JP4907589B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

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本発明は、画像データの送信中にエラーが生じたとき、画像データの再送信を行う機能を有するファクシミリ装置に係り、特に、無駄な情報通信を可及的に抑制して、情報通信に係る効率を高水準に維持可能なファクシミリ装置に関する。
近年のファクシミリ装置において、複数ページにわたる原稿画像の送信中に、公衆回線網の不具合等の何らかのエラーが生じたとき、再送信を行うものが知られている。
かかる再送信技術の一例として、特許文献1には、複数ページにわたる原稿画像の送信中にエラーが生じたとき、正常に送信が終了した複数のページのデータを変倍縮小して送信データサイズ内に配置し、さらに再送信のメッセージを付加することにより、再送信用の表紙を作成し、この再送信用表紙に残りの原稿画像を付加して再送信を行う技術が開示されている。特許文献1に係る再送信技術によれば、送信側では、再送信の際に、既送信済みの複数ページの原稿を縮小して掲載した再送信用表紙を作成し、この再送信用表紙に付加して残りの原稿を送信することにより、再送信時間と送信コストを低減する一方で、受信側では、送信停止によって分割されて受信されてくる文書のつながりを容易かつ確実に判別できるので、作業効率の低下を抑止することができる。
ところが、本発明者の研究によると、例えば、エラー発生時における相手機の稼働状況によっては、そもそも再送予告それ自体の不要な場面が存在することに気付いた。すなわち、エラー発生時における相手機が、その受信原稿に係るジョブ以外の未処理ジョブを有していない稼働状況下にあるときには、再送予告情報の送信を省略して、再送に係る先頭ページからそのまま送信を続行しても、受信側における原稿の混在はもとより、何らの問題も生じないのである。
特開2000−175014号公報
解決しようとする問題点は、複数ページにわたる原稿画像の送信中にエラーが生じたとき、従来技術では、無駄な情報通信を行う場面が生じがちであった点である。
本発明は、複数ページにわたる原稿画像の送信中にエラーが生じたときであっても、無駄な情報通信を可及的に抑制して、情報通信に係る効率を高水準に維持可能なファクシミリ装置を得ることを目的として、自機と相手機間における複数ページにわたる送信原稿のうち、各ページの画像データを送信する毎に、当該画像データの送信に係る成否判定を行う成否判定手段と、前記画像データの通信制御を行う通信制御手段と、を備え、画像データの送信中にエラーが生じたとき、画像データの再送信を行う機能を有するファクシミリ装置であって、相手機の稼働状況に係る稼働情報を取得する稼働情報取得手段と、前記稼働情報取得手段で取得した稼働情報に基づいて、再送予告情報の送信に係る要否判定を行う要否判定手段と、を備え、前記通信制御手段は、画像データの送信中にエラーが生じたときであって、前記要否判定手段における要否判定の結果、再送予告情報の送信が必要である旨の判定が下されたとき、再送に係る画像データに再送予告情報を付加して伝送する一方、再送予告情報の送信が不要である旨の判定が下されたとき、再送予告情報を付加することなく、再送に係る先頭ページから画像データをそのまま伝送する、ことを最も主要な特徴とする。
本発明に係るファクシミリ装置では、通信制御手段は、画像データの送信中にエラーが生じたときであって、前記要否判定手段における要否判定の結果、再送予告情報の送信が必要である旨の判定が下されたとき、再送に係る画像データに再送予告情報を付加して伝送する一方、再送予告情報の送信が不要である旨の判定が下されたとき、再送予告情報を付加することなく、再送に係る先頭ページから画像データをそのまま伝送するので、これにより、例えば自社機間などの特殊制御手順を共有する機種間において、相手機から伝送されてきた稼働情報に基づく再送予告情報に係る要否判定の結果、再送予告情報の送信が不要である旨の判定が下されたとき、再送予告情報の送信が省略されることになる。従って、複数ページにわたる原稿画像の送信中にエラーが生じたときであっても、無駄な情報通信を可及的に抑制して、通信コストの低減、通信時間の短縮化、消耗品の使用量削減等の観点から、情報通信に係る効率を高水準に維持することができる。
