JP4910293B2 - 電子カメラ、ノイズ低減装置及びノイズ低減制御プログラム - Google Patents

電子カメラ、ノイズ低減装置及びノイズ低減制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4910293B2
JP4910293B2 JP2005038757A JP2005038757A JP4910293B2 JP 4910293 B2 JP4910293 B2 JP 4910293B2 JP 2005038757 A JP2005038757 A JP 2005038757A JP 2005038757 A JP2005038757 A JP 2005038757A JP 4910293 B2 JP4910293 B2 JP 4910293B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noise
data
unit
noise reduction
updating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005038757A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006229401A (ja
Inventor
一記 喜多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2005038757A priority Critical patent/JP4910293B2/ja
Publication of JP2006229401A publication Critical patent/JP2006229401A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4910293B2 publication Critical patent/JP4910293B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Description

本発明は、搭載されているモーター等の動作に伴って発生するノイズを低減する電子カメラ、ノイズを低減するためのノイズ低減装置及びノイズ低減制御プログラムに関する。
従来、例えばマイクロホンにより検出した周囲音を撮影画像とともに記録するカメラにおいては、ズームモーター等の動作に伴って発生するカメラ動作ノイズを低減することにより、記録音へのノイズの混入を防止するためのノイズ低減装置を搭載したものが提案されている。このノイズ低減装置は、工場での調整工程において、予めカメラ動作ノイズを検出して記憶手段に記憶しておく。そして、ユーザによる撮影時において、マイクロホンにより検出された周囲音から前記予め記憶されているカメラ動作ノイズを除去することにより、カメラ動作ノイズが録音されることを防止する(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−327063号公報
このような予めカメラ動作ノイズを記憶して、ノイズ低減処理を行うノイズ低減装置の場合、精度よくノイズ除去を行うためには、工場での調整工程において他のノイズが混入しない環境下でカメラ動作ノイズを検出して記憶手段に記憶させることが不可欠である。しかしながら、工場は、各種製造機器の動作等に伴う雑多なノイズが常時発生していることが一般的である。したがって、他のノイズが混入しない環境下でカメラ動作ノイズを検出して記憶手段に記憶させるためには、工場内に静寂な作業空間を設けなければならず、雑多なノイズが常時発生している工場内に静寂な作業空間を設けることに多大な設備コストを要してしまう。
また、ノイズ発生源となる駆動機構等から発生する動作ノイズは、当該駆動機構を構成するモーターやギヤなどの摩耗頻度、利用時間あるいは経年変化により経時的に変化することから、マイクロホンにより検出された周囲音に含まれている動作ノイズも経時的に変化する。これに対し、記憶されている動作ノイズは一定である。したがって、この経時的に変化する動作ノイズが含まれる周囲音から、記憶されている一定の動作ノイズを除去しても、周囲音に含まれている動作ノイズを適正に除去することはできず、よって、経時的にノイズ除去性能が低下してしまう。
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、静寂な環境空間を必要とすることなく、ノイズデータを記憶することができ、あるいは、経時的に適正なノイズ除去性能を維持することのできる電子カメラ、ノイズ低減装置及びノイズ低減制御プログラムを提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するため請求項1記載の発明に係わる電子カメラにあっては、動画を撮像する撮像手段と、動作に伴ってノイズを発生する動作手段と、周囲音を検出する検出手段と、外部機器と接続する接続手段と、前記動作手段の動作に伴って発生するノイズのデータを出し前記接続手段を介して前記外部機器に送信する送信手段と、この送信手段を介して送信された前記ノイズのデータに基づいて設定されたノイズ低減データを前記外部機器より前記接続手段を介して受信して記憶する記憶手段と、撮像指示に基づいて前記撮像手段により撮像される動画と前記検出手段により検出される周囲音とを記録する記録手段と、この記録手段による記録時に前記検出手段により検出された周囲音を前記記憶手段に記憶されているノイズ低減データに基づいてノイズ低減処理するノイズ低減処理手段と、を備えたことを特徴とする。
即ち、上記の構成によれば、電子カメラからノイズデータを外部機器に送信し、外部機器では送られてきたノイズデータを基にノイズ低減用のデータを作成して電子カメラに送り返すので、夫々の電子カメラにあったノイズ低減データを使用することが出来る。そして、例えば製造工程では、処理能力の高い検査装置や調整装置を外部機器として使用することができるので、多数の電子カメラのノイズ低減設定を高速、高精度で行うことができ、個々の電子カメラ特有の動作音や振動、音響特性等を高精度で計測し雑音特性を詳細に解析して、最適ノイズ低減データを算出出来るので、極めて効果の高いノイズ低減データを得ることが出来る。更に、ユーザの手元でも、例えば外部機器として雑音抑圧のアプリケーションソフトなどを組み込んだパソコン等を用いることにより、ユーザが調整や更新設定を容易に行うこともできる。
また、請求項2記載の発明に係わる電子カメラにあっては、動画を撮像する撮像手段と、この撮像手段による撮像時に周囲音を検出する検出手段と、前記撮像手段により撮像される動画と前記検出手段により検出される周囲音とを記録する記録手段と、動作に伴ってノイズを発生する動作手段と、この動作手段の動作に伴って発生するノイズのデータを記憶するノイズ記憶手段と、このノイズ記憶手段に記憶されているノイズデータに基づき、前記動作手段の動作中において前記検出手段により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行するノイズ低減処理手段と、前記動作手段の経時的な動作量を示す動作量データを記憶する動作量記憶手段と、この動作量記憶手段に記憶されている動作量データに基づいて前記ノイズ記憶手段に記憶されているノイズデータを更新する更新手段と、を備えたことを特徴とする。
したがって、動作手段の動作に伴って生ずるノイズが経時的に変化しても、ノイズデータが更新されることにより、この経時的に変化するノイズに応じたノイズデータを用いて、ノイズ低減処理を実行することができる。よって、経時的に適正なノイズ除去性能を維持することが可能となる。
また、請求項3記載の発明に係わる電子カメラにあっては、請求項1記載の発明において、更に、前記記憶手段に記憶されているノイズ低減データを更新する更新手段を有することを特徴とする。
また、請求項4記載の発明に係わる電子カメラにあっては、請求項1記載の発明において、前記接続手段を介して前記外部機器より受信するノイズ低減データは、前記外部機器が前記送信したノイズデータを雑音抑制のためのアプリケーションソフトを用いて設定したノイズ低減データであることを特徴とする。
また、請求項5記載の発明に係わる電子カメラにあっては、請求項2記載の電子カメラにおいて、前記更新手段は、更に、外部機器と接続する接続手段と、この接続手段に接続された前記外部機器から転送されるノイズデータを取得する取得手段と、この取得手段により取得されたノイズデータを前記ノイズ記憶手段に書き込む書込手段とを含むことを特徴とする
また、請求項6記載の発明に係る電子カメラにあっては、請求項2又は5に記載の発明において、前記更新手段により更新されるノイズデータは、前記ノイズ低減処理手段のノイズ低減方式に応じて異なることを特徴とする
また、請求項7記載の発明に係る電子カメラにあっては、請求項6記載の発明において、前記更新手段により更新されるノイズデータは、前記ノイズ低減処理手段が適応フィルタ方式である場合、フィルタ係数と適応更新アルゴリズムの少なくとも一方を含み、マイクロホンアレー方式である場合、ノイズ源方向の角度または遅延時間の少なくとも一方を含み、線形予測器である場合、前記発生するノイズに応じた適応係数を含み、スペクトル減算方式である場合、ノイズ源のスペクトルデータ、その推定データ、減算利得の少なくとも一つを含むことを特徴とする
また、請求項8記載の発明に係る電子カメラにあっては、請求項2、5、6、7のいずれかに記載の発明であって、前記更新手段は、電源オン時及び又は動作モード切替時において前記ノイズデータを更新する手段を含むことを特徴とする
また、請求項9記載の発明に係る電子カメラにあっては、請求項8記載の発明において、前記更新手段は、電源オン時及び又は動作モード切替時点において、前記検出手段により検出された周囲音に基づき、前記ノイズ記憶手段のノイズデータを更新する手段を含むことを特徴とする
また、請求項10記載の発明に係る電子カメラにあっては、請求項2に記載の電子カメラにおいて、前記動作量記憶手段は、前記動作手段の動作履歴を動作量データとして記憶し、前記更新手段は、前記動作量記憶手段に記憶された前記動作履歴に基づき、前記ノイズ記憶手段のノイズデータを更新する手段とを含むことを特徴とする
また、請求項11記載の発明に係る電子カメラにあっては、請求項10記載の発明において、前記更新手段は、前記動作量記憶手段に記憶された前記動作履歴に基づきノイズデータを推定する推定手段と、この推定手段により推定されたノイズデータに基づき前記ノイズ記憶手段のノイズデータを更新する手段とを含むことを特徴とする
また、請求項12記載の発明に係る電子カメラにあっては、請求項2、又は、5から11のいずれかに記載の発明において、前記更新手段は、前記動作手段の経時的な動作量が増大するに伴って、前記ノイズデータの振幅が増大する方向に更新する手段を含むことを特徴とする
また、請求項13記載の発明に係る電子カメラにあっては、請求項2、又は、5から12のいずれかに記載の電子カメラにおいて、前記更新手段は、前記動作手段の経時的な動作量が増大するに伴って、前記ノイズデータの周波数成分をシフトして更新する手段を含むことを特徴とする
また、請求項14記載の発明に係る電子カメラにあっては、請求項13記載の電子カメラにおいて、前記周波数成分を高周波側にシフトすることを特徴とする
