JP2015096499A - 医薬組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、T細胞からのサイトカインの産生、特にインターロイキン17(以下、「IL−17」と称することもある。)の産生を抑制することによって、自己免疫疾患および炎症/アレルギー性疾患の予防および/または治療を可能にする有用なアミドピリジン化合物の医薬としての用途に関する。
{式中、
Xは、N、又はCであり、
Yは、N、N-RY、S、又はC-RYであり
Zは、N、N-RZ、S、又はC-RZであり、
Wは、N、N-RW、S、又はC-RWであり、
ただし、X、Y、Z、Wの少なくとも1つは、N又はSであり、
RY、RZ及びRWは、それぞれ独立に選択される、水素原子、アルキル基、ハロアルキル基、又はシクロアルキル基であり、
R1は、ハロゲン原子、アルキル基、シアノ基、又はシクロアルキル基であり、
nは、0-2の整数を示し、
Hetは、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロサイクル基、又はヘテロアリール基であり、
R2、R3及びR4は、それぞれ独立に選択される、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、又はシクロアルキル基であり、
iは、0-3の整数を示し、
Dは、下記一般式で表されるいずれかの基であり、
R5及びR6は、それぞれ独立に選択される、水素原子、ヒドロキシ基、シアノ基、置換されていて良いアルキル基、置換されていて良いアルコキシ基、置換されていて良いシクロアルキル基、-L-NR7aR7b、-L-NR7a-CO-R7b、-L-CO-NR7aR7b、又は-L-O-CO-R7cであるか[式中、R7a及びR7bは、それぞれ独立に選択される、水素原子又はアルキル基を示し、R7cは、アルキル基又はフェニル基であり、Lは、結合、又は、-(CRARB)j-である(式中、jは1-4の整数であり、RA及びRBは、それぞれ独立に選択される、水素原子又はアルキル基を示す。)]、
又はR5及びR6は適宜、一緒になって、置換されていて良いシクロアルキル基、又は置換されていて良いヘテロサイクル基を形成する基を示す。}で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩と製薬上許容される添加剤とかなる医薬組成物。
{式中、
Yは、N又はC-RYであり、
RY及びRZは、それぞれ独立に選択される、水素原子、アルキル基、ハロアルキル基、又はシクロアルキル基であり、
R1は、ハロゲン原子、アルキル基、シアノ基、又はシクロアルキル基であり、
nは、0-2の整数を示し、
Hetは、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロサイクル基、又はヘテロアリール基であり、
R2、R3及びR4は、それぞれ独立に選択される、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、又はシクロアルキル基であり、
iは、0-3の整数を示し、
Dは、下記一般式で表されるいずれかの基であり、
R5及びR6は、それぞれ独立に選択される、水素原子、ヒドロキシ基、シアノ基、置換されていて良いアルキル基、置換されていて良いアルコキシ基、置換されていて良いシクロアルキル基、-L-NR7aR7b、-L-NR7a-CO-R7b、-L-CO-NR7aR7b、又は-L-O-CO-R7cであるか[式中、R7a及びR7bは、それぞれ独立に選択される、水素原子又はアルキル基を示し、R7cは、アルキル基又はフェニル基であり、Lは、結合、又は、-(CRARB)j-である(式中、jは1-4の整数であり、RA及びRBは、それぞれ独立に選択される、水素原子又はアルキル基を示す。)]、又は
R5及びR6は適宜、一緒になって、置換されていて良いシクロアルキル基、又は置換されていて良いヘテロサイクル基を形成する基を示す。
}で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩と製薬上許容される添加剤とからなる医薬組成物。
N−[5−シクロプロピル−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
N−[6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−5−メチルピリジン−3−イル]−5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
1−(4−クロロフェニル)−N−[6−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−5−メチルピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
N−{5−シクロプロピル−6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−3−イル}−1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
酢酸(1−{5−[1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−シアノピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エステル;
1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シアノ−6−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
N−{6−[4−(1−メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
N−[5−クロロ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シクロプロピル−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
酢酸[2−(1−{5−[1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−シアノピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エチル]エステル;
1−(4−クロロフェニル)−N−[6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−5−メチルピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シアノ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
N−[5−シアノ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
1−(5−シアノピリジン−2−イル)−N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−1H−ピロール−3−カルボキサミド;
1−(4−クロロフェニル)−N−{5−シアノ−6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−3−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド。
本発明にかかる医薬組成物は、例えばhERG阻害活性に代表される毒性を回避し、T細胞からのサイトカインの産生に関与する疾患の予防及び/又は治療に有効な医薬となりうる。
本発明にかかる医薬組成物は、例えばHepG2細胞で評価されるような肝細胞毒性を回避し、T細胞からのサイトカインの産生に関与する疾患の予防及び/又は治療に有効な医薬となりうる。
本明細書において、「アルキル基」とは、好ましくは炭素数1〜10で、より好ましくは炭素数1〜6で、さらに好ましくは炭素数1〜3で、直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素基であり、例えばメチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ノルマルペンチル基、ノルマルヘキシル基等が挙げられる。
本明細書において、「ハロアルキル基」とは、好ましくは炭素数1〜6で、より好ましくは炭素数1〜3で、直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素基であって、該基の水素原子がハロゲン原子で置換された炭化水素基であり、例えば、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロイソプロピル基、クロロメチル基、ブロモメチル基等が挙げられる。
本明細書において、「アルコキシアルキル基」とは、本明細書で定義した「アルコキシ基」がアルキル基に酸素原子を介して結合した一価の基であり、好ましくは「アルコキシアルキル基」の炭素数は2〜10で、より好ましくは2〜6であり、各アルキル部は、好ましくは炭素数1〜4で直鎖状でも分岐鎖状でもよい。例えばメトキシメチル基、エトキシメチル基、メトキシエチル基、tert−ブトキシメチル基等が挙げられる。
iは、好ましくは1〜2の整数であり、より好ましくは1の整数である。
一般式(I)又は(I)a中、下記の式で表される置換基:
は、より好ましくは下記一般式で表されるいずれかの基である。
R3及びR4は、好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-C6アルキル基、C1-C6ハロアルキル基、C1-C6アルコキシ基、又はC3-C6シクロアルキル基であり、より好ましくは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-C6アルキル基、C1-C3ハロアルキル基、C1-C3アルコキシ基、又はC3-C6シクロアルキル基であり、より好ましくは水素原子、ハロゲン原子である。
R5及びR6の「置換されていて良いアルコキシ基」の置換基として、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、アミノ基、アルキルアミノ基等が挙げられ、好ましくは、ヒドロキシ基、ハロゲン原子である。
R5及びR6の「置換されていて良いシクロアルキル基」の置換基として、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、C1-C6アルキル基、C1-C6アルコキシ基、C1-C6ハロアルキル基、C1-C6アルコキシアルキル基、アミノ基、C1-C6アルキルアミノ基、C2-C6アルキルカルボニル基等が挙げられ、好ましくはハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1-C6アルキル基である。
R7cは、好ましくは、C1-C6アルキル基又はフェニル基である。
なお、一般式(I)中、XがNで、ZがN-RZで、WがCHである化合物群が一般式(I)aで表されており、以下に述べる方法によって本発明にかかる一般式(I)aで示される化合物も製造可能である。
(式中、Qaは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基又はp−トルエンスルホニルオキシ基を示し、他の記号は前記と同義である。)
その反応温度は、通常室温〜溶媒の還流温度であり、反応時間は使用する原料や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜72時間である。
(式中、Qbは臭素原子、塩素原子、ヨウ素原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基またはp−トルエンスルホニルオキシ基を示し、Qcはホウ素原子を有する活性基を示し、例えばホウ素酸、ホウ素酸エステルなどが挙げられる。他の記号は前記と同義である。)
(式中、Qdはフッ素原子、臭素原子、塩素原子、ヨウ素原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、ホウ酸またはホウ酸エステルを示す。他の記号は前記と同義である。)
その反応温度は、通常室温〜溶媒の還流温度であり、反応時間は使用する原料や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜72時間である。
(式中、各記号は前記と同義である。)
(式中、Rはアルキル(例えばメチル、エチル、tert−ブチル)を示す。各記号は前記と同義である。)
(式中、Qdは臭素原子、塩素原子、ヨウ素原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基またはホウ酸もしくはホウ酸エステルを示し、他の各記号は前記と同義である。)
(1)Qdが臭素原子、塩素原子またはヨウ素原子である化合物の場合は化合物(VI−e)と化合物(IV−b)を窒素雰囲気下、塩基、銅触媒および配位子の存在下で反応させることにより、対応する化合物(II−a−3’)が得られる。この反応は方法4−(1)と同様に実施することにより進行する。
(2)Qdがトリフルオロメタンスルホニルオキシ基である化合物の場合は化合物(VI−e)と化合物(IV−b)を窒素雰囲気下、適当な溶媒中で塩基、パラジウム触媒および配位子の存在下で反応させることにより、対応する化合物(II−a−3’)が得られる。この反応は方法4−(2)と同様に実施することにより進行する。
(3)Qdがホウ酸またはホウ酸エステルである化合物の場合は化合物(VI−e)と化合物(IV−b)を窒素雰囲気下、適当な溶媒中で塩基、パラジウム触媒および配位子の存在下で反応させることにより、対応する化合物(II−a−3’)が得られる。この反応は方法4−(3)と同様に実施することにより進行する。
得られた化合物(II−a−3’)を定法に従い加水分解を行うことにより、化合物(II−a−3)を得ることができる。
(式中、Qeはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基またはホウ酸もしくはホウ酸エステルを示す。他の各記号は前記と同義である。)
得られた化合物(II−a−4’)を定法に従い加水分解を行うことにより、化合物(II−a−4)を得ることができる。
(式中、各記号は前記と同義である。)
(式中、各記号は前記と同義である。)
(式中、各記号は前記と同義である。)
(式中、各記号は前記と同義である。)
また、化合物(III−b)を適当な溶媒(トルエン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンなど)中、触媒(トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、酢酸パラジウムなど)、配位子(2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニルトリフェニルホスフィンなど)、ベンゾフェノンイミン、および塩基(ナトリウムtert−ブトキシド、リン酸三カリウムなど)を用いた条件で、室温から溶媒の還流温度で1から24時間反応させた後、適切な溶媒(例えば、トルエン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフランなど)中、次いで1N塩酸水溶液などの酸を加えて処理することによっても、化合物(III−a)が得られる。
(式中、Qiは臭素原子または塩素原子を示し、R1aはアルキル基、シアノ基又はシクロアルキル基を示す。他の各記号は前記と同義である。)
(式中、各記号は前記と同義である。)
(式中、−A−C(OH)(R8)(R9)はR5示す。Aは結合またはアルキレン基を示す。R8は水素原子、アルキル基、シクロアルキル基を示す。R9は水素原子、アルキル基、シクロアルキル基を示す。他の各記号は前記と同義である。)
(式中、−A−CH2−OHはR5を示す。R10は水素原子、水酸基又はアルコキシル基を示す。他の各記号は前記と同義である。)
(式中、−A−OR11はR5を示し、OR11は置換されていてもよいアルコキシル基を示す。他の各記号は前記と同義である。)
(式中、−A−CF(R8)(R9)はR5を示す。各記号は前記と同義である。)
また本工程は、水酸基を対応するスルホナート体に変換後、フッ化物イオンを作用させる方法によっても行うことができる。例えばp−トルエンスルホニルフルオリドとテトラブチルアンモニウムフルオリド(TBAF)を用いる場合、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒中、室温〜80℃で1時間〜24時間程度反応させる。この反応にはモレキュラーシーブス等の脱水剤を加えることができる。反応後は、通常の方法により精製等を行い、目的物を得ることができる。
(式中、各記号は前記と同義である。)
(式中、他の記号は前記と同義である。)
(式中、他の記号は前記と同義である。)
化合物(VI−g)は過マンガン酸カリウムを加え水中にて還流下1時間〜12時間反応させることにより化合物(II−a−10)を得ることができる。
(式中、他の記号は前記と同義である。)
化合物(V−m)及び化合物(IV−h)を適当な溶媒(エタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等又はそれらの混合溶媒)中、室温から還流下で1時間から24時間反応させることにより化合物(II−a−11’)へと誘導し、定法に従い加水分解を行うことにより化合物(II−a−11)を得ることができる。
(式中、他の記号は前記と同義である。)
化合物(V−n)及び化合物(IV−i)を適当な溶媒(エタノール、1,4−ジオキサン、アセトニトリル、水等又はそれらの混合溶媒)中、室温から還流下で1〜24時間反応させることにより化合物(II−a−12)を得ることができる。
(式中、他の記号は前記と同義である。)
なお、一般式(I)中、XがNで、ZがN−RZで、WがCHである化合物群が一般式(I)aで表されており、以上に述べた方法に従い一般式(I)aで表される化合物群も製造可能である。
前記、本発明にかかる一般式(I)又は一般式(I)aの化合物の薬理学的に許容される塩としては、酸付加塩又は塩基付加塩を用いることができるが、医薬として許容されるものであれば塩の種類は特に限定されることはない。
本発明にかかる化合物又はその薬理学的に許容される塩は、T細胞からのサイトカインの産生(例えば、IL−17や他の炎症性サイトカイン(IFN−γ等)などの産生)を抑制することから、自己免疫疾患又は炎症/アレルギー性疾患の予防又は治療に有用である。本明細書において、自己免疫疾患には、関節リウマチ、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、乾癬、炎症性腸疾患、移植拒絶反応などが含まれ、炎症/アレルギー性疾患には喘息などが含まれる。また、本発明において、「予防」とは病気や疾患や症状を発症していない個体に対して本発明にかかる化合物又はこれを含有する医薬組成物を投与する行為を意味している。また、「治療」とは既に病気や疾患や症状を発症した個体に対して本発明にかかる化合物又はこれを含有する医薬組成物を投与する行為を意味している。従って、既に病気や疾患や症状を発症した個体に対し、症状等の悪化防止や発作防止や再発防止のために投与する行為は「治療」の一態様である。
本発明にかかる医薬組成物と併用又は組み合わせて用いる薬剤の投与時期は限定されず、これらを投与対象に対し、同時に投与してもよいし、時間差をおいて投与してもよい。さらに、本発明にかかる医薬組成物と併用又は組み合わせて用いる薬剤とは、それぞれの活性成分を含む2種類の製剤としてもよいし、両方の活性成分を含む単一の製剤としてもよい。
本発明にかかる医薬組成物は、通常用いられる適当な希釈剤や他の添加剤とともに適当な投与形態(粉末剤、注射剤、錠剤、カプセル剤又は局所外用剤など)に調製した後、その投与形態に応じた適当な投与方法(例えば静脈内投与、経口投与、経皮投与又は局所投与など)によって、ヒト又は動物に投与することができる。
経口投与に適する製剤には、添加物として、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、コーティング剤又は基剤等を用いることができる。
以下の実施例中の「室温」は10〜30℃を示す。また、混合溶媒を用いる場合の溶媒比は容積比を示す。
マススペクトルにはLCMS(液体クロマトグラフ質量分析計)を用いて以下の(1)、(2)または(3)の機器、および条件で測定した。MSの測定モードにはESI(エレクトロスプレーイオン化)法、又はAPCI法(大気圧化学イオン法)を用いて測定した。特に指定がない限り、各化合物はESI法にて測定した。特に指定がない限り、各化合物はESI法にて測定した。
(2)機器は、Acquity/ZQ(Waters社製)もしくはSQD、カラムはAcquity UPLC BEH C18(2.1mmφ×50mm)(Waters社製)を用いた。測定条件として、流速は0.6ml/分、溶媒にはA液(0.05%トリフルオロ酢酸/水)とB液(0.05%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル)の混合溶媒又はA液(0.05%ギ酸/水)とB液(0.05%ギ酸/アセトニトリル)の混合溶媒を用い、A液:B液=95:5からA液:B液=2:98になるように1分間でグラジエント溶出を行った。
(3)機器は、LXQ(Thermo Fisher Scientific社製)を用い、測定条件として、流速は0.2ml/分、溶媒には80%メタノール/水の混合溶媒を用い、カラム分離は行わず、LCの装置を使用してフローインジェクション法でサンプルをインジェクションした。
CDCl3: 重クロロホルム
DMSO-d6: 重ジメチルスルホキシド
なお、化合物の命名については、置換基としてベンゾイミダゾールを有する場合等の場合、互変異性体が存在し得ることから、そのような場合は置換位置を例えば、「−5(6)−イル」のような形で表記した。
(1)2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(25g),包水ヒドラジン(100%)(100ml)をエタノール(60ml)に加え、100℃で3時間攪拌した後、減圧下反応液を濃縮し残渣にクロロホルム、水を加え有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残渣に4N塩酸−エタノール溶液を加えることにより、5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イルヒドラジン塩酸塩(15.4g)を得た。MS(ESI)m/z:178(M+H)+。
(2)次に、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・パーキントランスI(J.Chem.Soc.Perkin trans.I),1875頁(1988年)に記載の方法に準じて合成した2−エトキシメチレンアセト酢酸エチル(6.1g)および前述の5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イルヒドラジン塩酸塩(7.0g)を水(40ml)、エタノール(40ml)の混合溶媒に加え、還流温度で3時間攪拌の後、反応液に水酸化ナトリウム(2.6g)を加え、更に1時間攪拌した。反応液を1N塩酸水溶液にて処理し、析出した固体を酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒で精製することにより5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(6.5g)を得た。MS(ESI)m/z:272(M+H)+。