複数ページにわたる原稿画像の送信中にエラーが生じたときであっても、無駄な情報通信を可及的に抑制して、情報通信に係る効率を高水準に維持可能なファクシミリ装置を得るといった目的を、画像データの送信中にエラーが生じたときであって、前記要否判定手段における要否判定の結果、再送予告情報の送信が必要である旨の判定が下されたとき、再送に係る画像データに再送予告情報を付加して伝送する一方、再送予告情報の送信が不要である旨の判定が下されたとき、再送予告情報を付加することなく、再送に係る先頭ページから画像データをそのまま伝送する通信制御手段によって実現した。
以下、本発明実施例に係るファクシミリ装置について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
なお、以下において、本発明実施例に係るファクシミリ装置として、ファクシミリ通信機能の他に、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能等の画像形成に関する多様な機能を備えたデジタル複合機を例示して説明する。
[本発明実施例に係るファクシミリ装置(デジタル複合機)の概略構成]
図1は、本発明実施例に係るファクシミリ装置(デジタル複合機)の概略構成を示す機能ブロック図、図2は、同ファクシミリ装置(デジタル複合機)における操作パネル部の外観図である。
本発明実施例に係るファクシミリ装置10は、自機と相手機間における複数ページにわたる各送信原稿の全てに発信元情報を付加して伝送する通信処理機能を有する。すなわち、本装置10は、ファクシミリ通信ジョブの他に、コピージョブ、印刷ジョブ、又はネットワーク送信(メール送信やデータ送信)ジョブを含む諸機能が利用可能であり、マイクロコンピュータ及び専用のハードウェア回路等から構成される主制御部11によって制御される。この主制御部11に接続され諸機能を担う入出力機器として、本装置10は、スキャナ部21、画像処理部31、エンジン部41、操作パネル部51、HDD(ハードディスクドライブ)61、ネットワークI/F(インタフェース)部63、並びに、ファクシミリ通信部65を備える。
主制御部11は、スキャナ機能を実現するための動作制御を行うスキャナコントローラ13、コピー機能を実現するための動作制御を行うコピーコントローラ15、プリンタ機能を実現するための動作制御を行うプリンタコントローラ17、並びに、ファクシミリ機能を実現するための動作制御を行うファクシミリコントローラ(本発明の「通信制御手段」に相当する。)19、を内蔵し、本装置全体の動作を統括制御する。
スキャナ部21は、図示しないスキャナを構成する画像照射ランプ23及びCCD(電荷結合素子:Charge Coupled Device)センサー25を含む。スキャナ部21は、画像照射ランプ23により原稿を照射し、その反射光をCCDセンサー25で受光することにより、原稿から画像を読み取り、読み取った画像に対応する画像データを画像処理部31へ出力する。
画像処理部31は、補正部33、画像加工部35及び画像メモリ37を含む。画像処理部31は、スキャナ部21で読み取られた画像データを必要に応じて補正部33及び画像加工部35により処理し、処理された画像データを画像メモリ37に記憶したり、エンジン部41、ファクシミリ通信部65等へ出力する。補正部33は、スキャナ部21で読み取られた画像データに対してレベル補正、Y補正等の所定の補正処理を行う。画像加工部35は、画像データの圧縮又は伸張処理、及び拡大又は縮小処理等の種々の加工処理を行う。
エンジン部41は、図示しない給紙カセットや給紙ローラ等から構成される用紙搬送部43、図示しない感光体ドラム、露光装置、現像装置等から構成される画像形成部45、図示しない転写ローラ等から構成される転写部47、及び図示しない定着ローラ等から構成される定着部49を含む。エンジン部41は、スキャナ部21で読み取られた画像データ、ネットワークI/F部63を介してLAN(Local Area Network)によりクライアントPC(パーソナルコンピュータ)等から送信された画像データ、ファクシミリ通信部65を用いて外部のファクシミリ装置等から受信したファクスデータ等の画像データを用いて画像を用紙に印刷する。具体的には、用紙搬送部43は用紙を画像形成部45へ搬送し、画像形成部45は上記の画像データに対応するトナー像を形成し、転写部47はトナー像を用紙に転写し、定着部49はトナー像を用紙に定着させて画像を形成する。
