JP4906586B2 - 歪み補正装置及びプログラム - Google Patents

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Description

この発明は、プロジェクタによって投影された画像の歪みを補正する歪み補正装置及びこの装置としてコンピュータを機能させるプログラムに関するものである。
従来では、所定のパターン画像と、このパターン画像を投影面に投影しカメラで撮影した画像との対応をとることにより、カメラの撮影場所からの視点で投影面に投影される画像の歪みを補正していた。例えば、特許文献1では、マーカとして複数の十字を一定間隔に並べたテスト画像を用い、このテスト画像におけるマーカの位置とこれを投影面に投影してカメラで撮影した画像におけるマーカの位置との対応をとり、マーカの区切りに応じて画像の投影領域を複数の平面に分割する。これら平面画像ごとに求めた平面射影変換と呼ばれる幾何変換を用いて投影画像の歪みを補正する。このように投影画像を複数の平面で近似することにより、投影面が円筒面や球面を含んでいても投影画像の歪みを補正することができる。
特開2002−72359号公報
従来の歪み補正では、画像を投影する投影対象が互いに鋭角に交わる平面を含む複合面である場合、投影画像の歪みを十分に補正することができないという課題がある。
例えば、特許文献1では、テスト画像とこれを投影したものの撮影画像において4点のマーカの対応をとり、これら4点に囲まれた箇所を平面として幾何変換を求める。しかしながら、4点のマーカに囲まれる箇所が鋭角に交わる2平面の境界部分に位置する場合、この境界部分を平面と近似してしまうため、大きな誤差が生じて歪みを補正できない。
また、マーカの間隔を狭くして平面に近似する領域を小さくすれば、誤った近似を低減できるが、サンプル点が増加するために歪み補正に要する計算量が膨大になる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、膨大な計算を要することなく、投影対象の形状に応じた精度の高い歪み補正が可能な歪み補正装置及びこの装置としてコンピュータを機能させるプログラムを得ることを目的とする。
この発明に係る歪み補正装置は、複数のポイントを配列したパターン画像とこのパターン画像を表示した表示対象を撮影した撮影画像とのパターンマッチングを行い、前記ポイントを特徴点として前記パターン画像と前記撮影画像との特徴点の対応情報を求めるパターンマッチング手段と、前記特徴点の対応情報に基づいて、前記撮影画像に撮影された前記表示対象の表示領域を構成する平面に相当する平面領域を特定する表示領域分割手段と、前記表示領域分割手段により特定された平面領域ごとに前記パターン画像から前記撮影画像への射影変換情報を算出する射影変換計算手段と、前記表示対象に表示すべき表示画像を前記撮像画像の座標系に変換する変換行列を算出する変換行列算出手段と、前記表示領域分割手段により特定された平面ごとの射影変換情報及び前記変換行列を用いて、前記撮影画像に撮影された前記表示対象の表示領域に合わせて前記表示画像を補正変形する歪み補正変形手段とを備え、前記表示領域分割手段は、前記パターンマッチング手段により求められた特徴点の対応情報に基づいて、前記パターン画像から撮影画像への平面射影変換情報を求める仮射影変換計算手段と、前記仮射影変換計算手段により求められた平面射影変換情報に基づいて、前記撮影画像に撮影された表示対象の表示領域内で同一平面にある特徴点を分類する同一平面取得手段と、前記同一平面取得手段により分類された特徴点の情報から前記表示領域を構成する平面に相当する平面領域間の境界線を算出する境界線取得手段と、前記境界線取得手段により算出された境界線の情報を用いて、前記撮影画像に撮影された表示対象の表示領域を構成する平面領域を特定する平面分割手段とを備えるものである。
この発明によれば、複数のポイントを配列したパターン画像とこのパターン画像を表示した表示対象を撮影した撮影画像とのパターンマッチングを行い、前記ポイントを特徴点として前記パターン画像と前記撮影画像との特徴点の対応情報を求めるパターンマッチング手段と、前記特徴点の対応情報に基づいて、前記撮影画像に撮影された前記表示対象の表示領域を構成する平面に相当する平面領域を特定する表示領域分割手段と、前記表示領域分割手段により特定された平面領域ごとに前記パターン画像から前記撮影画像への射影変換情報を算出する射影変換計算手段と、前記表示対象に表示すべき表示画像を前記撮像画像の座標系に変換する変換行列を算出する変換行列算出手段と、前記表示領域分割手段により特定された平面ごとの射影変換情報及び前記変換行列を用いて、前記撮影画像に撮影された前記表示対象の表示領域に合わせて前記表示画像を補正変形する歪み補正変形手段とを備え、前記表示領域分割手段は、前記パターンマッチング手段により求められた特徴点の対応情報に基づいて、前記パターン画像から撮影画像への平面射影変換情報を求める仮射影変換計算手段と、前記仮射影変換計算手段により求められた平面射影変換情報に基づいて、前記撮影画像に撮影された表示対象の表示領域内で同一平面にある特徴点を分類する同一平面取得手段と、前記同一平面取得手段により分類された特徴点の情報から前記表示領域を構成する平面に相当する平面領域間の境界線を算出する境界線取得手段と、前記境界線取得手段により算出された境界線の情報を用いて、前記撮影画像に撮影された表示対象の表示領域を構成する平面領域を特定する平面分割手段とを備えるので、膨大な計算を要することなく、表示対象の形状に応じた精度の高い歪み補正を実現できるという効果がある。

