JP7013813B2 - 介護支援プログラム、介護支援方法及び情報処理装置 - Google Patents

介護支援プログラム、介護支援方法及び情報処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、介護支援プログラム、介護支援方法及び情報処理装置に関する。
従来では、被介護者に対する介護の依頼を受け付けて、被介護者の希望時間、被介護者の居所等に応じて、介護を行う介護者を選定するシステムが知られている。
特開2002-024493号公報 特開2009-236158号公報 特開2001-250003号公報 特開2014-146137号公報 特開2007-052612号公報 特開2005-056188号公報
近年では、被介護者がうつ病や統合失調症等の精神疾患に罹患している場合には、患者と密接な感情の結合等が、介護者に被介護者と同様の疾患を誘発させるリスクとなり得ることが知られている。このため、被介護者が上述した精神疾患に罹患している場合には、介護者の選定において、このリスクを考慮する必要があるが、上述した従来のシステムでは考慮されていない。
1つの側面では、本発明は、介護側が精神疾患を患うリスクを低減させることを目的としている。
一つ態様では、被介護者の精神状態の傾向を示す指標を含む被介護者情報と、介護者候補の精神状態の傾向を示す指標を含む介護者情報とを参照し、前記被介護者の精神状態と前記介護者候補の精神状態の傾向の類似の度合いを示す第一の指標を算出する処理と、前記介護者情報を参照し、前記被介護者と前記介護者候補の関係の近さを示す第二の指標を算出する処理と、前記第一の指標と前記第二の指標とを用いて、複数の前記介護者候補から、前記被介護者と同様の精神疾患を患う可能性の低い介護者を選定し、選定結果を出力する処理と、コンピュータに実行させる介護支援プログラムである。
上記各処理は、上記各処理を実現する機能部、各処理を実現する手順としても良く、各処理をコンピュータに実行させるプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とすることもできる。
介護側が精神疾患を患うリスクを低減させることができる。
介護支援システムのシステム構成の一例を示す図である。 情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 患者データベースの一例を示す図である。 介護者データベースの一例を示す図である。 介護支援処理部の機能を説明する図である。 精神状態算出部の処理を説明する図である。 演算結果情報の一例を示す図である。 事前処理を説明する第一のフローチャートである。 事前処理を説明する第二のフローチャートである。 選定処理部の処理を説明するフローチャートである。 表示例を示す第一の図である。 表示例を示す第二の図である。
以下に図面を参照して実施形態について説明する。図1は、介護支援システムのシステム構成の一例を示す図である。
本実施形態の介護支援システム100は、情報処理装置200と、端末装置300-1、300-2と、を有する。情報処理装置200は、端末装置300-1、300-2のそれぞれとネットワーク等を介して接続される。
介護支援システム100において、端末装置300-1は、例えば、介護を依頼する側の端末装置300である。介護を依頼する側とは、例えば、被介護者となる患者本人、患者の家族、患者や患者の家族等から介護について相談を受け付けているケアマネージャ等である。つまり、端末装置300-1は、介護を依頼する立場の利用者によって主に利用される端末装置300である。
端末装置300-2は、患者の介護を行う介護側の端末装置300である。介護を行う介護側とは、実際に患者の介護を行う介護者である。つまり、端末装置300-2は、介護の依頼を受けて介護を行う立場の利用者によって主に利用される端末装置300である。尚、介護を行う立場とは、実際の介護者でなくても良く、介護者を紹介したり派遣する事業者等であっても良い。
本実施形態の情報処理装置200は、患者データベース210と介護者データベース220と、介護支援処理部230と、を有する。
本実施形態の介護支援システム100において、情報処理装置200は、例えば、端末装置300-1からの介護依頼を受け付けると、介護支援処理部230が患者データベース210と介護者データベース220を参照し、介護者を選定する。そして、情報処理装置200は、介護者に選定されたことを端末装置300-2に通知する。
ここで、本実施形態では、介護者が、被介護者と精神状態が類似しており、且つ、被介護者と近い関係である場合、介護側も精神疾患を負う可能性が高いことに着目し、被介護者と同様の精神疾患を患う可能性の低い介護者を選定する。言い換えれば、本実施形態では、介護者が、感応性妄想性障害を負う可能性を考慮して、介護者を選定する。
具体的には、支援処理部230は、被介護者がうつ病や統合失調症等の精神疾患に罹患している場合には、被介護者と介護者との精神状態の類似性と、被介護者と介護者との関係性とに基づき、被介護者と同様の疾患を患うリスクの低い介護者を選定する。
したがって、本実施形態によれば、介護側が精神疾患を患うリスクを低減させることができる。
尚、図1の例では、介護を依頼する側の端末装置を端末装置300-1とし、介護を行う側の端末装置を端末装置300-2としたが、これに限定されない。介護支援システム100には、介護を依頼する側の端末装置と、介護を行う側の端末装置とのそれぞれが任意の台数含まれても良い。以下の説明では、端末装置300-1と端末装置300-2を区別しない場合には、端末装置300と呼ぶ。
また、本実施形態では、患者データベース210と介護者データベース220とが、介護支援処理部230を有する情報処理装置200に設けられるものとしたが、これに限定されない。
本実施形態では、例えば、患者データベース210と介護者データベース220とは、情報処理装置200の外部の装置に設けられていても良い。
具体的には、介護者データベース220は、介護を行う側の端末装置300-2に設けられていても良い。この場合、端末装置300-2は、介護者を派遣する事業主の端末装置300であっても良い。介護者を派遣する事業主や、実際に介護を行う介護者は、介護を行うと、介護の履歴を示す情報等を介護者データベース220に格納しても良い。