また、請求項15記載の発明に係る電子カメラにあっては、請求項25、6、7のいずれかに記載の電子カメラにおいて、前記更新手段は、前記検出手段により検出された周囲音から特定低周波数帯域の音を抽出する抽出手段と、この抽出手段により抽出された前記特定低周波数帯域の音に基づき、前記動作手段の経年変化を検出する経年変化検出手段と、この経年変化検出手段により検出された前記経年変化に応じて前記ノイズ記憶手段のノイズのデータを更新する手段と、を含むことを特徴とする。
また、請求項16記載の発明に係る電子カメラにあっては、請求項2、5、6、7、10、11のいずれかに記載の発明において、前記イズ記憶手段に記憶された前記ノイズデータの更新を指示する指示手段を更に備え、前記更新手段は、前記指示手段の指示に応答して、前記ノイズデータを更新することを特徴とする
また、請求項17記載の発明に係る電子カメラにあっては、請求項16記載の電子カメラにおいて、前記更新手段は、前記指示手段により更新が指示された時点において、前記検出手段により検出された周囲音に基づき、前記ノイズデータを更新する手段を含むことを特徴とする
また、請求項18記載の発明に係る電子カメラにあっては、請求項2、5、6、7、10、11のいずれかに記載の発明において、前記更新手段は、当該電子カメラにおいて設定可能な撮影シーンまたは撮影モードに応じて、異なるノイズデータを設定する手段を含むことを特徴とする
また、請求項19記載の発明に係る電子カメラにあっては、請求項2に記載の発明において、前記更新手段は、更に、前記検出手段により検出された前記動作手段の動作に伴って発生するノイズを部機器に出力する出力手段と、この出力手段から出力された前記ノイズに基づき前記外部機器が生成したノイズデータを取得する取得手段と、この取得手段によって取得されてノイズのデータを前記ノイズ記憶手段に書き込む書き込み手段とを含むことを特徴とする
また、請求項20記載の発明に係る電子カメラにあっては、請求項1又は5記載の電子カメラにおいて、外部から画像データを受信するための端子と、この端子を介して受信された前記画像データを記憶する画像データ記憶手段と、を更に備え、前記接続手段は、前記端子と兼用されることを特徴とする
また、請求項21記載の発明にあっては、周囲音を検出する検出手段と、動作に伴ってノイズを発生する動作手段とを備えた機器に配置されたノイズ低減装置において、外部機器と接続する接続手段と、前記動作手段の動作に伴って発生しノイズのデータを前記接続手段を介して前記外部機器に送信する送信手段と、この送信手段を介して送信された前記ノイズのデータに基づいて設定されたノイズ低減データを前記外部機器より前記接続手段を介して受信して記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶されたノイズ低減データに基づき、前記動作手段の動作中において前記検出手段により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行するノイズ低減処理手段と、を備えることを特徴とする
上記の構成によれば、ノイズデータを外部機器に送信し、そのノイズデータを基に外部機器作成されたでは送られてきたノイズ低減用のデータを受信してノイズ低減を行わせるので極めて効果の高いノイズ低減処理が可能である。
また、請求項22記載の発明にあっては、周囲音を検出する検出手段と、動作に伴ってノイズを発生する動作手段とを備えた機器に配置されたノイズ低減装置において、前記動作手段の動作に伴って発生するノイズのデータを記憶するノイズ記憶手段と、このノイズ記憶手段に記憶されているノイズデータに基づき、前記動作手段の動作中において前記検出手段により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行するノイズ低減処理手段と、前記動作手段の経時的な動作量を示す動作量データを記憶する動作量記憶手段と、この動作量記憶手段に記憶されている動作量データに基づいて前記ノイズ記憶手段に記憶されているノイズデータを更新する更新手段と、を備えたことを特徴とする
したがって、動作手段の動作に伴って生ずるノイズが経時的に変化しても、ノイズデータが更新されることにより、この経時的に変化するノイズに応じたノイズデータを用いて、ノイズ低減処理を実行することができる。よって、経時的に適正なノイズ除去性能を維持することが可能となる。
また、請求項23記載の発明に係るノイズ低減制御プログラムにあっては、周囲音を検出する検出処理と、動作に伴ってノイズを発生する動作手段を動作させる動作処理と、この動作処理による動作に伴って発生したノイズのデータを接続手段を介して前記外部機器に送信する送信処理と、この送信処理によって送信された前記ノイズのデータに基づいて設定されたノイズ低減データを外部機器より前記接続手段を介して受信して記憶手段に記憶させる記憶処理と、この記憶処理よって前記記憶手段に記憶されたノイズ低減データに基づき、前記動作手段の動作中において前記検出処理により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行するノイズ低減処理と、を含み、上記各処理をコンピュータで実行させることを特徴とする。
また、請求項24記載の発明に係るノイズ低減制御プログラムにあっては、周囲音を検出する検出処理と、動作に伴ってノイズを発生する動作手段を動作させる動作処理と、この動作処理の動作に伴って発生するノイズのデータをノイズ記憶手段に記憶させるノイズ記憶処理と、このノイズ記憶処理によって前記ノイズ記憶手段に記憶されたノイズデータに基づき、前記動作手段の動作中において前記検出処理により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行するノイズ低減処理と、前記動作手段の経時的な動作量を示す動作量データを動作量記憶手段に記憶させる動作量記憶処理と、この動作量記憶処理によって動作量記憶手段に記憶されてた動作量データに基づいて前記ノイズ記憶手段に記憶されているノイズデータを更新する更新処理と、を含み、上記各処理をコンピュータで実行させることを特徴とする
以上の様に、請求項1、21、23に係わる発明によれば、外部機器と接続させ、外部機器にノイズデータを送信して外部データにノイズ低減データを作成させ、このノイズ低減データを受信してノイズの低減に使用するので、極めて高精度のノイズ低減データを用いてノイズの削減が出来る。
また、請求項2、22、24に係る発明によれば、動作手段の動作に伴って生ずるノイズが経時的に変化しても、ノイズデータが更新されることにより、この経時的に変化するノイズに応じたノイズデータを用いて、ノイズ低減処理を実行することができる。よって、経時的に適正なノイズ除去性能を維持することが可能となる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図1は、本発明の一実施の形態を適用したデジタルカメラ100の回路構成を示すブロック図である。このデジタルカメラ100は、AE、AWB、AF等の一般的な機能を有するものであり、ズームレンズ、フォーカスレンズで構成される撮像レンズ101を有している。この撮像レンズ101の光軸上には絞り102及びCCD等で構成される撮像部103が配置されており、前記撮像レンズ101及び絞り102はモーター等を有する駆動部104によって駆動される。
このデジタルカメラ100全体を制御する制御回路105は、CPU及びワーク用のRAM等で構成されている。この制御回路105には、前記駆動部104とともにドライバ106が接続されており、ドライバ106は、制御回路105が発生するタイミング信号に基づき、撮像部103を駆動する。なお、図示は省略するが、実際には、メカシャッター及びそれらを駆動するためのモーターを有する駆動機構等が設けられている。
また、前記撮像部103の受光面には、撮像レンズ101によって被写体が結像される。撮像部103は、ドライバ103によって駆動され、被写体の光学像に応じたアナログの撮像信号をユニット回路107に出力する。ユニット回路107は、撮像部103の出力信号に含まれるノイズを相関二重サンプリングによって除去するCDS回路や、ノイズが除去された撮像信号をデジタル信号に変換するA/D変換器等から構成され、デジタルに変換した撮像信号を映像信号処理部108へ出力する。
映像信号処理部108は、入力した撮像信号に対しペデスタルクランプ等の処理を施し、それを輝度(Y)信号及び色差(UV)信号に変換するとともに、オートホワイトバランス、輪郭強調、画素補間などの画品質向上のためのデジタル信号処理を行う。映像信号処理部108で変換されたYUVデータは順次画像メモリ109に格納されるとともに、RECスルー・モードでは1フレーム分のデータ(画像データ)が蓄積される毎にビデオ信号に変換され、表示制御部110の表示メモリ111を介して表示部112へ送られてスルー画像として画面表示される。
そして、静止画撮影モードにおいては、後述する操作入力部121に設けられているシャッターキー操作をトリガとして、制御回路105は、撮像部103、ドライバ106、ユニット回路107、及び映像信号処理部108に対してスルー画撮影モードから静止画撮影モードへの切り替えを指示し、この静止画撮影モードによる撮影処理により得られ画像メモリ109に一時記憶された画像データは、画像圧縮/符号化ブロック116で圧縮及び符号化され、圧縮/符号化画像データメモリ117に一時記憶された後、最終的には所定のフォーマットの静止画ファイルとして、メモリIF113を介して外部メモリ114に記録される。また、動画撮影モードにおいては、1回目のシャッターキーと2回目のシャッターキー操作との間に、画像メモリ109に順次記憶される複数の画像データが画像圧縮/符号化ブロック116で順次圧縮され、圧縮/符号化画像データメモリ117に順次記憶された後、動画ファイルとして外部メモリ114に記録される。この外部メモリ114に記録された静止画ファイル及び動画ファイルは、PLAY・モードにおいてユーザーの選択操作に応じて画像伸張/復号化部118に読み出されるとともに伸張及び復号化され、YUVデータとして表示メモリ111に展開された後、表示部112に表示される。
プログラムメモリ115には、制御回路105に前記各部を制御させるための各種のプログラム、例えばAE、AF、AWB制御用のプログラムや、データ通信用プログラム、さらには、制御回路105を本発明のノイズ低減処理手段、更新手段及び取得手段等として機能させるためのプログラム等の各種のプログラムが格納されている。データメモリ119は、利用者履歴データ、雑音抑制パラメータ及び更新履歴データを格納する
また、制御回路105には、電源スイッチ120及び操作入力部121が入力回路122を介して接続されているとともに、ニッケル水素電池等の充電可能な電池123が電源制御回路124を介して接続されている。操作入力部121には、モード選択キー、シャッターキー、ズームキー等の複数の操作キー及びスイッチが設けられている。
