JP4907926B2 - 鳥害防止併用絶縁カバー - Google Patents
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Description
さらに、請求項1に係る鳥害防止併用絶縁カバーでは、前記固定部を形成する突出片を、前記挿入案内部とは別体に形成され、かつ、前記挿入案内部の延設方向に沿って、該挿入案内部を挟むように前記電線被覆部に延設している。
そして、請求項1に係る鳥害防止併用絶縁カバーでは、前記カバー本体側の前記固定部および前記鳥害防止部材側の前記取付基材のうち、一方の側に固定孔を形成し、他方の側に該固定孔に挿嵌される突起部を形成すること、または一方の側に凹部を形成し、他方の側に該凹部と係合する凸部を形成することで、前記鳥害防止部材を前記カバー本体に固定するための固定機構を構成する。
本発明に係る固定機構によれば、固定のためだけに用いる特別な部材を必要としないため、部材の管理や固定作業を容易にすることができる。
さらに、請求項2に係る鳥害防止併用絶縁カバーでは、前記固定部を形成する一対の突出片を、前記電線被覆部から突設された部位と、前記挿入案内部と直交するよう該挿入案内部の付け根から突設された部位とからなる断面「L」形状に形成している。
そして、前記固定機構は、前記挿入案内部を形成する突出片に設けられた二つの孔と、前記取付基材の二つの端部に設けられた突起部とからなり、前記二つの孔のうちの一方である固定孔は、前記挿入案内部を形成する一対の突出片のうちの一方の突出片における対向面側に孔径の大きい大径部が、非対向面側に孔径の小さな小径部が形成され、前記二つの孔のうちの他方である貫通孔は、前記挿入案内部を形成する一対の突出片を貫通するように形成され、前記二つの突起部のうちの一方は、前記固定孔に挿嵌され、前記二つの突起部のうちの他方は、前記貫通孔に挿嵌されても良い。
また、例えば押し出し加工などの加工方法を用いることにより、カバー本体と固定機構を一体に成形することができ、カバー本体の成形後に固定機構を加工する工程を省くことができる。
[第一実施形態]
図1は、本実施形態における鳥害防止併用絶縁カバー1の全体構成の概略を示す斜視図、図2(a)は、その断面図である。
このうち、カバー本体50は、電線被覆部52と挿入案内部54とから構成される。そして、電線被覆部52は、電線を被覆するため円筒状に形成され、拡開できるよう切れ目が軸方向に沿って形成されている。
また、挿入案内部54を構成する突出片54a,54bのそれぞれには、鳥害防止部材60をカバー本体50に固定するための孔10(以下、固定孔10とする)が、各突出片54a,54bを貫通するように形成されている。
一方、取付基材62は、針状体64を支持する支持面とは反対側の面(以下、当接面という)の全体がカバー本体50の表面に当接するように、カバー本体50の外形に合わせた形状に形成された帯状の部材であり、カバー本体50との当接面には、固定孔10と適合する位置に、固定孔10に挿嵌するための突起部12が突設されている。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態について図面と共に説明する。本実施形態における鳥害防止併用絶縁カバー2の断面図を図4(a)に図示する。
一方、取付基材82は、針状体84を支持する支持面とは反対側の面(以下、当接面)の全体が、カバー本体70の電線被覆部72および固定部16の表面に当接するように、カバー本体70の外形に合わせた形状に形成された帯状の部材であり、カバー本体70の当接面には、固定孔20と適合する位置に、固定孔10に挿嵌するための突起部12が突設されている。
また、カバー本体70に形成された固定部16は、帯板状の突出片として形成したが、帯板状ではなく、鳥害防止部材80の取り付け位置に突設された棒状の部材であってもよい。
[第三実施形態]
次に、第三実施形態について図面と共に説明する。本実施形態における鳥害防止併用絶縁カバー3aの断面図を図5に示す。
この肉厚部17には、カバー本体51の表面よりもその内部において、大きな幅を有する断面「凸」の字形状の溝である凹部25が、突出片55a、55b(挿入案内部55)に沿って形成されている。また、肉厚部17は、電線被覆部53の絶縁性を確保するため、凹部25の底面と電線被覆部53の内側の面との厚さが、最低でも電線被覆部53の他の部位と同じ厚さとなるように成形されている。
この場合、カバー本体51側の凹部25に鳥害防止部材61側の凸部24を、カバー本体50の長手方向の一端側から嵌め込むことで凸部24を凹部25に係合させ、この係合状態を保持したまま、凹部25に沿って鳥害防止部材61を摺動させることにより、鳥害防止部材61を、カバー本体51の所望の位置に移動させることができる。