実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による歪み補正装置の構成を示すブロック図である。図1において、実施の形態1による歪み補正装置は、撮影手段1、撮影画像受信手段2、パターンマッチング手段3、投影領域平面分割部(表示領域分割手段)4、射影変換計算手段5、表示領域入力手段6、表示領域変換行列算出手段(変換行列算出手段)7、歪み補正変形手段8及び出力部9を備える。撮影手段1は、デジタルカメラ等のカメラ装置からなり、出力部9によってパターン画像12が投影された投影対象10とパターン画像12を投影していない投影対象10とを撮影する。
投影対象10としては、平面状の投影スクリーンの他、例えば形状が変えられる電子ペーパーやフレキシブル有機EL(Electro Luminescence)等のフレキシブル表示デバイスも含まれる。つまり、以降では互いに交差した2平面からなる投影スクリーンを例として説明するが、互いに交差した複数の平面を含んでなる表示領域を有する表示対象であれば本発明を適用することができる。
撮影画像受信手段2は、撮影手段1との間で有線又は無線の通信を行う構成要素であり、撮影手段1で撮影された画像を受信する。パターンマッチング手段3は、パターン画像12と撮影画像受信手段2からの撮影画像12aとの特徴点のマッチングを行う。投影領域平面分割部4は、パターンマッチング手段3で得られた撮影画像12aとパターン画像12との特徴点の対応情報に基づいて、投影領域を構成する複数の平面を分割し特定する構成要素であり、仮射影変換計算手段4a、同一平面取得手段4b、境界線取得手段4c及び平面分割手段4dを備える。
仮射影変換計算手段4aは、パターンマッチング手段3で得られた撮影画像12aとパターン画像12との特徴点の対応情報に基づいて、特徴点4点で囲まれる平面の射影変換を一時的に求める。同一平面取得手段4bは、仮射影変換計算手段4aからの射影変換を用いて、上記特徴点4点と投影対象10の投影領域で同一平面にある特徴点とをグルーピングする。境界線取得手段4cは、同一平面取得手段4bでグルーピングされた特徴点によって複数の平面の境界線を求める。平面分割手段4dは、境界線取得手段4cからの境界線情報に基づいて、投影対象10の投影領域を複数の平面に分割する。
射影変換計算手段5は、投影領域平面分割部4で分割された平面毎にパターン画像12からの平面射影変換を算出する。表示領域入力手段6は、最終的に投影対象10の投影領域に表示すべき表示領域を矩形で表した表示矩形が撮影画像12aの座標系で指定された表示領域データ11を入力する。表示領域変換行列算出手段7は、最終的な表示矩形に合わせて歪み補正するための行列を算出する。
歪み補正変形手段8は、射影変換計算手段5で算出された平面毎の平面射影変換と表示領域変換行列算出手段7で取得された行列とを用い、投影対象10の形状に応じて表示データ(表示コンテンツ画像)である表示コンテンツ13に変形をかけ歪み補正する。出力部9は、投影画像を投影対象10の投影領域に投影するプロジェクタ等により実現され、歪み補正変形手段8によって歪み補正された表示コンテンツ13を投影対象10の投影領域に投影する。
上述した、撮影画像受信手段2、パターンマッチング手段3、投影領域平面分割部4、射影変換計算手段5、表示領域入力手段6、表示領域変換行列算出手段7及び歪み補正変形手段8は、本発明の趣旨に従う歪み補正プログラムをコンピュータに読み込ませてその動作を制御することにより、当該コンピュータ上でソフトウェアとハードウェアが協働した具体的な手段として実現できる。上記コンピュータは、撮影手段1との間でデータ通信を行う通信機能を有しており、プロジェクタ等の出力部9を制御して画像データを投影対象10に投影する機能を有する。
なお、コンピュータ自体の構成及びその基本的な機能については、当業者が当該技術分野の技術常識に基づいて容易に認識できるものであり、本発明の本質に直接関わるものでないので詳細な記載を省略する。
次に動作について説明する。
以降では、撮影手段1がカメラ解像度が縦3000×横2000画素のデジタルカメラであるものとし、プロジェクタ解像度が縦1024×横768画素のプロジェクタを出力部9とする。また、投影対象10は、互いに交差する平面に囲まれた投影領域を有する。パターン画像12は、垂直水平方向に等間隔に並んだ複数の点をプロットしたポイント画像であり、その解像度がプロジェクタである出力部9と同様の縦1024×横768画素とする。パターン画像12における全てのポイントは、パターン画像12内の他の画素に比べて輝度若しくは色に差がつけられているものとする。なお、カメラ解像度、パターン画像解像度及びプロジェクタ解像度は、互いに相関なく設定してもなんら問題はない。
