JP4908693B2 - 断熱パネルの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁材や屋根材として用いられる断熱パネルの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、対向配置された一対の金属板の間に断熱材を充填することにより、断熱性を高めた断熱パネルが提供されている。このようなパネルの断熱材としてはポリイソシアヌレートフォームやポリウレタンフォームなどの発泡樹脂あるいはロックウールやグラスウールなどの無機繊維が用いられているが、製造の容易さや軽量性の観点から発泡樹脂の断熱材が汎用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、発泡樹脂を断熱材として用いた断熱パネルは、長時間に亘って大量の炎に曝されると断熱材が炭化するなどして劣化するものであり、この結果、断熱材に割れが生じて防火性能が低下するという問題があった。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、長時間に亘って大量の炎に曝されても断熱材に割れが生じないようにすることができ、防火性能の低下を防止することができる断熱パネル及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る断熱パネルの製造方法は、上下二枚の金属板1、2の間に発泡樹脂の原料液6を注入すると共に注入した原料液6に無機質発泡粒子4を分散し、二枚の金属板1、2のうちの下側の金属板2を加熱して原料液を発泡させて、無機質発泡粒子が上側の金属板1側に片寄るように形成することによって、発泡樹脂からなる断熱材3を形成すると共に発泡樹脂と無機質発泡粒子4とが混合した耐火層5を断熱材3に形成することを特徴とするものであり、無機質発泡粒子4を含む耐火層5により発泡樹脂だけの断熱材3に比べて防火性能が高い断熱パネルAを形成することができると共に、無機質発泡粒子4を発泡樹脂の核として作用させて無機質発泡粒子4の周囲に発泡樹脂を密着させることにより長時間に亘って大量の炎に曝されても断熱材3に割れが生じないようにすることができ、防火性能の低下がない断熱パネルを製造することができる。
【0010】
また、本発明に係る断熱パネルAの製造方法は、上記構成に加えて、発泡樹脂がポリイソシアヌレートフォームであることを特徴とするものであり、ポリウレタンフォームやポリスチレンフォームなどの他の発泡樹脂よりも防火性能の高い断熱材3を形成することができる。
【0011】
また、本発明に係る断熱パネルの製造方法は、上記構成に加えて、二枚の金属板1、2の間に注入した原料液6に対して5〜40体積%の無機質発泡粒子4を散布することを特徴とするものであり、金属板1への接着性と防火性能が高い耐火層5を形成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
本発明の断熱パネルAは厚みが例えば25〜60mmに形成され、対向配置される二枚の金属板1、2の間に発泡樹脂からなる断熱材3を充填して形成されるものである。また、断熱パネルの一方の側端部には凸部7が設けられていると共に断熱パネルの他方の側端部には凸部7と嵌合可能な凹部8が設けられている。
【0014】
金属板1、2としては、亜鉛鉄板、アルミニウム板、亜鉛めっき鋼板、アルミニウム亜鉛合金めっき鋼板、ステンレス鋼板、チタン鋼板等、あるいはこれら金属板を一般の塗料で着色したものや塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂などを被覆したものを用いることができる。
【0015】
断熱材3はフォーム単体層9と耐火層5とが断熱パネルの厚み方向に積層された二層構造に形成されている。フォーム単体層9はポリイソシアヌレートフォームやポリスチレンフォームやポリウレタンフォームなどの発泡樹脂のみから構成されるものであり、耐火層5は上記の発泡樹脂と無機質発泡粒子4とが混合した混合層から構成されるものである。上記の発泡樹脂は既知の方法で形成されるものであって、例えば、ポリイソシアヌレートフォームの場合は、粗トリレンジイソシアネートなどのポリイソシアネートと、エチレングリコールなどのポリオールと、2−エチルヘキサン酸カリウムなどの三量化触媒と、n−ペンタンや水などの発泡剤とを混合して調製される原料液6を加熱発泡する方法などを採用することができる。