以下に、本実施形態の情報処理装置200について説明する。図2は、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
本実施形態の情報処理装置200は、それぞれバスBで相互に接続されている入力装置201、出力装置202、ドライブ装置203、補助記憶装置204、メモリ装置205、演算処理装置206及びインターフェース装置207を含む。
入力装置201は、各種の情報の入力を行うための装置であり、例えばキーボードやポインティングデバイス等により実現される。出力装置202は、各種の情報の出力を行うためものであり、例えばディスプレイ等により実現される。インターフェース装置207は、LANカード等を含み、ネットワークに接続する為に用いられる。
介護支援処理部230を実現する介護支援プログラムは、情報処理装置200を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。介護支援プログラムは例えば記憶媒体208の配布やネットワークからのダウンロード等によって提供される。介護支援プログラムを記録した記憶媒体208は、CD-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的、電気的或いは磁気的に記録する記憶媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記憶媒体を用いることができる。
また、介護支援プログラムは、介護支援プログラムを記録した記憶媒体208がドライブ装置203にセットされると、記憶媒体208からドライブ装置203を介して補助記憶装置204にインストールされる。ネットワークからダウンロードされた介護支援プログラムは、インターフェース装置207を介して補助記憶装置204にインストールされる。
補助記憶装置204は、インストールされた介護支援プログラムを格納すると共に、患者データベース210や介護者データベース220等の必要なファイル、データ等を格納する。メモリ装置205は、情報処理装置200の起動時に補助記憶装置204から介護支援プログラムを読み出して格納する。そして、演算処理装置206はメモリ装置205に格納された介護支援プログラムに従って、後述するような各種処理を実現している。
本実施形態の端末装置300のハードウェア構成は、情報処理装置200と同様であるから、説明を省略する。尚、端末装置300は、例えば、タブレット型の端末装置や、スマートフォン等であっても良く、入力装置201と出力装置202との代わりに、タッチパネル等により実現される表示操作装置を有していても良い。
次に、図3及び図4を参照して、情報処理装置200の有する各データベースについて説明する。図3及び図4に示す各データベースは、情報処理装置200の外部の記憶装置等に設けられていても良い。また、各データベースは、情報処理装置200に設けられる場合には、補助記憶装置204やメモリ装置205等に設けられても良い。
図3は、患者データベースの一例を示す図である。本実施形態の患者データベース210は、予め情報処理装置200に設けられており、患者(被介護者)に関する情報が格納されている。
本実施形態の情報処理装置200は、情報の項目として、患者ID、患者名、性別、地域、日付、時間帯、アンケート結果、精神状態点数を有する。患者データベース210では、項目「患者ID」と、その他の項目とが対応付けられている。以下の説明では、項目「患者ID」の値と、その他の項目の値とを含む情報を患者情報と呼ぶ。
項目「患者ID」の値は、患者を特定する識別情報である。項目「患者名」の値は、患者の氏名を示す。項目「性別」の値は、患者の性別を示す。項目「地域」の値は、患者が介護を受ける場所を示す。患者が介護を受ける場所とは、例えば、患者の居所等である。
項目「日付」の値は、患者が介護を受ける日を示し、項目「時間帯」の値は、患者が介護を受ける時間帯を示す。項目「日付」と項目「時間帯」の値は、端末装置300-1から介護依頼と共に情報処理装置200に送信され、患者データベース210に格納されても良い。
項目「アンケート結果」の値は、精神状態をチェックするための既存のアンケート等に対する患者の回答を示す。項目「アンケート結果」では、アンケートに含まれる設問毎に、回答が対応付けられている。尚、患者データベース210において、患者IDにより特定される全ての患者が同じアンケートに回答しているものとする。アンケートの詳細は後述する。
項目「精神状態点数」の値は、アンケートの設問毎の回答に基づき算出される値であり、患者の精神状態を表す点数である。精神状態点数の算出の仕方は後述する。
尚、患者データベース210に含まれる情報の項目は、図3に示す項目に限定されない。患者データベース210には、図3に示す項目以外の項目が含まれていても良い。例えば、患者データベース210には、情報の項目として、患者が罹患している精神疾患の名称や、病歴等が含まれても良い。
次に、図4を参照して、本実施形態の介護者データベース220について説明する。図4は、介護者データベースの一例を示す図である。
本実施形態の介護者データベース220は、予め情報処理装置200に設けられており、介護者に関する情報が格納される。言い換えれば、介護者データベース220には、介護者として選定される候補となる介護者(介護者候補)に関する情報が格納されている。
本実施形態の介護者データベース220は、情報の項目として、介護者ID、介護者名、属性、患者家族、介護履歴、アンケート結果、精神状態点数、地域、日付、時間帯、通知先を有する。介護者データベース220において、項目「介護者ID」とその他の項目とが対応付けられている。以下の説明では、項目「介護者ID」の値と、その他の項目の値とを含む情報を介護者情報と呼ぶ。
項目「介護者ID」の値は、介護者を特定する識別情報を示す。項目「介護者名」の値は、介護者の氏名を示す。
項目「属性」の値は、介護者と患者との関係を示す。言い換えれば、項目「属性」の値は、介護者と患者との血縁関係の有無を示す。具体的には、項目「属性」の値が、家族であった場合には、この介護者は、患者の家族であることがわかる。また、項目「属性」の値が、事業者であった場合には、この介護者は、介護事業者等に登録している介護者であり、介護者の家族ではないことがわかる。