図2は、図1中の歪み補正装置の動作を示すフローチャートであり、この図に沿って動作を説明する。先ず、表示領域入力手段6は、最終的に投影対象10の投影領域に表示すべき表示領域を矩形で表した表示矩形が撮影画像12aの座標系で指定された表示領域データ11を入力する(ステップST1)。次に、投影対象10に投影した画像を歪みなく視認したい任意の地点に撮影手段1を配置し、パターン画像12を投影しない状態で該地点から投影対象10を撮影する(ステップST2)。
続いて、プロジェクタである出力部9は、パターン画像12を読み込んで投影対象10の投影領域に投影する(ステップST3)。撮影手段1は、ステップST2での撮影と同位置でパターン画像12を投影した状態の投影対象10を撮影する(ステップST4)。図3は、パターン画像及び撮影画像を示す図であり、図3(a)はパターン画像12を示しており、図3(b)は図3(a)中のパターン画像12が投影された投影対象10の撮影画像12aを示している。
図3(a)に示すように、パターン画像12は、複数のポイントが等間隔に配置されたポイント画像であり、解像度が縦1024×横768画素である。また、パターン画像12が投影された投影対象10を撮影した撮影画像12aは、図3(b)に示すように、投影されたパターン画像12が全て撮影画像12a内に収まるように撮影される。
次に、パターンマッチング手段3は、パターン画像12の投影前後の各撮影画像12aとパターン画像12とを用いて、パターン画像12内の特徴点と各撮影画像12a内の特徴点との対応をとることで特徴点毎にマッチングを行う(ステップST5)。なお、ここでいう特徴点とは、パターン画像12及びこれの投影後の撮影画像12aのようなポイント画像の場合、画像を構成する他の画素と色及び輝度の少なくとも一方に差を設けてプロットされたポイントを指す。また、具体的な特徴点の検出及びパターンマッチングは、以下の処理による。
パターンマッチング手段3は、先ず、パターン画像12の投影前後の撮影画像12aについて差分画像を生成し、この差分画像から例えば輝度の高いポイントを検索することで特徴点を検出する。この特徴点の検出は、図4に示す3×3のフィルタを用いて実現することができる。ここで、図4中の数字は画素の特徴量(輝度)に乗算する数値を示しており、中心の画素について5を乗算し周辺8画素について1を乗算した全ての演算結果を加算して中心画素の特徴量としたものを、差分画像の各画素について算出する。このようにして差分画像から特徴量の大きいポイントを特徴点として検出する。
なお、上述した説明では3×3のフィルタを用いる例を示したが、他のフィルタサイズであってもよい。また、特殊なローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、バンドパスフィルタ等のフィルタを用いて検出することも可能である。
パターンマッチング手段3は、上述のようにして検出した差分画像の全ての特徴点に対し、パターン画像12内の特徴点との1対1のマッチングを行う。ここでは、特徴点の色及び輝度に差を設けているので、その差を識別子として各特徴点の対応をとる。例えば、パターン画像12の特徴点と上記差分画像の特徴点との輝度の高いものから各々対応をとる。
ここで、パターン画像12及び撮影画像12a(差分画像も同様)の特徴点にXY座標系をあてはめ、パターン画像12の最も左上からi番目の特徴点の座標値を(X,Y)=(Xpi,Ypi)とし、差分画像の最も左上からi番目の特徴点の座標値を(X,Y)=(Xci,Yci)とすると、パターン画像12と差分画像との特徴点は全てペアになる。これにより、各特徴点の対応情報は、(((Xp1,Yp1),(Xc1,Yc1)),((Xp2,Yp2),(Xc2,Yc2)),・・・)のような態様で取り扱われる。
次に、投影領域平面分割部4の仮射影変換計算手段4aは、図5に示すようにパターン画像12上の最も左上のポイント(特徴点)と、その右隣、下、右下に位置する計4つの特徴点を頂点とする矩形を開始矩形a1とし、この4つの頂点についての特徴点の対応情報に基づいて開始矩形a1に対応する撮影画像12a内の矩形a2を取得する。
この後、仮射影変換計算手段4aは、矩形a1と矩形a2との間の平面射影変換を求める(ステップST6)。なお、平面射影変換とは、パターン画像12内の特徴点の座標値を撮影画像12a内の特徴点の座標値に一意に変換する行列を用いた変換である。この変換行列は、例えば下記式(1)の行列部に相当する。但し、パターン画像12の座標値(Xp,Yp)に対応する撮影画像12aの座標値が(Xc,Yc)であり、λは定数である。
Figure 0004906586
仮射影変換計算手段4aは、上記式(1)の平面射影変換は自由度8であることから、図5に示すような座標値の対応から得られる8つの連立方程式を解くことで平面射影変換を求める。
同一平面取得手段4bは、仮射影変換計算手段4aにより求められた平面射影変換を用い、パターン画像12における、開始矩形a1に隣り合う特徴点(以下、隣接特徴点と称す)を平面射影変換し、変換後の座標値が撮影画像12a内の対応する特徴点の座標値に一致するか否かを評価する。
例えば、図6(a)に示すようにパターン画像12の隣接特徴点b1が開始矩形a2と投影対象10の投影領域で同一平面上にある場合、隣接特徴点b1を射影変換した座標値と撮影画像12a内の対応する特徴点b2の座標値とが一致する。一方、パターン画像12が投影対象10に投影された際、図6(b)に示すように特徴点b1に隣接する特徴点c1が開始矩形a2と同一平面にないならば、この特徴点c1を射影変換した特徴点c3の座標値と撮影画像12a内の対応する特徴点c2の座標値とは一致しない。
