JP4903123B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、配線基板(インタポーザ)を使用しないウエハレベルCSP(Chip Size/Scale Package)等の半導体装置の製造方法に関する。
従来、半導体パッケージ、例えば、シリコンチップを樹脂により封止した、いわゆるデュアル・インライン・パッケージ(Dual Inline Package) やクァド・フラット・パッケージ(Quad Flat Package) では、樹脂パッケージの側面部や周辺部に金属リードを配置した周辺端子配置型が主流である。
これに対し、CSP(チップスケールパッケージ)、特に「ウエハレベルCSP」(以下、WLCSPという場合がある)と呼ばれる半導体パッケージでは、ウエハ上に、絶縁樹脂層、配線層、封止層などを形成し、さらにはんだバンプを形成した後、ダイシングにより複数のチップを得る。
WLCSPでは、前記チップがそのままのサイズでパッケージの施された半導体チップとなるため、その占有面積を狭くすることができ、高密度実装が可能である。WLCSPは、半導体チップに形成されたはんだバンプを用いて外部の回路基板に実装される。この種の半導体チップには、「ポスト」と呼ばれる導電性の柱状部材を設け、この柱状部材の端面に端子部を形成した構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一般的に、半導体パッケージとプリント基板等との熱膨張率は相違しているので、熱膨張率の相違に基づく応力が半導体パッケージの端子に集中する。この時、柱状の樹脂ポストを持つCSPにおいて、ポストを高く形成することにより、その応力が分散しやすくなる(例えば、特許文献2参照)。
このように樹脂ポストを配することで、信頼性が向上するが、樹脂ポストの存在により再配線の配置に制約が生じる。すなわち、図8に示すように、傾斜部を持つ樹脂ポスト100が存在する場合、樹脂ポスト100近辺に再配線110を形成するとマスク設計上は直線でも屈曲した配線となり、設計通りに作製することが困難である。
一方、電子機器の高機能化や高密炭化を牽引するのはLSIの高集積化そしてその実装技術の革新によるところが大きく、QFP、BGA(Ball Grid Array) 、CSP、3次元実装等、半導体パッケージの高密炭化が進む中で高密度配線が必要となる。
WLCSPにおいてチップの小型化及び端子数の増加に対応するには再配線の微細化が必要である。しかしながら、従来よりも微細な再配線を形成するには多大な開発工数を要する。また、2層配線を形成する場合、2つの配線層の間に配される絶縁樹脂層の厚みが厚くなるほど、段差が大きくなり、2つの配線層を結合させる微細孔(ビア)の形成が困難となっていた。
WLCSPにおいてチップの小型化及び端子数の増加に対応するには再配線の微細化が必要である。しかしながら、従来よりも微細な再配線を形成するには多大な開発工数を要する。
特開2004−207368号公報 再公表00/077844号公報
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、ウエハレベルCSPにおいて、傾斜面を有する樹脂ポストが存在する場合であっても、該樹脂ポスト近辺に微細な再配線を高密度に形成することができ、チップの小型化及び端子数の増加に対応することが可能な半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の半導体装置の製造方法は、少なくとも一面に電極を備えた半導体基板上に、第一配線層を形成する工程Aと、前記半導体基板上であって前記第一配線層の一部に少なくとも重なるように、面状をなす第一頂部を備えた突起状の第一樹脂ポストを形成する工程Bと、少なくとも前記第一頂部上に第二配線層を形成する工程Cと、を備え、前記工程Bと前記工程Cとの間に、前記第一樹脂ポストの周囲の少なくとも一部に、第一樹脂ポストよりも離れたところの上面が前記第一頂部よりも低くなるような形態として、絶縁樹脂からなり微細孔を有する第一傾斜層を形成する工程Dを、さらに備えたことを特徴とする
