JP4904917B2 - 車両用開閉体の駆動制御装置 - Google Patents

車両用開閉体の駆動制御装置 Download PDF

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本発明は、車両用開閉体の駆動制御装置に関するものである。
従来、車両用開閉体の駆動制御装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この装置は、トランクリッドに代表される開閉体を閉扉する際、駆動部材により、車体側に設けられた水密性確保用のウェザストリップを十分変形させるに必要な閉扉方向への駆動力を発生させて、該開閉体を閉扉する。このとき、ウェザストリップからの反力を受けて、開閉体に撓みが発生する。従って、駆動部材の駆動力停止後、開閉体が弾性復帰する際に、異音を発生したり、不快な挙動を示したりすることがある。
そこで、特許文献1の装置では、開閉体の閉扉状態を検出手段で検出した後、駆動部材により、開閉体を開扉方向に反転駆動させて撓みを解消している。
特許第3572451号公報
ところで、特許文献1の装置では、撓みを解消するために開閉体を開扉方向に反転駆動させる際、戻り過ぎを防止するためにタイマーによる制御、若しくは開閉体に設置された歪センサにより検出される歪量に基づく制御を行っている。従って、制御自体が複雑化するとともに、歪センサを設置する場合には部品点数の増大を余儀なくされる。
また、開閉体を閉扉させる方向の駆動力を発生する駆動部材及びクラッチを備える開閉体駆動機構と、車体に設けられたストライカと噛み合うラッチを駆動するクローザ機構とを備えた車両用開閉体の駆動制御装置が本出願人により提案されている。この装置では、開閉体駆動機構による開閉体の閉扉に伴って、ラッチがハーフラッチ位置においてストライカと噛み合って、開閉体を所定の半開位置にロックすると、駆動部材による駆動力を停止させる。そして、クローザ機構によりラッチを駆動して該ラッチをフルラッチ位置へと移動させ、開閉体を全閉位置にロックする。
このような装置においても、開閉体駆動機構による開閉体の閉扉に伴って、該開閉体が所定の半開位置へと移動する際、車体側に設けられたウェザストリップから反力を受け、開閉体に撓みを生じる。この撓みは、クラッチが接続状態から切断状態へと切り替えられることで解消され、その際にやはり異音を発生したり、不快な挙動を示したりすることがある。
本発明の目的は、開閉体を閉扉する開閉体駆動機構と、ストライカと噛み合うラッチを駆動するクローザ機構とを備える車両用開閉体の駆動制御装置において、開閉体の不自然な挙動を全体として抑制することができる車両用開閉体の駆動制御装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車体に対して開閉自在に取着された開閉体を閉扉させる方向の駆動力を発生する駆動部材、並びに該駆動部材及び前記開閉体の間の動力伝達を断続するクラッチを備え、該クラッチによる前記動力伝達の接続状態において前記駆動部材を駆動して前記開閉体を閉扉する開閉体駆動機構と、前記車体及び前記開閉体のいずれか一方及び他方に設けられたストライカ及びラッチを備え、該ラッチがハーフラッチ位置及びフルラッチ位置のそれぞれにおいて前記ストライカと噛み合って、前記開閉体を所定の半開位置及び全閉位置にロックするロック機構と、前記ラッチがハーフラッチ位置にあることを検出する第1検出手段と、前記ラッチがフルラッチ位置にあることを検出する第2検出手段と、前記開閉体駆動機構による前記開閉体の閉扉に伴って、前記第1検出手段により前記ラッチがハーフラッチ位置にあることが検出されたときに、前記駆動部材による駆動力を停止させる停止手段と、前記開閉体駆動機構による前記開閉体の閉扉に伴って、前記第1検出手段により前記ラッチがハーフラッチ位置にあることが検出されたときに、前記ラッチを駆動して該ラッチをフルラッチ位置へと移動させるクローザ機構とを備える車両用開閉体の駆動制御装置であって前記第1検出手段により前記ラッチがハーフラッチ位置にあることが検出されたときに前記停止手段により前記駆動部材による駆動力が停止されたとき、前記クラッチによる前記動力伝達の接続状態を切断状態へと切り替えることなく接続状態を継続させるよう構成されており、前記クローザ機構による前記ラッチの駆動に伴い、前記第2検出手段により前記ラッチがフルラッチ位置にあることが検出された時点から、該ラッチが前記フルラッチ位置よりも前記ハーフラッチ位置の反対側の位置へと移動して再び前記フルラッチ位置へと戻る前までの間において、前記動力伝達を接続状態から切断状態へと切り替えるように前記クラッチを制御する制御手段を備えたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用開閉体の駆動制御装置において、前記制御手段は、前記クローザ機構による前記ラッチの駆動に伴い、前記第2検出手段により前記ラッチがフルラッチ位置にあることが検出された時点で、前記動力伝達を接続状態から切断状態へと切り替えるように前記クラッチを制御することを要旨とする。
請求項1に記載の発明では、前記開閉体駆動機構による前記開閉体の閉扉に伴って、該開閉体が所定の半開位置へと移動する際、車体側に設けられた水密性確保用のウェザストリップに弾性的に接触することで該ウェザストリップから反力を受け、前記開閉体に撓みを生じる。この撓みは、前記クラッチにより前記動力伝達が接続状態から切断状態へと切り替えられるまで蓄積される。一方、前記クローザ機構による前記ラッチの駆動により、該ラッチを前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位置へと移動させる際、確実に機械的なロックを行うために、前記ラッチは前記フルラッチ位置よりも前記ハーフラッチ位置の反対側の位置(即ち、フルラッチ位置の奥側の位置)へと更に移動(オーバーストローク)する。このとき、前記開閉体は、全閉位置よりも更に奥側へと閉扉されることで、撓みを生じる。しかしながら、前記制御手段は、前記第2検出手段により前記ラッチがフルラッチ位置にあることが検出された時点から、該ラッチが前記フルラッチ位置よりも前記ハーフラッチ位置の反対側の位置へと移動して再び前記フルラッチ位置へと戻る前までの間において、前記動力伝達を接続状態から切断状態へと切り替えるように前記クラッチを制御するため、前記クローザ機構の作動に伴う前記開閉体の撓みの発生タイミングに合わせて、前記開閉体駆動機構(駆動部材)の作動時に蓄積された前記開閉体の撓みが解消される。従って、前記開閉体の不自然な挙動を全体として抑制することができる。
請求項2に記載の発明では、前記制御手段により、前記クラッチが前記動力伝達を接続状態から切断状態へと切り替えるように制御されるタイミング、即ち前記開閉体駆動機構(駆動部材)の作動時に蓄積された前記開閉体の撓みの解消タイミングは、前記第2検出手段により前記ラッチがフルラッチ位置にあることが実際に検出されるタイミングに一致する。従って、前記クローザ機構の作動に伴う前記開閉体の撓みの発生開始タイミングに同期させて、前記開閉体駆動機構(駆動部材)の作動時に蓄積された前記開閉体の撓みを解消することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2は、本発明が適用される自動車などの車両の後尾をそれぞれ示す斜視図及び断面図である。同図に示したように、車体10の後部には、開口部10aが形成されるとともに、該開口部10aには、その周縁部全周に亘ってゴム製のウェザストリップ11が装着されている。なお、車体10は、開口部10aの下方に荷室スペースSを形成する。
車体10には、荷室スペースSの一側及び他側(図1の右側及び左側)において、U字状に成形された一対のヒンジアーム12a,12bの一端が回動部14(図2参照)を中心に回動自在に連結されるとともに、各ヒンジアーム12a,12bの他端には、開閉体としてのトランクリッド13が固着・支持されている。トランクリッド13は、ヒンジアーム12a,12bの回転軸(回動部14)を中心に回動することで、前記開口部10a(荷室スペースS)を開閉する。なお、トランクリッド13の閉扉時には、その周縁部に押圧されて弾性変形する前記ウェザストリップ11により水密性が確保される。
