JP2004071507A - Lcd表示装置及びその運転時間計測方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】バックライトの機能低下又は動作停止に至る前に放電管の交換時期をユーザに知らせて、点灯不良等のトラブルを未然に防止し得るLCD表示装置及びその運転時間計測方法を提供する。
【解決手段】LCD表示装置はバックライト1を備える。バックライト1の運転時間を計測するマイクロプロセッサ11を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】LCD表示装置はバックライト1を備える。バックライト1の運転時間を計測するマイクロプロセッサ11を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多目的テレビ等のLCD表示装置及びその運転時間計測方法に関するものであり、特に、冷陰極管、熱陰極管等を光源にもつバックライトを有するにLCD表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のLCD表示装置では、例えば、図4に示すように、バックライト41の駆動は、バックライト点灯回路44によって行っている。なお、このバックライト点灯回路44は、バックライト41が冷陰極管、熱陰極管の場合はインバータ回路を用いている。
【0003】
また、上記のバックライト点灯回路44によるバックライト41のON/OFF制御及びバックライト41の調光制御は、制御回路45にて行っている。
【0004】
ところで、バックライト41が長時間点灯し、バックライト41の寿命が近づいた場合は、放電管の温度が上がるか、又は電流が変化する。
【0005】
そこで、従来では、これら温度上昇又は電流変化を温度センサ43やバックライト点灯回路44にて検知(電流の場合)し、制御回路45のプロセッサ部により、マトリクス駆動回路46を経由して、LCDパネルマトリクス47へOSD(オンスクリーンディスプレイ)表示を行い、ユーザにバックライト41の寿命を知らせるようになっている。
【0006】
一方、温度センサ43に温度ヒューズを用いている場合には、高温になった場合に回路を遮断し、点灯しないようにする。
【0007】
なお、このような技術として、例えば、特開平9−185036号公報(公開日1997年7月15日)に開示されたものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のLCD表示装置において、温度センサ及び電流変化の検出を用いて、バックライト41の放電管の寿命を検出した場合には、検出された時点では、既に、寿命末期状態になっており、すぐに交換しないといけない状態に至っているという問題点を有している。
【0009】
また、温度センサ43に温度ヒューズを用いた場合は、検出時点が動作停止時点となり、表示装置自体が機能しない状態になっている。
【0010】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、バックライトの機能低下又は動作停止に至る前に放電管の交換時期をユーザに知らせて、点灯不良等のトラブルを未然に防止し得るLCD表示装置及びその運転時間計測方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のLCD表示装置は、上記課題を解決するために、バックライトを備えたLCD表示装置において、バックライトの運転時間を計測する運転時間計測手段を備えたことを特徴としている。
【0012】
上記の発明によれば、運転時間計測手段によってバックライトの運転時間を計測することができる。
【0013】
したがって、計測した時間が予め設定した時間になったときに、ユーザに知らせることによって、LCD表示装置におけるバックライトの寿命を事前に知ることができ、LCD表示装置の表示中に、突然、表示画面が消えるのを防止することができる。
【0014】
この結果、バックライトの機能低下又は動作停止に至る前に放電管の交換時期をユーザに知らせて、点灯不良等のトラブルを未然に防止し得るLCD表示装置及びその運転時間計測方法を提供することができる。
【0015】
また、本発明のLCD表示装置は、上記記載のLCD表示装置において、前記バックライトの運転時間の計測毎に、不揮発性メモリへ計測時間の上書きを実施する上書制御手段を備えたことを特徴としている。
【0016】
上記の発明によれば、上書制御手段は、バックライトの運転時間の計測毎に、不揮発性メモリへ計測時間の上書きを実施する。
【0017】
したがって、運転時間の計測頻度を調整することにより、不揮発性メモリの記憶容量が小さい場合でも、該不揮発性メモリに計測時間を上書きして、累積時間を求めることができる。
【0018】
また、本発明のLCD表示装置は、上記記載のLCD表示装置において、温度計測方式によるバックライト寿命検出手段をさらに備えていることを特徴としている。
【0019】
上記の発明によれば、温度計測方式によるバックライト寿命検出手段をさらに備えている。
【0020】
すなわち、温度計測方式によるバックライト寿命検出手段は、従来方式によるバックライトの寿命検出手段である。したがって、本発明の寿命検出方法に加えて、従来方式の寿命検出方法も併用することができる。
【0021】
また、本発明のLCD表示装置の運転時間計測方法は、上記記載のLCD表示装置運転時間計測方法であって、運転時間の計測を行う場合には、バックライトの放電管に流す電流による重み付けを行うことを特徴としている。
【0022】
上記の発明によれば、運転時間の計測を行う場合には、バックライトの放電管に流す電流による重み付けを行う。
【0023】
したがって、運転時間の計測を行う場合には、バックライトの放電管の電流値を同時に測り、重みをつけることによって、単に時間の累積だけでは把握できない放電管の寿命をより精度良く累積することができる。
【0024】
また、これにより、例えば、低電流での駆動が多かった場合に、未だ十分寿命の残っている放電管の余計な交換作業を避けることができる。