発明の請求項に記載の半導体装置の製造方法は、請求項1において、前記工程Cの後に、前記微細孔を通じて前記第一配線層と前記第二配線層とを電気的に接続する工程Eを、さらに備えたことを特徴とする
本発明の半導体装置の製造方法では、半導体基板上に形成した第一配線層の一部に少なくとも重なるように、面状をなす第一頂部を備えた突起状の第一樹脂ポストを形成し、少なくとも前記第一頂部上に第二配線層を形成している。このように第一配線層に重なるように樹脂ポストを形成することで、樹脂ポストの応力緩和能力を保ちつつ、樹脂ポスト周辺の制約がなくなるだけでなく、樹脂ポスト直下にも再配線を形成できるため、該樹脂ポスト近辺に微細な再配線を高密度に形成することができる。ゆえに、本発明によれば、ウエハレベルCSPにおいて、チップの小型化及び端子数の増加に対応することが可能な半導体装置の製造方法を提供することができる。
以下、本発明に係る半導体装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明により製造された半導体装置の一例を示す模式的な断面図である。また、図2は、図1に示す半導体装置において、樹脂ポストと該樹脂ポストの周辺に配された配線層を示す模式的な斜視図である。
半導体装置1A(1)は、一面に電極3が配された半導体基板2と、半導体基板2の一面上に配され電極3を露出する開口部4aを備えた絶縁樹脂層4と、絶縁樹脂層4上に配され電極3と電気的に接続された第一配線層(導電部)5と、絶縁樹脂層4上であって第一配線層5の一部に少なくとも重なるように配され、面状をなす第一頂部6bを備えた突起状の第一樹脂ポスト6B(6)と、半導体基板2の一面側であって第一樹脂ポスト6B(6)の周囲の少なくとも一部に配され微細孔7a(ビア)を備えた第一傾斜層7と、少なくとも第一頂部6b上に配された第二配線層8B(8)と、第二配線層8B(8)が配された第一頂部6bに載置されたはんだバンプ9B(9)と、封止層10と、を備えている。
特に、この半導体装置1では、第一配線層5に重なるように第一樹脂ポスト6B(6)を形成している。このように第一配線層5に重なるように第一樹脂ポスト6B(6)を形成することで、樹脂ポストの応力緩和能力を保ちつつ、樹脂ポスト周辺の制約がなくなるだけでなく、樹脂ポスト直下にも再配線を形成できるため、該樹脂ポスト近辺に微細な再配線を高密度に形成することが可能となった。たとえば、他の第一樹脂ポスト6A(6)の第一頂部6aから微細孔7a(ビア)に向けて第一傾斜層7上に第二配線層8A(8)を設けることにより、第一配線層5を、電極3と他の第一樹脂ポスト6A(6)との間を真っ直ぐに繋ぐ最短路とすることができる。これにより、設計の自由度が向上し、高い応力緩和能力を持ちながら再配線を高密度化することができる。その結果、ウエハレベルCSPにおいて、チップの小型化及び端子数の増加に対応することが可能である。
半導体基板2は、シリコンウエハ等の半導体ウエハでもよく、半導体ウエハをチップ寸法に切断(ダイシング)した半導体チップであってもよい。半導体基板2が半導体チップである場合は、まず、半導体ウエハの上に、各種半導体素子やIC、誘導素子等を複数組、形成した後、チップ寸法に切断することで複数の半導体チップを得ることができる。
電極3は、半導体基板2上に形成された電子部品(図示せず)に電気的に接続される電極である。この電極3は、例えば、アルミニウム、銅、クロム、チタン、金、チタン−タングステン合金等の導電性を有する金属により構成されている。
絶縁樹脂層4は、電極3と整合する位置に形成された開口部4aを有する。絶縁樹脂層4は、例えばポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等からなり、その厚さは例えば1〜30μmである。
