JP4904461B2 - 音声周波数応答処理システム - Google Patents

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Description

【0001】
(技術分野)
本発明は、音声信号処理分野に関し、特に音声信号に空間的な広がりを与えるための、インパルス応答関数(impulse response functions)シミュレーションの分野に関する。
【0002】
(背景技術)
人間の聴覚系は発達を遂げ、聴取者の周囲で発した音の位置を正確に特定するようになっている。その正確さは、主に脳で行われる2つの計算に由来すると考えられている。第1には、最初の到達音および近い反射による到達音(直接音または音の頭部)の解析であり、通常、これが音の位置決めに役立っている。第2には、反響音の後部の解析であり、これが音の「周囲環境の特色(environmental feel)」を音に与えている。当然、それぞれの耳が捉えた音の僅かな差異も大いに関係しており、直接音および初期反射音(early reflection)を聴く場合、特に関係がある。
【0003】
例えば、図1においては室内環境(room environment)におけるスピーカ1および聴取者2が描かれている。単一の耳3の場合を考えれば、聴取者2はスピーカからの直接音4、ならびに、数多くの反射音5、6、および、7を耳にする。図1の構成は本質的には2次元断面を示しており、床面または天井での反射音は示されていない。さらに、1つの耳に対する音声信号のみを示している。
【0004】
しばしば聴取者の周囲の音の自然な過程をシミュレートすることが望まれる。1組のヘッドフォンに聴き入る聴取者は、音が外部環境から発せられていると思われ、「頭から離れる(out of head)」経験をすることが可能である。これはそれぞれの音に対してそれぞれの耳に対するインパルス応答関数を決定し、インパルス応答関数をそれに対応している音声信号に畳み込む(convolving)周知の処理によって、音を外部環境に存在させる環境効果を作り出すことで実現されている。
【0005】
(発明の開示)
本発明の第1の態様により、
(a)頭部および後部を有する初期インパルス応答を作るステップ、
(b)ハイパスフィルタをかけられた後部を形成するために、少なくとも上記後部の部分にハイパスフィルタをかけるステップ、および、
(c)出力インパルス応答を形成するために、上記頭部と上記ハイパスフィルタをかけられた後部とを結合する(combining)ステップ、
を有する出力インパルス応答関数(output impulse response function)を形成する方法が提供される。
【0006】
上記方法がステップ(c)の前に上記初期インパルス応答の上記頭部の低周波成分をブーストするステップを備えていることが好ましい。
【0007】
好都合にも、上記方法は初期インパルス応答を頭部および後部に分割するステップを供えている。
【0008】
都合の良いことには、上記方法はさらに、音声信号を聴取者の周囲に仮想的に空間的な広がりを与えるために、別のインパルス応答に加えて上記出力インパルス応答を利用するステップを備えている。
【0009】
本発明は、
(a)初期インパルス応答を頭部および後部に分割するための分割手段と、
(b)ハイパスフィルタをかけられた後部を形成するために少なくとも後部の部分にハイパスフィルタをかけるためのハイパスフィルタ手段と、
(c)出力インパルス応答を形成するために上記ハイパスフィルタをかけられた後部と上記頭部とを結合するための結合手段とを含んだ出力インパルス応答関数形成のための装置にまで及んでいる。
【0010】
本発明はさらに音声信号に空間的な広がりを与えるための音声処理システムにまで及び、
上記システムは、
上記音声信号を入力するための入力手段と、
上記入力手段と結ばれ、頭部構成要素およびハイパスフィルタをかけられた後部構成要素を有する、少なくとも1つのインパルス応答関数で上記音声信号を畳み込む(convolving)ための合成積手段(convolution means)と、
を有する。
【0011】
本発明はさらに、
(a)音声入力信号を第1および第2ストリームに分割するステップ、
(b)音声入力信号の第2ストリームにハイパスフィルタをかけるステップ、
(c)音声入力信号の第2ストリームに残響後部(reverberant tail)を加えるステップ、および、
(d)第1ストリームからの音声入力信号および第2ストリームからのハイパスフィルタをかけられた残響音声信号を結合するステップを含む、音声入力信号処理方法を想定している。
