JP2008263498A - 風雑音低減装置、音響信号録音装置及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 マイクロフォンから取得した音響信号に含まれる不要な風雑音を低減しつつ、必要な音響信号が低減されるのを抑制する風雑音低減装置及び音響機器を提供することを目的とする。
【解決手段】 風雑音分析部4により導出された風雑音低減フィルタ係数をαとすると、フィルタ処理部5及び6は、αを累乗の指数とし、周波数軸の信号Ln(f)及びRn(f)のレベルを累乗の指数の値だけ累乗した信号をLn’(f)及びRn’(f)のレベルとして出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】 風雑音分析部4により導出された風雑音低減フィルタ係数をαとすると、フィルタ処理部5及び6は、αを累乗の指数とし、周波数軸の信号Ln(f)及びRn(f)のレベルを累乗の指数の値だけ累乗した信号をLn’(f)及びRn’(f)のレベルとして出力する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、マイクロフォン等の音響信号取得手段によって音響信号を取得する際に、当該音響信号に含まれる風による雑音を低減する技術に関する。
左右方向からの音響信号をそれぞれ独立して取得することができるマイクロフォン(以下、ステレオマイクと呼ぶ。)で取得した音響信号に含まれる風の音(以下、風雑音と呼ぶ)には、以下の2つの特性があることが知られている。
(1)ステレオマイクで取得された左方向からの風雑音と右方向からの風雑音との
間には、ほとんど相関関係がない。
間には、ほとんど相関関係がない。
(2)風雑音は低域〜中域(50Hz〜1kHz)に集中する傾向がある。
このため、従来、風雑音を低減するためには、入力された左方向からの風雑音と右方向からの風雑音との相関値に基づいて風雑音を検出し、かかる風雑音を低減するためにHPF(High Pass Filter)を用いることが多かった。
尚、以下では、ステレオマイクで取得される左方向からの音響信号をL信号、右方向からの音響信号をR信号と呼ぶ。
図9は、従来の風雑音低減装置の構成図である。
図9において、風雑音判定部101は、風雑音の発生の有無を判定する。HPF102及び102は、風雑音が発生している場合には、入力音響信号のうち、風雑音が含まれる低域の信号を低減する。
具体的には、風雑音低減装置100に、L信号(l(t))およびR信号(r(t))が入力されると、風雑音判定部101は、L信号(l(t))及びR信号(r(t))の相関値を算出し、当該相関値に基づいて、風雑音が発生しているか否かを判定する。風雑音が発生していると判定した場合は、HPF102及び103を機能させる。これにより風雑音が含まれる低い周波数帯域の音響信号の大きさ(又は強さ)が低減される。
一方、風雑音が発生していないと判定した場合は、HPF102及び103を機能させない。
従って、風雑音低減装置100に、L信号(l(t))及びR信号(r(t))が入力されると、風雑音が含まれる場合には、風雑音が低減されたL信号(l'(t))及びR信号(r'(t))が出力される。一方、風雑音が含まれない場合は、L信号(l(t))及びR信号(r(t))がそのままL信号(l'(t))及びR信号(r'(t))として出力される。
特許文献(1)には、このような風雑音低減技術が開示されている。
しかしながら、風雑音は上記したように低域〜中域(50Hz〜1kHz)に集中するものの、その時間的な振幅の変動が激しく、変動幅も非常に大きい。
風雑音が非常に大きい場合、風雑音が発生する上記周波数帯域の音響信号においては、風雑音の大きさに対して本来必要とされる音響信号の大きさの割合は小さい。このため、風雑音が発生している上記周波数帯域の音響信号を大幅に低減することにより、本来必要な音響信号が一緒に低減されてしまったとしても、ヒトは風雑音のみが低減されたと感じる。
一方、風雑音がそれほど大きくない場合、風雑音が発生している上記周波数帯域の音響信号においては、風雑音の大きさに対して本来必要とされる音響信号の大きさの割合は小さくないと考えられる。このため、風雑音が発生している上記周波数帯域の音響信号を大幅に低減することにより、本来必要な音響信号も大幅に低減されると、ヒトは、必要な音響信号が低減されたと感じ、その結果、風雑音低減後の音響信号を不自然な音響信号だと感じることとなる。
