JP4904188B2 - 分配装置、分配プログラム及び分配システム - Google Patents
分配装置、分配プログラム及び分配システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4904188B2 JP4904188B2 JP2007092057A JP2007092057A JP4904188B2 JP 4904188 B2 JP4904188 B2 JP 4904188B2 JP 2007092057 A JP2007092057 A JP 2007092057A JP 2007092057 A JP2007092057 A JP 2007092057A JP 4904188 B2 JP4904188 B2 JP 4904188B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- customer
- counselor
- terminal
- unit
- image data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
特許文献1には、顧客を特定する情報を顧客に入力させることで顧客を特定し、その顧客の過去の取引の経験に応じて表示する画面を切替える技術についての記載がある。
特許文献2には、カードや通帳から個人情報を読み取り顧客を特定し、その顧客の優良度ランクにより案内先の窓口を決定する技術についての記載がある。
また、本来、顧客の性格や、問合せ時点での顧客の心理的状況に応じて、適切な相談員を割り当てることが望ましい。しかし、いずれの従来技術においても、顧客の性格や、問合せ時点での顧客の心理的状況等に応じて、適切な相談員を割り当てることができない。
また、顧客と相談員とが相談中に顧客の心理状態は変化している。この顧客の心理状態の変化を相談員が知ることができれば、より適切な相談業務を行うことができる。しかし、いずれの従来技術においても、顧客と相談員とが相談中に、顧客の心理状態等に基づいて相談員の業務を支援することはできない。
本発明は、例えば、顧客の問合せ時点の状態に合わせて、適切な相談員を割り当てることを目的とする。また、相談中の顧客の状態に合わせて、相談員が適切な対応をとることができるようにすることを目的とする。
顧客端末から顧客を撮像した複数の顧客画像データからなる顧客動画データを受信して記憶装置に記憶する動画データ受信部と、
上記動画データ受信部が受信した顧客動画データをなす複数の顧客画像データの各顧客画像データに基づき、顧客の特徴を抽出して記憶装置に記憶する特徴抽出部と、
上記特徴抽出部が抽出した顧客の特徴と、上記相談員情報記憶部が記憶した相談員の特徴とに基づいて、上記顧客に対応する相談員を処理装置により決定する対応相談員決定部と、
上記対応相談員決定部が決定した相談員により使用される相談員端末と上記顧客端末とを通信させる端末接続部と
を備えることを特徴とする。
上記特徴抽出部は、顧客により顧客端末が使用される前から顧客の特徴を抽出する
ことを特徴とする。
上記特徴抽出部は、上記顧客動画データに基づき、顧客端末と相談員端末とが通信している場合における顧客の特徴を抽出し、
上記分配装置は、さらに、
上記特徴抽出部が抽出した特徴が所定の状態を示す場合、上記顧客動画データから上記所定の状態を示した顧客画像データを抽出し、上記顧客画像データを管理者端末へ通信装置を介して送信する特徴画像送信部
を備えることを特徴とする。
上記特徴画像送信部は、上記特徴抽出部が抽出した特徴が、所定の心理状態を示す場合、上記所定の心理状態を示した顧客画像データを抽出し、上記顧客画像データを管理者端末へ送信する
ことを特徴とする。
上記特徴抽出部は、上記顧客動画データに基づき、顧客端末と相談員端末とが通信している場合における顧客の特徴を抽出し、
上記分配装置は、さらに、
所定の場合に上記特徴抽出部が抽出した顧客の特徴を顧客情報として記憶装置に記憶する顧客情報記憶部を備え、
上記対応相談員決定部は、次に上記顧客に対して対応する相談員を決定する場合には、上記特徴抽出部が抽出した顧客の特徴と、既に上記顧客情報記憶部が記憶した上記顧客の特徴とに基づき決定する
ことを特徴とする。
上記特徴抽出部は、上記動画データ受信部が受信した相談員動画データをなす複数の相談員画像データの各相談員画像データと、上記各相談員画像データ間の変化とに基づき、相談員の特徴を抽出して記憶装置に記憶し、
上記相談員情報記憶部は、所定の場合に上記特徴抽出部が抽出した相談員の特徴を相談員情報として記憶装置に記憶する
ことを特徴とする。
上記動画データ受信部が受信した顧客動画データに基づき、顧客端末と相談員端末とが通信している場合における顧客の特徴を抽出する特徴抽出部と、
上記特徴抽出部が抽出した特徴が所定の状態を示す場合、上記顧客動画データから上記所定の状態を示した顧客画像データを抽出し、上記顧客画像データを管理者端末へ通信装置を介して送信する特徴画像送信部と
を備えることを特徴とする。
上記特徴画像送信部は、上記特徴抽出部が抽出した特徴が、所定の心理状態を示す場合、上記所定の心理状態を示した顧客画像データを抽出し、上記顧客画像データを管理者端末へ送信する
ことを特徴とする。
上記顧客端末は、
顧客を撮像する撮像装置により撮像する撮像部と、
上記撮像部が撮像した複数の顧客画像データからなる顧客動画データを上記分配装置へ送信する顧客動画データ送信部とを備え、
上記分配装置は、
相談員の特徴を示す相談員情報を記憶装置に記憶する相談員情報記憶部と、
上記顧客動画データ送信部が送信した顧客動画データを受信して記憶装置に記憶する動画データ受信部と、
上記動画データ受信部が受信した顧客動画データをなす複数の顧客画像データの各顧客画像データに基づき、顧客の特徴を抽出して記憶装置に記憶する特徴抽出部と、
上記特徴抽出部が抽出した顧客の特徴と、上記相談員情報記憶部が記憶した相談員の特徴とに基づいて、上記顧客に対応する相談員を処理装置により決定する対応相談員決定部と、
上記複数の相談員端末から上記対応相談員決定部が決定した相談員により使用される相談員端末を検索して、上記相談員端末と上記顧客端末とを通信させる端末接続部と
を備えることを特徴とする。
顧客端末から顧客を撮像した複数の顧客画像データからなる顧客動画データを受信して記憶装置に記憶する動画データ受信処理と、
上記動画データ受信処理で受信した顧客動画データをなす複数の顧客画像データの各顧客画像データに基づき、顧客の特徴を抽出して記憶装置に記憶する特徴抽出処理と、
上記特徴抽出処理で抽出した顧客の特徴と、上記相談員情報記憶処理で記憶した相談員の特徴とに基づいて、上記顧客に対応する相談員を処理装置により決定する対応相談員決定処理と、
上記対応相談員決定処理で決定した相談員により使用される相談員端末と上記顧客端末とを通信させる端末接続処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
上記動画データ受信処理で受信した顧客動画データに基づき、顧客端末と相談員端末とが通信している場合における顧客の特徴を抽出する特徴抽出処理と、
