JP4903941B2 - 縮合ピラゾール化合物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規の縮合ピラゾール化合物に関し、特に環状GMPレベルの低下に起因する血小板凝集を抑制することにより、様々な循環器疾患を治療しうる縮合ピラゾール化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】
環状GMPは、細胞内二次メッセンジャーであり、様々な細胞活性の制御に重要な役割を果たしている。環状GMPは可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)によってGTPから合成され、ホスホジエステラーゼ(PDE)によって分解される。すなわち環状GMPレベルを上昇させるには、sGCの活性を高めるか、または、PDEの活性を下げるかのいずれかによって達成される。
【0003】
血小板凝集は、例えばアテローム性動脈硬化症、心筋梗塞症、不安定狭心症、血栓症、高血圧症等の様々な循環器疾患の原因になる。細胞内で環状GMPのレベルが低いことが血小板凝集の原因となるため、血小板において環状GMPレベルを高めることはこれらの疾患を治療する方法を供給する。細胞内環状GMPレベルはまた、例えば陰茎勃起のような生理学的機能にも影響を与えることが知られている。
【0004】
すなわち、sGCの活性化またはPDEの抑制のいずれかによって細胞内環状GMPレベルを高めることは上記疾患に対して臨床的に重要である。ある種のピラゾール化合物はsGCを活性化し、循環器疾患薬として潜在的に有用であることが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、sGCの活性化またはPDEの抑制のいずれかによって細胞内環状GMPレベルを高める効果を有する新規な化合物を提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、sGCの低い活性、PDEの高い活性または血小板凝集に起因する疾患の治療のための、そのような化合物を含む医薬組成物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
したがって本発明は、
(1)式(I):
【0008】
【化3】
【0009】
(式中、Ar1、Ar2およびAr3は、ハロゲン原子、アルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、チオカルボニル基、アミノカルボニル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アミノアルキル基またはチオアルキル基で任意に置換されたフェニル基、チエニル基、ピロリル基およびフリル基からなる群よりそれぞれ独立して選択され、XおよびYは、O、SおよびNHからそれぞれ独立して選択され、mは1〜3の整数であり、nは0〜4の整数である)
で示される縮合ピラゾール化合物、
(2)XおよびYはOであり、mは1である、(1)に記載の縮合ピラゾール化合物、
(3)Ar2は、ハロゲン原子、アルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、チオカルボニル基、アミノカルボニル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アミノアルキル基またはチオアルキル基で任意に置換されたフェニル基もしくはフリル基である、(2)に記載の縮合ピラゾール化合物、
(4)Ar2は、ハロゲン原子、アルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、チオカルボニル基、アミノカルボニル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アミノアルキル基またはチオアルキル基で任意に置換されたフェニル基である、(3)に記載の縮合ピラゾール化合物、
(5)Ar2は、ハロゲン原子、アルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、チオカルボニル基、アミノカルボニル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アミノアルキル基またはチオアルキル基で任意に置換されたフリル基である、(3)に記載の縮合ピラゾール化合物、
(6)Ar3は、チエニル基またはフェニル基である、(2)〜(5)のいずれか一項に記載の縮合ピラゾール化合物、
(7)Ar3は、チエニル基である、(6)に記載の縮合ピラゾール化合物、
(8)Ar3は、フェニル基である、(6)に記載の縮合ピラゾール化合物、