従って、例えば、振幅が非常に大きな風雑音を低減するために、上記風雑音が発生する周波数帯域の音響信号の低減の度合いが大きいHPFを用いた場合、ヒトは、非常に大きな風雑音が発生した場合には、かかるHPFの処理により風雑音が低減されたと感じる。他方、振幅がそれほど大きくない風雑音が発生した場合は、本来必要な音響信号まで過度に低減され、その結果、低減後の音響信号を不自然な音響信号に感じることとなる。
逆に、上記周波数帯域の音響信号の低減の度合いが小さいHPFを用いると、振幅が非常に大きな風雑音が発生した場合、風雑音をあまり低減できずノイズ感が残ってしまう。
特開2003-187216号 そこで本願発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明によれば、不要な風雑音を低減しつつ必要な音響信号の低減を抑制する風雑音低減装置及び音響機器を提供することを目的とする。
本発明に係る風雑音低減装置は、複数の音響信号に対してフィルタ処理を施すことによって、前記各音響信号にそれぞれ含まれる風雑音を低減する風雑音低減装置である。そして、複数の音響信号のうち、少なくとも2つの音響信号の相関度合いに対応する変数P(0<P≦1)を導出する風雑音分析手段を備えており、フィルタ処理を行うためのフィルタ処理手段が、音響信号の周波数成分の関数をP乗することを特徴とする。ここで、音響信号の周波数成分の関数には、音響信号の周波数成分に所定値を乗算すること、或いは加算すること等が含まれる。
本発明に係る風雑音低減装置では、風雑音分析手段は、相関度合いが高くなるにつれて、変数Pが大きくなるように導出することを特徴とする。
また、本発明に係る風雑音低減装置では、風雑音分析手段は、相関度合いに基づいて風雑音の発生の有無を判定する判定手段を備え、該判定手段により風雑音が発生していると判定された場合は、変数Pを1未満の所定値に設定する。一方、風雑音が発生していないと判定された場合は、前記変数Pを1に設定することを特徴とする。
また、本発明に係る風雑音低減装置では、前記フィルタ処理手段は、可聴周波数帯域中において、所定の周波数より低い周波数について、フィルタ処理を行うことを特徴とする。
本発明に係る音響信号録音装置は、複数の音響信号取得手段と、複数の音響信号取得手段から取得した複数の音響信号に対してフィルタ処理を施すことによって、各音響信号にそれぞれ含まれる風雑音を低減する音響信号録音装置である。そして、複数の音響信号のうち、少なくとも2つの音響信号の相関度合いに対応する変数P(0<P≦1)を導出する風雑音分析手段を備え、フィルタ処理を行うためのフィルタ処理手段は、各音響信号の周波数成分をP乗することを特徴とする。
また、本発明に係る音響信号録音装置は、風雑音分析手段により導出される変数Pの値に応じて、当該風雑音の情報を示す風雑音マークを表示する表示手段を更に備えることを特徴とする。
本発明に係る撮像装置は、被写体を撮像するための撮像手段と、上記音響信号録音装置とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、不要な風雑音を低減しつつ必要な音響信号の低減を抑制する風雑音低減装置及び音響機器を提供することができる。
本発明の意義ないし効果は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明の一つの実施形態であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
<実施形態>
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明の実施形態の一つである風雑音低減装置の構成図(機能構成図)である。
ln(t)、rn(t)は、それぞれL信号、R信号であり、時間tの関数として表されている(以下、時間軸の信号と呼ぶ。)。
時間軸変換部2および3は、時間軸の信号ln(t)及びrn(t)を例えば、DFT(Discrete Fourier Transform)やMDCT(Modified Discrete Cosine Transform(修正離散コサイン変換))等により周波数fの関数で表されるLn(f)、Rn(f)(以下、周波数軸の信号と呼ぶ。)に変換する。例えば、時間軸の信号ln(t)及びrn(t)の2048サンプルの時間軸の信号ln(t)、rn(t)は、MDCTによりそれぞれ1024サンプルの周波数軸の信号Ln(f)、Rn(f)に変換され、それぞれ後述するフィルタ処理部5及び6によりフィルタ処理される。
風雑音分析部4は、L信号及びR信号に基づいて風雑音を低減するためのパラメータ(以下、風雑音低減フィルタ係数と呼ぶ。)の導出を行う。