項目「家族患者」の値は、介護者が患者と家族であった場合に、介護者と家族の患者を示す。図4の例では、例えば、介護者ID「1」の介護者は、患者AAaaと家族であることがわかる。
項目「介護履歴」の値は、介護者が行った介護に関する履歴を示す情報を示す。図4の例では、項目「介護履歴」の値として、患者名、接触回数が含まれる。接触回数とは、介護者が患者の介護に携わった回数である。具体的には、例えば、介護者が患者の居所を訪問する、患者の安否を確認する、患者と会話をする、身の回りの世話する、といった行動の回数を接触回数と呼ぶ。
尚、項目「介護履歴」の値に含まれる情報は、図4に示す例に限定されない。項目「介護履歴」の値として含まれる情報には、例えば、介護者が患者と関わった時間の長さや、介護者が患者の身体に触れた回数等を含んでいても良い。
また、項目「介護履歴」の値に含まれる情報は、例えば、患者の介護を行った後に、介護者が端末装置300-2から入力しても良い。
項目「アンケート結果」の値は、アンケートの設問毎に回答が対応付けられており、精神状態をチェックするための既存のアンケート等に対する患者の回答を示す。尚、介護者が回答するアンケートと、患者が回答するアンケートとは、同じものである。
項目「精神状態点数」の値は、介護者の精神状態を表す点数である。本実施形態では、患者の精神状態点数と介護者の精神状態点数とを、同様の方法で算出する。
項目「地域」の値は、介護者が介護を行うことができる場所を示す。具体的には、項目「地域」の値は、介護者が勤務可能な地域を示す。
項目「日付」の値は、介護者が介護を行うことができる日を示し、項目「時間帯」の値は、介護者が介護を行うことができる時間帯を示す。項目「通知先」の値は、介護者の連絡先を示す。具体的には、項目「通知先」の値は、端末装置300-2のメールアドレスや電話番号等である。
次に、図5を参照して、本実施形態の介護支援処理部230の機能について説明する。図5は、介護支援処理部の説明する図である。
本実施形態の介護支援処理部230は、演算処理装置206がメモリ装置205等に格納された介護支援プログラムを読み出して実行することで実現される。
本実施形態の介護支援処理部230は、介護の依頼を受け付ける前の事前処理を行う事前処理部240と、介護の依頼を受け付けて介護者の選定処理を行う選定処理部250と、を有する。
本実施形態の事前処理部240は、患者情報収集部241、介護者情報収集部242、精神状態算出部243を有する。
患者情報収集部241は、患者に関する情報の入力を受けて、患者データベース210に、入力された情報を患者情報として格納する。患者に関する情報は、例えば、患者ID、患者名、性別、地域等の患者情報の一部であり、端末装置300から入力されても良い。また、患者情報収集部241は、る。患者情報収集部241は、患者に関する情報が入力されると、患者毎のアンケートを実施させ、その結果を収集し、患者情報の一部として、患者データベース210に格納する。
介護者情報収集部242は、介護者に関する情報の入力を受け付けて、介護者データベース220に、入力された情報を介護者情報として格納する。介護者に関する情報は、例えば、介護者ID、介護者名、属性、家族患者、地域等の介護者情報の一部であり、端末装置300から入力されても良い。また、介護者情報収集部242は、介護者に関する情報が入力されると、介護者毎にアンケートを実施し、その結果を介護者情報の一部として介護者データベース220に格納する。本実施形態のアンケートの詳細は、後述する。
精神状態算出部243は、患者情報収集部241により収集された患者毎のアンケート結果に基づき、患者毎の精神状態点数を算出し、患者データベース210に格納する。また、精神状態算出部243は、介護者情報収集部242により収集された介護者毎のアンケート結果に基づき、介護者毎の精神状態点数を算出し、介護者データベース220に格納する。
本実施形態の選定処理部250は、入力受付部251、介護者抽出部252、類似性算出部253、近親性取得部254、リスク係数算出部255、重み付け点数算出部256、優先順位付与部257、候補選定部258、問い合わせ部259、選定結果出力部260を有する。
本実施形態の入力受付部251は、端末装置300-1からの介護の依頼を受け付ける。尚、介護の依頼とは、介護者の選定要求である。介護者の選定要求には、被介護者となる患者の患者ID又は患者名と、患者が介護を受ける地域と、日付と、時間帯とが含まれる。
また、入力受付部251は、端末装置300-2からの問い合わせに対する回答を受け付ける。
介護者抽出部252は、介護者の選定要求を受けると、介護者データベース220を参照して、選定要求に含まれる地域、日付、時間帯から、介護が可能とされる介護者の介護者情報を抽出する。
類似性算出部253は、抽出された介護者情報に含まれる精神状態点数と、介護者の選定依頼により特定された患者の患者情報に含まれる精神状態点数とから、両者の精神状態の類似性を示す値を算出する。
近親性取得部254は、抽出された介護者情報に含まれる属性と、接触回数とに基づき、介護者と患者との関係の近さを示す値を取得する。
リスク係数算出部255は、精神状態の類似性を示す値と、介護者と患者との関係の近さを示す値と、に基づき、介護者が患者と同様の精神疾患に罹患する可能性を示す指標を介護者毎に算出する。以下の説明では、リスク係数算出部255により算出される、介護者が患者と同様の精神疾患に罹患する可能性を示す指標を、リスク係数と呼ぶ。
重み付け点数算出部256は、介護者毎のリスク係数に対し、介護者が患者と同様の精神疾患に罹患する可能性が高いほど値が大きくなるように、重み付けを行った点数を算出する。
優先順位付与部257は、重み付け点数算出部256により算出された点数が小さい介護者から順に、優先順位を付与する。つまり、優先順位付与部257は、介護者が患者と同様の精神疾患に罹患する可能性が低い順に、優先順位を付与する。
候補選定部258は、近親性取得部254、リスク係数算出部255、重み付け点数算出部256、優先順位付与部257の処理により作成された演算結果を示す演算結果情報270を保持する。また、候補選定部258は、演算結果情報270を参照して、優先順位が高い介護者から順に、患者の介護を行う介護者の候補として選定する。