上記特徴抽出処理で抽出した特徴が所定の状態を示す場合、上記顧客動画データから上記所定の状態を示した顧客画像データを抽出し、上記顧客画像データを管理者端末へ通信装置を介して送信する特徴画像送信処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
図1において、分配システム400は、LCD901(液晶)、タッチパネルモニタ904、カードリーダ905、大型コンピュータ906、カメラ・マイク908を備える装置(顧客端末200の一例)と、LCD901(液晶)、キーボード902(Key・Board:K/B)、マウス903、カードリーダ905、PC907(Personal Computer)、カメラ・マイク908を備える装置(相談員端末300の一例)と、サーバ909(分配装置100の一例)とを備える。
大型コンピュータ906、PC907、サーバ909は、コンピュータであり、ネットワークを介してそれぞれ接続されている。
図2において、分配装置100、顧客端末200及び相談員端末300は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信ボード915、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。
また、顧客端末200及び相談員端末300は、図2に示したハードウェアの他、図1に示したハードウェアを備えている。
通信ボード915、キーボード902、タッチパネルモニタ904などは、入力部又は入力装置の一例である。
通信ボード915は、通信部又は通信装置の一例であり、ネットワークと接続される。
ファイル群924には、以下に述べる実施の形態の説明において、「〜画像」、「〜情報」等として説明する情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「ファイル」や「データベース」の各項目として記憶されている。「ファイル」や「データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPU911の動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPU911の動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、以下に述べる実施の形態の説明において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、コンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD(Digital・VersatiLCDisc)等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
実施の形態1では、顧客からの問合せに対して、適切な相談員を割り当てる分配システム400の機能及び動作について説明する。
実施の形態1に係る分配システム400は、顧客を撮像した動画データから顧客の特徴、性格、心理状態等を分析する。そして、その顧客に適する相談員を分析して割り当てる。例えば、簡単な例として、顧客が若い男性であるという特徴がある場合、若い女性を相談員として割り当てる。また、例えば、持ち物等を分析することで顧客が裕福であるという特徴があると判断された場合、経験の高い上級の相談員を割り当てる。さらに、例えば、髪型の変化から顧客の心理的な変化を分析し、心理学における統計情報等に基づき相談員の性格とマッチングを行い適する相談員を割り当てる。
分配システム400は、分配装置100、顧客端末200(200A−200C)、相談員端末300(300A−300B)を備える。また、分配装置100と顧客端末200と相談員端末300とは、ネットワークを介して接続される。
分配装置100は、顧客端末200からの問合せに対して、適切な相談員端末300を割り当てる装置である。分配装置100は、例えば、ACD(Automated Call Distributor)等である。通常は、他のシステムのコンピュータが設置されるサーバルーム等に、他のコンピュータと同様に設置される。
顧客端末200は、顧客によって使用される端末である。顧客端末200は、例えば、金融機関の支店、営業所等の顧客の便のよい所に設置される。あるいは顧客端末200専用の店舗があるとしてもよい。また、顧客端末200は、顧客の有するPC等であるとしてもよい。顧客端末200は図3に示すように、例えば、金融機関の各支店に設置され、全体として複数設置される。また、顧客は、業務の相談に来た者をいう。
相談員端末300は、相談員により使用される端末である。つまり、相談員端末300は、金融機関の職員等、顧客からの問合せに対応する者が使用する端末である。相談員端末300は、通常、金融機関の相談員が使用する部屋等に設置される。相談員端末300は、図3に示すように複数設置され、各相談員に割り当てられる。
ネットワークは、例えば、VPN(Virtual Private Network)であり、情報漏えい等の危険性が低いものを使用する。
データ受信部111は、顧客の映像(動画)データと音データとを顧客端末200から受信する。つまり、データ受信部111は、後述する顧客端末200の顧客データ送信部230が送信した、顧客を撮像した複数の顧客画像データからなる顧客動画データと、顧客音データとを受信して記憶装置に記憶する。また、データ受信部111は、相談員の映像データと音データとを相談員端末300から受信する。つまり、データ受信部111は、後述する相談員端末300の相談員データ送信部330が送信した、相談員を撮像した複数の相談員画像データからなる相談員動画データと、相談員音データとを受信して記憶装置に記憶する。データ受信部111は、顧客端末200と相談員端末300とからその他の情報を受信する。
特徴抽出部112は、データ受信部111が受信した顧客動画データをなす複数の顧客画像データの各顧客画像データに基づき、顧客の特徴を抽出して記憶装置に記憶する。また、特徴抽出部112は、各顧客画像データ間の変化に基づき顧客の特徴を抽出する。さらに、特徴抽出部112は、データ受信部111が受信した顧客音データに基づき顧客の特徴を抽出する。同様に、特徴抽出部112は、データ受信部111が受信した相談員動画データをなす複数の相談員画像データの各相談員画像データに基づき、相談員の特徴を抽出して記憶装置に記憶する。また、特徴抽出部112は、各相談員画像データ間の変化に基づき相談員の特徴を抽出する。さらに、特徴抽出部112は、データ受信部111が受信した相談員音データに基づき相談員の特徴を抽出する。特徴の抽出方法については後述する。
対応相談員決定部113は、特徴抽出部112が抽出した顧客の特徴と、顧客情報記憶部120が記憶した顧客の特徴と、相談員情報記憶部130が記憶した相談員の特徴とに基づいて、後述するルールデータ記憶部140が記憶した判定ルールに従い顧客に対応する相談員を処理装置により決定する。
端末接続部114は、対応相談員決定部113が決定した相談員により使用される相談員端末300と顧客端末200とを通信させる。
