JP2015096499A - 医薬組成物 - Google Patents

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渡辺 雅之
Masayuki Watanabe
雅之 渡辺
古川 博之
Hiroyuki Furukawa
博之 古川
真以子 濱田
Maiko Hamada
真以子 濱田
直人 藤江
Naoto Fujie
直人 藤江
博之 牛尾
Hiroyuki Ushio
博之 牛尾
徹 ▲高▼島
徹 ▲高▼島
Toru Takashima
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Abstract

【課題】本発明は新規なアミドピリジン誘導体の医薬用途に関する。より詳しくは、アミドピリジン誘導体若しくはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする、T細胞からのサイトカイン産生に基づいた疾患の予防・治療薬に有用な薬剤を提供するものである。
【解決手段】下記一般式(I)
Figure 2015096499

[式中、各記号は明細書の記載と同義である。]
で表されるアミドピリジン誘導体もしくはその薬理学的に許容される塩と製薬上許容される添加剤とからなる医薬組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は新規なアミドピリジン誘導体の医薬用途に関する。より詳しくは、新規なアミドピリジン誘導体又はその薬理学的に許容される塩を有効成分とする活性化リンパ球増殖抑制薬に関する。
本発明は、T細胞からのサイトカインの産生、特にインターロイキン17(以下、「IL−17」と称することもある。)の産生を抑制することによって、自己免疫疾患および炎症/アレルギー性疾患の予防および/または治療を可能にする有用なアミドピリジン化合物の医薬としての用途に関する。
自己免疫疾患は、胸腺内で自己反応性リンパ球が完全には除去されなかったために誘発されるものと考えられている。中でも、関節リウマチ(以下、「RA」と称することもある。)は、原因不明で関節の痛み・腫れ・炎症が全身に広がり、これらの症状が続くと関節の変形・破壊が進み、最終的には身体障害に至る進行性炎症疾患である。RAの主な病因は滑膜であり、滑膜を構成する滑膜細胞が増殖し次第に周囲の軟骨・骨が侵され、関節の破壊と変形に至る。
RA患者の滑液中には、IL−17、およびそれを誘導するIL−15が高濃度認められ、炎症、骨破壊への関与が示唆されている(非特許文献1)。また、II型コラーゲン誘発関節炎モデルにおいて、IL−17欠損マウスでは野生型マウスに比べて関節炎の発症率が有意に抑制されていること(非特許文献2)、抗マウスIL−17中和抗体をII型コラーゲン誘発マウス関節炎モデルに予防的あるいは治療的に投与すると、関節炎スコアが有意に抑制される(非特許文献3)などが報告されている。また、IL−17は、滑膜細胞および軟骨細胞を活性化してIL−1、TNF−γおよび破骨細胞分化因子(RANKL)などのサイトカインやケモカインの産生を促進させる。さらに、IL−17はまた、これらの細胞からのコラーゲン分解酵素の誘導にも関与して関節破壊を誘導すると考えられている(非特許文献4)。以上のことから、関節リウマチの発症と進行にIL−17が密接に関与していると考えられている。
関節リウマチの他、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、乾癬、炎症性腸疾患、移植拒絶反応、喘息などにおいてもIL−17の産生あるいは発現亢進が認められている(非特許文献5)。また、マウス実験的脳脊髄炎(EAE)モデルにおいて、IL−17欠損マウスでは野生型マウスに比べてEAEの発症が有意に抑制されること(非特許文献6)、TNBS誘発マウス腸炎モデルにおいても、IL−17R欠損マウスの腸の炎症が軽減されることが報告されている(非特許文献7)。さらに、トリニトロクロロベンゼン誘導接触型過敏症、メチル化ウシ血清アルブミン誘導遅延型過敏症、および卵白アルブミン誘導気道過敏症においても、IL−17欠損マウスでは野生型マウスに比べて各反応が軽減されていた(非特許文献8)。これらのことから、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、乾癬、炎症性腸疾患などの自己免疫疾患および炎症/アレルギー性疾患においてもIL−17の関与が示唆された。
以上のように、T細胞からのIL−17の産生を制御することは、関節リウマチはもとより、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、乾癬、炎症性腸疾患などの自己免疫疾患および炎症/アレルギー性疾患の予防および/または治療薬として有用と考えられる。
前述の通り、T細胞より産生されるIL−17が関節リウマチを含む様々な自己免疫疾患および炎症/アレルギー性疾患に深く関与していることが示唆されている。したがって、T細胞からのIL−17の産生を制御する化合物が様々な自己免疫疾患および炎症/アレルギー性疾患の予防および/または治療に優れた効果を示すことが考えられる。
IL−17の産生を制御する化合物としては、シクロスポリン(cyclosporin)が知られている(非特許文献9、10)。シクロスポリンは、細胞内結合タンパクのシクロフィリンと複合体を形成することによってカルシニューリンの活性化を阻害する。その結果、IL−2などの転写因子NF−ATの脱リン酸化による核内移行が阻害され、T細胞からのサイトカインの産生が抑制される。シクロスポリンについて、既に、自己免疫疾患治療薬としての効果も認められているが、腎障害などの副作用が問題視されており、特に長期投与を必要とするRAなどにおいては、更に優れた治療効果を示し、かつ副作用の少ない自己免疫疾患治療薬が求められている。
一方で、非特許文献11及び特許文献1〜4にはリンパ球増殖抑制作用を有する特定のアミド誘導体に関する化合物が報告されているが、これらは本発明とは異なった構造を有している。また、特許文献5〜7には、リンパ球増殖抑制作用に関しては何ら言及されておらず、加えて本発明と異なった構造を有する化合物が報告されている。
国際公開パンフレット第00/047558号 国際公開パンフレット第02/012189号 特開2002−338537号公報 国際公開パンフレット第04/002948号 国際公開パンフレット第07/060140号 国際公開パンフレット第08/141976号 国際公開パンフレット第10/077861号
J.Immunol.第164巻、第2832-2838頁、2000年 J.Immunol.第171巻、第6173-6177頁、2003年 Arithritis & Rheum.第50巻、第650-659頁、2004年 Current Opinion in Investigtional Drugs,第4巻、第572-577頁、2003年 Clinical and Experimental Immunol.第148巻、第32-46頁、2007年 J.Immunol.第177巻、第566-573頁、2006年 Inflamm. Bowel Dis.第12巻、第382−388頁、2006年 Immunity第17巻、第375-387頁、2002年 Immunol Lett. 第108巻、第88-96頁、2007年 Cytokine 第42巻、第345-352頁、2008年 Letters in Drug Design & Discovery、第5巻、第292-296頁、2008年
本発明は、IL−17産生に関与する疾患の予防及び/又は治療に有用なアミドピリジン誘導体又はその薬理学的に許容される塩と製薬上許容される添加剤とからなる医薬組成物、及びIL−17産生抑制薬を提供するものである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、特定のアミドピリジン誘導体が、T細胞からのIL−17の産生を抑制し、且つhERG阻害活性や肝細胞毒性に代表されるような毒性を回避するなど、所望の目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、下記のアミドピリジン誘導体又はその薬理学的に許容される塩の用途に関する。
本発明は、医薬、特にインターロイキン17(IL−17)の産生を制御または抑制することによって自己免疫疾患および炎症/アレルギー性疾患の予防および/または治療を可能にする有用なアミドピリジン誘導体又はその薬理学的に許容される塩の医薬としての用途に関する。
(1)下記一般式(I)
Figure 2015096499

{式中、
Xは、N、又はCであり、
Yは、N、N-RY、S、又はC-RYであり
Zは、N、N-RZ、S、又はC-RZであり、
Wは、N、N-RW、S、又はC-RWであり、
ただし、X、Y、Z、Wの少なくとも1つは、N又はSであり、
RY、RZ及びRWは、それぞれ独立に選択される、水素原子、アルキル基、ハロアルキル基、又はシクロアルキル基であり、
R1は、ハロゲン原子、アルキル基、シアノ基、又はシクロアルキル基であり、
nは、0-2の整数を示し、
Hetは、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロサイクル基、又はヘテロアリール基であり、
R2、R3及びR4は、それぞれ独立に選択される、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、又はシクロアルキル基であり、
iは、0-3の整数を示し、
Dは、下記一般式で表されるいずれかの基であり、
Figure 2015096499

R5及びR6は、それぞれ独立に選択される、水素原子、ヒドロキシ基、シアノ基、置換されていて良いアルキル基、置換されていて良いアルコキシ基、置換されていて良いシクロアルキル基、-L-NR7aR7b、-L-NR7a-CO-R7b、-L-CO-NR7aR7b、又は-L-O-CO-R7cであるか[式中、R7a及びR7bは、それぞれ独立に選択される、水素原子又はアルキル基を示し、R7cは、アルキル基又はフェニル基であり、Lは、結合、又は、-(CRARB)j-である(式中、jは1-4の整数であり、RA及びRBは、それぞれ独立に選択される、水素原子又はアルキル基を示す。)]、
又はR5及びR6は適宜、一緒になって、置換されていて良いシクロアルキル基、又は置換されていて良いヘテロサイクル基を形成する基を示す。}で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩と製薬上許容される添加剤とかなる医薬組成物。
(2)Hetがアリール基又はヘテロアリール基である前記(1)に記載の医薬組成物。
(3)nが1である前記(1)又は前記(2)に記載の医薬組成物。
(4)Dが、下記一般式のいずれかで表される基である、前記(1)から前記(3)のいずれかに記載の医薬組成物。
Figure 2015096499
(5)XがNである前記(1)から前記(4)のいずれかに記載の医薬組成物。
(6)R1がアルキル基又はシクロアルキル基である前記(1)から前記(5)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7)下記一般式(I)a
Figure 2015096499

{式中、
Yは、N又はC-RYであり、
RY及びRZは、それぞれ独立に選択される、水素原子、アルキル基、ハロアルキル基、又はシクロアルキル基であり、
R1は、ハロゲン原子、アルキル基、シアノ基、又はシクロアルキル基であり、
nは、0-2の整数を示し、
Hetは、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロサイクル基、又はヘテロアリール基であり、
R2、R3及びR4は、それぞれ独立に選択される、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、又はシクロアルキル基であり、
iは、0-3の整数を示し、
Dは、下記一般式で表されるいずれかの基であり、
Figure 2015096499

R5及びR6は、それぞれ独立に選択される、水素原子、ヒドロキシ基、シアノ基、置換されていて良いアルキル基、置換されていて良いアルコキシ基、置換されていて良いシクロアルキル基、-L-NR7aR7b、-L-NR7a-CO-R7b、-L-CO-NR7aR7b、又は-L-O-CO-R7cであるか[式中、R7a及びR7bは、それぞれ独立に選択される、水素原子又はアルキル基を示し、R7cは、アルキル基又はフェニル基であり、Lは、結合、又は、-(CRARB)j-である(式中、jは1-4の整数であり、RA及びRBは、それぞれ独立に選択される、水素原子又はアルキル基を示す。)]、又は
R5及びR6は適宜、一緒になって、置換されていて良いシクロアルキル基、又は置換されていて良いヘテロサイクル基を形成する基を示す。
}で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩と製薬上許容される添加剤とからなる医薬組成物。
(8)Hetがアリール基又はヘテロアリール基である前記(7)に記載の医薬組成物。
(9)nが1である前記(7)又は前記(8)に記載の医薬組成物。
(10)Dが、下記一般式で表される基である、前記(7)から前記(9)のいずれか1項に記載の医薬組成物。
Figure 2015096499
(11)R1がアルキル基又はシクロアルキル基である前記(7)から前記(10)のいずれかに記載の医薬組成物。
(12)下記群から選ばれる化合物又はその薬理学的に許容される塩と製薬上許容される添加剤とからなる医薬組成物。
N−[5−シクロプロピル−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
N−[6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−5−メチルピリジン−3−イル]−5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
1−(4−クロロフェニル)−N−[6−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−5−メチルピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
N−{5−シクロプロピル−6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−3−イル}−1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
酢酸(1−{5−[1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−シアノピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エステル;
1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シアノ−6−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
N−{6−[4−(1−メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
N−[5−クロロ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シクロプロピル−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
酢酸[2−(1−{5−[1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−シアノピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エチル]エステル;
1−(4−クロロフェニル)−N−[6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−5−メチルピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シアノ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
N−[5−シアノ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
1−(5−シアノピリジン−2−イル)−N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−1H−ピロール−3−カルボキサミド;
1−(4−クロロフェニル)−N−{5−シアノ−6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−3−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド。
(13)IL−17産生抑制薬である前記(1)から前記(12)のいずれかに記載の医薬組成物。
(14)自己免疫疾患の予防薬及び/又は治療薬である前記(1)から前記(12)のいずれかに記載の医薬組成物。
(15)関節リウマチの予防薬及び/又は治療薬である前記(1)から前記(12)のいずれかに記載の医薬組成物。
本発明にかかる医薬組成物は、T細胞のサイトカイン産生抑制を示し、T細胞からのサイトカインの産生に関与する疾患の予防及び/又は治療に有効な医薬となりうる。
本発明にかかる医薬組成物は、例えばhERG阻害活性に代表される毒性を回避し、T細胞からのサイトカインの産生に関与する疾患の予防及び/又は治療に有効な医薬となりうる。
本発明にかかる医薬組成物は、例えばHepG2細胞で評価されるような肝細胞毒性を回避し、T細胞からのサイトカインの産生に関与する疾患の予防及び/又は治療に有効な医薬となりうる。
本明細書において、「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である。
本明細書において、「アルキル基」とは、好ましくは炭素数1〜10で、より好ましくは炭素数1〜6で、さらに好ましくは炭素数1〜3で、直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素基であり、例えばメチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ノルマルペンチル基、ノルマルヘキシル基等が挙げられる。
本明細書において、「ハロアルキル基」とは、好ましくは炭素数1〜6で、より好ましくは炭素数1〜3で、直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素基であって、該基の水素原子がハロゲン原子で置換された炭化水素基であり、例えば、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロイソプロピル基、クロロメチル基、ブロモメチル基等が挙げられる。
本明細書において、「アルコキシ基」とは、アルコール類のヒドロキシル基の水素原子が失われて生じる一価の基であり、好ましくは炭素数1〜6で、より好ましくは炭素数1〜3で、直鎖状でも分岐鎖状でもよく、例えばメトキシ基、エトキシ基、ノルマルプロポキシ基、イソプロポキシ基、ノルマルブトキシ基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ基、ノルマルペンチルオキシ基、ノルマルヘキシルオキシ基等が挙げられる。
本明細書において、「アルコキシアルキル基」とは、本明細書で定義した「アルコキシ基」がアルキル基に酸素原子を介して結合した一価の基であり、好ましくは「アルコキシアルキル基」の炭素数は2〜10で、より好ましくは2〜6であり、各アルキル部は、好ましくは炭素数1〜4で直鎖状でも分岐鎖状でもよい。例えばメトキシメチル基、エトキシメチル基、メトキシエチル基、tert−ブトキシメチル基等が挙げられる。
本明細書において、「ヒドロキシアルキル基」とは、本明細書で定義した「アルキル基」に水酸基が結合した一価の基であり、好ましくは炭素数1〜6、より好ましくは炭素数1〜3で、直鎖状でも分岐鎖状でもよく、例えばヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等が挙げられる。
本明細書において、「シクロアルキル基」とは、全ての炭化水素が飽和構造の脂環式炭化水素環であり、単環式炭化水素環、縮合多環式炭化水素環、及び架橋式炭化水素環を含む。該基の炭素数は、特に限定されないが、一般には3〜11が好ましく、より好ましくは、3〜8であり、更に好ましくは炭素数が3〜6である。シクロアルキル基上の炭素原子は、オキソ基又はチオキソ基により一部置換されていても良い。シクロアルキル基の例として、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロへキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、パーヒドロナフチル基、アダマンチル基等が挙げられる。
本明細書において、「アリール基」とは、単環式芳香族炭化水素環又は多環式芳香族炭化水素環の一価基を意味し、例えばフェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントリル基、インデニル基、フルオレニル基、アズレニル基等が挙げられる。また本明細書における「アリール基」とは、部分的に飽和化された芳香族炭化水素環の一価基も意味し、例えば1,2,3,4−テトラヒドロナフチル基、インダニル基等が挙げられる。
本明細書において、「ヘテロアリール基」とは、少なくも1個のヘテロ原子(例えば、窒素、酸素または硫黄)と炭素原子を有する芳香族性の環式化合物の一価基であり、5〜6員環の単環式化合物、又は他のヘテロサイクル、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはアリールと、縮合若しくは融合した8〜12員環の縮合環式化合物の一価基を含む。ヘテロアリール基を形成する環式化合物が縮合環式化合物である場合は、一部が飽和化されている環式化合物を含む。
ヘテロアリール基の例としては、チエニル基、ピロリル基、イソオキサゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、チアジアゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、フリル基、トリアジニル基、ピリミジニル基、ピリジル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、インドリニル基、イソインドリニル基、ピリダジニル基、インダゾリル基、イソインドリル基、インドリル基、インドリジニル基、ベンゾチオフェニル基、ジヒドロベンゾチオフェニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、キノリル基、キノリジニル基、フタラジニル基、ナフチリジニル基、キノキサリニル基、キナキゾリニル基、シンノリニル基、カルバゾリル基、ジヒドロベンゾイミダゾリル基、インダゾリル基、ベンゾイソキサゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キナゾリル基、イソキノリル基、キノキサリル基、ピロロピリミジニル基、ピロロピリジル基、イミダゾピリジル基、イミダゾピリミジル基等が挙げられる
本明細書において、「ヘテロサイクル基」とは、少なくも1個のヘテロ原子(例えば、窒素、酸素または硫黄)と炭素原子を有する、飽和構造、若しくは一部に不飽和構造を持つ3〜6員環の単環式化合物、又は他のヘテロサイクル、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはアリールと、縮合若しくは融合した8〜12員環の縮合環式化合物の一価基を含む。本明細書のヘテロサイクル基上の炭素原子又はヘテロ原子は、オキソ基又はチオキソ基により一部置換されていても良い。ヘテロサイクル基の例として、ピロリジニル基、イミダゾリニル基、オキサゾリニル基、イミダゾリジニル基、オキサゾリジニル基、ピラゾリジニル基、ピペリジル基、ピペラジル基、モルホリノ基、モルホリニル基、ジヒドロフリル基、テトラヒドロフリル基、ジヒドロピリル基、テトラヒドロピラニル基、オキセタニル基、オキシラニル基、アジリジニル基、ジヒドロピロリル基、1,3−ジオキソラニル基、2―オキソピロリジニル基、インデニル基、テトラヒドロキノリル基等が挙げられる。
nは、好ましくは1〜2の整数であり、より好ましくは1の整数である。
iは、好ましくは1〜2の整数であり、より好ましくは1の整数である。
一般式(I)中の五員環で表される置換基:
Figure 2015096499

は、好ましくは下記のいずれかの基である。
Figure 2015096499
一般式(I)中の五員環で表される置換基:
Figure 2015096499

は、より好ましくは、下記一般式で表されるいずれかの基である。
Figure 2015096499
RY、RZ及びRWは、好ましくは、水素原子、又はC1-C6アルキル基であり、より好ましくは水素原子、又はC1-C3アルキル基である。
Hetは、好ましくは、アリール基又はヘテロアリール基であり、より好ましくは、フェニル基又はピリジル基である。
一般式(I)又は(I)a中、下記の式で表される置換基:
Figure 2015096499

は、より好ましくは下記一般式で表されるいずれかの基である。
Figure 2015096499
一般式(I)中、下記の式で表される置換基:
Figure 2015096499

は、好ましくは下記一般式で表されるいずれかの基である。
Figure 2015096499
一般式(I)中、下記の式で表される置換基:
Figure 2015096499

は、より好ましくは下記一般式で表されるいずれかの基である。
Figure 2015096499
一般式(I)a中、下記の式で表される置換基:
Figure 2015096499

は、好ましくは下記一般式で表されるいずれかの基である。
Figure 2015096499
一般式(I)a中、下記の式で表される置換基:
Figure 2015096499

は、より好ましくは下記一般式で表されるいずれかの基である。
Figure 2015096499
R2は、好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-C6アルキル基、C1-C6ハロアルキル基、C1-C6アルコキシ基、又はC3-C6シクロアルキル基であり、より好ましくは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-C6アルキル基、C1-C3ハロアルキル基、C1-C3アルコキシ基、又はC3-C6シクロアルキル基である。
R3及びR4は、好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-C6アルキル基、C1-C6ハロアルキル基、C1-C6アルコキシ基、又はC3-C6シクロアルキル基であり、より好ましくは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-C6アルキル基、C1-C3ハロアルキル基、C1-C3アルコキシ基、又はC3-C6シクロアルキル基であり、より好ましくは水素原子、ハロゲン原子である。
R5及びR6は、好ましくは、水素原子、ヒドロキシ基、シアノ基、置換されていて良いC1-C6アルキル基、置換されていて良いC1-C6アルコキシ基、置換されていて良いC3-C6シクロアルキル基、-L-NR7aR7b、-L-NR7a-CO-R7b、-L-CO-NR7aR7b、又は-L-O-CO-R7cであるか(式中、R7a、R7b、およびR7cは、前記と同義である。)、またはR5及びR6は適宜、一緒になって、置換されていて良いC3-C6シクロアルキル基、又は置換されていて良いヘテロサイクル基を形成する基である。
R5及びR6の「置換されていて良いアルキル基」の置換基として、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、アルキルアミノ基、シアノ基、C1-C6アルコキシ基、C3-C6シクロアルキル基等が挙げられる。好ましくは、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、C1-C3アルコキシ基である。
R5及びR6の「置換されていて良いアルコキシ基」の置換基として、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、アミノ基、アルキルアミノ基等が挙げられ、好ましくは、ヒドロキシ基、ハロゲン原子である。
R5及びR6の「置換されていて良いシクロアルキル基」の置換基として、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、C1-C6アルキル基、C1-C6アルコキシ基、C1-C6ハロアルキル基、C1-C6アルコキシアルキル基、アミノ基、C1-C6アルキルアミノ基、C2-C6アルキルカルボニル基等が挙げられ、好ましくはハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1-C6アルキル基である。
R5とR6が適宜、一緒になって形成する、「置換されていて良いシクロアルキル基」、又は「置換されていて良いヘテロサイクル基」の置換基として、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、C1-C6アルキル基、C1-C6アルコキシ基、C1-C6ハロアルキル基、C1-C6アルコキシアルキル基、アミノ基、C1-C6アルキルアミノ基、C2-C6アルキルカルボニル基等が挙げられる。
R7a及びR7bは、好ましくは水素原子又はC1-C6アルキル基であり、より好ましくは、水素原子又はC1-C3アルキル基である。
R7cは、好ましくは、C1-C6アルキル基又はフェニル基である。
Dは、好ましくは、下記一般式で表されるいずれかの基である。
Figure 2015096499
Dは、より好ましくは、下記一般式で表される基である。
Figure 2015096499
Lは、好ましくは、結合又はC1-C6アルキレン基であり、より好ましくは結合又はC1-C3アルキレン基である。
一般式(I)又は一般式(I)aで示される化合物またはその塩は、その基本骨格あるいは置換基の種類に基づく特徴を利用し、種々の公知の合成法を適応して合成することができる。以下に一般式(I)で示されるアミドピリジン誘導体の製造方法について説明するが、本発明はこの方法に何ら限定されるものではない。
なお、官能基の種類によっては、当該官能基を原料もしくは中間体の段階で適当な保護基、すなわち容易に当該官能基に変換可能な基に変えておくことが製造技術上効果的な場合があり、必要に応じて保護基を除去し、所望の化合物を得ることができる。
なお、一般式(I)中、XがNで、ZがN-RZで、WがCHである化合物群が一般式(I)aで表されており、以下に述べる方法によって本発明にかかる一般式(I)aで示される化合物も製造可能である。
〔製造方法〕本発明にかかるアミドピリジン誘導体の合成方法
方法1:本発明にかかる化合物(I)は以下の方法により製造することができる。
Figure 2015096499