同一平面取得手段4bは、上述のようにして射影変換後の特徴点の座標値とこれに対応する撮影画像12a内の座標値とが一致するか否かを評価し、一致する特徴点を投影対象10の投影領域において開始矩形a1と同一平面にある特徴点とみなす(ステップST7)。例えば、図7(a)に示すように開始矩形a1を構成する各特徴点は撮影画像12a内の矩形a2を構成する各特徴点の座標値と一致し、投影対象10の投影領域で同一平面とみなされる。
この後、同一平面取得手段4bは、開始矩形a1から左右上下に特徴点の評価を行い、射影変換後の座標値が撮影画像12a内の特徴点の座標値と一致する全ての特徴点を抽出し、これら同一平面にある複数の特徴点で囲まれる図7(b)に示す平面領域a3,a4を求め、パターン画像12及び撮影画像12aに割り当てる。
平面領域a3,a4を求めると、同一平面取得手段4bは、平面領域a3に含まれない特徴点4点の有無から同一平面への割り付けが終了したか否かを判定する(ステップST8)。ここで、平面領域a3に含まれない特徴点が4点ある場合、ステップST6の処理に戻り、これら特徴点4点に囲まれた矩形を開始矩形としてステップST6からステップST7までの処理を繰り返すことで、割り付けられた平面領域以外にある隣接特徴点と同一平面上にある特徴点の探索を実行する。
例えば、図7(b)に示すようにパターン画像12と撮影画像12aの間における同一平面領域a3,a4が求められると、該領域a3外にある隣接特徴点を含む矩形d1を新たな開始矩形として上記特徴点探索を実行する。これにより、図7(b)のように領域a3外にある隣接特徴点を含む矩形d1について撮影画像12a内の矩形d2が対応するものとみなされる。
同一平面取得手段4bは、上述の処理を領域a3外にある全ての特徴点に対し実行することで、図7(c)に示すような平面領域d3,d4を求める。この後、領域d3に含まれないパターン画像12内の特徴点4点に囲まれた矩形を開始矩形とし、決定された平面領域d3以外にある隣接特徴点に対し、上記と同様な同一平面上にある特徴点の探索を行う。これにより、図7(c)に示す同一平面領域e1,e2が求められる。このようにして同一平面領域の決定が完了すると、パターン画像12は、複数の平面領域a3,d3,e1に割り付けられ、撮影画像12aは複数の平面領域a4,d4,e2に割り付けられる。
ステップST8で割り付けが終了したと判定されると、境界線取得手段4cは、割り付けられた平面領域から、後述のようにして、同一平面領域内の矩形が1パスで繋がる境界線領域を求め、境界線を算出する(ステップST9)。ここで、1パスとは、4つの特徴点で囲まれた矩形同士が1辺又は2辺を共有して繋がっていることを意味する。また、境界線領域とは、投影対象10における互いに交差する平面の境界線位置に割り付けられた平面領域である。
図8(a)に示すように、パターン画像12が平面領域a3,d3,e1に分割されている場合、図8(b)に示す領域d3内の矩形d5は、平面領域d3を構成する他の矩形と上下2辺をそれぞれ共有して繋がっている。同様に、平面領域d3内の他の各矩形も、互いに1辺又は2辺を共有して繋がっている。このように、平面領域d3では、全ての矩形が互いに1辺又は2辺を共有して繋がっていることから、境界線領域であると判断される。
一方、図8(b)に示す領域e1内の矩形e2は、図8(b)中に太線で示すように、同一平面領域内の他の矩形と3辺を共有して繋がっている。これにより、矩形e2を含む領域e1は、同一平面領域内の矩形同士が3辺以上を共有して繋がっているので非境界線領域と判断される。同様にして領域a3も非境界線領域と判断される。
境界線取得手段4cは、非境界線領域a3,e1にあたる平面領域ごとにパターン画像12内で縦若しくは横に並ぶ特徴点同士を特定し(図9(a)の例では、符号Aで示すように横に並んだ特徴点)、特定された特徴点に対応する撮影画像12a内の特徴点を、図9(b)のように直線で結んで、非境界線領域a3,e1に対応する平面領域a4,e2に挟まれる境界領域d4内の直線の交点f1を求める。
同様にして、境界線取得手段4cが、非境界線領域a3,e1にあたる平面領域ごとにパターン画像12内で縦若しくは横に並ぶ特徴点同士を順次特定してゆき、図9(c)に示すようにして、特定された特徴点に対応する撮影画像12a内の特徴点を結んだ各直線の交点を通る境界線f2を算出する。境界線f2は、図9(d)に示すように平面p1,p2を分割する直線の1次式で表現することができる。なお、境界領域が複数ある場合は複数の境界線を取得できる。
平面分割手段4dは、ステップST9で算出された境界線f2を規定する情報(1次で表現した直線式)を用い、撮影画像12aに撮影された投影対象10の投影領域に相当する領域を複数の平面に分割する(ステップST10)。例えば、図9(d)に示すように、ステップST9で算出された境界線f2の1次直線式とパターン画像12の辺に位置する特徴点を通る直線式とに基づいて、撮影画像12aにおける、撮影手段1から見た投影対象10の投影領域に対応する領域を分割する平面p1,p2を特定する。これによって、投影対象10の形状に応じた複数の平面領域が特定される。
射影変換計算手段5は、平面分割手段4dによって特定された平面毎に射影変換を算出する(ステップST11)。具体的には、平面分割手段4dにより特定された平面内の特徴点4点を抽出し、仮射影変換計算手段4aと同様の方法で各平面の射影変換を求める。
これらの射影変換データは、射影変換計算手段5によって平面毎に行列P1,P2,P3,・・・と個別に管理される。
一方、表示領域変換行列算出手段7は、表示領域入力手段6で入力された表示領域データ11を用いて、最終的に指定された表示矩形を変形して出力するための表示領域変換行列Iを求める(ステップST12)。表示領域変換行列Iは、拡大縮小と平行移動の行列からなり、下記式(2)のような形式をとる。但し、表示領域を規定する表示矩形の左上の座標値を(xc1,yc1)、表示矩形の右下の座標値を(xc4,yc4)、撮影画像12aの横幅をwc、縦幅をhcとし、最終的に出力する表示コンテンツ画像の横幅をwp、縦幅をhpとしている。
Figure 0004906586
ステップST12で表示領域変換行列Iが求められると、歪み補正変形手段8は、平面毎の射影変換Pと表示領域変換行列Iとを用いて、表示コンテンツ13である表示コンテンツ画像を変形する(ステップST13)。例えば、プロジェクタ画像の各画素の座標値に対し行列IPを作用させて得られる座標値をもって表示コンテンツ13内の対応する画素値を参照して表示コンテンツ画像を変形する。ここで、プロジェクタ画像の各画素の座標値に作用させる行列Pは、プロジェクタ画像を投影対象10の投影領域に投影した際、プロジェクタ画像内の各画素が属する平面に対応する射影変換を用いる。
なお、上述したように、プロジェクタ画像とパターン画像12の解像度は同一であり、プロジェクタ画像とパターン画像12の座標系が同一である。これにより、プロジェクタ画像内の画素が平面分割手段4dにより特定されたどの平面に属するかの判定は、境界線取得手段4cで求めた境界線f2が属する平面の射影変換の逆変換を用いて、境界線f2に対応する直線式をパターン画像12の座標系で求め、この直線式で規定されるパターン画像12の平面とプロジェクタ画像内の画素との対応を場合分けすることで可能である。
例えば、図10に示すように、プロジェクタの最終出力であるプロジェクタ表示(プロジェクタ画像)は、上記平面の射影変換の逆変換を用いて算出した直線式で規定される直線によって平面P1,P2に区切られる。平面P1の射影変換をP1、平面P2の射影変換をP2とすると、歪み補正変形手段8は、プロジェクタ画像内の平面P1,P2に属する画素の座標値に対して行列IP1、IP2をそれぞれ作用させて得た座標値をもって、表示コンテンツ画像内の対応する画素値を参照し、表示コンテンツ画像内の画素とプロジェクタ画像内の画素とを対応付ける。
この後、歪み補正変形手段8は、上記対応付けに従い表示コンテンツ画像を変形する。変形処理された表示コンテンツ画像を規定するデータは、歪み補正変形手段8から出力部9に送られる。出力部9は、歪み補正変形手段8から入力した表示コンテンツ画像を投影対象10の投影領域に投影する(ステップST14)。
これにより、投影対象10が互いに交差する平面p1,p2からなり、これら平面p1,p2の境界線を含む投影領域に表示コンテンツ画像を投影する場合であっても、撮影手段1の撮影位置からみた画像としては、図10に示すように表示コンテンツ画像が境界線部分で歪むことなく、視認することができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、複数のポイントを配列したパターン画像12とこのパターン画像を表示した投影対象10を撮影した撮影画像12aとのパターンマッチングを行い、ポイントを特徴点としてパターン画像12と撮影画像12aとの特徴点の対応情報を求めるパターンマッチング手段3と、特徴点の対応情報に基づいて、撮影画像12aに撮影された投影対象10の投影領域を構成する平面に相当する平面領域を特定する投影領域平面分割部4と、投影領域平面分割部4により特定された平面領域ごとにパターン画像12から撮影画像12aへの射影変換情報を算出する射影変換計算手段5と、投影対象10に表示すべき表示コンテンツ画像を撮像画像12aの座標系に合わせる変換行列を算出する表示領域変換行列算出手段7と、投影領域平面分割部4により特定された平面ごとの射影変換情報及び変換行列を用いて、撮影画像12aに撮影された投影対象10の投影領域に合わせて表示コンテンツ画像を補正変形する歪み補正変形手段8とを備えるので、任意の形状を有する投影対象10の投影領域を構成する平面を考慮して表示コンテンツ画像を精度良く歪み補正できる。また、パターン画像12で規定されるポイント(特徴点)が、投影領域を構成する各平面について少なくとも4点あればよいことから、大量の特徴点を設定することなく、精度の高い歪み補正が可能であり、従来に比べ精度に対する演算量を低減できる。
なお、上記実施の形態1では、撮影手段1としてデジタルカメラを用いる場合を示したが、赤外線等の無線機構を用いて撮影手段1の制御部にデータを送ることで、撮影手段1の撮影位置等をリモートコントロールするようにしてもよい。これにより、多様な視点位置における適応的な歪み補正が可能となる。
また、上記実施の形態1では、出力部9によって表示コンテンツ画像を投影する表示領域と撮影手段1で撮影された画像との上下が一致する場合を示したが、プロジェクタが逆さに配置された場合であっても、上述のような歪み補正を施すことにより正常に表示コンテンツ画像を投影することができる。つまり、本発明は、撮影手段1、出力部9及び投影対象10が様々な相対的な姿勢関係にある場合にも適用できる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、投影対象が互いに交差する2平面からなる複合面である場合を示したが、この実施の形態2は、曲率のある面を含む形状の投影対象に投影した画像の歪み補正を行うものである。
図11は、この発明の実施の形態2による歪み補正装置の構成を示すブロック図であり、図1と同一又はこれに相当する構成要素には同一符号を付している。実施の形態2による歪み補正装置は、上記実施の形態1で示した図1と基本的な構成は同様であるが、同一平面取得手段4bが歪み許容入力手段14により入力された歪み許容データ15に基づいて、同一平面に属する特徴点の分類を行う点で異なる。
ここで、歪み許容データ15は、投影対象10の形状に対する投影画像の歪みの許容度を示すデータであり、例えば射影変換後のパターン画像12内の特徴点が撮影画像12aにおける曲率のある面で同一平面とみなせる許容度を規定する。また、歪み許容入力手段14は、実施の形態2による歪み補正装置を構成するコンピュータが歪み補正プログラムを実行することで、該コンピュータの入力装置と協働した具体的手段として実現され、入力されたデータを同一平面取得手段4bへ転送する機能を有する。
次に動作について説明する。
以降では、撮影手段1がカメラ解像度が縦3000×横2000画素のデジタルカメラであるものとし、プロジェクタ解像度が縦1024×横768画素のプロジェクタを出力部9とする。また、投影対象10は、互いに交差する2つの曲面に囲まれた投影領域を有する。パターン画像12は、垂直水平方向に等間隔に並んだ複数の点をプロットしたポイント画像であり、その解像度がプロジェクタである出力部9と同様の縦1024×横768画素とする。
パターン画像12における全てのポイントは、パターン画像12の他の画素と比較して輝度若しくは色に差がつけられているものとする。なお、カメラ解像度、パターン画像解像度及びプロジェクタ解像度は、互いに相関なく設定してもなんら問題はない。歪み許容データ15としては、射影変換後のパターン画像12内の特徴点が撮影画像12aにおける曲率のある面で同一平面とみなせる許容度が任意の定数で設定される。
図12は、図11中の歪み補正装置の動作を示すフローチャートであり、この図に沿って動作を説明する。先ず、歪み許容入力手段14が、射影変換後のパターン画像12内の特徴点が撮影画像12aにおける曲率のある面で同一平面とみなせる許容度を規定する歪み許容データ15を入力し、同一平面取得手段4bへ転送する(ステップST1a)。この後、ステップST2aからステップST7aまでの処理は、上記実施の形態1で示した図2中のステップST1からステップST6までと同様である。
同一平面取得手段4bは、ステップST7aで射影変換された特徴点の座標値とこれに対応する撮影画像12a内の座標値とが一致するか否かを評価し、一致する特徴点を投影対象10の投影領域において開始矩形a1と同一平面にある特徴点とみなす(ステップST8a)このとき、投影対象10の曲率を有する面のうち、歪み許容データ15の許容度で平面とみなされる面に属する特徴点については、同一平面としてグルーピングする。
例えば、歪み許容データ15として、仮射影変換計算手段4aにより射影変換されたパターン画像12内の特徴点の座標値とこの特徴点の撮影画像12a上の対応する特徴点の座標値との差分距離の許容範囲を設定する。これにより、射影変換後のパターン画像12内の特徴点の座標値とこれに対応する撮影画像12a内の特徴点の座標値との差分距離が歪み許容データ15で規定される許容度以内であれば同一平面とみなす。
図13は、歪み許容データを用いた同一平面の特徴点の取得処理を説明するための図であり、図13(a)は歪み許容データにより同一平面とみなされる場合を示しており、図13(b)は歪み許容データにより同一平面とみなされない場合を示している。図13(a)において、パターン画像12内の開始矩形a1の隣接特徴点b1を平面射影変換した座標値は、投影対象10を構成する面から外れた撮影画像12a内の点g2の座標値に一致する。
このとき、同一平面取得手段4bは、撮影画像12a内の投影対象10を構成する面における特徴点を抽出し、抽出した撮影画像12a内の特徴点の座標値と射影変換後の特徴点g2の座標値との差分距離を算出して歪み許容データ15内の範囲であるか否かを判定する。図13(a)に示す撮影画像12a内の投影対象10を構成する面における特徴点g1は射影変換後の特徴点g2との差分距離が歪み許容データ15の範囲内であることから、同一平面取得手段4bは、射影変換後の隣接特徴点b1が撮影画像12a内の特徴点g1に対応するとみなし同一平面としてグルーピングする。