操作パネル部51は、図1及び図2に示すように、タッチパネル部53及び操作キー部55を含む。操作パネル部51は、ユーザがファクシミリ機能、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能等に関する操作を行うために使用され、ユーザによる操作指令等を主制御部11に与える。
タッチパネル部53は、タッチパネルとカラーLCD(Liquid Crystal Display)とを組み合わせたタッチパネルユニット等から構成され、種々の操作画面、例えば、コピー機能実行時には、原稿サイズ、コピーサイズ、複写部数等に関する情報を表示するとともに、ユーザが該当部分をタッチすることにより種々の操作指令を入力するための操作ボタン類を表示する。
操作キー部55は、ユーザの操作入力を受付けるための複数の操作キーを備えており、例えば、ファクシミリ機能、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、などの諸機能のなかから、所要機能のキー入力操作をユーザが選択的に実行する際に用いられる。具体的には、例えば、ファクシミリ機能の利用時にユーザが送信宛先Fax番号を選択するためのテンキー入力操作を行う際や、ワンタッチダイヤル、短縮ダイヤルに係る入力操作を行う際に用いられる。
HDD(ハードディスクドライブ)61は、スキャナ部21によって読み取られた画像データ及び同画像データに設定されている出力形式等の種々のデータ等を記憶する。HDDに記憶されている画像データは、画像形成装置、プログラム及び記録媒体内部で使用されるだけでなく、必要に応じて、ネットワークI/F部63を介してクライアントPC等から確認したり、クライアントPCやFTPサーバ等の所定のフォルダへ転送される。
ネットワークI/F部63は、ネットワークインタフェース(10/100Base−TX)等を用い、LANを介して接続されたクライアントPC等のユーザ端末67に対する種々のデータの送受信を制御する。
ファクシミリ通信部65は、スキャナ部21によって読み取られた送信原稿の画像データを公衆回線網71を介して相手機73へ送信したり、相手機73から送信されてきた画像データを受信する機能を有し、符号化/復号化部67、変復調部68、及び網制御部69を含んで構成されている。
符号化/復号化部67は、送信原稿に係る画像データの圧縮及び符号化を行なうとともに、受信した画像データの伸長及び復号化を行なう機能を有している。
変復調部68は、圧縮/符号化された画像データの音声信号への変調、並びに受信した音声信号の画像データへの復調を行なう機能を有している。
網制御部69は、NCU(Network Control Unit)に相当し、公衆回線網71網にダイヤル信号を送出する等の網制御を行う機能を有している。
ところで、複数ページにわたる原稿画像の送信中にエラーが生じたときであっても、無駄な情報通信を可及的に抑制して、情報通信に係る効率を高水準に維持可能なファクシミリ装置を得るために、主制御部11に内蔵されるファクシミリコントローラ19(本発明の「通信制御手段」に相当する。)は、複数ページにわたる送信原稿のうち、各ページの画像データを送信する毎に、当該画像データの送信に係る成否判定を行う送信成否判定部(本発明の「成否判定手段」に相当する。)75と、送信成否判定部75で画像データの送信に成功した旨の判定が下されたとき、当該送信に成功した該当ページに係る画像データを対象とした、画像メモリ37の記憶容量に係る削減処理を実行するメモリ管理部77と、送信成否判定部75で画像データの送信に失敗した旨の判定が下されたとき、当該送信に失敗した該当ページの直前ページに係る画像データを画像メモリ37から読み出して、当該読み出した画像データにおける発信元情報として、再送に係る先頭ページをこれから送信する旨の予告情報を付加することにより、再送送付状ページに係る画像データを作成する再送送付状作成部79と、相手機の稼働状況に係る稼働情報を取得する稼働情報取得部(本発明の「稼働情報取得手段」に相当する。)81と、稼働情報取得部81で取得した稼働情報に基づいて、再送予告情報の送信に係る要否判定を行う予告要否判定部(本発明の「要否判定手段」に相当する。)83と、を備え、画像データの送信中にエラーが生じたときであって、予告要否判定部における要否判定の結果、再送予告情報の送信が必要である旨の判定が下されたとき、再送に係る画像データに再送予告情報を付加して伝送する一方、再送予告情報の送信が不要である旨の判定が下されたとき、再送予告情報を付加することなく、再送に係る先頭ページから画像データをそのまま伝送する、機能を有して構成されている。なお、メモリ管理部77が、「送信に成功した該当ページに係る画像データを対象とした、画像メモリ37の記憶容量に係る削減処理を実行する」とは、該当ページに係る画像データのデータ量を圧縮する処理と、該当ページに係る画像データを削除する処理と、の両者を含む概念である。
