JP4907686B2 - 整経ビーム - Google Patents

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Description

本発明は、軸と少なくとも1つのビームフランジとを備えた整経ビームに関する。
整経ビームは、繊維製品を製造するときに、その後工程において必要な経糸、即ち経糸シート材を巻き取るために使用される。経糸は、特に織成時や編成時に必要とされる。
経糸を織成又は編成するのには、幾つかの方法があり、所定の本数の糸をクリールから引き出し、糸を帯状又は経糸帯の態様で整経ドラムに巻き取る方法がある。所定の経糸の長さに達する、つまり所定数の巻層が整経ドラムに巻き取られると、経糸帯をその幅の分だけずらし、そして、それまでに形成された巻層の横に次の経糸帯を巻き付ける。その際、糸が巻層の一端側の糸がその巻層からこぼれるのを防止するために、この一端側を円錐状に形成しておくことが知られている。これは、整経ドラムの軸線方向の一端側の面を円錐面状に形成し、一回転する毎に経糸帯を僅かに横へずらし、いわば経糸帯の端の糸が円錐面に沿うように順次配置し、前記円錐面に相応する円錐状の面を他端面に形成する。
特開昭57−209170号公報
所定の数の経糸帯を横に並べるようにして巻き取って所望の経糸幅に達したなら、整経作業が終わる。それまで、いわば連続的に巻き付けられる経糸帯は、場合によっては、経糸幅にわたって所要本数の個別糸を整経するために、所定の位置にて切断しなければならない。こうして整経された経糸は、次に整経ビームに移される。整経ビームへの移し、いわゆる巻返しは、一定の時間を必要とするが、巻き返している間は、次の経糸整経作業に整経装置を利用することができない。
また、経糸に必要な本数の糸をクリールから引き出す他の方法がある。この方法では、整経ビーム上で経糸を直接整経する。糸層の一端側の糸がその糸層からこぼれるのを防止するために、整経ビームの両端にビームフランジが設けられており、これらのビームフランジは、整経ビームの外周面に対して直角に延びている。このようにビームフランジを形成することで、経糸を巻き付けることのできる空間が規定される。1メートル当り千本の糸密度を有する経糸を1メートルの幅で整経したい場合、千個のボビンを収容できるクリールが必要となる。このようなクリールは高価であり、設置するためにかなり大きな空間が必要である。さらに、このように大きなクリールでは、すべての糸を同じ張力で扱うことがきわめて困難である。整経作業を開始する際、つまり整経ビームに複数の糸を帯状に並べた糸シート(経糸帯)を巻き取る前に、各糸を筬に通さなければならない等、各糸を個別に扱わねばならないことに更なる困難性がある。それ故、このような多数の経糸を一度に扱う場合、整経の準備にかなりの時間を必要とし、整経の準備の間は、整経作業に整経装置を利用することができない。
本発明の課題は、整経時における整経時間を短くすることである。
本発明の整経ビームは、軸と、前記軸に設けられる少なくとも1つのビームフランジとを備える整経ビームにおいて、前記ビームフランジは、円錐状に形成された当接面を有するものである。
上記発明によれば、コーン式部分整経機の諸利点と整経ビームに直接整経することの諸利点とを有する整経ビームを実現することができる。つまり、糸を纏めて経糸帯とし、その経糸帯を整経ビームに夫々巻き付けることができる。巻き付ける際、経糸帯は、ビームフランジの円錐状に形成された当接面に沿わせて巻き付けられ、経糸帯を巻き付けることで形成された糸層は、軸線方向の一端側の面、つまりビームフランジの当接面に当接する側の面に内側円錐面を有し、反対側の軸線方向の他端側の面に外側円錐面を有することとなる。そして、次の経糸帯を巻き付ける際、軸線方向の他端側の面に次の経糸帯を当接させる。このような整経ビームでは、経糸帯を僅かな本数の糸で生成することができ、そのため、クリールに収容されるボビンの数は、前記糸の本数に合わせて僅かな数でよい。それ故に、整経作業を開始する際の糸の取扱いは、多数のボビンが収容された従来のものよりはるかに短い時間で済む。また、整経時に使用される整経ビームに直接巻き付けることによって、従来使用された整経ドラムから整経ビームへの経糸を移す「巻返し」作業を省くことができる。このような新規な整経方式では、糸層の各層が横方向で互いに僅かにずれて経糸を成している。しかし、編成時において、経糸を整経ビームから繰り出すときに、比較的僅かな速度が生じる。この速度は、後工程の製造機械、例えば織機、サイジング機又は編機の動作速度によって決まる。それに応じて整経ビームは、縦糸を繰出す時、生産作業全体の間均一な給糸を保証するために、これらの機械内でゆっくりと横方向にずらされる。