また、このデジタルカメラ100は、前記動画撮影モード、音声のみを記録する録音モード、音声付き(静止画)撮影モードにおいて、周囲音を記録する録音機能を備えており、このため周囲音を検出するマイクロホン125が設けられている。このマイクロホン125からの音声信号は、動画撮影モードにおいては、1回目のシャッターキーと2回目のシャッターキー操作との間においてアンプ126で増幅され、S&H、ADC回路127でサンプルホールド及びデジタル変換され、雑音除去/抑圧回路128で雑音抑圧処理され入力音声メモリ129に格納される。この入力音声メモリ129に格納された音声データは、音声圧縮/符号化ブロック130で順次圧縮され、圧縮/符号化音声データメモリ131に順次記憶される。制御回路105は、この圧縮音声データと前記圧縮動画データとを含む音声付き動画ファイルを生成して外部メモリ114に記録する。この外部メモリ114に記録された動画ファイルの音声データは、PLAY・モードにおいてユーザーの選択操作に応じて音声伸張/復号化部132に読み出されるとともに伸張及び復号化される。この伸張及び及び復号化された音声データは、出力音声メモリ133に一時記憶された後、D/A変換器134でアナログ信号に変換され、LPF135及びアンプ136を介してスピーカー137に供給されて音声として再生される。なお、音声記録を行うタイミングは、動画撮影時に限定されず、音声付き静止画撮影モードにおける録音動作時でもよく、また、録音モードやアフレコモードにおける録音動作時でもよい。
また、このデジタルカメラ100は、入出力インターフェース回路138を介して制御回路105に接続された入出力コネクタ139を備えている。この入出力コネクタ139には、データ書込機等の外部機器150を接続することが可能である。制御回路105は、このデータ書込機等の外部機器150から入力された雑音抑圧パラメータ等を取得し、雑音抑制パラメータ制御ブロック140は、この取得された雑音抑圧パラメータ等を雑音抑圧パラメータメモリ141に書き込む。前記雑音除去/抑圧回路128は、雑音成分算出部142と減算回路143とを備えている。雑音成分算出部142は、後述するフローチャートに示すようにこのデジタルカメラ100における雑音成分を算出して、雑音抑圧パラメータメモリ141に記憶させるものである。減算回路143は、アンプ136及びS&H、ADC回路127を介してマイクロホン125から入力された音声データから、雑音抑圧パラメータメモリ141に記憶されたデータを減算して入力音声メモリ129に出力するものである。
以上の構成に係る本実施の形態において、制御回路105は前記プログラムに基づき、図2のフローチャートに示すように処理を実行する。すなわち、工場作業者はデジタルカメラ100の完成後出荷前にて、操作入力部121にて雑音除去/抑圧部の設定モードを設定して、入出力コネクタ139にデータ書込機等の外部機器150を接続し、さらに操作入力部121にて外部機器からの書込モードを設定する。すると、ステップS101の判断がYESとなり、入出力インターフェース回路138を起動させて、データ書込機等の外部機器150と接続する(ステップS103)。さらに、このデータ書込機等の外部機器150から予め記憶されているフィルタ係数、または雑音スペクトル等の雑音パラメータを受信し(ステップS104)、この受信した雑音抑圧パラメータを雑音除去/抑圧回路128のメモリー、つまり雑音抑圧パラメータメモリ141に設定して記憶させる(ステップS104)。
なお、この雑音抑圧パラメータの雑音抑圧パラメータメモリ141への設定は、工場作業者が行うことなく、デジタルカメラ100を購入したユーザが行ってもよい。
そして、このデジタルカメラ100が出荷された後ユーザが購入した場合、当該ユーザは雑音抑制パラメータの自動更新を希望する場合には、操作入力部121にて雑音除去/抑圧部の設定モードを設定しておく。このユーザにより外部機器からの書込モード以外の他のモードを設定されると、ステップS101の判断がNOとなる。したがって、ステップS101からステップS105に進み、電源ON起動時またはモード切替時であるか否かを判断する(ステップS105)。電源ON起動時またはモード切替時であるならば、駆動部104を停止させて非駆動時(静穏時)の周囲音声をマイクロホン125から入力させ(ステップS106)、この非駆動時(静穏時)の周囲音声を、制御回路105が有するRAMに一時記憶させる(ステップS107)。次に、駆動部104が有するレンズ駆動モーター等の雑音源を駆動し(ステップS108)、駆動時の動作音をマイクロホン125から入力させる(ステップS109)。そして、この駆動時の音声データから静穏時の音声データを差し引き、雑音データとして前記RAMに一時記憶させる(ステップS110)。さらに、この雑音データに応じて、フィルタ係数または雑音スペクトル等の雑音抑制パラメータを算出し(ステップS111)、この算出した雑音抑圧パラメータを雑音除去/抑圧回路128に更新設定、つまり雑音抑圧パラメータメモリ141に更新設定する(ステップS112)。
したがって、本実施の形態においては、雑音除去/抑圧部の設定モードが設定されていると、電源ON起動時またはモード切替時にステップS106〜S112の処理が実行されることから、雑音除去/抑圧部の設定モードが設定されている場合には、周囲からの雑音がマイクロホン125に入力されない静寂な環境下で、電源ON起動またはモード変更を行う必要がある。
他方、ステップS105での判断の結果、電源ON起動時またはモード切替時でない場合には、動画撮影/録音モードなどでマイクロホン125から音声入力中であるか否かを判断する(ステップS113)。音声入力中である場合には、音声をマイクロホン125ら入力させ(ステップS114)、雑音抑圧パラメータメモリ141に設定されたパラメータを用いて雑音除去/抑圧回路128により、入力音声から雑音を除去または抑圧する(ステップS115)。さらに、この雑音除去または抑圧された入力音声データを音声データメモリまたは音声符号器、つまり本実施の形態においては入力音声メモリ129に、音声圧縮/符号化ブロック130を介して圧縮/符号化音声データメモリ131に出力する(ステップS116)。
なお、本実施の形態ではステップS105で、電源ON起動時またはモード切替時であるか否かを判断するようにしたが、いずれか一方のみを判断するようにしてもよい。また、操作入力部121ノイズデータ更新指示スイッチを設け、ステップS105でこの更新指示スイッチが操作されたか否かを判断するようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の第2の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートにおいて、ステップS201〜S204の処理は、前記図2おけるステップS101〜104の処理と同一である。そして、前記ユーザにより外部機器からの書込モード以外の他のモードを設定されると、ステップS201の判断がNOとなる。したがって、ステップS201からステップS205に進み、電源ON起動時またはモード切替時であるか否かを判断する(ステップS205)。電源ON起動時またはモード切替時であるならば、駆動部104の利用履歴データが所定値A以上であるか否かを判断する(ステップS206)。
すなわち、制御回路105は駆動部104が駆動される毎に、図1に示したようにその駆動回数をデータメモリ119に「利用履歴データ」として記憶している。したがって、ステップS206ではこのデータメモリ119に記憶されている利用履歴データが示す駆動回数が所定値A以上であるか否かを判断する。このステップS206での判断の結果、利用履歴データが所定値A未満であった場合には、設定済みの雑音除去パラメータを継続利用する(ステップS207)。つまり、雑音抑圧パラメータメモリ141に記憶されているパラメータの更新は行わない。
しかし、利用履歴データが示す駆動回数が所定値A以上であるならば、さらに利用履歴データが示す駆動回数が所定値B以上(但し、A<B)であるか否かを判断する(ステップS208)。この判断の結果、駆動回数が所定値B未満、つまりA以上B未満であれば、利用履歴データに応じて、雑音減算利得または雑音除去/抑圧利得を大きくするように、雑音抑圧パラメータメモリ141に記憶されているデータを補正設定する(ステップS209)。また、ステップS208での判断の結果、利用履歴データが示す駆動回数が所定値B以上であるならば、利用履歴データに応じて、雑音除去/抑圧回路128で除去/抑圧する周波数帯域を高周波側がシフトするように、雑音抑圧パラメータメモリ141に記憶されているデータを補正設定する(ステップS210)。
他方、ステップS205での判断の結果、電源ON起動時またはモード切替時でない場合には、ステップS211〜S214において前記図2のステップS113〜116と同様の処理を実行する。
(第3の実施の形態)
図4は、本発明の第3の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートにおいて、ステップS301〜S304の処理は、前記図2おけるステップS101〜104の処理と同一である。そして、前記ユーザにより外部機器からの書込モード以外の他のモードを設定されると、ステップS301の判断がNOとなる。したがって、ステップS301からステップS305に進み、電源ON起動時または録音・撮影モード切替時であるか否かを判断する(ステップS305)。これらの切替時であるならば、駆動部104が有するレンズ駆動モーター等の雑音源を駆動し(ステップS306)、駆動時の動作音をマイクロホン125から入力させる(ステップS307)。そして、制御回路105が有しているBPF(帯域通過フィルタ)により、この駆動時の入力音声信号から所定の周波数帯域の音声信号を抽出する(ステップS308)。さらに、この抽出した帯域の音声信号に基づいて、モーターやギヤなどの駆動部104の利用時間または摩耗頻度、経年変化等の度合いを推測する(ステップS309)。また、推測された利用時間または摩耗頻度、経年変化等の度合いに応じて、フィルタ係数または雑音スペクトル等の雑音抑制パラメータを算出し(ステップS310)、この算出した雑音抑圧パラメータを雑音除去/抑圧回路128に更新設定、つまり雑音抑圧パラメータメモリ141に更新設定する(ステップS311)。
他方、ステップS305での判断の結果がNOである場合には、ステップS312〜S315において前記図2のステップS113〜116と同様の処理を実行する。
(第4の実施の形態)
図5(A)は、本発明の第4の実施の形態におけるデータ書込機等の外部機器150の処理手順を示すフローチャートである。すなわち、デジタルカメラ100へのデータが書込が指示されたか否かを判断し(ステップA401)、指示されていない場合にはその他の処理を実行する(ステップA402)。書込指示があった場合には、デジタルカメラ100と接続し(ステップA403)、接続がOKであるか否かを判断する(ステップA404)。OKであるならば、後述するようにデジタルカメラ100側から送信されてくる音声信号、雑音信号を測定、または、データ入力し(ステップA405)、雑音スペクトル、あるいは、フィルタ係数など雑音抑圧パラメータを算出する(ステップA406)。そして、この算出した雑音スペクトル、雑音パラメータ等をデジタルカメラ100に送信し(ステップA407)、その他の書込処理を行った後(ステップA408)、接続を終了する(ステップA409)。