一方、図13(b)に示す撮影画像12a内の投影対象10を構成する面における特徴点g3は射影変換後の特徴点g2との差分距離が歪み許容データ15の範囲外であることから、同一平面取得手段4bは、射影変換後の隣接特徴点b1に対応する特徴点ではないとみなす。このようにすることで、所定範囲の曲率を有する面についても同一平面の特徴点のグルーピングが可能であり、曲面を含む投影対象10も最終的に複数の平面に分割することができる。
ステップST9aにおいて、境界線取得手段4cは、上記実施の形態1と同様にして、割り付けられた平面領域から同一平面領域内の矩形が1パスで繋がる境界線領域を求め、境界線を算出する。具体的には、非境界線領域にあたる同一平面領域毎にパターン画像12内で縦若しくは横に並ぶ特徴点について撮影画像12a内の対応する特徴点同士を直線で結び、これら直線を境界線領域側に延ばして両平面に挟まれる境界線領域内にある直線の交点を求め、この処理を繰り返して求めた各交点を通る直線を境界線として算出する。
例えば、図14に示すように境界線領域d3に接している矩形a5,e4内で横に並ぶ符号h1,h2を付した特徴点を特定し、特定された特徴点に対応する撮影画像12a内の特徴点をそれぞれ直線i1,i2で結んで境界線領域d4側に延ばし、境界線領域d4内の直線i1,i2の交点f3を求める。次に、矩形a5,e4内で横に並ぶ符号h3,h4を付した特徴点を特定し、同様の処理を施して交点を求め、これら交点を通る境界線を算出する。
以降、ステップST10aからステップST15aまでの処理は、上記実施の形態1で示した図2中のステップST9からステップST14までと同様である。
以上のように、この実施の形態2によれば、平面射影変換した特徴点と曲率のある面に属する特徴点とを所定範囲内で同一平面とみなす歪み許容データ15を設けたので、投影対象10が曲面を含む場合であっても精度の高い歪み補正が可能となる。
実施の形態3.
上記実施の形態1,2では、最終的な表示矩形を規定する表示領域データ11を指定して歪み補正する例を示したが、この実施の形態3は、表示コンテンツ13から表示領域データ11を作成し歪み補正するものである。
図15は、この発明の実施の形態3による歪み補正装置の構成を示すブロック図であり、図1と同一又はこれに相当する構成要素には同一符号を付している。実施の形態3による歪み補正装置は、上記実施の形態1で示した図1と基本的な構成は同様であるが、表示領域入力手段6の代わりに表示領域検索手段(検索手段)16を備える。表示領域検索手段16は、実施の形態3による歪み補正装置を構成するコンピュータが歪み補正プログラムを実行することにより、該コンピュータのハードウェアとソフトウェアが協働した具体的手段として実現され、表示コンテンツ13に基づいて最終的な表示矩形を規定する表示領域データ11を作成する。
次に動作について説明する。
図16は、図15中の歪み補正装置の動作を示すフローチャートであり、この図に沿って動作を説明する。以降では、表示コンテンツ13である表示コンテンツ画像のアスペクト比を保って最大サイズの表示矩形を確保する表示領域データ11を生成する場合を例に挙げる。なお、アスペクト比とは画像の縦/横で求まる比率である。
ステップST1bからステップST10bまでの処理は、上記実施の形態1で示した図2中のステップST2からステップST11までと同様である。ステップST10bで平面毎の射影変換が算出されると、表示領域検索手段16は、表示コンテンツ13を解析して表示コンテンツ画像のアスペクト比を求め、パターンマッチング手段3から入力した撮影画像12aとパターン画像12との特徴点の対応情報に基づいて撮影画像12a内の投影対象10の投影領域に対応する領域を特定する。
具体的に説明すると、表示領域検索手段16は、図17(a)に示すように、パターン画像12の辺に位置する特徴点群A1〜A4を求め、パターンマッチング手段3から入力した特徴点の対応情報を用いて、撮影画像12a内で特徴点群A1〜A4に対応する特徴点群を特定する。次に、表示領域検索手段16は、図17(b)に示すように、これら特徴点群をトレースすることで撮影画像12a内の投影対象10の投影領域に対応する領域Dを特定する。
投影領域に対応する領域Dを特定すると、表示領域検索手段16は、表示コンテンツ13のアスペクト比を維持しつつ、領域D内で最大の矩形を検索する処理を実行する。具体的に説明すると、図18(a)に示す検索用矩形Eを、図18(b)に示すように領域D内の最左端に設定し、表示コンテンツ13のアスペクト比を維持しつつ、領域D内に収容可能な最大サイズに拡大した検索用矩形E1を求める。
この後、表示領域検索手段16は、検索用矩形E1を領域D内で1画素分右にずらし、表示コンテンツ13のアスペクト比を維持しつつ、検索用矩形E1以上のサイズで領域D内に収容可能な検索用矩形を求める。以降、求めた検索用矩形を領域D内で1画素分右にずらし、図19に示すように検索用矩形の右側の辺が領域Dの最右端に位置するまで上記処理を繰り返す。
これにより、図19に示すような表示コンテンツ13のアスペクト比を維持しつつ、検索用矩形の中で最大サイズの矩形E2が求められる。表示領域検索手段16は、最大サイズの矩形E2の左上の座標値と右下の座標値を表示領域データ11として表示領域変換行列算出手段7に出力する。ここまでの処理がステップST11bに相当する。
以降、ステップST12bからステップST14bまでの処理は、上記実施の形態1で示した図2中のステップST12からステップST14までと同様である。