上記したように、風雑音はL信号とR信号との間で相関関係がほとんどない。したがって風雑音分析部4は、例えば、L信号、R信号の周波数軸の信号Ln(f)とRn(f)との相関値を算出し、かかる相関値に基づいて風雑音低減フィルタ係数を導出する。
フィルタ処理部5及び6は、風雑音分析部4により導出された風雑音低減フィルタ係数を用いてそれぞれLn(f)、Rn(f)から風雑音を低減した周波数軸の信号Ln’(f)及びRn’(f)を出力する。
具体的には、風雑音分析部4により導出された風雑音低減フィルタ係数をαとすると、フィルタ処理部5及び6は、αを累乗の指数とし、周波数軸の信号Ln(f)及びRn(f)のレベルを累乗の指数の値だけ累乗した信号をLn’(f)及びRn’(f)のレベルとして出力する。
すなわち、次式(1)、(2)によってLn’(f)及びRn’(f)を生成する。
Ln’(f)=Ln(f)α ・・・(1)
Rn’(f)=Rn(f)α ・・・(2)
周波数軸変換部7及び8は、フィルタ処理部5及び6から出力されたLn’(f)及びRn’(f)を、たとえば、IDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)やIMDCT(Inverse Modified Discrete Cosine Transform)により時間軸の信号ln’(t)及びrn’(t)に逆変換して出力する。
Rn’(f)=Rn(f)α ・・・(2)
周波数軸変換部7及び8は、フィルタ処理部5及び6から出力されたLn’(f)及びRn’(f)を、たとえば、IDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)やIMDCT(Inverse Modified Discrete Cosine Transform)により時間軸の信号ln’(t)及びrn’(t)に逆変換して出力する。
次に、風雑音分析部4の機能について更に説明する。
風雑音分析部4は、例えば、上記1024サンプル分の周波数軸の信号Ln(f)及びRn(f)について、相関値の平均値を算出し、これをL信号とR信号の相関値Kとする。相関値Kは、例えば、次式(3)により算出される。
上記式(3)によると、Kは0≦K≦1の範囲の値となる。
風雑音分析部4は、かかる相関値Kに基づいて風雑音低減フィルタ係数αを導出する。
また、風雑音分析部4は、相関値Kが所定の閾値Cより大きいか否かを判定することにより風雑音の発生の有無の検出を行うこととしてもよい。
即ち、相関値Kが閾値C以下(K≦C)である場合は、L信号とR信号との間に相関が無く、風雑音が発生していると判定する。
上記したように相関値Kは0≦K≦1であり、0.5が中間値ではあるが、経験的に閾値Cを0.5≦C≦0.8に設定すると、ヒトの聴感上、適度に風雑音発生の有無を判定できる。
上記したように相関値Kは0≦K≦1であり、0.5が中間値ではあるが、経験的に閾値Cを0.5≦C≦0.8に設定すると、ヒトの聴感上、適度に風雑音発生の有無を判定できる。
この場合、風雑音分析部4は、αを0<α<1の範囲で所定値に設定する。
一方、相関値Kが閾値Cより大きい(K>C)場合は、風雑音が発生していないと判定し、α=1に設定する。
また、風雑音分析部4は、αの範囲を例えば、0<α≦1とし、L信号とR信号の相関値Kが大きくなるに従って漸増的に変化し、小さくなるに従って漸減的に変化するように導出することとしてもよい。
或いは、上記の如く相関値Kに基づいて、風雑音発生の有無を検出するとともに、風雑音が発生している場合のみ風雑音低減フィルタ係数αを導出することとしてもよい。
また、上記したように風雑音は低域〜中域(50Hz〜1kHz)に集中する傾向があるので、これを考慮し、周波数fが中域以上、例えば1kHz以上の音響信号に対してはα=1として上記式(1)、(2)を適用することとしてもよい。
或いは、周波数fが低域から高域になるにつれて、αが大きくなるように制御してもよい。
尚、図1では、風雑音分析部4は、周波数軸の信号Ln(f)とRn(f)との相関値を算出しているが、図2に示すように、周波数軸の信号への変換前の時間軸の信号ln(t)とrn(t)との相関値を算出することとしてもよい。
上記式(1)、(2)によると、累乗の指数αは0<α≦1であるから、フィルタ処理部5或いは6によって、Ln(f)或いはRn(f)のレベルは同じか或いは低減されて出力されることとなる。
