が設けられており、また各インデックス部W1〜M6はこの基準位置からある決まった規則によって記録層上に設置されている。したがって、記録再生装置側では、基準位置から所定の方向に所定距離だけ光ピックアップ30を相対移動すれば、目標とする記録層のインデックス部に光ピックアップ30を到達させることができる。
つぎに、コントローラ40は、選択された記録層カバー層厚みに対応した球面収差補正値をメモリ56から読み出し、読み出した球面収差補正値を球面収差補正回路54に出力する。球面収差補正回路54は入力された球面収差補正値に従って光ピックアップ30の球面収差補正部42を制御することで、目標とする記録層(選択された記録層)までに生じる球面収差を予め補正する(ステップS103)。この補正によってフォーカスサーボを安定的に引き込むことが可能となる。
つぎに、目標記録層のインデックス部に対しフォーカスサーボをかけるための手順を実行する(ステップS104)。この実施例1では、光メディア10の反射膜形成部W1〜W6は、図4に示した実施形態の光メディアと同様の配置方式を採用している。したがって、ある記録層からこの記録層に隣接する記録層への層間ジャンプの際は、前述したフォーカスジャンプ手順を採用し、隣接層への層間ジャンプ以外の場合は、通常のフォーカスサーボをかけるための手順を実行する。具体的には、フォーカスサーボ回路51は、コントローラ40から入力されたフォーカスエラー信号を監視して、この監視に基づいて目標記録層のインデックス部に対しフォーカスサーボをかけるための手順を実行する。
目的記録層のインデックス部へのフォーカスサーボ引き込みが終了すると、コントローラ40はこのインデックス部に予め記録された情報を読み取る。この記録情報としては、前述したように、層識別アドレス情報、球面収差精密補正情報、ライトストラテジ情報、最適記録再生レーザ出力情報などがある。そして、コントローラ40は読み取った記録情報を用いて球面収差補正の微調整、フォーカスサーボの目標値の調整、記録再生レーザ出
力の調整、ライトストラテジパターンの設定などを実行させる(ステップS105)。また、コントローラ40は、読み取った層識別アドレス情報を用いて現在の層が何層であるかを確認することもできる。
このような微調整処理が終了すると、コントローラ40は、光ピックアップ30がインデックス部に対向する状態から記録膜形成部14に対向する状態になるように光ピックアップ30あるいは光メディア10を移動するのであるが、この際にフォーカスサーボゲインおよびトラッキングサーボゲインの切替えを行う(ステップS106)。すなわち、記録膜形成部14はインデックス部W1〜W6に比べ反射率が低いので、光ピックアップ30の信号検出部44での受光量が少なくなって、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボが外れる可能性が高くなる。
そこで、コントローラ40はインデックス部から記録膜形成部14に移動する際に、所定の指令をフォーカスサーボ回路51およびトラッキングサーボ回路52に与えることによって、フォーカスサーボ回路51のフォーカスサーボゲインおよびトラッキングサーボ回路52のトラッキングサーボゲインをインデックス部でのサーボゲインよりも大きな値に設定変更させる(ステップS106)。すなわち、記録膜形成部14でのフォーカスサーボゲインおよびトラッキングサーボゲインをインデックス部W1〜W6での各サーボゲインよりも大きくなるよう各サーボゲインの切替えを行う。このようなサーボゲインの切替え設定により、反射率の低い記録膜形成部14でも、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボが外れることがなくなり、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボを維持させることができる。
このようなサーボゲインの調整が終了すると、コントローラ40は、光ピックアップ30を記録膜形成部14の所要の位置に移動させて、記録再生動作を実行する(ステップS107)。
つぎに、図16にしたがってカード型光メディア10の製造方法の一例について説明する。図16−1に示すように、まず、フォトポリマーなどを材料とする帯状の中間層シート60を準備する。中間層シート60は図10の光メディア10の中間層13となる。前述の層識別アドレス情報、球面収差精密補正情報、ライトストラテジ情報、最適記録再生レーザ出力情報などが記録されたピット形状を有するスタンパ61を用いて、中間層シート60の反射膜形成部を形成する各箇所にピット情報(凹凸)を転写する。
つぎに、図16−2に示すように、中間層シート60に反射形成膜を形成するためのマスク62(例えば金属マスク)を積層する。この場合、マスク62には、反射膜形成部を形成する各箇所に切欠き62aが形成されている。