(式中、各記号は前記と同義である。)
化合物(II−a)と化合物(III−a)の縮合反応は、以下の3つの方法のいずれかにより行うことができる。
(1)化合物(II−a)からハロゲン化剤を用いた常法により対応する酸ハライドに変換した後、化合物(III−a)と反応させることにより対応する一般式(I)で示される化合物が得られる。反応は塩基を用いて、適当な溶媒中通常−20℃から溶媒の還流温度で進行する。反応時間は、使用する原料や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常、30分〜24時間である。ハロゲン化剤としては例えば塩化チオニル、オキサリルクロリドなどが挙げられる。塩基としては例えばトリエチルアミン、ピリジンなどが挙げられる。溶媒としては例えばジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、N−メチルピロリドン、ピリジン、トルエンなどが挙げられる。なお、本反応では用いる塩基を溶媒として使用することもできる。
(2)化合物(II−a)と化合物(III−a)を縮合剤の存在下に縮合させることによって対応する一般式(I)で示される化合物が得られる。その反応温度は、通常、0℃〜100℃であり、反応時間は、使用する原料や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常、30分〜24時間である。縮合剤としては1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、カルボニルジイミダゾール、4−(4,6−ジメトキシ[1.3.5]トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウム クロリド ハイドレート(DMT−MM))などが挙げられる。溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,4−ジオキサン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノールなどが挙げられる。また、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)を添加することで反応が促進されることがある。化合物(III−a)が酸と塩を形成している場合、塩基を添加して中和することで反応が進行する。あるいはこの反応の縮合剤としては例えばシアノリン酸ジエチル、アジ化ジフェニルホスホリルなどが挙げられる。N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどの適当な溶媒中、塩基(例えばトリエチルアミン、ピリジンなど)の存在下でこの反応は進行する。その反応温度は、通常、0℃〜100℃であり、反応時間は、使用する原料や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常、30分〜24時間である。
(3)化合物(II−a)をクロロ炭酸メチル、クロロ炭酸エチル、塩化イソブチルオキシカルボニル、塩化ピバロイルなどとの混合酸無水物に変換した後、化合物(III−a)と溶媒中、塩基の存在下もしくは塩基を溶媒として反応させることにより一般式(I)で示される化合物が得られる。溶媒としては例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、クロロホルム、N,N−ジメチルホルムアミド、トルエンなどが挙げられる。塩基としては例えばトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリンなどが挙げられる。その反応温度は、通常、0℃〜100℃であり、反応時間は使用する原料や溶媒、反応温度等により異なるが、通常30分〜24時間である。
方法2:化合物(I)は、アミド化合物(II−b)と化合物(III−b)を用いて以下の方法により合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、Qaは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基又はp−トルエンスルホニルオキシ基を示し、他の記号は前記と同義である。)
化合物(II−a)を用いて方法1−(1)に示す方法により酸ハライドとした後、アンモニア水にて処理することにより得られる化合物(II−b)と化合物(III−b)を適当な溶媒中、窒素雰囲気下、塩基、銅触媒および配位子の存在下で反応させることにより、対応する一般式(I)で示される化合物が得られる。本反応に用いられる溶媒としては例えばN,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1,4−ジオキサン、N−メチルピロリドン、トルエン、テトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、キシレン、1,2−ジメトキシエタン、tert−ブタノールなどが挙げられる。塩基としては例えば炭酸カリウム、炭酸セシウム、酢酸カリウム、リン酸三カリウム、ジイソプロピルエチルアミン、ナトリウムtert−ブトキシドなどが挙げられる。銅触媒としてはヨウ化第1銅、臭化第1銅などが挙げられる。配位子としてはN,N’−ジメチルエチレンジアミン、トランス−N,N’−ジメチルシクロヘキサンジアミン、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン1,10−フェナントロリンなどが挙げられる。
また本反応は適当な溶媒中、窒素雰囲気下、パラジウム触媒、配位子及び塩基を用いて加熱することでも進行する。本反応に用いられる溶媒としては例えばN,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1,4−ジオキサン、N−メチルピロリドン、トルエン、テトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、キシレン、1,2−ジメトキシエタン、tert−ブタノールなどが挙げられる。塩基としては例えば炭酸カリウム、炭酸セシウム、酢酸カリウム、リン酸三カリウム、ジイソプロピルエチルアミン、ナトリウムtert−ブトキシドなどが挙げられる。パラジウム触媒としては例えば酢酸パラジウム(II)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)などが挙げられる。配位子としてはホスフィンリガンドが挙げられ、例えば4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン、2−ジシクロヘキシルホスフィノビフェニル、2−ジ−tert−ブチルホスフィノビフェニル、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)3,4,5,6−テトラメチル−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニルなどが挙げられる。
その反応温度は、通常室温〜溶媒の還流温度であり、反応時間は使用する原料や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜72時間である。
方法3:化合物(I)は、化合物(II−c)及び化合物(IV−a)を用いて以下に示す方法により合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、Qbは臭素原子、塩素原子、ヨウ素原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基またはp−トルエンスルホニルオキシ基を示し、Qcはホウ素原子を有する活性基を示し、例えばホウ素酸、ホウ素酸エステルなどが挙げられる。他の記号は前記と同義である。)
化合物(II−c)と化合物(IV−a)を鈴木反応によってカップリングさせることで対応する一般式(I)で示される化合物が得られる。その反応は窒素雰囲気下、パラジウム触媒、配位子及び塩基を用いて、適当な溶媒中、加熱することで進行する。本反応に用いられる溶媒としては例えばテトラヒドロフラン、トルエン、アセトニトリル、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、tert−ブタノール、イソプロパノール、エタノール、メタノール又はこれら有機溶媒と水との混合溶媒などが挙げられる。塩基としては例えば炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸ナトリウム、酢酸カリウム、リン酸三カリウム、ジイソプロピルエチルアミン、ナトリウムtert−ブトキシドなどが挙げられる。パラジウム触媒としては例えば酢酸パラジウム(II)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)などが挙げられる。配位子としてはホスフィンリガンドが挙げられ、例えば2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2,6−ジメトキシビフェニル、2−ジシクロヘキシルホスフィノビフェニル、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)ビフェニル、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)3,4,5,6−tetraメチル−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテンなどが挙げられる。パラジウム触媒とホスフィンリガンドが錯体を形成したものを用いても良く、例えば[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体、ジクロロビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド、ジクロロビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリドなどが挙げられる。その反応温度は、通常室温〜溶媒の還流温度であり、反応時間は使用する原料や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜24時間である。
方法4:Xが窒素原子である化合物(I)は、化合物(II−d)及び化合物(IV−b)を用いて以下に示す方法により合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、Qdはフッ素原子、臭素原子、塩素原子、ヨウ素原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、ホウ酸またはホウ酸エステルを示す。他の記号は前記と同義である。)
(1)Qdが臭素原子、塩素原子またはヨウ素原子の場合は、化合物(II−d)及び化合物(IV−b)を窒素雰囲気下、塩基、銅触媒および配位子の存在下で反応させることにより、対応する一般式(I)で示される化合物が得られる。本反応に用いられる溶媒としては例えばN,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1,4−ジオキサン、N−メチルピロリドン、トルエン、テトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、キシレン、1,2−ジメトキシエタン、tert−ブタノールなどが挙げられる。塩基としては例えば炭酸カリウム、炭酸セシウム、酢酸カリウム、リン酸三カリウム、ジイソプロピルエチルアミン、ナトリウムtert−ブトキシドなどが挙げられる。銅触媒としてはヨウ化第1銅、臭化第1銅などが挙げられる。配位子としてはN,N’−ジメチルエチレンジアミン、トランス−N,N’−ジメチルシクロヘキサンジアミン、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン、1,10−フェナントロリンなどが挙げられる。
(2)Qdがトリフルオロメタンスルホニルオキシ基の場合は、化合物(II−d)及び化合物(IV−b)を窒素雰囲気下、適当な溶媒中で塩基、パラジウム触媒および配位子の存在下で反応させることにより、対応する一般式(I)で示される化合物が得られる。本反応に用いられる溶媒としては例えばトルエン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミドおよびそれらの混合溶媒などが挙げられる。塩基としては例えば炭酸カリウム、炭酸セシウム、リン酸三カリウムなどが挙げられる。パラジウム触媒としては例えばトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)などが挙げられる。配位子としては2,2’−ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニルなどが挙げられる。
(3)Qdがホウ酸またはホウ酸エステルの場合は、化合物(II−d)及び化合物(IV−b)を窒素雰囲気下、適当な溶媒中で塩基、パラジウム触媒および配位子の存在下で反応させることにより、対応する一般式(I)で示される化合物が得られる。本反応に用いられる溶媒としては例えばN,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1,4−ジオキサン、N−メチルピロリドン、トルエン、テトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、キシレン、1,2−ジメトキシエタン、tert−ブタノールなどが挙げられる。塩基としては例えば炭酸カリウム、炭酸セシウム、酢酸カリウム、リン酸三カリウム、ジイソプロピルエチルアミン、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドなどが挙げられる。パラジウム触媒としては例えば酢酸パラジウム(II)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)などが挙げられる。配位子としてはホスフィンリガンドが挙げられ、例えば4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン、2−ジシクロヘキシルホスフィノビフェニル、2−ジ−tert−ブチルホスフィノビフェニル、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−3,4,5,6−テトラメチル−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニルなどが挙げられる。パラジウム触媒とホスフィンリガンドが錯体を形成したものを用いても良く、例えば[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体、ジクロロビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド、ジクロロビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリドなどが挙げられる。
その反応温度は、通常室温〜溶媒の還流温度であり、反応時間は使用する原料や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜72時間である。
方法5:化合物(II−a)において、Xが窒素原子、Y、Z及びWが炭素原子、R、R及びRが水素でかつピロールの3位がカルボキシル基で置換された化合物(II−a−1)は、以下の方法により合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、各記号は前記と同義である。)
(1)化合物(V−a)と化合物(IV−c)を適当な溶媒(酢酸、水、メタノール又はその混合溶媒など)中、室温から溶媒の還流温度で1から24時間反応させることにより化合物(VI−a)が得られる。化合物(VI−a)を塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエチルアミン、ピリジンなど)の存在下、酸化剤(二酸化マンガン、過マンガン酸カリウム、過酸化物(過酸化水素、メタクロロ過安息香酸など)など)にて酸化反応に付すことにより化合物(II−a−1)が得られる。
(2)また、化合物(II−a−1)は以下の方法によっても得られる。化合物(VI−a)を適当な溶媒(水、メタノール、エタノール、アセトニトリル、テトラヒドロフラン又はこれらの混合溶媒など)中、塩基(酢酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミンなど)存在下、ヒドロキシルアミン塩酸塩を作用させた後、酸無水物(無水酢酸、無水フタル酸など)を作用させることにより化合物(VI−b)へと導いた後、適当な溶媒(エタノール、水、テトラヒドロフラン又はこれらの混合溶媒など)中、塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)などを加えて溶媒還流温度で反応することにより化合物(II−a−1)が得られる。
方法6:化合物(II−a−1)は、以下の方法によっても合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、各記号は前記と同義である。)
化合物(V−b)と化合物(IV−c)を適当な溶媒(酢酸、水、メタノール又はその混合溶媒など)中、室温から溶媒の還流温度で1から24時間反応させることにより化合物(VI−c)が得られる。化合物(VI−c)をビルスマイヤー(Vilsmeier)反応を利用して、N,N−ジメチルホルムアミドあるいはN−メチルホルムアニリドの存在下、オキシ塩化リンと室温から100℃で1から24時間反応させることにより化合物(VI−d)が得られる。化合物(VI−d)を適当な溶媒(塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)中、トリフルオロメタンスルホン酸と室温から溶媒の還流温度で1から24時間反応させることにより化合物(VI−a)を得ることができる。化合物(VI−a)を塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエチルアミン、ピリジンなど)の存在下、酸化剤(二酸化マンガン、過マンガン酸カリウム、過酸化物(過酸化水素、メタクロロ過安息香酸など)など)にて酸化反応に付すことにより化合物(II−a−1)が得られる。
方法7:化合物(II−a)において、Xが窒素原子、Y、Z及びWが炭素でかつ3位がカルボキシル基で置換された化合物(II−a−2)は、以下の方法により合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、Rはアルキル(例えばメチル、エチル、tert−ブチル)を示す。各記号は前記と同義である。)
化合物(V−c)及び化合物(IV−c)を適当な溶媒(メタノール、エタノール、水又はこれらの混合溶媒など)中、酸(塩酸、硫酸、硝酸、酢酸など)の存在又は非存在下、室温から100℃で1時間から24時間反応させることにより化合物(II−a−2’)へと誘導し、定法に従い加水分解を行うことにより化合物(II−a−2)を得ることができる。
方法8:化合物(II−a)において、Xが窒素原子でかつピロールの3位がカルボキシル基で置換された化合物(II−a−3)は、以下の方法においても合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、Qdは臭素原子、塩素原子、ヨウ素原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基またはホウ酸もしくはホウ酸エステルを示し、他の各記号は前記と同義である。)
アクリル酸tert−ブチルエステル(V−d)とp−トルエンスルホニルメチルイソシアニド(V−e)を適切な溶媒中、塩基存在下に反応させることで化合物(VI−e)を得られる。本反応に用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどが挙げられる。塩基としては、例えば、水素化ナトリウムなどが挙げられる。その反応温度は、通常、室温〜80℃であり、反応時間は使用する原料や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、30分〜12時間である。
第二工程は化合物(VI−e)と化合物(IV−b)との反応により化合物(II−a−3’)を得る工程である。
(1)Qdが臭素原子、塩素原子またはヨウ素原子である化合物の場合は化合物(VI−e)と化合物(IV−b)を窒素雰囲気下、塩基、銅触媒および配位子の存在下で反応させることにより、対応する化合物(II−a−3’)が得られる。この反応は方法4−(1)と同様に実施することにより進行する。
(2)Qdがトリフルオロメタンスルホニルオキシ基である化合物の場合は化合物(VI−e)と化合物(IV−b)を窒素雰囲気下、適当な溶媒中で塩基、パラジウム触媒および配位子の存在下で反応させることにより、対応する化合物(II−a−3’)が得られる。この反応は方法4−(2)と同様に実施することにより進行する。
(3)Qdがホウ酸またはホウ酸エステルである化合物の場合は化合物(VI−e)と化合物(IV−b)を窒素雰囲気下、適当な溶媒中で塩基、パラジウム触媒および配位子の存在下で反応させることにより、対応する化合物(II−a−3’)が得られる。この反応は方法4−(3)と同様に実施することにより進行する。
得られた化合物(II−a−3’)を定法に従い加水分解を行うことにより、化合物(II−a−3)を得ることができる。
方法9:化合物(II−a)において、Xが窒素原子である化合物(II−a−4)は、以下の方法により合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、Qeはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基またはホウ酸もしくはホウ酸エステルを示す。他の各記号は前記と同義である。)
(1)Qeがフッ素原子、塩素原子または臭素原子の場合、適当な溶媒中、塩基の存在下に化合物(VI−e)を作用させた後に化合物(IV−d)と反応させることにより化合物(II−a−4’)が得られる。その後定法に従い加水分解を行うことにより化合物(II−a−4)を得ることができる。溶媒としては例えばテトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。塩基としては例えば水素化ナトリウム、炭酸カリウム、ジイソプロピルエチルアミン、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドなどが挙げられる。その反応温度は、通常0℃〜溶媒の還流温度であり、反応時間は、使用する原料や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜24時間である。
(2)Qeが塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子の場合は化合物(VI−e)と化合物(IV−d)を窒素雰囲気下、塩基、銅触媒および配位子の存在下で反応させることにより、対応する化合物(II−a−4’)が得られる。この反応は方法4−(1)と同様に実施することにより進行する。
(3)Qeがトリフルオロメタンスルホニルオキシ基の場合は化合物(VI−e)と化合物(IV−d)を窒素雰囲気下、適当な溶媒中で塩基、パラジウム触媒および配位子の存在下で反応させることにより、対応する化合物(II−a−4’)が得られる。この反応は方法4−(2)と同様に実施することにより進行する。
(4)Qeがホウ酸またはホウ酸エステルの場合、化合物(VI−e)と化合物(IV−d)を窒素雰囲気下、適当な溶媒中で塩基、パラジウム触媒および配位子の存在下で反応させることにより、対応する化合物(II−a−4’)が得られる。この反応は方法4−(3)と同様に実施することにより進行する。
得られた化合物(II−a−4’)を定法に従い加水分解を行うことにより、化合物(II−a−4)を得ることができる。
方法10:化合物(II−a)は化合物(VI−f)と化合物(IV−a)とのカップリングによって得られる化合物(II−a’)を定法に従い加水分解を行うことにより得ることができる。
Figure 2015096499

(式中、各記号は前記と同義である。)
化合物(VI−f)と化合物(IV−a)を鈴木反応によってカップリングさせることで対応する化合物(II−a’)が得られる。この反応は方法3と同様に実施することにより進行する。得られた化合物(II−a’)を定法に従い加水分解を行うことにより、化合物(II−a)を得ることができる。
方法11:化合物(II−a)において、X及びYが窒素原子で、W及びZが炭素原子、4位がカルボキシル基で置換された化合物(II−a−5)は、以下の方法により合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、各記号は前記と同義である。)
化合物(V−f)と化合物(IV−e)を適当な溶媒(水、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、エチレングリコール、酢酸又はこれらの混合溶媒など)中、室温から溶媒の還流温度で1から24時間反応させることにより化合物(II−a−5’)を得ることができる。化合物(II−a−4’)を適当な溶媒(水、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン又はその混合溶媒など)中、酸(塩酸、硫酸など)又は塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)を用いて室温から溶媒の還流温度で1から24時間反応させることにより化合物(II−a−5)を得ることができる。
方法12:化合物(II−a)において、X及びYが窒素原子で、W及びZが炭素原子、ピラゾールの4位がカルボキシル基で置換された化合物(II−a−7)は、以下の方法により合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、各記号は前記と同義である。)
化合物(V−g)と化合物(IV−e)を適当な溶媒(水、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、エチレングリコール、酢酸又はこれらの混合溶媒など)中、室温から溶媒の還流温度で1から24時間反応させることにより化合物(II−a−6’)を得ることができる。
化合物(II−a−6’)を適当な溶媒(水、酢酸、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン又はこれらの混合溶媒など)中、次亜リン酸水溶液存在下および非存在下、亜硝酸イソアミル等を加えて0℃から5℃で1時間から3時間反応させて、次いで室温で4時間から12時間反応させることにより化合物(II−a−7’)を得ることができる。化合物(II−a−7’)を適当な溶媒(水、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン又はその混合溶媒など)中、酸(塩酸、硫酸など)又はアルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)を用いて室温から溶媒の還流温度で1から24時間反応させることにより化合物(II−a−7)を得ることができる。
方法13:化合物(II−a)において、X及びYが窒素原子で、W及びZが炭素原子、4位にカルボキシル基が置換した化合物(II−a−5)は、以下の方法によっても製造することができる。
Figure 2015096499

(式中、各記号は前記と同義である。)
化合物(V−h)と化合物(IV−e)を適当な溶媒(水、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、エチレングリコール、酢酸又はこれらの混合溶媒など)中、−20℃から溶媒の還流温度で1から24時間反応させることにより化合物(II−a−8’)を得ることができる。化合物(II−a−8’)を適当な溶媒(水、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン又はその混合溶媒など)中、酸(塩酸、硫酸など)又はアルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)を用いて室温から溶媒の還流温度で1〜24時間反応させることにより化合物(II−a−8)を得ることができる。
方法14:化合物(III−a)は、以下の方法により合成できる。
Figure 2015096499

(式中、各記号は前記と同義である。)
化合物(III−c)から化合物(III−a)を得ることができる有機合成化学の分野において通常用いられる還元法であれば限定されないが、例えば適当な溶媒(水、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン又はそれらの混合溶媒など)中、鉄粉を触媒として希塩酸あるいは触媒量の塩化アンモニウムと処理する方法、あるいはニッケル、パラジウム、白金等の触媒の存在下、水素添加を行う接触還元法が挙げられる。反応条件としては、反応温度は通常室温から溶媒の還流温度であり、反応時間は通常1〜24時間が挙げられる。
方法15:化合物(III−a)は、以下の方法により合成することもできる。
Figure 2015096499

(式中、各記号は前記と同義である。)
化合物(III−d)をCurtius転位やSchmidt転位を利用して、適当な溶媒(水、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、第3級ブチルアルコール、エチレングリコール、ベンゼン、トルエン、キシレン、好ましくはベンゼン)中、アジ化ナトリウム及び強酸(硫酸、トリフルオロ酢酸など)と室温から溶媒の還流温度で1から24時間処理するか、又は適当な溶媒(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、第3級ブタノール、好ましくはtert−ブタノール)中、トリエチルアミン及びジフェニルリン酸アジドと室温から溶媒の還流温度で1から24時間反応させた後、酸(塩酸、硫酸など)にて処理することにより、化合物(III−a)が得られる。
方法16:化合物(III−a)は、以下の方法により合成することもできる。
Figure 2015096499