尚、候補選定部258は、演算結果情報270を保持していなくても良く、重み付け点数に応じて優先順位を付与するようにしても良い。
問い合わせ部259は、候補選定部258により選定された介護者に対して、介護を行うことができるか否かを問い合わせる。具体的には、問い合わせ部259は、端末装置300-2に対し、介護者に選定されたことと、介護を行うことが可能であるか否かの問い合わせと、を通知する。
選定結果出力部260は、端末装置300-2からの回答に応じて、介護者の選定要求を行った端末装置300-1へ、選定された介護者に関する情報を出力する。つまり、本実施形態の選定結果出力部260は、複数の介護者候補から、実際に介護を行う介護者を選定した結果を出力する出力部である。
以下に、精神状態算出部243、類似性算出部253、近親性取得部254、重み付け点数算出部256、優先順位付与部257のそれぞれについて、各部で行われる処理について説明する。
はじめに、精神状態算出部243について説明する。図6は、精神状態算出部の処理を説明する図である。図6(A)は、アンケートの一例を示す図であり、図6(B)は、精神状態点数を説明する図である。
本実施形態の事前処理部240は、例えば、患者データベース210において、患者に関する情報のみが格納されており、アンケート結果が格納されていない患者に対して、アンケートを実施させる。具体的には、患者情報収集部241は、患者に関する情報の入力が行われた端末装置300に対し、患者によるアンケートの実施を促しても良い。
また、事前処理部240は、介護者情報収集部242により、介護者に対しても同様に、アンケート結果が格納されていない介護者に対してアンケートを実施させる。具体的には、介護者情報収集部242は、介護者に関する情報の入力が行われた端末装置300に対し、介護者によるアンケートの実施を促しても良い。
その場合、患者情報収集部241は、例えば、図6(A)に示すアンケートが表示されるURL(Uniform Resource Locator)を端末装置300に表示させても良い。また、本実施形態では、事前処理部240が図6(A)に示すアンケートを表示させるアンケート情報を保持しており、このアンケート情報を端末装置300に表示させて、アンケートを実施させても良い。
図6(A)に示すアンケートは、例えば、既存のうつ病チェックアンケートである。本実施形態において、患者と介護者に対して実施されるアンケートは、図6(A)に限定されない。アンケートは、精神状態をチェックするためのものであれば、どのようなものを用いても良い。事前処理部240は、介護者と患者の両方に、同様のアンケートを実施させる。
図6(A)の例では、設問毎に設けられ回答選択肢から、回答を選択することで、設問毎に点数が対応付けられる。この点数が、アンケートに回答した人の精神状態を示す点数となる。図6(A)の例では、回答選択肢は、うつ状態に近いことを示す選択肢ほど、高い点数が対応付けられている。また、図6(A)では、設問毎に、回答選択肢に対して1点から5点までの点数を対応付けている。したがって、図6(A)のアンケートでは、回答選択肢と対応する点数が高いほど、アンケートを行った対象者はうつ状態に近いことを示す。
図6では、アンケートには設問Q1から設問QNが設けられており、介護者によるアンケートの設問毎の回答をX1Qとし、患者によるアンケートの設問毎の回答を
介護者のアンケートに対する回答をX2Qとしている。
具体的には、図6(B)に示すように、介護者の設問Q1に対する回答X1Qの点数は3である。つまり、この設問Q1によって示される介護者の精神状態を示す点数は3点であることがわかる。
また、患者の設問Q1に対する回答X2Qの点数は5である。つまり、この設問Q1によって示される患者の精神状態を示す点数は5点であることがわかる。
本実施形態の精神状態算出部243は、介護者と患者のそれぞれについて、設問毎の点数の平均値を算出し、この平均値を介護者と患者のそれぞれの精神状態点数とする。つまり、本実施形態の精神状態点数は、患者と介護者のそれぞれの精神状態の傾向を示す指標となる値である。
例えば、設問がn問であった場合の介護者のアンケート結果に基づく設問毎の点数は、X1Q=[X1Q1,X1Q2,・・・,X1Qn]=[3,1,・・・,3]となる。したがって、精神状態算出部243は、この点数の平均値X1Qaveを、このアンケートに回答した介護者の精神状態点数とし、介護者データベース220に格納する。
患者の精神状態点数の算出の方法も、同様である。精神状態算出部243は、アンケートに回答した患者の設問毎の点数の平均値X2Qaveを、この患者の精神状態点数とし、患者データベース210に格納する。
本実施形態では、患者と介護者に対して、定期的にアンケートを実施し、それぞれの精神状態点数を、アンケートを実施する度に更新することが好ましい。このように、定期的に精神状態点数を更新することで、患者と介護者のそれぞれの精神状態の変化に対応することができる。
また、本実施形態では、例えば、情報処理装置200が介護者の選定要求を受け付けたときに、要求を行った患者と、介護者抽出部252により介護者情報が抽出された介護者とのそれぞれにアンケートを実施させて、精神状態点数を算出しても良い。このようにすれば、介護の依頼を受け付けたときの患者と介護者の精神状態に基づき、介護者を選定することができる。
次に、本実施形態の類似性算出部253の処理について説明する。本実施形態の類似性算出部253は、患者の精神状態点数と、介護者の精神状態点数とを用いて、患者の精神状態と、介護者の精神状態との傾向の類似の度合いを示す指標となる値を算出する。以下の説明では、この値を類似度(第一の指標)と呼ぶ。また、類似性算出部253は、第一の指標を算出する第一の算出部となる。
具体的には、類似性算出部253は、以下の式(1)により、類似度を算出する。
類似度Y1=√((X1Q1-X1Qave)-(X2Q1-X2Qave))2
+・・(X1Qn-X1Qave)-(X2Qn-X2Qave))2 式(1)
尚、本実施形態では、例えば、類似性が高い場合は類似度Y1の値を3とし、類似性が低い場合は類似度Y1の値を1としても良い。具体的には、類似度Y1に対して所定の閾値を設け、類似度Y1の値が閾値以上であった場合に、患者と介護者の精神状態が類似しているものと判定し、類似度Y1の値を3としても良い。また、類似度Y1の値が閾値より小さい場合に、患者と介護者の精神状態は類似していないと判定し、類似度Y1の値を1としても良い。