(3)5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(40.0g)のトルエン(147ml)溶液に、室温にてN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)及び塩化チオニル(52.6g)を加え、80℃にて4.5時間攪拌した。反応終了後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去し、トルエンで2回共沸を行った後減圧乾燥を行い、標記化合物を薄黄色固体として得た。1H−NMR(400MHz、CDCl3)δ:3.00(3H、s)、8.08−8.16(2H、m)、8.20(1H、s)、8.79(1H、s)。
参考例1において、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジンの代わりに2,5−ジクロロピリジンを用いて、(1)および(2)と同様の反応・処理をすることにより標記化合物を得た.MS(ESI)m/z:238(M+H)+。
(1)2,3,5−トリクロロピリジン(25g),ヒドラジン一水和物(109.8g)をエタノール(20ml)に加え、100℃で攪拌した後、室温まで放冷した。生じた固体を濾取することにより、3,5−ジクロロピリジン−2−イルヒドラジン(24.07g)を得た。
(2)次に、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・パーキントランスI(J.Chem.Soc.Perkin trans.I),1875頁(1988年)に記載の方法に準じて合成した2−エトキシメチレンアセト酢酸エチル(25.1g)に1N塩酸水溶液(135ml)と前述の3,5−ジクロロピリジン−2−イルヒドラジン(24.02g)のエタノール(135ml)溶液を加え、還流温度で3時間攪拌の後室温まで放冷した。反応液に水を加え、生じた固体を濾取、酢酸エチル/n−ヘキサン混合溶媒より精製することにより1−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルを得た。
(3)1−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(1.0g)に4N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)、水(10ml)を加え、80℃にて2.5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで洗浄後、水層に1N塩酸水溶液を0℃にて加えた。析出した固体を濾取、水にて洗浄することにより、標記化合物(680mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:272(M+H)+。
ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・パーキントランスI(J.Chem.Soc.Perkin trans.I),1875頁(1988年)に記載の方法に準じて合成した2−エトキシメチレンアセト酢酸エチル(28.63g)のエタノール(75ml)溶液に4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩(25g)の1N塩酸水溶液(75ml)溶液を加え、還流温度で3時間攪拌した。エタノールを留去した後、残渣に水酸化ナトリウム(12g)を加え、還流温度で3時間攪拌した。反応後、溶媒を留去し、希塩酸を加えた後、生じた固体を酢酸エチルで洗浄することにより標記化合物(16.08g)を得た。MS(ESI)m/z:221(M+H)+。
ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・パーキントランスI(J.Chem.Soc.Perkin trans.I),1875頁(1988年)に記載の方法に準じて合成した2−エトキシメチレンアセト酢酸エチル(16.67g)のエタノール(70ml)、水(70ml)溶液に4−メチルフェニルヒドラジン塩酸塩(14.2g)を加え、還流温度で7.5時間攪拌した後、水酸化ナトリウム(8.5g)を加え、更に還流温度で1時間攪拌した。反応後溶媒を留去し、希塩酸を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去した。残渣をn−ヘキサンで洗浄することにより標記化合物(11.17g)を得た。MS(ESI)m/z:217(M+H)+。
参考例4において、4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩の代わりに4−クロロフェニルヒドラジン硫酸塩を用いて同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。MS(ESI)m/z:237(M+H)+.
参考例4において、4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩の代わりに2,4−ジクロロフェニルヒドラジン塩酸塩を用いて同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。MS(ESI)m/z:271(M+H)+。
参考例4において、2−エトキシメチレンアセト酢酸エチルの代わりに、エトキシメチレン−3−オキソ−4,4,4−トリフルオロ酪酸エチルエステルを用い、4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩の代わりに4−クロロフェニルヒドラジン塩酸塩を用いて同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。MS(ESI)m/z:291(M+H)+。
参考例4において、4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩の代わりに3−ジクロロフェニルヒドラジンを用いて同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。MS(EI)m/z:236(M+H)+。
参考例4において、4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩の代わりに4−(トリフルオロメチル)フェニルヒドラジンを用いて同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。MS(ESI)m/z:271(M+H)+。
参考例4において、4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩の代わりに4−メトキシフェニルヒドラジン塩酸塩を用いて同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。MS(ESI)m/z:233(M+H)+。
(1)3−シクロプロピル−3−オキソプロパン酸メチルエステル(4.9g)の酢酸エチル(50ml)溶液に室温にてN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(4.31g)を加え75℃にて3時間攪拌した。次いで室温まで冷却した後、4−クロロフェニルヒドラジン塩酸塩(7.52g)およびトリエチルアミン(7.0ml)を加え、75℃にて4時間攪拌した。反応終了後、水を加え、酢酸エチルにて抽出し、水で2回洗浄した。有機層を乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製し、混合物(7.7g)を得た。
(2)得られた混合物(7.7g)のメタノール(45ml)溶液に室温にて4N水酸化ナトリウム水溶液(8.4ml)を加え、1時間還流下攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水(100ml)および活性炭(1g)を加えた後、室温にて0.25時間攪拌した。反応終了後、ろ過を行い、得られた水層へ1N塩酸水溶液を加え(約pH3になるまで)、酢酸エチルにて2回抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒をある程度留去した。得られた溶液にn−ヘキサンを加え、0℃にて攪拌後、ろ過を行うことにより、標記化合物(5.8g)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:263(M+H)+。
ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・パーキントランスI(J.Chem.Soc.Perkin trans.I),1875頁(1988年)に記載の方法に準じて合成した2−エトキシメチレンアセト酢酸エチル(13.92g)のエタノール(45ml)溶液に4−tert−ブチルフェニルヒドラジン塩酸塩(15.0g)の水溶液(45ml)を加え、還流温度で4時間攪拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出、飽和食塩水で洗浄、減圧下溶媒を留去した。残渣に水酸化ナトリウム(5.9g)、水(45ml)、エタノール(45ml)を加え、還流温度で2時間攪拌した。反応後、溶媒を留去し、トルエンで洗浄、水層に希塩酸を加え酸性にした後、酢酸エチルにて抽出し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。析出した固体を酢酸エチル/n−ヘキサン溶媒にて再精製することにより標記化合物(4.50g)を得た。MS(ESI)m/z:259(M+H)+。
(1)水素化ナトリウム(6.14g)の テトラヒドロフラン懸濁液(250ml)に70℃にてアクリル酸tert−ブチルエステル(16.4g)および4−トルエンスルホニルメチルイソシアニド(25.0g)の テトラヒドロフラン溶液(250mL)を0.5時間かけて滴下した後、同温にて2時間攪拌した。反応終了後、溶媒を留去し,水を加えて酢酸エチルにて3回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製後、酢酸エチル/n−ヘキサン混合溶媒にて再結晶を行うことにより1H−ピロール−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(10.6g)を白色固体として得た。MS(ESI)(m/z):112(M+H−tBu)+。
(2)1H−ピロール−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.21g)の N,N−ジメチルホルムアミド溶液(14ml)に室温にて水素化ナトリウム(346mg)を加え、同温にて0.5時間攪拌した。次いで、2−クロロ−5−シアノピリジン(1.0g)を加え、同温にて1時間攪拌した。反応終了後、水を加えた後、析出した固体をろ取した。
(3)得られた固体のジクロロメタン(14.0ml)溶液に室温にてトリフルオロ酢酸(7.0ml)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応終了後、水を加えた後、析出した固体をろ取し、エタノールにて懸濁洗浄を行うことにより標記化合物(1.42g)を白色固体として得た。MS(ESI)(m/z):214(M+H)+。
(1)5−ブロモ−2−フルオロピリジン(25.12g),包水ヒドラジン(100%)(91g)をエタノール(75ml)に加え、還流下で4時間攪拌した後、水を加え、得られた固体を水で洗浄することにより、5−ブロモピリジン−2−イルヒドラジン(25.3g)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:188、190(M+H)+。
(2)5−ブロモピリジン−2−イルヒドラジン(25.3g)とジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・パーキントランスI(J.Chem.Soc.Perkin trans.I),1875頁(1988年)に記載の方法に準じて合成した2−エトキシメチレンアセト酢酸エチル(26.3g)を1N塩酸水溶液(320ml)、エタノール(370ml)の混合溶媒に加え、還流温度で4.5時間攪拌した後、減圧下溶媒を留去した。残渣に水を加え、得られた固体を水で洗浄後、酢酸エチル/n−ヘキサン混合溶媒にて再結晶を行うことで1−(5−ブロモピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(30.6g)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:310、312(M+H)+。
(3)1−(5−ブロモピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(18g),シクロプロピルボロン酸(9.96g),ジクロロビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)(2.14g),リン酸三カリウム(49.2g)の1,4−ジオキサン(120ml)懸濁液を110℃で3時間攪拌した。反応終了後、放冷しクロロホルムを加えてセライト濾過後、その濾液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)で精製することにより1−(5−シクロプロピルピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(14g)を黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:272(M+H)+。
(4)1−(5−シクロプロピルピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(14g)のメタノール(70ml)、テトラヒドロフラン(70ml)溶液に4N水酸化ナトリウム水溶液(70ml)、水(50ml)を加え、室温にて終夜攪拌した。反応終了後、有機溶媒を減圧留去した後に水、ジエチルエーテルを加えて水層を分取した。その水層を氷冷下に濃塩酸を加えてpH5に調整し、析出した固体を濾取し60℃で通風加熱乾燥することにより、標記化合物(12.4g)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:244(M+H)+。
参考例4において、4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩の代わりに3,4−ジフルオロフェニルヒドラジンを用いて同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。MS(ESI)m/z:239(M+H)+。
参考例4において、4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩の代わりにフェニルヒドラジンを用いて同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。MS(ESI)m/z:203(M+H)+。
参考例15に記載されている1−(5−ブロモピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(30mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(1ml)溶液に室温にて10%パラジウム炭素(約50%水分含有)(10mg)を加え、水素雰囲気下同温にて30分攪拌した。反応終了後、反応液をセライトで濾過後減圧下溶媒を留去し、トルエン溶液にて共沸濃縮を行うことにより標記化合物(23mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:204(M+H)+。
参考例1において、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジンの代わりに2,5−ジフルオロピリジンを用いて、(1)および(2)と同様に反応・処理することにより標記化合物を得た.MS(ESI)m/z:222(M+H)+。
(1)参考例15(2)の1−(5−ブロモピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(4g),メチルボロン酸(1.54g),1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン(306mg),酢酸パラジウム(145mg),リン酸三カリウム(11g)の1,4−ジオキサン(30ml)懸濁液を還流しながら攪拌した。反応終了後、放冷し氷水と飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)で精製することにより5−メチル−1−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(2.81g)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:246(M+H)+。
(2)参考例15(4)において1−(5−シクロプロピルピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの代わりに5−メチル−1−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(2.81g)を用いて同様に反応・処理することにより標記化合物(2.19g)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:218(M+H)+。
参考例5の5−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(5.41g)のジクロロエタン(35ml)溶液に室温にて塩化チオニル(3.57g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、70℃にて攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。氷冷下にて得られた反応混合物に7Nアンモニアのメタノール溶液(30ml)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、溶媒ならびに過剰のアンモニアを留去することにより標記化合物(3.53g)を固体として得た。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6)δ:2.38(3H,s),2.47(3H,s),7.00(1H,brs),7.33−7.39(4H,m),7.54(1H,brs),8.06(1H,s)。
参考例21の5−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例6の1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を用いて同様に反応・処理することにより標記化合物を固体として得た。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6)δ:2.51(3H,s),7.07(1H,brs),7.54−7.76(5H,m),8.11(1H,s)。
(1)4−フルオロアニリン(117g)、2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン(139g)を酢酸(120ml)に加え、還流温度で1時間攪拌した後、反応液を氷水(1l)に加えた。析出した固体を濾取し、メタノールに溶解させ、水を加えた。再度、析出した固体を濾取することにより1−(4−フルオロフェニル)ピロール(122.7g)を得た。
(2)1−(4−フルオロフェニル)ピロール(136.5g)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(250ml)に氷冷下、オキシ塩化リン(136.3g)を反応液の温度が50℃を超えないようゆっくり滴下した後、室温で一昼夜攪拌した。反応液を氷冷中炭酸カリウム水溶液に加えアルカリ性にした後、酢酸エチルで抽出、水、飽和食塩水にて洗浄し、溶媒を減圧留去した。残渣にn−ヘキサンを加え、析出した固体を濾取することにより、1−(4−フルオロフェニル)−2−ホルミルピロール(152g)を得た。
(3)1−(4−フルオロフェニル)−2−ホルミルピロール(50.4g)を含むジクロロエタン溶液(680ml)に室温にてトリフルオロメタンスルホン酸(100g)を滴下した後、還流温度で13時間攪拌した。反応液を氷水に加えた後、炭酸カリウムを加えアルカリ性にした。クロロホルムで抽出、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)で精製することにより、1−(4−フルオロフェニル)−3−ホルミルピロール(34.5g)を得た。
(4)過マンガン酸カリウム(28.7g)にN,N−ジメチルホルムアミド(300ml)、水(100ml)を加え、氷冷下1−(4−フルオロフェニル)−3−ホルミルピロール(34.4g)を添加した後、更に過マンガン酸カリウム(14.4g)を加え、室温まで昇温し2時間攪拌した。反応液に1N水酸化ナトリウム水溶液(300ml)を加え室温にて0.5時間攪拌した後、酢酸エチルで洗浄、塩酸にて中和し、酢酸エチルで抽出後溶媒を減圧留去した。残渣にイソプロピルエーテルを加え、析出した固体を濾取することにより、標記化合物(15.2g)を得た。MS(ESI)m/z:205(M+H)+。
(1)4−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(10g)のエタノール(100ml)溶液に50%ヒドロキシルアミン水溶液(11.6g)を加え、80℃で終夜攪拌した。反応終了後、溶媒を留去し水を加えた。不溶物をろ取した後乾燥させ、N−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミジン(12.6g)を得た。MS(ESI)m/z:205(M+H)+。
(2)N−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミジン(3.0g)のエタノール(30ml)溶液にアセチレンカルボン酸エチル(1.44g)を加え、80℃で26時間攪拌した。溶媒を留去した後ジフェニルエーテル(15ml)を加え、さらに180℃で5.5時間攪拌した。反応終了後室温まで放冷し、n−ヘキサンを加えた。不溶物をろ取し、n−ヘキサンで洗浄した後乾燥させ、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステル(1.84g)を得た。MS(ESI)m/z:285(M+H)+。
(3)2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステル(300mg)のメタノール(4ml)溶液に、室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(4ml)を加え、80℃で6.5時間攪拌した。反応終了後、1N塩酸水溶液(4ml)を加え、溶媒を留去した。得られた残渣を水で洗い、減圧乾燥後、標記化合物(141mg)を薄褐色固体として得た。MS(ESI)m/z:257(M+H)+。