(式中、各記号は前記と同義である。)
(1)化合物(III−b)を適当な溶媒(トルエン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなど)中、触媒(ジベンジリデンアセトンパラジウム、酢酸パラジウムなど)、配位子(トリフェニルホスフィン、トリス(第三級ブチル)ホスフィンなど)及びリチウムビス(トリメチルシリル)アミド存在下、−20℃から溶媒の還流温度で反応を行い、次いでトリブチルアンモニウムフロリド、フッ化カリウム等で処理することにより、化合物(III−a)が得られる。
また、化合物(III−b)を適当な溶媒(トルエン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンなど)中、触媒(トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、酢酸パラジウムなど)、配位子(2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニルトリフェニルホスフィンなど)、ベンゾフェノンイミン、および塩基(ナトリウムtert−ブトキシド、リン酸三カリウムなど)を用いた条件で、室温から溶媒の還流温度で1から24時間反応させた後、適切な溶媒(例えば、トルエン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフランなど)中、次いで1N塩酸水溶液などの酸を加えて処理することによっても、化合物(III−a)が得られる。
(2)また、化合物(III−b)を適当な溶媒(N,N−ジメチルホルムアミドなど)中、触媒(ビス(アセチルアセトネート)銅(II)など)、アセチルアセトン、アンモニア水および塩基として炭酸セシウム存在下、封管して60℃から150℃で3時間〜60時間反応を行うことによっても、化合物(III−a)を得ることができる。
方法17:化合物(III−c)は以下の方法により合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、Qhは臭素原子、塩素原子、フッ素原子またはヨウ素原子を示し、他の各記号は前記と同義である。)
化合物(VIII−a)と化合物(VII−a)を反応させて化合物(III−c)へと変換する反応である。反応は、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン等の極性溶媒、若しくはエタノール等のアルコール系溶媒中、炭酸セシウムや炭酸カリウム、トリエチルアミンやジイソプロピルエチルアミン等の塩基として用いることによって反応を行うことができる。反応条件としては、室温〜還流温度で30分〜24時間程度が例示される。反応後は、通常の方法により精製等を行い、目的物を得ることができる。また、化合物(VII−a)を塩基としても使用し反応を行うこともできる。
方法18:方法17の化合物(VIII−a)の代わりに化合物(VIII−b)を使用することで化合物(III−b)を合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、各記号は前記と同義である。)
QaとQhに適切な組み合わせを用いることで、方法17と同様の条件により化合物(III−b)を得ることができる
方法19:化合物(III−c)において、Rがアルキル基、シアノ基又はシクロアルキル基で置換された化合物(III−c−1)は以下の方法においても合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、Qiは臭素原子または塩素原子を示し、R1aはアルキル基、シアノ基又はシクロアルキル基を示す。他の各記号は前記と同義である。)
第一工程は化合物(VIII−c)と化合物(VII−a)を反応させて化合物(III−c−2)へと変換する反応であり、方法17と同様の反応試薬、反応条件を挙げることができる。
中間体(III−c−2)を化合物(III−c−1)へと変換する反応としては、R1aがアルキル基又はシクロアルキル基の場合、ホウ素酸やホウ素酸エステルとの鈴木カップリングが挙げられる。具体的には1,2−ジメトキシエタンやテトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒やトルエン等の炭化水素溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド等の高極性溶媒中、炭酸セシウム、リン酸三カリウム等の塩基及びビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド等のパラジウム触媒の存在下、反応を行うことができる。また、テトラヒドロフランと水、1,2−ジメトキシエタンと水のような含水系若しくは二層系の溶媒中、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等の塩基及びパラジウム触媒の存在下、反応を行うこともできる。さらに、場合に応じて2−ジシクロへキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニルや2−(ジt−ブチルホスフィノ)ビフェニルといった反応補助剤を加えることができる。反応条件としては、室温〜還流温度で30分〜24時間程度が例示される。
1aがシアノ基の場合、シアノ亜鉛とテトラキストリフェニルホスフィンパラジウムやトリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム等のパラジウム触媒を用いた条件が挙げられる。N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の極性溶媒中、80℃〜還流下にて2時間〜48時間程度が例示される。さらに、場合に応じて1,1’−ビス(ビフェニルホスフィノ)フェロセンや9,9−ジメチル4,5−ビス(ビフェニルホスフィノ)キサンテンといった反応補助剤を加えることができる。また、ヨウ化銅とシアン化ナトリウムやシアン化カリウムによって変換することも可能である。
方法20:化合物(III−b)のうち、Dがカルボニル基で置換された化合物(III−b−2)およびRが水酸基、Rが水素原子である化合物(III−b−1)は以下の方法において合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、各記号は前記と同義である。)
化合物(III−b−3)を酸と反応させることで化合物(III−b−2)を得ることができる。本反応に用いられる酸としてはトリフルオロ酢酸、トリフルオロ酢酸−水、塩酸水溶液などが挙げられる。必要ならば溶媒として例えばテトラヒドロフランなどを加えてもよい。必要ならば通常のワークアップ手順を行う。その反応温度は、通常0℃〜溶媒の還流温度であり、反応時間は使用する原料や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜24時間である。
次いで化合物(III−b−2)を適切な溶媒中、還元剤を加えることで反応が進行し化合物(III−b−1)を得ることができる。本反応に用いられる溶媒としては例えばメタノール、エタノール、テトラヒドロフランなどが挙げられる。還元剤としては例えば水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化アルミニウムリチウムなどが挙げられる。その反応温度は、通常−78℃〜溶媒の還流温度であり、反応時間は使用する原料や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常10分〜24時間である。
方法21:化合物(III−b)のうち、Rがアミノ基、Rが水素原子である化合物(III−b−4)は以下の方法において合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、他の各記号は前記と同義である。)
化合物(III−b−2)を適切な溶媒中、対応するアミンを用いて還元的アミノ化を行うことで化合物(III−b−4)を得ることができる。本反応に用いられる溶媒として例えばジクロロメタン、トルエン、テトラヒドロフランなどが挙げられる。還元剤としては例えばトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなどが挙げられる。その反応温度は、通常0℃から〜溶媒の還流温度であり、反応時間は使用する原料や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜48時間である。
方法22:化合物(III−b)のうち、Rが水酸基で置換された化合物(III−b−5)は以下の方法において合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、−A−C(OH)(R)(R)はR示す。Aは結合またはアルキレン基を示す。Rは水素原子、アルキル基、シクロアルキル基を示す。Rは水素原子、アルキル基、シクロアルキル基を示す。他の各記号は前記と同義である。)
化合物(III−b−6)にRMgBrや、RLiのような金属有機試薬を反応させることで化合物(III−b−5)を得ることができる。前者はGrignard反応として知られており、化合物(III−b−6)を適当な溶媒(テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ベンゼン、トルエン、ジクロロメタン等)中、対応するマグネシウムハライドと−78℃〜還流温度で30分〜24時間反応させることで、化合物(III−b−5)が得られる。金属マグネシウムと対応するハライドから、反応系内でマグネシウムハライド試薬を生じさせることも可能である。RLiを用いる場合は化合物(III−b−6)を適当な溶媒(テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ベンゼン、トルエン等)中、対応するリチウム試薬と−78℃〜還流温度で30分〜24時間反応させることで、化合物(III−b−5)が得られる。
また、Rが水素の場合は、適切な溶媒中、還元剤を加えることで反応が進行し化合物(III−b−5)を得ることができる。本反応に用いられる溶媒としては例えばメタノール、エタノール、テトラヒドロフランなどが挙げられる。還元剤としては例えば水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化アルミニウムリチウムなどが挙げられる。その反応温度は、通常−78℃〜溶媒の還流温度であり、反応時間は使用する原料や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常10分〜24時間である。
方法23:化合物(III−b−5)のうち、R及びRが水素原子の化合物(III−b−7)は以下の方法でも合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、−A−CH−OHはRを示す。R10は水素原子、水酸基又はアルコキシル基を示す。他の各記号は前記と同義である。)
化合物(III−b−8)に適切な溶媒中、還元剤を加えることで反応が進行し化合物(III−b−7)を得ることができる。本反応に用いられる溶媒としては例えばメタノール、エタノール、テトラヒドロフランなどが挙げられる。還元剤としては例えば水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化アルミニウムリチウムなどが挙げられる。その反応温度は、通常−78℃〜溶媒の還流温度であり、反応時間は使用する原料や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常10分〜24時間である。
方法24:化合物(III−b−7)のうち、R中の水酸基がアルコキシル基である化合物(III−b−9)は以下の方法において合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、−A−OR11はRを示し、OR11は置換されていてもよいアルコキシル基を示す。他の各記号は前記と同義である。)
化合物(III−b−7’)に適切な溶媒中、塩基とR11−X(Xはハロゲン原子又はトリフルオロメタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基等の脱離基を示す)を加えることで反応が進行し化合物(III−b−9)を得ることができる。塩基としては水酸化ナトリウムや炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。反応条件としては、N,N−ジメチルホルムアミド等の極性溶媒やテトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、エタノール等のアルコール系溶媒中、氷冷下〜還流温度で30分〜12時間程度が挙げられる。また、トリフェニルホスフィン等のホスフィン化合物とアゾジカルボン酸ジイソプロピルエステル等のアゾジカルボン酸誘導体を用いた光延反応も用いることができる。反応条件としては、通常この反応に用いられる条件であれば限定されないが、例えばテトラヒドロフラン、トルエン、ジクロロメタン等を溶媒中、対応するアルコールやカルボン酸を加え、氷冷下〜還流℃で30分〜12時間程度が挙げられる。
方法25:化合物(III−b)のうち、Rがフッ素原子で置換された化合物(III−b−10)は以下の方法において合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、−A−CF(R)(R)はRを示す。各記号は前記と同義である。)
化合物(III−b−5)の水酸基をフッ素化することによって、フッ化物体(III−b−10)を得ることができる。フッ素化に使われる試薬としては三フッ化ジエチルアミノ硫黄(DAST)や2,2−ジフルオロ−1,3−ジメチルイミダゾリジン(DFI)等を挙げることができる。本工程は塩化メチレン等のハロゲン系溶媒、又はヘキサン等の炭化水素溶媒中で反応を行うことができる。反応条件としては、−78℃〜室温で30分〜12時間程度が挙げられる。反応後は、通常の方法により精製等を行い、目的物を得ることができる。
また本工程は、水酸基を対応するスルホナート体に変換後、フッ化物イオンを作用させる方法によっても行うことができる。例えばp−トルエンスルホニルフルオリドとテトラブチルアンモニウムフルオリド(TBAF)を用いる場合、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒中、室温〜80℃で1時間〜24時間程度反応させる。この反応にはモレキュラーシーブス等の脱水剤を加えることができる。反応後は、通常の方法により精製等を行い、目的物を得ることができる。
方法26:方法20から方法25に記載の化合物(III−b)のQaがアミノ基(又はその前駆体。例えば保護体)である化合物(III−a)、Qaがニトロ基である化合物(III−c)、Qaがヒドロキシカルボニル基(又はその前駆体。例えばエステル体)である化合物(III−d)は、それぞれ対応する化合物から合成することができる。また、Qaが構造(II)である化合物を用いて合成することも可能である。
Figure 2015096499
方法27:化合物(II−a)において、Y及びZが窒素原子で、X及びWが炭素原子、イミダゾールの4位がカルボキシル基で置換された化合物(II−a−8)は、以下の方法でも合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、各記号は前記と同義である。)
化合物(V−i)及び化合物(IV−f)を適当な溶媒(メタノール、エタノールなどのアルコール系溶媒、ジフェニルエーテル等のエーテル系溶媒、トルエン、ベンゼン等の炭化水素系溶媒又はこれらの混合溶媒など)中、還流下で1時間〜48時間反応させることにより化合物(II−a−8’)へと誘導し、定法に従い加水分解を行うことにより化合物(II−a−8)を得ることができる。また、トリエチルアミン等の有機塩基、炭酸カリウムなどの無機塩基と室温から還流下1時間から24時間反応させることによっても化合物(II−a−8’)を得ることができる。
方法28:化合物(II−a)において、X、Y及びWが窒素原子でZが炭素原子、トリアゾールの4位がカルボキシル基で置換された化合物(II−a−9)は、以下の方法により合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、他の記号は前記と同義である。)
化合物(V−j)及び化合物(IV−g)を適当な溶媒(N,N−ジメチルホルムアミドやジメチルスルホキシド、エタノール等)中、炭酸カリウム、ナトリウムエトキシド等の無機塩基、トリエチルアミン等の有機塩基を加え、室温〜還流下で1〜48時間反応させることにより化合物(II−a−9’)へと誘導し、定法に従い加水分解を行うことにより化合物(II−a−9)を得ることができる。
化合物(V−j)の代わりに化合物(V−k)を用い、方法27と同様の条件で反応させることにより化合物(II−a−9’)を得ることもできる。また、ヨウ化銅や酢酸銅などの銅試薬とトリエチルアミン等の有機塩基を用いて反応を行うことでも化合物(II−a−9’)を得ることができる。
方法29:化合物(II−a)において、X、Y及びZが窒素原子でWが炭素原子、トリアゾールの4位がカルボキシル基で置換された化合物(II−a−10)は、以下の方法により合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、他の記号は前記と同義である。)
化合物(V−l)及び化合物(IV−e)を適当な溶媒(水、エタノール等又はそれらの混合溶媒)中、酢酸を加え、室温〜還流下で1〜24時間反応させることにより化合物(VI−g)を得ることができる。
化合物(VI−g)は過マンガン酸カリウムを加え水中にて還流下1時間〜12時間反応させることにより化合物(II−a−10)を得ることができる。
方法30:化合物(II−a)において、Zが窒素原子で、X及びYが炭素原子、Wが硫黄原子でチアゾールの2位がカルボキシル基で置換された化合物(II−a−11)は、以下の方法により合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、他の記号は前記と同義である。)
化合物(V−m)及び化合物(IV−h)を適当な溶媒(エタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等又はそれらの混合溶媒)中、室温から還流下で1時間から24時間反応させることにより化合物(II−a−11’)へと誘導し、定法に従い加水分解を行うことにより化合物(II−a−11)を得ることができる。
方法31:化合物(II−a)において、Zが窒素原子で、X及びWが炭素原子、Yが硫黄原子でチアゾールの4位がカルボキシル基で置換された化合物(II−a−12)は、以下の方法でも合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、他の記号は前記と同義である。)
化合物(V−n)及び化合物(IV−i)を適当な溶媒(エタノール、1,4−ジオキサン、アセトニトリル、水等又はそれらの混合溶媒)中、室温から還流下で1〜24時間反応させることにより化合物(II−a−12)を得ることができる。
方法32:化合物(II−a)において、Zが窒素原子で、X及びYが炭素原子、Wが硫黄原子でチアゾールの2位がカルボキシル基で置換された化合物(II−a−13)は、以下の方法で合成することができる。
Figure 2015096499

