JP4905665B2 - 車両のスライドドア構造 - Google Patents

車両のスライドドア構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4905665B2
JP4905665B2 JP2006242944A JP2006242944A JP4905665B2 JP 4905665 B2 JP4905665 B2 JP 4905665B2 JP 2006242944 A JP2006242944 A JP 2006242944A JP 2006242944 A JP2006242944 A JP 2006242944A JP 4905665 B2 JP4905665 B2 JP 4905665B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
rail
reinforcement
panel
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006242944A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008062794A (ja
Inventor
正弘 京藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2006242944A priority Critical patent/JP4905665B2/ja
Publication of JP2008062794A publication Critical patent/JP2008062794A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4905665B2 publication Critical patent/JP4905665B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Description

本発明は車体側面にスライドドアを開閉可能に設けたスライドドア構造に係り、詳しくはスライドドアを開閉駆動するモータの防水構造に関するものである。
この種のスライドドアはドア開放時に側方スペースをほとんど要さずに使い勝手が良好なことから、近年では商用車のみならず自家用車にも広く採用されており、乗員による手動操作の他にモータを利用した電動スライド機能を有するものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
当該特許文献1に記載された技術では、スライドドアの内面のインナパネルに第1の開口部を形成し、この第1の開口部に予めドアロック装置、リモコン受信部、ウインドウレギュレータなどを取り付けてモジュール化したモジュールパネルを装着する一方、インナパネルに第2の開口部を形成してモータブラケットを装着し、このモータブラケットにドア内に向けて陥没する凹陥部を形成し、凹陥部内にスライド用モータを取り付けてモータの防水を図っている。
特開2004−142681号公報
上記特許文献1の技術では、ドアインナパネルの車室内側に形成した凹陥部内にモータを配置することで防水作用を得ているが、凹陥部を形成するために専用部品としてモータブラケットを必要とすることから部品点数が増加するという問題があった。
また、モータブラケットを廃止してインナパネルに直接的に凹陥部を形成する対策も考えられるが、鋼板製のインナパネルには深絞り加工を適用できないため、モータを収容可能な深さの嵌合部を形成した場合にはインナパネル上で凹陥部が大きな面積を占有してしまうことになる。よって、他の部品の設置スペース、例えば上記モジュールパネルの装着部品の設置スペースが制限されるという別の問題が生じてしまう。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、スライドドアの部品点数を増加させることなく、且つインナパネル上の他の部品の設置スペースを制限することなく、スライド用モータを確実に防水することができる車両のスライドドア構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、車体側面のドア開口部にスライドドアを配設し、スライドドアの車室内側の面に設けたレール部材に対して車体側に設けたアームを前後方向に案内可能に係合させ、スライドドアをスライド用モータの駆動によりスライドさせてドア開口部を開閉する車両のスライドドア構造において、スライドドア内に配設されて前部ドアリンフォース及び後部ドアリンフォースを相互に連結すると共に、スライドドアの車室内側の面を構成するパネルを挟んでレール部材の背面に設けられ、且つ、スライドドア内でスライド用モータの上側に位置してモータを上方から覆うレールリンフォースを備え、レールリンフォースとパネルとの間には下方に開口する収容空間が形成され、収容空間内にはスライド用モータが配設されているものである。