(1)2−ブロモ−3−メチル−3H−イミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(800mg)に4−(トリフルオロメチル)ベンゼンボロン酸(1.04g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(422mg)及び溶媒としてテトラヒドロフラン(9ml)、飽和炭酸ナトリウム水(3ml)、水(1.5ml)を加え、マイクロウェーブ照射下120℃で30分間攪拌した。反応終了後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製後、3−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3H−イミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(980mg)を黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:285(M+H)+。
(2)3−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3H−イミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(962mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加え、80℃で1.5時間攪拌した。反応終了後、1N塩酸水溶液(10ml)を加え、溶媒を留去した。得られた残渣を水で洗い、減圧乾燥後標記化合物(788mg)を灰色固体として得た。MS(ESI)m/z:271(M+H)+。
(1)2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(3.0g)のジメチルスルホキシド(80ml)溶液に、室温にてアジ化ナトリウム(1.61g)を加え、70℃で8.5時間攪拌した。反応終了後、反応液に酢酸エチルを加え、水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去することにより黄色固体(2.22g)を得た。
(2)得られた固体(1.09g)のエタノール(15ml)溶液に、室温にて3−オキソブタン酸エチルエステル(754mg)及びナトリウムエトキシド(1.18g)を加え、70℃で40分攪拌した。反応終了後、反応液に酢酸エチルを加え、水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル)にて精製後、5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル(692mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:301(M+H)+。
(3)5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル(681mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加え、80℃で9時間攪拌した。反応終了後、1N塩酸水溶液(10ml)を加え、溶媒を留去した。得られた残渣を水で洗い、減圧乾燥後標記化合物(396mg)を褐色固体として得た。MS(ESI)m/z:273(M+H)+。
4−クロロフェニルボロン酸(1.09g)、2−ブロモチオフェン−4−カルボン酸(1.04g)、1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体(204mg)及び炭酸セシウム(2.28g)の1,2−ジメトキシエタン(7.5ml)及びエタノール(7.5ml)溶液を、加熱還流下で11時間攪拌した。反応終了後、反応液を濃縮し、1N塩酸水溶液を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、ジエチルエーテルで懸濁洗浄を行うことで固体(0.74g)を得た。得られた固体を1N水酸化ナトリウム水溶液に溶解させ、酢酸エチルで洗浄した。水層を1N塩酸水溶液にて酸性とし、析出してきた固体をろ取し、水で洗浄後乾燥することで、標記化合物(0.54g)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:237(M−H)−。
(1)4−クロロフェニルボロン酸(4.17g)、2−ブロモチアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(4.93g)及びリン酸三カリウム・一水和物(17.7g)の1,2−ジメトキシエタン(140ml)溶液に、窒素雰囲気下で1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体(1.79g)を加え、加熱還流下で7時間攪拌した。反応終了後、反応液をセライトろ過し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製後、白色固体(2.95g)を得た。
(2)得られた白色固体(2.69g)の1N水酸化ナトリウム水溶液(32ml)及びメタノール(106ml)溶液を、過熱還流下で1.5時間攪拌した。反応終了後、反応液のメタノールを減圧下留去し、1N塩酸水溶液を加えて酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し濃縮することで、標記化合物(2.52g)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:240(M+H)+。
3−ブロモピルビン酸(5.07g)と4−クロロチオベンズアミド(5.21g)の1,4−ジオキサン(150ml)溶液を、加熱還流下で2時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し氷水を加え、析出してきた固体をろ取した。得られた固体を水で洗い、減圧乾燥することで標記化合物(7.2g)を淡褐色固体として得た。MS(ESI)m/z:240(M+H)+。
(1)4−クロロフェナシルブロミド(8.91g)及びチオオキサム酸エチル(5.08g)のエタノール(60ml)溶液を、加熱還流下で0.5時間攪拌した。反応終了後反応液を氷冷し、析出してきた固体をろ取し、ジエチルエーテルで洗浄することで白色固体(6.58g)を得た。
(2)得られた白色固体(5.35g)の1N水酸化ナトリウム水溶液(60ml)及びエタノール(200ml)溶液を、加熱還流下で0.5時間攪拌した。反応終了後、反応液のエタノールを減圧下留去し、水を加えた。さらに塩酸水溶液を加えて酸性とし、析出してきた固体をろ取し、水で洗浄した。得られた固体を減圧乾燥することで、標記化合物(4.72g)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:240(M+H)+。
(1)2−アミノ−4’−クロロアセトフェノン塩酸塩(1.19g)及びトリエチルアミン(1.7ml)の塩化メチレン(12ml)溶液に、氷冷下エチルオキサリルクロリド(0.8g)を加え、氷冷下で1時間攪拌した。反応終了後、反応液を塩化メチレンで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)にて精製後、固体(1.42g)を得た。
(2)得られた固体(1.42g)の1,4−ジオキサン(30ml)溶液に、ローソン試薬(2.13g)を加え、加熱還流下で2時間攪拌した。反応終了後、反応液に氷水を加え、さらに飽和炭酸ナトリウム水溶液を加え中和した。酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製後、白色固体(1.14g)を得た。
(3)得られた白色固体(1.10g)の1N水酸化ナトリウム水溶液(17ml)及びテトラヒドロフラン(29ml)溶液を、室温下で0.5時間攪拌した。反応終了後、反応液に1N塩酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し濃縮することで、標記化合物(0.98g)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:240(M+H)+。
(1)4−クロロフェニルヒドラジン(24.5g)及びD−グルコース(30.92g)の水(215ml)及び酢酸(8.6ml)溶液を、室温下で終夜攪拌した。反応終了後、不溶物をろ取した。ろ液を酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮することで固体を得た。得られた固体と先にろ取して得られた不溶物を混合し、メタノールで洗浄することで固体(3.9g)を得た。
(2)得られた固体(3.9g)に水(50ml)を加え、加熱還流下、過マンガン酸カリウム(8.4g)を少量ずつ加えた。反応終了後、反応液をセライトろ過し、ろ液に1N塩酸水溶液を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮することで、標記化合物(0.1g)を得た。MS(ESI)m/z:222(M−H)−。
(2)1−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール(905mg)のピリジン(7.0ml)溶液に氷冷下にて塩化ベンゾイル(0.49ml)を加え、室温にて1.5時間攪拌した。反応終了後、水を加えた後、析出した固体をろ取した。得られた固体をn−ヘキサン/酢酸エチルの混合溶媒にて再結晶した。続いて、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製後、得られた固体を酢酸エチルにて溶解させ、1N水酸化ナトリウム水溶液および水で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去することにより安息香酸[1−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エステル(1.13g)を黄色固体として得た。MS(ESI)(m/z):362(M+H)+。
(3)安息香酸[1−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エステル(1.13g),シクロプロピルボロン酸(350mg),ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(116mg)およびりん酸三カリウム(2.33g)のトルエン(12ml)溶液に水(1.0ml)を加え、100℃にて1時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製することで安息香酸[1−(3−シクロプロピル−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エステル(1.04g)を黄色固体として得た。MS(ESI)(m/z):368(M+H)+。
(4)安息香酸[1−(3−シクロプロピル−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エステル(1.04g)のテトラヒドロフラン(10ml)およびメタノール(10ml)溶液に10%パラジウム炭素(209mg)を加え、水素ガス気流下、室温にて4時間攪拌した。反応終了後、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製することにより安息香酸[1−(5−アミノ−3−シクロプロピルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エステル(0.94g)を茶色粘体として得た。MS(ESI)(m/z):338(M+H)+。
(5)安息香酸[1−(5−アミノ−3−シクロプロピルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エステル(150mg)のピリジン(4.0ml)溶液に室温にて参考例1の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸クロリド(152mg)を加え、40℃にて1時間攪拌した後、60℃にて0.5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をエタノール/酢酸エチル混合溶媒にて再結晶することで安息香酸[1−(3−シクロプロピル−5−{5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド}ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エステル(155mg)を黄色固体として得た。MS(ESI)(m/z):591(M+H)+。
(6)安息香酸[1−(3−シクロプロピル−5−{5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド}ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エステル(155mg)のエタノール(3.0ml)および1,4−ジオキサン(3.0ml)溶液に室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(0.3ml)を加え、90℃にて2時間攪拌した。反応終了後、氷冷下にて水を加えた後、析出した固体をろ取することにより標記化合物(107mg)を白色固体として得た。MS(ESI)(m/z):487(M+H)+。
(1)2−クロロ−3−メチル−5−ニトロピリジン(2.0g)のN,N−ジメチルホルムアミド(4ml)溶液に、4−ピペリジノール(1.42g)及び炭酸カリウム(2.07g)を加え、0℃から65℃へ昇温しつつ2時間攪拌した。反応溶液に水を加え、析出してきた黄色固体(2.77g)をろ取した。
(2)得られた黄色固体(2.75g)のピリジン(12ml)溶液に、氷冷下塩化ベンゾイル(1.80g)を加え、氷冷下から室温へ徐々に昇温しつつ、終夜攪拌した。反応溶液に水を加え、析出してきた固体(4.0g)をろ取した。
(3)得られた固体(3.96g)のテトラヒドロフラン(30ml)及びメタノール(15ml)溶液に、10%パラジウム炭素(400mg)を加え、水素雰囲気下室温で2時間攪拌した。反応溶液をセライトろ過し、濃縮した後カラムクロマトグラフィーを行い、粘体(3.6g)を得た。
(4)得られた粘体(374mg)のピリジン(6ml)溶液に、参考例9に記載されている1−(3−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸から、参考例1(3)に記載されている方法と同様の方法で調製した酸クロリド(337mg)を氷冷下にて加え、同温にて15分攪拌した。反応液にトリエチルアミン(1.2等量)を加え、室温にて終夜攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した後濃縮した。得られた残渣にエタノール(8ml)及び1N水酸化ナトリウム水溶液(2ml)を加え、70℃で1時間攪拌した。反応液に水を加え、塩化メチレンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製後、標記化合物(351mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:426(M+H)+。
(1)2−クロロ−3−メチル−5−ニトロピリジン(5.0g)のN,N−ジメチルホルムアミド(29ml)溶液に室温にて4−ピペリジンエタノール(3.74g)および炭酸カリウム(8.01g)を加え、80℃にて8時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取することにより2−[1−(3−メチル−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エタノール(7.1g)を黄色固体として得た。MS(ESI)(m/z):266(M+H)+。
(2)2−[1−(3−メチル−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エタノール(2.0g)のN,N−ジメチルホルムアミド(15ml)溶液に室温にて水素化ナトリウム(362mg)を加え、同温にて0.5時間攪拌した。次いで、ヨウ化メチル(1.41ml)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、さらにヨウ化メチル(1.41ml)を加え、80℃にて3時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却した後、水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。
(3)得られた固体(2.11g)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液に室温にて酢酸パラジウム(II)(169mg)およびフッ化カリウム(1.75g)の水溶液(7.5ml)を加え、ポリ(メチルヒドロシロキサン)(1.8ml)をゆっくりと滴下した後,同温にて1時間攪拌した。反応終了後、ジエチルエーテル(30ml)を加え、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより茶色粘体(1.22g)を得た。
(4)参考例2の1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(476mg)のトルエン(10ml)溶液に室温にて塩化チオニル(716mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物にピリジン(5.0ml)を加え、次いで、(3)で得られた粘体(500mg)のピリジン(5.0ml)溶液を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、トリエチルアミン(2.0ml)および水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をエタノールにて懸濁洗浄することにより標記化合物(463mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:469(M+H)+。
(1)2−クロロ−3−メチル−5−ニトロピリジン(7.49g)のN,N−ジメチルホルムアミド(43ml)溶液に室温にて4−ピペリジンメタノール(5.0g)および炭酸カリウム(12g)を加え、80℃にて3時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取することにより黄色固体(10.2g)を得た。
(2)得られた固体(7.0g)のピリジン(28ml)溶液に室温にて無水酢酸(14ml)を加え、同温にて3時間攪拌した。反応終了後、水を加えた後、析出した固体をろ取した。
(3)得られた固体(7.83g)のテトラヒドロフラン(110ml)溶液に室温にて酢酸パラジウム(II)(599mg)およびフッ化カリウム(6.2g)の水溶液(27ml)を加え、ポリ(メチルヒドロシロキサン)(6.38ml)をゆっくりと滴下した後,同温にて1時間攪拌した。反応終了後、ジエチルエーテル(110ml)を加え、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより茶色固体(6.39g)を得た。
(4)参考例2の1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(226mg)のトルエン(5ml)溶液に室温にて塩化チオニル(339mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物にピリジン(5.0ml)を加え、次いで、(3)で得られた固体(250mg)のピリジン(5.0ml)溶液を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、トリエチルアミン(2.0ml)および水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより酢酸[(1−{5−[1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−メチルピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)メチル]エステル(337mg)を淡赤色固体として得た。MS(ESI)m/z:483(M+H)+。
(5)酢酸[(1−{5−[1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−メチルピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)メチル]エステル(290mg)のエタノール(6.0ml)およびテトラヒドロフラン(3.0ml)溶液に室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(1.8ml)を加え、50℃にて0.5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取することにより標記化合物(231mg)を白色固体として得た。MS(ESI)(m/z):441(M+H)+。
(1)2−クロロ−3−シアノピリジン(120g)に3N塩酸水溶液(1.74l)を加え、10時間還流した。反応終了後、氷冷下にて1時間攪拌した後、水を加え、固体をろ取した。
(2)得られた固体に濃硫酸(900ml)を加えた後、氷冷下にて濃硝酸(95.4g)を加え、室温にて25時間攪拌した。反応終了後、反応溶液を氷水に加え、固体をろ取し、水で洗浄した後、乾燥することにより固体(80.35g)を得た。
(3)得られた固体(15g)に二塩化フェニルホスホン酸(60ml)を加え、170℃にて4時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、反応溶液を0.5N水酸化ナトリウム水溶液(600ml)に加え、室温にて0.5時間攪拌し、固体をろ取した。得られた固体に水(30ml)および飽和重曹水(30ml)を加え、室温にて0.25時間攪拌し、固体をろ取した後、乾燥することにより固体(10.57g)を得た。
(4)得られた固体(1.84g)のN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)溶液に室温にて4−ヒドロキシピペリジン(2.43g)を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣を酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルの混合溶媒にて懸濁洗浄することにより1−(3−シアノ−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール(1.9g)を黄色固体として得た。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6)δ:1.53−1.46(2H,m),1.86−1.89(2H,m),3.63−3.68(2H,m),3.71−3.85(1H,m),4.20−4.27(2H,m),4.88(1H,d,J=5.6Hz),8.80(1H,d,J=3.6Hz),9.09(1H,d,J=3.6Hz)。
(5)1−(3−シアノ−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール(3.25g)のピリジン(16ml)溶液に氷冷下にて塩化ベンゾイル(2.02g)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、水を加えた後、析出した固体をろ取することにより黄色固体(4.65g)を得た。
(6)得られた固体(4.61g)のテトラヒドロフラン(50ml)およびメタノール(10ml)の溶液に10%パラジウム炭素(200mg)を加え、水素ガス気流下、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製することにより固体(4.0g)を得た。