【0025】
したがって、確実に、バックライトの機能低下又は動作停止に至る前に放電管の交換時期をユーザに知らせて、未然に点灯不良等のトラブルを防止し得るLCD表示装置の運転時間計測方法を提供することができる。
【0026】
また、本発明のLCD表示装置の運転時間計測方法は、上記記載のLCD表示装置の運転時間計測方法において、前記バックライトの放電管に流す電流と寿命との関係に基づく重み付けデータを、テーブル方式にして用いることを特徴としている。
【0027】
上記の発明によれば、前記バックライトの放電管に流す電流と寿命との関係に基づく重み付けデータを、テーブル方式にして用いる。
【0028】
この結果、電流と寿命との関係が非線形な場合においても、適切な重み付けを設定することにより、寿命確度を上げることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1及び図2に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0030】
本実施の形態の例えば多目的テレビ等のLCD表示装置は、図1に示すように、マトリクス駆動回路6によって駆動されるLCDパネルマトリクス7を有しており、このLCDパネルマトリクス7の裏面に、放電管としての冷陰極管2を備えるバックライト1が設けられている。なお、この冷陰極管2は、熱陰極管であってもよい。
【0031】
上記バックライト1は、バックライト点灯回路4によって駆動されるようになっている。このバックライト点灯回路4は、バックライト1が冷陰極管2又は熱陰極管を備えているので、インバータ回路を用いている。
【0032】
また、上記のバックライト点灯回路4によるバックライト1のON/OFF制御及びバックライト1の調光制御は、制御回路10にて行っている。この制御回路5は、上記マトリクス駆動回路6の制御も行っている。
【0033】
また、制御回路10は、運転時間計測手段としてのマイクロプロセッサ11と、記憶手段である不揮発性メモリ12とを有している。
【0034】
ところで、バックライト1が長時間点灯し、バックライト1の寿命が近づいた場合は、放電管の温度が上がるか、又は電流が変化する。そこで、本実施の形態では、バックライト1に、バックライト寿命検出手段としての温度センサ3を設けており、これら温度上昇又は電流変化を温度センサ3やバックライト点灯回路4にて検知(電流の場合)し、制御回路10のマイクロプロセッサ11における表示装置全体制御部11aにより、マトリクス駆動回路6を経由して、LCDパネルマトリクス7へOSD(オンスクリーンディスプレイ)表示を行い、ユーザにバックライト1の寿命を知らせるようになっている。
【0035】
一方、温度センサ3に温度ヒューズを用いる場合には、高温になった場合に回路を遮断し、点灯しないようになっている。
【0036】
ここで、上記のバックライト1の寿命検出では、検出された時点で既に、バックライト1が寿命末期状態になっており、すぐに交換しないといけない状態に至っている。また、温度センサ3に温度ヒューズを用いた場合は、検出時点が動作停止時点となり、LCDパネルマトリクス7自体が機能しない状態になる。
【0037】
そこで、本実施の形態では、バックライト1の点灯時間の計測を行い、その点灯時間が予め定めた設定時間以上になると、ユーザに知らせるようになっている。
【0038】
上記バックライト1の点灯時間の計測を行うためには、(1)時間を測るカウンタ、(2)それを保持する不揮発性のメモリ、(3)時間を累積する演算装置が必要となる。
【0039】
そこで、本実施の形態では、上記(1)、(3)は、表示装置全体制御部11aを備えて表示装置全体を制御するするマイクロプロセッサ11に具備されている。すなわち、マイクロプロセッサ11は、表示装置全体制御部11aの外、バックライト1の点灯時間を測る点灯時間カウンタ11b、及び点灯時間を累積する演算装置である点灯時間累積演算部11cを有している。
【0040】
また、不揮発性メモリ12については、コントラストや色合い、色の濃さ等の通常表示装置で用いるパラメータの調整記憶、又は、TV等の用途であれば、受信チャネルなどを記憶するために通常具備している不揮発性のEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)を利用することができる。
【0041】
上記点灯時間カウンタ11bは、常時走らせておき、一定の時間間隔で一回割り込みを発生するようにしておくようになっている。割り込みが発生した時は、マイクロプロセッサ11の点灯時間累積演算部11cは、不揮発性メモリ12から値を呼び出し、1を加える。その後、再び不揮発性メモリ12に値を書き戻す。したがって、不揮発性メモリ12を上書きすることになる。したがって、点灯時間累積演算部11cは、上書制御手段としての機能を有している。
【0042】
また、制御回路10は、警告発生部13を有しており、上記作業の途中で、寿命時間に達したかどうかを判断し、寿命に達した場合には警告を発するようになっている。例としては、マトリクス駆動回路6を通じて、LCDパネルマトリクス7上にOSD(オンスクリーンディスプレイ)表示を行うようになっている。
【0043】
ここで、例えば、不揮発性メモリ12のサイズは24ビットとし、演算の間隔(割込み発生頻度)は、30秒に一回程度とする。これは、24ビットのフルスケールが16,777,216であり、通常使われるバックライト用放電管の保証寿命を50,000時間と考え、30秒に1回演算を行うと139,810時間までカウントでき、十分であることに基づく。また、30秒に一回のカウントであれば、TV、パーソナルコンピュータ、セキュリティ用モニタ等のLCD表示装置の応用例では、十分の頻度であると考えられる。
【0044】
この一連の作業の流れを、図2のフローチャートに基づいて説明する。
まず、不揮発性メモリ12の時間カウントデータの読み込みを行い、例えば、M→Aとする(S1)。次いで、バックライト1の点灯時間が30秒を経過するとAに1を加えて、A+1→Aとする(S2)。
【0045】
