JPH0686064B2 - 複合板の製造方法 - Google Patents

複合板の製造方法

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JPH0686064B2
JPH0686064B2 JP61130479A JP13047986A JPH0686064B2 JP H0686064 B2 JPH0686064 B2 JP H0686064B2 JP 61130479 A JP61130479 A JP 61130479A JP 13047986 A JP13047986 A JP 13047986A JP H0686064 B2 JPH0686064 B2 JP H0686064B2
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堯 石川
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株式会社アイジー技術研究所
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は複合板、所謂2基材間にフェノールフォームを
介在させた複合板の製造方法に関するものである。さら
に詳しくはレゾールタイプのフェノールフォームと2基
材間の接着力と、フェノールフォーム自身の強度を大幅
に改善した複合板の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に鋼板等からなる下側基材とシート状物からなる上
側基材の中間に合成樹脂発泡体を介在させた複合板は軽
量で断熱性を有するため、建材等に多く利用されてい
る。また、この種複合板は、下側基材にフォーム原料を
積層し、その上に上側基材をのせて加温、加圧し、フォ
ーム原料の持つ自己接着性によって一体化して製造して
いる。また、最近この種複合板には防火性が要求されて
おり、このため、合成樹脂発泡体としてフェノールフォ
ームを用いた複合板が上市されてきている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながらフェノールフォームを用いて上記した方法
により製造された複合板は、フェノールフォームと基材
との接着面に剥離現象が多々見られる。その主因として
はフォーム原料が混合され、クリーム状態下で基材と接
触するためにフォームの発泡途中の液温より低い温度の
基材に接触し、重合反応速度を減速せしめると共に、完
全に高分子化に到達する以前に硬化し、すなわち反応途
中で終了してしまうためであると考えられる。これは実
験的にみるとフォーム原料が混合→クリームタイム→ゲ
ルタイム→ライズタイムと経過する工程において、その
接着力を比較してみて明らかになった。換言すれば、基
材とフォーム原料は上記のように、クリームタイム時点
で接着力を要する部分を覆ってしまい、その接着部のフ
ォーム原料の組織が接着に好適な状態となっていなかっ
たからである。また、もう1つの原因としては、フェノ
ールフォームは、その反応において水分を発生し、この
水分がフェノールフォームの持つ自己接着性を阻害する
ためであった。さらに、フェノールフォームは脆いた
め、フォーム原料を吐出する際に補強材としてガラス繊
維等を混入したり、下側基材上に補強材を散布した後フ
ォーム原料を吐出し、フェノールフォーム原料を補強す
る方法がある。しかしながら、前者においてはフォーム
原料を吐出するノズルのつまりを招き、また後者では、
フォーム原料吐出の際の吐出圧により、補強材が分散さ
れ、均一に混在させることが容易でなかった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明はこのような欠点を改善するために、レゾールタ
イプのフェノールフォームのフォーム原料を浸透しやす
いシート状物である上側基材に吐出し、接着力に温度が
直接影響する鋼板等からなる下側基材の裏面に対し、フ
ォーム原料の接着力が最大になる状態のときに接触させ
るようにすると共に、下側基材には予め大粒のパーライ
ト粒を最密状に敷設し、その後ゲルタイム時のフォーム
原料を接触させ、ライズタイム時のフォームの発泡によ
りパーライト粒間を充填させ、パーライト粒を均一に混
在させた状態にし、フェノールフォームの補強を十分に
強化すると共に、フェノールフォームの反応時に発生す