端末指示部115は、顧客端末200と相談員端末300とへ各種処理の指示を通信装置を介して送信する。
待ち行列制御部116は、後述する待ち行列情報記憶部150が記憶した待ち行列を制御する。
相談員情報記憶部130は、相談員の特徴を示す相談員情報を記憶装置に記憶する。相談員情報の詳細については後述する。
ルールデータ記憶部140は、分配処理部110が相談員を決定する場合の判定ルールを記憶装置に記憶する。判定ルールとは、例えば、若い男性の顧客であれば、若い女性の相談員を割り当てるというルールである。判定ルールは、例えば、心理学における統計データや、人間工学における統計データ等に基づき作成される。また、相談員の管理者等は、判定ルールをルールデータ記憶部140に書込み、判断基準値を調整できるとしてもよい。
待ち行列情報記憶部150は、顧客端末200の空きを待つ顧客の情報を記憶装置に記憶する。
業務進捗記憶部160は、顧客と相談員との相談による業務の進捗を記憶装置に記憶する。また、業務の進捗の指標値を記憶する。業務の進捗の指標値とは、過去の顧客と相談員との会話データと業務の進捗との統計データである。実施の形態1では、業務進捗記憶部160は会話データと業務の進捗とを統計データとしてデータベース化する。業務進捗記憶部160がデータベース化した情報の使用方法については、実施の形態2で説明する。
顧客業務処理部210は、分配装置100からの指示等を通信装置を介して受信し、顧客撮像部220、顧客データ送信部230、表示部240、出力部250を処理装置により制御する。
顧客撮像部220は、カメラ・マイク908等の映像と音との入力デバイス(撮像装置)により、顧客の映像を撮像し、顧客付近で発生した音を取得する。顧客撮像部220は、顧客業務処理部210の制御に従い、例えば、顧客の容姿や服装、持ち物を認識することより顧客を追跡して顧客の動画データを取得する。また、顧客撮像部220は、指向性マイクにより顧客を追跡して顧客の音データを取得する。さらに、顧客撮像部220は複数人同時に追跡することができるとする。つまり、複数の顧客が相談を待っている場合には、複数の顧客を同時に追跡可能であるとする。また、顧客撮像部220は、例えば、顧客の全体像、顔、髪、目、鼻、口、耳、上半身、手、足、服装、カバン、靴等の持ち物等を撮像して、後述する図5から図7までに示す顧客情報を取得する。
顧客データ送信部230は、顧客撮像部220が撮像して取得した、複数の顧客画像データからなる顧客動画データと、顧客音データとを分配装置100へ通信装置を介して送信する。また、顧客データ送信部230は、その他の情報を分配装置100へ送信する。
表示部240は、相談員の画像や業務の情報等をLCD901等の表示装置に表示する。
出力部250は、音や光等をスピーカーや点滅灯等の出力装置により出力する。
相談員業務処理部310は、分配装置100からの指示等を通信装置を介して受信し、相談員撮像部320、相談員データ送信部330、顧客画像表示部340、業務情報表示部350を処理装置により制御する。
相談員撮像部320は、カメラ・マイク908等の映像と音との入力デバイス(撮像装置)により、相談員の映像を撮像し、相談員付近で発生した音を取得する。
相談員データ送信部330は、相談員撮像部320が撮像して取得した、複数の相談員画像データからなる相談員動画データと、相談員音データを分配装置100へ通信装置を介して送信する。相談員データ送信部330は、その他の情報を分配装置100へ送信する。
顧客画像表示部340は、顧客画像をLCD901等の表示装置に表示する。相談員は、顧客との相談中、顧客画像表示部340が表示した顧客画像を確認することができる。
業務情報表示部350は、相談員が顧客との相談中に業務に関連すること等をLCD901等の表示装置に表示する。業務情報表示部350は、顧客端末200との接続前と接続中(相談中)とに分配装置100が取得した顧客情報を表示する。
図5から図7までは、顧客情報記憶部120が記憶する顧客情報の一例を説明する図である。
図5から図7までの分類1から分類4までは、顧客の映像及び顧客付近で発生した音から読み取り記憶する情報の項目を示す。つまり、顧客情報記憶部120は、分類1から分類4までに示す情報を記憶する。また、図5から図7までの説明には、分類1から分類4までが示した項目の説明と、その項目から読み取れるその顧客の特徴、性格、心理状態等を示す。
つまり、特徴抽出部112は、データ受信部111が受信した顧客動画データと顧客音データとから、分類1から分類4までにより示す項目の情報を抽出する。また、特徴抽出部112は、顧客情報記憶部120が記憶する顧客情報から、説明に記載された判断を行い顧客の特徴、性格、心理状態を判定する。
ここで、図5に示す顧客コードは顧客情報のキー項目である。また、社員情報は、社員であるか顧客であるかを示す。過去の顧客評価実績は、過去の相談における顧客の素行等、総合的な評価を示す。これらの顧客コード、社員情報、過去の顧客評価実績は顧客動画データや顧客音データから読み取るものではない。顧客コードは、例えば、新規の顧客情報を記憶するときに、自動採番するとしてもよい。社員情報は、例えば、原則として顧客として登録されるとしておき、社員を登録する場合のみ社員で登録することを入力するとしてもよい。過去の顧客評価実績は、例えば、相談員が相談員端末300から相談終了後に入力するとしてもよい。
また、図5から図7までに示した情報は一例であって、他の情報を顧客情報として記憶するとしてもよい。また、例えば、著名人については、画像データ等を予め登録しておき新規に来店した場合でもわかるようにしておくことが可能である。同様に、捜査人等の依頼があった人物データや、信用調査機関、新聞、雑誌より入手できる特別扱い人物データを記憶することで、新規に来店した場合であっても人物を特定できる。
分類1と分類2とは、相談員情報記憶部130が記憶する相談員の特徴、性格、相談レベル等の項目を示す。また、説明には、分類1と分類2とが示した項目の説明と、その項目の使用方法の一例を示す。
つまり、特徴抽出部112は、データ受信部111が受信した相談員動画データと相談員音データとから、心理学的の統計データに基づき、分類1から分類2までにより示す項目の情報を抽出する。また、特徴抽出部112は、相談員情報記憶部130が記憶する相談員情報から、説明に記載された判断を行う。また、相談員情報記憶部130は、相談員と上司との判断に基づき入力された性格、心理状態とを相談情報として記憶してもよい。例えば、相談員と上司とは、役割及び能力、例えば、どの種の相談相手と内容とに適する相談員であるか等を判断して相談情報として記憶させる。
まず、(S101)では、顧客端末200の顧客撮像部220は、顧客端末200に人が近づくことを検知する。例えば、顧客端末200の顧客撮像部220は、顧客端末200に設置されるだけでなく、店の入り口付近等にも設置されているとしてもよい。つまり、顧客端末200の顧客撮像部220は、顧客端末200が設置された店へ、人が入ってきたことを検知する等としてもよい。