絶縁樹脂層4は、例えば回転塗布法、印刷法、ラミネート法などにより形成することができる。また開口部4aは、例えばフォトリソグラフィ技術を利用したパターニングなどにより形成することができる。
第一配線層5は、電極3とはんだバンプ9とを電気的に接続する再配線層(アンダーパス)である。第一配線層5の一端部は、開口部4aを介して絶縁樹脂層4を貫通し、電極3と電気的に接続されている。また、第一配線層5の他端部は、第一傾斜層7の微細孔7aを通じて第二配線層8と電気的に接続されている。
第一配線層5は、例えば、銅、クロム、アルミニウム、チタン、金、チタン−タングステン合金等が好適に用いられ、その厚みは2〜40μmが好ましく、さらに好ましくは5〜20μmである。これにより十分な導電性が得られる。第一配線層5は、例えば、電解銅めっき法等のめっき法、スパッタリング法、蒸着法、または2つ以上の方法の組み合わせにより形成することができる。
第一樹脂ポスト6は、絶縁樹脂層4上であって第一配線層5の一部に少なくとも重なるように形成された略円錐台状の絶縁性の樹脂で、例えば、ポリイミド系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂(シリコーン)、ノボラック樹脂等の絶縁性樹脂により構成される形態が好ましい。
はんだバンプ9は、共晶はんだ、鉛を含まない高温はんだ等を用いることができる。はんだバンプ9は、例えば、はんだボール搭載法、電解はんだめっき法、はんだボール搭載法、はんだペースト印刷法、はんだペーストディスペンス法、はんだ蒸着法等により形成することができる。
第一傾斜層7は、第一配線層5の端部と整合する位置に形成された微細孔7a(ビア)を有する。第一傾斜層7は、例えばポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂等の絶縁樹脂からなり、その厚さは例えば1〜30μmである。
特に、この半導体装置1において、この第一傾斜層7は、第一樹脂ポスト6よりも離れたところの上面が前記第一頂部6aよりも低くなるような(すなわち、第一傾斜層7の上面が半導体基板2に対して傾斜した)形態を有している。これにより半導体装置1がプリント基板に実装され応力が発生した場合には、突部である樹脂ポストによりその応力が分散される。特に、第一傾斜層7は、第一樹脂ポスト6よりも離れたところの上面が前記第一頂部6aよりも低くなるような形態を有しているので、第一樹脂ポスト6のすべての周囲が第一傾斜層7にて固定されておらず、第一樹脂ポスト6が変形し易くなっている。つまり、樹脂ポストを構成する樹脂製の突部が変形し易くなっている。このため、応力分散の効果がより一層高いものとなっている。
第一傾斜層7は、例えば回転塗布法、印刷法、ラミネート法などにより形成することができる。また微細孔7aは、例えばフォトリソグラフィ技術を利用したパターニングなどにより形成することができる。
第二配線層8は、電極3とはんだバンプ9とを電気的に接続する再配線層(アンダーパス)である。第二配線層8の一端部は、開口部7aを介して第一傾斜層7を貫通し、第一配線層5と電気的に接続されている。また、第二配線層8の他端部は第一樹脂ポスト6上に形成され、はんだバンプ9と電気的に接続されている。
第二配線層8は、例えば、銅、クロム、アルミニウム、チタン、金、チタン−タングステン合金等が好適に用いられ、その厚みは2〜40μmが好ましく、さらに好ましくは5〜20μmである。これにより十分な導電性が得られる。第二配線層8は、例えば、電解銅めっき法等のめっき法、スパッタリング法、蒸着法、または2つ以上の方法の組み合わせにより形成することができる。
ここで、この半導体装置1では、図1に示すように、絶縁樹脂層4の表面から、第一樹脂ポスト6の上面またはランド部を除く第二配線層8の下面までの高さをhとし、絶縁樹脂層4の表面からランド部下面までの高さをhとすると、h>hが成り立つ。
