JP4905047B2 - 模擬銃 - Google Patents
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したがって、電磁ソレノイドへの通電でプランジャがスライドカバーと一体に瞬間的に高速で往復動することにより、射撃による反動を模倣した衝撃振動をガン模型に与える。
すると、屈曲した前端をプランジャに固着されて移動するスライド板部材の屈曲した後端が重錘部材の受衝部に衝接し、スライド板部材の弾性により重錘部材は前方からスライド板部材に押されながら銃本体フレームの規制部位に衝突するので、重量物であるプランジャに弾性部材であるスライド板部材を介して重錘部材が押されて規制部材に衝突することになり、本物の銃が射撃により受ける反動に似たリアルな衝撃振動を銃本体に与えリアルな衝撃音を発生することができ、遊戯者にリアルな射撃感覚を体験させることができる。
本実施の形態に係る模擬銃30は、射撃ゲーム装置1に適用されたもので、同射撃ゲーム装置1の外観図を図1に示し説明する。
架台2の上には、拳銃を模した模擬銃30が載置され、架台2の上部左右にスピーカ6が配置されている。
足載板14は、左右の支持ブラケット11L,11Rより低い位置にあり、左側ペダル13Lと右側ペダル13Rは、それぞれ左右の支持ブラケット11L,11Rから足載板14に向けて傾斜している。
左側ペダル13Lが係合片17a,17bにより規制された状態で、左側ペダル13Lの上面と足載板14の上面とは、段差のない連続した面を構成する。
このようにプレイヤPは片足による簡単な操作で、左側ペダル13Lまたは右側ペダル13Rを選択的に操作することができる。
模擬銃30は、拳銃を模しており、銃身31の後部から下方に銃把32が延び、銃把32の付け根に引き金34が前後に摺動自在に設けられている。
銃身31と銃把32は、左右半割りの銃ケーシング30aで一体に構成されている。
レンズ40を通した光をフォトセンサ41が検知して、その信号を信号処理基板42が処理する。
そして、摺動部35の上方に位置するリミットスイッチであるトリガスイッチ37が、その作動接点37aを摺動部35の突起35aにより作動されるように配設されている。
前記信号処理基板42から延出する信号線およびトリガスイッチ37から延出する信号線は、束状にまとめてケーブル38として銃把32の底部から外部に延出している。
一方向駆動方式の電磁ソレノイド51が、プランジャ52を前後方向に指向させて銃ケーシング30aに固定されており、該電磁ソレノイド51の上面に沿ってスライド板部材55が前後に摺動自在に支持されている。
一方向駆動方式の安価な電磁ソレノイド51を用いており、コストの削減を図ることができる。
他方、水平中央部55cから後方には、幅狭の後方延出部55rが延出し、同後方延出部55rの前端が下方に屈曲して屈曲後端部55rrを形成している。
なお、スライド板部材55は、金属板であり弾性を有する。
このプランジャ52の前端部と電磁ソレノイド51のケース51aの前壁との間に圧縮スプリング53が介装されている。
なお、プランジャ52の前方には、受衝ゴム部材54が所定位置に固定されており、圧縮スプリング53により前方に戻ってくるプランジャ52を受け止めるようになっている。
重錘部材62には略中央部にフランジ62aが形成されていて、フランジ62aは受衝ゴム部材61の後方に位置する。
なお、重錘部材62は圧縮スプリング63によりフランジ62aが受衝ゴム部材61に当接されて前方位置にあって、前後に移動して異音を発しないようにしている。
すると、電磁ソレノイド51が励磁されてプランジャ52はスライド板部材55とともに、圧縮スプリング53に抗して後方に移動し、最初にスライド板部材55の屈曲後端部55rrが重錘部材62に衝接する。
この瞬間を図7が示している。
略同時に、スライド板部材55の屈曲後端部55rrは重錘部材62を支持する受衝ゴム部材61に衝突する。
衝撃振動に伴う衝撃音は、内部にこもらず、後方の円開口30dから外部に抜けてリアルな射撃音を発生させることができる。
また、ブラウン管方式のディスプレイでは、走査光を検出することでも、銃口方向を求めることができる。
架台2内に内蔵されたゲーム制御基板80に制御系が構成されている。
ゲーム制御基板80は、大別して概ねゲーム全体の制御を行うゲーム演算処理部81、ゲーム演算処理部81の処理結果に基づいてゲーム画面の表示制御を行う画像合成部82、効果音等を生成する音声合成部83等により構成されている。
なお、画像合成部82はディスプレイ3に画像を表示し、音声合成部83はスピーカ6を駆動して音を発生する。
ゲーム進行手段90は、メモリに書き込まれたゲームプログラムに従って、オブジェクト情報、背景画像情報等をもとにゲームの進行を制御するもので、ゲーム進行手段90には、ペダル踏込態様判別手段91からペダル踏込態様情報および銃口方向演算手段92から銃口方向情報が入力される。
すなわち、どちらのペダルが1回踏まれたか、所定短時間内に2回踏まれたか(クリック操作でいうとダブルクリックに相当する)、所定時間以上継続して踏まれたかを判別し、判別結果をゲーム進行手段90に出力する。
銃口方向演算手段92は、前記したように模擬銃30のフォトセンサ41が検出した信号を信号処理基板42が処理した信号を入力して銃口方向を演算するもので、模擬銃30の銃口が向いている方向の情報をゲーム進行手段90に出力する。
模擬銃30の銃口方向情報には、ディスプレイ3の画面の何処に照準を合わせているか情報とともに、ディスプレイ3の画面に銃口を向けているか否かの情報も含まれる。
本射撃ゲーム装置1が、想定した仮想空間の様子を図10に示す。
すなわち、プレイヤPが左側ペダル13Lと右側ペダル13Rの操作の仕方による踏込態様に基づいてプレイヤオブジェクト102が左右いずれかに移動し、移動の際に異なる動作をする。
各種オブジェクト決定手段90bは、プログラムに従って的オブジェクト103の位置および動作を決定する。
命中判定手段90cは、各種オブジェクト決定手段90bにより決定された的オブジェクト103の位置情報と、銃口方向演算手段92が演算した銃口方向情報と、模擬銃30のトリガスイッチ37のオン信号とに基づき射撃が的オブジェクト103に命中したか否かを判定する。
こうして設定された仮想空間100の状態から実際にディスプレイ3の画面に表示させる表示画面を、表示画面設定手段94がゲーム進行手段90からの指示に従って設定する。
まず、プレイヤPの左側ペダル13Lと右側ペダル13Rの操作によるプレイヤオブジェクト102の移動制御について図11のフローチャートに従って説明する。
この制御は、前記ペダル踏込態様判別手段91によりなされるペダル踏込態様の判別に基づく制御である。
そしてプレイヤPは、足載板14に載せた足Pfを踵を軸に、つま先を左右に揺動して随時左側ペダル13Lか右側ペダル13Rを選択的に踏み込みながら、模擬銃30で画面の的オブジェクト103を狙い射撃することになる。
右側ペダルスイッチ18Rのオンも同様である。
すなわち、短時間に左側ペダル13Lが2回踏まれたか否かを判別し、2回踏まれたときは、ステップ4に進んで、プレイヤオブジェクト102を左隣りの規定ポイントに特殊動作で移動させる。
図12に、このステップ4におけるディスプレイ3の画面Dに表示された画像を示す。
プレイヤオブジェクト102は、転がりながら(特殊動作)左隣りの防御部材101に移動している。
このときは、模擬銃30による射撃はできない。
特殊動作をせずに移動するもので、このときは模擬銃30をディスプレイ3の画面に向けて的オブジェクト103を狙って射撃することができる。
プレイヤオブジェクト102は、射撃しながら左隣りの防御部材101に移動している。
画面Dには模擬銃30の銃口方向の照準マーク105が表示されている。
一方、画面Dに模擬銃30の銃口を向けていないときは、図12に示すように仮想空間100の広範囲を表示する画面となる。
この間でも射撃は可能である。
本模擬銃150も拳銃を模しており、銃身151の後部から下方に銃把152が延び、銃把152の付け根に引き金154が前後に摺動自在に設けられている。
しかるに、本模擬銃150は、銃身151の上部に重錘部材を兼ねる遊底部材155が、前後に摺動自在に設けられている。
なお、図示されないが、遊底部材155の前方への摺動を規制する受衝部材が所定箇所に配設されている。
すなわち、電磁ソレノイド161のプランジャ162の前端にスライド板部材165の屈曲前端部165ffが連結されて、ともに前後に摺動するようになっている。
スライド板部材165の屈曲後端部165rrは、遊底部材155の後側突片155rと対向している。
なお、引き金154の後方にトリガスイッチ158が配置され、銃身151の先端にはレンズ170が嵌め込まれ、その後方にフォトセンサ171が配置され、さらにフォトセンサ171の後方に信号処理基板172が配置されている。
この瞬間を図17が示している。
銃身の上方遊底部材155が、射撃と同時に前後に摺動するので、実際の銃のブローバック動作を模倣することができる。
10…足操作入力装置、11L,11R…支持ブラケット、12L,12R…ヒンジ、13L…左側ペダル、13R…右側ペダル、14…足載板、15…底板、16…圧縮スプリング、17a,17b…係合片、18L…左側ペダルスイッチ、18R…右側ペダルスイッチ、18a…投光器、18b…受光器、18c…遮断片、
30…模擬銃、30a…銃ケーシング、31…銃身、32…銃把、34…引き金、35…摺動部、36…スプリング、37…トリガスイッチ、38…ケーブル、40…レンズ、41…フォトセンサ、42…信号処理基板、
50…衝撃振動発生装置、51…電磁ソレノイド、52…プランジャ、53…圧縮スプリング、54…受衝ゴム部材、55…スライド板部材、55c…水平中央部、55f…前方延出部、55ff…屈曲前端部、55r…後方延出部、55rr…屈曲後端部、56…ねじ、61…受衝ゴム部材、62…重錘部材、63…圧縮スプリング、
80…ゲーム制御基板、81…ゲーム演算処理部、82…画像合成部、83…音声合成部、90…ゲーム進行手段、90a…プレイヤオブジェクト位置・動作決定手段、90b…各種オブジェクト決定手段、91…ペダル踏込態様判別手段、92…銃口方向演算手段、93…仮想空間状態設定手段、94…表示画面設定手段、95…電磁ソレノイド駆動手段、
100…仮想空間、101…防御部材、102…プレイヤオブジェクト、103…的オブジェクト、105…照準マーク、
150…模擬銃、151…銃身、152…銃把、154…引き金、155…遊底部材、156…銃本体ケーシング、157…引張りスプリング、158…トリガスイッチ、160…衝撃振動発生装置、161…電磁ソレノイド、162…プランジャ、165…スライド板部材、165ff…屈曲前端部、165rr…屈曲後端部、170…レンズ、171…フォトセンサ、172…信号処理基板。
Claims (5)
- プランジャを前後方向に移動可能な姿勢で銃本体フレームに固定された電磁ソレノイドと、
前後両端が屈曲され屈曲した前端が前記プランジャに連結され前後方向に摺動自在に支持されたスライド板部材と、
前記スライド板部材の屈曲した後端の後方に対向して受衝部を有し銃本体フレームの規制部位により移動範囲を規制され前後方向に摺動自在に支持された重錘部材と、
引き金の作動を検出するトリガスイッチとを備え、
前記トリガスイッチの作動信号に基づき前記電磁ソレノイドを駆動してプランジャを後方に移動することを特徴とする模擬銃。 - 前記重錘部材が、バネ部材により前方に付勢されていることを特徴とする請求項1記載の模擬銃。
- 前記電磁ソレノイドのプランジャはバネ部材により前方向に付勢され、
前記電磁ソレノイドは励磁されると前記プランジャを前記バネ部材に抗して後方に移動することを特徴とする請求項1または請求項2記載の模擬銃。 - 前記重錘部材が、銃本体ケース内に前記スライド板部材の屈曲した後端の後方に対向する弾性部材を介して支持され、
前記銃本体ケースの前記重錘部材の後方部分に開口が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項記載の模擬銃。 - 前記重錘部材が銃身の上方部位を構成して前後に摺動する遊底部をなすことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項記載の模擬銃。
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