(7)参考例1(3)において、5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例11の1−(4−メトキシフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を用いて同様の反応・処理をすることにより得られた反応混合物(276mg)を氷冷下にて(6)で得られた固体(323mg)のピリジン溶液に加え、同温にて0.25時間攪拌した後、トリエチルアミン(122mg)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、後処理を行い、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製することにより固体(500mg)を得た。
(8)得られた固体(500mg)のエタノール(8.0ml)溶液に室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(2.0ml)を加え、55℃にて1.5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取した。得られた固体をエタノールにて懸濁洗浄することにより標記化合物(352mg)を白色固体として得た。MS(ESI)(m/z):433(M+H)+。
実施例4(4)において、1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例5の5−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(205mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(241mg)を淡赤色として得た。MS(ESI)m/z:462(M+H)+。
(1)5−ブロモ−2−クロロニコチン酸ニトリル(6.52g)のN,N―ジメチルホルムアミド(30ml)溶液に室温にて1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(5.0g)および炭酸カリウム(4.83g)を加え、80℃にて1.5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、ろ取することにより固体(9.65g)を得た。
(2)参考例22の1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸アミド(389mg)、(1)で得られた固体(487mg)、ヨウ化銅(22mg)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(20mg)、炭酸カリウム(415mg)の1,4−ジオキサン(2.0ml)溶液に110℃にて7時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加え、ジクロロメタンにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製し、得られた固体をエタノールにて懸濁洗浄を行うことにより標記化合物(197mg)を固体として得た。MS(ESI)m/z:479(M+H)+。
(1)5−ブロモ−2−クロロニコチン酸ニトリル(6.52g)のN,N―ジメチルホルムアミド(40ml)溶液に室温にて4−ピペリジノール(3.64g)および炭酸カリウム(4.14g)を加え、70℃にて2時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去することで油状物を得た。
(2)参考例21の5−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸アミド(237mg)、(1)で得られた油状物(283mg)、ヨウ化銅(10mg)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(9mg)、炭酸カリウム(277mg)の1,4−ジオキサン(1.5ml)溶液に110℃にて8時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、析出した固体をろ取した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製し、得られた固体をエタノールにて懸濁洗浄を行うことにより標記化合物(256mg)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:417(M+H)+。
参考例7の1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(181mg)のトルエン(5ml)溶液に室温にて塩化チオニル(185mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物にピリジン(2.5ml)を加え、次いで、実施例1(4)で得られた安息香酸[1−(5−アミノ−3−シクロプロピルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エステル(150mg)のピリジン(2.5ml)溶液を加え、60℃にて0.5時間攪拌した。反応終了後、トリエチルアミン(5.0ml)および水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製した。得られた固体のエタノール(10ml)および1,4−ジオキサン(10ml)溶液に室温にて1N水酸化ナトリウムを加え、90℃にて1時間攪拌した。反応終了後、水を加えた後、析出した固体をろ取した。得られた固体はエタノール/水で再結晶を行うことにより標記化合物(45mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:486(M+H)+。
(1)4−シアノピペリジン塩酸塩(587mg)および炭酸カリウム(1.1g)のN,N―ジメチルホルムアミド懸濁液に氷冷下にて2−クロロ−5−ニトロニコチン酸ニトリル(609mg)を加え、60℃にて攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取した。
(2)得られた固体のテトラヒドロフラン(14ml)およびメタノール(7.0ml)溶液に10%パラジウム炭素を加え、水素ガス気流下、室温にて1.5時間攪拌した。反応終了後、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製することにより1−(5−アミノ−3−シアノピリジン−2−イル)−4−シアノピペリジン(710mg)を得た。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6)δ:1.81−1.84(2H,m),1.95−1.99(2H,m),3.05−3.10(3H,m),3.11−3.33(2H,m),5.30(2H,brs),7.24(1H,d,J=4.0Hz),7.89(1H,d,J=4.0Hz)。
(3)参考例1(3)において、5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例6の1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を用いて同様の反応・処理をすることにより得られた反応混合物(281mg)を氷冷下にて1−(5−アミノ−3−シアノピリジン−2−イル)−4−シアノピペリジン(228mg)のピリジン溶液に加え、同温にて0.25時間攪拌した後、トリエチルアミンを加え、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、水を加え、析出した固体をろ取した後、懸濁洗浄することにより標記化合物(425mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:446(M+H)+。
(1)4−ピペリジンエタノール(3.1g)および炭酸カリウム(3.3g)のN,N―ジメチルホルムアミド(20ml)溶液に氷冷下にて2−クロロ−5−ニトロニコチン酸ニトリル(3.7g)を加え、55℃にて1.5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取した。
(2)得られた固体のピリジン(30ml)溶液に室温にて無水酢酸(1.63ml)を加え、同温にて攪拌した。反応終了後、水を加えた後、析出した固体をろ取した。
(3)得られた固体の1,4−ジオキサン(30ml)およびメタノール(20ml)溶液に室温にて10%パラジウム炭素を加え、水素ガス気流下、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、セライトろ過を行い、溶媒を留去した後、メタノールにて懸濁洗浄することにより固体(4.91g)を得た。
(4)参考例1(3)において、5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例8の1−(4−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を用いて同様の反応・処理をすることにより得られた反応混合物(408mg)を氷冷下にて(3)で得られた固体(346mg)のピリジン(6.0ml)溶液に加え、同温にて0.25時間攪拌した後、トリエチルアミンを加え、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、水を加え、析出した固体をろ取した後、懸濁洗浄することにより標記化合物(489mg)を固体として得た。MS(ESI)m/z:561(M+H)+。
(1)2−クロロ−3−メチル−5−ニトロピリジン(7.49g)のN,N−ジメチルホルムアミド(43ml)溶液に室温にて4−ピペリジンメタノール(5.0g)および炭酸カリウム(12g)を加え、80℃にて3時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取することにより黄色固体(10.2g)を得た。
(2)得られた固体(4.1g)のN,N−ジメチルホルムアミド(16ml)溶液に室温にて水素化ナトリウム(783mg)を加え、同温にて0.5時間攪拌した。次いで、ヨウ化メチル(3.1ml)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、さらにヨウ化メチル(3.1ml)を加え、80℃にて3時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却した後、水を加え、ろ取することにより固体(4.33g)を得た。
(3)得られた固体(4.33g)のテトラヒドロフラン(65ml)溶液に室温にて酢酸パラジウム(II)(366mg)およびフッ化カリウム(3.79g)の水溶液(16ml)を加え、ポリ(メチルヒドロシロキサン)(3.9ml)をゆっくりと滴下した後,同温にて1時間攪拌した。反応終了後、ジエチルエーテル(65ml)を加え、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより茶色粘体(2.27g)を得た。
(4)参考例3の1−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(256mg)のトルエン(5.0ml)溶液に室温にて塩化チオニル(336mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物にピリジン(5.0ml)を加え、次いで、(3)で得られた粘体(250mg)のピリジン(5.0ml)溶液を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、トリエチルアミン(2.0ml)および水を加え、次いでクロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより標記化合物(394mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:489(M+H)+。
実施例10において、1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例10の5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物を固体として得た.MS(ESI)m/z:480(M+H)+。
実施例12において、1−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例1(2)の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(255mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(391mg)を白色固体として得た.MS(ESI)m/z:489(M+H)+。
実施例2(3)で得られた粘体(410mg)のピリジン(6ml)溶液に、参考例10に記載されている5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸から、参考例1(3)に記載されている方法と同様の方法で調製した酸クロリド(418mg)を氷冷下にて加え、同温にて15分攪拌した。反応液にトリエチルアミン(1.2当量)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液に水を加え、析出してきた固体をろ取し、エタノールで洗浄した。得られた固体にエタノール(8ml)、1N水酸化ナトリウム水溶液(2.6ml)及びテトラヒドロフラン(4ml)を加え、60℃で1.5時間攪拌した。減圧下、反応液のエタノールとテトラヒドロフランを留去し、酢酸エチルで抽出した後、有機層を濃縮した。得られた残渣をエタノールで洗浄することで標記化合物(444mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:460(M+H)+。
(1)2−ブロモ−3−メチル−5−ニトロピリジン(10g)、4−ヒドロキシピペリジン(5.6g)および炭酸カリウム(6.4g)をN,N−ジメチルホルムアミド(30ml)に加え、70℃で3時間撹拌した後、反応液を水にて処理し、有機層を酢酸エチルにて抽出し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより、1−(3−メチル−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール(1.10g)を得た。MS(ESI)m/z:238(M+H)+。
(2)1−(3−メチル−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール(1.10g)をテトラヒドロフラン(10ml)に加えて溶液とし、30%水素化カリウム(0.62g)を加え、30分撹拌した後、氷冷下にてヨウ化メチル(0.79g)を加え同温にて1時間撹拌した。反応液を水にて処理し、有機層を酢酸エチルにて抽出し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン)にて分離精製することにより、2−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−3−メチル−5−ニトロピリジン(190mg)を得た。MS(ESI)m/z:252(M+H)+。
(3)2−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−3−メチル−5−ニトロピリジン(190mg)、塩化鉄(III)(100mg)、活性炭(300mg)をメタノール(5ml)に加え、溶媒還流下80%含水ヒドラジン(100mg)を加え、3時間撹拌した。反応液をセライト濾過し、濾液を濃縮し、残渣を含水メタノールより再結晶することにより褐色固体(100mg)を得た。
(4)参考例6の1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(107mg)をトルエン(2ml)に加え、更に塩化チオニル(100mg)を加えて、60℃で2時間撹拌した後、減圧下溶媒を留去し、残渣に(3)で得られた褐色固体(100mg)のピリジン溶液(10ml)を加えて、40℃で2時間撹拌した。反応液をトリエチルアミンおよび水にて処理し、有機層を酢酸エチルにて抽出し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて分離精製することのより標記化合物(90mg)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:440(M+H)+。
実施例4(4)において、1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例1(2)の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(257mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(430mg)を白色固体として得た.MS(ESI)m/z:517(M+H)+。
(1)3−ブロモ−2−クロロ−5−ニトロピリジン(4.75g)のN,N−ジメチルホルムアミド(15ml)溶液に、4−ピペリジンエタノール(3.1g)及び炭酸カリウム(3.3g)を加え、0℃から60℃へ昇温しつつ攪拌した。反応溶液に水を加え、析出してきた固体(6.7g)をろ取した。
(2)得られた固体(6.6g)の塩化メチレン(50ml)及びトリエチルアミン(2.43g)溶液に、氷冷下塩化ベンゾイル(3.09g)を加え、氷冷下で2時間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮し、水を加え、固体をろ取した。エタノール(30ml)を加え、加熱下懸濁洗浄を行い、固体(8.2g)を得た。
(3)得られた固体(4.35g)の水(3ml)及びトルエン(36ml)溶液に、シクロプロピルボロン酸(1.12g)、リン酸三カリウム(7.43g)及びジクロロビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)(369mg)を加え、98℃で3時間攪拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)で精製し、固体(3.29g)を得た。
(4)得られた固体(3.25g)のテトラヒドロフラン(15ml)及びメタノール(15ml)溶液に、10%パラジウム炭素(500mg)を加え、水素雰囲気下室温で3時間攪拌した。反応溶液をセライトろ過し、濃縮した後カラムクロマトグラフィーを行い、粘体(2.85g)を得た。
(5)得られた粘体(400mg)のピリジン(6ml)溶液に、参考例4に記載されている1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸から、参考例1(3)に記載されている方法と同様の方法で調製した酸クロリド(286mg)を氷冷下にて加え、同温にて15分攪拌した。反応液にトリエチルアミン(1.2等量)を加え、0℃から室温へ徐々に昇温しつつ2時間攪拌した。反応液に水を加え、析出してきた固体をろ取し、エタノールで洗浄した。得られた残渣にエタノール(8ml)及び1N水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を加え、65℃で1時間攪拌した。反応液に水を加え、析出してきた固体をろ取した。得られた固体を、エタノールから再結晶を行い、標記化合物(246mg)を固体として得た。MS(ESI)m/z:464(M+H)+。
(1)4−ピペリジノール(2.43g)のN,N―ジメチルホルムアミド(20ml)溶液に氷冷下にて2−クロロ−5−ニトロニコチン酸ニトリル(1.84g)を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣を酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルの混合溶媒にて懸濁洗浄を行うことにより淡黄色固体(1.9g)を得た。
(2)得られた固体(1.9g)のジクロロメタン(30ml)溶液に氷冷下にてトリエチルアミン(1.22ml)、無水酢酸(0.66ml)、4−ジメチルアミノピリジン(触媒量)を加え、室温にて一晩攪拌した。次いで、トリエチルアミン(1.22ml)、無水酢酸(0.66ml)を加え、同温にて4時間攪拌した。反応終了後、水を加えた後、クロロホルムにて抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより黄色固体(1.48g)を得た。
(3)得られた固体(1.4g)のテトラヒドロフラン(15ml)およびエタノール(5.0ml)溶液に室温にて10%パラジウム炭素(150mg)を加え、水素ガス気流下、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。
(4)参考例1(3)において、5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例6の1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を用いて同様の反応・処理をすることにより得られた反応混合物(561mg)を氷冷下にて(3)で得られた残渣のジクロロメタン(15ml)溶液に加え、同温にて0.25時間攪拌した後、トリエチルアミンを加え、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製した後、エタノールにて懸濁洗浄することにより標記化合物(876mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:479(M+H)+。
実施例4(5)において、酢酸[(1−{5−[1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−メチルピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)メチル]エステルの代わりに実施例11の酢酸[2−(1−{5−[1−(4−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−シアノピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エチル]エステル(450mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(416mg)を固体として得た。MS(ESI)m/z:519(M+H)+。
実施例12において、1−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例6の1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(223mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(386mg)を白色固体として得た.MS(ESI)m/z:454(M+H)+。
実施例11(4)において1−(4−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例12の1−(4−クロロフェニル)−5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(309mg)を用いて、実施例11(4)および実施例20と同様の反応・処理をすることにより標記化合物(440mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:491(M+H)+。