つぎに、図16−3に示すように、スパッタリングにより中間層シート60上に、アルミニウムなどの金属の反射膜形成部63を蒸着する。
つぎに、図16−4に示すように、反射膜形成部63が蒸着された中間層シート60にフォトクロミック材料などの記録層シート64を貼り付け、貼り付けた記録層シート64を紫外線などで硬化させることにより中間層シート60および記録層シート64を接合する。
つぎに、図16−5に示すように、前工程までに作成された中間層シート60および記録層シート64が張り合わされたシート65を、所要の数だけ重ね合わせる。この際に、例えば、各記録層間で反射膜形成部63が重ならないようにする。勿論、図1、図4、図7において説明した手法を用いて各記録層の反射膜形成部63(W1〜Wn)を配置する
ようにシート65を重ね合わせるようにしてもよい。以上の重ね合わせが終了すると、積層されたシート65を所定の大きさに切断する。
つぎに、所定の大きさに切断された積層シート65を、図16−6に示すように、基板層66(図10の基板層11に対応)と保護層67(図10の保護層12に対応)とで挟んで接合することで、カード型光メディア10が完成する。
このような製造方法によれば、少ない工程数をもってカード型光メディア10を効率よく製造することができる。
以上説明したように実施例1のカード型光メディア10によれば、各記録層L1〜L6に高反射率のインデックス部W1〜W6を設け、各インデックス部W1〜W6は、隣接する記録層のインデックス部W1〜W6を光ピックアップ側から見て一部が重なるように配置しているので、フォーカスサーボの引き込みを簡便に実行させることができるとともに、フォーカスジャンプ手順を利用することができる。また、インデックス部W1〜W6には、層識別アドレス情報、球面収差精密補正情報、ライトストラテジ情報、最適記録再生レーザ出力情報を予め記録することとしているので、記録再生装置側ではこれらの記録情報を用いて球面収差補正の微調整、フォーカスサーボの目標値の調整、記録再生レーザ出力の調整、ライトストラテジパターンの設定、現在の層が何層であるかの確認処理などを実行することができる。
さらに実施例1の記録再生装置によれば、インデックス部から記録膜形成部に移動する際に、フォーカスサーボゲインおよび/またはトラッキングサーボゲインをインデックス部でのサーボゲインよりも大きな値に切り換えるようにしているので、反射率の低い記録膜形成部でも、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボが外れることがなくなり、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボを維持させることができる。さらに、メモリ56にカバー層厚みに対応した球面収差補正値を各記録層毎に格納し、この球面収差補正値を用いて球面収差補正を各記録層毎に行うようにしたので、高精度の球面収差補正を行うことができ、各記録層において高精度の記録再生をなし得る。
また、実施例1の記録再生装置によれば、光メディア10の各記録層でのフォーカスサーボの引き込みを各記録層のインデックス部W1〜Wnを用いて行うようにしているので、光メディア10に対するフォーカスサーボの引き込みを簡単かつ確実に行うことができる。
なお、光メディアの各記録層における厚み誤差が非常に少ない場合は、フォーカスサーボを用いずに、光ピックアップ30の対物レンズアクチュエータ(対物レンズ駆動部)43をフォーカス方向に固定制御して記録再生を行うこともできる。この場合は、図15に示すように、対物レンズ48を駆動する対物レンズ駆動部43に対物レンズ48の光軸方向の位置を検出する位置センサ59を搭載する。目標記録層に対してフォーカスサーボの引き込みを行うための手順は、前述と同様であり、インデックス部を用いて目標記録層に対しフォーカスサーボをかける。そして、目標記録層に対しフォーカスサーボがかかったときの対物レンズの光軸方向の位置を記憶する。インデックス部から記録膜形成部14に光ピックアップを移動して記録再生動作を行う際には、記憶した位置を目標値とし、位置センサを出力をフィードバック情報としたフィードバック制御を行うことで、対物レンズ48の位置を記憶した目標位置に固定されるような制御を行なう。
ところで、上記実施例1では、光メディア10をX方向に移動させ、光ピックアップ30をY方向に移動させるようにしたが、光メディア10を固定とし、光ピックアップ30をX−Y方向に移動可能に構成するようにしてもよい。
つぎに、図17〜図21を用いてこの発明の実施例2について説明する。実施例2では、ディスク形状を有する光メディア70を採用している。
