JPH08225535A - インダゾール誘導体 - Google Patents

インダゾール誘導体

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JPH08225535A
JPH08225535A JP29407195A JP29407195A JPH08225535A JP H08225535 A JPH08225535 A JP H08225535A JP 29407195 A JP29407195 A JP 29407195A JP 29407195 A JP29407195 A JP 29407195A JP H08225535 A JPH08225535 A JP H08225535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
atom
alkyl
alkylene
Prior art date
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Pending
Application number
JP29407195A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Hasegawa
敦 長谷川
Toru Makino
徹 牧野
Kenjiro Yamamoto
健二郎 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daiichi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP29407195A priority Critical patent/JPH08225535A/ja
Publication of JPH08225535A publication Critical patent/JPH08225535A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カルモジュリン拮抗剤作用を有し、同時
に脳保護作用を有する医薬として有用な化合物の製造方
法、該化合物の中間体および該中間体の製造方法を提供
する。 【解決手段】 式(1) 【化1】 で表される骨格のインダゾール誘導体およびその製造方
法並びに式(I) 【化2】 で表される骨格のピペラジン誘導体の製造方法に関する
(上記式中、R、R、R、G、QおよびZは置換
基を意味する。)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は循環器系疾患、およ
び脳領域の疾患の治療薬として有用であるピペラジン誘
導体の製造方法、該誘導体の中間体および該中間体の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高血圧症、心不全、狭心症、脳卒
中、脳梗塞、アルツハイマー病、パーキンソン病などの
循環器系疾患および脳領域の疾患が急増しており、これ
らを予防し、または治療するための薬剤が種々研究開発
されている。一方、カルモジュリン阻害作用を有する化
合物が見いだされ、これらの中には抗高血圧作用、血管
拡張作用を有する化合物のあることが明らかにされつつ
ある。
【0003】ある種のピペラジン誘導体は抗不安活性ま
たは抗けいれん活性等の中枢神経作用を有する(米国特
許第3362956号)。一方、ある種のピペラジン誘
導体がカルモジュリン阻害作用を有することが知られて
いる(Arzneim. Forsch.,37(4),498-502)。しかしなが
ら、式(I)で表される化合物は新規化合物であり、そ
の生物活性は報告されていない。出願人は式(I)で表
される化合物およびその塩につき、先に特許出願(特願
平6−99391号、平成6年5月13日出願)を行っ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら循環
器系疾患および脳領域の疾患、とりわけカルモジュリン
の過剰な活性化によって惹起される各種疾患の治療薬と
して有用なピペラジン誘導体の製造方法、該化合物の中
間体であるインダゾール誘導体および該インダゾール誘
導体の製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究し
た結果、以下に示す一般式(I)で示すピペラジン誘導
体およびその塩の創製に成功した。即ち、これらはカル
モジュリン阻害作用を示し、抗ハイポキシア作用、砂ネ
ズミ海馬遅発性神経細胞壊死阻止作用、脳浮腫改善作用
を示すことを見いだした。すなわち、式(I)で示され
るカルモジュリン阻害作用を示す化合物が同時に強い脳
保護作用を示すことを明らかとして本発明を完成するに
至った。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、以下の発明1〜発明2
0に関する。
【0007】発明1は、次式(1)
【0008】
【化21】 [(式中、Gは、 ・炭素数1から6のアルキル基、 ・置換基を有していてもよいフェニル基、 ・フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンゾイ
ル基、 ・フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンジル
カルボニル基、 ・フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンゾイ
ルメチル基、 ・フェニル基部分に置換基を有していてもよいα−ヒド
ロキシベンジル基、 ・置換基を有していてもよいフェニル基と炭素数1から
6のアルキレン基とから構成されるフェニルアルキル
基、 ・異原子として窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含
み、置換基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基
(ここで、異原子が窒素原子の場合にこの窒素原子は、
水素原子もしくは炭素数1から6のアルキル基を有する
かまたはインダゾール環の1位の窒素原子との結合部分
となる。)、 ・異原子として窒素原子1個と、第2の異原子として、
窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含み、置換基を有
していてもよい5員環の芳香族複素環基、(ここで、第
2の異原子が窒素原子の場合にこの窒素原子は、水素原
子もしくは炭素数1から6のアルキル基を有するかまた
はインダゾール環の1位の窒素原子との結合部分とな
る。)、 ・異原子として窒素原子2個と、第3の異原子として、
窒素原子、酸素原子、または硫黄原子を含み、置換基を
有していてもよい5員環の芳香族複素環基、(ここで、
第3の異原子が窒素原子の場合にこの窒素原子は、水素
原子もしくは炭素数1から6のアルキル基を有するかま
たはインダゾール環の1位の窒素原子との結合部分とな
る。)、 ・窒素原子1個または2個を含み、置換基を有していて
もよい6員環の芳香族複素環基、 ・窒素原子1個または2個を含み、置換基を有していて
もよい6員環の芳香族複素環基と、カルボニル基とから
構成される複素環置換カルボニル基、 ・異原子として窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含
み、置換基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基
と、炭素数1から3のアルキレン基とから構成される複
素環置換アルキル基(ここで、異原子が窒素原子の場合
にこの窒素原子は、水素原子または炭素数1から6のア
ルキル基を有する。)、 ・異原子として窒素原子1個と、第2の異原子として、
窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含み、置換基を有
していてもよい5員環の芳香族複素環基と、炭素数1か
ら3のアルキレン基とから構成される複素環置換アルキ
ル基(ここで、第2の異原子が窒素原子の場合にこの窒
素原子は、水素原子もしくは炭素数1から6のアルキル
基を有するかまたはアルキレン基との結合部分とな
る。)、 ・異原子として窒素原子2個と、第3の異原子として、
窒素原子、酸素原子、または硫黄原子を含み、置換基を
有していてもよい5員環の芳香族複素環基と、炭素数1
から3のアルキレン基とから構成される複素環置換アル
キル基(ここで、第3の異原子が窒素原子の場合にこの
窒素原子は、水素原子もしくは炭素数1から6のアルキ
ル基を有するかまたはアルキレン基との結合部分とな
る。)、 ・窒素原子1個または2個を含み、置換基を有していて
もよい6員環の芳香族複素環基と、炭素数1から3のア
ルキレン基とから構成される複素環置換アルキル基、 ・水酸基1個を有する炭素数2から3のアルキレン基
と、置換基を有していてもよいフェニル基とから構成さ
れるフェニルヒドロキシアルキル基、 ・2−フェニルエチニル基(このフェニル基は置換基を
有していてもよい。)、 ・テトラゾリル基、 ・モルホリノ基、 ・炭素数2から7のアルカノイルアミノ基、 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
ルキルアミノ基と、炭素数1から3のアルキレン基とか
ら構成されるジアルキルアミノアルキル基、 ・テトラゾリル基と、炭素数1から3のアルキレン基と
から構成されるテトラゾリルアルキル基(ここでアルキ
レン基はテトラゾリル基の炭素原子または窒素原子にお
いて結合している。)、 ・モルホリノ基と、炭素数1から3のアルキレン基とか
ら構成されるモルホリノアルキル基、 ・4−アルコキシカルボニルシクロヘキシル基(ここ
で、アルコキシル基は炭素数1から6のものであ
る。)、 ・アルコキシカルボニル基(ここで、アルコキシル基は
炭素数1から6のものである。)、 ・アルコキシカルボニル基(ここで、アルコキシル基は
炭素数1から6のものである。)と、炭素数1から3の
アルキレン基とから構成されるアルコキシカルボニルア
ルキル基、 ・1−アルキルインドール−2−イル基(ここでアルキ
ル基は炭素数1から6のもので、インドールはさらに置
換基を有していてもよい。)、 ・ピロリドン−1−イル基、 ・2−グアニジノチアゾリル基、 ・2−グアニジノチアゾリル基と、炭素数1から3のア
ルキレン基とから構成される(2−グアニジノチアゾリ
ル)−アルキル基、 ・置換基を有していてもよい1,4−ジヒドロピリジル
基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4−アルキルピ
ペラジノ基と、炭素数1から6のアルキレン基とから構
成される4−アルキルピペラジノアルキル基、 ・4−(モルホリノスルホニル)フェニル基と、炭素数
1から6のアルキレン基とから構成される4−(モルホ
リノスルホニル)フェニルアルキル基、 ・4−(ピペラジノスルホニル)フェニル基と、炭素数
1から6のアルキレン基とから構成される4−(ピペラ
ジノスルホニル)フェニルアルキル基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4−(4−アル
キルピペラジノスルホニル)フェニル基と、炭素数1か
ら6のアルキレン基とから構成される4−(ピペラジノ
スルホニル)フェニルアルキル基、 ・炭素数2から7のアルコキシカルボニル基と、炭素数
1から6のアルキレン基とから構成されるアルコキシカ
ルボニルアルキル基、 ・カルボキシル基と、炭素数1から6のアルキレン基と
から構成されるカルボキシアルキル基、 ・炭素数1から6のアルキル基2個を含有するジアルキ
ルアミノ基をピペリジンの4位に有する4−ジアルキル
アミノピペリジノ基がフェニル基の4位に結合した4−
(4−ジアルキルアミノピペリジノ)フェニル基と、炭
素数1から6のアルキレン基とから構成される[4−
(4−ジアルキルアミノピペリジノ)フェニル]アルキ
ル基、 ・炭素数1から6のアルキル基2個を含有するジアルキ
ルアミノ基をピペリジンの4位に有する4−ジアルキル
アミノピペリジノ基が、カルボニル基を介して、フェニ
ル基に結合した4−(4−ジアルキルアミノピペリジ
ノ)カルボニルフェニル基、 ・炭素数1から6のアルキル基2個を含有するジアルキ
ルアミノ基をピペリジンの4位に有する4−ジアルキル
アミノピペリジノ基が、カルボニル基を介して、フェニ
ル基に結合した4−(4−ジアルキルアミノピペリジ
ノ)カルボニルフェニル基と、炭素数1から6のアルキ
レン基とから構成される[4−(4−ジアルキルアミノ
ピペリジノ)カルボニルフェニル]アルキル基、 ・炭素数1から6のアルキル基を含有するモノアルキル
アミノ基をピペリジンの4位に有する4−モノアルキル
アミノピペリジノ基がフェニル基の4位に結合した4−
(4−モノアルキルアミノピペリジノ)フェニル基と、
炭素数1から6のアルキレン基とから構成される 4−
(4−モノアルキルアミノピペリジノ)フェニルアルキ
ル基、 ・4−アミノピペリジノ基がフェニル基の4位に結合し
た4−(4−アミノピペリジノ)フェニル基と、炭素数
1から6のアルキレン基とから構成される[4−(4−
アミノピペリジノ)フェニル]アルキル基、 ・炭素数1から6のアルキル基2個を含有するジアルキ
ルアミノ基をピペリジンの4位に有する4−ジアルキル
アミノピペリジノ基が、炭素数1から6のアルキレン基
とから構成される(4−ジアルキルアミノピペリジノ)
アルキル基、 ・炭素数1から6のアルキル基2個を含有するジアルキ
ルアミノ基をピペリジンの4位に有する4−ジアルキル
アミノピペリジノ基が、カルボニル基を介して、炭素数
1から6のアルキレン基に結合した(4−ジアルキルア
ミノピペリジノ)カルボニルアルキル基、 ・炭素数1から6のアルキル基を含有するモノアルキル
アミノ基をピペリジンの4位に有する4−モノアルキル
アミノピペリジノ基と、炭素数1から6のアルキレン基
とから構成される(4−モノアルキルアミノピペリジ
ノ)アルキル基、 ・4−アミノピペリジノ基と、炭素数1から6のアルキ
レン基とから構成される(4−アミノピペリジノ)アル
キル基、 ・置換基を有していてもよいピロリジンと炭素数1から
6のアルキレン基とから構成されるピロリジニルアルキ
ル基 ・置換基を有していてもよいピペリジンと炭素数1から
6のアルキレン基とから構成されるピペリジニルアルキ
ル基、または、 ・水素原子を意味する。ここで、「炭素数1から6のア
ルキル基」から「水素原子」で示されるGに関する置換
基群において置換基を有していてもよいとは、 ・炭素数1から6のアルキル基、 ・炭素数1から6のアルコキシル基、 ・トリフルオロメチル基、 ・2,2,2-トリフルオロエチル基、 ・トリフルオロメトキシル基、 ・2,2,2-トリフルオロエトキシル基、 ・炭素数1から6のアルキルチオ基、 ・炭素数1から6のアルキルスルフィニル基、 ・炭素数1から6のアルキルスルホニル基、 ・炭素数1から6のアルキル基と、カルボニル基とから
構成されるアルカノイル基、 ・炭素数2から7のアルカノイルオキシ基、 ・炭素数2から7のアルカノイルアミノ基、 ・アミノ基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有するモノアルキルア
ミノ基、 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
ルキルアミノ基、 ・アミジノ基、 ・水酸基、 ・ハロゲン原子、 ・炭素数2から6のパーフルオロアルキル基、 ・シアノ基、 ・ニトロ基、 ・カルボキシル基、 ・炭素数1から6のアルコキシル基と、カルボニル基と
から構成されるアルコキシカルボニル基、 ・テトラゾリル基、 ・スルファモイル基、 ・メチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基およびプロ
ピレンジオキシ基、 ・モルホリノスルホニル基、 ・ピペラジノスルホニル基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4−アルキルピ
ペリジノ基 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4−アルキルピ
ペラジノスルホニル基、 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
ルキルアミノ基を有する4−(ジアルキルアミノ)ピペ
リジノ基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4−(モノアル
キルアミノ)ピペリジノ基、 ・4−アミノピペリジノ基、 ・アセチル基、 ・ベンゾイル基、 ・ホルミル基、 ・トリフルオロアセチル基、 ・トリメチルシリル基、 ・第3ブチルジメチルシリル基、 ・第3ブチルジフェニルシリル基、 ・セチルジメチルシリル基、 ・メトキシメチル基、 ・メトキシエトキシメチル基、 ・ベンジルオキシカルボニル基、 ・第3ブチルオキシカルボニル基、 ・パラメトキシベンジルオキシカルボニル基、 ・3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル基、 ・メトキシカルボニル基、 ・エトキシカルボニル基、 ・ベンジル基、 ・パラメトキシベンジル基、 ・3,4−ジメトキシベンジル基、 ・パラニトロベンジル基、および、 ・トリチル基 からなる群の置換基から選ばれる1以上の置換基を有す
る場合をいう。RおよびRは各々独立または一緒に
なって、 ・炭素数1から6のアルキル基、 ・炭素数1から6のアルコキシル基、 ・トリフルオロメチル基、 ・2,2,2−トリフルオロエチル基、 ・トリフルオロメトキシル基、 ・2,2,2−トリフルオロエトキシル基、 ・炭素数1から6のアルキルチオ基、 ・炭素数1から6のアルキルスルフィニル基、 ・炭素数1から6のアルキルスルホニル基、 ・炭素数1から6のアルキレン基と、カルボニル基とか
ら構成されるアルカノイル基、 ・炭素数2から7のアルカノイルオキシ基、 ・炭素数2から7のアルカノイルアミノ基、 ・アミノ基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有するモノアルキルア
ミノ基、 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
ルキルアミノ基、 ・水酸基、 ・ハロゲン原子、 ・炭素数2から6のパーフルオロアルキル基、 ・シアノ基、 ・ニトロ基、 ・カルボキシル基、 ・炭素数1から6のアルコキシル基とカルボニル基とか
ら構成されるアルコキシカルボニル基、 ・テトラゾリル基、 ・スルファモイル基、 ・メチレンジオキシ基、 ・エチレンジオキシ基、 ・モルホリノスルホニル基、 ・ピペラジノスルホニル基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4−アルキルピ
ペラジノスルホニル基、 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
ルキルアミノ基を4位に 有する4−ジアルキルアミノピペリジノ基、・炭素数1
から6のアルキル基を有する4−モノアルキルアミノピ
ペリジノ基、 または、 ・4−アミノピペリジノ基を意味する。Rは、次式
【0009】
【化22】−(CH2)n−Y を意味する(式中、nは1、2または3を意味する。Y
はカルボキシル基、アルコキシカルボニル基、水酸基、
ハロゲン原子、シアノ基、アルキルスルホニル基または
アリールスルホニル基(即ち、置換スルホニル基)を意
味する。これらのアルキル部分およびアリール基部分
は、ハロゲン原子またはアルキル基等がさらに置換して
いてもよい。)。]で表されるインダゾール誘導体に関
する。
【0010】発明2は、5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジメト
キシベンジル)-1H-インダゾール-3-メタノール、5,6-
ジメトキシ-1-(3,4-ジメトキシベンジル)-1H-インダゾ
ール-3-エタノール、5,6-ジメトキシ-1-(1-トリチル-4-
イミダゾリル)メチル-1H-インダゾール-3-メタノー
ル、5,6-ジメトキシ-1-(1-トリチル-4-イミダゾリル)
メチル-1H-インダゾール-3-エタノール、5,6-ジメトキ
シ-1-(4-ピリジルメチル)-1H-インダゾール-3-メタノー
ル、または、5,6-ジメトキシ-1-(4-ピリジルメチル)-1H
-インダゾール-3-エタノールである発明1におけるイン
ダゾール誘導体に関する。
【0011】発明3は、次式(2)
【0012】
【化23】 [式中、RおよびRは前記に同じ。Rはアルキル基
を意味し、mは0、1または2を意味する。]で表され
る化合物と還元剤とを反応させ、次いでG−L[式
中、Gは前記の定義から水素原子を除いて同じ。L
脱離基を意味する。]を反応させることからなる式
(1)
【0013】
【化24】 [式中G、R、RおよびRは前記に同じ。]で表
されるインダゾール誘導体の製造方法に関する。
【0014】発明4は、反応を極性溶媒中で行う発明3
の製造方法に関する。
【0015】発明5は、極性溶媒はアプロティックな溶
媒である発明4の製造方法に関する。
【0016】発明6は、還元剤は金属水素化化合物であ
る発明3ないし5のいずれか1つの発明に記載の製造方
法に関する。
【0017】発明7は、金属水素化化合物がソディウム
ビス(2-メトキシエトキシ)アルミニウムハイドライ
ドである発明6の製造方法に関する。
【0018】発明8は、アルキル化剤は4-ブロモ-n-酪
酸エチル、3,4-ジメトキシベンジルクロライド、2-メト
キシカルボニルベンジルブロマイド、3-メトキシカルボ
ニルベンジルブロマイド、4-メトキシカルボニルベンジ
ルブロマイドまたは1-トリチル-4-クロロメチルイミダ
ゾールである発明3ないし7のいずれか1つの発明に記
載の製造方法に関する。
【0019】発明9は、次式(i)で表される化合物
【0020】
【化25】 と次式(ii)で表される化合物
【0021】
【化26】 とを反応させ、次いで得られた次式(iii)で表される
化合物
【0022】
【化27】 を還元することによって、式(I)
【0023】
【化28】 [式中、G、RおよびRは前記に同じ。Qは、 ・アリール基、 ・複素環基、 ・ジアリールメチル基、 ・アリール基と、炭素数1から6のアルキレン基とから
構成されるアラルキル基、 ・炭素数1から8のアルキル基、または、 ・炭素数3から8のシクロアルキル基を表すが、ここ
で、アリール基、複素環基、そしてジアリールメチル基
およびアラルキル基中のアリール基は、 ・炭素数1から6のアルキル基、 ・炭素数1から6のアルコキシル基、 ・トリフルオロメチル基、 ・2,2,2−トリフルオロエチル基、 ・トリフルオロメトキシル基、 ・2,2,2−トリフルオロエトキシル基、 ・炭素数1から6のアルキルチオ基、 ・炭素数1から6のアルキルスルフィニル基、 ・炭素数1から6のアルキルスルホニル基、 ・炭素数1から6のアルキル基と、カルボニル基とから
構成されるアルカノイル基、 ・炭素数2から7のアルカノイルオキシ基、 ・炭素数2から7のアルカノイルアミノ基、 ・アミノ基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有するモノアルキルア
ミノ基、 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
ルキルアミノ基、 ・水酸基、 ・ハロゲン原子、 ・炭素数2から6のパーフルオロアルキル基、 ・シアノ基、 ・ニトロ基、 ・カルボキシル基、 ・炭素数1から6のアルコキシル基と、カルボニル基と
から構成されるアルコキシカルボニル基、 ・テトラゾリル基、 ・スルファモイル基、 ・メチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基およびプロ
ピレンジオキシ基、 ・モルホリノスルホニル基、 ・ピペラジノスルホニル基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4−アルキルピ
ペラジノスルホニル基、 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
ルキルアミノ基を有する4−(ジアルキルアミノ)ピペ
リジノ基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4−(モノアル
キルアミノ)ピペリジノ基、および、 ・4−アミノピペリジノ基からなる群の置換基から選ば
れる1以上の置換基を有していてもよい。Zは、 ・単結合、 ・炭素数1から3のアルキレン基、 ・炭素数2から4のアルケニレン基、 ・水酸基1個を有する炭素数1から3のアルキレン基、 ・カルボニル原子団、 ・炭素鎖の一端または中間にカルボニル原子団1個を含
む炭素数1から2のアルキレン基、または、 ・オキザリル基を意味する。]で表されるピペラジン誘
導体またはその塩を製造する方法に関する。
【0024】発明10は、次式(i)で表される化合物
【0025】
【化29】 を酸クロライドに変換した後に、次式(ii)で表される
化合物
【0026】
【化30】 とを反応させ、次いで得られた次式(iii)で表される
化合物
【0027】
【化31】 を還元することによって、式(I)
【0028】
【化32】 [上記式中、G、R、R、QおよびZは前記に同
じ。]で表されるピペラジン誘導体またはその塩を製造
する方法に関する。
【0029】発明11は、次式(v)で表される化合物
【0030】
【化33】 と、次式(ii)で表される化合物
【0031】
【化34】 とを反応させることによって、式(I)
【0032】
【化35】 [上記式中、G、R、R、QおよびZは前記に同
じ。Lは脱離基を意味する。]で表されるピペラジン誘
導体またはその塩を製造する方法に関する。
【0033】発明12は、次式(vi)で表される化合物
【0034】
【化36】 と、次式で表されるビス(2-クロロエチル)アミノ誘導
【0035】
【化37】QN(CH2CH2Cl)2 とを反応させることによって、式(I)
【0036】
【化38】 [上記式中、G、R、R、QおよびZは前記に同
じ。]で表されるピペラジン誘導体またはその塩を製造
する方法に関する。
【0037】発明13は、次式(vii)で表される化合
【0038】
【化39】 と、G−Lとを反応させることによって、式(I)
【0039】
【化40】 [上記式中、G、R、R、Q、ZおよびLは前記
に同じ。]で表されるピペラジン誘導体またはその塩を
製造する方法に関する。
【0040】発明14は、発明9ないし13のいずれか
1つの発明により製造されるピペラジン誘導体またはそ
の塩に関する。
【0041】発明15は、式(I)のピペラジン誘導体
において、Zが炭素数2または3のアルキレン基である
発明14に記載のピペラジン誘導体またはその塩発明1
6は、Zが炭素数2のアルキレン基である発明15に記
載のピペラジン誘導体またはその塩に関する。
【0042】発明17は、式(I)のピペラジン誘導体
において、Gが3,4-ジメトキシベンジル基、4-イミダゾ
イルメチル基、2-ピリジルメチル基、3-ピリジルメチル
基、または4-ピリジルメチル基である発明14ないし1
6のいずれか1つの発明に記載のピペラジン誘導体また
はその塩に関する。
【0043】発明18は、3-[2-[4-(3-クロロ-2-メチル
フェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-5,6-ジメトキシ-
1-(3,4-ジメトキシベンジル)-1H-インダゾールまたはそ
の塩である発明14ないし17のいずれか1つの発明に
記載のピペラジン誘導体またはその塩に関する。
【0044】発明19は、3-[2-[4-(3-クロロ-2-メチル
フェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-5,6-ジメトキシ-1
-(4-イミダゾリルメチル)-1H-インダゾールまたはその
塩である発明14ないし17のいずれか1つの発明に記
載のピペラジン誘導体またはその塩に関する。
【0045】発明20は、3-[2-[4-(3-クロロ-2-メチル
フェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-5,6-ジメトキシ-1-
(4-ピリジルメチル)-1H-インダゾールまたはその塩であ
る請求項14ないし17のいずれか1項に記載のピペラ
ジン誘導体またはその塩に関する。
【0046】本発明化合物は、インダゾールの1位の窒
素原子に選択的にGで表される置換基を有する構造を有
するものである。
【0047】置換基Gとは、
【0048】・炭素数1から6のアルキル基。環状、直
鎖状、分枝状のいずれでもよい。 ・置換基を有していてもよいフェニル基。 ・フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンゾイ
ル基。 ・フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンジル
カルボニル基。 ・フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンゾイ
ルメチル基。 ・フェニル基部分に置換基を有していてもよいα−ヒド
ロキシベンジル基。
【0049】・置換基を有していてもよいフェニル基と
炭素数1から6のアルキレン基とから構成されるフェニ
ルアルキル基。例えば、ベンジル基、フェニルエチル
基、アミノフェニルメチル基、アミジノフェニルメチル
基である。 ・異原子として窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含
み、置換基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基
(ここで、異原子が窒素原子の場合にこの窒素原子は、
水素原子もしくは炭素数1から6のアルキル基を有する
かまたはインダゾール環の1位の窒素原子との結合部分
となる。)。例えば、ピロリル基、フリル基、またはチ
エニル基である。インダゾール環の1位の窒素原子への
結合部位は、これらにおいて可能な部位の全てである。
【0050】・異原子として窒素原子1個と、第2の異
原子として、窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含
み、置換基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基
(ここで、第2の異原子が窒素原子の場合にこの窒素原
子は、水素原子もしくは炭素数1から6のアルキル基を
有するかまたはインダゾール環の1位の窒素原子との結
合部分となる。)。例えば、ピラゾリル基、イミダゾリ
ル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル
基、イソオキサゾリル基等を挙げることができる。イン
ダゾール環の1位の窒素原子への結合部位は、これらに
おいて可能な部位の全てである。
【0051】・異原子として窒素原子2個と、第3の異
原子として、窒素原子、酸素原子、または硫黄原子を含
み、置換基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基
(ここで、第3の異原子が窒素原子の場合にこの窒素原
子は、水素原子もしくは炭素数1から6のアルキル基を
有するかまたはインダゾール環の1位の窒素原子との結
合部分となる。)。例えば、1,2,3-トリアゾリル基、1,
2,4-トリアゾリル基、1,2,3-チアジアジル基、1,2,4-チ
アジアジル基、1,2,5-チアジアジル基、1,3,4-チアジア
ジル基、1,2,3-オキサジアジル基、1,2,4-オキサジアジ
ル基、1,2,5-オキサジアジル基、1,3,4-オキサジアジル
基等である。インダゾール環の1位の窒素原子への結合
部位は、これらにおいて可能な部位の全てである。
【0052】・窒素原子1個または2個を含み、置換基
を有していてもよい6員環の芳香族複素環基。例えば、
ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジル基、ピラジニ
ル基等である。インダゾール環の1位の窒素原子へのこ
れらの結合部位は、これらにおいて可能な部位の全てで
ある。
【0053】・窒素原子1個または2個を含み、置換基
を有していてもよい6員環の芳香族複素環基と、カルボ
ニル基とから構成される複素環置換カルボニル基。例え
ば、ピリジルカルボニル基、ピリダジニルカルボニル
基、ピリミジルカルボニル基、ピラジニルカルボニル基
等である。複素環部分のカルボニル基への結合部位は、
これらにおいて可能な部位の全てである。
【0054】・異原子として窒素原子、酸素原子または
硫黄原子を含み、置換基を有していてもよい5員環の芳
香族複素環基と、炭素数1から3のアルキレン基とから
構成される複素環置換アルキル基(ここで、異原子が窒
素原子の場合にこの窒素原子は、水素原子または炭素数
1から6のアルキル基を有する。)。例えば、ピロリル
−メチル、エチルまたはプロピル基、チエニル−メチ
ル、エチル、またはプロピル基、フリル−メチル、エチ
ル、またはプロピル基等である。複素環部分のアルキレ
ン基への結合部位は、これらにおいて可能な部位の全て
である。
【0055】・異原子として窒素原子1個と、第2の異
原子として、窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含
み、置換基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基
と、炭素数1から3のアルキレン基とから構成される複
素環置換アルキル基(ここで、第2の異原子が窒素原子
の場合にこの窒素原子は、水素原子もしくは炭素数1か
ら6のアルキル基を有するかまたはアルキレン基との結
合部分となる。)。例えば、ピラゾリル−メチル、エチ
ル、またはプロピル基、イミダゾリル−メチル、エチ
ル、またはプロピル基、チアゾリル−メチル、エチル、
またはプロピル基、オキサゾリル−メチル、エチル、ま
たはプロピル基等である。複素環部分のアルキレン基へ
の結合部位は、これらにおいて可能な部位の全てであ
る。
【0056】・異原子として窒素原子2個と、第3の異
原子として、窒素原子、酸素原子、または硫黄原子を含
み、置換基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基
と、炭素数1から3のアルキレン基とから構成される複
素環置換アルキル基(ここで、第3の異原子が窒素原子
の場合にこの窒素原子は、水素原子もしくは炭素数1か
ら6のアルキル基を有するかまたはアルキレン基との結
合部分となる。)。例えば、1,2,3-トリアゾリル−メチ
ル、エチル、またはプロピル基、1,2,4-トリアゾリル−
メチル、エチル、またはプロピル基、1,2,3-チアジアジ
ル−メチル、エチル、またはプロピル基、1,2,4-チアジ
アジル−メチル、エチル、またはプロピル基、1,2,5-チ
アジアジル−メチル、エチル、またはプロピル基、1,3,
4-チアジアジル−メチル、エチル、またはプロピル基、
1,2,3-オキサジアジル−メチル、エチル、またはプロピ
ル基、1,2,4-オキサジアジル−メチル、エチル、または
プロピル基、1,2,5-オキサジアジル−メチル、エチル、
またはプロピル基、1,3,4-オキサジアジル−メチル、エ
チル、またはプロピル基等である。複素環部分のアルキ
レン基への結合部位は、これらにおいて可能な部位の全
てである。
【0057】・窒素原子1個または2個を含み、置換基
を有していてもよい6員環の芳香族複素環基と、炭素数
1から3のアルキレン基とから構成される複素環置換ア
ルキル基。例えば、ピリジル−メチル、エチル、または
プロピル基、ピリダジニル−メチル、エチル、またはプ
ロピル基、ピリミジル−メチル、エチル、またはプロピ
ル基、またはピラジニル−メチル、エチル、またはプロ
ピル基等である。複素環部分のアルキレン基への結合部
位は、これらにおいて可能な部位の全てである。
【0058】・水酸基1個を有する炭素数2から3のア
ルキレン基と、置換基を有していてもよいフェニル基と
から構成されるフェニルヒドロキシアルキル基。例え
ば、1-ヒドロキシ-2- フェニルエチル、2-ヒドロキシ-2
- フェニルエチル、1-ヒドロキシ-3- フェニルプロピ
ル、2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピル、3-ヒドロキシ
-3-フェニルプロピル等である。
【0059】・2-フェニルエチニル基(このフェニル基
は置換基を有していてもよい。)。 ・テトラゾリル基。 ・モルホリノ基。 ・炭素数2から7のアルカノイルアミノ基。
【0060】・各々が独立に炭素数1から6のアルキル
基であるジアルキルアミノ基と、炭素数1から3のアル
キレン基とから構成されるジアルキルアミノアルキル
基。例えば、ジメチルアミノエチル基等である。
【0061】・テトラゾリル基と、炭素数1から3のア
ルキレン基とから構成されるテトラゾリルアルキル基
(ここでアルキレン基はテトラゾリル基の炭素原子また
は窒素原子において結合している。)。例えば、テトラ
ゾリル−メチル、エチル、プロピル基等である。
【0062】・モルホリノ基と、炭素数1から3のアル
キレン基とから構成されるモルホリノアルキル基。例え
ば、モルホリノ−メチル、エチル、プロピル基等であ
る。
【0063】・4−アルコキシカルボニルシクロヘキシ
ル基(ここで、アルコキシル基は炭素数1から6のもの
である。)。ここでアルコキシカルボニル基と1位の結
合部分の立体はトランスでもよいがシスであってもよ
い。またアクシアル結合でもエクアトリアル結合のいず
れでもよい。
【0064】・アルコキシカルボニル基(ここで、アル
コキシル基は炭素数1から6のものである。)。
【0065】・アルコキシカルボニル基(ここで、アル
コキシル基は炭素数1から6のものである。)と、炭素
数1から3のアルキレン基とから構成されるアルコキシ
カルボニルアルキル基。例えば、アルコキシカルボニル
−メチル、エチル、プロピル基等である。
【0066】・1-アルキルインドール-2-イル基(ここ
でアルキル基は炭素数1から6のもので、インドールは
さらに置換基を有していてもよい。)。 ・ピロリドン-1-イル基。オキソ部分の位置は2-または3
-である。 ・2-グアニジノチアゾリル基。 ・2-グアニジノチアゾリル基と、炭素数1から3のアル
キレン基とから構成される(2-グアニジノチアゾリル)-
アルキル基。
【0067】・置換基を有していてもよい1,4-ジヒドロ
ピリジル基。置換基としては、アルキル基、カルボキシ
ル基等を挙げることができる。例えば、2,6-ビス(メト
キシカルボニル)-3,5-ジメチル-1,4-ジヒドロピリジル
基等を挙げることができる。
【0068】・炭素数1から6のアルキル基を有する4-
アルキルピペラジノ基と、炭素数1から6のアルキレン
基とから構成される4-アルキルピペラジノアルキル基。 ・4-(モルホリノスルホニル)フェニル基と、炭素数1
から6のアルキレン基とから構成される4-(モルホリノ
スルホニル)フェニルアルキル基。 ・4-(ピペラジノスルホニル)フェニル基と、炭素数1
から6のアルキレン基とから構成される4-(ピペラジノ
スルホニル)フェニルアルキル基。 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4-(4-アルキル
ピペラジノスルホニル)フェニル基と、炭素数1から6
のアルキレン基とから構成される4-(ピペラジノスルホ
ニル)フェニルアルキル基。 ・炭素数2から7のアルコキシカルボニル基と、炭素数
1から6のアルキレン基とから構成されるアルコキシカ
ルボニルアルキル基。 ・カルボキシル基と、炭素数1から6のアルキレン基と
から構成されるカルボキシアルキル基。
【0069】・炭素数1から6のアルキル基2個を含有
するジアルキルアミノ基をピペリジンの4位に有する4-
ジアルキルアミノピペリジノ基がフェニル基の4位に結
合した4-(4-ジアルキルアミノピペリジノ)フェニル基
と、炭素数1から6のアルキレン基とから構成される[4
-(4-ジアルキルアミノピペリジノ)フェニル]アルキル
基。
【0070】・炭素数1から6のアルキル基2個を含有
するジアルキルアミノ基をピペリジンの4位に有する4
−ジアルキルアミノピペリジノ基が、カルボニル基を介
して、フェニル基に結合した4−(4−ジアルキルアミ
ノピペリジノカルボニルフェニル基。
【0071】・炭素数1から6のアルキル基2個を含有
するジアルキルアミノ基をピペリジンの4位に有する4
−ジアルキルアミノピペリジノ基が、カルボニル基を介
して、フェニル基に結合した4−(4−ジアルキルアミ
ノピペリジノカルボニルフェニル基と、炭素数1から6
のアルキレン基とから構成される[4−(4−ジアルキ
ルアミノピペリジノカルボニルフェニル]アルキル基。
【0072】・炭素数1から6のアルキル基を含有する
モノアルキルアミノ基をピペリジンの4位に有する4-モ
ノアルキルアミノピペリジノ基がフェニル基の4位に結
合した4-(4-モノアルキルアミノピペリジノ)フェニル
基と、炭素数1から6のアルキレン基とから構成される
4-(4-モノアルキルアミノピペリジノ)フェニルアルキ
ル基。
【0073】・4-アミノピペリジノ基がフェニル基の4
位に結合した4-(4-アミノピペリジノ)フェニル基と、
炭素数1から6のアルキレン基とから構成される[4-(4-
アミノピペリジノ)フェニル]アルキル基。
【0074】・炭素数1から6のアルキル基2個を含有
するジアルキルアミノ基をピペリジンの4位に有する4-
ジアルキルアミノピペリジノ基がと、炭素数1から6の
アルキレン基とから構成される(4-ジアルキルアミノピ
ペリジノ)アルキル基。
【0075】・炭素数1から6のアルキル基2個を含有
するジアルキルアミノ基をピペリジンの4位に有する4
−ジアルキルアミノピペリジノ基が、カルボニル基を介
して、炭素数1から6のアルキレン基に結合した(4−
ジアルキルアミノピペリジノ)カルボニルアルキル基。
【0076】・炭素数1から6のアルキル基を含有する
モノアルキルアミノ基をピペリジンの4位に有する4-モ
ノアルキルアミノピペリジノ基と、炭素数1から6のア
ルキレン基とから構成される(4-モノアルキルアミノピ
ペリジノ)アルキル基。 ・4-アミノピペリジノ基と、炭素数1から6のアルキレ
ン基とから構成される(4-アミノピペリジノ)アルキル
基。
【0077】・置換基を有していてもよいピロリジンと
炭素数1から6のアルキレン基とから構成されるピロリ
ジニルアルキル基。例えば、ピロリジニルメチル基、
(1−メチルピロリジン−2−イル)メチル基等であ
る。 ・置換基を有していてもよいピぺリジンと炭素数1から
6のアルキレン基とから構成されるピペリジニルアルキ
ル基。例えば、ピペリジニルメチル基、(1−メチルピ
ぺリジン−2−イル)メチル基等である。および ・水素原子。を意味するものである。
【0078】これらのGに関する置換基群に記載されて
いる置換基において、置換基を有していてもよいとは、
以下に記載されている置換基の群から選ばれる置換基を
有することもあるという意味である。以下の置換基の群
から選ばれる置換基の数は1以上であってよく、2以上
の場合にはその種類は単一種であってもよく、また複数
種から選ばれていてもよい。
【0079】・炭素数1から6のアルキル基、 ・炭素数1から6のアルコキシル基、 ・トリフルオロメチル基、 ・2,2,2-トリフルオロエチル基、 ・トリフルオロメトキシル基、 ・2,2,2-トリフルオロエトキシル基、 ・炭素数1から6のアルキルチオ基、 ・炭素数1から6のアルキルスルフィニル基、 ・炭素数1から6のアルキルスルホニル基、 ・炭素数1から6のアルキル基と、カルボニル基とから
構成されるアルカノイル基、
【0080】・炭素数2から7のアルカノイルオキシ
基、 ・炭素数2から7のアルカノイルアミノ基、 ・アミノ基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有するモノアルキルア
ミノ基、 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
ルキルアミノ基、 ・アミジノ基、 ・水酸基、 ・ハロゲン原子、 ・炭素数2から6のパーフルオロアルキル基、 ・シアノ基、
【0081】・ニトロ基、 ・カルボキシル基、 ・炭素数1から6のアルコキシル基と、カルボニル基と
から構成されるアルコキシカルボニル基、 ・テトラゾリル基、 ・スルファモイル基、 ・メチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基およびプロ
ピレンジオキシ基、 ・モルホリノスルホニル基、 ・ピペラジノスルホニル基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4−アルキルピ
ペリジノ基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4−アルキルピ
ペラジノスルホニル基、
【0082】・各々が独立に炭素数1から6のアルキル
基であるジアルキルアミノ基を有する4-(ジアルキルア
ミノ)ピペリジノ基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4-(モノアルキ
ルアミノ)ピペリジノ基、 ・4-アミノピペリジノ基、 ・アセチル基、 ・ベンゾイル基、 ・ホルミル基、 ・トリフルオロアセチル基、 ・トリメチルシリル基、 ・第3ブチルジメチルシリル基、 ・第3ブチルジフェニルシリル基、 ・セチルジメチルシリル基、
【0083】・メトキシメチル基、 ・メトキシエトキシメチル基、 ・ベンジルオキシカルボニル基、 ・第3ブチルオキシカルボニル基、 ・パラメトキシベンジルオキシカルボニル基、 ・3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル基、 ・メトキシカルボニル基、 ・エトキシカルボニル基、 ・ベンジル基、 ・パラメトキシベンジル基、 ・3,4−ジメトキシベンジル基、 ・パラニトロベンジル基、および、 ・トリチル基
【0084】置換基Gとして好ましいものは、すでに置
換基Gとして定義されたもののうちから選ばれる以下の
群に含まれるものである。
【0085】・炭素数1から6のアルキル基。 ・置換基を有していてもよいフェニル基。 ・フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンゾイ
ル基 ・フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンジル
カルボニル基。 ・フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンゾイ
ルメチル基。 ・フェニル基部分に置換基を有していてもよいα−ヒド
ロキシベンジル基。 ・置換基を有していてもよく、窒素原子1または2を含
む6員環の芳香族複素環基。
【0086】・窒素原子、硫黄原子または酸素原子から
選ばれる異原子を含み、置換基を有していてもよい5員
環の芳香族複素環基と、炭素数1から3のアルキレン基
とから構成される複素環基置換アルキル基。 ・窒素原子1個を含み、第2の異原子として窒素原子、
硫黄原子または酸素原子から選ばれる異原子を含み、置
換基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基と、炭
素数1から3のアルキレン基とから構成される複素環基
置換アルキル基。 ・窒素原子2個を含み、第2の異原子として窒素原子、
硫黄原子または酸素原子から選ばれる異原子を含み、置
換基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基と、炭
素数1から3のアルキレン基とから構成される複素環基
置換アルキル基。
【0087】・置換基を有していてもよく、窒素原子1
または2を含む6員環の芳香族複素環基と、炭素数1か
ら3のアルキレン基とから構成される複素環基置換アル
キル基。 ・置換基を有していてもよいフェニル基と、水酸基1個
によって置換されている炭素数1から3のアルキレン基
とから構成されるフェニルヒドロキシアルキル基。 ・置換基を有していてもよいフェニル基を有する2-フェ
ニルエテニル基。 ・炭素数2から7のアルカノイルアミノ基。 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
ルキルアミノ基と、炭素数1から3のアルキレン基とか
ら構成されるジアルキルアミノアルキル基。
【0088】・テトラゾリル基と、炭素数1から3のア
ルキレン基とから構成されるテトラゾリルアルキル基
(ここでアルキレン基はテトラゾリル基の炭素原子また
は窒素原子上で結合している。)。 ・モルホリノ基と、炭素数1から3のアルキレン基とか
ら構成されるモルホリノアルキル基。 ・炭素数1から6のアルコキシル基、カルボニル基およ
び炭素数1から3のアルキレン基とから構成されるアル
コキシカルボニルアルキル基。 ・炭素数1から6のアルキル基を、置換基を有していて
もよいインドールの1位に有する1-アルキルインドール
-2- イル基。
【0089】・置換基を有していてもよいピロリドン-2
- イル基。 ・2-グアニジノチアゾリル基と、炭素数1から3のアル
キレン基とから構成される(2-グアニジノチアゾリル)
アルキル基。 ・炭素数1から6のアルキル基をピペラジノ基の4位に
有する4-アルキルピペラジノ基と、炭素数1から6のア
ルキレン基とから構成される(4-アルキルピペラジノ)
アルキル基。 ・モルホリノスルホニル基をフェニル基の4位に有する
4-(モルホリノスルホニル)フェニル基と、炭素数1か
ら6のアルキレン基とから構成される[4-(モルホリノス
ルホニル)フェニル]アルキル基。
【0090】・ピペラジノスルホニル基をフェニル基の
4位に有する4-(ピペラジノスルホニル)フェニル基
と、炭素数1から6のアルキレン基とから構成される[4
-(ピペラジノスルホニル)フェニル]アルキル基。 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4-アルキルピペ
ラジノスルホニル基がフェニル基の4位に置換した4-
(4-アルキルピペラジノスルホニル)フェニル基と、炭
素数1から6のアルキレン基とから構成される[4-(4-ア
ルキルピペラジノスルホニル)フェニル]アルキル基。 ・炭素数1から6のアルコキシル基と、カルボニル基、
および炭素数1から6のアルキレン基とから構成される
アルコキシカルボニルアルキル基。
【0091】・カルボキシル基と、炭素数1から6のア
ルキレン基とから構成されるカルボキシアルキル基。 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
ルキルアミノ基をピペリジンの4位に有する4-ジアルキ
ルアミノピペリジノ基がフェニル基の4位に置換した4-
(4-ジアルキルアミノピペリジノ)フェニル基と、炭素
数1から6のアルキレン基とから構成される[4-(4-ジア
ルキルアミノピペリジノ)フェニル]アルキル基。 ・炭素数1から6のアルキル基を有するモノアルキルア
ミノ基をピペリジンの4位に有する4-モノアルキルアミ
ノピペリジノ基がフェニル基の4位に置換した4-(4-モ
ノアルキルアミノピペリジノ)フェニル基と、炭素数1
から6のアルキレン基とから構成される[4-(4-モノアル
キルアミノピペリジノ)フェニル]アルキル基。
【0092】・アミノ基をピペリジンの4位に有する4-
アミノピペリジノ基がフェニル基の4位に置換した4-
(アミノピペリジノ)フェニル基と、炭素数1から6の
アルキレン基とから構成される[4-(4-アミノピペリジ
ノ)フェニル]アルキル基。 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
ルキルアミノ基をピペリジンの4位に有する4-ジアルキ
ルアミノピペリジノ基、炭素数1から6のアルキレン基
とから構成される(4-ジアルキルアミノピペリジノ)ア
ルキル基。 ・炭素数1から6のアルキル基を有するモノアルキルア
ミノ基をピペリジンの4位に有する4-モノアルキルアミ
ノピペリジノ基と、炭素数1から6のアルキレン基とか
ら構成される(4-モノアルキルアミノピペリジノ)アル
キル基。
【0093】・アミノ基をピペリジンの4位に有する4-
アミノピペリジノ基と、炭素数1から6のアルキレン基
とから構成される(4-アミノピペリジノ)アルキル基。 ・置換基を有していてもよいフェニル基と、炭素数1か
ら6のアルキレン基とから構成されるフェニルアルキル
基。 ・置換基を有していてもよいピロリジンと炭素数1から
6のアルキレン基とから構成されるピロリジニルアルキ
ル基。 ・置換基を有していてもよいピペリジンと炭素数1から
6のアルキレン基とから構成されるピペリジニルアルキ
ル基。 ・水素原子。
【0094】そしてこれらのうちでさらに好ましいもの
は以下の群に含まれるものである。 ・窒素原子、硫黄原子または酸素原子から選ばれる異原
子を含み、置換基を有していてもよい5員環の芳香族複
素環基と、炭素数1から3のアルキレン基とから構成さ
れる複素環基置換アルキル基。 ・窒素原子1個を含み、第2の異原子として窒素原子、
硫黄原子または酸素原子から選ばれる異原子を含み、置
換基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基と、炭
素数1から3のアルキレン基とから構成される複素環基
置換アルキル基。 ・窒素原子2個を含み、第2の異原子として窒素原子、
硫黄原子または酸素原子から選ばれる異原子を含み、置
換基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基と、炭
素数1から3のアルキレン基とから構成される複素環基
置換アルキル基。
【0095】・置換基を有していてもよく、窒素原子1
または2を含む6員環の芳香族複素環基と、炭素数1か
ら3のアルキレン基とから構成される複素環基置換アル
キル基。 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
ルキルアミノ基と、炭素数1から3のアルキレン基とか
ら構成されるジアルキルアミノアルキル基。 ・テトラゾリルアルキル。 ・(2-グアニジノチアゾリル)アルキル基。 ・置換基を有していてもよい1,4-ジヒドロピリジル基。 ・[4-(モルホリノスルホニル)フェニル]アルキル基。 ・[4-(ピペラジノスルホニル)フェニル]アルキル基。 ・[4-(4-アルキルピペラジノスルホニル)フェニル]ア
ルキル基。
【0096】・アルコキシカルボニルアルキル基。 ・カルボキシアルキル基。 ・[4-(4-ジアルキルアミノピペリジノ)フェニル]アル
キル基。 ・[4-(4-モノアルキルアミノピペリジノ)フェニル]ア
ルキル基。 ・[4-(4-アミノピペリジノ)フェニル]アルキル基。 ・(4-ジアルキルアミノピペリジノ)アルキル基。 ・(4-モノアルキルアミノピペリジノ)アルキル基。 ・(4-アミノピペリジノ)アルキル基。 ・置換基を有していてもよいフェニルアルキル基。 ・水素原子。
【0097】置換基RまたはRにおいて、好ましい
置換基は以下の群のものを挙げることができる。 ・炭素数1から6のアルコキシル基。 ・トリフルオロメトキシル基。 ・2,2,2-トリフルオロエトキシル基。 ・炭素数1から6のアルキルチオ基。 ・炭素数1から6のアルキルスルフィニル基。 ・炭素数1から6のアルキルスルホニル基。 ・炭素数1から6のアルキル基とカルボニル基とから構
成されるアルカノイル基。 ・炭素数2から7のアルカノイルアミノ基。 ・炭素数1から6のアルキル基を有するモノアルキルア
ミノ基。 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
ルキルアミノ基。
【0098】・水酸基。 ・ハロゲン原子。 ・カルボキシル基。 ・炭素数1から6のアルコキシル基とカルボニル基とか
ら構成されるアルコキシカルボニル基。 ・テトラゾリル基。 ・スルファモイル基。 ・メチレンジオキシ基。 ・エチレンジオキシ基。
【0099】・モルホリノスルホニル基。 ・ピペラジノスルホニル基。 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4-アルキルピペ
ラジノスルホニル基。 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基である4-
(ジアルキルアミノ)ピペリジノ基。 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4-(モノアルキ
ルアミノ)ピペリジノ基。 ・4-アミノピペリジノ基。
【0100】これらのうちでより好ましいものは以下の
群のものを挙げることができる。 ・炭素数1から6のアルコキシル基。 ・トリフルオロメトキシル基 ・2,2,2-トリフルオロエトキシル基。 ・ハロゲン原子、とりわけフッ素原子。 ・テトラゾリル基。
【0101】・スルファモイル基。 ・メチレンジオキシ基。 ・エチレンジオキシ基。 ・モルホリノスルホニル基。 ・ピペラジノスルホニル基。 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4-アルキルピペ
ラジノスルホニル基。 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基である4-
(ジアルキルアミノ)ピペリジノ基。 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4-(モノアルキ
ルアミノ)ピペリジノ基。 ・4-アミノピペリジノ基。
【0102】これらのうちでさらに好ましいものとして
は、 ・炭素数1から6のアルコキシル基。 ・スルファモイル基。 ・メチレンジオキシ基。 ・エチレンジオキシ基。を挙げることができる。
【0103】置換基RおよびRとして中でも好まし
いものは、それぞれがメトキシル基またはRとR
一緒になってメチレンジオキシ基を意味するものであ
る。
【0104】本発明の製造方法で得られるピペラジン誘
導体において、部分構造Qは、アリール基、複素環
基、ジアリールメチル基、アリール基と、炭素数1
から6のアルキレン基とから構成されるアラルキル基、
炭素数1から8のアルキル基、または炭素数3から
8のシクロアルキル基、から選ばれる構造の置換基であ
る。
【0105】ここでアリール基は、芳香族化合物から導
かれる置換基であり、たとえばフェニル基やナフチル基
が代表的なものである。複素環化合物にも芳香族化合物
が存在するが、本発明においては特に芳香族炭化水素化
合物から導かれる置換基を意味する。
【0106】複素環基は、複素環化合物から導かれる置
換基である。複素環化合物のうち本発明において好まし
いのは含窒素複素環化合物である。含窒素複素環化合物
でも芳香族、部分飽和、飽和等があるが、その中でも芳
香族複素環であるものが好ましい。含窒素芳香族複素環
化合物としては、ピロール、イミダゾール、ピラゾー
ル、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、イ
ンドール、キノリン、イソキノリン、シンノリン、フタ
ラジン、キナゾリン、キノキサリン、ナフチリジン、ピ
リドピリジン類、カルバゾール、カルボリン、フェナン
スリジン、アクリジン等を挙げることができ、これらか
ら導かれる置換基を本発明化合物は有することができ
る。これらの置換基のうちでは、ピリジル基、ピリミジ
ル基およびイソキノリル基が好ましい。
【0107】また、含窒素複素環置換基以外でも酸素原
子、硫黄原子を含む複素環置換基であってもよい。この
場合でも、飽和、部分飽和そして芳香族のいずれもが可
能である。例えば、チエニル、ベンゾチエニル、フリ
ル、フラニル、ベンゾフラニル、クロメニル等であって
もよい。これらのうちではベンゾフラニル基、あるいは
ジヒドロベンゾフラニル基等が好ましい。
【0108】この他、イソチアゾリル、イソオキサゾリ
ル、オキサジニル等の如く異原子が複数種存在する置換
基でもよい。
【0109】ジアリールメチル基は、メチル基の水素原
子のうちの2個がアリール基2個と置き換わった構造の
置換基であるが、アリール基としては先に述べたもので
よい。ジアリールメチル基の最も代表的なものはジフェ
ニルメチル基である。
【0110】アリール基と、炭素数1から6のアルキレ
ン基とから構成されるアラルキル基は(これはアラルキ
ル基の構造の説明のために、アラルキル基が便宜的にア
リー基部分とアルキレン基部分の2個のパーツで構成さ
れているように捕らえられるということを意味する。し
たがって実際のアラルキル基がこのような2個のパーツ
の組み合わせの反応によって調製されるという意味では
ない。本明細書においては各種の置換基の説明に同様な
表現を使用している。)、先に述べたアリール基にアル
キレン基の一端が結合した構造の置換基である。代表的
なものとしてはベンジル基、フェネチル基等である。
【0111】アルキル基は炭素数が1から8のものでよ
いが、直鎖状であっても分枝状であってもよい。
【0112】環状アルキル基は、炭素数3から8のもの
でよく、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペ
ンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基であ
る。
【0113】以上述べた、アリール基、複素環基、ジア
リールメチル基、炭素数1から8のアルキル基、炭素数
3から8のシクロアルキル基、そしてアリール基と炭素
数1から6のアルキレン基とから構成されるアラルキル
基の各置換基は、さらに種々の置換基によって置換され
ていてもよい。特に、アリール基、複素環基、そしてジ
アリールメチル基のアリール基が置換基を有していてよ
い。このような置換基としては、次に示す置換基の群か
ら選ばれるものである。
【0114】アルキル基は、炭素数1から6のもので、
直鎖状であっても分枝状であってもよい。さらに炭素数
が3以上の場合には環状アルキル基であってもよい。
【0115】アルコキシル基は、炭素数が1から6のも
のであるが上記のアルキル基と酸素原子から構成された
ものでよく、すなわちアルキル部分は、直鎖状、分枝状
および環状のいずれでもよい。
【0116】トリフルオロメチル基および2,2,2-トリフ
ルオロエチル基。
【0117】トリフルオロメトキシル基および2,2,2-ト
リフルオロエトキシル基。
【0118】アルキルチオ基は、炭素数が1から6であ
る上記のアルキル基と硫黄原子から構成されたものでよ
く、すなわちアルキル部分は、直鎖状、分枝状および環
状のいずれでもよい。次の構造を有している。
【0119】
【化41】アルキル-S-
【0120】アルキルスルフィニル基は、上記のアルキ
ルチオ基の硫黄原子が酸素原子1個によって酸化されて
生ずる置換基で、次に示す構造を有している。
【0121】
【化42】アルキル-SO-
【0122】アルキルスルホニル基は、上記のアルキル
チオ基の硫黄原子が酸素原子2個によって酸化されて生
ずる置換基で、次に示す構造を有している。
【0123】
【化43】アルキル-SO2-
【0124】アルカノイル基は、脂肪族カルボン酸のカ
ルボン酸部分から水酸基を除去して生ずる構造の置換基
である。次に示す構造を有している。
【0125】
【化44】アルキル-CO-
【0126】アルカノイルオキシ基は、上記のアルカノ
イル基に酸素原子が付加した構造、または脂肪族カルボ
ン酸のカルボン酸部分から水素原子を除去した構造の置
換基である。次に示す構造を有している。
【0127】
【化45】アルキル−CO−O−
【0128】アルカノイルアミノ基は、アミノ基の2個
の水素原子のうちの一方がアルカノイル基に置き換わっ
た構造を有している。次に示す構造を有している。
【0129】
【化46】アルキル−CO−NH−
【0130】アミノ基。
【0131】モノアルキルアミノ基は、アミノ基の2個
の水素原子のうちの一方がアルキル基となった構造であ
り、ジアルキルアミノ基は、アミノ基の水素原子の両方
がアルキル基となった構造を有している。
【0132】水酸基。
【0133】ハロゲン原子。
【0134】パーフルオロアルキル基は、アルキル基の
水素原子が全てフッ素原子に置き換わった構造であり、
直鎖状、分枝状または環状構造を有している。
【0135】シアノ基。
【0136】ニトロ基。
【0137】カルボキシル基。
【0138】アルコキシルカルボニル基は、アルキル基
とカルボニル基が酸素原子を介して結合した構造である
が、そのアルキル基部分は直鎖状、分枝状または環状の
いずれでもよい。次に示す構造を有している。
【0139】
【化47】アルキル-O-CO-
【0140】テトラゾリル基は、5員環の複素環置換基
である。
【0141】スルファモイル基。
【0142】メチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基
およびプロピレンジオキシ基は、
【0143】
【化48】-O-(CH2)q-O- の構造を有し、ここでqが1から3のものである。な
お、2個の酸素原子の結合する炭素原子は隣接する炭素
原子である。
【0144】モルホリノスルホニル基は次式、
【0145】
【化49】モルホリノ(即ち、4-モルホニル基)-SO2- で表される構造を有している。
【0146】ピペラジノスルホニル基は次式、
【0147】
【化50】(1-ピペラジニル)-SO2- で表される構造を有している。
【0148】4-アルキルピペラジノスルホニル基は次
式、
【0149】
【化51】(4-アルキル-1-ピペラジニル)-SO2- で表される構造を有し、ピペラジニル基の4位のアルキ
ル基は炭素数1から6のアルキル基である。
【0150】4-(ジアルキルアミノ)ピペリジノ基は次
【0151】
【化52】4-ジアルキルアミノ-1-ピペリジニル で表される構造を有し、ピペラジニル基の4位のジアル
キルアミノ基は各々が独立に炭素数1から6であるアル
キル基を有している。
【0152】4-(モノアルキルアミノ)ピペリジノ基は
次式
【0153】
【化53】4-モノアルキルアミノ-1-ピペリジニル で表される構造を有し、ピペラジニル基の4位のモノア
ルキルアミノ基は炭素数1から6のアルキル基を有する
ものである。
【0154】4-アミノピペリジノ基はピペリジニル基の
4位にアミノ基を有している。
【0155】以上の置換基で構成される置換基の群から
選ばれる置換基の数は1以上であってよく、2以上の場
合にはその種類は単一種であってもよく、また複数種か
ら選ばれていてもよい。
【0156】さらに、これらの置換基群から選ばれる置
換基は、Qに含まれる置換基のうちのアルキル基および
環状アルキル基上にあってもよい。
【0157】置換基Qとしてはすでに説明したもののう
ちではアリール基が好ましい。そしてアリール基として
はフェニル基が好ましい。このフェニル基は1以上に置
換基を有していてもよい。このフェニル基上に置換基は
メタ位にあるのが好ましい(このメタ位はフェニル基が
ピペラジンに結合する部位を基準にしている。)。この
メタ位の置換基としてはハロゲン原子、とりわけ塩素原
子、そしてトリフルオロメチル基が好ましい。メタ位の
置換基がハロゲン原子である場合にはこのフェニル基は
さらに第2の置換基としてアルキル基を有していてもよ
い。一方メタ位の置換基がトリフルオロメチル基の場合
にはさらに第2の置換基としてアルコキシル基を有して
いてもよい。
【0158】フェニル基上の置換基としてはメタ位の置
換基としては電子吸引性の置換基、そしてこの場合に電
子供与性の置換基が第2の置換基としてよいと発明者は
考えている。
【0159】本発明の製造方法で得られる式(I)の化
合物中のピペラジン環のもう一方の窒素原子には、単結
合、炭素数1から3のアルキレン基、炭素数2から4の
アルケニレン基、水酸基1個を有する炭素数1から3の
アルキレン基、カルボニル原子団、炭素鎖の一端または
中間にカルボニル原子団1個を含む炭素数1から2のア
ルキレン基、または、オキザリル基、のZ部分を介し
て、インダゾール環が置換している。
【0160】Z部分のアルキレン基は、下記構造式中、
【0161】
【化54】-(CH2)r- rが1から3でのものあり、アルケニレン基は、炭素数
2から4のアルキレン基のうちで、炭素炭素間の結合の
1個が二重結合であるものであり、その二重結合の位置
は末端でも中間であってもよい。
【0162】水酸基1個を有する炭素数1から3のアル
キレン基は、炭素数1から3アルキレン基の炭素原子の
一個が水酸基を有しているものであるが、その水酸基の
位置は特に制限はなく末端であっても中間であってもよ
い。
【0163】カルボニル原子団(またはカルボニル基)
は、
【0164】
【化55】-CO- で表される構造を有している。
【0165】炭素鎖の一端または中間にカルボニル原子
団1個を含む炭素数1から2のアルキレン基とは、
【0166】
【化56】-CO-CH2-
【0167】
【化57】-CH2-CO-
【0168】
【化58】-CO-CH2-CH2-
【0169】
【化59】-CH2-CO-CH2- または、
【0170】
【化60】−CH−CH−CO−のいずれかの構造
である。
【0171】オキザリル基は、
【0172】
【化61】−CO−CO− の構造を有している。
【0173】インダゾール環とピペラジン環の結合部分
であるZについてはすでに説明したもののうちではアル
キレン基が好ましい。そしてアルキレン基としては炭素
数2または3のものがよく、このうちでは 炭素数2の
ものがより好ましい。
【0174】本発明の製造方法で得られる式(I)で表
されるピペラジン誘導体の塩として代表的なものは酸付
加塩であるが、この塩を作るために付加する酸は無機酸
または有機酸のいずれであってもよい。無機酸として
は、例えば塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等を挙げることが
できる。有機酸としては、カルボン酸類やスルホン酸類
でよいが、例えば、酢酸、プロピオン酸、乳酸、マレイ
ン酸、フマル酸等、また、メタンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸、トルエンスルホン酸等を挙げることができ
る。酸付加塩を作る酸の中で人体に有害でないものであ
れば、式(I)の化合物を塩として人体に使用すること
ができるのはいうまでもない。
【0175】一方、本発明の製造方法で得られるピペラ
ジン誘導体中にカルボキシル基やスルホニル基等の酸性
の部分構造が含まれる場合、これらと塩基との塩を作る
ことも可能であることはいうまでもない。
【0176】本発明の製造方法で得られるピペラジン誘
導体は上記の塩としての付加物の他に水和物あるいは溶
媒和物となっていてもよい。水和物および溶媒和物は遊
離の式(I)の化合物だけではなく、式(I)の化合物
の塩に対しての水和物あるいは溶媒和物となっていてよ
い。さらには、式(I)で表わされる化合物の互変異性
体も当然に含まれるのである。
【0177】本発明のインダゾール誘導体のうち好まし
い化合物としては、以下のものを挙げることができる。
【0178】・5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジメトキシベン
ジル)-1H-インダゾール-3-メタノール。 ・5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジメトキシベンジル)-1H-イ
ンダゾール-3-エタノール。 ・5,6-メチレンジオキシ-1-(3,4-ジメトキシベンジル)-
1H-インダゾール-3-メタノール。 ・5,6-メチレンジオキシ-1-(3,4-ジメトキシベンジル)-
1H-インダゾール-3-エタノール。 ・5,6-ジメトキシ-1-(1-トリチル-4-イミダゾリル)メチ
ル-1H-インダゾール-3-メタノール。 ・5,6-ジメトキシ-1-(1-トリチル-4-イミダゾリル)メ
チル-1H-インダゾール-3-エタノール。 ・5,6-メチレンジオキシ-1-(1-トリチル-4-イミダゾリ
ル)メチル-1H-インダゾール-3-メタノール。 ・5,6-メチレンジオキシ-1-(1-トリチル-4-イミダゾリ
ル)メチル-1H-インダゾール-3-エタノール。
【0179】・5,6-ジメトキシ-1-(2-ピリジルメチル)-
1H-インダゾール-3-メタノール。 ・5,6-ジメトキシ-1-(2-ピリジルメチル)-1H-インダゾ
ール-3-エタノール。 ・5,6-メチレンジオキシ-1-(2-ピリジルメチル)-1H-イ
ンダゾール-3-メタノール。 ・5,6-メチレンジオキシ-1-(2-ピリジルメチル)-1H-イ
ンダゾール-3-エタノール。 ・5,6-ジメトキシ-1-(3-ピリジルメチル)-1H-インダゾ
ール-3-メタノール。 ・5,6-ジメトキシ-1-(3-ピリジルメチル)-1H-インダゾ
ール-3-エタノール。 ・5,6-メチレンジオキシ-1-(3-ピリジルメチル)-1H-イ
ンダゾール-3-メタノール。 ・5,6-メチレンジオキシ-1-(3-ピリジルメチル)-1H-イ
ンダゾール-3-エタノール。
【0180】・5,6-ジメトキシ-1-(4-ピリジルメチル)-
1H-インダゾール-3-メタノール。 ・5,6-ジメトキシ-1-(4-ピリジルメチル)-1H-インダゾ
ール-3-エタノール。 ・5,6-メチレンジオキシ-1-(4-ピリジルメチル)-1H-イ
ンダゾール-3-メタノール。 ・5,6-メチレンジオキシ-1-(4-ピリジルメチル)-1H-イ
ンダゾール-3-エタノール。 ・5,6-ジメトキシ-1-(ピラジン-3-イル)メチル-1H-イン
ダゾール-3-メタノール。 ・5,6-ジメトキシ-1-(ピラジン-3-イル)メチル-1H-イン
ダゾール-3-エタノール。 ・5,6-メチレンジオキシ-1-(ピラジン-3-イル)メチル-1
H-インダゾール-3-メタノール。 ・5,6-メチレンジオキシ-1-(ピラジン-3-イル)メチル-1
H-インダゾール-3-エタノール。
【0181】・5,6-ジメトキシ-1-(1-メチルピロリジン
-2-イル)メチル-1H-インダゾール-3-メタノール。 ・5,6-ジメトキシ-1-(1-メチルピロリジン-2-イル)メチ
ル-1H-インダゾール-3-エタノール。 ・5,6-メチレンジオキシ-1-(1-メチルピロリジン-2-イ
ル)メチル-1H-インダゾール-3-メタノール。 ・5,6-メチレンジオキシ-1-(1-メチルピロリジン-2-イ
ル)メチル-1H-インダゾール-3-エタノール。 ・5,6-ジメトキシ-1-[2-[1-(1-モルホリル)エチル]]-1H
-インダゾール-3-メタノール。 ・5,6-ジメトキシ-1-[2-[1-(1-モルホリル)エチル]]-1H
-インダゾール-3-エタノール。 ・5,6-メチレンジオキシ-1-[2-[1-(1-モルホリル)エチ
ル]]-1H-インダゾール-3-メタノール。 ・5,6-メチレンジオキシ-1-[2-[1-(1-モルホリル)エチ
ル]]-1H-インダゾール-3-エタノール。
【0182】これらのうちでさらに好ましいものとして
は以下のものを挙げることができる。 ・5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジメトキシベンジル)-1H-イ
ンダゾール-3-メタノール。 ・5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジメトキシベンジル)-1H-イ
ンダゾール-3-エタノール。 ・5,6-ジメトキシ-1-(1-トリチル-4-イミダゾリル)メ
チル-1H-インダゾール-3-メタノール。 ・5,6-ジメトキシ-1-(1-トリチル-4-イミダゾリル)メ
チル-1H-インダゾール-3-エタノール。 ・5,6-ジメトキシ-1-(4-ピリジルメチル)-1H-インダゾ
ール-3-メタノール。 ・5,6-ジメトキシ-1-(4-ピリジルメチル)-1H-インダゾ
ール-3-エタノール。
【0183】本発明の製造方法で得られるピペラジン誘
導体のうちの好ましい化合物またはその塩としては、以
下のものを挙げることができる。
【0184】・3-[2-[4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-
1-ピペラジニル] エチル]-5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジメ
トキシベンジル)-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)エチル)-5,6-メチレンジオキシ-1-(3,4-ジメトキシ
ベンジル)-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)エチル)-5,6-ジメトキシ-1-(4-イミダゾリルメチ
ル)-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)エチル)-5,6-メチレンジオキシ-1-(4-イミダゾリル
メチル)-1H-インダゾールまたはその塩。
【0185】・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-
1-ピペラジニル)エチル)-5,6-ジメトキシ-1-(2-ピリジ
ルメチル)-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)エチル)-5,6-メチレンジオキシ-1-(2-ピリジルメチ
ル)-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)エチル)-5,6-ジメトキシ-1-(3-ピリジルメチル)-1
H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)エチル)-5,6-メチレンジオキシ-1-(3-ピリジルメチ
ル)-1H-インダゾールまたはその塩。
【0186】・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-
1-ピペラジニル)エチル)-5,6-ジメトキシ-1-(4-ピリジ
ルメチル)-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)エチル)-5,6-メチレンジオキシ-1-(4-ピリジルメチ
ル)-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)エチル)-5,6-ジメトキシ-1-[(ピラジン-3-イル)メチ
ル]-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)エチル)-5,6-メチレンジオキシ-1-[(ピラジン-3-イ
ル)メチル]-1H-インダゾールまたはその塩。
【0187】・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-
1-ピペラジニル)エチル)-5,6-ジメトキシ-1-(1-メチル
ピロリジン-2-イル)メチル-1H-インダゾールまたはその
塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)エチル)-5,6-メチレンジオキシ-1-(1-メチルピロリ
ジン-2-イル)メチル-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)エチル)-5,6-ジメトキシ-1-[2-[1-(1-モルホリル)]
エチル]-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)エチル)-5,6-メチレンジオキシ-1-[2-[1-(1-モルホ
リル)]エチル]-1H-インダゾールまたはその塩。
【0188】・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-
1-ピペラジニル)エチル)-5,6-ジメトキシ-1-(2-(1-(1-
ピペリジニル))エチル-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)エチル)-5,6-メチレンジオキシ-1-(2-(1-(1-ピペリ
ジニル))エチル-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)エチル)-5,6-ジメトキシ-1-(2-(1-(1-ピロリジニ
ル))エチル-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)エチル)-5,6-メチレンジオキシ-1-(2-(1-(1-ピロリ
ジニル))エチル-1H-インダゾールまたはその塩。
【0189】・3-[2-[4-(3-クロロ-6-メトキシフェニ
ル)-1-ピペラジニル] エチル]-5,6-ジメトキシ-1-(3,4-
ジメトキシベンジル)-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-6-メトキシフェニル)-1-ピペラジ
ニル)エチル)-5,6-メチレンジオキシ-1-(3,4-ジメトキ
シベンジル)-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-[2-[4-(3-トリフルオロメチルフェニル)-1-ピペラ
ジニル] エチル]-5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジメトキシベ
ンジル)-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-トリフルオロメチルフェニル)-1-ピペラ
ジニル)エチル)-5,6-メチレンジオキシ-1-(3,4-ジメト
キシベンジル)-1H-インダゾールまたはその塩。
【0190】・3-[2-[4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-
1-ピペラジニル] プロピル]-5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジ
メトキシベンジル)-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)プロピル)-5,6-メチレンジオキシ-1-(3,4-ジメトキ
シベンジル)-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)プロピル)-5,6-ジメトキシ-1-(4-イミダゾリルメチ
ル)-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)プロピル)-5,6-メチレンジオキシ-1-(4-イミダゾリ
ルメチル)-1H-インダゾールまたはその塩。
【0191】・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-
1-ピペラジニル)プロピル)-5,6-ジメトキシ-1-(2-ピリ
ジルメチル)-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)プロピル)-5,6-メチレンジオキシ-1-(2-ピリジルメ
チル)-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)プロピル)-5,6-ジメトキシ-1-(3-ピリジルメチル)
-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)プロピル)-5,6-メチレンジオキシ-1-(3-ピリジルメ
チル)-1H-インダゾールまたはその塩。
【0192】・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-
1-ピペラジニル)プロピル)-5,6-ジメトキシ-1-(4-ピリ
ジルメチル)-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)プロピル)-5,6-メチレンジオキシ-1-(4-ピリジルメ
チル)-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-[2-[4-(3-クロロ-6-メトキシフェニル)-1-ピペラジ
ニル] プロピル]-5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジメトキシベ
ンジル)-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-6-メトキシフェニル)-1-ピペラジ
ニル)プロピル)-5,6-メチレンジオキシ-1-(3,4-ジメト
キシベンジル)-1H-インダゾールまたはその塩。
【0193】・3-[2-[4-(3-トリフルオロメチルフェニ
ル)-1-ピペラジニル] プロピル]-5,6-ジメトキシ-1-(3,
4-ジメトキシベンジル)-1H-インダゾールまたはその
塩。 ・3-(2-(4-(3-トリフルオロメチルフェニル)-1-ピペラ
ジニル)プロピル)-5,6-メチレンジオキシ-1-(3,4-ジメ
トキシベンジル)-1H-インダゾールまたはその塩。
【0194】これらのうちでさらに好ましいものとして
は以下のものを挙げることができる。 ・3-[2-[4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル] エチル]-5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジメトキシベンジ
ル)-1H-インダゾールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)エチル)-5,6-ジメトキシ-1-(4-イミダゾリルメチ
ル)-1H-インダゾールまたはその塩。
【0195】・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-
1-ピペラジニル)エチル)-5,6-ジメトキシ-1H-インダゾ
ールまたはその塩。 ・3-(2-(4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル)エチル)-5,6-ジメトキシ-1-(4-ピリジルメチル)-1H-
インダゾールまたはその塩。
【0196】式(1)で表されるインダゾール誘導体の
製造方法は種々考えられるが、代表的な方法について述
べれば以下の通りである。
【0197】製造方法1.本発明の式(1)で表される
インダゾール誘導体の合成は以下の様にして行うことが
できる。先ず、コルシ等(ジャーナル・メディシナル・
ケミストリー,第19巻(1976), 778-783)と同様の方
法により1-置換インダゾール-3-カルボン酸を合成す
る。また、所望により、このカルボン酸部分を公知の化
学的方法を組み合わせることによって1または2個の増
炭反応を行ってもよい。
【0198】また、3-クロロメチル-1H-インダゾールは
シンセティク・コミュニケーション、第18巻、259-26
4(1988)に記載の方法によって得られ、これを原料と
して、式(I)のピペラジン誘導体を導くことができ
る。
【0199】以下にこれらの製造法をよりくわしく解説
する。このなかで試薬等を例示するが本発明中の試薬が
これによって限定されるものではない。
【0200】特開昭47−3125号公報によって公知
の方法により置換インダゾール-3-カルボン酸エステル
式(2)を合成する。式(2)の置換インダゾール-3-
カルボン酸エステルの1位への置換基Gの導入反応は、
一般的な方法を用いて行うことができる。すなわち、G
−L[式中、Gは前記の定義から水素原子を除いて同
じ。Lは脱離基を意味するが、より具体的にはハロゲ
ン原子、メシルオキシ、トシルオキシ等のアルキルスル
ホニル基またはアリールスルホニル基(即ち、置換スル
ホニル基)を意味する。これらのアルキル部分およびア
リール基部分は、ハロゲン原子またはアルキル基等がさ
らに置換していてもよい。]を1.1〜2.0当量の塩
基触媒(好ましくは1.1当量のリチウムメトキシド)
存在下、ヘキサメチルホスホノトリアミド、ジメチルス
ルホキシド、ジメチルホルムアミド等のアプロティック
な極性溶媒(好ましくはジメチルスルホキシド)中室温
から100℃(好ましくは50℃)の間で1時間から5
時間(好ましくは2時間)で反応させ、後処理の後シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製し、望みの
1位置換のインダゾール-3-カルボン酸エステルを収率
10〜55%で得た。この際、二位置換体は単離してい
ないが、薄層クロマトグラフィーのスポットの大きさ、
およびNMRのピークの強度比からその存在比はほぼ1
対1と推定された。
【0201】得られた1位置換のインダゾール-3-カル
ボン酸エステルは引き続き極性溶媒(好ましくはテトラ
ハイドロフラン)中、還元剤として金属水素化化合物
(好ましくはソディウム ビス(2-メトキシエトキシ)
アルミニウムハイドライド)を用い0℃〜50℃(好ま
しくは室温)の間で1時間から5時間(好ましくは2時
間)で反応させ、後処理の後シリカゲルカラムクロマト
グラフィーで分離精製し1位置換インダゾール-3-アル
コール体を収率50〜90%で得た。カルボン酸エステ
ル体からの収率は5〜50%の間であった。
【0202】このようにして得られたアルコール体は必
要に応じて公知の方法を応用して1または2個の増炭反
応を行ってもよい。たとえば1個の炭素を増炭するには
このアルコール体の水酸基を適切な脱離基に変換する。
脱離基はハロゲン原子、メシルオキシ、トシルオキシ等
のアルキルスルホニル基またはアリールスルホニル基
(即ち、置換スルホニル基)を意味する。これらのアル
キル部分およびアリール基部分は、ハロゲン原子または
アルキル基等がさらに置換していてもよい。
【0203】この化合物をアプロティックな溶媒中たと
えばアセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド中でシアン化カリウム、シアン化ナトリウ
ム等を用いて、通常0℃〜溶媒の沸点の間(好ましくは
室温〜60℃)で1〜6時間(好ましくは1〜2時間)
反応させてシアノ体を得た。このシアノ体を含水溶媒中
(好ましくは含水アルコール中)で水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等の塩基の存在下、室温からその溶媒の
沸点の間で加水分解することにより、3-カルボン酸誘導
体を得た。この3-カルボン酸誘導体を後述のA法、また
はB法により、式(I)のピペラジン誘導体に導いた。
【0204】また、この3-カルボン酸誘導体を公知の方
法により還元して得られたアルコール体の水酸基を適切
な脱離基Lに変換し、次いで後述のC法を適用すること
により、式(I)のピペラジン誘導体に導いた。このと
きの脱離基Lとしてはハロゲン原子、メシルオキシ、ト
シルオキシ等のアルキルスルホニル基またはアリールス
ルホニル基(即ち、置換スルホニル基)等を挙げること
ができる。これらのアルキル部分およびアリール基部分
は、ハロゲン原子またはアルキル基等がさらに置換して
いてもよい。
【0205】また、1位置換インダゾール-3-アルコー
ル体を公知の化学的方法を組み合わせることによって2
個の増炭反応を行うこともできる。たとえば、アルコー
ル体の水酸基を適切な脱離基に変換する。このときの脱
離基としてはハロゲン原子、メシルオキシ、トシルオキ
シ等のアルキルスルホニル基またはアリールスルホニル
基(即ち、置換スルホニル基)等を挙げることができ
る。これらのアルキル部分およびアリール基部分は、ハ
ロゲン原子またはアルキル基等がさらに置換していても
よい。
【0206】このアルコール体の水酸基を脱離基に変換
した化合物を極性溶媒、例えばテトラハイドロフラン、
アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド等に溶解し、同種の溶媒に溶解したマロン酸ジ
アルキルエステル(このジアルキルエステルにおけるア
ルキル基は同一でも、異なっていてもよい。)に1.0
〜1.5当量の水素化ナトリウム、水素化カリウム、金
属ナトリウム等の塩基の存在下0〜溶媒の沸点の間(好
ましくは室温)で加え、1〜3時間(好ましくは1時
間)反応させジエステル体を得た。これを含水溶媒中で
1.0〜10.0当量の水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等の塩基の存在下、加水分解してジカルボン酸誘導
体を得た。このジカルボン酸誘導体を80〜150℃に
加熱して脱炭酸反応を行い、1位置換インダゾール-3-
カルボン酸誘導体を得た。得られた1位置換インダゾー
ル-3-カルボン酸誘導体を後述のA法、またはB法によ
り、式(I)のピペラジン誘導体に導いた。
【0207】製造方法2.本発明のインダゾール誘導体
を得るには、式(2)で表される化合物と還元剤とを反
応させ、次いでG−L[式中、Gは前記の定義から水
素原子を除いて同じ。Lは前記に同じ。]と反応させ
ると、1-置換インダゾール-3-アルコール体を得る。ま
た、所望により、このアルコール部分を公知の化学的方
法を組み合わせることによって1または2個の増炭反応
を行ってもよい。
【0208】本製造方法は、上述の製造方法1.に比べ
て、1-置換インダゾール-3-アルコール体を式(2)の
化合物からインダゾール環の1位に高選択的に1段階で
高収率で得ることの出来る方法である。この反応におけ
る収率は、製造方法1.よりも通算収率が大幅に改善さ
れ、60〜95%の間であった。
【0209】この反応の第一段階で用いられる還元剤
は、金属水素化化合物である。金属水素化化合物の例と
しては、リチウムアルミニウムハイドライド、ソディウ
ム ビス(2-メトキシエトキシ)アルミニウムハイドラ
イド、水素化ホウ素ナトリウム−リチウムブロマイド、
ジボラン、ボラン−テトラハイドロフラン錯体等を挙げ
ることができる。好ましくは、ソディウム ビス(2-メ
トキシエトキシ)アルミニウムハイドライドである。一
般に2モル等量のソディウム ビス(2-メトキシエトキ
シ)アルミニウムハイドライドが用いられる。
【0210】還元剤として、ソディウム ビス(2-メト
キシエトキシ)アルミニウムハイドライドを用いた場合
の反応温度は、通常0〜50℃で行われる。好ましく
は、室温で行われる。使用される溶媒はアプロティック
な溶媒である。好ましくは、テトラハイドロフラン、ト
ルエンである。
【0211】この反応では、式(2)の化合物のエステ
ル基とソディウム ビス(2-メトキシエトキシ)アルミ
ニウムハイドライドが反応しアルコール体へと還元され
る。インダゾール-3-アルコール体とソディウム ビス
(2-メトキシエトキシ)アルミニウムハイドライドより
生成したビス(2-メトキシエトキシ)アルミニウムが結
合した反応中間体がその後、G−Lと反応して式
(1)の化合物へと転化される。このG−Lを加える
際は、室温〜約50℃で行う。ビス(2-メトキシエトキ
シ)アルミニウムと次式
【0212】
【化62】 で表されるインダゾール-3-アルコール体が結合した反
応中間体を生成するための初期反応は約0.5〜2時間
で行う。
【0213】G−Lの好ましいものは、先に述べた置
換基Gの好ましいものに脱離基Lが結合したものであ
る。その中でも特に好ましいものは、4-ブロモ-n-酪酸
エチル、3,4-ジメトキシベンジルクロライド、2-メトキ
シカルボニルベンジルブロマイド、3-メトキシカルボニ
ルベンジルブロマイド、4-メトキシカルボニルベンジル
ブロマイド、1-トリチル-4-クロロメチルイミダゾー
ル、2-ピリジルメチルブロマイド、3-ピリジルメチルブ
ロマイド、4-ピリジルメチルブロマイド等を挙げること
ができる。一般に約1〜2モル等量が用いられる。好ま
しくは1モル等量である。
【0214】溶媒の例としては、アプロティックな極性
溶媒である、ヘキサメチルホスホノトリアミド、ジメチ
ルスルホキシド、ジメチルホルムアミドを挙げることが
できる。好ましくはジメチルスルホキシドである。
【0215】G−Lとのその後の反応時間はその反応
性に左右されるが、例えば、4-ブロモ-n-酪酸エチル、
3,4-ジメトキシベンジルクロライド、2-メトキシカルボ
ニルベンジルブロマイド、3-メトキシカルボニルベンジ
ルブロマイド、4-メトキシカルボニルベンジルブロマイ
ド、1-トリチル-4-クロロメチルイミダゾール等を用い
る場合約1〜3時間程度である。
【0216】こうして得られた1-置換インダゾール-3-
アルコール体は上述の製造方法1.で述べた方法により
式(I)の化合物に導いた。
【0217】以下に、製造方法1.および製造方法2.
におけるフローの1例を示すが、これらにのみ限定され
るべきものではない。
【0218】
【化63】
【0219】
【化64】
【0220】式(I)で表されるピペラジン誘導体は、
例えば、以下のA法からE法に示す方法に従って製造す
ることができる。
【0221】
【化65】
【0222】
【化66】
【0223】
【化67】
【0224】
【化68】
【0225】
【化69】
【0226】以下にこれらのA法からE法について説明
する。
【0227】A法:前述した製造方法に従って式(i)
のカルボン酸誘導体を得、これと式(ii)のピペラジン
誘導体とを反応させて式(iii)のアミド体を得る。こ
のアミド体を得る際には、ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド、カルボジイミダゾール、ピリジルジスルフィド−
トリフェニルホスフィン等の試薬を用いて縮合させれば
よい。
【0228】次いでこの式(iii)のアミド誘導体を還
元することによって式(I)の化合物を得ることができ
る。この還元反応は通常、金属水素化化合物によって行
えばよい。金属水素化化合物の例としては、リチウムア
ルミニウムハイドライド、ソディウム ビス(2-メトキ
シエトキシ)アルミニウムハイドライド、水素化ホウ素
ナトリウム−リチウムブロマイド、ジボラン、ボラン−
テトラハイドロフラン錯体等を挙げることができる。還
元反応の溶媒としては、ジエチルエーテル、テトラハイ
ドロフラン、ジオキサン、1,2-ジメトキシエタン等のエ
ーテル類、そしてベンゼン等の芳香族炭化水素類等、反
応に不活性な溶媒を使用すればよい。還元反応は、通例
室温で行うが、必要に応じて零下20℃から使用する溶
媒の沸点の範囲の温度によって行えばよい。
【0229】B法:上記のカルボン酸(i)を酸クロラ
イド(iv)に変換した後、上記のピペラジン誘導体
(ii)を反応させ、式(iii)のアミド体を得、次いで
これを還元して式(I)の化合物とする方法である。
【0230】酸クロライドを得るには、カルボン酸にチ
オニルクロライド、オキザリルクロライドを反応させれ
ばよいが、必要に応じてジクロロメタン、ジクロロエタ
ン等のハロゲノアルカン類、または芳香族炭化水素類等
の反応に不活性な溶媒を使用してもよい。反応温度は、
零下20℃から使用する溶媒の沸点の範囲の温度で行え
ばよい。
【0231】酸クロライド(iv)にピペラジン誘導体
(ii)を反応させる際は、ジクロロメタン、ジクロロエ
タン等のハロゲノアルカン類、ジエチルエーテル、テト
ラハイドロフラン、ジオキサン、1,2-ジメトキシエタン
等のエーテル類、ジメチルホルムアミド、N-メチル-2-
ピロリドン等のアミド類、この他アセトニトリルや芳香
族炭化水素等の反応に対して不活性な溶媒中で行えばよ
い。反応温度は零下20℃から使用する溶媒の還流温度
の範囲で行えばよい。このようにして得られるアミド誘
導体をA法において述べた方法で還元することによって
式(I)の化合物が得られる。
【0232】C法:一般的な合成法に従って合成される
一般式(v)の化合物[式中、Lは脱離基を意味する
が、より具体的には、ハロゲン原子、または、メシ
ルオキシ、トシルオキシ等のアルキルスルホニル基もし
くはアリールスルホニル基(即ち、置換スルホニル基)
であって、これらのアルキル部分およびアリール基部分
は、ハロゲン原子またはアルキル基等がさらに置換して
いてもよい。]に対して上記のピペラジン誘導体(ii)
を反応させる方法である。
【0233】この反応は塩基の存在下に行うのが好まし
い。ここで使用する塩基としては無機塩基または有機塩
基のいずれでもよい。無機塩基としては、アルカリ金属
類の炭酸塩または炭酸水素塩等でよく、例えば炭酸カリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、炭酸水素カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素リチウム等を挙げる
ことができる。有機塩基としては、三級アミン類や芳香
族アミン類そして複素環化合物を挙げることができる。
三級アミンとしてはトリエチルアミン、トリブチルアミ
ン、ジエチルイソプロピルアミン等のトリアルキルアミ
ン類、芳香族アミン類としてはN,N-ジメチルアニリン、
N,N-ジエチルアニリン等のジアルキルアニリン類、複素
環化合物としては、N-アルキルピペラジン、N-アルキル
モルホリン、ピリジン、4-ジメチルアミノピリジン等の
飽和または芳香族複素環化合物を使用すればよい。
【0234】一方、上記の様な塩基性化合物の存在下だ
けではなく、式(ii)のピペラジン化合物を式(v)に
対して2当量以上を使用し反応させる、即ち、過剰量の
式(ii)の化合物の存在下に反応を行ってもよい。
【0235】本反応は、通常は反応に対して不活性な溶
媒中で実施すればよい。このような溶媒としては、ジク
ロロメタン、ジクロロエタン等のハロゲノアルカン類、
ジメチルホルムアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のア
ミド類、アセトンやメチルエチルケトン等のジアルキル
ケトン類、この他アセトニトリルや芳香族炭化水素等で
ある。
【0236】反応温度は、零下20℃から使用する溶媒
の沸点の範囲の温度で行えばよい。
【0237】D法:一般的な合成法により、式(vi)の
アミノ誘導体を合成し、このもののアミノ基にビス(2-
クロロエチル)アミノ誘導体を反応させ、ピペラジン環
を構築する方法である。
【0238】この反応は塩基性の条件下で実施すればよ
いが、具体的にはC法の説明で述べた様な無機または有
機塩基の存在下、または式(vi)の化合物の過剰量の存
在下で反応を実施すればよい。
【0239】また本反応では、好ましくはヨウ化ナトリ
ウム等の存在下で、反応に対して不活性な溶媒中で実施
すればよい。使用される溶媒としては、ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン等のハロゲノアルカン類、ジメチル
ホルムアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のアミド類、
アセトンやメチルエチルケトン等のジアルキルケトン
類、この他アセトニトリルや芳香族炭化水素、さらには
クロルベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素類等を挙
げることができる。
【0240】反応温度は、零下20℃から使用する溶媒
の沸点の範囲の温度で行えばよい。
【0241】E法:式(I)で表されるピペラジン誘導
体は、Gのような置換基をあとから導入して合成するこ
とも当然可能である。この場合、式(vii)のような化
合物では適当な塩基、たとえば水素化ナトリウム、ナト
リウムメトキシド、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、
リチウムメトキシド、ブチルリチウム、カリウムハイド
ライド等の存在下、G−L[Lは前記に同じ。]を
反応させればよい。ここでGが保護基を有する場合にこ
れらの保護基は、使用した保護基の通常知られた除去法
に従って脱離させて目的化合物とすればよい。
【0242】本反応は反応に対し不活性な溶媒の存在下
に行ってもよい。例えば、ジメチルホルムアミド、N-メ
チル-2-ピロリドン等のアミド類、アセトンやメチルエ
チルケトン等のジアルキルケトン類、ジエチルエーテ
ル、テトラハイドロフラン、ジオキサン、1,2-ジメトキ
シエタン等のエーテル類、この他アセトニトリル、ジメ
チルスルホキシド等である。反応温度は、零下20℃か
ら使用する溶媒の還流温度で実施すればよい。
【0243】また、Gが置換ベンゼン誘導体のときに
は、M.A.Khan等の方法(ケミカル・ファーマシューティ
カル・ブリテン、第25巻、(11)、 3110-3114 )を応用
して適当な銅化合物の存在下に、ハロゲン化ベンゼン誘
導体を反応させることによっても行うことができる。こ
こで使用する銅化合物としては、銅塩や酸化銅でよく、
銅塩としては臭化銅や塩化銅を使用すればよい。また、
この反応の際には適宜炭酸カリウムを共存させて行って
もよい。使用するハロゲン化ベンゼン誘導体としては、
ブロモベンゼンまたはヨードベンゼン誘導体を例示する
ことができる。本反応は、適当な溶媒中で行えばよい
が、例えばジメチルホルムアミド、N-メチル-2-ピロリ
ドン等のアミド類、この他、ジメチルスルホキシド、ヘ
キサメチルホスホルアミド、ピリジン、キノリン等を使
用すればよい。反応温度は、室温から使用する溶媒の沸
点の範囲で実施すればよい。
【0244】また、アセチレン側鎖を導入する場合はJ.
R.Carson等の方法(J. Med. Chem.,31, 630 - 636(198
8) )によって合成した銅アセチリドを使用して行うこ
とができる。この際、例えばピリジン、キノリン、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチ
ルホスホルアミド等の溶媒の存在下に実施してもよく、
また反応温度は室温から使用する溶媒の還流温度の範囲
でよい。
【0245】また、特公昭41−9779号公報に記載
された方法によってもインダゾール骨格を有するピペラ
ジン誘導体を得ることができるが、さらにこの化合物に
対して上記E法で述べた方法を適用することで、Gを導
入することによっても合成することができる。
【0246】本発明において化合物中にカルボニル基、
カルボキシル基、一級アミノ基、二級アミノ基、N−H
基、水酸基、チオール基等の置換基が存在する場合、こ
れらの官能基に保護基を導入して保護した後に必要な反
応を行い、しかるのちに当保護基を脱離する方が好まし
い場合もある。反応に際し、悪影響を与えなければこれ
らの官能基は保護することなく反応に供すればよい。以
下に保護基を例示するが本発明中の保護基がこれによっ
て限定されるものではない。
【0247】カルボニル基の保護基としてはアセター
ル、ケタール型保護基などを挙げることができる。カル
ボキシル基の保護基としてはエステル型保護基などを挙
げることができる。
【0248】一級アミノ基、二級アミノ基、N−H基、
水酸基、チオール基等の保護基としては次のようなもの
を挙げることができる。即ち、アセチル基、ベンゾイル
基、ホルミル基、トリフルオロアセチル基等のアシル型
保護基、トリメチルシリル基、第3ブチルジメチルシリ
ル基、第3ブチルジフェニルシリル基、セチルジメチル
シリル基等のシリル型保護基、メトキシメチル基、メト
キシエトキシメチル基等のエーテル型保護基、ベンジル
オキシカルボニル基、第3ブチルオキシカルボニル基、
パラメトキシベンジルオキシカルボニル基、3,4-ジメト
キシベンジルオキシカルボニル基、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基等のウレタン型保護基、ベン
ジル基、パラメトキシベンジル基、3,4-ジメトキシベン
ジル基、パラニトロベンジル基等のベンジル型保護基お
よび、トリチル基等のその他の型保護基を挙げることが
できる。
【0249】このようにして本発明の製造方法で得られ
たピペラジン誘導体(I)およびその塩は、優れたカル
モジュリン阻害作用を有する。本発明のピペラジン誘導
体(I)は経口、非経口投与のいずれでも効果を発揮で
きるため、投与方法は経口、非経口のいずれでもよい。
【0250】本発明の製造方法で得られたピペラジン誘
導体の投与量は患者の症状、年齢、体重、症状の程度等
に応じて適宜増減してもよい。経口投与の場合、一般的
に成人一人一日当り1mgから1000mgの範囲の投与量
でよく、好ましくは10mgから500mgの範囲であり、
これを1回または数回に分けて投与する。投与剤型とし
ては錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤等が挙げられる。
これらは通常の賦形剤、滑沢剤、結合剤等の添加物と共
に公知の製剤技術により製造できる。
【0251】また非経口投与の場合、成人一人1日あた
り1mgから500mgの範囲の投与量であり、好ましくは
10mgから200mgの投与量を皮下静脈内注入、点滴静
脈内注入するのが適当である。さらに、生理学的に許容
される塩類、無痛化剤、pH調節剤等の添加を行なって
もよい。
【0252】式(I)のピペラジン誘導体は他の薬剤と
組み合わせて用いることにより、各種疾病の予防および
治療に相加的効果および相乗的効果が期待できる。この
ような薬剤としては、例えば脳循環改善薬(マレイン酸
シネパジド等) 、脳代謝改善薬(イデべノン、インデロ
キサジン等) 、向精神薬(チミペロン等、イミプラミン
等、ジアゼパム等) 、頭蓋内内圧降下剤(グリセオール
等) 、抗高血圧薬、血管拡張薬(トラピジル等) 、解熱
鎮痛消炎剤、抗炎症ステロイド剤、抗血小板薬(チクロ
ピジン等) 、抗凝固薬(ヘパリン等) 、線溶誘導薬(テ
ィッシュー・プラスミノーゲン・アクチベータ等) 利尿
薬、抗高脂血薬(プロブコール等) 、消化性潰瘍治療
剤、血液代用剤、肝臓疾患用剤、抗悪性腫瘍剤などが挙
げられる。
【0253】
【発明の効果】本発明の製造方法で得られるピペラジン
誘導体(I)およびその薬理学的に許容される塩は優れ
たカルモジュリン阻害作用を示し、また優れた抗ハイポ
キシア作用も有している。さらに本発明の製造方法で得
られるピペラジン誘導体は顕著な中枢抑制作用を示さな
い用量で各種病態モデルに対して経口、及び非経口投与
で優れた有効性を示した(砂ネズミ遅発性神経細胞死阻
止作用、抗浮腫作用等)。
【0254】従って、本発明の製造方法で得られるピペ
ラジン誘導体およびその薬理学的に許容される塩は、カ
ルモジュリンが関与する細胞内カルシウム生理作用抑制
剤として、カルモジュリンの過剰な活性化により惹起さ
れる各種疾患の治療薬、特に、高血圧症や脳、心、腎な
どの虚血性疾患(脳梗塞、脳塞栓、一過性脳虚血発作、
脳血栓、心筋梗塞、狭心症、心不全、急性腎不全、腎炎
等)、そして、アルツハイマー病、パーキンソン病、ビ
ンスワンガー病等の脳領域の疾病、薬物中毒、ガス中
毒、外傷性脳疾患およびそれに基づく疾病(自発性低
下、欝状態、記憶障害等)の予防および治療薬として有
用性が高い。
【0255】以下に、実施例および本発明の製造方法で
得られるピペラジン誘導体の薬理試験結果を挙げて本発
明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定さ
れるものではない。
【0256】[薬理実験例1] カルモジュリン阻害作
化合物のカルモジュリン阻害作用は、カルモジュリン依
存性ホスホジエステラーゼ(PDE )の阻害効果を指標に
評価した。実験はトンプソンらの方法(Advances in Cy
clic Nucleotide Research, 10, 69, 1979年)を改変し
て用いた。すなわち、50 mM トリスバッファー(pH 7.
5, 5 mM MgCl2, 1 mg/ml bovine serum albumin含
有)、1 mM CaCl2、 [3H]-cGMP、 カルモジュリン(CaM、 f
rom bovine brain)、 CaM-PDE(カルモジュリン依存性ホ
スホジエステラーゼ、from bovine brain) および試験
検体を混合し、30℃で10分間インキュベートした。沸騰
水浴中で1分間加熱することによって反応を停止させた
後、蛇毒(1 mg/ml)を加え、30℃で10分間反応させる
ことによって、PDE によって生成した5'-GMPをグアノシ
ンに変換した。次にイオン交換樹脂(AG1-X8)に未反応
のcGMPを吸着させ、その後、遠心分離を行って上清の放
射活性を液体シンチレーションカウンターで測定した。
PDE 阻害効果をIC50値として求めた。結果をIC50値とし
て表1に示す。
【0257】
【表1】
【0258】
【0259】[薬理試験例2]マウス窒素負荷ハイポキ
シアモデルに対する作用 1群9から10匹のマウスを用いて、被検薬(30 mg/kg)
を経口投与60分後に排気孔を設けた透明な容器(容積:
500 ml)に1匹づついれ、窒素ガスを 5000 ml/分の割
合で通気した。通気開始から呼吸停止に至るまでの時間
を測定し、対照群を100%としてその増加率を百分率で表
した。結果を表2に示す。
【0260】
【表2】
【0261】
【実施例】
【0262】[参考例1] 4,5-ジメトキシ-2- アミノ
- α- クロロアセトフェノン 3,4-ジメトキアニリン 4.0 gを 1,1,2,2- テトラクロロ
エタン 40 mlに溶解した溶液に、アルゴンガス雰囲気
下、氷冷して、ボロントリクロライド 28 mmoleを加え
た。更に、反応液にクロロアセトニトリル 2.3 gを加
え、1.5 時間加熱還流した。
【0263】冷却後、2N塩酸 20 mlを加え、80℃で30分
撹拌した後、上澄をデカントして分離後、残留物をジク
ロロメタンで抽出した。残留物をまとめて、水酸化ナト
リウム水溶液で中和して、セライトで濾別し、ジクロロ
メタンで再び抽出した。乾燥、溶媒留去の後、シリカゲ
ルクロマトグラフィーで(ヘキサン:酢酸エチル=3:
1(v/v) ) で精製した。 収量:809 mg
【0264】1H-NMR(CDCl3)δppm:3.82(3H, s), 3.87
(3H, s), 4.70(2H, s), 6.12(1H, s), 7.03(1H, s).
【0265】[実施例1] 5,6-ジメトキシ-3-[[4-(2-
メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]メチル]-1H-イン
ダゾール 4,5-ジメトキシ-2- アミノ- α- クロロアセトフェノン
800 mg を濃塩酸 20mlに溶解した溶液に、−10℃で、
亜硝酸ナトリウム水溶液(264 mg, 3.8mmol)/4.0 ml 水
を加え、1時間撹拌した。更に、3 当量の塩化第一スズ
と濃塩酸 110 mlを加え、1時間撹拌した。生じた沈澱
を濾取し、水で1回洗った後風乾した。この沈澱を、ジ
メチルスルホキシドに溶かし、N-(2-メトキシフェニ
ル)ピペラジン 700 mg 及び炭酸カリウム 3.0 gを加え
た。30分後、酢酸エチルを加えて、この溶液を水で3
回、飽和食塩水で1回洗った。有機層を乾燥、溶媒を留
去して、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:
エタノール=6:1)で精製した。 収量:594 mg
【0266】融点:192 ℃ IR(KBr)νmax(cm-1):3376, 1503, 1488, 1317, 1242, 1
2091 H-NMR(CDCl3)δppm:2.6 - 2.8(4H, m), 2.9 - 3.2(5
H, m), 3.84(3H, m), 3.93(6H, br. s),6.8 - 7.0(5H,
m), 7.26(1H, s).
【0267】[実施例2] 5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジ
メトキシフェニル)メチル-3-[[4-(2-メトキシフェニ
ル)-1-ピペラジニル]メチル]-1H-インダゾール ナトリウムハイドライド(61.6 mg)をジメチルホルム
アミドに、0℃で懸濁し、これに5,6-ジメトキシ-3-[[4
-(2-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]メチル]イン
ダゾール(590 mg)を加え、30分撹拌したのちに、3,4-
ジメトキシフェニルメチルクロライド(290 mg)を加え
た。1.5時間のちに、2.0 mlの水を加えて、減圧下溶媒
留去し、シリカゲルカラムクロマト(クロロホルム:エ
タノール=20:1)で精製し、エタノールより結晶化
した。 収量:654 mg
【0268】m.p.:149 - 150℃ I.R.(cm-1):1506, 1473, 1257, 1158, 1140, 10291 H-NMR(δ,ppm):7.26(s,1H),7.0-6.5(m,8H),5.45(s,2
H),3.95(s,2H),3.92(s,3H),3.86(s,3H),3.84(s,6H),3.7
6(s,3H),3.2-3.0(m,4H),2.8-2.6(m,4H)
【0269】[実施例3] エチル 5,6-ジメトキシ-1
-(3,4-ジメトキシベンジル)-1H-インダゾール-3-カルボ
キシレート エチル 5,6-ジメトキシ-1H-インダゾール-3-カルボキ
シレート(250.2 g)をジメチルスルホキシド(5000 m
l、モレキュラーシーブス−4Aで乾燥した)に懸濁し
た。ここにリチウムメトキサイド(38.0 g)を加え室温
で撹拌した。室温で1時間撹拌した後、3,4-ジメトキシ
ベンジルクロライド(185.6 g)[3,4-ジメトキシベン
ジルアルコール、336.4 g、濃塩酸(300 ml)とジエチ
ルエーテル(500 ml)より調製したもの。]を室温で、
10分間で滴下した。このまま室温で1時間撹拌した後、
3,4-ジメトキシベンジルクロライド(55.6 g)を加え、
室温で1時間撹拌した。更に3,4-ジメトキシベンジルク
ロライド(55.6 g)を加え、更に室温で1時間撹拌した
ところ、薄層クロマトグラフ(酢酸エチル/ヘキサン=
2/1)上原料のスポットがほぼ消失した。反応液を氷
水(30000 ml)の中に撹拌しながら注ぎ込んだ。上澄み
液をデカントし得られた残渣に水(15000 ml)を加え室
温で一晩撹拌した。上澄み液をデカントし得られた残渣
にクロロホルム(10000 ml)を加え溶解し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥、濾過、減圧留去した。残渣(497.0 g)を
シリカゲルカラム(クロロホルム/四塩化炭素/酢酸エ
チル=5/5/1、シリカゲル 2 kg x 9その後、酢酸
エチル/ヘキサン=2/1、シリカゲル 2 kg x 4)で
分離精製し、得られた溶出物を酢酸エチルで再結晶し、
無色プリズム晶、融点138 − 141℃のエチル 5,6-ジメ
トキシ-1-(3,4-ジメトキシベンジル)-1H-インダゾール-
3-カルボキシレート 205.0 gを得た。
【0270】IR(KBr)cm-1:1728, 1496, 1266, 1216, 12
04, 1138, 10221 H-NMRδ(ppm, CDCl3):1.49(3H,t,J=6.8Hz),3.78(3H,
s),3.85(6H,s),3.95(3H,s),4.53(2H,q,J=6.8Hz),5.58(2
H,s),6.63(1H,s),6.76(1H,s),6.80(2H,s),7.56(1H,s) 元素分析:理論値 C21H24N2O6 ; C 62.99%; H 6.04%; N 7.00% 実測値 ; C 62.83%; H 5.99%; N 6.93%
【0271】[実施例4] 5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジ
メトキシベンジル)-1H-インダゾール-3-メタノール 乳鉢で粉末状に砕いたエチル 5,6-ジメトキシ-1-(3,4-
ジメトキシベンジル)-1H-インダゾール-3-カルボキシ
レート(205.0 g)を室温下テトラハイドロフラン(150
0 ml)に懸濁し、ソディウムボロハイドライド(96.8
g)を加え室温で撹拌した。ここにメタノール(300 m
l)を30分間かけて徐々に滴下した。滴下後反応液を50
℃に暖め撹拌した。5時間後薄層クロマトグラフ(酢酸
エチル/ヘキサン=2/1)上原料のスポットが残って
いた。ソディウムボロハイドライド(19.4 g)とメタノ
ール(60 ml)を加え室温で一晩撹拌したところ、薄層
クロマトグラフ(酢酸エチル/ヘキサン=2/1)上原
料のスポットが消失した。濃塩酸(200 ml)、水(5000
ml)、氷(1 kg)の中に撹拌しながらこの反応液を少
しずつ注ぎ込んだ。(pH 1 - 2)この水層に室温で撹拌
しながら約 pH 8になるまで飽和重曹水を加えたところ
無色の固体が析出してきた。これを吸引濾過によって集
め、水(500 ml x 2)で洗浄後クロロホルム(10000 m
l)に溶解し、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過、減圧留去
し無色の固体を得た(185.2 g)。この固体はこのまま
次の反応に用いた。
【0272】別に、少量の固体をとりエタノールで再結
晶し無色プリズム晶を得た。(m.p.187 - 188℃)
【0273】IR(KBr)cm-1:3272, 1520, 1470, 1438, 14
18, 1318, 1284, 1256, 1210, 1166,1140, 1062, 1026,
870, 8341 H-NMRδ(ppm, CDCl3):3.77(3H,s),3.82(3H,s),3.87(3
H,s),3.92(3H,s),4.97(2H,s),5.40(2H,s),6.62(1H,s),
6.69(1H,m),6.75(2H,m),7.13(1H,s)
【0274】[実施例5] 3-クロロメチル-5,6-ジメ
トキシ-1-(3,4-ジメトキシベンジル)-1H-インダゾール 5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジメトキシベンジル)-3-ハイド
ロキシメチル-1H-インダゾール(184.0 g)をジクロロ
メタン(1500 ml)に室温で溶解した。溶解後、反応液
を氷冷撹拌した。ここに塩化チオニル(75.4 ml)を20
分間で滴下した。1分後、薄層クロマトグラフ(酢酸エ
チル/ヘキサン=2/1)上原料のスポットが消失し
た。反応液を室温に戻し、ジクロロメタン(3500 ml)
を加え、飽和重曹水(1000 ml)で洗浄後、硫酸ナトリ
ウムで乾燥、濾過、減圧留去し、無色の固体 189.7 gを
得た。この固体はこのまま次の反応に用いた。
【0275】1H-NMRδ(ppm, CDCl3):3.78(3H,s),3.84(3
H,s),3.88(3H,s),3.95(3H,s),4.95(2H,s),5.44(2H,s),
6.65(1H,s),6.71(3H,m),7.10(1H,s)
【0276】[実施例6] 5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジ
メトキシベンジル)-1H-インダゾール-3-アセトニトリル 3-クロロメチル-5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジメトキシベ
ンジル)-1H-インダゾール(187.0 g)をジメチルスル
ホキシド(1000 ml)に溶解し室温で撹拌した。ここに
乳鉢で粉末状にしたシアン化カリウム(134.0 g)を加
えた。反応液を50℃で2時間撹拌したところ、薄層クロ
マトグラフ(酢酸エチル/ヘキサン=2/1)上原料の
スポットが消失した。反応液を室温まで戻し、水(1500
0 ml)にあけ、1時間撹拌した。析出した固体を吸引濾
過し、水(1000 ml x 3)で洗浄した後クロロホルム(5
000 ml)に溶解し、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過、減圧
留去した。得られた残渣をシリカゲルカラム(クロロホ
ルム/エタノール=50/1シリカゲル 2 kg、で分離
後、シリカゲル 2 kg、酢酸エチル/ヘキサン=3/
1)で分離精製し淡褐色の固体 111.0 gを得た。この固
体はこのまま次の反応に用いた。
【0277】1H-NMRδ(ppm, CDCl3):3.80(3H,s),3.84(3
H,s),3.89(3H,s),3.94(3H,s),4.02(2H,s),5.43(2H,s),
6.66(1H,s),6.72(2H,m),6.69(1H,m),7.06(1H,m)
【0278】[実施例7] 5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジ
メトキシベンジル)-1H-インダゾール-3-アセティックア
シッド 5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジメトキシベンジル)-1H-イン
ダゾール-3-アセトニトリル(111.0 g)をエタノール
(1000 ml)に室温で懸濁、撹拌した。ここに10N-水酸
化ナトリウム水溶液を加え加熱還流した。2時間後、薄
層クロマトグラフ(酢酸エチル/ヘキサン=3/1)上
原料のスポットが消失した。反応液を室温まで戻した
後、エタノール(約 1000 ml)を減圧留去した。これに
水(2000 ml)を加え一晩室温で撹拌した。不溶物を濾
過後、エーテル(500 ml)を加え分液操作にて有機溶媒
可溶物を取り除いた。水層に濃塩酸を加え pH 4 - 5に
調整すると固体が析出した。これを濾過後、エタノール
で分別再結晶して5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジメトキシベ
ンジル)-1H-インダゾール-3-アセティックアシッド 41.
0gを得た。これを更に再結晶すること無くこのまま次の
反応に用いた。
【0279】1H-NMRδ(ppm, CDCl3):3.77(3H,s),3.84(3
H,s),3.88(3H,s),3.91(3H,s),4.03(2H,s),5.44(2H,s),
6.64(1H,s),6.72(2H,m),6.77(1H,m),6.96(1H,s)
【0280】[実施例8] 1-[[5,6-ジメトキシ-1-(3,
4-ジメトキシベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]アセ
チル]-4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)ピペラジン 5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジメトキシベンジル)-1H-イン
ダゾール-3-アセティックアシッド(41.0 g)をジクロ
ロメタン(500 ml)に懸濁させた。ここに2,2-ジピリジ
ルジスルフィド(24.5 g)とトリフェニルホスフィン
(30.0 g)を加え室温で撹拌した。ここに(3-クロロ-2
-メチルフェニル)ピペラジン(23.5 g)のジクロロメ
タン(200 ml)溶液を5分間で滴下し、室温で30分撹拌
した。薄層クロマトグラフ(酢酸エチル/ヘキサン=2
/1)上原料のスポットが消失したので反応液にジクロ
ロメタン(1000 ml)を加え、水で洗浄し、有機層を硫
酸ナトリウムで乾燥、濾過、減圧留去した。得られた残
渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン=2/
1、シリカゲル 2 kg)で分離精製し無色固体 61.5 gが
得られた。この固体はこのまま次の反応に用いた。これ
を少量取りエタノールで再結晶し無色プリズム晶(m.p.
165 - 169℃)を得た。
【0281】IR(KBr)cm-1:1652, 1516, 1264, 12361 H-NMRδ(ppm, CDCl):1.24(1.5
H,t,J=7.3Hz, Me of EtOH),
1.65(4H,s),2.55(2H,m),2.7
5(2H,m),3.72(1H,m,CH of
EtOH),3.76(3H,s),3.78(3H,
s),3.89(3H,s),3.94(3H,s),
4.09(2H,s),5.41(2H,s),6.6
5(1H,s),6.69(2H,m),6.73(1
H,s),7.03(1H,t,J=7.8Hz),
7.09(1H,d,J=6.8Hz),7.19(1
H,S)
【0282】[実施例9] 3−[2−[4−(3−ク
ロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-5,6
-ジメトキシ-1-(3,4-ジメトキシベンジル)-1H-インダゾ
ール 1-[[5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジメトキシベンジル)-1H-
インダゾール-3-イル]アセチル]-4-(3-クロロ-2-メチ
ルフェニル)ピペラジン(60.5g)をテトラハイドロフ
ラン(1000 ml)に懸濁した。これに 1.0モル−ボラン
テトラヒドロフランコンプレックス・テトラハイドロフ
ラン溶液(500 ml)を加え加熱還流した。2時間後、薄
層クロマトグラフ(酢酸エチル)上原料のスポットが消
失した。反応液を室温まで冷やし、水(30 ml)を加え
過剰の試薬を分解した。テトラハイドロフランを減圧留
去した後、濃塩酸(300 ml)を加え50℃で1時間撹拌し
た。この水層を室温に戻し炭酸カリウムでアルカリ性に
し、クロロホルム(3000 ml)で抽出し、有機層を硫酸
ナトリウムで乾燥、濾過、減圧留去した。得られた残渣
をシリカゲルカラム(クロロホルム/エタノール=40
/1)で分離精製し無色固体(50.0 g)を得た。これを
エタノールで再結晶し無色プリズム 46.3 gを得た。
(m.p. 148 - 150℃)
【0283】IR(KBr)cm-1: 1518, 1466, 1454, 1260, 1
236, 1140, 1022, 10041 H-NMRδ(ppm, CDCl3):2.35(3H,s),2.85(2H,m),3.02(4
H,m),3.26(2H,m),3.78(3H,s),3.83(3H,s),3.87(3H,s),
3.94(3H,s),5.43(2H,s),6.62(1H,s),6.72(2H,s),6.78(1
H,m),6.96(1H,m),7.11(3H,m) 元素分析:理論値 C31H37N4O4Cl ; C 65.89%; H 6.60%; N 9.91%; Cl 6.27% 実測値 ; C 65.65%; H 6.59%; N 9.58%; Cl 6.36%
【0284】[実施例10] 5,6-ジメトキシ-1-(3,4-
ジメトキシフェニルメチル)-3-[2-[4-(2-メトキシフェ
ニル)-1-ピペラジニル]エチル]-1H-インダゾール ジ
ハイドロクロライド モノハイドレート 5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジメトキシフェニルメチル)-1H
-インダゾール-3-アセティックアシッド(2.2 g)をジ
クロロメタン(100 ml)に溶かし、この溶液にトリフェ
ニルホスフィン(1.5 g)、2,2-ジピリジルジスルフィ
ド(1.26 g)、2-メトキシフェニルピペラジン(1.1
g)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液を水中にあ
け、ジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸ナトリウ
ムで脱水後、減圧下溶媒を溜去した。残渣をシリカゲル
クロマト(酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、無色オ
イル 2.6 gを得た。このオイル 2.6 gをテトラハイドロ
フラン(40 ml)に溶かし、1.0N-ボランテトラハイドロ
フランコンプレックス溶液(40ml)を加え、室温8時間
撹拌した。この溶液に氷冷下、水(5.0 ml)を加え撹拌
後、溶媒を減圧下溜去した。残渣に濃塩酸(20 ml)を
加え、60℃で30分撹拌した。この溶液を、飽和炭酸ナト
リウム水にあけ、塩基性とし、クロロホルムを加えて抽
出した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水後、減圧下溶媒
を溜去し、残渣をシリカゲルクロマト(ジクロロメタン
−エタノール=20:1)で精製して無色オイル 2.4 gを
得た。これをエタノールに溶かし、1N-塩酸(10 ml)を
加え、撹拌した。減圧下溶媒を溜去し、残渣を酢酸エチ
ル−エタノールから再結晶して無色結晶 2.7 g、mp. 19
0 - 193℃を得た。
【0285】IR(KBr)cm-1:3348,2940,2836,1632,1516,1
466,1262,1160,1024,862,752.1 H-NMR(CDCl3)δ:8.05(1H,m),7.42(1H,t),7.25(1H,s),
7.04(2H,m),6.84(2H,m) 6.76(1H,m),6.65(1H,s),5.45(2
H,m),4.85(2H,m),4.27(2H,m),4.06,3.98,3.90,3.84,3.8
3(各3H,s),3.70(2H,s),3.88-3.56(4H,m) 元素分析 理論値 C31H38N4O5Cl2: C,58.40;H,6.64;N,8.79;Cl,11.12. 実測値 : C,58.55;H,6.50;N,8.64;Cl,11.40.
【0286】[参考例2] 1-[7-(2,3-ジハイドロベン
ゾフラニル)]ピペラジン 1-(7-ベンゾフラニル)ピペラジン(884.0 mg)を酢酸
(10 ml)に溶解し、これに Pearman's触媒、56.7 mgを
加え、水素気流下、65℃で4時間撹拌した。反応終了
後、セライト濾過により触媒を濾去した。溶媒留去後、
得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付しク
ロロホルム−メタノール(10%、v/v)溶出部より2,3-
ジハイドベンゾフラン体、729.4 mgを粗成績体として得
た。このものはさらに精製することなく次の反応に用い
た。
【0287】[実施例11] 3-[2-[4-[7-(2,3-ジハイ
ドロベンゾフラニル)]-1-ピペラジニル]エチル]-5,6-
ジメトキシ-1-(3,4-ジメトキシベンジル)-1H-インダゾ
ール 5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジメトキシベンジル)-1H-イン
ダゾリルアセティクアシッド(1.28 g)を無水ジクロロ
メタン(15 ml)に溶解し、トリフェニルホスフィン(8
68.6 mg)、2,2-ジピリジルジスルフィド(729.4 m
g)、1-[7-(2,3-ジハイドロベンゾフラニル)]ピペラジ
ン(729.4 mg)を順次加え、室温で10分撹拌した。反応
終了後、水を加えジクロロメタンにて抽出し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。溶媒留去後、得られた残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル溶出部
よりアミド体(1.16 g)を無色油状物として得た。これ
を無水テトラハイドロフラン(20 ml)に溶解し、ボラ
ン−テトラハイドロフランコンプレックス(1.0M溶液、
8.1 ml)を加え1時間加熱還流した。反応終了後、10%
塩酸溶液(10 ml)を加え再び1時間加熱還流した。空
冷後、炭酸水素ナトリウム末を加え中和しクロロホルム
にて抽出後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒留去
後、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル溶出部より 729.3 mgを無色油状物とし
て得た。
【0288】IR(KBr)cm-1:1514,1486,1260,1028.1 H-NMR(CDCl3)δ:3.70-3.77(4H,m,),3.79,3.83,3.88,3.
94(各3H,s,),5.43(2H,S,),6.62-7.61(8H,m,). 元素分析: 理論値 C32H38N4O5・0.5H2O:C,67.70;H,6.92;N,9.86. 実測値 :C,67.62;H,6.59;N,9.24.
【0289】[実施例12] エチル 5,6-ジメトキシ
-1-(1-トリチル-4-イミダゾリル)メチル-1H-インダゾ
ール-3-カルボキシレート エチル 5,6-ジメトキシインダゾール-3-カルボキシレ
ート(250.2 g)をジメチルスルホキシド(5000 ml)に
懸濁し、リチウムメトキサイド(40.2 g)を加え室温で
撹拌した。室温で1時間撹拌した後、4-クロロメチル-1
-トリチルイミダゾール(447.8 g)、のジメチルスルホ
キシド(2000 ml)溶液を室温で、10分間で滴下した。
このまま室温で2時間撹拌した後、リチウムメトキサイ
ド(4.2g)、と4-クロロメチル-1-トリチルイミダゾー
ル(44.8 g)を加え、更に室温で1時間撹拌したとこ
ろ、薄層クロマトグラフィー(クロロホルム/エタノー
ル=30/1)上原料のスポットがほぼ消失した。反応液
を氷水(30000 ml)の中に撹拌しながら注ぎ込むと、結
晶が析出した。この結晶を吸引濾過し、水(2000 mlx
3)で洗浄し風乾した。これをクロロホルム(10000 m
l)に溶解し、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過、減圧留去
した。残渣をシリカゲルカラム(クロロホルム/エタノ
ール=50/1)で分離精製し、クロロホルム−イソプロ
ピルアルコールで再結晶し、無色プリズム晶(融点:18
4 - 186℃)、222.0 gを得た。
【0290】IR(KBr)cm-1:1704, 1496, 1268, 1146, 11
32, 1092, 748, 7001 H-NMRδ(ppm, CDCl3):1.21(6H,d,J=5.9Hz, Me of iso-
PrOH),1.46(3H,t,J=7.3Hz),3.93(3H,s),3.97(3H,s),4.0
1(1H,m,CH of iso-PrOH),4.49(2H,q,J=7.3Hz),5.61(2H,
s),6.79(1H,s),7.03(5H,m),7.13(1H,s),7.28(10H,m),7.
47(1H,s),7.51(1H,s) 元素分析 理論値 C35H32N4O4・C3H8O ; C 72.13%; H 6.37%; N 8.85% 実測値 ; C 71.53%; H 6.37%; N 8.70%
【0291】[実施例13] 5,6-ジメトキシ-1-(1-ト
リチル-4-イミダゾリル)メチル-1H-インダゾール-3-メ
タノール 乳鉢で粉末状に砕いたエチル 5,6-ジメトキシ-1-(1−
トリチル-4-イミダゾリル)メチル)-1H-インダゾール-3
-カルボキシレート(222.0 g)を室温下テトラハイドロ
フラン(1300 ml)に懸濁し氷水で冷却した。これにソ
ディウムビスメトキシエトキシアルミニウムハイドライ
ド(3.4Mトルエン溶液、約 250.0 ml)を15分で加え氷
冷下撹拌した。30分後薄層クロマトグラフィー(酢酸エ
チル/ヘキサン=2/1)上原料のスポットが消失し
た。反応液に過飽和硫酸ナトリウム水溶液を加え1時間
撹拌した後、硫酸ナトリウムを加え濾過した。この際濾
過器上の硫酸ナトリウムを熱クロロホルム(500 ml x
5)で洗った。濾液を減圧留去し、無色の固体(220.1
g)を得た。これをクロロホルムで再結晶し、無色プリ
ズム晶 181.0 gを得た。(融点:115 - 120℃(de
c.))
【0292】IR(KBr)cm-1: 3216, 3172, 3008, 2936, 1
510, 1488, 1472, 1444, 1302, 1260,1172, 1156, 112
8, 1102, 1036, 1014, 836, 764,746, 702, 678, 666,
6361 H-NMRδ(ppm, CDCl3):3.91(3H,s),3.92(3H,s),4.92(2
H,s),5.44(2H,s),6.76(1H,s),6.95(1H,s),7.05(5H,m),
7.26(1H,s,CHCl3),7.28(1H,s),7.31(10H,m),7.46(1H,s) 元素分析 理論値 C33H30N4O3・CHCl3 ; C 62.83%; H 4.81%; N 8.62% 実測値 ; C 62.50%; H 4.63%; N 8.42%
【0293】[実施例14] 5,6ージメトキシー1ー(1ート
リチル-4-イミダゾイル)メチル-1H-インダゾールー3ーメ
タノール 5,6ージメトキシインダゾールー3ーカルボキシエチルエス
テル(300.0g、1.20mol)を室温下、テトラハイドロフラ
ン(1200ml)に懸濁した。これに3.4Mソディウムビスメ
トキシエトキシアルミニウムハイドライド(ca.706ml、
2.40mol)を20分で加えた後、室温で撹拌した。滴下
開始1時間後原料消失した。ここで過剰の試薬を壊す為
にAcOEt(300ml)を加えた。発熱が終了した後、
反応溶媒を減圧留去した。残渣をジメチルスルホキシド
(2000ml)に懸濁した。ここにリチウムメトキシド(6
8.4g、1.8mol)を加え、室温で10分間撹拌した。反応
液に4ークロロメチルー1ートリフェニルメチルインダゾー
ル(735.0g、1.8mol)を結晶のまま室温で加えた。50
℃で2時間撹拌した後、メタノール体のスポットが消失
した。反応液を氷水(10L)の中に撹拌しながら注ぎ込
むと、結晶が析出してきた。この結晶を吸引濾過し、水
(500mlx3)で洗浄し風乾した。これをクロロホルム(2
0L)に溶解し、水(500ml)で洗浄後不溶物をセライト
を用い吸引濾過した。セライトを吸引しながらクロロホ
ルム(500mlx3)で洗浄した。得られた有機層と水層を
分離し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥、濾過、減圧留
去した。残渣をシリカゲルカラムで精製し、5,6ージメト
キシー1ー(4ー(1ートリフェニルメチルイミダゾイル)メチ
ル)インダゾール-3-メタノール(390g、61.3%)が固体
として得られた。
【0294】m.p.:115-120℃ IR(KBr)cm-1 :3216, 3172, 3008, 2936, 1510, 1488, 1
472, 1444, 1302, 1260,1172, 1156, 1128, 1102, 103
6, 1014, 836, 764, 746, 702, 678, 666, 636, 4001 H-NMRδ(400MHz,ppm,CDCl3):3.91(3H,s),3.92(3H,s),
4.92(2H,s),5.44(2H,s),6.76(1H,s),6.95(1H,s),7.05(5
H,m),7.28(1H,s),7.31(10H,m),7.46(1H,s). 元素分析:理論値 C33H30N4O3・CHCl3; C 62.83%; H 4.81%; N 8.62% 実測値 C 62.50%; H 4.63%; N 8.42%
【0295】[実施例15]5,6ージメトキシー1ー(1ートリ
チル-4-イミダゾリル)メチル-1H-インダゾールー3ーエタ
ノール 5,6ージメトキシインダゾールー3ー酢酸メチルエステル(5
00mg、2.00mmol)を室温下テトラハイドロフラン(20m
l)に懸濁した。これに 3.4Mソディウムビスメトキシ
エトキシアルミニウムハイドライド(1.2ml、4.0mol)を
20分で加えた後、室温で撹拌した。滴下開始1時間後
原料消失した。ここで過剰の試薬を壊す為にAcOEt
(1ml)を加えた。発熱が終了した後、反応溶媒を減圧
留去した。残渣をジメチルスルホキシド(10ml)に懸濁
した。ここにリチウムメトキシド(137mg、3.0mmol)を
加え室温で10分間撹拌した。反応液に4ークロロメチル
ー1ートリフェニルメチルインダゾール(1.29g、3.0mmol)
を結晶のまま室温で加えた。50℃で2時間撹拌した
後、メタノール体のスポットが消失した。反応液を氷水
(100ml)の中に撹拌しながら注ぎ込むと、結晶が析出
してきた。この結晶を吸引濾過し、水で洗浄し風乾し
た。これを クロロホルムに溶解し、水で洗浄後不溶物
をセライトを用い吸引濾過した。セライトを吸引しなが
らクロロホルムで洗浄した。得られた有機層と水層を分
離し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥、濾過、減圧留去
した。残渣をシリカゲルカラムで精製し、5,6ージメトキ
シー1ー(1ートリチル-4-イミダゾリル)メチル-1H-インダ
ゾールー3ーエタノール(0.96g、88.3%)が固体として得ら
れた。
【0296】1H-NMRδ(400MHz,ppm,CDCl3):3.08(2H,t,
J=5.9Hz),3.89(3H,s),3.92(3H,s),3.98(2H,t,J=5.9Hz),
5.39(2H,s),6.68(1H,s),6.87(1H,s),6.93(1H,s),7.05(5
H,m),7.31(10H,m),7.37(1H,s).
【0297】[実施例16] 3-クロロメチル-5,6-ジ
メトキシ-1-(1-トリチル-4-イミダゾリル)メチル-1H-
インダゾール 乳鉢で粉末状にした5,6-ジメトキシ-1-(1-トリチル-4-
イミダゾリル)メチル-1H-インダゾール-3-メタノール
(180.0 g)をジクロロメタン(1700 ml)に室温で懸濁
した。懸濁後、反応液を氷冷撹拌した。ここに塩化チオ
ニル 48.6 mlを5分間で滴下した。1分後、薄層クロマ
トグラフ(クロロホルム/エタノール=30/1)上原料
のスポットが消失した。反応液を飽和重曹水(2000 m
l)にあけクロロホルム(5000 ml)で抽出後、硫酸ナト
リウムで乾燥、濾過、減圧留去し、無色の固体を得た
(165.1 g)。この固体はこのまま次の反応に用いた。
【0298】1H-NMRδ(ppm, CDCl3):3.95(3H,s),4.09(3
H,s),4.83(2H,s),5.67(2H,s),7.02(8H,m),7.37(10H,m),
7.88(1H,br)
【0299】[実施例17] 5,6-ジメトキシ-1-(1-ト
リチル-4-イミダゾリル)メチル-1H-インダゾール-3-ア
セトニトリル 3-クロロメチル-5,6-ジメトキシ-1-(1-トリチル-4-イミ
ダゾリル)メチル-1H-インダゾール(165.0 g)をジメ
チルスルホキシド(1200 ml)に懸濁し、室温で撹拌し
た。ここに乳鉢で粉末状にしたシアン化カリウム(43.6
g)を加えた。反応液を70℃で1時間撹拌したところ、
反応液が均一透明になり、薄層クロマトグラフィー(酢
酸エチル/ヘキサン=2/1)上原料のスポットが消失
した。反応液を室温まで戻し、水(15000 ml)に激しく
撹拌しながらあけ、そのまま1時間撹拌した。析出した
固体を吸引濾過し、水(1000 ml x 3)で洗浄した後、
クロロホルム(5000 ml)に溶解し、硫酸ナトリウムで
乾燥、濾過、減圧留去した。得られた残渣をシリカゲル
カラム(酢酸エチル)で分離精製し淡褐色の固体 108.7
gを得た。この固体はこのまま次の反応に用いた。
【0300】1H-NMRδ(ppm, CDCl3):3.92(3H,s),3.94(3
H,s),3.97(2H,s),5.42(2H,s),6.79(1H,s),7.00(1H,s),
7.02(1H,s),7.06(5H,m),7.30(10H,m),7.46(1H,S)
【0301】[実施例18] 5,6-ジメトキシ-1-(1-ト
リチル-4-イミダゾリル)メチル-1H-インダゾール-3-ア
セティック アシッド 5,6-ジメトキシ-1-(1-トリチル-4-イミダゾリル)メチ
ル-1H-インダゾール-3-アセトニトリル(107.0 g)をエ
タノール(1000 ml)に室温で懸濁した。ここに10N-水
酸化ナトリウム水溶液(水酸化ナトリウム 40.0 g、水
100 mlより調製)を加え加熱還流した。6時間後、薄層
クロマトグラフィー(酢酸エチル)上原料のスポットが
消失した。反応液を室温まで戻した後、水(5000 ml)
にあけた。これを10%塩酸水溶液でpHを3−4に調節し
たところ無色の固体が析出した。これを濾過し、水(50
0 ml x 3)で洗浄した。得られた固体をクロロホルム
(5000ml)に溶解し、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過、減
圧留去した。得られた固体 134.0 gはこのまま次の反応
に用いた。
【0302】1H-NMRδ(ppm, CDCl3):3.84(3H,s),3.87(3
H,s),3.89(2H,s),5.43(2H,s),6.76(1H,s),6.88(1H,s),
6.93(1H,s),7.03(5H,m),7.28(10H,m),7.48(1H,S)
【0303】[実施例19] 4-(3-クロロ-2-メチルフ
ェニル)-1-[[5,6-ジメトキシ-1-(1-トリチル-4-イミダ
ゾリル)メチル-1H-インダゾール-3-イル]アセチル]
ピペラジン 5,6-ジメトキシ-1-(1-トリチル-4-イミダゾリル)メチ
ル-1H-インダゾール-3-アセティックアシッド(134.0
g)をジクロロメタン(1000 ml)に懸濁させた。ここに
2,2-ジピリジルジスルフィド(63.5 g)とトリフェニル
ホスフィン(75.6g)を加え、室温で撹拌した。(懸濁
が明均一になる)。ここに4-(3-クロロ-2-メチルフェニ
ル)ピペラジン(60.7 g)のジクロロメタン(200 ml)
溶液を5分で滴下し、このまま室温で5時間撹拌した。
薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=3/
1)上原料のスポットが消失した。反応液のジクロロメ
タンを減圧留去した。得られた残渣に熱酢酸エチルを加
え撹拌したところ固体が析出した。これを吸引濾過し、
酢酸エチル(500 ml x 2)で洗浄後風乾し、無色の固体
140.4 gを得た。この固体をシリカゲルカラム(クロロ
ホルム/エタノール=30/1)で分離精製し無色固体 1
34.9 gを得た。これをエタノールから再結晶し無色プリ
ズム晶 120.0 g(m.p.103 - 105℃)を得た。
【0304】IR(KBr)cm-1: 1646, 1628, 1508, 1466, 1
450, 1430, 1260, 750, 7021 H-NMRδ(ppm, CDCl3):1.23(1.2H,t,J=6.8Hz, Me of Et
OH),2.28(3H,s),2.55(2H,m),2.73(2H,m),3.67(4H,m),3.