実施例5の1−(4−メトキシフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例13の1−(4−tert−ブチルフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(377mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(429mg)を固体として得た。MS(ESI)m/z:458(M+H)+。
(1)2−クロロ−3−メチル−5−ニトロピリジン(6.02g)のN,N−ジメチルホルムアミド(35ml)溶液に室温にて2−(4−ピペリジニル)−2−プロパノール(5.0g)および炭酸カリウム(9.65g)を加え、80℃にて6時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取することにより黄色固体(9.09g)を得た。
(2)得られた固体(5.46g)のジクロロメタン(40ml)溶液に氷冷下にてジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(3.47g)を滴下し、同温にて0.5時間攪拌した。反応終了後、1N水酸化ナトリウム水溶液をゆっくりと滴下した後、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣のテトラヒドロフラン(80ml)溶液に室温にて酢酸パラジウム(II)(439mg)およびフッ化カリウム(4.54g)の水溶液(20ml)を加え、ポリ(メチルヒドロシロキサン)(4.7ml)をゆっくりと滴下した後,同温にて2時間攪拌した。反応終了後、ジエチルエーテル(80ml)を加え、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより白色固体(3.42g)を得た。
(3)参考例14の1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸(200mg)のトルエン(5ml)溶液に室温にて塩化チオニル(335mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物にピリジン(5.0ml)を加え、次いで、(2)で得られた固体(236mg)のピリジン(5.0ml)溶液を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、トリエチルアミン(2.0ml)および水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をエタノールにて懸濁洗浄することにより標記化合物(289mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:447(M+H)+。
実施例11(4)において、1−(4−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例4の1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(315mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(544mg)を固体として得た.MS(ESI)m/z:491(M+H)+。
(1)2−ブロモ−3−メチル−5−ニトロピリジン(3.17g)のN,N−ジメチルホルムアミド(15ml)溶液に室温にて4−ピペリジン酢酸エチル(2.5g)および炭酸カリウム(4.04g)を加え、80℃にて6時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取することにより黄色固体(3.31g)を得た。
(2)得られた固体(3.31g)のテトラヒドロフラン(50ml)溶液に室温にて酢酸パラジウム(II)(484mg)およびフッ化カリウム(2.5g)の水溶液(20ml)を加え、ポリ(メチルヒドロシロキサン)(2.6ml)をゆっくりと滴下した後,同温にて1時間攪拌した。反応終了後、ジエチルエーテル(50ml)を加え、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製し、粘体を得た。
(3)得られた粘体のピリジン(10ml)溶液に室温にて無水酢酸(5.0ml)を加え、同温にて3時間攪拌した。反応終了後、水を加えた後、析出した固体をろ取した。得られた固体のテトラヒドロフラン(20ml)溶液に80℃にて1.06Mメチルマグネシウムブロミドのテトラヒドロフラン溶液(41ml)を滴下し、同温にて3時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。
(4)得られた残渣のメタノール(165ml)およびテトラヒドロフラン(55ml)溶液に室温にて水(110ml)および水酸化リチウム(45.2g)を加え、90℃にて5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、溶媒を留去した後、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより1−[1−(5−アミノ−3−メチルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−2−メチルプロパン−2−オールを白色固体として得た。MS(ESI)m/z:264(M+H)+。
(5)参考例18の5−メチル−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(150mg)のトルエン(7.5ml)溶液に室温にて塩化チオニル(239mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物にピリジン(3.5ml)を加え、次いで、1−[1−(5−アミノ−3−メチルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−2−メチルプロパン−2−オール(177mg)のピリジン(4.0ml)溶液を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、トリエチルアミン(2.0ml)および水を加え、析出した固体をろ取した。得られたシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより標記化合物(224mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:449(M+H)+。
(1)1−Boc−4−ピペリジンアルデヒド(1.87g)のテトラヒドロフラン(18ml)溶液に−78℃にて1.06Mメチルマグネシウムブロミドのテトラヒドロフラン溶液(9.6ml)を滴下し、室温にて0.5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣の酢酸エチル(18ml)溶液に室温にて4N塩酸/酢酸エチル溶液(18ml)を加え、同温にて4時間攪拌した。反応終了後、過剰な塩酸および溶媒を留去した。さらに得られた残渣のN,N−ジメチルホルムアミド(9.0ml)溶液に室温にて2−ブロモ−3−メチル−5−ニトロピリジン(1.9g)および炭酸カリウム(1.94g)を加え、80℃にて4時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。
(2)得られた残渣のピリジン(11.2ml)溶液に室温にて無水酢酸(5.6ml)を加え、同温にて1時間攪拌した後、50℃にて2時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。次いで、得られた残渣のテトラヒドロフラン(28ml)溶液に室温にて酢酸パラジウム(II)(124mg)およびフッ化カリウム(640mg)の水溶液(5.4ml)を加え、ポリ(メチルヒドロシロキサン)(0.7ml)をゆっくりと滴下した後,同温にて1時間攪拌した。反応終了後、ジエチルエーテル(28ml)を加え、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより茶色粘体を得た。
(3)参考例16の1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(170mg)のトルエン(7.0ml)溶液に室温にて塩化チオニル(231mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物にピリジン(3.5ml)を加え、次いで、(2)で得られた粘体(180mg)のピリジン(3.5ml)溶液を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、トリエチルアミン(2.0ml)および水を加え、析出した固体をろ取した。
(4)得られた固体のエタノール(6.5ml)およびテトラヒドロフラン(6.5ml)溶液に室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(13ml)を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取した。得られた固体を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製することにより標記化合物(137mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:456(M+H)+。
実施例27において、1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例4の1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(166mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(109mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:438(M+H)+。
実施例7の1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シアノ−6−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(400mg)に室温にて酢酸(6.0ml)および1N塩酸水溶液(1.5ml)を加え、75℃にて1時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、1N水酸化ナトリウムおよび水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製した後、酢酸エチルにて懸濁洗浄することにより標記化合物(268mg)を固体として得た。MS(ESI)m/z:435(M+H)+。
実施例4(5)において、酢酸[(1−{5−[1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−メチルピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)メチル]エステルの代わりに実施例25の酢酸[2−(1−{3−シアノ−5−[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]ピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エチル]エステル(491mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(395mg)を固体として得た.MS(ESI)m/z:449(M+H)+。
実施例3において、1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例1(2)の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(544mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(507mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:503(M+H)+。
実施例24において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例5の5−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(172mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(315mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:450(M+H)+。
実施例12において、1−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例10の5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(255mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(423mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:488(M+H)+。
実施例24において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例4の1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(175mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(316mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:454(M+H)+。
実施例24において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例11の1−(4−メトキシフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(185mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(295mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:466(M+H)+。
(1)2,3−ジクロロピリジン(1.48g)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液に4−ピペリジノール(2.23g)を加え、80℃〜90℃で3時間攪拌した。反応溶液に水及び酢酸エチルを加え、有機層を水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮し、粘体(1.76g)を得た。
(2)得られた粘体(1.75g)の酢酸(6ml)溶液に、室温下ピリジニウムブロミドペルブロミド(3.16g)を加え、室温で0.5時間攪拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)を行い、1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール(1.4g)を粘体として得た。
(3)1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール(321mg)の1,4−ジオキサン(1.5ml)溶液に、参考例22に記載されている1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸アミド(286mg)、ヨウ化銅(I)(16mg)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(15mg)及び炭酸カリウム(304mg)を加え、110℃で7時間攪拌した。反応終了後、反応液に水を加え塩化メチレンで抽出し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製後、得られた固体をエタノールで懸濁洗浄を行い、標記化合物(300mg)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:446(M+H)+。
実施例11(4)において、1−(4−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例23の1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸(437mg)を用いて、実施例11(4)および実施例30と同様の反応・処理をすることにより標記化合物(612mg)を固体として得た。MS(ESI)m/z:434(M+H)+。
実施例24において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例2の1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(189mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(276mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:471(M+H)+。
(1)3−ブロモ−2−クロロ−5−ニトロピリジン(2.38g)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液に、4−ピペリジノール(2.23g)を加え、60℃で0.5時間攪拌した。反応溶液に水を加え、析出してきた固体をろ取し、黄色固体(2.83g)を得た。
(2)得られた黄色固体(2.8g)のピリジン(14ml)溶液に、氷冷下塩化ベンゾイル(1.38g)を加え、0℃から室温へ徐々に昇温しつつ3時間攪拌した。反応溶液にさらにピリジン(10ml)を加え、氷冷下塩化ベンゾイル(250mg)を追加し、0℃から室温へ徐々に昇温しつつ3時間攪拌した。反応溶液に水を加え、析出してきた固体をろ取し、黄色固体(3.1g)を得た。
(3)得られた黄色固体(1.22g)の水(1ml)及びトルエン(12ml)溶液に、シクロプロピルボロン酸(335mg)、リン酸三カリウム(2.23g)及びジクロロビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)(111mg)を加え、100℃で2.5時間攪拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)で精製し、黄色固体(980mg)を得た。
(4)得られた黄色固体(940mg)のテトラヒドロフラン(10ml)及びメタノール(10ml)溶液に、10%パラジウム炭素(150mg)を加え、水素雰囲気下室温で2時間攪拌した。反応溶液をセライトろ過し、濃縮した後カラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)を行い、精製物(730mg)を得た。
(5)上記の操作で得られた精製物(715mg)のピリジン(10ml)溶液に、参考例6に記載されている1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸から、参考例1(3)に記載されている方法と同様の方法で調製した酸クロリド(543mg)を氷冷下にて加え、氷冷下から室温へ徐々に昇温させながら0.5時間攪拌した。反応液にトリエチルアミン(1.2等量)を加え、室温でさらに1時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出を行い、有機層を濃縮した。得られた残渣を酢酸エチルで懸濁洗浄し、白色固体(1.08g)を得た。得られた固体(700mg)にエタノール(10ml)及び1N水酸化ナトリウム水溶液(1.5ml)を加え、90℃で1.5時間攪拌した。反応液に水を加え、析出してきた固体をろ取することで、標記化合物(521mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:452(M+H)+。
参考例1(3)において、5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例6の1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を用いて同様の反応・処理をすることにより得られた反応混合物(337mg)を氷冷下にて実施例11(3)で得られた固体(346mg)のピリジン(6.0ml)溶液に加え、同温にて0.25時間攪拌した後、トリエチルアミンを加え、室温にて一晩攪拌した。反応終了後、水を加え、析出した固体をろ取した後、エタノールにて懸濁洗浄することにより標記化合物(590mg)を固体として得た。MS(ESI)m/z:507(M+H)+。
実施例24において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例6の1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(188mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(355mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:470(M+H)+。
実施例18(4)で得られた粘体(400mg)のピリジン(6ml)溶液に、参考例6に記載されている1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸から、参考例1(3)に記載されている方法と同様の方法で酸クロリドを調製し、氷冷下にてその酸クロリド(307mg)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液に水を加え、析出した固体をろ取し、エタノールで懸濁洗浄を行った。得られた固体にエタノール(8ml)及び1N水酸化ナトリウム水溶液(1.5ml)を加え、65℃で1時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、析出してきた固体をろ取した。得られた固体にエタノール(2ml)を加え、加熱下で懸濁洗浄を行うことで、標記化合物(384mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:480(M+H)+。
実施例2(3)で得られた粘体(405mg)のピリジン(6ml)溶液に、参考例6に記載されている1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸から、参考例1(3)に記載されている方法と同様の方法で調製した、酸クロリド(365mg)を氷冷下にて加え、同温にて15分攪拌した。反応液にトリエチルアミン(1.2等量)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液に水を加え、析出してきた固体をろ取した。得られた固体にエタノール(8ml)及び1N水酸化ナトリウム水溶液(2.6ml)を加え、65℃で15分攪拌した。反応液にテトラヒドロフラン(4ml)を加え、さらに65℃で1時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、濃縮した。得られた残渣をエタノールにて懸濁洗浄を行うことで、標記化合物(414mg)を固体として得た。MS(ESI)m/z:426(M+H)+。