【0016】
無機質発泡粒子4は黒曜石等の天然石やアルミナ等のセラミックを粉砕した後、焼成加工により発泡させて形成される粒状の発泡体であって、独立気泡の集合体が強固なガラス質の被膜で覆われた軽量発泡体である。無機質発泡粒子4は粒径が0.5〜5mm、好ましくは1〜3mmのものを使用することができる。無機質発泡粒子4の粒径が0.5mmよりも小さいと、無機質発泡粒子4が取り扱いにくくなって断熱パネルの生産性が低下する恐れがあり、一方、無機質発泡粒子4の粒径が5mmよりも大きいと、耐火層5の金属板1への密着性が低下したり断熱材3の圧縮強度が低下する恐れがある。また、無機質発泡粒子4の比重は0.1程度であることが好ましく、これにより、断熱パネルAの軽量性が損なわれないようにすることができる。
【0017】
図2に本発明の断熱パネルAの製造装置の一例を示す。この製造装置は金属板成形部40と充填部41と仕上げ部43とを備えている。金属板成形部40は帯状金属板25から上記の金属板1、2を形成する箇所であって、ペイオフリール10a、10bから上下に配置された二枚の帯状金属板25をピンチローラ12a、12bにて引き出し、引き出した帯状金属板25の両側縁部に成形機11a、11bにて折り返し成形を施して凸部7及び凹部8に対応する部分を形成すると共に必要に応じて帯状金属板25の全面に亘って凹凸を付与して断熱パネルAの表面模様などを形成することによって、二枚の長尺の金属板1、2を成形する箇所である。このようにして形成された長尺の金属板1、2はサポートローラ13などの搬送手段によって充填部41へと連続的に進行して搬送される。尚、図中の符号29はシャーである。
【0018】
充填部41は上記の発泡樹脂の原料液6を二枚の長尺の金属板1、2の間に充填する箇所であって、原料液6から形成される断熱材3と金属板1、2の接着性を高めるために金属板1、2を最適温度30〜80℃に予備加熱するためのプレヒータ15と、金属板1、2の幅方向(短手方向)に往復移動して上下に対向配置された金属板1、2の間に原料液6を注入密度30〜60kg/m3で均一に散布して注入するためのスプレーノズル31を備えたガントリー16と、金属板1、2の間に注入された原料液6の上に上記の無機質発泡粒子4を散布するための散布装置26と、上下に対向配置された金属板1、2の間隔を所定の寸法に設定するためのダブルコンベア17と、ダブルコンベア17を収容して金属板1、2の間に注入された原料液6加熱するための加熱装置28とを備えている。
【0019】
図3に示すように、上記のダブルコンベア17は上下一対のコンベア17a、17bを具備しており、コンベア17a、17bは油圧シリンダーなどにより上下移動自在に形成されている。このダブルコンベア17を用いて金属板1、2の上下の間隔を所定の寸法に設定するには、コンベア17a、17bの間に上下一対の金属板1、2を導入すると共にコンベア17a、17bをそれぞれ上下移動させて上下の間隔を変化させることによって金属板1、2を押圧し、金属板1、2の上下の間隔を変化させるようにするのである。従って、ダブルコンベア17は原料液6の発泡により破損しないように原料液6の発泡圧力に耐え得る構造となっている。
【0020】
散布装置26は図4に示すようにケース32と分配機33とを備えて形成されている。ケース32は金属板1、2の短手方向(水平面において金属板1、2の進行方向と直交する方向)に長く形成されており、ケース32の下面には金属板1、2の短手方向の寸法と同程度の長さに形成された散布口34が設けられている。また、分配機33は金属板1、2の短手方向と平行な方向に長く形成される回転軸35と、この回転軸35の周面に突設された複数本の羽根部36とから形成されている。羽根部36は硬質ゴム等で形成されるものであって、散布口34とほぼ同じ長さに形成されるものである。また、複数本の羽根部36は等間隔で回転軸35の周面に突設されている。そして、分配機33は散布口34の直上においてケース32内に収納されており、また、分配機33は回転軸35を中心として回転駆動自在に形成されている。
【0021】
散布装置26は図5、6に示すように設置台37に固定されて配設されるが、散布装置26の配設位置は長尺の金属板1、2が進行する方向においてスプレーノズル31よりも下流側である。すなわち、下側の金属板2はスプレーノズル31の下側を通過した後、散布装置26の下側を通過するようにして進行するものである。また、散布装置26にはケース32内に無機質発泡粒子4を供給するための供給パイプ38が接続されている。
【0022】
仕上げ部43は、上記の充填部41で形成された断熱パネル原板27から断熱パネルAを仕上げる箇所であって、断熱パネル原板27の幅寸法と厚み寸法を計測するための幅厚み計19と、プロセスコンピュータにより制御されて断熱パネル原板27を所定の寸法にカットするための走間切断機20と、断熱パネルAをその長さと梱包枚数単位に応じて制御して積層するためのリジェクトパイラ22及びパイラ24とを具備している。
【0023】
そして、断熱パネルAを製造するにあたっては次のようにして行なう。まず、上記のようにして金属板成形部40にて帯状金属板25から長尺の金属板1、2を形成し、この長尺の金属板1、2を上下に対向させた状態で進行させて搬送することにより金属板1、2を金属板成形部40から充填部41に導入する。次に、充填部41に導入した金属板1、2をプレヒータ15内に通過させて加熱する。次に、図7に示すように、加熱した金属板1、2をガントリー16にまで進行させ、ここで、金属板1、2の間に位置するスプレーノズル31からクリーム状の原料液6を下側の金属板2の上面に向けて噴射することによって、長尺の金属板1、2の間に原料液6を注入して供給する。この後、金属板1、2を散布装置26の位置まで進行させ、ここで、金属板1、2の間に位置する散布装置26から多数個の無機質発泡粒子4を金属板2に塗布された原料液6の上に散布することによって、長尺の金属板1、2の間に無機質発泡粒子4を供給する。
【0024】
散布装置26からの無機質発泡粒子4の散布は次のようにして行われる。ケース32内には供給パイプ38を通じて供給された多数個の無機質発泡粒子4が収納されていると共に無機質発泡粒子4の一部は隣合う羽根部36の間の空間に入り込んでいる。そして、この状態で分配機33を回転駆動させることにより、隣合う羽根部36の間の空間に入り込んでいる無機質発泡粒子4を散布口34にまで搬送し、この後、散布口34を通じて金属板2に塗布された原料液6の上に落下させて散布するようにする。この時、複数本の羽根部36は等間隔で回転軸35の周面に突設されているので、隣合う羽根部36の間の空間に入り込んでいる無機質発泡粒子4はほぼ一定であり、従って、分配機33の回転速度を一定にすることにより、金属板1、2の進行方向においてほぼ均一に無機質発泡粒子4を散布することができるものである。尚、この実施の形態では無機質発泡粒子4を金属板2に塗布された原料液6の上に散布することによって、原料液6に無機質発泡粒子4を分散させたが、これに限らず、予め原料液6に無機質発泡粒子4を混合して分散させた後、無機質発泡粒子4を分散させた原料液6を金属板2に供給して塗布するようにしても良い。
【0025】
無機質発泡粒子4の分散量は二枚の金属板1、2の間に注入した原料液6に対して5〜40体積%にするのが好ましい。無機質発泡粒子4の散布量が金属板1、2の間に注入した原料液6に対して5体積%未満であれば、発泡樹脂の核として作用させるための無機質発泡粒子4が少なすぎて耐火層5の密度を高めることができず、耐火層5により断熱材3の防火性能を向上させることができなくなる恐れがある。また、無機質発泡粒子4の散布量が金属板1、2の間に注入した原料液6に対して40体積%を超えると、耐火層5における発泡樹脂の量が少なくなりすぎて金属板1に対する耐火層5の接着強度(密着強度)が低下したり断熱材3の圧縮強度が低下したりしてパネルとしての性能が損なわれる恐れがある。無機質発泡粒子4の分散量は断熱パネルの強度の低下防止などを考慮すると、原料液6に対して10〜30体積%にするのが好ましい。
【0026】
上記のようにして原料液6及び無機質発泡粒子4を供給した後、図3に示すように原料液6を介在させた状態で金属板1、2を上下のコンベア17a、17bの間に連続的に導入すると共に加熱装置28で金属板1、2の間の原料液6を40〜50℃に加熱する。これにより、原料液6が反応する(ポリイソシアヌレートフォームの場合は、原料液6中のポリイソシアネートとポリオールが三量化触媒の存在下で反応する)と共に発泡剤により発泡して硬化することによって、フォーム単体層9と耐火層5からなる発泡樹脂の断熱材3が金属板1、2の間に形成される。このようにして金属板1、2の間に断熱材3が充填された断熱パネル原板27が連続的に成形されるものである。
【0027】
充填部41にはダブルコンベア17に同調して作動するサイドシールコンベア(図示省略)が設けられており、このサイドシールコンベアによりダブルコンベア17に導入された金属板1、2が幅方向に位置変更調整される。また、サイドシールコンベアにより、金属板1、2の凹部8に帯状のシールパッキン39が供給されると共に凸部7には防湿紙帯(図示省略)が連続的に供給されるようになっており、シールパッキン39及び防湿紙帯により発泡硬化中の原料液6が金属板1、2の間から流れ出ないようになっている。
【0028】
また、上記の加熱装置28による加熱は下側の金属板2の下方から行われる。従って、原料液6の発泡により無機質発泡粒子4は上昇して(浮き上がり)上側の金属板1の下面(対向面)にまで達することになる。よって、発泡樹脂と無機質発泡粒子4の混合層からなる耐火層5は非加熱側である上側の金属板1の近傍(断熱材3の上部)に片寄って形成され、上側の金属板1に密着して接着されることになる。また、発泡樹脂からなるフォーム単体層9は加熱側である下側の金属板2の近傍(断熱材3の上部)に片寄って形成され、下側の金属板2の上面に密着して接着されることになる。
【0029】
この後、断熱パネル原板27を仕上げ部43に導入する。ここで、断熱パネル原板27の寸法の計測を幅厚み計19により行い、次に、プロセスコンピュータにより制御される走間切断機20にて断熱パネル原板27を所定の寸法にカットすることにより図1(a)に示すような断熱パネルAを形成することができる。その後、断熱パネルAはリジェクトパイラ22及びパイラ24などの自動積載装置により長さと梱包枚数単位が制御されて積層されるようになっている。尚、上記の製造装置のラインスピード(金属板1、2を送るスピード)は5.0〜15.0m/分にするのが好ましい。
【0030】
上記のように形成される本発明の断熱パネルAは、発泡樹脂と無機質発泡粒子4とが混合した耐火層5を断熱材3に形成するので、無機質発泡粒子4を含む耐火層5により樹脂だけの断熱材3に比べて防火性能を向上させることができると共に、無機質発泡粒子4を発泡樹脂の核として作用させて無機質発泡粒子4の周囲に発泡樹脂を密着させることにより長時間に亘って大量の炎に曝されても断熱材3に炭化などの劣化による割れが生じないようにすることができ、防火性能の低下を防止することができるものである。また、耐火層5を一方の金属板1側に片寄らせてこの金属板1に密着させて形成しているので、耐火層5を密着させた金属板1側(屋内側)における防火性能を特に向上させることができるものである。
【0031】
図9に、ISO834に準拠した標準加熱温度曲線に基づいて本発明の断熱パネルを加熱して得られた防火性能試験の結果を示す。図9から明らかなように、耐火層5を密着させていない金属板2側から加熱した場合(図9に実線Aで示す)は、耐火層5を密着させた金属板1側から加熱した場合(図9に破線Bで示す)に比べて温度の上昇が低いことが判る。すなわち、図1に示す断熱パネルAは壁材として用いた場合に屋内側に向く金属板1に耐火層5を密着させて形成することにより、防火性能を向上させることができるものである。従って、図8に示すような形状の断熱パネルAにおいては、壁材として用いた場合に屋内側に向く金属板2に耐火層5を密着させて形成するものであり、これにより、防火性能を高めることができるものである。
【0032】
【発明の効果】