図17は、実施例2の光メディア70の構成を示す図である。光メディア70は、基板層71と保護層72との間に、多数の記録層L1〜Lnおよび中間層73が積層されることによって構成される。各記録層L1〜L6の内周側の領域には、高反射率の反射特性を有する反射膜形成部(インデックス部ともいう)W1〜Wnが円周方向に沿って形成されている。
この場合、反射膜形成部W1〜Wnのさらに内側には、基準位置を特定するためのマーキングが施された位置決め部75が形成されている。各記録層L1〜Lnにおいて、反射膜形成部W1〜Wnが形成された内周側の領域より外側の領域は情報の記録再生が行われる記録膜形成部74である。反射膜形成部W1〜Wnは記録層形成部74よりも高い反射率を有している。反射膜形成部W1〜W6を光メディア70の最内周側に配設したので、各記録層L1〜Lnの記録膜形成部74の記録領域を有効に利用することができる。
各インデックス部W1〜W6には、実施例1と同様、層識別アドレス情報、記録再生に必要な各種信号(球面収差精密補正情報、ライトストラテジ情報、最適記録再生レーザ出力情報)などが記憶されている。したがって、この記録情報を利用して、記録層の確認、ピックアップの球面収差、フォーカスサーボ目標値の微調整、設定などが可能となる。
図18は、記録再生装置におけるディスク型光メディア70の保持駆動機構を示すものである。図18に示すメディア保持駆動機構は、光メディア70を支持する支持台76と、支持台76を回転駆動するスピンドルモータ77と、スピンドルモータの回転位置を検出するためのエンコーダ78と、光メディア70の径方向(トラッキング方向)に駆動される光ピックアップ80とを備えている。
図19は、ディスク型光メディア70を記録再生する記録再生装置の全体構成を示すブロック図である。この記録再生装置は、光ピックアップ80と、光ピックアップ80をトラッキング方向に駆動するピックアップ駆動部81と、光ピックアップ80のトラッキング方向の位置を検出し、その検出信号をコントローラ90に入力するピックアップ位置検出回路82と、コントローラ90からの指令に従って光ピックアップ80のトラッキング方向への移動をサーボ制御するスライダーサーボ回路83とを備えている。
また、この記録再生装置は、エンコーダ78の検出出力に基づき光メディア70の回転位置を検出し、検出信号をコントローラ90に入力するメディア位置検出回路91と、コントローラ90からの指令に従って光メディア70を回転サーボ駆動するメディア移動サーボ回路92とを備えている。
光ピックアップ80は、レーザダイオード(LD)などの光源93、球面収差補正部94、対物レンズ駆動部95、信号検出部96などを備えている。対物レンズ駆動部95は、対物レンズ97をその光軸方向に移動させるためのフォーカスアクチュエータと、対物レンズ97をトラッキング方向に移動させるトラッキングアクチュエータとを備えている。光ピックアップ80は、例えば、先の図13に示したような光学系を備えている。
また、記録再生装置は、フォーカスサーボ回路100、トラッキングサーボ回路101、LDパワー調整回路102、球面収差補正回路103、再生信号検出処理回路104、メモリ105、操作部106、表示部107およびコントローラ90を備えている。
メモリ105には、実施例1と同様、カバー層厚みに対応した球面収差補正値が各記録層毎に格納されている。操作部106は、記録再生のための各種操作を実行させるためボタンなどを有している。表示部107には、各種の情報が表示される。
再生信号検出処理回路104は、信号検出部96から出力される戻り光の検出信号に基づき、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を生成するとともに、記録情報を復調再生し再生信号として出力する。また、再生信号検出処理回路104は、光メディア70のインデックス部W1〜Wnに光ビームを照射したときの信号検出部96の検出信号に基づき、前述の球面収差精密補正情報、層識別アドレス情報、ライトストラテジ情報、最適記録再生レーザ出力情報を取得する。これらフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、再生信号、球面収差精密補正情報、層識別アドレス情報、ライトストラテジ情報、最適記録再生レーザ出力情報などは、コントローラ90に入力される。