ここで、例えばαをα=0.8に固定した場合を考える。上記式(1)、(2)はLn(f)或いはRn(f)の指数関数であるから、Ln(f)或いはRn(f)のレベルが大きい程、フィルタ処理部5或いは6による低減の度合いは大きくなる。逆に、Ln(f)或いはRn(f)のレベルが小さい程、低減の度合いは小さくなる。
従って、突風発生等による非常に強い風雑音により、例えば、低域の或る周波数帯域faの音響信号のレベルが急激に増大した場合には、上記式(1)、(2)より周波数帯域faの音響信号のレベルは大幅に低減される。この場合、急激に増大した音響信号のほとんどは風雑音であると考えられるから、上記式(1)、(2)により、風雑音を大幅に低減できる。
一方、それほど強くない風雑音により、上記周波数帯域faの音響信号のレベルが多少増加した程度である場合には、上記式(1)、(2)によると、周波数帯域faの音響信号のレベルはそれほど低減されない。この場合、周波数帯域faの音響信号においては、風雑音の大きさに対して本来必要とされる音響信号の割合は小さくないと考えられるから、上記式(1)、(2)により、ある程度風雑音を低減することができ、かつ、本来必要な音響信号の低減を抑制することができる。
また、上記したように中域以上の周波数帯域ではα=1とする、或いは、周波数帯域が低域から高域になるにつれて、αを大きくするように制御することにより、風雑音が発生したとしても、風雑音の影響をあまり受けない中域以上の周波数帯域の音響信号のレベルが上記式(1)、(2)により低減されてしまうことをできるだけ回避することができる。
尚、上記実施形態では、L信号及びR信号を入力音響信号としているが、マイクロフォンを3つ以上用いた場合にも同様に実現可能である。
具体的には、風雑音は各マイクロフォンの間でほとんど相関関係がないため、いずれか2つのマイクロフォンからの入力音響信号を図1のl(t)及びr(t)に対応させる。そして、全てのマイクロフォンからの入力音響信号に対して、時間軸変換部3或いは4、フィルタ処理部5或いは6、及び周波数軸変換部7或いは8における処理を施す。これらの処理によりマイクロフォンを3つ以上用いた場合であっても、実現可能となる。
<実施例1>
上記実施形態において、風雑音低減フィルタ係数αを、例えば、α=0.8と固定する。そして、風雑音分析部4は、L信号とR信号との相関値に基づいて風雑音の発生の有無のみを検出することとする。具体的には、風雑音分析部4は、上記式(3)により算出したKが予め設定した閾値Cより大きい場合は、風雑音が発生してないと判定し、当該判定結果を示す制御信号をフィルタ処理部5及び6に出力する。
フィルタ処理部5及び6は、風雑音分析部4により風雑音が発生していないと判定された場合には、入力されたLn(f)及びRn(f)をそのままLn’(f)及びRn’(f)として出力する(すなわち、α=1として上式(1)、(2)を適用する場合と等価。)。
上記実施形態において、風雑音低減フィルタ係数αを、例えば、α=0.8と固定する。そして、風雑音分析部4は、L信号とR信号との相関値に基づいて風雑音の発生の有無のみを検出することとする。具体的には、風雑音分析部4は、上記式(3)により算出したKが予め設定した閾値Cより大きい場合は、風雑音が発生してないと判定し、当該判定結果を示す制御信号をフィルタ処理部5及び6に出力する。
フィルタ処理部5及び6は、風雑音分析部4により風雑音が発生していないと判定された場合には、入力されたLn(f)及びRn(f)をそのままLn’(f)及びRn’(f)として出力する(すなわち、α=1として上式(1)、(2)を適用する場合と等価。)。
一方、閾値C以下であれば、風雑音分析部4は、風雑音が発生していると判定し、当該判定結果を示す制御信号をフィルタ処理部5及び6に出力する。
フィルタ処理部5及び6は、風雑音分析部4により風雑音が発生していると判定された場合には、Ln(f)及びRn(f)をそれぞれ0.8乗したものをLn’(f)及びRn’(f)として出力する。
また、風雑音は低域〜中域(50Hz〜1kHz)に集中する傾向にあることから、フィルタ処理部5及び6は、風雑音が発生していたとしても、周波数fが1kHz以上の信号については、Ln(f)及びRn(f)をそのままLn’(f)及びRn’(f)として出力する(すなわち、α=1として式(1)、(2)を適用する場合と等価。)。
すなわち、フィルタ処理部5及び6は、Ln(f)及びRn(f)に対して、下記式(4)、(5)、(6)、(7)による風雑音低減処理を施して、Ln'(f)及びRn'(f)として出力することとなる。
風雑音無の場合(K>C) 又は f≧1kHzのとき