(式中、他の記号は前記と同義である。)
(1)化合物(V−o)及び化合物(IV−j)をトリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジイソプロピルメチルアミン等の有機塩基又は炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基と適当な溶媒(例えばジクロロメタン、テトラヒドロフラン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、水等又はそれらの混合溶媒)中、0℃〜還流下で1〜12時間反応させることにより化合物(VI−h)を得ることができる。
(2)化合物(VI−h)を適当な溶媒(例えば1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、トルエン、メタノール又はそれらの混合溶媒など)中、硫黄導入剤と0℃〜還流下で1〜24時間反応させることにより化合物(II−a−13’)が得られる。硫黄導入剤としては、例えばLawesson’s(ローソン)試薬や五硫化二リン等が挙げられる。化合物(II−a−13’)は定法に従い加水分解を行うことにより化合物(II−a−13)を得ることができる。
なお、一般式(I)中、XがNで、ZがN−Rで、WがCHである化合物群が一般式(I)aで表されており、以上に述べた方法に従い一般式(I)aで表される化合物群も製造可能である。
以上に述べた方法においては、必要に応じて置換基の保護、脱保護の工程が任意の段階で行われることがある。
本発明にかかる化合物又はその薬理学的に許容される塩は、それらの溶媒和物を含むものであり、溶媒和物には水和物を含むものである。本発明にかかる化合物は、必要に応じて適当な溶媒中、無機酸、又は有機酸と常法により処理することで酸付加塩とすることができ、無機塩基又は有機塩基と常法により処理することで塩基付加塩とすることができる。また、アルカリ金属塩やアルカリ土類金属塩等と常法により処理することで対応する金属塩とすることができる。さらに、水や含水溶媒又はその他の溶媒と常法により処理することで水和物又は溶媒和物とすることができる。また、過酸化水素、メタクロロ過安息香酸などの酸化剤と常法により処理することでN−オキサイド化合物に変換することができる。
以上のようにして得られた化合物及び各中間体は、抽出、結晶化、再結晶、各種クロマトグラフィー法などの有機合成化学分野における通常の化学操作や公知の方法により単離精製される。
前記、本発明にかかる一般式(I)又は一般式(I)aの化合物の薬理学的に許容される塩としては、酸付加塩又は塩基付加塩を用いることができるが、医薬として許容されるものであれば塩の種類は特に限定されることはない。
一般式(I)又は一般式(I)aの化合物、又はそれらの薬理学的に許容される塩がラセミ体である場合や光学活性体を含んでいる場合には、通常の光学分割手段により個々の光学異性体に分離することができる。たとえば、光学活性な酸又は塩基との塩形成による分別結晶法により、又は光学活性な担体を充填したカラムを通すことにより、所望の光学活性体に分割することができる。あるいは、光学的に純粋な出発原料又は立体配置が既知の化合物を用いて光学活性体を合成しても良い。
本発明にかかる化合物又はその薬理学的に許容される塩はそのまま患者に投与してもよいが、好ましくは、薬理学的及び製剤学的に許容しうる添加剤又は製薬上許容される添加剤を加え、当業者に周知な形態の製剤として提供されうる。
本発明にかかる化合物又はその薬理学的に許容される塩は、T細胞からのサイトカインの産生(例えば、IL−17や他の炎症性サイトカイン(IFN−γ等)などの産生)を抑制することから、自己免疫疾患又は炎症/アレルギー性疾患の予防又は治療に有用である。本明細書において、自己免疫疾患には、関節リウマチ、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、乾癬、炎症性腸疾患、移植拒絶反応などが含まれ、炎症/アレルギー性疾患には喘息などが含まれる。また、本発明において、「予防」とは病気や疾患や症状を発症していない個体に対して本発明にかかる化合物又はこれを含有する医薬組成物を投与する行為を意味している。また、「治療」とは既に病気や疾患や症状を発症した個体に対して本発明にかかる化合物又はこれを含有する医薬組成物を投与する行為を意味している。従って、既に病気や疾患や症状を発症した個体に対し、症状等の悪化防止や発作防止や再発防止のために投与する行為は「治療」の一態様である。
本発明にかかる医薬組成物は、場合によっては、他の免疫抑制剤、ステロイド剤、抗アレルギー剤などと組み合わせて用いることができる。
本発明にかかる医薬組成物と併用又は組み合わせて用いる薬剤の投与時期は限定されず、これらを投与対象に対し、同時に投与してもよいし、時間差をおいて投与してもよい。さらに、本発明にかかる医薬組成物と併用又は組み合わせて用いる薬剤とは、それぞれの活性成分を含む2種類の製剤としてもよいし、両方の活性成分を含む単一の製剤としてもよい。
本発明にかかる医薬組成物及び併用又は組み合わせて用いる薬剤の投与量は、臨床上用いられている用量を基準として適宜選択することができる。また、本発明にかかる医薬組成物と併用又は組み合わせて用いる薬剤の配合比は、投与対象、投与ルート、対象疾患、症状、組み合わせ等により適宜選択することができる。例えば、投与対象がヒトである場合、本発明にかかる化合物1重量部に対し、併用又は組み合わせて用いる薬剤を0.01〜100重量%用いればよい。
本発明にかかる医薬組成物は、通常用いられる適当な希釈剤や他の添加剤とともに適当な投与形態(粉末剤、注射剤、錠剤、カプセル剤又は局所外用剤など)に調製した後、その投与形態に応じた適当な投与方法(例えば静脈内投与、経口投与、経皮投与又は局所投与など)によって、ヒト又は動物に投与することができる。
薬理学的及び製剤学的に許容しうる添加剤又は製薬上許容される添加剤としては、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、コーティング剤、色素、希釈剤、基剤、及び等張化剤等を用いることができる。
経口投与に適する製剤の例としては、錠剤、カプセル剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、液剤、又はシロップ剤等を挙げることができ、非経口投与に適する製剤としては、注射剤、点滴剤、又は坐剤等を挙げることができる。
経口投与に適する製剤には、添加物として、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、コーティング剤又は基剤等を用いることができる。
本発明にかかる医薬の投与経路は特に限定されず、経口的又は非経口的に投与することができる。投与量は年齢、体重、一般的健康状態、性別、食事、投与時間、投与方法、排泄速度、薬物の組合せ、患者のその時に治療を行っている病状の程度に応じ、それらあるいはその他の要因を考慮して決められる。本発明にかかる化合物又はその薬理学的に許容される塩は、低毒性で安全に使用することができ、その1日の投与量は、患者の状態や体重、化合物の種類、投与経路などによって異なるが、たとえば非経口的には皮下、静脈内、筋肉内または直腸内に、約0.1〜1000mg/人/日、好ましくは1〜500mg/人/日投与され、また経口的には約0.1〜1000mg/人/日、好ましくは1〜500mg/人/日投与されることが望ましい。
以下、本発明の実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定されることはない。
以下の実施例中の「室温」は10〜30℃を示す。また、混合溶媒を用いる場合の溶媒比は容積比を示す。
マススペクトルにはLCMS(液体クロマトグラフ質量分析計)を用いて以下の(1)、(2)または(3)の機器、および条件で測定した。MSの測定モードにはESI(エレクトロスプレーイオン化)法、又はAPCI法(大気圧化学イオン法)を用いて測定した。特に指定がない限り、各化合物はESI法にて測定した。特に指定がない限り、各化合物はESI法にて測定した。
(1)機器は、LC−2010(島津製作所製)、カラムは、Chromolith SpeedROD RP−18e(4.6mmφ×50mm)(メルク社製)を用いた。測定条件として、流速は2.0ml/分、溶媒にはA液(0.05%トリフルオロ酢酸/水)とB液(0.05%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル)の混合溶媒を用い、A液:B液=95:5からA液:B液=0:100になるように4分間でグラジエント溶出を行った;
(2)機器は、Acquity/ZQ(Waters社製)もしくはSQD、カラムはAcquity UPLC BEH C18(2.1mmφ×50mm)(Waters社製)を用いた。測定条件として、流速は0.6ml/分、溶媒にはA液(0.05%トリフルオロ酢酸/水)とB液(0.05%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル)の混合溶媒又はA液(0.05%ギ酸/水)とB液(0.05%ギ酸/アセトニトリル)の混合溶媒を用い、A液:B液=95:5からA液:B液=2:98になるように1分間でグラジエント溶出を行った。
(3)機器は、LXQ(Thermo Fisher Scientific社製)を用い、測定条件として、流速は0.2ml/分、溶媒には80%メタノール/水の混合溶媒を用い、カラム分離は行わず、LCの装置を使用してフローインジェクション法でサンプルをインジェクションした。
H−NMR(プロトン核磁気共鳴スペクトル)は400MHz、または300MHzで測定を行った。H−NMRのケミカルシフトは、内部標準としてテトラメチルシラン(TMS)を用い、相対的なデルタ(δ)値をppmで表した。sは単一線、dが二重線、tが三重線、qが四重線、mが多重線、broadが幅広い吸収ピークを意味し、brsが幅広い単一の吸収ピーク(broad singlet)を示す。
なお本文中で用いられているその他の略号は下記の意味を示す。
CDCl3: 重クロロホルム
DMSO-d6: 重ジメチルスルホキシド
なお、化合物の命名については、置換基としてベンゾイミダゾールを有する場合等の場合、互変異性体が存在し得ることから、そのような場合は置換位置を例えば、「−5(6)−イル」のような形で表記した。
参考例1:5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸クロリド
(1)2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(25g),包水ヒドラジン(100%)(100ml)をエタノール(60ml)に加え、100℃で3時間攪拌した後、減圧下反応液を濃縮し残渣にクロロホルム、水を加え有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残渣に4N塩酸−エタノール溶液を加えることにより、5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イルヒドラジン塩酸塩(15.4g)を得た。MS(ESI)m/z:178(M+H)
(2)次に、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・パーキントランスI(J.Chem.Soc.Perkin trans.I),1875頁(1988年)に記載の方法に準じて合成した2−エトキシメチレンアセト酢酸エチル(6.1g)および前述の5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イルヒドラジン塩酸塩(7.0g)を水(40ml)、エタノール(40ml)の混合溶媒に加え、還流温度で3時間攪拌の後、反応液に水酸化ナトリウム(2.6g)を加え、更に1時間攪拌した。反応液を1N塩酸水溶液にて処理し、析出した固体を酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒で精製することにより5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(6.5g)を得た。MS(ESI)m/z:272(M+H)
(3)5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(40.0g)のトルエン(147ml)溶液に、室温にてN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)及び塩化チオニル(52.6g)を加え、80℃にて4.5時間攪拌した。反応終了後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去し、トルエンで2回共沸を行った後減圧乾燥を行い、標記化合物を薄黄色固体として得た。H−NMR(400MHz、CDCl)δ:3.00(3H、s)、8.08−8.16(2H、m)、8.20(1H、s)、8.79(1H、s)。
参考例2:1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
参考例1において、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジンの代わりに2,5−ジクロロピリジンを用いて、(1)および(2)と同様の反応・処理をすることにより標記化合物を得た.MS(ESI)m/z:238(M+H)
参考例3:1−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
(1)2,3,5−トリクロロピリジン(25g),ヒドラジン一水和物(109.8g)をエタノール(20ml)に加え、100℃で攪拌した後、室温まで放冷した。生じた固体を濾取することにより、3,5−ジクロロピリジン−2−イルヒドラジン(24.07g)を得た。
(2)次に、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・パーキントランスI(J.Chem.Soc.Perkin trans.I),1875頁(1988年)に記載の方法に準じて合成した2−エトキシメチレンアセト酢酸エチル(25.1g)に1N塩酸水溶液(135ml)と前述の3,5−ジクロロピリジン−2−イルヒドラジン(24.02g)のエタノール(135ml)溶液を加え、還流温度で3時間攪拌の後室温まで放冷した。反応液に水を加え、生じた固体を濾取、酢酸エチル/n−ヘキサン混合溶媒より精製することにより1−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルを得た。
(3)1−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(1.0g)に4N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)、水(10ml)を加え、80℃にて2.5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで洗浄後、水層に1N塩酸水溶液を0℃にて加えた。析出した固体を濾取、水にて洗浄することにより、標記化合物(680mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:272(M+H)
参考例4:1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・パーキントランスI(J.Chem.Soc.Perkin trans.I),1875頁(1988年)に記載の方法に準じて合成した2−エトキシメチレンアセト酢酸エチル(28.63g)のエタノール(75ml)溶液に4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩(25g)の1N塩酸水溶液(75ml)溶液を加え、還流温度で3時間攪拌した。エタノールを留去した後、残渣に水酸化ナトリウム(12g)を加え、還流温度で3時間攪拌した。反応後、溶媒を留去し、希塩酸を加えた後、生じた固体を酢酸エチルで洗浄することにより標記化合物(16.08g)を得た。MS(ESI)m/z:221(M+H)
参考例5:5−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・パーキントランスI(J.Chem.Soc.Perkin trans.I),1875頁(1988年)に記載の方法に準じて合成した2−エトキシメチレンアセト酢酸エチル(16.67g)のエタノール(70ml)、水(70ml)溶液に4−メチルフェニルヒドラジン塩酸塩(14.2g)を加え、還流温度で7.5時間攪拌した後、水酸化ナトリウム(8.5g)を加え、更に還流温度で1時間攪拌した。反応後溶媒を留去し、希塩酸を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去した。残渣をn−ヘキサンで洗浄することにより標記化合物(11.17g)を得た。MS(ESI)m/z:217(M+H)
参考例6:1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
参考例4において、4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩の代わりに4−クロロフェニルヒドラジン硫酸塩を用いて同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。MS(ESI)m/z:237(M+H)
参考例7:1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
参考例4において、4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩の代わりに2,4−ジクロロフェニルヒドラジン塩酸塩を用いて同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。MS(ESI)m/z:271(M+H)
参考例8:1−(4−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
参考例4において、2−エトキシメチレンアセト酢酸エチルの代わりに、エトキシメチレン−3−オキソ−4,4,4−トリフルオロ酪酸エチルエステルを用い、4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩の代わりに4−クロロフェニルヒドラジン塩酸塩を用いて同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。MS(ESI)m/z:291(M+H)
参考例9:1−(3−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
参考例4において、4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩の代わりに3−ジクロロフェニルヒドラジンを用いて同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。MS(EI)m/z:236(M+H)
参考例10:5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
参考例4において、4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩の代わりに4−(トリフルオロメチル)フェニルヒドラジンを用いて同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。MS(ESI)m/z:271(M+H)
参考例11:1−(4−メトキシフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
参考例4において、4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩の代わりに4−メトキシフェニルヒドラジン塩酸塩を用いて同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。MS(ESI)m/z:233(M+H)
参考例12:1−(4−クロロフェニル)−5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
(1)3−シクロプロピル−3−オキソプロパン酸メチルエステル(4.9g)の酢酸エチル(50ml)溶液に室温にてN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(4.31g)を加え75℃にて3時間攪拌した。次いで室温まで冷却した後、4−クロロフェニルヒドラジン塩酸塩(7.52g)およびトリエチルアミン(7.0ml)を加え、75℃にて4時間攪拌した。反応終了後、水を加え、酢酸エチルにて抽出し、水で2回洗浄した。有機層を乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製し、混合物(7.7g)を得た。
(2)得られた混合物(7.7g)のメタノール(45ml)溶液に室温にて4N水酸化ナトリウム水溶液(8.4ml)を加え、1時間還流下攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水(100ml)および活性炭(1g)を加えた後、室温にて0.25時間攪拌した。反応終了後、ろ過を行い、得られた水層へ1N塩酸水溶液を加え(約pH3になるまで)、酢酸エチルにて2回抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒をある程度留去した。得られた溶液にn−ヘキサンを加え、0℃にて攪拌後、ろ過を行うことにより、標記化合物(5.8g)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:263(M+H)
参考例13:1−(4−tert−ブチルフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・パーキントランスI(J.Chem.Soc.Perkin trans.I),1875頁(1988年)に記載の方法に準じて合成した2−エトキシメチレンアセト酢酸エチル(13.92g)のエタノール(45ml)溶液に4−tert−ブチルフェニルヒドラジン塩酸塩(15.0g)の水溶液(45ml)を加え、還流温度で4時間攪拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出、飽和食塩水で洗浄、減圧下溶媒を留去した。残渣に水酸化ナトリウム(5.9g)、水(45ml)、エタノール(45ml)を加え、還流温度で2時間攪拌した。反応後、溶媒を留去し、トルエンで洗浄、水層に希塩酸を加え酸性にした後、酢酸エチルにて抽出し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。析出した固体を酢酸エチル/n−ヘキサン溶媒にて再精製することにより標記化合物(4.50g)を得た。MS(ESI)m/z:259(M+H)
参考例14:1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸
(1)水素化ナトリウム(6.14g)の テトラヒドロフラン懸濁液(250ml)に70℃にてアクリル酸tert−ブチルエステル(16.4g)および4−トルエンスルホニルメチルイソシアニド(25.0g)の テトラヒドロフラン溶液(250mL)を0.5時間かけて滴下した後、同温にて2時間攪拌した。反応終了後、溶媒を留去し,水を加えて酢酸エチルにて3回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製後、酢酸エチル/n−ヘキサン混合溶媒にて再結晶を行うことにより1H−ピロール−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(10.6g)を白色固体として得た。MS(ESI)(m/z):112(M+H−Bu)+
(2)1H−ピロール−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.21g)の N,N−ジメチルホルムアミド溶液(14ml)に室温にて水素化ナトリウム(346mg)を加え、同温にて0.5時間攪拌した。次いで、2−クロロ−5−シアノピリジン(1.0g)を加え、同温にて1時間攪拌した。反応終了後、水を加えた後、析出した固体をろ取した。
(3)得られた固体のジクロロメタン(14.0ml)溶液に室温にてトリフルオロ酢酸(7.0ml)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応終了後、水を加えた後、析出した固体をろ取し、エタノールにて懸濁洗浄を行うことにより標記化合物(1.42g)を白色固体として得た。MS(ESI)(m/z):214(M+H)+
参考例15:1−(5−シクロプロピルピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
(1)5−ブロモ−2−フルオロピリジン(25.12g),包水ヒドラジン(100%)(91g)をエタノール(75ml)に加え、還流下で4時間攪拌した後、水を加え、得られた固体を水で洗浄することにより、5−ブロモピリジン−2−イルヒドラジン(25.3g)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:188、190(M+H)
(2)5−ブロモピリジン−2−イルヒドラジン(25.3g)とジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・パーキントランスI(J.Chem.Soc.Perkin trans.I),1875頁(1988年)に記載の方法に準じて合成した2−エトキシメチレンアセト酢酸エチル(26.3g)を1N塩酸水溶液(320ml)、エタノール(370ml)の混合溶媒に加え、還流温度で4.5時間攪拌した後、減圧下溶媒を留去した。残渣に水を加え、得られた固体を水で洗浄後、酢酸エチル/n−ヘキサン混合溶媒にて再結晶を行うことで1−(5−ブロモピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(30.6g)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:310、312(M+H)
(3)1−(5−ブロモピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(18g),シクロプロピルボロン酸(9.96g),ジクロロビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)(2.14g),リン酸三カリウム(49.2g)の1,4−ジオキサン(120ml)懸濁液を110℃で3時間攪拌した。反応終了後、放冷しクロロホルムを加えてセライト濾過後、その濾液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)で精製することにより1−(5−シクロプロピルピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(14g)を黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:272(M+H)
(4)1−(5−シクロプロピルピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(14g)のメタノール(70ml)、テトラヒドロフラン(70ml)溶液に4N水酸化ナトリウム水溶液(70ml)、水(50ml)を加え、室温にて終夜攪拌した。反応終了後、有機溶媒を減圧留去した後に水、ジエチルエーテルを加えて水層を分取した。その水層を氷冷下に濃塩酸を加えてpH5に調整し、析出した固体を濾取し60℃で通風加熱乾燥することにより、標記化合物(12.4g)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:244(M+H)
参考例1から参考例15までの構造を以下に示す。
Figure 2015096499
参考例16:1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
参考例4において、4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩の代わりに3,4−ジフルオロフェニルヒドラジンを用いて同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。MS(ESI)m/z:239(M+H)
参考例17:5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
参考例4において、4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩の代わりにフェニルヒドラジンを用いて同様に反応・処理することにより標記化合物を得た。MS(ESI)m/z:203(M+H)
参考例18:5−メチル−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
参考例15に記載されている1−(5−ブロモピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(30mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(1ml)溶液に室温にて10%パラジウム炭素(約50%水分含有)(10mg)を加え、水素雰囲気下同温にて30分攪拌した。反応終了後、反応液をセライトで濾過後減圧下溶媒を留去し、トルエン溶液にて共沸濃縮を行うことにより標記化合物(23mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:204(M+H)
参考例19:1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
参考例1において、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジンの代わりに2,5−ジフルオロピリジンを用いて、(1)および(2)と同様に反応・処理することにより標記化合物を得た.MS(ESI)m/z:222(M+H)
参考例20:5−メチル−1−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
(1)参考例15(2)の1−(5−ブロモピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(4g),メチルボロン酸(1.54g),1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン(306mg),酢酸パラジウム(145mg),リン酸三カリウム(11g)の1,4−ジオキサン(30ml)懸濁液を還流しながら攪拌した。反応終了後、放冷し氷水と飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)で精製することにより5−メチル−1−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(2.81g)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:246(M+H)
(2)参考例15(4)において1−(5−シクロプロピルピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの代わりに5−メチル−1−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(2.81g)を用いて同様に反応・処理することにより標記化合物(2.19g)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:218(M+H)
参考例21:5−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸アミド
参考例5の5−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(5.41g)のジクロロエタン(35ml)溶液に室温にて塩化チオニル(3.57g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、70℃にて攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。氷冷下にて得られた反応混合物に7Nアンモニアのメタノール溶液(30ml)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、溶媒ならびに過剰のアンモニアを留去することにより標記化合物(3.53g)を固体として得た。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6)δ:2.38(3H,s),2.47(3H,s),7.00(1H,brs),7.33−7.39(4H,m),7.54(1H,brs),8.06(1H,s)。
参考例22:1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸アミド
参考例21の5−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例6の1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を用いて同様に反応・処理することにより標記化合物を固体として得た。H−NMR(400MHz、DMSO−d)δ:2.51(3H,s),7.07(1H,brs),7.54−7.76(5H,m),8.11(1H,s)。
参考例23:1−(4−フルオロフェニル)ピロール−3−カルボン酸
(1)4−フルオロアニリン(117g)、2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン(139g)を酢酸(120ml)に加え、還流温度で1時間攪拌した後、反応液を氷水(1l)に加えた。析出した固体を濾取し、メタノールに溶解させ、水を加えた。再度、析出した固体を濾取することにより1−(4−フルオロフェニル)ピロール(122.7g)を得た。
(2)1−(4−フルオロフェニル)ピロール(136.5g)を含むN,N−ジメチルホルムアミド(250ml)に氷冷下、オキシ塩化リン(136.3g)を反応液の温度が50℃を超えないようゆっくり滴下した後、室温で一昼夜攪拌した。反応液を氷冷中炭酸カリウム水溶液に加えアルカリ性にした後、酢酸エチルで抽出、水、飽和食塩水にて洗浄し、溶媒を減圧留去した。残渣にn−ヘキサンを加え、析出した固体を濾取することにより、1−(4−フルオロフェニル)−2−ホルミルピロール(152g)を得た。
(3)1−(4−フルオロフェニル)−2−ホルミルピロール(50.4g)を含むジクロロエタン溶液(680ml)に室温にてトリフルオロメタンスルホン酸(100g)を滴下した後、還流温度で13時間攪拌した。反応液を氷水に加えた後、炭酸カリウムを加えアルカリ性にした。クロロホルムで抽出、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)で精製することにより、1−(4−フルオロフェニル)−3−ホルミルピロール(34.5g)を得た。
(4)過マンガン酸カリウム(28.7g)にN,N−ジメチルホルムアミド(300ml)、水(100ml)を加え、氷冷下1−(4−フルオロフェニル)−3−ホルミルピロール(34.4g)を添加した後、更に過マンガン酸カリウム(14.4g)を加え、室温まで昇温し2時間攪拌した。反応液に1N水酸化ナトリウム水溶液(300ml)を加え室温にて0.5時間攪拌した後、酢酸エチルで洗浄、塩酸にて中和し、酢酸エチルで抽出後溶媒を減圧留去した。残渣にイソプロピルエーテルを加え、析出した固体を濾取することにより、標記化合物(15.2g)を得た。MS(ESI)m/z:205(M+H)
参考例24:2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
(1)4−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(10g)のエタノール(100ml)溶液に50%ヒドロキシルアミン水溶液(11.6g)を加え、80℃で終夜攪拌した。反応終了後、溶媒を留去し水を加えた。不溶物をろ取した後乾燥させ、N−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミジン(12.6g)を得た。MS(ESI)m/z:205(M+H)
(2)N−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミジン(3.0g)のエタノール(30ml)溶液にアセチレンカルボン酸エチル(1.44g)を加え、80℃で26時間攪拌した。溶媒を留去した後ジフェニルエーテル(15ml)を加え、さらに180℃で5.5時間攪拌した。反応終了後室温まで放冷し、n−ヘキサンを加えた。不溶物をろ取し、n−ヘキサンで洗浄した後乾燥させ、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステル(1.84g)を得た。MS(ESI)m/z:285(M+H)
(3)2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステル(300mg)のメタノール(4ml)溶液に、室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(4ml)を加え、80℃で6.5時間攪拌した。反応終了後、1N塩酸水溶液(4ml)を加え、溶媒を留去した。得られた残渣を水で洗い、減圧乾燥後、標記化合物(141mg)を薄褐色固体として得た。MS(ESI)m/z:257(M+H)
参考例25:3−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3H−イミダゾール−4−カルボン酸
(1)2−ブロモ−3−メチル−3H−イミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(800mg)に4−(トリフルオロメチル)ベンゼンボロン酸(1.04g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(422mg)及び溶媒としてテトラヒドロフラン(9ml)、飽和炭酸ナトリウム水(3ml)、水(1.5ml)を加え、マイクロウェーブ照射下120℃で30分間攪拌した。反応終了後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製後、3−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3H−イミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(980mg)を黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:285(M+H)
(2)3−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3H−イミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(962mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加え、80℃で1.5時間攪拌した。反応終了後、1N塩酸水溶液(10ml)を加え、溶媒を留去した。得られた残渣を水で洗い、減圧乾燥後標記化合物(788mg)を灰色固体として得た。MS(ESI)m/z:271(M+H)
参考例26:5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸
(1)2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(3.0g)のジメチルスルホキシド(80ml)溶液に、室温にてアジ化ナトリウム(1.61g)を加え、70℃で8.5時間攪拌した。反応終了後、反応液に酢酸エチルを加え、水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去することにより黄色固体(2.22g)を得た。
(2)得られた固体(1.09g)のエタノール(15ml)溶液に、室温にて3−オキソブタン酸エチルエステル(754mg)及びナトリウムエトキシド(1.18g)を加え、70℃で40分攪拌した。反応終了後、反応液に酢酸エチルを加え、水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル)にて精製後、5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル(692mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:301(M+H)
(3)5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル(681mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加え、80℃で9時間攪拌した。反応終了後、1N塩酸水溶液(10ml)を加え、溶媒を留去した。得られた残渣を水で洗い、減圧乾燥後標記化合物(396mg)を褐色固体として得た。MS(ESI)m/z:273(M+H)
参考例27:2−(4−クロロフェニル)チオフェン−4−カルボン酸
4−クロロフェニルボロン酸(1.09g)、2−ブロモチオフェン−4−カルボン酸(1.04g)、1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体(204mg)及び炭酸セシウム(2.28g)の1,2−ジメトキシエタン(7.5ml)及びエタノール(7.5ml)溶液を、加熱還流下で11時間攪拌した。反応終了後、反応液を濃縮し、1N塩酸水溶液を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、ジエチルエーテルで懸濁洗浄を行うことで固体(0.74g)を得た。得られた固体を1N水酸化ナトリウム水溶液に溶解させ、酢酸エチルで洗浄した。水層を1N塩酸水溶液にて酸性とし、析出してきた固体をろ取し、水で洗浄後乾燥することで、標記化合物(0.54g)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:237(M−H)
参考例28:2−(4−クロロフェニル)チアゾール−5−カルボン酸
(1)4−クロロフェニルボロン酸(4.17g)、2−ブロモチアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(4.93g)及びリン酸三カリウム・一水和物(17.7g)の1,2−ジメトキシエタン(140ml)溶液に、窒素雰囲気下で1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体(1.79g)を加え、加熱還流下で7時間攪拌した。反応終了後、反応液をセライトろ過し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製後、白色固体(2.95g)を得た。
(2)得られた白色固体(2.69g)の1N水酸化ナトリウム水溶液(32ml)及びメタノール(106ml)溶液を、過熱還流下で1.5時間攪拌した。反応終了後、反応液のメタノールを減圧下留去し、1N塩酸水溶液を加えて酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し濃縮することで、標記化合物(2.52g)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:240(M+H)
参考例29:2−(4−クロロフェニル)チアゾール−4−カルボン酸
3−ブロモピルビン酸(5.07g)と4−クロロチオベンズアミド(5.21g)の1,4−ジオキサン(150ml)溶液を、加熱還流下で2時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し氷水を加え、析出してきた固体をろ取した。得られた固体を水で洗い、減圧乾燥することで標記化合物(7.2g)を淡褐色固体として得た。MS(ESI)m/z:240(M+H)
参考例30:4−(4−クロロフェニル)チアゾール−2−カルボン酸
(1)4−クロロフェナシルブロミド(8.91g)及びチオオキサム酸エチル(5.08g)のエタノール(60ml)溶液を、加熱還流下で0.5時間攪拌した。反応終了後反応液を氷冷し、析出してきた固体をろ取し、ジエチルエーテルで洗浄することで白色固体(6.58g)を得た。
(2)得られた白色固体(5.35g)の1N水酸化ナトリウム水溶液(60ml)及びエタノール(200ml)溶液を、加熱還流下で0.5時間攪拌した。反応終了後、反応液のエタノールを減圧下留去し、水を加えた。さらに塩酸水溶液を加えて酸性とし、析出してきた固体をろ取し、水で洗浄した。得られた固体を減圧乾燥することで、標記化合物(4.72g)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:240(M+H)
参考例31:5−(4−クロロフェニル)チアゾール−2−カルボン酸
(1)2−アミノ−4’−クロロアセトフェノン塩酸塩(1.19g)及びトリエチルアミン(1.7ml)の塩化メチレン(12ml)溶液に、氷冷下エチルオキサリルクロリド(0.8g)を加え、氷冷下で1時間攪拌した。反応終了後、反応液を塩化メチレンで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)にて精製後、固体(1.42g)を得た。
(2)得られた固体(1.42g)の1,4−ジオキサン(30ml)溶液に、ローソン試薬(2.13g)を加え、加熱還流下で2時間攪拌した。反応終了後、反応液に氷水を加え、さらに飽和炭酸ナトリウム水溶液を加え中和した。酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製後、白色固体(1.14g)を得た。
(3)得られた白色固体(1.10g)の1N水酸化ナトリウム水溶液(17ml)及びテトラヒドロフラン(29ml)溶液を、室温下で0.5時間攪拌した。反応終了後、反応液に1N塩酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し濃縮することで、標記化合物(0.98g)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:240(M+H)
参考例32:2−(4−クロロフェニル)−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸
(1)4−クロロフェニルヒドラジン(24.5g)及びD−グルコース(30.92g)の水(215ml)及び酢酸(8.6ml)溶液を、室温下で終夜攪拌した。反応終了後、不溶物をろ取した。ろ液を酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮することで固体を得た。得られた固体と先にろ取して得られた不溶物を混合し、メタノールで洗浄することで固体(3.9g)を得た。
(2)得られた固体(3.9g)に水(50ml)を加え、加熱還流下、過マンガン酸カリウム(8.4g)を少量ずつ加えた。反応終了後、反応液をセライトろ過し、ろ液に1N塩酸水溶液を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮することで、標記化合物(0.1g)を得た。MS(ESI)m/z:222(M−H)
参考例16から参考例32の構造を以下に示す。
Figure 2015096499
実施例1:N−[5−シクロプロピル−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499
(1)2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(1.0g)のN,N−ジメチルホルムアミド(5.1ml)溶液に室温にて4−ヒドロキシピペリジン(1.05g)を加え、50℃にて0.5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取した。得られた固体をエタノールにて懸濁洗浄することにより1−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール(905mg)を黄色固体として得た。MS(ESI)(m/z):258(M+H)+
(2)1−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール(905mg)のピリジン(7.0ml)溶液に氷冷下にて塩化ベンゾイル(0.49ml)を加え、室温にて1.5時間攪拌した。反応終了後、水を加えた後、析出した固体をろ取した。得られた固体をn−ヘキサン/酢酸エチルの混合溶媒にて再結晶した。続いて、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製後、得られた固体を酢酸エチルにて溶解させ、1N水酸化ナトリウム水溶液および水で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去することにより安息香酸[1−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エステル(1.13g)を黄色固体として得た。MS(ESI)(m/z):362(M+H)+
(3)安息香酸[1−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エステル(1.13g),シクロプロピルボロン酸(350mg),ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(116mg)およびりん酸三カリウム(2.33g)のトルエン(12ml)溶液に水(1.0ml)を加え、100℃にて1時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製することで安息香酸[1−(3−シクロプロピル−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エステル(1.04g)を黄色固体として得た。MS(ESI)(m/z):368(M+H)+
(4)安息香酸[1−(3−シクロプロピル−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エステル(1.04g)のテトラヒドロフラン(10ml)およびメタノール(10ml)溶液に10%パラジウム炭素(209mg)を加え、水素ガス気流下、室温にて4時間攪拌した。反応終了後、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製することにより安息香酸[1−(5−アミノ−3−シクロプロピルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エステル(0.94g)を茶色粘体として得た。MS(ESI)(m/z):338(M+H)+
(5)安息香酸[1−(5−アミノ−3−シクロプロピルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エステル(150mg)のピリジン(4.0ml)溶液に室温にて参考例1の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸クロリド(152mg)を加え、40℃にて1時間攪拌した後、60℃にて0.5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をエタノール/酢酸エチル混合溶媒にて再結晶することで安息香酸[1−(3−シクロプロピル−5−{5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド}ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エステル(155mg)を黄色固体として得た。MS(ESI)(m/z):591(M+H)+
(6)安息香酸[1−(3−シクロプロピル−5−{5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド}ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エステル(155mg)のエタノール(3.0ml)および1,4−ジオキサン(3.0ml)溶液に室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(0.3ml)を加え、90℃にて2時間攪拌した。反応終了後、氷冷下にて水を加えた後、析出した固体をろ取することにより標記化合物(107mg)を白色固体として得た。MS(ESI)(m/z):487(M+H)+
実施例2:1−(3−クロロフェニル)−N−[6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−5−メチルピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)2−クロロ−3−メチル−5−ニトロピリジン(2.0g)のN,N−ジメチルホルムアミド(4ml)溶液に、4−ピペリジノール(1.42g)及び炭酸カリウム(2.07g)を加え、0℃から65℃へ昇温しつつ2時間攪拌した。反応溶液に水を加え、析出してきた黄色固体(2.77g)をろ取した。
(2)得られた黄色固体(2.75g)のピリジン(12ml)溶液に、氷冷下塩化ベンゾイル(1.80g)を加え、氷冷下から室温へ徐々に昇温しつつ、終夜攪拌した。反応溶液に水を加え、析出してきた固体(4.0g)をろ取した。
(3)得られた固体(3.96g)のテトラヒドロフラン(30ml)及びメタノール(15ml)溶液に、10%パラジウム炭素(400mg)を加え、水素雰囲気下室温で2時間攪拌した。反応溶液をセライトろ過し、濃縮した後カラムクロマトグラフィーを行い、粘体(3.6g)を得た。
(4)得られた粘体(374mg)のピリジン(6ml)溶液に、参考例9に記載されている1−(3−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸から、参考例1(3)に記載されている方法と同様の方法で調製した酸クロリド(337mg)を氷冷下にて加え、同温にて15分攪拌した。反応液にトリエチルアミン(1.2等量)を加え、室温にて終夜攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した後濃縮した。得られた残渣にエタノール(8ml)及び1N水酸化ナトリウム水溶液(2ml)を加え、70℃で1時間攪拌した。反応液に水を加え、塩化メチレンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製後、標記化合物(351mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:426(M+H)
実施例3:1−(5−クロロピリジン−2−イル)−N−{6−[4−(2−メトキシエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)2−クロロ−3−メチル−5−ニトロピリジン(5.0g)のN,N−ジメチルホルムアミド(29ml)溶液に室温にて4−ピペリジンエタノール(3.74g)および炭酸カリウム(8.01g)を加え、80℃にて8時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取することにより2−[1−(3−メチル−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エタノール(7.1g)を黄色固体として得た。MS(ESI)(m/z):266(M+H)+
(2)2−[1−(3−メチル−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エタノール(2.0g)のN,N−ジメチルホルムアミド(15ml)溶液に室温にて水素化ナトリウム(362mg)を加え、同温にて0.5時間攪拌した。次いで、ヨウ化メチル(1.41ml)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、さらにヨウ化メチル(1.41ml)を加え、80℃にて3時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却した後、水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。
(3)得られた固体(2.11g)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液に室温にて酢酸パラジウム(II)(169mg)およびフッ化カリウム(1.75g)の水溶液(7.5ml)を加え、ポリ(メチルヒドロシロキサン)(1.8ml)をゆっくりと滴下した後,同温にて1時間攪拌した。反応終了後、ジエチルエーテル(30ml)を加え、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより茶色粘体(1.22g)を得た。
(4)参考例2の1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(476mg)のトルエン(10ml)溶液に室温にて塩化チオニル(716mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物にピリジン(5.0ml)を加え、次いで、(3)で得られた粘体(500mg)のピリジン(5.0ml)溶液を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、トリエチルアミン(2.0ml)および水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をエタノールにて懸濁洗浄することにより標記化合物(463mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:469(M+H)
実施例4:1−(5−クロロピリジン−2−イル)−N−{6−[4−(1−ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)2−クロロ−3−メチル−5−ニトロピリジン(7.49g)のN,N−ジメチルホルムアミド(43ml)溶液に室温にて4−ピペリジンメタノール(5.0g)および炭酸カリウム(12g)を加え、80℃にて3時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取することにより黄色固体(10.2g)を得た。
(2)得られた固体(7.0g)のピリジン(28ml)溶液に室温にて無水酢酸(14ml)を加え、同温にて3時間攪拌した。反応終了後、水を加えた後、析出した固体をろ取した。
(3)得られた固体(7.83g)のテトラヒドロフラン(110ml)溶液に室温にて酢酸パラジウム(II)(599mg)およびフッ化カリウム(6.2g)の水溶液(27ml)を加え、ポリ(メチルヒドロシロキサン)(6.38ml)をゆっくりと滴下した後,同温にて1時間攪拌した。反応終了後、ジエチルエーテル(110ml)を加え、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより茶色固体(6.39g)を得た。
(4)参考例2の1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(226mg)のトルエン(5ml)溶液に室温にて塩化チオニル(339mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物にピリジン(5.0ml)を加え、次いで、(3)で得られた固体(250mg)のピリジン(5.0ml)溶液を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、トリエチルアミン(2.0ml)および水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより酢酸[(1−{5−[1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−メチルピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)メチル]エステル(337mg)を淡赤色固体として得た。MS(ESI)m/z:483(M+H)
(5)酢酸[(1−{5−[1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−メチルピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)メチル]エステル(290mg)のエタノール(6.0ml)およびテトラヒドロフラン(3.0ml)溶液に室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(1.8ml)を加え、50℃にて0.5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取することにより標記化合物(231mg)を白色固体として得た。MS(ESI)(m/z):441(M+H)+
実施例5:N−[5−シアノ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1−(4−メトキシフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)2−クロロ−3−シアノピリジン(120g)に3N塩酸水溶液(1.74l)を加え、10時間還流した。反応終了後、氷冷下にて1時間攪拌した後、水を加え、固体をろ取した。
(2)得られた固体に濃硫酸(900ml)を加えた後、氷冷下にて濃硝酸(95.4g)を加え、室温にて25時間攪拌した。反応終了後、反応溶液を氷水に加え、固体をろ取し、水で洗浄した後、乾燥することにより固体(80.35g)を得た。
(3)得られた固体(15g)に二塩化フェニルホスホン酸(60ml)を加え、170℃にて4時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、反応溶液を0.5N水酸化ナトリウム水溶液(600ml)に加え、室温にて0.5時間攪拌し、固体をろ取した。得られた固体に水(30ml)および飽和重曹水(30ml)を加え、室温にて0.25時間攪拌し、固体をろ取した後、乾燥することにより固体(10.57g)を得た。
(4)得られた固体(1.84g)のN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)溶液に室温にて4−ヒドロキシピペリジン(2.43g)を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣を酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルの混合溶媒にて懸濁洗浄することにより1−(3−シアノ−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール(1.9g)を黄色固体として得た。H−NMR(400MHz、DMSO−d)δ:1.53−1.46(2H,m),1.86−1.89(2H,m),3.63−3.68(2H,m),3.71−3.85(1H,m),4.20−4.27(2H,m),4.88(1H,d,J=5.6Hz),8.80(1H,d,J=3.6Hz),9.09(1H,d,J=3.6Hz)。
(5)1−(3−シアノ−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール(3.25g)のピリジン(16ml)溶液に氷冷下にて塩化ベンゾイル(2.02g)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、水を加えた後、析出した固体をろ取することにより黄色固体(4.65g)を得た。
(6)得られた固体(4.61g)のテトラヒドロフラン(50ml)およびメタノール(10ml)の溶液に10%パラジウム炭素(200mg)を加え、水素ガス気流下、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製することにより固体(4.0g)を得た。
(7)参考例1(3)において、5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例11の1−(4−メトキシフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を用いて同様の反応・処理をすることにより得られた反応混合物(276mg)を氷冷下にて(6)で得られた固体(323mg)のピリジン溶液に加え、同温にて0.25時間攪拌した後、トリエチルアミン(122mg)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、後処理を行い、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製することにより固体(500mg)を得た。
(8)得られた固体(500mg)のエタノール(8.0ml)溶液に室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(2.0ml)を加え、55℃にて1.5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取した。得られた固体をエタノールにて懸濁洗浄することにより標記化合物(352mg)を白色固体として得た。MS(ESI)(m/z):433(M+H)+
実施例6:酢酸[(1−{3−メチル−5−[5−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]ピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)メチル]エステル
Figure 2015096499