コントローラ90は、ピックアップ位置検出回路82の検出出力をフィードバック情報として用いてスライダーサーボ回路83を駆動制御することで、光ピックアップ80をトラッキング方向へ移動制御するとともに、メディア位置検出回路91の検出出力をフィードバック情報として用いてメディア移動サーボ回路92を駆動制御することで、光メディア70を回転駆動することで、光メディア70に対する光ピックアップ80の相対位置を制御する。また、コントローラ90は、フォーカスエラー信号をフォーカスサーボ回路100に出力し、トラッキングエラー信号をトラッキングサーボ回路101に出力し、インデックス部から得た最適記録再生レーザ出力情報およびライトストラテジ情報をLDパワー調整回路102に出力する。さらに、コントローラ90は、メモリ105に記憶された球面収差補正値およびインデックス部から得た球面収差精密補正情報を球面収差補正回路103に出力する。さらに、コントローラ90は、記録再生などにかかる各種制御を実行する。
フォーカスサーボ回路100は、コントローラ90から入力されるフォーカスエラー信号に基づいて対物レンズ駆動部95のフォーカスアクチュエータをサーボ制御するフォーカスサーボを実行する。対物レンズ駆動部95のフォーカスアクチュエータは、フォーカスサーボ回路100から出力されるフォーカスサーボ信号のレベル及び極性に応じて対物レンズ97を光メディア70の表面に垂直な方向に変位させる。
また、フォーカスサーボ回路100は、インデックス部W1〜Wnでの情報読み取りが終了して、インデックス部W1〜Wnから記録膜形成部74に移動し記録再生を行うときに、フォーカスサーボのゲインを高い値に変化させることによってフォーカスサーボが外れないような制御を行う。これにより、反射率が低い記録膜形成部74でもフォーカスサーボを維持することができる。なお、フォーカスサーボゲインの切替え指示は、コントローラ90から入力される。
トラッキングサーボ回路101は、コントローラ90から入力されるトラッキングエラー信号に基づいて対物レンズ駆動部95のトラッキングアクチュエータをサーボ制御するトラッキングサーボを実行する。対物レンズ駆動部95のトラッキングアクチュエータは、トラッキングサーボ回路101から出力されるトラッキングサーボ信号のレベル及び極性に応じて対物レンズ97を当該トラックに追従させるよう光メディア70上での光ビームの照射位置を変位させる。
また、トラッキングサーボ回路101は、インデックス部W1〜Wnでの情報読み取りが終了して、インデックス部W1〜Wnから記録膜形成部74に移動し記録再生を行うときに、トラッキングサーボのゲインを高い値に変化させることによりトラッキングサーボ
が外れないような制御を行う。これにより、反射率が低い記録膜形成部74でもトラッキングサーボを維持することができる。なお、トラッキングサーボゲインの切替え指示は、コントローラ90から入力される。
LDパワー調整回路102は、コントローラ90から入力された最適記録再生レーザ出力情報およびライトストラテジ情報に基づいて光源93のパワーおよびライトストラテジを制御する。球面収差補正回路103は、コントローラ90から入力された球面収差補正値および球面収差精密補正情報に基づいて球面収差補正部94を制御する。
つぎに、図20に従って記録再生装置の記録再生時の動作について説明する。コントローラ90は、まず光メディア70の複数の記録層の中から記録再生する記録層を選択する(ステップS201)。つぎに、コントローラ90はスライダーサーボ回路83に移動指令を出力して、選択された記録層のインデックス部が存在する位置に光ピックアップ80が位置するように光ピックアップ80をトラッキング方向に移動させる。また、コントローラ90はメディア移動サーボ回路92に移動指令を出力して選択された記録層のインデックス部が存在する角度位置に光ピックアップ80が位置するように、光メディア70を所要の角度だけ回転させた後、停止させる。(ステップS202)。なお、光メディア70を所要の角度だけ回転させた後停止させる制御を行う際には、光メディア70の内周側に形成された位置決め部75を認識し、該認識に基づき所要のインデックス部までに至る回転角度を決定する。
つぎに、コントローラ90は、選択された記録層カバー層厚みに対応した球面収差補正値をメモリ105から読み出し、読み出した球面収差補正値を球面収差補正回路103に出力する。球面収差補正回路103は入力された球面収差補正値に従って光ピックアップ80の球面収差補正部94を制御することで、目標とする記録層までに生じる球面収差を予め補正する(ステップS203)。この補正によってフォーカスサーボを安定的に引き込むことが可能となる。
つぎに、フォーカスエラー信号などに基づいて目標記録層のインデックス部に対しフォーカスサーボをかけるための手順を実行する(ステップS204)。目的記録層のインデックス部へのフォーカスサーボ引き込みが終了すると、コントローラ90はこのインデックス部に予め記録された情報を読み取る。この記録情報としては、前述したように、層識別アドレス情報、球面収差精密補正情報、ライトストラテジ情報、最適記録再生レーザ出力情報などがある。そして、コントローラ90は読み取った記録情報を用いて球面収差補正の微調整、フォーカスサーボの目標値の調整、記録再生レーザ出力の調整、ライトストラテジパターンの設定などを実行させる(ステップS205)。また、コントローラ90は、読み取った層識別アドレス情報を用いて現在の層が何層であるかを確認することもできる。