また、本実施形態では、介護者と患者とのそれぞれのアンケートの設問毎の回答に応じて類似度を算出するものとしたが、これに限定されない。本実施形態では、例えは、介護者と患者に対してアンケートを定期的に行って、その都度算出された精神状態点数を保持しておき、介護者と患者のそれぞれについて、精神状態点数の変動の傾向を求め、この変動の傾向を用いて類似度を求めても良い。
次に、本実施形態の近親性取得部254の処理について説明する。本実施形態の近親性取得部254は、介護者と患者との関係の近さを示す値を取得する。以下の説明では、両者の関係の近さを示す指標となる値を近親度(第二の指標)と呼ぶ。また、近親性取得部254は、第二の指標を算出する第二の算出部となる。
例えば、うつ病等の精神疾患では、患者と遺伝的に近い親族は、一般の発症率と比較して、2~3倍の確率でうつ病を発症すると言われている。また、介護者が患者の家族であり、かつ、頻繁に患者と接触している場合には、介護者が患者と同様の精神疾患を患うリスクはさらに高くなる。
このため、本実施形態では、介護者の選定において、患者と介護者との遺伝的な関係と、介護者と患者との接触の頻度にも着目する。
具体的には、近親性取得部254は、介護者データベース220の介護者情報における属性と、介護履歴の接触回数とに基づき、近親度Y2の値を取得する。近親度Y2は、以下の式(2)によって取得される。
近親度Y2=属性値Y21×接触頻度Y22 式(2)
ここで、属性値Y21は、介護者が患者の家族であるか否か応じて与えられる値である。本実施形態では、介護者情報の項目「属性」の値が「家族介護者」であった場合、つまり、介護者が患者の家族であった場合、属性値Y21を「3」とする。また、介護者情報の項目「属性」の値が「家族介護者」以外であった場合、つまり、介護者が患者の家族でない場合、属性値Y21を「1」とする。
このように、本実施形態の近親性取得部254は、項目「属性」の値と対応付いた属性値Y21を保持している。
尚、本実施形態では、属性値Y21の値を、介護者が患者の家族であるか否かに基づき、予め設定されるものとしたが、これに限定されない。
例えば、属性値Y21の値は、介護者が患者の家族であった場合に、患者との続柄に応じて、さらに細かく設定されていても良い。例えば、介護者が患者と同居する家族であっても、義理の家族である場合には、遺伝的な関係はない。したがって、このような場合は、属性値Y21の値を2等としても良い。また、患者と介護者との親等に応じて設定されても良い。
また、接触頻度Y22は、介護者情報の項目「介護履歴」の「接触回数」に応じて予め与えられる値である。具体的には、例えば、接触頻度Y22は、介護者の患者の居所への訪問回数等に応じて与えられる値であっても良い。
本実施形態では、例えば、介護者が週に1回以上患者と接触している場合には、接触頻度Y22の値を2とし、それ以外の場合には、接触頻度Y22の値を1とする。このように、本実施形態の近親性取得部254は、項目「介護履歴」の「接触回数」の値と対応付いた属性値Y21を保持している。
尚、本実施形態の接触頻度Y22の値の与え方は、上述した方法に限定されない。接触頻度Y22の値は、例えば、項目「介護履歴」の値に含まれる患者と介護者との接触時間の長さや、介護の種類(身体に触れる、服薬の介助をする等)等によって、異なる値が与えられても良い。
次に、リスク係数算出部255の処理について説明する。本実施形態のリスク係数算出部255は、患者と介護者の類似度Y1と、近親度Y2とに基づき、リスク係数を算出する。本実施形態のリスク係数は、介護者が被介護者と同様の精神疾患を発症するリスクを示す指標(第三の指標)である。具体的には、本実施形態のリスク係数は、以下の式(3)によって算出される。
リスク係数Y=類似度Y1×近親度Y2
=類似度Y1×属性値Y21×接触頻度Y22 式(3)
本実施形態では、このようにしてリスク係数を算出することで、介護者抽出部252によって介護者情報が抽出された介護者に対し、患者と同様の疾患を発症するリスクが高い介護者に付与される重みを大きくすることができる。
例えば、介護者情報が抽出された介護者のうち、患者と精神状態が類似しており、患者の家族であり、且つ、頻繁に患者と接触する介護者のリスク係数Yは、
リスク係数Y=3×3×2=18
となる。また、介護者情報が抽出された介護者のうち、患者と精神状態が類似してらず、患者の家族ではなく、且つ、頻繁に患者と接触しない介護者のリスク係数Yは、
リスク係数Y=1×1×1=1
となる。したがって、本実施形態によれば、介護者の選定の際に介護者に付与される重みを算出する際の重み係数を、患者と同様の疾患を発症するリスクが高い程、大きい値とすることができる。
次に、本実施形態の重み付け点数算出部256の処理について説明する。本実施形態の重み付け点数算出部256は、介護者の精神状態点数と、リスク係数とに基づき、介護者毎に付与される重み付け点数を算出する。本実施形態の重み付け点数は、以下の式(4)によって算出される。
重み付け点数Z=介護者の精神状態点数X1Qave×リスク係数Y 式(4)
本実施形態では、このように、介護者毎に重み付け点数Zを算出する。そして、本実施形態では、優先順位付与部257により、介護者毎に重み付け点数Zに応じた優先順位を付与する。
本実施形態の候補選定部258は、介護者毎の優先順位に基づき、介護者を選定することで、患者と同様の精神疾患を患う可能性が低い介護者を選定することができる。
尚、本実施形態の候補選定部258は、類似性算出部253、近親性取得部254、リスク係数算出部255、重み付け点数算出部256、優先順位付与部257の演算結果を演算結果情報270として保持しても良い。そして候補選定部258は、演算結果情報270を参照して、優先順位に基づく介護者の選定を行っても良い。
以下に、図7を参照して、演算結果情報270について説明する。図7は、演算結果情報の一例を示す図である。
本実施形態の演算結果情報270は、情報の項目として、介護者名、精神状態点数、リスク係数Y、類似度Y1、近親度Y2、属性値Y21、接触頻度Y22、重み付け点数Z、優先順位を有し、各項目が項目「介護者名」と対応付けられている。また、演算結果情報270において、近親度Y2は、属性値Y21、接触頻度Y22と対応付けられている。