実施例4(4)において、1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例5の5−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(205mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(241mg)を淡赤色として得た。MS(ESI)m/z:462(M+H)
実施例7:1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シアノ−6−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)5−ブロモ−2−クロロニコチン酸ニトリル(6.52g)のN,N―ジメチルホルムアミド(30ml)溶液に室温にて1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(5.0g)および炭酸カリウム(4.83g)を加え、80℃にて1.5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、ろ取することにより固体(9.65g)を得た。
(2)参考例22の1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸アミド(389mg)、(1)で得られた固体(487mg)、ヨウ化銅(22mg)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(20mg)、炭酸カリウム(415mg)の1,4−ジオキサン(2.0ml)溶液に110℃にて7時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加え、ジクロロメタンにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製し、得られた固体をエタノールにて懸濁洗浄を行うことにより標記化合物(197mg)を固体として得た。MS(ESI)m/z:479(M+H)
実施例8:N−[5−シアノ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)5−ブロモ−2−クロロニコチン酸ニトリル(6.52g)のN,N―ジメチルホルムアミド(40ml)溶液に室温にて4−ピペリジノール(3.64g)および炭酸カリウム(4.14g)を加え、70℃にて2時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去することで油状物を得た。
(2)参考例21の5−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸アミド(237mg)、(1)で得られた油状物(283mg)、ヨウ化銅(10mg)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(9mg)、炭酸カリウム(277mg)の1,4−ジオキサン(1.5ml)溶液に110℃にて8時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、析出した固体をろ取した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製し、得られた固体をエタノールにて懸濁洗浄を行うことにより標記化合物(256mg)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:417(M+H)
実施例9:N−[5−シクロプロピル−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

参考例7の1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(181mg)のトルエン(5ml)溶液に室温にて塩化チオニル(185mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物にピリジン(2.5ml)を加え、次いで、実施例1(4)で得られた安息香酸[1−(5−アミノ−3−シクロプロピルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エステル(150mg)のピリジン(2.5ml)溶液を加え、60℃にて0.5時間攪拌した。反応終了後、トリエチルアミン(5.0ml)および水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製した。得られた固体のエタノール(10ml)および1,4−ジオキサン(10ml)溶液に室温にて1N水酸化ナトリウムを加え、90℃にて1時間攪拌した。反応終了後、水を加えた後、析出した固体をろ取した。得られた固体はエタノール/水で再結晶を行うことにより標記化合物(45mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:486(M+H)
実施例10:1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シアノ−6−(4−シアノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)4−シアノピペリジン塩酸塩(587mg)および炭酸カリウム(1.1g)のN,N―ジメチルホルムアミド懸濁液に氷冷下にて2−クロロ−5−ニトロニコチン酸ニトリル(609mg)を加え、60℃にて攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取した。
(2)得られた固体のテトラヒドロフラン(14ml)およびメタノール(7.0ml)溶液に10%パラジウム炭素を加え、水素ガス気流下、室温にて1.5時間攪拌した。反応終了後、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製することにより1−(5−アミノ−3−シアノピリジン−2−イル)−4−シアノピペリジン(710mg)を得た。H−NMR(400MHz、DMSO−d)δ:1.81−1.84(2H,m),1.95−1.99(2H,m),3.05−3.10(3H,m),3.11−3.33(2H,m),5.30(2H,brs),7.24(1H,d,J=4.0Hz),7.89(1H,d,J=4.0Hz)。
(3)参考例1(3)において、5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例6の1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を用いて同様の反応・処理をすることにより得られた反応混合物(281mg)を氷冷下にて1−(5−アミノ−3−シアノピリジン−2−イル)−4−シアノピペリジン(228mg)のピリジン溶液に加え、同温にて0.25時間攪拌した後、トリエチルアミンを加え、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、水を加え、析出した固体をろ取した後、懸濁洗浄することにより標記化合物(425mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:446(M+H)
実施例11:酢酸[2−(1−{5−[1−(4−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−シアノピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エチル]エステル
Figure 2015096499

(1)4−ピペリジンエタノール(3.1g)および炭酸カリウム(3.3g)のN,N―ジメチルホルムアミド(20ml)溶液に氷冷下にて2−クロロ−5−ニトロニコチン酸ニトリル(3.7g)を加え、55℃にて1.5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取した。
(2)得られた固体のピリジン(30ml)溶液に室温にて無水酢酸(1.63ml)を加え、同温にて攪拌した。反応終了後、水を加えた後、析出した固体をろ取した。
(3)得られた固体の1,4−ジオキサン(30ml)およびメタノール(20ml)溶液に室温にて10%パラジウム炭素を加え、水素ガス気流下、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、セライトろ過を行い、溶媒を留去した後、メタノールにて懸濁洗浄することにより固体(4.91g)を得た。
(4)参考例1(3)において、5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例8の1−(4−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を用いて同様の反応・処理をすることにより得られた反応混合物(408mg)を氷冷下にて(3)で得られた固体(346mg)のピリジン(6.0ml)溶液に加え、同温にて0.25時間攪拌した後、トリエチルアミンを加え、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、水を加え、析出した固体をろ取した後、懸濁洗浄することにより標記化合物(489mg)を固体として得た。MS(ESI)m/z:561(M+H)
実施例12:1−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−N−{6−[4−(1−メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)2−クロロ−3−メチル−5−ニトロピリジン(7.49g)のN,N−ジメチルホルムアミド(43ml)溶液に室温にて4−ピペリジンメタノール(5.0g)および炭酸カリウム(12g)を加え、80℃にて3時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取することにより黄色固体(10.2g)を得た。
(2)得られた固体(4.1g)のN,N−ジメチルホルムアミド(16ml)溶液に室温にて水素化ナトリウム(783mg)を加え、同温にて0.5時間攪拌した。次いで、ヨウ化メチル(3.1ml)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、さらにヨウ化メチル(3.1ml)を加え、80℃にて3時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却した後、水を加え、ろ取することにより固体(4.33g)を得た。
(3)得られた固体(4.33g)のテトラヒドロフラン(65ml)溶液に室温にて酢酸パラジウム(II)(366mg)およびフッ化カリウム(3.79g)の水溶液(16ml)を加え、ポリ(メチルヒドロシロキサン)(3.9ml)をゆっくりと滴下した後,同温にて1時間攪拌した。反応終了後、ジエチルエーテル(65ml)を加え、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより茶色粘体(2.27g)を得た。
(4)参考例3の1−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(256mg)のトルエン(5.0ml)溶液に室温にて塩化チオニル(336mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物にピリジン(5.0ml)を加え、次いで、(3)で得られた粘体(250mg)のピリジン(5.0ml)溶液を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、トリエチルアミン(2.0ml)および水を加え、次いでクロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより標記化合物(394mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:489(M+H)
実施例13:N−[5−シアノ−6−(4−シアノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例10において、1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例10の5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物を固体として得た.MS(ESI)m/z:480(M+H)
実施例14:N−{6−[4−(1−メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例12において、1−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例1(2)の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(255mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(391mg)を白色固体として得た.MS(ESI)m/z:489(M+H)
実施例15:N−[6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−5−メチルピリジン−3−イル]−5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例2(3)で得られた粘体(410mg)のピリジン(6ml)溶液に、参考例10に記載されている5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸から、参考例1(3)に記載されている方法と同様の方法で調製した酸クロリド(418mg)を氷冷下にて加え、同温にて15分攪拌した。反応液にトリエチルアミン(1.2当量)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液に水を加え、析出してきた固体をろ取し、エタノールで洗浄した。得られた固体にエタノール(8ml)、1N水酸化ナトリウム水溶液(2.6ml)及びテトラヒドロフラン(4ml)を加え、60℃で1.5時間攪拌した。減圧下、反応液のエタノールとテトラヒドロフランを留去し、酢酸エチルで抽出した後、有機層を濃縮した。得られた残渣をエタノールで洗浄することで標記化合物(444mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:460(M+H)
実施例16:1−(4−クロロフェニル)−N−[6−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−5−メチルピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)2−ブロモ−3−メチル−5−ニトロピリジン(10g)、4−ヒドロキシピペリジン(5.6g)および炭酸カリウム(6.4g)をN,N−ジメチルホルムアミド(30ml)に加え、70℃で3時間撹拌した後、反応液を水にて処理し、有機層を酢酸エチルにて抽出し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより、1−(3−メチル−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール(1.10g)を得た。MS(ESI)m/z:238(M+H)
(2)1−(3−メチル−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール(1.10g)をテトラヒドロフラン(10ml)に加えて溶液とし、30%水素化カリウム(0.62g)を加え、30分撹拌した後、氷冷下にてヨウ化メチル(0.79g)を加え同温にて1時間撹拌した。反応液を水にて処理し、有機層を酢酸エチルにて抽出し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン)にて分離精製することにより、2−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−3−メチル−5−ニトロピリジン(190mg)を得た。MS(ESI)m/z:252(M+H)
(3)2−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−3−メチル−5−ニトロピリジン(190mg)、塩化鉄(III)(100mg)、活性炭(300mg)をメタノール(5ml)に加え、溶媒還流下80%含水ヒドラジン(100mg)を加え、3時間撹拌した。反応液をセライト濾過し、濾液を濃縮し、残渣を含水メタノールより再結晶することにより褐色固体(100mg)を得た。
(4)参考例6の1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(107mg)をトルエン(2ml)に加え、更に塩化チオニル(100mg)を加えて、60℃で2時間撹拌した後、減圧下溶媒を留去し、残渣に(3)で得られた褐色固体(100mg)のピリジン溶液(10ml)を加えて、40℃で2時間撹拌した。反応液をトリエチルアミンおよび水にて処理し、有機層を酢酸エチルにて抽出し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて分離精製することのより標記化合物(90mg)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:440(M+H)
実施例17:酢酸{[1−(3−メチル−5−{5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド}ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}エステル
Figure 2015096499