次に、(S102)では、顧客撮像部220は、端末に近づいた人の映像データと音データとを取得する。つまり、顧客撮像部220は、顧客動画データと顧客音データとを取得する。但し、この時点では、端末に近づいた人が顧客であるか否かの判断はできていない。
次に、(S103)では、顧客データ送信部230は、(S102)で顧客撮像部220が取得した顧客動画データと顧客音データとを分配装置100へ送信する。
次に、(S105)では、特徴抽出部112は、(S104)で受信した顧客動画データと顧客情報記憶部120が記憶した情報とをマッチングすることにより、端末に近づいた人を特定する。つまり、特徴抽出部112は、受信した顧客動画データと、図5に示す顧客情報の映像データとをマッチングして顧客を特定する。そして、特徴抽出部112は、まず、端末に人が近づいた人が顧客であるか否かを判定する。特徴抽出部112は、例えば、受信した顧客動画データが、図5に示す顧客情報の社員情報が社員を示すデータの映像データと不一致の場合、顧客であると判定する。そして、顧客でないと特徴抽出部112が判定した場合(S105でNo)、(S106)へ進む。顧客であると特徴抽出部112が判定した場合(S105でYes)、(S107)へ進む。
(S106)では、端末指示部115は、端末に人が近づいた人が顧客ではないため、処理を必要としないことを示す無処理指示情報を顧客端末200へ送信する。
(S107)では、特徴抽出部112は、顧客が新規顧客であるか否かの判定をする。顧客が新規顧客である場合(S107でYes)、(S108)へ進む。一方、顧客が新規顧客でない場合、つまり既顧客である場合(S107でNo)、(S109)へ進む。
(S108)では、新規顧客処理を行う。まず、顧客情報記憶部120は特徴抽出部112が抽出した顧客の特徴を記憶する。次に、対応相談員決定部113は、特徴抽出部112が抽出した顧客の特徴と、相談員情報記憶部130が記憶した相談員の特徴とに基づき、顧客に対応する相談員を決定する。そして、待ち行列情報記憶部150は待ち行列に顧客を登録する。
(S109)では、既来店顧客処理を行う。まず、顧客情報記憶部120は特徴抽出部112が抽出した顧客の特徴を、既に記憶している情報に追加する。次に、対応相談員決定部113は、図5に示す顧客情報の担当相談員が示す相談員を割り当てる。ここで、対応相談員決定部113は、顧客情報が、例えば、前回の相談の進行が悪い場合、顧客がVIP扱いとなった場合、前回の顧客の素行が悪い場合等の状態を示す場合には、効率の上がる相談員を割り当てるとしてもよい。そして、待ち行列情報記憶部150は待ち行列に顧客を登録する。
次に、(S110)では、端末指示部115は、顧客を追跡し顧客動画データと顧客音データとの送信を続けることを示す追跡指示情報を顧客端末200へを送信する。
一方、(S110)に続き、(S112)では、顧客端末200の顧客業務処理部210は、(S110)で端末指示部115が送信した追跡指示情報を受信する。そして、顧客業務処理部210は顧客の追跡を顧客撮像部220に指示する。この場合、顧客データ送信部230は、例えば、顧客撮像部220が取得した顧客動画データと顧客音データとを逐一分配装置100へ送信する。そして、分配装置100では、顧客情報記憶部120が受信した顧客動画データと顧客音データの特徴を記憶する。つまり、分配装置100は、来店してから顧客端末200で相談を開始するまでの顧客の映像データと音データとを採取する。採取したデータにより顧客の心理的な行動特徴(入り口を含む機材への丁寧/雑な操作、歩き方、椅子の座り方、表情、左記よりわかる健康状態、服装の色、髪型等)を抽出し、顧客の現在の心理状態(性格だけでなく、相談内容の確約確度)を接続前に得る。顧客端末200は、後述する(S206)で顧客が呼び出されるまで、顧客の追跡を続ける。
また、(S112)で説明したように、顧客端末200は顧客の追跡を続け、顧客動画データと顧客音データとを逐一分配装置100へ送信する。ここで、分配装置100では、追跡中に顧客の特徴、性格、心理状態等の評価が変化した場合には、対応相談員決定部113が割り当てた相談員を変更する。
このように、顧客が顧客端末200を使用する前に顧客を追跡し、追跡した結果に基づき相談員を割り当てることで、より適した相談員を割り当てることができる。
まず、(S201)では、顧客端末200の顧客データ送信部230は、顧客端末200が空いたことを示す端末空情報を分配装置100へ送信する。
次に、(S202)では、分配装置100のデータ受信部111は、(S201)で顧客データ送信部230が送信した端末空情報を受信する。
次に、(S203)では、待ち行列制御部116は、待ち行列情報記憶部150が記憶した待ち行列の最先の顧客を検索する。つまり、待ち行列制御部116は待ち行列から次に呼び出すべき顧客を検索する。
次に、(S204)では、端末指示部115は、待ち行列制御部116が検索した最先の顧客の呼び出し指示を顧客端末200へ送信する。
そして、(S206)では、出力部250は、音や光により最先の顧客を呼び出す。また、併せて表示部240が映像等を表示して最先の顧客を呼び出す。
ここで、顧客からの接続要求があった場合には、図11に示す顧客接続要求処理へ進む。
次に、(S208)では、待ち行列制御部116は、所定の時間経過しても最先の顧客からの接続要求がない場合には、最先の顧客を待ち行列から削除する。つまり、待ち行列の顧客の順番を1つ繰り上げする。
そして、(S209)では、待ち行列制御部116は、待ち行列に顧客が存在するか否かを判定する。待ち行列に顧客が存在すると待ち行列制御部116が判定した場合(S209でYes)、(S203)へ戻り、新たな呼び出し指示を行う。一方、待ち行列に顧客が存在しないと待ち行列制御部116が判定した場合(S209でNo)、処理を終了する。
まず、(S301)では、顧客端末200の顧客データ送信部230は、顧客からの接続要求と、顧客動画データと顧客音データとを分配装置100へ送信する。
次に、(S303)では、特徴抽出部112は、(S302)でデータ受信部111が受信した顧客動画データから接続要求を送信した顧客を特定する。顧客の特定方法は(S105)に示した方法と同様である。
次に、(S304)では、待ち行列制御部116は、特徴抽出部112が特定した接続要求を送信した顧客が、最先の顧客であるか否かを判定する。最先の顧客であると待ち行列制御部116が判定した場合(S304でYes)、(S305)へ進む。一方、最先の顧客でないと待ち行列制御部116が判定した場合(S304でNo)、(S307)へ進む。
(S305)では、端末指示部115は、(S108)又は(S109)(あるいは追跡中)で定められた相談員が使用する相談員端末300へ顧客情報を送信する。ここでは、顧客情報記憶部120が記憶した顧客情報から特徴抽出部112が抽出した顧客の特徴、性格、心理状態等を相談員端末300へ送信する。また、顧客情報記憶部120は、(S302)でデータ受信部111が受信した顧客動画データと顧客音データとから特徴抽出部112が抽出した顧客情報を記憶する。ここで、上述したように、割り当てた相談員が他の顧客と通信中である場合には、対応相談員決定部113は、例えば、次に適した相談員を割り当てるとしてもよい。