同図(B)は、同実施の形態におけるデジタルカメラ100側の処理手順を示すフローチャートである。すなわち、外部機器からの書込モードが設定されたか否かを判断し(ステップB401)、設定されていない場合後述する制御(2)に移行する。また、書込モードが設定された場合には、データ書込機等の外部機器150と接続し(ステップB402)、接続がOKであるか否かを判断する(ステップB403)。OKであるならば、駆動部104が有するレンズ駆動モーター等の雑音源を駆動し(ステップB404)、この内蔵騒音源の動作音をマイクロホン125から入力させる(ステップB405)。
さらに、この入力音声、または、参照雑音信号、雑音抑圧後の音声信号、設定済パラメータ等のデータをデータ書込機等の外部機器150に送信する(ステップB406)。また、前記ステップA407でデータ書込機等の外部機器150から送信されてきた雑音スペクトル、雑音抑圧パラメータ等を受信し、この受信した雑音スペクトル、雑音抑圧パラメータを雑音減算部のメモリーに設定、つまり雑音抑圧パラメータメモリ141に設定して記憶させる(ステップB408)。さらに、データメモリ119に記憶されている駆動回数(図1の「利用履歴データ」)、更新日時(図1の「雑音抑圧パラメータ更新履歴」)を更新し(ステップB409)、その他の書込みデータの設定処理を行った後(ステップB410)、接続を終了する。
図6は、デジタルカメラ100側の前記制御(2)の処理手順を示すフローチャートである。電源ON起動時、または、モード切替時であるか否かを判断する(ステップB421)。電源ON起動時、または、モード切替時であるならば、各部の起動処理及び初期設定処理を実行して(ステップB422)、マイクロホン125から音声を入力させ(ステップB423)、周囲音声レベルが所定未満になるまで待機する(ステップB424)。周囲音声レベルが所定未満になったならば、駆動部104が有するレンズ駆動モーター等の雑音源を駆動し(ステップB425)、駆動時の音声をマイクロホン125から入力させる(ステップB426)。そして、この入力音声を解析して、雑音スペクトル、雑音抑制パラメータを算出し(ステップB427)、この算出したフィルタ係数、雑音スペクトル等の雑音抑圧パラメータを雑音除去/抑圧回路128に更新設定、つまり雑音抑圧パラメータメモリ141に更新設定する(ステップB428)。
次に、データメモリ119に記憶されている前回更新日時からの駆動回数(図1の「利用履歴データ」)または時間が所定以上であるか否かを判断する(ステップB430)。所定以上である場合には、駆動/撮影回数、時間等の利用履歴情報に応じて、雑音抑圧パラメータメモリ141に記憶されている雑音スペクトルなど雑音抑圧パラメータを補正設定する(ステップB430)。また、データメモリ119に駆動回数など利用履歴と、更新日時などの更新履歴を記録する(ステップB431)。
また、ステップB421での判断がNOであった場合には、操作入力部121にて、雑音抑圧パラメータの手動更新が設定されたか否かを判断し(ステップB432)、設定された場合には前述したステップB426〜B431の処理を実行する。設定されない場合には、音声をマイクロホン125ら入力させ(ステップB434)、雑音抑圧パラメータメモリ141に設定されたパラメータを用いて、雑音除去/抑圧回路128により、入力音声から雑音を除去または抑圧する(ステップB435)。さらに、この雑音除去または抑圧された入力音声データを音声データメモリまたは音声符号器、つまり本実施の形態においては入力音声メモリ129に、音声圧縮/符号化ブロック130を介して圧縮/符号化音声データメモリ131に出力する(ステップB436)。
さらに、撮影、再生、設定モード等のその他の処理を実行した後(ステップB437)、駆動、撮影の回数、時間などを計数し(ステップB438)、データメモリ119の駆動、撮影の回数、時間などの利用履歴情報を更新する(ステップB439)。
(第5の実施の形態)
図7は、駆動部104のズーム動作における動作音の波形図である。すなわち、駆動部104がズーム駆動した場合、駆動開始時近くの時間帯における動作音(A1群)、駆動開始時から時間経過した駆動終了近くまでの動作音(A2群)、駆動終了近くでの動作音(A3群)とでは、(a)〜(c)の波形図に示すように、動作音が異なる。よって、この第5の実施の形態においては、駆動部104のズーム動作における時間帯に応じて、雑音抑圧パラメータメモリ141に設定する雑音スペクトルや雑音抑圧パラメータを変更するようにしたものである。
図8は、本実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。なお、このフローチャートにおいて用いられているA1群〜A3群は、前記図7に示したがB群及びC群については、図示を省略した。すなわち、動画撮影、録音モードなどの音声入力モードが設定されたか否かを判断し(ステップS501)、設定されていない場合にはその他モードの処理を実行する(ステップS502)。また、前記音声入力モードが設定されたならば、駆動部104にてレンズ駆動モーターが動作中か否かを判断し(ステップS503)、非動作中であるならば、雑音抑圧パラメータメモリ141のフィルタ係数、または、雑音スペクトル等、雑音抑圧パラメータを、非動作時に対応するパラメータ(C群)に設定する(ステップS504)。
また、ステップS503での判断の結果、動作中であるならば、それが動作モードAであるズーム動作中であるか否かを判断する(ステップS505)。ズーム動作中でないならば、雑音抑圧パラメータメモリ141のフィルタ係数、または、雑音スペクトル等、雑音抑圧パラメータを、ズーム動作時以外の動作時に対応するパラメータ(B群)に設定する(ステップS506)。
また、ステップS505での判断の結果、ズーム動作中であるならば、スタート直後であるか否か、つまり駆動開始後所定時間内であるか否かを判断する(ステップS507)。駆動開始後所定時間内でない場合には、ストップ処理中であるか否かつまり駆動停止前の所定時間内であるか否かを判断する(ステップS508)。これらステップS507及びS508の判断がともにNOであるならば、駆動開始所定時間後であって駆動停止の所定時間前である。この場合には、雑音抑圧パラメータメモリ141のフィルタ係数、または、雑音スペクトル等、雑音抑圧パラメータを対応するパラメータ(A2群)に設定する(ステップS509)。
また、ステップS508の判断がYESであり、ストップ処理中であって駆動停止前の所定時間内である場合には、雑音抑圧パラメータメモリ141のフィルタ係数、または、雑音スペクトル等、雑音抑圧パラメータを対応するパラメータ(A3群)に設定する(ステップS510)。また、ステップS507の判断がYESであり、スタート直後であって駆動開始後所定時間内である場合には、雑音抑圧パラメータメモリ141のフィルタ係数、または、雑音スペクトル等、雑音抑圧パラメータを対応するパラメータ(A1群)に設定する(ステップS511)。
しかる後に、音声をマイクロホン125から入力させ(ステップS512)、雑音抑圧パラメータメモリ141に設定されたパラメータを用いて、雑音除去/抑圧回路128により、入力音声から雑音を除去または抑圧する(ステップS513)。さらに、この雑音除去または抑圧された入力音声データを音声データメモリまたは音声符号器、つまり本実施の形態においては入力音声メモリ129に、音声圧縮/符号化ブロック130を介して圧縮/符号化音声データメモリ131に出力する(ステップS514)。さらに、各モードでのその他の処理に移行する(ステップS515)。
(第6の実施の形態)
図9は、本発明の第6の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。すなわち、動画撮影、録音モードなどの音声入力モードが設定されたか否かを判断し(ステップS601)、設定されていない場合にはその他モードの処理を実行する(ステップS602)。また、前記音声入力モードが設定されたならば、駆動部104にてレンズ駆動モーターが動作中か否かを判断し(ステップS603)、非動作中であるならば、雑音抑圧パラメータメモリ141のフィルタ係数、または、雑音スペクトル等、雑音抑圧パラメータを、非動作時に対応するパラメータ(C群)に設定する(ステップS604)。
また、ステップS603での判断の結果、動作中であるならば、駆動モード1であるか否か、つまり駆動開始後所定時間内であるか否かを判断する(ステップS605)。駆動開始後所定時間内でない場合には、駆動モード3であるか否かつまり駆動停止前の所定時間内であるか否かを判断する(ステップS606)。これらステップS605及びS606の判断がともにNOであるならば、駆動開始所定時間後であって駆動停止の所定時間前である。この場合には、雑音抑圧パラメータメモリ141のフィルタ係数、または、雑音スペクトル等、雑音抑圧パラメータとして、所定のパラメータ(A群)に設定する(ステップS607)。
また、ステップS606の判断がYESであり、ストップ処理中であって駆動停止前の所定時間内である場合には、雑音抑圧パラメータメモリ141のフィルタ係数、または、雑音スペクトル等、雑音抑圧パラメータとして、前記設定のパラメータ(A群)の除去/抑圧帯域を高周波側にシフトして設定する(ステップS608)。また、ステップS607の判断がYESであり、スタート直後であって駆動開始後所定時間内である場合には、雑音抑圧パラメータメモリ141のフィルタ係数、または、雑音スペクトル等、雑音抑圧パラメータとして、前記設定のパラメータ(A群)の除去/抑圧帯域を低周波側にシフトして設定する(ステップS609)。
しかる後に、音声をマイクロホン125ら入力させ(ステップS610)、雑音抑圧パラメータメモリ141に設定されたパラメータを用いて、雑音除去/抑圧回路128により、入力音声から雑音を除去または抑圧する(ステップS611)。さらに、この雑音除去または抑圧された入力音声データを音声データメモリまたは音声符号器、つまり本実施の形態においては入力音声メモリ129に、音声圧縮/符号化ブロック130を介して圧縮/符号化音声データメモリ131に出力する(ステップS612)。さらに、各モードでのその他の処理に移行する(ステップS613)。
(第7の実施の形態)
図10は、本発明の第7の実施の形態における処理手順を示すフローチャートであり、撮影シーン別プログラムや撮影モードの選択操作に応じて、撮影シーンに相当する撮影条件などを設定して撮影するように制御するとともに、撮影シーンに応じて、雑音抑圧特性や雑音スペクトル、フィルタ特性等を変化させるようにしたものである。すなわち、録音モードが設定されているか否かを判断し(ステップS701)、設定されていない場合にはさらに音声付き撮影モードが設定されているか否かを判断し(ステップS702)、音声付き撮影モードも設定されていない場合には、その他モードの処理を実行する(ステップS703)。
また、音声付き撮影モードが設定されている場合には、人物撮影シーン、または会話撮影シーンが選択されているか否かを判断する(ステップS704)。これら、人物撮影シーン、または会話撮影シーンが選択されていない場合には、雑音抑圧パラメータメモリ141のフィルタ係数、または、雑音スペクトル等、雑音抑圧パラメータとして、動作音を抑圧する通常のパラメータ群を設定する(ステップS705)。