図9に示すように、従来の半導体装置では、絶縁樹脂層4の表面から、上部配線層108の下面までの高さをhとし、絶縁樹脂層4の表面から絶縁樹脂層107の下面までの高さをhとするとh、hについて、h=hが成り立つ。すなわち、2層配線を形成する場合、2つの配線層105,108の間に配される絶縁樹脂層107の厚みが厚くなるほど段差が大きくなり、微細孔(ビア)や配線の形成が困難であった。これに対し、この半導体装置1では、微細孔7a(ビア)の形成部における段差が小さいので、樹脂ポストの高さが高くなっても微細孔7aを容易に形成可能となった。
また、半導体装置1は、前記第一樹脂ポスト6及び前記電極3が埋設されるように、前記半導体基板2の一面側に配された封止層10を、さらに備えていることが好ましい。
封止層10は、電子部品、電極3および第一樹脂ポスト6を保護するためのもので、例えば、ポリイミド系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂(シリコーン)等により構成され、その厚みは5〜50μm程度である。
このとき、封止層10は、第一樹脂ポスト6よりも離れたところの上面が前記第二頂部6aよりも低くなるような形態を有することが好ましい。これにより半導体装置1がプリント基板に実装され応力が発生した場合には、突部である第一樹脂ポスト6によりその応力が分散される。特に、封止層10が、第一樹脂ポスト6よりも離れたところの上面が前記第一頂部6aよりも低くなるような形態を有することで、第一樹脂ポスト6のすべての周囲が封止層10にて固定されておらず、樹脂ポストが変形し易くなる。つまり、樹脂ポストを構成する樹脂製の突部が変形し易くなっている。このため、応力分散の効果がより一層高いものとなっている。
このような封止層10は、例えば、感光性ポリイミド系樹脂等の感光性樹脂をフォトリソグラフィ技術によりパターニングすることによって形成することができる。なお、封止層10の形成方法は、この方法に限定されるものではない。
次に、このような半導体装置1A(1)の製造方法について説明する。
本発明の半導体装置の製造方法は、少なくとも一面に電極3を備えた半導体基板2上に、第一配線層5を形成する工程Aと、前記基板上であって前記第一配線層5の一部に少なくとも重なるように、面状をなす第一頂部6aを備えた突起状の第一樹脂ポスト6を形成する工程Bと、少なくとも前記第一頂部6a上に第二配線層8を形成する工程Cと、を備えることを特徴とする。
図3及び図4は、本発明の半導体装置の製造方法において各工程を示す模式的な断面図である。
本発明では、基板上に形成した第一配線層5の一部に少なくとも重なるように、面状をなす第一頂部6bを備えた突起状の第一樹脂ポスト6B(6)を形成し、少なくとも前記第一頂部6b上に第二配線層8B(8)を形成している。このように第一配線層5に重なるように樹脂ポストを形成することで、樹脂ポストの応力緩和能力を保ちつつ、樹脂ポスト周辺の制約がなくなるだけでなく、樹脂ポスト直下にも再配線を形成できるため、該樹脂ポスト近辺に微細な再配線を高密度に形成することができる。これにより本発明では、ウエハレベルCSPにおいて、チップの小型化及び端子数の増加に対応することが可能な半導体装置の製造方法を提供することができる。
以下、各工程について詳細に説明する。
(1)初めに、図3(a)に示すように、半導体基板2上に真空蒸着法やスパッタ法等により導電性を有する金属膜を成膜し、この金属膜をパターニングすることにより半導体基板2上の所定位置に電極3を形成する。
また、半導体基板2上に、窒化珪素等からなるパッシベーション膜(図示せず)を形成する。このパッシベーション膜の上記電極3に整合する位置には開口部が形成されており、電極3が露出している。
(2)次に、図3(b)に示すように、半導体基板2の一面上に絶縁樹脂層4を形成する。
