JP4905121B2 - 作業車両用の盗難防止装置およびこの盗難防止装置を備えたコンバイン - Google Patents
作業車両用の盗難防止装置およびこの盗難防止装置を備えたコンバイン Download PDFInfo
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即ち、請求項1記載の発明は、操縦部に設けた操作パネル上に複数の第1スイッチと単一の第2スイッチを配置し、これら第1スイッチと第2スイッチをコントローラに接続して、パスワード設定モードでは前記複数の第1スイッチの操作順序に応じてパスワードが形成され、パスワード入力モードでは前記複数の第1スイッチの操作によってパスワードが入力され、前記パスワード設定モードおよびパスワード入力モードから抜けた状態では、前記複数の第1スイッチによって作業車両に備えた各種の装置が夫々操作される構成とし、前記第2スイッチを押した後にメインキーをON操作してエンジンを始動することで前記パスワード設定モードに自動的に移行し、このパスワード設定モードに移行した状態で前記第1スイッチの操作でパスワードを設定すると、以後、前記第2スイッチを押さずにメインキーをON操作してエンジンを始動した場合には前記パスワード入力モードに自動的に移行し、このパスワード入力モードに移行した状態において、予め設定されている設定時間内に前記パスワード設定時のスイッチ操作と同一の順序で第1スイッチを操作してパスワードを入力した場合にエンジンの継続運転が可能となり、前記設定時間内にパスワードが入力されない場合にはエンジンが自動停止する構成としたことを特徴とする作業車両用の盗難防止装置としたものである。
請求項3記載の発明によれば、上記請求項2記載の発明の効果を奏するうえで、パスワード設定モードおよびパスワード入力モードから抜けた状態では、左右のウインカー操作用のスイッチによって左右のウインカーを点滅操作でき、前照灯操作用のスイッチによって前照灯を点灯及び消灯操作でき、作業灯操作用のスイッチによって作業灯を点灯及び消灯操作でき、表示画面切替用のスイッチによってモニター画面の表示画面を順次切り替え操作でき、ホーン操作用のスイッチによってホーンを操作できるものでありながら、表示画面切替用のスイッチをパスワード設定用の第2スイッチとして機能させることができ、パスワード設定モードまたはパスワード入力モードに移行した状態では、左右のウインカー操作用のスイッチと前照灯操作用のスイッチと作業灯操作用のスイッチをパスワードを形成する第1スイッチとして機能させることができ、ホーン操作用のスイッチを、パスワード設定モードおよびパスワード入力モードにおいてパスワードの入力操作が完了したことをコントローラに入力するための第3スイッチとして機能させることができる。
まず、コンバイン1は、図7、及び図8に示すように、左右にクローラ2,2を装備した車体3上に、穀稈供給口4を前側に位置して脱穀装置5を搭載し、その前側に刈取搬送装置6を設けて刈取・脱穀作業ができるように構成している。そして、刈取搬送装置6は、前部低位置に分草杆7を設け、その後方の下部から上方に傾斜させて穀稈引起し装置8を配置し、その下方に刈取装置9と穀稈搬送装置10とを設けて、刈取穀稈を脱穀装置5まで搬送して供給できる構成としている。
そして、運転操縦席12は、車体3の前部右側で、前記刈取搬送装置6の横側に配置し、オペレータが座って操縦ができるように、運転操縦に必要な各装置の操作レバー類や操作スイッチ等を集中させて配置した構成としている。そして、エンジン13は、前記運転操縦席12の下方において、車体3上に搭載して設け、図外の走行ミッション装置を経由して前記刈取搬送装置6と前記クローラ2,2を伝動する走行系の伝動機構と、前記脱穀装置5を伝動する脱穀系の伝動機構とに分岐して伝動する構成としている。そして、実施例の場合、刈取搬送装置6は、上記走行系の伝動機構によって、走行速度(作業能率)にシンクロさせた速度で駆動される構成となっている。
まず、運転位置の操作パネル14は、図1に示すように、中央にモニター画面15が配置されて運転情報が表示できる構成とし、その下側の見易い位置に速度メータ16を配置して構成している。なお、図6に示す別実施例の操作パネル14は、上記速度メータ16を設けない構成としている。そして、該操作パネル14には、車両の左右上部で前後から見易い位置に取り付けた左・右ウインカー17L,17R(図7、及び図8参照)の操作スイッチ(第1スイッチとしてのウインカー操作用のスイッチ)18L,18Rが、モニター画面15の左右両側の上部に配置されている。したがって、左右のウインカー17L,17Rは、操作スイッチ18L,18Rの操作で点滅の切替操作ができる構成となっている。
このように、操作パネル14上に配列されている各操作スイッチ18L,18R,20,22,25,26は、それぞれの機能を備えた装置、すなわち、ウインカー17L,17R、前照灯19、作業灯21等の切替操作、更にはモニター画面16の切替やコンバインの警報用ホーンを発することができる構成となっているが、これをコントローラに接続して、パスワードの設定モード時にはスイッチ操作の順番でパスワードが形成できるパスワード設定用のスイッチとして利用できるものとし、更に、パスワードを設定した後において、パスワード入力モード時には、パスワード入力スイッチとして利用できる構成となっている。
まず、本件盗難防止装置は、基本的な流れとして、図2に示すように、エンジン13を始動すると、最初にパスワード設定モードに入り、パスワードの設定が完了すると、その後、パスワード入力モードに移行して照合の後、通常モードに達する経過をたどるものとしている。
まず、パスワードの設定は、図3のフローチャートで示すように、パスワード設定キーとなる操作スイッチ25を押した後、メインキーをON操作してエンジン13をスタートすると、パスワード設定モードが開始される。そして、パスワードは、仮に、図3のフローチャートに示す順番に従って、図6に示す各操作スイッチ20,18R,22,18Lの順番に4個を押した後、入力完了キーである操作スイッチ26を押してパスワード設定が完了したことを入力する。
まず、エンジン13は、その始動操作に先立って、第一に、駐車ブレーキペダルを踏み込むことを条件とし、その後、第二として、パスワードの入力が完了した後に駐車ブレーキを解除することを条件とした構成とする。このように、二重に安全機構を構成すると、エンジン13は、設定したパスワードを正しく入力することは当然であるが、その上に加えて、第一と第二の条件が満足されないと、エンジンのスターター回路がONとならず、自動停止する二重安全機構となっている。
そして、実施例の場合、オーガーリモコンキー30は、盗難防止の入り、切りの操作をダブルクリックで切替する構成にしている。
従来の構成では、エンジンオイルの点検やオイルの給油は大変難儀な仕事で、工具を使って床やカバーを外さなければならない苦労があった。
従来から、コンバインは、回転駆動部分(例えば、刈取装置の摺動部分、フィードチエンの伝動部)には自動注油装置が装備され、必要に応じて自動的に潤滑油が注油される構成となっている。公知例として、実開昭62−162930号公開実用新案公報に開示された注油配管装置の例がある。これらの従来の装置は、いずれも注油タンクと注油モータとが離れ、タンクのサクション口にホースを接続してモータ側(ポンプとモーターは一体)につなぐ配置関係に構成されており、多くの課題があった。
このように、実施例は、モータ51を注油タンク50の下部に形成したモータ取付部53内に上半分を収納した状態にして一体に取り付けることによって、従来のサクションホースが不要となり、全体がコンパクト化して場所をとらない装置とした特徴がある。更に、実施例は、モータ50がエアの吸い込みやキャビテイションを起こすことが少なくなり、効率的に注油ができる利点がある。
なお、ラジエーターの冷却装置に関する先行技術は、例えば、特許第3511813号特許公報に開示されている。
以上の構成によって、実施例は、エンジン13が駆動状態にあると、伝動されている上記冷却ファン36によって外気が吸引されるが、この場合、外側からラジエーターカバー38の目抜き鉄板68を通り、フィルター65を経て、オイルクラー66を冷却し、更に、ラジエーター37側に流動しながら冷却作用を行うものである。
まず、防塵ネット73は、図18、及び図19に示すように、前記したラジエーターカバー38の内側に設けるが、前記プレートシール67から空間Lを隔てて取り付けた構成にしている。そして、防塵ネット73は、図19に示すように、後部の上下を蝶番74,74で固定側に取り付けて開閉自由に構成している。
まず、実施例の遮風板75は、図22に示すように、冷却ファン36の正面視における投影範囲内に無数の通風孔76を、パンチングによって開口するが、その通風孔76の孔径を、前記冷却ファン36の中心部に位置する孔ほど大径に構成し、孔76の外側(通風孔76の周辺部分)を金網77にして構成している。そして、遮風板75は、図20に示すように、ラジエーターカバー38の内空に外側に開閉可能に取り付けて構成している。
18L 左ウインカーの操作スイッチ(ウインカー操作用のスイッチ(第1スイッチ))
18R 右ウインカーの操作スイッチ(ウインカー操作用のスイッチ(第1スイッチ))
20 前照灯の操作スイッチ(前照灯操作用のスイッチ(第1スイッチ))
22 作業灯の操作スイッチ(作業灯操作用のスイッチ(第1スイッチ))
25 操作スイッチ(表示画面切替用のスイッチ(第2スイッチ))
26 警報用ホーンの操作スイッチ(ホーン操作用のスイッチ(第3スイッチ))
Claims (3)
- 操縦部に設けた操作パネル上に複数の第1スイッチと単一の第2スイッチを配置し、これら第1スイッチと第2スイッチをコントローラに接続して、パスワード設定モードでは前記複数の第1スイッチの操作順序に応じてパスワードが形成され、パスワード入力モードでは前記複数の第1スイッチの操作によってパスワードが入力され、前記パスワード設定モードおよびパスワード入力モードから抜けた状態では、前記複数の第1スイッチによって作業車両に備えた各種の装置が夫々操作される構成とし、前記第2スイッチを押した後にメインキーをON操作してエンジンを始動することで前記パスワード設定モードに自動的に移行し、このパスワード設定モードに移行した状態で前記第1スイッチの操作でパスワードを設定すると、以後、前記第2スイッチを押さずにメインキーをON操作してエンジンを始動した場合には前記パスワード入力モードに自動的に移行し、このパスワード入力モードに移行した状態において、予め設定されている設定時間内に前記パスワード設定時のスイッチ操作と同一の順序で第1スイッチを操作してパスワードを入力した場合にエンジンの継続運転が可能となり、前記設定時間内にパスワードが入力されない場合にはエンジンが自動停止する構成としたことを特徴とする作業車両用の盗難防止装置。
- 前記パスワード入力モードを20秒程度の継続時間だけ継続し、この継続時間内にパスワードが入力されなかった場合に、エンジンスタータ回路が自動的にOFFしてエンジンが自動停止する構成とした請求項1記載の作業車両用の盗難防止装置。
- 前記操作パネルの中央にモニター画面を配置し、操作パネルにおけるモニター画面の左右両側上部にウインカーを点滅操作する左右のウインカー操作用のスイッチを夫々配置し、操作パネルにおける左側のウインカー操作用のスイッチの下側の部位には運転操縦座席の前側に配置された前照灯を点灯及び消灯操作する前照灯操作用のスイッチを配置し、操作パネルにおける右側のウインカー操作用のスイッチの下側の部位には排出オーガーの先端部に取り付けた作業灯を点灯及び消灯操作する作業灯操作用のスイッチを配置し、操作パネルにおける前照灯操作用のスイッチの下側の部位にモニター画面の表示画面を順次切り替え操作する表示画面切替用のスイッチを配置し、操作パネルにおける作業灯操作用のスイッチの下側の部位に警報用のホーンを操作するホーン操作用のスイッチを配置し、前記パスワード設定モードおよびパスワード入力モードから抜けた状態では、前記左右のウインカー操作用のスイッチによって左右のウインカーが点滅操作され、前記前照灯操作用のスイッチによって前照灯が点灯及び消灯操作され、前記作業灯操作用のスイッチによって作業灯が点灯及び消灯操作され、前記表示画面切替用のスイッチによってモニター画面の表示画面が順次切り替え操作され、前記ホーン操作用のスイッチによってホーンが操作される構成とし、前記表示画面切替用のスイッチが前記第2スイッチとして機能し、前記パスワード設定モードまたはパスワード入力モードに移行した状態では、前記左右のウインカー操作用のスイッチと前照灯操作用のスイッチと作業灯操作用のスイッチがパスワードを形成または入力する前記第1スイッチとして機能し、前記ホーン操作用のスイッチがパスワード設定モードおよびパスワード入力モードにおいてパスワードの入力操作が完了したことをコントローラに入力するための第3スイッチとして機能する構成とした請求項2記載の作業車両用の盗難防止装置を備えたコンバイン。
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