従って、スライドドアの車室内側の面を構成するパネルを挟んでレール部材とレールリンフォースとが接続され、また各部材が所謂共締めされればより強固に一体化されるため、ガイドレール付近の補強により剛性が向上してスライドドアの建て付け性が良好になると共に、前部及び後部のドアリンフォースを連結したレールリンフォースは、車両側突時にサイドインパクトバーの役割を果たして衝撃を吸収する機能も奏する。
また、スライド用モータがレールリンフォースとパネルとの間に形成された収容空間内に配設されてレールリンフォースにより上方から覆われるため、スライドドア内に侵入した雨水などのモータへの付着が防止されて故障が未然に防止される。そして、この防水機能は、上記ガイドレール付近の補強機能やサイドインパクトバーの機能を目的としてスライドドア内に設置されたレールリンフォースにより奏されるため、例えば特許文献1に記載されたモータブラケットのような防水専用の部材を新たに設置する必要がなくなり、これによる部品点数の増加や他部品への設置スペースの制限などの事態を防止可能となる。
請求項2の発明は、請求項1において、レールリンフォースが、一側がスライドドアのアウタパネルに向けて延設されてアウタパネルに対して当接しているものである。
従って、アウタパネルがレールリンフォースに固定されることになり、車両走行時やドア開閉時のアウタパネルのブレに起因する異音の発生が抑制される。
請求項3の発明は、請求項1または2において、レール部材及びパネルに対してレールリンフォースが共締めされているものである。
従って、レール部材、パネル及びレールリンフォースが強固に一体化されることによりレール部材付近が補強される。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れかにおいて、前部ドアリンフォースの後縁がパネルから離間して位置し、後縁の車室外側の面にレールリンフォースが取り付けられるものである。
従って、パネルから離間した前部ドアリンフォースの後縁にレールリンフォースが取り付けられ、スライドドア全体の剛性向上に貢献すると共に、サイドインパクトバーの機能を奏する。
以上説明したように請求項1の発明の車両のスライドドア構造によれば、レール部材付近の剛性向上やサイドインパクトバーの機能を目的としてスライドドア内に設置されたレールリンフォースを利用してスライド用モータを防水しているため、スライドドアの部品点数を増加させることなく、且つ他部品の設置スペースを制限することなく、スライド用モータを確実に防水することができる。
請求項2の発明の車両のスライドドア構造によれば、請求項1に加えて、車両走行時やドア開閉時のアウタパネルのブレに起因する異音の発生を抑制することができる。
請求項3の発明の車両のスライドドア構造によれば、請求項1または2に加えて、レール部材及びパネルに対してレールリンフォースを共締めしたため、これらの部材を強固に一体化することでレール部材付近を補強して剛性を向上することができる。
請求項4の発明の車両のスライドドア構造によれば、請求項1〜3の何れかに加えて、前部ドアリンフォースの後縁をパネルから離間させて、その後縁の車室外側の面にレールリンフォースを取り付けたため、レールリンフォースをスライドドア全体の剛性向上に貢献させると共にサイドインパクトバーの機能を奏させることができる。
以下、本発明を具体化したスライドドア構造の一実施形態を説明する。
図1は本実施形態のスライドドア構造が適用された車両の左側面を示す正面図である。車両のフロントドア1は所謂スイングドアとして構成されて前席乗降口2に相当する位置に配設され、前側に装着された図示しない一対のヒンジを中心として開閉される。リアドア3は所謂スライドドアとして構成されて後席乗降口4(ドア開口部)に相当する位置に配設され、車室外側に引出されて前後方向にスライドして開閉される。リアドア3はスライドガイド機構5〜7に案内されながらパワースライド機構8の駆動によりスライドすると共に、乗員による手動操作でもスライド可能となっている。
図2はリアドア3のアウタパネル11を一部破断して車室外側より見た正面図、図3はリアドア3を車室内側より見た背面図、図4はセンタレール6a、モジュールパネル16、レールリンフォース10の関係を示す図2のIV−IV線断面図、図5はレールリンフォース10とパワースライド機構8のモータ27との関係を示す図2のV−V線断面図である。
特に図2に示すように、上記スライドガイド機構5〜7はリアドア3の上段、中段、下段に設けられ、それぞれ前後方向に延びるレールと当該レール上を案内されるアームとから構成されている。上段及び下段のスライドガイド機構5,7は、車体側の後席乗降口4に設けたアッパレール5a及びロアレール7aによりドア3側のアッパアーム5bやロアアーム7bが案内されるように構成され、中段のスライドガイド機構6は、ドア3側に設けたセンタレール6a(レール部材)により車体側のセンタアーム6bが案内されるように構成され、これによりリアドア3が前後方向にスライドして後席乗降口4を開閉する。
そして、本実施形態では、リアドア3のセンタレール6a付近の補強機能、サイドインパクトバーの機能、上記パワースライド機構8のモータの防水機能、及びセンタレール6aの取付機能を奏するように、リアドア3内にレールリンフォース10が配設されており、以下、当該レールリンフォース10周辺の構造を説明する。
図3,4に示すように、リアドア3は全体として車室外側のアウタパネル11及び車室内側のインナパネル12をモナカ状に接合して構成され、リアドア3の上部半分にはサイドウインドウ13が設けられ、リアドア3の下部半分は上記レールリンフォース10などを収容すべく空洞になっている。アウタパネル11にはリアドア3を開閉操作するためのアウタハンドル3aが設けられ、一方、インナパネル12には開口部12aが形成され、この開口部12aを介してリアドア3内の後部側を除く大半の箇所が車室内側に向けて開放されている。
図2,4に示すように、リアドア3の前側及び後側はドアリンフォース14,15により補強されている。前部ドアリンフォース14はインナパネル12の内面に重なって配設されて適宜スポット溶接で接合されており、ドアリンフォース14の後縁はインナパネル12の開口部12aから離間してドア3内に位置し、この箇所の車室外側の面をレールリンフォース固定用の取付座14aとしている。また、インナパネル12の後側は前側に比較して板厚が増大されており、この板厚増大箇所が後部ドアリンフォース15の機能を果たしており、後部ドアリンフォース15の前縁(即ち、インナパネル12の開口部12a)の車室外側の面をレールリンフォース固定用の取付座15aとしている。上記レールリンフォース10は鋼板をプレス成型して製作され、リアドア3内で前後方向に延びるように配設されている。レールリンフォース10の前端は前部ドアリンフォース14の取付座14aにスポット溶接されると共に、後端は後部ドアリンフォース15の取付座15aにスポット溶接されている(図2中に×印で溶接箇所を示す)。これによりレールリンフォース10は前後のドアリンフォース14,15を連結してリアドア3全体の剛性向上の貢献すると共に、車両側突時には衝撃を吸収するサイドインパクトバーの機能を奏する。
図3,4に示すように、インナパネル12の開口部12aには車室内側よりモジュールパネル16(スライドドアの車室内側の面を構成するパネル)が配設され、モジュールパネル16は開口部12aと対応する形状をなすように鋼板をプレス成型して製作されている。モジュールパネル16は周囲を多数のボルト17によりインナパネル12に固定され、これにより開口部12aが閉鎖されている。モジュールパネル16の車室内側には、レールリンフォース19の上縁と対応する上下位置に上記したセンタレール6aが配設されている。センタレール6aは鋼板をプレス成型して製作され前後方向に直線状に延び、その後部はモジュールパネル16の後縁を越えてインナパネル12上を後方に延設されている。センタレール6aの延設箇所は、インナパネル12(後部ドアリンフォース15)の表面に沿いながら車室外側に向けて円弧状に湾曲している。
図4に示すように、センタレール6aは直線部分の等分3箇所でレールリンフォース10及びモジュールパネル16に対して重なり合い、各箇所においてセンタレール6a、レールリンフォース10及びモジュールパネル16に貫設されたボルト孔18には車室内側からボルト19が挿入され、ボルト19の先端はレールリンフォース10の車室外側の面に溶接されたナット20に螺合している。また、センタレール6aの湾曲部分はインナパネル12と重なり合い、この箇所においてセンタレール6a及びインナパネル12に貫設されたボルト孔21には車室内側からボルト22が挿入され、ボルト22の先端はインナパネル12の車室外側の面に溶接されたナット23に螺合している。
従って、センタレール6a及びモジュールパネル16に対してレールリンフォース10が共締めされており、各部材6a,16,10が強固に一体化されることによりリアドア3のセンタレール6a付近が補強されて剛性が大幅に向上している。
レールリンフォース10は剛性確保のために主に前後方向に多数のプレスラインが形成されており、図5に示す前後方向の略中央では、上縁のボルト19及びナット20による結合箇所から車室外側に向けて下方に傾斜するように折曲された上で、アウタパネル11近傍で下方に向けて折曲された断面形状をなしている。これによりレールリンフォース10とモジュールパネル16との間には下方に開口する収容空間Sが形成されている。図2,5に示すように、アウタパネル11に対するレールリンフォース10の対向面にはコイン状をなす4つのシール面25が突出形成され、各シール面25は柔軟性を有するシール材26を介してアウタパネル11に接着されている。よって、アウタパネル11の略中央付近がシール材26を介してレールリンフォース10に固定されることになり、車両走行時やドア開閉時のアウタパネル11のブレに起因する異音の発生が抑制される。
図4,5に示すように、センタレール6aは車室内側に開口する断面形状をなし、センタアーム6bの図示しないローラがセンタレール6a内で転動することにより、上段及び下段のスライドガイド機構5,7と協調してリアドア3の前後方向へのスライドが案内される。図4はリアドア3の全閉位置を示しているが、全閉位置ではセンタアーム6bがセンタレール6aの湾曲部分に位置しており、センタレール6aの湾曲部分に倣ってリアドア3は車室外且つ斜め後方に向けて案内された後に、センタレール6aの直線部分に沿って後方に案内されて開放され、逆の閉鎖時にはセンタレール6aの直線箇所に沿って前方に案内された後に、湾曲部分に倣って車室内且つ斜め前方に向けて案内されて閉鎖される。
図5に示すように、上記レールリンフォース10の収容空間S内にはパワースライド機構8のモータ27が配設されており、モータ27はモジュールパネル16に対して固定されている。レールリンフォース10はモータ27を上方から覆うように配置されることになり、後述のようにモータ27の防水機能を奏する。モジュールパネル16のモータ27を挟んだ車室内側にはパワースライド機構8のワイヤ駆動用のドラム28が固定され、モータ27によりドラム28が回転駆動される。詳細は説明しないが、ドラム28からは前方及び後方にワイヤが延出され、これらのワイヤはセンタアーム6bとの間で環状をなすように架設されている。モータ27により駆動されたドラム28によりワイヤが一方から引込まれて他方へと繰出されると、対応する方向にリアドア3とセンタアーム6bとの前後位置が変化し、これにより上記スライドガイド機構5〜7の案内によるリアドア3のスライドが電動で行われる。無論、乗員のスライド操作によりリアドア3を手動で開閉することも可能である。
一方、図3に示すように、モジュールパネル16の車室内側の面には、ロック用アクチュエータ29、リリース用アクチュエータ30、各アクチュエータと連動するリンク機構31,32、各アクチュエータ29,30やパワースライド機構8のモータ27などを駆動制御するECU(電子制御ユニット)33、リアドア3を開閉操作するためのインナハンドル3bなどが所定位置に固定されている。ロック用アクチュエータ29は前後のドアラッチ34を施錠・解錠するための装備であり、リリース用アクチュエータ30は、リアドア3を全閉位置でロックしている前後ラッチ34を解除するための装備であり、また、全開位置で自動ロックして降坂路での自重によるドア閉鎖を防止する図示しないオープンロック機構をドア閉操作に伴って解除するための装備である。これらの各部材はリアドア内面に装着された図示しない内装材によりモジュールパネル16と共に隠蔽されており、インナハンドル3bのみが操作可能なように車室内に露出している。
モジュールパネル16はリアドア3の組立作業の簡略化を目的としたものである。即ち、リアドア3の組立時には、予めリアドア3とは別個にモジュールパネル16上にアクチュエータ29,30やリンク機構31,32などの各部品を組付け、その後にリアドア3の所定位置にモジュールパネル16を装着しており、これにより複雑なリンク機構31,32などの組付けを狭いリアドア3内で行うことなく、モジュールパネル16単体で容易に実施可能としている。また、モジュールパネル16を設けることでインナパネル12に大きな開口部12aが形成されるため、故障時などのメンテナンスを容易に実施できる利点もある。
以上のように構成された本実施形態の車両のスライドドア構造では、リアドア3内に配置したレールリンフォース10により以下の機能が奏される。
1)センタレール6a及びモジュールパネル16に対してレールリンフォース10が共締めされることで各部材6a,10,16が強固に一体化され、リアドア3のセンタレール6a付近を補強して剛性向上に貢献する。リアドア3は各スライドガイド機構5〜7を介して車体側から支持されているが、リアドア3の重量が作用してもセンタレール6aの撓みが抑制されるため、リアドア3の所謂建て付け性、ひいてはドア開閉時の操作感を良好なものとすることができる。
2)前後のドアリンフォース14,15をレールリンフォース10により連結することで、上記センタレール6a付近の剛性のみならずリアドア3全体の剛性を向上でき、さらに車両側突時にはレールリンフォース10がサイドインパクトバーの役割を果たして車両側突時の衝撃を効果的に吸収することができる。
3)レールリンフォース10の所定位置にナット20を溶接して、モジュールパネル16に対するセンタレール6aのボルト固定に利用しているため、専用の取付ブラケットを要しない。即ち、各ボルト19との螺合に単体のナットを適用すると、ボルト締付時にリアドア3内でナットを回止めする必要が生じて組付作業が煩雑になるため、各ボルト固定位置(図4に示す3箇所)に対応してナットが溶接された取付ブラケットを製作してリアドア3内に配置する必要があるが、本実施形態ではレールリンフォース10がその役割を果たすため、この種の取付ブラケットを省略することができる。
4)レールリンフォース10により形成された収容空間S内にパワースライド機構8のモータ27を配置したため、レールリンフォース10がモータ27を上方から覆って防水作用を奏する。リアドア3内にはアウタハンドル3aやドアラッチ34の箇所から雨水などが浸入するが、雨水がモジュールパネル16の表面を伝ってモータ近傍まで流れたとしても、レールリンフォース10により遮られてモータ27への付着が防止されるため、内部への雨水の侵入によるモータ故障を未然に防止できる。
そして、このレールリンフォース10による防水機能は、背景技術で説明した特許文献1のモータブラケットの機能と同様のものであるが、上記1)のリアドア3のセンタレール6a付近の補強機能、2)のサイドインパクトバーの機能、及び3)の取付ブラケットの機能を目的としてリアドア3内に設置されたレールリンフォース10を利用して奏されるため、モータブラケットのような防水専用の部材を新たにリアドア3内に設置する必要が一切ない。従って、リアドア3内にモータ27の防水専用の部材を追加したときの不具合、例えばリアドア3の部品点数が増加したり、モジュールパネル16上のアクチュエータ29,30やリンク機構31,32などに対する設置スペースが制限されたりする不具合を未然に防止した上で、上記したモータ27の防水機能を得ることができる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、センタレール6a、レールリンフォース10及びモジュールパネル16をボルト19及びナット20により3箇所で共締めしたが、これに限ることはなく、例えば共締め箇所の数を増減したり、或いはボルト19及びナット20に代えてリベットやスポット溶接を利用して共締めしたりしてもよい。
また、上記実施形態では、鋼板をプレス成型してレールリンフォース10を製作したが、その材質や製法に関してはこれに限ることはなく、例えばアルミダイキャストによりレールリンフォース10を一体成形してもよい。
また、上記実施形態では、モジュールパネル16との間で下方に開口する収容空間Sを形成するようにレールリンフォース10の断面形状を設定したが、防水機能を奏するものであればこの形状に限ることはなく、任意に形状を変更してもよい。
また、上記実施形態では、インナパネル12に開口部12aを形成してモジュールパネル16により閉鎖する構成としたが、モジュールパネル16は必ずしも設ける必要はなく、通常のドア構造と同様に、インナパネル12上に適宜メンテナンス孔を形成してウォータプルーフパネルにより塞いだ構成としてもよい。この場合にはインナパネル12が本発明の「スライドドアの車室内側の面を構成するパネル」として機能し、このインナパネル12を挟んでセンタレール6aとレールリンフォース10とを共締めすれば、本実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
実施形態のスライドドア構造が適用された車両の左側面を示す正面図である。 リアドアのアウタパネルを一部破断して車室外側より見た正面図である。 リアドアを車室内側より見た背面図である。 センタレール、モジュールパネル、レールリンフォースの関係を示す図2のIV−IV線断面図である。 レールリンフォースとパワースライド機構のモータとの関係を示す図2のV−V線断面図である。
符号の説明
3 リアドア(スライドドア)
4 後席乗降口(ドア開口部)
6a センタレール(レール部材)
6b センタアーム
10 レールリンフォース
11 アウタパネル
14 前部ドアリンフォース
15 後部ドアリンフォース
16 モジュールパネル(パネル)
27 モータ(スライド用モータ)

Claims (4)

  1. 車体側面のドア開口部にスライドドアを配設し、該スライドドアの車室内側の面に設けたレール部材に対して車体側に設けたアームを前後方向に案内可能に係合させ、該スライドドアをスライド用モータの駆動によりスライドさせて上記ドア開口部を開閉する車両のスライドドア構造において、
    上記スライドドア内に配設されて前部ドアリンフォース及び後部ドアリンフォースを相互に連結すると共に、該スライドドアの車室内側の面を構成するパネルを挟んで上記レール部材の背面に設けられ、且つ、該スライドドア内で上記スライド用モータの上側に位置して該モータを上方から覆うレールリンフォースを備え、該レールリンフォースと上記パネルとの間には下方に開口する収容空間が形成され、上記収容空間内には上記スライド用モータが配設されていることを特徴とする車両のスライドドア構造。
  2. 上記レールリンフォースは、一側が上記スライドドアのアウタパネルに向けて延設されて該アウタパネルに当接していることを特徴とする請求項1記載の車両のスライドドア構造。
  3. 上記レール部材及び上記パネルに対して上記レールリンフォースが共締めされていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両のスライドドア構造。
  4. 上記前部ドアリンフォースの後縁は、上記パネルから離間して位置し、
    上記後縁の車室外側の面に上記レールリンフォースが取り付けられることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両のスライドドア構造。