尚、図7の例では、演算結果情報270において、介護者情報が抽出された介護者を特定する情報として、項目「介護者名」を含むものとしたが、介護者を特定する情報は、項目「介護者ID」であっても良い。
図7に示す演算結果情報270では、介護者名「CCcc」、「DDdd」、「EEee」、「FFff」と対応する介護者情報が抽出された場合を示している。
ここで、介護者「CCcc」の場合、精神状態点数X1Qaveが5点であり、介護者の選定要求として受け付けた患者IDによって特定される患者との類似度Y1が3であり、属性値Y21が3であり、接触頻度Y22が2であり、リスク係数Yが18であり、重み付け点数Zが90である。
また、介護者「EEee」の場合、精神状態点数X1Qaveが2点であり、介護者の選定要求として受け付けた患者IDによって特定される患者との類似度Y1が1であり、属性値Y21が1であり、接触頻度Y22が1であり、リスク係数Yが1であり、重み付け点数Zが2である。
演算結果情報270において、同様にして算出された介護者「DDdd」の重み付け点数Zは18であり、介護者「FFff」の重み付け点数Zは6である。
したがって、4名の介護者のうち、介護者「CCcc」の最も重み付け点数Zが最も大きく、患者と同様の精神疾患を患う可能性が最も高く、介護者「EEee」の重み付け点数Zが最も小さく、患者と同様の精神疾患を患う可能性が最も低いことがわかる。
本実施形態の優先順位付与部257は、重み付け点数Zが小さい順に、介護者に対して優先順位を付与する。したがって、演算結果情報270では、介護者「EEee」の優先順位が1位となり、介護者「CCcc」の優先順位は最下位の4位となる。
よって、本実施形態の候補選定部258は、介護者「EEee」から順に、介護者の候補として選定していく。
本実施形態では、このように介護者の候補を選定することで、介護側が精神疾患を患うリスクを低減させることができる。
以下に、本実施形態の介護支援処理部230の処理について説明する。はじめに、図8及び図9を参照して、介護支援処理部230の有する事前処理部240による処理について説明する。
図8は、事前処理を説明する第一のフローチャートである。図8の処理は、患者データベース210に患者情報を登録する処理を示している。
本実施形態の事前処理部240は、患者情報収集部241により、患者に関する情報の入力を受け付けて、この情報を患者データベース210に登録する(ステップS801)。続いて、患者情報収集部241は、患者に対してアンケートを実施し、設問毎の回答をアンケート結果として収集する(ステップS802)。続いて、事前処理部240は、精神状態算出部243により、この患者の精神状態点数を算出する(ステップS803)。精神状態点数の算出の方法は、上述した通りである。
続いて、事前処理部240は、患者情報収集部241により、患者に関する情報と、アンケート結果と、精神状態点数とを対応付けた患者情報を患者データベース210に格納し(ステップS804)、処理を終了する。
図9は、事前処理を説明する第二のフローチャートである。図9の処理は、介護者データベース220に介護者情報を登録する処理を示している。
本実施形態の事前処理部240は、介護者情報収集部242により、介護者に関する情報の入力を受け付けて、この情報を介護者データベース220に登録する(ステップS901)。続いて、介護者情報収集部242は、介護者に対してアンケートを実施し、設問毎の回答をアンケート結果として収集する(ステップS902)。続いて、事前処理部240は、精神状態算出部243により、この介護者の精神状態点数を算出する(ステップS903)。精神状態点数の算出の方法は、上述した通りである。
続いて、事前処理部240は、介護者情報収集部242により、介護者に関する情報と、アンケート結果と、精神状態点数とを対応付けた介護者情報を介護者データベース220に格納し(ステップS904)、処理を終了する。
次に、図10を参照して、介護支援処理部230の有する選定処理部250の処理について説明する。図10は、選定処理部の処理を説明するフローチャートである。
本実施形態の選定処理部250は、入力受付部251により、端末装置300から介護者の選定要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS1001)。ステップS1001において、選定要求を受け付けていない場合、選定処理部250は、選定要求を受け付けるまで待機する。
ステップS1001において、選定要求を受け付けた場合、選定処理部250は、介護者抽出部252により、患者データベース210を参照し、選定要求と共に受け付けた患者を特定する情報(患者ID又は患者名)を含む患者情報を抽出する(ステップS1002)。
続いて、介護者抽出部252は、介護者データベース220を参照し、患者情報に含まれる、患者IDと、介護を希望する日時、介護を希望する地域等から、患者情報に適応する介護者情報を抽出する(ステップS1003)。言い換えれば、介護者抽出部252は、介護を行うことが可能な介護者の介護者情報を抽出する。
続いて、選定処理部250は、類似性算出部253により、抽出された介護者情報から、ある介護者情報を選択する(ステップS1004)。続いて、類似性算出部253は、選択した介護者情報に含まれる精神状態点数と、ステップS1002で抽出した患者情報に含まれる精神状態点数とに基づき、類似度Y1を算出する(ステップS1005)。
続いて、選定処理部250は、近親性取得部254により、選択された介護者情報に含まれる属性と対応する属性値Y21と、介護履歴と対応する接触頻度Y22とから、近親度Y2を取得する(ステップS1006)。続いて、選定処理部250は、リスク係数算出部255により、類似度Y1と近親度Y2とを用いてリスク係数を算出する(ステップS1007)。
続いて、選定処理部250は、重み付け点数算出部256により、リスク係数と、介護者情報に含まれる精神状態点数とを用いて、重み付け点数Zを算出する(ステップS1008)。
続いて、選定処理部250は、ステップS1003で抽出された全ての介護者情報について、ステップS1004からステップS1008までの処理を行った否かを判定する(ステップS1009)。ステップS1009において、全ての介護者情報に対して処理を行っていない場合、選定処理部250は、ステップS1004へ戻る。