Ln’(f)=Ln(f) ・・・(4)
Rn’(f)=Rn(f) ・・・(5)
風雑音有の場合(K≦C) かつ f<1kHzのとき
Ln’(f)=Ln(f)0.8 ・・・(6)
Rn’(f)=Rn(f)0.8 ・・・(7)
以下では、図9における従来の風雑音低減装置100と本実施例1の風雑音低減装置1との処理の相違及び効果の相違について説明する。
Ln’(f)=Ln(f) ・・・(4)
Rn’(f)=Rn(f) ・・・(5)
風雑音有の場合(K≦C) かつ f<1kHzのとき
Ln’(f)=Ln(f)0.8 ・・・(6)
Rn’(f)=Rn(f)0.8 ・・・(7)
以下では、図9における従来の風雑音低減装置100と本実施例1の風雑音低減装置1との処理の相違及び効果の相違について説明する。
尚、L信号及びR信号とも同様の処理が施されるので、以下では、L信号についてのみ説明する。
図3(a)は、L信号を時間軸の信号として表した模式図である。これを周波数軸の信号に変換したものが図3(b)である。
図3(c)及び図3(d)は、従来の風雑音低減装置100の時間軸におけるHPF処理が、周波数軸においてどのような処理と等価であるかを説明するための図である。尚、図3(c)と図3(b)とは同一のL信号である。
図3(c)及び(d)において、帯域f1、帯域f2が周波数帯域1kHz未満の低域、帯域f3が1kHz以上の中域である。
図3(d)は、図9におけるHPF102の周波数軸における周波数帯域毎のフィルタ係数(以下、周波数軸フィルタ係数とよぶ。)を表している。
従来の風雑音低減装置100では、上記したように風雑音判定部101が、風雑音有りと判定した場合、HPF102が、L信号に対しHPF処理を行う。かかるHPF処理は、図3(c)における周波数帯域毎のL信号のレベルに図3(d)の周波数帯域毎の周波数軸フィルタ係数を乗算することと等価である。
すなわち、従来の風雑音低減装置100におけるL信号の周波数軸の信号をLn(f)とし、HPF処理後の出力L信号の周波数軸の信号をLc'(f)とすると、HPF102によるHPF処理は、次式(8)と等価となると考えられる。
Lc’(f)=Ln(f)×周波数軸フィルタ係数 ・・・(8)
したがって、例えば、図3(c)の帯域f1、帯域f2、帯域f3のL信号は、図7のHPF102により、
Lc'(f1)=Ln(f1)×0.2
Lc'(f2)=Ln(f2)×0.3
Lc'(f3)=Ln(f3)×0.6
という処理が施される。
したがって、例えば、図3(c)の帯域f1、帯域f2、帯域f3のL信号は、図7のHPF102により、
Lc'(f1)=Ln(f1)×0.2
Lc'(f2)=Ln(f2)×0.3
Lc'(f3)=Ln(f3)×0.6
という処理が施される。
一方、本実施例1の図1におけるフィルタ処理部5は、風雑音有りの場合は、上記式(6)による処理を行う。
したがって、帯域f1、帯域f2のL信号は、フィルタ処理部5により、
Ln'(f1)=Ln(f1)0.8
Ln'(f2)=Ln(f2)0.8
という処理が施される。
Ln'(f1)=Ln(f1)0.8
Ln'(f2)=Ln(f2)0.8
という処理が施される。
帯域f3については、1kHz以上の中域であるため、上記式(6)による処理ではなく、上記式(4)による処理がなされる。
すなわち
Ln'(f3)=Ln(f3)
となる。
Ln'(f3)=Ln(f3)
となる。
図4は、風が強い場合と強くない場合に、従来の風雑音低減装置100と本実施例1の風雑音低減装置1との風雑音の低減の効果の相違を説明するための図である。尚、図4は、帯域f1の周波数軸のL信号のレベルを示している。
図4(a)は、風雑音が非常に強い場合、すなわち、帯域f1の信号レベルが非常に大きく、例えば、Ln(f1)=32768である場合の効果の比較を示す図である。
従来の風雑音低減装置100(図9)のHPF102によると、
Lc'(f1)=Ln(f1)×0.2=32768×0.2=6554
となる。
Lc'(f1)=Ln(f1)×0.2=32768×0.2=6554
となる。
一方、本実施例1における風雑音低減装置1のフィルタ処理部5によると、
Ln'(f1)=Ln(f1)0.8=(32768)0.8=4096
となる。
Ln'(f1)=Ln(f1)0.8=(32768)0.8=4096
となる。
すなわち、本実施例1のフィルタ処理部5による方が、大半が風雑音と考えられる周波数f1の音響信号のレベルをより低減することができる。