実施例4(4)において、1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例1(2)の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(257mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(430mg)を白色固体として得た.MS(ESI)m/z:517(M+H)
実施例18:N−{5−シクロプロピル−6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−3−イル}−1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)3−ブロモ−2−クロロ−5−ニトロピリジン(4.75g)のN,N−ジメチルホルムアミド(15ml)溶液に、4−ピペリジンエタノール(3.1g)及び炭酸カリウム(3.3g)を加え、0℃から60℃へ昇温しつつ攪拌した。反応溶液に水を加え、析出してきた固体(6.7g)をろ取した。
(2)得られた固体(6.6g)の塩化メチレン(50ml)及びトリエチルアミン(2.43g)溶液に、氷冷下塩化ベンゾイル(3.09g)を加え、氷冷下で2時間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮し、水を加え、固体をろ取した。エタノール(30ml)を加え、加熱下懸濁洗浄を行い、固体(8.2g)を得た。
(3)得られた固体(4.35g)の水(3ml)及びトルエン(36ml)溶液に、シクロプロピルボロン酸(1.12g)、リン酸三カリウム(7.43g)及びジクロロビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)(369mg)を加え、98℃で3時間攪拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)で精製し、固体(3.29g)を得た。
(4)得られた固体(3.25g)のテトラヒドロフラン(15ml)及びメタノール(15ml)溶液に、10%パラジウム炭素(500mg)を加え、水素雰囲気下室温で3時間攪拌した。反応溶液をセライトろ過し、濃縮した後カラムクロマトグラフィーを行い、粘体(2.85g)を得た。
(5)得られた粘体(400mg)のピリジン(6ml)溶液に、参考例4に記載されている1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸から、参考例1(3)に記載されている方法と同様の方法で調製した酸クロリド(286mg)を氷冷下にて加え、同温にて15分攪拌した。反応液にトリエチルアミン(1.2等量)を加え、0℃から室温へ徐々に昇温しつつ2時間攪拌した。反応液に水を加え、析出してきた固体をろ取し、エタノールで洗浄した。得られた残渣にエタノール(8ml)及び1N水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を加え、65℃で1時間攪拌した。反応液に水を加え、析出してきた固体をろ取した。得られた固体を、エタノールから再結晶を行い、標記化合物(246mg)を固体として得た。MS(ESI)m/z:464(M+H)
実施例19:酢酸(1−{5−[1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−シアノピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エステル
Figure 2015096499

(1)4−ピペリジノール(2.43g)のN,N―ジメチルホルムアミド(20ml)溶液に氷冷下にて2−クロロ−5−ニトロニコチン酸ニトリル(1.84g)を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣を酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルの混合溶媒にて懸濁洗浄を行うことにより淡黄色固体(1.9g)を得た。
(2)得られた固体(1.9g)のジクロロメタン(30ml)溶液に氷冷下にてトリエチルアミン(1.22ml)、無水酢酸(0.66ml)、4−ジメチルアミノピリジン(触媒量)を加え、室温にて一晩攪拌した。次いで、トリエチルアミン(1.22ml)、無水酢酸(0.66ml)を加え、同温にて4時間攪拌した。反応終了後、水を加えた後、クロロホルムにて抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより黄色固体(1.48g)を得た。
(3)得られた固体(1.4g)のテトラヒドロフラン(15ml)およびエタノール(5.0ml)溶液に室温にて10%パラジウム炭素(150mg)を加え、水素ガス気流下、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。
(4)参考例1(3)において、5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例6の1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を用いて同様の反応・処理をすることにより得られた反応混合物(561mg)を氷冷下にて(3)で得られた残渣のジクロロメタン(15ml)溶液に加え、同温にて0.25時間攪拌した後、トリエチルアミンを加え、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製した後、エタノールにて懸濁洗浄することにより標記化合物(876mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:479(M+H)
実施例20:1−(4−クロロフェニル)−N−{5−シアノ−6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−3−イル}−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例4(5)において、酢酸[(1−{5−[1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−メチルピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)メチル]エステルの代わりに実施例11の酢酸[2−(1−{5−[1−(4−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−シアノピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エチル]エステル(450mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(416mg)を固体として得た。MS(ESI)m/z:519(M+H)
実施例21:1−(4−クロロフェニル)−N−{6−[4−(1−メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例12において、1−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例6の1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(223mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(386mg)を白色固体として得た.MS(ESI)m/z:454(M+H)
実施例22:1−(4−クロロフェニル)−N−{5−シアノ−6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−3−イル}−5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例11(4)において1−(4−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例12の1−(4−クロロフェニル)−5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(309mg)を用いて、実施例11(4)および実施例20と同様の反応・処理をすることにより標記化合物(440mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:491(M+H)
実施例23:1−(4−tert−ブチルフェニル)−N−[5−シアノ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例5の1−(4−メトキシフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例13の1−(4−tert−ブチルフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(377mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(429mg)を固体として得た。MS(ESI)m/z:458(M+H)
実施例24:1−(5−シアノピリジン−2−イル)−N−{6−[4−(1−フルオロ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−1H−ピロール−3−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)2−クロロ−3−メチル−5−ニトロピリジン(6.02g)のN,N−ジメチルホルムアミド(35ml)溶液に室温にて2−(4−ピペリジニル)−2−プロパノール(5.0g)および炭酸カリウム(9.65g)を加え、80℃にて6時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取することにより黄色固体(9.09g)を得た。
(2)得られた固体(5.46g)のジクロロメタン(40ml)溶液に氷冷下にてジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(3.47g)を滴下し、同温にて0.5時間攪拌した。反応終了後、1N水酸化ナトリウム水溶液をゆっくりと滴下した後、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣のテトラヒドロフラン(80ml)溶液に室温にて酢酸パラジウム(II)(439mg)およびフッ化カリウム(4.54g)の水溶液(20ml)を加え、ポリ(メチルヒドロシロキサン)(4.7ml)をゆっくりと滴下した後,同温にて2時間攪拌した。反応終了後、ジエチルエーテル(80ml)を加え、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより白色固体(3.42g)を得た。
(3)参考例14の1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸(200mg)のトルエン(5ml)溶液に室温にて塩化チオニル(335mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物にピリジン(5.0ml)を加え、次いで、(2)で得られた固体(236mg)のピリジン(5.0ml)溶液を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、トリエチルアミン(2.0ml)および水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をエタノールにて懸濁洗浄することにより標記化合物(289mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:447(M+H)
実施例25:酢酸[2−(1−{3−シアノ−5−[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]ピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エチル]エステル
Figure 2015096499

実施例11(4)において、1−(4−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例4の1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(315mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(544mg)を固体として得た.MS(ESI)m/z:491(M+H)
実施例26:N−{6−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)2−ブロモ−3−メチル−5−ニトロピリジン(3.17g)のN,N−ジメチルホルムアミド(15ml)溶液に室温にて4−ピペリジン酢酸エチル(2.5g)および炭酸カリウム(4.04g)を加え、80℃にて6時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取することにより黄色固体(3.31g)を得た。
(2)得られた固体(3.31g)のテトラヒドロフラン(50ml)溶液に室温にて酢酸パラジウム(II)(484mg)およびフッ化カリウム(2.5g)の水溶液(20ml)を加え、ポリ(メチルヒドロシロキサン)(2.6ml)をゆっくりと滴下した後,同温にて1時間攪拌した。反応終了後、ジエチルエーテル(50ml)を加え、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製し、粘体を得た。
(3)得られた粘体のピリジン(10ml)溶液に室温にて無水酢酸(5.0ml)を加え、同温にて3時間攪拌した。反応終了後、水を加えた後、析出した固体をろ取した。得られた固体のテトラヒドロフラン(20ml)溶液に80℃にて1.06Mメチルマグネシウムブロミドのテトラヒドロフラン溶液(41ml)を滴下し、同温にて3時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。
(4)得られた残渣のメタノール(165ml)およびテトラヒドロフラン(55ml)溶液に室温にて水(110ml)および水酸化リチウム(45.2g)を加え、90℃にて5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、溶媒を留去した後、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより1−[1−(5−アミノ−3−メチルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−2−メチルプロパン−2−オールを白色固体として得た。MS(ESI)m/z:264(M+H)
(5)参考例18の5−メチル−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(150mg)のトルエン(7.5ml)溶液に室温にて塩化チオニル(239mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物にピリジン(3.5ml)を加え、次いで、1−[1−(5−アミノ−3−メチルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−2−メチルプロパン−2−オール(177mg)のピリジン(4.0ml)溶液を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、トリエチルアミン(2.0ml)および水を加え、析出した固体をろ取した。得られたシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより標記化合物(224mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:449(M+H)
実施例27:1−(3,4−ジフルオロフェニル)−N−{6−[4−(1−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)1−Boc−4−ピペリジンアルデヒド(1.87g)のテトラヒドロフラン(18ml)溶液に−78℃にて1.06Mメチルマグネシウムブロミドのテトラヒドロフラン溶液(9.6ml)を滴下し、室温にて0.5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣の酢酸エチル(18ml)溶液に室温にて4N塩酸/酢酸エチル溶液(18ml)を加え、同温にて4時間攪拌した。反応終了後、過剰な塩酸および溶媒を留去した。さらに得られた残渣のN,N−ジメチルホルムアミド(9.0ml)溶液に室温にて2−ブロモ−3−メチル−5−ニトロピリジン(1.9g)および炭酸カリウム(1.94g)を加え、80℃にて4時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。
(2)得られた残渣のピリジン(11.2ml)溶液に室温にて無水酢酸(5.6ml)を加え、同温にて1時間攪拌した後、50℃にて2時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。次いで、得られた残渣のテトラヒドロフラン(28ml)溶液に室温にて酢酸パラジウム(II)(124mg)およびフッ化カリウム(640mg)の水溶液(5.4ml)を加え、ポリ(メチルヒドロシロキサン)(0.7ml)をゆっくりと滴下した後,同温にて1時間攪拌した。反応終了後、ジエチルエーテル(28ml)を加え、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより茶色粘体を得た。
(3)参考例16の1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(170mg)のトルエン(7.0ml)溶液に室温にて塩化チオニル(231mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物にピリジン(3.5ml)を加え、次いで、(2)で得られた粘体(180mg)のピリジン(3.5ml)溶液を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、トリエチルアミン(2.0ml)および水を加え、析出した固体をろ取した。
(4)得られた固体のエタノール(6.5ml)およびテトラヒドロフラン(6.5ml)溶液に室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(13ml)を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取した。得られた固体を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製することにより標記化合物(137mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:456(M+H)
実施例28:1−(4−フルオロフェニル)−N−{6−[4−(1−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例27において、1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例4の1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(166mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(109mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:438(M+H)
実施例29:1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シアノ−6−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例7の1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シアノ−6−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(400mg)に室温にて酢酸(6.0ml)および1N塩酸水溶液(1.5ml)を加え、75℃にて1時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、1N水酸化ナトリウムおよび水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製した後、酢酸エチルにて懸濁洗浄することにより標記化合物(268mg)を固体として得た。MS(ESI)m/z:435(M+H)
実施例30:N−{5−シアノ−6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−3−イル}−1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例4(5)において、酢酸[(1−{5−[1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−メチルピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)メチル]エステルの代わりに実施例25の酢酸[2−(1−{3−シアノ−5−[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]ピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エチル]エステル(491mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(395mg)を固体として得た.MS(ESI)m/z:449(M+H)
実施例31:N−{6−[4−(2−メトキシエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例3において、1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例1(2)の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(544mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(507mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:503(M+H)
実施例32:N−{6−[4−(1−フルオロ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例24において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例5の5−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(172mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(315mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:450(M+H)
実施例33:N−{6−[4−(1−メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例12において、1−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例10の5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(255mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(423mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:488(M+H)
実施例34:N−{6−[4−(1−フルオロ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例24において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例4の1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(175mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(316mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:454(M+H)
実施例35:N−{6−[4−(1−フルオロ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−1−(4−メトキシフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例24において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例11の1−(4−メトキシフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(185mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(295mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:466(M+H)
実施例36:N−[5−クロロ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)2,3−ジクロロピリジン(1.48g)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液に4−ピペリジノール(2.23g)を加え、80℃〜90℃で3時間攪拌した。反応溶液に水及び酢酸エチルを加え、有機層を水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮し、粘体(1.76g)を得た。
(2)得られた粘体(1.75g)の酢酸(6ml)溶液に、室温下ピリジニウムブロミドペルブロミド(3.16g)を加え、室温で0.5時間攪拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)を行い、1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール(1.4g)を粘体として得た。
(3)1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール(321mg)の1,4−ジオキサン(1.5ml)溶液に、参考例22に記載されている1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸アミド(286mg)、ヨウ化銅(I)(16mg)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(15mg)及び炭酸カリウム(304mg)を加え、110℃で7時間攪拌した。反応終了後、反応液に水を加え塩化メチレンで抽出し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製後、得られた固体をエタノールで懸濁洗浄を行い、標記化合物(300mg)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:446(M+H)
実施例37:N−{5−シアノ−6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−3−イル}−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例11(4)において、1−(4−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例23の1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸(437mg)を用いて、実施例11(4)および実施例30と同様の反応・処理をすることにより標記化合物(612mg)を固体として得た。MS(ESI)m/z:434(M+H)
実施例38:1−(5−クロロピリジン−2−イル)−N−{6−[4−(1−フルオロ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例24において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例2の1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(189mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(276mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:471(M+H)
実施例39:1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シクロプロピル−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)3−ブロモ−2−クロロ−5−ニトロピリジン(2.38g)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液に、4−ピペリジノール(2.23g)を加え、60℃で0.5時間攪拌した。反応溶液に水を加え、析出してきた固体をろ取し、黄色固体(2.83g)を得た。
(2)得られた黄色固体(2.8g)のピリジン(14ml)溶液に、氷冷下塩化ベンゾイル(1.38g)を加え、0℃から室温へ徐々に昇温しつつ3時間攪拌した。反応溶液にさらにピリジン(10ml)を加え、氷冷下塩化ベンゾイル(250mg)を追加し、0℃から室温へ徐々に昇温しつつ3時間攪拌した。反応溶液に水を加え、析出してきた固体をろ取し、黄色固体(3.1g)を得た。
(3)得られた黄色固体(1.22g)の水(1ml)及びトルエン(12ml)溶液に、シクロプロピルボロン酸(335mg)、リン酸三カリウム(2.23g)及びジクロロビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)(111mg)を加え、100℃で2.5時間攪拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)で精製し、黄色固体(980mg)を得た。
(4)得られた黄色固体(940mg)のテトラヒドロフラン(10ml)及びメタノール(10ml)溶液に、10%パラジウム炭素(150mg)を加え、水素雰囲気下室温で2時間攪拌した。反応溶液をセライトろ過し、濃縮した後カラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)を行い、精製物(730mg)を得た。
(5)上記の操作で得られた精製物(715mg)のピリジン(10ml)溶液に、参考例6に記載されている1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸から、参考例1(3)に記載されている方法と同様の方法で調製した酸クロリド(543mg)を氷冷下にて加え、氷冷下から室温へ徐々に昇温させながら0.5時間攪拌した。反応液にトリエチルアミン(1.2等量)を加え、室温でさらに1時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出を行い、有機層を濃縮した。得られた残渣を酢酸エチルで懸濁洗浄し、白色固体(1.08g)を得た。得られた固体(700mg)にエタノール(10ml)及び1N水酸化ナトリウム水溶液(1.5ml)を加え、90℃で1.5時間攪拌した。反応液に水を加え、析出してきた固体をろ取することで、標記化合物(521mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:452(M+H)
実施例40:酢酸[2−(1−{5−[1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−シアノピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エチル]エステル
Figure 2015096499

参考例1(3)において、5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例6の1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を用いて同様の反応・処理をすることにより得られた反応混合物(337mg)を氷冷下にて実施例11(3)で得られた固体(346mg)のピリジン(6.0ml)溶液に加え、同温にて0.25時間攪拌した後、トリエチルアミンを加え、室温にて一晩攪拌した。反応終了後、水を加え、析出した固体をろ取した後、エタノールにて懸濁洗浄することにより標記化合物(590mg)を固体として得た。MS(ESI)m/z:507(M+H)
実施例41:1−(4−クロロフェニル)−N−{6−[4−(1−フルオロ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例24において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例6の1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(188mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(355mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:470(M+H)
実施例42:1−(4−クロロフェニル)−N−{5−シクロプロピル−6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−3−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例18(4)で得られた粘体(400mg)のピリジン(6ml)溶液に、参考例6に記載されている1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸から、参考例1(3)に記載されている方法と同様の方法で酸クロリドを調製し、氷冷下にてその酸クロリド(307mg)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液に水を加え、析出した固体をろ取し、エタノールで懸濁洗浄を行った。得られた固体にエタノール(8ml)及び1N水酸化ナトリウム水溶液(1.5ml)を加え、65℃で1時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、析出してきた固体をろ取した。得られた固体にエタノール(2ml)を加え、加熱下で懸濁洗浄を行うことで、標記化合物(384mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:480(M+H)
実施例43:1−(4−クロロフェニル)−N−[6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−5−メチルピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例2(3)で得られた粘体(405mg)のピリジン(6ml)溶液に、参考例6に記載されている1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸から、参考例1(3)に記載されている方法と同様の方法で調製した、酸クロリド(365mg)を氷冷下にて加え、同温にて15分攪拌した。反応液にトリエチルアミン(1.2等量)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液に水を加え、析出してきた固体をろ取した。得られた固体にエタノール(8ml)及び1N水酸化ナトリウム水溶液(2.6ml)を加え、65℃で15分攪拌した。反応液にテトラヒドロフラン(4ml)を加え、さらに65℃で1時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、濃縮した。得られた残渣をエタノールにて懸濁洗浄を行うことで、標記化合物(414mg)を固体として得た。MS(ESI)m/z:426(M+H)
実施例44:1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シアノ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例19の酢酸(1−{5−[1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−シアノピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エステル(510mg)のエタノール(8.0ml)溶液に室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(1.3ml)を加え、45℃にて0.5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取することにより標記化合物(410mg)を白色固体として得た。MS(ESI)(m/z):437(M+H)+
実施例45:N−[5−シアノ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)参考例10の5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(550mg)のジクロロエタン(8.0ml)溶液に塩化チオニル(367mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物のテトラヒドロフラン(3.0ml)溶液に実施例5(6)で得られた固体(573mg)のピリジン(10ml)溶液を加え、同温にて1時間攪拌した。反応終了後、水を加え、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより[1−(3−シアノ−5−{5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド}ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]酢酸エステル(504mg)を固体として得た。MS(ESI)m/z:513(M+H)
(2)[1−(3−シアノ−5−{5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド}ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]酢酸エステル(450mg)のエタノール(8.0ml)溶液に室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(1.2ml)を加え、室温にて1.5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、1N塩酸水溶液および水を加えた後、析出した固体をろ取した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)にて精製した後、エタノールにて懸濁洗浄することにより標記化合物(365mg)を白色固体として得た。MS(ESI)(m/z):471(M+H)+
実施例46:1−(5−シアノピリジン−2−イル)−N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−1H−ピロール−3−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)2−ブロモ−3−メチル−5−ニトロピリジン(12.7g)のN,N−ジメチルホルムアミド(120ml)溶液に室温にて2−(4−ピペリジニル)−2−プロパノール(8.35g)および炭酸カリウム(16.2g)を加え、80℃にて4時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取することにより黄色固体を得た。
(2)得られた固体のテトラヒドロフラン(240ml)溶液に室温にて酢酸パラジウム(II)(1.31g)およびフッ化カリウム(13.5g)の水溶液(60ml)を加え、ポリ(メチルヒドロシロキサン)(14ml)をゆっくりと滴下した後,同温にて1時間攪拌した。反応終了後、ジエチルエーテル(240ml)を加え、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製することにより1−[1−(5−アミノ−3−メチルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−1−メチルエチル−1−オール(9.16g)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:250(M+H)
(3)参考例14の1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸(200mg)のトルエン(5.0ml)溶液に室温にて塩化チオニル(335mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物にピリジン(5.0ml)を加え、次いで、1−[1−(5−アミノ−3−メチルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−1−メチルエチル−1−オール(234mg)のピリジン(5.0ml)溶液を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、トリエチルアミン(2.0ml)および水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をエタノールにて懸濁洗浄することにより標記化合物(292mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:445(M+H)
実施例47:N−{6−[4−(1−フルオロ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例24において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例10の5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(220mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(381mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:504(M+H)
実施例48:1−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−N−{6−[4−(1−フルオロ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例24において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例3の1−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(271mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(347mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:505(M+H)
実施例49:N−{6−[4−(1−フルオロ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例24において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例1(2)の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(162mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(236mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:505(M+H)
実施例50:N−{6−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例26(5)において、5−メチル−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例17の5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(150mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(234mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:448(M+H)
実施例51:1−(4−クロロフェニル)−N−{5−シアノ−6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−3−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例40の[2−(1−{5−[1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−シアノピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エチル]酢酸エステル(520mg)にエタノール(8.0ml)溶液に室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(2.0ml)を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、析出した固体をろ取した。得られた固体をエタノールにて懸濁洗浄することにより標記化合物(426mg)を白色固体として得た。MS(ESI)(m/z):465(M+H)+
実施例52:酢酸{1−[1−(3−メチル−5−{5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド}ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]エチル}エステル
Figure 2015096499

(1)1−Boc−4−ピペリジンアルデヒド(1.87g)のテトラヒドロフラン(18ml)溶液に−78℃にて1.06Mメチルマグネシウムブロミドのテトラヒドロフラン溶液(9.6ml)を滴下し、室温にて0.5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣の酢酸エチル(18ml)溶液に室温にて4N塩酸/酢酸エチル溶液(18ml)を加え、同温にて4時間攪拌した。反応終了後、過剰な塩酸および溶媒を留去した。さらに得られた残渣のN,N−ジメチルホルムアミド(9.0ml)溶液に室温にて2−ブロモ−3−メチル−5−ニトロピリジン(1.9g)および炭酸カリウム(1.94g)を加え、80℃にて4時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。
(2)得られた残渣のピリジン(11.2ml)溶液に室温にて無水酢酸(5.6ml)を加え、同温にて1時間攪拌した後、50℃にて2時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。次いで、得られた残渣のテトラヒドロフラン(28ml)溶液に室温にて酢酸パラジウム(II)(124mg)およびフッ化カリウム(640mg)の水溶液(5.4ml)を加え、ポリ(メチルヒドロシロキサン)(0.7ml)をゆっくりと滴下した後,同温にて1時間攪拌した。反応終了後、ジエチルエーテル(28ml)を加え、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより茶色粘体を得た。
(3)参考例1(2)の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(421mg)のトルエン(7.5ml)溶液に室温にて塩化チオニル(554mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物にピリジン(7.5ml)を加え、次いで、(2)で得られた粘体(430mg)のピリジン(7.5ml)溶液を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、トリエチルアミン(2.0ml)および水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより標記化合物(718mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:531(M+H)
実施例53:N−{6−[4−(1−メトキシエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)1−Boc−4−ピペリジンアルデヒド(1.50g)のテトラヒドロフラン(14ml)溶液に−78℃にて1.06Mメチルマグネシウムブロミドのテトラヒドロフラン溶液(7.3ml)を滴下し、室温にて0.5時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣の酢酸エチル(28ml)溶液に室温にて4N塩酸/酢酸エチル溶液(14ml)を加え、同温にて4時間攪拌した。反応終了後、過剰な塩酸および溶媒を留去した。さらに得られた残渣のN,N−ジメチルホルムアミド(14ml)溶液に室温にて2−ブロモ−3−メチル−5−ニトロピリジン(1.53g)および炭酸カリウム(1.94g)を加え、80℃にて4時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。
(2)得られた残渣のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液に室温にて水素化ナトリウム(99mg)を加え、同温にて0.5時間攪拌した。次いで、ヨウ化メチル(0.4ml)を加え、同温にて2時間攪拌した。反応終了後、水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製することにより4−(1−メトキシエチル)−1−(3−メチル−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン(478mg)を黄色粘体として得た。MS(ESI)m/z:280(M+H)
(3)4−(1−メトキシエチル)−1−(3−メチル−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン(478mg)のテトラヒドロフラン(17ml)溶液に室温にて酢酸パラジウム(II)(77mg)およびフッ化カリウム(398mg)の水溶液(7.0ml)を加え、ポリ(メチルヒドロシロキサン)(0.4ml)をゆっくりと滴下した後,同温にて1時間攪拌した。反応終了後、ジエチルエーテル(17ml)を加え、セライトろ過を行った後、溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより茶色粘体(427mg)を得た。
(4)参考例1(2)の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(464mg)のトルエン(8.5ml)溶液に室温にて塩化チオニル(611mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、80℃にて1時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰の塩化チオニルを留去した。得られた反応混合物にピリジン(8.5ml)を加え、次いで、(3)で得られた粘体(427mg)のピリジン(8.5ml)溶液を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応終了後、トリエチルアミン(2.0ml)および水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製することにより標記化合物(102mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:503(M+H)
実施例54:1−(4−フルオロフェニル)−N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例46(3)において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例4の1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(221mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(416mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:452(M+H)
実施例55:N−{6−[4−(1−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例27において、1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例1(2)の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(421mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(508mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:489(M+H)
実施例56:N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例46(3)において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例5の5−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(217mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(324mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:448(M+H)
実施例57:N−{6−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例26(5)において、5−メチル−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例20の5−メチル−1−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(150mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(241mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:463(M+H)
実施例58:1−(5−クロロピリジン−2−イル)−N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例46(3)において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例2の1−(5−クロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(238mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(317mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:469(M+H)
実施例59:1−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例46(3)において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例3の1−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(220mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(238mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:503(M+H)
実施例60:1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−N−{6−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例26(5)において、5−メチル−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例19の1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(150mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(244mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:467(M+H)
実施例61:N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例46(3)において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例10の5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(200mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(310mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:502(M+H)
実施例62:N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例46(3)において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例1(2)の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(163mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(231mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:503(M+H)
実施例63:1−(4−クロロフェニル)−N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例46(3)において、1−(5−シアノピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の代わりに参考例6の1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(237mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(398mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:468(M+H)
実施例64:1−(5−シクロプロピルピリジン−2−イル)−N−{6−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例26(5)において、5−メチル−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例15の1−(5−シクロプロピルピリジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(296mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(425mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:489(M+H)
実施例65:N−{6−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例26(5)において、5−メチル−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例1(2)の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(309mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(431mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:517(M+H)
実施例66:N−[5−クロロ−6−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(1.9g)、アセトニトリル(20ml)、トリエチルアミン(2.8ml)の溶液に、4−メトキシピペリジン(1.21g)を加え70℃〜80℃にて1時間攪拌した後、水を加え、析出した固体を濾取、水にて洗浄することにより、3−クロロ−2−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−5−ニトロピリジンを黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:272(M+H)
(2)得られた黄色固体に、鉄粉(1.67g)、2−プロパノール(10ml)、テトラヒドロフラン(30ml)、水(10ml)、酢酸(1.14ml)を加え、90℃にて1時間攪拌した後、炭酸カリウム(4.4g)の水溶液(30ml)を加え、室温にて攪拌した。反応液にセライトを加え、攪拌した後、セライトで濾過、酢酸エチル、水で洗浄後、酢酸エチルで抽出、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン)で精製することにより、5−アミノ−3−クロロ−2−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ピリジンを赤色油状物として得た。MS(ESI)m/z:242(M+H)
(3)参考例6に記載の4−クロロフェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(7.1g)にトルエン(71ml)、N,N−ジメチルホルムアミド(0.5ml)の混合液に塩化チオニル(5.0ml)を加え80℃にて1時間半攪拌した後、溶媒を減圧下留去することにより、4−クロロフェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸クロリドを淡黄色固体として得た。H−NMR(400MHz、CDCl)δ:2.56(3H、s)、7.27−7.39(2H、m)、7.50−7.53(2H、m)8.16(1H、s)。
(4)5−アミノ−3−クロロ−2−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ピリジン(242mg)のピリジン(3.3ml)溶液に4−クロロフェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸クロリド(330mg)を加えて1.5時間攪拌した後、トリエチルアミン(420μl)と水、1N水酸化ナトリウム水溶液を加えた。析出した固体を濾取した後、塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン)で精製することにより、標記化合物(242mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:460(M+H)
実施例67:N−[5−クロロ−6−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−イル]−1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(1.9g)、アセトニトリル(20ml)、トリエチルアミン(2.8ml)の溶液に、1、4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(1.50g)を加え70℃〜80℃にて1時間攪拌した後、水を加え、析出した固体を濾取、水にて洗浄することにより、8−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(2.89g)を黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:300(M+H)
(2)8−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(1.5g)に、鉄粉(838mg)、塩化アンモニウム(1.33g)、エタノール(30ml)、水(15ml)を加え、80℃にて3時間攪拌した後、炭酸カリウム(2.2g)の水溶液(15ml)を加え、室温にて攪拌した。反応液にセライトを加え、攪拌した後、セライトで濾過、エタノールで洗浄後、減圧下溶媒を留去した。残渣に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン)で精製することにより、5−クロロ−6−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−アミン(680mg)を黒色固体として得た。MS(ESI)m/z:270(M+H)
(3)5−クロロ−6−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−アミン(680mg)のピリジン(8.5ml)溶液に実施例66(3)に記載の4−クロロフェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸クロリド(836mg)を加えて一昼夜攪拌した後、水、1N水酸化ナトリウム水溶液を加えた。析出した固体を濾取した後、塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン)で精製することにより、標記化合物(1.09g)を淡赤色固体として得た。MS(ESI)m/z:488(M+H)
実施例68:N−[5−クロロ−6−(ピペリジン−4−オン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例67の(4−クロロフェニル)−N−[5−クロロ−6−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−イル]−1−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(650mg)の酢酸(10ml)溶液、1N塩酸水溶液(2.5ml)を加え、70℃にて2時間攪拌した後、水、1N水酸化ナトリウム水溶液を加えた。析出した固体を濾取した後、シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)で精製し、得られた固体を酢酸エチル、メタノールで洗浄することにより、標記化合物(78mg)を淡赤色固体として得た。MS(ESI)m/z:444(M+H)
実施例69:1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シクロプロピル−6−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)実施例67(1)に記載の8−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(1.39g)にビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(170mg)、シクロプロピルボロン酸(514mg)、リン酸三カリウム(3.4g)にトルエン(18ml)、水(2ml)を加え、120℃で3時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出、飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣に鉄粉(770mg)、塩化アンモニウム(1.23g)、エタノール(30ml)、水(15ml)を加え、80℃にて2.5時間攪拌した後、炭酸カリウム(2.0g)の水溶液(15ml)を加え、室温にて攪拌した。反応液にセライトを加え、攪拌した後、セライトで濾過、エタノールで洗浄後、減圧下溶媒を留去した。残渣に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン)で精製することにより、5−シクロプロピル−6−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−アミン(670mg)を黄色油状物として得た。MS(ESI)m/z:276(M+H)
(2)5−シクロプロピル−6−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−アミン(670mg)のピリジン(8.0ml)溶液に実施例66(3)に記載の4−クロロフェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸クロリド(796mg)を加えて1時間攪拌した後、トリエチルアミン(1ml)と水、1N水酸化ナトリウム水溶液を加えた。析出した固体を濾取した後、塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン)で精製することにより、標記化合物(520mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:494(M+H)
実施例70:1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シクロプロピル−6−(ピペリジン−4−オン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例69に記載の1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シクロプロピル−6−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(440mg)の酢酸(8ml)溶液、1N塩酸水溶液(2ml)を加え、70℃にて1時間攪拌した後、水、1N水酸化ナトリウム水溶液を加えた。析出した固体を濾取した後、シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)で精製することにより、標記化合物(300mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:450(M+H)
実施例71:1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シクロプロピル−6−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)実施例66(2)に記載の(5−アミノ−3−クロロ−2−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ピリジン(1.5g)にビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(230mg)、シクロプロピルボロン酸(693mg)、リン酸三カリウム(4.6g)にトルエン(20ml)、水(2ml)を加え、120℃で2.5時間攪拌した。反応液にセライトを加え、セライト濾過後、エタノール、クロロホルムで洗浄し、濾液の溶媒を減圧留去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン)で精製することにより、5−アミノ−3−シクロプロピル−2−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ピリジン(150mg)を黄色油状物として得た。MS(ESI)m/z:248(M+H)
(2)5−アミノ−3−シクロプロピル−2−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ピリジン(150mg)のピリジン(2.1ml)溶液に実施例66(3)に記載の4−クロロフェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸クロリド(205mg)を加えて1時間攪拌した後、トリエチルアミン(260μl)と水、1N水酸化ナトリウム水溶液を加えた。析出した固体を濾取した後、シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)で精製することにより、標記化合物(243mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:466(M+H)
実施例72:酢酸(1−{3−クロロ−5−[1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]ピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エステル
Figure 2015096499

実施例36に記載されているN−[5−クロロ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(88mg)のピリジン(3ml)溶液に室温下で4−ジメチルアミノピリジン(4.8mg)、無水酢酸(0.05ml)を加え、同温にて攪拌した。反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣を水で希釈し酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製し、得られた固体をエタノールで懸濁洗浄後、60℃にて減圧加熱乾燥し、標記化合物(65mg)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:488(M+H)
実施例73:酢酸(1−{5−[1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−シクロプロピルピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エステル
Figure 2015096499

実施例72において、N−[5−クロロ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの代わりに実施例39の1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シクロプロピル−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(91mg)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(74mg)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:494(M+H)
実施例74:N−{5−クロロ−6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−3−イル}−1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

(1)2,3−ジクロロ−5−ニトロピリジン(600mg)のアセトニトリル(5ml)溶液に室温にて4−ピペリジンエタノール(442mg)およびトリエチルアミン(629mg)を加え、80℃にて1時間攪拌した。反応溶液を室温にまで放冷後、溶媒を留去して得られた残渣に水を加えて希釈し酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去することにより1−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン(880mg)を黄色粘体として得た。MS(ESI)(m/z):286(M+H)+
(2)1−(3−クロロ−5−ニトロピリジン−2−イル)−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン(880mg)のメタノール溶液(50ml)に室温にて塩化鉄(III)(50mg)、活性炭(2.0g)、ヒドラジン1水和物(1.5ml)を加えて2時間還流した。反応液を室温まで放冷し、セライト濾過し溶媒を留去した。得られた残渣に水を加えて希釈しクロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去することにより1−(5−アミノ−3−クロロピリジン−2−イル)−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン(850mg)を紫色固体として得た。MS(ESI)(m/z):256(M+H)+
(3)参考例6の1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(100mg)のジクロロメタン(15ml)溶液に室温にてオキサリルクロリド(0.132ml)およびN,N−ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、室温にて3時間攪拌した後、溶媒ならびに過剰のオキサリルクロリドを留去した。得られた残渣にトルエン(5.0ml)を加え、次いで、1−(5−アミノ−3−クロロピリジン−2−イル)−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン(98.2mg)のピリジン(15ml)溶液を加え、室温で3時間攪拌した。反応終了後、1N水酸化ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製し、得られた固体をエタノールにて洗浄し60℃にて減圧加熱乾燥し、標記化合物(102mg)を黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:474(M+H)
実施例75:N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例46(2)に記載の1−[1−(5−アミノ−3−メチルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−1−メチルエチル−1−オール(0.20g)、参考例24に記載の2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(0.21g)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.17g)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.12g)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.6ml)溶液を、室温下で2時間攪拌した。反応終了後、反応液に水(4ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製後、標記化合物(0.32g)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:488(M+H)
実施例76:N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−3−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3H−イミダゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例75において、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例25の3−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3H−イミダゾール−4−カルボン酸(0.23g)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(0.26g)を淡褐色固体として得た。MS(ESI)m/z:502(M+H)
実施例77:N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例75において、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例26の5−メチル−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(0.23g)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(0.30g)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:504(M+H)
実施例78:5−(4−クロロフェニル)−N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}チオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例75において、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の代わりに5−(4−クロロフェニル)チオフェン−2−カルボン酸(0.11g)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(0.19g)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:470(M+H)
実施例79:2−(4−クロロフェニル)−N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}チオフェン−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例75において、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例27の2−(4−クロロフェニル)チオフェン−4−カルボン酸(0.20g)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(0.17g)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:470(M+H)
実施例80:4−(4−クロロフェニル)−N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}チオフェン−2−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例75において、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の代わりに4−(4−クロロフェニル)チオフェン−2−カルボン酸(0.099g)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(0.15g)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:470(M+H)
実施例81:2−(4−クロロフェニル)−N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}チアゾール−5−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例75において、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例28の2−(4−クロロフェニル)チアゾール−5−カルボン酸(0.20g)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(0.27g)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:471(M+H)
実施例82:2−(4−クロロフェニル)−N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}チアゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例75において、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例29の2−(4−クロロフェニル)チアゾール−4−カルボン酸(0.20g)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(0.30g)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:471(M+H)
実施例83:4−(4−クロロフェニル)−N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}チアゾール−2−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例75において、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例30の4−(4−クロロフェニル)チアゾール−2−カルボン酸(0.20g)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(0.30g)を黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:471(M+H)
実施例84:5−(4−クロロフェニル)−N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}チアゾール−2−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例75において、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例31の4−(4−クロロフェニル)チアゾール−2−カルボン酸(0.20g)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(0.17g)を黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:471(M+H)
実施例85:2−(4−クロロフェニル)−N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボキサミド
Figure 2015096499