[本発明実施例に係るファクシミリ装置の動作]
次に、本発明実施例に係るファクシミリ装置の動作の流れについて、図3乃至図5を参照して説明する。図3は、本発明実施例に係るファクシミリ装置の動作フローチャート図、図4は、エラー発生から再送信に至るまでのファクシミリ送信手順を示す概念図、図5は、発信元情報として、再送に係る先頭ページをこれから送信する旨の予告情報が付加された再送送付状の説明図である。なお、以下では、自機10からある相手機73宛に原稿(5ページ)に係る画像データを送信する場合を例示して説明する。また、原稿に係る画像データは、ユーザのスタートキー操作によって、スキャナ部21による原稿の読み込みがなされることで、画像メモリ37における所定の記憶領域に蓄積記憶されているものとする。
図3に示すように、主制御部(ファクシミリコントローラ19を含む。以下、同じ。)11は、ユーザの操作によって指定された相手機73宛に、1ページ分の画像データを単位とする画像データ送信処理をファクシミリ通信部65に実行させる旨の指令信号を送出する。これを受けて、ファクシミリ通信部65は、指令信号に従う画像データ送信処理を実行する(ステップS11)。
次いで、送信成否判定部75は、複数ページにわたる送信原稿のうち、各ページの画像データを送信する毎に、当該画像データの送信に係る成否判定を行う(ステップS12)。
ステップS12における送信成否判定の結果、画像データの送信に成功した旨の判定が下されたとき、メモリ管理部77は、当該送信に成功した該当ページに係る画像データを、画像メモリ37の記憶内容から逐次削除する処理を実行する(ステップS13)。ここで、ステップS13において、メモリ管理部77は、ステップS13における逐次削除処理に代えて、当該送信に成功した該当ページに係る画像データのデータ量を圧縮する処理を実行する構成を採用してもよい。この場合、送信に成功した全画像データは、次述するステップS14における終了判定の結果、送信原稿の全ページの送信が終了した旨の判定が下されたときに、その全ページの記憶内容が画像メモリ37から一括削除されることになる。
次いで、主制御部11は、ファクシミリ送信に係る進捗状況を監視することで、ファクシミリ送信を終了させるか否かに係る終了判定を行う(ステップS14)。
ステップS14における終了判定の結果、主制御部11は、送信原稿の全ページ(5ページ)の送信が終了していない旨の判定が下されたとき、処理の流れをステップS11へ戻し、以下の処理を順次行わせる一方、送信原稿の全ページ(5ページ)の送信が終了した旨の判定が下されたとき、自機10から相手機73宛にDCN(Disconnect)信号(切断命令信号)をファクシミリ通信部65に送信させることにより、一連の送信処理を終了させる。
以上が、画像データの送信中にエラーが発生することなく、正常にファクシミリ送信を行うことが出来た場合の処理の流れである。
これに対し、例えば図4に示すように、4ページ目の画像データを送信中にエラーが発生した場合の処理の流れについて説明する。
すなわち、ステップS12における送信成否判定の結果、4ページ目の画像データを送信中に、画像データの送信に失敗した旨の判定が下されたとき、再送送付状作成部79は、図4に示すように、当該送信に失敗した該当ページ(4ページ目)の直前ページ(3ページ目)に係る画像データを画像メモリ37から読み出して、当該読み出した画像データ(3ページ目)における発信元情報として、再送に係る先頭ページ(4ページ目)をこれから送信する旨の予告情報を付加することにより、再送送付状ページに係る画像データを作成する(ステップS15)。ここで、予告情報としては、例えば図5に示すように、「本ページは再送送付状です。次ページ以降は初送原稿です。」などといったメッセージを、送信に失敗した該当ページ(4ページ目)の直前ページ(3ページ目)における発信元情報として付加すればよい。なお、再送送付状となる直前ページ(3ページ目)に対し、必要に応じて、画像サイズの縮小処理(例えば90%サイズ縮小などの、僅かな縮小処理でよい。)を施すように構成してもよい。このように、再送送付状ページには、送信に失敗した該当ページ(4ページ目)の直前ページ(3ページ目)に対し、従来の発信元情報(例えば、発信元会社名、発信元所属名、発信元ファクシミリ番号、発信年月日、発信日時、発信元文書番号、送信原稿のページ番号など)の付加に代えて、再送に係る先頭ページ(4ページ目)をこれから送信する旨の予告情報が、発信元情報として付加されているので、従来技術のように、再送送付状を視認したとしても、各ページのサイズが小さすぎてその内容がわからない、などといった問題が生じることはない。