実施例19の酢酸(1−{5−[1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−シアノピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エステル(510mg)のエタノール(8.0ml)溶液に室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(1.3ml)を加え、45℃にて0.5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取することにより標記化合物(410mg)を白色固体として得た。MS(ESI)(m/z):437(M+H)+。
(1)参考例10の5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(550mg)のジクロロエタン(8.0ml)溶液に塩化チオニル(367mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物のテトラヒドロフラン(3.0ml)溶液に実施例5(6)で得られた固体(573mg)のピリジン(10ml)溶液を加え、同温にて1時間攪拌した。反応終了後、水を加え、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより[1−(3−シアノ−5−{5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド}ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]酢酸エステル(504mg)を固体として得た。MS(ESI)m/z:513(M+H)+。
(2)[1−(3−シアノ−5−{5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド}ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]酢酸エステル(450mg)のエタノール(8.0ml)溶液に室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(1.2ml)を加え、室温にて1.5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、1N塩酸水溶液および水を加えた後、析出した固体をろ取した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)にて精製した後、エタノールにて懸濁洗浄することにより標記化合物(365mg)を白色固体として得た。MS(ESI)(m/z):471(M+H)+。
(1)2−ブロモ−3−メチル−5−ニトロピリジン(12.7g)のN,N−ジメチルホルムアミド(120ml)溶液に室温にて2−(4−ピペリジニル)−2−プロパノール(8.35g)および炭酸カリウム(16.2g)を加え、80℃にて4時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取することにより黄色固体を得た。
(2)得られた固体のテトラヒドロフラン(240ml)溶液に室温にて酢酸パラジウム(II)(1.31g)およびフッ化カリウム(13.5g)の水溶液(60ml)を加え、ポリ(メチルヒドロシロキサン)(14ml)をゆっくりと滴下した後,同温にて1時間攪拌した。反応終了後、ジエチルエーテル(240ml)を加え、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製することにより1−[1−(5−アミノ−3−メチルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−1−メチルエチル−1−オール(9.16g)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:250(M+H)+。
(3)参考例14の1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸(200mg)のトルエン(5.0ml)溶液に室温にて塩化チオニル(335mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物にピリジン(5.0ml)を加え、次いで、1−[1−(5−アミノ−3−メチルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−1−メチルエチル−1−オール(234mg)のピリジン(5.0ml)溶液を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、トリエチルアミン(2.0ml)および水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をエタノールにて懸濁洗浄することにより標記化合物(292mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:445(M+H)+。
実施例24において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例10の5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(220mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(381mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:504(M+H)+。
実施例24において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例3の1−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(271mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(347mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:505(M+H)+。
実施例24において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例1(2)の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(162mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(236mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:505(M+H)+。
実施例26(5)において、5−メチル−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例17の5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(150mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(234mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:448(M+H)+。
実施例40の[2−(1−{5−[1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−シアノピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エチル]酢酸エステル(520mg)にエタノール(8.0ml)溶液に室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(2.0ml)を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取した。得られた固体をエタノールにて懸濁洗浄することにより標記化合物(426mg)を白色固体として得た。MS(ESI)(m/z):465(M+H)+。
(1)1−Boc−4−ピペリジンアルデヒド(1.87g)のテトラヒドロフラン(18ml)溶液に−78℃にて1.06Mメチルマグネシウムブロミドのテトラヒドロフラン溶液(9.6ml)を滴下し、室温にて0.5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣の酢酸エチル(18ml)溶液に室温にて4N塩酸/酢酸エチル溶液(18ml)を加え、同温にて4時間攪拌した。反応終了後、過剰な塩酸および溶媒を留去した。さらに得られた残渣のN,N−ジメチルホルムアミド(9.0ml)溶液に室温にて2−ブロモ−3−メチル−5−ニトロピリジン(1.9g)および炭酸カリウム(1.94g)を加え、80℃にて4時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。
(2)得られた残渣のピリジン(11.2ml)溶液に室温にて無水酢酸(5.6ml)を加え、同温にて1時間攪拌した後、50℃にて2時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。次いで、得られた残渣のテトラヒドロフラン(28ml)溶液に室温にて酢酸パラジウム(II)(124mg)およびフッ化カリウム(640mg)の水溶液(5.4ml)を加え、ポリ(メチルヒドロシロキサン)(0.7ml)をゆっくりと滴下した後,同温にて1時間攪拌した。反応終了後、ジエチルエーテル(28ml)を加え、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより茶色粘体を得た。
(3)参考例1(2)の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(421mg)のトルエン(7.5ml)溶液に室温にて塩化チオニル(554mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物にピリジン(7.5ml)を加え、次いで、(2)で得られた粘体(430mg)のピリジン(7.5ml)溶液を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、トリエチルアミン(2.0ml)および水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより標記化合物(718mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:531(M+H)+。
(1)1−Boc−4−ピペリジンアルデヒド(1.50g)のテトラヒドロフラン(14ml)溶液に−78℃にて1.06Mメチルマグネシウムブロミドのテトラヒドロフラン溶液(7.3ml)を滴下し、室温にて0.5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣の酢酸エチル(28ml)溶液に室温にて4N塩酸/酢酸エチル溶液(14ml)を加え、同温にて4時間攪拌した。反応終了後、過剰な塩酸および溶媒を留去した。さらに得られた残渣のN,N−ジメチルホルムアミド(14ml)溶液に室温にて2−ブロモ−3−メチル−5−ニトロピリジン(1.53g)および炭酸カリウム(1.94g)を加え、80℃にて4時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。
(2)得られた残渣のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液に室温にて水素化ナトリウム(99mg)を加え、同温にて0.5時間攪拌した。次いで、ヨウ化メチル(0.4ml)を加え、同温にて2時間攪拌した。反応終了後、水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製することにより4−(1−メトキシエチル)−1−(3−メチル−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン(478mg)を黄色粘体として得た。MS(ESI)m/z:280(M+H)+。
(3)4−(1−メトキシエチル)−1−(3−メチル−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン(478mg)のテトラヒドロフラン(17ml)溶液に室温にて酢酸パラジウム(II)(77mg)およびフッ化カリウム(398mg)の水溶液(7.0ml)を加え、ポリ(メチルヒドロシロキサン)(0.4ml)をゆっくりと滴下した後,同温にて1時間攪拌した。反応終了後、ジエチルエーテル(17ml)を加え、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより茶色粘体(427mg)を得た。
(4)参考例1(2)の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(464mg)のトルエン(8.5ml)溶液に室温にて塩化チオニル(611mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物にピリジン(8.5ml)を加え、次いで、(3)で得られた粘体(427mg)のピリジン(8.5ml)溶液を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、トリエチルアミン(2.0ml)および水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより標記化合物(102mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:503(M+H)+。
実施例46(3)において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例4の1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(221mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(416mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:452(M+H)+。
実施例27において、1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例1(2)の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(421mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(508mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:489(M+H)+。
実施例46(3)において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例5の5−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(217mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(324mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:448(M+H)+。
実施例26(5)において、5−メチル−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例20の5−メチル−1−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(150mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(241mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:463(M+H)+。
実施例46(3)において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例2の1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(238mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(317mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:469(M+H)+。
実施例46(3)において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例3の1−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(220mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(238mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:503(M+H)+。
実施例26(5)において、5−メチル−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例19の1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(150mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(244mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:467(M+H)+。
実施例46(3)において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例10の5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(200mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(310mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:502(M+H)+。
実施例46(3)において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例1(2)の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(163mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(231mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:503(M+H)+。
実施例46(3)において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例6の1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(237mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(398mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:468(M+H)+。
実施例26(5)において、5−メチル−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例15の1−(5−シクロプロピルピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(296mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(425mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:489(M+H)+。
実施例26(5)において、5−メチル−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例1(2)の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(309mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(431mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:517(M+H)+。
(1)2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(1.9g)、アセトニトリル(20ml)、トリエチルアミン(2.8ml)の溶液に、4−メトキシピペリジン(1.21g)を加え70℃〜80℃にて1時間攪拌した後、水を加え、析出した固体を濾取、水にて洗浄することにより、3−クロロ−2−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−5−ニトロピリジンを黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:272(M+H)+。
(2)得られた黄色固体に、鉄粉(1.67g)、2−プロパノール(10ml)、テトラヒドロフラン(30ml)、水(10ml)、酢酸(1.14ml)を加え、90℃にて1時間攪拌した後、炭酸カリウム(4.4g)の水溶液(30ml)を加え、室温にて攪拌した。反応液にセライトを加え、攪拌した後、セライトで濾過、酢酸エチル、水で洗浄後、酢酸エチルで抽出、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン)で精製することにより、5−アミノ−3−クロロ−2−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ピリジンを赤色油状物として得た。MS(ESI)m/z:242(M+H)+。
(3)参考例6に記載の4−クロロフェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(7.1g)にトルエン(71ml)、N,N−ジメチルホルムアミド(0.5ml)の混合液に塩化チオニル(5.0ml)を加え80℃にて1時間半攪拌した後、溶媒を減圧下留去することにより、4−クロロフェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸クロリドを淡黄色固体として得た。1H−NMR(400MHz、CDCl3)δ:2.56(3H、s)、7.27−7.39(2H、m)、7.50−7.53(2H、m)8.16(1H、s)。
(4)5−アミノ−3−クロロ−2−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ピリジン(242mg)のピリジン(3.3ml)溶液に4−クロロフェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸クロリド(330mg)を加えて1.5時間攪拌した後、トリエチルアミン(420μl)と水、1N水酸化ナトリウム水溶液を加えた。析出した固体を濾取した後、塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン)で精製することにより、標記化合物(242mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:460(M+H)+。