ステップS1009において、全ての介護者情報に対して処理を行った場合、選定処理部250は、優先順位付与部257により、介護者情報毎に算出された重み付け点数Zに基づく優先順位を付与する(ステップS1010)。尚、ステップS1005からステップS1010までの処理で生成された情報は、演算結果情報270として、一時的に候補選定部258に保持されても良い。
続いて、選定処理部250は、候補選定部258により、優先順位が高い介護者情報により特定される介護者を、介護者の候補に選定する(ステップS1011)。続いて、選定処理部250は、問い合わせ部259により、ステップS1011で選定された介護者の介護者情報に含まれる通知先へ、介護依頼を通知する(ステップS1012)。
続いて、選定処理部250は、入力受付部251により、通知先から、介護が可能であることを示す通知を受け付けたか否かを判定する(ステップS1013)。つまり、選定処理部250は、介護候補者として選定された介護者が、介護を行うことを示す通知を受け付けた否かを判定する。
ステップS1013において、候補に選定された介護者が、介護を行うことができないことを示す通知を受け付けた場合、選定処理部250は、ステップS1011に戻り、次に優先順位が高い介護者を候補に選定する。
ステップS1013において、候補に選定された介護者が介護を行うことを示す通知を受け付けた場合、選定処理部250は、選定結果出力部260により、依頼を受けた介護を行う介護者に決定したことを示す通知を、介護者の選定要求を行った端末装置300へ出力し(ステップS1014)、処理を終了する。このとき、選定結果出力部260は、決定された介護者の情報を、選定要求を行った端末装置300に出力しても良い。
以下に、介護者の選定要求を行った場合の端末装置300の表示例について説明する。図11は、表示例を示す第一の図である。図11に示す表示例は、端末装置300-1に表示される画面の例である。
端末装置300-1は、介護を依頼する側の端末装置であり、図11の例では、端末装置300-1に、介護を依頼するための画面(介護者の選定要求を行うための画面)101が表示されている。
画面101には、患者に関する情報が入力された入力欄102と、依頼を行うための操作ボタン103とが表示されている。
図11の例では、この状態で操作ボタン103を操作することで、入力欄102を条件とした患者に対する介護者の選定要求が端末装置300-1から情報処理装置200へ送信される。
図12は、表示例を示す第二の図である。図12に示す表示例は、端末装置300-2に表示される画面の例である。
端末装置300-2は、介護を行う側の端末装置であり、図12の例では、端末装置300-2に、介護者の候補に選定された介護者に対して、介護を行うことができる否かを問い合わせる画面111が表示されている。
画面111には、端末装置300-1の画面101で入力された患者と、介護の条件が表示される表示欄112と、介護を行うことができるか否かを問い合わせるメッセージが表示された表示欄113と、操作ボタン114、115と、が表示されている。
画面111において、操作ボタン114が操作されると、端末装置300-2は、選定された介護者が介護を行うことができることを示す通知を情報処理装置200へ送信する。また、画面111において、操作ボタン115が操作されると、端末装置300-2は、選定された介護者が介護を行うことができないことを示す通知を情報処理装置200へ送信する。
以上のように、本実施形態によれば、介護者と、被介護者との精神状態の類似の度合いを示す指標と、介護者と被介護者との関係の近さを示す指標とに基づき、介護者を選定することができる。このため、例えば、被介護者と精神状態が類似しており、特に血縁関係にある介護者のように、被介護者の精神疾患に感応して被介護者と同様の精神疾患を発症する可能性が高い介護者が選定されることを回避できる。
このため、本実施形態によれば、介護側が精神疾患を患うリスクを低減させることができる。
以下の本実施形態の利用シーンの一例について説明する。
家族や友人が精神疾患を煩い、介護を依頼する場合等がある。この場合、依頼者は、介護の依頼を、例えば、介護ステーションのケアマネージャ(有資格者)等に行う。ケアマネージャは、依頼を受けると、依頼者に対して各種制度の説明や介護施設の紹介等を行うことが想定される。この場合には、ケアマネージャが、介護者の選定要求を行う側となって、本実施形態によって選定された介護者を依頼者に提案すれば良い。
言い換えれば、この場合には、ケアマネージャが、端末装置300により、被介護者に関する情報と介護の条件等を情報処理装置200に対して送信し、情報処理装置200から介護者が決定したことを示す通知を受けて、その結果を依頼者に提案すれば良い。
また、他の利用シーンとしては、例えば、依頼者が、自治体や国のポータルサイト等を提供しているサーバに対して介護者の選定要求を行うと、このサーバが情報処理装置200に対して、介護者の選定要求を行う。そして、サーバが、情報処理装置200から介護者が決定したことを示す通知を受けて、その通知を依頼者へ通知しても良い。
さらに、他の利用シーンとして、依頼者が、自身の端末装置300から、直接、情報処理装置200に対して介護者の選定要求を行っても良い。
また、本実施形態の情報処理装置200は、依頼者から介護者の選定要求を受け付けた場合に処理を実行するだけでなく、例えば、患者データベース210に格納された患者の介護を希望する時間帯等にあわせて、定期的に処理を実行し、介護者を選定してその結果を依頼者に通知しても良い。
開示の技術では、以下に記載する付記のような形態が考えられる。
(付記1)
被介護者の精神状態の傾向を示す指標を含む被介護者情報と、介護者候補の精神状態の傾向を示す指標を含む介護者情報とを参照し、前記被介護者の精神状態と前記介護者候補の精神状態の傾向の類似の度合いを示す第一の指標を算出する処理と、
前記介護者情報を参照し、前記被介護者と前記介護者候補の関係の近さを示す第二の指標を算出する処理と、
前記第一の指標と前記第二の指標とに基づき、複数の前記介護者候補から、介護を行う介護者を選定し、選定結果を出力する処理と、