本発明の断熱パネルの製造方法で得られた断熱パネルは、二枚の金属板の間に発泡樹脂からなる断熱材を充填して形成される断熱パネルにおいて、発泡樹脂と無機質発泡粒子とが混合した耐火層を断熱材に形成して成ることを特徴とするものであり、無機質発泡粒子を含む耐火層により発泡樹脂だけの断熱材に比べて防火性能を向上させることができると共に、無機質発泡粒子を発泡樹脂の核として作用させて無機質発泡粒子の周囲に発泡樹脂を密着させることにより長時間に亘って大量の炎に曝されても断熱材に劣化による割れが生じないようにすることができ、防火性能の低下を防止することができるものである。
【0033】
また、本発明の断熱パネルの製造方法で得られた断熱パネルは、発泡樹脂がポリイソシアヌレートフォームであることを特徴とするものであり、ポリウレタンフォームやポリスチレンフォームなどの他の発泡樹脂よりも防火性能の高い断熱材を形成することができるものである。
【0034】
また、本発明の断熱パネルの製造方法で得られた断熱パネルは、耐火層を少なくとも一方の金属板に密着させて設けて成ることを特徴とするものであり、耐火層を密着させた金属板側における防火性能を特に向上させることができるものである。
【0035】
また、本発明の断熱パネルの製造方法で得られた断熱パネルは、耐火層を屋内側の金属板に密着させて設けて成ることを特徴とするものであり、防火性能を向上させることができるものである。
【0036】
本発明は上下二枚の金属板の間に発泡樹脂の原料液を注入すると共に注入した原料液に無機質発泡粒子を分散し、二枚の金属板1、2のうちの下側の金属板2を加熱して原料液を発泡させて、無機質発泡粒子が上側の金属板1側に片寄るように形成することによって、発泡樹脂からなる断熱材を形成すると共に発泡樹脂と無機質発泡粒子とが混合した耐火層を断熱材に形成することを特徴とするものであり、無機質発泡粒子を含む耐火層により発泡樹脂だけの断熱材に比べて防火性能が高い断熱パネルを形成することができると共に、無機質発泡粒子を発泡樹脂の核として作用させて無機質発泡粒子の周囲に発泡樹脂を密着させることにより長時間に亘って大量の炎に曝されても断熱材に劣化による割れが生じないようにすることができ、防火性能の低下がない断熱パネルを製造することができるものである。
【0037】
また、本発明は、発泡樹脂がポリイソシアヌレートフォームであることを特徴とするものであり、ポリウレタンフォームやポリスチレンフォームなどの他の発泡樹脂よりも防火性能の高い断熱材を形成することができるものである。
【0038】
また、本発明は、二枚の金属板の間に注入した原料液に対して5〜40体積%の無機質発泡粒子を分散することを特徴とするものであり、金属板への接着性と防火性能が高い耐火層を形成することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断熱パネルの製造方法で得られた断熱パネルの一例を示す一部の断面図である。
【図2】同上の製造装置を示す概略図である。
【図3】同上の製造装置の一部であるダブルコンベアを示す斜視図である。
【図4】同上の製造装置の一部である散布装置を示す断面図である。
【図5】同上の製造装置の一部を示す概略図である。
【図6】同上の製造装置の一部である散布装置の取り付け状態を示す概略図である。
【図7】同上の製造装置の一部を示す概略図である。
【図8】同上の他の一例を示す断面図である。
【図9】同上の防火性能試験の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 金属板
2 金属板
3 断熱材
4 無機質発泡粒子
5 耐火層
6 原料液
A 断熱パネル

Claims (3)

  1. 上下二枚の金属板の間に発泡樹脂の原料液を注入すると共に注入した原料液に無機質発泡粒子を分散し、二枚の金属板のうちの下側の金属板を加熱して原料液を発泡させて、無機質発泡粒子が上側の金属板側に片寄るように形成することによって、発泡樹脂からなる断熱材を形成すると共に発泡樹脂と無機質発泡粒子とが混合した耐火層を断熱材に形成することを特徴とする断熱パネルの製造方法。
  2. 発泡樹脂がポリイソシアヌレートフォームであることを特徴とする請求項に記載の断熱パネルの製造方法。
  3. 二枚の金属板の間に注入した原料液に対して5〜40体積%の無機質発泡粒子を分散することを特徴とする請求項又はに記載の断熱パネルの製造方法。
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