(1)2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(1.9g)、アセトニトリル(20ml)、トリエチルアミン(2.8ml)の溶液に、1、4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(1.50g)を加え70℃〜80℃にて1時間攪拌した後、水を加え、析出した固体を濾取、水にて洗浄することにより、8−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(2.89g)を黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:300(M+H)+。
(2)8−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(1.5g)に、鉄粉(838mg)、塩化アンモニウム(1.33g)、エタノール(30ml)、水(15ml)を加え、80℃にて3時間攪拌した後、炭酸カリウム(2.2g)の水溶液(15ml)を加え、室温にて攪拌した。反応液にセライトを加え、攪拌した後、セライトで濾過、エタノールで洗浄後、減圧下溶媒を留去した。残渣に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン)で精製することにより、5−クロロ−6−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−アミン(680mg)を黒色固体として得た。MS(ESI)m/z:270(M+H)+。
(3)5−クロロ−6−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−アミン(680mg)のピリジン(8.5ml)溶液に実施例66(3)に記載の4−クロロフェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸クロリド(836mg)を加えて一昼夜攪拌した後、水、1N水酸化ナトリウム水溶液を加えた。析出した固体を濾取した後、塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン)で精製することにより、標記化合物(1.09g)を淡赤色固体として得た。MS(ESI)m/z:488(M+H)+。
実施例67の(4−クロロフェニル)−N−[5−クロロ−6−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−イル]−1−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(650mg)の酢酸(10ml)溶液、1N塩酸水溶液(2.5ml)を加え、70℃にて2時間攪拌した後、水、1N水酸化ナトリウム水溶液を加えた。析出した固体を濾取した後、シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)で精製し、得られた固体を酢酸エチル、メタノールで洗浄することにより、標記化合物(78mg)を淡赤色固体として得た。MS(ESI)m/z:444(M+H)+。
(1)実施例67(1)に記載の8−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(1.39g)にビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(170mg)、シクロプロピルボロン酸(514mg)、リン酸三カリウム(3.4g)にトルエン(18ml)、水(2ml)を加え、120℃で3時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出、飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣に鉄粉(770mg)、塩化アンモニウム(1.23g)、エタノール(30ml)、水(15ml)を加え、80℃にて2.5時間攪拌した後、炭酸カリウム(2.0g)の水溶液(15ml)を加え、室温にて攪拌した。反応液にセライトを加え、攪拌した後、セライトで濾過、エタノールで洗浄後、減圧下溶媒を留去した。残渣に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン)で精製することにより、5−シクロプロピル−6−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−アミン(670mg)を黄色油状物として得た。MS(ESI)m/z:276(M+H)+。
(2)5−シクロプロピル−6−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−アミン(670mg)のピリジン(8.0ml)溶液に実施例66(3)に記載の4−クロロフェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸クロリド(796mg)を加えて1時間攪拌した後、トリエチルアミン(1ml)と水、1N水酸化ナトリウム水溶液を加えた。析出した固体を濾取した後、塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン)で精製することにより、標記化合物(520mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:494(M+H)+。
実施例69に記載の1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シクロプロピル−6−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(440mg)の酢酸(8ml)溶液、1N塩酸水溶液(2ml)を加え、70℃にて1時間攪拌した後、水、1N水酸化ナトリウム水溶液を加えた。析出した固体を濾取した後、シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)で精製することにより、標記化合物(300mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:450(M+H)+。
(1)実施例66(2)に記載の(5−アミノ−3−クロロ−2−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ピリジン(1.5g)にビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(230mg)、シクロプロピルボロン酸(693mg)、リン酸三カリウム(4.6g)にトルエン(20ml)、水(2ml)を加え、120℃で2.5時間攪拌した。反応液にセライトを加え、セライト濾過後、エタノール、クロロホルムで洗浄し、濾液の溶媒を減圧留去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン)で精製することにより、5−アミノ−3−シクロプロピル−2−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ピリジン(150mg)を黄色油状物として得た。MS(ESI)m/z:248(M+H)+。
(2)5−アミノ−3−シクロプロピル−2−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ピリジン(150mg)のピリジン(2.1ml)溶液に実施例66(3)に記載の4−クロロフェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸クロリド(205mg)を加えて1時間攪拌した後、トリエチルアミン(260μl)と水、1N水酸化ナトリウム水溶液を加えた。析出した固体を濾取した後、シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)で精製することにより、標記化合物(243mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:466(M+H)+。
実施例36に記載されているN−[5−クロロ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(88mg)のピリジン(3ml)溶液に室温下で4−ジメチルアミノピリジン(4.8mg)、無水酢酸(0.05ml)を加え、同温にて攪拌した。反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣を水で希釈し酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製し、得られた固体をエタノールで懸濁洗浄後、60℃にて減圧加熱乾燥し、標記化合物(65mg)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:488(M+H)+。
実施例72において、N−[5−クロロ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの代わりに実施例39の1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シクロプロピル−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(91mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(74mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:494(M+H)+。
(1)2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(600mg)のアセトニトリル(5ml)溶液に室温にて4−ピペリジンエタノール(442mg)およびトリエチルアミン(629mg)を加え、80℃にて1時間攪拌した。反応溶液を室温にまで放冷後、溶媒を留去して得られた残渣に水を加えて希釈し酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去することにより1−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン(880mg)を黄色粘体として得た。MS(ESI)(m/z):286(M+H)+。
(2)1−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン(880mg)のメタノール溶液(50ml)に室温にて塩化鉄(III)(50mg)、活性炭(2.0g)、ヒドラジン1水和物(1.5ml)を加えて2時間還流した。反応液を室温まで放冷し、セライト濾過し溶媒を留去した。得られた残渣に水を加えて希釈しクロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去することにより1−(5−アミノ−3−クロロピリジン−2−イル)−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン(850mg)を紫色固体として得た。MS(ESI)(m/z):256(M+H)+。
(3)参考例6の1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(100mg)のジクロロメタン(15ml)溶液に室温にてオキサリルクロリド(0.132ml)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、室温にて3時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰のオキサリルクロリドを留去した。得られた残渣にトルエン(5.0ml)を加え、次いで、1−(5−アミノ−3−クロロピリジン−2−イル)−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン(98.2mg)のピリジン(15ml)溶液を加え、室温で3時間攪拌した。反応終了後、1N水酸化ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製し、得られた固体をエタノールにて洗浄し60℃にて減圧加熱乾燥し、標記化合物(102mg)を黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:474(M+H)+。
実施例46(2)に記載の1−[1−(5−アミノ−3−メチルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−1−メチルエチル−1−オール(0.20g)、参考例24に記載の2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(0.21g)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.17g)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.12g)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.6ml)溶液を、室温下で2時間攪拌した。反応終了後、反応液に水(4ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製後、標記化合物(0.32g)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:488(M+H)+。
実施例75において、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例25の3−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3H−イミダゾール−4−カルボン酸(0.23g)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(0.26g)を淡褐色固体として得た。MS(ESI)m/z:502(M+H)+。
実施例75において、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例26の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(0.23g)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(0.30g)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:504(M+H)+。
実施例75において、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の代わりに5−(4−クロロフェニル)チオフェン−2−カルボン酸(0.11g)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(0.19g)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:470(M+H)+。
実施例75において、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例27の2−(4−クロロフェニル)チオフェン−4−カルボン酸(0.20g)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(0.17g)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:470(M+H)+。
実施例75において、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の代わりに4−(4−クロロフェニル)チオフェン−2−カルボン酸(0.099g)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(0.15g)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:470(M+H)+。
実施例75において、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例28の2−(4−クロロフェニル)チアゾール−5−カルボン酸(0.20g)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(0.27g)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:471(M+H)+。
実施例75において、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例29の2−(4−クロロフェニル)チアゾール−4−カルボン酸(0.20g)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(0.30g)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:471(M+H)+。
実施例75において、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例30の4−(4−クロロフェニル)チアゾール−2−カルボン酸(0.20g)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(0.30g)を黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:471(M+H)+。
実施例75において、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例31の4−(4−クロロフェニル)チアゾール−2−カルボン酸(0.20g)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(0.17g)を黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:471(M+H)+。
実施例75において、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例32の2−(4−クロロフェニル)−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(0.10g)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(0.069g)を淡褐色固体として得た。MS(ESI)m/z:455(M+H)+。
培地としては、RPMI1640培地(シグマ−アルドリッチ社製)を用い、50単位/mL ペニシリンGカリウム/50μg/mL ストレプトマイシン(ギブコ社製)及び50μmol/L 2−メルカプトエタノール(シグマ-アルドリッチ社製)を添加し、さらに、56℃で30分間の非働化処理をしたウシ胎児血清(FCS、セルカルチャーテクノロジー社製)を10%加えて試験に使用した。また、被験化合物はジメチルスルホキシドに溶解させた後、10%FCS含有RPMI1640培地で目的の濃度に希釈して使用した。6〜7週齢の雄性DBA/1Jマウス(日本チャールス・リバー株式会社)から脾臓を無菌的に摘出して、脾細胞の単一細胞浮遊溶液を調製した。0.83%の塩化アンモニウム水溶液とpH7.65のTris−HCl緩衝液を9対1で混合した溶液を用いて、低張処理によって溶血させた。10%FCS含有RPMI1640培地を使用して調製した細胞浮遊液を、2×105細胞/ウェルで、平底の96ウェルマイクロテストプレート(コースター社製)に添加した。さらに、最終濃度が1〜1000nmol/Lになるように培地で希釈した被験化合物、および最終濃度が1nmol/Lになるように培地で希釈したrm−IL−23(R&Dシステムズ社)を添加し、37℃、5%二酸化炭素、95%空気の条件下で72時間培養した。培養終了後、培養上清を採取し、上清中のIL−17産生量をELISA法にて測定した。上清を採取した後、WST−8(生化学工業)を10μL/ウェル添加し、37℃、5%二酸化炭素、95%空気の条件下で4時間培養した後に、マイクロプレートリーダーで450nmの吸光度(O.D.値)を測定し、細胞の生存性の指標とした。各種濃度の被験化合物を添加したウェルのIL−17産生量及びO.D.値の平均値から下記の式により抑制率を算出した。
抑制率(%)=(1−(被験化合物添加時の平均値)/(被験化合物非添加時の平均値))×100
また、抑制率を縦軸に濃度を横軸にプロットすることによって得られた用量反応曲線をもとに、直線回帰によって被験化合物非添加時の50%の値に抑制する化合物の濃度(IC50)(nmol/L)を求めた。結果については、下表に示した。
媒体はジメチルスルホキシドを使用し、試験細胞はhERG導入HEK293(Cytomyx社)で一旦培養し小分けして液体窒素内にて凍結保存した。本試験では融解し継代培養している細胞で継代数30代までのものを使用した。細胞培養においては炭酸ガス培養器 BNP−110M(タバイエスペック株式会社)を使用し、温度37±1℃,炭酸ガス濃度5.0±0.5%、培養液の組成は10%牛胎児血清(非働化済み)、1mmol/Lピルビン酸ナトリウム、0.1mmol/L非必須アミノ酸およびペニシリン(100U/mL)/ストレプトマイシン(100μg/mL)を含むMEM(Minimum Essential Medium)を基本とし、これに遺伝子発現細胞を選別するためのG418 Sulphate(インビトロジェン)を400μg/mLの濃度になるよう加えたものを使用した。測定用に作製するディッシュ内には、上記培養液にG418 Sulphate(インビトロジェン)を加えないものを使用した。培養液の試薬製造元はインビトロジェン株式会社である。
測定用細胞の播種については、継代培養している細胞でコンフルエントになったものを1 mmol/L EDTAを含む0.25%(w/w)トリプシン溶液(インビトロジェン社)にて処理し、細胞を剥離後、滅菌済みのコラーゲンコートカバーガラス(IWAKI、AGC テクノグラス)を敷いたディッシュに播種した。培地交換は測定当日を含め適宜行った。
適用経路は灌流法で行った。所定の濃度になるよう被験物質を溶解させた細胞外液(組成:塩化ナトリウム:137mmol/L、塩化カリウム:4mmol/L、HEPES:10mmol/L、塩化カルシウム:1.8mmol/L、塩化マグネシウム:1mmol/L、グルコース:10mmol/L、水酸化ナトリウム溶液にてpH7.4±0.1に調整)で細胞を灌流(流速:約4mL/min)することにより行った。灌流時間については被験物質適用液に切り替え後4分経過した時点で作用が認められなければ、次の濃度を灌流した。作用が認められた場合は、その最大反応が得られるまで灌流した。ただし、作用が認められた場合でも、低濃度の最長灌流時間は10分間とした。適用例数は1例以上とし、細胞播種後、炭酸ガス培養器内で静置させ、カバーガラスに接着したものを使用した。
測定方法はホールセルクランプ法にて行った。細胞は,細胞外液(組成:塩化ナトリウム:137mmol/L、塩化カリウム:4mmol/L、HEPES:10mmol/L、塩化カルシウム:1.8mmol/L、塩化マグネシウム:1mmol/L、グルコース:10mmol/L、水酸化ナトリウム溶液にてpH7.4±0.1に調整)にて灌流した(灌流速度:約4mL/min)。ガラス電極は抵抗値2〜6MΩのものを用い、電極内には、電極内液(組成:塩化カリウム:130mmol/L、塩化マグネシウム:1mmol/L、EGTA:5mmol/L、HEPES:10mmol/L、ATP:5mmol/L、水酸化カリウム溶液にてpH7.2±0.1に調整)を充填した。細胞は,電極下のパッチ膜を破ったのち,パッチクランプ用ソフト(pCLAMP9(Axon CNS)、Molecular Devices)を介してパッチクランプ用アンプ(EPC8、HEKA)により−80mVに膜電位を固定した。下図のように+20mV、持続時間1.5秒および、−40mV、持続時間1.5秒の試験パルスを15秒に1回持続的に与えた。テール電流のピーク値が500pA以上の安定した電流が得られたのち1分以上経過してから、被験物質を適用した。細胞および細胞を播種したカバーガラスは,適用毎に取り替えた。灌流槽内の灌流液温度は24±2℃とした。