次に、予め定めた寿命時間相当のカウント値よりもAが大きいか否かを判定する(S3)。S3において、寿命時間相当のカウント値よりもAが小さければ、Aを不揮発性メモリ12に格納する。すなわち、A→Mとする(S4)。そして、バックライト1の点灯が終了すれば、このまま終了する(S5)。また、バックライト1が、再び、点灯したときには、S1からの処理が実行される。
【0046】
一方、S3において、寿命時間相当のカウント値よりもAが大きければ、警告表示の処理を行う(S6)。
【0047】
上記の処理により、バックライト1の機能低下又は動作停止に至る前に放電管の交換時期をユーザに知らせて、未然に点灯不良等のトラブルを防止することができる。
【0048】
このように、本実施の形態のLCD表示装置及びその運転時間計測方法では、マイクロプロセッサ11によって、バックライト1の運転時間を計測することができる。
【0049】
したがって、計測した時間が予め設定した時間になったときに、ユーザに知らせることによって、LCD表示装置におけるバックライト1の寿命を事前に知ることができ、LCD表示装置の表示中に、突然、表示画面が消えるのを防止することができる。
【0050】
この結果、バックライト1の機能低下又は動作停止に至る前に放電管の交換時期をユーザに知らせて、点灯不良等のトラブルを未然に防止し得るLCD表示装置及びその運転時間計測方法を提供することができる。
【0051】
また、本実施の形態のLCD表示装置及びその運転時間計測方法では、点灯時間累積演算部11cは、バックライト1の運転時間の計測毎に、不揮発性メモリ12へ計測時間の上書きを実施する。
【0052】
したがって、運転時間の計測頻度を調整することにより、不揮発性メモリ12の記憶容量が小さい場合でも、該不揮発性メモリ12に計測時間を上書きして、累積時間を求めることができる。
【0053】
また、本実施の形態のLCD表示装置及びその運転時間計測方法では、温度計測方式による温度センサ3をさらに備えている。
【0054】
すなわち、温度計測方式による温度センサ3は、従来方式によるバックライトの寿命検出手段である。したがって、本実施の形態の寿命検出方法に加えて、従来方式の寿命検出方法も併用することができる。
【0055】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図3に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0056】
本実施の形態では、バックライト1の寿命を予め知らせるための方法として、電流を計測してそれに重みをつけることを考える。
【0057】
なお、バックライト1の駆動電流については、TV等の各LCD表示装置によって、設置されている場所の周囲の明るさにより該バックライト1の駆動電流を意図的に自動調整するものがある。また、自動調整の機能はなくても、ユーザが手動で調整する場合もある。さらに、バックライト1に使用されている冷陰極管(CCFT)は、電源投入後、輝度が安定するまで30分は要する。このため、ユーザが調整する場合を含め、バックライト1の駆動電流は変化すると考えられる。
【0058】
例えば、バックライト1の放電管が、6mAの駆動電流では50,000時間の寿命、5mAの駆動では60,000時間の寿命、4mAの駆動では75,000時間の寿命があるとする。この場合、本実施の形態では、電流値が6mAのときは6を加算し、5mAのときには5を加算し、4mA又はそれ以下のときには4を加算するようにする。すなわち、本実施の形態では、電流と寿命との関係が非線形でも適用できるように、各電流値に対応する重みデータが不揮発性メモリ12に予めテーブルに格納されている。
【0059】
ここで、寿命に相当するカウント値はこの場合、
50,000×6=60,000×5=75,000×4=300,000
とする。もちろん、様々な放電管の特性(電流と寿命との関係)に合わせて、重みの割合と寿命に相当するカウント値はテーブル値を変更することにより任意に設定できる。
【0060】
上記一連の作業の流れを、図3のフローチャートに基づいて説明する。
【0061】
まず、不揮発性メモリ12の時間カウントデータの読み込みを行い、例えば、M→Aとする(S11)。
【0062】
次いで、バックライト1における冷陰極管2の電流値が、5.5mA以上か否を判断する(S12)。そして、この状態でバックライト1の点灯時間が30秒を経過するとAに6を加えて、A+6→Aとする(S13)。
【0063】
一方、S12において、バックライト1における冷陰極管2の電流値が、5.5mA以上ではないときには、バックライト1における冷陰極管2の電流値が、4.5mA以上か否を判断する(S14)。そして、この状態でバックライト1の点灯時間が30秒を経過するとAに5を加えて、A+5→Aとする(S15)。
【0064】
また、S14において、バックライト1における冷陰極管2の電流値が、4.5mA以上ではないときには、その状態でバックライト1の点灯時間が30秒を経過するとAに4を加えて、A+4→Aとする(S16)。
【0065】
次に、予め定めた寿命時間相当のカウント値よりもAが大きいか否かを判定する(S17)。このときのカウント値は、例えば、300,000とする。
【0066】
S17において、寿命時間相当のカウント値よりもAが小さければ、Aを不揮発性メモリ12に格納する。すなわち、A→Mとする(S18)。そして、バックライト1の点灯が終了すれば、このまま終了する(S19)。また、バックライト1が、再び、点灯したときには、S11からの処理が実行される。
【0067】
一方、S17において、寿命時間相当のカウント値よりもAが大きければ、警告表示の処理を行う(S20)。
【0068】
上記の処理により、バックライト1の機能低下又は動作停止に至る前に放電管の交換時期をユーザに知らせて、未然に点灯不良等のトラブルを防止することができる。
【0069】
このように、本実施の形態のLCD表示装置及びその運転時間計測方法では、運転時間の計測を行う場合には、バックライト1の冷陰極管2に流す電流による重み付けを行う。
【0070】
したがって、運転時間の計測を行う場合には、バックライト1の冷陰極管2の電流値を同時に測り、重みをつけることによって、単に時間の累積だけでは把握できない冷陰極管2の寿命をより精度良く累積することができる。
【0071】
また、これにより、例えば、低電流での駆動が多かった場合に、未だ十分寿命の残っている冷陰極管2の余計な交換作業を避けることができる。
【0072】
したがって、確実に、バックライト1の機能低下又は動作停止に至る前に冷陰極管2の交換時期をユーザに知らせて、未然に点灯不良等のトラブルを防止し得るLCD表示装置及びその運転時間計測方法を提供することができる。
【0073】
また、本実施の形態のLCD表示装置及びその運転時間計測方法では、バックライト1の冷陰極管2に流す電流と寿命との関係に基づく重み付けデータを、テーブル方式にして用いる。
【0074】
この結果、電流と寿命との関係が非線形な場合においても、適切な重み付けを設定することにより、寿命確度を上げることができる。
【0075】
【発明の効果】
本発明のLCD表示装置は、以上のように、バックライトの運転時間を計測する運転時間計測手段を備えたものである。
【0076】
それゆえ、計測した時間が予め設定した時間になったときに、ユーザに知らせることによって、LCD表示装置におけるバックライトの寿命を事前に知ることができ、LCD表示装置の表示中に、突然、表示画面が消えるのを防止することができる。
【0077】
この結果、バックライトの機能低下又は動作停止に至る前に放電管の交換時期をユーザに知らせて、点灯不良等のトラブルを未然に防止し得るLCD表示装置及びその運転時間計測方法を提供することができるという効果を奏する。
【0078】
また、本発明のLCD表示装置は、上記記載のLCD表示装置において、前記バックライトの運転時間の計測毎に、不揮発性メモリへ計測時間の上書きを実施する上書制御手段を備えたものである。
【0079】
それゆえ、運転時間の計測頻度を調整することにより、不揮発性メモリの記憶容量が小さい場合でも、該不揮発性メモリに計測時間を上書きして、累積時間を求めることができるという効果を奏する。
【0080】
また、本発明のLCD表示装置は、上記記載のLCD表示装置において、温度計測方式によるバックライト寿命検出手段をさらに備えているものである。
【0081】
それゆえ、本発明の寿命検出方法に加えて、従来方式の寿命検出方法も併用することができるという効果を奏する。
【0082】
また、本発明のLCD表示装置の運転時間計測方法は、上記記載のLCD表示装置運転時間計測方法であって、運転時間の計測を行う場合には、バックライトの放電管に流す電流による重み付けを行う方法である。
【0083】
それゆえ、運転時間の計測を行う場合には、バックライトの放電管の電流値を同時に測り、重みをつけることによって、単に時間の累積だけでは把握できない放電管の寿命をより精度良く累積することができる。
【0084】
また、これにより、例えば、低電流での駆動が多かった場合に、未だ十分寿命の残っている放電管の余計な交換作業を避けることができる。
【0085】
したがって、確実に、バックライトの機能低下又は動作停止に至る前に放電管の交換時期をユーザに知らせて、未然に点灯不良等のトラブルを防止し得るLCD表示装置の運転時間計測方法を提供することができるという効果を奏する。
【0086】
また、本発明のLCD表示装置の運転時間計測方法は、上記記載のLCD表示装置の運転時間計測方法において、前記バックライトの放電管に流す電流と寿命との関係に基づく重み付けデータを、テーブル方式にして用いる方法である。
【0087】
それゆえ、電流と寿命との関係が非線形な場合においても、適切な重み付けを設定することにより、寿命確度を上げることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるLCD表示装置の実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】上記LCD表示装置の運転時間計測方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明におけるLCD表示装置の他の実施の形態を示すものであり、LCD表示装置の運転時間計測方法を示すフローチャートである。
【図4】従来のLCD表示装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 バックライト
2 冷陰極管(放電管)
3 温度センサ(バックライト寿命検出手段)
4 バックライト点灯回路
6 マトリクス駆動回路
7 LCDパネルマトリクス
10 制御回路
11 マイクロプロセッサ(運転時間計測手段)
11b 点灯時間カウンタ
11c 点灯時間累積演算部(上書制御手段)
12 不揮発性メモリ
13 警告発生部
【発明の属する技術分野】
本発明は、多目的テレビ等のLCD表示装置及びその運転時間計測方法に関するものであり、特に、冷陰極管、熱陰極管等を光源にもつバックライトを有するにLCD表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のLCD表示装置では、例えば、図4に示すように、バックライト41の駆動は、バックライト点灯回路44によって行っている。なお、このバックライト点灯回路44は、バックライト41が冷陰極管、熱陰極管の場合はインバータ回路を用いている。
【0003】
また、上記のバックライト点灯回路44によるバックライト41のON/OFF制御及びバックライト41の調光制御は、制御回路45にて行っている。
【0004】
ところで、バックライト41が長時間点灯し、バックライト41の寿命が近づいた場合は、放電管の温度が上がるか、又は電流が変化する。
【0005】
そこで、従来では、これら温度上昇又は電流変化を温度センサ43やバックライト点灯回路44にて検知(電流の場合)し、制御回路45のプロセッサ部により、マトリクス駆動回路46を経由して、LCDパネルマトリクス47へOSD(オンスクリーンディスプレイ)表示を行い、ユーザにバックライト41の寿命を知らせるようになっている。
