JP4906370B2 - 除湿機の排水タンク及びこの排水タンクを備えた除湿機 - Google Patents

除湿機の排水タンク及びこの排水タンクを備えた除湿機 Download PDF

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Description

本発明は、除湿機の排水タンク及びこの排水タンクを備えた除湿機に関するものである。
従来の除湿機に、排水タンクの上面開口部を大小二つからなる着脱自在のタンクフタで覆い、その小さい方のタンクフタに流入口を設けると共に、排水タンクの上方に設置されたドレン受皿から排水タンクへ水を流下する水流下穴を小さい方のタンクフタの上方に位置させて設けたものがある。そして、大タンクフタには小タンクフタが嵌め込まれる開口以外の穴がなく、水捨て作業を行う際、小タンクフタのみを取り外せばよく、かつ排水が出てくるのは小タンクフタを外したあとの開口のみであるので、排水のねらいも定まり、作業し易いとしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−263722号公報(第2−3頁、図1−5)
特許文献1の除湿機に設けた排水タンクは、上面開口部を着脱自在に覆う大タンクフタと、この大タンクフタに設けた水捨て用開口に着脱自在に装着した小タンクフタとを設け、排水時には小タンクフタを取外して開口から排水するようにしているので、排水の都度小タンクフタを着脱しなければならのいので面倒であるばかりでなく、小さい小タンクフタを紛失するおそれがあった。
また、排水の際は重い排水タンクを排水場所まで抱えて運ばなければならないので、排水作業が面倒で、手や衣類を濡したり汚したりすることがあった。
このような問題を解消するために、図17,図18に示すように、排水タンクにハンドルを設けたものがある。この排水タンクは、排水タンク本体100に底部から上部に達する一対の支柱101a,101bを立設し、その上部に設けた支持軸102にハンドル103を回動自在に枢支する。また、周縁部に設けた嵌合部106が排水タンク本体100の周壁の上端部に着脱可能に嵌合する蓋体105のほぼ中央部に凹部107を向けると共に、凹部107の支柱101a,101bに対応する位置にハンドル穴108を設けたものである。なお、109は凹部57の一方の側において蓋体105に設けた漏斗状の流水部、110は流水部109の最低部に設けた流水穴、112は排水穴111に着脱自在に設けた排水蓋である。
上記のように構成した排水タンクは、図に示すように、ハンドル103を回動して凹部107内に収納し、除湿機の筐体の下部に設けた開口部から、流水部109をドレン口に臨ませて排水タンク収容部に収容される。
そして、排水タンク内に溜った水を捨てる場合は、排水タンクを筐体から引出してハンドル103を回動し、図18に2点鎖線で示すように、ほぼ垂直に立てて手で持ち、排水場所まで運搬して排水穴111の排水蓋112を取外し、排水する。
排水が終ったときは、排水蓋112で排水穴111を閉塞し、ハンドル103を持って排水タンクを除湿機の位置まで運び、ハンドル103を回動して凹部107に収納し、開口部から排水タンク収容部に収容する。
上記のような排水タンクによれば、ハンドル103を持って排水場所まで運ぶことができるので便利であるが、ハンドル103が支柱101a,101bに対して回動自在に取付けられているため、運搬中に、図19に示すように、ハンドル103を中心に左右が上下に揺れるため、大きなハンドル穴108から水がこぼれて手や衣類を濡したり汚したりするという問題がある。
また、蓋体105は成形収縮時に内側に反りが発生し易いため、凹部107、したがってハンドル穴108が下に下って水面との距離が狭くなるため、ハンドル穴108からいっそう水がこぼれ易くなる。さらに、排水の際はその都度排水蓋112を着脱しなければならないので、面倒であるばかりでなく、排水蓋112を紛失するおそれがあった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、ハンドルを備えた排水タンクの蓋体に設けたハンドル挿通穴から、運搬中などに水がこぼれるおそれがなく意匠的にも優れた除湿機の排水タンク及びこれを備えた除湿機を提供することを目的としたものである。