(9)Ar1は、ハロゲン原子、アルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、チオカルボニル基、アミノカルボニル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アミノアルキル基またはチオアルキル基で任意に置換されたフェニル基である、(2)〜(8)のいずれか一項に記載の縮合ピラゾール化合物、
(10)Ar2は、ハロゲン原子、アルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、チオカルボニル基、アミノカルボニル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アミノアルキル基またはチオアルキル基で任意に置換されたフェニル基もしくはフリル基である、(1)に記載の縮合ピラゾール化合物、
(11)Ar1は、ハロゲン原子、アルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、チオカルボニル基、アミノカルボニル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アミノアルキル基またはチオアルキル基で任意に置換されたフェニル基である、(10)に記載の縮合ピラゾール化合物、
(12)Ar3はチエニル基またはフェニル基である、(10)または(11))に記載の縮合ピラゾール化合物。
【0010】
(13)Ar3はチエニル基である、(12)に記載の縮合ピラゾール化合物、
(14) Ar3はフェニル基である、(12)に記載の縮合ピラゾール化合物。
【0011】
(15) Ar3はチエニル基またはフェニル基である、(1)に記載の縮合ピラゾール化合物。
【0012】
(16) Ar1は、ハロゲン原子、アルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、チオカルボニル基、アミノカルボニル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アミノアルキル基またはチオアルキル基で任意に置換されたフェニル基である、(15)に記載の縮合ピラゾール化合物。
【0013】
(17) Ar2は、ハロゲン原子、アルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、チオカルボニル基、アミノカルボニル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アミノアルキル基またはチオアルキル基で任意に置換されたフリル基である、(15)または(16)に記載の縮合ピラゾール化合物。
【0014】
(18) Ar2はハロゲン原子、アルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、チオカルボニル基、アミノカルボニル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アミノアルキル基またはチオアルキル基で任意に置換されたフェニル基である、(15)または(16)に記載の縮合ピラゾール化合物。
【0015】
(19) Ar1はフェニル基であり、
Ar2は、C(2)位がピラゾール環と結合し、C(5)位がメトキシメチル基、ヒドロキシメチル基、メトキシカルボニル基またはヒドロキシカルボニル基で置換されたフリル基であり、
Ar3は、C(1)位およびC(2)位が前記ピラゾール環と縮合環を形成し、C(4)位およびC(5)位がそれぞれXおよびYで置換されたフェニル基であり、
XおよびYはOであり、
mおよびnは1である、(1)に記載の縮合ピラゾール化合物、および
(20)
【0016】
【化4】
【0017】
である、(1)に記載の縮合ピラゾール化合物、
(21)(1)〜(20)のいずれか一項に記載の縮合ピラゾール化合物を含む、血小板凝集に起因する循環器疾患を治療するための医薬組成物、
である。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の新規の縮合ピラゾール化合物は、式(I):
【0019】
【化5】
【0020】
(式中、Ar1、Ar2およびAr3は、ハロゲン原子、アルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、チオカルボニル基、アミノカルボニル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アミノアルキル基またはチオアルキル基で任意に置換されたフェニル基、チエニル基、ピロリル基およびフリル基からなる群よりそれぞれ独立して選択され、XおよびYは、それぞれ独立して、O、SまたはNHであり、mは1〜3の整数であり、nは0〜4の整数である)
で示される。
【0021】
ここで上述の置換基において、アルキル基、接頭語“アルク(alk)−”の付く基(例えばアルコキシアルキル基)、および、接尾語“−アルキル(alkyl)”の付く基(例えばヒドロキシアルキル基)は、好ましくは炭素数1〜6のアルキルから構成される基である。このような置換基として、好ましくはメトキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ヒドロキシメチルまたはメトキシメチルである。
【0022】
XおよびYは、それぞれ独立して、O、SまたはNHであり、好ましくはいずれもOである。mは1〜3の整数であり、好ましくは1である。nは0〜4の整数であり、好ましくは1である。
【0023】
式(I)で示される化合物の一実施形態として、XおよびYはOであり、mは1である化合物が挙げられる。この化合物において、好ましくは、Ar2は上記置換基で任意に置換されたフェニル基もしくはフリル基であり、または、Ar3はチエニル基またはフェニル基である。
【0024】
他の実施形態として、Ar2が上記置換基で任意に置換されたフェニル基またはフリル基である化合物が挙げられる。この化合物において、好ましくは、Ar1は上記置換基で任意に置換されたフェニル基であり、または、Ar3はチエニル基またはフェニル基である。
【0025】
さらに他の実施形態として、Ar3がチエニル基またはフェニル基である化合物が挙げられる。この化合物において、好ましくは、Ar1は上記置換基で任意に置換されたフェニル基であり、Ar2は上記置換基で任意に置換されたフリル基であり、または、Ar3はフェニル基である。
【0026】
このような化合物の代表例として、1−ベンジル−3−(5’−メトキシカルボニル−2’−フリル)−5,6−メチレンジオキソインダゾール、1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシカルボニル−2’−フリル)−5,6−メチレンジオキソインダゾール、1−ベンジル−3−(5’−メトキシメチル−2’−フリル)−5,6−メチレンジオキソインダゾール、または、1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−5,6−メチレンジオキソインダゾールが挙げられる。
【0027】
本発明の化合物の一つである1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシカルボニル−2’−フリル)−5,6−メチレンジオキソインダゾールの構造は、それぞれの環中の原子に番号を付して以下のように示される。
【0028】
【化6】
【0029】
本発明の化合物のいくつかの実施形態はここに開示されているが、本発明の主旨と範囲を超えることなく様々な改変が可能である。例えば、1−ベンジル−3−(5’−メトキシカルボニル−2’−フリル)−5,6−メチレンジオキソインダゾールのアルキレンジオキソ基は、一つまたは二つの低級アルキル基(例えば炭素数が1または2のアルキル基)を介して、縮合ピラゾール化合物に付加されうる。このような他の実施形態もまた請求項の範囲内である。
【0030】
本発明の縮合ピラゾール化合物は、適応可能であればそれらの塩も含む。このような塩は、例えば、正電荷を帯びた置換基(例えばアミノ基)と陰イオンとの間で形成され得る。適切な塩としては、これらに限定されないが、塩素化物、臭素化物、ヨウ素化物、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩または酢酸塩である。同様に、このような塩は、負電荷を帯びた置換基(例えばカルボキシル基)と陽イオンとの間でも形成され得る。適切な塩としては、これらに限定されないが、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、テトラメチルアンモニウムイオンのようなアンモニウム系陽イオンである。
【0031】
本発明の塩の例としては、1−ベンジル−3−(5’−アミノメチル−2’−フリル)−5,6−メチレンジオキソインダゾールの塩酸塩、および、1−ベンジル−3−(5’−カルボキシル−2’−フリル)−5,6−メチレンジオキソインダゾールのナトリウム塩等が挙げられる。
【0032】
次に本発明の縮合ピラゾール化合物の製造方法を説明する。
【0033】
本発明の縮合ピラゾール化合物は、以下の方法によって合成される。まず、塩化アルキレンジオキソアリールアシルとアリール化合物とを反応させ、アルキレンジオキソアリールアリールケトンを生成する。次に得られたケトンをヒドラジンと反応させヒドラゾンを生成し、続いて得られたヒドラゾンを第一の触媒であるPb(OAc)4の存在下で中間体に変換する。得られた中間体を精製せずに、第二触媒であるBF3・Et2Oの存在下で縮合ピラゾール化合物に変換する。ここで、得られた縮合ピラゾール化合物に、例えばヒドロキシカルボニル基またはヒドロキシアルキル基のような所望する官能基を導入することができ、それによってさらに改変された縮合ピラゾール化合物を生成することができる。
【0034】
以下の図は、本発明の化合物1〜4の合成を示した模式図である。また、化合物1〜4の合成方法の詳細は、それぞれ実施例1〜4に示される。
【0035】
【化7】
【0036】
本発明の化合物は、sGCの活性化またはPDEの抑制によって細胞内の環状GMPレベルを増加させるために用いられる。すなわち本発明は、例えばインポテンスのような細胞内の低い環状GMPレベルに関係する疾患、または、血小板凝集が関係する疾患を治療するために、少なくとも1つの式(I)で示される縮合ピラゾール化合物(またはその塩)の有効量、および、医薬的に許容される担体、を含む医薬組成物に関する。ここで“有効量”とは、治療対象に治療上の効果を与えるのに必要とされる化合物の量のことである。動物およびヒトに対する投与量[体表面積(m2)あたりの量(mg)]の相互関係は、Freireich et al.,Cancer Chemother.Rep.,1966,50,219に記載されている。体表面積は、患者の身長および体重から概算される(Scientific Tables,Geigy Pharmaceuticals,Ardley,N.Y.,1970,537を参照)。当業者によって理解されているように、有効量は、投与経路、賦形剤の使用、および、他の抗血小板凝集剤の使用を含む他の治療との併用の可能性により多様である。
【0037】
使用されうる担体の例としては、コロイド状二酸化ケイ素、ステアリン酸マグネシウム、セルロース、ラウリル硫酸ナトリウムおよびD&C Yellow#10(主として2−(2,3−ジヒドロ−1,3−ジオキシ−1H−インデン−2−yl)−6−キノリンスルホン酸および2−(2,3−ジヒドロ−1,3−ジオキシ−1H−インデン−2−yl)−8−キノリンスルホン酸の混合物からなる不活性薬剤成分)が挙げられる。
【0038】
本発明の縮合ピラゾール化合物は、例えば局所的な投与、皮下投与、腹腔内投与、筋肉内投与、静脈内投与等、非経口投与されうる。非経口投与のための製剤例としては、等張の塩、5%グルコースまたは任意のその他周知の医薬的に許容される担体を含む活性化合物の水溶液が挙げられる。例えばシクロデキストリンのような可溶化剤、または、当業者に周知の可溶化剤も、本発明の医薬組成物中に含ませることができる。
【0039】
本発明の縮合ピラゾール化合物は、周知の方法による他の投与経路、例えば経口、粘膜経由または経皮経由によっても投与され得る。本発明の医薬組成物は、例えばカプセル、ゲル密封、錠剤の形態で経口投与用に配合される。カプセルは、ゼラチンやセルロース誘導体等の医薬的に許容される公知物質から形成できる。錠剤は活物質、固形担体、潤滑剤の混合物を圧縮する慣用手順に適合するように配合される。固形担体の例としては、デンプンおよびベントナイトを含むものが挙げられる。また、化合物は、例えば結合剤としてラクトースおよびマンニトール、慣用の充填剤ならびに錠剤化薬剤を含む硬殻タブレットやカプセルの形態で投与されうる。
【0040】
また上述した式(I)で示される縮合ピラゾール化合物を、このような薬剤を製造するために用いることは本発明の範囲内である。
【0041】
本発明の化合物は、以下に示す一つ以上のインビトロ分析によって、上記疾患に対する治療の有効性に関し予備的にスクリーニングされ得る。
【0042】
sGCの活性化に関する本発明の化合物の有効性は、次のインビトロ分析によって評価される。まず、洗浄した血小板を緩衝液に懸濁し、超音波によって破砕する。次に得られた溶解液を遠心分離して上清を分離し、sGC源とする。その上清および試験される化合物を分取して、sGCの基質であるGTPを含む緩衝液に加える。sGCの活性を、Gerzer et al.,J.Pharmacol.Exp.Ther.1983,226:180に記載の方法によって測定するが、この方法に限定されない。
【0043】
PDEの抑制に関する本発明の化合物の有効性は、次のインビトロ分析によって評価される。まず、洗浄された血小板をトリス−HCl緩衝液に懸濁し、超音波によって破砕する。次に得られた溶解液を遠心分離して、PDEを含む上清を分離する。その上清を分取して、PDEを含む溶液を調製する。試験される化合物およびPDEの基質である環状GMPを、その溶液に加える。続いてOphiophagus hannahヘビの毒液を加えて、PDEによって環状GMPから変換された5’−GMP中のリン酸塩を除去し、電荷を帯びないグアノシンを生成する。イオン交換樹脂を用いて残留した環状GMPを除去する。次に環状GMPを含まない溶液を遠心分離して上清を得、その上清を用いて液体シンチレーション計数器により電荷を帯びないグアノシンを定量する。PDEの活性は、電荷を帯びないグアノシンの量に基づいて評価するが、ただしこの方法に限定されない。
【0044】
血小板凝集の抑制に関する本発明の化合物の有効性は、次のインビトロ分析によって評価される。血小板凝集は、低い細胞内環状GMPレベルに起因する。例えば、試験される化合物を血小板凝集因子を含む血小板懸濁液中でインキュベーションし、2チャンネルの光学的血小板凝集計を用いて凝集の程度を混濁度測定し、その結果をTeng et al.,Biochem.Biophys Acta.1987,924:375−382に記載の方法によってパーセンテージに変換するが、この方法に限定されない。
【0045】
また本発明の化合物のインビボスクリーニングも、当業界で周知の方法が適用され得る。
【0046】
詳細には示さないが、この記載に基づき当業者であれば本発明を最大限利用できるものと考えられる。ここで記載されたすべての文献は、ここに引用されることによってそれら全てを参照される。それゆえに下記の実施例は、本発明の様々な化合物の合成および生物学的試験を説明するものであるが、これらは単なる例示であり、本発明の範囲はこれらに限られるものではない。
【0047】
【実施例】
以下、本発明の実施例により具体的に説明する。
【0048】
<実施例1:1−ベンジル−3−(5’−メトキシカルボニル−2’−フリル)−5,6−メチレンジオキソインダゾール(化合物1)の合成>
まず5−メトキシカルボニル−2−フリル−3’,4’−メチレンジオキソフェニルケトンを以下のように合成した。
【0049】
無水塩化第二鉄(0.42g、2.6mmol)および塩化3,4−メチレンジオキソベンゾイル(52.4g、0.3mol)を、CCl4(40mL)に溶解し、10分にわたりメチル−2−フロン酸(25.2g、0.20mmol)を滴下して加えた。その反応混合物を次に還流下で36時間加熱し、室温まで冷却し、水(120mL)を加えた。その混合物を1時間撹拌し、二層(すなわち水層およびCCl4層)に分離して沈殿を生じるまで静置した。その沈殿を回収してクロロホルムに溶解した。水層(上部)をクロロホルムで抽出した。その抽出物を沈殿の溶液と合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、ろ過した。ろ過した溶媒を減圧下で除去し、残留物をイソプロパノールで再結晶化し、5−メトキシカルボニル−2−フリル−3’,4’−メチレンジオキソフェニルケトン 57.1gを収率56.0%で得た。以下にその同定データを示す。
【0050】
【化8】
【0051】
次に5−メトキシカルボニル−2−フリル−3’,4’−メチレンジオキソフェニルケトン(6.6g、0.024mol)を、メタノール(60mL)に溶解した。ベンジルヒドラジン(9.0g、0.070mol)および酢酸(0.5mL)を、そのケトン溶液に加えた。次にその溶液を反応が完了するまで還流下で加熱した。その溶液を室温まで冷却し、溶媒を減圧下で除去し、残留物を得た。その残留物をクロロホルムで抽出し、得られた抽出物を希塩酸および水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。次に乾燥した溶液をろ過し、ろ過した溶媒を除去し、5−メトキシカルボニルフリルメチレンジオキソフェニルケトンベンジルヒドラゾンを得た。
【0052】
次にこのようにして得られたベンジルヒドラゾンをジクロロメタン(100mL)に溶解した。次にその溶液をPb(OAc)4(28.2g、0.06mol)のジクロロメタン溶液(400mL)に滴下して加えた。その混合物を30±2℃で30分加熱し、続いてBF3・Et2O(47%BF3含有、122mL)を加えた。その混合物を還流下で30分加熱した後、氷水(1000mL)に注入し、反応を止めた。有機層を分離し、10%炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、水洗により中性化し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して油状の粗生成物を得た。次にその粗生成物にエタノールを加え、その混合物を冷蔵庫中で一晩静置して沈殿を形成した。その沈殿を回収し、エタノールで再結晶化し、化合物1 5.7gを収率63.8%で得た。以下にその同定データを示す。
【0053】
【化9】
【0054】
<実施例2:1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシカルボニル−2’−フリル)−5,6−メチレンジオキソインダゾール(化合物2)の合成>
化合物1(120mg、0.32mmol)を、メタノール(8mL)および水酸化ナトリウム水溶液(水3L中に75mg)の混合物に溶解した。その溶液を還流下で加熱し、冷却した後、溶媒を除去して残留物を得た。その残留物を水(1.5mL)に溶解し、希塩酸で酸性化し、沈殿を得た。その沈殿を回収し、アセトンで再結晶化し、化合物2 87.5mgを収率75.5%で得た。以下にその同定データを示す。