(S306)では、端末接続部114は、顧客端末200と相談員端末300とを通信させる。
一方、(S307)では、端末指示部115は、不正な順番の顧客であるため、しばらくお待ちいただくことを表示する表示指示を顧客端末200へ送信する。また、顧客情報記憶部120は、(S302)でデータ受信部111が受信した顧客動画データと顧客音データとから特徴抽出部112が抽出した顧客情報を記憶する。
まず、(S401)では、分配装置100の端末指示部115は、顧客端末200へ顧客の特徴抽出場所を指示する。特徴抽出場所とは、顧客端末200の顧客撮像部220に映像と音を取得させる場所である。つまり、顧客の顔、全身、目の動き等、顧客の特徴を特によく示すと認められる部分の撮像をさせるために特徴抽出場所を指示する。また、同様に、相談員端末300へ相談員の特徴抽出場所を指示する。
次に、(S403)では、顧客撮像部220は、顧客の特徴抽出場所からの顧客動画データと顧客音データとを取得する。そして、顧客データ送信部230は、顧客動画データと顧客音データとを分配装置100へ送信する。
次に、(S405)では、相談員撮像部320は、相談員の特徴抽出場所からの相談員動画データと相談員音データとを取得する。そして、相談員データ送信部330は、相談員動画データと相談員音データとを分配装置100へ送信する。
まず、(S501)では、相談員端末300の相談員データ送信部330は、業務の終了を示す終了情報とともに、業務の進捗結果情報を分配装置100へ送信する。
次に、(S503)では、顧客端末200と相談員端末300との通信中に受信した顧客音データと相談員音データと(会話データ)、(S502)で進捗結果情報とに基づき、顧客情報記憶部120と相談員情報記憶部130とを更新する。また、業務進捗記憶部160は、会話データと進捗結果情報とに基づき、業務の進捗の指標値を更新する。業務の進捗の指標値の使用方法については実施の形態2で説明する。ここでは、業務進捗記憶部160は、会話データと進捗結果情報との情報を蓄積してデータベース化する。
次に、(S504)では、端末接続部114は、顧客端末200と相談員端末300との通信を切断する。
次に、(S505)では、端末指示部115は、業務の終了を示す終了情報を顧客端末200へ送信する。
実施の形態1に係る分配システム400によれば、顧客の特徴を顧客の画像データと音データとから抽出し、顧客の特徴に合った相談員を割り当てる。そのため、顧客の問合せ時点の状態に合わせて、適切な相談員を割り当てることができる。
また、顧客端末200を使用する前から顧客を追跡し、特徴を抽出する。そのため、顧客端末200の使用を開始した時点で特徴を抽出する場合と比較して、多くの特徴を取得することができる。したがって、より適切な相談員を割り当てることができる。
さらに、顧客と相談員とが相談している際にも、顧客の特徴と相談員の特徴とを抽出し、記憶する。そして、次に、相談員の割り当てを行う際、記憶した特徴点も考慮される。そのため、顧客と相談員とが相談回数を重ねるほど、適切な相談員の割り当てを行うことができる。
新規顧客の年齢、性別、容姿、髪型、服装、持ち物、性格等のその人の特徴より、割り当てる相談員を選別することが可能である。具体的には、新規顧客が重視すべき顧客であるかの判断をすることができる。つまり、映像からわかる顧客の風貌により、例えば富裕層か否かを判断して営業効率の高い相談員を割り当てることができる。さらに、映像からわかる顧客の性格、趣味性により、親近感を感じる相談員を割り当てることができる。つまり、新規顧客をどの相談員との相談で相談内容が成約しやすいかの判断をすることができる。
顧客のその日の行動、表情、髪型、服装、健康状態により、感情状態(喜怒哀楽)を相談員へ伝え、接し方の支援を勧告することで相談を円滑に進めることが可能である。さらに、以前の来店の際、素行が悪かった顧客を、専任の担当へ振り分けることが可能である。
相談員の性格にあった顧客が割り当てられるため、顧客の特徴を理解しやすく相談の成約率が上がる。自身の得意とする顧客分野(顧客対処能力)を選べるようになるため、得意なタイプの顧客の選別が可能である。また、苦手な顧客割り当てが下がるため、相談員のメンタル面の負荷が下げることができる。
まず、顧客端末200は、図4に示す構成に加え、顧客端末200が分配装置100へ接続した後に顧客の認証を行うための認証情報をカードリーダ等の装置により取得する認証部を備えるとしてもよい。顧客端末200は、認証部が取得する認証情報により顧客を一意に特定することができる。例えば、顧客が顧客端末200の使用を開始した時に認証情報を取得して分配装置100へ送信することで、分配装置100は認証情報により顧客動画データに基づく顧客の特定が正しいか否かを確認することができる。また、分配装置100は、例えば、認証情報により特定された顧客と、顧客動画データに基づき特定された顧客とが異なる場合には、認証情報により特定された顧客との関係などを入力させるとしてもよい。併せて、顧客との関係を証明する情報を入力させてもよい。これにより、顧客端末200の使用者と認証情報から特定される顧客との関係を明らかにでき、他人による認証情報の不正使用を防止できる。
実施の形態2では、顧客と相談員とが相談中に、顧客の心理状態を相談員及び相談員の管理者(上長)へ通知する分配システム400の機能及び動作について説明する。
実施の形態2に係る分配システム400は、顧客と相談員とが相談中に、顧客の心理状態の変化や会話の流れに基づき、相談員の相談業務を支援する。また、相談員の管理者へ顧客の心理状態等を通知することにより、相談員の交代等の判断を支援する。
特徴画像送信部117は、顧客と相談員とが相談中に特徴抽出部112が抽出した特徴が所定の状態を示す場合、顧客動画データから所定の状態を示した顧客画像データを抽出し、抽出した顧客画像データを管理者端末500へ通信装置を介して送信する。所定の状態とは、例えば、顧客が激怒したような場合である。つまり、特徴画像送信部117は、顧客が激怒した場合に、激怒した時の顧客の画像データを動画データから抽出して管理者端末500へ送信する。
業務進捗検索部118は、業務進捗記憶部160が記憶した業務の進捗の指標値と、顧客と相談員との会話データとから業務の進捗を処理装置により判断する。また、次の業務の進め方のアドバイス情報を作成する。アドバイス情報とは、例えば、次に何を提案するべきかや、何を確認すべきか等、相談員が次に何をする必要があるかを示す情報である。例えば、業務の進捗の指標値にアドバイス情報を関連付けして予め記憶装置に記憶しておき、業務進捗検索部118が記憶装置から会話データに基づきアドバイス情報を検索して取得するとしてもよい。
管理者業務処理部510は、分配装置100からの顧客画像データ等の情報を通信装置を介して受信し、管理者データ送信部520、管理者入力部530、管理者表示部540を処理装置により制御する。
管理者データ送信部520は、分配装置100へ指示等を通信装置を介して送信する。
管理者入力部530は、キーボード902等の入力装置により管理者に指示情報を入力させる。
管理者表示部540は、管理者業務処理部510が受信した顧客画像データ等をLCD901等の表示装置に表示する。