JP2006242944A 2006-09-07 2006-09-07 車両のスライドドア構造 Active JP4905665B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006242944A JP4905665B2 (ja) 2006-09-07 2006-09-07 車両のスライドドア構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006242944A JP4905665B2 (ja) 2006-09-07 2006-09-07 車両のスライドドア構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008062794A JP2008062794A (ja) 2008-03-21
JP4905665B2 true JP4905665B2 (ja) 2012-03-28

Family

ID=39285879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006242944A Active JP4905665B2 (ja) 2006-09-07 2006-09-07 車両のスライドドア構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4905665B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5741209A (en) * 1980-08-25 1982-03-08 Nissan Motor Co Ltd Door structure of automobile
JPH0796779B2 (ja) * 1989-07-25 1995-10-18 建設基礎エンジニアリング株式会社 法面保護構造物の施工法
JPH05104955A (ja) * 1991-10-11 1993-04-27 Mitsubishi Motors Corp 車両前部ドア開閉方法
JP2001026218A (ja) * 1999-07-14 2001-01-30 Mazda Motor Corp 車両のサイドドア構造
JP2003320849A (ja) * 2002-05-01 2003-11-11 Mitsubishi Automob Eng Co Ltd スイングスライドユニットの取付構造
JP4214242B2 (ja) * 2002-10-25 2009-01-28 関東自動車工業株式会社 小型自動車のパワースライドドア装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008062794A (ja) 2008-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5760926B2 (ja) 車両用開閉体構造
JP4645800B2 (ja) 自動車の側部構造
US8196974B2 (en) Vehicle door latch assembly
US8443552B2 (en) Mounting structure of door guard bar
US6725606B2 (en) Vehicle door having anti-theft cover member
JP4848911B2 (ja) 自動車の側部車体構造
JP2020001429A (ja) 車両の側部構造
JP2008265693A (ja) 自動車の側部構造
US11235646B2 (en) Vehicle-body structure of vehicle
US5782523A (en) Reinforced door assembly for pick-up trucks
JP4753039B2 (ja) 車両のスライドドア構造
JP2014069638A (ja) 車両のサイドドア装置
JP4905665B2 (ja) 車両のスライドドア構造
JP2004330863A (ja) 車両のルーフ構造
JP4356412B2 (ja) 車両の車体構造
WO2011125171A1 (ja) 車両のバックドア開口部構造
JP2004122872A (ja) 車両用ドア構造
JP4006945B2 (ja) ドアハンドルの補強構造
JP3635955B2 (ja) 自動車のフェンダー後部構造
JP2008207680A (ja) 自動車のドア構造
JP3835407B2 (ja) 自動車用ドア
JP6338901B2 (ja) キャブオーバー型車両のドア構造
JP4946551B2 (ja) 自動車のドア構造
CN109941352B (zh) 具有发动机罩锁拉索布设构造的车辆前部构造
JP3873862B2 (ja) 車両のサイドドア構造およびその組立て方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080922

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111227

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4905665

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350