絶縁樹脂層4は、電極3と整合する位置に形成された開口部4aを有する。絶縁樹脂層4は、例えばポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等からなり、その厚さは例えば1〜30μmである。
絶縁樹脂層4は、例えば回転塗布法、印刷法、ラミネート法などにより形成することができる。また開口部4aは、例えばフォトリソグラフィ技術を利用したパターニングなどにより形成することができる。
(3)次に、図4(c)に示すように、絶縁樹脂層4上に、第一配線層5を形成する(工程A)。
絶縁樹脂層4上に、蒸着法、塗付法、化学気相成長法、無電解めっき法などによりシード層(図示せず)を形成する。
シード層は、絶縁樹脂層4との密着性を確保するための密着層となる下層と、第一配線層5の形成時の給電に使用される給電層となる上層とから構成される。また、シード層は、第一配線層5が絶縁樹脂層4に侵入拡散するのを防止するものである。第一配線層5が絶縁樹脂層4に侵入拡散すると、密着性が著しく損なわれる。
密着層には、例えば、クロム、チタン、チタン−タングステン合金、ニッケルなどの金属が用いられ、その厚みは10〜3000nmであることが好ましい。
給電層には、例えば、銅、クロム、アルミ、チタン、チタン−タングステン合金、金などが用いられ、その厚みは100〜3000nmであることが好ましい。
密着層と給電層からなるシード層の厚みは、110〜6000nmの範囲にすることが望ましい。特に、密着層の厚みが10nm未満であると、第一配線層5が絶縁樹脂層4に侵入拡散する虞がある。また、密着層の厚みが3000nmを越えると、密着層のパターニングをする手間がかかるため好ましくない。
さらに、シード層上にレジスト開口部を有するレジストを形成し、レジスト開口部にめっき成長することによって第一配線層5を形成した後、レジストを除去する。この際、レジストの膜厚は、成長させるめっきからなる第一配線層5より厚くすることが好ましい。めっき処理の方法としては、電解めっきおよび無電解めっきの両方式を利用することができる。
次いで、シード層上であって、めっきが形成されていない領域をエッチング除去し、絶縁樹脂層4を露出させる。なお、不要な領域のシード層を除去するためには、エッチング液を用いるエッチング法以外に、プラズマを用いる乾式エッチング法も利用できる。
このようにして形成される第一配線層5の厚みは3〜50μmであることが好ましい。
(4)次に、図3(d)に示すように、絶縁樹脂層4上であって第一配線層5の一部に少なくとも重なるように、面状をなす第一頂部6bを備えた突起状の第一樹脂ポスト6B(6)を形成する(工程B)。その際、第一樹脂ポスト6B(6)の近傍にあって、第一配線層5とは接触せず、絶縁樹脂層4上に直接、他の第一樹脂ポスト6A(6)も形成する。他の第一樹脂ポスト6A(6)は概ね、第一樹脂ポスト6B(6)と同様の断面形状を有するものとする。
スピンコート法、キャスティング法、ラミネート法、ディスペンス法等により、半導体基板2の全面に感光性の液状樹脂を塗布・乾燥して樹脂層を形成し、この樹脂層をフォトリソグラフィ技術によってパターニングし、面状をなす第一頂部6a、6bを備える円錐台状の第一樹脂ポスト6A、6B(6)を形成する。なお、フォトリソグラフィの過程においてポジ型レジストを用いることによって、第一樹脂ポスト6を円錐台状に形成することができる。
このようにして形成される第一樹脂ポスト6の厚みは2〜100μm程度、直径は50〜500μm程度である。
(5)次に、図3(e)に示すように、前記第一樹脂ポスト6の周囲の少なくとも一部に、第一樹脂ポスト6よりも離れたところの上面が前記第一頂部6a、6bよりも低くなるような形態として、絶縁樹脂からなり微細孔7aを有する第一傾斜層7を形成する(工程D)。