次いで、主制御部11は、ファクシミリ送信に係る進捗状況を監視することで、ファクシミリ送信を終了させるか否かに係る終了判定を行うが(ステップS14)、この場合、3ページ目の再送送付状ページを含む3枚(3〜5ページ)が未だ送信されていないため、処理の流れをステップS11へ戻し、以下の処理を順次行わせる。なお、3ページ目の再送送付状ページの送信が成功したときには、メモリ管理部77は、再送送付状ページに係る画像データを、画像メモリ37の記憶内容から削除する処理を実行することになる(ステップS13)。以上が、画像データの送信中にエラーが発生した場合の処理の流れである。
ところで、本発明者の研究によると、例えば、エラー発生時における相手機の稼働状況によっては、そもそも再送予告それ自体の不要な場面が存在する。すなわち、エラー発生時における相手機が、その受信原稿に係るジョブ以外の未処理ジョブを有していない稼働状況下にあるときには、再送予告情報の送信を省略して、再送に係る先頭ページからそのまま送信を続行しても、受信側における原稿の混在はもとより、何らの問題も生じないのである。
そうした観点から、ファクシミリコントローラ19は、画像データの送信中にエラーが生じたときであって、予告要否判定部83における要否判定の結果、再送予告情報の送信が必要である旨の判定が下されたとき、再送に係る画像データに再送予告情報を付加して伝送する一方、再送予告情報の送信が不要である旨の判定が下されたとき、再送予告情報を付加することなく、再送に係る先頭ページから画像データをそのまま伝送するようにしている。
次に、自機10と相手機73間におけるファクシミリ通信手順について、図面を参照して説明する。
図6は、自機10から相手機73宛に、原稿(5ページ)に係る画像データをファクシミリ送信する際の手順を示す。なお、図6において括弧付き番号はシーケンス番号を示す。
(画像データをファクシミリ送信する際の手順)
自機10から相手機73宛に、原稿(5ページ)に係る画像データをファクシミリ送信するにあたっては、図6に示すように、まず、自機10から相手機73宛にコーリングトーン(CNG)を送出する。これを受けて相手機73は、被呼局識別信号(CED)を送出するとともに(シーケンス番号(以下、「sq」と省略する。)11)、非標準機能識別信号(NSF)、被呼局識別信号(CSI)、並びにデジタル識別信号(DIS)を送出する(sq12)。
ここで、本発明実施例では、相手機73の稼働状況に係る稼働情報は、非標準機能識別信号(以下、「NSF信号」という。)の態様をもって、相手機73から自機10宛に伝送されている。なお、相手機から伝送されてきたNSF信号は、エラー発生時点から遡って、相手機73が最後に印刷した画像はファクシミリ画像か否かに係る画像フラグ(Image flag)と、最後に受信した発信元のファクシミリ番号が自機10に係るファクシミリ番号と一致するか否かに係る一致フラグ(Identity flag)と、を含んでいる。この場合、予告要否判定部83は、画像フラグの情報が、最後に印刷した画像はファクシミリ画像である旨を表し、かつ、一致フラグの情報が、最後に受信した発信元のファクシミリ番号が自機10に係るファクシミリ番号と一致する旨を表しているとき、そもそも再送予告それ自体が不要であるとみなして、再送予告情報の送信は不要である旨の判定を下すことになる。