をコンピュータに実行させる介護支援プログラム。
(付記2)
前記介護者情報は、
前記介護者と前記被介護者との血縁関係の有無を示す情報と、前記被介護者に対する前記介護者の介護履歴を示す情報とを含み、
前記第二の指標は、
前記被介護者と前記介護者との血縁関係の有無と、前記被介護者と前記介護者との接触頻度とに基づき算出される、付記1記載の介護支援プログラム。
(付記3)
前記第一の指標と、前記第二の指標とを用いて、前記介護者が前記被介護者と同様の精神疾患を発症するリスクの高さを示す第三の指標を算出する処理と、
前記介護者候補の精神状態の傾向を示す指標と、前記第三の指標とに基づき、前記介護者候補毎に重み付けを行う処理と、
前記重み付けにより付与された重みに応じて、前記介護者候補に優先順位を付与する処理と、
前記優先順位に基づき、前記介護者を選定する、処理を前記コンピュータに実行させる、付記1又は2記載の介護支援プログラム。
(付記4)
前記被介護者の精神状態の傾向を示す指標と、前記介護者候補の精神状態の傾向を示す指標とは、前記被介護者と前記介護者候補とに対して、同一のアンケートを実施した結果に基づき算出される、付記1乃至3の何れか一項に記載の介護支援プログラム。
(付記5)
前記アンケートは、
前記被介護者の精神疾患と関連した精神状態に関する複数の設問を含み、
前記被介護者の精神状態の傾向を示す指標と、前記介護者候補の精神状態の傾向を示す指標とは、前記設問毎の回答によって示される前記設問毎の点数を平均した値である、付記4記載の介護支援プログラム。
(付記6)
コンピュータによる介護支援方法であって、該コンピュータが、
被介護者の精神状態の傾向を示す指標を含む被介護者情報と、介護者候補の精神状態の傾向を示す指標を含む介護者情報とを参照し、前記被介護者の精神状態と前記介護者候補の精神状態の傾向の類似の度合いを示す第一の指標を算出し、
前記介護者情報を参照し、前記被介護者と前記介護者候補の関係の近さを示す第二の指標を算出し、
前記第一の指標と前記第二の指標とに基づき、複数の前記介護者候補から、介護を行う介護者を選定し、選定結果を出力する、介護支援方法。
(付記7)
被介護者の精神状態の傾向を示す指標を含む被介護者情報と、介護者候補の精神状態の傾向を示す指標を含む介護者情報とを参照し、前記被介護者の精神状態と前記介護者候補の精神状態の傾向の類似の度合いを示す第一の指標を算出する第一の算出部と
前記介護者情報を参照し、前記被介護者と前記介護者候補の関係の近さを示す第二の指標を算出する第二の算出部と、
前記第一の指標と前記第二の指標とに基づき、複数の前記介護者候補から、介護を行う介護者を選定し、選定結果を出力する出力部と、を有する情報処理装置。
本発明は、具体的に開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
100 介護支援システム
200 情報処理装置
210 患者データベース
220 介護者データベース
230 介護支援処理部
240 事前処理部
241 患者情報収集部
242 介護者情報収集部
243 精神状態算出部
250 選定処理部
253 類似性算出部
254 近親性取得部
255 リスク係数算出部
256 重み付け点数算出部
257 優先順位付与部
270 演算結果情報
300 端末装置

Claims (5)

  1. 被介護者の精神状態の傾向を示す指標を含む被介護者情報と、介護者候補の精神状態の傾向を示す指標を含む介護者情報とを参照し、前記被介護者の精神状態と前記介護者候補の精神状態の傾向の類似の度合いを示す第一の指標を算出する処理と、
    前記介護者情報を参照し、前記被介護者と前記介護者候補の関係の近さを示す第二の指標を算出する処理と、
    前記第一の指標と前記第二の指標とを用いて、複数の前記介護者候補から、前記被介護者と同様の精神疾患を患う可能性の低い介護者を選定し、選定結果を出力する処理と、
    をコンピュータに実行させる介護支援プログラム。
  2. 前記介護者情報は、
    前記介護者と前記被介護者との血縁関係の有無を示す情報と、前記被介護者に対する前記介護者の介護履歴を示す情報とを含み、
    前記第二の指標は、
    前記被介護者と前記介護者との血縁関係の有無と、前記被介護者と前記介護者との接触頻度とに基づき算出される、請求項1記載の介護支援プログラム。
  3. 前記第一の指標と、前記第二の指標とを用いて、前記介護者が前記被介護者と同様の精神疾患を発症するリスクの高さを示す第三の指標を算出する処理と、
    前記介護者候補の精神状態の傾向を示す指標と、前記第三の指標とに基づき、前記介護者候補毎に重み付けを行う処理と、
    前記重み付けにより付与された重みに応じて、前記介護者候補に優先順位を付与する処理と、
    前記優先順位に基づき、前記介護者を選定する、処理を前記コンピュータに実行させる、請求項1又は2記載の介護支援プログラム。
  4. コンピュータによる介護支援方法であって、該コンピュータが、
    被介護者の精神状態の傾向を示す指標を含む被介護者情報と、介護者候補の精神状態の傾向を示す指標を含む介護者情報とを参照し、前記被介護者の精神状態と前記介護者候補の精神状態の傾向の類似の度合いを示す第一の指標を算出し、
    前記介護者情報を参照し、前記被介護者と前記介護者候補の関係の近さを示す第二の指標を算出し、
    前記第一の指標と前記第二の指標とを用いて、複数の前記介護者候補から、前記被介護者と同様の精神疾患を患う可能性の低い介護者を選定し、選定結果を出力する、介護支援方法。
  5. 被介護者の精神状態の傾向を示す指標を含む被介護者情報と、介護者候補の精神状態の傾向を示す指標を含む介護者情報とを参照し、前記被介護者の精神状態と前記介護者候補の精神状態の傾向の類似の度合いを示す第一の指標を算出する第一の算出部と
    前記介護者情報を参照し、前記被介護者と前記介護者候補の関係の近さを示す第二の指標を算出する第二の算出部と、
    前記第一の指標と前記第二の指標とを用いて、複数の前記介護者候補から、前記被介護者と同様の精神疾患を患う可能性の低い介護者を選定し、選定結果を出力する出力部と、を有する情報処理装置。
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