テールピーク電流の解析は解析ソフト(Clampfit 9 [Axon CNS],MolecularDevices)を用いて行った。適用直前および各濃度の被験物質適用液による暴露終了時のそれぞれ2波形について解析を行い、テール電流のピーク値を求めた。いずれのデータも以下の式に従い抑制率を求めた。
抑制率(%)=100−[適用後の電流値/適用前の電流値]×100
濃度が1μMにおける各被験物質の抑制率を下表に示す。
ウシII型コラーゲン(コラーゲン技術研修会から購入)200μgを結核死菌H37Raを含むフロイントの完全アジュバント(シグマ−アルドリッチ社製)と混合して作製したエマルジョンを、6〜7週齢の雄性DBA/1Jマウス(日本チャールス・リバー株式会社)の尾根部皮下に免疫し、初回免疫の3週間後に、同様に調製した同量のエマルジョンを追加免疫することによって関節炎を発症させた。被験化合物を、0.5%カルボキシメチルセルロース(シグマ−アルドリッチ社製)に懸濁または溶解させて、1〜10mg/kg体重の用量で、経口ゾンデを用いて、追加免疫の当日から3週間、1日1回反復経口投与した。本モデルにおいて、四肢の関節炎の症状について、それぞれ以下の判断基準に基づいて0から4のスコアで評価した:0、変化なし;1、1つの関節のみの浮腫;2、2つ以上の関節の浮腫、あるいは足全体の軽度の浮腫;3、足全体の重度の浮腫;4、足全体の重度の浮腫と関節の強直、不動化。なお、それぞれのマウスの関節炎のスコアは、四肢のスコアの合計で表した(最大:16点)。最終投与の翌日に、軟X線撮影装置(株式会社オーミック)を使用してマウスの四肢の軟X線写真を撮影し、顕微鏡下での観察によって関節破壊を評価した。四肢のそれぞれの指において、関節破壊を認めない場合を0点、1ヵ所以上の関節破壊を認めた場合を1点として判定し、各マウスの関節破壊スコアを、四肢のそれぞれの指のスコアの合計(最大:20点)で表した。関節炎スコアおよび関節破壊スコアについて、各群(n=6〜9)ごとに平均値および標準誤差で表し、媒体のみを投与した群を対照として、ダネット多重比較法で統計解析し、p値が0.05以下の場合、有意であると判定した。代表的な化合物は下表に示した用量で有意な関節炎抑制作用を示した。
培養液はイーグルMEM培地 (Invitrogen,11875−093)に10% Fetal Bovine Serum(FBS:56℃,30分間非働化済みInvitrogen,10082−147),0.1mM Non−Essential Amino Acids(NEAA:Invitrogen,11140−050),1mMピルビン酸ナトリウム (PyNa:Invitrogen,11360−070)を添加して調製し、使用前に37℃に加温して用いた。
細胞は対数増殖期のヒト肝癌由来のHepG2細胞株(DS Pharma Biomedical)を用いた。継代時の細胞数は,75cm2培養フラスコで1〜5×106cell/15mLとし、細胞の状態に応じて約1週間毎に継代した。継代は,細胞をD−PBS(−)(invitrogen,14190−144)10mLでリンス後,0.25%Trypsin−1mM EDTA(Invitrogen,25200−056)1mLを添加し,10分間処理(37℃,5%CO2)した後,培養液9mLを添加して回収,遠心分離(1000rpm×5分間,4℃)した。0.4%トリパンブルー溶液(Invitrogen,15250−061)の染色により細胞数を計測後,培養液で所定の細胞数に希釈し,37℃,5%CO2の条件下で培養した。
被験物質ストック原液は,目的とする最大濃度の200倍液を調製し,適宜,超音波処理を行い,均一化した。このストック原液は−20℃で保存した。使用直前にストック原液を融解し、DMSOで希釈して濃度を20mM〜20μM(公比3,計7濃度)とし,その後,培養液で100倍希釈し2倍濃度被験物質含有培養液を調整した。したがって,培養液中へのDMSO最終添加濃度の上限は,原則として0.5%(v/v)である。
溶媒対照群,陽性対照群を測定プレートごとに設定した。陽性対照物質としてクロルプロマジン(和光純薬工業、033−10581)を用いた(最終濃度 24時間:20μM,48時間:15μM)。20mMストック溶液を融解後,培養液で希釈し,2倍濃度クロルプロマジン含有培養液を調製した。
37℃,5%CO2の条件下で24または48時間培養した。培養後、培地中の被験物質の析出の有無を倒立型顕微鏡(ニコン,TMS)で観察した。
所定時間培養後,マルチピペットを用いて培養液100μL/ウェルを抜き取り廃棄した。プレートを約30分間室温で静置した後,CellTiter−GloTM試薬(Promega,H7571)100μLを各ウェルに加え、室温,遮光下で2分間攪拌した。次いでそのプレートを室温、遮光下で約10分間静置した。発光強度はマイクロプレートリーダー(ParkinElmer,ARVO SX1420 multilabelcounter)で測定した。
細胞生存率は下記の式から計算し、IC50値はSOFTmax Pro4.0(4-Parameter curve fit,MDS Analytical Technologies)を用いて算出した。
細胞生存率:%Cell viability=[luminesence(被験物質)−luminesence(ブランク)]÷[luminesence(コントロール)−luminesence(ブランク)]×100
各実施例の1μmol/Lにおける細胞生存率を、下表に示した。なお、実施例39の10μmol/Lにおける細胞生存率は、65.8%であった。
(1)ストック菌株作成用試薬,前培養用培地,試験用培地およびEnhancer Reagent(CaCl2水溶液)の調製:
ストック菌株作成用の試薬を調製するために、Amp溶液(50mg/mL)およびTet溶液(10mg/mL)を調製後、LB−寒天平板培地(35mg/mL+Amp(100μg/mL)+Tet(20μg/mL))を作成し、また、LB培地(20mg/mL+Amp(100μg/mL)+Tet(20μg/mL))を調製した。次に、前培養LB培地(10 mg/mL)、試験用LB培地(4mg/mL)、Enhancer Reagent(50mg(CaCl2・H2O)/mL)を調製した。
(2)GenoxおよびCytoxのストック菌株作製:
菌の凍結ストックを融解し,LB−寒天平板培地にストリークして,インキュベータ(TITEC,BIO−SHAKER BR−15)内にて37℃で一晩培養した。シングルコロニーをかきとり,ストック菌株用のLB培地に接種して,インキュベータ(TITEC,BIO−SHAKER BR−15)内にて37℃および160rpmで培養した。OD590=約0.4−0.8の菌液にDMSOを混合し,冷凍保存(−80℃)した。
(3)GenoxおよびCytoxの前培養:
前培養用培地(−Enhancer Reagent)で各菌液を希釈後、前培養用培地(+Enhancer Reagent)に希釈した菌液を植菌した。インキュベータ(TITEC,BIO−SHAKER BR−15)内にて37℃および160rpmにて培養した。
(4)Vitotox試験:
分光光度計(GEヘルスバイオサイエンス,NovaSpec Plus)にて前培養菌液のOD590を確認した。このときOD590が0.4−0.8を満たした場合は培養を終了し,使用するまで氷冷下で保存した。OD590が0.4−0.8に満たない場合は再培養した。OD590が0.8を超えた場合は試験に使用しなかった。
陽性対照調製液を以下の通り調製した。4−Nitroquinoline N−oxide(4NQO):0.04,0.02,0.01,0.005,0.0025μg/mL(最終濃度:4,2,1,0.5,0.25ng/mL)。Benzo[a]pyrene(B[a]P):0.04,0.02,0.01,0.005,0.0025mg/mL(最終濃度:4,2,1,0.5,0.25μg/mL)。次に被験物質調製液を調製した。被験物質調製液の析出の有無を確認し、調製液が溶液の場合は調製した最高濃度を最高用量とし,析出があった場合はピペッティング可能な均一懸濁液を最高用量とした。
蛍光および発光光度計(Thermo Labsystem,Fluoroskan Ascent FL),プレートおよび試験用培地を準備した後に、以下のとおりGenoxおよびCytox反応液の調製を行った。各菌液についてOD590が約0.03となる様に希釈係数ならびに試験用培地,前培養菌液,Enhancer ReagentおよびS9 mixの必要量を算出した。Enhancer Reagentは試験用培地と前培養菌液の全量10mLに対して40uL、S9 mixは試験用培地と前培養菌液の全量9 mLに対して1mLを必要とする。必要量の試験用培地,前培養菌液およびEnhancer Reagentを混合した。必要量のS9 mixを加えたGenoxおよびCytox反応液(+S9),並びに加えないGenoxおよびCytox反応液(−S9)を調製した。
コントロール群、被験物質群、陽性対照群に分けてウェルプレートを配置し、それぞれのウェルに溶媒対照液,被験物質調製液および陽性対照調製液を分注した。
蛍光および発光光度計内の温度が30℃であることを確認し、自動分注機(バイオテック,Multidispenser EDR−384SII)または384 12ch ピペットにてGenoxおよびCytox反応液を加えた。蛍光および発光光度計に上記のウェルプレートをセットし,各ウェルの発光量(Relative Light Unit,以下RLU)測定を開始した。なお,発光量は15分毎に17ポイント測定をした。
以下の通り各パラメータを算出した。
4NQOおよびB[a]Pの各用量における,GenoxおよびCytoxのMax S/N ratioと,Genox/Cytox ratioを算出した。溶媒対照の,GenoxおよびCytoxのMax RLUを算出した。被験物質の各用量における,GenoxおよびCytoxのMax S/N ratioとGenox/Cytox ratio を算出した。
S/N ratio:各ポイントの各用量 RLU/Vehicle RLU
Genox/Cytox ratio:Genox Max S/N ratio/Cytox Max S/N ratio
(6)試験成立基準および判定基準:
陽性対照:4NQO(4ng/mL)およびB[a]P(4μg/mL)でGenox/Cytox ratioが1.5以上で、溶媒対照のGenoxおよびCytoxのMax RLUが基準値以上(背景データを基に設定)であれば試験成立とした。
A. DNA障害性
・Genox/Cytox ratioが1.5以上で,少なくとも3以上の用量で用量依存的に増加している場合,DNA障害性ありとする。
・Genox/Cytox ratioが1.5以上となった場合でも,GenoxとCytoxの両方で高い値が得られている場合は評価の対象としない
・Genox/Cytox ratioが1.5以上となった場合でも,GenoxのMax S/N ratioが1前後の場合は評価の対象としない
B. 細胞毒性
・S/N ratioが0.8以下に減少している場合,細胞毒性があるとして評価の対象としない。ただし、全てのデータに対してRLUを確認し,明らかにアーティファクトであることを確認した場合は再試験を実施する。
C. 再試験実施基準
・1用量のみでGenox/Cytox ratioが1.5を超えた場合は用量の幅を狭めて再試験
・GenoxおよびCytoxのどちらかでS/N ratio>0.8の用量を4用量以上確保できない場合は用量を下げて再試験
・低用量でGenoxのS/N ratioに微増が認められ,用量と逆相関が認められるときは用量を下げて再試験
・GenoxとCytoxの両方で高いS/N ratioが得られた場合は用量を下げて再試験
上記試験方法に従い、実施例39の代謝物である1−(5−アミノ−3−シクロプロピルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オールの遺伝毒性を評価したところ、陰性の結果を得た。
イヌ,TOYOビーグル(北山ラベス株式会社、本郷ファーム)の雄雌各4匹で試験を実施した。入荷時月齢は5ヵ月齢で、投与開始時月齢は10ヵ月齢であった。飼料は300g/day,DS−A(オリエンタル酵母工業),飲用水は水道水とした。群分けは一般状態および臨床検査結果が良好と判断された雌雄各々について検疫番号順に動物番号を割付し群分けを行った。
投与液は、媒体として0.5w/v% HPMC水溶液を用い、必要量の被験物質を用量群毎に事前に秤量し,投与当日に乳鉢法により所定濃度に調製した。投与容量は、5mL/kg(投与日に測定した体重に基づき算出)とした。投与方法は50mLのディスポーザブルシリンジ(テルモ)に先端がカプセル型をした特注カテーテル(夏目製作所)を装着して、単回強制経口投与した。
群構成は下記の通りとした。
観察・測定項目としては、下記の通りとした。
一般状態の観察は、投与日については投与前およびTK採血時に観察し,投与日以外は午前中1回/1日とした。体重測定は投与前期間(第−5日,第−1日),投与日および投与翌日に実施した。
給餌は毎日行い、摂餌量は給餌翌朝の残餌量から摂餌量g/dayを算出した。投与日の給餌は投与後4時間の採血終了後に行った。血液学的検査および血液化学的検査実施の前日(第−5日,第1〜3日)については,夕方(17:00〜19:00)残存している飼料を回収した。
血液学的検査は全動物について,投与4日前および投与後24時間(投与前期間中はそれに相当する時間帯)に橈側皮静脈よりEDTA−2K加採血管(ベノジェクトII真空採血管,テルモ)を用いて約1mL採取した血液を用いて下記項目を測定した。
測定項目:赤血球数(RBC),ヘモグロビン濃度(Hb),ヘマトクリット値(Ht),平均赤血球容積(MCV),平均赤血球血色素量(MCH),平均赤血球血色素濃度(MCHC),網赤血球率,網赤血球数,血小板数(PLT),白血球数(WBC),白血球型別百分率,白血球型別数。
血液化学的検査は全動物について,投与4日前,投与後24時間,投与後48時間および投与後72時間(投与前期間中はそれに相当する時間帯)に橈側皮静脈より血清分離剤入り採血管(ベノジェクトII真空採血管,テルモ)を用いて血液約3mL採取し,遠心分離(3,000rpm,約4℃,10分間)して得られた血清を用いて下記項目を測定した。
AST(GOT),ALT(GPT),アルカリ性ホスファターゼ(ALP),総ビリルビン(TBil),総蛋白(D_TP),アルブミン(D_Alb),アルブミン/グロブリン比(A/G:計算値),尿素窒素(UN),クレアチニン(CRE),血糖(Glu),総コレステロール(TC),リン脂質(PL),トリグリセライド(TG),カルシウム(Ca),無機リン(IP),ナトリウム(Na),カリウム(K),クロール(Cl)
TK測定は全動物について投与後1,2,4,8,24,48および72時間に橈側皮静脈からEDTA−2K加採血管(ベノジェクトII真空採血管,テルモ)を用いて血液約1mL採取した。投与の期間に得られた血漿について血漿中の被験化合物濃度をLC/MS/MS法で測定した。また,Cmax,AUC0−24,AUC0−infinityおよびTmaxを算出した。
上記方法に従い、実施例39の評価を行ったが,いずれの用量においてもALT,AST,TBil等肝障害に関わる血液化学検査値をはじめとして,一般状態,体重,摂餌,血液学および血液化学検査で投薬起因の変化は認められなかった。
Claims (15)
- 下記一般式(I)
{式中、
Xは、N、又はCであり、
Yは、N、N-RY、S、又はC-RYであり
Zは、N、N-RZ、S、又はC-RZであり、
Wは、N、N-RW、S、又はC-RWであり、
ただし、X、Y、Z、Wの少なくとも1つは、N又はSであり、
RY、RZ及びRWは、それぞれ独立に選択される、水素原子、アルキル基、ハロアルキル基、又はシクロアルキル基であり、
R1は、ハロゲン原子、アルキル基、シアノ基、又はシクロアルキル基であり、
nは、0-2の整数を示し、
Hetは、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロサイクル基、又はヘテロアリール基であり、
R2、R3及びR4は、それぞれ独立に選択される、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、又はシクロアルキル基であり、
iは、0-3の整数を示し、
Dは、下記一般式で表されるいずれかの基であり、
R5及びR6は、それぞれ独立に選択される、水素原子、ヒドロキシ基、シアノ基、置換されていて良いアルキル基、置換されていて良いアルコキシ基、置換されていて良いシクロアルキル基、-L-NR7aR7b、-L-NR7a-CO-R7b、-L-CO-NR7aR7b、又は-L-O-CO-R7cであるか[式中、R7a及びR7bは、それぞれ独立に選択される、水素原子又はアルキル基を示し、R7cは、アルキル基又はフェニル基であり、Lは、結合、又は、-(CRARB)j-である(式中、jは1-4の整数であり、RA及びRBは、それぞれ独立に選択される、水素原子又はアルキル基を示す。)]、又は
R5及びR6は適宜、一緒になって、置換されていて良いシクロアルキル基、又は置換されていて良いヘテロサイクル基を形成する基を示す。}で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩と製薬上許容される添加剤とからなる医薬組成物。 - Hetがアリール基又はヘテロアリール基である請求項1に記載の医薬組成物。
- nが1である請求項1又は2に記載の医薬組成物。
- XがNである請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- R1がアルキル基又はシクロアルキル基である請求項1〜5のいずれかに記載の医薬組成物。
- 下記一般式(I)a
{式中、
Yは、N又はC-RYであり、
RY及びRZは、それぞれ独立に選択される、水素原子、アルキル基、ハロアルキル基、又はシクロアルキル基であり、
R1は、ハロゲン原子、アルキル基、シアノ基、又はシクロアルキル基であり、
nは、0-2の整数を示し、
Hetは、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロサイクル基、又はヘテロアリール基であり、
R2、R3及びR4は、それぞれ独立に選択される、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、又はシクロアルキル基であり、
iは、0-3の整数を示し、
Dは、下記一般式で表されるいずれかの基であり、
R5及びR6は、それぞれ独立に選択される、水素原子、ヒドロキシ基、シアノ基、置換されていて良いアルキル基、置換されていて良いアルコキシ基、置換されていて良いシクロアルキル基、-L-NR7aR7b、-L-NR7a-CO-R7b、-L-CO-NR7aR7b、又は-L-O-CO-R7cであるか[式中、R7a及びR7bは、それぞれ独立に選択される、水素原子又はアルキル基を示し、R7cは、アルキル基又はフェニル基であり、Lは、結合、又は、-(CRARB)j-である(式中、jは1-4の整数であり、RA及びRBは、それぞれ独立に選択される、水素原子又はアルキル基を示す。)]、又は
R5及びR6は適宜、一緒になって、置換されていて良いシクロアルキル基、又は置換されていて良いヘテロサイクル基を形成する基を示す。
}で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩と製薬上許容される添加剤とからなる医薬組成物。 - Hetがアリール基又はヘテロアリール基である請求項7に記載の医薬組成物。
- nが1である請求項7又は8に記載の医薬組成物。
- R1がアルキル基又はシクロアルキル基である請求項7〜10のいずれかに記載の医薬組成物。
- 下記群から選ばれる化合物又はその薬理学的に許容される塩と製薬上許容される添加剤とからなる医薬組成物。
N−[5−シクロプロピル−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
N−[6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−5−メチルピリジン−3−イル]−5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
1−(4−クロロフェニル)−N−[6−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−5−メチルピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
N−{5−シクロプロピル−6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−3−イル}−1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
酢酸(1−{5−[1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−シアノピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エステル;
1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シアノ−6−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
N−{6−[4−(1−メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
N−[5−クロロ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シクロプロピル−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
酢酸[2−(1−{5−[1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−シアノピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エチル]エステル;
1−(4−クロロフェニル)−N−[6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−5−メチルピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シアノ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
N−[5−シアノ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
1−(5−シアノピリジン−2−イル)−N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−1H−ピロール−3−カルボキサミド;
1−(4−クロロフェニル)−N−{5−シアノ−6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−3−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド。 - IL−17産生抑制薬である請求項1〜12のいずれかに記載の医薬組成物。
- 自己免疫疾患の予防薬及び/又は治療薬である請求項1〜12のいずれかに記載の医薬組成物。
- 関節リウマチの予防薬及び/又は治療薬である請求項1〜12のいずれかに記載の医薬組成物。
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