また、排水が簡単で、排水穴を塞ぐスライド蓋を紛失するおそれのない除湿機の排水タンク及びこれを備えた除湿機を提供することを目的としたものである。
本発明に係る除湿機の排水タンクは、上面が開口された箱状のタンク本体と、該タンク本体内に立設されたハンドルと、該ハンドルが挿通されるハンドル挿通穴を有し前記タンク本体の上面にセットされる蓋体とによって構成し、前記蓋体のハンドル挿通穴を閉塞する閉塞手段を設け、
該閉塞手段を、前記ハンドルの脚部の間において前記蓋体のハンドル挿通穴に対応した位置に設けた梁によって構成したものである。
本発明は、ハンドルを有する排水タンクの蓋体に設けたハンドル挿通穴を塞ぐようにしたので、排水タンクに溜った水を捨てるためにハンドルを持って移動する際などに、ハンドル挿通穴から水がこぼれることがない使い勝手のよい除湿機の排水タンク及びこれを備えた除湿機を得ることができる。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係る除湿機の縦断面図、図2は図1のA−A断面図である。なお、以下の説明では、図の右側を前面側又は上流側といい、左側と後面側又は下流側という。
筐体1内の下部には下部仕切板5が設けられており、下部仕切板5と天板4との間には、後面側に片寄って前後を仕切る隔壁6が設けられている。なお、5aは筐体1内の上部において、前面板2aと隔壁6との間に設けられた上部仕切板である。
前面板2aの下部仕切板5と上部仕切板5aとの間には室内空気(以下、外気という)の吸込み口7が設けられており、また、下部仕切板5のほぼ中央部には排水手段であるドレン口8が設けられて、下部仕切板5のドレン口8の前面側は、ドレン口8に向って傾斜する傾斜面が設けられている。9は後面側の上部において、天板4から後面板2bにかけて開口した吹出し口で、手動又はモータに駆動されて軸10aを中心に回動する可動ルーパ10により、吹出し口10の開度が調整されるようになっている。
天板4の前面側には操作部11が設けられており、操作部11の下部の筐体1内には、除湿機の運転を制御する制御部12が設けられている。13は下部仕切板5の下部において、筐体1の後面板2bに設けた開口部で、後述の排水タンク40がこの開口部13から排水タンク収容部14に収容される。なお、図には排水タンク40を出し入れする開口部13を、筐体1の後面板2bに設けた場合を示したが、筐体1の側面板3a,3bのいずれか一方に設けてもよい。15は筐体1の上部に設けたスライド式のハンドル、16は吸込み口7の下流側に配設されたフィルタである。
21は下部仕切板5の下部に設置された圧縮機、22はフィルタ16の下流側に配置された蒸発器、23はこの蒸発器22の下流側に配置された凝縮器である。
これら圧縮機21、蒸発器22、凝縮器23は、図3に示すように、冷媒配管24によりループ状に接続されており、凝縮器23と蒸発器22との間には減圧弁25が接続され、圧縮機21と凝縮器23との間、減圧弁25と蒸発器22との間にはバイパス管26が設けられて電磁弁27が接続されて、これらにより冷媒サイクル手段20(熱交換手段)が構成されている。
再び図1,図2において、凝縮器23の下流側において、隔壁6に設けた開口部6aの下流側には送風手段である送風機30が配設されており、この送風機30は、隔壁6の開口部6aの上流側に設けた支持腕31に取付けたモータ32により回動駆動される。
40は合成樹脂成形品からなり、筐体1の開口部13から出し入れされて排水タンク収容部14に収容される排水タンクで、図4〜図8に示すように、上面が開口された箱状のタンク本体41と、タンク本体41の前面側に取付けられた前面パネル45と、タンク本体41の上面開口部を閉塞する蓋体50と、タンク本体41に取付けられたハンドル65とからなっている。
タンク本体41の底部には、図5〜図8に示すように、係止穴43を有する一対のハンドル固定部42a,42bが対向して設けられている。また、タンク本体41の前面側(ここでは、図5,図6の左側)には、筐体1の開口部13とほぼ等しい大きさで、排水タンク40を筐体1の排水タンク収容部14に収容したときに、開口部13を閉塞する前面パネル45が設けられており、その下部には手掛部46が設けられている。なお、図示してないが、前面パネル45には、タンク本体41内の水の溜り状態を目視する透明窓が設けられている。この前面パネル45は省略し、筐体1の開口部13を扉により開閉するようにしてもよい。
蓋体50の外周の両側縁と後縁の下面には、タンク本体41の周壁の上端部に嵌合する嵌合部51が設けられており、中央部には前後方向に長いハンドル挿通穴52が開口し、その内周縁の下面には下方に向うリブ53が設けられている。なお、このハンドル挿通穴52の前後方向の長さは、タンク本体41の底部に設けたハンドル固定部42a,42bの外壁間の間隔にほぼ対応する。
また、蓋体50のハンドル挿通穴52の一方の側には、ほぼ漏斗状の流水部54が形成されており、その最低部には流水口55が開口している。
56は蓋体50の隅部に設けられた排水口で、図5,図9に示すように、その外周上面には、前部側を除いてU字状のガイド壁57が立設されており、ガイド壁57の内壁にはガイドリブ58が対向して設けられている。この排水口56を開閉するスライド蓋59の両側壁には、排水口56のガイドリブ58に摺動可能に嵌合する溝60が設けられ、上面には複数のすべり止め61が突設されている。
ハンドル65は、図6〜図8に示すように、蓋体50に設けたハンドル挿通穴52の前後方向の長さとほぼ等しい間隔の一対の脚部66a,66bと、その上端部に一体に設けた握り部67とにより門形状に形成さえており、脚部66a,66bの下部には、タンク本体41の底部に設けたハンドル固定部42a,42bの係止穴43に係止する係止突部68が設けられている。そして、両脚部66a,66b間の上部には、タンク本体41に蓋体51を装着したときのハンドル挿通穴52と対応する位置に、ハンドル挿通穴52の幅とほぼ等しい幅の梁69が設けられている。
上記のような排水タンク40を組立てるには、前面パネル45が装着されたタンク本体41のハンドル固定部42a,42bに、ハンドル65の脚部66a,66bの下端部を弾性嵌合し、その係止突部68を係止穴43に係止させる。これにより、ハンドル65はタンク本体41内に立設固定される。
次に、蓋体50のハンドル挿通穴52をハンドル65の握り部67に嵌合し、外周の嵌合部51をタンク本体41の周壁の上端部に嵌合する。これにより排水タンク40の組立が終了する。このとき、ハンドル65の握り部67は蓋体50の上方に位置し、また、蓋体50のハンドル挿通穴52は、ハンドル65の両脚部66a,66bと梁69とにより閉塞される。
次に、上記のように構成した本発明の実施の形態に係る除湿機の動作につき、図1〜図3を参照して説明する。
先ず、図1に示すように、筐体1の後壁2bに設けた開口部13から排水タンク収容部14内に排水タンク40を収容し、前面パネル45により開口部13を閉塞する。このとき、排水口56はスライド蓋59によって閉じられており、流水口54はドレン口8の下方に位置する。なお、図示してないが、筐体1内に設けた電源回路は、コードにより商用電源に接続されている。
次に、操作部11に設けた運転スイッチをONすると、圧縮機21がONして電磁弁27が閉じる。これにより、圧縮機21が作動し、冷媒が圧縮されて高温、高圧となった冷媒が凝縮器23に送られて放熱され、常温、高圧の冷媒となる。この冷媒は減圧器25により減圧されて蒸発器22に送られ、低温、定圧となった冷媒は圧縮機21に送られ、以後この動作を繰り返す。
一方、運転スイッチをONすることにより送風機30が駆動され、吸込み口7から吸引された室内の空気(以下、外気という)は、フィルタ16により清浄化されて蒸発器22により露点以下に冷却されると共に除湿され、凝縮器23により加熱されて温風となり、矢印で示すように、吸出し口9から室内に吹出し、室内の空気を除湿する。この間、蒸発器22のフィンの間に水分が付着し、その一部は流下してダスト口8から排水タンク40内に落下し、溜められる。なお、吹出し口9の上方に、例えば洗濯物の如き被乾燥物を吊しておけばこれを乾燥することができる。
この場合、除湿機の運転中あるいは適宜、排水タンク40の前面パネル45に設けた透明窓から排水タンク40内を目視し、水が一杯になったときは排水タンク40を開口部13から引出し、ハンドル65の握り部67を持って排水場所まで運び、スライド蓋59により排水口56を開き、排水タンク40を傾けて排水する。
排水が終わったときは、スライド蓋59により排水口56を閉じ、ハンドル65を持って除湿機の位置まで運び、再び開口部13から排水タンク収容部14内に収容し、セットする。なお、例えばタンク本体41内に水位センサを設けると共に、操作部11に排水タンク40内の水の状態を表示する表示灯を設け、水位がある位置に達したときは表示灯を点灯するなど、適宜の手段により排水タンク40内の水の状態を検知することができる。
図10〜図13は本実施の形態に係る除湿機の排水タンクの他の例の説明図である。
図10はハンドル65の両脚部66a,66bに、蓋体50をタンク本体41にセットしたときの、ハンドル固定部42a,42bの上端部と蓋体50のハンドル挿通穴52の下面に設けたリブ53の下端部間に対応する範囲の両側に突出部を設け、この部分を幅広に形成して(以下、この部分を幅広部70という)、上下に段部71a,71bを設けたものである。
このように構成したことにより、タンク本体41に蓋体50をセットしたときに、脚部66a,66bと梁69によりハンドル挿通穴52を閉塞すると共に、幅広部70の段部71aにより蓋体50の中央部近傍が下方に下るのを防止することができる。また、水が溜った排水タンク40をハンドル65を持って運ぶときに、幅広部70の段部71aが蓋体50のリブ53に密着するので、蓋体50が動揺することがなく、さらに、ハンドル65とハンドル挿通穴52の間のすき間をなくすことができるので、水の漏れをより確実に防止することができる。なお、この幅広部70は上記範囲の全長に設けなくてもよく、段部71aがリブ53に当接するように、脚部66a,66bの上部だけに設けてもよい。
図11はハンドル65の両端部66a,66bと梁69の下端部の外周に、蓋体50をタンク本体41にセットしたときの、蓋体50のハンドル挿通穴52の下面に設けたリブ53の下端部に対応する位置に、脚部66a,66bと直交してフランジ72を設けたものである。
本例においても、図10の場合とほぼ動揺の効果を得ることができる。
図12はハンドル65に設けた梁69を省略し、図12(b)に示すように、蓋体50をタンク本体41にセットしたときのリブ53の下端部に対応する位置の脚部66a,66bの間及び外周を囲繞して、底部74と周壁75とからなる断面コ字状の嵌合部73を設けたもので、脚部66a,66bの外壁と嵌合部73の周壁75の内壁面との間のすき間76は、リブ53の厚みとほぼ等しく形成されている。
このように構成したことにより、図12(a)に示すように、タンク本体41に蓋体50をセットするときに嵌合部73が位置決めになると共に、リブ53がすき間76に嵌合して、嵌合部73の底部74と周壁75とによりノズル挿通穴52を確実に閉塞することができる。
なお、図13に示すように、蓋体50のリブ53の外周に、第2のリブ53aを設け、両リブ53,53aの間に嵌合部73の周壁75を嵌合するようにしてもよい。
本実施の形態によれば、タンク本体41の底部に、蓋体50に設けたハンドル挿通穴52の閉塞手段を備えたハンドル65の下端部を取付け、ハンドル挿通穴52にハンドル65を嵌合して蓋体50をタンク本体41にセットしたときに、ハンドル65に設けた閉塞手段によりハンドル挿通穴52を自動的に閉塞するようにしたので、排水タンク40に溜った水を捨てる際に、ハンドル挿通穴52から水がこぼれることがない。このため、手や衣類を濡したり汚したりすることがないので、使い勝手のよい除湿機を得ることができる。
また、排水タンク40の蓋体50に設けた排水口56をスライド蓋59で開閉するようにしたので、作業が容易であるばかりでなく、スライド蓋69を紛失することもない。
[実施の形態2]
図14は本発明の実施の形態2に係る除湿機の排水タンクの説明図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号付し、説明を省略する。
実施の形態1においては、排水タンク40のハンドル65を、脚部66a,66bと握り部67を一体に形成し、蓋体50をタンク本体1にセットしたときは、蓋体50のハンドル挿通穴52から握り部67が突出する場合を示したが、本実施の形態は、実施の形態1のいずれかのハンドル65において、脚部66a,66bと握り部67を別体に構成し、脚部66a,66bに設けたノズル挿通穴52の閉塞手段(図には、図10場合が示してある)の上方において、握り部67を軸77により回動可能に取付けたものである。
本実施の形態の作用、効果は、実施の形態1の場合とほぼ同様であるが、さらに、ハンドル65の握り部67aを破線で示すように、蓋体50の面とほぼ平行になるまで回動させることができるので、除湿機の排水タンク収納部14の高さが低い場合でも、排水タンク41を収容することができる。
[実施の形態3]
図15は本発明の実施の形態3に係る除湿機の排水端タンクの要部を示す説明図、図16は排水タンクの蓋体に設けたハンドル挿通穴を閉じた状態を示す断面図である。なお、実施の形態1と同じ部分には、これと同じ符号を付してある。
両図において、52は蓋体50に設けたハンドル挿通穴で、66a,66bはハンドル挿通穴52に嵌合したハンドル65の脚部の位置を示す。なお、流水部54、排水口56は実施の形態1の場合と同様である。
78はハンドル挿通穴52を開閉するスライド板で、その長さLはハンドル65の脚部66a,66bの内のり間隔L1とほぼ等しく、その幅wはハンドル挿通穴52の幅w1より広く形成されている。79はスライド板78に設けたつまみである。80a,80bはスライド板78の両側において蓋体50の上面に設けたL字状の一対のガイド体で、スライド板78はこのガイド体80a,80bの間に挿入され、ガイド体80a,80bに沿って蓋体50上を矢印方向(前後方向)にスライドする。なお、その他の構成は、実施の形態1の場合と同様であり、また、図示してないが、本実施の形態においては、ハンドル65には梁69の如き閉塞手段が設けられておらず、ハンドル65は門型又は実施の形態2のように握り部67が回動しうるように構成されている。
上記のような蓋体50をタンク本体41にセットするにあたっては、つまみ79を持ってスライド板78をガイド体80a,80bに沿って矢印b方向にスライドさせ、ハンドル挿通穴52を開放する。このとき、スライド板78がガイド体80a,80bから抜け出さないようにストッパを設けてもよい。そして、実施の形態1の場合と同様に、ハンドル挿通穴52をハンドル65に嵌合し、蓋体50をタンク本体41にセットする。
ついで、つまみ79を持ってスライド板78を矢印a方向にスライドさせてハンドル65の脚部66a,66bの間に挿入し、ハンドル挿通穴52を閉塞する。なお、このときスライド板78が移動しないようにストッパ等を設けてもよい。
本実施の形態の作用、効果は実施の形態1の場合とほぼ同様であるが、蓋体1の上面に沿ってスライドするスライド板78を設け、このスライド板78をスライドさせてハンドル挿通穴52を閉塞するようにしたので、ハンドル65にハンドル挿通穴52を閉塞する閉塞手段を設ける必要がないため、ハンドル65の構造が簡単で製造が容易である。
上記の説明では、図示の除湿機に本発明を実施した場合を示したが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば、筐体の前面側の上下に外気の吸込み口を設け、上部の吸込み口の下流側に蒸発器を配設すると共に、下部の吸込み口の下流側に凝縮器を配設し、1台の送風機により、上部の吸込み口から吸引された外気を蒸発器により冷却、除湿した空気と、下部の吸込み口から吸引された外気を凝縮器により加熱した温風とを、吹出し口から室内に吹出すようにした除湿機など、他の構造の除湿機にも本発明を実施することができる。
また、上記の説明では、ハンドル65をタンク本体41の前後方向に取付け、蓋体50にこれに対応して前後方向にハンドル挿通穴52を設けた場合を示したが、ハンドル65をタンク本体41の前後方向と直交して取付け、蓋体50にこれに対応して前後方向と直交してハンドル挿通穴を設けてもよい。なお、ハンドル65の握り部69を上部になるに従って正面ほぼ台形状に形成してもよく、これにより、蓋体50をタンク本体41にセットする際に、ハンドル挿通穴52をハンドル65に嵌合し易くなる。
本発明の実施の形態1に係る除湿機の縦断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1の冷凍サイクル手段の説明図である。 図1の排水タンクの斜視図である。 図4の排水タンクの上面図である。 図5のB−B断面図である。 図5のC−C断面図である。 図6のハンドル固定部とハンドル斜視図である。 図5の排水口の断面図である。 実施の形態1の排水タンクの他の例の説明図である。 実施の形態1の排水タンクの他の例の説明図である。 実施の形態1の排水タンクの他の例の説明図及び要部の斜視図である。 図12の他の例の説明図である。 本発明の実施の形態2に係る除湿機の排水タンクの説明図である。 本発明の実施の形態3に係る除湿機の排水タンクの要部の説明図である。 図15のスライド板によりハンドル挿通穴を閉じた状態を示す断面図である。 従来の除湿機の排水タンクの平面図である。 図17のD−D断面図である。 図17の作用説明図である。
符号の説明
1 筐体、5 下部仕切板、6 隔壁、7 吸込み口、8 ドレン口、9 吹出し口、14 排水タンク収容部、16 フィルタ、20 冷凍サイクル手段、21 圧縮機、22 蒸発器、23 凝縮器、30 送風機、40 排水タンク、41 タンク本体、42a,42b ハンドル固定部、45 前面パネル、50 蓋体、52 ハンドル挿通穴、53 リブ、54 流水部、56 排水口、59 スライド蓋、65 ハンドル、66a,66b 脚部、67 握り部、69 梁、70 幅広部、71a,71b 段部、72 フランジ、73 嵌合部、74 底部、75 周壁、78 スライド板、80a,80b ガイド体。

Claims (9)

  1. 上面が開口された箱状のタンク本体と、該タンク本体内に立設されたハンドルと、該ハンドルが挿通されるハンドル挿通穴を有し前記タンク本体の上面にセットされる蓋体とによって構成し、前記蓋体のハンドル挿通穴を閉塞する閉塞手段を設け、
    該閉塞手段を、前記ハンドルの脚部の間において前記蓋体のハンドル挿通穴に対応した位置に設けた梁によって構成したことを特徴とする除湿機の排水タンク。
  2. 前記蓋体に設けたハンドル挿通穴の内周縁に下方に突出するリブを設けたことを特徴とする請求項1記載の除湿機の排水タンク。
  3. 前記ハンドルの脚部に、上端部が前記ハンドル挿通穴に設けたリブの下端部に当接する幅広部を設けたことを特徴とする請求項又は記載の除湿機の排水タンク。
  4. 前記ハンドルの脚部の間及び外周を囲繞して前記ハンドル挿通穴に設けたリブの下端部に当接するフランジを設けたことを特徴とする請求項又は記載の除湿機の排水タンク。
  5. 上面が開口された箱状のタンク本体と、該タンク本体内に立設されたハンドルと、該ハンドルが挿通されるハンドル挿通穴を有し前記タンク本体の上面にセットされる蓋体とによって構成し、前記蓋体のハンドル挿通穴を閉塞する閉塞手段を設け、
    該閉塞手段を、底部と周壁からなり前記ハンドルの脚部の間及び外周を囲繞して前記ハンドル挿通穴に設けたリブの外周に嵌合する断面コ字状の嵌合部によって構成したことを特徴とする除湿機の排水タンク。
  6. 上面が開口された箱状のタンク本体と、該タンク本体内に立設されたハンドルと、該ハンドルが挿通されるハンドル挿通穴を有し前記タンク本体の上面にセットされる蓋体とによって構成し、前記蓋体のハンドル挿通穴を閉塞する閉塞手段を設け、
    該閉塞手段を、前記ハンドル挿通穴の一方の側において、前記ハンドルの脚部とほぼ等しい間隔で前記蓋体上に設けた一対のL字状のガイド体に沿って、
    前記蓋体の上面スライドするスライド板によって構成したことを特徴とする除湿機の排水タンク。
  7. 前記ハンドルの握り部を、脚部に回動可能に設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の除湿機の排水タンク。
  8. 前記蓋体に排水口を設け、該排水口をスライド蓋により開閉するようにしたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の除湿機の排水タンク。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載の排水タンクを備えたことを特徴とする除湿機。
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