まず、(S601)と(S602)とでは、顧客端末200の顧客データ送信部230と、相談員端末300の相談員データ送信部330とは、それぞれ、顧客音データと相談員音データとを分配装置100へ送信する。つまり、分配装置100へ、顧客と相談員との会話データが送信される。また、顧客データ送信部230と相談員データ送信部330とは、それぞれ、顧客動画データと相談員動画データとを分配装置100へ送信する。
次に、(S604)では、業務進捗検索部118は、(S603)で受信した会話データの特徴を抽出して、業務の進捗の指標値を検索する。また、特徴抽出部112は、(S603)で受信した顧客動画データと相談員動画データとから顧客と相談員との特徴を抽出する。そして、(S605)へ進むとともに、特徴抽出部112が抽出した顧客の特徴が、所定の心理状態を示す場合には(S608)へも進む。
次に、(S605)では、業務進捗検索部118は、(S604)で検索した業務の進捗の指標値に基づき、アドバイス情報を作成する。
次に、(S606)では、端末指示部115は、(S605)で業務進捗検索部118が作成したアドバイス情報を相談員端末300へ送信する。
次に、(S610)では、管理者端末500が相談員を変更すべきであると判断した場合には、管理者端末500の管理者入力部530は、相談員の変更指示を入力する。そして、管理者データ送信部520は、分配装置100へ相談員の変更指示を送信する。相談員の変更指示を送信することにより強制的に分配装置100に相談員の変更をさせることが可能である。相談員の変更指示は、新たな相談員を指定してもよいし、分配装置100に選択させてもよい。また、管理者自らが新たな相談員となってもよい。一方、管理者端末500が相談員を変更する必要はないと判断した場合には、(S601)と(S602)とへ進み、改めて顧客と相談員との情報を取得する。
実施の形態2に係る分配システム400によれば、顧客と相談員とが相談中に、顧客の心理状態を相談員へ通知する。また、会話の流れに基づき、アドバイス情報を相談員へ送信する。したがって、相談員はより適切な業務の進行が可能となる。
また、実施の形態2に係る分配装置100によれば、顧客が所定の心理状態を示す場合に、相談員の管理者へその心理状態を端的に示す顧客画像データを送信する。したがって、管理者は顧客の心理状態を的確に把握することができる。
実施の形態3では、分配システム400の応用例について説明する。
図17は、分配システム400の司法書士、弁護士、会計士等の業務への応用例の全体構成図である。上記実施の形態と異なるのは、相談員端末300(300C−300E)が弁護士事務所、司法書士事務所、会計士事務所のそれぞれに設置されている点である。図17では、簡単のため顧客端末200を1つのみ示しているが、複数存在していてもよい。
端末に近づくことにより、分配装置100は顧客を特定できる。そのため、その顧客の担当の弁護士や、司法書士と接続ができる。顧客は、近隣の場所で相談を受けることができる。一方、相談員は、顧客との接点を増やすことができる。また、分配システム400を使用することで、顧客の心理状態の情報を得ながら話を進めることにより、顧客の求めるより最善の答えを導き出すことが可能である。つまり、例えば複数の選択肢がある時、相談員はいずれの選択肢を顧客が望んでいるかを、顧客の心情の変化より読み取りアドバイスすることが可能である。
基本構成は前述と同様であり、相談員端末300が病院など医療スタッフのいる場所に設置される。また、例えば、付加装置として、顧客端末200には、診療に使用する機材、聴診器や、超音波測定装置、サーモグフィーが設置されているとしてもよい。これらの付加装置を患者自身や、あるいは相談員端末300から看護士等に操作させ、取得した情報を医師が使用する相談員端末300へ送信する。
顧客が顧客端末200に近づくことにより、医療スタッフ(ホームドクター)と接続し、診療を遠隔地より受けることが可能である。従来の音声を聞くことや映像を見ることからだけではわからない、微妙な患者の行動、心理状態等の情報を取得することにより、遠隔診療をより正確にできる。特に、精神科など、患者の行動や、表情の変化を捉えることが重視される場合効果がある。
ここでは、例えば、交番顧客端末200を設置する。
最近の交番は、不在なことが多い。また、児童相談所等では住民の相談を電話でしか受けることができない。例えば、交番に駆け込めば、駆け込んだ人を顧客端末200が判断し、駆け込んだ状況に応じて、接続先を決定することができる。例えば、交番の外も撮影対象にし、追いかけられて入ってきているようなら、110番へ、ゆっくり入ってきているようなら、通常の交番事務と判断し、事務部門へ接続する。また、例えば、子供が入ってきている場合は、児童相談所や市役所の児童福祉部門へ接続するなどが可能である。また、相談者の顔を記憶することができるため、前回相談した人と結びつけることが可能である。
Claims (7)
- 相談員の特徴を示す相談員情報を記憶装置に記憶する相談員情報記憶部と、
顧客端末から顧客を撮像した複数の顧客画像データからなる顧客動画データを受信して記憶装置に記憶する動画データ受信部と、
上記動画データ受信部が受信した顧客動画データをなす複数の顧客画像データの各顧客画像データに基づき、顧客の特徴を抽出して記憶装置に記憶する特徴抽出部と、
上記特徴抽出部が抽出した顧客の特徴と、上記相談員情報記憶部が記憶した相談員の特徴とに基づいて、上記顧客に対応する相談員を処理装置により決定する対応相談員決定部と、
上記対応相談員決定部が決定した相談員により使用される相談員端末と上記顧客端末とを通信させる端末接続部と
を備え、
上記動画データ受信部は、さらに、顧客端末と相談員端末とが通信している場合に、上記顧客端末から顧客動画データを受信し、
上記特徴抽出部は、上記顧客動画データに基づき、顧客端末と相談員端末とが通信している場合における顧客の特徴を抽出し、
さらに、
顧客端末と相談員端末とが通信している場合における特徴が所定の状態を示す場合、上記顧客動画データから上記所定の状態を示した顧客画像データを抽出し、上記顧客画像データを管理者端末へ通信装置を介して送信する特徴画像送信部
を備えることを特徴とする分配装置。 - 上記動画データ受信部は、顧客が上記顧客端末の周囲所定の範囲内に入った後、上記顧客端末を操作するまでの期間の顧客動画データを受信し、
上記対応相談員決定部は、上記期間の上記顧客動画データに基づき上記特徴抽出部が抽出した顧客の特徴に基づいて、顧客に対応する相談員を処理装置により決定する
ことを特徴とする請求項1記載の分配装置。 - 上記分配装置は、さらに、
顧客の心理状態と、その心理状態を表す条件とを対応させて記憶装置に記憶する顧客情報記憶部
を備え、
上記特徴抽出部は、上記顧客情報記憶部が記憶した条件を、顧客端末と相談員端末とが通信している場合に上記動画データ受信部が受信した上記顧客動画データに含まれる顧客画像データが満たす場合には、その条件が表す心理状態を特徴として抽出し、
上記特徴画像送信部は、上記動画データ受信部が抽出した特徴が所定の心理状態を示す場合、上記所定の心理状態を示した顧客画像データを管理者端末へ送信する