る水分をパーライト粒に吸収させ、フェノールフォーム
の自己接着性を十分に発揮させ、フォームの物性、複合
板の強度を大幅に改善した複合板の製造方法を提案する
ものである。
〔実施例〕
以下に、図面を用いて本発明に係る複合板の製造方法の
一実施例について詳細に説明する。第1図は本発明の実
施に供する製造装置の一実施例を示す構成略図であっ
て、1は下側基材、2は上側基材、3はフォーム原料、
4はパーライト粒、は加温、加圧装置、13はフォーム
原料供給機、14は搬送用ガイドローラ、15は上側基材送
出ガイドローラである。さらに説明すると、下側基材1
は亜鉛鉄板、カラー鋼板、塩ビ鋼板、ステンレス板、銅
板、アルミニウム板、クラッド鋼板等の金属薄板を平板
のまま、あるいは樋状等に成形したもの、もしくは石膏
ボード、ロックウールボード等の硬質板材、または後述
する上側基材と同様のシート状物である。上側基材2は
可撓性を有するシート状物であり、例えばクラフト紙、
アスベスト紙、アスファルトルーフィング、グラスファ
イバー、水酸化アルミ紙等、およびこれらにアルミニウ
ムをラミネートしたもの、もしくは蒸着させたもの等で
ある。フォーム原料3はレゾールタイプのフェノールフ
ォームで液状で吐出し、反応、発泡するものである。パ
ーライト粒4は下側基材1にフォーム原料3と下側基材
1が接触する前に予め敷設するものである。特にパーラ
イト粒4は5〜20mmφの粒径を持つものであり、フェノ
ールフォームの補強に役立つものである。またパーライ
ト粒4は黒曜石を高温で発泡させて形成したものである
ため、内部に連通した気泡状の空間を持っている。この
空間にフェノールフォームが反応、発泡において含浸す
るため、フォームとパーライト粒4の接着性が強固であ
り、十分にフェノールフォームを補強することができ
る。またパーライト粒4の空間には毛細管現象によりフ
ェノールフォームの反応過程で発生する水分を吸収し、
フェノールフォームの水分による自己接着性の阻害を阻
止し、下、上側基材1、2との接着を強化するのに役立
つものである。またパーライト粒4は下側基材1上にほ
ぼ間隙なく、すなわち最密状に敷設する。これはフェノ
ールフォームが反応途中(ゲルタイム時)に下側基材1
と共にパーライト粒4が接触し、その後フォーム原料3
の発泡によりパーライト粒4同士の間隙を埋めるため、
この発泡圧によりパーライト粒4が変位しないようにす
るためと、下側基材1の裏面にパーライト粒4による防
火層を確実に形成するためである。このため、パーライ
ト粒4は下側基材1の裏面に層状に均一に分散すること
が可能となる。また加温、加圧装置は駆動輪6、7と
従動輪8、9間に上、下の無端型材10、11をオープンペ
ルト状に掛合し、かつ、無端型材10、11が対面する領域
を複合板の板厚の間隔に対応するように型12を形成する
と共に、上下の無端型材10、11を20〜100℃に加温し得
る構成としたものである。なお、型12は上下の無端型材
10、11が対面するときに型12の入口を形成し、無端型材
10、11の対面が解消する時点で型を解消することを連続
してくり返すものである。また、フォーム原料供給機13
は、フロス法、コンベンショナル法のいずれかで上側基
材2の裏面に吐出するものである。下側基材1の搬送用
ガイドローラ14は型12の入口12aの前方に配置し、下側
基材1を型の入口12aに案内するためのものであり、上
側基材送出ガイドローラ15は複数個のローラ(図では2
個のみを示す)からなり、上側基材2の裏面に吐出され
たフォーム原料3がクリームタイムからゲルタイムまで
変化し、ゲルタイムの時点で型入口12aで下側基材1、
パーライト粒4と接触するように設定したものである。
すなわち、フォーム原料3が上側基材2の裏面に吐出さ
れてからゲルタイムになるまでの時間を確保するための
移動距離を設定したものである。
次に本発明に係る複合板の製造方法について具体的一例
を挙げて詳説すると、まず加温、加圧装置が矢印方向
に30m/minで回転し、型12内は70〜80℃に加温されてい
る。また下側基材1としては板厚0.27mmのカラー鋼板
を、また上側基材2としてはアルミクラフト紙を準備し
た。そこで下側基材1を平板状で、あるいは図示しない
が両側縁に雄、雌型連結部を設けて断面をほぼ樋状に成
形した後で搬送用ガイドローラ14によって型入口12aま
で搬送する。この際、下側基材1裏面にはパーライト粒