以上のように、この実施の形態3によれば、撮影画像12a内の投影対象10の投影対象10の投影領域に対応する領域で表示コンテンツ13のアスペクト比に応じた表示矩形を検索するので、表示領域データ11を指定する操作を省略することができるとともに、適応的に最終的な表示矩形を決定することができる。
また、上記実施の形態3では、上記実施の形態1の構成に適用する例を示したが、図11に示す上記実施の形態2の構成で表示領域入力手段6の代わりに表示領域検索手段16を設けてもよい。
なお、上記実施の形態3では、今回は最大矩形を選ぶ例を示したが、撮影画像12aの中心に矩形を確保するようにしたり、表示コンテンツ13のアスペクト比に合わせるだけでなく、ハイビジョンの16:9やNTSCの4:3と固定して検索することも可能である。
この発明の実施の形態1による歪み補正装置の構成を示すブロック図である。 図1中の歪み補正装置の動作を示すフローチャートである。 パターン画像及び撮影画像を示す図である。 3×3のフィルタを示す図である。 平面射影変換の取得処理を説明するための図である。 同一平面に属する特徴点を分類する処理を説明するための図である。 平面への割り付け処理を説明するための図である。 境界線領域の決定処理を説明するための図である。 境界線の算出処理を説明するための図である。 表示コンテンツの補正変形処理を説明するための図である。 この発明の実施の形態2による歪み補正装置の構成を示すブロック図である。 図11中の歪み補正装置の動作を示すフローチャートである。 歪み許容データを用いた同一平面の特徴点の取得処理を説明するための図である。 境界線の算出処理を説明するための図である。 この発明の実施の形態3による歪み補正装置の構成を示すブロック図である。 図14中の歪み補正装置の動作を示すフローチャートである。 撮影画像内の投影領域に対応する領域を特定する処理を説明するための図である。 最終的な表示矩形を検索する処理を説明するための図である。 最終的な表示矩形を検索する処理を説明するための図である。
符号の説明
1 撮影手段、2 撮影画像受信手段、3 パターンマッチング手段、4 投影領域平面分割部(表示領域分割手段)、4a 仮射影変換計算手段、4b 同一平面取得手段、4c 境界線取得手段、4d 平面分割手段、5 射影変換計算手段、6 表示領域入力手段、7 表示領域変換行列算出手段(変換行列算出手段)、8 歪み補正変形手段、9 出力部、10 投影対象、11 表示領域データ、12 パターン画像、12a 撮影画像、13 表示コンテンツ、14 歪み許容入力手段、15 歪み許容データ、16 表示領域検索手段(検索手段)。

Claims (3)

  1. 複数のポイントを配列したパターン画像とこのパターン画像を表示した表示対象を撮影した撮影画像とのパターンマッチングを行い、前記ポイントを特徴点として前記パターン画像と前記撮影画像との特徴点の対応情報を求めるパターンマッチング手段と、
    前記特徴点の対応情報に基づいて、前記撮影画像に撮影された前記表示対象の表示領域を構成する平面に相当する平面領域を特定する表示領域分割手段と、
    前記表示領域分割手段により特定された平面領域ごとに前記パターン画像から前記撮影画像への射影変換情報を算出する射影変換計算手段と、
    前記表示対象に表示すべき表示画像を前記撮像画像の座標系に変換する変換行列を算出する変換行列算出手段と、
    前記表示領域分割手段により特定された平面ごとの射影変換情報及び前記変換行列を用いて、前記撮影画像に撮影された前記表示対象の表示領域に合わせて前記表示画像を補正変形する歪み補正変形手段とを備え、
    前記表示領域分割手段は、
    前記パターンマッチング手段により求められた特徴点の対応情報に基づいて、前記パターン画像から撮影画像への平面射影変換情報を求める仮射影変換計算手段と、
    前記仮射影変換計算手段により求められた平面射影変換情報に基づいて、前記撮影画像に撮影された表示対象の表示領域内で同一平面にある特徴点を分類する同一平面取得手段と、
    前記同一平面取得手段により分類された特徴点の情報から前記表示領域を構成する平面に相当する平面領域間の境界線を算出する境界線取得手段と、
    前記境界線取得手段により算出された境界線の情報を用いて、前記撮影画像に撮影された表示対象の表示領域を構成する平面領域を特定する平面分割手段とを備えたことを特徴とする歪み補正装置。
  2. 撮影画像に撮影された表示対象の表示領域内で同一平面にある特徴点を分類する際の許容度を規定する歪み許容データの入力を受け付ける歪み許容入力手段を備え、
    前記同一平面取得手段は、前記歪み許容入力手段を介して入力された前記歪み許容データに基づいて同一平面にある特徴点の分類を行うことを特徴とする請求項記載の歪み補正装置。
  3. 表示画像を表示する所定の表示条件に合致した領域を撮影画像に撮影された表示対象の表示領域内で検索する検索手段を備え、
    前記変換行列算出手段は、前記表示画像を前記検索手段により検索された前記領域に合わせる変換行列を算出することを特徴とする請求項または請求項記載の歪み補正装置。
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