また、ステップS701での判断の結果録音モードが設定されている場合、及びステップS704での判断の結果人物撮影シーン、または会話撮影シーンが選択されている場合には、雑音抑圧パラメータメモリ141のフィルタ係数、または、雑音スペクトル等、雑音抑圧パラメータとして、人間の音声帯域を通常より強調し、動作音の高周波の帯域を通常より抑圧するように設定する(ステップS706)。
しかる後に、音声をマイクロホン125ら入力させ(ステップS707)、雑音抑圧パラメータメモリ141に設定されたパラメータを用いて、雑音除去/抑圧回路128により、入力音声から雑音を除去または抑圧する(ステップS708)。さらに、この雑音除去または抑圧された入力音声データを音声データメモリまたは音声符号器、つまり本実施の形態においては入力音声メモリ129に、音声圧縮/符号化ブロック130を介して圧縮/符号化音声データメモリ131に出力する(ステップS709)。さらに、各モードでのその他の処理に移行する(ステップS710)。
(第8の実施の形態)
図11〜図19は、雑音除去/抑圧手段の具体的構成を示す実施の形態を示すものである。すなわち、図11に示す第8の実施の形態において、デジタルカメラ200には各部を制御するカメラ制御部201が設けられている。このカメラ制御部201は、CPU、プログラムを記憶したROM、ワーク用のRAM等で構成され、電源スイッチ202及びその他の操作部203に設けられているキーの利用履歴データや前述した更新履歴データを記憶する機能を備えている。
また、このデジタルカメラ200は、主マイクロホン204と参照用マイクロホン205とを備えている。主マイクロホン204は、動画撮影モード等において記録すべき音声s(n)を検出するものであって、この音声s(n)はアンプ206及びS&H、ADC回路207を介して、雑音除去/抑圧回路222に入力される。一方、参照用マイクロホン205は、カメラ制御部201により制御されてレンズ部を駆動する駆動回路208の動作により雑音を発生する雑音源209からの雑音Ws(n)を検出するものであって、この雑音Ws(n)はアンプ210及びS&H、ADC回路211を介して、雑音除去/抑圧回路222に入力される。
また、このデジタルカメラ200は、USBまたは外部入出力端子223を備えている。このUSBまたは外部入出力端子223は、入出力インターフェース回路224に接続され、入出力インターフェース回路224は、カメラ制御部201と雑音除去/抑圧回路の制御部225とに接続されている。雑音除去/抑圧回路の制御部225は、音声/雑音データ送信部226、雑音除去/抑圧パラメータの設定制御部227を備えており、この雑音除去/抑圧パラメータの設定制御部227から、雑音推定パラメータ228、フィルタ係数の更新信号229、及び利得制御信号230が雑音除去/抑圧回路222に出力されるようになっている。
また、この雑音除去/抑圧回路222には、雑音解析/雑音推定部231、デジタルフィルタ232、減算利得部233、乗算器234、減算回路235が設けられ、この減算回路235からの出力が音声メモリまたは音声符号器236に出力されるように構成されている。雑音解析/雑音推定部231は、雑音推定パラメータ228とS&H、ADC回路207から入力される観測音声X(n)=s(n)+W(n)とに基づき、雑音を解析及び推定して、デジタルフィルタ232に出力するものである。デジタルフィルタ232は、この雑音解析/雑音推定部231からの出力と、観測音声X(n)=s(n)+W(n)及びフィルタ係数の更新信号229に基づき、雑音信号成分を抽出する。乗算器234は、デジタルフィルタ232により抽出された雑音信号成分に利得制御信号230に基づく利得を乗算してノイズ信号y(n)を、減算回路235に出力する。減算回路235は、観測音声X(n)=s(n)+W(n)からy(n)から減算して、音声メモリまたは音声符号器236に出力する。
一方、前記外部入出力端子223に接続されるデータ書込機等の外部機器250には、入出力インターフェース回路251が設けられているとともに、通信接続制御部252、音声/雑音データ受信部253、音声/雑音データ解析部254が設けられている。通信接続制御部252は、入出力インターフェース回路251と音声/雑音データ受信部253とを制御するものであり、音声/雑音データ受信部253はデジタルカメラ200の音声/雑音データ送信部226から送信される、音声/雑音データを受信するものである。音声/雑音データ解析部254は、この受信した、音声/雑音データを解析して、雑音推定パラメータ255、フィルタ係数の設定データ256、減算利得の設定データ257を生成し、これらパラメータ及びデータが入出力インターフェース回路251及びUSBまたは外部入出力端子223介して、デジタルカメラ200の雑音除去/抑圧パラメータの設定制御部227に送信されるように構成されている。
係る実施の形態において、デジタルカメラ200の製造最終工程では、デジタルカメラ200とデータ書込機等の外部機器250とを接続し、デジタルカメラ200の音声/雑音データ送信部226から音声/雑音データを外部機器250を入力する。そして、外部機器250の音声/雑音データ解析部254の解析により、雑音推定パラメータ255、フィルタ係数の設定データ256、減算利得の設定データ257を得て、これをデジタルカメラ200の雑音除去/抑圧パラメータの設定制御部227に初期設定して出荷する。出荷後購入したユーザ使用中のデジタルカメラ200内にて、前述した各フローチャートに示した処理を実行することにより、雑音除去/抑圧パラメータの設定制御部227内のデータが自動更新されることとなる。
なお、製造工程では、処理能力の高い検査装置や調整装置を外部機器250として使用することができるので、多数のデジタルカメラ200の初期設定を高速、高精度で行うことができる。また、個々のデジタルカメラ200と五の動作音や振動、音響特性等を高精度で計測し雑音特性を詳細に解析して、最適な雑音抑圧パラメータを算出して自動的に設定できるので、個々のデジタルカメラ200のバラツキや、同じモジュールを異なる形状や音響特性の筺体や実装方法に変更した場合でも、容易に対応することができる。
一方、出荷後のデジタルカメラ200での更新では、前記フローチャートに従った処理より、ユーザの手元で、電源ON起動してデジタルカメラ200を利用する際に、あるいはモードを切り替えて、音声入力を伴う動画撮影や録音、音声付静止画撮影などを利用する際毎に、雑音抑制パラメータを更新設定するので、駆動部の摩耗や経年変化などで動作音の特性が変化した場合でも対応できる。また、外部機器250としてパソコンを用いることにより、雑音抑圧回路の調整設定用のアプリケーションソフトなどを利用して、ユーザが調整や更新設定を行うこともできる。
(第9の実施の形態)
図12は、雑音除去/抑圧手段の具体的構成である本発明の第9の実施の形態を示すものであり、適応フィルタ方式のノイズキャンセラーを用いたものである。すなわち、デジタルカメラ300には各部を制御するカメラ制御部301が設けられている。このカメラ制御部301は、CPU、プログラムを記憶したROM、ワーク用のRAM等で構成され、電源スイッチ302及びその他の操作部303に設けられているキーの利用履歴データや前述した更新履歴データを記憶する機能を備えている。
また、このデジタルカメラ300は、主マイクロホン304と参照用マイクロホン305とを備えている。主マイクロホン304は、動画撮影モード等において記録すべき音声s(n)を検出するものであって、この音声s(n)はアンプ306及びS&H、ADC回路307を介して、雑音除去回路部322に入力される。一方、参照用マイクロホン305は、カメラ制御部301により制御されてレンズ部を駆動する駆動回路308の動作により雑音を発生する雑音源309からの雑音Ws(n)を検出するものであって、この雑音Ws(n)はアンプ310及びS&H、ADC回路311を介して、雑音除去回路部322に参照信号として入力される。
また、このデジタルカメラ300は、USBまたは外部入出力端子323を備えている。このUSBまたは外部入出力端子323は、入出力インターフェース回路324に接続され、入出力インターフェース回路324は、カメラ制御部301と適応フィルタの制御部335とに接続されている。適応フィルタの制御部335は、雑音データ解析部326、フィルタ係数の更新部327を備えており、このフィルタ係数の更新部327からフィルタ係数が雑音除去回路部322のに出力されるようになっている。
また、この雑音除去回路部322には、遅延器331、適応フィルタ332、減算回路335が設けられ、この減算回路335からの強調音声が音声メモリまたは音声符号器336に出力されるように構成されている。適応フィルタ332は、前記フィルタ係数に基づき前記参照信号をフィルタリングし、減算回路335は、遅延器331からの出力より適応フィルタ332を減算して、音声メモリまたは音声符号器336に出力する。
一方、前記外部入出力端子323に接続されるデータ書込機等の外部機器350には、入出力インターフェース回路351が設けられているとともに、通信接続制御部352、と音声/雑音データ解析部354が設けられている。通信接続制御部352は、入出力インターフェース回路351とを制御するものである。音声/雑音データ解析部354は、この受信した、音声/雑音データを解析して、フィルタ係数の設定データ356を生成し、このフィルタ係数の設定データ356が入出力インターフェース回路351及びUSBまたは外部入出力端子323介して、デジタルカメラ300のフィルタ係数の更新部327に送信されるように構成されている。
係る実施の形態において、主マイクロホン304には、希望音声信号s(n)と経路h(m)を経由して雑音源309から雑音w(n)の和であるs(n)+w(n)が入力される。雑音信号W(n)は、雑音経路のインパルス応答{h(m)}(m=1,2・・・P−1)を用いて次式で表される。
w(n)=Σ(m)w(n−m),
また、適応フィルタ332の出力y(n)は、適応フィルタ332のインパルス応答を{h(m)}(m=1,2・・・P−1)とすると次式で表される。
y(n)=Σ(m)w(n−m),
このときノイズキャンセラーの出力s^(n)は、
s^(n)=s(n)+w(n)−y(n)=s(n)+Σ{h(m)−h(m)}w(n−m)(m=1,2・・・P−1)
したがって、h(m)=h(m)とできれば、s^(n)=s(n)となり、雑音信号を除去して、音声信号のみを取り出せることとなる。
通常、未知の雑音経路h(m)を求めるためには、適応フィルタ係数h(m)は、推定誤差s^(n)の2乗値を統計的に最小にするように更新される。統計量E[s−2(n)]=E[{s(n)+w(n)−Σ{h(m)}w(n−m)}]と二次式となるため、これを最小とする点はE[s−2(n)]の傾きが0となる点となる。しかし、δE[s−2(n)]/δh(k)=0となるh(k)の最適量を得るには、P元の連立方程式を解く必要があり、信号の統計量が必要となり、通常これを実時間で得ることは難しい。このため適応フィルタ332では、統計学を学習し、逐次最適解を探すためにLSM(最小二乗平均)法やNLMS(正規化最小二乗平均)法などの適応アルゴリズムが必要となる。