4をほぼ最密状に敷設する。一方上側基材2の裏面にフ
ォーム原料供給機13からレゾール型フェノール樹脂、発
泡剤、硬化剤をミキシングしたフォーム原料3を吐出
し、クリームタイムからゲルタイムにかけて上側基材送
出ガイドローラ15によって型入口12aまで送給する。型
入口12aの直前では、ゲルタイム時のフォーム原料3が
下側基材1、およびバーライト粒4と接触させ、下側基
材1−パーライト粒4およびフォーム原料3−上側基材
2のサンドイッチ構造にして型12に送給する。型12内で
はフォーム原料3が発泡し、ライズタイムを経て、かつ
一定厚さに形成されて型12の出口12bから送出される。
これを定尺に切断することにより複合板を得る。
〔発明の効果〕
上述したように本発明に係る複合板の製造方法によれ
ば、防火性、耐火性にすぐれたフェノールフォームのフ
ォーム原料は、反応、発泡過程に発生する水分によって
自己接着性を阻害させることなく、上側基材、下側基材
と十分に接着することができる。また、下側基材とはフ
ォーム原料がもっとも接着性を有するゲルタイム時に接
触させるため、より接着性を向上させ、剥離を起こさな
い複合板を製造することができる。しかも、フォーム原
料はパーライト粒によって十分に補強され、強度の強化
された複合板を得ることができる。またパーライト粒5
〜20mmφの大きい粒径のものを用い、かつ最密状に敷設
し、しかも、ゲルタイム時のフォーム原料と接触するた
め下側基材の裏面に均一に分布させることができる。そ
の上、パーライト粒による防火層を下側基材の裏面に確
実に形成することができ、より防火性を強化した複合板
を得ることができる。また、フォーム原料はゲルタイム
時に下側基材上に積層するため、フォームの拡がりがよ
くなる特徴がある。また、フェノールフォームは発熱反
応であるため、加温のためのエネルギーが少なくするこ
とができ、コスト低減となる。等の特徴がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る複合板の製造方法を説明する装置
の一例を示す構成略図である。 1…下側基材、2…上側基材、3…フォーム原料、4…
パーライト粒。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:10 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無端型材を上下に複合板の板厚間隔で対設
    し、その入口で型を形成し、出口で型を解消することを
    くり返すと共に、無端型材を加温、加圧する加温、加圧
    装置の前方に下側基材を型に案内する搬送用ガイドロー
    ラを配設し、前記下側基材に上側基材を積層するため
    に、複数個のローラを介して型入口まで案内する上側基
    材送出ガイドローラと、該上側基材送出ガイドローラで
    上側基材を型入口まで移送する途中にレゾールタイプの
    フェノールフォームのフォーム原料をシート状物の裏面
    に吐出するフォーム原料供給機とを備えた装置で複合板
    を製造するに当たり、上記フォーム原料供給機の吐出口
    から型入口までのシート状物の移動時間をフォーム原料
    のゲルタイム時間に対応するように設定し、かつ、下側
    基材には、上記フォーム原料と接触する前に、大粒のパ
    ーライト粒をほぼ最密状態に敷設し、パーライト粒を敷
    設した後にゲルタイム時のフォーム原料と接触させるよ
    うにしたことを特徴とする複合板の製造方法。
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AT393272B (de) * 1989-06-07 1991-09-25 Rettenbacher Markus Dipl Ing Verfahren zur herstellung von extrudierten, direkt expandierten biopolymerprodukten und holzfaserplatten, verpackungs- und isoliermaterialien
JP4541743B2 (ja) * 2004-03-31 2010-09-08 アキレス株式会社 真空断熱パネルの製造方法

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