【0006】
一方、温度センサ43に温度ヒューズを用いている場合には、高温になった場合に回路を遮断し、点灯しないようにする。
【0007】
なお、このような技術として、例えば、特開平9−185036号公報(公開日1997年7月15日)に開示されたものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のLCD表示装置において、温度センサ及び電流変化の検出を用いて、バックライト41の放電管の寿命を検出した場合には、検出された時点では、既に、寿命末期状態になっており、すぐに交換しないといけない状態に至っているという問題点を有している。
【0009】
また、温度センサ43に温度ヒューズを用いた場合は、検出時点が動作停止時点となり、表示装置自体が機能しない状態になっている。
【0010】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、バックライトの機能低下又は動作停止に至る前に放電管の交換時期をユーザに知らせて、点灯不良等のトラブルを未然に防止し得るLCD表示装置及びその運転時間計測方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のLCD表示装置は、上記課題を解決するために、バックライトを備えたLCD表示装置において、バックライトの運転時間を計測する運転時間計測手段を備えたことを特徴としている。
【0012】
上記の発明によれば、運転時間計測手段によってバックライトの運転時間を計測することができる。
【0013】
したがって、計測した時間が予め設定した時間になったときに、ユーザに知らせることによって、LCD表示装置におけるバックライトの寿命を事前に知ることができ、LCD表示装置の表示中に、突然、表示画面が消えるのを防止することができる。
【0014】
この結果、バックライトの機能低下又は動作停止に至る前に放電管の交換時期をユーザに知らせて、点灯不良等のトラブルを未然に防止し得るLCD表示装置及びその運転時間計測方法を提供することができる。
【0015】
また、本発明のLCD表示装置は、上記記載のLCD表示装置において、前記バックライトの運転時間の計測毎に、不揮発性メモリへ計測時間の上書きを実施する上書制御手段を備えたことを特徴としている。
【0016】
上記の発明によれば、上書制御手段は、バックライトの運転時間の計測毎に、不揮発性メモリへ計測時間の上書きを実施する。
【0017】
したがって、運転時間の計測頻度を調整することにより、不揮発性メモリの記憶容量が小さい場合でも、該不揮発性メモリに計測時間を上書きして、累積時間を求めることができる。
【0018】
また、本発明のLCD表示装置は、上記記載のLCD表示装置において、温度計測方式によるバックライト寿命検出手段をさらに備えていることを特徴としている。
【0019】
上記の発明によれば、温度計測方式によるバックライト寿命検出手段をさらに備えている。
【0020】
すなわち、温度計測方式によるバックライト寿命検出手段は、従来方式によるバックライトの寿命検出手段である。したがって、本発明の寿命検出方法に加えて、従来方式の寿命検出方法も併用することができる。
【0021】
また、本発明のLCD表示装置の運転時間計測方法は、上記記載のLCD表示装置運転時間計測方法であって、運転時間の計測を行う場合には、バックライトの放電管に流す電流による重み付けを行うことを特徴としている。
【0022】
上記の発明によれば、運転時間の計測を行う場合には、バックライトの放電管に流す電流による重み付けを行う。
【0023】
したがって、運転時間の計測を行う場合には、バックライトの放電管の電流値を同時に測り、重みをつけることによって、単に時間の累積だけでは把握できない放電管の寿命をより精度良く累積することができる。
【0024】
また、これにより、例えば、低電流での駆動が多かった場合に、未だ十分寿命の残っている放電管の余計な交換作業を避けることができる。
【0025】
したがって、確実に、バックライトの機能低下又は動作停止に至る前に放電管の交換時期をユーザに知らせて、未然に点灯不良等のトラブルを防止し得るLCD表示装置の運転時間計測方法を提供することができる。
【0026】
また、本発明のLCD表示装置の運転時間計測方法は、上記記載のLCD表示装置の運転時間計測方法において、前記バックライトの放電管に流す電流と寿命との関係に基づく重み付けデータを、テーブル方式にして用いることを特徴としている。
【0027】
上記の発明によれば、前記バックライトの放電管に流す電流と寿命との関係に基づく重み付けデータを、テーブル方式にして用いる。
【0028】
この結果、電流と寿命との関係が非線形な場合においても、適切な重み付けを設定することにより、寿命確度を上げることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1及び図2に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0030】
本実施の形態の例えば多目的テレビ等のLCD表示装置は、図1に示すように、マトリクス駆動回路6によって駆動されるLCDパネルマトリクス7を有しており、このLCDパネルマトリクス7の裏面に、放電管としての冷陰極管2を備えるバックライト1が設けられている。なお、この冷陰極管2は、熱陰極管であってもよい。
【0031】
上記バックライト1は、バックライト点灯回路4によって駆動されるようになっている。このバックライト点灯回路4は、バックライト1が冷陰極管2又は熱陰極管を備えているので、インバータ回路を用いている。
【0032】
また、上記のバックライト点灯回路4によるバックライト1のON/OFF制御及びバックライト1の調光制御は、制御回路10にて行っている。この制御回路5は、上記マトリクス駆動回路6の制御も行っている。
【0033】
また、制御回路10は、運転時間計測手段としてのマイクロプロセッサ11と、記憶手段である不揮発性メモリ12とを有している。
【0034】
ところで、バックライト1が長時間点灯し、バックライト1の寿命が近づいた場合は、放電管の温度が上がるか、又は電流が変化する。そこで、本実施の形態では、バックライト1に、バックライト寿命検出手段としての温度センサ3を設けており、これら温度上昇又は電流変化を温度センサ3やバックライト点灯回路4にて検知(電流の場合)し、制御回路10のマイクロプロセッサ11における表示装置全体制御部11aにより、マトリクス駆動回路6を経由して、LCDパネルマトリクス7へOSD(オンスクリーンディスプレイ)表示を行い、ユーザにバックライト1の寿命を知らせるようになっている。
【0035】
一方、温度センサ3に温度ヒューズを用いる場合には、高温になった場合に回路を遮断し、点灯しないようになっている。
【0036】
ここで、上記のバックライト1の寿命検出では、検出された時点で既に、バックライト1が寿命末期状態になっており、すぐに交換しないといけない状態に至っている。また、温度センサ3に温度ヒューズを用いた場合は、検出時点が動作停止時点となり、LCDパネルマトリクス7自体が機能しない状態になる。
【0037】
そこで、本実施の形態では、バックライト1の点灯時間の計測を行い、その点灯時間が予め定めた設定時間以上になると、ユーザに知らせるようになっている。
【0038】
上記バックライト1の点灯時間の計測を行うためには、(1)時間を測るカウンタ、(2)それを保持する不揮発性のメモリ、(3)時間を累積する演算装置が必要となる。
【0039】
そこで、本実施の形態では、上記(1)、(3)は、表示装置全体制御部11aを備えて表示装置全体を制御するするマイクロプロセッサ11に具備されている。すなわち、マイクロプロセッサ11は、表示装置全体制御部11aの外、バックライト1の点灯時間を測る点灯時間カウンタ11b、及び点灯時間を累積する演算装置である点灯時間累積演算部11cを有している。
【0040】
また、不揮発性メモリ12については、コントラストや色合い、色の濃さ等の通常表示装置で用いるパラメータの調整記憶、又は、TV等の用途であれば、受信チャネルなどを記憶するために通常具備している不揮発性のEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)を利用することができる。
【0041】
上記点灯時間カウンタ11bは、常時走らせておき、一定の時間間隔で一回割り込みを発生するようにしておくようになっている。割り込みが発生した時は、マイクロプロセッサ11の点灯時間累積演算部11cは、不揮発性メモリ12から値を呼び出し、1を加える。その後、再び不揮発性メモリ12に値を書き戻す。したがって、不揮発性メモリ12を上書きすることになる。したがって、点灯時間累積演算部11cは、上書制御手段としての機能を有している。
【0042】
また、制御回路10は、警告発生部13を有しており、上記作業の途中で、寿命時間に達したかどうかを判断し、寿命に達した場合には警告を発するようになっている。例としては、マトリクス駆動回路6を通じて、LCDパネルマトリクス7上にOSD(オンスクリーンディスプレイ)表示を行うようになっている。
【0043】
ここで、例えば、不揮発性メモリ12のサイズは24ビットとし、演算の間隔(割込み発生頻度)は、30秒に一回程度とする。これは、24ビットのフルスケールが16,777,216であり、通常使われるバックライト用放電管の保証寿命を50,000時間と考え、30秒に1回演算を行うと139,810時間までカウントでき、十分であることに基づく。また、30秒に一回のカウントであれば、TV、パーソナルコンピュータ、セキュリティ用モニタ等のLCD表示装置の応用例では、十分の頻度であると考えられる。
【0044】
この一連の作業の流れを、図2のフローチャートに基づいて説明する。
まず、不揮発性メモリ12の時間カウントデータの読み込みを行い、例えば、M→Aとする(S1)。次いで、バックライト1の点灯時間が30秒を経過するとAに1を加えて、A+1→Aとする(S2)。
【0045】
次に、予め定めた寿命時間相当のカウント値よりもAが大きいか否かを判定する(S3)。S3において、寿命時間相当のカウント値よりもAが小さければ、Aを不揮発性メモリ12に格納する。すなわち、A→Mとする(S4)。そして、バックライト1の点灯が終了すれば、このまま終了する(S5)。また、バックライト1が、再び、点灯したときには、S1からの処理が実行される。
【0046】
一方、S3において、寿命時間相当のカウント値よりもAが大きければ、警告表示の処理を行う(S6)。
【0047】
上記の処理により、バックライト1の機能低下又は動作停止に至る前に放電管の交換時期をユーザに知らせて、未然に点灯不良等のトラブルを防止することができる。
【0048】
このように、本実施の形態のLCD表示装置及びその運転時間計測方法では、マイクロプロセッサ11によって、バックライト1の運転時間を計測することができる。
【0049】
したがって、計測した時間が予め設定した時間になったときに、ユーザに知らせることによって、LCD表示装置におけるバックライト1の寿命を事前に知ることができ、LCD表示装置の表示中に、突然、表示画面が消えるのを防止することができる。
【0050】
この結果、バックライト1の機能低下又は動作停止に至る前に放電管の交換時期をユーザに知らせて、点灯不良等のトラブルを未然に防止し得るLCD表示装置及びその運転時間計測方法を提供することができる。
【0051】
また、本実施の形態のLCD表示装置及びその運転時間計測方法では、点灯時間累積演算部11cは、バックライト1の運転時間の計測毎に、不揮発性メモリ12へ計測時間の上書きを実施する。
【0052】
したがって、運転時間の計測頻度を調整することにより、不揮発性メモリ12の記憶容量が小さい場合でも、該不揮発性メモリ12に計測時間を上書きして、累積時間を求めることができる。
【0053】
また、本実施の形態のLCD表示装置及びその運転時間計測方法では、温度計測方式による温度センサ3をさらに備えている。
【0054】
すなわち、温度計測方式による温度センサ3は、従来方式によるバックライトの寿命検出手段である。したがって、本実施の形態の寿命検出方法に加えて、従来方式の寿命検出方法も併用することができる。
【0055】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図3に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0056】
本実施の形態では、バックライト1の寿命を予め知らせるための方法として、電流を計測してそれに重みをつけることを考える。
【0057】
なお、バックライト1の駆動電流については、TV等の各LCD表示装置によって、設置されている場所の周囲の明るさにより該バックライト1の駆動電流を意図的に自動調整するものがある。また、自動調整の機能はなくても、ユーザが手動で調整する場合もある。さらに、バックライト1に使用されている冷陰極管(CCFT)は、電源投入後、輝度が安定するまで30分は要する。このため、ユーザが調整する場合を含め、バックライト1の駆動電流は変化すると考えられる。
【0058】
例えば、バックライト1の放電管が、6mAの駆動電流では50,000時間の寿命、5mAの駆動では60,000時間の寿命、4mAの駆動では75,000時間の寿命があるとする。この場合、本実施の形態では、電流値が6mAのときは6を加算し、5mAのときには5を加算し、4mA又はそれ以下のときには4を加算するようにする。すなわち、本実施の形態では、電流と寿命との関係が非線形でも適用できるように、各電流値に対応する重みデータが不揮発性メモリ12に予めテーブルに格納されている。
【0059】
ここで、寿命に相当するカウント値はこの場合、
50,000×6=60,000×5=75,000×4=300,000
とする。もちろん、様々な放電管の特性(電流と寿命との関係)に合わせて、重みの割合と寿命に相当するカウント値はテーブル値を変更することにより任意に設定できる。
【0060】
上記一連の作業の流れを、図3のフローチャートに基づいて説明する。
【0061】
まず、不揮発性メモリ12の時間カウントデータの読み込みを行い、例えば、M→Aとする(S11)。
【0062】
次いで、バックライト1における冷陰極管2の電流値が、5.5mA以上か否を判断する(S12)。そして、この状態でバックライト1の点灯時間が30秒を経過するとAに6を加えて、A+6→Aとする(S13)。
【0063】
一方、S12において、バックライト1における冷陰極管2の電流値が、5.5mA以上ではないときには、バックライト1における冷陰極管2の電流値が、4.5mA以上か否を判断する(S14)。そして、この状態でバックライト1の点灯時間が30秒を経過するとAに5を加えて、A+5→Aとする(S15)。
【0064】
また、S14において、バックライト1における冷陰極管2の電流値が、4.5mA以上ではないときには、その状態でバックライト1の点灯時間が30秒を経過するとAに4を加えて、A+4→Aとする(S16)。
【0065】
次に、予め定めた寿命時間相当のカウント値よりもAが大きいか否かを判定する(S17)。このときのカウント値は、例えば、300,000とする。
【0066】
S17において、寿命時間相当のカウント値よりもAが小さければ、Aを不揮発性メモリ12に格納する。すなわち、A→Mとする(S18)。そして、バックライト1の点灯が終了すれば、このまま終了する(S19)。また、バックライト1が、再び、点灯したときには、S11からの処理が実行される。
【0067】
一方、S17において、寿命時間相当のカウント値よりもAが大きければ、警告表示の処理を行う(S20)。
【0068】
上記の処理により、バックライト1の機能低下又は動作停止に至る前に放電管の交換時期をユーザに知らせて、未然に点灯不良等のトラブルを防止することができる。
【0069】
このように、本実施の形態のLCD表示装置及びその運転時間計測方法では、運転時間の計測を行う場合には、バックライト1の冷陰極管2に流す電流による重み付けを行う。
【0070】
したがって、運転時間の計測を行う場合には、バックライト1の冷陰極管2の電流値を同時に測り、重みをつけることによって、単に時間の累積だけでは把握できない冷陰極管2の寿命をより精度良く累積することができる。
【0071】
また、これにより、例えば、低電流での駆動が多かった場合に、未だ十分寿命の残っている冷陰極管2の余計な交換作業を避けることができる。
【0072】
したがって、確実に、バックライト1の機能低下又は動作停止に至る前に冷陰極管2の交換時期をユーザに知らせて、未然に点灯不良等のトラブルを防止し得るLCD表示装置及びその運転時間計測方法を提供することができる。
【0073】
また、本実施の形態のLCD表示装置及びその運転時間計測方法では、バックライト1の冷陰極管2に流す電流と寿命との関係に基づく重み付けデータを、テーブル方式にして用いる。
【0074】
この結果、電流と寿命との関係が非線形な場合においても、適切な重み付けを設定することにより、寿命確度を上げることができる。
【0075】
【発明の効果】
本発明のLCD表示装置は、以上のように、バックライトの運転時間を計測する運転時間計測手段を備えたものである。
【0076】
それゆえ、計測した時間が予め設定した時間になったときに、ユーザに知らせることによって、LCD表示装置におけるバックライトの寿命を事前に知ることができ、LCD表示装置の表示中に、突然、表示画面が消えるのを防止することができる。
【0077】
この結果、バックライトの機能低下又は動作停止に至る前に放電管の交換時期をユーザに知らせて、点灯不良等のトラブルを未然に防止し得るLCD表示装置及びその運転時間計測方法を提供することができるという効果を奏する。
【0078】
また、本発明のLCD表示装置は、上記記載のLCD表示装置において、前記バックライトの運転時間の計測毎に、不揮発性メモリへ計測時間の上書きを実施する上書制御手段を備えたものである。
【0079】
それゆえ、運転時間の計測頻度を調整することにより、不揮発性メモリの記憶容量が小さい場合でも、該不揮発性メモリに計測時間を上書きして、累積時間を求めることができるという効果を奏する。
【0080】
また、本発明のLCD表示装置は、上記記載のLCD表示装置において、温度計測方式によるバックライト寿命検出手段をさらに備えているものである。
【0081】
それゆえ、本発明の寿命検出方法に加えて、従来方式の寿命検出方法も併用することができるという効果を奏する。
【0082】
また、本発明のLCD表示装置の運転時間計測方法は、上記記載のLCD表示装置運転時間計測方法であって、運転時間の計測を行う場合には、バックライトの放電管に流す電流による重み付けを行う方法である。
【0083】
それゆえ、運転時間の計測を行う場合には、バックライトの放電管の電流値を同時に測り、重みをつけることによって、単に時間の累積だけでは把握できない放電管の寿命をより精度良く累積することができる。
【0084】
また、これにより、例えば、低電流での駆動が多かった場合に、未だ十分寿命の残っている放電管の余計な交換作業を避けることができる。
【0085】
したがって、確実に、バックライトの機能低下又は動作停止に至る前に放電管の交換時期をユーザに知らせて、未然に点灯不良等のトラブルを防止し得るLCD表示装置の運転時間計測方法を提供することができるという効果を奏する。
【0086】
また、本発明のLCD表示装置の運転時間計測方法は、上記記載のLCD表示装置の運転時間計測方法において、前記バックライトの放電管に流す電流と寿命との関係に基づく重み付けデータを、テーブル方式にして用いる方法である。
【0087】
それゆえ、電流と寿命との関係が非線形な場合においても、適切な重み付けを設定することにより、寿命確度を上げることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるLCD表示装置の実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】上記LCD表示装置の運転時間計測方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明におけるLCD表示装置の他の実施の形態を示すものであり、LCD表示装置の運転時間計測方法を示すフローチャートである。
【図4】従来のLCD表示装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 バックライト
2 冷陰極管(放電管)
3 温度センサ(バックライト寿命検出手段)
4 バックライト点灯回路
6 マトリクス駆動回路
7 LCDパネルマトリクス
10 制御回路
11 マイクロプロセッサ(運転時間計測手段)
11b 点灯時間カウンタ
11c 点灯時間累積演算部(上書制御手段)
12 不揮発性メモリ
13 警告発生部
Claims (5)
- バックライトを備えたLCD表示装置において、
バックライトの運転時間を計測する運転時間計測手段を備えたことを特徴とするLCD表示装置。 - 前記バックライトの運転時間の計測毎に、不揮発性メモリへ計測時間の上書きを実施する上書制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のLCD表示装置。
- 温度計測方式によるバックライト寿命検出手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のLCD表示装置。
- 請求項1、2又は3記載のLCD表示装置の運転時間計測方法であって、
運転時間の計測を行う場合には、バックライトの放電管に流す電流による重み付けを行うことを特徴とするLCD表示装置の運転時間計測方法。 - 前記バックライトの放電管に流す電流と寿命との関係に基づく重み付けデータを、テーブル方式にして用いることを特徴とする請求項4記載のLCD表示装置の運転時間計測方法。
Priority Applications (1)
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JP2002233089A JP2004071507A (ja) | 2002-08-09 | 2002-08-09 | Lcd表示装置及びその運転時間計測方法 |
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Publications (1)
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008509538A (ja) * | 2004-08-09 | 2008-03-27 | ダイアライト・コーポレーション | 発光ダイオード(led)光エンジンの高機能駆動回路 |
JP2008143684A (ja) * | 2006-12-13 | 2008-06-26 | Hitachi Ltd | エレベーター情報表示装置 |
WO2011104835A1 (ja) * | 2010-02-24 | 2011-09-01 | 富士通株式会社 | 表示装置、表示管理システム及び管理方法 |
-
2002
- 2002-08-09 JP JP2002233089A patent/JP2004071507A/ja active Pending
Cited By (4)
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JP2008509538A (ja) * | 2004-08-09 | 2008-03-27 | ダイアライト・コーポレーション | 発光ダイオード(led)光エンジンの高機能駆動回路 |
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WO2011104835A1 (ja) * | 2010-02-24 | 2011-09-01 | 富士通株式会社 | 表示装置、表示管理システム及び管理方法 |
JP5447643B2 (ja) * | 2010-02-24 | 2014-03-19 | 富士通株式会社 | 表示装置、表示管理システム及び管理方法 |
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