一方、図4(b)は、風雑音が強くないような場合、すなわち、帯域f1の信号レベルがそれほど大きくなく、例えば、Ln(f1)=256である場合の効果の比較を示す図である。この場合は、帯域f1の音響信号に含まれる風雑音の割合は本来必要な音響信号と比してそれほど高くないと考えられる。従って、音響信号のレベルを低減しすぎると本来必要な音響信号まで低減することとなってしまうため、低減の度合いを小さくする必要がある。
ここで、従来の風雑音低減装置100(図9)のHPF102によると、
Lc'(f1)=Ln(f1)×0.2=256×0.2≒51
となる。
Lc'(f1)=Ln(f1)×0.2=256×0.2≒51
となる。
一方、本実施例1における風雑音低減装置1のフィルタ処理部5によると、
Ln'(f1)=Ln(f1)0.8=(256)0.8≒84
となり、低減の度合いを弱めることができる。
Ln'(f1)=Ln(f1)0.8=(256)0.8≒84
となり、低減の度合いを弱めることができる。
ここで、上記した本実施例1による風雑音低減の効果をグラフを用いて説明する。
図5は、本実施例1の風雑音低減処理のための式(6)と従来の風雑音低減処理のための式(8)との関係を示すグラフである。
図5において、横軸は、帯域f1のL信号のレベルを表すLn(f1)であり、縦軸は、Ln’(f1)又はLc’(f1)である。
曲線30は、Lc'(f1)=Ln(f1)0.8を表しており、直線31は、Lc'(f1)=Ln(f1)×0.2を表している。
曲線30と直線31が交わるQ点では、Ln(f1)≒3126である。
したがって、Ln(f1)が3126より大きい場合、式(6)による風雑音低減度合いが式(8)よりも大きくなる。他方、Ln(f1)が3126より小さい場合、式(6)による風雑音低減度合いが式(8)によりも小さくなる。
したがって、式(6)を用いて式(8)よりも風雑音低減度合いを大きくするためには、Ln(f1)>3126となるようにLn(f1)のレベルを調整する必要がある。逆に、式(8)よりも風雑音低減度合いを小さくするためには、Ln(f1)<3126となるようにLn(f1)のレベルを調整する必要がある。
図4(c)は、風雑音の影響をあまり受けない1kHz以上の周波数帯域に相当する帯域f3の音響信号に対する処理の効果の比較を示す図である。帯域f3の音響信号レベルが、例えばLn(f3)=64である場合、従来の風雑音低減装置100(図7)のHPF102によると、
Lc'(f3)=Ln(f3)×0.2=64×0.6=38.4
となり、風雑音の影響をあまり受けないにも関わらず信号レベルを低減することになる。
Lc'(f3)=Ln(f3)×0.2=64×0.6=38.4
となり、風雑音の影響をあまり受けないにも関わらず信号レベルを低減することになる。
一方、本実施例における風雑音低減装置1のフィルタ処理部5では、
Ln'(f3)=Ln(f3)=64
となり、信号レベルを低減しない。
Ln'(f3)=Ln(f3)=64
となり、信号レベルを低減しない。
以上のように本実施例1によると、風雑音の影響が非常に大きい場合には、風雑音の低減度合いを大きくでき、逆に風雑音の影響がそれほど大きくない場合には、低減度合いを小さくすることができる。
また、本実施例1では、周波数帯域が1kHz以上の音響信号については風雑音低減処理を行わないこととしているため、風雑音の影響をあまり受けない周波数帯域1kHz以上の音響信号のレベルを低減することもない。
また、本実施例1によると、風雑音が発生する場合には、風雑音低減フィルタ係数を0.8に固定しているため、ハードウェアへの実装する際の回路が比較的単純化できる。
<実施例2>
上記実施例1では、風雑音低減フィルタ係数αをα=0.8としているが、本実施例2では、風雑音分析部4は、算出した相関値Kに基づいて、風雑音低減フィルタ係数αを
α=0.8+0.2×K・・・(9)
と導出する。
上記実施例1では、風雑音低減フィルタ係数αをα=0.8としているが、本実施例2では、風雑音分析部4は、算出した相関値Kに基づいて、風雑音低減フィルタ係数αを
α=0.8+0.2×K・・・(9)
と導出する。
従って、フィルタ処理部5及び6は、次式(10)、(11)によってLn’(f)及びRn’(f)を生成する。
Ln’(f)=Ln(f)0.8+0.2K ・・・(10)
Rn’(f)=Rn(f)0.8+0.2K ・・・(11)
この場合、発生する風雑音が大きくなるにつれてKは0に近づく。この場合、式(10)及び(11)は、本実施例1の式(6)及び(7)に近づく。
Rn’(f)=Rn(f)0.8+0.2K ・・・(11)
この場合、発生する風雑音が大きくなるにつれてKは0に近づく。この場合、式(10)及び(11)は、本実施例1の式(6)及び(7)に近づく。
一方、発生する風雑音が小さくなるにつれて、Kは1に近づく。この場合、式(10)及び(11)は、本実施例1の式(4)及び(5)に近づく。
尚、この場合も、1kHz以下の周波数帯域にのみ、式(10)(11)を適用し、それより大きい周波数帯域には適用しないこととする。
尚、この場合も、1kHz以下の周波数帯域にのみ、式(10)(11)を適用し、それより大きい周波数帯域には適用しないこととする。
また、周波数帯域が低域から高域となるにつれて、上記風雑音低減フィルタ係数αが大きくなるように導出式(9)を変形してもよい。
本実施例2によると、L信号とR信号の相関値に基づいてαを導出しているため、風雑音の強弱に応じて、滑らかに風雑音を低減することができる。
<実施例3>
本発明を撮像装置及び音響信号録音装置に適用した実施例について説明する。
本発明を撮像装置及び音響信号録音装置に適用した実施例について説明する。
図6(a)は、撮像装置10の全体構成図(機能構成図)である。撮像装置10は、例えば、デジタルビデオカメラ等である。撮像装置10は、動画及び静止画の撮影及び音響信号の録音が可能である。
撮像部11は、光学系とCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子とを含み、当該光学系を介して入射する光学像を電子信号に変換する。映像信号処理部12は、その電気信号に基づき、撮像部11の撮影画像を表す映像信号を生成するとともに、所定の圧縮方式を用いて圧縮する。動画に対しては、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)等の圧縮方式を用いて映像信号の圧縮を行い、静止画に対しては、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の圧縮方式を用いて映像信号の圧縮を行う。
圧縮処理部14は、ステレオマイク13からの出力信号に基づき、所望の特性を有する音響信号を生成するとともに、所定の圧縮方式を用いて圧縮処理を行う。
図6(a)では、AAC(Advanced Audio Coding)エンコーダによる圧縮処理が行われるものとしている。
風雑音低減部15は、図1における風雑音分析部4、フィルタ処理部5及び6から構成される。
撮像装置10に備えられた操作部(不図示)に対する操作にしたがって、圧縮された映像信号及び音響信号はメモリカードや光ディスクなどの記録媒体16に記録される。
圧縮処理部14は、圧縮処理の過程で生成したL及びR信号の周波数軸信号Ln(f)及びRn(f)を風雑音低減部15へ出力する。
風雑音低減部15は、上述の風雑音低減処理を行い、Ln’(f)及びRn’(f)を生成し、再び圧縮処理部14へ出力する。
圧縮処理部14は、Ln’(f)及びRn’(f)に対して引き続き圧縮処理を施し、圧縮された音響信号を記録媒体16へ記録する。
図6(b)は、音響信号録音装置19の全体構成図(機能構成図)である。撮像装置19は、例えば、録音機能付きのMD(MiniDisc)等である。
音響信号録音装置19の各ブロックは、撮像装置10と同様であるのでその説明は割愛する。但し、音響信号録音装置19では、記録媒体16は、圧縮された音響信号のみが記録される。
圧縮処理部14は、Ln’(f)及びRn’(f)に対して引き続き圧縮処理を施し、圧縮された音響信号を記録媒体16へ記録する。
図6(b)は、音響信号録音装置19の全体構成図(機能構成図)である。撮像装置19は、例えば、録音機能付きのMD(MiniDisc)等である。
音響信号録音装置19の各ブロックは、撮像装置10と同様であるのでその説明は割愛する。但し、音響信号録音装置19では、記録媒体16は、圧縮された音響信号のみが記録される。
図7は、AACエンコーダの内部ブロック図を示している。かかるAACエンコーダの各部の動作はAAC規格に従うものであるため説明を割愛する。AACエンコーダ内に設けられたフィルタバンク21がMDCT(Modified Discrete Cosine Transform(修正離散コサイン変換))により周波数軸の信号Ln(f)、Rn(f)を生成する。かかるLn(f)、Rn(f)に対し、風雑音低減部15が、風雑音低減処理を行い、Ln’(f)及びRn’(f)を生成し、再びAACエンコーダへ出力する。
AACエンコーダは、TNS22は以降において、Ln’(f)及びRn’(f)に対して圧縮処理を行う。