【0055】
【化10】
【0056】
<実施例3:1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−5,6−メチレンジオキソインダゾール(化合物3)>
無水塩化カルシウム(88.8mg、0.8mmol)および水素化ホウ素ナトリウム(60mg、1.6mmol)を無水THF(20mL)中で4時間攪拌することによって、水素化ホウ素カルシウムを調製した。化合物1(101mg、0.27mmol)を含むTHF(30mL)の溶液を、得られた水素化ホウ素カルシウム溶液に30℃±2℃で滴下して加えた。その混合物を還流下で6時間加熱し、冷却し、氷で急冷した。次に溶媒を除去して固体を得て、ジクロロメタン(50mL)に溶解した。石油エーテルをそのジクロロメタン溶液に加え、沈殿を得た。その沈殿を回収し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル−ベンゼン)で精製し、化合物3 84.5mgを収率90%で得た。以下にその同定データを示す。
【0057】
【化11】
【0058】
<実施例4:1−ベンジル−3−(5’−メトキシメチル−2’−フリル)−5,6−メチレンジオキソインダゾール(化合物4)の合成>
化合物1(0.23g、0.66mmol)を、THF(5mL)に溶解した。その溶液にNaH(0.8g、3.3mmol)を0±2℃で加え、混合物を得、その温度で0.5時間反応させた。その反応混合物にヨウ化メチル(0.1g、0.66mmol)を加えさらに1時間攪拌し、氷水で急冷した。得られた混合物をCH2Cl2で抽出し、その抽出物を水で中性化し、洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル−ベンゼン)で精製し、化合物4 0.24gを収率80%で得た。以下にその同定データを示す。
【0059】
【化12】
【0060】
<実施例5:sGCの活性化>
洗浄したウサギ血小板を、Teng et al.,Thromb.Haemost.1988,59:304に記載されている方法によって調製した。それらをpH7.4の50mM トリス−HCl緩衝液に懸濁し、超音波で破砕した。その破砕液を39,000×g、4℃で20分、遠心分離し、上清を得、これをsGC源とした。その上清50μlを含むサンプルを二本用意し、それぞれにpH7.4の50mM トリス−HCl緩衝液(150μL)を加えた。それぞれのサンプルが、GTP(0.2mM、1×106cpm[α−32P]GTPを含む)、MgCl2(5mM)、環状GMP(2.5mM)、クレアチンリン酸(15mM)およびクレアチンホスホキナーゼ(30μg)を含むように調製した。そのうち一つに化合物3(25μg/mL)をさらに加えた。加えなかったほうのサンプルを対照とした。これらを37℃で10分インキュベーションした後、sGCによるGTPから環状GMPへの変換をHCl(200μL、0.5M)で止めた。その反応溶液を100℃で6分加熱し、アイスバスで冷却した。続いてイミダゾール(200μL、1mM)をそれぞれの溶液に加え、White et al.,Anal.Biochem.1971,41:372に記載の方法によって、中性アルミナでGTPおよび環状GMPを分離した。放射活性([32P]環状GMP)を液体シンチレーション計数器で測定し、GTP量を定量した。測定値はpmol環状GMP/min/mgタンパク質として表した。その結果を表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】
この結果から明らかなように、化合物3はsGCを活性化することがわかった。
【0063】
<実施例6:PDEの抑制>
洗浄されたヒト血小板を、Teng et al.,Biochem.Biophys.Acta.1989,990:315−320に記載されている方法によって調製した。次にpH7.4の50mM トリス−HCl緩衝液(5mMMgCl2を含む)に懸濁し、血小板を4℃で超音波により破砕した。その破砕液を39,000×g、4℃で20分、遠心分離し、上清を得、これをPDE5溶液とした。PDE5とは、PDEの7種類見出されているサブタイプのなかの一つである。上清を分取してトリス−HCl緩衝液に加え、PDE5溶液サンプルを二本調製した。それぞれに化合物3および対照としてIBMX(3−イソブチル−1−メチルキサンチン)を10μMになるように加えた。両方の溶液を37℃で5分インキュベーションした後、10μM 環状GMP(0.1μCi[3H]環状GMPを含む)を加えた。さらに37℃で30分インキュベーションして環状GMPをPDEによって5’−GMPに変換した後、両方の溶液を100℃で1分加熱し、室温まで冷却した。その溶液にOphiophagus hannahヘビの毒液(0.1mL、1mg/mL)を加え、25℃で30分インキュベーションして5’−GMPを電荷を帯びないグアノシンに転換した。イオン交換樹脂スラリー(0.1mL;Dowex−1、Sigma Chemical Co.,St.Louis,MOより購入)を両方の溶液に加え、残留した環状GMPを結合させて除去した。環状GMPを含まない両方の溶液を遠心分離し、上清を分取し(0.5mL)、これを用いて液体シンチレーション計数器で電荷を帯びないグアノシンを定量した。測定値はIC50(PDE5の50%阻害)により濃度(μM)として表した。
【0064】
【表2】
【0065】
すなわち、化合物3はPDE5の活性を顕著に抑制していることがわかった。また本発明の化合物は、PDE5以外のサブタイプに属するホスホジエステラーゼについても同様の活性を有することが推測される。
【0066】
以上より、化合物3はsGCの活性化に有効であり、かつPDEの潜在的抑制剤であることがわかった。
【0067】
<実施例7:血小板凝集の抑制>
ウサギの耳辺縁の静脈から採取された血液に、最終濃度が6mMになるようにEDTAを加えた。そのEDTAを含む血液を90×g、室温で10分、遠心分離し、血小板を多量に含む血漿である上清を得た。その上清をさらに500×g、10分、遠心分離し、血小板を多量に含む沈殿を得た。その沈殿をEDTA(2mM)および血清アルブミン(3.5mg/mL)を含む溶液で洗浄し、再び500×g、10分、遠心分離し、沈殿を得た。その沈殿をEDTAを含まないTyrode’s溶液[NaCl(136.8mM)、KCl(2.8mM)、NaHCO3(11.9mM)、MgCl2(1.1mM)、NaH2PO4(0.33mM)、CaCl2(1.0mM)およびグルコース(11.2mM)の組成である]で洗浄し、同じ条件で再び遠心分離し、沈殿を得た。その沈殿をEDTAを含まない前記Tyrode’s溶液で洗浄した。血小板の数をコールターカウンター(Model ZM)で数え、4.5×108個/mLの血小板懸濁液を調製した。血小板懸濁液を等量を含むサンプルを計20本用意した。
【0068】
化合物1〜4およびアスピリン(対照)をそれぞれサンプルに加え、攪拌しながら(900rpm)37℃で3分インキュベーションした。攪拌して1分が経過した後、トロンビン(0.1U/mL)、コラーゲン(10μg/mL)、アラキドン酸(AA)(100μM)および血小板凝集因子(PAF)(2ng/mL)の4種の凝集誘導物質を、化合物1〜4およびアスピリンを含む血小板懸濁液サンプルにそれぞれ加え、血小板を凝集させた。
【0069】
各懸濁液における血小板凝集を、Born et al.,J.Physiol.1963,168:178−195に記載の混濁度測定方法によって、2チャンネルの光学的血小板凝集計(Model 1020、Payton,Canada)を用いて測定した。その血小板凝集の測定値は、それぞれに凝集誘導物質を加えてから5分間後にTeng et al.,Biochem.Biophys.Acta.1987,924:375−382に記載の方法で測定した。以下にその結果を示す。
【0070】
【表3】
【0071】
その結果、化合物1〜4は、それぞれ異なる誘導物質によって誘導された血小板凝集に対して抑制効果を有していた。それらのなかでも、特に化合物3は、トロンビン、AAおよびPAFによって誘導された血小板凝集に対して最も有効であった。
【0072】
【発明の効果】
本発明の新規縮合ピラゾール化合物は、血小板凝集に起因する循環器疾患の治療、かつ医薬組成物としても有用である。

Claims (4)

  1. 式(I):
    (式中、Ar はフェニル基であり、Ar は、C(2)位がピラゾール環と結合し、C(5)位がメトキシメチル基、ヒドロキシメチル基、メトキシカルボニル基またはヒドロキシカルボニル基で置換されたフリル基であり、Ar は、C(1)位およびC(2)位が前記ピラゾール環と縮合環を形成したフェニル基であり、この際、C(4)位およびC(5)位がそれぞれXおよびYで置換されてもよく、XおよびYはOであり、mおよびnは1であり、この際、Ar、ArおよびAr はアルキル基で任意に置換されてもよい
    で示される縮合ピラゾール化合物。
  2. である、請求項1に記載の縮合ピラゾール化合物。
  3. 請求項1に記載の縮合ピラゾール化合物を含む、血小板凝集に起因する循環器疾患を治療するための医薬組成物。
  4. 請求項2に記載の縮合ピラゾール化合物を含む、血小板凝集に起因する循環器疾患を治療するための医薬組成物。
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