上記発明において、上記ビームフランジは、前記軸の軸線方向においてその位置を調整可能であることが好ましい。上記構成によれば、幅の異なる経糸に対して1つの整経ビームを利用することができる。より狭い幅の経糸を生成したい場合、経糸整経前にビームフランジの位置を相応の位置に移動させる。その場合、例えば、経糸で覆われていない領域が軸線方向両端側において略同じ大きさで残るようにすることができる。このような領域の分割とは異なる態様の分割も当然に可能である。
上記発明において、上記軸は、雄ねじを有し、前記ビームフランジは、前記雄ねじに螺着可能な雌ねじを有することが好ましい。上記構成によれば、軸上の所望の位置にビームフランジを移動させることと、その所望の位置でビームフランジを固定することが比較的簡単にできる。というのも、所望する位置に達するまで、軸に対してビームフランジを回すだけでよいからである。ビームフランジを回すことで、雄ねじと雌ねじとが協動してビームフランジを軸に沿って変位させることができるが、経糸から軸線方向に作用する圧力を受けてもビームフランジが軸に沿って変位することがない。
上記発明において、上記ビームフランジは、締付けて前記軸に固定するための締付機構を有することが好ましい。上記構成によれば、軸に固定するための締付機構をビームフランジが有するようになる。雄ねじと雌ねじとが設けられる場合、締付機構は、例えば「ロックナット」によって実現することができる。しかし、締付機構は、軸の外周面でビームフランジを挟み込むような挟持機構によって簡単に形成しておくこともできる。
上記発明において、上記ビームフランジは、その周方向に間隔をあけて設けられた複数の開口部を有することが好ましい。多くの場合、隣接して配置された経糸帯から経糸を生成するときに、例えばサイジング分割又は綾紐による分割ができることが好ましい。このため、コーン部分整経機において、綾紐を使用することが知られている。上記構成によれば、例えば、綾紐を開口部に通すことができる。これにより、コーン部分整経機において知られている技術と同じ技術を応用することができる。
上記発明において、上記開口部は、前記ビームフランジにおいて、その半径方向内側から半径方向外側へと延びる溝孔として形成されていることが好ましい。上記構成によれば、溝孔を半径方向に向けて延在させることができる。開口部を溝孔として形成する場合、半径方向において、糸層を構成するときに好ましい又は不可欠な個所に綾紐を配置することができる。例えば、1本の綾紐を半径方向で極力内側に、つまり軸の外周面の近くに配置し、他の1本の綾紐を半径方向で極力外側に、つまり糸層の外周面から離れた所に配置すると有効である。綾紐を半径方向で移動させることができる場合、綾紐に許容以上の高い張力がかかることを防ぐことができる。このようなことが好ましく作用するのは、巻取り作業の過程において、僅かではあるが、綾紐をさらに引っ張らねばならないときである。
上記発明において、少なくとも1つの前記開口部内に配置される分割ガイドを有することが好ましい。上記構成によれば、分割ガイドは、開口部を取り囲む鋭い稜等によって綾紐が損傷することのないように、そこに通された綾紐を案内することができる。整経作業の開始時において、綾紐に結合された綾紐用フックも分割ガイド内に配置しておくことができる。この綾紐用フックは、綾紐をさらに引き出すためにつかまれる。この引出しは、所要数の糸層で経糸帯を巻き取る度に行われる。
上記発明において、上記分割ガイドは、前記開口部において半径方向において異なる位置で位置決め可能であることが好ましい。上記構成によれば、糸層全域にわたって最初から綾紐を直線的に配置することができる。即ち、綾紐は、ビームフランジに隣接する方の端とその軸線方向で反対側の端とが、軸の軸線に対する半径方向の距離を同じになる。これにより、綾紐にかかる張力を小さく抑えることができ、経糸の損傷の危険性を減少することができる。