本実施例3に係る撮像装置によると、例えば、風の強い日に屋外で動画撮影を行う場合であっても風雑音が適切に低減された音響信号を録音することができる。
また、AACエンコーダからの出力を利用して風雑音低減処理を行うことができるため、AACエンコーダや風雑音低減部15をハードウェアで構成する場合には、ハードウェアサイズの縮小化に資することとなる。一方、ソフトウェアで実現する場合には、ソフトウェアによる処理量(プログラム量)の削減に資することとなる。
上記実施例では、本発明に係る風雑音低減装置1を撮像装置や音響信号録音装置に実施した形態を示したが、音響信号録音装置として、その他ICレコーダや携帯電話等の音響信号を録音する機器等に用いることができる。
また、図6(a)の撮像装置10の表示部17、或いは図6(b)の音響信号録音装置19に表示部を取り付け(図6(b)には図示せず)、当該表示部に風雑音の強さの目安や風雑音低減装置1或いは風雑音低減部15による風雑音の低減度合いの目安を表す風雑音マークを表示させることができる。
図8は、図6(a)に示す撮像装置10の表示部17に表示される風雑音マークの一例を示している。
例えば、表示部17には、風雑音分析部4からの風雑音低減フィルタ係数αが入力される。ここで、α=1の場合は、風雑音低減処理は行われない。この場合は、図8(a)に示すように風雑音マーク31は表示されない。
例えば、0.7≦α<1の場合、0.4≦α<0.7の場合、0<α<0.4の場合、それぞれに対応して、図8(b)、(c)、(d)に示すように風雑音マーク31が表示される。すなわち、表示部17では、風雑音分析部4からの風雑音低減フィルタ係数αが小さくなるに連れて、表示される風雑音マーク31の数が増加することとなる。
これにより、ユーザに対して発生している風雑音の強さや、風雑音低減処理の度合いの目安を示すことができる。
1 風雑音低減装置
2 時間軸変換部
3 時間軸変換部
4 風雑音分析部
5 フィルタ処理部
6 フィルタ処理部
7 周波数軸変換部
8 周波数軸変換部
2 時間軸変換部
3 時間軸変換部
4 風雑音分析部
5 フィルタ処理部
6 フィルタ処理部
7 周波数軸変換部
8 周波数軸変換部
Claims (7)
- 複数の音響信号に対してフィルタ処理を施すことによって、前記各音響信号にそれぞれ含まれる風雑音を低減する風雑音低減装置であって、
前記複数の音響信号のうち、少なくとも2つの音響信号の相関度合いに対応する変数P(0<P≦1)を導出する風雑音分析手段を備え、
前記フィルタ処理を行うためのフィルタ処理手段は、前記各音響信号の周波数成分の関数をP乗することを特徴とする風雑音低減装置。 - 前記風雑音分析手段は、前記相関度合いが高くなるにつれて、前記変数Pが大きくなるように導出することを特徴とする請求項1に記載の風雑音低減装置。
- 前記風雑音分析手段は、前記相関度合いに基づいて風雑音の発生の有無を判定する判定手段を備え、
前記判定手段により風雑音が発生していると判定された場合は、前記変数Pを1未満の所定値に設定し、
風雑音が発生していないと判定された場合は、前記変数Pを1に設定することを特徴とする、請求項1に記載の風雑音低減装置。 - 前記フィルタ処理手段は、可聴周波数帯域中において、所定の周波数より低い周波数について、フィルタ処理を行うことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の雑音低減装置。
- 複数の音響信号取得手段と、
前記複数の音響信号取得手段から取得した複数の音響信号に対してフィルタ処理を施すことによって、前記各音響信号にそれぞれ含まれる風雑音を低減する音響信号録音装置であって、
前記複数の音響信号のうち、少なくとも2つの音響信号の相関度合いに対応する変数P(0<P≦1)を導出する風雑音分析手段を備え、
前記フィルタ処理を行うためのフィルタ処理手段は、前記各音響信号の周波数成分をP乗することを特徴とする音響信号録音装置。 - 前記風雑音分析手段により導出される前記変数Pの値に応じて、当該風雑音の情報を示す風雑音マークを表示する表示手段を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の音響信号録音装置。
- 被写体を撮像するための撮像手段と、
請求項5又は6のいづれかに記載の音響信号録音装置と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
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