[第一参考例]
次に、第一参考例について図面と共に説明する。第一参考例における鳥害防止併用絶縁カバー4aの断面図を図6に示す。
この場合、カバー本体71の凸部34に鳥害防止部材81側の凹部35を、カバー本体71の長手方向の一端側から嵌め込むことで凹部35を凸部34に係合させ、この係合状態を保持したまま、凸部34に沿って鳥害防止部材81を摺動させることにより、鳥害防止部材81を、カバー本体71の所望の位置に移動させることができる。
[第二参考例]
次に、第二参考例について図面と共に説明する。第二参考例における鳥害防止併用絶縁カバー5aの断面図を図7に示す。
このように構成された害防止併用絶縁カバー5aでは、取付基材96と挿入案内部92とを溶着(例えば、熱溶着や薬品による溶着)することで固定される。
するなどしてもよい。
54…挿入案内部、60…鳥害防止部材、62…取付基材、64…針状体、66…幹、
68…突起、L…電線
Claims (5)
- 筒状に形成され拡開自在な切れ目を有する電線被覆部、及び該切れ目の各端縁から外方向に延設された一対の突出片からなる挿入案内部を備え、可撓性を有した絶縁材料を用いて構成されるカバー本体と、
一ないし複数の針状体、及び該針状体を支持する取付基材からなり、前記電線被覆部の外表面に取り付けられる鳥害防止部材と、
から構成される鳥害防止併用絶縁カバーにおいて、
前記カバー本体には、前記電線被覆部の外表面から突出させた一対の突出片からなる固定部を形成し、
前記固定部を形成する一対の突出片は、
前記挿入案内部とは異なる部位であり、かつ、前記挿入案内部の延設方向と同一方向に沿って、該挿入案内部を挟むように前記電線被覆部に延設され、
前記鳥害防止部材を前記カバー本体に固定するための固定機構は、
前記カバー本体側の前記固定部および前記鳥害防止部材側の前記取付基材のうち、一方の側に固定孔を形成し、他方の側に該固定孔に挿嵌される突起部を形成すること、または一方の側に凹部を形成し、他方の側に該凹部と係合する凸部を形成することで構成されていることを特徴とする鳥害防止併用絶縁カバー。 - 前記固定部を形成する前記一対の突出片は、
前記電線被覆部から突設された部位と、前記挿入案内部と直交するよう該挿入案内部の付け根から突設された部位とからなる断面「L」形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鳥害防止併用絶縁カバー。 - 筒状に形成され拡開自在な切れ目を有する電線被覆部、及び該切れ目の各端縁から外方向に延設された一対の突出片からなる挿入案内部を備え、可撓性を有した絶縁材料を用いて構成されるカバー本体と、
一ないし複数の針状体、及び該針状体を支持する取付基材からなり、前記電線被覆部の外表面に取り付けられる鳥害防止部材と、
から構成される鳥害防止併用絶縁カバーにおいて、
前記鳥害防止部材を前記カバー本体に固定するための固定機構を、前記挿入案内部と前記取付基材とに設け、
前記固定機構は、
前記挿入案内部を形成する突出片に設けられた二つの孔と、前記取付基材の二つの端部に設けられた突起部とからなり、
前記二つの孔のうちの一方である固定孔は、前記挿入案内部を形成する一対の突出片のうちの一方の突出片における対向面側に孔径の大きい大径部が、非対向面側に孔径の小さな小径部が形成され、
前記二つの孔のうちの他方である貫通孔は、前記挿入案内部を形成する一対の突出片を貫通するように形成され、
前記二つの突起部のうちの一方は、前記固定孔に挿嵌され、前記二つの突起部のうちの他方は、前記貫通孔に挿嵌される
ことを特徴する鳥害防止併用絶縁カバー。 - 筒状に形成され拡開自在な切れ目を有する電線被覆部、及び該切れ目の各端縁から外方向に延設された一対の突出片からなる挿入案内部を備え、可撓性を有した絶縁材料を用いて構成されるカバー本体と、
一ないし複数の針状体、及び該針状体を支持する取付基材からなり、前記電線被覆部の外表面に取り付けられる鳥害防止部材と、
から構成される鳥害防止併用絶縁カバーにおいて、
前記電線被覆部に、該電線被覆部の他の部位より肉厚な肉厚部を設け、
前記鳥害防止部材を前記カバー本体に固定するための固定機構は、前記肉厚部に凹部を形成し、前記取付基材に前記凹部と係合する凸部を形成することで構成されていることを特徴とする鳥害防止併用絶縁カバー。 - 前記凹部は、前記カバー本体側に形成され、且つ、前記凸部との係合を保持したまま前記鳥害防止部材を摺動させることが可能なように溝状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の鳥害防止併用絶縁カバー。
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