JP4907787B2 - X線診断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線の曝射により被検体内部の透視及び撮影を行うX線診断装置に関するものであって、特に、重力を利用したX線造影検査の際に用いられるX線診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、X線撮影を行う場合、適切な診断を行う必要から、診断の対象とされる関心部位の多方向からの撮影像が必要とされることが多い。従って、従来のX線診断装置の中には、被検体に対して様々な方向からX線撮影を行うために、患者(被検体)Pを載置する天板が、X線照射を行うX線系に対して起倒移動を行うように構成されたものが存在する(図8参照)。
【0003】
図8に示す上記X線診断装置は、主に、患者を載置する天板1と、該天板1を駆動させる手段である寝台2と、被検体Pに対しX線照射を行うX線管3a及び被検体Pから透過してくるX線を検出するX線検出器3bからなるX線系3とを有し構成されている。寝台2は天板1の駆動手段であり、前述の天板1の起倒移動に加え、該天板1の上下方向移動及び長手方向(同図に示す破線矢印方向)移動が可能に構成されている。また、X線系3は、X線ビームを常に前記天板1の天板面に関して垂直に照射するべく、天板1の起倒角度に応じた関心部位Qを中心とする回転移動が可能に構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この天板1がX線系3に対して起倒移動を行うX線診断装置においては、天板1の起倒移動に伴い、被検体Pの関心部位QとX線管3aのX線照射中心であるX線照射源Rの位置関係にズレが生じてしまう。
【0005】
図9に示すように、該X線診断装置において、天板1が起倒角度θの起倒移動を行った際、関心部位QがQ1からQ2へと移動し、X線管3aのX線照射中心であるX線照射源RがR1からR2へと移動したとする。この時、該起倒後の関心部位Q2は、起倒前の関心部位Q1から水平方向に関し移動量Aだけ、垂直方向に関し移動量Bだけ位置ズレを生じる。
【0006】
上述のように、該天板1の起倒移動に伴い、前記X線照射源Rは同図に示すR1からR2へと関心部位Q1を中心とする回転移動を行うため、起倒後のX線照射源R2と起倒後の関心部位Q2は、X線ビーム中心に関する水平方向にA´´だけ位置ズレを生じ、X線ビーム中心に関する垂直方向にB´´だけ位置ズレを生じる(図9参照)。
【0007】
このように、天板1の起倒移動に伴い、関心部位QがX線照射源Rとの間にX線ビーム中心に関する水平方向に位置ズレを生じると、モニタ画面に写し出される前記関心部位Qの撮影像が画面中央より辺周方向へと移動してしまい、特に、この位置ズレが大きな場合には、前記関心部位Qがモニタ画面から逸脱してしまうという問題を生じる。また、前記関心部位QがX線照射源Rとの間にX線ビーム中心に関する垂直方向に位置ズレを生じると、モニタ画面に写し出される前記関心部位Qの撮影像の拡大倍率に誤差が生じることになる。特に、この位置ズレが大きな場合には、この拡大倍率の誤差も非常に大きなものとなり、術者が診断の際に煩わしさを感じることになる。
【0008】
そこで、従来のX線診断装置においては、前記天板1の起倒移動に伴う関心部位Qの位置ズレ(図9に示すA´´及びB´´)の補正を行うために、以下に説明する補正が行われている。
【0009】
まず、前記寝台2の天板1の上下方向移動(移動量B´)によって、前記関心部位Qの位置ズレ補正が行われる。図9に示すように、天板1の上下方向移動により関心部位Qは同図に示すQ2からQ3へと移動し、これに伴い、前記X線ビーム中心に関する水平方向の位置ズレ(移動量A´´)は改善され、前記X線ビーム中心に関する垂直方向の位置ズレ(移動量B´´)は、補正される。
【0010】
尚、上記天板1の上下方向に関する移動量B´は、前記関心部位Qの天板1上面からの高さH及び前記関心部位Qの天板1の起倒中心Oからの水平距離Lさえ認識されれば、天板1の起倒角度θに応じて一義的に算出される(該計算式については、第一の実施形態のところで詳細に説明する。)値であるため、従来のX線診断装置の中には、この天板1の上下方向移動による関心部位Qの位置ズレ補正を天板1の起倒移動に同期して自動的に行うものが存在している。
【0011】
以上に述べたように、該天板1の上下方向移動による位置ズレ補正により、関心部位QのX線ビーム中心に関する水平方向の位置ズレ(移動量A´´)は改善されるのであるが、上記補正によっても、同図に示す移動量A´が、モニタ画面に写し出される関心部位Qの撮影像の位置ズレとなって現れてしまう。
【0012】
よって、この移動量A´が大きな場合(モニタ画面に写し出される関心部位Qの撮影像の位置ズレが気になる場合)には、さらに、前記寝台2の天板1の長手方向(同図に示す破線矢印方向)移動による関心部位Qの位置ズレ補正が行われる。
【0013】
この天板1の長手方向(同図に示す破線矢印方向)移動による位置ズレ補正は、術者のマニュアル操作により行われるものである。術者は、モニタ画面に写し出される関心部位Qの撮影像の位置を確認しながら、該関心部位Qの撮影像がモニタ画面中央に位置するように、前記天板1の長手方向の位置調整を行う。この位置調整により、前記関心部位Qは、同図におけるQ3からQ1へと移動し、これをもって前記関心部位QのX線ビーム中心に関する水平方向の位置ズレ補正が完了する。
【0014】
しかしながら、上述したように、前記寝台2の天板1の長手方向(同図に示す破線矢印方向)移動による関心部位Qの位置ズレ補正は、術者によるマニュアル操作によって行われていたので、術者は煩わしさを感じ診断の際の負担にもなっていた。
【0015】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、天板の起倒移動の際に、X線照射源と被検体の関心部位の位置関係にズレが生じることのないよう、前記天板の起倒角度に応じて、天板及び/又はX線系の位置調整を自動的に行うX線診断装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、長手方向に沿って被検体を載置した天板と、この天板の起倒移動、長手方向移動、上下方向移動を駆動する駆動手段と、前記被検体の関心部位にX線を照射し、被検体を透過したX線を検出して撮影診断を行うX線系と、前記X線系内に設けられ、前記被検体に対して照射するX線を発生させるX線管球とを有するX線診断装置において、前記関心部位と前記X線管球のX線照射面中心であるX線照射源との長手方向の位置が一致した状態における前記関心部位と前記天板の起倒中心の水平距離と、前記天板の位置及び前記X線系の回転中心位置に基づく前記関心部位の前記天板からの高さと、前記天板の起倒動作により生じる、前記X線照射源と前記関心部位とのずれに伴う移動量とに基づいて、前記天板の起倒角度に応じた補正量を算出する制御部を有し、前記補正量に基づいて前記天板の上下方向移動と長手方向移動とを行って被検体の関心部位の位置ずれを補正することを特徴とする。
【0017】
上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、長手方向に沿って被検体を載置した天板と、この天板の起倒移動、長手方向移動、上下方向移動を駆動する駆動手段と、前記被検体の関心部位にX線を照射し且つ被検体を透過したX線を検出して撮影診断を行うX線系と、前記X線系内に設けられ、前記被検体に対して照射するX線を発生させるX線管球と、このX線系の上下方向移動と水平方向移動を駆動する駆動手段とを有するX線診断装置において、前記関心部位と前記X線管球のX線照射面中心であるX線照射源との長手方向の位置が一致した状態における前記関心部位と前記天板の起倒中心の水平距離と、前記天板の位置及び前記X線系の回転中心位置に基づく前記関心部位の前記天板からの高さと、前記天板の起倒動作により生じる、前記X線照射源と前記関心部位とのずれに伴う移動量とに基づいて、前記天板の起倒角度に応じた補正量を算出する制御部を有し、前記補正量に基づいて前記X線系の上下方向移動と水平方向移動とを行って被検体の関心部位の位置ずれを補正することを特徴とする。
【0018】
上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、長手方向に沿って被検体を載置した天板と、この天板の起倒移動、長手方向移動、上下方向移動を駆動する駆動手段と、前記被検体の関心部位にX線を照射し且つ被検体を透過したX線を検出して撮影診断を行うX線系と、前記X線系内に設けられ、前記被検体に対して照射するX線を発生させるX線管球と、このX線系の上下方向移動と水平方向移動を駆動する駆動手段とを有するX線診断装置において、前記関心部位と前記X線管球のX線照射面中心であるX線照射源との長手方向の位置が一致した状態における前記関心部位と前記天板の起倒中心の水平距離と、前記天板の位置及び前記X線系の回転中心位置に基づく前記関心部位の前記天板からの高さと、前記天板の起倒動作により生じる、前記X線照射源と前記関心部位とのずれに伴う移動量とに基づいて、前記天板の起倒角度に応じた補正量を算出する制御部を有し、前記補正量に基づいて前記天板の上下方向移動及び/又は長手方向移動と前記X線系の上下方向移動及び/又は水平方向移動とを行って被検体の関心部位の位置ずれを補正することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明に係るX線診断装置の実施形態について、以下に記載する三つの実施形態を挙げ、図面を用いて詳細に説明する。
【0020】
[第一の実施形態]
まず、第一の実施形態として、本発明の請求項1に係るX線診断装置、つまり天板の起倒動作時に、起倒角度に応じた補正量に基づいて前記天板の上下方向移動と長手方向移動とを行って被検体の関心部位の位置ズレを補正するX線診断装置を例にとり、以下に説明を行う。
【0021】
図1に示すように、本実施形態におけるX線診断装置は、主に、患者を載置する天板1と、該天板1を駆動させる手段である寝台2と、被検体Pに対しX線照射を行うX線管3a及び被検体Pから透過してくるX線を検出するX線検出器3bからなるX線系3と、これら構成要素の制御を行う制御部4から構成されている。前記寝台2は、天板1の駆動手段であり、天板1の起倒移動に加え、上下方向移動、長手方向移動(同図に示す破線矢印方向)、横手方向移動(同図に示す奥行き方向)が可能に構成されている。また、前記X線系3は、X線ビームを常に前記天板1の天板面に関して垂直に照射するべく、天板1の起倒角度に応じた関心部位Qを中心とする回転移動が可能に構成されている。また、該X線系3は、被検体Pの天板1への載置の際に、その妨げとならないように、水平方向に関して移動可能に構成される場合もある。
【0022】
尚、本実施形態におけるX線診断装置の前記天板1の起倒中心は、便宜上の都合により、前記天板1上面の延長線上(同図におけるOの位置)に位置するものとする。
【0023】
以下、図1及び図2を参照しつつ、撮影手順に従って説明する。
【0024】
X線撮影に先立ち、まず被検体Pの関心部位QがX線管球3aのX線照射面中心であるX線照射源Rの直下に配置される。この時、被検体Pの体幅方向(図における奥行き方向)に関する位置調整は、天板1の横手方向(図における奥行き方向)移動により行われ、被検体Pの体軸方向(図における左右方向)に関する位置調整は、X線系3の水平方向移動又は天板1の長手方向移動(水平方向移動)により行われる(図1参照)。この位置調整により、被検体Pの関心部位QとX線照射源Rの水平方向(図における左右方向)に関する位置は一致し、この時、該X線照射源R(関心部位Q)と、前記天板1の起倒中心Oの水平距離Lが、前記X線系3内に設けられた図示省略のセンサにより検出される。
【0025】
次に、被検体Pの関心部位Qの天板1上面からの高さHが、下記の方法によって算出される。まず被検体Pの関心部位Qが、前記X線系3の回転中心とその高さを一致するように位置調整される(このように、該被検体Pの関心部位Qを前記X線系3の回転中心に一致させることで、前記X線系3の回転移動の際にも、両者の位置関係を常に一定に保つことができる。)。該位置調整は、X線透視下での術者による前記天板1の上下方向移動によって行われるものである。この時、前記寝台2内に設けられた図示省略のセンサによって、該天板1の位置(高さ)が検出され、この高さを基に前記被検体Pの関心部位Qの天板1上面からの高さHが算出される(∵前記X線系3の回転中心は固定位置にあるため、前記天板1の高さを検出することにより、両者間の距離、すなわち前記被検体Pの関心部位Qの天板1上面からの高さHを一義的に算出することができる。)。(図1及び図2参照)。
【0026】
そして、術者の操作により前記天板1の起倒移動が行われる。この天板1の起倒移動が開始されると、直ちに、該天板1の起倒角度が寝台2内に設けられた図示省略のセンサにより検出され、制御部4において該起倒角度に基づく補正量(以下に述べる。)が算出される(図1及び図2参照)。
【0027】
図3に示すように、該天板1の起倒移動(起倒角度θ)に伴い、関心部位QがQ1からQ2へ移動したとする。この時、X線照射源Rと関心部位Qとの間には、水平方向に関して移動量Aだけズレが生じ、垂直方向に関して移動量Bだけズレが生じる。これら水平方向に関する移動量A及び垂直方向に関する移動量Bが基本となって、同図に示す、天板1の長手方向に関する移動量A´と垂直方向に関する移動量B´が算出される。
【0028】
ここで、該天板1の天板面水平方向に関する移動量A´及び垂直方向に関する移動量B´の算出方法について説明する。
【0029】
同図に示すように、例えば、前記天板1の起倒角度がθのとき、前記関心部位QがQ1からQ2へ移動したとする。ここで、同図に示す方向にX軸及びY軸をとり、前記天板1の起倒中心Oを原点とし、且つ天板1起倒前の関心部位Q1の座標を(x1,y1)と定義すれば、天板1起倒後の関心部位Q2の座標(x2,y2)は、以下の行列式より表すことができる。
【0030】
【式1】
【0031】
従って、同図に示す水平方向に関する移動量A及び垂直方向に関する移動量Bは、それぞれ以下のように表すことができる。
【0032】
【式2】
【0033】
前述のように、X線照射源Rと天板1の起倒中心Oの水平距離はL、被検体Pの関心部位Qの天板1上面からの高さはHと定められているので、上記関心部位Q1の座標x1及びy1は、それぞれ、x1=―L、y1=Hと表すことができる。
【0034】
従って、上記式は、以下のように表すことができる。
【0035】
【式3】
【0036】
さらに、該水平方向に関する移動量A及び該垂直方向に関する移動量Bを基に、前記天板1の長手方向に関する移動量A´及び垂直方向に関する移動量B´を以下に説明する計算式より算出する。
【0037】
図4に示すように、前記天板1の長手方向に関する移動量A´及び垂直方向に関する移動量B´は、それぞれ以下のように表すことができる。
【0038】
【式4】
【0039】
よって、関心部位Qの位置ズレ補正を行うには、天板1を長手方向に関して、その位置ズレを無くす方向(図における右上方向)にA´だけに移動させ、天板1を垂直方向に関して、その位置ズレを無くす方向(図における上方向)にB´だけに移動させれば良い。これにより関心部位Qは、図3に示すQ2からQ1へと移動し、これをもって関心部位Qの位置ズレ補正が完了する。
【0040】
以上に述べた計算式により、上記天板1の長手方向に関する移動量A´及び垂直方向に関する移動量B´の値が算出され、前記制御部4によって、前記天板1の駆動手段である寝台2の前記天板1の長手方向及び垂直方向に関する駆動制御が行われる(図1及び図2参照)。
【0041】
尚、以上に述べた前記天板1の長手方向に関する移動制御と垂直方向に関する移動制御は、共に、前記天板1の起倒移動に同期して且つ同時に行われるものであるため、前記X線照射源Rと前記関心部位Qは、常に同じ位置に保たれることとなる。
【0042】
以上に述べた天板1の起倒動作と同時に、X線管3aよりX線照射が行われ、且つX線検出器3bより被検体Pを透過したX線の検出が行われることにより、被検体Pの関心部位Qの撮影像がモニタへ表示される。
【0043】
以上に述べたように、本実施形態に係るX線診断装置は、X線撮影より得られる被検体の関心部位の撮影像を、常にモニタの中央付近に保持することができ、関心部位の撮影像がモニタの表示範囲外へと外れてしまうというような問題を避けることができる。また、該関心部位の撮影像がモニタ表示される際の拡大率を、常に一定値に維持することができる。さらに、上記天板の位置調整は、天板の起倒角度に応じて自動的に行われるものであるため、術者による天板の操作も必要とせず、術者は、煩わしさを感じることなく診断を行うことができる。
【0044】
[第二の実施形態]
次に、第二の実施形態として、本発明の請求項2に係るX線診断装置、つまり天板の起倒動作時に、起倒角度に応じた補正量に基づいてX線系の水平方向移動と上下方向移動とを行って被検体の関心部位の位置ズレを補正するX線診断装置を例にとり、以下に説明を行う。
【0045】
図5に示すように、本実施形態におけるX線診断装置は、主に、患者を載置する天板1と、該天板1を駆動させる手段である寝台2と、被検体Pに対しX線照射を行うX線管3a及び被検体Pから透過してくるX線を検出するX線検出器3bと該X線管3a及びX線検出器3bを駆動させる駆動部3cからなるX線系3と、これら構成要素の制御を行う制御部4から構成されている。前記寝台2は、天板1の駆動手段であり、前記天板1の起倒移動、長手方向移動(同図に示す破線矢印方向)、横手方向移動(同図に示す奥行き方向)、上下方向移動が可能に構成されている。また、前記X線系3は、X線ビームを常に前記天板1の天板面に関して垂直に照射するべく、天板1の起倒角度に応じた関心部位Qを中心とする回転移動が可能に構成されている。また、水平方向及び垂直方向の移動が可能に構成されている。
【0046】
尚、本実施形態におけるX線診断装置の天板1の起倒中心は、便宜上の都合により、天板1上面の延長線上(同図におけるOの位置)に位置するものとする。
【0047】
以下、図5及び図6を参照しつつ、撮影手順に従い説明を行う。
【0048】
X線撮影に先立ち、まず被検体Pの関心部位QがX線管球3aのX線照射面中心であるX線照射源Rの直下に配置される。この時、被検体Pの体幅方向(図における奥行き方向)に関する位置調整は、天板1の横手方向(図における奥行き方向)移動により行われ、被検体Pの体軸方向(図における左右方向)に関する位置調整は、X線系3の水平方向移動又は天板1の長手方向移動(水平方向移動)により行われる(図5参照)。この位置調整により、被検体Pの関心部位QとX線照射源Rの水平方向(図における左右方向)に関する位置は一致し、この時、該X線照射源R(関心部位Q)と、前記天板1の起倒中心Oの水平距離Lが、前記X線系3内に設けられた図示省略のセンサにより検出される。
【0049】
次に、被検体Pの関心部位Qの天板1上面からの高さHが、下記の方法によって算出される。まず被検体Pの関心部位Qが、前記X線系3の回転中心とその高さを一致するように位置調整される(このように、該被検体Pの関心部位Qを前記X線系3の回転中心に一致させることで、前記X線系3の回転移動の際にも、両者の位置関係を常に一定に保つことができる。)。該位置調整は、X線透視下での術者による前記天板1の上下方向移動によって行われるものである。この時、前記寝台2内に設けられた図示省略のセンサによって、該天板1の位置(高さ)が検出されると共に、前記X線系3内に設けられた図示省略のセンサによって、該X線系3の回転中心位置(高さ)が検出され、これらの位置を基に前記被検体Pの関心部位Qの天板1上面からの高さHが算出される(前記天板1の位置(高さ)と、前記X線系3の回転中心の位置(高さ)を検出することにより、両者間の距離、すなわち前記被検体Pの関心部位Qの天板1上面からの高さHを一義的に算出することができる。)。(図5及び図6参照)。
【0050】
そして、術者の操作により天板1の起倒移動が行われる。この天板1の起倒移動が開始されると、直ちに、該天板1の起倒角度が寝台2内に設けられた図示省略のセンサにより検出され、制御部4により該起倒角度に基づく補正量(以下に述べる。)が算出される(図5及び図6参照)。
【0051】
図7に示すように、該天板1の起倒移動(起倒角度θ)に伴い、関心部位QがQ1からQ2へ移動したとする。この時、X線照射源Rと関心部位Qとの間には、水平方向に関して移動量Aだけズレが生じ、垂直方向に関して移動量Bだけズレを生じる。この水平方向に関する移動量AがX線系の水平方向に関する移動量となり、この垂直方向に関する移動量BがX線系の上下方向に関する移動量となる。
【0052】
ここで、該X線系3の水平方向に関する移動量A及び垂直方向に関する移動量Bの算出方法について説明する。
【0053】
図7に示すように、天板1の起倒角度がθのとき、関心部位QがQ1からQ2へ移動したとする。ここで、同図に示す方向にX軸及びY軸をとり、前記天板1の起倒中心Oを原点し、且つ天板1起倒前の関心部位Q1の座標を(x1,y1)と定義すると、天板1起倒後の関心部位Q2の座標(x2,y2)は、以下の行列式より表すことができる。
【0054】
【式5】
【0055】
従って、前記X線系の水平方向に関する移動量A及び垂直方向に関する移動量Bは、それぞれ以下のように表すことができる。
【0056】
【式6】
【0057】
前述のように、前記X線照射源Rと天板1の起倒中心Oの水平距離はL、前記関心部位Qの天板1上面からの高さはHと定められているので、上記関心部位Q1の座標x1及びy1は、それぞれ、x1=―L、y1=Hと表すことができる。
【0058】
従って、上記式は、以下のように表すことができる。
【0059】
【式7】
【0060】
よって、関心部位Qの水平方向に関する位置ズレ補正を行うためには、X線系3を水平方向に関して移動量Aだけ、その誤差を無くす方向(図における左方向)に移動させればよく、これをもって関心部位Qの水平方向に関する位置ズレ補正が完了する。
【0061】
また、関心部位Qの垂直方向に関する位置ズレ補正を行うためには、X線系3を垂直方向に関して移動量Bだけ、その誤差を無くす方向(図における下方向)に移動させればよく、これをもって関心部位Qの垂直方向に関する位置ズレ補正が完了する。
【0062】
以上に述べた計算式により、前記X線系3の水平方向に関する移動量A及び上下方向に関する移動量Bが算出されると、制御部4により、前記X線系3に設けられた該X線系3の駆動手段である駆動部3cの該X線系3の水平方向移動及び上下方向移動に関する駆動制御が行われる(図5及び図6参照)。
【0063】
尚、以上に述べた前記X線系3の水平方向に関する駆動制御と垂直方向に関する駆動制御は、共に、前記天板1の起倒移動に同期して且つ同時に行われるものであるため、前記X線照射源Rと前記関心部位Qは、常に同じ位置に保たれることとなる。
【0064】
以上に述べた天板1の起倒動作と同時に、X線管3aよりX線照射が行われ、且つX線検出器3bより被検体Pを透過したX線の検出が行われることにより、被検体Pの関心部位Qの撮影像がモニタへ表示される。
【0065】
以上に述べたように、本実施形態に係るX線診断装置は、X線撮影より得られる被検体の関心部位の撮影像を、常にモニタの中央付近に保持することができ、関心部位の撮影像がモニタの表示範囲外へと外れてしまうというような問題を避けることができる。また、該関心部位の撮影像がモニタ表示される際の拡大率を、常に一定値に維持することができる。さらに、上記X線系の位置調整は、天板の起倒角度に応じて自動的に行われるものであるため、術者によるX線系の操作も必要とせず、術者は、煩わしさを感じることなく診断を行うことができる。
【0066】
さらに、本実施形態に係るX線診断装置は、関心部位の位置ズレ補正に関してX線系側のみをもって調整する構成となっているため、前記関心部位の位置ズレ補正に際し、被検体自体を移動する必要がない。従って、例えば、被検体の状況が悪く、被検体自体を大きく動かすことが不可能な場合にも撮影を行うことができる。
【0067】
[第三の実施形態]
次に、第三の実施形態として、本発明の請求項3に係るX線診断装置、つまり天板の起倒動作時に、起倒角度に応じた補正量に基づいてX線系の水平方向移動及び/又は上下方向移動と、前記天板の上下方向移動及び/又は長手方向移動とを行って被検体の関心部位の位置ズレを補正するX線診断装置を例にとり、以下に説明を行う。
【0068】
本実施形態におけるX線診断装置は、上述した第一の実施形態におけるX線診断装置と第二の実施形態におけるX線診断装置を組み合わされたものであるので、あえて図示することは省略するが、以下に、その組み合わせの例を挙げ説明することにする。
【0069】
例えば、本実施形態におけるX線診断装置では、被検体の関心部位の水平方向に関する位置ズレをX線系の水平方向の移動により補正し、前記被検体の関心部位の垂直方向に関する位置ズレを天板の上下方向の移動により補正することも可能である。
【0070】
また、例えば、前記被検体の関心部位の水平方向に関する位置ズレをX線系の水平方向の移動と天板の長手方向の移動により補正し、前記被検体の関心部位の垂直方向に関する位置ズレをX線系の垂直方向の移動と天板の上下方向の移動により補正することも可能である。
【0071】
このように、被検体の関心部位の位置ズレ補正をX線系の移動及び天板の移動の双方によって行うことで、両者の補正の幅を合わせて利用することができ、例えば、天板の起倒角度が大きな場合にも、十分に補正を行うことが可能となる。また、当然に、第一の実施形態に係るX線診断装置及び第二の実施形態に係るX線診断装置によって得られる効果も得ることができる。
【0072】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明に係るX線診断装置は、天板の起倒角度に応じて補正値を算出し、前記天板の起倒移動に同期してその補正(位置調整)を行うので、被検体の関心部位の撮影像を常にモニタ中央付近に保持することができる。従って、関心部位の撮影像がモニタの表示範囲外へと外れてしまう問題を避けることができる。また、関心部位の撮影像がモニタに表示される際の拡大率を常に一定値付近に維持することができる。さらに、これら位置調整は、術者による操作を必要とせず、自動的に行われるものであるので、術者は、煩わしさを感じることなく診断を行うことができる。
【0073】
また、本発明である請求項2及び請求項3に係るX線診断装置にあっては、被検体の関心部位の位置ズレ補正に関して、X線系側のみをもって位置調整することが可能な構造となっているため、前記位置ズレ補正に際し、被検体自体を移動する必要がない。従って、例えば、被検体の状況が悪く、被検体自体を動かすことが不可能な場合にも撮影を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に係るX線診断装置の一実施形態を示す構成図である。
【図2】図1に示すX線診断装置の位置調整過程を示すフローチャートである。
【図3】天板の長手方向に関する移動量A´及び上下方向に関する移動量B´を算出するための説明図である。
【図4】図3に示す説明図の部分拡大図である。
【図5】本発明の請求項2に係るX線診断装置の一実施形態を示す構成図である。
【図6】図5に示すX線診断装置の位置調整過程を示すフローチャートである。
【図7】X線系の水平方向に関する移動量A及び垂直方向に関する移動量Bを算出するための説明図である。
【図8】従来のX線診断装置を示す構成図である。
【図9】従来のX線診断装置における位置調整過程を示す説明図である。
【符号の説明】
1…天板
2…寝台
3…X線系
3a…X線管
3b…X線検出器
4…制御部
A…水平方向に関する移動量
A´…天板の長手方向に関する移動量
B…垂直方向に関する移動量
B´…天板の上下方向に関する移動量
H…関心部位の天板上面からの高さ
L…関心部位と天板起倒中心間の水平距離
O…天板起倒中心
P…被検体
Q…関心部位
Q1…起倒前の関心部位の位置
Q2…起倒後の関心部位の位置
Q3…位置調整過程の関心部位の位置
R…X線照射源
R1…起倒前のX線照射源の位置
R2…起倒後のX線照射源の位置
Claims (3)
- 長手方向に沿って被検体を載置した天板と、この天板の起倒移動、長手方向移動、上下方向移動を駆動する駆動手段と、前記被検体の関心部位にX線を照射し、被検体を透過したX線を検出して撮影診断を行うX線系と、前記X線系内に設けられ、前記被検体に対して照射するX線を発生させるX線管球とを有するX線診断装置において、
前記関心部位と前記X線管球のX線照射面中心であるX線照射源との長手方向の位置が一致した状態における前記関心部位と前記天板の起倒中心の水平距離と、前記天板の位置及び前記X線系の回転中心位置に基づく前記関心部位の前記天板からの高さと、前記天板の起倒動作により生じる、前記X線照射源と前記関心部位とのずれに伴う移動量とに基づいて、前記天板の起倒角度に応じた補正量を算出する制御部を有し、
前記補正量に基づいて前記天板の上下方向移動と長手方向移動とを行って被検体の関心部位の位置ずれを補正することを特徴とするX線診断装置。 - 長手方向に沿って被検体を載置した天板と、この天板の起倒移動、長手方向移動、上下方向移動を駆動する駆動手段と、前記被検体の関心部位にX線を照射し且つ被検体を透過したX線を検出して撮影診断を行うX線系と、前記X線系内に設けられ、前記被検体に対して照射するX線を発生させるX線管球と、このX線系の上下方向移動と水平方向移動を駆動する駆動手段とを有するX線診断装置において、
前記関心部位と前記X線管球のX線照射面中心であるX線照射源との長手方向の位置が一致した状態における前記関心部位と前記天板の起倒中心の水平距離と、前記天板の位置及び前記X線系の回転中心位置に基づく前記関心部位の前記天板からの高さと、前記天板の起倒動作により生じる、前記X線照射源と前記関心部位とのずれに伴う移動量とに基づいて、前記天板の起倒角度に応じた補正量を算出する制御部を有し、
前記補正量に基づいて前記X線系の上下方向移動と水平方向移動とを行って被検体の関心部位の位置ずれを補正することを特徴とするX線診断装置。 - 長手方向に沿って被検体を載置した天板と、この天板の起倒移動、長手方向移動、上下方向移動を駆動する駆動手段と、前記被検体の関心部位にX線を照射し且つ被検体を透過したX線を検出して撮影診断を行うX線系と、前記X線系内に設けられ、前記被検体に対して照射するX線を発生させるX線管球と、このX線系の上下方向移動と水平方向移動を駆動する駆動手段とを有するX線診断装置において、
前記関心部位と前記X線管球のX線照射面中心であるX線照射源との長手方向の位置が一致した状態における前記関心部位と前記天板の起倒中心の水平距離と、前記天板の位置及び前記X線系の回転中心位置に基づく前記関心部位の前記天板からの高さと、前記天板の起倒動作により生じる、前記X線照射源と前記関心部位とのずれに伴う移動量とに基づいて、前記天板の起倒角度に応じた補正量を算出する制御部を有し、
前記補正量に基づいて前記天板の上下方向移動及び/又は長手方向移動と前記X線系の上下方向移動及び/又は水平方向移動とを行って被検体の関心部位の位置ずれを補正することを特徴とするX線診断装置。
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