【0012】
上記方法は第1ストリームの音声入力信号の低周波成分をブーストするステップを含んでいてもよい。
【0013】
本発明はさらに、
(a)音声入力信号を少なくとも第1および第2ストリームにストリーミングするステップ、
(b)少なくとも1つのハイパスフィルタをかけられた後部インパルス応答信号を提供するステップ、
(c)音声入力の第1ストリームを、ハイパスフィルタをかけられた後部インパルス応答信号で畳み込む(convolving)ステップ、
(d)少なくとも1つの頭部インパルス応答信号を提供するステップ、
(e)音声入力の第2ストリームを、頭部インパルス応答信号で畳み込むステップ、および、
(f)空間的に広がりをもつ音声信号を提供するために、畳み込まれた出力を結合するステップを含む、音声入力信号処理方法を提供する。
【0014】
通常、本方法は第1ストリームの低周波成分の減衰を補償するために、第2ストリームの低周波成分をブーストするステップを含んでいる。
【0015】
通常、本方法はさらに、ハイパスフィルタをかけられた後部インパルス応答の低周波成分の減衰を測定するステップ、および、最終的に第2ストリームに適用される補正係数(compensation factor)を導くためにその測定を使用するステップを含んでいる。
【0016】
好都合なことに、本方法は、その後に続く頭部インパルス応答信号の畳み込みのために、音声入力信号を第3ストリームにストリーミングするステップ、補正係数を用いて信号のゲインを調整するステップ、調整された信号にローパスフィルタをかけるステップ、および、ローパスフィルタをかけた調整された信号と第2ストリームを結合するステップを有する。
【0017】
本発明はさらに、
(a)インパルス応答信号の頭部を提供するステップ、
(b)インパルス応答信号の後部を提供するステップ、
(c)後部にハイパスフィルタをかけるステップ、
(d)ハイパスフィルタをかけた後部を音声信号で畳み込む(convolving)ステップ、
(e)頭部を音声信号で畳み込む(convolving)ステップ、および、
(f)空間的な広がりを持つ出力信号を提供するために畳み込まれた信号を結合するステップを含む、音声信号に空間的広がりを与える方法を提供する。
【0018】
本発明の範囲に属する他のいかなる形態にかかわらず、これから本発明の好適な形態を、添付の図面を参照し、例示的に説明する。
【0019】
(発明を実施するための最良の形態)
本発明者による測定されたインパルス応答関数の性質に関する研究により、様々な予期せぬ発見がもたらされており、好都合にも、それを用いて音声に空間的広がりを持たせるための畳み込み処理に関する計算の複雑性を低減する効果を得ることが可能である。本発明者による、音声の空間的な広がりに関する人間の聴取者に対して行った様々な計測により、以下の重要な要因が明らかになった。
【0020】
第1に、インパルス応答の後部における低周波成分は音響空間を包み込んでいる感覚への寄与はない。一般に、この「空間」に関する感覚は、室(room)インパルス応答の残響後部の高周波(およそ300Hzよりも高い)部分によって作られる。
【0021】
第2に、特に、残響室応答が、およそ全ての室で存在するモード共鳴を含んでいれば、残響応答の後部の低周波部は、しばしば望ましくない「共鳴」効果の原因となる。これを聴取者はよく、「悪い均等化(bad equalisation)」と感じる。
【0022】
図2に、図1と類似の室環境における音源からのインパルス応答関数14の例を示す。その応答関数には、直接音、もしくは、頭部15、ならびに、後部16が含まれている。後部16は、方向性に関する情報を顕著には与えない、多量の低周波成分を含んでいる。通常、頭部は全インパルス応答のうち、最初の2ないし3ミリ秒を占め、(図3の例のように)頭部は、ゼロ信号17の短い区分によって後部と分離している。当然のことながら、頭部は直接音(つまりは、最初の音響到達15A)を含んでいるのだが、初期近接追随間接音(つまりは、床および近接壁の直接反響15Aないし15E)をも含んでいる。頭部および後部は、いつでも、もっぱら時間を基準として厳密に区別し得るわけではないが、実際のところ、頭部が最初の5ミリ秒より長くなることは殆どない。振幅の違いも2つの部分を区別する役割を果たしており、後部は原則的には低振幅残響を表している。
【0023】
好ましい実施の形態では、後部から低周波成分(およそ300Hz以下)を除去し、インパルス応答関数の複雑性を相当量低減することを頼みにしている。そのような訳で、好ましい実施の形態においては、用いられるインパルス応答関数は所定の方法で処理される。処理過程のフローチャートの例を図4の20として示す。初期インパルス応答21は直接音部22および後部23に分割される。後部は周波数300Hz以上でハイパスフィルタを通され、一方、直接音は、実質的に周波数300Hz以下で随意的にブーストされる。出力27の前に、2つのインパルス応答の部分は結合26される。そして、出力応答は、あらゆる後続の音声処理システムで利用可能である。例えば、インパルス応答は他のインパルス応答と結合可能であり、それは本出願人に譲渡されているPCT特許出願PCT/AU99/00002号、タイトル「音声信号処理方法および装置(Audio Signal Processing Method and Apparatus)」に開示の通りである。その内容はここで特に相互参照として引用される。当然のことだが、時間領域において、頭部および後部のそれぞれについて、300Hz以下の成分をブーストおよび除去していることの視覚的効果は大きなものではないという意味で、結合された信号28は目に見えるほどの原信号と相違はない。しかし、聞き取れる効果はもっと顕著なものである。当然のことだが、300Hzとは例示的数値である。例えば、より大きな室空間を模倣する場合、周波数200Hzまたはさらに低い周波数が、ローパスフィルタおよびハイパスフィルタに用いられる。
【0024】
本発明を利用して他形式の音声処理環境も可能である。例えば、図5において、音声入力信号30が直接経路30.1および間接経路30.2に分割されるところが示されている。直接経路30.1はさらに左経路および右経路に分割され、34.Lおよび34.Rにおいてゲイン調整を受け、それからそれぞれ35.Lおよび35.Rにおいて加算される。第2チャンネル30.2は、ステレオ残響フィルタ32によって処理され、その出力は同様に35.Lおよび35.Rにおいて加算されて左および右ステレオチャンネルを得る。
【0025】
図6において、音声入力信号30が第1チャンネル30.1および第2チャンネル30.2に分割されるところが示されており、第2チャンネル30.2はハイパスフィルタ34によって31においてハイパスフィルタをかけられて、それからステレオ残響フィルタ32で処理される。第1チャンネル30.1の音声入力信号は、33において低周波ブーストされ、これによって信号の低周波成分にブースト効果がもたらされ、それから左入力および右入力に分割され、それぞれ34.Lおよび34.Rにおいてゲイン調整され、そして35.Lおよび35.Rにおいて、31においてハイパスフィルタがかけられた音声信号出力に効率的に「後部」を加える、ステレオ残響フィルタ32からの出力と加算される。当然のことながら、ハイパスフィルタ31および残響フィルタ32はその順序を逆転させてもよい。代わりに、ハイパスフィルタまたは一連のフィルタを、「長い畳み込み(long convolution)」の残響処置を用いるのに適化された残響フィルタ内に組み入れてもよい。
【0026】
図7を参照し、第1および第2の実施形態の両方の特徴を組み合わせた、本発明による音声処理システム50の別形態を示す。異なる音響特性を有する室に関するバイノーラル後部インパルス応答のデータベース51が、後部インパルス応答の低周波部を効率的に除去するハイパスフィルタ52に通される。各後部インパルスに関し、周波数除去の程度が計測され、正規化され、低周波補正データベース53に記録される。同時に、対応する修正インパルス応答がデータベース54に記録される。このようにして、低周波補正データベースを備え、各修正インパルス応答に関しては、補正係数は一般に残存低周波のパーセンテージに逆比例する。後文に記載の要領でこの係数を用いることで、全体として信号の低周波成分の低下を補正することが可能である。修正インパルス応答データベースからの修正後部インパルスは、選択的にステレオ残響FIR(有限インパルス応答)フィルタ55に送られる。
【0027】
音声入力56は3つのチャンネルに流され、第1チャンネル56.1はステレオ残響フィルタ55に入力され、第2チャンネル56.2は乗算器(multiplier)58を経てローパスフィルタ57に入力される。乗算器58のゲインおよびローパスフィルタの合成ゲイン(resultant gain)は、データベース54に記録された対応する修正インパルス応答に関して、低周波補正データベース53から検索された補正係数によって決定される。
【0028】
第3チャンネル56.3は調整可能ゲイン増幅器60を経て、加算器59に入力される。加算器59は、独立的に調整可能なゲイン増幅器60およびローパスフィルタ57の出力からの入力を加算する。加算されている出力は、1対の、左HRTFフィルタ61.Lおよび右HRTFフィルタ61.Rに送られる。HRTFまたは頭部インパルス応答部のデータベース62は、フィルタ61.Lおよび61.Rに通じる入力部を備えている。データベース62から選択されたHRTFはHRTFフィルタにおいて、加算された入力信号に畳み込まれて、空間的に広がりを持たせられた出力を、ステレオ残響フィルタ55からの空間的に広がりを持たせた出力を受け取る左加算器63.Lおよび右加算器63.Rに与える。バイノーラルで空間的に広げられた出力信号65.Lおよび65.Rはそれぞれ、加算器63.Lおよび63.Rから出力される。このように、音声入力信号56は、上記方法で修正された後部および頭部インパルス応答を用いて効率的に空間的広がりを与えられる。後部インパルス応答の低周波成分を除去したことは、乗算器58において、インパルス応答信号の頭部またはHRTF部の低周波成分を比例的に増加させることで補正されている。このように、空間的広がりを与えられた音の、全部分にわたる低周波成分は、およそ同一に効率よく保持され、上記処理において、空間的広がりを与えられたインパルス応答の後部から頭部へと効果的にシフトする。
【0029】
図4、図6、および、図7の構成において、低周波成分をフィルタリングすることは、インパルス応答の後部に関する処理を簡単化することに加えて、多くの優位性を有する。これらの優位性には、図2および図3のインパルス応答が入力信号に畳み込まれた際、起こり得る共鳴モードを除去することが含まれる。また、残響フィルタ型の構成における共鳴モードも、低周波成分を相対的に一定に保つことで一般に音の全体的な「感じ」を変化させることなく、低減される。
【0030】
本技術分野の技能を有する者にとっては当然のことだが、多くの変形および/または修正を、明確な実施の形態を示した本発明に対し、広く開示された本発明の思想の範囲から逸脱することなく行うことが可能である。それ故、好ましい実施の形態は、あらゆる点で例示的なものと見なされるべきであって、制限的であると見なされるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 室内環境における聴取者への音の投射の過程を概略的に示す図である。
【図2】 典型的な室内のインパルス応答を示す図である。
【図3】 この典型的応答の初期20ミリ秒の詳細図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態の方法およびシステムのフローチャートである。
【図5】 ステレオ音声信号処理構成部をフローチャート形式で示した図である。
【図6】 図5に示す構成に適用されている第2の実施形態の方法およびシステムのフローチャートである。
【図7】 本発明の音声処理システムの第3の実施形態の図である。
【符号の説明】
1 ・・・ スピーカ
2 ・・・ 聴取者
3 ・・・ 耳
4 ・・・ 直接音
5 ・・・ 反射音
6 ・・・ 反射音
7 ・・・ 反射音

Claims (17)

  1. 1つ以上のインパルス応答を組みあわせ、音声信号を処理するための出力インパルス応答関数を形成する方法であって、
    (a)初期インパルス応答を頭部および後部に分割するステップと、
    (b)上記後部の少なくとも一部にハイパスフィルタをかけ、ハイパスフィルタをかけられた後部を形成するステップと、
    (c)上記ハイパスフィルタをかけられた後部と上記頭部とを結合し、出力インパルス応答を形成するステップとを有する方法。
  2. ステップ(c)に先立って、上記初期インパルス応答の上記頭部の低周波成分をブーストするステップを有する、請求項1に記載の方法。
  3. 上記ハイパスフィルタをかけるステップが、実質的に200ないし300Hz以下の周波数を抑制するように構成されている、請求項1または2に記載の方法。
  4. さらに、
    (d)1つ以上のインパルス応答に加えて上記出力インパルス応答を利用し、事実上、聴取者の周りで音声信号に空間的広がりを与えるステップをさらに有する、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の方法。
  5. 出力インパルス応答関数を形成するための装置であって、
    (a)初期インパルス応答を頭部および後部に分割するための分割手段と、
    (b)ハイパスフィルタをかけられた後部を形成するために、後部の少なくとも一部にハイパスフィルタをかけるためのハイパスフィルタ手段と、
    (c)出力インパルス応答を形成するため、上記ハイパスフィルタをかけられた後部と上記頭部を結合するための結合手段とを有する装置。
  6. 上記応答の上記頭部の低周波成分をブーストするためのブースト手段を有する、請求項5に記載の装置。
  7. 上記ハイパスフィルタ手段が、実質的に200ないし300Hz以下の周波数を抑制するように構成されている、請求項6に記載の装置。
  8. 上記ブースト手段が、実質的に200ないし300Hz以下の上記初期応答の上記頭部の低周波成分をブーストするように構成されている、請求項6に記載の装置。
  9. 音声信号に空間的広がりを与えるための音声処理システムであって、
    上記音声信号を入力するための入力手段と、
    上記入力手段と接続され、上記音声信号と少なくとも1つのインパルス応答関数とを畳み込むための畳み込み手段と、を有し、
    上記インパルス応答関数は、初期インパルス応答から導出され、
    上記インパルス応答関数は、上記初期インパルス応答の頭部を含んで構成される頭部と、ハイパスフィルタをかけられた該初期インパルス応答の後部を含んで構成される後部と、を含んでいる、ことを特徴とするシステム。
  10. 上記後部構成要素が、実質的に200ないし300Hz以下の抑制された低周波成分を有する、請求項9に記載の音声処理システム。
  11. 音声入力信号を処理する方法であって、
    (a)音声入力信号を第1および第2ストリームに分割するステップ、
    (b)該音声入力信号の第2ストリームにハイパスフィルタをかけるステップ、
    (c)残響を含んだ後部を該音声入力信号の該第2ストリームに適用し、上記ステップ(b)とでハイパスフィルタをかけられた残響を含んでいる音声信号を生成するステップ、および、
    (d)第1ストリームからの音声入力信号と、第2ストリームからのハイパスフィルタをかけられた残響を含んでいる音声信号と、を結合するステップを有する方法。
  12. 上記第1ストリームの上記音声入力信号の低周波成分をブーストして、前記第2ストリームに前記ハイパスフィルタをかけることで生じる低周波成分の低下を補正するステップを有する、請求項11に記載の方法。
  13. 音声入力信号を処理する方法であって、
    (a)該音声入力信号を少なくとも第1および第2ストリームに流すステップ、
    (b)少なくとも1つのハイパスフィルタをかけられた後部インパルス応答信号を供するステップ、
    (c)上記音声入力の上記第1ストリームと上記ハイパスフィルタをかけられた後部インパルス応答信号とを畳み込むステップ、
    (d)少なくとも1つの頭部インパルス応答信号を供するステップ、
    (e)上記音声入力の上記第2ストリームと上記頭部インパルス応答信号とを畳み込むステップ、および、
    (f)上記の畳み込まれた出力を結合して空間的な広がりを与えられた音声信号を供するためにするステップを有する方法。
  14. 上記第2ストリームの低周波成分をブーストして、上記第1ストリームの低周波成分の低下を補正するステップを有する、請求項13に記載の方法。
  15. 上記ハイパスフィルタをかけられた後部インパルス応答から、低周波成分の低下を計測するステップ、および、該計測を利用することで最終的に上記第2ストリームに適用される補正係数を導出するステップを有する、請求項14に記載の方法。
  16. 上記音声入力信号を第3ストリームに流すステップ、
    上記補正係数を用いて上記第3ストリームを調整するステップ、
    前記の調整された第3ストリームにローパスフィルタをかけるステップ、および、
    その後のHRTF頭部インパルス応答信号との畳み込みのために、調整され、上記ローパスフィルタをかけられた第3ストリームと第2ストリームとを結合するステップを有する、請求項15に記載の方法。
  17. 音声信号に空間的広がりを持たせる方法であって、
    (a)インパルス応答信号の頭部を供するステップ、
    (b)インパルス応答信号の後部を供するステップ、
    (c)該後部にハイパスフィルタをかけるステップ、
    (d)該ハイパスフィルタをかけられた後部と該音声信号を畳み込むステップ、
    (e)該頭部と該音声信号を畳み込むステップ、および、
    (f)該畳み込まれた信号を結合して空間的な広がりを持たせた出力信号を供するステップを有する方法。
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