このような微調整処理が終了すると、コントローラ90は、フォーカスサーボゲインおよびトラッキングサーボゲインの切替えを行う(ステップS206)。すなわち、コントローラ40はインデックス部から記録膜形成部74に移動する際に、所定の指令をフォーカスサーボ回路100およびトラッキングサーボ回路101に与えることによって、フォーカスサーボ回路100のフォーカスサーボゲインおよびトラッキングサーボ回路101のトラッキングサーボゲインをインデックス部でのサーボゲインよりも大きな値に設定変更させる(ステップS206)。このようなサーボゲインの切替え設定により、反射率の低い記録膜形成部74でも、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボが外れることがなくなり、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボを維持させることができる。
このようなサーボゲインの調整が終了すると、コントローラ90は、光ピックアップ8
0を記録膜形成部74の所要の位置に移動させて、記録再生動作を実行する(ステップS107)。
つぎに、図21にしたがってディスク型光メディア70の製造方法の一例について説明する。図21−1に示すように、まず、フォトポリマーなどを材料とする円盤状の中間層シート120を準備する。中間層シート120は図17の光メディア70の中間層73となる。前述の層識別アドレス情報、球面収差精密補正情報、ライトストラテジ情報、最適記録再生レーザ出力情報などが記録されたピット形状を有するスタンパ121を用いて、中間層シート120の反射膜形成部を形成する内周側の位置にピット情報(凹凸)を転写する。
つぎに、図21−2に示すように、中間層シート120に反射形成膜を形成するためのマスク62(例えば金属マスク)を積層する。この場合、マスク62には、反射膜形成部を形成する内周側の位置に切欠き孔122aが形成されている。
つぎに、図21−3に示すように、スパッタリングにより中間層シート120上に、アルミニウムなどの金属の反射膜形成部123を蒸着する。
つぎに、図21−4に示すように、反射膜形成部123が蒸着された中間層シート120にフォトクロミック材料などの記録層シート124を貼り付け、貼り付けた記録層シート64を紫外線などで硬化させることにより中間層シート120および記録層シート124を接合する。
つぎに、図21−5に示すように、前工程までに作成された中間層シート120および記録層シート124が張り合わされたシート125を、所要の数だけ重ね合わせる。この際に、例えば、各記録層間で反射膜形成部123が重ならないようにする。勿論、図1、図4、図7において説明した手法を用いて各記録層の反射膜形成部123(W1〜Wn)を配置するようにシート125を重ね合わせるようにしてもよい。
つぎに、重ね合わされた積層シート125を、図21−6に示すように、基板層126(図17の基板層71に対応)と保護層127(図17の保護層72に対応)とで挟んで接合することで、ディスク型光メディア70が完成する。
このような製造方法によれば、少ない工程数をもってディスク型光メディア70を効率よく製造することができる。
以上説明したように実施例2のディスク型光メディア70によれば、各記録層L1〜Lnに高反射率のインデックス部W1〜Wnを設けるようにしているので、フォーカスサーボの引き込みを簡便に実行させることができる。また、各インデックス部W1〜W6は、隣接する記録層のインデックス部W1〜Wnを光ピックアップ側から見て一部が重なるように配置すれば、フォーカスジャンプ手順を利用することができる。また、インデックス部W1〜Wnには、層識別アドレス情報、球面収差精密補正情報、ライトストラテジ情報、最適記録再生レーザ出力情報を予め記録することとしているので、記録再生装置側ではこれらの記録情報を用いて球面収差補正の微調整、フォーカスサーボの目標値の調整、記録再生レーザ出力の調整、ライトストラテジパターンの設定、現在の層が何層であるかの確認処理などを実行することができる。
さらに実施例2の記録再生装置によれば、インデックス部から記録膜形成部に移動する際に、フォーカスサーボゲインおよび/またはトラッキングサーボゲインをインデックス部でのサーボゲインよりも大きな値に切り換えるようにしているので、反射率の低い記録
膜形成部でも、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボが外れることがなくなり、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボを維持させることができる。さらに、メモリ105にカバー層厚みに対応した球面収差補正値を各記録層毎に格納し、この球面収差補正値を用いて球面収差補正を各記録層毎に行うようにしたので、高精度の球面収差補正を行うことができ、各記録層において高精度の記録再生をなし得る。
また、実施例2の記録再生装置によれば、光メディア70の各記録層でのフォーカスサーボの引き込みを各記録層のインデックス部W1〜Wnを用いて行うようにしているので、光メディア70に対するフォーカスサーボの引き込みを簡単かつ確実に行うことができる。
なお、この実施例2の記録再生装置においても、光メディア70の各記録層における厚み誤差が非常に少ない場合は、図15を用いて説明したように、フォーカスサーボを用いずに、光ピックアップ80の対物レンズアクチュエータ(対物レンズ駆動部)95をフォーカス方向に固定制御して記録再生を行うようにしてもよい。
この発明にかかる多層光記録媒体の実施の形態を示す概念図である。 図1に示す多層光記録媒体における位置Aでのフォーカスエラー信号の波形を示す図である。 図1に示す多層光記録媒体における位置Bでのフォーカスエラー信号の波形を示す図である。 この発明にかかる多層光記録媒体の他の実施の形態を示す概念図である。 図4に示す多層光記録媒体における位置Aでのフォーカスエラー信号の波形を示す図である。 図4に示す多層光記録媒体における位置Bでのフォーカスエラー信号の波形を示す図である。 この発明にかかる多層光記録媒体のさらに他の実施の形態を示す概念図である。 図7に示す多層光記録媒体における位置Aでのフォーカスエラー信号の波形を示す図である。 図7に示す多層光記録媒体における位置Bでのフォーカスエラー信号の波形を示す図である。 実施例1の多層光記録媒体であるカード型光メディアの構成を示す図である。 実施例1の記録再生装置におけるカード型光メディアの保持駆動機構を示す平面図である。 実施例1の記録再生装置の制御構成を示すブロック図である。 光ピックアップの内部構成を示す図である。 実施例1の記録再生装置の記録再生時の動作手順を示す工程図である。 実施例1の記録再生装置の他の制御を説明するための図である。 実施例1の多層光記録媒体の製造手順を示す工程図である。 実施例1の多層光記録媒体の製造手順を示す工程図である。 実施例1の多層光記録媒体の製造手順を示す工程図である。 実施例1の多層光記録媒体の製造手順を示す工程図である。 実施例1の多層光記録媒体の製造手順を示す工程図である。 実施例1の多層光記録媒体の製造手順を示す工程図である。 実施例2の多層光記録媒体であるディスク型光メディアの構成を示す図である。 実施例2の記録再生装置におけるディスク型光メディアの保持駆動機構を示す平面図である。 実施例2の記録再生装置の制御構成を示すブロック図である。 実施例2の記録再生装置の記録再生時の動作手順を示す工程図である。 実施例2の多層光記録媒体の製造手順を示す工程図である。 実施例2の多層光記録媒体の製造手順を示す工程図である。 実施例2の多層光記録媒体の製造手順を示す工程図である。 実施例2の多層光記録媒体の製造手順を示す工程図である。 実施例2の多層光記録媒体の製造手順を示す工程図である。 実施例2の多層光記録媒体の製造手順を示す工程図である。
符号の説明
1 透明基板
10 カード型光メディア(光メディア)
11,71 基板層
12,72 保護層
13,73 中間層
14,74 記録膜形成部
30,80 光ピックアップ
40,90 コントローラ
43,95 対物レンズ駆動部
44,96 信号検出部(ディテクタ)
48,97 対物レンズ
51,100 フォーカスサーボ回路
52,101 トラッキングサーボ回路
53,102 LDパワー調整回路
54,103 球面収差補正回路
56,105 メモリ
59 位置センサ
70 ディスク型光メディア(光メディア)
75 位置決め部
W1〜Wn 反射膜形成部(インデックス部)

Claims (13)

  1. フォーカスサーボの引き込みが不可能な反射率を有し情報が記録される記録層形成部を有する記録層が複数積層された多層光記録媒体において、
    各記録層の一部に、フォーカスサーボの引き込みが可能であって、前記記録層形成部よりも高い反射率を有する反射膜形成部を形成した多層光記録媒体であって、
    前記各記録層の反射膜形成部は、それぞれ異なる位置に配置されかつ他の前記記録層のいずれの反射膜形成部とも重なり合わない領域を有する
    ことを特徴とする多層光記録媒体。
  2. 隣接する記録層の反射膜形成部は、一部領域が重なるように配置されていることを特徴とする請求項に記載の多層光記録媒体。
  3. 情報が記録される記録層形成部を有する記録層が複数積層された多層光記録媒体において、
    各記録層の一部に、記録層形成部よりも高い反射率を有する反射膜形成部を形成するとともに、
    連続して隣接する複数の記録層を1グループとして各記録層を複数のグループに分割し、同一グループに属する複数の記録層の反射膜形成部が同じ位置に配設され、かつ異なるグループに属する反射膜形成部が異なる位置に配設されるようにすることを特徴とする多層光記録媒体。
  4. 前記各反射膜形成部は、多層光記録媒体に予め設定された所定の基準位置から所定の規則に従って配置されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の多層光記録媒体。
  5. 各反射膜形成部に、当該反射膜形成部が何層であるかを示す層識別アドレス情報を予め記録することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の多層光記録媒体。
  6. 各反射膜形成部に、各層での記録および/または再生にかかる情報を予め記録することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の多層光記録媒体。
  7. 前記情報は、各記録層毎の最適な記録、再生レーザ出力を示す最適記録再生レーザ出力情報、各記録層毎のライトストラテジ情報および多層光記録媒体毎の球面収差の補正量を示す球面収差精密補正情報のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項に記載の多層光記録媒体。
  8. 請求項1〜のいずれか一つに記載の多層光記録媒体に対し、対物レンズを介して光源からの光を照射してその戻り光を信号検出部で受光する光ピックアップ装置において、
    フォーカスエラー信号に基づいて対物レンズをフォーカスサーボ制御するフォーカスサーボ手段と、
    前記フォーカスサーボ手段による前記多層光記録媒体の各記録層でのフォーカスサーボの引き込みを各記録層の反射膜形成部を用いて行うように制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする光ピックアップ装置。
  9. 記録層のカバー層の厚みに対応した球面収差補正を行う球面収差補正手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記フォーカスサーボ手段によるフォーカスサーボの引き込みを行う前に、前記球面収差補正手段による球面収差補正を行わせるように制御することを特徴とする請求項に記載の光ピックアップ装置。
  10. 各記録層毎のカバー層の厚みに対応した球面収差補正情報を予め記憶したメモリをさらに備え、
    前記球面収差補正手段は、前記メモリに記憶された球面収差補正情報を用いて球面収差を補正することを特徴とする請求項に記載の光ピックアップ装置。
  11. 請求項1〜のいずれか一つに記載の多層光記録媒体に対し、対物レンズを介して光源からの光を照射してその戻り光を信号検出部で受光する光ピックアップ装置において、
    フォーカスエラー信号に基づいて対物レンズをフォーカスサーボ制御するフォーカスサーボ手段と、
    トラッキングエラー信号に基づいて対物レンズをトラッキングサーボ制御するトラッキングサーボ手段と、
    前記多層光記録媒体の記録層形成部での前記フォーカスサーボ制御およびトラッキングサーボ制御の各サーボゲインを反射膜形成部での各サーボゲインよりも大きくなるよう各サーボゲインの切替えを行う制御手段と、
    を備えることを特徴とする光ピックアップ装置。
  12. 請求項8〜11のいずれか一つに記載の光ピックアップ装置と、
    前記光ピックアップ装置の信号検出部の検出信号を復調する復調手段と、
    を備えることを特徴とする情報再生装置。
  13. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の多層光記録媒体を製造する多層光記録媒体の製造方法において、
    中間層シートにマスクパターンを積層した状態で反射膜を蒸着して、中間層シート上の一部に反射膜形成部を形成する第1工程と、
    反射膜が形成された中間層シートに記録層シートを積層して接合する第2工程と、
    中間層シートおよび記録層シートが接合されたものを、各層間で反射膜形成部が所定の配置関係になるように、複数枚積層する第3工程と、
    前記第3工程で作成された積層物を基板層シートと保護層シートで挟んで接合する第4工程と、
    を備えることを特徴とする多層光記録媒体の製造方法。
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