しかし、レンズ駆動モーターによる動作音などでは、予め動作音の統計量を計測して、h(k)の最適値の初期値を求めておき、設定することができる。このようなノイズキャンセラーでは、雑音源から主マイクロホン304への経路が未知であっても、雑音経路のインパルス応答が適応フィルタ332により良好に推定できれば雑音除去を行うことができ、雑音特性が変動しても追従できる利点がある。但し、参照用マイクロホン305に入力音声が流れ込むクロストークが発生すると雑音除去が困難になる。小型カメラなどの小さい機器では、参照用マイクロホン305には雑音信号のみが入力され、音声入力がないように、参照用マイクロホン305の実装方法を工夫するか、クロストークが大きい場合は遅延器または出力の後に歪補正用のフィルタなどを付加する必要がある。
図13は、前記雑音除去回路部322に用いる適応フィルタの例を示すものであり、適応型IIR(無限長インパルス応答)フィルタと適応アルゴリズム(適応更新式){α(k+1)=α(k)−μy(k)ψ(k)}の例を示す。このようなフィルタ係数のα0、α(k+1)などの初期値及び更新値を求めて、雑音抑制パラメータとして更新設定すればよい。
また、モーター雑音のように、比較的狭い周波数帯域の成分をもつ狭帯域雑音を除去する回路として、適応ノッチフィルタがある。図14(a)に、図13の適応型IIRフィルタを伝達関数がH(z)となる適応型のノッチフィルタとで構成する例を示し、同図(b)に伝達関数がG(z)となる適応型のノッチフィルタとで構成する例を示す。勿論、FIRフィルタやラティス型フィルタ等のその他の構成の適応フィルタで構成してもよい。
(第10の実施の形態)
図15は、雑音除去/抑圧手段の具体的構成である本発明の第10の実施の形態を示すものであり、複数のマイクロホンを用いる雑音抑圧回路の例として、マイクロホンアレーを用いた例である。すなわち、デジタルカメラ400には各部を制御するカメラ制御部401が設けられている。このカメラ制御部401は、CPU、プログラムを記憶したROM、ワーク用のRAM等で構成され、電源スイッチ402及びその他の操作部403に設けられているキーの利用履歴データや前述した更新履歴データを記憶する機能を備えている。
また、このデジタルカメラ400は、間隔dをおいて配置された主マイクロホン404と参照用マイクロホン405とを備えている。主マイクロホン404は、動画撮影モード等において記録すべき音声s(n)を検出するものであって、この音声s(n)はアンプ406及びS&H、ADC回路407を介して、遅延器421に入力される。一方、参照用マイクロホン405からの出力は、アンプ410及びS&H、ADC回路411を介して、乗算器422に入力される。この乗算器422の出力と前記遅延器431の出力とが、減算器440に入力され、この減算器440の出力が
また、このデジタルカメラ400は、USBまたは外部入出力端子423を備えている。このUSBまたは外部入出力端子423は、入出力インターフェース回路424に接続され、入出力インターフェース回路424は、カメラ制御部401と遅延量制御部437及び減算利得制御部430とに接続されている。また、遅延量制御部437と減算利得制御部430とは、雑音データ解析部426に接続されている。また、前記乗算器422の後段には減算器435が設けられ、この減算器435からの出力が音声メモリまたは音声符号器436に与えられるように構成されている。
一方、前記外部入出力端子423に接続されるデータ書込機等の外部機器450には、入出力インターフェース回路451が設けられているとともに、通信接続制御部452、雑音解析部454、厚音源方向θ推定部455、遅延量設定部456及び減算利得設定部457が設けられている。
係る構成において、本実施の形態に係るマイクロホンアレーでは、前述した実施の形態とは異なり、各マイクロホン404、405に希望音声と雑音の両方が入ることを想定しており、二つのマイクロホン404、405への信号の到達の時間差を利用して、雑音の到来方向への死角を形成して雑音を除去する。遅延器431の遅延量を決定するためには、雑音源の方向θが既知であることが必要である。レンズ駆動モータなど、デジタルカメラ400内で雑音源が固定の場合には、この雑音源方向θ、若しくは遅延量D(=dsinθ/c、d;マイク間隔、C;音速)を、雑音パラメータとして設定すればよい。また、モーター駆動部や雑音源の方向が変化する構成の場合や筺体の形状デザインや、マイクロホン404やモーターの位置を変更する機種の場合には、これらの雑音源方向若しくは遅延量を適宜更新して設定すればよい。また、各マイクロホン404、405の出力にそれぞれ適応フィルタを設けて、その出力を全て加算処理して、雑音源方向を適応的に設定する適応型マクロホンアレーで構成してもよい。
(第11の実施の形態)
図16は、雑音除去/抑圧手段の具体的構成である本発明の第11の実施の形態を示すものであり、線形予測器(LPC)を用いる雑音抑圧回路で構成した例である。すなわち、デジタルカメラ500には各部を制御するカメラ制御部501が設けられている。このカメラ制御部501は、CPU、プログラムを記憶したROM、ワーク用のRAM等で構成され、電源スイッチ502及びその他の操作部503に設けられているキーの利用履歴データや前述した更新履歴データを記憶する機能を備えている。このカメラ制御部501に騒音源509となる駆動部508が接続されている。
また、このデジタルカメラ500は、マイクロホン504を備えている。マイクロホン504は、動画撮影モード等において記録すべき音声s(n)を検出するものであって、この音声s(n)はアンプ506及びS&H、ADC回路507を介して、加算器521に入力されるとともに線形予測器(LPC)522に入力される。この線形予測器522空の予測信号y(n)は、加算器527に入力され、また、前記加算器521からの予測誤差信号e(n)=x(n)−y(n)も乗算器528を介して加算器527され、この加算器527からの出力が音声メモリまたは音声符号器536に与えられるように構成されている。
また、このデジタルカメラ500は、USBまたは外部入出力端子523を備えている。このUSBまたは外部入出力端子523は、入出力インターフェース回路524に接続され、入出力インターフェース回路524は、カメラ制御部501と適応計数の設定部530とに接続され、適応計数の設定部530には予測誤差信号解析部526が接続されている。
一方、前記外部入出力端子523に接続されるデータ書込機等の外部機器550には、入出力インターフェース回路551が設けられているとともに、通信接続制御部552、音声/雑音データ解析部554、及び適応計数の初期設定データ部557が設けられている。
係る構成において、線形予測器(LPC)522は、過去の信号と現在の信号との関連性を調べ、入力信号の特性を表現する回路である。したがって、雑音の特性は比較的ゆっくり変動することを利用し、線形予測器(LPC)522もゆっくり動作させると、特性変動の激しい音声には反応せず、雑音の特性のみを表現する線形予測器(LPC)522とすることができ、これを利用して雑音除去や雑音抑圧を行うことができる。
図17(a)は、線形予測器(LPC)522の構成例を示すものであり、この線形予測器(LPC)522は、各々複数の遅延器537、乗算器538、加算器539で構成されている。そして、図示したh(n)、h(n)・・・h(n)、のような線形予測器522の適応係数や初期値などを、雑音抑制パラメータとして設定や更新設定する。これにより、図18に例示した雑音を含む音声信号x(n)を同図(b)に示した雑音を抑圧した音声信号y(x)として出力することができる。なお、図17(b)に示すように、線形予測器522を従属接続するようにしてもよい。
(第12の実施の形態)
図19は、雑音除去/抑圧手段の具体的構成である本発明の第12の実施の形態を示すものであり、スペクトルサブトラクション法(スペクトル減算法)(以下、SS法という。)を用いた例である。すなわち、デジタルカメラ600には各部を制御するカメラ制御部601が設けられている。このカメラ制御部601は、CPU、プログラムを記憶したROM、ワーク用のRAM等で構成され、電源スイッチ602及びその他の操作部603に設けられているキーの利用履歴データや前述した更新履歴データを記憶する機能を備えている。このカメラ制御部601に機器内騒音源609となる駆動部508が接続されている。
また、このデジタルカメラ600は、マイクロホン604を備えている。マイクロホン604は、動画撮影モード等において記録すべき音声s(n)を検出するものであって、この音声s(n)はアンプ606及びS&H、ADC回路607を介して、スペクトル減算部622に入力される。
また、このデジタルカメラ600は、USBまたは外部入出力端子623を備えている。このUSBまたは外部入出力端子623は、入出力インターフェース回路624に接続され、入出力インターフェース回路624は、前記スペクトル減算部622に接続されている。スペクトル減算部622、パラメータ設定制御部626、減算利得設定部627、雑音スペクトルの推定部628及び乗算器629と減算器630とを備えている。スペクトル減算部622は、窓関数部631、フーリエ変換部632、位相部633、逆フーリエ変換部634及び重畳加算部635を有し、この重畳加算部635からの出力が音声メモリまたは音声符号器636に出力されるように構成されている。
一方、前記外部入出力端子623に接続されるデータ書込機等の外部機器650には、入出力インターフェース回路651が設けられているとともに、通信接続制御部652、音声/雑音データ解析部654が設けられている。通信接続制御部652は、入出力インターフェース回路651と音声/雑音データ解析部654とを制御するものである。音声/雑音データ解析部654は、受信した、音声/雑音データを解析して、雑音パワースペクトル推定データ655、減算利得設定データ657を生成し、これらパラメータ及びデータが入出力インターフェース回路651及びUSBまたは外部入出力端子623介して、デジタルカメラ600の減算利得設定部627に送信されるように構成されている。
係る実施の形態において、SS法では、音声信号s(n)と雑音信号w(n)とを含む入力音声信号の信号x(n)=s(n)+w(n)を、所定サンプリング毎にフレーム分割し、ハニング窓や台形窓などの窓関数で窓掛け(Windowing)処理した後、フーリエ変換(FFT)により時間領域から周波数領域に変換する。一入力信号の振幅パワースペクトル│X(ω)│から推定雑音のパワースペクトル│X^(ω)│を減算して(│S^(ω)│=│X(ω)│−│X^(ω)│)、それに入力信号のωを加え、得られたS^(ω)=│S^(ω)│exp(jω)を逆フーリエ変換(inverse EET)により時間領域に変換すれば、動作音などの雑音が除去された強調音声信号s^(n)が得られる。
SS法による雑音除去を伝達関数H(ω)のフィルタと考えると、伝達関数H(ω)は、
H(ω)=S^(ω)/X(ω){│X^(ω)│−│X^(ω)│}exp(jω)X(ω)、
H(ω)=1−{│X^(ω)│/│X(ω)│}、となる。