実施例75において、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の代わりに参考例32の2−(4−クロロフェニル)−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(0.10g)を用いて、同様の反応・処理をすることにより標記化合物(0.069g)を淡褐色固体として得た。MS(ESI)m/z:455(M+H)
試験例1:マウス脾細胞をリコンビナントマウスインターロイキン−23(rm−IL−23)で刺激した際に誘導されるIL−17産生に対する作用
培地としては、RPMI1640培地(シグマ−アルドリッチ社製)を用い、50単位/mL ペニシリンGカリウム/50μg/mL ストレプトマイシン(ギブコ社製)及び50μmol/L 2−メルカプトエタノール(シグマ-アルドリッチ社製)を添加し、さらに、56℃で30分間の非働化処理をしたウシ胎児血清(FCS、セルカルチャーテクノロジー社製)を10%加えて試験に使用した。また、被験化合物はジメチルスルホキシドに溶解させた後、10%FCS含有RPMI1640培地で目的の濃度に希釈して使用した。6〜7週齢の雄性DBA/1Jマウス(日本チャールス・リバー株式会社)から脾臓を無菌的に摘出して、脾細胞の単一細胞浮遊溶液を調製した。0.83%の塩化アンモニウム水溶液とpH7.65のTris−HCl緩衝液を9対1で混合した溶液を用いて、低張処理によって溶血させた。10%FCS含有RPMI1640培地を使用して調製した細胞浮遊液を、2×10細胞/ウェルで、平底の96ウェルマイクロテストプレート(コースター社製)に添加した。さらに、最終濃度が1〜1000nmol/Lになるように培地で希釈した被験化合物、および最終濃度が1nmol/Lになるように培地で希釈したrm−IL−23(R&Dシステムズ社)を添加し、37℃、5%二酸化炭素、95%空気の条件下で72時間培養した。培養終了後、培養上清を採取し、上清中のIL−17産生量をELISA法にて測定した。上清を採取した後、WST−8(生化学工業)を10μL/ウェル添加し、37℃、5%二酸化炭素、95%空気の条件下で4時間培養した後に、マイクロプレートリーダーで450nmの吸光度(O.D.値)を測定し、細胞の生存性の指標とした。各種濃度の被験化合物を添加したウェルのIL−17産生量及びO.D.値の平均値から下記の式により抑制率を算出した。
抑制率(%)=(1−(被験化合物添加時の平均値)/(被験化合物非添加時の平均値))×100
また、抑制率を縦軸に濃度を横軸にプロットすることによって得られた用量反応曲線をもとに、直線回帰によって被験化合物非添加時の50%の値に抑制する化合物の濃度(IC50)(nmol/L)を求めた。結果については、下表に示した。
Figure 2015096499
試験例2:hERG電流に及ぼす影響
媒体はジメチルスルホキシドを使用し、試験細胞はhERG導入HEK293(Cytomyx社)で一旦培養し小分けして液体窒素内にて凍結保存した。本試験では融解し継代培養している細胞で継代数30代までのものを使用した。細胞培養においては炭酸ガス培養器 BNP−110M(タバイエスペック株式会社)を使用し、温度37±1℃,炭酸ガス濃度5.0±0.5%、培養液の組成は10%牛胎児血清(非働化済み)、1mmol/Lピルビン酸ナトリウム、0.1mmol/L非必須アミノ酸およびペニシリン(100U/mL)/ストレプトマイシン(100μg/mL)を含むMEM(Minimum Essential Medium)を基本とし、これに遺伝子発現細胞を選別するためのG418 Sulphate(インビトロジェン)を400μg/mLの濃度になるよう加えたものを使用した。測定用に作製するディッシュ内には、上記培養液にG418 Sulphate(インビトロジェン)を加えないものを使用した。培養液の試薬製造元はインビトロジェン株式会社である。
測定用細胞の播種については、継代培養している細胞でコンフルエントになったものを1 mmol/L EDTAを含む0.25%(w/w)トリプシン溶液(インビトロジェン社)にて処理し、細胞を剥離後、滅菌済みのコラーゲンコートカバーガラス(IWAKI、AGC テクノグラス)を敷いたディッシュに播種した。培地交換は測定当日を含め適宜行った。
適用経路は灌流法で行った。所定の濃度になるよう被験物質を溶解させた細胞外液(組成:塩化ナトリウム:137mmol/L、塩化カリウム:4mmol/L、HEPES:10mmol/L、塩化カルシウム:1.8mmol/L、塩化マグネシウム:1mmol/L、グルコース:10mmol/L、水酸化ナトリウム溶液にてpH7.4±0.1に調整)で細胞を灌流(流速:約4mL/min)することにより行った。灌流時間については被験物質適用液に切り替え後4分経過した時点で作用が認められなければ、次の濃度を灌流した。作用が認められた場合は、その最大反応が得られるまで灌流した。ただし、作用が認められた場合でも、低濃度の最長灌流時間は10分間とした。適用例数は1例以上とし、細胞播種後、炭酸ガス培養器内で静置させ、カバーガラスに接着したものを使用した。
測定方法はホールセルクランプ法にて行った。細胞は,細胞外液(組成:塩化ナトリウム:137mmol/L、塩化カリウム:4mmol/L、HEPES:10mmol/L、塩化カルシウム:1.8mmol/L、塩化マグネシウム:1mmol/L、グルコース:10mmol/L、水酸化ナトリウム溶液にてpH7.4±0.1に調整)にて灌流した(灌流速度:約4mL/min)。ガラス電極は抵抗値2〜6MΩのものを用い、電極内には、電極内液(組成:塩化カリウム:130mmol/L、塩化マグネシウム:1mmol/L、EGTA:5mmol/L、HEPES:10mmol/L、ATP:5mmol/L、水酸化カリウム溶液にてpH7.2±0.1に調整)を充填した。細胞は,電極下のパッチ膜を破ったのち,パッチクランプ用ソフト(pCLAMP9(Axon CNS)、Molecular Devices)を介してパッチクランプ用アンプ(EPC8、HEKA)により−80mVに膜電位を固定した。下図のように+20mV、持続時間1.5秒および、−40mV、持続時間1.5秒の試験パルスを15秒に1回持続的に与えた。テール電流のピーク値が500pA以上の安定した電流が得られたのち1分以上経過してから、被験物質を適用した。細胞および細胞を播種したカバーガラスは,適用毎に取り替えた。灌流槽内の灌流液温度は24±2℃とした。
<試験パルス>
Figure 2015096499
得られた電流はパッチクランプ用アンプを介してパッチクランプ用ソフトにてコンピュータ上に記録した。評価項目はテールピーク電流とした。
テールピーク電流の解析は解析ソフト(Clampfit 9 [Axon CNS],MolecularDevices)を用いて行った。適用直前および各濃度の被験物質適用液による暴露終了時のそれぞれ2波形について解析を行い、テール電流のピーク値を求めた。いずれのデータも以下の式に従い抑制率を求めた。
抑制率(%)=100−[適用後の電流値/適用前の電流値]×100
濃度が1μMにおける各被験物質の抑制率を下表に示す。
Figure 2015096499
試験例3:DBA/1JマウスにおけるII型コラーゲン誘発関節炎に対する作用
ウシII型コラーゲン(コラーゲン技術研修会から購入)200μgを結核死菌H37Raを含むフロイントの完全アジュバント(シグマ−アルドリッチ社製)と混合して作製したエマルジョンを、6〜7週齢の雄性DBA/1Jマウス(日本チャールス・リバー株式会社)の尾根部皮下に免疫し、初回免疫の3週間後に、同様に調製した同量のエマルジョンを追加免疫することによって関節炎を発症させた。被験化合物を、0.5%カルボキシメチルセルロース(シグマ−アルドリッチ社製)に懸濁または溶解させて、1〜10mg/kg体重の用量で、経口ゾンデを用いて、追加免疫の当日から3週間、1日1回反復経口投与した。本モデルにおいて、四肢の関節炎の症状について、それぞれ以下の判断基準に基づいて0から4のスコアで評価した:0、変化なし;1、1つの関節のみの浮腫;2、2つ以上の関節の浮腫、あるいは足全体の軽度の浮腫;3、足全体の重度の浮腫;4、足全体の重度の浮腫と関節の強直、不動化。なお、それぞれのマウスの関節炎のスコアは、四肢のスコアの合計で表した(最大:16点)。最終投与の翌日に、軟X線撮影装置(株式会社オーミック)を使用してマウスの四肢の軟X線写真を撮影し、顕微鏡下での観察によって関節破壊を評価した。四肢のそれぞれの指において、関節破壊を認めない場合を0点、1ヵ所以上の関節破壊を認めた場合を1点として判定し、各マウスの関節破壊スコアを、四肢のそれぞれの指のスコアの合計(最大:20点)で表した。関節炎スコアおよび関節破壊スコアについて、各群(n=6〜9)ごとに平均値および標準誤差で表し、媒体のみを投与した群を対照として、ダネット多重比較法で統計解析し、p値が0.05以下の場合、有意であると判定した。代表的な化合物は下表に示した用量で有意な関節炎抑制作用を示した。
Figure 2015096499
試験例4:HepG2細胞を用いた肝細胞毒性評価
培養液はイーグルMEM培地 (Invitrogen,11875−093)に10% Fetal Bovine Serum(FBS:56℃,30分間非働化済みInvitrogen,10082−147),0.1mM Non−Essential Amino Acids(NEAA:Invitrogen,11140−050),1mMピルビン酸ナトリウム (PyNa:Invitrogen,11360−070)を添加して調製し、使用前に37℃に加温して用いた。
細胞は対数増殖期のヒト肝癌由来のHepG2細胞株(DS Pharma Biomedical)を用いた。継代時の細胞数は,75cm培養フラスコで1〜5×10cell/15mLとし、細胞の状態に応じて約1週間毎に継代した。継代は,細胞をD−PBS(−)(invitrogen,14190−144)10mLでリンス後,0.25%Trypsin−1mM EDTA(Invitrogen,25200−056)1mLを添加し,10分間処理(37℃,5%CO)した後,培養液9mLを添加して回収,遠心分離(1000rpm×5分間,4℃)した。0.4%トリパンブルー溶液(Invitrogen,15250−061)の染色により細胞数を計測後,培養液で所定の細胞数に希釈し,37℃,5%COの条件下で培養した。
細胞播種については、75cmフラスコで培養したHepG2細胞をD−PBS(−)10mLでリンス後,0.25%Trypsin−1mM EDTA(1mL)を添加し,10分間処理した(37℃,5%CO)。新しい培養液9mLを添加して50mL遠心管に回収し,遠心分離した(1000rpm×5分間,4℃)。上清を捨て,新しい培養液で懸濁し,ピペッティングにより充分に単細胞化した。0.4%トリパンブルー染色後,血球計算盤を用いて細胞数を計測し,所定の細胞密度に細胞浮遊液を調製した(24時間暴露の場合:1×10,48時間暴露の場合:5×10cells/mL)。96ウェルClear bottom black microplate(Corning,3603)に細胞浮遊液を1ウェルあたり100μLずつ添加した(n=3,24時間::1×10,48時間:5×10cells/100μL/well)のち約24時間,37℃,5%COの条件下で前培養した。
被験物質ストック原液は,目的とする最大濃度の200倍液を調製し,適宜,超音波処理を行い,均一化した。このストック原液は−20℃で保存した。使用直前にストック原液を融解し、DMSOで希釈して濃度を20mM〜20μM(公比3,計7濃度)とし,その後,培養液で100倍希釈し2倍濃度被験物質含有培養液を調整した。したがって,培養液中へのDMSO最終添加濃度の上限は,原則として0.5%(v/v)である。
溶媒対照群,陽性対照群を測定プレートごとに設定した。陽性対照物質としてクロルプロマジン(和光純薬工業、033−10581)を用いた(最終濃度 24時間:20μM,48時間:15μM)。20mMストック溶液を融解後,培養液で希釈し,2倍濃度クロルプロマジン含有培養液を調製した。
被験物質処理については,被験物質または陽性対照物質含有培養液100μLおよび溶媒含有培養液100μLを指定のウェルに添加した。また,培養液200μLをBlank(細胞なし)ウェルに添加した。したがって各ウェルの培養液総量は200μLで,被験物質の最終添加濃度は100μM〜0.1μM(公比3,計7濃度)である。
37℃,5%COの条件下で24または48時間培養した。培養後、培地中の被験物質の析出の有無を倒立型顕微鏡(ニコン,TMS)で観察した。
所定時間培養後,マルチピペットを用いて培養液100μL/ウェルを抜き取り廃棄した。プレートを約30分間室温で静置した後,CellTiter−GloTM試薬(Promega,H7571)100μLを各ウェルに加え、室温,遮光下で2分間攪拌した。次いでそのプレートを室温、遮光下で約10分間静置した。発光強度はマイクロプレートリーダー(ParkinElmer,ARVO SX1420 multilabelcounter)で測定した。
細胞生存率は下記の式から計算し、IC50値はSOFTmax Pro4.0(4-Parameter curve fit,MDS Analytical Technologies)を用いて算出した。
細胞生存率:%Cell viability=[luminesence(被験物質)−luminesence(ブランク)]÷[luminesence(コントロール)−luminesence(ブランク)]×100
各実施例の1μmol/Lにおける細胞生存率を、下表に示した。なお、実施例39の10μmol/Lにおける細胞生存率は、65.8%であった。
Figure 2015096499
試験例5:DNA修復酵素recNレポーター遺伝子を導入したネズミチフス菌TA104株を用いた遺伝毒性試験(Vitotox試験)
(1)ストック菌株作成用試薬,前培養用培地,試験用培地およびEnhancer Reagent(CaCl水溶液)の調製:
ストック菌株作成用の試薬を調製するために、Amp溶液(50mg/mL)およびTet溶液(10mg/mL)を調製後、LB−寒天平板培地(35mg/mL+Amp(100μg/mL)+Tet(20μg/mL))を作成し、また、LB培地(20mg/mL+Amp(100μg/mL)+Tet(20μg/mL))を調製した。次に、前培養LB培地(10 mg/mL)、試験用LB培地(4mg/mL)、Enhancer Reagent(50mg(CaCl・HO)/mL)を調製した。
(2)GenoxおよびCytoxのストック菌株作製:
菌の凍結ストックを融解し,LB−寒天平板培地にストリークして,インキュベータ(TITEC,BIO−SHAKER BR−15)内にて37℃で一晩培養した。シングルコロニーをかきとり,ストック菌株用のLB培地に接種して,インキュベータ(TITEC,BIO−SHAKER BR−15)内にて37℃および160rpmで培養した。OD590=約0.4−0.8の菌液にDMSOを混合し,冷凍保存(−80℃)した。
(3)GenoxおよびCytoxの前培養:
前培養用培地(−Enhancer Reagent)で各菌液を希釈後、前培養用培地(+Enhancer Reagent)に希釈した菌液を植菌した。インキュベータ(TITEC,BIO−SHAKER BR−15)内にて37℃および160rpmにて培養した。
(4)Vitotox試験:
分光光度計(GEヘルスバイオサイエンス,NovaSpec Plus)にて前培養菌液のOD590を確認した。このときOD590が0.4−0.8を満たした場合は培養を終了し,使用するまで氷冷下で保存した。OD590が0.4−0.8に満たない場合は再培養した。OD590が0.8を超えた場合は試験に使用しなかった。
陽性対照調製液を以下の通り調製した。4−Nitroquinoline N−oxide(4NQO):0.04,0.02,0.01,0.005,0.0025μg/mL(最終濃度:4,2,1,0.5,0.25ng/mL)。Benzo[a]pyrene(B[a]P):0.04,0.02,0.01,0.005,0.0025mg/mL(最終濃度:4,2,1,0.5,0.25μg/mL)。次に被験物質調製液を調製した。被験物質調製液の析出の有無を確認し、調製液が溶液の場合は調製した最高濃度を最高用量とし,析出があった場合はピペッティング可能な均一懸濁液を最高用量とした。
蛍光および発光光度計(Thermo Labsystem,Fluoroskan Ascent FL),プレートおよび試験用培地を準備した後に、以下のとおりGenoxおよびCytox反応液の調製を行った。各菌液についてOD590が約0.03となる様に希釈係数ならびに試験用培地,前培養菌液,Enhancer ReagentおよびS9 mixの必要量を算出した。Enhancer Reagentは試験用培地と前培養菌液の全量10mLに対して40uL、S9 mixは試験用培地と前培養菌液の全量9 mLに対して1mLを必要とする。必要量の試験用培地,前培養菌液およびEnhancer Reagentを混合した。必要量のS9 mixを加えたGenoxおよびCytox反応液(+S9),並びに加えないGenoxおよびCytox反応液(−S9)を調製した。
コントロール群、被験物質群、陽性対照群に分けてウェルプレートを配置し、それぞれのウェルに溶媒対照液,被験物質調製液および陽性対照調製液を分注した。
蛍光および発光光度計内の温度が30℃であることを確認し、自動分注機(バイオテック,Multidispenser EDR−384SII)または384 12ch ピペットにてGenoxおよびCytox反応液を加えた。蛍光および発光光度計に上記のウェルプレートをセットし,各ウェルの発光量(Relative Light Unit,以下RLU)測定を開始した。なお,発光量は15分毎に17ポイント測定をした。
(5)各パラメータの算出方法
以下の通り各パラメータを算出した。
4NQOおよびB[a]Pの各用量における,GenoxおよびCytoxのMax S/N ratioと,Genox/Cytox ratioを算出した。溶媒対照の,GenoxおよびCytoxのMax RLUを算出した。被験物質の各用量における,GenoxおよびCytoxのMax S/N ratioとGenox/Cytox ratio を算出した。
S/N ratio:各ポイントの各用量 RLU/Vehicle RLU
Genox/Cytox ratio:Genox Max S/N ratio/Cytox Max S/N ratio
(6)試験成立基準および判定基準:
陽性対照:4NQO(4ng/mL)およびB[a]P(4μg/mL)でGenox/Cytox ratioが1.5以上で、溶媒対照のGenoxおよびCytoxのMax RLUが基準値以上(背景データを基に設定)であれば試験成立とした。
以下のA〜Cの条件より総合的に判断し,DNA障害性ありと判定する場合を陽性とした。
A. DNA障害性
・Genox/Cytox ratioが1.5以上で,少なくとも3以上の用量で用量依存的に増加している場合,DNA障害性ありとする。
・Genox/Cytox ratioが1.5以上となった場合でも,GenoxとCytoxの両方で高い値が得られている場合は評価の対象としない
・Genox/Cytox ratioが1.5以上となった場合でも,GenoxのMax S/N ratioが1前後の場合は評価の対象としない
B. 細胞毒性
・S/N ratioが0.8以下に減少している場合,細胞毒性があるとして評価の対象としない。ただし、全てのデータに対してRLUを確認し,明らかにアーティファクトであることを確認した場合は再試験を実施する。
C. 再試験実施基準
・1用量のみでGenox/Cytox ratioが1.5を超えた場合は用量の幅を狭めて再試験
・GenoxおよびCytoxのどちらかでS/N ratio>0.8の用量を4用量以上確保できない場合は用量を下げて再試験
・低用量でGenoxのS/N ratioに微増が認められ,用量と逆相関が認められるときは用量を下げて再試験
・GenoxとCytoxの両方で高いS/N ratioが得られた場合は用量を下げて再試験
上記試験方法に従い、実施例39の代謝物である1−(5−アミノ−3−シクロプロピルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オールの遺伝毒性を評価したところ、陰性の結果を得た。
試験例7 イヌ単回投与毒性試験
イヌ,TOYOビーグル(北山ラベス株式会社、本郷ファーム)の雄雌各4匹で試験を実施した。入荷時月齢は5ヵ月齢で、投与開始時月齢は10ヵ月齢であった。飼料は300g/day,DS−A(オリエンタル酵母工業),飲用水は水道水とした。群分けは一般状態および臨床検査結果が良好と判断された雌雄各々について検疫番号順に動物番号を割付し群分けを行った。
投与液は、媒体として0.5w/v% HPMC水溶液を用い、必要量の被験物質を用量群毎に事前に秤量し,投与当日に乳鉢法により所定濃度に調製した。投与容量は、5mL/kg(投与日に測定した体重に基づき算出)とした。投与方法は50mLのディスポーザブルシリンジ(テルモ)に先端がカプセル型をした特注カテーテル(夏目製作所)を装着して、単回強制経口投与した。
群構成は下記の通りとした。
Figure 2015096499

*媒体:0.5w/v% HPMC水溶液
用量設定についてはマウスにおけるCIAモデルでの有効用量に対して用量ベースで概ね3〜10倍を低用量とし,公比約3で中・高用量を設定した。
観察・測定項目としては、下記の通りとした。
一般状態の観察は、投与日については投与前およびTK採血時に観察し,投与日以外は午前中1回/1日とした。体重測定は投与前期間(第−5日,第−1日),投与日および投与翌日に実施した。
給餌は毎日行い、摂餌量は給餌翌朝の残餌量から摂餌量g/dayを算出した。投与日の給餌は投与後4時間の採血終了後に行った。血液学的検査および血液化学的検査実施の前日(第−5日,第1〜3日)については,夕方(17:00〜19:00)残存している飼料を回収した。
血液学的検査は全動物について,投与4日前および投与後24時間(投与前期間中はそれに相当する時間帯)に橈側皮静脈よりEDTA−2K加採血管(ベノジェクトII真空採血管,テルモ)を用いて約1mL採取した血液を用いて下記項目を測定した。
測定項目:赤血球数(RBC),ヘモグロビン濃度(Hb),ヘマトクリット値(Ht),平均赤血球容積(MCV),平均赤血球血色素量(MCH),平均赤血球血色素濃度(MCHC),網赤血球率,網赤血球数,血小板数(PLT),白血球数(WBC),白血球型別百分率,白血球型別数。
血液化学的検査は全動物について,投与4日前,投与後24時間,投与後48時間および投与後72時間(投与前期間中はそれに相当する時間帯)に橈側皮静脈より血清分離剤入り採血管(ベノジェクトII真空採血管,テルモ)を用いて血液約3mL採取し,遠心分離(3,000rpm,約4℃,10分間)して得られた血清を用いて下記項目を測定した。
AST(GOT),ALT(GPT),アルカリ性ホスファターゼ(ALP),総ビリルビン(TBil),総蛋白(D_TP),アルブミン(D_Alb),アルブミン/グロブリン比(A/G:計算値),尿素窒素(UN),クレアチニン(CRE),血糖(Glu),総コレステロール(TC),リン脂質(PL),トリグリセライド(TG),カルシウム(Ca),無機リン(IP),ナトリウム(Na),カリウム(K),クロール(Cl)
TK測定は全動物について投与後1,2,4,8,24,48および72時間に橈側皮静脈からEDTA−2K加採血管(ベノジェクトII真空採血管,テルモ)を用いて血液約1mL採取した。投与の期間に得られた血漿について血漿中の被験化合物濃度をLC/MS/MS法で測定した。また,Cmax,AUC0−24,AUC0−infinityおよびTmaxを算出した。
上記方法に従い、実施例39の評価を行ったが,いずれの用量においてもALT,AST,TBil等肝障害に関わる血液化学検査値をはじめとして,一般状態,体重,摂餌,血液学および血液化学検査で投薬起因の変化は認められなかった。
本発明の式(I)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩と製薬上許容される添加剤とからなる医薬組成物は、T細胞からのサイトカインの産生に対して優れた抑制作用を有するものであり、種々の疾患、特に関節リウマチや自己免疫疾患、炎症及びアレルギー性疾患の治療薬として有用な医薬となりうる。

Claims (15)

  1. 下記一般式(I)
    Figure 2015096499

    {式中、
    Xは、N、又はCであり、
    Yは、N、N-RY、S、又はC-RYであり
    Zは、N、N-RZ、S、又はC-RZであり、
    Wは、N、N-RW、S、又はC-RWであり、
    ただし、X、Y、Z、Wの少なくとも1つは、N又はSであり、
    RY、RZ及びRWは、それぞれ独立に選択される、水素原子、アルキル基、ハロアルキル基、又はシクロアルキル基であり、
    R1は、ハロゲン原子、アルキル基、シアノ基、又はシクロアルキル基であり、
    nは、0-2の整数を示し、
    Hetは、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロサイクル基、又はヘテロアリール基であり、
    R2、R3及びR4は、それぞれ独立に選択される、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、又はシクロアルキル基であり、
    iは、0-3の整数を示し、
    Dは、下記一般式で表されるいずれかの基であり、
    Figure 2015096499

    R5及びR6は、それぞれ独立に選択される、水素原子、ヒドロキシ基、シアノ基、置換されていて良いアルキル基、置換されていて良いアルコキシ基、置換されていて良いシクロアルキル基、-L-NR7aR7b、-L-NR7a-CO-R7b、-L-CO-NR7aR7b、又は-L-O-CO-R7cであるか[式中、R7a及びR7bは、それぞれ独立に選択される、水素原子又はアルキル基を示し、R7cは、アルキル基又はフェニル基であり、Lは、結合、又は、-(CRARB)j-である(式中、jは1-4の整数であり、RA及びRBは、それぞれ独立に選択される、水素原子又はアルキル基を示す。)]、又は
    R5及びR6は適宜、一緒になって、置換されていて良いシクロアルキル基、又は置換されていて良いヘテロサイクル基を形成する基を示す。}で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩と製薬上許容される添加剤とからなる医薬組成物。
  2. Hetがアリール基又はヘテロアリール基である請求項1に記載の医薬組成物。
  3. nが1である請求項1又は2に記載の医薬組成物。
  4. Dが、下記一般式のいずれかで表される基である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物。
    Figure 2015096499
  5. XがNである請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  6. R1がアルキル基又はシクロアルキル基である請求項1〜5のいずれかに記載の医薬組成物。
  7. 下記一般式(I)a
    Figure 2015096499

    {式中、
    Yは、N又はC-RYであり、
    RY及びRZは、それぞれ独立に選択される、水素原子、アルキル基、ハロアルキル基、又はシクロアルキル基であり、
    R1は、ハロゲン原子、アルキル基、シアノ基、又はシクロアルキル基であり、
    nは、0-2の整数を示し、
    Hetは、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロサイクル基、又はヘテロアリール基であり、
    R2、R3及びR4は、それぞれ独立に選択される、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、又はシクロアルキル基であり、
    iは、0-3の整数を示し、
    Dは、下記一般式で表されるいずれかの基であり、
    Figure 2015096499

    R5及びR6は、それぞれ独立に選択される、水素原子、ヒドロキシ基、シアノ基、置換されていて良いアルキル基、置換されていて良いアルコキシ基、置換されていて良いシクロアルキル基、-L-NR7aR7b、-L-NR7a-CO-R7b、-L-CO-NR7aR7b、又は-L-O-CO-R7cであるか[式中、R7a及びR7bは、それぞれ独立に選択される、水素原子又はアルキル基を示し、R7cは、アルキル基又はフェニル基であり、Lは、結合、又は、-(CRARB)j-である(式中、jは1-4の整数であり、RA及びRBは、それぞれ独立に選択される、水素原子又はアルキル基を示す。)]、又は
    R5及びR6は適宜、一緒になって、置換されていて良いシクロアルキル基、又は置換されていて良いヘテロサイクル基を形成する基を示す。
    }で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩と製薬上許容される添加剤とからなる医薬組成物。
  8. Hetがアリール基又はヘテロアリール基である請求項7に記載の医薬組成物。
  9. nが1である請求項7又は8に記載の医薬組成物。
  10. Dが、下記一般式で表される基である、請求項7〜9のいずれか1項に記載の医薬組成物。
    Figure 2015096499
  11. R1がアルキル基又はシクロアルキル基である請求項7〜10のいずれかに記載の医薬組成物。
  12. 下記群から選ばれる化合物又はその薬理学的に許容される塩と製薬上許容される添加剤とからなる医薬組成物。
    N−[5−シクロプロピル−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
    N−[6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−5−メチルピリジン−3−イル]−5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
    1−(4−クロロフェニル)−N−[6−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−5−メチルピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
    N−{5−シクロプロピル−6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−3−イル}−1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
    酢酸(1−{5−[1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−シアノピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エステル;
    1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シアノ−6−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
    N−{6−[4−(1−メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
    N−[5−クロロ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
    1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シクロプロピル−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
    酢酸[2−(1−{5−[1−(4−クロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド]−3−シアノピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)エチル]エステル;
    1−(4−クロロフェニル)−N−[6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−5−メチルピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
    1−(4−クロロフェニル)−N−[5−シアノ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
    N−[5−シアノ−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−5−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
    1−(5−シアノピリジン−2−イル)−N−{6−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イル]−5−メチルピリジン−3−イル}−1H−ピロール−3−カルボキサミド;
    1−(4−クロロフェニル)−N−{5−シアノ−6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−3−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド。
  13. IL−17産生抑制薬である請求項1〜12のいずれかに記載の医薬組成物。
  14. 自己免疫疾患の予防薬及び/又は治療薬である請求項1〜12のいずれかに記載の医薬組成物。
  15. 関節リウマチの予防薬及び/又は治療薬である請求項1〜12のいずれかに記載の医薬組成物。
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