上記発明において、上記分割ガイドは、前記ビームフランジに締付けることで保持されていることが好ましい。上記構成によれば、例えば、締付具を使用することができる。締め付ける締付具でもって、分割ガイドの半径方向の位置を略無段階で調整することができる。
上記発明において、上記当接面は、前記軸の外周面との成す角度が45°以下であることが好ましい。このような角度のとき、より好ましい円錐形による作用が得られる。特に、糸層の一端又は他端側にある糸が、糸層からこぼれて縺れるおそれが少ない。
本発明によれば、
整経装置を概略的に示した構成図である。 整経ビームを一部拡大して概略的に示した拡大図である。 ビームフランジを拡大して示す正面図である。
以下、本件発明の好ましい実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1に概略を示した整経装置1は、整経ビーム2として形成された糸層支持体を備えている。この整経ビーム2には、クリール4から引き出された糸3が巻き取られる。糸3は、糸通し部材5に通され、更に整経筬6に通される。そして、糸3は、この整経筬6内で1つに纏められ、経糸帯7を成す。
整経ビーム2は、回転駆動装置8に連結されており、その軸線方向の一端に回転駆動装置8に連結すべくビーム受容部9を有する。このビーム受容部9は、詳しくは図示しない嵌合片により係合部を形成し、この係合部により整経ビーム2と回転駆動装置8とが相対回転不能になっている。
整経ビーム2は、反対側の軸線方向の他端部に他のビーム受容部10を有する。このビーム受容部10は、受け部11内で回転可能に支承されている。この受け部11は、図1に示す両方向矢印12の方向、即ち整経ビーム2の軸線13と平行に移動できるようになっている。このように構成される整経装置1では、まずビーム受容部9を有する整経ビーム2の一端部を回転駆動装置8に係合させ、その後、整経ビーム2の他端部を受け部11に支承させるようになっている。
綾紐貯蔵装置14は、回転駆動装置8と相対回転不能に結合されており、その中には、多数の綾紐ボビン15が収容されている。各綾紐ボビン15からは、綾紐16を引き出すことができるようになっている。
各綾紐16の綾紐ボビン15から引き出された方の糸端は、綾紐用フック17に固着されている。また、この整経装置1には、把持具台18が設けられ、この把持具台18は、軸線13と平行に移動可能な把持具19を備える。この把持具19の移動は、例えば、前記把持具台18を軸線13と平行に移動可能に構成することによって実現できる。
把持具19は、綾紐用フック17を把持できるようになっており、綾紐用フック17とそこに固定された綾紐16との両方を、例えば経糸帯7の幅だけ移動させることができるようになっている。綾紐16が経糸帯7より半径方向内側にある場合、つまり綾紐16が経糸帯7よりも整経ビーム2の外周面寄りに配置されている場合、以下のような利点がある。整経ビーム2の1〜数回転した後には、既に、その間に巻き取られた経糸帯7によって綾紐16が保持される。逆に、綾紐16がそれよりも半径方向において外側にある場合、整経ビーム2上に糸層20の状態で巻き付けられる経糸帯7に綾紐16が必要となったときに綾紐16を移動させることができるという利点を有する。
整経筬6と糸通し部材5とは、例えば、ボールネジ21によって駆動される詳しくは図示しない摺動台によって一緒に移動できるようになっている。また、把持具台18は、例えば、詳しくは図示しない第2ボールネジによって、同様に移動することができる。
整経ビーム2の軸線方向の両端部には、ビーム持込み装置22が設けられている。このビーム持込み装置22は、図1に示す双方向矢印23の方向に移動可能であって、前記整経ビーム2を整経装置1に嵌め込み、また巻き付けが完了した整経ビーム2を整経装置1から取り出すことができるようになっている。これにより、整経ビーム2の取り扱いが容易になる。