また、一方のヒンジアーム12bの近傍において、荷室スペースS内には、開閉体駆動機構を構成する駆動ユニット21が設置されるとともに、該駆動ユニット21には、前記ヒンジアーム12bが連結されている。なお、駆動ユニット21は、その発生する駆動力を、ヒンジアーム12bを介してトランクリッド13に伝達することで該トランクリッド13を開閉駆動する。
すなわち、図3に示したように、駆動ユニット21は、略三角形の板状のブラケット22にて車体10に固着されるとともに、該ブラケット22は、駆動部材としての駆動ユニットモータ23を支持し、更に該駆動ユニットモータ23の回転軸は、例えば電磁クラッチからなるクラッチとしての駆動ユニットクラッチ24に駆動連結されている。なお、ブラケット22は、駆動ユニットモータ23の回転軸と駆動ユニットクラッチ24を介して順次連結される複数のギヤ25a,25b,25cをそれぞれ回転自在に支持する。これらギヤ25a〜25cは、減速機構としてのギヤ列25を構成する。
ギヤ25cには、第1リンク26の一端が一体回転するように連結されるとともに、該第1リンク26の他端には、第2リンク27の一端が回転自在に連結され、更に該第2リンク27の他端には、前記ヒンジアーム12bに固着されたブラケット28が回転自在に連結されている。なお、駆動ユニットモータ23は、電源供給されることで駆動力(回転力)を発生するとともに、該駆動力のギヤ25aへの動力伝達は、駆動ユニットクラッチ24が電源供給されるときに可能とされ(接続状態)、あるいは駆動ユニットクラッチ24への電源供給が停止されるときに不能とされる(切断状態)。
このような構造をなす駆動ユニット21は、駆動ユニットモータ23の発生する駆動力を駆動ユニットクラッチ24を介してギヤ25aに伝達するとともに、該駆動力をギヤ列25(ギヤ25b,25c)において減速・増力し、更に第1及び第2リンク26,27においてヒンジアーム12bの押し引き力に変換する。これにより、ヒンジアーム12bは、前記回動部14を中心に回動され、該ヒンジアーム12bに支持されたトランクリッド13が開閉される。なお、他方のヒンジアーム12aは、トランクリッド13の開閉に追従して前記回動部14を中心に回動される。
図1及び図2に示したように、トランクリッド13の後縁下端部には、その幅方向中央部においてロック装置31が設置されるとともに、車体10には、ロック装置31に対向する開口部10aの内側においてストライカ32が設置されている。ロック装置31は、ストライカ32と噛み合うラッチ33及び該ラッチ33を駆動(回動駆動)するクローザモータ34を有し、前記駆動ユニット21によるトランクリッド13の閉扉に伴って、ストライカ32と係合する。なお、ストライカ32及びラッチ33はロック機構を構成する。また、クローザモータ34は、クローザ機構を構成する。
すなわち、前記駆動ユニット21によるトランクリッド13の閉扉に伴って、図4(a)に示したように、ラッチ33のU字溝形状をなす噛み合い部にストライカ32が進入すると、該ストライカ32と噛み合うラッチ33が回動するとともに回り止めされる。この回り止めされるラッチ33の該当回動位置はハーフラッチ位置に相当し、該ハーフラッチ位置においてラッチ33及びストライカ32が噛み合うときに、トランクリッド13は所定の半開位置、いわゆる半ドア状態にロックされる。なお、トランクリッド13が所定の半開位置へと移動する際、該トランクリッド13は前記ウェザストリップ11に弾性的に接触することで該ウェザストリップ11から反力を受け、ヒンジアーム12a,12b等とともに撓みを生じることになる。
また、この状態で、クローザモータ34が電源供給され、ストライカ32を引き込むようにラッチ33が駆動されると、図4(b)に示したように、ストライカ32と噛み合うラッチ33が更に回動(移動)するとともに再び回り止めされる。この回り止めされるラッチ33の該当回動位置はフルラッチ位置に相当し、該フルラッチ位置においてラッチ33及びストライカ32が噛み合うときに、トランクリッド13は所定の全閉位置、いわゆる全閉状態にロックされる。
なお、図4に示したように、ロック装置31には、ラッチ33がハーフラッチ位置及びフルラッチ位置にそれぞれ配置されるときにオンする信号(以下、ハーフラッチ信号及びフルラッチ信号という)を個別に出力する第1検出手段及び第2検出手段としてのロータリスイッチ36が搭載されている。
また、車体10には、例えばデジタルコンピュータからなるコントロールユニット16が搭載されている。コントロールユニット16は、前記ロータリスイッチ36の検出信号(ハーフラッチ信号及びフルラッチ信号)を入力するとともに、前記駆動ユニットモータ23、駆動ユニットクラッチ24及びクローザモータ34を給電制御する。なお、コントロールユニット16は、ハーフラッチ信号及びフルラッチ信号のオフからオンへの切り替わりに基づいて、ラッチ33がハーフラッチ位置及びフルラッチ位置にあることをそれぞれ検出する。
次に、本実施形態のコントロールユニット16による駆動ユニットモータ23(駆動ユニット21)及びクローザモータ34の制御態様について、図5のタイムチャートに従って説明する。なお、図5(a)は、ラッチ33の回動位置の推移を示すとともに、図5(b)(c)(d)は、駆動ユニットモータ23、駆動ユニットクラッチ24及びクローザモータ34の各給電に係る駆動信号の推移を示し、更に図5(e)(f)は、ハーフラッチ信号及びフルラッチ信号の推移を示す。図5(a)〜(f)では、駆動ユニット21によりトランクリッド13が閉扉側に駆動されている状態からの推移を示している。
まず、図5(b)(c)に示したように、駆動ユニットモータ23及び駆動ユニットクラッチ24の駆動信号がオン状態とされ、トランクリッド13の閉扉側に給電されているとき、トランクリッド13の閉扉に伴ってラッチ33の噛み合い部にストライカ32が進入し始めると、図5(a)に示したように、時刻t0において初期回動位置である所定のオープンラッチ位置にあったラッチ33がストライカ32に押圧されて回動し始める。そして、この回動に伴い、例えば、時刻t1においてラッチ33が前記ハーフラッチ位置に達すると、図5(e)に示したように、前記ハーフラッチ信号がオフからオンに切り替わる。このとき、図5(b)に示したように、駆動ユニットモータ23の駆動信号のみがオンからオフへと切り替えられ、その給電が停止される(停止手段)。なお、ラッチ33がハーフラッチ位置へと回動するとき、即ちトランクリッド13が所定の半開位置へと移動するとき、該トランクリッド13及びヒンジアーム12a,12b等は前記ウェザストリップ11からの反力を受けて撓みを生じる。この撓みは、前記駆動ユニットクラッチ24により動力伝達が前述の接続状態から切断状態へと切り替えられるまで蓄積される。
また、図5(d)に示したように、時刻t1において、トランクリッド13の閉扉動作を引き継ぐべく、クローザモータ34の駆動信号がオフからオンへと切り替えられ、ラッチ33が回動駆動される。これにより、ラッチ33は前記フルラッチ位置へと更に回動する。そして、この回動に伴い、図5(a)に示したように、時刻t2においてラッチ33が前記ハーフラッチ位置に達すると、図5(f)に示したように、前記フルラッチ信号がオフからオンに切り替わる。このとき、図5(c)に示したように、駆動ユニットクラッチ24の駆動信号がオンからオフへと切り替えられ、その給電が停止される(制御手段)。このとき、トランクリッド13及びヒンジアーム12a,12b等に生じた撓みが解消される。
なお、フルラッチ位置に達したラッチ33は、確実に機械的なロックを行うため、図5(a)に示したように、前記フルラッチ位置よりも前記ハーフラッチ位置の反対側の回動位置(即ち、フルラッチ位置の奥側の位置)へと更に回動(オーバーストローク)する。このとき、図2に2点鎖線にて誇張して示したように、トランクリッド13は、全閉位置よりも更に奥側へと閉扉されることで、撓みを生じる。そして、トランクリッド13が自身の弾性力でこの撓みを解消すると、図5(a)に示したように、時刻t3において、ラッチ33は再び前記フルラッチ位置へと戻る。
つまり、本実施形態では、クローザモータ34の作動に伴うトランクリッド13の撓みの発生タイミング(時刻t2)に合わせて、駆動ユニット21(駆動ユニットモータ23)の作動時に蓄積されたトランクリッド13及びヒンジアーム12a,12b等の撓みを解消している。なお、図5(d)に示したように、時刻t4において、クローザモータ34の駆動信号がオンからオフへと切り替えられ、その給電が停止される。そして、トランクリッド13の閉扉動作が完了する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、駆動ユニット21によるトランクリッド13の閉扉に伴って、該トランクリッド13が所定の半開位置へと移動する際、前記ウェザストリップ11に弾性的に接触することで該ウェザストリップ11から反力を受け、前記トランクリッド13及びヒンジアーム12a,12b等に撓みを生じる。この撓みは、前記駆動ユニットクラッチ24により前記動力伝達が接続状態から切断状態へと切り替えられるまで蓄積される。一方、前記クローザモータ34による前記ラッチ33の駆動により、該ラッチ33を前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位置へと回動させる際、確実に機械的なロックを行うために、前記ラッチ33は前記フルラッチ位置よりも前記ハーフラッチ位置の反対側の位置(即ち、フルラッチ位置の奥側の位置)へと更に移動(オーバーストローク)する。このとき、前記トランクリッド13は、全閉位置よりも更に奥側へと閉扉されることで、撓みを生じる。しかしながら、コントロールユニット16は、ロータリスイッチ36により前記ラッチ33がフルラッチ位置にあることが検出された時点で、前記動力伝達を接続状態から切断状態へと切り替えるように駆動ユニットクラッチ24を制御するため、クローザモータ34の作動に伴うトランクリッド13の撓みの発生タイミングに合わせて、駆動ユニット21(駆動ユニットモータ23)の作動時に蓄積されたトランクリッド13の撓みが解消される。従って、トランクリッド13の不自然な挙動を全体として抑制することができる。
また、ロータリスイッチ36として、従来のクローザモータ34の制御で使用される既存のセンサを利用するのであれば、新たに部品(センサ等)を追加したりする必要はない。従って、部品点数の増加を抑制することができ、ひいてはコストを削減することができる。
(2)本実施形態では、コントロールユニット16により、駆動ユニットクラッチ24が前記動力伝達を接続状態から切断状態へと切り替えるように制御されるタイミング、即ち駆動ユニット21(駆動ユニットモータ23)の作動時に蓄積されたトランクリッド13の撓みの解消タイミングは、ロータリスイッチ36により前記ラッチ33がフルラッチ位置にあることが実際に検出されるタイミングに一致する。従って、クローザモータ34の作動に伴うトランクリッド13の撓みの発生開始タイミングに同期させて、駆動ユニット21(駆動ユニットモータ23)の作動時に蓄積されたトランクリッド13の撓みを解消することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、駆動ユニットクラッチ24への給電を停止するタイミング、即ちトランクリッド13及びヒンジアーム12a,12b等に生じた撓みを解消するタイミングは、時刻t2から時刻t3の前までの間、即ちトランクリッド13が全閉位置よりも更に奥側へと閉扉されることによる撓みが解消されるまでの間であれば任意に設定することができる。この場合、トランクリッド13の閉扉動作に係る時刻t3(時刻t2からの経過時間等)を予め実験で求めておき、例えばコントロールユニット16によるタイマー制御で駆動ユニットクラッチ24への給電を停止させてもよい。
・前記実施形態において、ラッチ33(ロック装置31)を車体10に設置し、ストライカ32をトランクリッド13に設置してもよい。
・前記実施形態において、ラッチ33の回動位置(ハーフラッチ位置、フルラッチ位置)は、例えば磁気検知素子を備えた回転センサ等で検出してもよい。
・前記実施形態において、開閉体としては、車体10の側部に設けられる車両ドア(スイングドア、スライドドア等)や、後部に設けられるバックドアなどであってもよい。
本発明の一実施形態を示す斜視図。 同実施形態を示す断面図。 駆動ユニットを示す側面図。 (a)(b)は、ロック装置の動作を示す説明図。 (a)(b)(c)(d)(e)(f)は、同実施形態の制御態様を示すタイムチャート。
符号の説明
10…車体、10a…開口部、11…ウェザストリップ、12a,12b…ヒンジアーム、13…トランクリッド、16…停止手段及び制御手段を構成するコントロールユニット、21…開閉体駆動機構を構成する駆動ユニット、23…駆動部材としての駆動ユニットモータ、24…クラッチとしての駆動ユニットクラッチ、31…ロック装置、32…ストライカ、33…ラッチ、34…クローザ機構を構成するクローザモータ、36…第1及び第2検出手段としてのロータリスイッチ。

Claims (2)

  1. 車体に対して開閉自在に取着された開閉体を閉扉させる方向の駆動力を発生する駆動部材、並びに該駆動部材及び前記開閉体の間の動力伝達を断続するクラッチを備え、該クラッチによる前記動力伝達の接続状態において前記駆動部材を駆動して前記開閉体を閉扉する開閉体駆動機構と、
    前記車体及び前記開閉体のいずれか一方及び他方に設けられたストライカ及びラッチを備え、該ラッチがハーフラッチ位置及びフルラッチ位置のそれぞれにおいて前記ストライカと噛み合って、前記開閉体を所定の半開位置及び全閉位置にロックするロック機構と、
    前記ラッチがハーフラッチ位置にあることを検出する第1検出手段と、
    前記ラッチがフルラッチ位置にあることを検出する第2検出手段と、
    前記開閉体駆動機構による前記開閉体の閉扉に伴って、前記第1検出手段により前記ラッチがハーフラッチ位置にあることが検出されたときに、前記駆動部材による駆動力を停止させる停止手段と、
    前記開閉体駆動機構による前記開閉体の閉扉に伴って、前記第1検出手段により前記ラッチがハーフラッチ位置にあることが検出されたときに、前記ラッチを駆動して該ラッチをフルラッチ位置へと移動させるクローザ機構とを備える車両用開閉体の駆動制御装置であって
    前記第1検出手段により前記ラッチがハーフラッチ位置にあることが検出されたときに前記停止手段により前記駆動部材による駆動力が停止されたとき、前記クラッチによる前記動力伝達の接続状態を切断状態へと切り替えることなく接続状態を継続させるよう構成されており、
    前記クローザ機構による前記ラッチの駆動に伴い、前記第2検出手段により前記ラッチがフルラッチ位置にあることが検出された時点から、該ラッチが前記フルラッチ位置よりも前記ハーフラッチ位置の反対側の位置へと移動して再び前記フルラッチ位置へと戻る前までの間において、前記動力伝達を接続状態から切断状態へと切り替えるように前記クラッチを制御する制御手段を備えたことを特徴とする車両用開閉体の駆動制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用開閉体の駆動制御装置において、
    前記制御手段は、前記クローザ機構による前記ラッチの駆動に伴い、前記第2検出手段により前記ラッチがフルラッチ位置にあることが検出された時点で、前記動力伝達を接続状態から切断状態へと切り替えるように前記クラッチを制御することを特徴とする車両用開閉体の駆動制御装置。
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