SS法では、人間の聴覚にあまり重要でない位相情報には処理を加えず、振幅情報主体での処理を行うので処理が簡単である。また、1つのマイクロホンのみで雑音抑制でき、雑音原数などは事前に知る必要はないが、最低でも1フレーム分の処理遅延が生ずる。また、雑音パワーベクトルの事前情報が必要である。携帯電話などでは、周波数領域に変換した信号のサブバンド帯域別のSN比(SNR)を算出して、非適応な雑音推定を行い、またスペクトル減算(差分)とスペクトル利得による抑圧(乗算)とを組み合わせる方法や、入力信号のパワーベクトルに、SNR推定値に逆比例するように重み付けを行って、適応的に雑音推定を行い、雑音の抑圧をスペクトル利得の調整(乗算)のみで行う方法など、複雑な雑音推定方法が検討されているが、機器内モーター動作音の除去には、事前に動作音の雑音スペクトルデータ│W^(ω)│等を解析して設定できるので、構成も簡便になり利用し易い利点がある。
なお、実施の形態においては、本発明をデジタルカメラに適用するようにしたが、カメラに限らず駆動源によりで駆動されるハードディスクを有する各種装置や、各種録音装置等に本発明を適用することもできる。
本発明の一実施の形態を適用したデジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 同実施の形態における制御(2)の処理手順を示すフローチャートである。 駆動部のズーム動作における動作音の波形図である。 本発明の第5の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第7の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第8の実施の形態を示す要部ブロック図である。 本発明の第9の実施の形態を示す要部ブロック図である。 同実施の形態における適応フィルタの例を示す回路図である。 適応ノッチフィルタの一例を示す図である。 本発明の第10の実施の形態を示す要部ブロック図である。 本発明の第11の実施の形態を示す要部ブロック図である。 線形予測器の構成例を示す回路図である。 雑音を含む音声信号と雑音を抑圧した音声信号とを示す波形図である。 本発明の第12の実施の形態を示す要部ブロック図である。
符号の説明
100 デジタルカメラ
101 撮像レンズ
103 ドライバ
103 撮像部
104 駆動部
105 制御回路
106 ドライバ
107 ユニット回路
108 映像信号処理部
109 画像メモリ
109 順次画像メモリ
110 表示制御部
111 表示メモリ
112 表示部
113 メモリIF
114 外部メモリ
115 プログラムメモリ
116 画像圧縮/符号化ブロック
117 圧縮/符号化画像データメモリ
118 画像伸張/復号化部
119 データメモリ
120 電源スイッチ
121 操作入力部
122 入力回路
125 マイクロホン
126 アンプ
127 ADC回路
128 雑音除去/抑圧回路
129 入力音声メモリ
130 音声圧縮/符号化ブロック
131 圧縮/符号化音声データメモリ
132 音声伸張/復号化部
133 出力音声メモリ
134 D/A変換器
135 LPF
136 アンプ
137 スピーカー
138 入出力インターフェース回路
139 入出力コネクタ
140 雑音抑制パラメータ制御ブロック
141 雑音抑圧パラメータメモリ
142 雑音成分算出部
143 減算回路
150 外部機器

Claims (24)

  1. 動画を撮像する撮像手段と、
    動作に伴ってノイズを発生する動作手段と、
    周囲音を検出する検出手段と、
    外部機器と接続する接続手段と、
    前記動作手段の動作に伴って発生するノイズのデータを検出し前記接続手段を介して前記外部機器に送信する送信手段と、
    この送信手段を介して送信された前記ノイズのデータに基づいて設定されたノイズ低減データを前記外部機器より前記接続手段を介して受信して記憶する記憶手段と、
    撮像指示に基づいて前記撮像手段により撮像される動画と前記検出手段により検出される周囲音とを記録する記録手段と、
    この記録手段による記録時に前記検出手段により検出された周囲音を前記記憶手段に記憶されているノイズ低減データに基づいてノイズ低減処理するノイズ低減処理手段と、を備えたことを特徴とする電子カメラ。
  2. 動画を撮像する撮像手段と、
    この撮像手段による撮像時に周囲音を検出する検出手段と、
    前記撮像手段により撮像される動画と前記検出手段により検出される周囲音とを記録する記録手段と、
    動作に伴ってノイズを発生する動作手段と、
    この動作手段の動作に伴って発生するノイズのデータを記憶するノイズ記憶手段と、
    このノイズ記憶手段に記憶されているノイズのデータに基づき、前記動作手段の動作中において前記検出手段により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行するノイズ低減処理手段と、
    前記動作手段の経時的な動作量を示す動作量データを記憶する動作量記憶手段と、
    この動作量記憶手段に記憶されている動作量データに基づいて前記ノイズ記憶手段に記憶されているノイズのデータを更新する更新手段と、
    を備えたことを特徴とする電子カメラ。
  3. 更に、前記記憶手段に記憶されているノイズ低減データを更新する更新手段を有することを特徴とする請求項1記載の電子カメラ。
  4. 前記接続手段を介して前記外部機器より受信するノイズ低減データは、前記外部機器が前記送信したノイズのデータを雑音抑制のためのアプリケーションソフトを用いて設定したノイズ低減データであることを特徴とする請求項1記載の電子カメラ。
  5. 前記更新手段は、更に、
    外部機器と接続する接続手段と、
    この接続手段に接続された前記外部機器から転送されるノイズのデータを取得する取得手段と、
    この取得手段により取得されたノイズのデータを前記ノイズ記憶手段に書き込む書込手段とを含むことを特徴とする請求項2記載の電子カメラ。
  6. 前記更新手段により更新されるノイズのデータは、前記ノイズ低減処理手段のノイズ低減方式に応じて異なることを特徴とする請求項2又は5に記載の電子カメラ。
  7. 前記更新手段により更新されるノイズのデータは、
    前記ノイズ低減処理手段が適応フィルタ方式である場合、フィルタ係数と適応更新アルゴリズムの少なくとも一方を含み、
    マイクロホンアレー方式である場合、ノイズ源方向の角度または遅延時間の少なくとも一方を含み、
    線形予測器である場合、前記発生するノイズに応じた適応係数を含み、
    スペクトル減算方式である場合、ノイズ源のスペクトルデータ、その推定データ、減算利得の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項6記載の電子カメラ。
  8. 前記更新手段は、電源オン時及び又は動作モード切替時において前記ノイズのデータを更新する手段を含むことを特徴とする請求項2、5、6、7のいずれかに記載の電子カメラ。
  9. 前記更新手段は、電源オン時及び又は動作モード切替時点において、前記検出手段により検出された周囲音に基づき、前記ノイズ記憶手段のノイズのデータを更新する手段を含むことを特徴とする請求項8記載の電子カメラ。
  10. 前記動作量記憶手段は、前記動作手段の動作履歴を動作量データとして記憶し、前記更新手段は、前記動作量記憶手段に記憶された前記動作履歴に基づき、前記ノイズ記憶手段のノイズのデータを更新する手段とを含むことを特徴とする請求項2に記載の電子カメラ。
  11. 前記更新手段は、前記動作量記憶手段に記憶された前記動作履歴に基づきノイズのデータを推定する推定手段と、この推定手段により推定されたノイズのデータに基づき前記ノイズ記憶手段のノイズのデータを更新する手段とを含むことを特徴とする請求項10記載の電子カメラ。
  12. 前記更新手段は、前記動作手段の経時的な動作量が増大するに伴って、前記ノイズのデータの振幅が増大する方向に更新する手段を含むことを特徴とする請求項2、又は、5から11のいずれかに記載の電子カメラ。
  13. 前記更新手段は、前記動作手段の経時的な動作量が増大するに伴って、前記ノイズのデータの周波数成分をシフトして更新する手段を含むことを特徴とする請求項2、又は、5から12のいずれかに記載の電子カメラ。
  14. 前記周波数成分を高周波側にシフトすることを特徴とする請求項13記載の電子カメラ。
  15. 前記更新手段は、前記検出手段により検出された周囲音から特定低周波数帯域の音を抽出する抽出手段と、
    この抽出手段により抽出された前記特定低周波数帯域の音に基づき、前記動作手段の経年変化を検出する経年変化検出手段と、
    この経年変化検出手段により検出された前記経年変化に応じて前記ノイズ記憶手段のノイズのデータを更新する手段と、
    を含むことを特徴とする請求項25、6、7のいずれかに記載の電子カメラ。
  16. 前記ノイズ記憶手段に記憶された前記ノイズのデータの更新を指示する指示手段を更に備え、
    前記更新手段は、前記指示手段の指示に応答して、前記ノイズのデータを更新することを特徴とする請求項2、5、6、7、10、11のいずれかに記載の電子カメラ。
  17. 前記更新手段は、前記指示手段により更新が指示された時点において、前記検出手段により検出された周囲音に基づき、前記ノイズのデータを更新する手段を含むことを特徴とする請求項16記載の電子カメラ。
  18. 前記更新手段は、当該電子カメラにおいて設定可能な撮影シーンまたは撮影モードに応じて、異なるノイズのデータを設定する手段を含むことを特徴とする請求項2、5、6、7、10、11のいずれかに記載の電子カメラ。
  19. 前記更新手段は、更に、前記検出手段により検出された前記動作手段の動作に伴って発生するノイズを外部機器に出力する出力手段と、
    この出力手段から出力された前記ノイズに基づき前記外部機器が生成したノイズのデータを取得する取得手段と、
    この取得手段によって取得されてノイズのデータを前記ノイズ記憶手段に書き込む書き込み手段とを含むことを特徴とする請求項2に記載の電子カメラ。
  20. 外部から画像データを受信するための端子と、
    この端子を介して受信された前記画像データを記憶する画像データ記憶手段と、を更に備え、前記接続手段は、前記端子と兼用されることを特徴とする請求項1又は5記載の電子カメラ。
  21. 周囲音を検出する検出手段と、動作に伴ってノイズを発生する動作手段とを備えた機器に配置されたノイズ低減装置において、
    外部機器と接続する接続手段と、
    前記動作手段の動作に伴って発生したノイズのデータを前記接続手段を介して前記外部機器に送信する送信手段と、
    この送信手段を介して送信された前記ノイズのデータに基づいて設定されたノイズ低減データを前記外部機器より前記接続手段を介して受信して記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶されたノイズ低減データに基づき、前記動作手段の動作中において前記検出手段により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行するノイズ低減処理手段と、
    を備えたことを特徴とするノイズ低減装置。