整経ビーム2は、その軸30の回転駆動装置8に近い方の軸線方向一端の外周面にビームフランジ24が設けられている。整経ビーム2は、例えば、その外周面に雄ねじ25が螺刻された管として形成されて、他方、ビームフランジ24は、前記雄ねじ25に対応する雌ねじ26が螺刻されている。これにより、ビームフランジ24を回すことで軸線方向に移動させることができ、そして整経ビーム2の外周面において軸線方向の種々の位置にて位置決めすることができる。また、詳しくは図示しないが、例えばロックナットのような固定機構を整経ビーム2に設けておき、この固定機構により整経ビーム2の外周面の所望の位置にてビームフランジ24を保持するようになっていてもよい。雄ねじ25及び雌ねじ26の代わりに、またはそれらの構成に加えて、整経ビーム2の外周面の所望の位置でビームフランジ24を保持する他の締付機構を設けてもよい。
このようにビームフランジ24を整経ビーム2の所望の位置に固定する際、例えば、経糸で覆われない領域が軸線方向両端側で同じ大きさになるように前記ビームフランジ24を配置することが可能である。但し、そのような態様で配置することを限定するものではない。
ビームフランジ24は、円錐状に形成され、その外周面が当接面27を成す。当接面27は、図2から分かるように整経ビーム2の軸線13と角度αを成す。この鋭角αは、理論的には1〜89°の範囲内であるが、好ましくは最高45°以下であり、特に好ましいのは最高20°以下であり、最も好ましいのは15°である。図2に示すビームフランジ24の当接面27は、単位概略的に示したものに過ぎない。
ビームフランジ24には、図3からわかるように、軸線方向に貫通する複数の開口部28が形成されている。本実施形態において、各開口部28は、半径方向へと放射状に延びる長孔になっている。ただし、開口部28は、厳密に半径方向内側から外側へと延びている必要はなく、実施の形態に合わせて、別の形状にしてもよい。
図3で示された8つの開口部28のうち4つの開口部28に、綾紐用フック17若しくは綾紐16用の複数のガイド29が設けられている。複数の分割ガイドであるこれら複数のガイド29は、半径方向に動かすことができ、例えば、詳しくは図示しない締付具によって、半径方向の種々の位置にて位置決めし固定することができる。綾紐16が分割装置と称される場合、ガイド29は、「分割機構ガイド」と称される場合がある。
ガイド29は、その内に綾紐用フック17が配置され、この綾紐用フック17を保持している。ガイド29は、整経作業を開始する際、整経開始前において綾紐16を綾紐用フック17に固着するのに便利である。それ故、次にガイド29は、綾紐用フック17が半径方向で所望する位置に配置されるように、所望の位置にて位置決めされる。複数のガイド29のうち1つのガイド29は、例えば、整経ビーム2の外周面に隣接するように半径方向で極力内側に位置決めされる。他のガイド29は、整経ビーム2の外周面から離れた半径方向の外側の位置に、具体的には、整経ビーム2の外周面に形成される糸層20の所望の直径と同じ距離だけ軸線13から離した位置に位置決めされる。このガイド29に1本の綾紐16が通された後、綾紐16に沿って経糸帯7を切断する。これにより、糸3において、所望する初端が得られる。
このようにガイド29を動かして綾紐16の半径方向の位置を変えることで、巻取り作業の過程において、綾紐16を軸線13に平行に直線的に配置することができ、綾紐16にかかる張力を抑えることができる。また、綾紐16が更に引っ張られるようなことがあっても、綾紐にかかる張力が許容以上の力にならよいようにすることができる。それ故、綾紐16の損傷を抑えることができる。また、綾紐16をガイド29に通すことで、開口部28を取り囲む稜等によって綾紐16が損傷することを防ぐことができる。
整経装置1は以下のように作動する:
まず、整経ビーム2が整経装置1に挿入される。整経ビーム2において、ビームフランジ24が事前に所望の軸線方向位置で固定されていない場合、ビームフランジ24を所望の軸線方向位置まで動かす。綾紐16は、綾紐ボビン15から繰り出され、綾紐用フック17と固着される。次に、整経ビーム2の外周面のビームフランジ24に隣接する箇所で、第1経糸帯7を固着する。そして、回転駆動装置8により整経ビーム2を回転させると、クリール4から糸3が繰り出されて整経ビーム2に糸層20が生成される。整経ビーム2に生成される糸層20は、差し当たり経糸帯7が1層だけである。そして、整経筬6をビームフランジ24の方向に動かしながら整経ビーム2を回転させて、経糸帯7を整経ビーム2に巻き付ける。こうして得られる糸層20は、軸線方向の一端側の面(ビームフランジ24側の面)が内側円錐面状を成しており、軸線方向の他端側の面(回転駆動装置8から離れた方、つまり受け部11側の面)が外側円錐面を成している。ここで軸線方向の一端側及び他端側の面の先端の角度、つまり円錐角は、前述する角度αに一致している。