自機10は、これらの信号を受信すると、同受信した信号に係る情報を参照して、再送要求が生じた際(画像データの送信中に、画像データの送信に失敗したとき)に、再送送付状ページを付加すべきか否かを判断する(sq13)。具体的には、自機10におけるファクシミリコントローラ19(予告要否判定部83)は、画像データの送信中にエラーが生じたときであって、画像フラグの情報が、最後に印刷した画像はファクシミリ画像ではないか、或いは、一致フラグの情報が、最後に受信した発信元のファクシミリ番号が自機10に係るファクシミリ番号と一致しないとき、再送予告情報の送信が必要である旨の判定を下して、再送に係る画像データに再送予告情報を付加して伝送する制御を行う。一方、自機10におけるファクシミリコントローラ19(予告要否判定部83)は、画像データの送信中にエラーが生じたときであって、画像フラグの情報が、最後に印刷した画像はファクシミリ画像であり、かつ、一致フラグの情報が、最後に受信した発信元のファクシミリ番号が自機10に係るファクシミリ番号と一致するとき、再送予告情報の送信が不要である旨の判定を下して、再送予告情報を付加することなく、再送に係る先頭ページから画像データをそのまま伝送する制御を行う。
これにより、例えば自社機間などの特殊制御手順(NSF信号)を共有する機種間において、相手機から伝送されてきた稼働情報(NSF信号)に基づく再送予告情報に係る要否判定の結果、再送予告情報の送信が不要である旨の判定が下されたとき、再送予告情報の送信が省略されることになる。従って、複数ページにわたる原稿画像の送信中にエラーが生じたときであっても、無駄な情報通信を可及的に抑制して、情報通信に係る効率を高水準に維持することができる。なお、以下の処理では、この要否判定結果に従う処理がなされることになる。
次いで、自機10は、送信局識別信号(TSI)およびデジタル命令信号(DCS)を送出(sq14)した後、トレーニングチェック信号(TCF)を送出する(sq15)。
相手機73は、自機10からのトレーニングチェック信号(TCF)を受信すると(sq15)、受信準備確認信号(CFR)を返す(sq16)。
自機10は、相手機73からの受信準備確認信号(CFR)を受信すると、原稿に係る画像データ(PIX)を送出する(sq17)。なお、sq17で送出される原稿に係る画像データは、通常処理では、複数ページにわたる送信原稿のうち、先頭ページから最終ページに至る画像データが画像メモリ37から順次読み出された後に送出されるのに対し、再送要求が生じた際には、画像メモリ37における所定の記憶領域(いわゆるキャッシュ領域)に記憶されている原稿に係る画像データが、このキャッシュ領域から読み出された後に送出されることになる。なお、画像メモリ37におけるキャッシュ領域の容量は、最低限1ページ分の画像データが記憶できるだけの容量を確保しておけば足りる。この場合において、キャッシュ領域に保持されている画像データを、1ページ分の画像データの送信が確認できた時点で消去(クリア処理)するように運用すればよい。
次いで、自機10は、sq17における画像データ(PIX)の送出後に、部分ページ信号(PPS)/マルチページ信号(MPS)を送出する(sq18)。
マルチページ信号(MPS)を受信した相手機73は、メッセージ確認信号(MCF)を返す(sq19)。
自機10は、メッセージ確認信号(MCF)を受信すると、sq17で送出した原稿に係る画像データ(PIX)を、画像メモリ37における所定の記憶領域に記憶させる(sq20)。なお、sq20における記憶処理は、sq17で再送に係る画像データを送出した場合には省略することができる。画像メモリ37における所定の記憶領域には、sq17で送出した原稿に係る画像データが既に記憶されているからである。以下、最終ページの原稿に係る画像データ送信処理に至るまで、sq17〜sq19のシーケンスを繰り返し実行する。
最終ページの原稿に係る画像データ送信処理では、自機10は、最終ページの原稿に係る画像データ(PIX)を送出する(sq21)。
次いで、自機10は、sq21における最終ページの原稿に係る画像データ(PIX)の送出後に、部分ページ信号(PPS)/手順終了信号(EOP)を送出する(sq22)。
手順終了信号(EOP)を受信した相手機73は、メッセージ確認信号(MCF)を返す(sq23)。
自機10は、メッセージ確認信号(MCF)を受信すると、切断命令信号(DCN)を送出する(sq24)。これにより、一連のファクシミリ送信処理が終了して、回線が切断される。最後に、自機10は、画像メモリ37における所定の記憶領域(いわゆるキャッシュ領域)に記憶されている原稿に係る画像データ(PIX)を、全てクリアする処理を行う。これは、一連のファクシミリ送信処理が終了したことによって、もはや画像メモリ37のキャッシュ領域に原稿に係る画像データを保持しておく必要がなくなったことに基づく。
[実施例の効果]