  22. 周囲音を検出する検出手段と、動作に伴ってノイズを発生する動作手段とを備えた機器に配置されたノイズ低減装置において、
    前記動作手段の動作に伴って発生するノイズのデータを記憶するノイズ記憶手段と、
    このノイズ記憶手段に記憶されているノイズのデータに基づき、前記動作手段の動作中において前記検出手段により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行するノイズ低減処理手段と、
    前記動作手段の経時的な動作量を示す動作量データを記憶する動作量記憶手段と、
    この動作量記憶手段に記憶されている動作量データに基づいて前記ノイズ記憶手段に記憶されているノイズのデータを更新する更新手段と、
    を備えたことを特徴とするノイズ低減装置。
  23. 周囲音を検出する検出処理と、
    動作に伴ってノイズを発生する動作手段を動作させる動作処理と、
    この動作処理による動作に伴って発生したノイズのデータを接続手段を介して外部機器に送信する送信処理と、
    この送信処理によって送信された前記ノイズのデータに基づいて設定されたノイズ低減データを前記外部機器より前記接続手段を介して受信して記憶手段に記憶させる記憶処理と、
    この記憶処理によって前記記憶手段に記憶されたノイズ低減データに基づき、前記動作手段の動作中において前記検出処理により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行するノイズ低減処理と、
    を含み、上記各処理をコンピュータで実行させることを特徴とするノイズ低減制御プログラム。
  24. 周囲音を検出する検出処理と、
    動作に伴ってノイズを発生する動作手段を動作させる動作処理と、
    この動作処理の動作に伴って発生するノイズのデータをノイズ記憶手段に記憶させるノイズ記憶処理と、
    このノイズ記憶処理によって前記ノイズ記憶手段に記憶されたノイズのデータに基づき、前記動作手段の動作中において前記検出処理により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行するノイズ低減処理と、
    前記動作手段の経時的な動作量を示す動作量データを動作量記憶手段に記憶させる動作量記憶処理と、
    この動作量記憶処理によって動作量記憶手段に記憶されてた動作量データに基づいて前記ノイズ記憶手段に記憶されているノイズのデータを更新する更新処理と、
    を含み、上記各処理をコンピュータで実行させることを特徴とするノイズ低減制御プログラム。
JP2005038757A 2005-02-16 2005-02-16 電子カメラ、ノイズ低減装置及びノイズ低減制御プログラム Expired - Fee Related JP4910293B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005038757A JP4910293B2 (ja) 2005-02-16 2005-02-16 電子カメラ、ノイズ低減装置及びノイズ低減制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005038757A JP4910293B2 (ja) 2005-02-16 2005-02-16 電子カメラ、ノイズ低減装置及びノイズ低減制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006229401A JP2006229401A (ja) 2006-08-31
JP4910293B2 true JP4910293B2 (ja) 2012-04-04

Family

ID=36990387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005038757A Expired - Fee Related JP4910293B2 (ja) 2005-02-16 2005-02-16 電子カメラ、ノイズ低減装置及びノイズ低減制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4910293B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5219761B2 (ja) * 2008-12-02 2013-06-26 キヤノン株式会社 撮像装置
JP2011097260A (ja) * 2009-10-28 2011-05-12 Nikon Corp 撮像装置
JP5538918B2 (ja) * 2010-01-19 2014-07-02 キヤノン株式会社 音声信号処理装置、音声信号処理システム
JP5529635B2 (ja) * 2010-06-10 2014-06-25 キヤノン株式会社 音声信号処理装置および音声信号処理方法
JP5839795B2 (ja) * 2010-12-01 2016-01-06 キヤノン株式会社 撮像装置および情報処理システム
JP5594133B2 (ja) * 2010-12-28 2014-09-24 ソニー株式会社 音声信号処理装置、音声信号処理方法及びプログラム
JP2012155184A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Nikon Corp カメラ、プログラム、記録媒体、およびノイズ除去方法
JP5750932B2 (ja) * 2011-02-18 2015-07-22 株式会社ニコン 撮像装置及び撮像装置のノイズ低減方法
US9153243B2 (en) 2011-01-27 2015-10-06 Nikon Corporation Imaging device, program, memory medium, and noise reduction method
JP5736839B2 (ja) * 2011-02-28 2015-06-17 株式会社ニコン 信号処理装置、撮像装置、及びプログラム
JP6004792B2 (ja) * 2011-07-06 2016-10-12 本田技研工業株式会社 音響処理装置、音響処理方法、及び音響処理プログラム
JP6463294B2 (ja) * 2016-04-05 2019-01-30 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 制御データ書き換えシステム
JP7505489B2 (ja) * 2019-05-16 2024-06-25 ソニーグループ株式会社 信号処理装置、信号処理方法、プログラムおよび撮像装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10133692A (ja) * 1996-10-28 1998-05-22 Hitachi Ltd 録音装置及びカメラ一体型映像音声記録装置
JP3823594B2 (ja) * 1999-04-07 2006-09-20 ソニー株式会社 メカノイズ低減装置及びメカノイズ低減方法
JP2002250970A (ja) * 2001-02-27 2002-09-06 Ricoh Co Ltd 画像表示装置
JP2004193683A (ja) * 2002-12-06 2004-07-08 Olympus Corp 電子カメラシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006229401A (ja) 2006-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4910293B2 (ja) 電子カメラ、ノイズ低減装置及びノイズ低減制御プログラム
JP5594133B2 (ja) 音声信号処理装置、音声信号処理方法及びプログラム
JP4934968B2 (ja) カメラ装置、カメラ制御プログラム及び記録音声制御方法
JP5741281B2 (ja) 音声信号処理装置、撮像装置、音声信号処理方法、プログラム及び記録媒体
JP2006287387A (ja) 撮像装置、音声記録方法及びプログラム
JP2008263498A (ja) 風雑音低減装置、音響信号録音装置及び撮像装置
US20150271439A1 (en) Signal processing device, imaging device, and program
JP2018205547A (ja) 音声処理装置及びその制御方法
US20220068250A1 (en) Audio processing apparatus for reducing noise using plurality of microphones, control method, and recording medium
JP5998483B2 (ja) 音声信号処理装置、音声信号処理方法、プログラム及び記録媒体
JP2006262241A (ja) 電子カメラ、ノイズ低減装置及びノイズ低減制御プログラム
JP2013110629A (ja) 撮像装置、音声収音方法
JP6985821B2 (ja) 音声処理装置及びその制御方法
JP2022038611A (ja) 音声処理装置、制御方法、およびプログラム
JP6902961B2 (ja) 音声処理装置及びその制御方法
JP7566552B2 (ja) 音声処理装置、制御方法、およびプログラム
JP2018207313A (ja) 音声処理装置及びその制御方法
JP6877246B2 (ja) 音声処理装置及びその制御方法
JP6931296B2 (ja) 音声処理装置及びその制御方法
JP6886352B2 (ja) 音声処理装置及びその制御方法
JP2013047710A (ja) 音声信号処理装置、撮像装置、音声信号処理方法、プログラム及び記録媒体
JP5736839B2 (ja) 信号処理装置、撮像装置、及びプログラム
JP6912969B2 (ja) 音声処理装置及びその制御方法
JP2010134260A (ja) 電子機器及び音声処理方法
US20220070580A1 (en) Audio processing apparatus, control method, and storage medium, each for performing noise reduction using audio signals input from plurality of microphones

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110217

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111104

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20111114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111220

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4910293

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees