JP4906490B2

JP4906490B2 - エレベーター情報表示装置

Info

Publication number: JP4906490B2
Application number: JP2006335228A
Authority: JP
Inventors: 英則関根; 洋平杉山; 高広岡田; 令岡部
Original assignee: Hitachi Ltd; Hitachi Mito Engineering Co Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd; Hitachi Mito Engineering Co Ltd
Priority date: 2006-12-13
Filing date: 2006-12-13
Publication date: 2012-03-28
Anticipated expiration: 2026-12-13
Also published as: JP2008143684A; CN101200256A

Description

本発明は、エレベーターのかご内またはエレベーターホールにおいて各種情報を表示するエレベーター表示装置に関する。

従来、エレベーターの走行方向や現在位置を表示する手段として、かご内には、出入り口付近に、エレベーターの行き先階を登録する操作盤が設けてあり、その操作盤の上部に、現在の走行位置や走行方向をＬＥＤなどの表示灯で表示している。また、エレベーターの走行位置や運転方向以外に、カメラの映像や映像による情報提供を行う手段として、液晶モニターなどの表示装置をエレベーターかご内に追加設置する技術が知られている（例えば、特許文献１〜３参照）。

特開平１１−２２２３６２号公報特開２００４−３０７１２４号公報特開２００５−３３８８３３号公報

前述の従来技術では、エレベーターかご内に別な表示装置を追加設置するために、取付けの加工や追加機器の費用が掛かるため、安価に情報提供を行うことが難しい。また、表示する機器が複数となるため、エレベーターの利用者にとって複数箇所に表示される情報を識別する必要があり、分かりずらいという問題がある。また、映像を表示する機器は一般的に液晶ディスプレイなどが使用されるが、通常エレベーターは２４時間連続稼動するため、長時間における連続点灯で輝度が劣化するなど寿命に関する問題がある。

本発明は、上記の問題点を考慮してなされたものであり、エレベーター利用者にエレベーターの現在位置や走行方向に加え、カメラなどの映像情報を提供する場合において、１つの表示装置にエレベーターの現在位置や運転方向などの情報と、かご内カメラなどの映像情報などをエレベーターの運行状態に応じて効率良く表示し、更にエレベーターの利用状態に合わせて表示機器の輝度を調整して表示機器の劣化を緩和させると同時に、表示機器の実働時間を監視センターに伝達して管理することで、表示器が故障する前に交換などの対応が行えるエレベーターの情報表示装置を提供する。

上記目的を達成するため、本発明は、エレベーターの運転情報をディスプレイに表示するエレベーター情報表示装置において、エレベーター制御装置から運転情報を受信する通信装置と、前記運転情報に基づいてエレベーターの動作状態を判断するエレベーター状態監視部と、映像データを入力する映像入力装置と、前記運転情報及び前記映像データを前記ディスプレイに表示する表示制御装置と、を備え、前記表示制御装置は、前記運転情報として現在の前記エレベーターの位置と運転方向とを表示する第一表示画面と、前記映像データを表示する第２表示画面と、をそれぞれ分けて前記ディスプレイ上に合成表示し、前記動作状態がエレベーターの走行中は前記第一表示画面を縮小し前記第一表示画面よりも前記第２表示画面を大きく、エレベーターが階へ停止したときは前記第２表示画面を縮小し前記第一表示画面を拡大して前記ディスプレイ上に合成して表示するものである。

本発明によれば、エレベーターの情報とカメラなどの映像信号を一つのディスプレイに、エレベーターの運行状態に合わせて、それぞれの表示領域を効率よく制御して表示することで、利用者に識別しやすい情報を提供できる。また、エレベーターの運行状態に合わせて、表示器の照度または輝度を調整したり、消灯するなどで寿命劣化を緩和でき、更に、照度または輝度を調整した際に、それぞれの照度または輝度によるディスプレイの点灯時間を集計して、その結果を監視センターに伝送しておくことで、事前に寿命を予測し、故障前にディスプレイの表示を復帰するために、利用者に継続的なサービスを提供できる。

以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。

図１は、本発明の一実施形態であるエレベーター情報表示装置を含むエレベーターシステムの全体構成図である。図１において、１はエレベーターの動作を公衆回線網を経由して監視する監視センターを示し、２はエレベーター制御装置と監視センターを接続する電話回線などの公衆回線網を示し、３はエレベーターの動作を制御する制御装置を示す。エレベーター制御装置３は、公衆回線網２を経由してエレベーターの運転状態など各種情報を監視センター１に伝送しており、監視センター１では、エレベーター制御装置３から送信されたデータにより、エレベーターの動作状態を監視して、状況に応じて、監視センターより作業員を派遣して、定期保全や修理などを行う。

次に、図１の１００は、エレベーター制御装置３により制御されるエレベーターの乗りかごを示し、３００は、本発明の一実施形態であるエレベーター情報表示装置であり、エレベーター制御装置３と通信信号で接続されており、通常エレベーターの乗りかご内の上部に設置される。３１０〜３７０はエレベーター情報表示装置３００の内部構成を示しており、３５０はエレベーター制御装置３とエレベーターの運転情報を通信信号で収集する通信装置を示し、３６０は通信装置３５０により収集したデータに基づいて、現在のエレベーターの状態すなわち走行中・休止中・故障中などの動作状態を判断するエレベーター状態監視部を示す。３１０は液晶方式やプラズマ方式など、映像を表示するディスプレイを示し、３２０はディスプレイ３１０の照度または輝度を調整する照度調整装置を示し、３４０はディスプレイ３１０に表示する画像などのデータを格納してあるデータ格納部を示し、３３０はディスプレイ３１０へ画像を表示するための映像を制御する表示制御装置を示し、３７０はカメラなどの映像信号を入力する映像入力装置を示す。２００はエレベーターの乗りかご１００の内部を撮影しているカメラを示しており、本実施例では、かご内を撮影するカメラとしているが、ＤＶＤなどの映像であってもよい。

以上の構成において、エレベーター情報表示装置３００は、エレベーター制御装置３から、現在のエレベーターの位置や、走行方向などの情報を通信装置３５０にて受信し、その情報に基づいて表示制御装置３３０は、データ格納部３４０より、階を表示する文字や矢印などの映像データを読み取り、ディスプレイ３１０に表示を行う。

図１の４００は、エレベーターが上方向に、現在１０階を走行中であることを示す画面の表示例である。また、本実施形態においては、カメラ２００の映像信号を、映像入力装置３７０に接続して、表示制御装置３３０では、ディスプレイ３１０の表示領域を、エレベーターの運転方向や現在位置などを表示する表示領域４１１と、映像入力装置３７０より入力した映像を表示する表示領域４１２にそれぞれ分けて、ディスプレイ上に４１０に示す画面の表示例のように合成表示する。これにより、カメラ映像を表示するための専用のディスプレイを不要としている。また、表示領域４１１と４１２を合成表示する際に、エレベーター状態監視部３６０で、エレベーターの運転状態を把握しており、エレベーターが走行中は、表示例４１０のように、エレベーター情報の表示領域４１１を縮小して、カメラ映像の表示領域４１２を大きく表示する。さらに、エレベーターが階へ停止したときには、表示例４２０のように、エレベーターの利用者に対して現在の階を視認しやすいように、カメラ映像の表示領域４２１を縮小して、エレベーターの階を拡大表示するように制御を行う。尚、上記のような各表示領域の拡大・縮小は一例にすぎず、各表示領域を表示・非表示するように制御しても良い。

図１の実施形態において、ディスプレイ３１０は液晶ディスプレイが使用されている。そして、エレベーター状態監視部で、現在エレベーターが利用されていない、休止状態であることを検出したときに、表示制御装置３３０より、ディスプレイ３１０の照度を調整する照度調整装置３２０に指令を与え、液晶ディスプレイのバックライトの照度を下げる。これにより、バックライトの輝度の劣化が緩和され、ディスプレイを長寿命化することができる。尚、本実施形態ではディスプレイ３１０の照度を下げてバックライトの照度劣化を緩和させているが、バックライトを消灯させても良い。また、液晶ディスプレイのみならず、ＣＲＴやプラズマディスプレイなど各種のディスプレイを使用し、それらのディスプレイの照度または輝度を下げるように制御しても良い。

本実施形態において、表示制御装置３３０は、照度調整装置３２０の制御により調整された照度または輝度毎にディスプレイ３１０の点灯時間を積算しており、積算結果を通信装置３５０よりエレベーター制御装置３に通信で伝送する。エレベーター制御装置３では、受信した積算結果のデータを監視センターに伝送する。監視センター１では、照度調整装置３２０で調整された照度または輝度毎のディスプレイ３１０の点灯時間の集計結果より、ディスプレイ３１０の寿命を推測する。これにより、ディスプレイ３１０が故障する前に、事前に交換することができるので、エレベーター利用者に継続的なサービスを提供することが可能となる。

なお、上記実施形態のエレベーター情報表示装置は、乗りかご内のみならずエレベーターホールに設置することもできる。

本発明の一実施形態であるエレベーター情報表示装置を含むエレベーターシステムの全体構成を示す。

符号の説明

１監視センター
２公衆回線網
３エレベーター制御装置
１００エレベーターの乗りかご
２００カメラ
３００エレベーター情報表示装置
３１０ディスプレイ
３２０照度調整装置
３３０表示制御装置
３３１点灯時間積算部
３４０データ格納部
３５０通信装置
３６０エレベーター状態監視部
３７０映像入力装置

Claims

エレベーターの運転情報をディスプレイに表示するエレベーター情報表示装置において、
エレベーター制御装置から運転情報を受信する通信装置と、
前記運転情報に基づいてエレベーターの動作状態を判断するエレベーター状態監視部と、
映像データを入力する映像入力装置と、
前記運転情報及び前記映像データを前記ディスプレイに表示する表示制御装置と、
を備え、
前記表示制御装置は、前記運転情報として現在の前記エレベーターの位置と運転方向とを表示する第一表示画面と、前記映像データを表示する第２表示画面と、をそれぞれ分けて前記ディスプレイ上に合成表示し、
前記動作状態がエレベーターの走行中は前記第一表示画面を縮小し前記第一表示画面よりも前記第２表示画面を大きく、
エレベーターが階へ停止したときは前記第２表示画面を縮小し前記第一表示画面を拡大して前記ディスプレイ上に合成して表示することを特徴とするエレベーター情報表示装置。
請求項１に記載のエレベーター情報表示装置において、エレベーターが休止状態であるときは、前記ディスプレイの照度または輝度を下げるように調整することを特徴とするエレベーター情報表示装置。
請求項２に記載のエレベーター情報表示装置において、前記表示制御装置は、照度または輝度毎の点灯時間を積算し、その結果を公衆回線網を介してエレベーターの動作監視を行う監視センターに送信することを特徴とするエレベーター情報表示装置。