以上説明したように、本発明実施例に係るファクシミリ装置10によれば、ファクシミリコントローラ19は、画像データの送信中にエラーが生じたときであって、予告要否判定部83における要否判定の結果、再送予告情報の送信が必要である旨の判定が下されたとき、再送に係る画像データに再送予告情報を付加して伝送する一方、再送予告情報の送信が不要である旨の判定が下されたとき、再送予告情報を付加することなく、再送に係る先頭ページから画像データをそのまま伝送するようにしたので、これにより、例えば自社機間などの特殊制御手順(NSF信号)を共有する機種間において、相手機から伝送されてきた稼働情報(NSF信号)に基づく再送予告情報に係る要否判定の結果、再送予告情報の送信が不要である旨の判定が下されたとき、再送予告情報の送信が省略されることになる。従って、複数ページにわたる原稿画像の送信中にエラーが生じたときであっても、無駄な情報通信を可及的に抑制して、通信コストの低減、通信時間の短縮化、消耗品の使用量削減等の観点から、情報通信に係る効率を高水準に維持することができる。
[その他]
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、あるいは技術思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うファクシミリ装置もまた、本発明における技術的範囲の射程に包含されるものである。
本発明実施例に係るファクシミリ装置の概略構成を示すブロック図である。 本ファクシミリ装置における操作パネル部の外観図である。 本ファクシミリ装置の動作フローチャート図である。 エラー発生から再送信に至るまでのファクシミリ送信手順を示す概念図である。 発信元情報として、再送に係る先頭ページをこれから送信する旨の予告情報が付加された再送送付状の説明図である。 自機から相手機宛に、原稿に係る画像データをファクシミリ送信する際の手順を示す図である。
符号の説明
11 主制御部
19 ファクシミリコントローラ(通信制御手段)
37 画像メモリ
65 ファクシミリ通信部
75 送信成否判定部(成否判定手段)
77 メモリ管理部(メモリ管理手段)
79 再送送付状作成部(再送送付状作成手段)
81 稼働情報取得部(稼働情報取得手段)
83 予告要否判定部(要否判定手段)

Claims (3)

  1. 自機と相手機間における複数ページにわたる送信原稿のうち、各ページの画像データを送信する毎に、当該画像データの送信に係る成否判定を行う成否判定手段と、前記画像データの通信制御を行う通信制御手段と、を備え、画像データの送信中にエラーが生じたとき、画像データの再送信を行う機能を有するファクシミリ装置であって、
    相手機の稼働状況に係る稼働情報を取得する稼働情報取得手段と、
    前記稼働情報取得手段で取得した稼働情報に基づいて、再送予告情報の送信に係る要否判定を行う要否判定手段と、
    を備え、
    前記通信制御手段は、
    画像データの送信中にエラーが生じたときであって、前記要否判定手段における要否判定の結果、再送予告情報の送信が必要である旨の判定が下されたとき、再送に係る画像データに再送予告情報を付加して伝送する一方、再送予告情報の送信が不要である旨の判定が下されたとき、再送予告情報を付加することなく、再送に係る先頭ページから画像データをそのまま伝送する、
    ことを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 請求項1記載のファクシミリ装置であって、
    前記稼働情報は、
    非標準機能識別信号の態様をもって、前記相手機から前記自機宛に伝送される、
    ことを特徴とするファクシミリ装置。
  3. 請求項1又は2記載のファクシミリ装置であって、
    前記稼働情報は、
    前記相手機が最後に印刷した画像はファクシミリ画像か否かに係る画像フラグと、
    最後に受信した発信元のファクシミリ番号が前記自機に係るファクシミリ番号と一致するか否かに係る一致フラグと、
    を含み、
    前記要否判定手段は、
    前記画像フラグの情報が、最後に印刷した画像はファクシミリ画像である旨を表し、かつ、前記一致フラグの情報が、最後に受信した発信元のファクシミリ番号が前記自機に係るファクシミリ番号と一致する旨を表しているとき、再送予告情報の送信は不要である旨の判定を下す、
    ことを特徴とするファクシミリ装置。
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