第1経糸帯7の巻き付けが終了すると、把持具19によって綾紐用フック17が第1経糸帯7の幅だけ軸線13と平行に引き出される。綾紐用フック17の引き出しは、例えば把持具台18を動かすことで行なわれる。次に、次の経糸帯7である第2経糸帯7を第1経糸帯と同様に巻きつけるが、第1経糸帯7との違いとして、第2経糸帯は、その端の糸が円錐状に形成されるビームフランジ24の当接面27に沿うように巻き付けていくのではなく、第1糸層20の軸線方向の他端に沿うように巻き付けていく。
糸層20が完成すると、つまり所定の数の経糸帯7が整経ビーム2に巻き付けられると、糸層20が形成された整経ビーム2を整経装置1から持ち上げる。その際、整経ビーム2は、回転駆動装置8及び受け部11から事前に外されている。さらに、糸層20と綾紐貯蔵装置14の綾紐ボビン15との間で、綾紐16が切断されている。綾紐用フック17を事前に糸層20から引き出しておき、綾紐16から分離することが好ましい場合もある。このように糸層20が巻き付けられた整経ビーム2は、再度巻返しを必要とすることなく、後工程において継続して利用することができる。これにより、所望の本数より少ない本数の糸3しか提供できないクリール4の場合でも、所望の本数の経糸を整経する時に、比較的短い時間で経糸を整経することができる。また、供給可能な糸3の本数が少ないクリール4を使用しているので、整経作業を開始する際の糸3の取扱いは、多数のボビンが収容された従来のものよりはるかに短い時間で済む。
本実施形態の整経ビーム2は、糸層20の各層が横方向で互いに僅かにずれて経糸を成している。しかし、編成時において、経糸を整経ビームから繰り出すときに、比較的僅かな速度が生じる。この速度は、後工程の製造機械、例えば織機、サイジング機又は編機の動作速度によって決まる。それに応じて整経ビームは、経糸を繰出す時、生産作業全体にわたって均一に給糸されることを保証するために、これらの機械内でゆっくりと横方向にずれる。
なお、本発明は、実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。
2 整経ビーム
24 ビームフランジ
25 雄ねじ
26 雌ねじ
27 当接面
28 開口部
29 分割ガイド
30 軸

Claims (6)

  1. 軸(30)と、前記軸(30)に設けられる少なくとも1つのビームフランジ(24)とを備える整経ビーム(2)において、
    前記軸(30)は、雄ねじ(25)を有し、
    前記ビームフランジ(24)は、円錐状に形成された当接面(27)と、前記軸(30)の軸線方向においてその位置を調整可能にすべく前記雄ねじ(25)に螺着可能な雌ねじ(26)と、締付けて前記軸(30)に固定するための締付機構と、その周方向に間隔をあけて設けられた複数の開口部(28)とを有
    少なくとも1つの前記開口部(28)に綾紐(16)が通されて案内されていることを特徴とする、整経ビーム。
  2. 前記開口部(28)は、前記ビームフランジ(24)において、その半径方向内側から半径方向外側へと延びる溝孔として形成されている
    ことを特徴とする、請求項に記載の整経ビーム。
  3. 少なくとも1つの前記開口部(28)内に配置される分割ガイド(29)を有する
    ことを特徴とする、請求項に記載の整経ビーム。
  4. 前記分割ガイド(29)は、前記開口部(28)において半径方向において異なる位置で位置決め可能である
    ことを特徴とする、請求項に記載の整経ビーム。
  5. 前記分割ガイド(29)は、前記ビームフランジ(24)に締付けることで保持されている
    ことを特徴とする、請求項記載の整経ビーム。
  6. 前記当接面(27)は、前記軸(30)の外周面との成す角度が45°以下である
    ことを特徴とする、請求項1乃至のいずれか1項に記載の整経ビーム。
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