ことを特徴とする請求項1記載の分配装置。 - 上記分配装置は、さらに、
顧客端末と相談員端末とが通信している場合に受信した顧客動画データから所定の場合に上記特徴抽出部が抽出した顧客の特徴を顧客情報として記憶装置に記憶する顧客情報記憶部を備え、
上記対応相談員決定部は、次に上記顧客に対して対応する相談員を決定する場合には、上記特徴抽出部が抽出した顧客の特徴と、既に上記顧客情報記憶部が記憶した上記顧客の特徴とに基づき決定する
ことを特徴とする請求項1記載の分配装置。 - 上記動画データ受信部は、顧客端末と相談員端末とが通信している場合に、相談員端末から相談員を撮像した複数の相談員画像データからなる相談員動画データを受信し、
上記特徴抽出部は、上記動画データ受信部が受信した相談員動画データをなす複数の相談員画像データの各相談員画像データと、上記各相談員画像データ間の変化とに基づき、相談員の特徴を抽出して記憶装置に記憶し、
上記相談員情報記憶部は、所定の場合に上記特徴抽出部が抽出した相談員の特徴を相談員情報として記憶装置に記憶する
ことを特徴とする請求項1記載の分配装置。 - 顧客により使用される顧客端末と相談員により使用される複数の相談員端末と分配装置とを備える分配システムにおいて、
上記顧客端末は、
顧客を撮像する撮像装置により撮像する撮像部と、
上記撮像部が撮像した複数の顧客画像データからなる顧客動画データを上記分配装置へ送信する顧客動画データ送信部とを備え、
上記分配装置は、
相談員の特徴を示す相談員情報を記憶装置に記憶する相談員情報記憶部と、
上記顧客動画データ送信部が送信した顧客動画データを受信して記憶装置に記憶する動画データ受信部と、
上記動画データ受信部が受信した顧客動画データをなす複数の顧客画像データの各顧客画像データに基づき、顧客の特徴を抽出して記憶装置に記憶する特徴抽出部と、
上記特徴抽出部が抽出した顧客の特徴と、上記相談員情報記憶部が記憶した相談員の特徴とに基づいて、上記顧客に対応する相談員を処理装置により決定する対応相談員決定部と、
上記複数の相談員端末から上記対応相談員決定部が決定した相談員により使用される相談員端末を検索して、上記相談員端末と上記顧客端末とを通信させる端末接続部と
を備え、
上記動画データ受信部は、さらに、顧客端末と相談員端末とが通信している場合に、上記顧客端末から顧客動画データを受信し、
上記特徴抽出部は、上記顧客動画データに基づき、顧客端末と相談員端末とが通信している場合における顧客の特徴を抽出し、
上記分配装置は、さらに、
顧客端末と相談員端末とが通信している場合における特徴が所定の状態を示す場合、上記顧客動画データから上記所定の状態を示した顧客画像データを抽出し、上記顧客画像データを管理者端末へ通信装置を介して送信する特徴画像送信部
を備えることを特徴とする分配システム。 - 相談員の特徴を示す相談員情報を記憶装置に記憶する相談員情報記憶処理と、
顧客端末から顧客を撮像した複数の顧客画像データからなる顧客動画データを受信して記憶装置に記憶する動画データ受信処理と、
上記動画データ受信処理で受信した顧客動画データをなす複数の顧客画像データの各顧客画像データに基づき、顧客の特徴を抽出して記憶装置に記憶する特徴抽出処理と、
上記特徴抽出処理で抽出した顧客の特徴と、上記相談員情報記憶処理で記憶した相談員の特徴とに基づいて、上記顧客に対応する相談員を処理装置により決定する対応相談員決定処理と、
上記対応相談員決定処理で決定した相談員により使用される相談員端末と上記顧客端末とを通信させる端末接続処理と
をコンピュータに実行させ、
上記動画データ受信処理では、さらに、顧客端末と相談員端末とが通信している場合に、上記顧客端末から顧客動画データを受信し、
上記特徴抽出処理では、上記顧客動画データに基づき、顧客端末と相談員端末とが通信している場合における顧客の特徴を抽出し、
さらに、
顧客端末と相談員端末とが通信している場合における特徴が所定の状態を示す場合、上記顧客動画データから上記所定の状態を示した顧客画像データを抽出し、上記顧客画像データを管理者端末へ通信装置を介して送信する特徴画像送信処理
をコンピュータに実行させることを特徴とする分配プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007092057A JP4904188B2 (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | 分配装置、分配プログラム及び分配システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007092057A JP4904188B2 (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | 分配装置、分配プログラム及び分配システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008250753A JP2008250753A (ja) | 2008-10-16 |
JP4904188B2 true JP4904188B2 (ja) | 2012-03-28 |
Family
ID=39975605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007092057A Expired - Fee Related JP4904188B2 (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | 分配装置、分配プログラム及び分配システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4904188B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6798484B2 (ja) * | 2015-05-07 | 2020-12-09 | ソニー株式会社 | 情報処理システム、制御方法、およびプログラム |
JP2018128709A (ja) * | 2017-02-06 | 2018-08-16 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 遠隔相談管理システムおよび遠隔相談管理方法 |
JP6866794B2 (ja) * | 2017-07-24 | 2021-04-28 | 富士通株式会社 | 情報処理プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置 |
KR102236424B1 (ko) * | 2020-10-23 | 2021-04-07 | 주식회사 넥스프론 | 인공지능 기반의 콜 센터 상담사 지원 장치, 방법 및 프로그램 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11175724A (ja) * | 1997-12-11 | 1999-07-02 | Toshiba Tec Corp | 人物属性識別装置 |
JP2001109929A (ja) * | 1999-10-05 | 2001-04-20 | Oki Electric Ind Co Ltd | 相談処理システム、自動化機器、簡易相談端末及び相談明細票 |
JP2001297181A (ja) * | 2000-04-13 | 2001-10-26 | Misawa Homes Co Ltd | 営業支援方法、および営業支援システム |
JP2003242486A (ja) * | 2002-02-21 | 2003-08-29 | Japan Science & Technology Corp | 人物属性推定装置 |
US20040001616A1 (en) * | 2002-06-27 | 2004-01-01 | Srinivas Gutta | Measurement of content ratings through vision and speech recognition |
JP2004252668A (ja) * | 2003-02-19 | 2004-09-09 | Fujitsu Ltd | コンタクトセンタ運用管理プログラム、装置および方法 |
JP3908212B2 (ja) * | 2003-09-29 | 2007-04-25 | 日本電信電話株式会社 | インターホン装置,インターホン装置における音声変換方法,インターホン装置用音声変換プログラム |
JP2006318065A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Honda Motor Co Ltd | 顧客対応支援システム、顧客対応支援方法及び顧客対応支援プログラム |
JP2007048172A (ja) * | 2005-08-12 | 2007-02-22 | Fuji Xerox Co Ltd | 情報分類装置 |
-
2007
- 2007-03-30 JP JP2007092057A patent/JP4904188B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008250753A (ja) | 2008-10-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6994790B2 (ja) | 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム | |
CN105912848B (zh) | 一种基于app的医疗服务系统 | |
EP2924966B1 (en) | Protecting sensitive information within a call center in real time | |
US10540707B2 (en) | Commercial information providing system and commercial information providing method | |
JP6848693B2 (ja) | 顧客応対システム、顧客応対方法、顧客応対装置、及びプログラム | |
US10769737B2 (en) | Information processing device, information processing method, and program | |
US20140214622A1 (en) | Product information providing system, product information providing device, and product information outputting device | |
JP2018518783A (ja) | リモートケアサービスを実施させるシステムおよび方法 | |
JP6772686B2 (ja) | 接客支援プログラム、接客支援方法、接客支援システムおよび情報処理装置 | |
JP4904188B2 (ja) | 分配装置、分配プログラム及び分配システム | |
KR101912939B1 (ko) | 사용자 상태에 따른 맞춤형 자기관리정보 제공시스템 | |
JP6612508B2 (ja) | チャレンジド支援システム、チャレンジド支援プログラムおよびチャレンジド支援方法 | |
JP5054067B2 (ja) | 自動受付システム | |
US20200349948A1 (en) | Information processing device, information processing method, and program | |
JP2020129344A (ja) | 処理装置、処理方法及びプログラム | |
KR102410322B1 (ko) | 심리 상담사 추천 시스템 및 심리 상담사 추천 방법 | |
JP2018190012A (ja) | 接客要否判定装置、接客要否判定方法、及びプログラム | |
KR20210150988A (ko) | 활력 지수 획득 장치 및 방법 | |
KR102565197B1 (ko) | 사용자 공간 방문 목적에 근거한 디지털 휴먼 제공 방법 및 시스템 | |
KR20120053781A (ko) | 고객 관리 방법 및 장치 | |
JP7013813B2 (ja) | 介護支援プログラム、介護支援方法及び情報処理装置 | |
JP7038449B2 (ja) | 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム | |
JP2019067175A (ja) | 医療相談システム | |
JP2023000493A (ja) | 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム | |
CN115116626A (zh) | 在线事务数据处理方法、计算机设备和介质 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091006 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110822 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110830 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110929 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111108 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111220 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120106 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4904188 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |