JP2003176273A - アミド化合物およびその医薬としての用途 - Google Patents

アミド化合物およびその医薬としての用途

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JP2003176273A JP2002375683A JP2002375683A JP2003176273A JP 2003176273 A JP2003176273 A JP 2003176273A JP 2002375683 A JP2002375683 A JP 2002375683A JP 2002375683 A JP2002375683 A JP 2002375683A JP 2003176273 A JP2003176273 A JP 2003176273A
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Yoichiro Naito
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Naoki Sugiyama
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貴史 川口
Kenji Chiba
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真希夫 大槻
Yoichi Naka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた活性化リンパ球増殖抑制作用を示す、
各種自己免疫疾患の予防または治療に有用な薬物を提供
すること。 【解決手段】 本発明は、一般式 【化1】 (式中、Rは置換アリール、ヘテロアリールなどを、
、Rは水素、アルキル、ハロゲン、水酸基、アル
コキシ、アミノなどを、QはN、CHなどを、Wは水
素、アルキル、ヒドロキシカルボニルアルキルなどを、
Xはハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキル、ア
ルコキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニルなどを、
X’は水素、ハロゲン、シアノ、ニトロを、Yはアルキ
ル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシカルボニルアルキ
ル、アミノアルキル、水酸基、アルコキシ、ヒドロキシ
アルコキシ、ヒドロキシカルボニルアルコキシ、アミノ
アルコキシ、メルカプト、アルキルチオ、ヒドロキシア
ルキルチオ、ヒドロキシカルボニルアルキルチオ、アミ
ノアルキルチオ、環状アミンなどを示す)で表される化
合物またはその塩を有効成分とする医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬、特に自己免
疫疾患の予防または治療剤として有用なアミド化合物お
よびその医薬としての用途に関する。
【0002】
【従来の技術】自己免疫疾患は、本来、自己には反応し
ないはずのリンパ球が、自己反応性を獲得したため、あ
るいは胸腺内などで自己反応性リンパ球が完全に除去さ
れなかったために誘発されると考えられている。なかで
も、慢性関節リウマチ(RA)は、自己の関節に多く存
在するII型コラーゲンに対して、リンパ球、特にT細
胞およびB細胞が免疫反応を示すことによって誘発され
ると考えられており、関節部位へのT細胞、B細胞の浸
潤、これらの細胞の関節部位での活性化および増殖に加
えて、症状が進行すると関節内の滑膜細胞が異常増殖
し、関節破壊に至る重篤な疾患である。また、RA患者
の関節組織内には多数の活性化リンパ球が浸潤している
ことから、活性化リンパ球がRAの病態の成立あるいは
進行に重要な役割を担っていると考えられている。
【0003】通常、抗原によってリンパ球が活性化され
た場合には、リンパ球の中の1型ヘルパーT細胞(Th
1細胞)がインターロイキン2(IL−2)、インター
フェロン−γ(IFN−γ)などのサイトカインを産生
し、産生されたIL−2およびIFN−γによって、リ
ンパ球、特にT細胞が増殖および分化することが知られ
ている。しかし、RA患者の関節組織内では活性化リン
パ球が多数存在するにもかかわらず、IL−2のレベル
は非常に低いことから、IL−2以外のリンパ球増殖因
子の存在が予想されていた〔非特許文献1〕。
【0004】近年、リンパ球(TおよびB細胞)の増殖
および分化を促進する新しいサイトカインとして、イン
ターロイキン15(IL−15)がクローニングされた
〔非特許文献2〕。IL−15受容体は、IL−15に
特異的なα鎖と、IL−15およびIL−2に共通のβ
鎖、ならびにIL−15、IL−2、IL−4、IL−
7、IL−9およびIL−13の受容体に共通のγ鎖か
ら構成されていることが明らかにされた〔非特許文献
3、非特許文献4〕。なお、β鎖、γ鎖の下流には、J
AK1、JAK3に代表されるチロシンキナーゼ(ty
rosin kinase)を介するシグナルトランス
ダクション経路が存在することも解明されている〔非特
許文献5〕。したがって、IL−15とIL−15受容
体の結合によって誘導される薬理活性としては、IL−
2とIL−2受容体の結合によるものと、ほぼ同質のリ
ンパ球の増殖促進作用であると予想される。また、IL
−2およびIL−9の産生細胞はT細胞、特に抗原で活
性化されたヘルパーT細胞であるのに対して、IL−7
の産生細胞はストローマ細胞が主であり、一方、IL−
15の産生細胞は、マクロファージ、樹状細胞、滑膜細
胞などであることが報告されている〔非特許文献2〕。
最近、RA患者の滑液中に著しく高い濃度のIL−15
が存在することが報告され、RAにおける関節部位での
活性化リンパ球の増殖には、IL−15が増殖因子とし
て重要な役割をしていることが示唆されている。また、
IL−15は活性化リンパ球の増殖促進活性以外に、T
細胞の炎症部位への遊走の促進作用、メモリーT細胞の
活性化、腫瘍壊死因子(tumor necrosis
factor;TNF)−αなどの炎症性サイトカイ
ンの産生促進作用などの多くの活性を併せ持つことが報
告され〔非特許文献6〕、クローン病、全身性エリテマ
トーデスにおけるループス腎炎などの種々の自己免疫疾
患においても、発症および進行の過程で重要な役割を果
たしていることが明らかにされつつある。以上のことか
ら、RAに代表される自己免疫疾患の症状の改善には、
特にIL−15依存性の活性化リンパ球の増殖を抑制す
ることが有効であると考えられる。
【0005】従来、自己免疫疾患、特にRAの治療剤と
しては、金剤、ペニシラミン、ブシラミン、アザチオプ
リン、シクロフォスファミド、メトトレキセートなどの
薬剤が汎用されてきた。これらは、関節内の滑膜細胞の
増殖を抑制する効果を有するが、いずれも核酸の代謝拮
抗阻害作用を有することから、長期間の服用によって造
血障害、消化器障害などの副作用が高頻度に発現し、易
感染性などの問題も有しており、治療上満足すべきもの
ではなかった。また、これらの疾患には、副腎皮質ステ
ロイドが有効性を示すが、本剤の使用に伴って、ムーン
フェイス、副腎機能低下さらには大腿骨骨頭壊死など重
篤な副作用が発現する。また、米国において抗リウマチ
薬として承認されたレフルノマイドは、優れた治療効果
を示すものの、長い血中消失半減期を有し、消化器障
害、肝臓障害、皮疹などの副作用を有することが報告さ
れており〔非特許文献7〕、臨床上、さらに優れた治療
剤が望まれている。したがって、従来の薬剤と比べて優
れた治療効果を示し、かつ副作用の少ないRAなどの自
己免疫疾患治療剤のニーズは極めて高いと考えられる。
【0006】前述の通り、関節組織における活性化リン
パ球の増殖がRAの関節炎の進行に大きく関与してお
り、また、この活性化リンパ球の増殖にはIL−15が
関与していることが示唆されていることから、IL−1
5受容体(IL−2、IL−4、IL−7、IL−9、
IL−13およびIL−15に共通のγ鎖)からのチロ
シンキナーゼを介するシグナルトランスダクションを抑
制する化合物が、慢性関節リウマチなどの自己免疫疾患
の予防または治療に優れた効果を示すと考えられる。さ
らに、上述のような作用に加えて、IL−15そのもの
の産生あるいはIL−15によって誘導されるTNF−
αなどの炎症性サイトカインの産生を抑制する化合物
は、慢性関節リウマチなどの自己免疫疾患の予防または
治療により優れた効果を示すと考えられる。しかしなが
ら、IL−15に注目した活性化リンパ球増殖抑制作用
を有する化合物の自己免疫疾患治療剤あるいはRA治療
剤としての研究については、今のところ報告されていな
い。
【0007】非特許文献8には、免疫抑制剤として有用
なピラゾールカルボキサミド化合物が開示されている。
また、構造の類似するフェニルピラゾールカルボキサミ
ドとして、特許文献1には殺菌製剤としての化合物が、
特許文献2には病原遺伝子のglobal regul
atorの阻害剤の治療有効量を哺乳動物に投与するこ
とからなる細菌感染を治療する化合物が開示されてい
る。また、非特許文献9には植物の成長を抑制する農薬
としての化合物が開示されている。しかしながら、これ
らの化合物のIL−15に注目した活性化リンパ球増殖
抑制作用については何ら開示されていない。
【0008】
【特許文献1】特開昭52−87167号公報
【特許文献2】国際公開第WO97/11690号パン
フレット
【非特許文献1】「ジャーナル・オブ・エクスペリメン
タル・メディスン(Journal ofExperimental Medicin
e)」,1988年,第168巻,p.1573
【非特許文献2】「サイエンス(Science)」,199
4年,第264巻,p.965
【非特許文献3】「エンボ・ジャーナル(EMBO Journa
l)」,1994年,第13巻,p.2822
【非特許文献4】「エンボ・ジャーナル(EMBO Journa
l)」,1995年,第14巻,p.3654
【非特許文献5】「サイエンス(Science)」,199
4年,第266巻,p.1782
【非特許文献6】「ネイチャー・メディスン(Nature m
edicine)」,1997年,第3巻,p.189
【非特許文献7】「ザ・ランセット(The Lancet)」,
1999年,第353巻,p.259−266頁
【非特許文献8】「バイオオーガニック・アンド・メデ
ィシナル・ケミストリー・レターズ(Bioorganic and M
edicinal Chemistry Letters)」,1998年,第8
巻,p.2787−2792
【非特許文献9】「ベスチェスティバ(Veshchestv
a)」,1991年,第23巻,p.82−87
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は上記の状
況を鑑み鋭意検討を行った結果、下記の一般式により表
されるアミド化合物またはその医薬上許容しうる塩が、
抗原あるいはマイトージェンの存在下あるいは非存在下
において、IL−2、IL−4、IL−7、IL−9、
IL−13、IL−15などのサイトカインを添加した
場合のリンパ球(T細胞、B細胞)、マクロファージな
どの種々の免疫担当細胞の増殖、分化などを誘導するよ
うなサイトカイン応答性を抑制することを見出した。な
かでも、活性化されたリンパ球のIL−15依存性の増
殖を抑制し、IL−15によって誘導される炎症性サイ
トカイン、すなわちIL−1、IL−6、IL−12、
IL−15、IL−18、TNF−αなどの産生を抑制
することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は以下
の通りである。 [1] 一般式
【0011】
【化9】
【0012】(式中、R1は置換アリール、アリールア
ルキル、置換基を有していてもよいヘテロアリール、ヘ
テロアリールアルキルまたはシクロアルキルを示す。R
2、R3は同一または異なって、それぞれ水素、アルキ
ル、ハロゲン、水酸基、アルコキシ、置換基を有してい
てもよいアミノまたはフェニルを示す。Qは窒素原子ま
たは基C−R4(基中、R4は水素、アルキル、ハロゲン
または置換基を有していてもよいアミノを示す。)を示
す。Wは水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アシル
オキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシカルボニ
ルアルキルまたはアルコキシカルボニルアルキルを示
す。Xはハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキ
ル、アルコキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、
カルバモイル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル
を示す。X’は水素、ハロゲン、シアノまたはニトロを
示す。Yはアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシ
カルボニルアルキル、置換基を有していてもよいアミノ
アルキル、水酸基、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリ
ールオキシ、シクロアルキルオキシ、ヒドロキシアルコ
キシ、ヒドロキシカルボニルアルコキシ、置換基を有し
ていてもよいアミノアルコキシ、メルカプト、アルキル
チオ、ヒドロキシアルキルチオ、ヒドロキシカルボニル
アルキルチオ、置換基を有していてもよいアミノアルキ
ルチオ、基O−Het(基中、Hetは置換基を有して
いてもよい酸素原子または窒素原子から選ばれる複素原
子を含有した飽和複素環を示す)または基N(Z2
(Z3)(基中、Z2、Z3は同一または異なって、それ
ぞれ水素、アルキル、ヒドロキシアルキルまたはアミノ
アルキルを示すか、あるいはZ2、Z3が隣接する窒素原
子と一緒になって環内に酸素原子、硫黄原子、窒素原子
を1ないし2個含有していてもよい環状アミンを形成す
る基を示す。)を示す。)により表されるアミド化合物
またはその医薬上許容しうる塩。 [2] 一般式
【0013】
【化10】
【0014】(式中、R1は置換アリール、アリールア
ルキル、置換基を有していてもよいヘテロアリール、ヘ
テロアリールアルキルまたはシクロアルキルを示す。R
2、R3は同一または異なって、それぞれ水素、アルキ
ル、ハロゲン、水酸基、アルコキシ、置換基を有してい
てもよいアミノまたはフェニルを示す。Qは窒素原子ま
たは基C−R4(基中、R4は水素、アルキル、ハロゲン
または置換基を有していてもよいアミノを示す。)を示
す。Wは水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アシル
オキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシカルボニ
ルアルキルまたはアルコキシカルボニルアルキルを示
す。Xはハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキ
ル、アルコキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、
カルバモイル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル
を示す。Yはアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキ
シカルボニルアルキル、置換基を有していてもよいアミ
ノアルキル、水酸基、アルコキシ、ハロアルコキシ、ア
リールオキシ、シクロアルキルオキシ、ヒドロキシアル
コキシ、ヒドロキシカルボニルアルコキシ、置換基を有
していてもよいアミノアルコキシ、メルカプト、アルキ
ルチオ、ヒドロキシアルキルチオ、ヒドロキシカルボニ
ルアルキルチオ、置換基を有していてもよいアミノアル
キルチオ、基O−Het(基中、Hetは置換基を有し
ていてもよい酸素原子または窒素原子から選ばれる複素
原子を含有した飽和複素環を示す)または基N(Z2
(Z3)(基中、Z2、Z3は同一または異なって、それ
ぞれ水素、アルキル、ヒドロキシアルキルまたはアミノ
アルキルを示すか、あるいはZ2、Z3が隣接する窒素原
子と一緒になって環内に酸素原子、硫黄原子、窒素原子
を1ないし2個含有していてもよい環状アミンを形成す
る基を示す。)を示す。)により表される前記[1]に
記載のアミド化合物またはその医薬上許容しうる塩。 [3] 一般式
【0015】
【化11】
【0016】(式中、R1は置換アリール、アリールア
ルキル、置換基を有していてもよいヘテロアリール、ヘ
テロアリールアルキルまたはシクロアルキルを示す。R
2、R3は同一または異なって、それぞれ水素、アルキ
ル、ハロゲン、水酸基、アルコキシ、置換基を有してい
てもよいアミノまたはフェニルを示す。Qは窒素原子ま
たは基C−R4(基中、R4は水素、アルキル、ハロゲン
または置換基を有していてもよいアミノを示す。)を示
す。Wは水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アシル
オキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシカルボニ
ルアルキルまたはアルコキシカルボニルアルキルを示
す。Xはハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキ
ル、アルコキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、
カルバモイル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル
を示す。Yはアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキ
シカルボニルアルキル、置換基を有していてもよいアミ
ノアルキル、水酸基、アルコキシ、ハロアルコキシ、ア
リールオキシ、シクロアルキルオキシ、ヒドロキシアル
コキシ、ヒドロキシカルボニルアルコキシ、置換基を有
していてもよいアミノアルコキシ、メルカプト、アルキ
ルチオ、ヒドロキシアルキルチオ、ヒドロキシカルボニ
ルアルキルチオ、置換基を有していてもよいアミノアル
キルチオ、基O−Het(基中、Hetは置換基を有し
ていてもよい酸素原子または窒素原子から選ばれる複素
原子を含有した飽和複素環を示す)または基N(Z2
(Z3)(基中、Z2、Z3は同一または異なって、それ
ぞれ水素、アルキル、ヒドロキシアルキルまたはアミノ
アルキルを示すか、あるいはZ2、Z3が隣接する窒素原
子と一緒になって環内に酸素原子、硫黄原子、窒素原子
を1ないし2個含有していてもよい環状アミンを形成す
る基を示す。)を示す。)により表される前記[2]に
記載のアミド化合物またはその医薬上許容しうる塩。 [4] 一般式
【0017】
【化12】
【0018】(式中、R1は置換アリール、アリールア
ルキル、置換基を有していてもよいヘテロアリール、ヘ
テロアリールアルキルまたはシクロアルキルを示す。R
2、R3は同一または異なって、それぞれ水素、アルキ
ル、ハロゲン、水酸基、アルコキシ、置換基を有してい
てもよいアミノまたはフェニルを示す。Qは窒素原子ま
たは基C−R4(基中、R4は水素、アルキル、ハロゲン
または置換基を有していてもよいアミノを示す。)を示
す。Wは水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アシル
オキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシカルボニ
ルアルキルまたはアルコキシカルボニルアルキルを示
す。X1はハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、ア
ルコキシカルボニルまたはアルキニルを示す。Y1はア
ルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、シクロア
ルキルオキシ、ヒドロキシアルコキシ、置換基を有して
いてもよいアミノアルコキシ、置換基を有していてもよ
いアミノアルキルチオ、基O−Het(基中、Hetは
置換基を有していてもよい酸素原子または窒素原子から
選ばれる複素原子を含有した飽和複素環を示す)または
基N(Z2)(Z3)(基中、Z2、Z3は同一または異な
って、それぞれ水素、アルキル、ヒドロキシアルキルま
たはアミノアルキルを示すか、あるいはZ2、Z3が隣接
する窒素原子と一緒になって環内に酸素原子、硫黄原
子、窒素原子を1ないし2個含有していてもよい環状ア
ミンを形成する基を示す。)を示す。)により表される
前記[3]に記載のアミド化合物またはその医薬上許容
しうる塩。 [5] 一般式
【0019】
【化13】
【0020】(式中、R1aは置換アリール、アリールア
ルキルまたは置換基を有していてもよいヘテロアリール
を示す。R2a、R3aは同一または異なって、それぞれ水
素またはアルキルを示す。Q1は窒素原子または基C−
4a(基中、R4aは水素またはアルキルを示す。)を示
す。W1は水素、アルキル、ヒドロキシカルボニルアル
キルまたはアルコキシカルボニルアルキルを示す。Y2
はアルコキシ、置換基を有していてもよいアミノアルコ
キシ、置換基を有していてもよいアミノアルキルチオま
たは基N(Z2a)(Z3a)(基中、Z2a、Z3aは隣接す
る窒素原子と一緒になって環内に酸素原子、硫黄原子、
窒素原子を1ないし2個含有していてもよい環状アミン
を形成する基を示す。)を示す。)により表される前記
[4]に記載のアミド化合物またはその医薬上許容しう
る塩。
【0021】[6] (1)N−(3−シアノ−4−ネ
オペンチルオキシフェニル)−1−(4−フルオロフェ
ニル)−3−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、
(2)N−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキシフェ
ニル)−1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピ
ラゾール−4−カルボキサミド、(3)N−(3−シア
ノ−4−ネオペンチルオキシフェニル)−1−(4−フ
ルオロフェニル)−3,5−ジメチルピラゾール−4−
カルボキサミド、(4)N−(3−シアノ−4−ネオペ
ンチルオキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニ
ル)−N,3−ジメチルピラゾール−4−カルボキサミ
ド、(5)N−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキシ
フェニル)−5−クロロ−1−(4−フルオロフェニ
ル)ピラゾール−4−カルボキサミド、(6)N−(3
−シアノ−4−ネオペンチルオキシフェニル)−N−
[1−(4−フルオロフェニル)−3−メチルピラゾー
ル−4−イルカルボニル]グリシン、(7)4−[N−
(3−シアノ−4−ネオペンチルオキシフェニル)−N
−[1−(4−フルオロフェニル)−3−メチルピラゾ
ール−4−イルカルボニル]アミノ]酪酸、(8)N−
(3−シアノ−4−ピペリジノフェニル)−1−(4−
フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カル
ボキサミド、(9)N−[3−シアノ−4−(4−ヒド
ロキシピペリジノ)フェニル]−1−(4−フルオロフ
ェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミ
ド、(10)N−{3−シアノ−4−[4−(2−ヒド
ロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1
−(4−フルオロフェニル)ピラゾール−4−カルボキ
サミド、(11)N−{3−シアノ−4−[4−(2−
ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}
−1−(4−フルオロフェニル)−3−メチルピラゾー
ル−4−カルボキサミド、(12)N−{3−シアノ−
4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−
イル]フェニル}−1−(4−フルオロフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(13)N
−{3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエチル)
ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−(4−クロロ
フェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミ
ド、(14)N−{3−シアノ−4−[4−(2−ヒド
ロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1
−(4−メチルフェニル)−5−メチルピラゾール−4
−カルボキサミド、(15)N−{3−シアノ−4−
[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イ
ル]フェニル}−1−(4−フルオロフェニル)−3,
5−ジメチルピラゾール−4−カルボキサミド、(1
6)N−{3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエ
チル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−(3−
トリフルオロメチルフェニル)−5−メチルピラゾール
−4−カルボキサミド、(17)N−{3−シアノ−4
−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イ
ル]フェニル}−1−(2,4−ジフルオロフェニル)
−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(1
8)N−{3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエ
チル)ホモピペラジン−1−イル]フェニル}−1−
(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4
−カルボキサミド、(19)N−{3−シアノ−4−
[4−(3−ヒドロキシプロピル)ピペラジン−1−イ
ル]フェニル}−1−(4−フルオロフェニル)−5−
メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(20)N−
{3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピ
ペラジン−1−イル]フェニル}−1−(4−フルオロ
フェニル)ピロール−3−カルボキサミド、
【0022】(21)1−(4−ブロモフェニル)−N
−{3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエチル)
ピペラジン−1−イル]フェニル}−5−メチルピラゾ
ール−4−カルボキサミド、(22)N−{3−シアノ
−4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1
−イル]フェニル}−1−(4−ヨードフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(23)1
−(4−クロロフェニル)−N−(3−シアノ−4−ピ
ペリジノフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カル
ボキサミド、(24)1−(4−クロロフェニル)−N
−[3−シアノ−4−(4−ヒドロキシピペリジン−1
−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カル
ボキサミド、(25)1−(4−クロロフェニル)−N
−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1
−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カル
ボキサミド、(26)N−(4−{4−[ビス(2−ヒ
ドロキシエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−3
−シアノフェニル)−1−(4−クロロフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(27)1
−(3,4−ジクロロフェニル)−N−[3−シアノ−
4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニ
ル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、
(28)N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペ
リジン−1−イル)フェニル]−1−(3,4−ジフル
オロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド、(29)1−(3−クロロ−4−フルオロフェ
ニル)−N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペ
リジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール
−4−カルボキサミド、(30)N−{3−シアノ−4
−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イ
ル]フェニル}−1−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、
(31)N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペ
リジン−1−イル)フェニル]−1−(4−トリフルオ
ロメチルフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カル
ボキサミド、(32)N−{4−[4−ビス(2−メト
キシエチル)アミノピペリジン−1−イル]−3−シア
ノフェニル}−1−(4−クロロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボキサミド、(33)1−(4
−クロロフェニル)−N−[3−シアノ−(4−モルホ
リノピペリジン−1−イル)フェニル]ピロール−3−
カルボキサミド、(34)N−[3−ブロモ−4−(4
−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−1−
(4−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−
カルボキサミド、(35)N−[3−ブロモ−4−(4
−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−5−
メチル−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラ
ゾール−4−カルボキサミド、(36)1−(4−クロ
ロフェニル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3,
4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−5−メチルピ
ラゾール−4−カルボキサミド、(37)N−{3−シ
アノ−4−[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−
2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェ
ニル}−5−メチル−1−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)ピラゾール−4−カルボキサミド、(38)N
−{3−シアノ−4−[4−(3,4,5,6−テトラ
ハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−
イル]フェニル}−1−(4−フルオロフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(39)N
−{3−シアノ−4−[4−(3,4,5,6−テトラ
ハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−
イル]フェニル}−1−(4−フルオロフェニル)ピロ
ール−3−カルボキサミド、(40)1−(4−クロロ
フェニル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,
5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピ
ペラジン−1−イル]フェニル}ピロール−3−カルボ
キサミド、
【0023】(41)1−(3,4−ジクロロフェニ
ル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,5,6
−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジ
ン−1−イル]フェニル}−5−メチルピラゾール−4
−カルボキサミド、(42)1−(4−クロロフェニ
ル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3−ヒドロキシ
プロピル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−5−メ
チルピラゾール−4−カルボキサミド、(43)1−
(3,4−ジクロロフェニル)−N−{3−シアノ−4
−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イ
ル]フェニル}−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド、(44)1−(4−クロロフェニル)−N−
{3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピ
ペリジン−1−イル]フェニル}−5−メチルピラゾー
ル−4−カルボキサミド、(45)1−(4−クロロフ
ェニル)−N−(3−シアノ−4−{4−[2−(2−
ヒドロキシエトキシ)エチル]ピペラジン−1−イル}
フェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミ
ド、(46)1−(4−クロロフェニル)−N−[3−
シアノ−4−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ
[4,5]デカ−8−イル)フェニル]−5−メチルピ
ラゾール−4−カルボキサミド、(47)1−(4−ブ
ロモフェニル)−N−[3−シアノ−4−(4−モルホ
リノピペリジノ)フェニル]−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド、(48)N−[3−シアノ−4−
(4−モルホリノピペリジノ)フェニル]−1−(4−
フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カル
ボキサミド、(49)N−[3−シアノ−4−(4−モ
ルホリノピペリジノ)フェニル]−1−(4−フルオロ
フェニル)ピロール−3−カルボキサミド、(50)N
−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1
−イル)フェニル]−1−(4−メチルフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(51)N
−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1
−イル)フェニル]−1−(4−ヨードフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(52)N
−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1
−イル)フェニル]−1−(4−メトキシフェニル)−
5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(53)
1−(4−クロロフェニル)−N−[3−シアノ−4−
(4−チオモルホリノピペリジン−1−イル)フェニ
ル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、
(54)1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−N
−[4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−3
−ニトロフェニル]ピラゾール−4−カルボキサミド、
(55)5−メチル−N−[4−(4−モルホリノピペ
リジン−1−イル)−3−ニトロフェニル]−1−(4
−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール−4−カル
ボキサミド、(56)N−[3−クロロ−4−(4−モ
ルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−5−メチ
ル−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾー
ル−4−カルボキサミド、(57)1−(4−クロロフ
ェニル)−N−[3−エチニル−4−(4−モルホリノ
ピペリジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾ
ール−4−カルボキサミド、(58)N−[3−シアノ
−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニ
ル]−5−メチル−1−(2−フェニルエチル)ピラゾ
ール−4−カルボキサミド、(59)1−(4−クロロ
フェニル)−N−[3−シアノ−4−(4−メトキシメ
トキシピペリジン−1−イル)フェニル]−5−メチル
ピラゾール−4−カルボキサミド、(60)1−(4−
クロロフェニル)−N−{3−シアノ−4−[4−(2
−メトキシエトキシ)ピペリジン−1−イル]フェニ
ル}−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、
【0024】(61)N−{3−シアノ−4−[4−
(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]フェ
ニル}−1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピ
ラゾール−4−カルボキサミド、(62)N−[3−シ
アノ−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニ
ル]−5−メチル−1−(4−ニトロフェニル)ピラゾ
ール−4−カルボキサミド、(63)1−(4−ブロモ
フェニル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,
5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピ
ペラジン−1−イル]フェニル}−5−メチルピラゾー
ル−4−カルボキサミド、(64)N−{3−シアノ−
4−[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−
ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}
−1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−メチルピ
ラゾール−4−カルボキサミド、(65)1−(3−ク
ロロフェニル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3,
4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−5−メチルピ
ラゾール−4−カルボキサミド、(66)N−{3−シ
アノ−4−[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−
2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェ
ニル}−5−メチル−1−(4−メチルフェニル)ピラ
ゾール−4−カルボキサミド、(67)1−(3−クロ
ロフェニル)−N−[3−シアノ−4−(4−モルホリ
ノピペリジノ)フェニル]−5−メチルピラゾール−4
−カルボキサミド、(68)1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−クロロ−4−(4−モルホリノピペリ
ジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド、(69)N−{3−シアノ−4−
[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラ
ン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1
−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピロール−3−
カルボキサミド、(70)N−[3−シアノ−4−(4
−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−1−
(4−トリフルオロメチルフェニル)ピロール−3−カ
ルボキサミド、(71)N−{3−シアノ−4−[4−
(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4
−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−
(3,4−ジクロロフェニル)ピロール−3−カルボキ
サミド、(72)N−[3−シアノ−4−(4−モルホ
リノピペリジン−1−イル)フェニル]−1−(3,4
−ジクロロフェニル)ピロール−3−カルボキサミド、
(73)1−(4−クロロフェニル)−N−{3−エチ
ニル−4−[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−
2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェ
ニル}−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、
(74)1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−N
−{3−(1−プロピン)−4−[4−(3,4,5,
6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラ
ジン−1−イル]フェニル}ピラゾール−4−カルボキ
サミド、(75)1−(4−クロロフェニル)−5−メ
チル−N−[3−(1−プロピン)−4−(4−モルホ
リノピペリジン−1−イル)フェニル]ピラゾール−4
−カルボキサミド、(76)1−(4−クロロフェニ
ル)−N−{3−エテニル−4−[4−(3,4,5,
6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラ
ジン−1−イル]フェニル}−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド、(77)1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−エテニル−4−(4−モルホリノピペ
リジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール
−4−カルボキサミド、(78)1−(4−クロロフェ
ニル)−N−[3−ヨード−4−(4−モルホリノピペ
リジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール
−4−カルボキサミド、(79)N−{3−ブロモ−4
−[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピ
ラン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−
1−(4−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド、(80)N−{3−クロロ−4−
[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラ
ン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1
−(4−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール−4
−カルボキサミド、
【0025】(81)N−{3−クロロ−4−[4−
(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4
−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−(4
−クロロフェニル)ピロール−3−カルボキサミド、
(82)N−{3−ブロモ−4−[4−(3,4,5,
6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラ
ジン−1−イル]フェニル}−1−(4−クロロフェニ
ル)ピロール−3−カルボキサミド、(83)1−(4
−クロロフェニル)−N−[3−シアノ−4−(5−モ
ルホリノペンチルオキシ)フェニル]−5−メチルピラ
ゾール−4−カルボキサミド、(84)1−(4−クロ
ロフェニル)−N−[3−シアノ−4−(5−モルホリ
ノペンチルオキシ)フェニル]ピロール−3−カルボキ
サミド、(85)1−(4−クロロフェニル)−N−
[3−シアノ−4−(5−モルホリノペンチルチオ)フ
ェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミ
ド、(86)1−(4−クロロフェニル)−N−[3−
シアノ−4−(5−モルホリノペンチルチオ)フェニ
ル]ピロール−3−カルボキサミド、(87)N−[3
−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イ
ル)フェニル]−1−(3,4−メチレンジオキシフェ
ニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、
(88)N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペ
リジン−1−イル)フェニル]−1−(3,4−メチレ
ンジオキシフェニル)ピロール−3−カルボキサミド、
(89)N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,5,
6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラ
ジン−1−イル]フェニル}−1−(3,4−メチレン
ジオキシフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カル
ボキサミド、(90)N−{3−シアノ−4−[4−
(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4
−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−
(3,4−メチレンジオキシフェニル)ピロール−3−
カルボキサミド、(91)1−(4−クロロフェニル)
−N−[3−シアノ−4−(2,2−ジメチル−3−モ
ルホリノプロポキシ)フェニル]−5−メチルピラゾー
ル−4−カルボキサミド、(92)1−(4−クロロフ
ェニル)−N−[3−シアノ−4−(2,2−ジメチル
−3−モルホリノプロポキシ)フェニル]ピロール−3
−カルボキサミド、(93)N−[3−シアノ−4−
(2,2−ジメチル−3−モルホリノプロポキシ)フェ
ニル]−5−メチル−1−(3,4−メチレンジオキシ
フェニル)ピラゾール−4−カルボキサミド、(94)
N−[3−シアノ−4−(2,2−ジメチル−3−モル
ホリノプロポキシ)フェニル]−2,5−ジメチル−1
−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ピロール−3
−カルボキサミド、(95)N−[3−シアノ−4−
(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−
2,5−ジメチル−1−(3,4−メチレンジオキシフ
ェニル)ピロール−3−カルボキサミド、(96)N−
[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−
イル)フェニル]−5−メチル−1−(3,4−メチレ
ンジオキシフェニル)ピロール−3−カルボキサミド、
(97)N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,5,
6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラ
ジン−1−イル]フェニル}−2,5−ジメチル−1−
(3,4−メチレンジオキシフェニル)ピロール−3−
カルボキサミド、(98)N−[3−クロロ−4−(4
−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−2,
5−ジメチル−1−(3,4−メチレンジオキシフェニ
ル)ピロール−3−カルボキサミド、(99)N−[3
−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イ
ル)フェニル]−1−(3,4−ジメトキシフェニル)
−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、
【0026】(100)N−[3−シアノ−4−(4−
モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−1−
(3,4−ジメトキシフェニル)ピロール−3−カルボ
キサミド、(101)N−[3−シアノ−4−(4−モ
ルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−1−
(3,4−ジメトキシフェニル)−2,5−ジメチルピ
ロール−3−カルボキサミド、(102)1−(4−ク
ロロフェニル)−N−[3−シアノ−4−(2,2−ジ
メチル−3−モルホリノプロポキシ)フェニル]−2,
5−ジメチルピロール−3−カルボキサミド、および
(103)1−(4−クロロフェニル)−N−[3−シ
アノ−4−(4−モルホリノピペラジン−1−イル)フ
ェニル]−2,5−ジメチルピロール−3−カルボキサ
ミドから選ばれる前記[1]に記載のアミド化合物また
はその医薬上許容しうる塩。
【0027】[7] 前記[1]〜[6]に記載のアミ
ド化合物またはその医薬上許容しうる塩と医薬上許容し
うる担体からなる医薬組成物。 [8] 前記[1]〜[6]に記載のアミド化合物また
はその医薬上許容しうる塩からなる医薬。 [9] 一般式
【0028】
【化14】
【0029】(式中、R5は水素、置換基を有していて
もよいアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキ
ル、置換基を有していてもよいアリール、アリールアル
キル、置換基を有していてもよいヘテロアリール、ヘテ
ロアリールアルキルまたはシクロアルキルを示す。
6、R7は同一または異なって、それぞれ水素、アルキ
ル、ハロゲン、水酸基、アルコキシ、置換基を有してい
てもよいアミノまたはフェニルを示す。Qは窒素原子ま
たは基C−R8(基中、R8は水素、アルキル、ハロゲン
または置換基を有していてもよいアミノを示す。)を示
す。Wは水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アシル
オキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシカルボニ
ルアルキルまたはアルコキシカルボニルアルキルを示
す。Xはハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキ
ル、アルコキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、
カルバモイル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル
を示す。X’は水素、ハロゲン、シアノまたはニトロを
示す。Yはアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシ
カルボニルアルキル、置換基を有していてもよいアミノ
アルキル、水酸基、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリ
ールオキシ、シクロアルキルオキシ、ヒドロキシアルコ
キシ、ヒドロキシカルボニルアルコキシ、置換基を有し
ていてもよいアミノアルコキシ、メルカプト、アルキル
チオ、ヒドロキシアルキルチオ、ヒドロキシカルボニル
アルキルチオ、置換基を有していてもよいアミノアルキ
ルチオ、基O−Het(基中、Hetは置換基を有して
いてもよい酸素原子または窒素原子から選ばれる複素原
子を含有した飽和複素環を示す)または基N(Z2
(Z3)(基中、Z2、Z3は同一または異なって、それ
ぞれ水素、アルキル、ヒドロキシアルキルまたはアミノ
アルキルを示すか、あるいはZ2、Z3が隣接する窒素原
子と一緒になって環内に酸素原子、硫黄原子、窒素原子
を1ないし2個含有していてもよい環状アミンを形成す
る基を示す。)を示す。)により表されるアミド化合物
またはその医薬上許容しうる塩を有効成分とする活性化
リンパ球増殖抑制剤。 [10] 前記[1]〜[6]に記載のアミド化合物ま
たはその医薬上許容しうる塩を有効成分とする活性化リ
ンパ球増殖抑制剤。
【0030】[11] IL−2、IL−4、IL−
7、IL−9、IL−13またはIL−15依存性であ
る前記[9]または[10]に記載の活性化リンパ球増
殖抑制剤。 [12] 前記[1]〜[6]に記載のアミド化合物ま
たはその医薬上許容しうる塩を有効成分とする、IL−
15およびIL−2に共通の受容体サブユニットである
共通β鎖および/またはIL−2、IL−4、IL−
7、IL−9、IL−13およびIL−15に共通の受
容体サブユニットである共通γ鎖の下流でのシグナルト
ランスダクションに関与するチロシンキナーゼのリン酸
化抑制剤。 [13] 前記[1]〜[6]に記載のアミド化合物ま
たはその医薬上許容しうる塩を有効成分とするサイトカ
イン産生抑制剤。 [14] 前記[1]〜[6]に記載のアミド化合物ま
たはその医薬上許容しうる塩を有効成分とするIL−
2、IL−4、IL−13またはIFN−γ産生抑制
剤。 [15] 前記[1]〜[6]に記載のアミド化合物ま
たはその医薬上許容しうる塩を有効成分とするIL−
1、IL−6、IL−12、IL−15、IL−18ま
たはTNF−α産生抑制剤。 [16] IL−2、IL−4、IL−7、IL−9、
IL−13またはIL−15依存性である活性化リンパ
球増殖抑制作用を有する合成低分子化合物からなる薬
剤。 [17] IL−2、IL−4、IL−7、IL−9、
IL−13またはIL−15依存性である活性化リンパ
球増殖抑制作用を有する合成低分子化合物を有効成分と
するリンパ球の増殖に起因する疾患の予防または治療
剤。 [18] 前記[1]〜[6]に記載のアミド化合物ま
たはその医薬上許容しうる塩を有効成分とするリンパ球
の増殖に起因する疾患の予防または治療剤。 [19] IL−2、IL−4、IL−7、IL−9、
IL−13またはIL−15依存性である活性化リンパ
球増殖抑制作用を有する合成低分子化合物を有効成分と
する自己免疫疾患の予防または治療剤。 [20] 前記[1]〜[6]に記載のアミド化合物ま
たはその医薬上許容しうる塩を有効成分とする自己免疫
疾患の予防または治療剤。 [21] 前記[1]〜[6]に記載のアミド化合物ま
たはその医薬上許容しうる塩を有効成分とする慢性関節
リウマチの予防または治療剤。
【0031】[22] 一般式
【0032】
【化15】
【0033】(式中、R1は置換アリール、アリールア
ルキル、置換基を有していてもよいヘテロアリール、ヘ
テロアリールアルキルまたはシクロアルキルを示す。R
2、R3は同一または異なって、それぞれ水素、アルキ
ル、ハロゲン、水酸基、アルコキシ、置換基を有してい
てもよいアミノまたはフェニルを示す。Qは窒素原子ま
たは基C−R4(基中、R4は水素、アルキル、ハロゲン
または置換基を有していてもよいアミノを示す。)を示
す。Wは水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アシル
オキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシカルボニ
ルアルキルまたはアルコキシカルボニルアルキルを示
す。Xはハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキ
ル、アルコキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、
カルバモイル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル
を示す。X’は水素、ハロゲン、シアノまたはニトロを
示す。Yはアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシ
カルボニルアルキル、置換基を有していてもよいアミノ
アルキル、水酸基、置換基を有していてもよいアルコキ
シ、アリールオキシ、シクロアルキルオキシ、ヒドロキ
シアルコキシ、ヒドロキシカルボニルアルコキシ、置換
基を有していてもよいアミノアルコキシ、メルカプト、
アルキルチオ、ヒドロキシアルキルチオ、ヒドロキシカ
ルボニルアルキルチオ、置換基を有していてもよいアミ
ノアルキルチオ、基O−Het(基中、Hetは置換基
を有していてもよい酸素原子または窒素原子から選ばれ
る複素原子を含有した飽和複素環を示す)または基N
(Z2)(Z3)(基中、Z2、Z3は同一または異なっ
て、それぞれ水素、アルキル、ヒドロキシアルキルまた
はアミノアルキルを示すか、あるいはZ2、Z3が隣接す
る窒素原子と一緒になって環内に酸素原子、硫黄原子、
窒素原子を1ないし2個含有していてもよい環状アミン
を形成する基を示す。)を示す。)により表されるアミ
ド化合物またはその医薬上許容しうる塩、および抗リウ
マチ剤、免疫抑制剤、ステロイド剤および非ステロイド
性抗炎症薬から選択される1ないし2以上の薬剤とから
なる併用組成物。 [23] 抗リウマチ剤が金剤、ペニシラミン、ブシラ
ミン、ロベンザリット、アクタリットおよびサラゾスル
ファピリジンから選択される前記[22]に記載の併用
組成物。 [24] 免疫抑制剤がアザチオプリン、シクロフォス
ファミド、メトトレキセート、ブレキナールナトリウ
ム、デオキシスパーガリン、ミゾリビン、ミコフェノー
ル酸2−モルホリノエチルエステル、シクロスポリン、
ラパマイシン、タクロリムス水和物、レフルノマイド、
OKT−3、抗TNF−α抗体、抗IL−6抗体および
FTY720から選択される前記[22]に記載の併用
組成物。 [25] ステロイド剤がプレドニゾロン、メチルプレ
ドニゾロン、デキサメサゾンおよびヒドロコルチゾンか
ら選択される前記[22]に記載の併用組成物。[2
6] 非ステロイド性抗炎症薬がアスピリン、インドメ
タシン、インドメタシンファルネシル、ジクロフェナッ
クナトリウム、アルクロフェナック、アンフェナックナ
トリウム、イブプロフェン、ケトプロフェン、ロキソプ
ロフェンナトリウム、ナプロキセン、プラノプロフェ
ン、ザルトプロフェン、メフェナム酸、フルフェナム
酸、トルフェナム酸、フェニルブタゾン、サトフェニル
ブタゾン、ピロキシカム、テノキシカムおよびアンピロ
キシカムから選択される前記[22]に記載の併用組成
物。
【0034】[27] 一般式
【0035】
【化16】
【0036】(式中、R1は置換アリール、アリールア
ルキル、置換基を有していてもよいヘテロアリール、ヘ
テロアリールアルキルまたはシクロアルキルを示す。R
2、R3は同一または異なって、それぞれ水素、アルキ
ル、ハロゲン、水酸基、アルコキシ、置換基を有してい
てもよいアミノまたはフェニルを示す。Qは窒素原子ま
たは基C−R4(基中、R4は水素、アルキル、ハロゲン
または置換基を有していてもよいアミノを示す。)を示
す。Wは水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アシル
オキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシカルボニ
ルアルキルまたはアルコキシカルボニルアルキルを示
す。Xはハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキ
ル、アルコキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、
カルバモイル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル
を示す。X’は水素、ハロゲン、シアノまたはニトロを
示す。Yはアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシ
カルボニルアルキル、置換基を有していてもよいアミノ
アルキル、水酸基、置換基を有していてもよいアルコキ
シ、アリールオキシ、シクロアルキルオキシ、ヒドロキ
シアルコキシ、ヒドロキシカルボニルアルコキシ、置換
基を有していてもよいアミノアルコキシ、メルカプト、
アルキルチオ、ヒドロキシアルキルチオ、ヒドロキシカ
ルボニルアルキルチオ、置換基を有していてもよいアミ
ノアルキルチオ、基O−Het(基中、Hetは置換基
を有していてもよい酸素原子または窒素原子から選ばれ
る複素原子を含有した飽和複素環を示す)または基N
(Z2)(Z3)(基中、Z2、Z3は同一または異なっ
て、それぞれ水素、アルキル、ヒドロキシアルキルまた
はアミノアルキルを示すか、あるいはZ2、Z3が隣接す
る窒素原子と一緒になって環内に酸素原子、硫黄原子、
窒素原子を1ないし2個含有していてもよい環状アミン
を形成する基を示す。)を示す。)により表されるアミ
ド化合物またはその医薬上許容しうる塩を含む、抗リウ
マチ剤、免疫抑制剤、ステロイド剤および非ステロイド
性抗炎症薬から選択される1ないし2以上の薬剤の作用
増強剤。 [28] 抗リウマチ剤が金剤、ペニシラミン、ブシラ
ミン、ロベンザリット、アクタリットおよびサラゾスル
ファピリジンから選択される前記[27]に記載の作用
増強剤。 [29] 免疫抑制剤がアザチオプリン、シクロフォス
ファミド、メトトレキセート、ブレキナールナトリウ
ム、デオキシスパーガリン、ミゾリビン、ミコフェノー
ル酸2−モルホリノエチルエステル、シクロスポリン、
ラパマイシン、タクロリムス水和物、レフルノマイド、
OKT−3、抗TNF−α抗体、抗IL−6抗体および
FTY720から選択される前記[27]に記載の作用
増強剤。 [30] ステロイド剤がプレドニゾロン、メチルプレ
ドニゾロン、デキサメサゾンおよびヒドロコルチゾンか
ら選択される前記[27]に記載の作用増強剤。 [31] 非ステロイド性抗炎症薬がアスピリン、イン
ドメタシン、インドメタシンファルネシル、ジクロフェ
ナックナトリウム、アルクロフェナック、アンフェナッ
クナトリウム、イブプロフェン、ケトプロフェン、ロキ
ソプロフェンナトリウム、ナプロキセン、プラノプロフ
ェン、ザルトプロフェン、メフェナム酸、フルフェナム
酸、トルフェナム酸、フェニルブタゾン、サトフェニル
ブタゾン、ピロキシカム、テノキシカムおよびアンピロ
キシカムから選択される前記[27]に記載の作用増強
剤。
【0037】本発明は、IL−15に着目した活性化リ
ンパ球増殖抑制作用を有する合成低分子化合物を提供す
ることを目的とする。ここで、IL−15に着目した活
性化リンパ球増殖抑制作用とは、IL−15依存性の活
性化リンパ球増殖抑制作用を意味し、IL−15と関連
の深いサイトカインであるIL−2、IL−4、IL−
7、IL−9またはIL−13に依存性の活性化リンパ
球増殖抑制作用も包含するものである。さらに、本発明
においては、IL−15受容体(IL−15およびIL
−2に共通のβ鎖、IL−2、IL−4、IL−7、I
L−9、IL−13およびIL−15に共通のγ鎖)か
らのシグナルトランスダクションを抑制すること、ま
た、該シグナルトランスダクションの過程でチロシンキ
ナーゼを介する経路を抑制すること、さらには、IL−
15およびIL−15によって誘導される炎症性サイト
カイン(IL−1、IL−6、IL−12、IL−1
5、IL−18、TNF−αなど)の産生を抑制する化
合物を提供することも目的とする。また、合成低分子化
合物とは、低分子量の有機化合物を有機合成化学の分野
における公知の方法を用いることによって製造可能な化
合物である。本発明において、好ましい化合物は化合物
(I)および化合物(I−e)であり、より好ましくは
化合物(I−a)〜化合物(I−d)である。なお、特
に好ましい化合物は以下の通りである。
【0038】(1)N−(3−シアノ−4−ネオペンチ
ルオキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−
3−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(2)N
−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキシフェニル)−
1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール
−4−カルボキサミド、(3)N−(3−シアノ−4−
ネオペンチルオキシフェニル)−1−(4−フルオロフ
ェニル)−3,5−ジメチルピラゾール−4−カルボキ
サミド、(4)N−(3−シアノ−4−ネオペンチルオ
キシフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−N,
3−ジメチルピラゾール−4−カルボキサミド、(5)
N−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキシフェニル)
−5−クロロ−1−(4−フルオロフェニル)ピラゾー
ル−4−カルボキサミド、(6)N−(3−シアノ−4
−ネオペンチルオキシフェニル)−N−[1−(4−フ
ルオロフェニル)−3−メチルピラゾール−4−イルカ
ルボニル]グリシン、(7)4−[N−(3−シアノ−
4−ネオペンチルオキシフェニル)−N−[1−(4−
フルオロフェニル)−3−メチルピラゾール−4−イル
カルボニル]アミノ]酪酸、(8)N−(3−シアノ−
4−ピペリジノフェニル)−1−(4−フルオロフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、
(9)N−[3−シアノ−4−(4−ヒドロキシピペリ
ジノ)フェニル]−1−(4−フルオロフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(10)N
−{3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエチル)
ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−(4−フルオ
ロフェニル)ピラゾール−4−カルボキサミド、(1
1)N−{3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエ
チル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−(4−
フルオロフェニル)−3−メチルピラゾール−4−カル
ボキサミド、(12)N−{3−シアノ−4−[4−
(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェ
ニル}−1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピ
ラゾール−4−カルボキサミド、(13)N−{3−シ
アノ−4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン
−1−イル]フェニル}−1−(4−クロロフェニル)
−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(1
4)N−{3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエ
チル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−(4−
メチルフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボ
キサミド、(15)N−{3−シアノ−4−[4−(2
−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェニ
ル}−1−(4−フルオロフェニル)−3,5−ジメチ
ルピラゾール−4−カルボキサミド、(16)N−{3
−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラ
ジン−1−イル]フェニル}−1−(3−トリフルオロ
メチルフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボ
キサミド、(17)N−{3−シアノ−4−[4−(2
−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェニ
ル}−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボキサミド、(18)N−{3
−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ホモピ
ペラジン−1−イル]フェニル}−1−(4−フルオロ
フェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミ
ド、(19)N−{3−シアノ−4−[4−(3−ヒド
ロキシプロピル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−
1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール
−4−カルボキサミド、(20)N−{3−シアノ−4
−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イ
ル]フェニル}−1−(4−フルオロフェニル)ピロー
ル−3−カルボキサミド、
【0039】(21)1−(4−ブロモフェニル)−N
−{3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエチル)
ピペラジン−1−イル]フェニル}−5−メチルピラゾ
ール−4−カルボキサミド、(22)N−{3−シアノ
−4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1
−イル]フェニル}−1−(4−ヨードフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(23)1
−(4−クロロフェニル)−N−(3−シアノ−4−ピ
ペリジノフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カル
ボキサミド、(24)1−(4−クロロフェニル)−N
−[3−シアノ−4−(4−ヒドロキシピペリジン−1
−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カル
ボキサミド、(25)1−(4−クロロフェニル)−N
−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1
−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カル
ボキサミド、(26)N−(4−{4−[ビス(2−ヒ
ドロキシエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−3
−シアノフェニル)−1−(4−クロロフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(27)1
−(3,4−ジクロロフェニル)−N−[3−シアノ−
4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニ
ル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、
(28)N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペ
リジン−1−イル)フェニル]−1−(3,4−ジフル
オロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド、(29)1−(3−クロロ−4−フルオロフェ
ニル)−N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペ
リジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール
−4−カルボキサミド、(30)N−{3−シアノ−4
−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イ
ル]フェニル}−1−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、
(31)N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペ
リジン−1−イル)フェニル]−1−(4−トリフルオ
ロメチルフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カル
ボキサミド、(32)N−{4−[4−ビス(2−メト
キシエチル)アミノピペリジン−1−イル]−3−シア
ノフェニル}−1−(4−クロロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボキサミド、(33)1−(4
−クロロフェニル)−N−[3−シアノ−(4−モルホ
リノピペリジン−1−イル)フェニル]ピロール−3−
カルボキサミド、(34)N−[3−ブロモ−4−(4
−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−1−
(4−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−
カルボキサミド、(35)N−[3−ブロモ−4−(4
−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−5−
メチル−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラ
ゾール−4−カルボキサミド、(36)1−(4−クロ
ロフェニル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3,
4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−5−メチルピ
ラゾール−4−カルボキサミド、(37)N−{3−シ
アノ−4−[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−
2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェ
ニル}−5−メチル−1−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)ピラゾール−4−カルボキサミド、(38)N
−{3−シアノ−4−[4−(3,4,5,6−テトラ
ハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−
イル]フェニル}−1−(4−フルオロフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(39)N
−{3−シアノ−4−[4−(3,4,5,6−テトラ
ハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−
イル]フェニル}−1−(4−フルオロフェニル)ピロ
ール−3−カルボキサミド、(40)1−(4−クロロ
フェニル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,
5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピ
ペラジン−1−イル]フェニル}ピロール−3−カルボ
キサミド、
【0040】(41)1−(3,4−ジクロロフェニ
ル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,5,6
−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジ
ン−1−イル]フェニル}−5−メチルピラゾール−4
−カルボキサミド、(42)1−(4−クロロフェニ
ル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3−ヒドロキシ
プロピル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−5−メ
チルピラゾール−4−カルボキサミド、(43)1−
(3,4−ジクロロフェニル)−N−{3−シアノ−4
−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イ
ル]フェニル}−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド、(44)1−(4−クロロフェニル)−N−
{3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピ
ペリジン−1−イル]フェニル}−5−メチルピラゾー
ル−4−カルボキサミド、(45)1−(4−クロロフ
ェニル)−N−(3−シアノ−4−{4−[2−(2−
ヒドロキシエトキシ)エチル]ピペラジン−1−イル}
フェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミ
ド、(46)1−(4−クロロフェニル)−N−[3−
シアノ−4−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ
[4,5]デカ−8−イル)フェニル]−5−メチルピ
ラゾール−4−カルボキサミド、(47)1−(4−ブ
ロモフェニル)−N−[3−シアノ−4−(4−モルホ
リノピペリジノ)フェニル]−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド、(48)N−[3−シアノ−4−
(4−モルホリノピペリジノ)フェニル]−1−(4−
フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カル
ボキサミド、(49)N−[3−シアノ−4−(4−モ
ルホリノピペリジノ)フェニル]−1−(4−フルオロ
フェニル)ピロール−3−カルボキサミド、(50)N
−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1
−イル)フェニル]−1−(4−メチルフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(51)N
−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1
−イル)フェニル]−1−(4−ヨードフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(52)N
−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1
−イル)フェニル]−1−(4−メトキシフェニル)−
5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(53)
1−(4−クロロフェニル)−N−[3−シアノ−4−
(4−チオモルホリノピペリジン−1−イル)フェニ
ル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、
(54)1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−N
−[4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−3
−ニトロフェニル]ピラゾール−4−カルボキサミド
(55)5−メチル−N−[4−(4−モルホリノピペ
リジン−1−イル)−3−ニトロフェニル]−1−(4
−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール−4−カル
ボキサミド、(56)N−[3−クロロ−4−(4−モ
ルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−5−メチ
ル−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾー
ル−4−カルボキサミド、(57)1−(4−クロロフ
ェニル)−N−[3−エチニル−4−(4−モルホリノ
ピペリジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾ
ール−4−カルボキサミド、(58)N−[3−シアノ
−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニ
ル]−5−メチル−1−(2−フェニルエチル)ピラゾ
ール−4−カルボキサミド、(59)1−(4−クロロ
フェニル)−N−[3−シアノ−4−(4−メトキシメ
トキシピペリジン−1−イル)フェニル]−5−メチル
ピラゾール−4−カルボキサミド、(60)1−(4−
クロロフェニル)−N−{3−シアノ−4−[4−(2
−メトキシエトキシ)ピペリジン−1−イル]フェニ
ル}−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、
【0041】(61)N−{3−シアノ−4−[4−
(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]フェ
ニル}−1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピ
ラゾール−4−カルボキサミド、(62)N−[3−シ
アノ−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニ
ル]−5−メチル−1−(4−ニトロフェニル)ピラゾ
ール−4−カルボキサミド、(63)1−(4−ブロモ
フェニル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,
5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピ
ペラジン−1−イル]フェニル}−5−メチルピラゾー
ル−4−カルボキサミド、(64)N−{3−シアノ−
4−[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−
ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}
−1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−メチルピ
ラゾール−4−カルボキサミド、(65)1−(3−ク
ロロフェニル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3,
4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−5−メチルピ
ラゾール−4−カルボキサミド、(66)N−{3−シ
アノ−4−[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−
2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェ
ニル}−5−メチル−1−(4−メチルフェニル)ピラ
ゾール−4−カルボキサミド、(67)1−(3−クロ
ロフェニル)−N−[3−シアノ−4−(4−モルホリ
ノピペリジノ)フェニル]−5−メチルピラゾール−4
−カルボキサミド、(68)1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−クロロ−4−(4−モルホリノピペリ
ジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド、(69)N−{3−シアノ−4−
[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラ
ン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1
−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピロール−3−
カルボキサミド、(70)N−[3−シアノ−4−(4
−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−1−
(4−トリフルオロメチルフェニル)ピロール−3−カ
ルボキサミド、(71)N−{3−シアノ−4−[4−
(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4
−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−
(3,4−ジクロロフェニル)ピロール−3−カルボキ
サミド、(72)N−[3−シアノ−4−(4−モルホ
リノピペリジン−1−イル)フェニル]−1−(3,4
−ジクロロフェニル)ピロール−3−カルボキサミド、
(73)1−(4−クロロフェニル)−N−{3−エチ
ニル−4−[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−
2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェ
ニル}−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、
(74)1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−N
−{3−(1−プロピン)−4−[4−(3,4,5,
6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラ
ジン−1−イル]フェニル}ピラゾール−4−カルボキ
サミド、(75)1−(4−クロロフェニル)−5−メ
チル−N−[3−(1−プロピン)−4−(4−モルホ
リノピペリジン−1−イル)フェニル]ピラゾール−4
−カルボキサミド、(76)1−(4−クロロフェニ
ル)−N−{3−エテニル−4−[4−(3,4,5,
6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラ
ジン−1−イル]フェニル}−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド、(77)1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−エテニル−4−(4−モルホリノピペ
リジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール
−4−カルボキサミド、(78)1−(4−クロロフェ
ニル)−N−[3−ヨード−4−(4−モルホリノピペ
リジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール
−4−カルボキサミド、(79)N−{3−ブロモ−4
−[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピ
ラン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−
1−(4−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド、(80)N−{3−クロロ−4−
[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラ
ン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1
−(4−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール−4
−カルボキサミド、
【0042】(81)N−{3−クロロ−4−[4−
(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4
−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−(4
−クロロフェニル)ピロール−3−カルボキサミド、
(82)N−{3−ブロモ−4−[4−(3,4,5,
6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラ
ジン−1−イル]フェニル}−1−(4−クロロフェニ
ル)ピロール−3−カルボキサミド、(83)1−(4
−クロロフェニル)−N−[3−シアノ−4−(5−モ
ルホリノペンチルオキシ)フェニル]−5−メチルピラ
ゾール−4−カルボキサミド、(84)1−(4−クロ
ロフェニル)−N−[3−シアノ−4−(5−モルホリ
ノペンチルオキシ)フェニル]ピロール−3−カルボキ
サミド、(85)1−(4−クロロフェニル)−N−
[3−シアノ−4−(5−モルホリノペンチルチオ)フ
ェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミ
ド、(86)1−(4−クロロフェニル)−N−[3−
シアノ−4−(5−モルホリノペンチルチオ)フェニ
ル]ピロール−3−カルボキサミド、(87)N−[3
−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イ
ル)フェニル]−1−(3,4−メチレンジオキシフェ
ニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、
(88)N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペ
リジン−1−イル)フェニル]−1−(3,4−メチレ
ンジオキシフェニル)ピロール−3−カルボキサミド、
(89)N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,5,
6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラ
ジン−1−イル]フェニル}−1−(3,4−メチレン
ジオキシフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カル
ボキサミド、(90)N−{3−シアノ−4−[4−
(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4
−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−
(3,4−メチレンジオキシフェニル)ピロール−3−
カルボキサミド、(91)1−(4−クロロフェニル)
−N−[3−シアノ−4−(2,2−ジメチル−3−モ
ルホリノプロポキシ)フェニル]−5−メチルピラゾー
ル−4−カルボキサミド、(92)1−(4−クロロフ
ェニル)−N−[3−シアノ−4−(2,2−ジメチル
−3−モルホリノプロポキシ)フェニル]ピロール−3
−カルボキサミド、(93)N−[3−シアノ−4−
(2,2−ジメチル−3−モルホリノプロポキシ)フェ
ニル]−5−メチル−1−(3,4−メチレンジオキシ
フェニル)ピラゾール−4−カルボキサミド、(94)
N−[3−シアノ−4−(2,2−ジメチル−3−モル
ホリノプロポキシ)フェニル]−2,5−ジメチル−1
−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ピロール−3
−カルボキサミド、(95)N−[3−シアノ−4−
(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−
2,5−ジメチル−1−(3,4−メチレンジオキシフ
ェニル)ピロール−3−カルボキサミド、(96)N−
[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−
イル)フェニル]−5−メチル−1−(3,4−メチレ
ンジオキシフェニル)ピロール−3−カルボキサミド、
(97)N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,5,
6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラ
ジン−1−イル]フェニル}−2,5−ジメチル−1−
(3,4−メチレンジオキシフェニル)ピロール−3−
カルボキサミド、(98)N−[3−クロロ−4−(4
−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−2,
5−ジメチル−1−(3,4−メチレンジオキシフェニ
ル)ピロール−3−カルボキサミド、(99)N−[3
−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イ
ル)フェニル]−1−(3,4−ジメトキシフェニル)
−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(10
0)N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジ
ン−1−イル)フェニル]−1−(3,4−ジメトキシ
フェニル)ピロール−3−カルボキサミド、
【0043】(101)N−[3−シアノ−4−(4−
モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−1−
(3,4−ジメトキシフェニル)−2,5−ジメチルピ
ロール−3−カルボキサミド、(102)1−(4−ク
ロロフェニル)−N−[3−シアノ−4−(2,2−ジ
メチル−3−モルホリノプロポキシ)フェニル]−2,
5−ジメチルピロール−3−カルボキサミド、および
(103)1−(4−クロロフェニル)−N−[3−シ
アノ−4−(4−モルホリノピペラジンー1−イル)フ
ェニル]−2,5−ジメチルピロール−3−カルボキサ
ミド。
【0044】本明細書における各記号で表される置換基
について以下に説明する。R1、R1a、R5における置換
アリールにおけるアリールとは、フェニル、ナフチルな
どを示し、置換基としてハロゲン(フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素)、炭素数1から4個のアルキル(メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルなど)、炭素
数1から4個のアルコキシ(メトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、イソプロポキシ、ブトキシなど)、シアノ、ニ
トロ、カルボキシ、炭素数1〜4個のアルキレンジオキ
シ(メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、プロピレン
ジオキシ、1,1−ジメチルメチレンジオキシなど)お
よび炭素数1から4個のハロアルキル(フルオロメチ
ル、クロロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−
トリフルオロエチルなど)から選ばれる基を1〜3個有
し、好ましい置換基としてはハロゲン、アルキル、アル
コキシ、ハロアルキル、アルキレンジオキシおよびニト
ロである。置換アリールの具体例としては、4−クロロ
フェニル、3−クロロフェニル、2−クロロフェニル、
3,4−ジクロロフェニル、4−フルオロフェニル、
2,4−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェ
ニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、4−ブロモ
フェニル、4−ヨードフェニル、4−メチルフェニル、
4−メトキシフェニル、4−エトキシフェニル、3,4
−ジメトキシフェニル、3,4−ジエトキシフェニル、
4−シアノフェニル、4−カルボキシフェニル、4−ト
リフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフ
ェニル、2−クロロ−5−トリフルオロメチルフェニ
ル、4−ニトロフェニル、3,4−メチレンジオキシフ
ェニル、3,4−エチレンジオキシフェニルなどがあげ
られる。
【0045】R1、R1a、R5におけるアリールアルキル
とは、アリール(フェニル、ナフチルなど)が炭素数1
から4個のアルキルに置換したものであって、例えばフ
ェニルメチル、2−フェニルエチル、1−フェニルエチ
ル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチルなどが
あげられる。
【0046】R1、R1a、R5における置換基を有してい
てもよいヘテロアリールにおけるヘテロアリールとは、
窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれるヘテロ
原子が1ないし2個置換した5または6員環のヘテロア
リールであって、置換基として炭素数1から4個のアル
キル、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素など)などが置換
していてもよく、例えばピリミジル、4,6−ジメチル
ピリミジル、ピリダジニル、6−クロロピリダジニル、
チエニル、5−メチルチエニル、5−クロロチエニル、
ピリジルなどがあげられる。
【0047】R1、R5におけるヘテロアリールアルキル
とは、窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる
ヘテロ原子が1ないし2個置換した5または6員環のヘ
テロアリール(前記と同義)が炭素数1から4個のアル
キルに置換したものであって、例えば2−チエニルメチ
ル、2−(2−チエニル)エチル、3−(2−チエニ
ル)プロピル、2−ピリジルメチル、3−ピリジルメチ
ル、4−ピリジルメチルなどがあげられる。
【0048】R1、R5におけるシクロアルキルとは、炭
素数3から6個のシクロアルキルであって、例えばシク
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘ
キシルなどがあげられる。
【0049】R2、R2a、R3、R3a、R4a、R6、R7
おけるアルキルとは、炭素数1から4個の直鎖または分
枝鎖状のアルキルであって、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第3級ブチル
などがあげられ、好ましくはメチルである。
【0050】R2、R3、R6、R7におけるハロゲンと
は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素を示す。
【0051】R2、R3、R6、R7におけるアルコキシと
は、炭素数1から4個の直鎖または分枝鎖状のアルコキ
シであって、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプ
ロポキシ、ブトキシ、第3級ブトキシなどがあげられ
る。
【0052】R2、R3、R6、R7における置換基を有し
ていてもよいアミノとは、置換基として炭素数1から4
個のアルキル(前記と同義)、炭素数1から4個のアシ
ル(ホルミル、アセチル、プロピオニルなど)およびベ
ンゾイルから選ばれる置換基によりモノまたはジ置換さ
れていてもよく、具体的にはアミノ、メチルアミノ、ジ
メチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、ホルミ
ルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ベン
ゾイルアミノがあげられる。
【0053】R4、R8におけるアルキル、ハロゲンおよ
び置換基を有していてもよいアミノは、R2、R3
6、R7におけるアルキル、ハロゲンおよび置換基を有
していてもよいアミノと同義である。
【0054】R5における置換基を有していてもよいア
ルキルにおけるアルキルとは,炭素数1から6個の直鎖
または分枝鎖状のアルキルを示し,例えば、メチル,エ
チル,プロピル,イソプロピル,ブチル,イソブチル,
第3級ブチル,ペンチル,イソペンチル,ネオペンチ
ル,ヘキシルなどがあげられる。さらに置換基としてハ
ロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、アルコキシ部
が炭素数1〜4個のアルコキシカルボニル(炭素数1〜
4個のアルコキシ部は前記と同義)、あるいはカルボキ
シル基があげられ、具体的にはフルオロメチル、クロロ
メチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2,2
−トリクロロエチル、メトキシカルボニルメチル、エト
キシカルボニルメチル、2−(メトキシカルボニル)エ
チル、カルボキシメチル、2−カルボキシエチルなどが
あげられる。
【0055】R5におけるヒドロキシアルキルとは、炭
素数1から4個の直鎖または分枝鎖状のアルキル(前記
と同義)に水酸基が置換したものであって、例えば、ヒ
ドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキ
シプロピル、4−ヒドロキシブチルなどがあげられ、好
ましくは2−ヒドロキシエチルである。
【0056】R5におけるアミノアルキルとは、炭素数
1から4個の直鎖または分枝鎖状のアルキル(前記と同
義)にアミノ基が置換したものであって、当該アミノ基
は炭素数1から4個のアルキル(前記と同義)、炭素数
1から4個のアシル(前記と同義)およびベンゾイルか
ら選ばれる置換基により置換されていてもよい。具体的
には、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプ
ロピル、4−アミノブチル、ジメチルアミノメチル、ジ
エチルアミノメチル、ジプロピルアミノメチル、ジブチ
ルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、ホルミル
アミノメチル、2−ホルミルアミノエチル、アセチルア
ミノメチル、2−アセチルアミノエチル、ベンゾイルア
ミノメチル、2−ベンゾイルアミノエチルなどがあげら
れる。
【0057】W、W1におけるアルキルとは、炭素数1
から4個の直鎖または分枝鎖状のアルキルであって、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルなどを
示し、好ましくはメチル、エチルである。
【0058】Wにおけるヒドロキシアルキルとは、炭素
数1から4個のアルキル(前記と同義)に水酸基が置換
したものであって、例えば、ヒドロキシメチル、2−ヒ
ドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロ
キシブチルなどがあげられる。
【0059】Wにおけるアシルオキシアルキルとは、炭
素数1から4個のアルキル(前記と同義)に炭素数1か
ら4個のアシルオキシ(ホルミルオキシ、アセチルオキ
シ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシなど)が置換
したものであって、具体的にはホルミルオキシメチル、
2−ホルミルオキシエチル、アセチルオキシメチル、2
−アセチルオキシエチル、3−アセチルオキシプロピ
ル、4−アセチルオキシブチル、プロピオニルオキシメ
チルなどがあげられ、好ましくは2−アセチルオキシエ
チルである。
【0060】Wにおけるアミノアルキルとは、炭素数1
から4個のアルキル(前記と同義)にアミノ基が置換し
たものであって、例えばアミノメチル、アミノエチル、
ジメチルアミノメチル、ジエチルアミノメチルなどがあ
げられる。
【0061】W、W1におけるヒドロキシカルボニルア
ルキルとは、炭素数1から4個のアルキル(前記と同
義)にヒドロキシカルボニルが置換したものであって、
例えば、ヒドロキシカルボニルメチル、2−ヒドロキシ
カルボニルエチル、3−ヒドロキシカルボニルプロピ
ル、4−ヒドロキシカルボニルブチルなどがあげられ、
好ましくはヒドロキシカルボニルメチル、3−ヒドロキ
シカルボニルプロピルである。
【0062】W、W1におけるアルコキシカルボニルア
ルキルとは、炭素数1から4個のアルキル(前記と同
義)にアルコキシ部が炭素数1〜4個のアルコキシカル
ボニル(前記と同義)が置換したものであって、例え
ば、メトキシカルボニルメチル、メトキシカルボニルエ
チル、メトキシカルボニルプロピル、メトキシカルボニ
ルブチル、エトキシカルボニルメチル、プロポキシカル
ボニルメチル、イソプロポキシカルボニルメチル、ブト
キシカルボニルメチルなどがあげられ、好ましくはエト
キシカルボニルメチルである。
【0063】X、X1におけるハロゲンとは、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素を示し、好ましくは塩素、臭素であ
る。
【0064】Xにおけるアルキルとは、炭素数1から6
個の直鎖または分枝鎖状のアルキルを示し、例えば、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、第3級ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオ
ペンチル、ヘキシルなどがあげられ、炭素数1〜3個の
アルキルが好ましく、特にメチルが好ましい。
【0065】Xにおけるアルコキシとは、炭素数1から
6個の直鎖または分枝鎖状のアルコキシを示し、例えば
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブ
トキシ、イソブトキシ、第3級ブトキシ、ペンチルオキ
シ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシ
ルオキシなどがあげられ、なかでも炭素数1〜3個のア
ルコキシが好ましい。
【0066】Xにおけるアルケニルとは、炭素数2〜4
個の直鎖または分枝鎖状のアルケニルであって、例えば
エテニル、1−プロぺニル、1−ブテニルなどがあげら
れ、特にエテニルが好ましい。
【0067】Xにおけるハロアルキルとは、炭素数1〜
4個の直鎖または分枝鎖状のハロアルキルであって、例
えばフルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、ト
リフルオロメチル、2−フルオロエチル、2−クロロメ
チル、2,2,2−トリフルオロエチルなどがあげら
れ、特にトリフルオロメチルが好ましい。
【0068】X、X1におけるアルコキシカルボニルと
は、アルコキシ部が炭素数1から4個のアルコキシカル
ボニル(前記と同義)を示し、メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポ
キシカルボニル、ブトキシカルボニル、第3級ブトキシ
カルボニルなどがあげられる。
【0069】X、X1におけるアルキニルとは、炭素数
1〜4個の直鎖または分枝鎖状のアルキニルであって、
例えばエチニル、1−プロピニル、1−ブチニルなどが
あげられ、特にエチニルが好ましい。
【0070】X’におけるハロゲンとは、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素を示し、好ましくは塩素である。
【0071】Yにおけるアルキルとは、炭素数1から6
個の直鎖または分枝鎖状のアルキルであって、例えば、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ
ソブチル、第3級ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネ
オペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ネオヘキシルな
どがあげられ、なかでも炭素数4〜6個のアルキルが好
ましい。
【0072】Yにおけるヒドロキシアルキルとは、炭素
数1から4個の直鎖または分枝鎖状のアルキル(前記と
同義)に水酸基が置換したものであって、例えば、ヒド
ロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシ
プロピル、4−ヒドロキシブチルなどがあげられる。
【0073】Yにおけるヒドロキシカルボニルアルキル
とは、炭素数1から4個のアルキル(前記と同義)にヒ
ドロキシカルボニルが置換したものであって、例えば、
ヒドロキシカルボニルメチル、2−ヒドロキシカルボニ
ルエチル、3−ヒドロキシカルボニルプロピル、4−ヒ
ドロキシカルボニルブチルなどがあげられる。
【0074】Yにおける置換基を有していてもよいアミ
ノアルキルとは、炭素数1から4個のアルキル(前記と
同義)にアミノ基が置換したものであって、該アミノ基
は置換基として炭素数1から4個のアルキル(前記と同
義)、炭素数1から4個のアシル(前記と同義)および
ベンゾイルなどでモノまたはジ置換されていてもよく、
具体的にはアミノメチル、2−アミノエチル、ジメチル
アミノメチル、2−ジエチルアミノメチル、ホルミルア
ミノメチル、アセチルアミノメチル、2−ホルミルアミ
ノエチル、2−アセチルアミノエチル、ベンゾイルアミ
ノメチルなどがあげられる。また、該アミノ基は環内に
酸素原子、硫黄原子、窒素原子を1ないし2個含有して
いてもよい環状アミンを形成してもよく、例えばピロリ
ジン、置換基を有していてもよいピペリジン、ホモピペ
リジン、置換基を有していてもよいピペラジン、置換基
を有していてもよいホモピペラジン、モルホリンおよび
チオモルホリンなどがあげられる。具体的には、ピペリ
ジノメチル、2−ピペリジノエチル、モルホリノメチ
ル、2−モルホリノエチル、チオモルホリノメチル、ピ
ペラジノメチル、(4−モルホリノピペリジン−1−イ
ル)メチルなどがあげられる。
【0075】Y、Y1、Y2におけるアルコキシとは、炭
素数1から6個の直鎖または分枝鎖状のアルコキシであ
り、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロ
ポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、第3級ブトキシ、ペ
ンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキ
シ、ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ、ネオヘキシ
ルオキシなどがあげられ、なかでも炭素数4〜6個のア
ルコキシが好ましい。
【0076】Y、Y1におけるハロアルコキシとは、炭
素数1〜4個のアルコキシ(前記と同義)にハロゲン
(前記と同義)が置換したものであって、例えばフルオ
ロメトキシ、クロロメトキシ、2−フルオロエトキシ、
2,2,2−トリフルオロエトキシなどがあげられ、好
ましくは2,2,2−トリフルオロエトキシである。
【0077】Y、Y1におけるアリールオキシとは、フ
ェニルオキシ、ナフチルオキシなどがあげられ、フェニ
ルオキシが好ましい。
【0078】Y、Y1におけるシクロアルキルオキシと
は、炭素数3から6個のシクロアルキルオキシであっ
て、例えばシクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキ
シなどがあげられ、シクロヘキシルオキシが好ましい。
【0079】Y、Y1におけるヒドロキシアルコキシと
は、炭素数3から6個の直鎖または分枝鎖状のアルコキ
シにヒドロキシが置換したものであって、例えば3−ヒ
ドロキシプロポキシ、1−メチル−1−ヒドロキシエト
キシ、4−ヒドロキシブトキシ、5−ヒドロキシペンチ
ルオキシ、6−ヒドロキシヘキシルオキシがあげられ
る。
【0080】Yにおけるヒドロキシカルボニルアルコキ
シとは、炭素数1から4個の直鎖または分枝鎖状のアル
コキシにヒドロキシカルボニルが置換したものであっ
て、例えばヒドロキシカルボニルメトキシ、2−ヒドロ
キシカルボニルエトキシ、3−ヒドロキシカルボニルプ
ロポキシ、4−ヒドロキシカルボニルブトキシがあげら
れる。
【0081】Y、Y1、Y2における置換基を有していて
もよいアミノアルコキシとは、炭素数1から6個の直鎖
または分枝鎖状のアルコキシ(前記と同義)にアミノが
置換したものであり、該アミノ基には置換基として炭素
数1から4個のアルキル(前記と同義)、炭素数1から
4個のアシル(前記と同義)およびベンゾイルを有して
いてもよい。また、該アミノ基は環内に酸素原子、硫黄
原子、窒素原子を1ないし2個含有していてもよい環状
アミンを形成してもよく、例えば、ピロリジン、置換基
を有してもよいピペリジン、ホモピペリジン、置換基を
有していてもよいピペラジン、置換基を有していてもよ
いホモピペラジン、モルホリンおよびチオモルホリンな
どがあげられる。具体的にはアミノメトキシ、アミノエ
トキシ、アミノプロポキシ、メチルアミノメトキシ、ジ
メチルアミノメトキシ、2−ジメチルアミノエトキシ、
ホルミルアミノメトキシ、アセチルアミノメトキシ、プ
ロピオニルアミノメトキシ、ベンゾイルアミノメトキ
シ、モルホリノメトキシ、2−モルホリノエトキシ、3
−モルホリノプロポキシ、2,2−ジメチル−3−モル
ホリノプロポキシ、4−モルホリノブトキシ、5−モル
ホリノペンチルオキシ、6−モルホリノヘキシルオキ
シ、チオモルホリノメトキシ、2−チオモルホリノエト
キシ、3−チオモルホリノプロポキシ、2,2−ジメチ
ル−3−チオモルホリノプロポキシ、4−チオモルホリ
ノブトキシ、5−チオモルホリノペンチルオキシ、6−
チオモルホリノヘキシルオキシ、ピペリジノメトキシ、
2−ピペリジノエトキシ、3−ピペリジノプロポキシ、
2,2−ジメチル−3−ピペリジノプロポキシ、4−ピ
ペリジノブトキシ、5−ピペリジノペンチルオキシ、6
−ピペリジノヘキシルオキシ、ピペラジノメトキシ、2
−ピペラジノエトキシ、3−ピペラジノプロポキシ、
2,2−ジメチル−3−ピペラジノプロポキシ、4−ピ
ペラジノブトキシ、5−ピペラジノペンチルオキシ、6
−ピペラジノヘキシルオキシ、2−ピロリジノエトキ
シ、3−ピロリジノプロポキシなどがあげられる。なか
でも、2−ジメチルアミノエトキシ、4−モルホリノブ
トキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−モルホリノエ
トキシ、モルホリノメトキシ、2,2−ジメチル−3−
モルホリノプロポキシが好ましい。
【0082】Yにおけるアルキルチオとは、アルキル部
が炭素数1から6個であって、例えばメチルチオ、エチ
ルチオ、プロピルチオ、n−ブチルチオ、ペンチルチ
オ、ネオペンチルチオ、ヘキシルチオなどがあげられ
る。
【0083】Yにおけるヒドロキシアルキルチオとは、
アルキル部が炭素数1から6個であって、例えばヒドロ
キシメチルチオ、2−ヒドロキシエチルチオ、3−ヒド
ロキシプロピルチオ、4−ヒドロキシブチルチオ、5−
ヒドロキシペンチルチオ、6−ヒドロキシヘキシルチオ
があげられる。
【0084】Yにおけるヒドロキシカルボニルアルキル
チオとは、アルキル部が炭素数1から4個であって、例
えばヒドロキシカルボニルメチルチオ、2−ヒドロキシ
カルボニルエチルチオ、3−ヒドロキシカルボニルプロ
ピルチオ、4−ヒドロキシカルボニルブチルチオがあげ
られる。
【0085】Y、Y1、Y2における置換基を有していて
もよいアミノアルキルチオとは、アルキル部が炭素数1
から6個の直鎖または分枝鎖状のアルキル(前記と同
義)であり、該アミノ基に置換基として炭素数1から4
個のアルキル(前記と同義)、炭素数1から4個のアシ
ル(前記と同義)およびベンゾイルが置換していてもよ
い。また、該アミノ基は環内に酸素原子、硫黄原子、窒
素原子を1ないし2個含有していてもよい環状アミンを
形成してもよく、例えば、ピロリジン、置換基を有して
もよいピペリジン、ホモピペリジン、置換基を有してい
てもよいピペラジン、置換基を有していてもよいホモピ
ペラジン、モルホリンおよびチオモルホリンなどがあげ
られる。具体的にはアミノメチルチオ、2−アミノエチ
ルチオ、3−アミノプロピルチオ、4−アミノブチルチ
オ、ジメチルアミノメチルチオ、ジエチルアミノメチル
チオ、2−ジメチルアミノエチルチオ、3−ジメチルア
ミノプロピルチオ、4−ジメチルアミノブチルチオな
ど、ホルミルアミノメチルチオ、2−ホルミルアミノエ
チルチオ、アセチルアミノメチルチオ、2−アセチルア
ミノエチルチオ、ベンゾイルアミノメチルチオ、2−ベ
ンゾイルアミノエチルチオ、モルホリノメチルチオ、2
−モルホリノエチルチオ、3−モルホリノプロピルチ
オ、4−モルホリノブチルチオ、5−モルホリノペンチ
ルチオ、6−モルホリノヘキシルチオ、チオモルホリノ
メチルチオ、2−チオモルホリノエチルチオ、3−チオ
モルホリノプロピルチオ、4−チオモルホリノブチルチ
オ、5−チオモルホリノペンチルチオ、6−チオモルホ
リノヘキシルチオ、ピペリジノメチルチオ、2−ピペリ
ジノエチルチオ、3−ピペリジノプロピルチオ、4−ピ
ペリジノブチルチオ、5−ピペリジノペンチルチオ、6
−ピペリジノヘキシルチオ、ピペラジノメチルチオ、2
−ピペラジノエチルチオ、3−ピペラジノプロピルチ
オ、4−ピペラジノブチルチオ、5−ピペラジノペンチ
ルチオ、6−ピペラジノヘキシルチオ、2−ピロリジノ
エチルチオ、3−ピロリジノプロピルチオがあげられ
る。
【0086】Z2、Z3におけるアルキルとは、炭素数1
から4個のアルキル(前記と同義)であって、例えば、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ
ソブチル、第3級ブチルなどがあげられ、好ましくはエ
チルである。
【0087】Z2、Z3におけるヒドロキシアルキルと
は、炭素数1から4個のアルキル(前記と同義)に水酸
基が置換したものであって、例えば、ヒドロキシメチ
ル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、
4−ヒドロキシブチルなどがあげられ、好ましくは2−
ヒドロキシエチルである。
【0088】Z2、Z3におけるアミノアルキルとは、炭
素数1から4個のアルキル(前記と同義)にアミノ基が
置換したものであって、該アミノ基は炭素数1から4個
のアルキル(前記と同義)、炭素数1から4個のアシル
(前記と同義)およびベンゾイルにより置換されていて
もよく、具体的にはアミノメチル、アミノエチル、ジメ
チルアミノメチル、ジエチルアミノメチル、ホルミルア
ミノメチル、2−ホルミルアミノエチル、アセチルアミ
ノメチル、2−アセチルアミノエチル、ベンゾイルアミ
ノメチルなどがあげられる。
【0089】Z2、Z3、Z2a、Z3aにおける隣接する窒
素原子と一緒になって環内に酸素原子、硫黄原子、窒素
原子を1ないし2個含有していてもよい環状アミンを形
成する基とは、ピロリジン、置換基を有してもよいピペ
リジン、ホモピペリジン、置換基を有していてもよいピ
ペラジン、置換基を有していてもよいホモピペラジン、
モルホリンおよびチオモルホリンから選ばれる環状アミ
ンを意味する。
【0090】前述の置換基を有していてもよいピペリジ
ンにおける置換基とは、ヒドロキシ;カルボキシ;アル
コキシ部が炭素数1から4個のアルコキシカルボニル
(前記と同義);炭素数1〜4個のヒドロキシアルキル
(前記と同義);アルコキシ部が炭素数1〜4個のアル
コキシアルコキシ(メトキシメトキシ、エトキシメトキ
シ、プロポキシメトキシ、ブトキシメトキシ、2−メト
キシエトキシ、3−メトキシプロポキシ、4−メトキシ
ブトキシなど);アルキル部が炭素数1から4個のカル
ボキシアルキルカルボニルオキシ(カルボキシメチルカ
ルボニルオキシ、2−カルボキシエチルカルボニルオキ
シなど);炭素数1から4個のアシルオキシ(前記と同
義);ベンゾイルオキシ;フェニル;炭素数1から4個
のアルキレンジオキシ(メチレンジオキシ、エチレンジ
オキシなど);オキソ;炭素数1から4個のアルキル
(前記と同義)、アルコキシ部ならびにアルキル部がそ
れぞれ炭素数1〜4個のアルコキシアルキル(メトキシ
メチル、エトキシメチル、2−メトキシエチル、2−エ
トキシエチルなど)または炭素数1から4個のヒドロキ
シアルキル(前記と同義)でモノまたはジ置換していて
もよいアミノ;置換基(ヒドロキシ、炭素数1〜4個の
アルコキシ、オキソなど)を有していてもよいピペリジ
ン、モルホリン、チオモルホリン、置換基(炭素数1〜
4個のアルキル、炭素数1〜4個のアシルなど)を有し
ていてもよいピペラジンなどから選ばれる環状アミン
(当該環状アミンはN−オキサイドであってもよい);
モルホリノメチルなどがあげられる。具体的にはピペリ
ジン−1−イル、4−ヒドロキシピペリジン−1−イ
ル、4−カルボキシピペリジン−1−イル、4−メトキ
シカルボニルピペリジン−1−イル、4−エトキシカル
ボニルピペリジン−1−イル、4−((2−カルボキシ
エチル)カルボニルオキシ)ピペリジン−1−イル、4
−ベンゾイルオキシピペリジン−1−イル、4−ピペリ
ジノピペリジン−1−イル、4−モルホリノピペリジン
−1−イル、4−チオモルホリノピペリジン−1−イ
ル、4−(N−オキシドモルホリノ)ピペリジン−1−
イル、4,4−エチレンジオキシピペリジン−1−イ
ル、4−オキソピペリジン−1−イル、4−アミノピペ
リジン−1−イル、4−ジメチルアミノピペリジン−1
−イル、4−(N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ)
ピペリジン−1−イル、4−(N,N−ビス(2−ヒド
ロキシエチル)アミノ)ピペリジン−1−イル、4−
(N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルアミノ)
ピペリジン−1−イル、4−(4−メチルピペラジン−
1−イル)ピペリジン−1−イル、4−(N−(2−ヒ
ドロキシエチル)アミノ)ピペリジン−1−イル、4−
(ピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル、4−
(4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)ピペリジ
ン)−1−イル、4−フェニルピペリジン−1−イル、
4−(N−(2−メトキシエチル)アミノ)ピペリジン
−1−イル、4−(N−(2−メトキシエチル)−N−
メチルアミノ)ピペリジン−1−イル、4−(N,N−
ビス(2−メトキシエチル)アミノ)ピペリジン−1−
イル、4−メトキシメトキシピペリジン−1−イル、4
−(2−メトキシエチル)オキシピペリジン−1−イ
ル、4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イ
ル、4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピペ
リジン−1−イル、4−(4−モルホリノメチル)ピペ
リジン−1−イル、4−(4−メトキシピペリジン−1
−イル)ピペリジン−1−イル、4−(4−オキソピペ
リジン−1−イル)ピペリジン−1−イルなどがあげら
れる。
【0091】前述の置換基を有していてもよいピペラジ
ンにおける置換基とは、炭素数1から4個のアルキル
(前記と同義);アルキル部が炭素数1〜4個のカルボ
キシアルキル(カルボキシルメチル、カルボキシエチル
など);炭素数1から4個のヒドロキシアルキル(前記
と同義);アルキル部およびアルコキシ部が炭素数1〜
4個のアルコキシアルキル(前記と同義);アルコキシ
部およびアルキル部がそれぞれ炭素数1から4個のヒド
ロキシアルコキシアルキル(ヒドロキシメトキシメチ
ル、ヒドロキシエトキシエチルなど);カルボキシ;ア
ルコキシ部が炭素数1から4個のアルコキシカルボニル
(前記と同義);アルコキシ部およびアルキル部がそれ
ぞれ炭素数1から4個のアルコキシカルボニルアルキル
(前記と同義);炭素数1から4個のアシル(前記と同
義);アシル部およびアルキル部が炭素数1から4個の
アシルオキシアルキル(前記と同義);置換基を有して
いてもよい炭素数1から4個のアミノアルキル(前記と
同義);アルキル部が炭素数1から4個のカルボキシア
ルキルカルボニルオキシ(カルボキシメチルカルボニル
オキシ、(2−カルボキシエチル)カルボニルオキシな
ど);ヘテロアラルキル(炭素数1から4個のアルキル
にピリジル、チエニル、フリルなどのヘテロアリールが
置換したもの);ハロゲン(前記と同義)、炭素数1〜
4個のアルキル(前記と同義)および炭素数1〜4個の
アルコキシ(前記と同義)から選ばれる置換基で置換さ
れたフェニル;3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−
ピラン−4−イル;3,4,5,6−テトラヒドロ−2
H−チオピラン−4−イル;5−メチルイソキサゾール
−4−イルカルボニル;2−シアノ−3−ヒドロキシク
ロトノイルなどがあげられる。具体的にはピペラジン−
1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、4−エチ
ルピペラジン−1−イル、4−ヒドロキシメチルピペラ
ジン−1−イル、4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラ
ジン−1−イル、4−(3−ヒドロキシプロピル)ピペ
ラジン−1−イル、4−(第3級ブトキシカルボニル)
ピペラジン−1−イル、4−(エトキシカルボニルメチ
ル)ピペラジン−1−イル、4−(2−エトキシカルボ
ニルエチル)ピペラジン−1−イル、4−(3−エトキ
シカルボニルプロピル)ピペラジン−1−イル、4−
(カルボキシメチル)ピペラジン−1−イル、4−(2
−カルボキシエチル)ピペラジン−1−イル、4−(3
−カルボキシプロピル)ピペラジン−1−イル、4−
((2−カルボキシエチル)カルボニルオキシ)ピペラ
ジン−1−イル、4−(5−メチルイソキサゾール−4
−イルカルボニル)ピペラジン−1−イル、4−(2−
シアノ−3−ヒドロキシクロトノイル)ピペラジン−1
−イル、4−(ジメチルアミノメチル)ピペラジン−1
−イル、4−(2−ジメチルアミノエチル)ピペラジン
−1−イル、3,5−ジメチル−4−エトキシカルボニ
ルメチルピペラジン−1−イル、3,5−ジメチル−4
−カルボキシメチルピペラジン−1−イル、4−(3−
(3−ピリジル)プロピル)ピペラジン−1−イル、4
−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル)ピペラジ
ン−1−イル、4−(2−アセチルオキシエチル)ピペ
ラジン−1−イル、4−(3,4,5,6−テトラヒド
ロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル、
4−(3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−チオピラ
ン−4−イル)ピペラジン−1−イル、4−(4−クロ
ロフェニル)ピペラジン−1−イル、4−(4−フルオ
ロフェニル)ピペラジン−1−イル、4−(4−メチル
フェニル)ピペラジン−1−イル、4−(4−メトキシ
フェニル)ピペラジン−1−イル、4−メトキシメチル
ピペラジン−1−イル、4−(2−メトキシエチル)ピ
ペラジン−1−イル、4−(3−メトキシプロピル)ピ
ペラジン−1−イルなどがあげられる。
【0092】前述の置換基を有していてもよいホモピペ
ラジンとは、置換基として炭素数1〜4個のアルキル
(前記と同義)、炭素数1〜4個のヒドロキシアルキル
(前記と同義)が置換していてもよく、具体的にはホモ
ピペラジン、4−(ヒドロキシメチル)ホモピペラジン
−1−イル、4−(2−ヒドロキシエチル)ホモピペラ
ジン−1−イル、4−メチルホモピペラジン−1−イル
などがあげられる。
【0093】Hetにおける置換基を有していてもよい
酸素原子または窒素原子から選ばれる複素原子を含有し
た飽和複素環とは、5または6員環であり、置換基とし
ては炭素数1〜4個のアルキル(前記と同義)、アリー
ルアルキル(前記と同義)などがあげられる。具体的に
は、ピペリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4
−イル、1−エチルピペリジン−4−イル、1−ベンジ
ルピペリジン−4−イル、ピロリジン−3−イル、1−
メチルピロリジン−3−イル、1−エチルピロリジン−
3−イル、1−ベンジルピロリジン−3−イル、3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、
2,3,4,5−テトラヒドロフラン−3−イルなどが
あげられる。
【0094】本発明化合物の医薬上許容される塩として
は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩
などの無機酸との塩、または酢酸塩、プロピオン酸塩、
コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、安息香酸塩、
クエン酸塩、リンゴ酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼ
ンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩などの有機
酸との塩、あるいはカルボキシル基を含む場合は、ナト
リウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アルミニウム
塩、マグネシウム塩などの金属塩、トリエチルアミンな
どのアミンとの塩またはリジンなどの二塩基性アミノ酸
との塩があげられる。また、本発明化合物は水和物(1
水和物、1/2水和物、3/4水和物、1/4水和物な
ど)、溶媒和物なども包含される。さらに、本発明化合
物はN−オキサイド化合物も包含される。
【0095】本発明化合物に幾何異性体が存在する場
合、本発明はシス体、トランス体さらにはそれらの混合
物をも包含するものである。さらに、本発明にその分子
内に1個またはそれ以上の不斉中心が存在する場合、そ
れらより各種の光学異性体が存在する。本発明は光学異
性体、ラセミ体さらにはジアステレオ異性体、およびそ
れらの混合物をも包含するものである。
【0096】本発明化合物は以下の方法によって製造す
ることができる。 方法1:本発明の化合物(I)は以下の方法により製造
することができる。
【0097】
【化17】
【0098】(式中、各記号は前記と同義である。)
【0099】化合物(II)と化合物(III)の縮合
反応は、以下の3つの方法により行うことができる。
【0100】(1)化合物(II)を塩化チオニルなど
のハロゲン化剤を用いて常法により酸ハライドに変換し
た後、適当な溶媒(ジクロロメタン、ジクロロエタン、
クロロホルムなど)中、塩基(トリエチルアミン、ピリ
ジン、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウムな
ど)の存在下、−20℃から溶媒の還流温度で化合物
(III)と30分から12時間縮合させることにより
化合物(I)が得られる。なお、本反応では用いる塩基
を溶媒として使用することもできる。
【0101】(2)化合物(II)を必要に応じて適当
な溶媒(ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、ブタノールなど)中、縮合剤(1,3−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド、カルボニルジイミ
ダゾールなど)の存在下で化合物(III)と縮合させ
るか、あるいは適当な溶媒(ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシドなど)中、シアノリン酸ジエチルな
どのリン酸エステルおよび塩基(トリエチルアミン、ピ
リジンなど)の存在下で化合物(III)と縮合させる
ことにより化合物(I)を製造することができる。反応
温度は通常0℃から100℃であり、反応時間は通常3
0分から24時間である。なお、縮合剤を用いる反応に
おいては、必要に応じて1−ヒドロキシベンズトリアゾ
ールなどの存在下で行うこともできる。
【0102】(3)化合物(II)を低級アルコールエ
ステル(メチルエステル、エチルエステルなど)、また
は炭酸エステル(クロロ炭酸メチル、クロロ炭酸エチル
などとの混合酸無水物)に変換した後、適当な溶媒(メ
タノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタ
ノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、ト
ルエン、ニトロベンゼンあるいはこれらの混合溶媒な
ど)中または無溶媒で、塩基(トリエチルアミン、ピリ
ジン、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)の存在下、室
温から溶媒の還流温度で1から24時間、化合物(II
I)と縮合させることにより化合物(I)を得ることが
できる。
【0103】なお、本反応において、化合物(III)
のWが水素である場合、有機合成化学の分野において通
常用いられる保護基、例えば第3級ブトキシカルボニル
基、9−フルオレニルメトキシカルボニル基、ベンジル
オキシカルボニル基などを使用して反応を行うこともで
きる。
【0104】方法2:化合物(I)において、Wがヒド
ロキシアルキル、アルキル、アシルオキシアルキル、ア
ミノアルキル、ヒドロキシカルボニルアルキルまたはア
ルコキシカルボニルアルキルである化合物(I−2)は
以下の方法により製造することができる。
【0105】
【化18】
【0106】(式中、Waはアルキル、ヒドロキシアル
キル、アシルオキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロ
キシカルボニルアルキルまたはアルコキシカルボニルア
ルキルを示し、Halは塩素、臭素、ヨウ素などのハロ
ゲンを示し、他の記号は前記と同義である。)
【0107】化合物(I−1)を適当な溶媒(ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ベンゼン、トル
エン、キシレン、ヘキサン、テトラヒドロフラン、ジエ
チルエーテル、メタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール、第3級ブチルアルコールなど)中、塩基
(水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシド、トリエチルアミンなど)
の存在下、化合物(IV)と−20℃から100℃で3
0分から24時間反応させることにより化合物(I−
2)を得ることができる。
【0108】方法3:化合物(I)において、R1がア
リールアルキル、ヘテロアリールアルキルまたはシクロ
アルキルである化合物(I−4)は、以下の方法により
製造することができる。
【0109】
【化19】
【0110】(式中、R1bはアリールアルキル(R1
おけるアリールアルキルと同義)、ヘテロアリールアル
キル(R1におけるヘテロアリールアルキルと同義)ま
たはシクロアルキル(R1におけるシクロアルキルと同
義)を示し、他の記号は前記と同義である。)
【0111】化合物(I−3)を適当な溶媒(ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ベンゼン、トル
エン、キシレン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、第3級ブチルアルコールなど)中、塩基(水素化ナ
トリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナト
リウムエトキシド、トリエチルアミンなど)の存在下、
化合物(V)と−20℃から100℃で30分から24
時間反応させることにより化合物(I−4)を得ること
ができる。
【0112】方法4:化合物(I)において、Yが置換
基を有していてもよいアルコキシ、アリールオキシ、シ
クロアルキルオキシ、ヒドロキシアルコキシ、ヒドロキ
シカルボニルアルコキシ、置換基を有していてもよいア
ミノアルコキシ、アルキルチオ、ヒドロキシアルキルチ
オ、ヒドロキシカルボニルアルキルチオ、置換基を有し
ていてもよいアミノアルキルチオまたは基N(Z2
(Z3)である化合物(I−6)は、以下の方法により
製造することができる。
【0113】
【化20】
【0114】(式中、Yaは置換基を有していてもよい
アルコキシ、アリールオキシ、シクロアルキルオキシ、
ヒドロキシアルコキシ、ヒドロキシカルボニルアルコキ
シ、置換基を有していてもよいアミノアルコキシ、アル
キルチオ、ヒドロキシアルキルチオ、ヒドロキシカルボ
ニルアルキルチオ、置換基を有していてもよいアミノア
ルキルチオまたは基N(Z2)(Z3)(基中、Z2、Z3
は同一または異なって、それぞれ水素、アルキル、ヒド
ロキシアルキルまたはアミノアルキルを示すか、あるい
は隣接する窒素原子と一緒になって環状アミンを形成す
る基を示す。)を示し、他の記号は前記と同義であ
る。)
【0115】化合物(I−5)は、化合物(II)と化
合物(III−a)を方法1と同様に反応・処理するこ
とにより得ることができる。
【0116】化合物(I−5)を適当な溶媒(ジメチル
スルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジクロロメタ
ン、クロロホルムなど)中、塩基(トリエチルアミン、
ピリジンなど)の存在下で、H−Yaと0℃から用いる
溶媒の還流温度で30分から24時間縮合させることに
より化合物(I−6)を製造することができる。なお、
塩基の代わりにH−Yaを過剰量用いて反応に付すこと
もできる。
【0117】方法5:化合物(I)において、Xがアル
ケニル、アルキニルである化合物(I−8)は、以下の
方法により製造することもできる。
【0118】
【化21】
【0119】(式中、P1はトリメチルシリルなどの三
重結合の保護基を、Xaはアセチレンなどのアルキニル
を、Mはスズなどの金属またはホウ素を、Xbはビニル
などのアルケニルを、nは3または4の整数を、Xc
アセチレンなどのアルキニルまたはビニルなどのアルケ
ニルを示し、他の記号は前記と同義である。)
【0120】化合物(I−7)をパラジウム触媒(ビス
トリフェニルホスフィンパラジウムジクロリドまたはテ
トラキストリフェニルホスフィンパラジウムなど)の存
在下で、トリメチルシリルアセチレンなどのアルキンを
用いるソノガシラカップリング反応(Sonogashiracoupl
ing Reaction)、アルケニルボラン(ビニルボランな
ど)を用いるスズキカップリング反応(Suzuki couplin
g Reaction)またはアルケニルスズ(テトラビニルスズ
など)を用いるスティルカップリング反応(Stillecoup
ling Reaction)に付すことにより化合物(I−8)を
製造することができる。なお、ソノガシラカップリング
反応では、化合物(I−7)と化合物P1−Xaを触媒と
してテトラキストリフェニルホスフィンパラジウムある
いはビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド
およびヨウ化第一銅の存在下で反応させることができ、
用いられる溶媒としては、トリエチルアミン、ジエチル
アミンあるいはピペリジンなどがあげられる。反応温度
は通常室温から溶媒の還流温度であり、反応時間は通常
1から24時間である。ソノガシラカップリング反応
後、温和なアルカリ条件下、例えば、炭酸カリウムある
いは水酸化ナトリウムなどを用いてメタノールなどのア
ルコール溶媒中、室温から溶媒の還流温度で1から24
時間反応させることにより、化合物(I−8)における
cがアルキニル基(アセチレンなど)の化合物を得る
ことができる。
【0121】スティルカップリング反応では、化合物
(I−7)をアルケニルスズ(テトラビニルスズなど)
と触媒としてテトラキストリフェニルホスフィンパラジ
ウムなどを用いて反応させることにより化合物(I−
8)においてXcがアルケニル基(ビニルなど)の化合
物を得ることができる。用いられる溶媒としてベンゼ
ン、トルエン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムア
ミド、N−メチルピロリドンなどがあげられる。必要に
応じて塩化リチウムなどの添加物あるいはトリエチルア
ミン、ジイソプロピルエチルアミンなどの塩基が用いら
れる。反応温度は通常室温から溶媒の還流温度であり、
反応時間は通常1から24時間である。
【0122】方法6:化合物(I)において、Wが水素
である化合物(I−1)は以下の方法により製造するこ
ともできる。
【0123】
【化22】
【0124】(式中、各記号は前記と同義である。)
【0125】化合物(VI)および化合物(VII)を
適当な溶媒(テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、
エチレングリコールジメチルエーテル、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、塩化メチレン、クロロ
ホルム、ジクロロエタン、アセトニトリル、ニトロメタ
ン、二硫化炭素など)中または必要に応じて無溶媒で、
酸触媒(塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、四塩化
チタンなど)の存在下、−20℃から100℃で30分
から24時間、フリーデル・クラフツ(Friedel
−Craft)反応に付すことにより化合物(VII
I)を得ることができる。化合物(VIII)を適当な
溶媒(ベンゼン、トルエン、キシレンなど、好ましくは
ベンゼン)中、強酸(硫酸、トリフルオロ酢酸など)お
よびアジ化ナトリウムと−20℃から溶媒の還流温度で
1から24時間、シュミット(Schmidt)反応に
付すことにより化合物(I−1)を得ることができる。
【0126】方法7:化合物(I−1)は以下の方法に
より製造することもできる。
【0127】
【化23】
【0128】(式中、Lvは水素またはベンゼンスルホ
ニルなどのアリールスルホニル基を示し、他の記号は前
記と同義である。)
【0129】化合物(IX)を適当な溶媒(水、メタノ
ール、エタノールまたはそれらの混合溶媒など)中、塩
基(炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、トリエチルアミ
ンなど)の存在下、化合物(X)と−20℃から100
℃で1から24時間反応させることにより化合物(X
I)を得ることができる。化合物(XI)を適当な溶媒
(水、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、
ベンゼン、トルエン、キシレンまたはその混合溶媒な
ど)中、室温から溶媒の還流温度で1から24時間、ベ
ックマン(Beckmann)転位反応に付すことによ
り化合物(I−1)を得ることができる。
【0130】方法8:本発明の化合物が水酸基を有する
場合、カルボン酸化合物、酸ハライド化合物または酸無
水物化合物と有機合成化学の分野において通常用いられ
る縮合反応に付すことにより対応するエステル化合物を
製造することができる。また、本発明化合物がカルボン
酸基を有する場合、アルコール化合物またはフェノール
化合物と有機合成化学の分野において通常用いられる縮
合反応に付すことにより対応するエステル化合物を製造
することができる。さらに、本発明化合物がエステル基
を有する場合、酸(塩酸、硫酸など)または塩基(水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムなど)と常法により加水
分解することによって対応するカルボン酸化合物を製造
することができる。また、本発明化合物が、アミノ基を
有する場合、塩基(トリエチルアミン、ピリジンなど)
存在下でアルキルハライドまたはアシルハライドを用い
て常法によりN−アルキル化またはN−アシル化するこ
とができる。また、本発明化合物が水酸基を有する場
合、クロム酸−硫酸、酸化クロム(VI)−硫酸−アセ
トン(ジョーンズ(Jones)試薬)、酸化クロム(V
I)−ピリジン錯体(コリンズ(Collins)試薬)、二
クロム酸塩(二クロム酸ナトリウム、二クロム酸カリウ
ムなど)−硫酸、クロロクロム酸ピリジニウム(PC
C)、二酸化マンガン、ジメチルスルホキシド−親電子
活性化試薬(ジシクロヘキシルカルボジイミド、無水酢
酸、五酸化リン、三酸化硫黄−ピリジン錯体、無水トリ
フルオロ酢酸、塩化オキサリル、ハロゲン)、次亜塩素
酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、亜臭素酸ナトリウ
ムなどの有機合成化学の分野における公知の酸化反応に
付すことにより、カルボニル基またはアルデヒド基に変
換することができる。
【0131】方法9:化合物(II)において、Qが窒
素原子であるピラゾール環を有し、かつその3位にアル
キル基が、5位に水素またはアルキル基が、4位にカル
ボキシル基が置換した化合物(II−1)は、以下の方
法により製造することができる。
【0132】
【化24】
【0133】(式中、Raは水素または炭素数1〜4個
のアルキルを示し、Rb、Rcはそれぞれ炭素数1〜4個
のアルキルを示し、他の記号は前記と同義である。)
【0134】化合物(XII)と化合物(XIII)を
適当な溶媒(水、メタノール、エタノール、イソプロピ
ルアルコール、ブタノール、エチレングリコールまたは
これらの混合溶媒)中、室温から溶媒の還流温度で1か
ら24時間反応させることにより化合物(XIV)を得
ることができる。
【0135】化合物(XIV)を適当な溶媒(水、メタ
ノール、エタノールまたはその混合溶媒)中、酸(塩
酸、硫酸など)またはアルカリ(水酸化ナトリウム、水
酸化カリウムなど)を用いて室温から溶媒の還流温度で
1から12時間反応させることにより化合物(II−
1)を得ることができる。
【0136】なお、化合物(XII)は、ジャーナル・
オブ・ケミカル・ソサエティー・パーキントランスI
(J.Chem.Soc.Perkin Trans
I)、1875頁(1988年)に準じて製造すること
ができる。
【0137】方法10:化合物(II)において、Qが
窒素原子であるピラゾール環を有し、かつその3位に水
素またはアルキル基が、4位にカルボキシル基が、5位
にアミノ基が置換した化合物(II−3)は、以下の方
法により製造することができる。
【0138】
【化25】
【0139】(式中、各記号は前記と同義である。)
【0140】化合物(XV)と化合物(XIII)との
反応および化合物(XVI)の加水分解反応は、方法9
と同様の反応条件により行うことができる。
【0141】方法11:化合物(II)において、Qが
窒素原子であるピラゾール環を有し、かつその3位にア
ルキル基が、4位にカルボキシル基が、5位にアミノ基
が置換した化合物(II−2)は、以下の方法により製
造することができる。
【0142】
【化26】
【0143】(式中、各記号は前記と同義である。)
【0144】化合物(XVII)と化合物(XIII)
の反応および化合物(XVIII)の加水分解反応は、
方法9と同様の反応条件により行うことができる。
【0145】方法12:化合物(II)において、Qが
窒素原子であるピラゾール環を有し、かつその3位に水
素またはアルキル基が、4位にカルボキシル基が、5位
に水酸基が置換した化合物(II−4)は、以下の方法
により製造することができる。
【0146】
【化27】
【0147】(式中、Rdは炭素数1から4個のアルキ
ルを示し、他の記号は前記と同義である。)
【0148】化合物(XIX)と化合物(XIII)と
の反応および化合物(XX)の加水分解反応は、方法9
と同様の反応条件により行うことができる。
【0149】方法13:化合物(II)において、Qが
窒素原子であるピラゾール環を有し、かつその3位に水
素またはアルキル基が、5位にアルキル基が、4位にカ
ルボキシル基が置換した化合物(II−5)は、以下の
方法により製造することができる。
【0150】
【化28】
【0151】(式中、各記号は前記と同義である。)
【0152】化合物(XXI)と化合物(XIII)と
の反応および化合物(XXII)の加水分解反応は、方
法9と同様の反応条件により行うことができる。
【0153】方法14:化合物(II)において、Qが
窒素原子であるピラゾール環を有し、かつその3位に水
素またはアルキル基が、4位にカルボキシル基が、5位
にアミノ基が置換した化合物(II−2’)は、以下の
方法により製造することができる。
【0154】
【化29】
【0155】(式中、各記号は前記と同義である。)
【0156】化合物(XXIII)と化合物(XII
I)を適当な溶媒(水、メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノール、エチレングリコールまたはそれ
らの混合溶媒)中、室温から溶媒の還流温度で1から2
4時間反応させることにより化合物(XXIV)を得る
ことができる。化合物(XXIV)を適当な溶媒(水、
メタノール、エタノールまたはそれらの混合溶媒)中、
酸(塩酸、硫酸など)またはアルカリ(水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなど)と常法により処理することに
より化合物(II−2’)を得ることができる。
【0157】方法15:化合物(II)において、置換
されたアミノ基を有する化合物は、化合物(II−2)
のカルボキシル基を適当な保護基で保護した後、塩基
(トリエチルアミン、ピリジンなど)の存在下、ハロゲ
ン化アルキルと反応させるか、あるいは有機酸(好まし
くはギ酸)中でアルキルアルデヒドと還元的N−アルキ
ル化反応に付した後、保護基を除去することにより、モ
ノまたはジ置換されたアミノ基を有する化合物を得るこ
とができる。また、化合物(II−2)は化合物(XX
IV)を上記N−アルキル化反応に付した後、加水分解
することにより得ることもできる。
【0158】方法16:化合物(II)において、Qが
窒素原子であるピラゾール環を有し、かつその5位に塩
素が、3位に水素またはアルキル基が、4位にカルボキ
シル基が置換した化合物(II−6)は、以下の方法に
より製造することができる。
【0159】
【化30】
【0160】(式中、各記号は前記と同義である。)
【0161】化合物(XXV)を適当な溶媒(トルエ
ン、ベンゼン、n−ヘキサンまたはそれらの混合溶媒)
中、クロル化剤(塩化スルフリルなど)と室温から溶媒
の還流温度で1から24時間反応させることにより化合
物(XXVI)を得ることができる。化合物(XXV
I)を酸(塩酸、硫酸など)またはアルカリ(水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウムなど)を用いて常法により加
水分解反応を行うことにより化合物(II−6)を得る
ことができる。
【0162】方法17:化合物(II)において、R1
がアリールアルキル、ヘテロアリールアルキルまたはシ
クロアルキルである化合物(II−7)は、以下の方法
により製造することができる。
【0163】
【化31】
【0164】(式中、Lv’は塩素、臭素、ヨウ素など
のハロゲン、メタンスルホニルオキシ、p−トルエンス
ルホニルオキシなどの脱離基を示し、他の記号は前記と
同義である。)
【0165】化合物(XXVII)と化合物(XXVI
II)を適当な溶媒(ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、ベンゼン、トルエン、キシレン、塩化メ
チレン、クロロホルムなど)中、必要に応じて金属触媒
(銅粉、塩化銅、硫酸銅、炭酸銀、硝酸銀など)の存在
下、塩基(炭酸カリウム、炭酸バリウム、水素化ナトリ
ウムなど)中で−20から100℃で1から24時間反
応させることにより化合物(XXIX)を得ることがで
きる。化合物(XXIX)は酸(塩酸、硫酸など)また
はアルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)
を用いて常法により加水分解反応に付すことにより化合
物(II−7)を得ることができる。
【0166】方法18:化合物(II−1)は以下の方
法により製造することもできる。
【0167】
【化32】
【0168】(式中、各記号は前記と同義である。)
【0169】化合物(XXX)をN,N−ジメチルホル
ムアミドあるいはN−メチルホルムアニリドの存在下、
オキシ塩化リンを用いて、室温から100℃で1から2
4時間ビルスマイヤー(Vilsmeier)反応に付
すことにより化合物(XXXI)が得られる。化合物
(XXXI)を適当な溶媒(水、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、アセトン、第3級ブチ
ルアルコール、塩化メチレン、クロロホルム、ヘキサ
ン、ベンゼン、トルエンまたはそれらの混合溶媒)中、
酸化剤(二酸化マンガン、過マンガン酸カリウム、過酸
化物(過酸化水素、メタクロロ過安息香酸など)など)
にて酸化することにより化合物(II−1)が得られ
る。なお、化合物(XXX)はブレチン・デ・ラ・ソシ
エテ・シミ・デ・フランス(Bull.Soc.Chi
m.France)1346頁(1970年)に記載の
方法に準じて得ることができる。
【0170】方法19:化合物(II−1)は、以下の
方法により製造することもできる。
【0171】
【化33】
【0172】(式中、各記号は前記と同義である。)
【0173】化合物(XXX)とオキサリルクロリドを
室温から還流温度で1から24時間反応させることによ
り、化合物(XXXII)が得られる。化合物(XXX
II)を水溶液中で1から24時間反応させることによ
り化合物(II−1)が得られる。
【0174】方法20:化合物(II)において、Qが
C−R4であり、R4が水素であるピロール環を有し、か
つその3位にカルボキシル基が置換し、2位および4位
が無置換である化合物(II−8)は、以下の方法によ
り製造することができる。
【0175】
【化34】
【0176】(式中、各記号は前記と同義である。)
【0177】化合物(XXXIII)と化合物(XXX
IV)を適当な溶媒(ジエチルエーテル、ジメチルエー
テル、n−ヘキサンまたはそれらの混合溶媒)中、室温
から溶媒の還流温度で1から24時間反応させることに
より化合物(XXXV)が得られる。化合物(XXX
V)を塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリ
エチルアミン、ピリジンなど)の存在下、酸化剤(二酸
化マンガン、過マンガン酸カリウム、過酸化物(過酸化
水素、メタクロロ過安息香酸など)など)にて酸化反応
に付すことにより化合物(II−8)が得られる。
【0178】なお、化合物(XXXIII)はシンセテ
ィック・コミュニケーションズ(Synthetic
Communications)13巻、9号、741
〜744頁(1983年)に記載の方法に準じて得るこ
ともできる。また、化合物(XXXV)はシンセティッ
ク・コミュニケーションズ(Synthetic Co
mmunications)24巻、13号、1855
頁(1994年)に記載の方法に準じて得ることもでき
る。
【0179】方法21:化合物(XXXV)は、以下の
方法により製造することもできる。
【0180】
【化35】
【0181】(式中、各記号は前記と同義である。)
【0182】化合物(XXXVI)を適当な溶媒(塩化
メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン、ベンゼン、
トルエン、キシレンなど)中、トリフルオロメタンスル
ホン酸と室温から溶媒の還流温度で1から24時間反応
させることにより化合物(XXXV)を得ることができ
る。
【0183】方法22:化合物(XXXVI)は、以下
の方法により製造することができる。
【0184】
【化36】
【0185】(式中、各記号は前記と同義である。)
【0186】化合物(XXXVII)と化合物(XXX
IV)を適当な溶媒(ジエチルエーテル、ジメチルエー
テル、n−ヘキサンまたはそれらの混合溶媒)中、室温
から溶媒の還流温度で1から24時間反応させることに
より化合物(XXXVIII)が得られる。化合物(X
XXVIII)をビルスマイヤー(Vilsmeie
r)反応を利用して、N,N−ジメチルホルムアミドあ
るいはN−メチルホルムアニリドの存在下、オキシ塩化
リンと室温から100℃で1から24時間反応させるこ
とにより化合物(XXXVI)が得られる。
【0187】方法23:化合物(II)において、Qが
C−R4であるピロール環を有し、かつその2位および
5位が共にアルキル基であり、3位がカルボキシル基で
あり、4位は無置換である化合物(II−9)は、以下
の方法により製造することができる。
【0188】
【化37】
【0189】(式中、Rh、Riはそれぞれ炭素数1から
4個のアルキルを示し、他の記号は前記と同義であ
る。)
【0190】パール・クノール(Paal−Knor
r)のピロール合成法を利用して、化合物(XXXVI
I)と化合物(XXXIV)をN,N−ジメチルホルム
アミド中あるいは無溶媒で、必要に応じて酸触媒(塩
酸、硫酸など)の存在下で−20℃から100℃で1か
ら24時間縮合させることにより化合物(XXXVII
I)が得られる。化合物(XXXVIII)のホルミル
化および化合物(XXXIX)の酸化反応は方法20と
同様の反応条件により行うことができる。
【0191】方法24:化合物(II−9)は、以下の
方法により製造することもできる。
【0192】
【化38】
【0193】(式中、各記号は前記と同義である。)
【0194】化合物(XL)を適当な溶媒(テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジクロロメ
タン、ジクロロエタン、クロロホルム、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、アセトニトリル、ニトロメタ
ン、二硫化炭素またはそれらの混合物)中または無溶媒
で、酸触媒(塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、塩
化チタンなど)存在下、−20〜100℃で30分から
24時間でフリーデル・クラフツ(Friedel−C
rafts)反応を行うことにより化合物(XLI)を
得ることができる。化合物(XLI)をハロホルム反応
を利用して、適当な溶媒(水、メタノール、エタノー
ル、1−プロパノール、2−プロパノール、第3級ブチ
ルアルコール、テトラヒドロフラン、ジオキサンまたは
それらの混合物など)中、−20〜100℃で30分か
ら24時間、アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウムなど)およびハロゲン化剤(臭素、塩素、次亜塩素
酸ナトリウム(カリウム)、次亜臭素酸ナトリウム(カ
リウム)など)と処理することにより化合物(II−
9)を得ることができる。
【0195】方法25:化合物(III)において、W
が水素である化合物(III−1)は以下の方法により
製造することができる。
【0196】
【化39】
【0197】(式中、各記号は前記と同義である。)
【0198】化合物(XLII)を有機合成化学の分野
において通常用いられる還元法、例えば適当な溶媒
(水、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノ
ール、エチレングリコールまたはそれらの混合溶媒な
ど)中、鉄粉あるいは塩化スズを触媒として希塩酸ある
いは触媒量の塩化アンモニウムと処理する方法、触媒量
の塩化鉄とヒドラジンを用いて処理する方法、あるいは
ニッケル、パラジウム、白金などの触媒の存在下、水素
添加を行う接触還元法、液体アンモニア中、ナトリウム
やリチウムなどのアルカリ金属を用いたバーチ(Bir
ch)還元法などによって化合物(III−1)が得ら
れる。反応温度は通常室温から溶媒の還流温度であり、
反応時間は通常1から24時間である。
【0199】方法26:化合物(III−1)は以下の
方法により製造することもできる。
【0200】
【化40】
【0201】(式中、各記号は前記と同義である。)
【0202】化合物(XLIII)をシュミット(Sc
hmidt)反応を利用して、適当な溶媒(水、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、ブタノール、第3級
ブチルアルコール、エチレングリコール、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、好ましくはベンゼン)中、アジ化ナ
トリウムおよび強酸(硫酸、トリフルオロ酢酸など)と
室温から溶媒の還流温度で1から24時間処理するか、
または適当な溶媒(メタノール、エタノール、イソプロ
ピルアルコール、ブタノール、第3級ブタノール、好ま
しくは第3級ブタノール)中、トリエチルアミンおよび
ジフェニルホスホニルアジドと室温から溶媒の還流温度
で1から24時間反応させた後、酸(塩酸、硫酸など)
にて処理することにより、化合物(III−1)が得ら
れる。
【0203】方法27:化合物(XLII)において、
X’が水素であり、Xが3位に置換したハロゲン、Yが
4位に置換したアルコキシである場合、以下の方法によ
り製造することができる。
【0204】
【化41】
【0205】(式中、Rは炭素数1から6個のアルキル
を示し、他の記号は前記と同義である。)
【0206】4−ニトロフェノールを適当な溶媒(水、
ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、トルエ
ン、メタノール、エタノール、テトラヒドロフランまた
はそれらの混合溶媒など)中、塩基(水酸化ナトリウ
ム、水素化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリ
ウムエトキシド、ブチルリチウム、ブチルマグネシウム
クロリドなど)の存在下、ハロアルキルと−20℃から
溶媒の還流温度で1から24時間反応させることにより
化合物(XLIV)を得ることができる。化合物(XL
IV)をハロゲン(塩素、臭素など)と−20℃から室
温で1から24時間反応させることにより化合物(XL
II−1)を得ることができる。また、上記反応条件に
より、4−ニトロフェノールをハロゲン化させた後、ア
ルキル化することによって化合物(XLII−1)を得
ることもできる。
【0207】方法28:化合物(XLII)において、
X’が水素であり、Xが3位に置換したシアノ、Yが4
位に置換したハロゲンである場合、以下の方法により製
造することができる。
【0208】
【化42】
【0209】(式中、各記号は前記と同義である。)
【0210】化合物(XLV)をハロゲン化剤(塩化チ
オニルなど)と処理して酸ハライドに変換した後、アン
モニア水と−20℃から室温で30分から24時間反応
させることにより化合物(XLVI)が得られる。化合
物(XLVI)をピリジン−ジメチルホルムアミド混合
溶媒中、トルエンスルホン酸クロリドと室温から100
℃で1から24時間反応させることにより化合物(XL
II−2)が得られる。
【0211】なお、化合物(XLV)を五塩化リンおよ
びトルエンスルホンアミド存在下、室温から200℃で
30分から12時間反応させた後、ピリジンなどの塩基
を加えて0から40℃で1から24時間処理することに
より化合物(XLII−2)を製造することもできる。
【0212】方法29:化合物(XLII)において、
Yがアルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、ヒドロキシカ
ルボニルアルコキシ、置換基を有していてもよいアミノ
アルコキシ、アルキルチオ、ヒドロキシアルキルチオ、
ヒドロキシカルボニルアルキルチオ、置換基を有してい
てもよいアミノアルキルチオまたは基N(Z2)(Z3
である場合、以下の方法により製造することができる。
【0213】
【化43】
【0214】(式中、Yaはアルコキシ、ヒドロキシア
ルコキシ、ヒドロキシカルボニルアルコキシ、置換基を
有していてもよいアミノアルコキシ、アルキルチオ、ヒ
ドロキシアルキルチオ、ヒドロキシカルボニルアルキル
チオ、置換基を有していてもよいアミノアルキルチオま
たは基N(Z2)(Z3)を示し、他の記号は前記と同義
である。)
【0215】化合物(XLII−3)を適当な溶媒(ク
ロロホルム、アセトニトリル、水、メタノール、エタノ
ール、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシドまたはそれらの
混合溶媒など)中または無溶媒で、塩基(水酸化ナトリ
ウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、
水素化ナトリウム、ブチルリチウムなど)の存在下、化
合物(XLVII)と−20℃から100℃で1から2
4時間反応させることにより化合物(XLII−4)が
得られる。
【0216】また、本手法によって得られた化合物(X
LII−4)におけるYaがヒドロキシアルコキシある
いはヒドロキシアルキルチオである化合物は、そのヒド
ロキシル基を塩化チオニルなどのハロゲン化剤、メタン
スルホニルクロリドあるいはパラトルエンスルホニルク
ロリドなどと処理して対応するハロゲン化合物またはス
ルホニル化合物とした後、HN(Z2)(Z3)と上記方
法と同様に反応・処理することにより、化合物(XLI
I−4)におけるYaがアミノアルコキシあるいはアミ
ノアルキルチオである化合物に変換することもできる。
【0217】方法30:化合物(XLII)または化合
物(XLIII)において、Xがシアノである化合物は
以下の方法により製造することができる。
【0218】
【化44】
【0219】(式中、Gはニトロまたはカルボキシを示
し、他の記号は前記と同義である。)
【0220】化合物(XLVIII)を適当な溶媒
(水、メタノール、エタノール、プロパノール、エチレ
ングリコール、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルム
アミドまたはその混合溶媒など)中、シアノ化剤(シア
ン化ナトリウム、シアン化カリウム、シアン化第一銅な
ど)と室温から100℃で1から24時間反応させるこ
とにより化合物(XLIX)を得ることができる。ま
た、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム触媒
を用い青酸亜鉛などのシアノ化剤を用いることによって
も化合物(XLIX)を得ることができる。
【0221】方法31:化合物(III)において、W
がアルキル、ヒドロキシアルキル、アシルオキシアルキ
ル、アミノアルキル、ヒドロキシカルボニルアルキルま
たはアルコキシカルボニルアルキルである化合物(II
I−2)は、以下の方法により製造することができる。
【0222】
【化45】
【0223】(式中、各記号は前記と同義である。)
【0224】化合物(III−1)を酢酸ナトリウムの
存在下、無溶媒あるいは適当な溶媒(テトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシドなど)中、化合物(IV)と室温から6
0℃で1から24時間反応させることにより化合物(I
II−2)を得ることができる。
【0225】また、化合物(III−1)をアミノ基の
保護基として通常用いられる第3級ブトキシカルボニル
基などで常法により保護した後、金属ナトリウム、水素
化ナトリウムあるいはナトリウムアミドなどの存在下、
化合物(IV)と反応させ、常法により脱保護すること
により化合物(III−2)を得ることもできる。
【0226】方法32:化合物(I−c)は、前記方法
1から方法31に準じて製造することができる。なお、
化合物(I−c)の製造における原料化合物である一般
【0227】
【化46】
【0228】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物において、Qが窒素原子であるピラ
ゾール環を示し、かつそのカルボキシル基が3位または
5位である化合物は、以下の方法により製造することが
できる。
【0229】
【化47】
【0230】(式中、Rfは炭素数1から4個のアルキ
ルを示し、Rgは水素または炭素数1〜4個のアルキル
を示し、他の記号は前記と同義である。)
【0231】化合物(L)と化合物(XIII)との反
応および化合物(LI−1)、(LI−2)の加水分解
反応は、方法9と同様の反応条件により行うことができ
る。
【0232】また、QがC−R4であり、R4が水素であ
るピロール環を示し、かつそのカルボキシル基が2位で
ある化合物は、以下の方法により製造することができ
る。
【0233】
【化48】
【0234】(式中、各記号は前記と同義である。)
【0235】化合物(LII)の酸化反応は方法20と
同様の反応条件により行うことができる。
【0236】本発明の化合物は、必要に応じて適当な溶
媒(水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソ
プロピルアルコール、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサンなど)中、酸(塩酸、臭化水素酸、
硫酸、リン酸、硝酸などの無機酸、または酢酸、プロピ
オン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、安息香酸、
クエン酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスル
ホン酸などの有機酸)と処理することにより酸付加塩と
することができる。得られた化合物がカルボキシル基を
含む場合は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、ナトリウムアルコラートなどと処理することにより
対応する金属塩とすることができ、また、必要に応じて
適当な溶媒中、トリエチルアミンなどのアミン、あるい
はリジンなどの二塩基性アミノ酸と処理することにより
対応する塩とすることができる。また、本発明化合物の
結晶が無水物である場合、水、含水溶媒またはその他の
溶媒と処理することにより、水和物(1水和物、1/2
水和物、3/4水和物、1/4水和物など)、溶媒和物
とすることができる。さらに、本発明化合物を過酸化水
素、メタクロロ過安息香酸などの酸化剤と常法により処
理することによりN−オキサイド化合物に変換すること
ができる。
【0237】このようにして得られる本発明化合物は再
結晶法、カラムクロマト法などの有機合成化学の分野に
おける公知の方法により単離精製することができる。得
られる生成物がラセミ体である場合、たとえば光学活性
な酸または塩基との塩による分別結晶法により、もしく
は光学活性な担体を充填したカラムを通すことにより、
所望の光学活性体に分割することができる。これらは光
学活性な原料化合物などを用いることによっても製造す
ることができる。
【0238】本発明化合物またはその医薬上許容しうる
塩は、優れた活性化リンパ球増殖抑制作用、特にIL−
2、IL−4、IL−7、IL−9、IL−13または
IL−15依存性のリンパ球増殖抑制作用を示し、IL
−15およびIL−15により誘導される炎症性サイト
カイン(IL−1、IL−6、IL−12、IL−1
5、IL−18、TNF−αなど)の産生をも抑制する
こと、さらにはIL−15により誘導されるリンパ球の
増殖に関与するシグナルトランスダクション経路に存在
するJAK1、JAK3などに代表されるチロシンキナ
ーゼのリン酸化を抑制することも判明したことから、各
種自己免疫疾患の予防または治療に使用することができ
る。さらに詳細には、本発明化合物またはその医薬上許
容しうる塩は、リンパ球の増殖に起因する疾患、特に自
己免疫疾患、たとえば、慢性関節リウマチ、全身性紅斑
性狼瘡、ネフローゼ症候群狼瘡、橋本甲状腺腫、多発性
硬化症、重症筋無力症、I型糖尿病、II型成人発症型
糖尿病、ブドウ膜炎、ネフローゼ症候群、ステロイド依
存性およびステロイド抵抗性ネフローゼ、手掌足底膿疱
症、アレルギー性脳脊髄炎、糸球体腎炎など、ならびに
病原体微生物による感染症の治療および予防に使用でき
る。また、炎症性、増殖性および超増殖性皮膚疾患、な
らびに免疫媒介疾患の皮膚における発症、たとえば乾
癬、乾癬様関節炎、アトピー性湿疹(アトピー性皮膚
炎)、接触性皮膚炎、さらには湿疹皮膚炎、脂漏性皮膚
炎、偏平苔癬、天疱瘡、水泡性類天疱瘡、表皮水泡症、
じんま疹、脈管浮腫、脈管炎、紅斑、皮膚好酸球増加
症、ざ瘡、円形脱毛症、好酸球性筋膜炎および粥状硬化
症の治療にも使用できる。本発明化合物は、より特定的
には脱毛を予防し、毛芽を形成し、および/または毛髪
を発生させ、かつ成長させることによって、女性型もし
くは男性型脱毛症または老年性脱毛症の治療のような毛
髪の回復を行うのに使用できる。
【0239】本発明の化合物は呼吸器疾患、たとえばサ
ルコイドーシス、肺繊維症、特発性間質性肺炎ならびに
可逆的閉塞性気道疾患、たとえば気管支喘息、小児喘
息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息および
塵埃性喘息、特に慢性もしくは難治性喘息(たとえば遅
発性喘息および気道過敏)、気管支炎などを含む喘息の
ような症状の治療にも適用可能である。本発明化合物は
虚血に関連した肝障害の治療にも使用できる。さらに、
特定の眼疾患、たとえば結膜炎、角結膜炎、角膜炎、春
季カタル、ベーチェット病に関連したブドウ膜炎、ヘル
ペス性角膜炎、円錐角膜、角膜上皮変性症、角膜白斑、
眼天疱瘡、モーレン潰瘍、強膜炎、グレイブス眼病、重
症眼内炎症などにも有効である。
【0240】本発明化合物は、また、粘膜もしくは血管
の炎症〔たとえば、ロイコトリエンB4媒介疾患、胃潰
瘍、虚血性疾患および血栓病に起因する血管損傷、虚血
性腸疾患、炎症性腸疾患(たとえば、クローン病および
潰瘍性大腸炎)、壊死性大腸炎〕、熱性熱傷に関連した
腸損傷の予防または治療にも使用できる。本発明組成物
は間質性腎炎、グッドパスチャー症候群、溶血性尿毒性
症候群および糖尿病性ネフロパシーのような腎疾患;多
発性筋炎、ギランバレー症候群、メニエール病および神
経根症から選択される神経病;甲状腺機能亢進症および
バセドウ氏病のような内分泌疾患;純粋赤血球無形成
症、無形成貧血、再生不良性貧血、特発性血小板減少性
紫斑病、自己免疫溶血性貧血、顆粒球減少症および赤血
球生成欠如のような血液の病気;骨粗鬆症のような骨の
病気;サルコイドーシス、肺繊維症および特発性間質性
肺炎のような呼吸器疾患;皮膚筋炎、尋常性白斑、尋常
性魚鱗癬、光アレルギー性敏感症および皮膚T細胞リン
パ腫のような皮膚病;動脈硬化、大動脈炎、結節性多発
動脈炎および心筋症のような循環器疾患;強皮症、ペグ
ネル肉芽腫およびシェーグレン症候群のような膠原病;
脂肪症;好酸性筋膜炎;歯周疾患;ネフローゼ症候群;
溶血性尿毒性症候群;ならびに筋ジストロフィーの治療
または予防でも使用できる。
【0241】本発明化合物は腸の炎症/アレルギー、た
とえばCoeliac病、直腸炎、好酸球性胃腸炎、肥
満細胞症、クローン病および潰瘍性大腸炎;ならびに食
品に関連したアレルギー性疾患であって、胃腸管には直
接関係のない症状を示すもの、たとえば偏頭痛、鼻炎お
よび湿疹の予防または治療にも適している。さらに、肝
臓再生活性および/または肝細胞の肥大および過形成を
促進する活性を有することから、本発明化合物は免疫原
性疾患(たとえば、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬
変および硬化性胆管炎を含む慢性自己免疫性肝疾患)、
部分的肝臓切除、急性肝臓壊死(たとえば、毒素、ウィ
ルス性肝炎、ショックまたは酸素欠乏による壊死)、B
型ウィルス性肝炎、非A型/非B型肝炎および肝硬変の
ような肝疾患の治療および予防に使用できる。
【0242】本発明化合物は、また、悪性関節リウマ
チ、アミロイドーシス、劇症肝炎、シャイ・ドレーガー
症候群、膿疱性乾癬、ベーチェット病、全身性エリテマ
トーデス、内分泌性眼障害、進行性全身性硬化症、混合
性結合組織病、大動脈炎症候群、ウェゲナー肉芽腫、活
動性慢性肝炎、エバンス症候群、花粉症、特発性副甲状
腺機能低下症、アジソン病(自己免疫性副腎炎)、自己
免疫性睾丸炎、自己免疫性卵巣炎、寒冷血球凝集素症、
発作性寒冷血色素尿症、悪性貧血、成人性T細胞白血
病、自己免疫性萎縮性胃炎、ルポイド肝炎、尿細管間質
性腎炎、膜性腎炎、筋萎縮性側索硬化症、リウマチ熱、
心筋梗塞後症候群、交感性眼炎の予防または治療に使用
することができる。
【0243】本発明の化合物またはその医薬上許容しう
る塩は、場合によっては他の抗リウマチ剤(金剤、ペニ
シラミン、ブシラミン、ロベンザリット、アクタリッ
ト、サラゾスルファピリジンなど)、免疫抑制剤、ステ
ロイド剤(プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、デ
キサメサゾン、ヒドロコルチゾンなど)または非ステロ
イド性抗炎症薬などと一緒に使用することができる。な
お、免疫抑制剤として特に好ましいものは、アザチオプ
リン、シクロフォスファミド,メトトレキセート、ブレ
キナールナトリウム、デオキシスパーガリン、ミゾリビ
ン、ミコフェノール酸2−モルホリノエチルエステル、
シクロスポリン、ラパマイシン、タクロリムス水和物、
レフルノマイド、OKT−3、抗TNF−α抗体、抗I
L−6抗体およびFTY720(EP627406−B
1)から選択される。非ステロイド性抗炎症薬として
は、アスピリン、インドメタシン、インドメタシンファ
ルネシル、ジクロフェナックナトリウム、アルクロフェ
ナック、アンフェナックナトリウム、イブプロフェン、
ケトプロフェン、ロキソプロフェンナトリウム、ナプロ
キセン、プラノプロフェン、ザルトプロフェン、メフェ
ナム酸、フルフェナム酸、トルフェナム酸、フェニルブ
タゾン、サトフェニルブタゾン、ピロキシカム、テノキ
シカム、アンピロキシカムなどがあげられる。
【0244】前述のように、本発明化合物またはその医
薬上許容しうる塩は新規作用機序を有し、各種自己免疫
疾患の治療に使用される既存の抗リウマチ剤、免疫抑制
剤、ステロイド剤あるいは非ステロイド性抗炎症薬など
とは異なる作用機序を有することから、既存の前記薬剤
と併用した場合において相乗作用を示すことが期待でき
る。
【0245】本発明の化合物またはその医薬上許容しう
る塩を医薬として用いる場合、本発明化合物を製薬上許
容しうる担体(賦形剤、結合剤、崩壊剤、矯味剤、矯臭
剤、乳化剤、希釈剤、溶解補助剤など)と混合して得ら
れる医薬組成物あるいは製剤(錠剤、ピル剤、カプセル
剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、エマルジョン剤、エリ
キシル剤、懸濁剤、溶液剤、注射剤、点滴用剤、点眼
剤、眼軟膏剤、坐剤、軟膏剤あるいはローション剤な
ど)の形態で経口的または非経口的に投与することがで
きる。
【0246】医薬組成物は通常の方法にしたがって製剤
化することができる。本明細書において非経口とは、皮
下注射、静脈内注射、筋肉内注射、腹腔内注射、点滴法
あるいは点眼法などを含むものである。注射用調剤、た
とえば無菌注射用水性懸濁物あるいは油性懸濁物は、適
当な分散化剤または湿化剤および懸濁化剤を用いて当該
分野で知られた方法で調製することができる。その無菌
注射用調剤は、たとえば水溶液などの非毒性の、非経口
投与することのできる希釈剤あるいは溶剤中の無菌の注
射できる溶液または懸濁液であってもよい。使用するこ
とのできるベーヒクルあるいは溶剤として許されるもの
としては、水、リンゲル液、等張食塩液などがあげられ
る。さらに、通常溶剤または懸濁化溶媒として無菌の不
揮発性油を用いることができる。このためには、いかな
る不揮発性油も脂肪酸も使用でき、天然、合成あるいは
半合成の脂肪性油または脂肪酸、そして天然、合成ある
いは半合成のモノ、ジあるいはトリグリセリド類も包含
される。注射剤とする場合は、必要により適当な懸濁化
剤、非イオン性界面活性剤、溶解補助剤などを併用して
もよい。直腸投与用の坐剤は、その薬物と適当な非刺激
性の補形剤、たとえば、ココアバターやポリエチレング
リコール類といった常温では固体であるが、腸管内の温
度では液体で、直腸内で融解し、薬物を放出するものな
どと混合して製造することができる。経口投与用の固形
投与剤型としては、粉剤、顆粒剤、錠剤、ピル剤、カプ
セル剤などの上記したものがあげられる。そのような剤
型において、活性成分化合物は少なくとも1つの添加
物、たとえばショ糖、乳糖、セルロース糖、マンニトー
ル、マルチトール、デキストラン、デンプン類、寒天、
アルギネート類、キチン類、キトサン類、ペクチン類、
トラガントガム類、アラビアゴム類、ゼラチン類、コラ
ーゲン類、カゼイン、アルブミン、合成または半合成の
ポリマー類、またはグリセリド類と混合することができ
る。そのような剤型物は、通常のように、さらなる添加
物を含むことができ、たとえば不活性希釈剤、マグネシ
ウムステアレートなどの滑沢剤、パラベン類、ソルビン
類などの保存剤、アスコルビン酸、α−トコフェロー
ル、システインなどの抗酸化剤、崩壊剤、結合剤、増粘
剤、緩衝剤、甘味付与剤、フレーバー付与剤、パーフュ
ーム剤などがあげられる。錠剤およびピル剤は、さらに
エンテリックコーティングされて製造することもでき
る。経口投与用の液剤は、医薬として許容されるエマル
ジョン剤、シロップ剤、エリキシル剤、懸濁剤、溶液剤
などがあげられ、それらは当該分野において通常用いら
れる不活性希釈剤、たとえば水などを含んでもよい。点
眼剤とする場合は、水性液剤または水溶液が用いられ、
特に無菌の注射用水溶液があげられる。この点眼用液剤
には緩衝剤、等張化剤、溶解補助剤、保存剤、粘稠剤、
キレート剤、pH調整剤、芳香剤のような各種添加剤を
適宜添加してもよい。軟膏剤とする場合は、油脂性基
剤、乳剤性基剤、水溶性基剤、懸濁性基剤などが用いら
れ、溶解・吸収促進剤を適宜配合することもできる。ロ
ーション剤とする場合は、液体媒体に分散または一部溶
解させ、乳化剤、溶解・吸収促進剤、粘稠化剤および安
定化剤を適宜配合することができる。
【0247】また、本発明の一般式(I)により表され
る化合物またはその医薬上許容しうる塩は、抗リウマチ
剤、免疫抑制剤、ステロイド剤および非ステロイド性抗
炎症薬から選ばれる1ないし2以上の薬剤と併用するこ
とにより優れた治療上の効果を期待することができる。
ここで、「併用」とは、本発明化合物またはその医薬上
許容しうる塩と抗リウマチ剤、免疫抑制剤、ステロイド
剤および非ステロイド性抗炎症薬から選ばれる1ないし
2以上の薬剤との併用組成物、および本発明化合物また
はその医薬上許容しうる塩を含む抗リウマチ剤、免疫抑
制剤、ステロイド剤および非ステロイド性抗炎症薬から
選ばれる1ないし2以上の薬剤の作用増強剤としての使
用を意味し、2以上の活性成分化合物を混合し、または
混合せずに、同時に用いる場合あるいは時間差を設けて
用いる場合の両方を含み、組み合わせての使用および併
用を含むものである。上記一般式(I)により表される
化合物またはその医薬上許容しうる塩および抗リウマチ
剤、免疫抑制剤、ステロイド剤および非ステロイド性抗
炎症薬から選ばれる1ないし2以上の薬剤とを併用する
ことを特徴とする本発明の医薬は、本発明一般式(I)
により表される化合物またはその医薬上許容しうる塩
と、抗リウマチ剤、免疫抑制剤、ステロイド剤および非
ステロイド性抗炎症薬から選ばれる1ないし2以上の薬
剤とを組み合わせて用いる限り、その使用形態は特に限
定されない。たとえば、(A)一般式(I)で表される
化合物またはその医薬上許容しうる塩、および(B)抗
リウマチ剤、免疫抑制剤、ステロイド剤および非ステロ
イド性抗炎症薬から選ばれる1ないし2以上の薬剤とを
それぞれ通常投与されるような製剤として配していても
よいし、それらを予め合わせた組成物であってもよい。
本発明の併用医薬としては、例えば、一般式(I)によ
り表される化合物またはその医薬上許容しうる塩と、抗
リウマチ剤、免疫抑制剤、ステロイド剤および非ステロ
イド性抗炎症薬から選ばれる1ないし2以上の薬剤と
を、公知の製剤学的製造法に準じ、所望により薬学的に
許容され得る希釈剤、賦形剤などを用い、混合して一剤
とするか、それぞれを別途、所望により薬学的に許容さ
れ得る希釈剤、賦形剤などを用い各製剤とするか、また
はそれぞれを別途製剤化したものを一つの容器に梱包し
た組み合わせ製剤(セット、キット、パック)としても
よい。例えば、本発明の併用医薬は、(1)一般式
(I)により表される化合物またはその医薬上許容しう
る塩を含有する製剤と、抗リウマチ剤、免疫抑制剤、ス
テロイド剤および非ステロイド性抗炎症薬から選ばれる
1ないし2以上の薬剤の同一または別々の製剤が梱包さ
れた組み合わせ製剤、または(2)一般式(I)により
表される化合物またはその医薬上許容しうる塩と、抗リ
ウマチ剤、免疫抑制剤、ステロイド剤および非ステロイ
ド性抗炎症薬から選ばれる1ないし2以上の薬剤とを含
有する組成物として用いることができる。
【0248】本発明の併用医薬の投与経路としては、上
記した本発明化合物の医薬の投与経路と同じように、経
口投与、非経口投与のいずれであってもよく、具体的に
は、対象とする疾患の部位などを考慮して決められる。
本発明化合物またはその医薬上許容しうる塩と抗リウマ
チ剤、免疫抑制剤、ステロイド剤および非ステロイド性
抗炎症薬から選ばれる1ないし2以上の薬剤とを別途製
剤化した場合、これらは別々に、同時に、または時間差
をおいて、同一対象に対して同一経路または異なった経
路で投与してもよい。本発明の併用医薬を投与するに際
し、本発明の化合物またはその医薬上許容しうる塩、抗
リウマチ剤、免疫抑制剤、ステロイド剤および非ステロ
イド性抗炎症薬から選ばれる1ないし2以上の薬剤は、
それぞれ上記と同じような常法によって、調製された剤
形で投与できる。
【0249】本発明の化合物またはその医薬上許容しう
る塩を医薬または併用医薬として用いる場合、その投与
量は、年齢、体重、一般的な健康状態、性別、食事、投
与時間、投与方法、排泄速度、薬物の組み合わせ、患者
のその時に治療を行っている病状の程度に応じ、あるい
は、その他の要因を考慮して決められる。
【0250】本発明化合物またはその医薬上許容しうる
塩は低毒性で安全に使用することができ、当該化合物ま
たはその医薬上許容しうる塩を単独で使用する場合、そ
の1日の投与量は、患者の状態や体重、化合物の種類、
投与経路などによって異なるが、たとえば非経口的に
は、皮下、静脈内、筋肉内または直腸内に、約0.01
から100mg/人/日、好ましくは0.01から50
mg/人/日投与され、また、経口的には約0.01か
ら1000mg/人/日、好ましくは0.01から50
0mg/人/日投与されることが好ましい。
【0251】本発明化合物またはその医薬上許容しうる
塩を併用医薬として用いる場合、その1日の投与量は、
患者の状態や体重、化合物の種類、投与経路などによっ
て異なるが、たとえば非経口的には、皮下、静脈内、筋
肉内または直腸内に、約0.01から100mg/人/
日、好ましくは0.01から10mg/人/日投与さ
れ、また、経口的には約0.01から1000mg/人
/日、好ましくは0.01から100mg/人/日投与
されることが好ましい。また、抗リウマチ剤、免疫抑制
剤、ステロイド剤または非ステロイド性抗炎症薬を併用
医薬として用いる場合、その1日の投与量は、患者の状
態や体重、化合物の種類、投与経路などによって異なる
が、たとえば非経口的には、皮下、静脈内、筋肉内また
は直腸内に、約0.001から500mg/人/日、好
ましくは0.001から50mg/人/日投与され、ま
た、経口的には約0.001から5000mg/人/
日、好ましくは0.001から500mg/人/日投与
されることが好ましい。
【0252】
【実施例】以下、本発明を原料合成例、実施例、製剤処
方例および実験例により詳細に説明するが、本発明はこ
れらにより何ら限定されるものではない。なお、実施例
中、Meはメチルを、Etはエチルを、iPrはイソプ
ロピルを、tBuは第3級ブチルを、TBDMSは第3
級ブチルジメチルシリル基を、DMFはジメチルホルム
アミドを意味する。
【0253】原料合成例1:1−(4−フルオロフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0254】
【化49】
【0255】4−フルオロフェニルヒドラジン15.5
gとジャーナル・オブ・ケミカル・ソサエティー・パー
キントランスI(J.Chem.Soc.Perkin
trans.I),1875頁(1988年)に記載
の方法に準じて合成した2−エトキシメチレンアセト酢
酸エチル22.9gをエタノール200ml中、還流温
度で2時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣を酢酸エ
チル−n−ヘキサンの混合溶媒から再結晶することによ
り1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾー
ル−4−カルボン酸エチル17.7gを得た。融点:4
8〜49℃次に、エタノール80ml−水80mlの混
合溶媒に1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピ
ラゾール−4−カルボン酸エチル17.7gと水酸化ナ
トリウム3.5gを加え、還流温度で2時間攪拌した。
反応後、エタノールを留去し、希塩酸を加えた後、酢酸
エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムに
て乾燥後、溶媒を留去した。残渣を酢酸エチルから再結
晶することにより標記化合物12.3gを得た。融点:
165〜166℃
【0256】原料合成例2:1−フェニル−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸
【0257】
【化50】
【0258】原料合成例1において、4−フルオロフェ
ニルヒドラジンの代わりにフェニルヒドラジンを用いて
同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。融
点:118℃
【0259】原料合成例3:1−(4−メチルフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0260】
【化51】
【0261】原料合成例1において、4−フルオロフェ
ニルヒドラジンの代わりに4−メチルフェニルヒドラジ
ンを用いて同様に反応・処理することにより標記化合物
を得た。融点:203℃
【0262】原料合成例4:1−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0263】
【化52】
【0264】原料合成例1において、4−フルオロフェ
ニルヒドラジンの代わりに2,4−ジフルオロフェニル
ヒドラジンを用いて同様に反応・処理することにより標
記化合物を得た。融点:183〜184℃
【0265】原料合成例5:1−(2−クロロ−5−ト
リフルオロメチルフェニル)−5−メチルピラゾール−
4−カルボン酸
【0266】
【化53】
【0267】原料合成例1において、4−フルオロフェ
ニルヒドラジンの代わりに2−クロロ−5−トリフルオ
ロメチルフェニルヒドラジンを用いて同様に反応・処理
することにより標記化合物を得た。融点:124〜12
5℃
【0268】原料合成例6:1−(4−メトキシフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0269】
【化54】
【0270】原料合成例1において、4−フルオロフェ
ニルヒドラジンの代わりに4−メトキシフェニルヒドラ
ジンを用いて同様に反応・処理することにより標記化合
物を得た。融点:213〜214℃
【0271】原料合成例7:1−(3−トリフルオロメ
チルフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボン
【0272】
【化55】
【0273】原料合成例1において、4−フルオロフェ
ニルヒドラジンの代わりに3−トリフルオロメチルフェ
ニルヒドラジンを用いて同様に反応・処理することによ
り標記化合物を得た。融点:153〜154℃
【0274】原料合成例8:1−(4−クロロフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0275】
【化56】
【0276】原料合成例1において、4−フルオロフェ
ニルヒドラジンの代わりに4−クロロフェニルヒドラジ
ンを用いて同様に反応・処理することにより標記化合物
を得た。融点:199〜200℃
【0277】原料合成例9:1,5−ジメチルピラゾー
ル−4−カルボン酸
【0278】
【化57】
【0279】原料合成例1において、4−フルオロフェ
ニルヒドラジンの代わりにメチルヒドラジンを用いて同
様に反応・処理することにより標記化合物を得た。融
点:230℃(分解)
【0280】原料合成例10:5−メチルピラゾール−
4−カルボン酸
【0281】
【化58】
【0282】原料合成例1において、4−フルオロフェ
ニルヒドラジンの代わりにヒドラジンを用いて同様に反
応・処理することにより標記化合物を得た。融点:22
3℃
【0283】原料合成例11:1−シクロヘキシル−5
−メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0284】
【化59】
【0285】原料合成例1において、4−フルオロフェ
ニルヒドラジンの代わりにシクロヘキシルヒドラジンを
用いて同様に反応・処理することにより標記化合物を得
た。融点:153〜154℃
【0286】原料合成例12:1−第3級ブチル−5−
メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0287】
【化60】
【0288】原料合成例1において、4−フルオロフェ
ニルヒドラジンの代わりに第3級ブチルヒドラジンを用
いて同様に反応・処理することにより標記化合物を得
た。融点:213〜214℃
【0289】原料合成例13:1−(2−ヒドロキシエ
チル)−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0290】
【化61】
【0291】原料合成例1において、4−フルオロフェ
ニルヒドラジンの代わりに2−ヒドロキシエチルヒドラ
ジンを用いて同様に反応・処理することにより標記化合
物を得た。融点:203℃
【0292】原料合成例14:1−(2,2,2−トリ
フルオロエチル)−5−メチルピラゾール−4−カルボ
ン酸
【0293】
【化62】
【0294】原料合成例1において、4−フルオロフェ
ニルヒドラジンの代わりに(2,2,2−トリフルオロ
エチル)ヒドラジンを用いて同様に反応・処理すること
により標記化合物を得た。融点:188〜190℃
【0295】原料合成例15:1−(4−フルオロフェ
ニル)−3−メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0296】(1)5−アミノ−1−(4−フルオロフ
ェニル)−3−メチルピラゾール−4−カルボン酸エチ
【0297】
【化63】
【0298】4−フルオロフェニルヒドラジン25gと
2−シアノ−3−エトキシ−3−メチルアクリル酸エチ
ル32gをエタノール130ml中、還流温度で3時間
攪拌した。溶媒を留去した後、残渣にジイソプロピルエ
ーテルを加え結晶化させ、酢酸エチル−n−ヘキサンの
混合溶媒から再結晶することにより標記化合物10.7
gを得た。融点:129〜131℃
【0299】(2)1−(4−フルオロフェニル)−3
−メチルピラゾール−4−カルボン酸エチル
【0300】
【化64】
【0301】5−アミノ−1−(4−フルオロフェニ
ル)−3−メチルピラゾール−4−カルボン酸エチル1
0.5gを含む50mlのテトラヒドロフラン溶液に亜
硝酸イソアミル14gを加え、還流温度で2時間攪拌し
た。炭酸カリウム水溶液にて処理し、酢酸エチルにて抽
出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減
圧下溶媒を留去した。得られた残渣にn−ヘキサンを加
えて結晶化させ、酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒か
ら再結晶することにより標記化合物7.8gを得た。融
点:103〜104℃
【0302】(3)1−(4−フルオロフェニル)−3
−メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0303】
【化65】
【0304】エタノール40mlおよび水40mlの混
合溶媒に1−(4−フルオロフェニル)−3−メチルピ
ラゾール−4−カルボン酸エチル8.5g、水酸化ナト
リウム1.66gを加え、還流温度で2時間攪拌した。
反応後、エタノールを留去し、希塩酸を加え、得られた
固体をメタノール水溶液から再結晶することにより標記
化合物を得た。融点:194−195℃
【0305】原料合成例16:1−フェニル−3−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸
【0306】
【化66】
【0307】原料合成例15において、4−フルオロフ
ェニルヒドラジンの代わりにフェニルヒドラジンを用い
て同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。
融点:194〜195℃
【0308】原料合成例17:1−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0309】
【化67】
【0310】原料合成例15において、4−フルオロフ
ェニルヒドラジンの代わりに2,4−ジフルオロフェニ
ルヒドラジンを用いて同様に反応・処理することにより
標記化合物を得た。融点:245〜247℃
【0311】原料合成例18:1−(4−メトキシフェ
ニル)−3−メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0312】
【化68】
【0313】原料合成例15において、4−フルオロフ
ェニルヒドラジンの代わりに4−メトキシフェニルヒド
ラジンを用いて同様に反応・処理することにより標記化
合物を得た。融点:176〜178℃
【0314】原料合成例19:1−(2−クロロ−5−
トリフルオロメチルフェニル)−3−メチルピラゾール
−4−カルボン酸
【0315】
【化69】
【0316】原料合成例15において、4−フルオロフ
ェニルヒドラジンの代わりに2−クロロ−5−トリフル
オロメチルフェニルヒドラジンを用いて同様に反応・処
理することにより標記化合物を得た。融点:206〜2
08℃
【0317】原料合成例20:1−(3−トリフルオロ
メチルフェニル)−3−メチルピラゾール−4−カルボ
ン酸
【0318】
【化70】
【0319】原料合成例15において、4−フルオロフ
ェニルヒドラジンの代わりに3−トリフルオロメチルフ
ェニルヒドラジンを用いて同様に反応・処理することに
より標記化合物を得た。融点:166〜168℃
【0320】原料合成例21:1,3−ジメチルピラゾ
ール−4−カルボン酸
【0321】
【化71】
【0322】原料合成例15において、4−フルオロフ
ェニルヒドラジンの代わりにメチルヒドラジンを用いて
同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。融
点:191〜192℃
【0323】原料合成例22:1−(4−フルオロフェ
ニル)ピラゾール−4−カルボン酸
【0324】(1)5−アミノ−1−(4−フルオロフ
ェニル)ピラゾール−4−カルボン酸エチル
【0325】
【化72】
【0326】4−フルオロフェニルヒドラジン20gお
よび2−シアノ−3−エトキシアクリル酸エチル26.
7gをエタノール200ml中に加え、還流温度で1時
間攪拌した。冷却後、析出した結晶をエタノール水溶液
から再結晶することにより標記化合物38.9gを得
た。融点:154〜155℃
【0327】(2)1−(4−フルオロフェニル)ピラ
ゾール−4−カルボン酸エチル
【0328】
【化73】
【0329】5−アミノ−1−(4−フルオロフェニ
ル)ピラゾール−4−カルボン酸エチル15gをテトラ
ヒドロフラン150mlに溶解し、亜硝酸イソアミル2
1.2gを加えて還流温度で2時間攪拌した。冷却後、
析出した結晶を酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒から
再結晶を行うことにより標記化合物10.6gを得た。
1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ(ppm):1.37(3H,dd, J=6.6, 7.
3Hz), 4.33(2H, dd, J=6.6, 7.3Hz),7.14-7.19(2H, m),
7.63-7.70(2H,m), 8.01(1H, s), 8.34(1H, s)
【0330】(3)1−(4−フルオロフェニル)ピラ
ゾール−4−カルボン酸
【0331】
【化74】
【0332】1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール
−4−カルボン酸エチル10.6gをエタノール80m
l、水80mlの混合溶媒に溶解し、水酸化ナトリウム
2.2gを加えて還流温度で30分間攪拌した。エタノ
ールを留去した後、希塩酸を加え、得られた固体をメタ
ノール水溶液から再結晶することにより標記化合物8.
9gを得た。融点:244−247℃
【0333】原料合成例23:1−(2,2,2−トリ
フルオロエチル)ピラゾール−4−カルボン酸
【0334】
【化75】
【0335】原料合成例22において、4−フルオロフ
ェニルヒドラジンの代わりに2,2,2−トリフルオロ
エチルヒドラジンを用いて同様に反応・処理することに
より標記化合物を得た。融点:160〜162℃
【0336】原料合成例24:ピラゾール−4−カルボ
ン酸
【0337】
【化76】
【0338】原料合成例22において、4−フルオロフ
ェニルヒドラジンの代わりにヒドラジンを用いて同様に
反応・処理することにより標記化合物を得た。融点:2
27〜228℃
【0339】原料合成例25:5−クロロ−1−(4−
フルオロフェニル)ピラゾール−4−カルボン酸
【0340】
【化77】
【0341】5−アミノ−1−(4−フルオロフェニ
ル)ピラゾール−4−カルボン酸エチル5.4gを12
N塩酸に溶解させ、氷冷下これに亜硝酸ナトリウム4.
5gを含む水溶液10mlを滴下した後、2時間攪拌し
た。さらに、塩化第一銅10.7gを含む水溶液10m
lを加えて30分間攪拌した後、室温に昇温後さらに2
時間攪拌した。セライトを用いて固形物を濾過し、濾液
に酢酸エチルを加え、有機層を分取した。有機層を飽和
食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、
減圧下溶媒を留去した。得られた残渣にn−ヘキサンを
加えて結晶化させ、酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒
から再結晶することにより5−クロロ−1−(4−フル
オロフェニル)ピラゾール−4−カルボン酸エチルを
3.5g得た。融点:70〜72℃
【0342】次に、5−クロロ−1−(4−フルオロフ
ェニル)ピラゾール−4−カルボン酸エチル3.5gを
エタノール30mlおよび水30mlの混合溶媒に溶解
し、水酸化ナトリウム0.62gを加えて還流温度で3
0分間攪拌した。エタノールを留去し、希塩酸を加え、
得られた固体をメタノール水溶液から再結晶することに
より標記化合物を2.9g得た。融点:230−231
【0343】原料合成例26:1−(4−フルオロフェ
ニル)−5−ヒドロキシピラゾール−4−カルボン酸エ
チル
【0344】
【化78】
【0345】4−フルオロフェニルヒドラジン7.75
gとエトキシメチレンマロン酸エチル2.5gをエタノ
ール30mlに加え、3時間還流した。減圧下溶媒を留
去し、残渣にジイソプロピルエーテルを加えて結晶化さ
せた後、酢酸エチル−ジイソプロピルエーテル混合溶媒
から再結晶することにより標記化合物を2.5g得た。
融点:127−128℃
【0346】原料合成例27:1−(4−フルオロフェ
ニル)−3,5−ジメチルピラゾール−4−カルボン酸
【0347】
【化79】
【0348】4−フルオロフェニルヒドラジン7.75
gとジアセト酢酸エチル10.6gをエタノール30m
lに加えて3時間還流した。減圧下溶媒を留去し、得ら
れた残渣にジイソプロピルエーテルを加えて結晶化させ
た後、酢酸エチル−ジイソプロピルエーテル混合溶媒か
ら再結晶することにより1−(4−フルオロフェニル)
−3,5−ジメチルピラゾール−4−カルボン酸エチル
15.5gを得た。融点:59−60℃
【0349】次に、1−(4−フルオロフェニル)−
3,5−ジメチルピラゾール−4−カルボン酸エチル1
5.5gをエタノール30mlおよび水30mlの混合
溶媒に溶解し、水酸化ナトリウム2.75gを加えて還
流温度で30分間攪拌した。エタノールを留去し、希塩
酸を加えて得られた固体をメタノール水溶液から再結晶
することにより標記化合物を11.5g得た。融点:2
19−220℃
【0350】原料合成例28:1−(4−フルオロフェ
ニル)−3−メチルピラゾール−5−カルボン酸エチル
および1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラ
ゾール−3−カルボン酸エチル
【0351】
【化80】
【0352】4−フルオロフェニルヒドラジン5gと
2,4−ジオキソ吉草酸エチル10.6gをエタノール
30mlに加え、3時間還流した。減圧下溶媒を留去
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(移動相:クロロホルム)にて精製することにより1
−(4−フルオロフェニル)−3−メチルピラゾール−
5−カルボン酸エチル2gおよび1−(4−フルオロフ
ェニル)−5−メチルピラゾール−3−カルボン酸エチ
ル3gを得た。 1−(4−フルオロフェニル)−3−メチルピラゾール
−5−カルボン酸エチル:1 H-NMR(270MHz,CDCl3)δ(ppm):1.37(3H,t,J=7.3Hz),
2.34(3H,s), 4.22(2H, q,J=7.3Hz), 6.80(1H, s), 7.08
-7.14(2H, m), 7.35-7.40(2H, m) 1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール
−3−カルボン酸エチル:1 H-NMR(270MHz,CDCl3)δ(ppm):1.39(3H, dd, J=6.6,
7.3Hz),2.30(3H, s), 4.41(2H, dd, J=6.6, 7.3Hz), 6.
73(1H, s), 7.13-7.19(2H, m),7.41-7.46(2H, m)
【0353】原料合成例29:1−(4−フルオロフェ
ニル)−3−メチルピラゾール−5−カルボン酸
【0354】
【化81】
【0355】1−(4−フルオロフェニル)−3−メチ
ルピラゾール−5−カルボン酸エチル2gをエタノール
10mlおよび水10mlの混合溶媒に溶解し、水酸化
ナトリウム0.4gを加えて還流温度で30分間攪拌し
た。エタノールを留去し、希塩酸を加え、得られた固体
をメタノール水溶液から再結晶することにより標記化合
物を1.4g得た。融点:188℃
【0356】原料合成例30:1−(4−フルオロフェ
ニル)−5−メチルピラゾール−3−カルボン酸
【0357】
【化82】
【0358】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−3−カルボン酸エチル3gをエタノール
15mlおよび水15mlの混合溶媒に溶解し、水酸化
ナトリウム0.6gを加えて還流温度で30分間攪拌し
た。エタノールを留去し、希塩酸を加え、得られた固体
をメタノール水溶液から再結晶することにより標記化合
物を2.1g得た。融点:177℃
【0359】原料合成例31:1−メチル−3−フェニ
ルピラゾール−5−カルボン酸メチルおよび1−メチル
−5−フェニルピラゾール−3−カルボン酸メチル
【0360】
【化83】
【0361】アセトフェノンとシュウ酸ジメチルを原料
として得られた4−フェニル−2,4−ジオキソブタン
酸メチル10gとメチルヒドラジンをエタノール60m
l中、還流温度で1時間反応させた。溶媒を減圧下留去
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(移動相:ジクロロメタン)により精製することによ
り、1−メチル−3−フェニルピラゾール−5−カルボ
ン酸メチル3.0gおよび1−メチル−5−フェニルピ
ラゾール−3−カルボン酸メチル3.6gを得た。 1−メチル−3−フェニルピラゾール−5−カルボン酸
メチル: 融点:54〜56℃ 1−メチル−5−フェニルピラゾール−3−カルボン酸
メチル:1 H-NMR(270MHz,CDCl3)δ(ppm):3.93(3H, s), 3.94(3H,
s),6.84(1H, s), 7.33-7.48(5H, m)
【0362】原料合成例32:1−メチル−3−フェニ
ルピラゾール−5−カルボン酸
【0363】
【化84】
【0364】1−メチル−3−フェニルピラゾール−5
−カルボン酸メチル3gをエタノール20mlおよび水
20mlの混合溶媒に溶解し、水酸化ナトリウム0.7
gを加えて還流温度で30分間攪拌した。エタノールを
留去し、希塩酸を加え、得られた固体をメタノール水溶
液から再結晶することにより標記化合物を0.8g得
た。融点:189℃
【0365】原料化合物33:1−メチル−5−フェニ
ルピラゾール−3−カルボン酸
【0366】
【化85】
【0367】1−メチル−5−フェニルピラゾール−3
−カルボン酸メチル3.6gをエタノール20mlおよ
び水20mlの混合溶媒に溶解し、水酸化ナトリウム
0.8gを加え、還流温度で30分間攪拌した。エタノ
ールを留去し、希塩酸を加え、得られた固体をメタノー
ル水溶液から再結晶することにより標記化合物を2.2
g得た。融点:149−150℃
【0368】原料合成例34:1−(4−フルオロフェ
ニル)ピロール−2−カルボン酸および1−(4−フル
オロフェニル)ピロール−3−カルボン酸
【0369】
【化86】
【0370】(1)4−フルオロアニリン100g、
2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン124.9gを
酢酸500mlに加え、還流温度で1時間攪拌した。室
温まで冷却した後、反応液を2.5リットルの水に加
え、更に30分間攪拌した。析出した結晶をメタノール
−アセトン(比率=2:1)混合溶媒から再結晶するこ
とにより1−(4−フルオロフェニル)ピロール156
gを得た.融点:57〜58℃
【0371】(2)1−(4−フルオロフェニル)ピロ
ール101gを含むジメチルホルムアミド600mlに
氷冷下、オキシ塩化リン96.5gを1時間かけて滴下
し、その後2時間攪拌した後、更に室温で1昼夜攪拌し
た。反応液を炭酸カリウム130gを含む3リットルの
水溶液に加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和
食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、
減圧下溶媒を留去した。残渣にジイソプロピルエーテル
を加えて結晶化し、トルエン−ジイソプロピルエーテル
(比率=1:10)混合溶媒から再結晶することにより
1−(4−フルオロフェニル)−2−ホルミルピロール
43gを得た。融点:82〜83℃
【0372】(3)ジメチルホルムアミド380ml、
ピリジン300mlからなる溶液に過マンガン酸カリウ
ム30.1gおよび水酸化ナトリウム15.3gを加
え、更に氷冷下攪拌しながら1−(4−フルオロフェニ
ル)−2−ホルミルピロール30gを添加し、室温まで
昇温した後、更に3時間攪拌した。反応液を濾過し、濾
液を塩酸にて中和した後、析出した結晶を含水エタノー
ルから再結晶することにより1−(4−フルオロフェニ
ル)ピロール−2−カルボン酸20gを得た。融点19
5〜196℃
【0373】(4)1−(4−フルオロフェニル)−2
−ホルミルピロール68gを含むジクロロエタン溶液6
80mlに室温にてトリフルオロメタンスルホン酸12
7mlを滴下した後、還流温度で5時間攪拌した。室温
まで冷却後、反応液を炭酸カリウム水溶液に注ぎ、クロ
ロホルムにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄
し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留
去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(移
動相:塩化メチレン)にて精製することにより1−(4
−フルオロフェニル)−3−ホルミルピロール13gを
得た。
【0374】(5)ジメチルホルムアミド150ml、
ピリジン130mlから成る溶液に過マンガン酸カリウ
ム13g、水酸化ナトリウム6.6gを加え、更に氷冷
下攪拌しながら1−(4−フルオロフェニル)−3−ホ
ルミルピロール30gを添加し、室温まで昇温した後、
更に3時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を塩酸にて
中和した後、析出した結晶を含水エタノールから再結晶
することにより1−(4−フルオロフェニル)ピロール
−3−カルボン酸9.2gを得た。融点204〜205
【0375】原料合成例35:2−クロロ−5−ニトロ
ベンゾニトリル
【0376】
【化87】
【0377】2−クロロ−5−ニトロ安息香酸500g
をジメチルホルムアミド500mlおよびトルエン1.
5リットルの混合溶媒に加え、室温にて攪拌しながら塩
化チオニル217mlを加えた後、還流温度で3時間攪
拌した。その後、反応液を氷冷し、28%アンモニア水
750mlに滴下して更に1時間攪拌した。析出した結
晶を濾取し、含水エタノールから再結晶を行うことによ
り2−クロロ−5−ニトロベンズアミド346gを得
た。融点:177〜179℃
【0378】さらに、2−クロロ−5−ニトロベンズア
ミド100gをジメチルホルムアミド240mlおよび
ピリジン100mlに加え、室温で攪拌しながらベンゼ
ンスルホニルクロリドを滴下し、145℃で3時間攪拌
した。反応液を氷冷し、水240mlを加えて析出した
結晶を含水エタノールから再結晶することにより2−ク
ロロ−5−ニトロベンゾニトリル81.3gを得た。融
点:108−110℃
【0379】原料合成例36:5−アミノ−2−ネオペ
ンチルオキシベンゾニトリル
【0380】
【化88】
【0381】2−クロロ−5−ニトロベンゾニトリル9
1g、ネオペンチルアルコール52gを含むジメチルホ
ルムアミド溶液364mlに、氷冷下60%含有水素化
ナトリウム27.8gを添加し、1時間攪拌した。反応
液を水に加え、トルエンにて抽出した。有機層を飽和食
塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減
圧下溶媒を留去した。残渣にジイソプロピルエーテルを
加えて結晶化させ、酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒
から再結晶を行うことにより5−ニトロ−2−ネオペン
チルオキシベンゾニトリル105gを得た。融点:90
〜91℃
【0382】続いて、塩化アンモニウム10gおよび鉄
粉75gを水286mlおよびエタノール753mlの
混合溶媒に加え、65℃に加熱した後、5−ニトロ−2
−ネオペンチルオキシベンゾニトリル80.5gを20
分かけて段階的に加え、還流温度で30分間攪拌した。
反応液を氷冷した後、濾過し、減圧下溶媒を留去した。
水酸化ナトリウム水溶液を加え、トルエンにて抽出し
た。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にジイソプ
ロピルエーテルを加えて結晶化させ、酢酸エチル−n−
ヘキサン混合溶媒から再結晶を行うことにより標記化合
物70gを得た。融点:55〜56℃
【0383】原料合成例37:3−ブロモ−4−ネオペ
ンチルオキシアニリン
【0384】
【化89】
【0385】4−クロロニトロベンゼン15.7gおよ
びネオペンチルアルコール10.6gを含むジメチルホ
ルムアミド溶液78mlに氷冷下60%含有水素化ナト
リウム4.8gを30分かけて分割して加え、氷冷下1
時間、室温まで昇温後、更に1時間攪拌した。反応液を
水に注ぎ、トルエンにて抽出した。有機層を飽和食塩水
にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下
溶媒を留去した。得られた油状物質を減圧下蒸留するこ
とにより4−ネオペンチルオキシニトロベンゼン69g
を得た。沸点:120〜125℃/0.1mmHg。
【0386】続いて、4−ネオペンチルオキシニトロベ
ンゼン69gに触媒量のヨウ化カリウムを加え、これに
60℃で臭素66gを滴下し、更に5時間攪拌した。反
応液を水に注ぎ、トルエンにて抽出した。有機層を亜硫
酸ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をn−ヘキサ
ンから再結晶することにより3−ブロモ−4−ネオペン
チルオキシニトロベンゼン80gを得た。融点:86〜
88℃
【0387】さらに、塩化アンモニウム10g、鉄粉7
5gを水286ml、エタノール753mlの混合溶媒
に加え、65℃に加熱した後、3−ブロモ−4−ネオペ
ンチルオキシニトロベンゼン80gを20分かけて段階
的に加え、還流温度で30分間攪拌した。氷冷下反応液
を濾過し、減圧下溶媒を留去した。水酸化ナトリウム水
溶液を加え、トルエンにて抽出した。有機層を飽和食塩
水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下
溶媒を留去した。残渣にジイソプロピルエーテルを加え
て結晶化させた後、酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒
から再結晶することにより標記化合物70gを得た。融
点:45℃
【0388】原料合成例38:N−(3−シアノ−4−
ネオペンチルオキシフェニル)グリシンエチル
【0389】
【化90】
【0390】5−アミノ−2−ネオペンチルオキシベン
ゾニトリル30g、トリエチルアミン17.7gを含む
テトラヒドロフラン溶液90mlに氷冷下第3級ブトキ
シカルボン酸無水物35.2gを加えて30分間攪拌
し、室温に昇温後、さらに4時間攪拌した。反応液を炭
酸カリウム水溶液に注ぎ、クロロホルムにて抽出した。
有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムに
て乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にn−ヘキサン
を加えて結晶化させ、酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶
媒から再結晶することによりN−(3−シアノ−4−ネ
オペンチルオキシフェニル)第3級ブトキシカルボキサ
ミド24.5gを得た。融点:169−170℃
【0391】N−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキ
シフェニル)第3級ブトキシカルボキサミド24.5g
を含むジメチルホルムアミド溶液240mlに、氷冷下
60%含有水素化ナトリウム1.15gを加えて30分
間攪拌し、室温へ昇温後さらに1時間攪拌した。その
後、反応液を氷冷し、ブロモ酢酸エチル24.5gを加
え、1時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルに
て抽出した。有機層を0.1規定塩酸および飽和食塩水
にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下
溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(移動相:クロロホルム)にて精製することによ
り油状物質としてN−第3級ブトキシカルボニル−N−
(3−シアノ−4−ネオペンチルオキシフェニル)グリ
シンエチル36.5gを得た。得られたN−第3級ブト
キシカルボニル−N−(3−シアノ−4−ネオペンチル
オキシフェニル)グリシンエチル8.2gをトリフルオ
ロ酢酸24mlに室温下で加え、1時間攪拌した。反応
液を炭酸カリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルにて抽出し
た。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムにて乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム)にて精
製することにより標記化合物5.9gを得た。融点:7
8℃
【0392】原料合成例39:4−(3−シアノ−4−
ネオペンチルオキシフェニル)アミノ酪酸エチル
【0393】
【化91】
【0394】N−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキ
シフェニル)第3級ブトキシカルボキサミド5gのジメ
チルホルムアミド溶液50mlに、氷冷下60%含有水
素化ナトリウム0.79gを加え、氷冷下で30分間攪
拌し、室温へ昇温後さらに1時間攪拌した。その後、反
応液を氷冷し、ブロモ酪酸エチル4.17gを加え、1
時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出
した。有機層を0.1規定塩酸および飽和食塩水にて洗
浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を
留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(移動相:クロロホルム)にて精製することにより4−
[N−第3級ブトキシカルボニル−N−(3−シアノ−
4−ネオペンチルオキシフェニル)]酪酸エチル7.2
gを油状物質として得た。得られた4−[N−第3級ブ
トキシカルボニル−N−(3−シアノ−4−ネオペンチ
ルオキシフェニル)]酪酸エチル7.2gをトリフルオ
ロ酢酸24mlに室温下で加え、1時間攪拌した。反応
液を炭酸カリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルにて抽出し
た。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムにて乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム)にて精
製することにより標記化合物5.7gを得た。融点:8
8℃
【0395】原料合成例40:5−アミノ−2−ピペリ
ジノベンゾニトリル
【0396】
【化92】
【0397】2−クロロ−5−ニトロベンゾニトリル2
0g、ピペリジン9.34gをエタノール100mlに
加え、還流温度で1時間攪拌した。減圧下溶媒を留去
し、残渣にジイソプロピルエーテルを加えて結晶化させ
た後、含水エタノールから再結晶することにより5−ニ
トロ−2−ピペリジノベンゾニトリル17gを得た。融
点75℃
【0398】塩化アンモニウム1.6gおよび鉄粉8.
4gを水40ml、エタノール120mlの混合溶媒に
加え、65℃に加熱した。その後、5−ニトロ−2−ピ
ペリジノベンゾニトリル10gを20分かけて段階的に
加え、還流温度で30分間攪拌した。反応後、氷冷した
後、反応液を濾過した。減圧下溶媒を留去し、水酸化ナ
トリウム水溶液を加え、トルエンにて抽出した。有機層
を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥
後、減圧下溶媒を留去した。残渣にジイソプロピルエー
テルを加えて結晶化させ、酢酸エチル−n−ヘキサン混
合溶媒から再結晶することにより標記化合物8.3gを
得た。融点:148〜149℃
【0399】原料合成例41:5−アミノ−2−(4−
ヒドロキシピペリジン−1−イル)ベンゾニトリル
【0400】
【化93】
【0401】2−クロロ−5−ニトロベンゾニトリル3
6g、4−ヒドロキシピペリジン50gをエタノール3
00mlに加え、還流温度で1時間攪拌した。減圧下溶
媒を留去し、残渣にジイソプロピルエーテルを加えて結
晶化させた後、含水エタノールから再結晶することによ
り5−ニトロ−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−
イル)ベンゾニトリル37.4gを得た。融点114〜
115℃
【0402】塩化アンモニウム1.2gおよび鉄粉6.
3gを水16ml、エタノール48mlの混合溶媒に加
え、65℃に加熱した。その後、5−ニトロ−2−(4
−ヒドロキシピペリジノ)ベンゾニトリル10gを20
分かけて段階的に加え、還流温度で30分間攪拌した。
反応液を氷冷した後、濾過した。減圧下溶媒を留去し、
水酸化ナトリウム水溶液を加え、トルエンにて抽出し
た。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にジイソプ
ロピルエーテルを加えて結晶化させ、酢酸エチル−n−
ヘキサン混合溶媒から再結晶することにより標記化合物
4.5gを得た。融点:144〜145℃
【0403】原料合成例42:5−アミノ−2−[4−
(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]ベン
ゾニトリル
【0404】
【化94】
【0405】2−クロロ−5−ニトロベンゾニトリル1
5g、ピペラジノエタノール16gをエタノール100
mlに加え、還流温度で1時間攪拌した。減圧下溶媒を
留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加え、クロロホルム
にて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫
酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣
にジイソプロピルエーテルを加えて結晶化させた後、含
水エタノールから再結晶することにより5−ニトロ−2
−(2−ヒドロキシエチルピペラジン−1−イル)ベン
ゾニトリル18.7gを得た。融点100〜102℃
【0406】塩化アンモニウム1.5gおよび鉄粉1
3.8gを水51ml、エタノール170mlの混合溶
媒に加え、65℃に加熱した。その後、5−ニトロ−2
−(2−ヒドロキシエチルピペラジン−1−イル)ベン
ゾニトリル17gを20分かけて段階的に加え、還流温
度で30分間攪拌した。反応液を氷冷した後、濾過し
た。減圧下溶媒を留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加
え、トルエンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗
浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留
去した。残渣にジイソプロピルエーテルを加えて結晶化
させ、酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶す
ることにより標記化合物13gを得た。融点:137〜
138℃
【0407】原料合成例43:5−アミノ−2−モルホ
リノベンゾニトリル
【0408】
【化95】
【0409】2−クロロ−5−ニトロベンゾニトリル1
6.7g、モルホリン16gをエタノール300mlに
加え、還流温度で1時間攪拌した。減圧下溶媒を留去
し、残渣にジイソプロピルエーテルを加えて結晶化させ
た後、含水エタノールから再結晶することにより5−ニ
トロ−2−モルホリノベンゾニトリル19.7gを得
た。融点:138〜140℃
【0410】塩化アンモニウム2gおよび鉄粉18.9
gを水65ml、エタノール197mlの混合溶媒に加
え、65℃に加熱した。その後、5−ニトロ−2−モル
ホリノベンゾニトリル19.7gを20分かけて段階的
に加え、還流温度で30分間攪拌した。反応液を氷冷し
た後、濾過した。減圧下溶媒を留去し、水酸化ナトリウ
ム水溶液を加え、トルエンにて抽出した。有機層を飽和
食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減
圧下溶媒を留去した。残渣にジイソプロピルエーテルを
加えて結晶化させ、酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒
から再結晶することにより標記化合物12.9gを得
た。融点:147〜148℃
【0411】原料合成例44:5−アミノ−2−ジエチ
ルアミノベンゾニトリル
【0412】
【化96】
【0413】2−クロロ−5−ニトロベンゾニトリル1
5g、ジエチルアミン15gをエタノール100mlに
加え、還流温度で1時間攪拌した。減圧下溶媒を留去
し、残渣にジイソプロピルエーテルを加えて結晶化させ
た後、含水エタノールから再結晶することにより5−ニ
トロ−2−ジエチルアミノベンゾニトリル15.6gを
得た。融点:98℃
【0414】塩化アンモニウム1.5gおよび鉄粉1
5.9gを水50ml、エタノール150mlの混合溶
媒に加え、65℃に加熱した。その後、5−ニトロ−2
−ジエチルアミノベンゾニトリル15.6gを20分か
けて段階的に加え、還流温度で30分間攪拌した。反応
液を氷冷した後、濾過した。減圧下溶媒を留去し、水酸
化ナトリウム水溶液を加え、トルエンにて抽出した。有
機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて
乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にジイソプロピル
エーテルを加えて結晶化させ、酢酸エチル−n−ヘキサ
ン混合溶媒から再結晶することにより標記化合物12.
1gを得た。融点:63〜66℃
【0415】原料合成例45:5−アミノ−2−(4−
メチルピペラジン−1−イル)ベンゾニトリル
【0416】
【化97】
【0417】2−クロロ−5−ニトロベンゾニトリル1
5g、メチルピペラジン9.8gをエタノール100m
lに加え、還流温度で1時間攪拌した。減圧下溶媒を留
去し、残渣にジイソプロピルエーテルを加えて結晶化さ
せた後、含水エタノールから再結晶することにより5−
ニトロ−2−ジエチルアミノベンゾニトリル12.7g
を得た。融点:83〜85℃
【0418】塩化アンモニウム1.3gおよび鉄粉1
1.6gを水43ml、エタノール130mlの混合溶
媒に加え、65℃に加熱した。その後、5−ニトロ−2
−ジエチルアミノベンゾニトリル12.7gを20分か
けて段階的に加え、還流温度で30分間攪拌した。反応
液を氷冷した後、濾過した。減圧下溶媒を留去し、水酸
化ナトリウム水溶液を加え、トルエンにて抽出した。有
機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて
乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にジイソプロピル
エーテルを加えて結晶化させ、酢酸エチル−n−ヘキサ
ン混合溶媒から再結晶することにより標記化合物8.1
gを得た。融点:45〜46℃
【0419】原料合成例46:1−(4−アミノ−2−
シアノフェニル)ピペリジン−4−イルカルボン酸エチ
【0420】
【化98】
【0421】2−クロロ−5−ニトロベンゾニトリル1
0g、イソニペコチン酸エチル60gおよび硝酸銀1
1.1gを120℃で3時間攪拌した。反応液を室温ま
で冷却した後、固形物を濾過し、濾液に希塩酸を加え、
酢酸エチルにて抽出した。有機層を希塩酸および飽和食
塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減
圧下溶媒を留去した。残渣にジイソプロピルエーテルを
加えて結晶化させた後、含水ジイソプロピルエーテルか
ら再結晶することにより1−(4−ニトロ−2−シアノ
フェニル)ピペリジン−4−イルカルボン酸エチル1
7.1gを得た。1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ(ppm):1.28
(3H, dd, J=6.6, 7.3Hz),1.94-2.15(4H, m), 2.55-2.62
(1H, m), 3.21(2H, ddd, J=2.6, 4.3, 10.6Hz), 3.88(2
H, ddd, J=2.6, 4.3, 10.6Hz), 4.15(2H, dd, J=6.6,
7.3Hz ), 6.98(1H, d, J=10.2Hz),8.25(1H, dd, J=2.6,
10.2Hz), 8.41(1H, d, J=2.6 Hz)
【0422】塩化アンモニウム2.1gおよび鉄粉1
1.1gを水110ml、エタノール30mlの混合溶
媒に加え、65℃に加熱した。その後、1−(4−ニト
ロ−2−シアノフェニル)ピペリジン−4−イルカルボ
ン酸エチル17.1gを20分かけて段階的に加え、還
流温度で30分間攪拌した。反応液を氷冷した後、濾過
した。減圧下溶媒を留去し、水酸化ナトリウム水溶液を
加え、トルエンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて
洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を
留去した。残渣にジイソプロピルエーテルを加えて結晶
化させ、酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶
することにより標記化合物12gを得た。融点:98℃
【0423】原料合成例47:5−アミノ−2−[4−
(第3級ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]
ベンゾニトリル
【0424】
【化99】
【0425】2−クロロ−5−ニトロベンゾニトリル3
1.4g、ピペラジン44.5gをアセトニトリル25
0mlに加え、室温で1時間攪拌した。反応液を水に加
え、クロロホルムにて抽出した。有機層を飽和食塩水に
て洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒
を留去した。残渣をジイソプロピルエーテルから再結晶
することにより5−ニトロ−2−ピペラジンベンゾニト
リル48.8gを得た。次いで、5−ニトロ−2−ピペ
ラジンベンゾニトリル48.8gおよびトリエチルアミ
ン25gを含むテトラヒドロフラン150mlに氷冷下
第3級ブトキシカルボン酸無水物91.5gを加え、3
0分間攪拌した後、室温にて1時間攪拌し、析出した結
晶を濾取することにより5−ニトロ−2−(4−第3級
ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)ベンゾニト
リル62.1gを得た。融点:141〜142℃
【0426】塩化アンモニウム7.0gおよび鉄粉3
6.6gを水180ml、エタノール540mlの混合
溶媒に加え、65℃に加熱した。その後、5−ニトロ−
2−(4−第3級ブトキシカルボニルピペラジン−1−
イル)ベンゾニトリル62.1gを40分かけて段階的
に加え、還流温度で1時間攪拌した。反応液を氷冷した
後、濾過した。減圧下溶媒を留去し、水酸化ナトリウム
水溶液を加え、トルエンにて抽出した。有機層を飽和食
塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧
下溶媒を留去した。残渣にジイソプロピルエーテルを加
えて結晶化させ、酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒か
ら再結晶することにより標記化合物50.7gを得た。
融点:145℃
【0427】原料合成例48:5−アミノ−2−[4−
(第3級ブトキシカルボニル)ホモピペラジン−1−イ
ル]ベンゾニトリル
【0428】
【化100】
【0429】2−クロロ−5−ニトロベンゾニトリル3
0.3g、ホモピペラジン50gをアセトニトリル25
0mlに加え、氷冷下1時間攪拌した。反応液を水に加
え、クロロホルムにて抽出した。有機層を飽和食塩水に
て洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒
を留去した。残渣をジイソプロピルエーテルから再結晶
することにより5−ニトロ−2−ホモピペラジンベンゾ
ニトリル32.4gを得た。融点:101℃
【0430】次いで、5−ニトロ−2−ホモピペラジン
ベンゾニトリル32.4gおよびトリエチルアミン21
gを含むテトラヒドロフラン150mlに氷冷下第3級
ブトキシカルボン酸無水物70gを加え、30分間攪拌
した後、室温にて1時間攪拌し、析出した結晶を濾取す
ることにより5−ニトロ−2−(4−第3級ブトキシカ
ルボニルホモピペラジン−1−イル)ベンゾニトリル5
6gを得た。融点:98℃
【0431】塩化アンモニウム5.9gおよび鉄粉32
gを水160ml、エタノール470mlの混合溶媒に
加え、65℃に加熱した。その後、5−ニトロ−2−
(4−第3級ブトキシカルボニルホモピペラジン−1−
イル)ベンゾニトリル56gを30分かけて段階的に加
え、還流温度で1時間攪拌した。反応液を氷冷した後、
濾過した。減圧下溶媒を留去し、水酸化ナトリウム水溶
液を加え、トルエンにて抽出した。有機層を飽和食塩水
にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶
媒を留去した。残渣にジイソプロピルエーテルを加えて
結晶化させ、酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒から再
結晶することにより標記化合物32gを得た。融点:3
8℃
【0432】原料合成例49:シス−4−(4−アミノ
−2−シアノフェニル)−2,6−ジメチルピペラジン
−1−イル酢酸エチル
【0433】
【化101】
【0434】2−クロロ−5−ニトロベンゾニトリル1
3.3g、シス−2,6−ジメチルピペラジン25gを
アセトニトリル25mlに加え、室温で1時間攪拌し
た。反応液を水に加え、クロロホルムにて抽出した。有
機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて
乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をジイソプロピル
エーテルから再結晶することによりシス−2−(3,5
−ジメチルピペラジン−1−イル)−5−ニトロベンゾ
ニトリル14.3gを得た。融点:109〜110℃
【0435】次いで、シス−2−(3,5−ジメチルピ
ペラジン−1−イル)−5−ニトロベンゾニトリル1
4.3g、炭酸カリウム4.9gおよびブロモ酢酸エチ
ル6gをジメチルホルムアミド35mlに加え、60℃
で1時間攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチルにて
抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホ
ルム)にて精製することにより、シス−4−(4−ニト
ロ−2−シアノフェニル)−2,6−ジメチルピペラジ
ン−1−イル酢酸エチル10.8gを油状物質として得
た。1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ(ppm):1.17(3H, s), 1.19
(3H, s),1.27(3H, t, J=7.3Hz), 2.88(1H, d, J=3.3H
z), 2.96(1H, d, J=3.3Hz), 3.23(2H, ddd,J=2.6, 3.3,
4.0Hz), 3.61(2H, s), 3.83(2H, dd, J = 2.6, 4.0Hz),
4.17(2H, q,J=7.3Hz),6.95 (1H, d, J=9.2 Hz), 8.21
(1H, dd, J=2.5, 9.2Hz), 8.39(1H, d, J=2.5Hz)
【0436】塩化アンモニウム1.2gおよび鉄粉6.
1gを水90ml、エタノール270mlの混合溶媒に
加え、65℃に加熱した。その後、シス−4−(4−ニ
トロ−2−シアノフェニル)−2,6−ジメチルピペラ
ジン−1−イル酢酸エチル10.8gを含むエタノール
溶液20mlを20分かけて滴下し、還流温度で1時間
攪拌した。反応液を氷冷した後、濾過した。減圧下溶媒
を留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加え、トルエンに
て抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸
ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣に
n−ヘキサンを加えて結晶化させた後、ジイソプロピル
エーテル−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶することに
より標記化合物9.5gを得た。融点:45℃
【0437】原料合成例50:5−アミノ−2−イソブ
トキシベンゾニトリル
【0438】
【化102】
【0439】4−ニトロフェノール177g、炭酸カリ
ウム177gおよび臭化イソブチル190gをジメチル
ホルムアミド500mlに加え、90℃で4時間攪拌し
た。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。有機
層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて
乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた油状物質を減
圧下蒸留することにより4−イソブトキシニトロベンゼ
ン203gを得た。沸点:125℃/0.15mmHg
【0440】次いで、4−イソブトキシニトロベンゼン
203gに触媒量のヨウ化カリウムを加え、60℃に加
熱した。その後、臭素183gを3時間かけて滴下し、
さらに1時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、トルエンに
て抽出した。有機層を亜硫酸ナトリウム水溶液にて洗浄
し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留
去した。得られた油状物質を減圧下蒸留することにより
2−イソブトキシ−5−ニトロブロモベンセン248g
を得た。沸点:135〜140℃/0.25mmHg
【0441】2−イソブトキシ−5−ニトロブロモベン
セン193gおよびシアン化第一銅72gをジメチルホ
ルムアミド419ml中、140℃で4時間反応させ
た。反応液を室温まで冷却した後、固形物を濾過した。
濾液に水を加え、トルエンにて抽出した。有機層を飽和
食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、
減圧下溶媒を留去した。残渣をジイソプロピルエーテル
から再結晶することにより2−イソブチル−5−ニトロ
ベンゾニトリル20gを得た。融点:73℃
【0442】塩化アンモニウム5.6gおよび鉄粉21
gを水80ml、エタノール240mlの混合溶媒に加
え、65℃に加熱した。その後、2−イソブチル−5−
ニトロベンゾニトリル20gを20分かけて段階的に加
え、還流温度で30分間攪拌した。反応液を氷冷した
後、濾過した。減圧下溶媒を留去し、水酸化ナトリウム
水溶液を加え、トルエンにて抽出した。有機層を飽和食
塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧
下溶媒を留去した。残渣にジイソプロピルエーテルを加
えて結晶化させ、酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒か
ら再結晶することにより標記化合物17gを得た。融
点:88〜93℃
【0443】原料合成例51:5−アミノ−2−イソブ
チルベンゾニトリル
【0444】
【化103】
【0445】49%硫酸1リットルに4'−イソブチル
アセトフェノン215gを加え、氷冷下臭素酸カリウム
268gを1.5時間かけて添加した。室温まで昇温
し、さらに1時間攪拌した後、トルエンにて抽出した。
有機層を水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
後、減圧下溶媒を留去した。残った油状物質を高減圧下
蒸留することにより3'−ブロモ−4'−イソブチルアセ
トフェノン182gを得た。沸点:130〜140℃/
0.15mmHg
【0446】3'−ブロモ−4'−イソブチルアセトフェ
ノン182gおよびシアン化第一銅95.7gをジメチ
ルホルムアミド520ml中、140℃で7時間攪拌し
た。反応液を室温まで冷却した後、固形物を濾過し、濾
液に水を加えてトルエンにて抽出した。有機層を飽和食
塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減
圧下溶媒を留去した。残渣をn−ヘキサンから再結晶す
ることにより3'−シアノ−4'−イソブチルアセトフェ
ノン70gを得た。融点:71〜72℃
【0447】次いで、水酸化ナトリウム8gおよびメタ
ノール5mlを含む10%次亜塩素酸ナトリウム水溶液
370mlを60℃に加熱し、これに3'−シアノ−4'
−イソブチルアセトフェノン20gを分割して加え、1
時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、希塩酸を加え
てクロロホルムにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて
洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒
を留去した。残渣にn−ヘキサンを加えて結晶化し、酢
酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶することに
より3−シアノ−4−イソブチル安息香酸8.5gを得
た。融点:118℃
【0448】3−シアノ−4−イソブチル安息香酸8.
5g、トリエチルアミン4.2gを含む第3級ブチルア
ルコールに、室温でジフェニルホスホニルアジド11.
5gを加え、還流温度で1時間攪拌した。減圧下溶媒を
留去し、これに炭酸カリウム水溶液を加え、酢酸エチル
にて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫
酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣
に6規定塩酸10mlおよびメタノール100mlを加
え、還流温度で1時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、
残渣に水酸化ナトリウム水溶液を加え、トルエンにて抽
出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナト
リウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にn−
ヘキサンを加えて結晶化させた後、ジイソプロピルエー
テル−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶することにより
標記化合物6.0gを得た。融点:68℃
【0449】原料合成例52:5−アミノ−2−ヘキシ
ルオキシベンゾニトリル
【0450】
【化104】
【0451】2−クロロ−5−ニトロベンゾニトリル1
8.2g、n−ヘキサノール11.2gを含むジメチル
ホルムアミド溶液91mlに、氷冷下60%含有水素化
ナトリウム4.8gを添加し、1時間攪拌した。反応液
を水に加え、トルエンにて抽出した。有機層を飽和食塩
水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧
下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(移動相:クロロホルム)にて精製することに
より2−n−ヘキシルオキシ−5−ニトロベンゾニトリ
ル16.2gを得た。続いて、塩化アンモニウム0.2
gおよび鉄粉1.6gを水6.3ml、エタノール17
mlの混合溶媒に加え、65℃に加熱した。その後、得
られた5−ニトロ−2−n−ヘキシルオキシベンゾニト
リル16.2gを含むエタノール溶液4mlを滴下し、
還流温度で30分間攪拌した。反応液を氷冷した後、濾
過した。減圧下溶媒を留去し、水酸化ナトリウム水溶液
を加え、トルエンにて抽出した。有機層を飽和食塩水に
て洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(移動相:クロロホルム)にて精製することにより標
記化合物6.0gを得た。1 H-NMR(270MHz,CDCl3)δ(ppm):0.87-0.93(3H, m),1.30
-1.37(4H, m), 1.43-1.51(2H, m), 1.78(2H, dt, J=6.
6, 7.3Hz), 4.03(2H, t,J=7.3 Hz), 6.90(1H, d,J=9.2
Hz), 7.66(1H, dd, J=2.6, 9.2Hz), 7.76(1H, d, J=2.6
Hz)
【0452】原料合成例53:5−アミノ−2−(2−
(2−ジメチルアミノ)エトキシ)ベンゾニトリル
【0453】
【化105】
【0454】2−クロロ−5−ニトロベンゾニトリル2
0g、2−ジメチルアミノエタノール10.7gを含む
ジメチルホルムアミド溶液30mlに、氷冷下60%含
有水素化ナトリウム4.9gを添加し、1時間攪拌し
た。反応液を水に加え、トルエンにて抽出した。有機層
を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥
後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(移動相:クロロホルム)にて精製す
ることにより2−(2−(2−ジメチルアミノ)エトキ
シ)−5−ニトロベンゾニトリル34.8gを得た。続
いて、塩化アンモニウム9.3gおよび鉄粉35gを水
130ml、エタノール400mlの混合溶媒に加え、
65℃に加熱した。その後、2−(2−(2−ジメチル
アミノ)エトキシ)−5−ニトロベンゾニトリル34.
8gを含むエタノール溶液20mlを20分かけて滴下
し、還流温度で30分間攪拌した。反応液を氷冷した
後、濾過した。減圧下溶媒を留去し、水酸化ナトリウム
水溶液を加え、トルエンにて抽出した。有機層を飽和食
塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧
下溶媒を留去した。残渣にジイソプロピルエーテルを加
えて結晶化させ、酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒か
ら再結晶することにより標記化合物20.1gを得た。
融点:192〜193℃
【0455】原料合成例54:5−アミノ−2−フェノ
キシベンゾニトリル
【0456】
【化106】
【0457】2−クロロ−5−ニトロベンゾニトリル1
0g、フェノール5.7gを含むジメチルホルムアミド
溶液30mlに、氷冷下60%含有水素化ナトリウム
2.63gを添加し、1時間攪拌した。反応液を水に加
え、トルエンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗
浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留
去した。残渣をジイソプロピルエーテルから再結晶する
ことにより5−ニトロ−2−フェノキシベンゾニトリル
10.8gを得た。融点:126℃
【0458】続いて、塩化アンモニウム2.9gおよび
鉄粉8.8gを水130ml、エタノール120mlの
混合溶媒に加え、65℃に加熱した。その後、5−ニト
ロ−2−フェノキシベンゾニトリル10.8gを含むエ
タノール溶液20mlを20分かけて滴下し、還流温度
で30分間攪拌した。反応液を氷冷した後、濾過した。
減圧下溶媒を留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加え、
トルエンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄
し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去
した。残渣にジイソプロピルエーテルを加えて結晶化さ
せ、酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶する
ことにより標記化合物3gを得た。融点:89℃
【0459】原料合成例55:5−アミノ−2−シクロ
ヘキシルオキシベンゾニトリル
【0460】
【化107】
【0461】2−クロロ−5−ニトロベンゾニトリル1
4.1g、シクロヘキサノール8.5gを含むジメチル
ホルムアミド溶液35mlに、氷冷下60%含有水素化
ナトリウム3.7gを添加し、1時間攪拌した。反応液
を水に加え、トルエンにて抽出した。有機層を飽和食塩
水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下
溶媒を留去した。残渣をジイソプロピルエーテルから再
結晶することにより2−シクロヘキシルオキシ−5−ニ
トロベンゾニトリル11.6gを得た。融点:97〜9
8℃
【0462】続いて、塩化アンモニウム1.8gおよび
鉄粉9.2gを水32ml、エタノール130mlの混
合溶媒に加え、65℃に加熱した。その後、2−シクロ
ヘキシルオキシ−5−ニトロベンゾニトリル11.6g
を含むエタノール溶液4mlを20分かけて滴下し、還
流温度で30分間攪拌した。反応液を氷冷した後、濾過
した。減圧下溶媒を留去し、水酸化ナトリウム水溶液を
加え、トルエンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて
洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を
留去した。残渣にn−ヘキサンを加えて結晶化させた
後、ジイソプロピルエーテル−n−ヘキサン混合溶媒か
ら再結晶することにより標記化合物9.5gを得た.融
点:59℃
【0463】原料合成例56:5−アミノ−2−[ビス
(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ベンゾニトリル
【0464】
【化108】
【0465】2−クロロ−5−ニトロベンゾニトリル2
5.5gおよび硝酸銀28.5gをジエタノールアミン
102gに加え、100℃で1時間攪拌した。反応液を
室温まで冷却した後、固形物を濾過し、濾液に水を加
え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて
洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を
留去した。残渣にジイソプロピルエーテルを加えて結晶
化させ、含水メタノールから再結晶することにより2−
ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ−5−ニトロベン
ゾニトリル21.2gを得た。1 H-NMR(270MHz,CDCl3)δ(ppm):3.69(4H, q, J = 5.3 H
z), 3.84(4H, q, J = 5.3 Hz), 4.95 (2H, t, J = 5.3
Hz), 7.15 (1H, d, J = 9.4 Hz), 8.12(1H, dd,J = 2.
6, 9.4 Hz), 8.36 (1H, d, J = 2.6 Hz)
【0466】続いて、塩化アンモニウム0.9gおよび
鉄粉4.5gを水10ml、エタノール30mlの混合
溶媒に加え、65℃に加熱した。その後、2−ビス(2
−ヒドロキシエチル)アミノ−5−ニトロベンゾニトリ
ル11gを20分かけて段階的に加え、還流温度で30
分間攪拌した。反応液を氷冷した後、濾過した。減圧下
溶媒を留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加え、トルエ
ンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水
硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残
渣にn−ヘキサンを加えて結晶化させた後、ジイソプロ
ピルエーテル−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶するこ
とにより標記化合物8gを得た.融点:38℃
【0467】原料合成例57:5−アミノ−2−(2,
2,2,−トリフルオロエトキシ)ベンゾニトリル
【0468】
【化109】
【0469】2−クロロ−5−ニトロベンゾニトリル1
0g、2,2,2−トリフルオロエタノール6gを含む
ジメチルホルムアミド溶液30mlに、氷冷下60%含
有水素化ナトリウム2.65gを添加し、1時間攪拌し
た。反応液を水に加え、トルエンにて抽出した。有機層
を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾
燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にジイソプロピルエ
ーテルを加えて結晶化させ、トルエン−ジイソプロピル
エーテル混合溶媒から再結晶することにより5−ニトロ
−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゾニ
トリル9.4gを得た。融点:94℃
【0470】続いて、塩化アンモニウム0.5gおよび
鉄粉2.5gを水40ml、エタノール120mlの混
合溶媒に加え、65℃に加熱した。その後、5−ニトロ
−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゾニ
トリル80.5gを20分かけて段階的に加え、還流温
度で30分間攪拌した。反応液を氷冷した後、濾過し
た。減圧下溶媒を留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加
え、トルエンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗
浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留
去した。残渣にジイソプロピルエーテルを加えて結晶化
させ、酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶す
ることにより標記化合物70gを得た。融点:98〜1
00℃
【0471】原料合成例58:5−アミノ−2−(4−
第3級ブチルジメチルシリルオキシピペリジノ)ベンゾ
ニトリル
【0472】
【化110】
【0473】5−アミノ−2−(4−ヒドロキシピペリ
ジノ)ベンゾニトリル4.0g、塩化第3級ブチルジエ
チルシリル3.0gおよびイミダゾール1.6gをジメ
チルホルムアミド20ml中、室温で1時間攪拌した。
反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液にて処理し、酢酸エ
チルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無
水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去し
た。残渣をn−ヘキサンから再結晶することにより標記
化合物4.2gを得た。融点:88〜90℃
【0474】原料合成例59:酢酸 2−[N−(3−
シアノ−4−ネオペンチルオキシフェニル)アミノ]エ
チル
【0475】
【化111】
【0476】N−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキ
シフェニル)第3級ブトキシカルボキサミド5gを含む
ジメチルホルムアミド溶液50mlに、氷冷下60%含
有水素化ナトリウム0.8gを加え、氷冷下30分間攪
拌し、室温へ昇温後さらに1時間攪拌した。その後、再
度氷冷し、酢酸2−ブロモエチル2.6gを加え、1時
間攪拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出し
た。0.1規定塩酸および飽和食塩水にて洗浄し、無水
硫酸マグネシウムにて洗浄後、減圧下溶媒を留去した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:
塩化メチレン)にて精製することにより酢酸 2−[N
−第3級ブトキシカルボニル−N−(3−シアノ−4−
ネオペンチルオキシフェニル)]アミノエチル3.5g
を油状物質として得た。これを室温下でトリフルオロ酢
酸7mlに加え、1時間攪拌した。反応液を炭酸カリウ
ム水溶液に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽
和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し
た。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(移動相:クロロホルム)にて精製す
ることにより標記化合物2.1gを油状物質として得
た。1 H-NMR(270MHz,CDCl3)δ(ppm):1.09(9H, s), 2.00(3H,
s),3.69(2H, s), 3.81(2H, t, J=5.2Hz), 4.20(2H, t,
J=5.2Hz), 6.99(1H, d, J=9.2Hz),7.35-7.42(2H, m)
【0477】原料合成例60:5−アミノ−2−(4−
ピペリジノピペリジン−1−イル)ベンゾニトリル
【0478】
【化112】
【0479】2−クロロ−5−ニトロベンゾニトリル
3.9g、ピペリジノピペリジン7.2gをエタノール
40mlに加え、78℃で3時間攪拌した。減圧下溶媒
を留去し、炭酸水素ナトリウム水にて処理し、酢酸エチ
ルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水
硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。
残渣にジイソプロピルエーテルを加えて結晶化させ、エ
タノールから再結晶することにより5−ニトロ−2−
(4−ピペリジノピペリジン−1−イル)ベンゾニトリ
ル6.2gを得た。融点:134〜135℃
【0480】続いて、塩化アンモニウム0.7gおよび
鉄粉3.8gを水30ml、エタノール120mlの混
合溶媒に加え、65℃に加熱した。その後、5−ニトロ
−2−(4−ピペリジノピペリジン−1−イル)ベンゾ
ニトリル6.2gを20分かけて段階的に加え、還流温
度で30分間攪拌した。反応液を氷冷した後、濾過し
た。減圧下溶媒を留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加
え、トルエンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗
浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留
去した。残渣にジイソプロピルエーテルを加えて結晶化
させ、酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶す
ることにより標記化合物4.8gを得た。融点:110
〜112℃
【0481】原料合成例61:1−(4−アミノ−2−
シアノフェニル)−4−ピペリジニル安息香酸エステル
【0482】
【化113】
【0483】5−ニトロ−2−(4−ヒドロキシピペリ
ジン−1−イル)ベンゾニトリル20gをピリジン10
0mlに溶解し、これに氷冷下ベンゾイルクロリド1
2.8gを含むトルエン溶液50mlを滴下し、室温で
3時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、得られた結晶を酢
酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶することに
より1−(2−シアノ−4−ニトロフェニル)−4−ピ
ペリジニル 安息香酸エステル32.3gを得た。融
点:143〜145℃
【0484】続いて、塩化アンモニウム3.4gおよび
鉄粉18gを水80ml、エタノール240mlの混合
溶媒に加え、65℃に加熱した。その後、1−(2−シ
アノ−4−ニトロフェニル)−4−ピペリジニル 安息
香酸エステル32.3gを20分かけて段階的に加え、
還流温度で30分間攪拌した。反応液を氷冷した後、濾
過し、減圧下溶媒を留去した。残渣に水酸化ナトリウム
水溶液を加えて処理し、トルエンにて抽出した。有機層
を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥
後、減圧下溶媒を留去した。残渣にジイソプロピルエー
テルを加えて結晶化させ、酢酸エチル−n−ヘキサン混
合溶媒から再結晶することにより標記化合物25.3g
を得た。融点:154〜155℃
【0485】原料合成例62:1−(4−ブロモフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0486】
【化114】
【0487】原料合成例1において、4−フルオロフェ
ニルヒドラジンの代わりに4−ブロモフェニルヒドラジ
ンを用いて同様に反応・処理することにより標記化合物
を得た。融点:213℃
【0488】原料合成例63:1−(4−ヨードフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0489】
【化115】
【0490】原料合成例1において、4−フルオロフェ
ニルヒドラジンの代わりに4−ヨードフェニルヒドラジ
ンを用いて同様に反応・処理することにより標記化合物
を得た。融点:225℃
【0491】原料合成例64:1−(4−クロロフェニ
ル)−3−メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0492】
【化116】
【0493】原料合成例15において、4−フルオロフ
ェニルヒドラジンの代わりに4−クロロフェニルヒドラ
ジンを用いて同様に反応・処理することにより標記化合
物を得た。融点:217℃
【0494】原料合成例65:1−(4−ブロモフェニ
ル)−3−メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0495】
【化117】
【0496】原料合成例15において、4−フルオロフ
ェニルヒドラジンの代わりに4−ブロモフェニルヒドラ
ジンを用いて同様に反応・処理することにより標記化合
物を得た。融点:226℃
【0497】原料合成例66:1−(4−クロロフェニ
ル)ピロール−3−カルボン酸
【0498】
【化118】
【0499】原料合成例34において、4−フルオロア
ニリンの代わりに4−クロロアニリンを用いて同様に反
応・処理することにより標記化合物を得た。融点:22
2〜224℃
【0500】原料合成例67:1−(3−クロロフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0501】
【化119】
【0502】原料合成例1において、4−フルオロフェ
ニルヒドラジンの代わりに3−クロロフェニルヒドラジ
ンを用いて同様に反応・処理することにより標記化合物
を得た。融点:145℃
【0503】原料合成例68:1−(3,4−ジクロロ
フェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0504】
【化120】
【0505】原料合成例1において、4−フルオロフェ
ニルヒドラジンの代わりに3,4−ジクロロフェニルヒ
ドラジンを用いて同様に反応・処理することにより標記
化合物を得た。融点:188℃
【0506】原料合成例69:1−(3,4−ジフルオ
ロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0507】
【化121】
【0508】原料合成例1において、4−フルオロフェ
ニルヒドラジンの代わりに3,4−ジフルオロフェニル
ヒドラジンを用いて同様に反応・処理することにより標
記化合物を得た。融点:148℃
【0509】原料合成例70:1−(3−クロロ−4−
フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カル
ボン酸
【0510】
【化122】
【0511】原料合成例1において、4−フルオロフェ
ニルヒドラジンの代わりに3−クロロ−4−フルオロフ
ェニルヒドラジンを用いて同様に反応・処理することに
より標記化合物を得た。融点:187℃
【0512】原料合成例71:1−(4−トリフルオロ
メチルフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボ
ン酸
【0513】
【化123】
【0514】原料合成例1において、4−フルオロフェ
ニルヒドラジンの代わりに4―トリフルオロメチルフェ
ニルヒドラジンを用いて同様に反応・処理することによ
り標記化合物を得た。融点:181℃
【0515】原料合成例72:5−アミノ−2−(4−
モルホリノピペリジン−1−イル)ベンゾニトリル
【0516】
【化124】
【0517】原料合成例40において、ピペリジンの代
わりにテトラヘドロン(Tetrahedron)38
巻、3号、413頁(1982年)に準じて合成した4
−モルホリノピペリジンを用いて同様に反応・処理する
ことにより標記化合物を得た。融点:84−86℃
【0518】原料合成例73:5−アミノ−2−[4−
(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−
イル]ベンゾニトリル
【0519】
【化125】
【0520】原料合成例40において、ピペリジンの代
わりにテトラヘドロン(Tetrahedron)38
巻、3号、413頁(1982年)に準じて合成した4
−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジンを用
いて同様に反応・処理することにより標記化合物を得
た。融点:174℃
【0521】原料合成例74:5−アミノ−2−{4−
[ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ピペリジン−
1−イル}ベンゾニトリル
【0522】
【化126】
【0523】原料合成例40において、ピペリジンの代
わりにテトラヘドロン(Tetrahedron)38
巻、3号、413頁(1982年)に準じて合成した4
−[ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ピペリジン
を用いて同様に反応・処理することにより標記化合物を
得た。融点:45−47℃
【0524】原料合成例75:5−アミノ−2−[4−
(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル]ベンゾニト
リル
【0525】
【化127】
【0526】原料合成例40において、ピペリジンの代
わりに4−ジメチルアミノピペリジンを用いて同様に反
応・処理することにより標記化合物を得た。1 H-NMR (400MHz, CDCl3) δ (ppm):1.75 (2H, dd, J =
3.3,11.9 Hz), 1.90 (2H, d, J = 12.5 Hz), 2.21 -
2.43 (1H, m), 2.31 (6H, s), 2.64 -2.77 (2H,d, J =
11.9 Hz), 3.62 (2H, d, J = 7.9 Hz), 6.81 - 6.95 (3
H, m).
【0527】原料合成例76:5−アミノ−2−ピロリ
ジノベンゾニトリル
【0528】
【化128】
【0529】原料合成例40において、ピペリジンの代
わりにピロリジンを用いて同様に反応・処理することに
より標記化合物を得た。融点:113℃
【0530】原料合成例77:5−アミノ−2−ホモピ
ペリジノベンゾニトリル
【0531】
【化129】
【0532】原料合成例40において、ピペリジンの代
わりにホモピペリジンを用いて同様に反応・処理するこ
とにより標記化合物を得た。1 H-NMR (400MHz, CDCl3) δ (ppm):1.55 - 1.70 (4H,
m), 1.75 - 1.90 (4H, m), 3.20 (2H, brs), 3.39 (4H,
t, J = 5.9 Hz), 6.7 - 6.9(3H, m)
【0533】原料合成例78:1−(2−クロロフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0534】
【化130】
【0535】原料合成例1において、4−フルオロフェ
ニルヒドラジンの代わりに2−クロロフェニルヒドラジ
ンを用いて同様に反応・処理することにより標記化合物
を得た。融点:114℃
【0536】原料合成例79:5−アミノ−2−{4−
[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]ピペラジン
−1−イル}ベンゾニトリル
【0537】
【化131】
【0538】原料合成例40において、ピペリジンの代
わりに4−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]
ピペラジンを用いて同様に反応・処理することにより標
記化合物を得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3)δ(ppm):2.66 (2H, d, J = 5.
3 Hz),2.74 (2H, d, J=4.6 Hz), 3.09 (4H, dd, J = 4.
6, 5.3 Hz), 3.62 - 3.71 (8H, m), 4.2 - 4.8 (2H, b
r), 6.80 - 6.92 (3H, m)
【0539】原料合成例80:5−アミノ−2−(1,
4−ジオキサ−8−アザスピロ[4,5]デカ−8−イ
ル)ベンゾニトリル
【0540】
【化132】
【0541】原料合成例40において、ピペリジンの代
わりに1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4,5]デ
カンを用いて同様に反応・処理することにより標記化合
物を得た。融点:98℃
【0542】原料合成例81:5−アミノ−2−(1−
ベンジルピペリジン−4−イルオキシ)ベンゾニトリル
【0543】
【化133】
【0544】原料合成例36において,ネオペンチルア
ルコールの代わりに1−ベンジル−4−ヒドロキシピペ
リジンを用いて同様に反応・処理することにより油状の
標記化合物を得た。1 H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ(ppm):1.80-1.98 (5H, m),
2.33(2H, m), 2.70-2.85 (2H, m), 3.52 (2H, s), 3.5
9 (2H, brs), 4.29 (1H, m),6.81-6.83(7H, m)
【0545】原料合成例82:5−アミノ−2−(4−
フェニルピペリジン−1−イル)ベンゾニトリル
【0546】
【化134】
【0547】原料合成例40において、ピペリジンの代
わりに4−フェニルピペリジンを用いて同様に反応・処
理することにより標記化合物を得た。融点:158〜1
62℃
【0548】原料合成例83:5−アミノ−2−[4−
(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]ベンゾ
ニトリル
【0549】
【化135】
【0550】原料合成例40において、ピペリジンの代
わりに4−(4−クロロフェニル)ピペラジンを用いて
同様に反応・処理することにより油状の標記化合物を得
た。 1 H-NMR(400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm):3.05 (4H, brs),
3.28 (4H, brs), 5.25 (2H,brs), 6.84 (2H, m), 7.01
(1H, brs), 7.01 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.25 (2H, d,
J = 7.8 Hz)
【0551】原料合成例84:5−アミノ−2−(4−
チオモルホリノピペリジン−1−イル)ベンゾニトリル
【0552】
【化136】
【0553】5−ニトロ−2−(4−オキソピペリジン
−1−イル)ベンゾニトリルとチオモルホリンを用い
て、ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー
(J.Org.Chem.)55巻、2552頁(19
90年)に準じて還元的アミノ化を行い、次いで原料合
成例40と同様にニトロ基の還元反応に付すことによ
り、標記化合物を得た。融点:138℃
【0554】原料合成例85:5−アミノ−2−[4−
[N−第3級ブトキシカルボニル−N−(2−ヒドロキ
シエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル]ベンゾニト
リル
【0555】
【化137】
【0556】(1)5−ニトロ−2−(4−オキソピペ
リジン−1−イル)ベンゾニトリル2−クロロ−5−ニ
トロベンゾニトリル15g、4−ピペリドン塩酸塩1水
和物13.9gおよびトリエチルアミン25mlをアセ
トニトリル100mlに加え、還流温度で1.5時間攪
拌した。反応液に0.5N塩酸水溶液200ml加え、
結晶化させ標記化合物16.1gを得た。融点:109
【0557】(2)2−[4−(2−ヒドロキシエチル
アミノ)ピペリジン−1−イル]−5−ニトロベンゾニ
トリル5−ニトロ−2−(4−オキソピペリジン−1−
イル)ベンゾニトリル5.0g、2−ヒドロキシエチル
アミン1.5gおよび水素化シアノホウ素ナトリウム
1.3gをメタノール100mlとテトラヒドロフラン
50mlの混合溶媒に加え、室温1時間攪拌した。反応
液が酸性を保つように塩酸水溶液を加えた。反応液を減
圧下溶媒を留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢
酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄
し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去
した。残渣にジイソプロピルエーテルを加えて沈殿化さ
せることにより標記化合物3.6gを得た。融点:11
5℃
【0558】(3)2−[4−[N−第3級ブトキシカ
ルボニル−N−(2−ヒドロキシエチルアミノ)]ピペ
リジン−1−イル]−5−ニトロベンゾニトリル原料合
成例48において、5−ニトロ−2−ホモピペラジンベ
ンゾニトリルの代わりに2−[4−(2−ヒドロキシエ
チルアミノ)ピペリジン−1−イル]−5−ニトロベン
ゾニトリルを用いて同様に反応・処理することにより標
記化合物を得た。融点:88℃
【0559】(4)5−アミノ−2−[4−[N−第3
級ブトキシカルボニル−N−(2−ヒドロキシエチル)
アミノ]ピペリジン−1−イル]ベンゾニトリル2−
[4−[N−第3級ブトキシカルボニル−N−(2−ヒ
ドロキシエチルアミノ)]ピペリジン−1−イル]−5
−ニトロベンゾニトリルを用いて原料合成例40に準じ
て還元反応を行うことにより標記化合物を得た。1 H-NMR (400MHz, DMSO-d6)δ(ppm):1.41 (9H, s), 1.5
- 1.7(2H, m), 1.7 - 2.0 (2H, m), 2.6 - 2.8 (2H,
m), 3.0 - 3.5 (7H, m), 4.68 (1H,brs), 5.19 (2H,
s), 6.7 - 6.9 (2H, m), 6.96 (1H, d, J = 9.8 Hz)
【0560】原料合成例86:5−アミノ−2−[4−
(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4
−イル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル
【0561】
【化138】
【0562】原料合成例47で合成した5−ニトロ−2
−ピペラジンベンゾニトリルおよび2,3,5,6−テ
トラハイドロピラン−4−オンを用いてテトラヘドロン
(Tetrahedron)38巻、3号、413頁
(1982年)に準じ還元的アミノ化反応を行った後,
原料合成例40と同様に還元反応を行うことにより標記
化合物を得た.融点:162℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm):1.39 - 1.43 (2H,
m), 1.71(2H, d, J = 11.7 Hz), 2.38 - 2.50 (1H,
m), 2.52 - 2.63 (4H, brs), 2.86 - 2.97(4H, brs),
3.28 (2H, dd, J = 11.2, 11.7 Hz), 3.88 (2H, d, J =
9.7 Hz), 5.19(2H,brs), 6.81 (2H, brs), 6.92 - 6.9
4 (1H, m)
【0563】原料合成例87:5−アミノ−2−[4−
(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−チオピラン
−4−イル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル
【0564】
【化139】
【0565】原料合成例47で合成した5−ニトロ−2
−ピペラジンベンゾニトリルおよび2,3,5,6−テ
トラハイドロチオピラン−4−オンを用いて、テトラヘ
ドロン(Tetrahedron)38巻、3号、41
3頁(1982年)に準じ還元的アミノ化反応を行った
後,原料合成例40に準じて還元反応を行うことにより
標記化合物を得た。融点:109℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm):1.60 - 1.76 (2H,
m), 2.14(2H, d, J = 10.7 Hz), 2.34 - 2.40 (1H,
m), 2.64 - 2.73 (2H, m), 2.73 - 2.75 (4H,m), 3.03
(4H, m), 3.61 (2H, brs), 6.79 - 6.88 (3H, m)
【0566】原料合成例88:1−(4−クロロフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸クロリド
【0567】
【化140】
【0568】原料合成例8で合成した1−(4−クロロ
フェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸5
0g、塩化チオニル17ml、トルエン200mlおよ
びジメチルホルムアミド0.1mlの懸濁液を3時間加
熱還流した。反応後、溶媒を留去し標記化合物54gを
得た。融点:105−107℃
【0569】原料合成例89:5−アミノ−2−[4−
(N−2−ヒドロキシエチル−N−メチルアミノ)ピペ
リジン−1−イル]ベンゾニトリル
【0570】
【化141】
【0571】5−ニトロ−2−(4−オキソピペリジ
ノ)ベンゾニトリルおよびN−メチルエタノ−ルアミン
を用いて、テトラヘドロン(Tetrahedron)
38巻、3号、413頁(1982年)に準じて2−
[4−(N−2−ヒドロキシエチル−N−メチルアミ
ノ)ピペリジン−1−イル]−5−ニトロベンゾニトリ
ルを合成し、続いて原料合成例40に準じて還元反応を
行うことにより標記化合物を得た。1 H-NMR (400MHz, DMSO-d6)δ(ppm):1.5-1.55 (2H, m),
1.7-1.85(2H, m), 2.22(3H, s), 2.35-2.5 (1H, m),
2.55-2.65 (2H, m), 3.15-3.25 (2H, m),3.35-3.5 (4H,
m), 4.30 (1H, brs), 5.16 (2H, brs), 6.7-6.9 (2H,
m), 6.93 (1H, d,J = 9.3 Hz)
【0572】原料合成例90:1−(4−トリフルオロ
メチルフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボ
ン酸
【0573】
【化142】
【0574】4−トリフルオロメチルフェニルヒドラジ
ン12.8gおよび2−エトキシメチレンアセト酢酸エ
チル12.3gを用いて原料合成例1と同様に反応・処
理することにより、標記化合物12.3gを得た。融
点:181℃
【0575】原料合成例91:5−アミノ−2−[4−
(4−第3級ブトキシカルボニルピペラジン−1−イ
ル)ピペリジン−1−イル]ベンゾニトリル
【0576】
【化143】
【0577】原料合成例84において、チオモルホリン
の代わりに1−第3級ブトキシカルボニルピペラジンを
用いて同様に反応・処理することにより標記化合物を得
た。融点:172℃
【0578】原料合成例92:1−ベンジル−3−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸および1−ベンジル−5
−メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0579】
【化144】
【0580】ベンジルヒドラジン2塩酸塩8.0gおよ
び2−エトキシメチレンアセト酢酸エチル7.6gを用
いて原料合成例1と同様に反応・処理し、残渣を酢酸エ
チルから再結晶を行うことにより1−ベンジル−3−メ
チルピラゾール−4−カルボン酸2.45gを得た。1 H-NMR (400MHz, DMSO-d6)δ(ppm):2.29 (3H, s), 5.2
6 (2H,s), 7.2-7.4 (5H,m), 8.26 (1H, s), 12.15 (1H,
brs)
【0581】また、その母液を濃縮し、酢酸エチル−ジ
イソプロピルエーテル混合溶媒から2回再結晶すること
により1−ベンジル−5−メチルピラゾール−4−カル
ボン酸0.8gを得た。1 H-NMR (400MHz, DMSO-d6)δ(ppm):2.45 (3H, s), 5.3
6 (2H,s), 7.13 (2H, d,J = 7.3 Hz), 7.2-7.4 (3H,
m), 7.78 (1H, s), 12.23 (1H, brs)
【0582】原料合成例93:3−メチル−1−フェネ
チルピラゾール−4−カルボン酸および5−メチル−1
−フェネチルピラゾール−4−カルボン酸
【0583】
【化145】
【0584】フェネルジン15gおよび2−エトキシメ
チレンアセト酢酸エチル12gを用いて原料合成例1と
同様に反応・処理し、残渣を酢酸エチル−ジイソプロピ
ルエーテル混合溶媒から再結晶することにより3−メチ
ル−1−フェネチルピラゾール−4−カルボン酸5.5
gを得た。1 H-NMR (400MHz, DMSO-d6)δ(ppm):2.31 (3H, s), 3.0
8 (2H, d,J = 6.8 Hz),4.27 (2H, d, J = 6.8 Hz), 7.1
5-7.3 (5H, m), 7.99 (1H, s), 12.07 (1H, brs)
【0585】また、その母液を濃縮し、ヘキサンを加え
不溶物を濾過し、濾液から結晶として5−メチル−1−
フェネチルピラゾール−4−カルボン酸0.9gを得
た。1 H-NMR (400MHz, DMSO-d6)δ(ppm):2.15 (3H, s), 3.0
4 (2H, d,J = 6.8 Hz),4.27 (2H, d, J = 6.8 Hz), 7.0
8 (2H, d, J = 7.3 Hz), 7.15-7.3 (3H, m), 7.75 (1H,
s), 12.13 (1H, brs)
【0586】原料合成例94:5−アミノ−2−[4−
[N−第3級ブトキシカルボニル−N−(2−メトキシ
エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル]ベンゾニトリ
【0587】
【化146】
【0588】5−ニトロ−2−(4−オキソピペリジ
ノ)ベンゾニトリルおよび2−メトキシエチルアミンを
用いて原料合成例85(2)、(3)および(4)に準
じて同様に反応・処理することにより標記化合物を得
た。1 H-NMR (400MHz, DMSO-d6)δ(ppm):1.41 (9H, s), 1.5
5-1.75(2H, m), 1.75-2.0 (2H, m), 2.6-2.75 (2H, m),
3.15-3.45 (7H, m), 3.26 (3H, s),5.19 (2H,s), 6.75
-6.85 (2H, m), 6.92 (1H, d, J = 9.2 Hz)
【0589】原料合成例95:5−アミノ−2−[4−
[N−(2−メトキシエチル)−N−メチルアミノ]ピ
ペリジン−1−イル]ベンゾニトリル
【0590】
【化147】
【0591】原料合成例84において、チオモルホリン
の代わりに2−メトキシエチルメチルアミンを用いて同
様に反応・処理することにより標記化合物を得た。融
点:88℃
【0592】原料合成例96:5−アミノ−2−[4−
ビス(2−メトキシエチル)アミノピペリジン−1−イ
ル]ベンゾニトリル
【0593】
【化148】
【0594】原料合成例84において、チオモルホリン
の代わりにビス(2−メトキシエチル)アミンを用いて
同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。1 H-NMR (400MHz, DMSO-d6)δ(ppm):1.45-1.6 (2H, m),
1.7-1.8(2H, m), 2.5-2.65 (3H, m), 2.65 (4H, t, J
= 6.3 Hz), 3.15-3.25 (2H, m), 3.24(6H, s),3.33 (4
H, t, J = 6.3 Hz), 5.17 (2H, s), 6.75-6.8 (2H, m),
6.93 (1H, d, J= 9.7Hz)
【0595】原料合成例97:5−メチル−1−(2−
ピリジル)ピラゾール−4−カルボン酸
【0596】
【化149】
【0597】2−ピリジルヒドラジン8.0gおよび2
−エトキシメチレンアセト酢酸エチル13.7gを用い
て原料合成例1と同様に反応・処理することにより、標
記化合物9.4gを得た。融点:165℃
【0598】原料合成例98:5−アミノ−2−[4−
(4−ヒドロキシピペリジノ)ピペリジン−1−イル]
ベンゾニトリル
【0599】
【化150】
【0600】5−ニトロ−2−(4−オキソピペリジン
−1−イル)ベンゾニトリルおよび4−ヒドロキシピペ
ラジンを用いてテトラヘドロン(Tetrahedro
n)38巻、3号、413頁(1982年)に準じ還元
的アミノ化反応を行った後、原料合成例40に準じて還
元反応を行うことにより標記化合物を得た。融点:17
5℃
【0601】原料合成例99:5−アミノ−2−[4−
(4−モルホリノメチルピペリジノ)]ベンゾニトリル
【0602】
【化151】
【0603】2−クロロ−5−ニトロベンゾニトリルお
よび4−モルホリノメチルピペリジン用いて原料合成例
40同様に反応・処理することにより、標記化合物を得
た。 1 H-NMR(400MHz, DMSO-d6)δ(ppm):1.15-1.3 (2H, m),
1.55-1.65 (1H, m),1.75-1.85 (2H, m), 2.17 (2H, d,
J = 7.3 Hz), 2.25-2.4 (4H, m), 2.55-2.65 (2H,m),
3.1-3.2 (2H, m), 3.57 (4H, t, J = 4.4 Hz), 5.16 (2
H, s), 6.75-6.85(2H, m),6.93 (1H, d, J = 9.3 Hz)
【0604】原料合成例100:1−(4−ニトロフェ
ニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸
【0605】
【化152】
【0606】4−ニトロフェニルヒドラジンおよび2−
エトキシメチレンアセト酢酸エチルを用いて原料合成例
1と同様に反応・処理することにより、標記化合物を得
た。融点:202℃
【0607】原料合成例101:3−ブロモ−4−(4
−モルホリノピペリジン−1−イル)アニリン
【0608】
【化153】
【0609】3−ブロモ−4−クロロニトロベンゼンお
よび4−モルホリノピペリジンを用い原料合成例40と
同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。融
点:215〜217℃
【0610】原料合成例102:2−アミノ−5−(4
−モルホリノピペリジン−1−イル)ベンゾニトリル
【0611】
【化154】
【0612】5−クロロ−2−ニトロベンゾニトリルお
よび4−モルホリノピペリジンを用い原料合成例40と
同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。融
点:178〜180℃
【0613】原料合成例103:N−(4−クロロ−3
−ニトロフェニル)−1−(4−クロロフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【0614】
【化155】
【0615】4−クロロ−3−ニトロアニリン1gのピ
リジン溶液中に1−(4−クロロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸クロリド1.7gを加
え、室温にて2時間撹拌した。反応後、水を加え析出し
た固体を濾取し、標記化合物2.1gを得た。融点:2
21〜225℃
【0616】原料合成例104:N−(4−クロロ−3
−ニトロフェニル)−5−メチル−1−(4−トリフル
オロメチルフェニル)ピラゾール−4−カルボキサミド
【0617】
【化156】
【0618】原料合成例90で得られた1−(4−トリ
フルオロメチルフェニル)−5−メチルピラゾール−4
−カルボン酸を原料合成例88に準じて酸クロリドと
し、原料合成例103と同様に反応・処理することによ
り標記化合物を得た。融点:206〜208℃
【0619】原料合成例105:3−メチル−4−(4
−モルホリノピペリジン−1−イル)アニリン
【0620】
【化157】
【0621】4−クロロ−3−メチルニトロベンゼンお
よび4−モルホリノピペリジンを用い原料合成例40と
同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。融
点:199〜200℃
【0622】原料合成例106:3−クロロ−4−(4
−モルホリノピペリジン−1−イル)アニリン
【0623】
【化158】
【0624】3,4−ジクロロニトロベンゼンおよび4
−モルホリノピペリジンを用いて原料合成例40と同様
に反応・処理することにより標記化合物を得た。融点:
220〜223℃
【0625】原料合成例107:4−(4−モルホリノ
ピペリジン−1−イル)−3−トリフルオロメチルアニ
リン
【0626】
【化159】
【0627】4−クロロ−3−トリフルオロメチルニト
ロベンゼンおよび4−モルホリノピペリジンを用いて原
料合成例40と同様に反応・処理することにより標記化
合物を得た。融点:118〜120℃
【0628】原料合成例108:5−アミノ−2−(4
−メトキシメトキシピペリジン−1−イル)ベンゾニト
リル
【0629】
【化160】
【0630】N−(第3級ブトキシカルボニル)−4−
ヒドロキシピペリジン、水素化ナトリウムおよびメトキ
シメチルクロリドを用い原料合成例59と同様に反応・
処理することにより、N−(第3級ブトキシカルボニ
ル)−4−メトキシメトキシピペリジンを得た。これを
トリフルオロ酢酸−クロロホルムで処理し、得られた4
−メトキシメトキシピペリジンおよび4倍当量のトリエ
チルアミンを用いて原料合成例40と同様に反応・処理
することにより標記化合物を得た。1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm):1.6 - 1.7 (2H,
m), 1.9 -2.0 (2H, m), 2.7 - 2.8 (2H, m), 3.0 - 3.1
(2H, m), 3.27 (3H, s), 3.6 - 3.7 (1H,m), 4.65 (2
H, s), 5.18 (2H, s, NH2), 6.7 - 6.8 (2H, m), 6.96
(1H, d, J = 9.3Hz).
【0631】原料合成例109:5−アミノ−2−[4
−(2−メトキシエトキシ)ピペリジン−1−イル]ベ
ンゾニトリル
【0632】
【化161】
【0633】N−(第3級ブトキシカルボニル)−4−
ヒドロキシピペリジンを用いて原料合成例108と同様
に反応・処理することにより標記化合物を得た。1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm):1.5 - 1.65 (2H,
m), 1.9 -2.0 (2H, m),2.65 - 2.75 (2H, m), 3.0 - 3.
1 (2H, m), 3.26 (3H, s), 3.4 - 3.5 (3H, m),3.5 -3.
6 (2H, m), 5.18 (2H, s, NH2), 6.75 - 6.85 (2H, m),
6.95 (1H, d,J = 9.3 Hz).
【0634】原料合成例110:3,5−ジクロロ−4
−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)アニリン
【0635】
【化162】
【0636】3,4,5−トリクロロニトロベンゼンお
よび4−モルホリノピペリジンを用いて原料合成例40
と同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。
融点:144〜146℃
【0637】原料合成例111:5−アミノ−2−{4
−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル}ベ
ンゾニトリル
【0638】
【化163】
【0639】原料合成例40において、ピペリジンの代
わりに4−ピペリジンエタノールを用いて同様に反応・
処理することにより標記化合物を得た。融点:60〜6
3℃
【0640】原料合成例112:5−アミノ−2−[4
−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]ベン
ゾニトリル
【0641】
【化164】
【0642】原料合成例40において、ピペリジンの代
わりに1−(2−メトキシエチル)ピペラジンを用いて
同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm):2.45 - 2.6 (6H,
m), 2.85 - 2.95 (4H, m), 3.24 (3H, s), 3.45 (2H,
t, J = 5.9 Hz), 5.20 (2H, s), 6.75 - 6.85 (2H, m),
6.95 (1H, d, J = 9.3 Hz).
【0643】原料合成例113:5−アミノ−2−[4
−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ピペリジン−
1−イル]ベンゾニトリル
【0644】
【化165】
【0645】原料合成例84において、チオモルホリン
の代わりに4−メトキシピペリジンを用いて同様に反応
・処理することにより標記化合物を得た。融点:125
〜130℃
【0646】原料合成例114:5−アミノ−2−(3
−モルホリノプロポキシ)ベンゾニトリル
【0647】
【化166】
【0648】1−(3−ヒドロキシプロピル)モルホリ
ンおよび2−クロロ−5−ニトロベンゾニトリルを用い
て原料合成例36と同様に反応・処理することにより標
記化合物を得た。1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm):1.8 - 1.9 (2H,
m), 2.3 - 2.5 (6H, m),3.5 - 3.6 (4H, m), 3.95 - 4.
05 (2H, m), 5.06 (2H, s), 6.78 (1H, d, J = 2.9 H
z), 6.84 (1H, dd, J = 8.8, 2.9 Hz), 6.96 (1H, d, J
= 8.8 Hz)
【0649】原料合成例115:5−アミノ−2−(2
−モルホリノエトキシ)ベンゾニトリル
【0650】
【化167】
【0651】1−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン
および2−クロロ−5−ニトロベンゾニトリルを用いて
原料合成例36と同様に反応・処理することにより標記
化合物を得た。1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm):2.4 - 2.5 (4H,
m), 2.6 - 2.7 (2H, m),3.5 - 3.6 (4H, m), 4.08 (2H,
d, J = 5.9 Hz), 5.08 (2H, s), 6.78(1H, d, J= 2.5
Hz), 6.84 (1H, dd, J = 8.8, 2.5 Hz), 6.98 (1H, d,
J = 8.8 Hz).
【0652】原料合成例116:5−アミノ−2−(4
−モルホリノピペリジン−1−イルメチル)ベンゾニト
リル
【0653】
【化168】
【0654】2−メチル−5−ニトロベンゾニトリル2
4g、N−ブロモコハク酸イミド26.4gおよび2,
2'−アゾビス(イソブチロニトリル)0.8gを含む
四塩化炭素400mlの懸濁液を還流温度で4時間撹拌
した。室温下、反応液を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液
に加え、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた2−ブロ
モメチル−5−ニトロベンゾニトリル5g、4−モルホ
リノピペリジン5.3gおよびジイソプロピルエチルア
ミン8.0gのアセトニトリル50ml溶液を還流温度
で1時間撹拌した。氷冷下、4N塩酸を加えて溶液のp
Hを2とし、クロロホルムで洗浄した。30%炭酸カリ
ウム水溶液で溶液のpHを10とし、クロロホルムにて
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム
−メタノール)にて精製することにより、2−(4−モ
ルホリノピペリジン−1−イルメチル)−5−ニトロベ
ンゾニトリル1.7gを得た。これを原料合成例40に
準じて還元反応を行うことにより標記化合物を得た。融
点:162〜165℃
【0655】原料合成例117:5−アミノ−2−(3
−ヒドロキシプロピルチオ)ベンゾニトリル
【0656】
【化169】
【0657】原料合成例40において、ピペリジンの代
わりに3−メルカプト−1−プロパノールを用いて同様
に反応・処理することにより標記化合物を得た。1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm):1.5 - 1.7 (2H,
m), 2.84(2H, t, J = 6.8Hz), 3.45 (2H, q apparent,
J = 5.3 Hz), 4.50 (1H, t, J = 5.3Hz), 5.77(2H, s),
7.60 (1H, dd, J = 8.8, 2.4 Hz), 6.89 (1H, d, J =
2.4 Hz), 7.32(1H, d, J = 8.8 Hz).
【0658】実施例1:N−(3−シアノ−4−ネオペ
ンチルオキシフェニル)−1,5−ジメチルピラゾール
−4−カルボキサミド
【0659】
【化170】
【0660】1,5−ジメチルピラゾール−4−カルボ
ン酸10g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール11.
6gおよび1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド16.3gをジメチルホルムア
ミド200mlに加え、室温で1.5時間攪拌した。反
応液を炭酸カリウム水溶液にて処理し、有機層を酢酸エ
チルにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄した。無水硫酸マ
グネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残渣にジ
イソプロピルエーテルを加え結晶化させた後、酢酸エチ
ルにて再結晶することにより、1,5−ジメチルピラゾ
ール−4−カルボン酸・1−ベンゾトリアゾールエステ
ル11.8gを得た。融点167〜168℃
【0661】1,5−ジメチルピラゾール−4−カルボ
ン酸・1−ベンゾトリアゾールエステル3gおよび5−
アミノ−2−ネオペンチルオキシベンゾニトリル2.4
gをエタノール30mlに加え、78℃で3時間攪拌し
た。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(移動相:クロロホルム:メタノール=5
0:1)にて精製することにより、標記化合物2.56
gを得た。融点:187〜188℃
【0662】実施例2:N−(3−シアノ−4−イソブ
トキシフェニル)−1,5−ジメチルピラゾール−4−
カルボキサミド
【0663】
【化171】
【0664】1,5−ジメチルピラゾール−4−カルボ
ン酸・1−ヒドロキシベンゾトリアゾールエステル2g
および5−アミノ−2−イソブトキシベンゾニトリル
1.9gをエタノール25mlに加え、78℃で3時間
攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(移動相:クロロホルム:メタノー
ル=50:1)にて精製することにより、標記化合物
0.8gを得た。融点:160〜162℃
【0665】実施例3:N−(3−シアノ−4−ピペリ
ジノフェニル)−1,5−ジメチルピラゾール−4−カ
ルボキサミド
【0666】
【化172】
【0667】1,5−ジメチルピラゾール−4−カルボ
ン酸・1−ヒドロキシベンゾトリアゾールエステル1.
2gおよび5−アミノ−2−ピペリジノベンゾニトリル
0.9gをエタノール20mlに加え、78℃で3時間
攪拌した。溶媒を留去した後、残渣に炭酸カリウム水溶
液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩
水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧
下溶媒を留去した。残渣にn−ヘキサンを加えて結晶化
させ、含水エタノールから再結晶を行うことにより、標
記化合物0.7gを得た。融点:217〜218℃
【0668】実施例4:N−{3−シアノ−4−[4−
(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェ
ニル}−1,5−ジメチルピラゾール−4−カルボキサ
ミド
【0669】
【化173】
【0670】1,5−ジメチルピラゾール−4−カルボ
ン酸・1−ベンゾトリアゾールエステル3gおよび5−
アミノ−2−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジ
ン−1−イル]ベンゾニトリル2.9gをエタノール2
5mlに加え、78℃で3時間攪拌した。溶媒を留去し
た後、残渣に炭酸カリウム水溶液を加え、酢酸エチルに
て抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸
マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣
にn−ヘキサンを加えて結晶化させ、含水エタノールか
ら再結晶を行うことにより、標記化合物0.65gを得
た。融点:228〜230℃
【0671】実施例5:N−[3−シアノ−(4−ヒド
ロキシピペリジン−1−イル)フェニル]−1,5−ジ
メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【0672】
【化174】
【0673】1,5−ジメチルピラゾール−4−カルボ
ン酸・1−ベンゾトリアゾールエステル3gおよび5−
アミノ−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)
ベンゾニトリル2.5gをエタノール35mlに加え、
78℃で3時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣に炭
酸カリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有
機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムに
て乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にn−ヘキサン
を加えて結晶化させ、含水エタノールから再結晶を行う
ことにより、標記化合物0.9gを得た。融点:261
〜262℃
【0674】実施例6:4−(1−[2−シアノ−4−
(1,5−ジメチル−4−ピラゾールカルボキサミド)
フェニル]ピペリジン−4−イルオキシ)−4−オキソ
酪酸
【0675】
【化175】
【0676】N−[3−シアノ−(4−ヒドロキシピペ
リジン−1−イル)フェニル]−1,5−ジメチルピラ
ゾール−4−カルボキサミド0.7g、無水コハク酸
0.2gおよび触媒量のp−トルエンスルホン酸1水和
物をニトロベンゼン5mlに加え、120℃で3時間反
応を行った。室温まで冷却した後、ジイソプロピルエー
テルを加え、析出した結晶を含水ジメチルホルムアミド
から再結晶することにより、標記化合物0.5gを得
た。融点:211〜212℃
【0677】実施例7:N−(3−シアノ−4−n−ヘ
キシルオキシフェニル)−1,5−ジメチルピラゾール
−4−カルボキサミド
【0678】
【化176】
【0679】1,5−ジメチルピラゾール−4−カルボ
ン酸・1−ベンゾトリアゾールエステル1gおよび5−
アミノ−2−n−ヘキシルオキシベンゾニトリル0.8
gをエタノール10mlに加え、78℃で3時間攪拌し
た。溶媒を留去した後、残渣に炭酸カリウム水溶液を加
えて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて
洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒
を留去した。残渣にn−ヘキサンを加えて結晶化させ、
含水エタノールから再結晶を行うことにより、標記化合
物0.7gを得た。融点:150〜151℃
【0680】実施例8:N−(3−シアノ−4−ネオペ
ンチルオキシフェニル)−1,3−ジメチルピラゾール
−4−カルボキサミド
【0681】
【化177】
【0682】1,3−ジメチルピラゾール−4−カルボ
ン酸0.6g、5−アミノ−2−ネオペンチルオキシベ
ンゾニトリル0.9g、トリエチルアミン1.0gおよ
びシアノリン酸ジエチル1.0gをジメチルホルムアミ
ド10mlに加え、室温で1時間攪拌した。反応液を水
に加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水
にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下
溶媒を留去した。残渣にn−ヘキサンを加え結晶化させ
た後、含水メタノールから再結晶を行うことにより標記
化合物0.5gを得た。融点:193〜194℃
【0683】実施例9:N−(3−シアノ−4−ネオペ
ンチルオキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニ
ル)−3−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【0684】
【化178】
【0685】1−(4−フルオロフェニル)−3−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸1.2g、5−アミノ−
2−ネオペンチルオキシベンゾニトリル1.3g、トリ
エチルアミン1.7gおよびシアノリン酸ジエチル1.
3gをジメチルホルムアミド10mlに加え、室温で1
時間攪拌した。反応液を水に加え酢酸エチルにて抽出し
た。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にn−ヘ
キサンを加え結晶化させた後、酢酸エチル−n−ヘキサ
ン混合溶媒から再結晶を行うことにより標記化合物0.
4gを得た。融点:181〜182℃
【0686】実施例10:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 1
/2水和物
【0687】
【化179】
【0688】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸2.1g、5−アミノ−
2−ネオペンチルオキシベンゾニトリル1.3g、トリ
エチルアミン1.7gおよびシアノリン酸ジエチル1.
3gをジメチルホルムアミド10mlに加え、室温で1
時間攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出
した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にn−
ヘキサンを加え結晶化させた後、含水エタノールから再
結晶を行うことにより標記化合物0.2gを得た。融
点:126〜127℃
【0689】実施例11:N−(3−シアノ−4−イソ
ブトキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−
3−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【0690】
【化180】
【0691】1−(4−フルオロフェニル)−3−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸0.6g、5−アミノ−
2−イソブトキシベンゾニトリル0.5g、トリエチル
アミン0.8gおよびシアノリン酸ジエチル0.7gを
ジメチルホルムアミド8mlに加え、室温で1時間攪拌
した。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出した。有
機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムに
て乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にn−ヘキサン
を加え結晶化させた後、含水エタノールから再結晶を行
うことにより標記化合物0.2gを得た。融点:179
〜180℃
【0692】実施例12:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニ
ル)−3,5−ジメチルピラゾール−4−カルボキサミ
【0693】
【化181】
【0694】1−(4−フルオロフェニル)−3,5−
ジメチルピラゾール−4−カルボン酸2g、5−アミノ
−2−ネオペンチルオキシベンゾニトリル1.7g、ト
リエチルアミン1.7gおよびシアノリン酸ジエチル
1.4gをジメチルホルムアミド20mlに加え、室温
で1時間攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチルにて
抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣に
n−ヘキサンを加え結晶化させた後、含水メタノールか
ら再結晶を行うことにより標記化合物0.6gを得た。
融点:174〜175℃
【0695】実施例13:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニ
ル)ピラゾール−4−カルボキサミド
【0696】
【化182】
【0697】1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール
−4−カルボン酸2g、5−アミノ−2−ネオペンチル
オキシベンゾニトリル2.2g、トリエチルアミン2g
およびシアノリン酸ジエチル1.6gをジメチルホルム
アミド20mlに加え、室温で1時間攪拌した。反応液
を水に加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食
塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減
圧下溶媒を留去した。残渣にn−ヘキサンを加え結晶化
させた後、含水メタノールから再結晶を行うことにより
標記化合物1.2gを得た。融点:196〜197℃
【0698】実施例14:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−1−(3−トリフルオロメ
チルフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド
【0699】
【化183】
【0700】1−(3−トリフルオロメチルフェニル)
−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸2g、5−ア
ミノ−2−ネオペンチルオキシベンゾニトリル1.8
g、トリエチルアミン1.6gおよびシアノリン酸ジエ
チル1.4gをジメチルホルムアミド20mlに加え、
室温で1時間攪拌した。反応液を水に加え酢酸エチルに
て抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸
マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣
にn−ヘキサンを加え結晶化させた後、含水エタノール
から再結晶を行うことにより標記化合物1.4gを得
た。融点:116〜118℃
【0701】実施例15:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニ
ル)ピロール−3−カルボキサミド
【0702】
【化184】
【0703】1−(4−フルオロフェニル)ピロール−
3−カルボン酸2g、5−アミノ−2−ネオペンチルオ
キシベンゾニトリル1.8g、トリエチルアミン1.7
gおよびシアノリン酸ジエチル1.6gをジメチルホル
ムアミド20mlに加え、室温で1時間攪拌した。反応
液を水に加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和
食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、
減圧下溶媒を留去した。残渣にn−ヘキサンを加え結晶
化させた後、含水メタノールから再結晶を行うことによ
り標記化合物0.7gを得た。融点:167〜169℃
【0704】実施例16:N−(3−シアノ−4−イソ
ブトキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−
5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【0705】
【化185】
【0706】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸2g、5−アミノ−2−
イソブトキシベンゾニトリル1.7g、トリエチルアミ
ン2.7gおよびシアノリン酸ジエチル2.2gをジメ
チルホルムアミド20mlに加え、室温で1時間攪拌し
た。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出した。有機
層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて
乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にジイソプロピル
エーテルを加え結晶化させた後、酢酸エチル−n−ヘキ
サン混合溶媒から再結晶を行うことにより標記化合物
1.2gを得た。融点:177〜178℃
【0707】実施例17:N−(3−シアノ−4−イソ
ブトキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−
5−ヒドロキシピラゾール−4−カルボキサミド
【0708】
【化186】
【0709】1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒド
ロキシピラゾール−4−カルボン酸エチル1g、5−ア
ミノ−2−イソブトキシベンゾニトリル0.8gをピリ
ジン10mlに加え、120℃で4時間攪拌した。減圧
下溶媒を留去した後、残渣に塩酸を加え、クロロホルム
にて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫
酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残
渣にジイソプロピルエーテルを加え結晶化させた後、エ
タノール−ジイソプロピルエーテル混合溶媒から再結晶
を行うことにより標記化合物0.2gを得た。融点:2
07〜208℃
【0710】実施例18:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニ
ル)−N,3−ジメチルピラゾール−4−カルボキサミ
ド 1/2水和物
【0711】
【化187】
【0712】N−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキ
シフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−3−メ
チルピラゾール−4−カルボキサミド1.5gを含むジ
メチルホルムアミド5mlの溶液に氷冷下60%含有水
素化ナトリウム0.2gを加え、1時間攪拌した後、ヨ
ウ化メチル0.6gを含むジメチルホルムアミド溶液1
mlを加え、氷冷下1時間、室温まで昇温後さらに1時
間攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出し
た。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:酢酸エチル:
n−ヘキサン=5:1)にて精製することにより、標記
化合物0.5gを得た。融点:65〜69℃
【0713】実施例19:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−N−[1−(4−フルオロ
フェニル)−3−メチルピラゾール−4−イルカルボニ
ル]グリシン
【0714】
【化188】
【0715】1−(4−フルオロフェニル)−3−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸8.1gおよび塩化チオ
ニル5.3gを含むジクロロエタン溶液45mlを83
℃で30分間攪拌して酸クロリドとした。これをN−
(3−シアノ−4−ネオペンチルオキシフェニル)グリ
シンエチル5.3gを含むピリジン溶液80mlに氷冷
下加え、1時間攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチ
ルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、減圧
下溶媒を留去した。残渣に水酸化ナトリウム1.8g、
水40mlおよびエタノール40mlを加え、更に1時
間還流温度で攪拌した。減圧下溶媒を留去し、希塩酸を
加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水に
て洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶
媒を留去した。残渣にn−ヘキサンを加え結晶化させ、
トルエン−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶することに
より、標記化合物4.7gを得た。融点:156.7℃
【0716】実施例20:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−1−フェニル−3−メチル
ピラゾール−4−カルボキサミド
【0717】
【化189】
【0718】1−フェニル−3−メチルピラゾール−4
−カルボン酸2.2g、5−アミノ−2−ネオペンチル
オキシベンゾニトリル2.2g、トリエチルアミン3.
3gおよびシアノリン酸ジエチル2.7gをジメチルホ
ルムアミド20mlに加え、室温で1時間攪拌した。反
応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽
和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
後、減圧下溶媒を留去した。残渣にn−ヘキサンを加え
結晶化させた後、含水メタノールから再結晶を行うこと
により標記化合物2.4gを得た。融点:155〜15
6℃
【0719】実施例21:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−1−メチル−3−フェニル
ピラゾール−5−カルボキサミド
【0720】
【化190】
【0721】1−メチル−3−フェニルピラゾール−5
−カルボン酸0.8g、5−アミノ−2−ネオペンチル
オキシベンゾニトリル0.8g、トリエチルアミン1.
2gおよびシアノリン酸ジエチル1.0gをジメチルホ
ルムアミド10mlに加え、室温で1時間攪拌した。反
応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽
和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
後、減圧下溶媒を留去した。残渣にn−ヘキサンを加え
結晶化させた後、含水メタノールから再結晶を行うこと
により標記化合物0.3gを得た。融点:223〜22
4℃
【0722】実施例22:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−1−メチル−5−フェニル
ピラゾール−3−カルボキサミド
【0723】
【化191】
【0724】1−メチル−5−フェニルメピラゾール−
3−カルボン酸2.1g、5−アミノ−2−ネオペンチ
ルオキシベンゾニトリル2.2g、トリエチルアミン
3.4gおよびシアノリン酸ジエチル2.7gをジメチ
ルホルムアミド25mlに加え、室温で1時間攪拌し
た。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出した。有機
層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて
乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にn−ヘキサンを
加え結晶化させた後、含水ジメチルホルムアミドから再
結晶を行うことにより標記化合物3.1gを得た。融
点:156〜157℃
【0725】実施例23:N−(3−ブロモ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニ
ル)−3−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【0726】
【化192】
【0727】1−(4−フルオロフェニル)−3−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸1.7g、3−ブロモ−
4−ネオペンチルオキシアニリン2g、トリエチルアミ
ン2.3gおよびシアノリン酸ジエチル1.9gをジメ
チルホルムアミド20mlに加え、室温で1時間攪拌し
た。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出した。有機
層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて
乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にn−ヘキサンを
加え結晶化させた後、含水ジメチルホルムアミドから再
結晶を行うことにより標記化合物1.4gを得た。融
点:193〜194℃
【0728】実施例24:N−(3−シアノ−4−n−
ヘキシルオキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニ
ル)−3−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【0729】
【化193】
【0730】1−(4−フルオロフェニル)−3−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸1.0g、5−アミノ−
2−n−ヘキシルオキシベンゾニトリル1.0g、トリ
エチルアミン1.4gおよびシアノリン酸ジエチル1.
2gをジメチルホルムアミド20mlに加え、室温で1
時間攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出
した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にn−
ヘキサンを加え結晶化させた後、酢酸エチルから再結晶
を行うことにより標記化合物0.5gを得た。融点:1
60〜161℃
【0731】実施例25:5−クロロ−N−(3−シア
ノ−4−ネオペンチルオキシフェニル)−1−(4−フ
ルオロフェニル)ピラゾール−4−カルボキサミド
【0732】
【化194】
【0733】5−クロロ−1−(4−フルオロフェニ
ル)−3−ピラゾール−4−カルボン酸1.0g、5−
アミノ−2−ネオペンチルオキシベンゾニトリル0.9
g、トリエチルアミン1.3gおよびシアノリン酸ジエ
チル1.0gをジメチルホルムアミド10mlに加え、
室温で1時間攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチル
にて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫
酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残
渣にn−ヘキサンを加え結晶化させた後、含水メタノー
ルから再結晶を行うことにより標記化合物0.6gを得
た。融点:149〜150℃
【0734】実施例26:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−1−(2,2,2−トリフ
ルオロエチル)ピラゾール−4−カルボキサミド
【0735】
【化195】
【0736】1−(2,2,2−トリフルオロエチル)
ピラゾール−4−カルボン酸2.2g、5−アミノ−2
−ネオペンチルオキシベンゾニトリル2.5g、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール1.8gおよび1−エチル
−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド2.6gをジメチルホルムアミド20mlに加え、室
温で1.5時間攪拌した。反応液を炭酸カリウム水溶液
にて処理し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食
塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減
圧下溶媒を留去した。残渣にジイソプロピルエーテルを
加え結晶化させた後、酢酸エチルから再結晶することに
より標記化合物1.8gを得た。融点159〜160℃
【0737】実施例27:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−3−カルボキサミド
【0738】
【化196】
【0739】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−3−カルボン酸2.1g、5−アミノ−
2−ネオペンチルオキシベンゾニトリル2.0g、トリ
エチルアミン2.9gおよびシアノリン酸ジエチル2.
3gをジメチルホルムアミド25mlに加え、室温で1
時間攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出
した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にメタ
ノールを加え結晶化させた後、含水メタノールから再結
晶を行うことにより標記化合物1.9gを得た。融点:
146〜147℃
【0740】実施例28:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニ
ル)−3−メチルピラゾール−5−カルボキサミド
【0741】
【化197】
【0742】1−(4−フルオロフェニル)−3−メチ
ルピラゾール−5−カルボン酸1.4g、5−アミノ−
2−ネオペンチルオキシベンゾニトリル1.3g、トリ
エチルアミン1.9gおよびシアノリン酸ジエチル1.
6gをジメチルホルムアミド20mlに加え、室温で1
時間攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出
した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にメタ
ノールを加え結晶化させた後、含水メタノールから再結
晶を行うことにより標記化合物0.3gを得た。融点:
165℃
【0743】実施例29:N−(3−シアノ−4−イソ
ブチルフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−3
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【0744】
【化198】
【0745】1−(4−フルオロフェニル)−3−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸1.5g、5−アミノ−
2−イソブチルベンゾニトリル1.2g、トリエチルア
ミン2.0gおよびシアノリン酸ジエチル1.2gをジ
メチルホルムアミド15mlに加え、室温で1時間攪拌
した。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出した。有
機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムに
て乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣に酢酸エチル−
n−ヘキサン混合溶媒を加え結晶化させた後、含水ジメ
チルホルムアミドから再結晶を行うことにより標記化合
物0.9gを得た。融点:178〜179℃
【0746】実施例30:1−第3級ブチル−N−(3
−シアノ−4−ネオペンチルオキシフェニル)−5−メ
チルピラゾール−4−カルボキサミド
【0747】
【化199】
【0748】1−第3級ブチル−5−メチルピラゾール
−4−カルボン酸2g、5−アミノ−2−ネオペンチル
オキシベンゾニトリル2.2g、トリエチルアミン3.
3gおよびシアノリン酸ジエチル2.7gをジメチルホ
ルムアミド20mlに加え、室温で1時間攪拌した。反
応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽
和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
後、減圧下溶媒を留去した。残渣にメタノールを加え結
晶化させた後、含水ジメチルホルムアミドから再結晶を
行うことにより標記化合物2.2gを得た。融点:14
3〜144℃
【0749】実施例31:N−{3−シアノ−4−[2
−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−1−(4
−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カ
ルボキサミド 塩酸塩 1/4水和物
【0750】
【化200】
【0751】1−(4−フルオロフェニル)−5−ジメ
チルピラゾール−4−カルボン酸35g、1−ヒドロキ
シベンゾトリアゾール25.5gおよび1−エチル−3
−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド3
6gをジメチルホルムアミド360mlに加え、室温で
1.5時間攪拌した。反応液を炭酸カリウム水溶液にて
処理し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水
にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下
溶媒を留去した。残渣にジイソプロピルエーテルを加え
結晶化させた後、酢酸エチルから再結晶することによ
り、1−(4−フルオロフェニル)−5−ジメチルピラ
ゾール−4−カルボン酸・1−ベンゾトリアゾールエス
テル62gを得た。融点166〜168℃
【0752】1−(4−フルオロフェニル)−5−ジメ
チルピラゾール−4−カルボン酸・1−ベンゾトリアゾ
ールエステル3gおよび5−アミノ−2−[2−(ジメ
チルアミノ)エトキシ]ベンゾニトリル2.3gをエタ
ノール30mlに加え、78℃で3時間攪拌した。溶媒
を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(移動相:クロロホルム:メタノール=50:1)
にて精製し、得られた油状物質に10%塩化水素−イソ
プロパノール溶液を加え結晶化させ、メタノール−酢酸
エチル混合溶媒から再結晶を行うことにより、標記化合
物0.4gを得た。融点:258℃
【0753】実施例32:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−1−シクロヘキシル−5−
メチルピラゾール−4−カルボキサミド 1水和物
【0754】
【化201】
【0755】1−シクロヘキシル−5−メチルピラゾー
ル−4−カルボン酸1.2g、5−アミノ−2−ネオペ
ンチルオキシベンゾニトリル1.1g、トリエチルアミ
ン1.7gおよびシアノリン酸ジエチル1.4gをジメ
チルホルムアミド15mlに加え、室温で1時間攪拌し
た。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出した。有機
層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて
乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にメタノールを加
え結晶化させた後、含水ジメチルホルムアミドから再結
晶を行うことにより標記化合物1.2gを得た。融点:
126〜128℃
【0756】実施例33:N−[3−シアノ−4−フェ
ノキシフェニル]−1−(4−フルオロフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【0757】
【化202】
【0758】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸・1−ベンゾトリアゾー
ルエステル1.6gおよび5−アミノ−2−フェノキシ
ベンゾニトリル1gをエタノール12mlに加え、78
℃で3時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホル
ム:メタノール=50:1)にて精製し、酢酸エチルか
ら再結晶を行うことにより標記化合物0.7gを得た。
融点:182〜183℃
【0759】実施例34:N−[3−シアノー4−
(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1
−(4−フルオロフェニル)ピロール−3−カルボキサ
ミド
【0760】
【化203】
【0761】1−(4−フルオロフェニル)ピロール−
3−カルボン酸1gおよび塩化チオニル0.7gを含む
ジクロロエタン溶液10mlを83℃で30分間攪拌し
て酸クロリドとした。これに5−アミノ−2−(2,
2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゾニトリル1.1
gを含むピリジン溶液10mlに氷冷下加え、1時間攪
拌した。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出した。
有機層を飽和食塩水にて洗浄後、減圧下溶媒を留去し
た。残渣にジイソプロピルエーテルを加え結晶化させた
後、トルエン−アセトニトリル混合溶媒から再結晶する
ことにより標記化合物0.4gを得た。融点:227〜
228℃
【0762】実施例35:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−N−[1−(4−フルオロ
フェニル)ピロール−3−イルカルボニル]グリシン
【0763】
【化204】
【0764】N−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキ
シフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)ピロール
−3−カルボキサミド2.2gを含むジメチルホルムア
ミド24mlの溶液に氷冷下60%含有水素化ナトリウ
ム0.3gを加えて1時間攪拌した後、ブロモ酢酸エチ
ル1.2gを含むジメチルホルムアミド溶液1mlを加
え、氷冷下1時間、室温まで昇温後さらに1時間攪拌し
た。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出した。有機
層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて
乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(移動相:酢酸エチル:n−ヘキ
サン=5:1)にて精製し、油状物質としてN−(3−
シアノ−4−ネオペンチルオキシフェニル)−N−[1
−(4−フルオロフェニル)ピロール−3−イルカルボ
ニル]グリシンエチルを得た。これをエタノール10m
lに加えて、さらに10%水酸化ナトリウム水溶液10
mlを加え、還流温度で30分攪拌した。減圧下溶媒を
留去し、希塩酸を加えて得られた結晶を含水ジメチルホ
ルムアミドから再結晶することにより標記化合物0.8
gを得た。融点:248〜249℃
【0765】実施例36:N−(3−シアノ−4−シク
ロヘキシルオキシフェニル)−1−(4−フルオロフェ
ニル)ピロール−3−カルボキサミド
【0766】
【化205】
【0767】1−(4−フルオロフェニル)ピロール−
3−カルボン酸1.5gおよび塩化チオニル1.0gを
ジクロロエタン10ml中、110℃で30分間反応さ
せて酸クロリドとした。減圧下溶媒を留去し、これに5
−アミノ−2−シクロヘキシルオキシベンゾニトリル
1.6gおよびピリジン10mlを加え、室温で1時間
攪拌した。反応液を希塩酸にて処理し、酢酸エチルにて
抽出した。有機層を炭酸水素ナトリウムおよび飽和食塩
水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧
下溶媒を留去した。残渣に含水メタノールを加え結晶化
させた後、更に含水メタノールから再結晶することによ
り標記化合物1.9gを得た。融点:111〜113℃
【0768】実施例37:N−(3−シアノ−4−ピペ
リジノフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【0769】
【化206】
【0770】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸・1−ベンゾトリアゾー
ルエステル2gおよび5−アミノ−2−ピペリジノベン
ゾニトリル1.1gをエタノール20ml中、78℃で
3時間反応させた。溶媒を留去した後、残渣に炭酸カリ
ウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を
希塩酸および飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムにて乾燥後、溶媒を留去した。残渣に酢酸エチル−n
−ヘキサン混合溶媒を加えて結晶化させた後、酢酸エチ
ルから再結晶することにより標記化合物1.2gを得
た。融点:196〜197℃
【0771】実施例38:N−(3−シアノー4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−N−[1−(4−フルオロ
フェニル)−5−メチルピラゾール−4−イルカルボニ
ル]グリシン
【0772】
【化207】
【0773】N−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキ
シフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−5−メ
チルピラゾール−4−カルボキサミド1.8gおよび6
0%含有水素化ナトリウム0.2gをジメチルホルムア
ミド24ml中で氷冷下1時間反応させた。続いて、ブ
ロモ酢酸エチル0.8gを含むジメチルホルムアミド溶
液1mlを加え、氷冷下1時間、室温まで昇温後さらに
1時間攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽
出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=5:1)にて精製することにより、
油状物質としてN−(3−シアノ−4−ネオペンチルオ
キシフェニル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)
−5−メチルピラゾール−4−イルカルボニル]グリシ
ンエチルを得た。これをエタノール10mlに加え、さ
らに10%水酸化ナトリウム水溶液10mlを加え、還
流温度で30分攪拌した。減圧下溶媒を留去し、希塩酸
を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて
洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒
を留去した。残渣にトルエン−n−ヘキサン混合溶媒を
加えて結晶化させた後、トルエン−n−ヘキサン混合溶
媒から再結晶することにより標記化合物0.7gを得
た。融点:105〜110℃
【0774】実施例39:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニ
ル)−5−メトキシピラゾール−4−カルボキサミド
【0775】
【化208】
【0776】金属ナトリウム0.065gを含む20m
lメタノール溶液に、5−クロロ−N−(3−シアノ−
4−ネオペンチルオキシフェニル)−1−(4−フルオ
ロフェニル)ピラゾール−4−カルボキサミド1gおよ
び触媒量のヨウ化カリウムを加え、65℃で5時間攪拌
した。溶媒を留去し、残渣に水を加えて結晶化させ、含
水メタノールから再結晶を行うことにより標記化合物
0.3gを得た。融点:120〜123℃
【0777】実施例40:N−(3−シアノ−4−モル
ホリノフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【0778】
【化209】
【0779】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸2.2gおよび塩化チオ
ニル1.5gを含むジクロロエタン溶液20mlを83
℃で30分間攪拌して酸クロリドとした。これに5−ア
ミノ−2−モルホリノベンゾニトリル2.0gを含むピ
リジン溶液10mlを氷冷下加え、1時間攪拌した。反
応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽
和食塩水にて洗浄後、減圧下溶媒を留去した。残渣にジ
イソプロピルエーテルを加え結晶化させた後、含水エタ
ノールから再結晶することにより標記化合物2.1gを
得た。融点:201〜202℃
【0780】実施例41:N−(3−シアノ−4−ジエ
チルアミノフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)
−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【0781】
【化210】
【0782】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸2.2gおよび塩化チオ
ニル1.5gを含むジクロロエタン溶液20mlを83
℃で30分間攪拌して酸クロリドとした。これに5−ア
ミノ−2−ジエチルアミノベンゾニトリル1.9gを含
むピリジン溶液10mlを氷冷下加え、1時間攪拌し
た。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出した。有機
層を飽和食塩水にて洗浄後、減圧下溶媒を留去した。残
渣にジイソプロピルエーテルを加え結晶化させた後、含
水メタノールから再結晶することにより標記化合物2.
1gを得た。融点:135〜136℃
【0783】実施例42:N−[3−シアノ−4−(4
−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−1−(4
−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カ
ルボキサミド
【0784】
【化211】
【0785】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸2.2gおよび塩化チオ
ニル1.5gを含むジクロロエタン溶液20mlを83
℃で30分間攪拌して酸クロリドとした。これに5−ア
ミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンゾ
ニトリル1.9gを含むピリジン溶液10mlを氷冷下
加え、1時間攪拌した。反応液を水酸化ナトリウム水溶
液にて処理し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和
食塩水にて洗浄後、減圧下溶媒を留去した。残渣にジイ
ソプロピルエーテルを加え結晶化させた後、エタノール
から再結晶することにより標記化合物1.6gを得た。
融点:205〜207℃
【0786】実施例43:N−(3−シアノ−4−ピペ
リジノフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)ピロ
ール−2−カルボキサミド
【0787】
【化212】
【0788】1−(4−フルオロフェニル)ピロール−
2−カルボン酸2gおよび塩化チオニル1.4gを含む
ジクロロエタン溶液20mlを83℃で30分間攪拌し
て酸クロリドとした。これに5−アミノ−2−ピペリジ
ノベンゾニトリル2.0gを含むピリジン溶液20ml
を氷冷下加え、1時間攪拌した。反応液を水酸化ナトリ
ウム水溶液にて処理し、酢酸エチルにて抽出した。有機
層を飽和食塩水にて洗浄後、減圧下溶媒を留去した。残
渣にジイソプロピルエーテルを加え結晶化させた後、酢
酸エチル−トルエン混合溶媒から再結晶することにより
標記化合物0.7gを得た。融点:158〜159℃
【0789】実施例44:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−5−メチルピラゾール−4
−カルボキサミド
【0790】
【化213】
【0791】5−メチルピラゾール−4−カルボン酸2
g、5−アミノ−2−ネオペンチルオキシベンゾニトリ
ル3.2g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール2.5
gおよび1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド3.6gをジメチルホルムアミド
110mlに加え、室温で5時間攪拌した。反応液を炭
酸カリウム水溶液にて処理し、酢酸エチルにて抽出し
た。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホル
ム:メタノール=100:1)にて精製し、得られた油
状物質をトルエン−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶す
ることにより標記化合物0.8gを得た。融点:133
〜134℃
【0792】実施例45:N−[3−シアノ−4−(4
−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェニル]−1−
(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4
−カルボキサミド
【0793】
【化214】
【0794】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸・1−ベンゾトリアゾー
ルエステル2gおよび5−アミノ−2−(4−ヒドロキ
シピペリジノ)ベンゾニトリル1.0gをエタノール2
0ml中、78℃で3時間反応させた。溶媒を留去した
後、残渣に炭酸カリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて
抽出した。有機層を希塩酸および飽和食塩水にて洗浄
し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。
残渣にジイソプロパノールを加えて結晶化させた後、酢
酸エチル−トルエン混合溶媒から再結晶することにより
標記化合物0.7gを得た。融点:215〜216℃
【0795】実施例46:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【0796】
【化215】
【0797】1−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸1.7g、5−アミノ−
2−ネオペンチルオキシベンゾニトリル2.1g、1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール1.6gおよび1−エチ
ル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイ
ミド2.3gをジメチルホルムアミド20mlに加え、
室温で5時間攪拌した。反応液を炭酸カリウム水溶液に
て処理し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩
水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧
下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(移動相:クロロホルム:メタノール=10
0:1)にて精製し、得られた油状物質にジイソプロピ
ルエーテルを加えて結晶化させた後、酢酸エチル−ジイ
ソプロピルエーテル混合溶媒から再結晶することにより
標記化合物1.1gを得た。融点:98〜100℃
【0798】実施例47:N−(3−シアノ−4−ピペ
リジノフェニル)−N−[1−(4−フルオロフェニ
ル)ピロール−2−イルカルボニル]グリシンエチル
【0799】
【化216】
【0800】N−(3−シアノ−4−ピペリジノフェニ
ル)−1−(4−フルオロフェニル)ピロール−2−イ
ルカルボキサミド1.1gおよび60%含有水素化ナト
リウム0.2gをジメチルホルムアミド24ml中で氷
冷下1時間反応させた。続いて、ブロモ酢酸エチル0.
8gを含むジメチルホルムアミド溶液1mlを加え、氷
冷下1時間、室温まで昇温後さらに1時間攪拌した。反
応液を水に加え酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和
食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、
減圧下溶媒を留去した。残渣にトルエン−ジイソプロピ
ルエーテル混合溶媒を加えて結晶させた後、酢酸エチル
−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶することにより標記
化合物1.3gを得た。融点:138〜139℃
【0801】実施例48:N−(3−シアノ−4−ピペ
リジノフェニル)−N−[1−(4−フルオロフェニ
ル)ピロール−2−イルカルボニル]グリシン 1水和
【0802】
【化217】
【0803】N−(3−シアノ−4−ピペリジノフェニ
ル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)ピロール−
2−イルカルボニル]グリシンエチル1.0gをエタノ
ール10mlに加え、さらに10%水酸化ナトリウム水
溶液10mlを加え、還流温度で30分攪拌した。減圧
下溶媒を留去し、希塩酸を加えて酢酸エチルにて抽出し
た。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にトルエ
ン−ジイソプロピルエーテル混合溶媒を加えて結晶化さ
せた後、含水メタノールから再結晶することにより標記
化合物0.5gを得た。融点:117〜120℃
【0804】実施例49:N−(3−シアノ−4−ピペ
リジノフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)ピロ
ール−3−カルボキサミド
【0805】
【化218】
【0806】1−(4−フルオロフェニル)ピロール−
3−カルボン酸2gおよび塩化チオニル1.4gを含む
ジクロロエタン溶液20mlを83℃で30分間攪拌し
て酸クロリドとした。これに5−アミノ−2−ピペリジ
ノベンゾニトリル2.0gを含むピリジン溶液20ml
を氷冷下加え、1時間攪拌した。反応液を水酸化ナトリ
ウム水溶液にて処理し、酢酸エチルにて抽出した。有機
層を飽和食塩水にて洗浄後、減圧下溶媒を留去し、残渣
にジイソプロピルエーテルを加えて結晶化させた後、酢
酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶することに
より標記化合物0.7gを得た。融点:195〜196
【0807】実施例50:N−[3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル]−1−(4−フルオロフェニ
ル)ピロール−2−カルボキサミド
【0808】
【化219】
【0809】1−(4−フルオロフェニル)ピロール−
2−カルボン酸5gおよび塩化チオニル3.5gを含む
ジクロロエタン溶液50mlを83℃で1時間攪拌して
酸クロリドとした。これに5−アミノ−2−ネオペンチ
ルオキシベンゾニトリル5gを含むピリジン溶液50m
lを氷冷下加え、1時間攪拌した。反応液を水酸化ナト
リウム水溶液にて処理し、酢酸エチルにて抽出した。有
機層を飽和食塩水にて洗浄後、減圧下溶媒を留去した。
残渣にジイソプロピルエーテルを加えて結晶化させた
後、トルエン−酢酸エチル混合溶媒から再結晶すること
により標記化合物7.9gを得た。融点:181〜18
2℃
【0810】実施例51:4−[N−(3−シアノ−4
−ネオペンチルオキシフェニル)カルバモイル]−3−
メチルピラゾール−1−イル酢酸エチル
【0811】
【化220】
【0812】N−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキ
シフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサ
ミド2.4g、炭酸カリウム1.1g、ヨウ化カリウム
1.4gおよびブロモ酢酸エチル1.4gをジメチルホ
ルムアミド24mlおよびトルエン24mlの混合溶媒
に加え、60℃で4時間攪拌した。反応液を水に加え、
希塩酸および飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホル
ム)にて精製し、得られた油状物質に塩化メチレンを加
えて結晶化させた後、塩化メチレン−n−ヘキサン混合
溶媒から再結晶することにより標記化合物0.7gを得
た。融点:240℃
【0813】実施例52:4−[N−(3−シアノ−4
−ネオペンチルオキシフェニル)カルバモイル]−3−
メチルピラゾール−1−イル酢酸
【0814】
【化221】
【0815】4−[N−(3−シアノ−4−ネオペンチ
ルオキシフェニル)カルバモイル]−3−メチルピラゾ
ール−1−イル酢酸エチル0.7gをエタノール5ml
に加えさらに10%水酸化ナトリウム水溶液5mlを加
え、還流温度で30分攪拌した。減圧下溶媒を留去し、
希塩酸を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和
食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、
減圧下溶媒を留去した。残渣にジイソプロピルエーテル
を加えて結晶化させた後、酢酸エチル−ジイソプロピル
エーテル混合溶媒から再結晶することにより標記化合物
0.2gを得た。融点:234〜245℃
【0816】実施例53:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−N−[1−(4−フルオロ
フェニル)ピロール−2−イルカルボニル]グリシン
1/2水和物
【0817】
【化222】
【0818】N−[3−シアノ−4−ネオペンチルオキ
シフェニル]−1−(4−フルオロフェニル)ピロール
−2−カルボキサミド4.0gおよび60%含有水素化
ナトリウム0.6gをジメチルホルムアミド40ml中
で氷冷下1時間反応させた。続いて、ブロモ酢酸エチル
3.4gを含むジメチルホルムアミド溶液3mlを加
え、氷冷下1時間、室温まで昇温後さらに1時間攪拌し
た。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出した。有機
層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて
乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にエタノール40
mlを加え、さらに10%水酸化ナトリウム水溶液50
mlを加え、還流温度で30分攪拌した。減圧下溶媒を
留去し、希塩酸を加えて酢酸エチルにて抽出した。有機
層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて
乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にクロロホルム−
n−ヘキサン混合溶媒を加えて結晶化させた後、含水エ
タノールから再結晶することにより標記化合物3.0g
を得た。融点:140〜143℃
【0819】実施例54:N−[3−シアノ−4−(4
−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェニル)−1−
(4−フルオロフェニル)−3−メチルピラゾール−4
−カルボキサミド
【0820】
【化223】
【0821】1−(4−フルオロフェニル)−3−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸1.0g、5−アミノ−
2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ベンゾニ
トリル1.0g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
0.7gおよび1−エチル−3−(3’−ジメチルアミ
ノプロピル)カルボジイミド1.0gをジメチルホルム
アミド20mlに加え、室温で5時間攪拌した。反応液
を炭酸カリウム水溶液にて処理し、酢酸エチルにて抽出
した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホル
ム:メタノール=100:1)にて精製し、得られた油
状物質にジイソプロピルエーテルを加えて結晶化させた
後、酢酸エチル−ジイソプロピルエーテル混合溶媒から
再結晶することにより標記化合物0.7gを得た。融
点:224〜225℃
【0822】実施例55:N−(3−シアノ−4−(4
−第3級ブチルジメチルシリルオキシピペリジン−1−
イル)フェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【0823】
【化224】
【0824】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸2.4gおよび塩化チオ
ニル1.6gを含むジクロロエタン溶液20mlを83
℃で30分間攪拌して酸クロリドとした。これに5−ア
ミノ−2−(4−第3級ブチルジメチルシリルオキシピ
ペリジン−1−イル)ベンゾニトリル3.6gおよびピ
リジン40mlを加え、室温で1時間攪拌した。反応液
を水酸化ナトリウム水溶液にて処理し、酢酸エチルにて
抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、減圧下溶媒
を留去した。残渣にジイソプロピルエーテルを加えて結
晶化させた後、酢酸エチルから再結晶することにより標
記化合物5.1gを得た。融点:195〜197℃
【0825】実施例56:N−[3−シアノ−4−(4
−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェニル]−1−
(4−フルオロフェニル)−N,5−ジメチルピラゾー
ル−4−カルボキサミド
【0826】
【化225】
【0827】N−[3−シアノ−4−(4−第3級ブチ
ルジメチルシリルオキシピペリジン−1−イル)フェニ
ル]−1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラ
ゾール−4−カルボキサミド1.5gおよび60%含有
水素化ナトリウム0.2gをジメチルホルムアミド10
ml中で氷冷下1時間反応させた。続いて、ヨウ化メチ
ル0.6gを含むジメチルホルムアミド溶液1mlを加
え、氷冷下1時間、室温まで昇温後さらに1時間攪拌し
た。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出した。有機
層を希塩酸および飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にフ
ッ化テトラブチルアンモニウム1.4g、テトラヒドロ
フラン10mlおよびアセトニトリル10mlを加え、
80℃で2時間攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチ
ルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水
硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。
残渣に酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒を加えて結晶
化させた後、酢酸エチル−エタノール混合溶媒から再結
晶することにより標記化合物0.8gを得た。融点:2
11〜212℃
【0828】実施例57:N−[3−シアノ−4−(4
−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェニル]−N−
[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾー
ル−4−イルカルボニル]グリシン 1/2イソプロパ
ノール
【0829】
【化226】
【0830】N−[3−シアノ−4−(4−第3級ブチ
ルジメチルシリルオキシピペリジン−1−イル)フェニ
ル]−1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラ
ゾール−4−カルボキサミド3.3gおよび60%含有
水素化ナトリウム0.3gをジメチルホルムアミド30
ml中で氷冷下1時間反応させた。続いて、ブロモ酢酸
エチル1.4gを含むジメチルホルムアミド溶液10m
lを加え、氷冷下1時間、室温まで昇温後さらに1時間
攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出し
た。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にフッ化
テトラブチルアンモニウム3.0g、テトラヒドロフラ
ン20mlおよびアセトニトリル20mlを加え、80
℃で1時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、希塩酸を加
えて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて
洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒
を留去した。残渣にトルエン−酢酸エチル混合溶媒を加
えて結晶化させた後、含水イソプロパノールから再結晶
することにより標記化合物0.3gを得た。融点:15
5〜158℃
【0831】実施例58:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−N−[1−(4−フルオロ
フェニル)ピラゾール−4−イルカルボニル]グリシン
エチル
【0832】
【化227】
【0833】1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール
−4−カルボン酸1.2gおよび塩化チオニル0.7g
を含むジクロロエタン溶液15mlを83℃で1時間攪
拌して酸クロリドとした。これにN−(3−シアノ−4
−ネオペンチルオキシフェニル)グリシンエチル1.5
gを含むピリジン溶液15mlを氷冷下で加え、1時間
攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出し
た。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、減圧下溶媒を留去
した。残渣にトルエン−n−ヘキサン混合溶媒を加えて
結晶化させ、含水エタノールから再結晶することにより
標記化合物1.7gを得た。融点:153〜155℃
【0834】実施例59:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−N−[1−(4−フルオロ
フェニル)ピラゾール−4−イルカルボニル]グリシン
【0835】
【化228】
【0836】N−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキ
シフェニル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)ピ
ラゾール−4−イルカルボニル]グリシンエチル1.5
gをエタノール15mlに加え、さらに10%水酸化ナ
トリウム水溶液10mlを加え、還流温度で30分攪拌
した。減圧下溶媒を留去し、希塩酸を加えて酢酸エチル
にて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫
酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残
渣にクロロホルム−n−ヘキサン混合溶媒を加えて結晶
化させた後、含水酢酸から再結晶することにより標記化
合物0.9gを得た。融点:274〜275℃/分解
【0837】実施例60:N−{3−シアノ−4−[4
−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フ
ェニル}−1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボキサミド
【0838】
【化229】
【0839】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸・1−ベンゾトリアゾー
ルエステル30gおよび5−アミノ−2−[4−(2−
ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニト
リル21.9gをエタノール100ml中、78℃で3
時間反応させた。溶媒を留去した後、残渣に炭酸カリウ
ム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽
和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、
溶媒を留去した。残渣に酢酸エチルを加えて結晶化させ
た後、酢酸エチルから再結晶することにより標記化合物
25gを得た。融点:179〜180℃
【0840】実施例61:4−(1−{2−シアノ−4
−[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾ
ール−4−カルボキサミド]フェニル}ピペリジン−4
−イルオキシ)−4−オキソ酪酸
【0841】
【化230】
【0842】N−[3−シアノ−4−(4−ヒドロキシ
ピペリジノ)フェニル]−1−(4−フルオロフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド1.
9g、無水コハク酸0.5gおよび触媒量のp−トルエ
ンスルホン酸1水和物をニトロベンゼン40mlに加
え、110℃で6時間攪拌した。反応液を氷冷下まで冷
却した後、ジイソプロピルエーテルを加えた。析出した
結晶を濾取し、含水エタノールから再結晶することによ
り標記化合物1.2gを得た。融点:219〜220℃
【0843】実施例62:N−[3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル]−N−[1−(3−トリフル
オロメチルフェニル)−3−メチルピラゾール−4−イ
ルカルボニル]グリシンエチル
【0844】
【化231】
【0845】1−(3−トリフルオロメチルフェニル)
−3−メチルピラゾール−4−カルボン酸1.6gおよ
び塩化チオニル0.8gを含むジクロロエタン溶液20
mlを83℃で1時間攪拌して酸クロリドとした。これ
にN−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキシフェニ
ル)グリシンエチル1.4gを含むピリジン溶液15m
lを氷冷下加え、1時間攪拌した。反応液を水に加え、
酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄
後、減圧下溶媒を留去し、残渣をエタノールから再結晶
することにより標記化合物1.7gを得た。融点:15
6〜158℃
【0846】実施例63:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−N−[1−(3−トリフル
オロメチルフェニル)−3−メチルピラゾール−4−イ
ルカルボニル]グリシン
【0847】
【化232】
【0848】N−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキ
シフェニル)−N−[1−(3−トリフルオロメチルフ
ェニル)−3−メチルピラゾール−4−イルカルボニ
ル]グリシンエチル1.5gをエタノール15mlに加
え、さらに10%水酸化ナトリウム水溶液10mlを加
えて還流温度で30分攪拌した。減圧下溶媒を留去し、
希塩酸を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和
食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、
減圧下溶媒を留去した。残渣にクロロホルム−n−ヘキ
サン混合溶媒を加えて結晶化させた後、含水酢酸から再
結晶することにより標記化合物0.9gを得た。融点:
110〜112℃
【0849】実施例64:N−{3−シアノ−4−[4
−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フ
ェニル}−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−
メチルピラゾール−4−カルボキサミド 1/4イソプ
ロパノール
【0850】
【化233】
【0851】1−(2,4−ジフルオロフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボン酸2.3gおよび塩
化チオニル1.4gを含むジクロロエタン溶液20ml
を83℃で30分間攪拌して酸クロリドとした。これに
5−アミノ−2−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペ
ラジン−1−イル]ベンゾニトリル2.8gを含むピリ
ジン溶液20mlに氷冷下加え、1時間攪拌した。反応
液を水酸化ナトリウム水溶液にて処理し、酢酸エチルに
て抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、減圧下溶
媒を留去した。残渣に酢酸エチルを加えて結晶化させた
後、酢酸エチル−イソプロパノール混合溶媒から再結晶
することにより標記化合物3.1gを得た。融点:14
9〜151℃
【0852】実施例65:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−N−[1−(4−メトキシ
フェニル)−3−メチルピラゾール−4−イルカルボニ
ル]グリシンエチル
【0853】
【化234】
【0854】1−(4−メトキシフェニル)−3−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸1.4gおよび塩化チオ
ニル0.8gを含むジクロロエタン溶液20mlを83
℃で1時間攪拌して酸クロリドとした。これにN−(3
−シアノ−4−ネオペンチルオキシフェニル)グリシン
エチル1.4gを含むピリジン溶液15mlを氷冷下加
え、1時間攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチルに
て抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、減圧下溶
媒を留去し、エタノールから再結晶することにより標記
化合物1.8gを得た。融点:113〜114℃
【0855】実施例66:N−(3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル)−N−[1−(4−メトキシ
フェニル)−3−メチルピラゾール−4−イルカルボニ
ル]グリシン
【0856】
【化235】
【0857】N−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキ
シフェニル)−N−[1−(4−メトキシフェニル)−
3−メチルピラゾール−4−イルカルボニル]グリシン
エチル1.8gをエタノール20mlに加え、さらに1
0%水酸化ナトリウム水溶液20mlを加えて還流温度
で30分攪拌した。減圧下溶媒を留去し、希塩酸を加え
て酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗
浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を
留去した。残渣にクロロホルム−n−ヘキサン混合溶媒
を加えて結晶化させた後、含水酢酸から再結晶すること
により標記化合物1.6gを得た。融点:98〜101
【0858】実施例67:N−[1−(2−クロロ−5
−トリフルオロメチルフェニル)−3−メチルピラゾー
ル−4−イルカルボニル] −N−[3−シアノ−4−
ネオペンチルオキシフェニル]グリシンエチル
【0859】
【化236】
【0860】1−(2−クロロ−5−トリフルオロメチ
ルフェニル)−3−メチルピラゾール−4−カルボン酸
1.8gおよび塩化チオニル0.8gを含むジクロロエ
タン溶液15mlを83℃で1時間攪拌して酸クロリド
とした。これにN−(3−シアノ−4−ネオペンチルオ
キシフェニル)グリシンエチル1.4gを含むピリジン
溶液15mlを氷冷下加えて1時間攪拌した。反応液を
水に加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩
水にて洗浄後、減圧下溶媒を留去した。残渣にジイソプ
ロピルエーテルを加えて結晶化させ、エタノールから再
結晶することにより標記化合物1.8gを得た。融点:
134〜135℃
【0861】実施例68:N−[1−(2−クロロ−5
−トリフルオロメチルフェニル)−3−メチルピラゾー
ル−4−イルカルボニル] −N−(3−シアノ−4−
ネオペンチルオキシフェニル)グリシン
【0862】
【化237】
【0863】N−[1−(2−クロロ−5−トリフルオ
ロメチルフェニル)−3−メチルピラゾール−4−イル
カルボニル]−N−(3−シアノ−4−ネオペンチルオ
キシフェニル)グリシンエチル1.8gをエタノール1
5mlに加え、さらに10%水酸化ナトリウム水溶液1
5mlを加えて還流温度で30分攪拌した。減圧下溶媒
を留去し、希塩酸を加え、酢酸エチルにて抽出した。有
機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムに
て乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にクロロホルム
−n−ヘキサン混合溶媒を加えて結晶化させた後、ジイ
ソプロピルエーテル−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶
することにより標記化合物1.2gを得た。融点:18
9〜190℃
【0864】実施例69:2−{N−(3−シアノ−4
−ネオペンチルオキシフェニル)−N−[1−(4−フ
ルオロフェニル)−3−メチルピラゾール−4−イルカ
ルボニル]アミノ}エチルアセテート
【0865】
【化238】
【0866】1−(4−フルオロフェニル)−3−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸1.8gおよび塩化チオ
ニル1.2gを含むジクロロエタン溶液20mlを83
℃で1時間攪拌して酸クロリドとした。これに2−[N
−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキシフェニル)ア
ミノ]エチルアセテート2.4gを含むピリジン溶液2
0mlを氷冷下加えて1時間攪拌した。反応液を水に加
え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて
洗浄後、減圧下溶媒を留去した。残渣にジイソプロピル
エーテルを加えて結晶化させ、含水エタノールから再結
晶することにより標記化合物1.7gを得た。融点:1
12〜113℃
【0867】実施例70:4−[N−(3−シアノ−4
−ネオペンチルオキシフェニル)−N−[1−(4−フ
ルオロフェニル)−3−メチルピラゾール−4−イルカ
ルボニル]アミノ]酪酸
【0868】
【化239】
【0869】1−(4−フルオロフェニル)−3−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸2.0gおよび塩化チオ
ニル1.3gを含むジクロロエタン溶液20mlを83
℃で1時間攪拌して酸クロリドとした。これに4−[N
−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキシフェニル)ア
ミノ]酪酸エチル2.6gを含むピリジン溶液20ml
を氷冷下加えて1時間攪拌した。反応液を水に加え、酢
酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄
後、減圧下溶媒を留去した。残渣に10%水酸化ナトリ
ウム水溶液30mlおよびエタノール30mlを加えて
78℃で1時間攪拌した。反応液を室温まで冷却した
後、希塩酸にて処理し、酢酸エチルにて抽出した。有機
層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて
乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にトルエンを加え
て結晶化させ、酢酸エチル−トルエン混合溶媒から再結
晶することにより標記化合物2.2gを得た。融点:1
78〜180℃
【0870】実施例71:N−[3−シアノ−4−(4
−第3級ブチルジメチルシリルオキシピペリジン−1−
イル)フェニル]−1−(4−フルオロフェニル)−3
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【0871】
【化240】
【0872】1−(4−フルオロフェニル)−3−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸3.0gおよび塩化チオ
ニル1.9gを含むジクロロエタン溶液30mlを83
℃で30分間攪拌して酸クロリドとした。これに5−ア
ミノ−2−(4−第3級ブチルジメチルシリルオキシピ
ペリジン−1−イル)ベンゾニトリル4.5gおよびピ
リジン30mlを加え、室温で1時間攪拌した。反応液
を水酸化ナトリウム水溶液にて処理し、酢酸エチルにて
抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、減圧下溶媒
を留去した。残渣にジイソプロピルエーテルを加えて結
晶化させた後、酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒から
再結晶することにより標記化合物5.5gを得た。融
点:190〜191℃
【0873】実施例72:N−[3−シアノ−4−(4
−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェニル]−N−
[1−(4−フルオロフェニル)−3−メチルピラゾー
ル−4−イルカルボニル]グリシン 1/2水和物
【0874】
【化241】
【0875】N−[3−シアノ−4−(4−第3級ブチ
ルジメチルシリルオキシピペリジン−1−イル)フェニ
ル]−1−(4−フルオロフェニル)−3−メチルピラ
ゾール−4−カルボキサミド2.1gおよび60%含有
水素化ナトリウム0.2gをジメチルホルムアミド30
ml中、氷冷下1時間反応させた。続いて、ブロモ酢酸
エチル1.0gを含むジメチルホルムアミド溶液10m
lを加え、氷冷下1時間、室温まで昇温後さらに1時間
攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出し
た。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にフッ化
テトラブチルアンモニウム2.0g、テトラヒドロフラ
ン20mlおよびアセトニトリル20mlを加えて80
℃で1時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、希塩酸を加
え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて
洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒
を留去した。残渣にトルエン−酢酸エチル混合溶媒を加
えて結晶化させた後、含水イソプロパノールから再結晶
することにより標記化合物0.2gを得た。融点:12
4〜125℃
【0876】実施例73:N−{3−シアノ−4−[ビ
ス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]フェニル}−1−
(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4
−カルボキサミド
【0877】
【化242】
【0878】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸2.0g、5−アミノ−
2−[ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ベンゾニ
トリル2.0g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
1.5gおよび1−エチル−3−(3’−ジメチルアミ
ノプロピル)カルボジイミド2.0gをジメチルホルム
アミド25mlに加え、室温で5時間攪拌した。反応液
を炭酸カリウム水溶液にて処理し、酢酸エチルにて抽出
した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホル
ム:メタノール=100:1)にて精製し、得られた油
状物質にジイソプロピルエーテルを加えて結晶化させた
後、酢酸エチル−ジイソプロピルエーテル混合溶媒から
再結晶することにより標記化合物0.9gを得た。融
点:158〜159℃
【0879】実施例74:N−[3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル]−N−[1−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3−メチルピラゾール−4−イルカ
ルボニル]グリシンエチル
【0880】
【化243】
【0881】1−(2,4−ジフルオロフェニル)−3
−メチルピラゾール−4−カルボン酸1.0gおよび塩
化チオニル0.6gを含むジクロロエタン溶液15ml
を83℃で1時間攪拌して酸クロリドとした。これにN
−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキシフェニル)グ
リシンエチル1.4gを含むピリジン溶液15mlに氷
冷下加えて1時間攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エ
チルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、減
圧下溶媒を留去し、残渣にジイソプロピルエーテルを加
えて結晶化させ、エタノールから再結晶することにより
標記化合物0.9gを得た。融点:110℃
【0882】実施例75:N−[3−シアノ−4−ネオ
ペンチルオキシフェニル]−N−[1−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3−メチルピラゾール−4−イルカ
ルボニル]グリシン
【0883】
【化244】
【0884】N−[3−シアノ−4−ネオペンチルオキ
シフェニル]−N−[1−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−メチルピラゾール−4−イルカルボニル]グ
リシンエチル0.9gをエタノール15mlに加え、さ
らに10%水酸化ナトリウム水溶液15mlを加えて還
流温度で30分攪拌した。減圧下溶媒を留去し、希塩酸
を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水
にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下
溶媒を留去した。残渣にクロロホルム−n−ヘキサン混
合溶媒を加えて結晶化させた後、トルエンから再結晶す
ることにより標記化合物0.6gを得た。融点:157
〜158℃
【0885】実施例76:N−{3−シアノ−4−[4
−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フ
ェニル}−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−
メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【0886】
【化245】
【0887】1−(2,4−ジフルオロフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボン酸2.4g、5−ア
ミノ−2−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン
−1−イル]ベンゾニトリル2.4g、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール1.6gおよび1−エチル−3−
(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド2.
3gをジメチルホルムアミド25mlに加え、室温で5
時間攪拌した。反応液を炭酸カリウム水溶液にて処理
し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて
洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(移動相:クロロホルム:メタノール=100:1)
にて精製し、得られた油状物質にジイソプロピルエーテ
ルを加えて結晶化させた後、イソプロピルアルコールか
ら再結晶することにより標記化合物2.4gを得た。融
点:193〜194℃
【0888】実施例77:1−{2−シアノ−4−[1
−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−4−ピラゾ
ールカルボキサミド]フェニル}ピペリジン−4−カル
ボン酸エチル
【0889】
【化246】
【0890】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸3.3gおよび塩化チオ
ニル2.1gを含むジクロロエタン溶液30mlを83
℃で1時間攪拌して酸クロリドとした。これに1−(4
−アミノ−2−シアノフェニル)ピペリジン−4−イル
カルボン酸エチル4.1gを含むピリジン溶液30ml
を氷冷下で加え、1時間攪拌した。反応液を水酸化ナト
リウム水溶液にて処理し、酢酸エチルにて抽出した。有
機層を飽和食塩水にて洗浄後、減圧下溶媒を留去した。
残渣にトルエン−ジイソプロピルエーテル混合溶媒を加
え結晶化させた後、酢酸エチル−ジイソプロピルエーテ
ル混合溶媒から再結晶することにより標記化合物4.8
gを得た。融点:186〜188℃
【0891】実施例78:1−{2−シアノ−4−[1
−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−4−ピラゾ
ールカルボキサミド]フェニル}ピペリジン−4−カル
ボン酸
【0892】
【化247】
【0893】1−{2−シアノ−4−[1−(4−フル
オロフェニル)−5−メチル−4−ピラゾールカルボキ
サミド]フェニル}ピペリジン−4−カルボン酸エチル
2.5gをエタノール20mlに加え、10%水酸化ナ
トリウム水溶液を20mlを加えて還流温度で30分攪
拌した。減圧下溶媒を留去し、希塩酸を加えて酢酸エチ
ルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水
硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。
残渣にクロロホルム−n−ヘキサン混合溶媒を加えて結
晶化させた後、含水ジメチルホルムアミドから再結晶す
ることにより標記化合物1.4gを得た。融点:260
〜261℃/分解
【0894】実施例79:N−{3−シアノ−4−[4
−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フ
ェニル}−1−(4−フルオロフェニル)ピロール−3
−カルボキサミド
【0895】
【化248】
【0896】1−(4−フルオロフェニル)ピロール−
3−カルボン酸1gおよび塩化チオニル0.7gを含む
ジクロロエタン溶液30mlを83℃で1時間攪拌して
酸クロリドとした。減圧下溶媒を留去し、5−アミノ−
2−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−
イル]ベンゾニトリル1.4gを含むピリジン溶液10
mlを氷冷下加え、1時間攪拌した。反応液を水酸化ナ
トリウム水溶液にて処理し、酢酸エチルにて抽出した。
有機層を飽和食塩水にて洗浄後、減圧下溶媒を留去し
た。残渣に酢酸エチルを加えて結晶化させた後、酢酸エ
チル−ジイソプロピルエーテル混合溶媒から再結晶する
ことにより標記化合物0.6gを得た。融点:138〜
140℃
【0897】実施例80:N−[3−シアノ−4−(4
−ピペリジノピペリジン−1−イル)フェニル]−1−
(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4
−カルボキサミド
【0898】
【化249】
【0899】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸・1−ベンゾトリアゾー
ルエステル1.6gおよび5−アミノ−2−(4−ピペ
リジノピペリジン−1−イル)ベンゾニトリル1.4g
をエタノール15ml中、78℃で3時間反応させた。
溶媒を留去した後、残渣に炭酸カリウム水溶液を加え、
酢酸エチルにて抽出した。有機層を希塩酸、飽和食塩水
にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留
去した。残渣にジイソプロパノールを加えて結晶化させ
た後、含水エタノールから再結晶することにより標記化
合物0.3gを得た。融点:237〜238℃
【0900】実施例81:N−{3−シアノ−4−[4
−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フ
ェニル}−1−(4−フルオロフェニル)−3−メチル
ピラゾール−4−カルボキサミド 1水和物
【0901】
【化250】
【0902】1−(4−フルオロフェニル)−3−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸3gおよび塩化チオニル
1.9gを含むジクロロエタン溶液30mlを83℃で
1時間攪拌して酸クロリドとした。減圧下溶媒を留去
し、これに5−アミノ−2−[4−(2−ヒドロキシエ
チル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル5gを含
むピリジン溶液40mlを氷冷下加え、1時間攪拌し
た。反応液を水酸化ナトリウム水溶液にて処理し、酢酸
エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、
減圧下溶媒を留去した。残渣に酢酸エチルを加えて結晶
化させた後、含水エタノールから再結晶することにより
標記化合物2.6gを得た。融点:120〜121℃
【0903】実施例82:N−{3−シアノ−4−[4
−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フ
ェニル}−1−(4−フルオロフェニル)−3,5−ジ
メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【0904】
【化251】
【0905】1−(4−フルオロフェニル)−3,5−
ジメチルピラゾール−4−カルボン酸2.3gおよび塩
化チオニル1.4gを含むジクロロエタン溶液25ml
を83℃で1時間攪拌して酸クロリドとした。減圧下溶
媒を留去し、これに5−アミノ−2−[4−(2−ヒド
ロキシエチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル
2.9gを含むピリジン溶液40mlを氷冷下加え、1
時間攪拌した。反応液を水酸化ナトリウム水溶液にて処
理し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水に
て洗浄後、減圧下溶媒を留去した。残渣に酢酸エチルを
加えて結晶化させた後、含水ジメチルホルムアミドから
再結晶することにより標記化合物2.4gを得た。融
点:203〜204℃
【0906】実施例83:N−{3−シアノ−4−[4
−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フ
ェニル}−1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール−
4−カルボキサミド
【0907】
【化252】
【0908】1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール
−4−カルボン酸2.2gおよび塩化チオニル1.6g
を含むジクロロエタン溶液25mlを83℃で1時間攪
拌して酸クロリドとした。減圧下溶媒を留去し、これに
5−アミノ−2−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペ
ラジン−1−イル]ベンゾニトリル3.2gを含むピリ
ジン溶液25mlを氷冷下加え、1時間攪拌した。反応
液を水酸化ナトリウム水溶液にて処理し、酢酸エチルに
て抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、減圧下溶
媒を留去した。残渣に酢酸エチルを加えて結晶化させた
後、含水エタノールから再結晶することにより標記化合
物2.1gを得た。融点:205〜206℃
【0909】実施例84:N−{3−シアノ−4−[4
−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フ
ェニル}−1−(4−フルオロフェニル)ピロール−2
−カルボキサミド
【0910】
【化253】
【0911】1−(4−フルオロフェニル)ピロール−
2−カルボン酸2g、5−アミノ−2−[4−(2−ヒ
ドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリ
ル2.4g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール1.8
gおよび1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド2.2gをジメチルホルムアミド
25mlに加え、室温で5時間攪拌した。反応液を炭酸
カリウム水溶液にて処理し、酢酸エチルにて抽出した。
有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム:メ
タノール=100:1)にて精製し、得られた油状物質
をトルエン−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶すること
により標記化合物1.5gを得た。融点:170〜17
1℃
【0912】実施例85:4−{2−シアノ−4−[1
−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−4−ピラゾ
ールカルボキサミド]フェニル}ピペラジン−1−イル
カルボン酸 第3級ブチルエステル
【0913】
【化254】
【0914】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸3.9gおよび塩化チオ
ニル2.5gを含むジクロロエタン溶液40mlを83
℃で1時間攪拌して酸クロリドとした。減圧下溶媒を留
去し、これに5−アミノ−2−[4−(第3級ブトキシ
カルボニル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル
5.4gを含むピリジン溶液40mlを氷冷下加え、1
時間攪拌した。反応液を水酸化ナトリウム水溶液にて処
理し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水に
て洗浄後、減圧下溶媒を留去した。残渣にジイソプロピ
ルエーテルを加えて結晶化させた後、酢酸エチル−n−
ヘキサン混合溶媒から再結晶することにより標記化合物
5.5gを得た。融点:223〜224℃
【0915】実施例86:N−[3−シアノ−4−(ピ
ペラジン−1−イル)フェニル]−1−(4−フルオロ
フェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミ
【0916】
【化255】
【0917】4−{2−シアノ−4−[1−(4−フル
オロフェニル)−5−メチル−4−ピラゾールカルボキ
サミド]フェニル}ピペラジン−1−イルカルボン酸
第3級ブチルエステル5.0gを氷冷下トリフルオロ酢
酸30mlに加え、1時間攪拌した。反応液を水酸化ナ
トリウム水溶液にて処理し、クロロホルムにて抽出し
た。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にジイソプ
ロピルエーテルを加えて結晶化させた後、含水エタノー
ルから再結晶を行うことにより標記化合物3.6gを得
た。融点:218〜219℃
【0918】実施例87:N−{3−シアノ−4−[4
−(3−ヒドロキシプロピル)ピペラジン−1−イル]
フェニル}−1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボキサミド 塩酸塩
【0919】
【化256】
【0920】N−[3−シアノ−4−(ピペラジン−1
−イル)フェニル]−1−(4−フルオロフェニル)−
5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド2g、炭酸
カリウム0.8gおよび3−ブロモプロパノール0.8
gをジメチルホルムアミド20ml中に加え、60℃で
3時間攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽
出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナト
リウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホル
ム:メタノール=50:1)にて精製し、得られた油状
物質に塩化水素−イソプロピルアルコール溶液を加えて
塩酸塩とした後、含水エタノールから再結晶を行うこと
により標記化合物0.5gを得た。融点:280℃以上
【0921】実施例88:4−(4−{2−シアノ−4
−[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−4−
ピラゾールカルボキサミド]フェニル}ピペラジン−1
−イル)酪酸エチル
【0922】
【化257】
【0923】N−[3−シアノ−4−(ピペラジン−1
−イル)フェニル]−1−(4−フルオロフェニル)−
5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド4g、炭酸
カリウム1.6gおよび4−ブロモ酪酸エチル2.3g
をジメチルホルムアミド20ml中に加え、60℃で3
時間攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチルにて抽出
した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にジイソ
プロピルエーテルを加えて結晶化させた後、酢酸エチル
−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶を行うことにより標
記化合物3.8gを得た。融点:149〜150℃
【0924】実施例89:N−{3−シアノ−4−[4
−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フ
ェニル}−5−メチル−1−フェニルピラゾール−4−
カルボキサミド
【0925】
【化258】
【0926】5−メチル−1−フェニルピラゾール−4
−カルボン酸1.3gおよび塩化チオニル0.9gを含
むジクロロエタン溶液15mlを83℃で1時間攪拌し
て酸クロリドとした。減圧下溶媒を留去し、これに5−
アミノ−2−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジ
ン−1−イル]ベンゾニトリル1.9gを含むピリジン
溶液15mlを氷冷下加え、1時間攪拌した。反応液を
水酸化ナトリウム水溶液にて処理し、酢酸エチルにて抽
出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、減圧下溶媒を
留去した。残渣に酢酸エチルを加えて結晶化させた後、
含水エタノールから再結晶することにより標記化合物
0.9gを得た。融点:214〜215℃
【0927】実施例90:1−(2−クロロ−5−トリ
フルオロメチルフェニル)−N−{3−シアノ−4−
[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イ
ル]フェニル}−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド
【0928】
【化259】
【0929】1−(2−クロロ−5−トリフルオロメチ
ルフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸
2gおよび塩化チオニル0.9gを含むジクロロエタン
溶液15mlを83℃で1時間攪拌して酸クロリドとし
た。減圧下溶媒を留去し、これに5−アミノ−2−[4
−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]ベ
ンゾニトリル1.9gを含むピリジン溶液15mlを氷
冷下加え、1時間攪拌した。反応液を水酸化ナトリウム
水溶液にて処理し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を
飽和食塩水にて洗浄後、減圧下溶媒を留去した。残渣に
酢酸エチルを加えて結晶化させた後、酢酸エチル−ジイ
ソプロピルエーテル混合溶媒から再結晶することにより
標記化合物1.5gを得た。融点:208〜209℃
【0930】実施例91:シス−4−{2−シアノ−4
−[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾ
ール−4−カルボキサミド]フェニル}−2,6−ジメ
チルピペラジン−1−イル酢酸エチル
【0931】
【化260】
【0932】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸2.2gおよび塩化チオ
ニル1.4gを含むジクロロエタン溶液15mlを83
℃で1時間攪拌して酸クロリドとした。減圧下溶媒を留
去し、これにシス−4−(4−アミノ−2−シアノフェ
ニル)−2,6−ジメチルピペラジン−1−イル酢酸エ
チル3.2gを含むピリジン溶液20mlを氷冷下加
え、1時間攪拌した。反応液を水酸化ナトリウム水溶液
にて処理し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食
塩水にて洗浄後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホル
ム:メタノール=50:1)にて精製し、得られた油状
物質に塩化水素−イソプロピルアルコール溶液を加えて
結晶化させた後、含水メタノールから再結晶を行うこと
により標記化合物4.5gを得た。融点:231〜23
3℃
【0933】実施例92:シス−4−{2−シアノ−4
−[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾ
ール−4−カルボキサミド]フェニル}−2,6−ジメ
チルピペラジン−1−イル酢酸 1水和物
【0934】
【化261】
【0935】シス−4−{2−シアノ−4−[1−(4
−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カ
ルボキサミド]フェニル}−2,6−ジメチルピペラジ
ン−1−イル酢酸エチル3.5g、10%水酸化ナトリ
ウム水溶液40mlをエタノール40mlに加え、78
℃で1時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、希塩酸を加
えて析出した結晶を含水エタノールから再結晶すること
により標記化合物1.2gを得た。融点239〜240
【0936】実施例93:1−(4−クロロフェニル)
−N−{3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエチ
ル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−5−メチルピ
ラゾール−4−カルボキサミド
【0937】
【化262】
【0938】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸2gおよび塩化チオニル
1.2gを含むジクロロエタン溶液20mlを83℃で
1時間攪拌して酸クロリドとした。減圧下溶媒を留去
し、これに5−アミノ−2−[4−(2−ヒドロキシエ
チル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル2.5g
を含むピリジン溶液20mlを氷冷下加え、1時間攪拌
した。反応液を水酸化ナトリウム水溶液にて処理し、酢
酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄
後、減圧下溶媒を留去した。残渣に酢酸エチルを加えて
結晶化させた後、含水ジメチルホルムアミドから再結晶
することにより標記化合物2.8gを得た。融点:22
0〜221℃
【0939】実施例94:N−{3−シアノ−4−[4
−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フ
ェニル}−1−(4−メチルフェニル)−5−メチルピ
ラゾール−4−カルボキサミド
【0940】
【化263】
【0941】1−(4−メチルフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸2gおよび塩化チオニル
1.4gを含むジクロロエタン溶液20mlを83℃で
1時間攪拌して酸クロリドとした。減圧下溶媒を留去
し、これに5−アミノ−2−[4−(2−ヒドロキシエ
チル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル2.9g
を含むピリジン溶液20mlを氷冷下加え、1時間攪拌
した。反応液を水酸化ナトリウム水溶液にて処理し、酢
酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄
後、減圧下溶媒を留去した。残渣を酢酸エチルから再結
晶することにより標記化合物1.2gを得た。融点:1
83〜184℃
【0942】実施例95:N−{3−シアノ−4−[4
−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フ
ェニル}−1−(4−メトキシフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボキサミド
【0943】
【化264】
【0944】1−(4−メトキシフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸2gおよび塩化チオニル
1.2gを含むジクロロエタン溶液20mlを83℃で
1時間攪拌して酸クロリドとした。減圧下溶媒を留去
し、これに5−アミノ−2−[4−(2−ヒドロキシエ
チル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル2.5g
を含むピリジン溶液20mlを氷冷下加え、1時間攪拌
した。反応液を水酸化ナトリウム水溶液にて処理し、酢
酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄
後、減圧下溶媒を留去した。残渣に酢酸エチルを加えて
結晶化させた後、含水ジメチルホルムアミドから再結晶
することにより標記化合物2.8gを得た。融点:21
0〜211℃
【0945】実施例96:4−(4−{2−シアノ−4
−[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−4−
ピラゾールカルボキサミド]フェニル}ピペラジン−1
−イル)酪酸 1塩酸塩 1/2水和物
【0946】
【化265】
【0947】4−(4−{2−シアノ−4−[1−(4
−フルオロフェニル)−5−メチル−4−ピラゾールカ
ルボキサミド]フェニル}ピペラジン−1−イル)酪酸
エチル2.0gおよび水酸化ナトリウム0.2gをエタ
ノール20mlおよび水20mlの混合溶媒に加え、還
流温度で1時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、希塩酸
を加え、得られた結晶を含水ジメチルホルムアミドから
再結晶することにより標記化合物1.30gを得た。融
点:233℃
【0948】実施例97:1−(4−ブロモフェニル)
−N−{3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエチ
ル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−5−メチルピ
ラゾール−4−カルボキサミド 1水和物
【0949】
【化266】
【0950】1−(4−ブロモフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸1.5gおよび塩化チオニ
ル0.76gを含むジクロロエタン溶液20mlを83
℃で1時間攪拌して酸クロリドとした。減圧下溶媒を留
去し、これに5−アミノ−2−[4−(2−ヒドロキシ
エチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル1.5
7gを含むピリジン溶液20mlを氷冷下加え、1時間
攪拌した。反応液を水酸化ナトリウム水溶液にて処理
し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて
洗浄後、減圧下溶媒を留去した。残渣に酢酸エチルを加
えて結晶化させた後、含水ジメチルホルムアミドから再
結晶することにより標記化合物2.07gを得た。融
点:232℃
【0951】実施例98:N−{3−シアノ−4−[4
−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フ
ェニル}−1−(4−ヨードフェニル)−5−メチルピ
ラゾール−4−カルボキサミド 1水和物
【0952】
【化267】
【0953】1−(4−ヨードフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸2gおよび塩化チオニル
0.8gを含むジクロロエタン溶液20mlを83℃で
1時間攪拌して酸クロリドとした。減圧下溶媒を留去
し、これに5−アミノ−2−[4−(2−ヒドロキシエ
チル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル1.8g
を含むピリジン溶液20mlを氷冷下加え、1時間攪拌
した。反応液を水酸化ナトリウム水溶液にて処理し、酢
酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄
後、減圧下溶媒を留去した。残渣に酢酸エチルを加えて
結晶化させた後、含水ジメチルホルムアミドから再結晶
することにより標記化合物2.5gを得た。融点:24
0℃
【0954】実施例99:N−{3−シアノ−4−[4
−(5−メチルイソキサゾール−4−イルカルボニル)
ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−(4−フルオ
ロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサ
ミド
【0955】
【化268】
【0956】ジャーナル オブ ケミカル ソサエティ
ー パーキン トランスアクションI(J.Chem.
Soc.Perkin Trans.I)1988年
1875〜1879頁記載の方法に従って合成した5−
メチルイソキサゾール−4−カルボニルクロリド1.4
gをN−[3−シアノ−4−(ピペラジン−1−イル)
フェニル]−1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボキサミド4gを含むピリジン
溶液20mlに氷冷下加え、1時間攪拌した。反応液を
水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。有機層を希塩酸お
よび飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて
乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣にジイソ
プロピルエーテルを加えて結晶化させた後、含水ジメチ
ルホルムアミドから再結晶することにより標記化合物
2.9gを得た。融点:208℃
【0957】実施例100:N−{3−シアノ−4−
[4−(2−シアノ−3−ヒドロキシクロトノイル)ピ
ペラジン−1−イル]フェニル}−1−(4−フルオロ
フェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミ
【0958】
【化269】
【0959】N−{3−シアノ−4−[4−(5−メチ
ルイソキサゾール−4−イルカルボニル)ピペラジン−
1−イル]フェニル}−1−(4−フルオロフェニル)
−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド0.95
gおよび水酸化ナトリウム0.1gを含むエタノール1
0mlおよび水10mlの混合溶媒を還流温度で2時間
攪拌した。減圧下溶媒を留去し、希塩酸を加えて得られ
た結晶を含水ジメチルホルムアミドから再結晶すること
により標記化合物0.45gを得た。融点:210℃
【0960】実施例101:N−[3−シアノ−4−
(1−ホモピペラジニル)フェニル]−1−(4−フル
オロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド
【0961】
【化270】
【0962】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸3.0gおよび塩化チオ
ニル2.0gを含むジクロロエタン溶液40mlを83
℃で1時間攪拌して酸クロリドとした。減圧下溶媒を留
去し、これに5−アミノ−2−[4−(第3級ブトキシ
カルボニル)ホモピペラジン−1−イル]ベンゾニトリ
ル4.8gを含むピリジン溶液30mlを氷冷下加え、
1時間攪拌した。反応液を水酸化ナトリウム水溶液にて
処理し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水
にて洗浄後、減圧下溶媒を留去した。残渣に氷冷下トリ
フルオロ酢酸25mlに加え、1時間攪拌した。反応液
を水酸化ナトリウム水溶液にて処理し、クロロホルムに
て抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸
ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣に
ジイソプロピルエーテルを加えて結晶化させた後、含水
エタノールから再結晶することにより標記化合物1.6
gを得た。融点:158℃
【0963】実施例102:N−{3−シアノー4−
[4−(2−ヒドロキシエチル)ホモピペラジン−1−
イル]フェニル}−1−(4−フルオロフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 1/2水和
【0964】
【化271】
【0965】N−[3−シアノ−4−(ホモピペラジン
−1−イル)フェニル]−1−(4−フルオロフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド1.
5g、炭酸カリウム0.6gおよび酢酸2−ブロモエチ
ル0.7gをジメチルホルムアミド20mlに加え、6
0℃で1時間攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチル
にて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、減圧下
溶媒を留去した。残渣に2規定水酸化ナトリウム水溶液
10mlおよびエタノール20mlを加え、還流温度で
1時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、希塩酸を加え
た。得られた結晶を含水エタノールから再結晶すること
により標記化合物1.1gを得た。融点:124℃
【0966】実施例103:N−{4−[4−(2−ジ
メチルアミノエチル)ピペラジン−1−イル]−3−シ
アノフェニル}−1−(4−フルオロフェニル)−5−
メチルピラゾール−4−カルボキサミド 3/4水和物
【0967】
【化272】
【0968】N−[3−シアノ−4−(ピペラジン−1
−イル)フェニル]−1−(4−フルオロフェニル)−
5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド2g、2−
ジメチルアミノエチルクロリド塩酸塩0.85gおよび
炭酸カリウム0.8gをジメチルホルムアミド20ml
に加え、60℃で3時間攪拌した。反応液を水に加え、
酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄
後、溶媒を留去した。残渣にエタノールを加えて結晶化
させた後、含水エタノールから再結晶することにより標
記化合物0.3gを得た。融点:185℃
【0969】実施例104:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−(3−シアノ−4−ピペリジノフェニル)−
5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【0970】
【化273】
【0971】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸1.5gおよび塩化チオニ
ル0.9gを含むジクロロエタン溶液20mlを83℃
で1時間攪拌して酸クロリドとした。減圧下溶媒を留去
し、これに5−アミノ−2−ピペリジノベンゾニトリル
1.4gを含むピリジン溶液20mlを加えた後、室温
にて1時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、得られた結晶
を含水ジメチルホルムアミドから再結晶することにより
標記化合物2.0gを得た。融点:192℃
【0972】実施例105:4−{4−[1−(4−ク
ロロフェニル)−5−メチル−4−ピラゾールカルボキ
サミド]−2−シアノフェニル}ピペラジン−1−イル
カルボン酸第3級ブチルエステル
【0973】
【化274】
【0974】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸3.9gおよび塩化チオニ
ル2.4gを含むジクロロエタン溶液40mlを83℃
で1時間攪拌して酸クロリドとした。減圧下溶媒を留去
し、これに5−アミノ−2−[4−(第3級ブトキシカ
ルボニル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル5.
1gを含むピリジン溶液40mlを氷冷下で加えて1時
間攪拌した。反応液を水酸化ナトリウム水溶液にて処理
し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて
洗浄後、減圧下溶媒を留去した。残渣にジイソプロピル
エーテルを加えて結晶化させた後、酢酸エチル−n−ヘ
キサン混合溶媒から再結晶することにより標記化合物
5.5gを得た。融点:251〜252℃
【0975】実施例106:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(ピペラジン−1−イ
ル)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド
【0976】
【化275】
【0977】4−{4−[1−(4−クロロフェニル)
−5−メチル−4−ピラゾールカルボキサミド]−2−
シアノフェニル}ピペラジン−1−イルカルボン酸第3
級ブチルエステル9.92gを氷冷下トリフルオロ酢酸
50mlに加え、1時間攪拌した。反応液を水酸化ナト
リウム水溶液にて処理し、クロロホルムにて抽出した。
有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムに
て乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣にジイソプロピ
ルエーテルを加えて結晶化させた後、含水エタノールか
ら再結晶することにより標記化合物4.7gを得た。融
点:184℃
【0978】実施例107:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3−ヒドロキシ
プロピル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−5−メ
チルピラゾール−4−カルボキサミド 1水和物
【0979】
【化276】
【0980】1−(4−クロロフェニル)−N−[3−
シアノ−4−(ピペラジン−1−イル)フェニル]−5
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド4.0g、3
−ブロモプロパノール1.6gおよび炭酸カリウム1.
6gをジメチルホルムアミド25mlに加え、60℃で
3時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、得られた結晶を含
水ジメチルホルムアミドから再結晶することにより標記
化合物2.5gを得た。融点:213℃
【0981】実施例108:1−{4−[1−(4−ク
ロロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド]−2−シアノフェニル}−4−ピペリジニル安
息香酸エステル
【0982】
【化277】
【0983】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸4gおよび塩化チオニル
2.4gを含むジクロロエタン溶液40mlを83℃で
1時間攪拌して酸クロリドとした。減圧下溶媒を留去
し、これに1−(4−アミノ−2−シアノフェニル)−
4−ピペリジニル安息香酸エステル5.4gを含むピリ
ジン溶液40mlを氷冷下で加え、1時間攪拌した。反
応液を水に注ぎ、得られた結晶を含水ジメチルホルムア
ミドから再結晶することにより標記化合物8.8gを得
た。融点:227℃
【0984】実施例109:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(4−ヒドロキシピペリ
ジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド 3/4水和物
【0985】
【化278】
【0986】1−{4−[1−(4−クロロフェニル)
−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド]−2−
シアノフェニル}ピペリジン−4−イル安息香酸エステ
ル8.2g、10%水酸化ナトリウム水溶液90mlを
エタノール90mlに加え、78℃で1時間攪拌した。
析出した結晶を濾取し、含水ジメチルホルムアミドから
再結晶することにより標記化合物4.7gを得た。融
点:247℃
【0987】実施例110:4−(1−{4−[1−
(4−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−
カルボキサミド]−2−シアノフェニル}ピペリジン−
4−イルオキシ)−4−オキソ酪酸
【0988】
【化279】
【0989】1−(4−クロロフェニル)−N−[3−
シアノ−4−(4−ヒドロキシピペリジノ)フェニル]
−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド2.0
g、無水コハク酸0.5gおよび触媒量のp−トルエン
スルホン酸1水和物をニトロベンゼン40mlに加え、
110℃で6時間攪拌した。反応液を氷冷した後、ジイ
ソプロピルエーテルを加え、析出した結晶を濾過し、含
水エタノールから再結晶することにより標記化合物1.
2gを得た。融点:246〜248℃
【0990】実施例111:N−[1−(4−クロロフ
ェニル)−3−メチルピラゾール−4−イルカルボニ
ル]−N−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキシフェ
ニル)グリシン
【0991】
【化280】
【0992】1−(4−クロロフェニル)−3−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸2.0gおよび塩化チオニ
ル1.2gを含むジクロロエタン溶液45mlを83℃
で30分間攪拌して酸クロリドとした。これを氷冷下、
N−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキシフェニル)
グリシンエチル2.5gを含むピリジン溶液80mlに
加え、1時間攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチル
にて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、減圧下
溶媒を留去した。残渣に水酸化ナトリウム1.8g、水
40mlおよびエタノール40mlを加え、更に1時間
還流温度で攪拌した。減圧下溶媒を留去し、希塩酸を加
え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて
洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒
を留去した。残渣にn−ヘキサンを加え結晶化させ、ト
ルエン−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶することによ
り、標記化合物1.7gを得た。融点:186〜189
【0993】実施例112:N−[1−(4−ブロモフ
ェニル)−3−メチルピラゾール−4−イルカルボニ
ル]−N−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキシフェ
ニル)グリシン 1/4イソプロピルエーテル
【0994】
【化281】
【0995】1−(4−ブロモフェニル)−3−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸1.2gおよび塩化チオニ
ル0.6gを含むジクロロエタン溶液12mlを83℃
で30分間攪拌して酸クロリドとした。これを氷冷下、
N−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキシフェニル)
グリシンエチル1.2gを含むピリジン溶液20mlに
加え、1時間攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチル
にて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、減圧下
溶媒を留去した。残渣に水酸化ナトリウム0.3g、水
10mlおよびエタノール10mlを加え、更に1時間
還流温度で攪拌した。減圧下溶媒を留去し、希塩酸を加
え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて
洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒
を留去した。残渣にn−ヘキサンを加え結晶化させ、ト
ルエン−イソプロピルエーテル混合溶媒から再結晶する
ことにより、標記化合物0.7gを得た。融点:169
〜170℃
【0996】実施例113:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−{3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシ
エチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}ピロール−
3−カルボキサミド
【0997】
【化282】
【0998】1−(4−クロロフェニル)ピロール−3
−カルボン酸2gおよび5−アミノ−2−[4−(2−
ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニト
リル2.67gを用いて実施例64と同様に反応・処理
することにより、標記化合物1.1gを得た。融点:1
96℃
【0999】実施例114:1−(3−クロロフェニ
ル)−N−{3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシ
エチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボキサミド
【1000】
【化283】
【1001】1−(3−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸2gおよび5−アミノ−2
−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イ
ル]ベンゾニトリル2.5gを用いて実施例64と同様
に反応・処理することにより、標記化合物0.5gを得
た。融点:176〜177℃
【1002】実施例115:1−(3,4−ジクロロフ
ェニル)−N−{3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロ
キシエチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−5−
メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【1003】
【化284】
【1004】1−(3,4−ジクロロフェニル)−5−
メチルピラゾール−4−カルボン酸2gおよび5−アミ
ノ−2−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−
1−イル]ベンゾニトリル2.67gを用いて実施例6
4と同様に反応・処理することにより、標記化合物1.
2gを得た。融点:195〜197℃
【1005】実施例116:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリ
ジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド 塩酸塩
【1006】
【化285】
【1007】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸2gおよび5−アミノ−2
−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)ベンゾニト
リル2.2gを用いて実施例64と同様に反応・処理す
ることにより、1−(4−クロロフェニル)−N−[3
−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イ
ル)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド1.3gを得た。融点:249〜250℃1 H-NMR (270 MHz, DMSO-d6)δ(ppm):1.57 (2H, dd, J
= 2.6, 11.9 Hz),1.90 (2H, d, J = 11.2 Hz), 2.25-2.
28 (1H, m), 2.47-2.51(4H, m), 2.55 (3H, s),2.75 (2
H, t, J=11.2 Hz), 3.45 (2H, d, J=11.9 Hz), 3.58 (4
H, dd, J=4.0, 4.6 Hz),7.16 (1H, d, J=8.6 Hz), 7.5-
7.7(4H, m), 7.84 (1H, dd, J = 2.6, 8.6 Hz),8.06(1
H, d, J = 2.6 Hz), 8.30 (1H, s), 9.97 (1H, br).
【1008】上記化合物を1N塩化水素−エタノール溶
液にて処理することにより、1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリ
ジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド 塩酸塩を得た。融点:286℃
(分解)
【1009】実施例117:N−(1−(4−(1−
(4−クロロフェニル)−5−メチル−4−ピラゾール
カルボキサミド)−2−シアノフェニル)ピペリジン−
4−イル)モルホリン N−オキサイド
【1010】
【化286】
【1011】1−(4−クロロフェニル)−N−[3−
シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)
フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミ
ド1gおよびメタクロロ過安息香酸0.4gをジクロロ
メタン10ml中、室温で8時間攪拌した。反応液に炭
酸水素ナトリウム水溶液を加え、有機層をクロロホルム
にて抽出し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=1:1)にて精製するこ
とにより標記化合物0.3gを得た。融点:200〜2
01℃
【1012】実施例118:1−(2−クロロフェニ
ル)−N−{3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシ
エチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボキサミド 塩酸塩
【1013】
【化287】
【1014】1−(2−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸2gおよび塩化チオニル
1.4gを含むジクロロエタン溶液20mlを83℃で
30分間攪拌して酸クロリドとした。これに5−アミノ
−2−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1
−イル]ベンゾニトリル2.5gを含むピリジン溶液2
0mlを氷冷下で加え、1時間攪拌した。反応液を水酸
化ナトリウム水溶液にて処理し、酢酸エチルにて抽出し
た。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、減圧下溶媒を留去
した。残渣に1N塩化水素−エタノール溶液を加え結晶
化させた後、含水エタノールから再結晶することにより
標記化合物0.8gを得た。融点:280℃以上1 H-NMR(270 MHz, CDCl3)δ(ppm):2.33(3H, s), 3.21
- 3.32(6H,m), 3.55 (2H, d, J = 10.9 Hz), 3.66 (2
H, d, J = 10.9 Hz), 3.84(2H, dd, J = 4.4,5.2Hz),
5.3 -5.5 (1H, br), 7.28 (1H, d, J = 11.2 Hz), 7.57
- 7.68 (3H, m),7.74(1H, d, J = 9.2 Hz), 7.99 (1H,
dd, J = 2.6, 9.2 Hz), 8.20 (1H, d,J = 2.6 Hz),
8.46 (1H, s), 10.26 (1H, s), 10.65 - 10.83 (1H, b
r)
【1015】実施例119:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−(3−シアノ−4−{4−[3−(3−ピリ
ジル)プロピル]ピペラジン−1−イル}フェニル)−
5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 1水和物
【1016】
【化288】
【1017】3−(3−ピリジル)プロパノール0.2
gおよび塩化チオニル0.2gを5mlのジクロロエタ
ン中に加え、還流温度で1時間攪拌した。溶媒を留去し
た後、1−(4−クロロフェニル)−N−[3−シアノ
−4−(ピペラジン−1−イル)フェニル]−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボキサミド0.6g、炭酸カリ
ウム0.1gおよびジメチルホルムアミド5mlを加
え、60℃で1時間攪拌した。反応液を水にて処理し、
有機層を酢酸エチルにて抽出した。抽出液を飽和食塩水
にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶
媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム:メタノール=20:1)にて精製
することにより標記化合物0.1gを得た。融点:20
1〜203℃
【1018】実施例120:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−(3−シアノ−4−{4−[2−(2−ヒド
ロキシエトキシ)エチル]ピペラジン−1−イル}フェ
ニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
1/4水和物
【1019】
【化289】
【1020】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸2gおよび5−アミノ−2
−{4−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]ピ
ペラジン−1−イル}ベンゾニトリル4.2gを用いて
実施例64と同様に反応・処理することにより、標記化
合物2.8gを得た。融点:196℃
【1021】実施例121:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(1,4−ジオキサ−8
−アザスピロ[4,5]デカ−8−イル)フェニル]−
5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【1022】
【化290】
【1023】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸4.2gおよび5−アミノ
−2−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4,5]
デカ−8−イル)ベンゾニトリル4.6gを用いて実施
例64と同様に反応・処理することにより、標記化合物
5.4gを得た。融点:241℃
【1024】実施例122:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(4−オキソピペリジン
−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−
カルボキサミド
【1025】
【化291】
【1026】1−(4−クロロフェニル)−N−[3−
シアノ−4−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ
[4,5]デカ−8−イル)フェニル]−5−メチルピ
ラゾール−4−カルボキサミド5.3gおよび0.1N
塩酸6mlをテトラヒドロフラン60mlに加え、還流
温度で3時間攪拌した。有機層を酢酸エチルにて抽出
し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留
去した。残渣にジイソプロピルエーテルを加え結晶化さ
せた後、酢酸エチル−n−ヘキサンから再結晶すること
により標記化合物4.5gを得た。融点:238℃
【1027】実施例123:1−{4−[1−(4−ク
ロロフェニル)−5−メチル−4−ピラゾールカルボキ
サミド]−2−シアノフェニル}ピペリジン−4−カル
ボン酸エチル
【1028】
【化292】
【1029】実施例77において、1−(4−フルオロ
フェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸の
代わりに1−(4−クロロフェニル)−5−メチルピラ
ゾール−4−カルボン酸を用いて同様に反応・処理する
ことにより標記化合物を得た。融点:193℃
【1030】実施例124:1−{4−[1−(4−ク
ロロフェニル)−5−メチル−4−ピラゾールカルボキ
サミド]−2−シアノフェニル}ピペリジン−4−カル
ボン酸1水和物
【1031】
【化293】
【1032】実施例78において、1−{2−シアノ−
4−[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−4
−ピラゾールカルボキサミド]フェニル}ピペリジン−
4−カルボン酸エチルの代わりに1−{4−[1−(4
−クロロフェニル)−5−メチル−4−ピラゾールカル
ボキサミド]−2−シアノフェニル}ピペリジン−4−
カルボン酸エチルを用いて同様に反応・処理することに
より標記化合物を得た。融点:260℃以上1 H-NMR(270 MHz, CDCl3)δ(ppm):1.80 (2H, dd, J =
3.2, 9.9Hz), 1.95 (2H, dd, J = 3.2, 9.9 Hz), 2.40
(1H, ddd, J = 3.2, 9.2, 11.2 Hz), 2.55(3H,s), 2.8
3 (2H, dd, J = 9.2, 11.2 Hz), 3.2 -3.5 (2H, br),
7.18 (1H, d, J =8.6 Hz), 7.61 (4H, m), 7.85 (1H, d
d, J = 2.6, 8.6 Hz), 8.08 (1H, d, J= 2.6 Hz), 8.32
(1H, s), 10.01 (1H, s)
【1033】実施例125:酢酸 2−(4−{4−
[1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−4−ピラ
ゾールカルボキサミド]−2−シアノフェニル}ピペラ
ジン−1−イル)エチルエステル
【1034】
【化294】
【1035】1−(4−クロロフェニル)−N−{3−
シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジ
ン−1−イル]フェニル−5−メチルピラゾールカルボ
キサミド1gをピリジン10mlに溶解し、これに氷冷
下、塩化アセチル0.17gを加え1時間攪拌した。反
応液を炭酸カリウム水溶液にて処理し、有機層を酢酸エ
チルにて抽出した。抽出液を飽和食塩水にて洗浄し、無
水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。
残渣にn−ヘキサンを加え結晶化させた後、酢酸エチル
−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶することにより標記
化合物0.6gを得た。融点:175℃
【1036】実施例126:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−{3−シアノ−4−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ピペリジン−1−イル]フェニル}−5−メ
チルピラゾール−4−カルボキサミド
【1037】
【化295】
【1038】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸3.3gおよび5−アミノ
−2−[4−(N,N−ジメチルアミノ)ピペリジン−
1−イル]ベンゾニトリル2.9gを用いて実施例64
と同様に反応・処理することにより、標記化合物1.7
gを得た。融点:210〜213℃
【1039】実施例127:N−(4−{4−[N,N
−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ピペリジン−
1−イル}−3−シアノフェニル)−1−(4−クロロ
フェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミ
【1040】
【化296】
【1041】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸1.0gおよび5−アミノ
−2−{4−[N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)
アミノ]ピペリジン−1−イル}ベンゾニトリル1.2
gを用いて実施例64と同様に反応・処理することによ
り、標記化合物0.2gを得た。融点:230〜233
【1042】実施例128:N−{3−シアノ−4−
[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イ
ル]フェニル}−1−(3,4−ジフルオロフェニル)
−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【1043】
【化297】
【1044】1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボン酸3gおよび5−ア
ミノ−2−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン
−1−イル]ベンゾニトリル3.7gを用いて実施例6
4と同様に反応・処理することにより、標記化合物1.
9gを得た。融点:164〜165℃
【1045】実施例129:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−{3−シアノ−4−[4−(4−メチルピペ
ラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル]フェニル}
−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 1/4
水和物
【1046】
【化298】
【1047】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸1.7gおよび5−アミノ
−2−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペ
リジン−1−イル]ベンゾニトリル2.0gを用いて実
施例64と同様に反応・処理することにより、標記化合
物0.6gを得た。融点:240℃(分解)
【1048】実施例130:1−(3−クロロ−4−フ
ルオロフェニル)−N−{3−シアノ−4−[4−(2
−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェニ
ル}−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【1049】
【化299】
【1050】1−(3−クロロ−4−フルオロフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸3.5g
および5−アミノ−2−[4−(2−ヒドロキシエチ
ル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル3.7gを
用いて実施例64と同様に反応・処理することにより、
標記化合物1.0gを得た。融点:191℃
【1051】実施例131:1−(3,4−ジクロロフ
ェニル)−N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピ
ペリジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾー
ル−4−カルボキサミド 1/2水和物
【1052】
【化300】
【1053】1−(3,4−ジクロロフェニル)−5−
メチルピラゾール−4−カルボン酸1.5gおよび5−
アミノ−2−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)
ベンゾニトリル1.7gを用いて実施例64と同様に反
応・処理することにより、標記化合物1.2gを得た。
融点:242℃
【1054】実施例132:N−[3−シアノ−4−
(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−メチルピラ
ゾール−4−カルボキサミド 1/2水和物
【1055】
【化301】
【1056】1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボン酸1.5gおよび5
−アミノ−2−(4−モルホリノピペリジン−1−イ
ル)ベンゾニトリル2.0gを用いて実施例64と同様
に反応・処理することにより、標記化合物0.8gを得
た。融点:243℃
【1057】実施例133:1−(3−クロロ−4−フ
ルオロフェニル)−N−[3−シアノ−4−(4−モル
ホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−5−メチル
ピラゾール−4−カルボキサミド
【1058】
【化302】
【1059】1−(3−クロロ−4−フルオロフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸1.5g
および5−アミノ−2−(4−モルホリノピペリジン−
1−イル)ベンゾニトリル1.9gを用いて実施例64
と同様に反応・処理することにより、標記化合物1.3
gを得た。融点:266℃
【1060】実施例134:1−(4−ブロモフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリ
ジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド
【1061】
【化303】
【1062】1−(4−ブロモフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸0.6gおよび5−アミノ
−2−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)ベンゾ
ニトリル0.6gを用いて実施例64と同様に反応・処
理することにより、標記化合物0.5gを得た。融点:
250〜252℃
【1063】実施例135:N−[3−シアノ−4−
(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−
1−フェニル−5−メチルピラゾール−4−カルボキサ
ミド
【1064】
【化304】
【1065】1−フェニル−5−メチルピラゾール−4
−カルボン酸0.6gおよび5−アミノ−2−(4−モ
ルホリノピペリジン−1−イル)ベンゾニトリル0.6
gを用いて実施例64と同様に反応・処理することによ
り、標記化合物0.2gを得た。融点:223℃
【1066】実施例136:N−{3−シアノ−4−
[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イ
ル]フェニル}−1−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 1
水和物
【1067】
【化305】
【1068】1−(4−トリフルオロメチルフェニル)
−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸1.0gおよ
び5−アミノ−2−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピ
ペラジン−1−イル]ベンゾニトリル0.6gを用いて
実施例64と同様に反応・処理することにより、標記化
合物0.4gを得た。融点:218℃
【1069】実施例137:N−[3−シアノ−4−
(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−
1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボキサミド 1/2水和物
【1070】
【化306】
【1071】1−(4−トリフルオロメチルフェニル)
−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸0.7gおよ
び5−アミノ−2−(4−モルホリノピペリジン−1−
イル)ベンゾニトリル0.6gを用いて実施例64と同
様に反応・処理することにより、標記化合物0.1gを
得た。融点:257℃(分解)
【1072】実施例138:N−[3−シアノ−4−
(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−
1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール
−4−カルボキサミド 1/2水和物
【1073】
【化307】
【1074】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸0.8gおよび5−アミ
ノ−2−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)ベン
ゾニトリル0.6gを用いて実施例64と同様に反応・
処理することにより、標記化合物0.3gを得た。融
点:226℃(分解)
【1075】実施例139:N−(3−シアノ−4−ピ
ロリジノフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−
5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【1076】
【化308】
【1077】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸1.2gおよび5−アミ
ノ−2−ピロリジノベンゾニトリル0.8gを用いて実
施例64と同様に反応・処理することにより、標記化合
物0.8gを得た。融点:185℃
【1078】実施例140:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−(3−シアノ−4−ピロリジノフェニル)−
5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【1079】
【化309】
【1080】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸1.3gおよび5−アミノ
−2−ピロリジノベンゾニトリル0.8gを用いて実施
例64と同様に反応・処理することにより、標記化合物
0.4gを得た。融点:205℃
【1081】実施例141:N−(3−シアノ−4−ホ
モピペリジノフェニル)−1−(4−フルオロフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【1082】
【化310】
【1083】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸1.1gおよび5−アミ
ノ−2−ホモピペリジノベンゾニトリル0.8gを用い
て実施例64と同様に反応・処理することにより、標記
化合物0.6gを得た。融点:138℃
【1084】実施例142:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−(3−シアノ−4−ホモピペリジノフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【1085】
【化311】
【1086】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸1.1gおよび5−アミノ
−2−ホモピペリジノベンゾニトリル0.8gを用いて
実施例64と同様に反応・処理することにより、標記化
合物0.5gを得た。融点:131℃
【1087】実施例143:N−[3−シアノ−4−
(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−
1−(4−フルオロフェニル)ピロール−3−カルボキ
サミド
【1088】
【化312】
【1089】1−(4−フルオロフェニル)ピロール−
3−カルボン酸0.5gおよび5−アミノ−2−(4−
モルホリノピペリジン−1−イル)ベンゾニトリル0.
7gを用いて実施例64と同様に反応・処理することに
より、標記化合物0.4gを得た。融点:182〜18
3℃
【1090】実施例144:1−(3−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリ
ジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド
【1091】
【化313】
【1092】1−(3−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸2.0gおよび5−アミノ
−2−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)ベンゾ
ニトリル2.4gを用いて実施例64と同様に反応・処
理することにより、標記化合物1.0gを得た。融点:
210℃
【1093】実施例145:N−[3−シアノ−4−
(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−
1−(3−トリフルオロメチルフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボキサミド
【1094】
【化314】
【1095】1−(3−トリフルオロメチルフェニル)
−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸2.0gおよ
び5−アミノ−2−(4−モルホリノピペリジン−1−
イル)ベンゾニトリル2.4gを用いて実施例64と同
様に反応・処理することにより、標記化合物1.0gを
得た。融点:215〜216℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm): 1.55 - 1.61 (2H,
m),1.91 (2H, d, J = 11.2 Hz), 2.28 - 2.31 (1H,
m), 2.48 - 2.60 (4H, m), 2.60 (3H,s), 2.77 (2H, t,
J = 11.2 Hz), 3.47 (2H, d, J = 11.8 Hz), 3.50 -
3.59 (4H, m),7.19 (1H, d, J = 9.2 Hz), 7.80 - 7.95
(5H, m), 8.08 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.35(1H, s), 1
0.02 (1H, s).
【1096】実施例146:1−(2−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリ
ジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド
【1097】
【化315】
【1098】1−(2−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸1.0gおよび5−アミノ
−2−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)ベンゾ
ニトリル1.2gを用いて実施例64と同様に反応・処
理することにより、標記化合物0・79gを得た。融
点:218℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm): 1.57 (2H, ddd, J
= 3.0,11.2, 11.7 Hz),1.90 (2H, d, J = 11.7 Hz),
2.25 - 2.30 (1H, m), 2.33 (3H, s),2.47 - 2.51 (4H,
m), 2.77 (2H, t, J = 11.7 Hz), 3.47 (2H, d, J = 1
1.7 Hz), 3.58- 3.60 (4H, m), 7.19 (1H, d, J = 9.3
Hz), 7.53 - 7.66 (3H, m), 7.75 (1H,d, J = 9.8 Hz),
7.85 (1H, dd, J = 2.4, 9.3 Hz), 8.77 (1H, d, J =
2.4 Hz), 8.32(1H, s), 10.00 (1H, s).
【1099】実施例147:N−[3−シアノ−4−
(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−
1−(4−ヨードフェニル)−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド
【1100】
【化316】
【1101】1−(4−ヨードフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸1.2gおよび5−アミノ
−2−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)ベンゾ
ニトリル1gを用いて実施例64と同様に反応・処理す
ることにより、標記化合物1.0gを得た。融点:28
0℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm): 1.57 (2H, dd, J
= 11.2,11.7 Hz), 1.91(2H, d, J = 10.5 Hz), 2.26 -
2.34 (1H, m), 2.49 - 2.54 (4H, m), 2.55 (3H, s),2.
77 (2H, dd, J = 10.5, 11.7 Hz), 3.47 (2H, d, J = 1
1.7 Hz), 3.57- 3.60 (4H, m), 9.19 (1H, d, J = 9.3
Hz), 7.37 (2H, dd, J = 2.0, 6.8 Hz), 7.86(1H, dd,
J = 2.4, 9.3 Hz), 7.91 (2H, dd, J = 2.0, 6.8 Hz),
8.06 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.30 (1H, s), 9.98 (1H,
s).
【1102】実施例148:N−[3−シアノ−4−
(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−
1−(4−メチルフェニル)−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド
【1103】
【化317】
【1104】1−(4−メチルフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸1.0gおよび5−アミノ
−2−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)ベンゾ
ニトリル1.4gを用いて実施例64と同様に反応・処
理することにより、標記化合物0.94gを得た。融
点:243℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm): 1.53 - 1.60 (2H,
m),1.91 (2H, d, J = 11.7 Hz), 2.27 - 2.31 (1H,
m), 2.40 (3H, s), 2.50 - 2.52 (4H,m), 2.77 (2H, d
d, J = 10.2, 11.7 Hz), 3.33 - 3.37 (4H, m), 3.38
(3H, s), 3.46(2H,d, J = 11.7 Hz), 3.56 - 3.60 (4H,
m), 7.19 (1H, d, J = 11.2 Hz), 7.36 (2H, d, J= 8.
6 Hz), 7.41 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.84 (1H, dd, J =
2.7, 11.2Hz), 8.06 (1H,d, J = 2.7 Hz), 8.27 (1H,
s), 9.96 (1H, s).
【1105】実施例149:N−[3−シアノ−4−
(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−
1−(4−メトキシフェニル)−5−メチルピラゾール
−4−カルボキサミド
【1106】
【化318】
【1107】1−(4−メトキシフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸1.0gおよび5−アミ
ノ−2−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)ベン
ゾニトリル1.2gを用いて実施例64と同様に反応・
処理することにより、標記化合物1.3gを得た。融
点:238℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm): 1.52 - 1.62 (2H,
m),1.90 (2H, d, J =11.8 Hz), 2.25 - 2.32 (1H, m),
2.48 - 2.50 (4H, m), 2.49 (3H, s), 2.76 (2H, t,J
= 11.2 Hz), 3.46 (2H, d, J = 11.8 Hz), 3.57 - 3.59
(4H, m), 3.83(3H, s),7.09 (2H, d, J = 8.3 Hz), 7.
17 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.44 (2H, d, J = 8.3 Hz),
7.84 (1H, dd, J = 2.5, 8.8 Hz), 8.07 (1H, d, J =
2.5 Hz),8.25 (1H, s), 9.94(1H, s).
【1108】実施例150:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(4−チオモルホリノピ
ペリジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾー
ル−4−カルボキサミド
【1109】
【化319】
【1110】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.67gおよび
5−アミノ−2−(4−チオモルホリノピペリジン−1
−イル)ベンゾニトリル0.8gをピリジン10mlに
加え、室温下1時間反応を行った。反応液に炭酸カリウ
ム水溶液を加え、析出した結晶を含水ジメチルホルムア
ミドから再結晶することにより標記化合物0.52gを
得た。融点:256℃/分解
【1111】実施例151:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−{3−シアノ−4−[4−(N−(2−ヒド
ロキシエチル)アミノ)ピペリジン−1−イル]フェニ
ル}−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【1112】
【化320】
【1113】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド1.19gおよび
5−アミノ−2−[4−(N−第3級ブトキシカルボニ
ル−N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ)ピペリジン
−1−イル]ベンゾニトリルを用いて実施例150と同
様に反応・処理し、さらに氷冷下トリフルオロ酢酸10
ml中で1時間攪拌した。反応液を水酸化ナトリウム水
溶液にて処理し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽
和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、
減圧下溶媒を留去した。残渣をエタノールから再結晶を
行うことにより標記化合物0.29gを得た。融点:1
81℃
【1114】実施例152:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−{3−シアノ−4−[4−(N−(2−ヒド
ロキシエチル)−N−メチルアミノ)ピペリジン−1−
イル]フェニル}−5−メチルピラゾール−4−カルボ
キサミド
【1115】
【化321】
【1116】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.73gおよび
5−アミノ−2−[4−[N−(2−ヒドロキシエチ
ル)−N−メチルアミノ]ピペリジン−1−イル]ベン
ゾニトリル0.65gを用いて実施例150と同様に反
応・処理することにより、標記化合物0.2gを得た。
融点:186℃
【1117】実施例153:N−{3−シアノ−4−
[4−(N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ)ピペリ
ジン−1−イル]フェニル}−1−(4−トリフルオロ
メチルフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボ
キサミド
【1118】
【化322】
【1119】1−(4−トリフルオロメチルフェニル)
−5−メチルピラゾール−4−カルボン酸1.94gお
よび5−アミノ−2−[4−(N−第3級ブトキシカル
ボニル−2−ヒドロキシエチルアミノ)ピペリジン−1
−イル]ベンゾニトリル2.59gを用いて実施例64
と同様に反応・処理し、さらに氷冷下トリフルオロ酢酸
10ml中で1時間攪拌した。反応液を水酸化ナトリウ
ム水溶液にて処理し、酢酸エチルにて抽出した。有機層
を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥
後、減圧下溶媒を留去した。残渣をジメチルホルムアミ
ド−水の混合溶媒から再結晶を行うことにより標記化合
物0.34gを得た。融点:202℃
【1120】実施例154:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(4−ピペリジノピペリ
ジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド
【1121】
【化323】
【1122】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.86gおよび
5−アミノ−2−(4−ピペリジノピペリジン−1−イ
ル)ベンゾニトリル0.8gを用いて実施例150と同
様に反応・処理することにより、標記化合物0.78g
を得た。融点:252℃/分解
【1123】実施例155:N−[3−カルバモイル−
4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニ
ル]−1−(4−クロロフェニル)−5−メチルピラゾ
ール−4−カルボキサミド 5/2水和物
【1124】
【化324】
【1125】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸2.0gおよび5−アミノ
−2−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)ベンズ
アミド2.5gを用いて実施例64と同様に反応・処理
することにより、標記化合物0.94gを得た。融点:
270℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm): 1.53 - 1.59 (2H,
m),1.93 (2H, d, J = 12.2 Hz), 2.21 - 2.29 (1H,
m), 2.45 - 2.57 (4H, m), 2.56 (3H,s), 2.70 (2H, d,
J = 11.3 Hz), 3.11 (2H, d, J = 11.3 Hz), 3.55 -
3.62 (4H, m),7.23 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.24 (1H, b
rs), 7.58 - 7.64 (4H, m), 7.80 - 7.82 (1H,m), 8.09
- 8.14 (1H, m), 8.36 (1H, s), 8.96 (1H, s), 9.92
(1H, s).
【1126】実施例156:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(4−ピペラジノピペリ
ジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド 1/2水和物
【1127】
【化325】
【1128】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.66gおよび
5−アミノ−2−[4−(4−第3級ブトキシカルボニ
ルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル]ベン
ゾニトリル1.0gを用いて実施例151と同様に反応
・処理することにより、標記化合物0.54gを得た。
融点:226℃
【1129】実施例157:N−{4−[4−(4−ア
セチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル]
−3−シアノフェニル}−1−(4−クロロフェニル)
−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 1/2
水和物
【1130】
【化326】
【1131】1−(4−クロロフェニル)−N−[3−
シアノ−4−(4−ピペラジノピペリジン−1−イル)
フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミ
ド0.18gを用いて実施例125と同様に反応・処理
することにより、標記化合物0.16gを得た。融点:
247℃
【1132】実施例158:N−[3−ブロモ−4−
(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−
1−(4−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド 1/2水和物
【1133】
【化327】
【1134】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド4.8gおよび3
−ブロモ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イ
ル)アニリン5gを用いて実施例150と同様に反応・
処理することにより、標記化合物4.5gを得た。融
点:205〜210℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) : 1.5 - 1.7 (2H,
m), 1.8- 1.9 (2H, m),2.2 - 2.3 (1H, m), 2.5 - 2.5
5 (4H, m), 2.55 (3H, s), 2.55 - 2.65(2H, m), 3.2 -
3.4 (2H, m), 3.55 - 3.65 (4H, m), 7.15 (1H, d, J
= 8.8 Hz), 7.5-7.7 (5H, m), 8.06 (1H, d, J = 2.5 H
z), 8.31 (1H, s), 9.88 (1H, s, NH)
【1135】実施例159:N−[3−ブロモ−4−
(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−
5−メチル−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)
ピラゾール−4−カルボキサミド 1/2水和物
【1136】
【化328】
【1137】5−メチル−1−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)ピラゾール−4−カルボン酸クロリド1.
7gおよび3−ブロモ−4−(4−モルホリノピペリジ
ン−1−イル)アニリン2.0gを用いて実施例150
と同様に反応・処理することにより、標記化合物2.1
gを得た。融点:220〜230℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) : 1.5 - 1.6 (2H,
m), 1.8- 1.9 (2H, m),2.25 - 2.35 (1H, m), 2.45 -
2.55 (4H, m), 2.62 (3H, s), 2.55 -2.65 (2H,m), 3.2
- 3.3 (2H, m), 3.55 - 3.65 (4H, m), 7.15 (1H, d,
J = 8.8 Hz),7.67 (1H, dd, J = 1.9, 8.8 Hz), 7.83
(2H, d, J = 8.3 Hz), 7.95 (2H, d, J= 8.3Hz), 8.06
(1H, d, J = 1.9 Hz), 8.36 (1H, s), 9.92 (1H, s).
【1138】実施例160:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[2−シアノ−4−(4−モルホリノピペリ
ジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド
【1139】
【化329】
【1140】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.81gおよび
2−アミノ−5−(4−モルホリノピペリジン−1−イ
ル)ベンゾニトリル0.9gを用いて実施例150と同
様に反応・処理することにより、標記化合物0.29g
を得た。融点:212〜213℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) : 1.4 -1.5 (2H,
m), 1.8- 1.9 (2H, m),2.3 - 2.4 (1H, m), 2.5 - 2.55
(4H, m), 2.54 (3H, s), 2.7 - 2.8 (2H, m),3.5 - 3.
6 (4H, m), 3.75 - 3.85 (2H, m), 7.3 - 7.35 (3H,
m), 7.61 (2H, d,J =8.8 Hz), 7.64 (2H, d, J = 8.8 H
z), 8.29 (1H, s), 9.98 (1H, s).
【1141】実施例161:N−[2−シアノ−4−
(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−
5−メチル−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)
ピラゾール−4−カルボキサミド 1水和物
【1142】
【化330】
【1143】5−メチル−1−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.
9gおよび2−アミノ−5−(4−モルホリノピペリジ
ン−1−イル)ベンゾニトリル0.9gを用いて実施例
150と同様に反応・処理することにより、標記化合物
0.67gを得た。融点:210〜212℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) : 1.4 - 1.5 (2H,
m), 1.8- 1.9 (2H, m),2.3 - 2.35 (1H, m), 2.4 - 2.
55 (4H, m), 2.61 (3H, s), 2.7 - 2.8(2H, m),3.55 -
3.65 (4H, m), 3.8 - 3.85 (2H, m), 7.3 - 7.35 (3H,
m), 7.84 (2H,d, J = 8.3 Hz), 7.95 (2H, d, J = 8.3
Hz), 8.34 (1H, s), 10.02 (1H, s).
【1144】実施例162:1−(4−クロロフェニ
ル)−5−メチル−N−[4−(4−モルホリノピペリ
ジン−1−イル)−3−ニトロフェニル]ピラゾール−
4−カルボキサミド
【1145】
【化331】
【1146】1−(4−クロロフェニル)−N−(4−
クロロ−3−ニトロフェニル)−5−メチルピラゾール
−4−カルボキサミド1.6gおよび4−モルホリノピ
ペリジン2.4gをジメチルスルホキシド20mlに加
え、還流温度で1.5時間撹拌した。室温に冷却後、水
を加えて析出した固体を濾取し、クロロホルムにて抽出
した。有機層を30%炭酸カリウムおよび飽和食塩水に
て洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒
を留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(移
動相:クロロホルム/メタノール)にて精製し、含水ジ
メチルホルムアミドから再結晶することにより標記化合
物0.7gを得た。融点:195〜200℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) : 1.45 - 1.55 (2
H, m),1.8 - 1.9 (2H, m), 2.25 - 2.35 (1H, m), 2.5
- 2.55 (4H, m), 2.56 (3H, s), 2.7 -2.8 (2H,m), 3.1
5 - 3.2 (2H, m), 3.55 - 3.60 (4H, m), 7.35 (1H, d,
J = 9.3 Hz),7.60 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.64 (2H,
d, J = 8.8 Hz), 7.88 (1H, dd, J = 1.9, 9.3Hz), 8.3
0 (1H, d, J = 1.9 Hz), 8.33 (1H, s), 10.09 (1H,
s).
【1147】実施例163:5−メチル−N−[4−
(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−3−ニトロ
フェニル]−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)
ピラゾール−4−カルボキサミド
【1148】
【化332】
【1149】N−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)
−5−メチル−1−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)ピラゾール−4−カルボキサミド1.0gおよび4
−モルホリノピペリジン1.4gを用いて実施例162
と同様に反応・処理することにより、標記化合物0.1
2gを得た。融点:225〜230℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) : 1.5 - 1.6 (2H,
m), 1.8- 1.9 (2H, m),2.25 - 2.35 (1H, m), 2.5 -
2.6 (4H, m), 2.63 (3H, s), 2.75 -2.85 (2H,m), 3.15
- 3.25 (2H, m), 3.55 - 3.60 (4H, m), 7.36 (1H, d,
J = 8.8 Hz),7.84 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.88 (1H, d
d, J = 2.4, 8.8 Hz), 7.95 (2H, d, J= 8.8Hz), 8.30
(1H, d, J = 2.4 Hz), 8.38 (1H, s), 10.12 (1H, s).
【1150】実施例164:1−(4−クロロフェニ
ル)−5−メチル−N−[3−メチル−4−(4−モル
ホリノピペリジン−1−イル)フェニル]ピラゾール−
4−カルボキサミド 1/2水和物
【1151】
【化333】
【1152】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド1.0gおよび3
−メチル−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イ
ル)アニリン1.07gを用いて実施例150と同様に
反応・処理することにより、標記化合物1.0gを得
た。融点:235〜245℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) : 1.5 - 1.6 (2H,
m), 1.8- 1.9 (2H, m),2.24 (3H, s), 2.4 - 2.6 (7H,
m), 2.55 (3H, s), 3.0 - 3.1 (2H,m), 3.5 -3.6 (4H,
m), 6.98 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.4 - 7.5 (2H, m),
7.59 (2H, d,J = 8.8 Hz), 7.63 (2H, d, J = 8.8 Hz),
8.31 (1H, s), 9.68 (1H, s).
【1153】実施例165:5−メチル−N−[3−メ
チル−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フ
ェニル]−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピ
ラゾール−4−カルボキサミド 1水和物
【1154】
【化334】
【1155】5−メチル−1−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)ピラゾール−4−カルボン酸クロリド1.
0gおよび3−メチル−4−(4−モルホリノピペリジ
ン−1−イル)アニリン0.95gを用いて実施例15
0と同様に反応・処理することにより、標記化合物1.
1gを得た。融点:252〜255℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) : 1.5 - 1.6 (2H,
m), 1.8- 1.9 (2H, m),2.2 - 2.3 (1H, m), 2.24 (3H,
s), 2.45 - 2.55 (4H, m), 2.55 -2.65 (2H,m), 2.62
(3H, s), 3.0 - 3.1 (2H, m), 3.5 - 3.6 (4H, m), 6.9
9 (1H, d, J =8.7Hz), 7.4 - 7.5 (2H, m), 7.83 (2H,
d, J = 8.3 Hz), 7.95 (2H, d, J =8.3 Hz), 8.36 (1H,
s), 9.73 (1H, s).
【1156】実施例166:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−クロロ−4−(4−モルホリノピペリ
ジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド
【1157】
【化335】
【1158】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.6gおよび3
−クロロ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イ
ル)アニリン0.7gを用いて実施例150と同様に反
応・処理することにより、標記化合物0.51gを得
た。融点:238〜240℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) : 1.5 - 1.6 (2H,
m),1.85 - 1.95 (2H, m), 2.2 - 2.3 (1H, m), 2.5 -
2.55 (4H, m), 2.55 (3H, s), 2.6 -2.7 (2H, m), 3.2
- 3.4 (2H, m), 3.55 - 3.65 (4H, m), 7.14 (1H, d, J
= 8.7 Hz),7.55- 7.65 (5H, m), 7.88 (1H, s), 8.31
(1H, s), 9.89 (1H, s).
【1159】実施例167:N−[3−クロロ−4−
(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−
5−メチル−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)
ピラゾール−4−カルボキサミド ジメチルホルムアミ
【1160】
【化336】
【1161】5−メチル−1−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.
6gおよび3−クロロ−4−(4−モルホリノピペリジ
ン−1−イル)アニリン0.61gを用いて実施例15
0と同様に反応・処理することにより、標記化合物0.
79gを得た。融点:252〜256℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) : 1.5 - 1.6 (2H,
m), 1.8- 1.9 (2H, m),2.2 - 2.3 (1H, m), 2.5 - 2.6
5 (6H, m), 2.62 (3H, s), 3.3 - 3.4(2H, m),3.4 - 3.
6 (4H, m), 7.15 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.59 (1H, d,
J = 8.8 Hz),7.8 - 7.95 (5H, m), 8.36 (1H, s), 9.93
(1H, s).
【1162】実施例168:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(4−フェニルピペリジ
ン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−4
−カルボキサミド
【1163】
【化337】
【1164】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.6gおよび5
−アミノ−2−(4−フェニルピペリジン−1−イル)
ベンゾニトリル0.65gを用いて実施例150と同様
に反応・処理することにより、標記化合物0.7gを得
た。融点:186〜188℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) : 1.8 - 1.95 (4
H, m),2.56 (3H, s), 2.7- 2.75 (1H, m), 2.85 - 2.95
(2H, m), 3.55 - 3.6 (2H, m), 7.25(1H, d, J= 9.3 H
z), 7.3 - 7.4 (5H, m), 7.61 (2H, d, J = 8.8 Hz),
7.65 (2H, d,J= 8.8 Hz), 7.88 (1H, dd, J = 2.4, 9.3
Hz), 8.10 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.52 (1H,s), 10.01
(1H, s).
【1165】実施例169:N−[4−(1−ベンジル
ピペリジン−4−イルオキシ)−3−シアノフェニル]
−1−(4−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール
−4−カルボキサミド
【1166】
【化338】
【1167】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸1.0gおよび5−アミノ
−2−(1−ベンジルピペリジン−4−イルオキシ)ベ
ンゾニトリル1.2gを用いて用いて実施例64と同様
に反応・処理することにより、標記化合物0.6gを得
た。融点:194℃
【1168】実施例170:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,5,6
−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジ
ン−1−イル]フェニル}−5−メチルピラゾール−4
−カルボキサミド
【1169】
【化339】
【1170】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸1gおよび 5−アミノ−
2−[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−
ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニト
リル1.1gを用いて実施例64と同様に反応・処理す
ることにより、標記化合物0.9gを得た。融点:27
6℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm): d: 1.44 (2H, dd
d, J =4.0, 11.7, 12.2 Hz), 1.75 (2H, d, J = 12.2 H
z), 2.41 - 2.49 (1H, m), 2.56 (3H,s), 2.66 -2.69
(4H, m), 3.07 - 3.12 (4H, m), 3.27 - 3.36 (2H, m),
3.90 (2H, d,J= 10.7 Hz), 7.19 (1H, d, J = 8.8 H
z), 7.59 - 7.65 (4H, m), 7.86 (1H, dd,J =2.5, 8.8
Hz), 8.08 (1H, d, J = 2.5 Hz), 8.31 (1H, s), 10.00
(1H, s).
【1171】実施例171:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−エチニル−4−(4−モルホリノピペ
リジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール
−4−カルボキサミド 1/2水和物
【1172】
【化340】
【1173】N−[3−ブロモ−4−(4−モルホリノ
ピペリジン−1−イル)フェニル]−1−(4−クロロ
フェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミ
ド1g、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロ
リド0.38g、ヨウ化第一銅0.06g、トリメチル
シリルアセチレン0.53gおよびピペリジン50ml
の懸濁液を加熱還流15時間行った。溶媒を留去し、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:酢酸エチ
ル/ヘキサン)にて精製した。得られた残渣をメタノー
ル10mlに溶解し、炭酸カリウム170mgを加えて
室温にて1時間撹拌した。反応後、炭酸カリウムを濾去
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ク
ロロホルム/メタノール)にて精製し、クロロホルム−
ジイソプロピルエーテル混合溶媒から再結晶することに
より標記化合物27mgを得た。融点:203〜205
1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) : 1.5 - 1.6 (2H,
m), 1.8- 1.9 (2H, m),2.2 - 2.3 (1H, m), 2.50 - 2.
55 (4H, m), 2.55 (3H, s), 2.5 - 2.6(2H, m),3.5 -
3.6 (6H, m), 4.37 (1H, s), 6.98 (1H, d, J = 8.8 H
z), 7.5 - 7.65(5H, m), 7.81 (1H, d, J = 2.5 Hz),
8.30 (1H, s), 9.78 (1H, s).
【1174】実施例172:N−{3−シアノ−4−
[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラ
ン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−5
−メチル−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピ
ラゾール−4−カルボキサミド
【1175】
【化341】
【1176】5−メチル−1−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)ピラゾール−4−カルボン酸1.1gおよ
び5−アミノ−2−[4−(3,4,5,6−テトラハ
イドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イ
ル]ベンゾニトリル1.1gを用いて実施例64と同様
に反応・処理することにより、標記化合物1.0gを得
た。融点:274℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm):1.43 (2H, dq, J
= 3.6,11.7 Hz), 1.74 (2H, d, J = 11.7 Hz), 2.41 -
2.50 (1H, m), 2.62 (3H, s), 2.50 -2.63 (4H,m), 3.0
9 - 3.15 (4H, m), 3.26 - 3.34 (2H, m), 3.90 (2H,
d, J = 11.7Hz),7.18 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.83 (2H,
d, J = 8.3 Hz), 7.86 (1H, dd, J =2.4, 8.8 Hz), 7.
95 (2H, d, J = 8.3 Hz), 8.08 (1H, d, J = 2.4 Hz),
8.35 (1H, s),10.03 (1H, s).
【1177】実施例173:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−{4−[4−(4−クロロフェニル)ピペラ
ジン−1−イル]−3−シアノフェニル}−5−メチル
ピラゾール−4−カルボキサミド
【1178】
【化342】
【1179】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸0.5gおよび5−アミノ
−2−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−
イル]ベンゾニトリル0.6gを用いて実施例64と同
様に反応・処理することにより、標記化合物0.5gを
得た。融点:265℃
【1180】実施例174:1−ベンジル−N−[3−
シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)
フェニル]−3−メチルピラゾール−4−カルボキサミ
ド 1/3水和物
【1181】
【化343】
【1182】1−ベンジル−3−メチルピラゾール−4
−カルボン酸0.6gおよび5−アミノ−2−(4−モ
ルホリノピペリジン−1−イル)ベンゾニトリル0.8
gを用いて実施例64と同様に反応・処理することによ
り、標記化合物0.63gを得た。融点:193℃
【1183】実施例175:N−[3−シアノ−4−
(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−
3−メチル−1−(2−フェニルエチル)ピラゾール−
4−カルボキサミド
【1184】
【化344】
【1185】3−メチル−1−(2−フェニルエチル)
ピラゾール−4−カルボン酸0.64gおよび5−アミ
ノ−2−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)ベン
ゾニトリル0.8gを用いて実施例64と同様に反応・
処理することにより、標記化合物0.8gを得た。融
点:188℃
【1186】実施例176:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−{3−シアノ−4−[4−(2−メトキシエ
チルアミノ)ピペリジン−1−イル]フェニル}−5−
メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【1187】
【化345】 1−(4−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール−
4−カルボン酸クロリド0.6gおよび5−アミノ−2
−[4−[N−第3級ブトキシカルボニル−N−(2−
メトキシエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル]ベン
ゾニトリル0.9gを用いて実施例151と同様に反応
・処理することにより、標記化合物0.6gを得た。融
点:194℃
【1188】実施例177:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−{3−シアノ−4−[4−[N−(2−メト
キシエチル)−N−メチルアミノ]ピペリジン−1−イ
ル]フェニル}−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド
【1189】
【化346】
【1190】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.53gおよび
5−アミノ−2−[4−[N−(2−メトキシエチル)
−N−メチルアミノ]ピペリジン−1−イル]ベンゾニ
トリル0.6gを用いて実施例150と同様に反応・処
理することにより、標記化合物0.66gを得た。融
点:187℃
【1191】実施例178:1−(4−クロロフェニ
ル)−5−メチル−N−[4−(4−モルホリノピペリ
ジン−1−イル)−3−トリフルオロメチルフェニル]
ピラゾール−4−カルボキサミド
【1192】
【化347】
【1193】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.77gおよび
4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−3−ト
リフルオロメチルアニリン1gを用いて実施例150と
同様に反応・処理することにより、標記化合物1.1g
を得た。融点:193〜194℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) : 1.5 - 1.6 (2H,
m), 1.8- 1.9 (2H, m),2.2 - 2.3 (1H, m), 2.5 - 2.6
(4H, m), 2.56 (3H, s), 2.7 - 2.8(2H, m),2.9 - 3.0
(2H, m), 3.5 - 3.6 (4H, m), 7.51 (1H, d, J = 8.8
Hz), 7.55 - 7.7 (4H,m), 7.98 (1H, dd, J = 2.5, 8.8
Hz), 8.09 (1H, d, J = 2.5 Hz), 8.34 (1H, s),10.06
(1H, s).
【1194】実施例179:N−{4−[4−ビス(2
−メトキシエチル)アミノピペリジン−1−イル]−3
−シアノフェニル}−1−(4−クロロフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 1/4水和
【1195】
【化348】
【1196】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.83gおよび
5−アミノ−2−[4−ビス(2−メトキシエチル)ア
ミノピペリジン−1−イル]ベンゾニトリル0.9gを
用いて実施例150と同様に反応・処理することによ
り、標記化合物0.52gを得た。融点:152℃
【1197】実施例180:N−[3−シアノ−4−
(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−
5−メチル−1−(2−ピリジル)ピラゾール−4−カ
ルボキサミド
【1198】
【化349】
【1199】5−メチル−1−(2−ピリジル)ピラゾ
ール−4−カルボン酸2.0gおよび5−アミノ−2−
(4−モルホリノピペリジン−1−イル)ベンゾニトリ
ル1.88gを用いて実施例64と同様に反応・処理す
ることにより、標記化合物1.52gを得た。融点:2
51℃
【1200】実施例181:N−[3−シアノ−4−
(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−
5−メチル−1−(2−フェニルエチル)ピラゾール−
4−カルボキサミド
【1201】
【化350】
【1202】5−メチル−1−(2−フェニルエチル)
ピラゾール−4−カルボン酸0.6gおよび5−アミノ
−2−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)ベンゾ
ニトリル0.75gを用いて実施例64と同様に反応・
処理し、酢酸エチルから再結晶することにより、標記化
合物0.4gを得た。融点:195℃
【1203】実施例182:1−ベンジル−N−[3−
シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)
フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミ
ド 1/3水和物
【1204】
【化351】
【1205】1−ベンジル−5−メチルピラゾール−4
−カルボン酸0.7gおよび5−アミノ−2−(4−モ
ルホリノピペリジン−1−イル)ベンゾニトリル0.9
3gを用いて実施例64と同様に反応・処理し、酢酸エ
チル−ジイソプロピルエーテル混合溶媒から再結晶する
ことにより、標記化合物0.36gを得た。融点:15
5℃
【1206】実施例183:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(4−メトキシメトキシ
ピペリジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾ
ール−4−カルボキサミド
【1207】
【化352】
【1208】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.62gおよび
5−アミノ−2−(4−メトキシメトキシピペリジン−
1−イル)ベンゾニトリル0.63gを用いて実施例1
50と同様に反応・処理することにより、標記化合物
0.33gを得た。融点:186〜188℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) : 1.6 - 1.7 (2H,
m), 1.9- 2.0 (2H, m),2.56 (3H, s), 2.9 - 3.0 (2H,
m), 3.29 (3H, s), 3.3 - 3.4 (2H,m), 3.65- 3.75 (1
H, m), 4.67 (2H, s), 7.21 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.6
0 (2H, d, J =8.8Hz), 7.64 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.8
5 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.07 (1H,s), 8.31 (1H, s),
10.00 (1H, s).
【1209】実施例184:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−{3−シアノ−4−[4−(2−メトキシエ
トキシ)ピペリジン−1−イル]フェニル}−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボキサミド
【1210】
【化353】
【1211】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.13gおよび
5−アミノ−2−[4−(2−メトキシエトキシ)ピペ
リジン−1−イル]ベンゾニトリル0.14gを用いて
実施例150と同様に反応・処理することにより、標記
化合物0.05gを得た。融点:180〜182℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) : 1.6 - 1.7 (2H,
m), 1.9- 2.0 (2H, m),2.50 (3H, s), 2.85 - 2.95 (2
H, m), 3.27 (3H, s), 3.2 - 3.3 (2H,m), 3.4- 3.5 (3
H, m), 3.5 - 3.6 (2H, m), 7.20 (1H, d, J = 8.8 H
z), 7.60 (2H,d,J = 9.3 Hz), 7.64 (2H, d, J = 9.3 H
z), 7.85 (1H, dd, J = 8.8, 2.5 Hz), 8.07(1H, d, J
= 2.5 Hz), 8.31 (1H, s), 10.00 (1H, s).
【1212】実施例185:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3,5−ジクロロ−4−(4−モルホリノ
ピペリジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾ
ール−4−カルボキサミド 1/4水和物
【1213】
【化354】
【1214】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.77gおよび
3,5−ジクロロ−4−(4−モルホリノピペリジン−
1−イル)アニリン1.0gを用いて実施例150と同
様に反応・処理することにより、標記化合物1.0gを
得た。融点:246〜248℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) : 1.5 -1.6 (2H,
m), 1.8- 1.85 (2H, m),2.25 - 2.35 (1H, m), 2.5 -
2.55 (4H, m), 2.55 (3H, s), 2.95 -3.00 (2H,m), 3.2
- 3.3 (2H, m), 3.55 - 3.65 (4H, m), 7.60 (2H, d,
J = 9.3 Hz),7.64 (2H, d, J = 9.3 Hz), 7.80 (1H,
s), 7.88 (1H, s), 8.31 (1H, s), 10.02 (1H,s).
【1215】実施例186:N−[3,5−ジクロロ−
4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニ
ル]−5−メチル−1−(4−トリフルオロメチルフェ
ニル)ピラゾール−4−カルボキサミド 1/2水和物
【1216】
【化355】
【1217】5−メチル−1−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.
87gおよび3,5−ジクロロ−4−(4−モルホリノ
ピペリジン−1−イル)アニリン1.0gを用いて実施
例150と同様に反応・処理することにより、標記化合
物1.2gを得た。融点:252〜254℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) : 1.5 - 1.6 (2H,
m),1.75 - 1.85 (2H, m), 2.25 - 2.35 (1H, m), 2.5
- 2.55 (4H, m), 2.61 (3H, s),2.95 - 3.0 (2H,m), 3.
2 - 3.3 (2H, m), 3.55 - 3.65 (4H, m), 7.8 - 8.00
(6H, m),8.36 (1H, s), 10.07 (1H, s).
【1218】実施例187:N−[3−シアノ−4−
(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェニル]−
5−メチル−1−フェニルピラゾール−4−カルボキサ
ミド
【1219】
【化356】
【1220】5−メチル−1−フェニルピラゾール−4
−カルボン酸0.4gおよび5−アミノ−2−(4−ヒ
ドロキシピペリジン−1−イル)ベンゾニトリル0.4
gを用いて実施例64と同様に反応・処理することによ
り、標記化合物0.3gを得た。融点:182℃
【1221】実施例188:N−{3−シアノ−4−
[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イ
ル]フェニル}−1−(4−フルオロフェニル)−5−
メチルピラゾール−4−カルボキサミド 1/4水和物
【1222】
【化357】
【1223】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸1gおよび5−アミノ−
2−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−
イル]ベンゾニトリル1.6gを用いて実施例64と同
様に反応・処理することにより、標記化合物0.2gを
得た。融点:186℃
【1224】実施例189:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−{3−シアノ−4−[4−(4−ヒドロキシ
ピペリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル]フェニ
ル}−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 1
水和物
【1225】
【化358】
【1226】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.6gおよび5
−アミノ−2−[4−(4−ヒドロキシピペリジン−1
−イル)ピペリジン−1−イル]ベンゾニトリル0.6
gを用いて実施例150と同様に反応・処理することに
より、標記化合物0.2gを得た。融点:213℃
【1227】実施例190:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−(4−モルホリノピペリジン
−1−イル)フェニル]ピロール−3−カルボキサミド
1/4水和物
【1228】
【化359】
【1229】1−(4−クロロフェニル)ピロール−3
−カルボン酸0.6gおよび5−アミノ−2−(4−モ
ルホリノピペリジン−1−イル)ベンゾニトリル0.7
gを用いて実施例64と同様に反応・処理することによ
り、標記化合物0.49gを得た。融点:220℃
【1230】実施例191:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−(4−モルホリノメチルピペ
リジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール
−4−カルボキサミド
【1231】
【化360】
【1232】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド1.17gおよび
5−アミノ−2−[4−(4−モルホリノメチルピペリ
ジン−1−イル)フェニル]ベンゾニトリル1.25g
を用いて実施例150と同様に反応・処理することによ
り、標記化合物0.94gを得た。融点:235℃
【1233】実施例192:N−[3−シアノ−(4−
モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−5−メ
チル−1−(4−ニトロフェニル)ピラゾール−4−カ
ルボキサミド
【1234】
【化361】
【1235】5−メチル−1−(4−ニトロフェニル)
ピラゾール−4−カルボン酸1.6gおよび5−アミノ
−2−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)ベンゾ
ニトリル1.8gを用いて実施例150と同様に反応・
処理することにより標記化合物0.8gを得た。融点:
265℃/分解
【1236】実施例193:N−{3−シアノ−4−
[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラ
ン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1
−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド
【1237】
【化362】
【1238】1−(4−フルオロフェニル)−5−メチ
ルピラゾール−4−カルボン酸0.6gおよび5−アミ
ノ−2−[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2
H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル]ベンゾ
ニトリル0.8gを用いて実施例64と同様に反応・処
理することにより、標記化合物0.6gを得た。融点:
240℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm):1.43 (2H, dq, J
= 3.4,11.7 Hz), 1.75 (2H, d, J = 12.2 Hz), 2.40 -
2.50 (1H, m), 2.50 (3H, s), 2.67(4H, m), 3.10 (4H,
m), 3.31 (2H, d, J = 13.6 Hz), 3.90 (2H, d, J = 1
3.6Hz),7.19 (1H,d, J = 8.8 Hz), 7.41 (2H, t, J =
8.8 Hz), 7.60 (2H, dd, J = 4.8, 8.8Hz), 7.87 (1H,
dd, J = 2.4, 8.8 Hz), 8.09 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.
29 (1H,s),10.00 (1H, s).
【1239】実施例194:N−{3−シアノ−4−
[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラ
ン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1
−(4−フルオロフェニル)ピロール−3−カルボキサ
ミド 1/4水和物
【1240】
【化363】
【1241】1−(4−フルオロフェニル)ピロール−
3−カルボン酸0.3gおよび5−アミノ−2−[4−
(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4
−イル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル0.5
gを用いて実施例64と同様に反応・処理することによ
り、標記化合物0.4gを得た。融点:240℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm):1.43 (2H, dq, J
= 4.0,12.2 Hz), 1.74 (2H, d, J = 12.2 Hz), 2.41 -
2.50 (1H, m), 2.67 (4H, m), 3.10(4H, m), 3.27 (2H,
d, J = 11.2 Hz), 3.89 (2H, d, J = 11.8 Hz), 6.85
(1H, d, J =9.3 Hz), 7.19 (1H, d, J = 9.3 Hz), 7.37
(2H, t, J = 8.8 Hz), 7.43 (1H, s),7.70 (2H, dd, J
= 4.4, 8.8 Hz), 7.89 (1H, dd, J = 2.4, 9.3 Hz),
8.05(1H,s),8.10 (1H, d, J = 2.4 Hz), 9.82 (1H, s).
【1242】実施例195:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,5,6
−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジ
ン−1−イル]フェニル}ピロール−3−カルボキサミ
ド 2/5水和物
【1243】
【化364】
【1244】1−(4−クロロフェニル)ピロール−3
−カルボン酸0.5gおよび5−アミノ−2−[4−
(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4
−イル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル0.7
gを用いて実施例64と同様に反応・処理することによ
り、標記化合物0.4gを得た。融点:224℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm):1.38 - 1.73 (2H,
m),1.74(2H, d, J = 12.2 Hz), 2.41 - 2.50 (1H, m),
2.67 (4H, m), 3.10 (4H, m), 3.27(2H, d, J= 11.7 H
z), 3.89 (2H, d, J = 11.7 Hz), 6.86 (1H, m), 7.19
(1H, d, J = 9.3 Hz),7.49 (1H, m), 7.67 (2H, d, J =
9.2 Hz), 7.70 (2H, d, J = 9.2 Hz),7.88 (1H, dd,J
= 2.4, 9.3 Hz), 8.09 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.11 (1
H, s), 9.84 (1H, s).
【1245】実施例196:1−(3,4−ジクロロフ
ェニル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,
5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピ
ペラジン−1−イル]フェニル}−5−メチルピラゾー
ル−4−カルボキサミド 1水和物
【1246】
【化365】
【1247】1−(3,4−ジクロロフェニル)−5−
メチルピラゾール−4−カルボン酸1.0gおよび5−
アミノ−2−[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ
−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル]ベ
ンゾニトリル1.1gを用いて実施例64と同様に反応
・処理することにより、標記化合物0.6gを得た。融
点:242℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm):1.43 (2H, dq, J
= 3.5,11.8 Hz), 1.73 (2H, d, J = 11.8 Hz), 2.41 -
2.50 (1H, m), 2.51 (3H, s), 2.67(4H, m), 3.10 (3H,
m), 3.27 (2H, d, J = 11.7 Hz), 3.91 (2H, d, J = 1
0.2 Hz),7.18 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.60 (1H, dd, J
= 2.5, 8.8 Hz), 7.85 (1H, dd, J =2.5,8.8 Hz), 7.92
(1H, d, J = 2.5 Hz), 8.08 (1H, d, J = 2.5 Hz), 8.
33 (1H, s),10.01 (1H, s)
【1248】実施例197:1−(4−ブロモフェニ
ル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,5,6
−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジ
ン−1−イル]フェニル}−5−メチルピラゾール−4
−カルボキサミド
【1249】
【化366】
【1250】1−(4−ブロモフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸1.0gおよび5−アミノ
−2−[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H
−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニ
トリル1.0gを用いて実施例64と同様に反応・処理
することにより、標記化合物0.7gを得た。融点:2
88℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm):1.43 (2H, ddd, J
= 2.9,11.5, 12.2 Hz),1.75 (2H, d, J = 12.2 Hz),
2.42 - 2.51 (1H, m), 2.56 (3H, s),2.67 (4H,m), 3.1
0 (4H, m), 3.28 (2H, d, J = 11.5 Hz), 3.90 (2H, d,
J = 7.8Hz),7.19 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.53(2H, d,
J = 8.8 Hz), 7.77 (2H, d, J = 8.8Hz), 7.86 (1H, d
d, J = 2.4, 8.3 Hz), 8.08 (1H, d, J =2.4 Hz), 8.31
(1H,s),10.00 (1H, s).
【1251】実施例198:N−{3−シアノ−4−
[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラ
ン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1
−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−メチルピラゾ
ール−4−カルボキサミド 1/4水和物
【1252】
【化367】
【1253】1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5
−メチルピラゾール−4−カルボン酸0.7gおよび5
−アミノ−2−[4−(3,4,5,6−テトラハイド
ロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル]
ベンゾニトリル1.0gを用いて実施例64と同様に反
応・処理することにより、標記化合物0.8gを得た。
融点:235℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm):1.42 (2H, ddd, J
= 4.9,11.2, 11.7 Hz),1.73 (2H, d, J = 12.2 Hz),
2.41 - 2.50 (1H, m), 2.56 (3H, s),2.66 (4H,m), 3.1
0 (4H, m), 3.27 (2H, d, J = 11.7 Hz), 3.90 (2H, d,
J = 10.3Hz), 7.17 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.19 (1H,
m), 7.63 (1H, m), 7.78 (1H, m), 7.86(1H, d, J = 8.
8 Hz), 8.09 (1H, s), 8.31 (1H, s), 10.00 (1H, s).
【1254】実施例199:N−{3−シアノ−4−
[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラ
ン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−5
−メチル−1−フェニルピラゾール−4−カルボキサミ
ド 2/3水和物
【1255】
【化368】
【1256】5−メチル−1−フェニルピラゾール−4
−カルボン酸0.5gおよび5−アミノ−2−[4−
(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4
−イル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニトリル0.7
gを用いて実施例64と同様に反応・処理することによ
り、標記化合物0.8gを得た。融点:227℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm): 1.43 (2H, dq, J
= 3.5,11.7 Hz), 1.75(2H, d, J = 13.7 Hz), 2.45 -
2.50 (1H, m), 2.55 (3H, s), 2.67 (4H, m), 3.11 (4
H,m), 3.29 (2H, d, J = 11.7 Hz), 3.90 (2H, d, J =
7.8 Hz), 7.19 (1H, d, J = 8.8Hz), 7.39 - 7.70 (5H,
m), 7.85 (1H, dd, J = 2.5, 8.8 Hz), 8.09 (1H, d,
J = 2.5Hz), 8.29 (1H, s), 9.99 (1H, s).
【1257】実施例200:1−(3−クロロフェニ
ル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,5,6
−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジ
ン−1−イル]フェニル}−5−メチルピラゾール−4
−カルボキサミド
【1258】
【化369】
【1259】1−(3−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸0.8gおよび5−アミノ
−2−[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H
−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニ
トリル1.0gを用いて実施例64と同様に反応・処理
することにより、標記化合物0.7gを得た。融点:2
30℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm):1.43 (2H, ddd, J
= 3.9,11.2, 11.7 Hz),1.75 (2H, d, J = 13.7 Hz),
2.42 - 2.45 (1H, m), 2.50 (3H, s),2.67 (4H,m), 3.1
0 (4H, m), 3.28 (2H, d, J = 11.7 Hz), 3.90 (2H, d,
J = 11.2Hz), 7.19 (1H, d, J = 9.2 Hz), 7.55 - 7.5
8 (3H, m), 7.59 (1H, s), 7.86 (1H,d, J = 2.4, 9.2
Hz), 8.09 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.32 (1H, s), 10.01
(1H,s).
【1260】実施例201:N−{3−シアノ−4−
[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラ
ン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−5
−メチル−1−(4−メチルフェニル)ピラゾール−4
−カルボキサミド
【1261】
【化370】
【1262】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸0.7gおよび5−アミノ
−2−[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H
−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル]ベンゾニ
トリル0.9gを用いて実施例64と同様に反応・処理
することにより、標記化合物0.7gを得た。融点:2
58℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm): 1.43 (2H, dq, J
= 3.9,12.2 Hz), 1.75(2H, d, J = 12.2 Hz), 2.40 (3
H, s), 2.40 - 2.55 (1H, m), 2.55 (3H, s), 2.67(4H,
m), 3.10 (4H, m), 3.27 (2H, d, J = 11.7 Hz), 3.90
(2H, d, J = 7.8 Hz),7.18 (1H, d, J = 9.3 Hz), 7.3
6 (2H, d, J = 8.3 Hz), 7.41 (2H, d, J= 8.3 Hz),7.8
6 (1H, dd, J = 2.4, 9.3 Hz), 8.09 (1H, d, J = 2.4
Hz),8.27 (1H, s), 9.97 (1H, s).
【1263】実施例202:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,5,6
−テトラハイドロ−2H−チオピラン−4−イル)ピペ
ラジン−1−イル]フェニル}−5−メチルピラゾール
−4−カルボキサミド
【1264】
【化371】
【1265】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸1.3gおよび5−アミノ
−2−[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H
−チオピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル]ベン
ゾニトリル1.1gを用いて実施例64と同様に反応・
処理することにより、標記化合物1.1gを得た。融
点:281℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm):1.58 - 1.68 (2H,
m), 2.07(2H, d, J = 12.2 Hz), 2.41 - 2.50 (1H,
m), 2.56 (3H, s), 2.65 (2H, d, J = 11.7Hz), 2.68
(4H, m), 3.09 (4H, m), 3.33 (2H, m), 7.18 (1H, d,
J = 8.8 Hz), 7.60(2H, d, J = 8.8 Hz), 7.64 (2H, d,
J = 8.8 Hz), 7.85 (1H, dd, J = 2.4, 8.8 Hz),8.08
(1H, d, J = 2.4 Hz), 8.31 (1H, s), 10.00 (1H, s).
【1266】実施例203:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−[4−(2−メトキシエ
チル)ピペラジン−1−イル]フェニル]−5−メチル
ピラゾール−4−カルボキサミド
【1267】
【化372】
【1268】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.8gおよび5
−アミノ−2−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジ
ン−1−イル]ベンゾニトリル0.8gを用いて実施例
150と同様に反応・処理することにより、標記化合物
0.7gを得た。融点:207℃
【1269】実施例204:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−[4−(4−メトキシピ
ペリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル]フェニ
ル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 1
/4水和物
【1270】
【化373】
【1271】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.4gおよび5
−アミノ−2−[4−(4−メトキシピペリジン−1−
イル)ピペリジン−1−イル]ベンゾニトリル0.5g
を用いて実施例150と同様に反応・処理することによ
り、標記化合物0.2gを得た。融点:245℃分解
【1272】実施例205:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−[4−(4−オキソピペ
リジン−1−イル)ピペリジン−1−イル]フェニル]
−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 1/4
水和物
【1273】
【化374】
【1274】オキサリルクロリド0.1mlとジメチル
スルホキシド0.2mlを含む塩化メチレン30mlの
溶液に、氷冷下、実施例189で合成した1−(4−ク
ロロフェニル)−N−[3−シアノ−4−[4−(4−
ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピペリジン−1−イ
ル]フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミドおよびトリエチルアミン0.9mlを加え、同温
で1時間攪拌した。反応液に水酸化ナトリウム水溶液を
加えた後、有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホ
ルム:メタノール=20:1)にて精製することにより
標記化合物0.2gを得た。融点:213℃
【1275】実施例206:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(3−モルホリノプロポ
キシ)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボ
キサミド
【1276】
【化375】
【1277】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.74gおよび
5−アミノ−2−(3−モルホリノプロポキシ)ベンゾ
ニトリル0.76gを用いて実施例150と同様に反応
・処理することにより、標記化合物0.35gを得た。
融点:155〜157℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) : 1.9 - 1.95 (2
H, m),2.3 - 2.4 (4H, m), 2.4 - 2.5 (2H, m), 2.56
(3H, s), 3.55 - 3.6 (4H, m), 4.17(2H, t, J =6.3 H
z), 7.28 (1H, d, J = 9.2 Hz), 7.60 (2H, d, J = 8.8
Hz), 7.64 (2H, d, J =8.8 Hz), 7.90 (1H, dd, J =
2.4, 9.2 Hz), 8.07 (1H, d, J = 2.4 Hz),8.31 (1H,
s), 10.00 (1H, s)
【1278】実施例207:N−[3−シアノ−4−
(3−モルホリノプロポキシ)フェニル]−5−メチル
−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール
−4−カルボキサミド
【1279】
【化376】
【1280】原料合成例88に準じて合成した5−メチ
ル−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾー
ル−4−カルボン酸クロリド1.0gおよび5−アミノ
−2−(3−モルホリノプロポキシ)ベンゾニトリル
0.9gを用いて実施例150と同様に反応・処理する
ことにより、標記化合物0.75gを得た。融点:17
2〜174℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) : 1.9 - 1.95 (2
H, m),2.3 - 2.4 (4H, m), 2.4 - 2.5 (2H, m), 2.63
(3H, s), 3.55 - 3.6 (4H, m), 4.17(2H, t, J =6.3 H
z), 7.29 (1H, d, J = 9.3 Hz), 7.84 (2H, d, J = 8.3
Hz), 7.90 (1H, dd, J =2.5, 9.3 Hz), 7.95 (2H, d,
J = 8.3 Hz), 8.07 (1H, d, J = 2.5 Hz),8.36 (1H,
s),10.04 (1H, s)
【1281】実施例208:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(2−モルホリノエトキ
シ)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド
【1282】
【化377】
【1283】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.65gおよび
5−アミノ−2−(2−モルホリノエトキシ)ベンゾニ
トリル0.95gを用いて実施例150と同様に反応・
処理することにより、標記化合物1.02gを得た。融
点:187〜189℃1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(p
pm) : 2.5 - 2.6 (4H, m),2.56 (3H, s), 2.7- 2.8 (2
H, m), 3.5 - 3.6 (4H, m), 4.25 (2H, t, J = 5.4 H
z), 7.30 (1H, d,J =9.2 Hz), 7.60 (2H, d, J = 8.8 H
z), 7.64 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.90 (1H, dd, J =2.
4, 9.2 Hz), 8.07 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.31 (1H,
s), 10.00(1H, s)
【1284】実施例209:N−[3−シアノ−4−
(2−モルホリノエトキシ)フェニル]−5−メチル−
1−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール−
4−カルボキサミド
【1285】
【化378】
【1286】原料合成例88に準じて合成した5−メチ
ル−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾー
ル−4−カルボン酸クロリド0.74gおよび5−アミ
ノ−2−(2−モルホリノエトキシ)ベンゾニトリル
0.95gを用いて実施例150と同様に反応・処理す
ることにより、標記化合物0.78gを得た。融点:1
91〜193℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) : 2.5 - 2.6 (4H,
m),2.73 (3H, s), 2.7- 2.8(2H, m), 3.5 - 3.6 (4H,
m), 4.25 (2H, t, J = 5.3 Hz), 7.31 (1H, d,J = 9.3
Hz), 7.84 (2H, d, J = 8.3 Hz), 7.90 (1H, dd, J =
2.9, 9.3 Hz), 7.95(2H, d, J = 8.3 Hz), 8.07 (1H,
d, J = 2.9 Hz), 8.36 (1H, s), 10.05 (1H, s)
【1287】実施例210:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−((4−モルホリノピペ
リジン−1−イル)メチル)フェニル]−5−メチルピ
ラゾール−4−カルボキサミド
【1288】
【化379】
【1289】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド0.26gおよび
5−アミノ−2−((4−モルホリノピペリジン−1−
イル)メチル)ベンゾニトリル0.3gを用いて実施例
150と同様に反応・処理することにより、標記化合物
0.16gを得た。融点:167〜168℃1 H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) : 1.3 - 1.4 (2H,
m), 1.7- 1.8 (2H, m),1.95 - 2.05 (2H, m), 2.1 -
2.2 (1H, m), 2.4 - 2.5 (4H, m), 2.57(3H, s),2.8 -
2.9 (2H, m), 3.5 - 3.6 (6H, m), 7.53 (1H, d, J =
8.8 Hz), 7.61(2H, d, J = 8.8 Hz), 7.65 (2H, d, J =
8.8 Hz), 7.93 (1H, d, J = 8.8 Hz),8.18 (1H, s),
8.34 (1H, s), 10.14 (1H, s)
【1290】実施例211:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(3−ヒドロキシプロピ
ルチオ)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カル
ボキサミド 1/4水和物
【1291】
【化380】
【1292】1−(4−クロロフェニル)−5−メチル
ピラゾール−4−カルボン酸クロリド3.9gおよび5
−アミノ−2−(3−ヒドロキシプロピルチオ)ベンゾ
ニトリル2.9gを用いて実施例150と同様に反応・
処理することにより、標記化合物1.5gを得た。融
点:165℃
【1293】実施例212:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(3−モルホリノプロピ
ルチオ)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カル
ボキサミド
【1294】
【化381】
【1295】1−(4−クロロフェニル)−N−[3−
シアノ−4−(3−ヒドロキシプロピルチオ)フェニ
ル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド1.
8gおよびメタンスルホニルクロリド0.5mlを含む
ピリジン20mlの溶液を一夜攪拌した。反応液に塩酸
水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧
下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(移動相:クロロホルム:メタノール=50:
1)にて精製することにより、1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(3−メタンスルホニル
オキシプロピルチオ)フェニル]−5−メチルピラゾー
ル−4−カルボキサミド1.2gを得た。上記化合物
0.6gおよびモルホリン0.5gをジメチルホルムア
ミド20ml中、室温で2時間攪拌した。反応液に水酸
化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて
乾燥、減圧下溶媒を留去した。残渣を酢酸エチルで溶解
し、塩酸−エタノールで酸性にすると結晶が析出した。
それを再度酢酸エチルと水酸化ナトリウム水溶液に加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗
浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留
去した。残渣を酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒から再
結晶することにより標記化合物0.2gを得た。融点:
105−110℃(分解)
【1296】実施例213:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(3−ピペリジノプロピ
ルチオ)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カル
ボキサミド 1/4水和物
【1297】
【化382】
【1298】実施例212において、モルホリンの代わ
りにピペリジンを用い、同様に反応・処理することによ
り、標記化合物を得た。融点:142℃
【1299】上記原料合成例、実施例と同様にして、以
下の化合物を製造することができる。
【1300】実施例214:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(モルホリノメトキシ)
フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミ
ド 実施例215:1−(4−フルオロフェニル)−N−
[3−シアノ−4−(モルホリノメトキシ)フェニル]
−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 実施例216:1−(4−フルオロフェニル)−N−
[3−シアノ−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニ
ル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 実施例217:1−(4−フルオロフェニル)−N−
[3−シアノ−4−(3−モルホリノプロポキシ)フェ
ニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 実施例218:1−(4−フルオロフェニル)−N−
[3−シアノ−4−(4−モルホリノブトキシ)フェニ
ル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 実施例219:1−(4−クロロフェニル)−N−[3
−シアノ−4−(4−モルホリノブトキシ)フェニル]
−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 実施例220:1−(4−フルオロフェニル)−N−
[3−シアノ−4−(モルホリノメチルチオ)フェニ
ル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 実施例221:1−(4−フルオロフェニル)−N−
[3−シアノ−4−(2−モルホリノエチルチオ)フェ
ニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 実施例222:1−(4−フルオロフェニル)−N−
[3−シアノ−4−(3−モルホリノプロピルチオ)フ
ェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 実施例223:1−(4−フルオロフェニル)−N−
[3−シアノ−4−(4−モルホリノブチルチオ)フェ
ニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【1301】実施例224:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(モルホリノメチルチ
オ)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド 実施例225:1−(4−クロロフェニル)−N−[3
−シアノ−4−(2−モルホリノエチルチオ)フェニ
ル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 実施例226:1−(4−クロロフェニル)−N−[3
−シアノ−4−(3−モルホリノプロピルチオ)フェニ
ル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 実施例227:1−(4−クロロフェニル)−N−[3
−シアノ−4−(4−モルホリノブチルチオ)フェニ
ル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 実施例228:1−(4−クロロフェニル)−N−[3
−シアノ−4−(2−(4−モルホリノピペリジン−1
−イル)エチル)フェニル]−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド 実施例229:1−(4−クロロフェニル)−N−[3
−シアノ−4−(3−(4−モルホリノピペリジン−1
−イル)プロピル)フェニル]−5−メチルピラゾール
−4−カルボキサミド 実施例230:1−(4−クロロフェニル)−N−[3
−シアノ−4−(4−(4−モルホリノピペリジン−1
−イル)ブチル)フェニル]−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド 実施例231:1−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(モルホリノメトキシ)
フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミ
ド 実施例232:1−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(2−モルホリノエトキ
シ)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド 実施例233:1−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(3−モルホリノプロポ
キシ)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボ
キサミド
【1302】実施例234:1−(4−トリフルオロメ
チルフェニル)−N−[3−シアノ−4−(4−モルホ
リノブトキシ)フェニル]−5−メチルピラゾール−4
−カルボキサミド 実施例235:1−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(モルホリノメチルチ
オ)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド 実施例236:1−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(2−モルホリノエチル
チオ)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボ
キサミド 実施例237:1−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(3−モルホリノプロピ
ルチオ)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カル
ボキサミド 実施例238:1−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノブチル
チオ)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボ
キサミド 実施例239:N−{3−シアノ−4−[4−(3,
4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−(4−ト
リフルオロメチルフェニル)ピロール−3−カルボキサ
ミド 実施例240:N−[3−シアノ−4−(4−モルホリ
ノピペリジン−1−イル)フェニル]−1−(4−トリ
フルオロメチルフェニル)ピロール−3−カルボキサミ
ド 実施例241:N−{3−シアノ−4−[4−(3,
4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−(3,4
−ジクロロフェニル)ピロール−3−カルボキサミド 実施例242:N−[3−シアノ−4−(4−モルホリ
ノピペリジン−1−イル)フェニル]−1−(3,4−
ジクロロフェニル)ピロール−3−カルボキサミド 実施例243:1−(4−クロロフェニル)−N−{3
−エチニル−4−[4−(3,4,5,6−テトラハイ
ドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イ
ル]フェニル}−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド
【1303】実施例244:1−(4−クロロフェニ
ル)−5−メチル−N−{3−(1−プロピン)−4−
[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラ
ン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}ピラ
ゾール−4−カルボキサミド 実施例245:1−(4−クロロフェニル)−5−メチ
ル−N−[3−(1−プロピン)−4−(4−モルホリ
ノピペリジン−1−イル)フェニル]ピラゾール−4−
カルボキサミド 実施例246:1−(4−クロロフェニル)−N−{3
−エテニル−4−[4−(3,4,5,6−テトラハイ
ドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イ
ル]フェニル}−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド 実施例247:1−(4−クロロフェニル)−N−[3
−エテニル−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イ
ル)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド 実施例248:1−(4−クロロフェニル)−N−[3
−ヨ−ド−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イ
ル)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド 実施例249:N−{3−ブロモ−4−[4−(3,
4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−(4−ク
ロロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド 実施例250:N−{3−クロロ−4−[4−(3,
4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−(4−ク
ロロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド 実施例251:N−{3−クロロ−4−[4−(3,
4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−(4−ク
ロロフェニル)ピロール−3−カルボキサミド 実施例252:N−{3−ブロモ−4−[4−(3,
4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−(4−ク
ロロフェニル)ピロール−3−カルボキサミド 実施例253:1−(4−クロロフェニル)−N−[3
−シアノ−4−(5−モルホリノペンチルオキシ)フェ
ニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド
【1304】実施例254:1−(4−クロロフェニ
ル)−N−[3−シアノ−4−(5−モルホリノペンチ
ルオキシ)フェニル]ピロール−3−カルボキサミド 実施例255:1−(4−クロロフェニル)−N−[3
−シアノ−4−(5−モルホリノペンチルチオ)フェニ
ル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 実施例256:1−(4−クロロフェニル)−N−[3
−シアノ−4−(5−モルホリノペンチルチオ)フェニ
ル]ピロール−3−カルボキサミド 実施例257:N−[3−シアノ−4−(4−モルホリ
ノピペリジン−1−イル)フェニル]−1−(3,4−
メチレンジオキシフェニル)−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド 実施例258:N−[3−シアノ−4−(4−モルホリ
ノピペリジン−1−イル)フェニル]−1−(3,4−
メチレンジオキシフェニル)ピロール−3−カルボキサ
ミド 実施例259:N−{3−シアノ−4−[4−(3,
4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−(3,4
−メチレンジオキシフェニル)−5−メチルピラゾール
−4−カルボキサミド 実施例260:N−{3−シアノ−4−[4−(3,
4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−(3,4
−メチレンジオキシフェニル)ピロール−3−カルボキ
サミド 実施例261:1−(4−クロロフェニル)−N−[3
−シアノ−4−(2,2−ジメチル−3−モルホリノプ
ロポキシ)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カ
ルボキサミド 実施例262:1−(4−クロロフェニル)−N−[3
−シアノ−4−(2,2−ジメチル−3−モルホリノプ
ロポキシ)フェニル]ピロール−3−カルボキサミド 実施例263:N−[3−シアノ−4−(2,2−ジメ
チル−3−モルホリノプロポキシ)フェニル]−5−メ
チル−1−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ピラ
ゾール−4−カルボキサミド
【1305】実施例264:N−[3−シアノ−4−
(2,2−ジメチル−3−モルホリノプロポキシ)フェ
ニル]−2,5−ジメチル−1−(3,4−メチレンジ
オキシフェニル)ピロール−3−カルボキサミド 実施例265:N−[3−シアノ−4−(4−モルホリ
ノピペリジン−1−イル)フェニル]−2,5−ジメチ
ル−1−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ピロー
ル−3−カルボキサミド 実施例266:N−[3−シアノ−4−(4−モルホリ
ノピペリジン−1−イル)フェニル]−5−メチル−1
−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ピロール−3
−カルボキサミド 実施例267:N−{3−シアノ−4−[4−(3,
4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イ
ル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−2,5−ジメ
チル−1−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ピロ
ール−3−カルボキサミド 実施例268:N−[3−クロロ−4−(4−モルホリ
ノピペリジン−1−イル)フェニル]−2,5−ジメチ
ル−1−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ピロー
ル−3−カルボキサミド 実施例269:N−[3−シアノ−4−(4−モルホリ
ノピペリジン−1−イル)フェニル]−1−(3,4−
ジメトキシフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カ
ルボキサミド 実施例270:N−[3−シアノ−4−(4−モルホリ
ノピペリジン−1−イル)フェニル]−1−(3,4−
ジメトキシフェニル)ピロール−3−カルボキサミド 実施例271:N−[3−シアノ−4−(4−モルホリ
ノピペリジン−1−イル)フェニル]−1−(3,4−
ジメトキシフェニル)−2,5−ジメチルピロール−3
−カルボキサミド 実施例272:1−(4−クロロフェニル)−N−[3
−シアノ−4−(2,2−ジメチル−3−モルホリノプ
ロポキシ)フェニル]−2,5−ジメチルピロール−3
−カルボキサミド 実施例273:1−(4−クロロフェニル)−N−[3
−シアノ−4−(4−モルホリノピペラジンー1−イ
ル)フェニル]−2,5−ジメチルピロール−3−カル
ボキサミド
【1306】実施例274:N−{3−シアノ−4−
[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イ
ル]フェニル}−1−(3−トリフルオロメチルフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 実施例275:1−(4−クロロフェニル)−N−{3
−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリ
ジン−1−イル]フェニル}−5−メチルピラゾール−
4−カルボキサミド 実施例276:N−[4−(ピペリジン−4−イルオキ
シ)−3−シアノフェニル]−1−(4−クロロフェニ
ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド 実施例277:N−[4−(1−メチルピペリジン−4
−イルオキシ)−3−シアノフェニル]−1−(4−ク
ロロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキ
サミド 実施例278:N−[4−(1−ベンジルピロリジン−
3−イルオキシ)−3−シアノフェニル]−1−(4−
クロロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボ
キサミド 実施例279:N−[4−(3,4,5,6−テトラヒ
ドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)−3−シアノフ
ェニル]−1−(4−クロロフェニル)−5−メチルピ
ラゾール−4−カルボキサミド 実施例280:N−[4−(2,3,4,5−テトラヒ
ドロフラン−3−イルオキシ)−3−シアノフェニル]
−1−(4−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール
−4−カルボキサミド 実施例281:N−[4−(ピペリジン−4−イルオキ
シ)−3−シアノフェニル]−1−(4−クロロフェニ
ル)ピロール−3−カルボキサミド 実施例282:N−[4−(1−メチルピペリジン−4
−イルオキシ)−3−シアノフェニル]−1−(4−ク
ロロフェニル)ピロール−3−カルボキサミド 実施例283:N−[4−(1−ベンジルピロリジン−
3−イルオキシ)−3−シアノフェニル]−1−(4−
クロロフェニル)ピロール−3−カルボキサミド
【1307】実施例284:N−[4−(3,4,5,
6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)−
3−シアノフェニル]−1−(4−クロロフェニル)ピ
ロール−3−カルボキサミド 実施例285:N−[4−(2,3,4,5−テトラヒ
ドロフラン−3−イルオキシ)−3−シアノフェニル]
−1−(4−クロロフェニル)ピロール−3−カルボキ
サミド
【1308】 本発明の化合物30g、乳糖328.8gおよび微結晶
セルロース82.2gを混合する。混合物をローラーコ
ンパクターを用いて圧縮成形し、フレーク状圧縮物を得
る。ハンマーミルを用い、フレーク状圧縮物を粉砕し、
粉砕品を20メッシュ篩を用いて篩過する。篩過品に軽
質無水ケイ酸4.5gおよびステアリン酸マグネシウム
4.5gを加え、混合した。混合品を直径7.5mmの
臼杵を用いて打錠し、一錠重量150mgの錠剤300
0錠を得る。本発明の化合物またはその医薬上許容しう
る塩の薬理活性は、インビトロ(in vitro)に
おける抗原あるいはマイトージェンで活性化されたマウ
ス、ラット、イヌ、サルあるいはヒトのリンパ球の増殖
反応、IL−2、IL−4、IL−7、IL−9、IL
−13あるいはIL−15などのサイトカインに依存性
のリンパ球増殖反応、あるいはIL−15、リポポリサ
ッカライドなどの添加によってリンパ球、マクロファー
ジ、樹状細胞などから誘発されるTNF−α、IL−
1、IL−6、IL−12、IL−15、IL−18な
どの炎症性サイトカインの産生試験などを用いることに
よって、その抑制作用を評価することができる。本発明
の化合物またはその医薬上許容しうる塩は、上記インビ
トロ試験において、0.001〜100μMの濃度で、
化合物非添加の対照群に比べて有意な抑制作用を示す。
【1309】また、本発明の化合物またはその医薬上許
容しうる塩のインビボ(in vivo)における薬理
作用については、マウス、ラット、イヌあるいはサル
に、ウシまたは適当な哺乳類由来のII型コラーゲンを
フロイントの完全アジュバントとともに免疫することに
よって誘発されるII型コラーゲン誘発関節炎を用い、
本発明の化合物またはその医薬上許容しうる塩を、静脈
内、腹腔内、皮下、あるいは経口投与することによっ
て、その抑制作用を評価することができる。また、上記
試験以外に、ラットあるいはマウスにおけるアジュバン
ト関節炎、実験的脳脊髄炎などの自己免疫疾患モデルに
おいても、同様の評価が可能である。さらに、ヒトにお
ける全身性エリテマトーデスに類似した自己免疫疾患を
自然発症するMRL/MpJ−lpr/lprマウス、
(NZB×NZW)F1マウス、あるいはBXSBマウ
スを用いることによって、ループス腎炎に伴うタンパク
尿の発現、抗DNA抗体、リウマトイド因子、抗赤血球
抗体、抗II型コラーゲン抗体などの抗自己抗体の産生
量、炎症部位への活性化リンパ球の浸潤および増殖、生
存日数などを指標として、本発明の化合物またはその医
薬上許容しうる塩の自己免疫疾患に対する治療効果を評
価することができる。本発明の化合物またはその医薬上
許容しうる塩は、上記インビボ薬理試験において、0.
1〜100mg/kg体重を静脈内、腹腔内、皮下ある
いは経口投与した場合、媒体のみを投与した対照群に比
べて有意な抑制作用あるいは治療効果を示す。以下に実
験例をあげて説明する。
【1310】実験例1:フォルボール−12−ミリステ
イト−13−アセテート(PMA)およびカルシウムイ
オノフォアA23187で刺激されたラットリンパ球の
増殖に対する作用 培地としては、RPMI1640培地(シグマ社製)を
用い、硫酸カナマイシン60μg/mlおよびペニシリ
ンGカリウム100単位/mlを添加し、さらに、56
℃で30分間の非働化処理をした牛胎児血清(FCS、
ギブコ社製)を10%加えて試験に使用した。また、本
発明の化合物またはその医薬上許容しうる塩は、ジメチ
ルスルホキシドに溶解させた後、10%FCS含有RP
MI1640培地で目的の濃度に希釈して試験に使用し
た。6週齢の雄性F344ラットまたはLEWラット
(日本チャールズリバー株式会社)から脾臓を無菌的に
摘出して、RPMI1640培地中で、ピンセットを用
いてほぐした後、脾細胞の単一細胞浮遊液を調製した。
0.83%の塩化アンモニウム水溶液とpH7.65の
Tris−HCl緩衝液を9対1で混合した溶液を用い
て、低張処理することによって溶血させた後、ナイロン
ウールカラムを通過させることによって得られたナイロ
ン非付着性のT細胞濃縮分画を使用した。10%FCS
含有RPMI1640培地を使用して調製した細胞浮遊
液を5×105細胞/ウエルで、平底の96ウエルマイ
クロテストプレートに添加した。さらに、0.0001
〜100μMの濃度の本発明の化合物またはその医薬上
許容しうる塩、10ng/mlのPMAおよび100n
g/mlのA23187を添加し、37℃、5%二酸化
炭素、95%空気の条件下で44時間培養した。培養終
了後、トリチウムチミジン(比活性:185GBq/m
mol,アマシャムファルマシアバイオテク社製)を1
8.5kBq/ウエル添加し、37℃、5%二酸化炭
素、95%空気の条件下でさらに4時間培養した。その
後、セルハーベスターを使用して細胞をグラスファイバ
ーフィルターに回収し、プレート用シンチレーションカ
ウンター(マイクロベータ 1460)を使用して、細
胞内に取り込まれた放射活性を測定し、PMAおよびA
23187の刺激によって誘導されたラットリンパ球の
増殖を測定した。すなわち、各種濃度の本発明の化合物
を添加したウエルのリンパ球へのトリチウムチミジンの
取り込み量(cpm)の平均値から、下記の式を用いて
抑制率を算出した。
【1311】
【数1】
【1312】また、トリチウムチミジンの取り込み量
(cpm)の平均値または抑制率を縦軸に濃度を横軸に
プロットすることによって得られた用量反応曲線をもと
に、非線形回帰によって対照群の50%の値に抑制する
化合物の濃度(IC50)を求めた。
【1313】本発明の化合物またはその医薬上許容しう
る塩は、上記インビトロ試験において、化合物非添加の
対照群に比べて、有意でかつ濃度依存的な抑制作用を示
した。
【1314】実験例2:IL−2依存性のマウスCTL
L−2細胞、D10.G4.1細胞あるいはHT2細胞
のIL−2、IL−4、IL−7、IL−9、IL−1
3あるいはIL−15依存性の増殖に対する作用 培地としては、RPMI1640培地(シグマ社製)を
用い、硫酸カナマイシン60μg/mlおよびペニシリ
ンGカリウム100単位/mlを添加し、さらに、56
℃で30分間の非働化処理をした牛胎児血清(FCS、
ギブコ社製)を10%加えて試験に使用した。また、本
発明の化合物またはその医薬上許容しうる塩は、ジメチ
ルスルホキシドに溶解させた後、10%FCS含有RP
MI1640培地で目的の濃度に希釈して試験に使用し
た。IL−2依存性のマウスCTLL−2細胞、D1
0.G4.1細胞あるいはHT2細胞(アメリカンタイ
プカルチャーコレクションから購入)を使用して、IL
−2、IL−4、IL−7、IL−9、IL−13ある
いはIL−15依存性の増殖を、細胞内へのトリチウム
チミジンの取り込み量を指標として測定した。CTLL
−2細胞、D10.G4.1細胞あるいはHT2細胞を
10%FCSおよび5×10-5Mの2−メルカプトエタ
ノールを含有するRPMI1640培地で105細胞/
mlの濃度に調製し、96ウエルマイクロテストプレー
トを用いて104細胞/ウエルになるように添加した。
さらに0.01〜10ng/mlのリコンビナントヒ
ト、サルあるいはマウスIL−2、IL−4、IL−
7、IL−9、IL−13あるいはIL−15(ゲンザ
イム/テクネ社製)と0.0001〜100μMの濃度
の本発明の化合物またはその医薬上許容しうる塩を添加
し、37℃、5%二酸化炭素、95%空気の条件下で2
0〜92時間培養した。培養終了後、トリチウムチミジ
ン(比活性:185GBq/mmol,アマシャムファ
ルマシアバイオテク社製)を18.5kBq/ウエル添
加し、37℃、5%二酸化炭素、95%空気の条件下で
さらに4時間培養した。その後、セルハーベスターを使
用して細胞をグラスファイバーフィルターに回収し、プ
レート用シンチレーションカウンター(マイクロベータ
1460)を使用して、細胞内に取り込まれた放射活
性を測定し、IL−2、IL−4、IL−7、IL−
9、IL−13あるいはIL−15依存性T細胞増殖を
測定した。すなわち、各種濃度の本発明の化合物を添加
したウエルのリンパ球へのトリチウムチミジンの取り込
み量(cpm)の平均値から、下記の式を用いて抑制率
を算出した。
【1315】
【数2】
【1316】また、トリチウムチミジンの取り込み量
(cpm)の平均値または抑制率を縦軸に濃度を横軸に
プロットすることによって得られた用量反応曲線をもと
に、非線形回帰によって対照群の50%の値に抑制する
化合物の濃度(IC50)を求めた。
【1317】本発明の化合物またはその医薬上許容しう
る塩は、上記インビトロ試験において、化合物非添加の
対照群に比べて、有意でかつ濃度依存的な抑制作用を示
した。
【1318】実験例3:マウスマクロファージあるいは
マクロファージ様細胞株J774A.1細胞からのIL
−1、IL−6、IL−12、IL−15、IL−1
8、TNF−αの産生に対する作用 培地としては、RPMI1640培地(シグマ社製)を
用い、硫酸カナマイシン60μg/mlおよびペニシリ
ンGカリウム100単位/mlを添加し、さらに、56
℃で30分間の非働化処理をした牛胎児血清(FCS、
ギブコ社製)を10%加えて試験に使用した。また、本
発明の化合物またはその医薬上許容しうる塩は、ジメチ
ルスルホキシドに溶解させた後、10%FCS含有RP
MI1640培地で目的の濃度に希釈して試験に使用し
た。7週齢の雄性C57BL/6マウス(日本チャール
スリバー株式会社)に10%プロテオスペプトン(ディ
フコ社製)溶液を腹腔内投与し、その4日後に腹腔内浸
出細胞を回収し、24ウエルプレートで1時間インキュ
ベートした後、浮遊細胞を除去してマクロファージとし
て使用した。上述の操作によって得られたマクロファー
ジあるいはマウスマクロファージ様細胞株のJ774
A.1(アメリカンタイプカルチャーコレクションから
購入)の単一細胞層(モノレイヤー)に、0.1〜10
μg/mlのリポポリサッカライド(ディフコ社製)あ
るいは0.01〜10ng/mlのリコンビナントヒ
ト、サルあるいはマウスIL−15(ゲンザイム社製)
と0.0001〜100μMの濃度の本発明の化合物ま
たはその医薬上許容しうる塩を添加し、37℃、5%二
酸化炭素、95%空気の条件下で12〜96時間培養し
た。培養終了後、培養上清を回収し、酵素抗体法(EL
ISA)によって、上清中に産生されたIL−1、IL
―6、IL−12、IL−15、IL−18、TNF−
αを定量することによって、サイトカイン産生抑制作用
を評価した。また、上清中に産生されたIL−1、IL
―6、IL−12、IL−15、IL−18、TNF−
αの活性については、依存性細胞株を用いたバイオアッ
セイでも評価した。さらに、細胞中の総RNAを回収
し、リバーストランスクリプターゼ−ポリメラーゼチェ
ーンリアクション(RT−PCR)法によって、当該サ
イトカインのmRNAを増幅させた。各種サイトカイン
mRNAの発現量は、ヒポキサンチン−グアニンフォス
フォリボシルトランスフェラーゼを対照のmRNAとし
て、半定量し、サイトカイン産生の指標とした。各種濃
度の本発明の化合物を添加した場合のサイトカイン産生
量あるいはmRNA発現量の平均値から、下記の式を用
いて抑制率を算出した。
【1319】
【数3】
【1320】また、サイトカイン産生量の平均値または
抑制率を縦軸に濃度を横軸にプロットすることによって
得られた用量反応曲線をもとに、非線形回帰によって対
照群の50%の値に抑制する化合物の濃度(IC50)を求
めた。
【1321】本発明の化合物またはその医薬上許容しう
る塩は、上記インビトロ試験において、化合物非添加の
対照群に比べて、有意でかつ濃度依存的な抑制作用を示
した。
【1322】実験例4:JAKリン酸化に対する作用 マウスT細胞株であるCTLL−2細胞、D10.G
4.1細胞あるいはHT−2細胞を、リコンビナントサ
ルIL−15あるいはリコンビナントマウスIL−2の
存在下で24時間培養した。その後、リシス用の緩衝液
の添加によって得られた細胞のリセートを、抗JAK3
抗体(UBI社製)あるいは抗JAK1抗体(サンタク
ルーズ社製)およびプロティンアガロースを使用して4
℃で2時間混合することによって免疫沈降させた。免疫
沈降させたタンパクを7.5%SDSポリアクリルアミ
ドゲル電気泳動した後、PVDFメンブレンフィルター
に転写しウエスタンブロッティングを行った。すなわ
ち、スキムミルクでブロッキングした後,抗リン酸化チ
ロシン抗体(4G10、UBI社製)でブロットして、
さらにペルオキシダーゼ標識抗イムノグロブリン抗体を
添加し、基質を加えて発色させてバンドを検出した。本
発明の化合物またはその医薬上許容しうる塩は、上記イ
ンビトロ試験において、JAK1あるいはJAK3のリ
ン酸化を濃度依存的に抑制することが判明した。
【1323】実験例5:DBA/1JマウスにおけるI
I型コラーゲン誘発関節炎に対する作用 ウシII型コラーゲン(コラーゲン技術研修会から購
入)100〜200μgを、結核死菌H37Raを含む
フロイントの完全アジュバント(シグマ社製)と混合し
て作製したエマルジョンを、6〜7週齢の雄性DBA/
1Jマウス(日本チャールスリバー株式会社)の尾根部
皮下に、3週間間隔で2回免疫することによって関節炎
を発症させた。本発明の化合物またはその医薬上許容し
うる塩は、0.5%ヒドロキシプロピルメチルセルロー
スに懸濁または溶解させて、0.01〜100mg/k
g体重の用量で、経口ゾンデを用いて、初回免疫日から
6週間反復経口投与した。本モデルにおいて、四肢の関
節炎の症状については、それぞれ、以下の判定基準に基
づいて0から4のスコアで評価した。なお、それぞれの
マウスの関節炎のスコアは、四肢のスコアの合計で表し
(最大:16点)、総合スコアが1点以上の場合に、関
節炎を発症したと判定した。
【1324】
【表1】
【1325】また、マウスの四肢の厚さを、それぞれノ
ギスを使用して測定し、四肢の厚さの合計を求めて、関
節炎の指標とした。さらに、軟X線撮影装置ソフテック
ス(オーミック社製)を使用して、四肢のレントゲン写
真を撮影し、関節破壊の程度を評価した。関節炎のスコ
ア、四肢の厚さの合計および関節破壊スコアについて
は,各群(n=5〜10)ごとに平均値および標準誤差
で表し、媒体のみを投与した群を対照として、ノンパラ
メトリックあるいはパラメトリックダネット法で統計解
析し、p値が0.05以下の場合、有意であると判定し
た。本発明の化合物またはその医薬上許容しうる塩は、
上記インビボ試験において、0.1〜100mg/kg
体重の反復経口投与で、発症した関節炎の重篤度、四肢
の腫脹および関節破壊を、媒体のみを投与した対照群に
比べて、有意でかつ用量依存的に改善し、関節炎の発症
および進行を著明に抑制することが明らかとなった。こ
れに対し、バイオオーガニック・アンド・メディシナル
・ケミストリー・レターズ(Bioorganic a
nd Medicinal Chemistry Le
tters)、第8巻、2787〜2792頁(199
8年)に記載された1−(4−フルオロフェニル)−N
−(4−トリフルオロメチルフェニル)−5−メチルピ
ラゾール−4−カルボキサミドは、10mg/kg体重
の反復経口投与で、発症した関節炎の重篤度、四肢の腫
脹および関節破壊を改善せず、30mg/kg体重の反
復経口投与で死亡例が確認された。
【1326】実験例6:全身性エリテマトーデス自然発
症モデルMRL/MpJ−lpr/lprマウスのルー
プス腎炎に対する作用および延命効果 雄性の生後8〜16週齢のMRL/MpJ−lpr/l
prマウス(日本チャールスリバー株式会社)に、本発
明の化合物またはその医薬上許容しうる塩を、0.5%
ヒドロキシプロピルメチルセルロースに懸濁または溶解
させて、0.01〜100mg/kg体重の用量で、経
口ゾンデを用いて、毎日反復経口投与した。投与期間中
の生存率を記録するとともに、経時的に採血および採尿
して血漿中の抗核抗体価、リウマチ因子および尿中のタ
ンパク量を測定した。本発明の化合物またはその医薬上
許容しうる塩は、上記インビボ試験において、0.1〜
100mg/kg体重の反復経口投与で、タンパク尿の
発現率および尿中のタンパク濃度が著明に低下し、MR
L/MpJ−lpr/lprマウスのループス腎炎の発
症の抑制および症状の改善を認めた。また、本発明の化
合物またはその医薬上許容しうる塩は、MRL/MpJ
−lpr/lprマウスに長期間投与することによって
延命効果を示すことも確認された。
【1327】実験例7:卵白アルブミン誘発マウス二相
性耳浮腫に対する作用 卵白アルブミン10μg(シグマ社製)および1mgの
水酸化アルミニウムゲルをふくむ生理食塩水0.5ml
を6〜7週齢の雄性BALB/cマウス(日本チャール
スリバー株式会社)の腹腔内に、2週間間隔で2回免疫
した。その1週間後に、卵白アルブミン10μgをマウ
スの耳介部に皮下注射してチャレンジすることによっ
て、チャレンジの1時間後および24時間後に二相性の
浮腫を伴う二相性耳浮腫を誘発させた。本発明の化合物
またはその医薬上許容しうる塩は、0.5%ヒドロキシ
プロピルメチルセルロースに懸濁または溶解させて、
0.01〜100mg/kg体重の用量で、経口ゾンデ
を用いて、初回免疫日から3週間反復経口投与した。本
モデルにおいて、マウスの耳介の厚さを、ダイアル式ゲ
ージを使用して測定し、耳浮腫の指標とした。耳介の厚
さについては,各群(n=5〜10)ごとに平均値およ
び標準誤差で表し、媒体のみを投与した群を対照とし
て、ダネット法で統計解析し、p値が0.05以下の場
合、有意であると判定した。本発明の化合物またはその
医薬上許容しうる塩は、上記インビボ試験において、
0.1〜100mg/kg体重の反復経口投与で、チャ
レンジの1時間後の即時相および24時間後の遅発相の
双方の浮腫の誘導を、媒体のみを投与した対照群に比べ
て、有意かつ用量依存的に抑制し、2型ヘルパーT細胞
が関与するアレルギー反応を抑制することが示唆され
た。
【1328】実験例8:ラット実験的自己免疫性脳脊髄
炎に対する抑制作用 ミエリン塩基性タンパク(シグマ社製)100μgと結
核死菌H37Raを含むフロイントの完全アジュバント
(シグマ社製)と混合して作製したエマルジョン0.1
mlを、6週齢の雌性LEWラットの右後肢足蹠皮内に
免疫し、免疫後の身体症状の経時的変化を以下の6段階
の基準に従って評価した。
【1329】
【表2】
【1330】本発明の化合物またはその医薬上許容しう
る塩は、上記インビボ試験において、0.1〜100m
g/kg体重の20日間反復経口投与で、自己免疫性脳
脊髄炎の発症および進行を顕著に抑制することが確認さ
れた。
【1331】実験例9:併用効果試験 ケーハンなど(B. D. Kahan et al.)の方法〔トランス
プランテーション(Transplantation)第55巻、84
9〜900頁(1993年)〕に準じて、試験化合物
(2剤以上)をそれぞれの単独投与した時の用量反応曲
線に基づいて併用群の効力を計算し、コンビネイション
・インデックスの値を求める。コンビネイション・イン
デックスの値が1の時は相加作用を、コンビネイション
・インデックスの値が1より小さい時は相乗作用を、コ
ンビネイション・インデックスの値が1より大きい時に
は拮抗作用を示すものと定義する。本発明の化合物また
はその医薬上許容しうる塩は、上記併用効果試験におい
て、抗リウマチ剤、免疫抑制剤、ステロイド剤または非
ステロイド性抗炎症薬から選択される1ないし2以上の
薬剤と併用した場合、コンビネーションインデックスの
値が1より小さいことから、相乗作用を示すことが確認
された。
【1332】実験例10:毒性試験 単回投与毒性試験では、雌雄SD系ラット(3匹/群)お
よびビーグル犬(1匹/群)に被験化合物を投与して死
亡例の有無、一般状態および体重を指標とし、単回投与
における毒性を評価する。また、反復投与毒性試験で
は、雌雄のSD系ラット(6匹/群)および雌雄ビーグル
犬(2匹/群)に被験化合物を2週間反復投与して、一
般状態、体重、摂餌量、血液学的検査、血液生化学的検
査、臓器重量および剖検(病理組織検査を含む)を指標
とし、反復投与における被験化合物の毒性を評価する。
【1333】実験例11:ラットにおけるバイオアベイ
ラビリティーの評価 SD系雄性ラット(1群4匹)に被験化合物を静脈内投与
および経口投与した後、経時的に採血し、血漿中薬物濃
度を高速液体クロマトグラフを用いて測定する。次式に
よりバイオアベイラビリティー(BA)を算出する。
【1334】
【数4】
【1335】
【発明の効果】上記薬理試験、毒性試験などから明らか
なように、本発明の化合物またはその医薬上許容しうる
塩は、優れた活性化リンパ球増殖抑制作用、特にIL−
2、IL−4、IL−7、IL−9、IL−13または
IL−15依存性のリンパ球増殖抑制作用を示し、か
つ、IL−15およびIL−15により誘導される炎症
性サイトカインの産生をも抑制すること、さらに関節炎
モデル、自己免疫疾患モデルにおいても優れた効果を示
すことから、各種自己免疫性疾患の予防または治療剤と
して有用である。
【1336】本出願は日本で出願された平成11年特許
願第33367号および平成11年特許願第19847
3号を基礎としており、その内容は本明細書に全て包含
されるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/405 A61K 31/405 4C206 31/415 31/415 31/4152 31/4152 31/4155 31/4155 31/43 31/43 31/438 31/438 31/454 31/454 31/496 31/496 31/519 31/519 31/52 31/52 31/5377 31/5377 31/541 31/541 31/5415 31/5415 31/55 31/55 31/5513 31/5513 31/573 31/573 31/616 31/616 31/635 31/635 31/664 31/664 33/24 33/24 45/00 45/00 A61P 19/02 A61P 19/02 29/00 101 29/00 101 37/06 37/06 43/00 111 43/00 111 C07D 207/34 C07D 207/34 231/14 231/14 401/12 401/12 401/14 401/14 403/12 403/12 405/04 405/04 409/12 409/12 413/12 413/12 491/113 491/113 (72)発明者 内藤 洋一郎 福岡県築上郡吉富町大字小祝955番地 ウ ェルファイド株式会社開発研究所内 (72)発明者 杉山 直樹 埼玉県入間市小谷田三丁目7番25号 ウェ ルファイド株式会社創薬研究所内 (72)発明者 川口 貴史 埼玉県入間市小谷田三丁目7番25号 ウェ ルファイド株式会社創薬研究所内 (72)発明者 千葉 健治 埼玉県入間市小谷田三丁目7番25号 ウェ ルファイド株式会社創薬研究所内 (72)発明者 大槻 真希夫 埼玉県入間市小谷田三丁目7番25号 ウェ ルファイド株式会社創薬研究所内 (72)発明者 中 洋一 大阪府枚方市招提大谷二丁目25番1号 ウ ェルファイド株式会社創薬研究所内 Fターム(参考) 4C050 AA04 BB07 CC17 EE01 FF01 GG01 HH04 4C063 AA01 AA03 BB02 BB09 CC22 CC36 CC51 CC54 CC81 CC95 DD10 DD12 DD22 EE01 4C069 AC06 4C084 AA16 NA14 ZA96 ZB05 ZB08 ZB15 ZC20 4C086 AA01 AA02 AA03 BC05 BC15 BC21 BC36 BC50 BC56 BC73 BC88 BC90 CB07 CB09 CB22 DA08 DA10 DA35 GA04 GA07 GA08 MA01 NA14 ZA96 ZB05 ZB15 ZC20 4C206 AA01 AA02 AA03 DA24 DA25 FA32 FA33

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、Rは置換アリール、アリールアルキル、置換
    基を有していてもよいヘテロアリール、ヘテロアリール
    アルキルまたはシクロアルキルを示す。R、R は同
    一または異なって、それぞれ水素、アルキル、ハロゲ
    ン、水酸基、アルコキシ、置換基を有していてもよいア
    ミノまたはフェニルを示す。Qは窒素原子または基C−
    (基中、Rは水素、アルキル、ハロゲンまたは置
    換基を有していてもよいアミノを示す。)を示す。Wは
    水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アシルオキシア
    ルキル、アミノアルキル、ヒドロキシカルボニルアルキ
    ルまたはアルコキシカルボニルアルキルを示す。Xはハ
    ロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキル、アルコキ
    シ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルバモイ
    ル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキルを示す。
    X’は水素、ハロゲン、シアノまたはニトロを示す。Y
    はアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシカルボニ
    ルアルキル、置換基を有していてもよいアミノアルキ
    ル、水酸基、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオ
    キシ、シクロアルキルオキシ、ヒドロキシアルコキシ、
    ヒドロキシカルボニルアルコキシ、置換基を有していて
    もよいアミノアルコキシ、メルカプト、アルキルチオ、
    ヒドロキシアルキルチオ、ヒドロキシカルボニルアルキ
    ルチオ、置換基を有していてもよいアミノアルキルチ
    オ、基O−Het(基中、Hetは置換基を有していて
    もよい酸素原子または窒素原子から選ばれる複素原子を
    含有した飽和複素環を示す)または基N(Z
    (Z)(基中、Z、Zは同一または異なって、そ
    れぞれ水素、アルキル、ヒドロキシアルキルまたはアミ
    ノアルキルを示すか、あるいはZ、Zが隣接する窒
    素原子と一緒になって環内に酸素原子、硫黄原子、窒素
    原子を1ないし2個含有していてもよい環状アミンを形
    成する基を示す。)を示す。)により表されるアミド化
    合物またはその医薬上許容しうる塩を有効成分とする医
    薬組成物。
  2. 【請求項2】 アミド化合物が一般式 【化2】 (式中、Rは置換アリール、アリールアルキル、置換
    基を有していてもよいヘテロアリール、ヘテロアリール
    アルキルまたはシクロアルキルを示す。R、R は同
    一または異なって、それぞれ水素、アルキル、ハロゲ
    ン、水酸基、アルコキシ、置換基を有していてもよいア
    ミノまたはフェニルを示す。Qは窒素原子または基C−
    (基中、Rは水素、アルキル、ハロゲンまたは置
    換基を有していてもよいアミノを示す。)を示す。Wは
    水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アシルオキシア
    ルキル、アミノアルキル、ヒドロキシカルボニルアルキ
    ルまたはアルコキシカルボニルアルキルを示す。Xはハ
    ロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキル、アルコキ
    シ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルバモイ
    ル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキルを示す。Y
    はアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシカルボニ
    ルアルキル、置換基を有していてもよいアミノアルキ
    ル、水酸基、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオ
    キシ、シクロアルキルオキシ、ヒドロキシアルコキシ、
    ヒドロキシカルボニルアルコキシ、置換基を有していて
    もよいアミノアルコキシ、メルカプト、アルキルチオ、
    ヒドロキシアルキルチオ、ヒドロキシカルボニルアルキ
    ルチオ、置換基を有していてもよいアミノアルキルチ
    オ、基O−Het(基中、Hetは置換基を有していて
    もよい酸素原子または窒素原子から選ばれる複素原子を
    含有した飽和複素環を示す)または基N(Z
    (Z)(基中、Z、Zは同一または異なって、そ
    れぞれ水素、アルキル、ヒドロキシアルキルまたはアミ
    ノアルキルを示すか、あるいはZ、Zが隣接する窒
    素原子と一緒になって環内に酸素原子、硫黄原子、窒素
    原子を1ないし2個含有していてもよい環状アミンを形
    成する基を示す。)を示す。)により表される、請求項
    1に記載の医薬組成物。
  3. 【請求項3】 アミド化合物が一般式 【化3】 (式中、Rは置換アリール、アリールアルキル、置換
    基を有していてもよいヘテロアリール、ヘテロアリール
    アルキルまたはシクロアルキルを示す。R、R は同
    一または異なって、それぞれ水素、アルキル、ハロゲ
    ン、水酸基、アルコキシ、置換基を有していてもよいア
    ミノまたはフェニルを示す。Qは窒素原子または基C−
    (基中、Rは水素、アルキル、ハロゲンまたは置
    換基を有していてもよいアミノを示す。)を示す。Wは
    水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アシルオキシア
    ルキル、アミノアルキル、ヒドロキシカルボニルアルキ
    ルまたはアルコキシカルボニルアルキルを示す。Xはハ
    ロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキル、アルコキ
    シ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルバモイ
    ル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキルを示す。Y
    はアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシカルボニ
    ルアルキル、置換基を有していてもよいアミノアルキ
    ル、水酸基、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオ
    キシ、シクロアルキルオキシ、ヒドロキシアルコキシ、
    ヒドロキシカルボニルアルコキシ、置換基を有していて
    もよいアミノアルコキシ、メルカプト、アルキルチオ、
    ヒドロキシアルキルチオ、ヒドロキシカルボニルアルキ
    ルチオ、置換基を有していてもよいアミノアルキルチ
    オ、基O−Het(基中、Hetは置換基を有していて
    もよい酸素原子または窒素原子から選ばれる複素原子を
    含有した飽和複素環を示す)または基N(Z
    (Z)(基中、Z、Zは同一または異なって、そ
    れぞれ水素、アルキル、ヒドロキシアルキルまたはアミ
    ノアルキルを示すか、あるいはZ、Zが隣接する窒
    素原子と一緒になって環内に酸素原子、硫黄原子、窒素
    原子を1ないし2個含有していてもよい環状アミンを形
    成する基を示す。)を示す。)により表される、請求項
    2に記載の医薬組成物。
  4. 【請求項4】 アミド化合物が一般式 【化4】 (式中、Rは置換アリール、アリールアルキル、置換
    基を有していてもよいヘテロアリール、ヘテロアリール
    アルキルまたはシクロアルキルを示す。R、R は同
    一または異なって、それぞれ水素、アルキル、ハロゲ
    ン、水酸基、アルコキシ、置換基を有していてもよいア
    ミノまたはフェニルを示す。Qは窒素原子または基C−
    (基中、Rは水素、アルキル、ハロゲンまたは置
    換基を有していてもよいアミノを示す。)を示す。Wは
    水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アシルオキシア
    ルキル、アミノアルキル、ヒドロキシカルボニルアルキ
    ルまたはアルコキシカルボニルアルキルを示す。X
    ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アルコキシカ
    ルボニルまたはアルキニルを示す。Yはアルコキシ、
    ハロアルコキシ、アリールオキシ、シクロアルキルオキ
    シ、ヒドロキシアルコキシ、置換基を有していてもよい
    アミノアルコキシ、置換基を有していてもよいアミノア
    ルキルチオ、基O−Het(基中、Hetは置換基を有
    していてもよい酸素原子または窒素原子から選ばれる複
    素原子を含有した飽和複素環を示す)または基N
    (Z)(Z)(基中、Z、Zは同一または異な
    って、それぞれ水素、アルキル、ヒドロキシアルキルま
    たはアミノアルキルを示すか、あるいはZ 、Zが隣
    接する窒素原子と一緒になって環内に酸素原子、硫黄原
    子、窒素原子を1ないし2個含有していてもよい環状ア
    ミンを形成する基を示す。)を示す。)により表され
    る、請求項3に記載の医薬組成物。
  5. 【請求項5】 アミド化合物が一般式 【化5】 (式中、R1aは置換アリール、アリールアルキルまた
    は置換基を有していてもよいヘテロアリールを示す。R
    2a、R3aは同一または異なって、それぞれ水素また
    はアルキルを示す。Qは窒素原子または基C−R4a
    (基中、R4aは水素またはアルキルを示す。)を示
    す。Wは水素、アルキル、ヒドロキシカルボニルアル
    キルまたはアルコキシカルボニルアルキルを示す。Y
    はアルコキシ、置換基を有していてもよいアミノアルコ
    キシ、置換基を有していてもよいアミノアルキルチオま
    たは基N(Z2a)(Z3a)(基中、Z2a、Z3a
    は隣接する窒素原子と一緒になって環内に酸素原子、硫
    黄原子、窒素原子を1ないし2個含有していてもよい環
    状アミンを形成する基を示す。)を示す。)により表さ
    れる、請求項4に記載の医薬組成物。
  6. 【請求項6】 アミド化合物が(1)N−(3−シアノ
    −4−ネオペンチルオキシフェニル)−1−(4−フル
    オロフェニル)−3−メチルピラゾール−4−カルボキ
    サミド、(2)N−(3−シアノ−4−ネオペンチルオ
    キシフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−5−
    メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(3)N−
    (3−シアノ−4−ネオペンチルオキシフェニル)−1
    −(4−フルオロフェニル)−3,5−ジメチルピラゾ
    ール−4−カルボキサミド、(4)N−(3−シアノ−
    4−ネオペンチルオキシフェニル)−1−(4−フルオ
    ロフェニル)−N,3−ジメチルピラゾール−4−カル
    ボキサミド、(5)N−(3−シアノ−4−ネオペンチ
    ルオキシフェニル)−5−クロロ−1−(4−フルオロ
    フェニル)ピラゾール−4−カルボキサミド、(6)N
    −(3−シアノ−4−ネオペンチルオキシフェニル)−
    N−[1−(4−フルオロフェニル)−3−メチルピラ
    ゾール−4−イルカルボニル]グリシン、(7)4−
    [N−(3−シアノ−4−ネオペンチルオキシフェニ
    ル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)−3−メチ
    ルピラゾール−4−イルカルボニル]アミノ]酪酸、
    (8)N−(3−シアノ−4−ピペリジノフェニル)−
    1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール
    −4−カルボキサミド、(9)N−[3−シアノ−4−
    (4−ヒドロキシピペリジノ)フェニル]−1−(4−
    フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カル
    ボキサミド、(10)N−{3−シアノ−4−[4−
    (2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェ
    ニル}−1−(4−フルオロフェニル)ピラゾール−4
    −カルボキサミド、(11)N−{3−シアノ−4−
    [4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イ
    ル]フェニル}−1−(4−フルオロフェニル)−3−
    メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(12)N−
    {3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピ
    ペラジン−1−イル]フェニル}−1−(4−フルオロ
    フェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミ
    ド、(13)N−{3−シアノ−4−[4−(2−ヒド
    ロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1
    −(4−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール−4
    −カルボキサミド、(14)N−{3−シアノ−4−
    [4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イ
    ル]フェニル}−1−(4−メチルフェニル)−5−メ
    チルピラゾール−4−カルボキサミド、(15)N−
    {3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピ
    ペラジン−1−イル]フェニル}−1−(4−フルオロ
    フェニル)−3,5−ジメチルピラゾール−4−カルボ
    キサミド、(16)N−{3−シアノ−4−[4−(2
    −ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェニ
    ル}−1−(3−トリフルオロメチルフェニル)−5−
    メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(17)N−
    {3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピ
    ペラジン−1−イル]フェニル}−1−(2,4−ジフ
    ルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボ
    キサミド、(18)N−{3−シアノ−4−[4−(2
    −ヒドロキシエチル)ホモピペラジン−1−イル]フェ
    ニル}−1−(4−フルオロフェニル)−5−メチルピ
    ラゾール−4−カルボキサミド、(19)N−{3−シ
    アノ−4−[4−(3−ヒドロキシプロピル)ピペラジ
    ン−1−イル]フェニル}−1−(4−フルオロフェニ
    ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、
    (20)N−{3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキ
    シエチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−
    (4−フルオロフェニル)ピロール−3−カルボキサミ
    ド、(21)1−(4−ブロモフェニル)−N−{3−
    シアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジ
    ン−1−イル]フェニル}−5−メチルピラゾール−4
    −カルボキサミド、(22)N−{3−シアノ−4−
    [4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イ
    ル]フェニル}−1−(4−ヨードフェニル)−5−メ
    チルピラゾール−4−カルボキサミド、(23)1−
    (4−クロロフェニル)−N−(3−シアノ−4−ピペ
    リジノフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボ
    キサミド、(24)1−(4−クロロフェニル)−N−
    [3−シアノ−4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−
    イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボ
    キサミド、(25)1−(4−クロロフェニル)−N−
    [3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−
    イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボ
    キサミド、(26)N−(4−{4−[ビス(2−ヒド
    ロキシエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−3−
    シアノフェニル)−1−(4−クロロフェニル)−5−
    メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(27)1−
    (3,4−ジクロロフェニル)−N−[3−シアノ−4
    −(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]
    −5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(2
    8)N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジ
    ン−1−イル)フェニル]−1−(3,4−ジフルオロ
    フェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミ
    ド、(29)1−(3−クロロ−4−フルオロフェニ
    ル)−N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリ
    ジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−
    4−カルボキサミド、(30)N−{3−シアノ−4−
    [4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イ
    ル]フェニル}−1−(4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、
    (31)N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペ
    リジン−1−イル)フェニル]−1−(4−トリフルオ
    ロメチルフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カル
    ボキサミド、(32)N−{4−[4−ビス(2−メト
    キシエチル)アミノピペリジン−1−イル]−3−シア
    ノフェニル}−1−(4−クロロフェニル)−5−メチ
    ルピラゾール−4−カルボキサミド、(33)1−(4
    −クロロフェニル)−N−[3−シアノ−(4−モルホ
    リノピペリジン−1−イル)フェニル]ピロール−3−
    カルボキサミド、(34)N−[3−ブロモ−4−(4
    −モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−1−
    (4−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−
    カルボキサミド、(35)N−[3−ブロモ−4−(4
    −モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−5−
    メチル−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラ
    ゾール−4−カルボキサミド、(36)1−(4−クロ
    ロフェニル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3,
    4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イ
    ル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−5−メチルピ
    ラゾール−4−カルボキサミド、(37)N−{3−シ
    アノ−4−[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−
    2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェ
    ニル}−5−メチル−1−(4−トリフルオロメチルフ
    ェニル)ピラゾール−4−カルボキサミド、(38)N
    −{3−シアノ−4−[4−(3,4,5,6−テトラ
    ハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−
    イル]フェニル}−1−(4−フルオロフェニル)−5
    −メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(39)N
    −{3−シアノ−4−[4−(3,4,5,6−テトラ
    ハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−
    イル]フェニル}−1−(4−フルオロフェニル)ピロ
    ール−3−カルボキサミド、(40)1−(4−クロロ
    フェニル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,
    5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピ
    ペラジン−1−イル]フェニル}ピロール−3−カルボ
    キサミド、(41)1−(3,4−ジクロロフェニル)
    −N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,5,6−テ
    トラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−
    1−イル]フェニル}−5−メチルピラゾール−4−カ
    ルボキサミド、(42)1−(4−クロロフェニル)−
    N−{3−シアノ−4−[4−(3−ヒドロキシプロピ
    ル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−5−メチルピ
    ラゾール−4−カルボキサミド、(43)1−(3,4
    −ジクロロフェニル)−N−{3−シアノ−4−[4−
    (2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェ
    ニル}−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、
    (44)1−(4−クロロフェニル)−N−{3−シア
    ノ−4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−
    1−イル]フェニル}−5−メチルピラゾール−4−カ
    ルボキサミド、(45)1−(4−クロロフェニル)−
    N−(3−シアノ−4−{4−[2−(2−ヒドロキシ
    エトキシ)エチル]ピペラジン−1−イル}フェニル)
    −5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(4
    6)1−(4−クロロフェニル)−N−[3−シアノ−
    4−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4,5]デ
    カ−8−イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−4
    −カルボキサミド、(47)1−(4−ブロモフェニ
    ル)−N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリ
    ジノ)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボ
    キサミド、(48)N−[3−シアノ−4−(4−モル
    ホリノピペリジノ)フェニル]−1−(4−フルオロフ
    ェニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミ
    ド、(49)N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノ
    ピペリジノ)フェニル]−1−(4−フルオロフェニ
    ル)ピロール−3−カルボキサミド、(50)N−[3
    −シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イ
    ル)フェニル]−1−(4−メチルフェニル)−5−メ
    チルピラゾール−4−カルボキサミド、(51)N−
    [3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−
    イル)フェニル]−1−(4−ヨードフェニル)−5−
    メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(52)N−
    [3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−
    イル)フェニル]−1−(4−メトキシフェニル)−5
    −メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(53)1
    −(4−クロロフェニル)−N−[3−シアノ−4−
    (4−チオモルホリノピペリジン−1−イル)フェニ
    ル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、
    (54)1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−N
    −[4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−3
    −ニトロフェニル]ピラゾール−4−カルボキサミド、
    (55)5−メチル−N−[4−(4−モルホリノピペ
    リジン−1−イル)−3−ニトロフェニル]−1−(4
    −トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール−4−カル
    ボキサミド、(56)N−[3−クロロ−4−(4−モ
    ルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−5−メチ
    ル−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾー
    ル−4−カルボキサミド、(57)1−(4−クロロフ
    ェニル)−N−[3−エチニル−4−(4−モルホリノ
    ピペリジン−1−イル)フェニル]−5−メチルピラゾ
    ール−4−カルボキサミド、(58)N−[3−シアノ
    −4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニ
    ル]−5−メチル−1−(2−フェニルエチル)ピラゾ
    ール−4−カルボキサミド、(59)1−(4−クロロ
    フェニル)−N−[3−シアノ−4−(4−メトキシメ
    トキシピペリジン−1−イル)フェニル]−5−メチル
    ピラゾール−4−カルボキサミド、(60)1−(4−
    クロロフェニル)−N−{3−シアノ−4−[4−(2
    −メトキシエトキシ)ピペリジン−1−イル]フェニ
    ル}−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、
    (61)N−{3−シアノ−4−[4−(2−ヒドロキ
    シエチル)ピペリジン−1−イル]フェニル}−1−
    (4−フルオロフェニル)−5−メチルピラゾール−4
    −カルボキサミド、(62)N−[3−シアノ−(4−
    モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−5−メ
    チル−1−(4−ニトロフェニル)ピラゾール−4−カ
    ルボキサミド、(63)1−(4−ブロモフェニル)−
    N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,5,6−テト
    ラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1
    −イル]フェニル}−5−メチルピラゾール−4−カル
    ボキサミド、(64)N−{3−シアノ−4−[4−
    (3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4
    −イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−
    (3,4−ジフルオロフェニル)−5−メチルピラゾー
    ル−4−カルボキサミド、(65)1−(3−クロロフ
    ェニル)−N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,
    5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピ
    ペラジン−1−イル]フェニル}−5−メチルピラゾー
    ル−4−カルボキサミド、(66)N−{3−シアノ−
    4−[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−
    ピラン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}
    −5−メチル−1−(4−メチルフェニル)ピラゾール
    −4−カルボキサミド、(67)1−(3−クロロフェ
    ニル)−N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペ
    リジノ)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カル
    ボキサミド、(68)1−(4−クロロフェニル)−N
    −[3−クロロ−4−(4−モルホリノピペリジン−1
    −イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カル
    ボキサミド、(69)N−{3−シアノ−4−[4−
    (3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4
    −イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−(4
    −トリフルオロメチルフェニル)ピロール−3−カルボ
    キサミド、(70)N−[3−シアノ−4−(4−モル
    ホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−1−(4−
    トリフルオロメチルフェニル)ピロール−3−カルボキ
    サミド、(71)N−{3−シアノ−4−[4−(3,
    4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イ
    ル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−(3,4
    −ジクロロフェニル)ピロール−3−カルボキサミド、
    (72)N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペ
    リジン−1−イル)フェニル]−1−(3,4−ジクロ
    ロフェニル)ピロール−3−カルボキサミド、(73)
    1−(4−クロロフェニル)−N−{3−エチニル−4
    −[4−(3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピ
    ラン−4−イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−
    5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(74)
    1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−N−{3−
    (1−プロピン)−4−[4−(3,4,5,6−テト
    ラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1
    −イル]フェニル}ピラゾール−4−カルボキサミド、
    (75)1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−N
    −[3−(1−プロピン)−4−(4−モルホリノピペ
    リジン−1−イル)フェニル]ピラゾール−4−カルボ
    キサミド、(76)1−(4−クロロフェニル)−N−
    {3−エテニル−4−[4−(3,4,5,6−テトラ
    ハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラジン−1−
    イル]フェニル}−5−メチルピラゾール−4−カルボ
    キサミド、(77)1−(4−クロロフェニル)−N−
    [3−エテニル−4−(4−モルホリノピペリジン−1
    −イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カル
    ボキサミド、(78)1−(4−クロロフェニル)−N
    −[3−ヨード−4−(4−モルホリノピペリジン−1
    −イル)フェニル]−5−メチルピラゾール−4−カル
    ボキサミド、(79)N−{3−ブロモ−4−[4−
    (3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4
    −イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−(4
    −クロロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カル
    ボキサミド、(80)N−{3−クロロ−4−[4−
    (3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4
    −イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−(4
    −クロロフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カル
    ボキサミド、(81)N−{3−クロロ−4−[4−
    (3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4
    −イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−(4
    −クロロフェニル)ピロール−3−カルボキサミド、
    (82)N−{3−ブロモ−4−[4−(3,4,5,
    6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラ
    ジン−1−イル]フェニル}−1−(4−クロロフェニ
    ル)ピロール−3−カルボキサミド、(83)1−(4
    −クロロフェニル)−N−[3−シアノ−4−(5−モ
    ルホリノペンチルオキシ)フェニル]−5−メチルピラ
    ゾール−4−カルボキサミド、(84)1−(4−クロ
    ロフェニル)−N−[3−シアノ−4−(5−モルホリ
    ノペンチルオキシ)フェニル]ピロール−3−カルボキ
    サミド、(85)1−(4−クロロフェニル)−N−
    [3−シアノ−4−(5−モルホリノペンチルチオ)フ
    ェニル]−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミ
    ド、(86)1−(4−クロロフェニル)−N−[3−
    シアノ−4−(5−モルホリノペンチルチオ)フェニ
    ル]ピロール−3−カルボキサミド、(87)N−[3
    −シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イ
    ル)フェニル]−1−(3,4−メチレンジオキシフェ
    ニル)−5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、
    (88)N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペ
    リジン−1−イル)フェニル]−1−(3,4−メチレ
    ンジオキシフェニル)ピロール−3−カルボキサミド、
    (89)N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,5,
    6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラ
    ジン−1−イル]フェニル}−1−(3,4−メチレン
    ジオキシフェニル)−5−メチルピラゾール−4−カル
    ボキサミド、(90)N−{3−シアノ−4−[4−
    (3,4,5,6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4
    −イル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1−
    (3,4−メチレンジオキシフェニル)ピロール−3−
    カルボキサミド、(91)1−(4−クロロフェニル)
    −N−[3−シアノ−4−(2,2−ジメチル−3−モ
    ルホリノプロポキシ)フェニル]−5−メチルピラゾー
    ル−4−カルボキサミド、(92)1−(4−クロロフ
    ェニル)−N−[3−シアノ−4−(2,2−ジメチル
    −3−モルホリノプロポキシ)フェニル]ピロール−3
    −カルボキサミド、(93)N−[3−シアノ−4−
    (2,2−ジメチル−3−モルホリノプロポキシ)フェ
    ニル]−5−メチル−1−(3,4−メチレンジオキシ
    フェニル)ピラゾール−4−カルボキサミド、(94)
    N−[3−シアノ−4−(2,2−ジメチル−3−モル
    ホリノプロポキシ)フェニル]−2,5−ジメチル−1
    −(3,4−メチレンジオキシフェニル)ピロール−3
    −カルボキサミド、(95)N−[3−シアノ−4−
    (4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−
    2,5−ジメチル−1−(3,4−メチレンジオキシフ
    ェニル)ピロール−3−カルボキサミド、(96)N−
    [3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−
    イル)フェニル]−5−メチル−1−(3,4−メチレ
    ンジオキシフェニル)ピロール−3−カルボキサミド、
    (97)N−{3−シアノ−4−[4−(3,4,5,
    6−テトラハイドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペラ
    ジン−1−イル]フェニル}−2,5−ジメチル−1−
    (3,4−メチレンジオキシフェニル)ピロール−3−
    カルボキサミド、(98)N−[3−クロロ−4−(4
    −モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−2,
    5−ジメチル−1−(3,4−メチレンジオキシフェニ
    ル)ピロール−3−カルボキサミド、(99)N−[3
    −シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イ
    ル)フェニル]−1−(3,4−ジメトキシフェニル)
    −5−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、(10
    0)N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジ
    ン−1−イル)フェニル]−1−(3,4−ジメトキシ
    フェニル)ピロール−3−カルボキサミド、(101)
    N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノピペリジン−
    1−イル)フェニル]−1−(3,4−ジメトキシフェ
    ニル)−2,5−ジメチルピロール−3−カルボキサミ
    ド、(102)1−(4−クロロフェニル)−N−[3
    −シアノ−4−(2,2−ジメチル−3−モルホリノプ
    ロポキシ)フェニル]−2,5−ジメチルピロール−3
    −カルボキサミド、および(103)1−(4−クロロ
    フェニル)−N−[3−シアノ−4−(4−モルホリノ
    ピペラジン−1−イル)フェニル]−2,5−ジメチル
    ピロール−3−カルボキサミドから選ばれる、請求項1
    に記載の医薬組成物。
  7. 【請求項7】 一般式 【化6】 (式中、Rは水素、置換基を有していてもよいアルキ
    ル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、置換基を有
    していてもよいアリール、アリールアルキル、置換基を
    有していてもよいヘテロアリール、ヘテロアリールアル
    キルまたはシクロアルキルを示す。R、Rは同一ま
    たは異なって、それぞれ水素、アルキル、ハロゲン、水
    酸基、アルコキシ、置換基を有していてもよいアミノま
    たはフェニルを示す。Qは窒素原子または基C−R
    (基中、Rは水素、アルキル、ハロゲンまたは置換
    基を有していてもよいアミノを示す。)を示す。Wは水
    素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アシルオキシアル
    キル、アミノアルキル、ヒドロキシカルボニルアルキル
    またはアルコキシカルボニルアルキルを示す。Xはハロ
    ゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキル、アルコキ
    シ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルバモイ
    ル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキルを示す。
    X’は水素、ハロゲン、シアノまたはニトロを示す。Y
    はアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシカルボニ
    ルアルキル、置換基を有していてもよいアミノアルキ
    ル、水酸基、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオ
    キシ、シクロアルキルオキシ、ヒドロキシアルコキシ、
    ヒドロキシカルボニルアルコキシ、置換基を有していて
    もよいアミノアルコキシ、メルカプト、アルキルチオ、
    ヒドロキシアルキルチオ、ヒドロキシカルボニルアルキ
    ルチオ、置換基を有していてもよいアミノアルキルチ
    オ、基O−Het(基中、Hetは置換基を有していて
    もよい酸素原子または窒素原子から選ばれる複素原子を
    含有した飽和複素環を示す)または基N(Z
    (Z)(基中、Z、Zは同一または異なって、そ
    れぞれ水素、アルキル、ヒドロキシアルキルまたはアミ
    ノアルキルを示すか、あるいはZ、Zが隣接する窒
    素原子と一緒になって環内に酸素原子、硫黄原子、窒素
    原子を1ないし2個含有していてもよい環状アミンを形
    成する基を示す。)を示す。)により表されるアミド化
    合物またはその医薬上許容しうる塩を有効成分とする活
    性化リンパ球増殖抑制剤。
  8. 【請求項8】 IL−2、IL−4、IL−7、IL−
    9、IL−13またはIL−15依存性である請求項7
    に記載の活性化リンパ球増殖抑制剤。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6に記載のアミド化合物のい
    ずれかまたはその医薬上許容しうる塩を有効成分とする
    活性化リンパ球増殖抑制剤。
  10. 【請求項10】 IL−2、IL−4、IL−7、IL
    −9、IL−13またはIL−15依存性である請求項
    9に記載の活性化リンパ球増殖抑制剤。
  11. 【請求項11】 請求項1〜6に記載のアミド化合物の
    いずれかまたはその医薬上許容しうる塩を有効成分とす
    る、IL−15およびIL−2に共通の受容体サブユニ
    ットである共通β鎖および/またはIL−2、IL−
    4、IL−7、IL−9、IL−13およびIL−15
    に共通の受容体サブユニットである共通γ鎖の下流での
    シグナルトランスダクションに関与するチロシンキナー
    ゼのリン酸化抑制剤。
  12. 【請求項12】 請求項1〜6に記載のアミド化合物の
    いずれかまたはその医薬上許容しうる塩を有効成分とす
    るサイトカイン産生抑制剤。
  13. 【請求項13】 請求項1〜6に記載のアミド化合物の
    いずれかまたはその医薬上許容しうる塩を有効成分とす
    るIL−2、IL−4、IL−13またはIFN−γ産
    生抑制剤。
  14. 【請求項14】 請求項1〜6に記載のアミド化合物の
    いずれかまたはその医薬上許容しうる塩を有効成分とす
    るIL−1、IL−6、IL−12、IL−15、IL
    −18またはTNF−α産生抑制剤。
  15. 【請求項15】 請求項1〜6に記載のアミド化合物の
    いずれかまたはその医薬上許容しうる塩を有効成分とす
    るリンパ球の増殖に起因する疾患の予防または治療剤。
  16. 【請求項16】 請求項1〜6に記載のアミド化合物の
    いずれかまたはその医薬上許容しうる塩を有効成分とす
    る自己免疫疾患の予防または治療剤。
  17. 【請求項17】 請求項1〜6に記載のアミド化合物の
    いずれかまたはその医薬上許容しうる塩を有効成分とす
    る慢性関節リウマチの予防または治療剤。
  18. 【請求項18】 一般式 【化7】 (式中、Rは置換アリール、アリールアルキル、置換
    基を有していてもよいヘテロアリール、ヘテロアリール
    アルキルまたはシクロアルキルを示す。R、R は同
    一または異なって、それぞれ水素、アルキル、ハロゲ
    ン、水酸基、アルコキシ、置換基を有していてもよいア
    ミノまたはフェニルを示す。Qは窒素原子または基C−
    (基中、Rは水素、アルキル、ハロゲンまたは置
    換基を有していてもよいアミノを示す。)を示す。Wは
    水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アシルオキシア
    ルキル、アミノアルキル、ヒドロキシカルボニルアルキ
    ルまたはアルコキシカルボニルアルキルを示す。Xはハ
    ロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキル、アルコキ
    シ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルバモイ
    ル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキルを示す。
    X’は水素、ハロゲン、シアノまたはニトロを示す。Y
    はアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシカルボニ
    ルアルキル、置換基を有していてもよいアミノアルキ
    ル、水酸基、置換基を有していてもよいアルコキシ、ア
    リールオキシ、シクロアルキルオキシ、ヒドロキシアル
    コキシ、ヒドロキシカルボニルアルコキシ、置換基を有
    していてもよいアミノアルコキシ、メルカプト、アルキ
    ルチオ、ヒドロキシアルキルチオ、ヒドロキシカルボニ
    ルアルキルチオ、置換基を有していてもよいアミノアル
    キルチオ、基O−Het(基中、Hetは置換基を有し
    ていてもよい酸素原子または窒素原子から選ばれる複素
    原子を含有した飽和複素環を示す)または基N(Z
    (Z )(基中、Z、Zは同一または異なって、そ
    れぞれ水素、アルキル、ヒドロキシアルキルまたはアミ
    ノアルキルを示すか、あるいはZ、Zが隣接する窒
    素原子と一緒になって環内に酸素原子、硫黄原子、窒素
    原子を1ないし2個含有していてもよい環状アミンを形
    成する基を示す。)を示す。)により表されるアミド化
    合物またはその医薬上許容しうる塩、および抗リウマチ
    剤、免疫抑制剤、ステロイド剤および非ステロイド性抗
    炎症薬から選択される1ないし2以上の薬剤とからなる
    併用組成物。
  19. 【請求項19】 抗リウマチ剤が金剤、ペニシラミン、
    ブシラミン、ロベンザリット、アクタリットおよびサラ
    ゾスルファピリジンから選択される請求項18に記載の
    併用組成物。
  20. 【請求項20】 免疫抑制剤がアザチオプリン、シクロ
    フォスファミド、メトトレキセート、ブレキナールナト
    リウム、デオキシスパーガリン、ミゾリビン、ミコフェ
    ノール酸2−モルホリノエチルエステル、シクロスポリ
    ン、ラパマイシン、タクロリムス水和物、レフルノマイ
    ド、OKT−3、抗TNF−α抗体、抗IL−6抗体お
    よびFTY720から選択される請求項18に記載の併
    用組成物。
  21. 【請求項21】 ステロイド剤がプレドニゾロン、メチ
    ルプレドニゾロン、デキサメサゾンおよびヒドロコルチ
    ゾンから選択される請求項18に記載の併用組成物。
  22. 【請求項22】 非ステロイド性抗炎症薬がアスピリ
    ン、インドメタシン、インドメタシンファルネシル、ジ
    クロフェナックナトリウム、アルクロフェナック、アン
    フェナックナトリウム、イブプロフェン、ケトプロフェ
    ン、ロキソプロフェンナトリウム、ナプロキセン、プラ
    ノプロフェン、ザルトプロフェン、メフェナム酸、フル
    フェナム酸、トルフェナム酸、フェニルブタゾン、サト
    フェニルブタゾン、ピロキシカム、テノキシカムおよび
    アンピロキシカムから選択される請求項18に記載の併
    用組成物。
  23. 【請求項23】 一般式 【化8】 (式中、Rは置換アリール、アリールアルキル、置換
    基を有していてもよいヘテロアリール、ヘテロアリール
    アルキルまたはシクロアルキルを示す。R、R は同
    一または異なって、それぞれ水素、アルキル、ハロゲ
    ン、水酸基、アルコキシ、置換基を有していてもよいア
    ミノまたはフェニルを示す。Qは窒素原子または基C−
    (基中、Rは水素、アルキル、ハロゲンまたは置
    換基を有していてもよいアミノを示す。)を示す。Wは
    水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アシルオキシア
    ルキル、アミノアルキル、ヒドロキシカルボニルアルキ
    ルまたはアルコキシカルボニルアルキルを示す。Xはハ
    ロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキル、アルコキ
    シ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルバモイ
    ル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキルを示す。
    X’は水素、ハロゲン、シアノまたはニトロを示す。Y
    はアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシカルボニ
    ルアルキル、置換基を有していてもよいアミノアルキ
    ル、水酸基、置換基を有していてもよいアルコキシ、ア
    リールオキシ、シクロアルキルオキシ、ヒドロキシアル
    コキシ、ヒドロキシカルボニルアルコキシ、置換基を有
    していてもよいアミノアルコキシ、メルカプト、アルキ
    ルチオ、ヒドロキシアルキルチオ、ヒドロキシカルボニ
    ルアルキルチオ、置換基を有していてもよいアミノアル
    キルチオ、基O−Het(基中、Hetは置換基を有し
    ていてもよい酸素原子または窒素原子から選ばれる複素
    原子を含有した飽和複素環を示す)または基N(Z
    (Z )(基中、Z、Zは同一または異なって、そ
    れぞれ水素、アルキル、ヒドロキシアルキルまたはアミ
    ノアルキルを示すか、あるいはZ、Zが隣接する窒
    素原子と一緒になって環内に酸素原子、硫黄原子、窒素
    原子を1ないし2個含有していてもよい環状アミンを形
    成する基を示す。)を示す。)により表されるアミド化
    合物またはその医薬上許容しうる塩を含む、抗リウマチ
    剤、免疫抑制剤、ステロイド剤および非ステロイド性抗
    炎症薬から選択される1ないし2以上の薬剤の作用増強
    剤。
  24. 【請求項24】 抗リウマチ剤が金剤、ペニシラミン、
    ブシラミン、ロベンザリット、アクタリットおよびサラ
    ゾスルファピリジンから選択される請求項23に記載の
    作用増強剤。
  25. 【請求項25】 免疫抑制剤がアザチオプリン、シクロ
    フォスファミド、メトトレキセート、ブレキナールナト
    リウム、デオキシスパーガリン、ミゾリビン、ミコフェ
    ノール酸2−モルホリノエチルエステル、シクロスポリ
    ン、ラパマイシン、タクロリムス水和物、レフルノマイ
    ド、OKT−3、抗TNF−α抗体、抗IL−6抗体お
    よびFTY720から選択される請求項23に記載の作
    用増強剤。
  26. 【請求項26】 ステロイド剤がプレドニゾロン、メチ
    ルプレドニゾロン、デキサメサゾンおよびヒドロコルチ
    ゾンから選択される請求項23に記載の作用増強剤。
  27. 【請求項27】 非ステロイド性抗炎症薬がアスピリ
    ン、インドメタシン、インドメタシンファルネシル、ジ
    クロフェナックナトリウム、アルクロフェナック、アン
    フェナックナトリウム、イブプロフェン、ケトプロフェ
    ン、ロキソプロフェンナトリウム、ナプロキセン、プラ
    ノプロフェン、ザルトプロフェン、メフェナム酸、フル
    フェナム酸、トルフェナム酸、フェニルブタゾン、サト
    フェニルブタゾン、ピロキシカム、テノキシカムおよび
    アンピロキシカムから選択される請求項23に記載の作
    用増強剤。
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