71(0.8H,q,J=6.8Hz, CH2 of EtOH),3.90(3H,s),3.93(3
H,s),4.03(2H,s),5.43(2H,s),6.68(1H,s),6.72(1H,d,J=
8.3Hz),6.90(1H,s),7.03(7H,m),7.14(1H,s),7.27(10H,
m),7.41(1H,S) 元素分析 理論値 C45H43N6O3Cl・0.4EtOH・H2O;C 70.10%;H 5.70%;N 10.70%;Cl 4.72%; 実測値 ;C 70.02%;H 5.78%;N 10.60%;Cl 5.11%
【0305】[実施例20] 3-[2-[4-(3-クロロ-2-メ
チルフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-5,6-ジメトキ
シ-1-(4-イミダゾリルメチル)-1H-インダゾール 4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-[[[5,6-ジメトキシ-
1-(1-トリチル-4-イミダゾリル)メチル]インダゾール
-3-イル]アセチル]ピペラジン(120.0 g)をテトラハ
イドロフラン(1000 ml)に懸濁した。これに 1.0M-ボ
ランテトラハイドロフランコンプレックス(800 ml)を
加え、加熱還流した。90分後薄層クロマトグラフィー
(酢酸エチル)上原料のスポットが消失した。反応液を
室温まで冷やし、水(30 ml)を加え過剰の試薬を分解
した。テトラハイドロフランを減圧留去した後、濃塩酸
(150 ml)、水(200 ml)、エタノール(40 ml)を加
え50℃で1時間撹拌した。この水層を室温に戻し炭酸カ
リウムでアルカリ性にしクロロホルム(3000 ml)で抽
出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥、濾過、減圧留去
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム/エタノール=40/1)で分離精製
し、無色固体を得た。これをイソプロピルアルコール−
イソプロピルエーテルで再結晶し、無色プリズム 71.0
gを得た(融点:143 - 144.5℃)。
【0306】IR(KBr)cm-1:1510, 1464, 1432, 1272, 12
38, 1206, 10061 H-NMRδ(ppm, CDCl3):2.34(3H,s),2.78(4H,m),2.90(2
H,m),2.97(4H,m),3.17(2H,m),3.90(3H,s),3.91(3H,s),
5.45(2H,s),6.83(1H,s),6.84(1H,s),6.92(1H,m),7.00(1
H,s),7.09(2H,m),7.52(1H,s) 元素分析 理論値 C26H31N6O2Cl ; C 63.09%; H 6.31%; N 16.98%; Cl 7.16% 実測値 ; C 62.93%; H 6.30%; N 16.88%; Cl 7.16%
【0307】[参考例3] 1-ベンジルオキシカルボニ
ル-4-[3-(2-エトキシカルボニルエチル)カルボニルア
ミノ-2-メチルフェニル]ピペラジン 4-(3-アミノ-2-メチルフェニル)-1-ベンジルオキシカル
ボニルピペラジン(5.15 g)とエチル サクシニルクロ
ライド(3.08 g)を塩化メチレン(50 ml)に溶解し
た。これに炭酸カリウム(5.17 g)を加え加熱還流し
た。2時間後、薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル/
ヘキサン=1/1)上原料のスポットが消失した。反応
液を室温に戻し塩化メチレンを加え、水洗後硫酸ナトリ
ウムで乾燥、濾過、減圧留去した。残渣をシリカゲルカ
ラム(酢酸エチル/ヘキサン=1/2)で分離精製し1-
ベンジルオキシカルボニル-4-(3-(2-エトキシカルボニ
ルエチル)カルボニルアミノ-2-メチルフェニル)ピペ
ラジン 5.32 gが得られた。
【0308】1H-NMRδ(ppm, CDCl3):1.27(3H,t,J=6.8H
z),2.23(3H,s),2.71(2H,m),2.75(2H,m),2.83(4H,m),3.6
6(4H,m),4.14(2H,q,J=6.8Hz),5.17(2H,s),6.84(1H,d,J=
7.8Hz),7.16(1H,t,J=8.3Hz),7.37(5H,m),7.53(1H,d,J=
7.8Hz)
【0309】[実施例21] 5,6-ジメトキシ-1-(3,4-
ジメトキシベンジル)-3-[2-[4-[2-メチル-3-(1-サクシ
ニミジル)フェニル]-1-ピペラジニル]エチル]-1H-イ
ンダゾール 1-ベンジルオキシカルボニル-4-(3-(2-エトキシカルボ
ニルエチル)カルボニルアミノ-2-メチルフェニル)ピ
ペラジン(1.50 g)をメタノール(50 ml)に溶解し、1
0%パラジウム−炭素(1.0 g)を加え水素雰囲気下室温
で撹拌した。2時間後、薄層クロマトグラフィー(酢酸
エチル/ヘキサン=1/1)上原料のスポットが消失し
た。反応液を濾過した後、減圧留去し3-(2-エトキシカ
ルボニルエチル)カルボニルアミノ-2-メチルフェニル
ピペラジン(0.99 g)が得られた。このまま次の反応に
用いた。5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジメトキシベンジル)-
1H-インダゾール-3-エタノール(800 mg)とメシルクロ
ライド(270 mg)を塩化メチレン(30 ml)に溶解し
た。反応液を氷冷しながらトリエチルアミン(1.0 ml)
を加え撹拌した。30分後、薄層クロマトグラフィー(酢
酸エチル)上原料のスポットが消失した。塩化メチレン
を加え水洗後、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過、減圧留去
した。残渣をジメチルホルムアミド(30 ml)に溶解
し、3-(2-エトキシカルボニルエチル)カルボニルアミ
ノ2−メチルフェニルピペラジン(990 mg)、炭酸カリ
ウム(3.0 g)を加え60℃で撹拌した。2時間後、薄層
クロマトグラフィー(酢酸エチル)上原料のスポットが
消失した。ジメチルホルムアミドを減圧留去した後、酢
酸エチルで抽出し、水洗、硫酸ナトリウムで乾燥、濾
過、減圧留去した。残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチ
ル)で分離精製し得られた固体をイソプロピルアルコー
ルで再結晶し、5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジメトキシベン
ジル)-3-(2-(4-(2-メチル-3-(1-サクシニミジル)フェ
ニル)-1-ピペラジニル)エチル)-1H-インダゾール 520
mgを得た。
【0310】融点:99.5 - 103.5 ℃ MS(FAB):M++1:628 IR(KBr)cm-1:17801 H-NMRδ(ppm, CDCl3):2.08(3H,s),2.76(4H,m),2.93(6
H,m),3.00(4H,m),3.19(2H,m),3.79(3H,s),3.83(3H,s),
3.87(3H,s),3.93(3H,s),5.43(2H,s),6.62(1H,s),6.77(4
H,m),7.03(1H,s),7.14(1H,m),7.27(1H,m) 元素分析 理論値 C35H41N5O6 1/2H2O ; C 66.02%; H 6.65%; N 10.09% 実測値; C 65.98%; H 6.95%; N 10.08%
【0311】実施例中、1H-NMRの測定データ中で溶媒の
記載のない場合は重クロロホルムによって測定したもの
である。
【0312】上記の実施例の他、以下に記載した表に示
す化合物を合成した。表3から表8までに示した化合物
の基本構造を化70に示した。表3から表8において、
G欄に記載がない場合は、3,4-ジメトキシベンジル基で
あることを示す。表中、RおよびRのいずれもがメ
トキシル基の場合は特に示していないときは5,6-ジメト
キシの場合を示す。
【0313】
【化70】
【0314】
【表3】
【0315】
【表4】
【0316】
【表5】
【0317】
【表6】
【0318】
【表7】
【0319】
【表8】
【0320】[実施例86] 3-[2-[4-(3-クロロ-2-
メチルフェニル)-1-ピペラジニル]エチル-5,6- ジメト
キシ-1-(4-イミダゾイルメチル)-1H-インダゾール 2
塩酸塩3.5水和物 3-[2-[4-[3-クロロ-2- メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル]エチル-5,6- ジメトキシ-1-(4-イミダゾイルメチ
ル)-1H- インダゾールの結晶(4.95 g)に1規定塩酸
(20 ml )と蒸留水を加え全量を(49.5 ml )とした。
ついでこの溶液を外温 120℃にて加熱して還流させ結晶
を完全に溶解させた。溶解した反応液を攪拌下に室温に
て冷却し一昼夜攪拌した。析出した結晶を濾取して集め
2日間風乾し無色プリズム晶 5.5 gを得た。
【0321】・融点:166 - 167 ℃ ・IR(KBr)cm-1:3400, 2850, 1625, 1505, 1460, 1425,
1245, 1150, 1010, 840. ・1H-NMR(ppm, d6-DMSO)δ:2.39(3H, s), 3.30 - 3.80
(20H, m), 5.74(2H, s),7.15(1H, dd), 7.28(1H, s),
7.30(1H, dd), 7.43(1H, s), 7.52(1H, s),7.69(1H,
s), 9.13(1H, s), 11.80(1H, bs), 14.80(1H, bs). ・元素分析:C26H31N6O2Cl・2HCl・3.5H2Oとして; 理論値:C, 49.41; H, 6.54; N, 13.30; Cl, 16.83 実測値:C, 49.15; H, 6.44; N, 13.29; Cl, 16.99
【0322】[実施例87] 5,6-ジメトキシ-1-[4-(1
- トリチルイミダゾイル)メチル)-1H- インダゾール-3
- プロピオン酸 マロン酸ジメチルエステル(2.25 g)をテトラハイドロ
フラン( 50 ml)に溶解しこの溶液を氷浴にて冷却しな
がら水素化ナトリウム(0.56 g)を加え15分間攪拌し
た。ここに3-クロロメチル-5,6-ジメトキシ-1-[4-(1-
トリチルイミダゾイル)メチル]-1H- インダゾール(7.
7 g )をテトラハイドロフラン(50 ml )に溶解した溶
液を1分間で滴下した。この反応液を室温で1時間攪拌
した後、酢酸エチルにて希釈し、この希釈液を水にて洗
浄した後無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去した後ジエステル体を油状物として得た(5.56 g、1H
-NMR(400 MHz, ppm,CDCl3)δ:1.14(6H, t, J = 6.8 H
z), 3.46(2H, t, J = 7.8 Hz), 3.87(3H, s), 3.90(1
H, t, J = 7.8 Hz), 3.92(3H, s), 4.09(4H, q, J = 6.
8Hz), 5.38(2H, s), 6.64(1H, s), 6.83(1H, s), 6.97
(1H, s), 7.06(6H, m),7.29(9H, m), 7.36(1H, s))。
これを水とエタノールとの1:1の混合溶媒に溶解して
水酸化カリウム(1.32 g)を加えて加熱還流した。反応
液を室温まで冷却した後1規定塩酸を加えpHを 2.5に調
整した。析出した結晶を濾取して集め乾燥してジカルボ
ン酸化合物(4.40 g、1H-NMR(400 MHz, ppm, CDCl3)
δ:3.54(2H,t, J = 5.9 Hz), 3.65(1H, t, J = 5.4 H
z), 3.68(3H, s), 3.90(3H, s), 5.09(2H, s), 6.30(1
H, s), 6.43(1H, s), 6.98(7H, m), 7.30(9H, m), 7.74
(1H, s). )を得た。これをこのまま 120℃で30分間加
熱して標記の化合物 4.00 g を得た。
【0323】・1H-NMR(400 MHz, ppm, CDCl3) δ:2.81
(2H, t, J = 7.3 Hz),3.17(2H, t, J = 7.3 Hz), 3.85
(3H, s), 3.89(3H, s), 5.32(2H, s),6.67(1H, s), 6.7
5(1H, s), 6.93(1H, s), 7.05(6H, m), 7.29(9H, m),7.
74(1H, s).
【0324】[実施例88] 4-(3- クロロ-2- メチル
フェニル)-1-[[5,6-ジメトキシ-1-[4-(1- トリチルイミ
ダゾイル)メチル]-1H- インダゾール-3- イル]プロピ
ル]ピペラジン 5,6-ジメトキシ-1-[4-(1- トリチルイミダゾイル)メチ
ル]-1H- インダゾール-3- イル]プロピオン酸(3.6 g
)を塩化メチレン(30 ml )に加えここに2,2'- ジピ
リジルジスルフィド(1.66 g)およびトリフェニルホス
フィン(1.98 g)を加え室温で攪拌した(反応液は懸濁
液であったが澄明均一な溶液となった。)。ここに4-(3
- クロロ-2- メチルフェニル)ピペラジン(1.60 g)を
塩化メチレン(15 ml )に溶解した溶液を1分で滴下し
た後室温で1時間攪拌した。反応液を塩化メチレンで希
釈した後水洗して無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
を減圧留去した後得られた残留物をシリカゲルカラムに
て精製し標記の化合物を得た(4.3 g )。
【0325】・1H-NMR(400 MHz, ppm, CDCl3) δ:2.32
(3H, s), 2.57(2H, m), 2.72(2H, m),2.83(2H, t, J =
7.8 Hz), 3.25(2H, t, J = 7.8 Hz), 3.49(2H, m),3.74
(2H, m), 3.87(3H, s), 3.92(3H, s), 5.40(2H, s), 6.
69(1H, s),6.77(1H, d, J = 7.8 Hz), 6.84(1H, s), 7.
01(1H, s), 7.05(6H, m),7.12(2H, m), 7.29(9H, m),
7.35(1H, m).
【0326】[実施例89] 3-[2-[4-(3-クロロ-2-メ
チルフェニル)-1-ピペラジニル]プロピル]-5,6-ジメト
キシ-1-(4-イミダゾイルメチル)-1H-インダゾール 4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-[[5,6-ジメトキシ-1
-[4-(1-トリチルイミダゾイル)メチル]-1H-インダゾー
ル-3-イル]プロピル]ピペラジン(4.3 g)をテトラハ
イドロフラン(100 ml)に懸濁した。ここに1.0Mボラン
−テトラハイドロフラン錯体( 56 ml)を加えて90分加
熱還流した。反応液を室温まで冷却し水(1 ml)を加え
た。テトラハイドロフランを減圧留去した後濃塩酸( 1
0 ml)、水( 10 ml)、エタノール( 20 ml)を加え、
50℃で1時間攪拌した。この反応液を室温に冷却し炭酸
カリウムを加えてアルカリ性とした後クロロホルムにて
抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥して溶媒
を減圧留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムに
てクロロホルムとエタノールの混合溶媒(40:1, v/v )
にて溶出して分離精製し無色の固体を得た。これをイソ
プロパノールとイソプロピルエーテルとの混合物から再
結晶して標記の化合物( 2.8 g)を得た。
【0327】・融点:85 - 89 ℃ ・1H-NMR(400 MHz, ppm, CDCl3) δ:2.03(2H, m), 2.32
(3H, s), 2.53(2H, t, J = 7.8 Hz), 2.63(4H, m), 2.91(6H, m),
3.91(3H, s),3.92(3H, s), 5.45(2H, s), 6.85(1H,
s), 6.92(1H, m), 6.96(1H, s),7.08(2H, m), 7.54(1H,
d, J = 1.0 Hz). ・元素分析:C27H33N6O2Clとして; 計算値:C, 61.53; H, 6.69; N, 15.94; Cl, 6.73 分析値:C, 61.44; H, 6.98; N,
15.66; Cl, 6.59
【0328】[実施例90] 3−[2−[4−(3−
クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
5,6-ジメトキシ-1-(4-モルホリノスルホンアミドベンジ
ル)-1H-インダゾール 3-[2-[4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル]エチル]-1H-インダゾール(700 mg)をジメチルス
ルホキシド( 10 ml)に加え、ここにリチウムメトキサ
イド(140 mg)を加え室温で15分間攪拌した。反応液に
さらに4-モルホリノスルホンアミドベンジルブロマイド
( 1570 mg、純度68%、32%は4-モルホリノスルホンア
ミドベンジルアルコールを含む。)をジメチルスルホキ
サイドに溶解した溶液を室温で1分間で滴下した。反応
液を50℃で1時間攪拌した。反応液を攪拌下に水に加え
析出した結晶を濾取して集め水洗後乾燥した。これをク
ロロホルムに溶解し無水硫酸ナトリウムにて乾燥し溶媒
を減圧留去した。残留物をシリカゲルカラムにてクロロ
ホルムとエタノールの混合溶媒(100:1、 v/v)を用いて
分離精製し標記の化合物 0.84 g を得た。
【0329】・IR(KBr)cm-1:2952, 2824, 1590, 1512,
1466, 1434, 1352, 1262, 1166, 1114, 1094, 1004, 94
4, 730 ・1H-NMR(400 MHz, ppm, CDCl3) δ:2.35(3H, s), 2.77
(4H, m), 2.97(10H, m),3.21(2H, m), 3.73(4H, m), 3.
90(3H, s), 3.95(3H, s), 5.58(2H, s), 6.60(1H, s),
6.95(1H, m), 7.09(3H, m), 7.24(2H, m), 7.67(2H,
m).
【0330】[実施例91] 3-[2-[4-(3-クロロ-2-メ
チルフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-5,6-ジメトキ
シ-1-(4-ピリジルメチル)-1H- インダゾール 3-[2-[4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-ピペラジニ
ル]エチル]-1H-インダゾール(1 g )をジメチルスル
ホキシド(20 ml )に加え、ここにリチウムメトキサイ
ド(200 mg)を加え50℃で攪拌した。このまま15分間攪
拌した後、4-クロロメチルピリジン・塩酸塩(433 mg)
を加え50℃で1時間攪拌した。反応液を攪拌下に水に加
え析出した結晶を濾取して集め水洗後乾燥した。これを
クロロホルムに溶解し無水硫酸ナトリウムにて乾燥し溶
媒を減圧留去した。残留物を中圧シリカゲルカラムにて
クロロホルムとメタノールの混合溶媒(15:1、v/v)を用
いて分離精製し標記の化合物 235 mg を得た。
【0331】・融点:117 - 118.5 ℃ ・IR(KBr)cm-1:2820, 1512, 1464, 1432, 1416, 1270,
1238, 1212, 1162, 1132, 1038, 1006 ・1H-NMR(400 MHz, ppm, CDCl3) δ:2.35(3H, s), 2.76
- 2.91(4H, m), 2.93 -2.97(6H, m), 3.17 - 3.21(2H,
m), 3.87(3H, s), 3.94(3H, s), 5.50(2H, s),6.56(1
H, s), 6.94 - 6.97(3H, m), 7.07 - 7.10(3H, m), 8.5
2(2H, d, J = 4.40 Hz).
【0332】・元素分析:C28H32N5O2Clとして, 計算値; C, 66.46; H, 6.37; N, 13.84; Cl, 7.01 実測値; C, 66.43; H, 6.42; N, 13.74; Cl, 7.26
【0333】[実施例92] 3-[2-[4-(3- クロロ-2-
メチルフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-1-(4-イミ
ダゾイルメチル)-5,6-メチレンジオキシ-1H-インダゾー
4-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-1-[(5,6-メチレンジオ
キシ-1-[4-(1-トリチルイミダゾイル)メチル]-1H-イン
ダゾール-3-イル]エチル]ピペラジン(1.91g)をテト
ラハイドロフラン (10 ml )に懸濁した。これに 1.0M-
ボラン−テトラハイドロフラン複合体(10 ml )を加
え、加熱還流した。90分後反応液を室温まで冷やし、水
(1.0 ml )を加え過剰の試薬を分解した。テトラハイド
ロフランを減圧留去した後、濃塩酸(1.0 ml)、水(1.
0 ml)、エタノール(2.0 ml)を加え50℃で1時間撹拌
した。この反応液を室温に戻して炭酸カリウムでアルカ
リ性にしてクロロホルムで抽出した。有機層を硫酸ナト
リウムで乾燥し、濾過後、溶媒を減圧留去した。得られ
た残渣をシリカゲルカラム(クロロホルム/エタノール
= 25/1 )にて精製し、無色固体を得た。これをイソプ
ロピルアルコール−イソプロピルエーテルで再結晶して
無色結晶の標記の化合物 820 mg を得た。
【0334】・融点:176 - 177 ℃ ・IR(KBr)cm-1:2944, 2900, 2832, 1462, 1374, 1274,
1244, 1004, 938, 838. ・1H-NMRδ(400 MHz, ppm, CDCl3): 2.34(3H, s), 2.73
(4H, m), 2.82 - 2.86(2H, m), 2.93 - 2.95(4H, m),
3.08 - 3.12(2H, m), 5.40(2H, s), 5.97(2H, s),6.79
- 6.96(2H, m), 6.94(1H, s), 7.06 - 7.10(1H, m), 7.
09(1H, s), 7.54(1H, s), 9.62(1H, s).
【0335】更に、上述した実施例の他に、以下の表に
示す化合物を合成した。なお、表9から表12までに示
した化合物の基本構造を化71に示した。表中、R
よびRのいずれもがメトキシル基の場合は特に示して
いないときは、5,6−ジメトキシの場合を示す。
【0336】
【化71】
【0337】
【表9】
【0338】
【表10】
【0339】
【表11】
【0340】
【表12】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 403/06 231 C07D 403/06 231 403/12 231 403/12 231 405/06 231 405/06 231 405/12 231 405/12 231 405/14 207 405/14 207 213 213 417/06 231 417/06 231 491/048 7019−4C 491/048 491/056 7019−4C 491/056 // A61K 31/415 AED A61K 31/415 AED 31/495 AAM 31/495 AAM ABN ABN 31/505 AAB 31/505 AAB (C07D 401/06 213:16 231:56) (C07D 401/12 213:16 231:56) (C07D 401/12 215:04 231:56) (C07D 401/12 217:04 231:56) (C07D 401/14 213:16 231:56) (C07D 403/06 231:56 233:36) (C07D 403/06 231:56 241:12) (C07D 403/06 231:56 257:04) (C07D 403/06 207:02 231:56) (C07D 403/12 231:56 239:26) (C07D 405/12 231:56 317:48) (C07D 405/12 231:56 307:08) (C07D 405/12 231:56 321:10) (C07D 405/14 213:16 231:56 307:76) (C07D 417/06 231:56 277:40)

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(1) 【化1】 [(式中、Gは、 ・炭素数1から6のアルキル基、 ・置換基を有していてもよいフェニル基、 ・フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンゾイ
    ル基、 ・フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンジル
    カルボニル基、 ・フェニル基部分に置換基を有していてもよいベンゾイ
    ルメチル基、 ・フェニル基部分に置換基を有していてもよいα−ヒド
    ロキシベンジル基、 ・置換基を有していてもよいフェニル基と炭素数1から
    6のアルキレン基とから構成されるフェニルアルキル
    基、 ・異原子として窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含
    み、置換基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基
    (ここで、異原子が窒素原子の場合にこの窒素原子は、
    水素原子もしくは炭素数1から6のアルキル基を有する
    かまたはインダゾール環の1位の窒素原子との結合部分
    となる。)、 ・異原子として窒素原子1個と、第2の異原子として、
    窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含み、置換基を有
    していてもよい5員環の芳香族複素環基、(ここで、第
    2の異原子が窒素原子の場合にこの窒素原子は、水素原
    子もしくは炭素数1から6のアルキル基を有するかまた
    はインダゾール環の1位の窒素原子との結合部分とな
    る。)、 ・異原子として窒素原子2個と、第3の異原子として、
    窒素原子、酸素原子、または硫黄原子を含み、置換基を
    有していてもよい5員環の芳香族複素環基、(ここで、
    第3の異原子が窒素原子の場合にこの窒素原子は、水素
    原子もしくは炭素数1から6のアルキル基を有するかま
    たはインダゾール環の1位の窒素原子との結合部分とな
    る。)、 ・窒素原子1個または2個を含み、置換基を有していて
    もよい6員環の芳香族複素環基、 ・窒素原子1個または2個を含み、置換基を有していて
    もよい6員環の芳香族複素環基と、カルボニル基とから
    構成される複素環置換カルボニル基、 ・異原子として窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含
    み、置換基を有していてもよい5員環の芳香族複素環基
    と、炭素数1から3のアルキレン基とから構成される複
    素環置換アルキル基(ここで、異原子が窒素原子の場合
    にこの窒素原子は、水素原子または炭素数1から6のア
    ルキル基を有する。)、 ・異原子として窒素原子1個と、第2の異原子として、
    窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含み、置換基を有
    していてもよい5員環の芳香族複素環基と、炭素数1か
    ら3のアルキレン基とから構成される複素環置換アルキ
    ル基(ここで、第2の異原子が窒素原子の場合にこの窒
    素原子は、水素原子もしくは炭素数1から6のアルキル
    基を有するかまたはアルキレン基との結合部分とな
    る。)、 ・異原子として窒素原子2個と、第3の異原子として、
    窒素原子、酸素原子、または硫黄原子を含み、置換基を
    有していてもよい5員環の芳香族複素環基と、炭素数1
    から3のアルキレン基とから構成される複素環置換アル
    キル基(ここで、第3の異原子が窒素原子の場合にこの
    窒素原子は、水素原子もしくは炭素数1から6のアルキ
    ル基を有するかまたはアルキレン基との結合部分とな
    る。)、 ・窒素原子1個または2個を含み、置換基を有していて
    もよい6員環の芳香族複素環基と、炭素数1から3のア
    ルキレン基とから構成される複素環置換アルキル基、 ・水酸基1個を有する炭素数2から3のアルキレン基
    と、置換基を有していてもよいフェニル基とから構成さ
    れるフェニルヒドロキシアルキル基、 ・2-フェニルエチニル基(このフェニル基は置換基を有
    していてもよい。)、 ・テトラゾリル基、 ・モルホリノ基、 ・炭素数2から7のアルカノイルアミノ基、 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
    ルキルアミノ基と、炭素数1から3のアルキレン基とか
    ら構成されるジアルキルアミノアルキル基、 ・テトラゾリル基と、炭素数1から3のアルキレン基と
    から構成されるテトラゾリルアルキル基(ここでアルキ
    レン基はテトラゾリル基の炭素原子または窒素原子にお
    いて結合している。)、 ・モルホリノ基と、炭素数1から3のアルキレン基とか
    ら構成されるモルホリノアルキル基、 ・4-アルコキシカルボニルシクロヘキシル基(ここで、
    アルコキシル基は炭素数1から6のものである。)、 ・アルコキシカルボニル基(ここで、アルコキシル基は
    炭素数1から6のものである。)、 ・アルコキシカルボニル基(ここで、アルコキシル基は
    炭素数1から6のものである。)と、炭素数1から3の
    アルキレン基とから構成されるアルコキシカルボニルア
    ルキル基、 ・1-アルキルインドール-2-イル基(ここでアルキル基
    は炭素数1から6のもので、インドールはさらに置換基
    を有していてもよい。)、 ・ピロリドン-1-イル基、 ・2-グアニジノチアゾリル基、 ・2-グアニジノチアゾリル基と、炭素数1から3のアル
    キレン基とから構成される(2-グアニジノチアゾリル)-
    アルキル基、 ・置換基を有していてもよい1,4-ジヒドロピリジル基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4-アルキルピペ
    ラジノ基と、炭素数1から6のアルキレン基とから構成
    される4-アルキルピペラジノアルキル基、 ・4-(モルホリノスルホニル)フェニル基と、炭素数1
    から6のアルキレン基とから構成される4-(モルホリノ
    スルホニル)フェニルアルキル基、 ・4-(ピペラジノスルホニル)フェニル基と、炭素数1
    から6のアルキレン基とから構成される4-(ピペラジノ
    スルホニル)フェニルアルキル基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4-(4-アルキル
    ピペラジノスルホニル)フェニル基と、炭素数1から6
    のアルキレン基とから構成される4-(ピペラジノスルホ
    ニル)フェニルアルキル基、 ・炭素数2から7のアルコキシカルボニル基と、炭素数
    1から6のアルキレン基とから構成されるアルコキシカ
    ルボニルアルキル基、 ・カルボキシル基と、炭素数1から6のアルキレン基と
    から構成されるカルボキシアルキル基、 ・炭素数1から6のアルキル基2個を含有するジアルキ
    ルアミノ基をピペリジンの4位に有する4-ジアルキルア
    ミノピペリジノ基がフェニル基の4位に結合した4-(4-
    ジアルキルアミノピペリジノ)フェニル基と、炭素数1
    から6のアルキレン基とから構成される[4-(4-ジアルキ
    ルアミノピペリジノ)フェニル]アルキル基、 ・炭素数1から6のアルキル基2個を含有するジアルキ
    ルアミノ基をピペリジンの4位に有する4−ジアルキル
    アミノピペリジノ基が、カルボニル基を介して、フェニ
    ル基に結合した4−(4−ジアルキルアミノピペリジ
    ノ)カルボニルフェニル基、 ・炭素数1から6のアルキル基2個を含有するジアルキ
    ルアミノ基をピペリジンの4位に有する4−ジアルキル
    アミノピペリジノ基が、カルボニル基を介して、フェニ
    ル基に結合した4−(4−ジアルキルアミノピペリジ
    ノ)カルボニルフェニル基と、炭素数1から6のアルキ
    レン基とから構成される[4−(4−ジアルキルアミノ
    ピペリジノ)カルボニルフェニル]アルキル基、 ・炭素数1から6のアルキル基を含有するモノアルキル
    アミノ基をピペリジンの4位に有する4-モノアルキルア
    ミノピペリジノ基がフェニル基の4位に結合した4-(4-
    モノアルキルアミノピペリジノ)フェニル基と、炭素数
    1から6のアルキレン基とから構成される 4-(4-モノア
    ルキルアミノピペリジノ)フェニルアルキル基、 ・4-アミノピペリジノ基がフェニル基の4位に結合した
    4-(4-アミノピペリジノ)フェニル基と、炭素数1から
    6のアルキレン基とから構成される[4-(4-アミノピペリ
    ジノ)フェニル]アルキル基、 ・炭素数1から6のアルキル基2個を含有するジアルキ
    ルアミノ基をピペリジンの4位に有する4-ジアルキルア
    ミノピペリジノ基が、炭素数1から6のアルキレン基と
    から構成される(4-ジアルキルアミノピペリジノ)アル
    キル基、 ・炭素数1から6のアルキル基2個を含有するジアルキ
    ルアミノ基をピペリジンの4位に有する4−ジアルキル
    アミノピペリジノ基が、カルボニル基を介して、炭素数
    1から6のアルキレン基に結合した(4−ジアルキルア
    ミノピペリジノ)カルボニルアルキル基、 ・炭素数1から6のアルキル基を含有するモノアルキル
    アミノ基をピペリジンの4位に有する4-モノアルキルア
    ミノピペリジノ基と、炭素数1から6のアルキレン基と
    から構成される(4-モノアルキルアミノピペリジノ)ア
    ルキル基、 ・4-アミノピペリジノ基と、炭素数1から6のアルキレ
    ン基とから構成される(4-アミノピペリジノ)アルキル
    基、 ・置換基を有していてもよいピロリジンと炭素数1から
    6のアルキレン基とから構成されるピロリジニルアルキ
    ル基 ・置換基を有していてもよいピペリジンと炭素数1から
    6のアルキレン基とから構成されるピペリジニルアルキ
    ル基、または、 ・水素原子を意味する。ここで、「炭素数1から6のア
    ルキル基」から「水素原子」で示されるGに関する置換
    基群において置換基を有していてもよいとは、 ・炭素数1から6のアルキル基、 ・炭素数1から6のアルコキシル基、 ・トリフルオロメチル基、 ・2,2,2-トリフルオロエチル基、 ・トリフルオロメトキシル基、 ・2,2,2-トリフルオロエトキシル基、 ・炭素数1から6のアルキルチオ基、 ・炭素数1から6のアルキルスルフィニル基、 ・炭素数1から6のアルキルスルホニル基、 ・炭素数1から6のアルキル基と、カルボニル基とから
    構成されるアルカノイル基、 ・炭素数2から7のアルカノイルオキシ基、 ・炭素数2から7のアルカノイルアミノ基、 ・アミノ基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有するモノアルキルア
    ミノ基、 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
    ルキルアミノ基、 ・アミジノ基 ・水酸基、 ・ハロゲン原子、 ・炭素数2から6のパーフルオロアルキル基、 ・シアノ基、 ・ニトロ基、 ・カルボキシル基、 ・炭素数1から6のアルコキシル基と、カルボニル基と
    から構成されるアルコキシカルボニル基、 ・テトラゾリル基、 ・スルファモイル基、 ・メチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基およびプロ
    ピレンジオキシ基、 ・モルホリノスルホニル基、 ・ピペラジノスルホニル基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4−アルキルピ
    ペリジノ基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4−アルキルピ
    ペラジノスルホニル基、 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
    ルキルアミノ基を有する4-(ジアルキルアミノ)ピペリ
    ジノ基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4-(モノアルキ
    ルアミノ)ピペリジノ基、 ・4-アミノピペリジノ基、 ・アセチル基、 ・ベンゾイル基、 ・ホルミル基、 ・トリフルオロアセチル基、 ・トリメチルシリル基、 ・第3ブチルジメチルシリル基、 ・第3ブチルジフェニルシリル基、 ・セチルジメチルシリル基、 ・メトキシメチル基、 ・メトキシエトキシメチル基、 ・ベンジルオキシカルボニル基、 ・第3ブチルオキシカルボニル基、 ・パラメトキシベンジルオキシカルボニル基、 ・3,4-ジメトキシベンジルオキシカルボニル基、 ・メトキシカルボニル基、 ・エトキシカルボニル基、 ・ベンジル基、 ・パラメトキシベンジル基、 ・3,4-ジメトキシベンジル基、 ・パラニトロベンジル基、および、 ・トリチル基からなる群の置換基から選ばれる1以上の
    置換基を有する場合をいう。RおよびRは各々独立
    または一緒になって、 ・炭素数1から6のアルキル基、 ・炭素数1から6のアルコキシル基、 ・トリフルオロメチル基、 ・2,2,2-トリフルオロエチル基、 ・トリフルオロメトキシル基、 ・2,2,2-トリフルオロエトキシル基、 ・炭素数1から6のアルキルチオ基、 ・炭素数1から6のアルキルスルフィニル基、 ・炭素数1から6のアルキルスルホニル基、 ・炭素数1から6のアルキレン基と、カルボニル基とか
    ら構成されるアルカノイル基、 ・炭素数2から7のアルカノイルオキシ基、 ・炭素数2から7のアルカノイルアミノ基、 ・アミノ基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有するモノアルキルア
    ミノ基、 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
    ルキルアミノ基、 ・水酸基、 ・ハロゲン原子、 ・炭素数2から6のパーフルオロアルキル基、 ・シアノ基、 ・ニトロ基、 ・カルボキシル基、 ・炭素数1から6のアルコキシル基とカルボニル基とか
    ら構成されるアルコキシカルボニル基、 ・テトラゾリル基、 ・スルファモイル基、 ・メチレンジオキシ基、 ・エチレンジオキシ基、 ・モルホリノスルホニル基、 ・ピペラジノスルホニル基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4-アルキルピペ
    ラジノスルホニル基、 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
    ルキルアミノ基を4位に有する4-ジアルキルアミノピペ
    リジノ基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4-モノアルキル
    アミノピペリジノ基、または、 ・4-アミノピペリジノ基を意味する。Rは、次式 【化2】−(CH2)n−Y を意味する(式中、nは1、2または3を意味する。Y
    はカルボキシル基、アルコキシカルボニル基、水酸基、
    ハロゲン原子、シアノ基、アルキルスルホニル基または
    アリールスルホニル基(即ち、置換スルホニル基)を意
    味する。これらのアルキル部分およびアリール基部分
    は、ハロゲン原子またはアルキル基等がさらに置換して
    いてもよい。)。]で表されるインダゾール誘導体
  2. 【請求項2】 5,6-ジメトキシ-1-(3,4-ジメトキシベン
    ジル)-1H-インダゾール-3-メタノール、5,6-ジメトキシ
    -1-(3,4-ジメトキシベンジル)-1H-インダゾール-3-エタ
    ノール、5,6-ジメトキシ-1-(1-トリチル-4-イミダゾリ
    ル)メチル-1H-インダゾール-3-メタノール、5,6-ジメ
    トキシ-1-(1-トリチル-4-イミダゾリル)メチル-1H-イ
    ンダゾール-3-エタノール、5,6-ジメトキシ-1-(4-ピリ
    ジルメチル)-1H-インダゾール-3-メタノール、または、
    5,6-ジメトキシ-1-(4-ピリジルメチル)-1H-インダゾー
    ル-3-エタノールである請求項1記載のインダゾール誘
    導体
  3. 【請求項3】 次式(2) 【化3】 [式中、RおよびRは前記に同じ。Rはアルキル基
    を意味する。mは0、1または2を意味する。]で表さ
    れる化合物と還元剤とを反応させ、次いでG−L[式
    中、Gは前記の定義から水素原子を除いて同じ。L
    脱離基を意味する。]を反応させることからなる式
    (1) 【化4】 [式中G、R、RおよびRは前記に同じ。]で表
    されるインダゾール誘導体の製造方法
  4. 【請求項4】 反応を極性溶媒中で行う請求項3の製造
    方法
  5. 【請求項5】 極性溶媒はアプロティックな溶媒である
    請求項4の製造方法
  6. 【請求項6】 還元剤は金属水素化化合物である請求項
    3ないし5のいずれか1項に記載の製造方法
  7. 【請求項7】 金属水素化化合物がソディウム ビス
    (2-メトキシエトキシ)アルミニウムハイドライドであ
    る請求項6記載の製造方法
  8. 【請求項8】 アルキル化剤は4-ブロモ-n-酪酸エチ
    ル、3,4-ジメトキシベンジルクロライド、2-メトキシカ
    ルボニルベンジルブロマイド、3-メトキシカルボニルベ
    ンジルブロマイド、4-メトキシカルボニルベンジルブロ
    マイドまたは1-トリチル-4-クロロメチルイミダゾール
    である請求項3ないし7のいずれか1項に記載の製造方
  9. 【請求項9】 次式(i)で表される化合物 【化5】 と次式(ii)で表される化合物 【化6】 とを反応させ、次いで得られた次式(iii)で表され
    る化合物 【化7】 を還元することによって、式(I) 【化8】 [式中、G、RおよびRは前記に同じ。Qは、 ・アリール基、 ・複素環基、 ・ジアリールメチル基、 ・アリール基と、炭素数1から6のアルキレン基とから
    構成されるアラルキル基、 ・炭素数1から8のアルキル基、または、 ・炭素数3から8のシクロアルキル基を表すが、ここ
    で、アリール基、複素環基、そしてジアリールメチル基
    およびアラルキル基中のアリール基は、 ・炭素数1から6のアルキル基、 ・炭素数1から6のアルコキシル基、 ・トリフルオロメチル基、 ・2,2,2-トリフルオロエチル基、 ・トリフルオロメトキシル基、 ・2,2,2-トリフルオロエトキシル基、 ・炭素数1から6のアルキルチオ基、 ・炭素数1から6のアルキルスルフィニル基、 ・炭素数1から6のアルキルスルホニル基、 ・炭素数1から6のアルキル基と、カルボニル基とから
    構成されるアルカノイル基、 ・炭素数2から7のアルカノイルオキシ基、 ・炭素数2から7のアルカノイルアミノ基、 ・アミノ基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有するモノアルキルア
    ミノ基、 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
    ルキルアミノ基、 ・水酸基、 ・ハロゲン原子、 ・炭素数2から6のパーフルオロアルキル基、 ・シアノ基、 ・ニトロ基、 ・カルボキシル基、 ・炭素数1から6のアルコキシル基と、カルボニル基と
    から構成されるアルコキシカルボニル基、 ・テトラゾリル基、 ・スルファモイル基、 ・メチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基およびプロ
    ピレンジオキシ基、 ・モルホリノスルホニル基、 ・ピペラジノスルホニル基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4-アルキルピペ
    ラジノスルホニル基、 ・各々が独立に炭素数1から6のアルキル基であるジア
    ルキルアミノ基を有する4-(ジアルキルアミノ)ピペリ
    ジノ基、 ・炭素数1から6のアルキル基を有する4-(モノアルキ
    ルアミノ)ピペリジノ基、および、 ・4-アミノピペリジノ基からなる群の置換基から選ばれ
    る1以上の置換基を有していてもよい。Zは、 ・単結合、 ・炭素数1から3のアルキレン基、 ・炭素数2から4のアルケニレン基、 ・水酸基1個を有する炭素数1から3のアルキレン基、 ・カルボニル原子団、 ・炭素鎖の一端または中間にカルボニル原子団1個を含
    む炭素数1から2のアルキレン基、または、 ・オキザリル基を意味する。]で表されるピペラジン誘
    導体またはその塩を製造する方法
  10. 【請求項10】 次式(i)で表される化合物 【化9】 を酸クロライドに変換した後に、次式(ii)で表される
    化合物 【化10】 とを反応させ、次いで得られた次式(iii)で表される
    化合物 【化11】 を還元することによって、式(I) 【化12】 [上記式中、G、R、R、QおよびZは前記に同
    じ。]で表されるピペラジン誘導体またはその塩を製造
    する方法
  11. 【請求項11】 次式(v)で表される化合物 【化13】 と、次式(ii)で表される化合物 【化14】 とを反応させることによって、式(I) 【化15】 [上記式中、G、R、R、QおよびZは前記に同
    じ。Lは脱離基を意味する。]で表されるピペラジン誘
    導体またはその塩を製造する方法
  12. 【請求項12】 次式(vi)で表される化合物 【化16】 と、次式で表されるビス(2-クロロエチル)アミノ誘導
    体 【化17】QN(CH2CH2Cl)2 とを反応させることによって、式(I) 【化18】 [上記式中、G、R、R、QおよびZは前記に同
    じ。]で表されるピペラジン誘導体またはその塩を製造
    する方法
  13. 【請求項13】 次式(vii)で表される化合物 【化19】 と、G−Lとを反応させることによって、式(I) 【化20】 [上記式中、G、R、R、Q、ZおよびLは前記
    に同じ。]で表されるピペラジン誘導体またはその塩を
    製造する方法
  14. 【請求項14】 請求項9ないし13のいずれか1項に
    より製造されるピペラジン誘導体またはその塩
  15. 【請求項15】 式(I)のピペラジン誘導体におい
    て、Zが炭素数2または3のアルキレン基である請求項
    14に記載のピペラジン誘導体またはその塩
  16. 【請求項16】 Zが炭素数2のアルキレン基である請
    求項15に記載のピペラジン誘導体またはその塩
  17. 【請求項17】 式(I)のピペラジン誘導体におい
    て、Gが3,4-ジメトキシベンジル基、4-イミダゾイルメ
    チル基、2-ピリジルメチル基、3-ピリジルメチル基、ま
    たは4-ピリジルメチル基である請求項14ないし16の
    いずれか1項に記載のピペラジン誘導体またはその塩
  18. 【請求項18】 3-[2-[4-(3-クロロ-2-メチルフェニ
    ル)-1-ピペラジニル]エチル]-5,6-ジメトキシ-1-(3,4-
    ジメトキシベンジル)-1H-インダゾールまたはその塩で
    ある請求項14ないし17のいずれか1項に記載のピペ
    ラジン誘導体またはその塩
  19. 【請求項19】 3-[2-[4-(3-クロロ-2-メチルフェニ
    ル)-1-ピペラジニル]エチル]-5,6-ジメトキシ-1-(4-イ
    ミダゾリルメチル)-1H-インダゾールまたはその塩であ
    る請求項14ないし17のいずれか1項に記載のピペラ
    ジン誘導体またはその塩
  20. 【請求項20】 3-[2-[4-(3-クロロ-2-メチルフェニ
    ル)-1-ピペラジニル]エチル]-5,6-ジメトキシ-1-(4-ピ
    リジルメチル)-1H-インダゾールまたはその塩である請
    求項14ないし17のいずれか1項に記載のピペラジン
    誘導体またはその塩
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