スピンコート法、ラミネート法、キャスティング法、ディスペンス法等により、半導体基板2の上面にポリイミド系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂(シリコーン)等の絶縁性の液状樹脂を塗布し、その後、塗布樹脂層を露光して硬化させ、第一傾斜層7を形成する。なお、第一配線層5の端部と整合する位置には微細孔7a(ビア)を形成しておく。この微細孔7aは、例えばフォトリソグラフィ技術を利用したパターニングなどにより形成することができる。
本発明により製造された半導体装置1において、プリント基板に実装され応力が発生した場合には、突部である樹脂ポストによりその応力が分散される。特に、第一傾斜層7は、第一樹脂ポスト6よりも離れたところの上面が前記第一頂部6aよりも低くなるような形態を有しているので、第一樹脂ポスト6のすべての周囲が第一傾斜層7にて固定されておらず、樹脂ポストが変形し易くなっている。つまり、樹脂ポストを構成する樹脂製の突部が変形し易くなっている。このため、応力分散の効果がより一層高いものとなっている。
(6)次に、図4(a)に示すように、少なくとも前記第一頂部6a、6b(6)上に第二配線層8A、8B(8)を形成する(工程C)。
第二配線層8は、上述した第一配線層5と同様にして形成することができる。また、Cuめっき層上に、例えばNiおよびAuめっき層を、該第二配線層8上に形成するはんだバンプ9の濡れ性向上のために形成しても良い。
(7)次に、第二配線層8を電極3と電気的に接続する。
この工程は通常、上記工程Cと同時に行われる。すなわち、第二配線層8A、8B(8)を一緒に形成する際に、微細孔7a内にもめっき層を形成することで、第一配線層5と第二配線層8A(8)とを電気的に接続される。その結果、第二配線層8が、電極3と電気的に接続される。
なお、この工程は図4(a)に示すように、多段階に分けて行ってもよい。すなわち、たとえば、まず第二配線層8B(8)のみを形成する。次に、第一傾斜層7の厚み方向に延びる微細孔7aを形成し、微細孔7aの底部に第一配線層5の一部が露呈された状態とした後、前記第二配線層8A(8)を形成する。これにより、第一傾斜層7に形成された微細孔7aを通じて前記第一配線層5と前記第二配線層8とを電気的に接続する(工程E)。その結果、第二配線層8が、電極3と電気的に接続される。
(8)次に、図4(b)に示すように、封止層10を形成する。
その後、第一傾斜層7及び第二配線層8上に封止層10を形成する。封止層10は、例えば感光性ポリイミド系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂(シリコーン)等の感光性樹脂を、スピンコート法やラミネート法を用い、フォトリソグラフィ技術によりパターニングすることによって形成することができる。
その際、樹脂ポストの頂部を覆う位置に第二配線層8を少なくとも露出するような開口部10aを封止層10に設ける。なお、開口部10aの直径は、露光時に用いるフォトマスクの開口径によって調整することができる。封止層10の厚みは5〜50μm程度である。
(9)次に、図4(c)に示すように、はんだバンプ9を形成する。
次いで、封止層10の開口部10aにより露出された第二配線層8上に、はんだボール搭載法、電解はんだめっき法、はんだペースト印刷法、はんだペーストディスペンス法、はんだ蒸着法等によりはんだボールを形成する。その後、リフロー炉を用いてはんだボールを溶融させ、第二配線層8上に、はんだバンプ9を形成する。
以上のようにして図1に示したような半導体装置1A(1)が得られる。
このようにして製造される半導体装置1では、第一配線層5に重なるように第一樹脂ポスト6を形成している。このように第一配線層5に重なるように第一樹脂ポスト8を形成することで、樹脂ポストの応力緩和能力を保ちつつ、樹脂ポスト周辺の制約がなくなるだけでなく、樹脂ポスト直下にも再配線を形成できるため、該樹脂ポスト近辺に微細な再配線を高密度に形成することが可能となった。すなわち、第一配線層5を電極3と第一樹脂ポスト6との間の真っ直ぐな最短路とすることができる。これにより、設計の自由度が向上し、高い応力緩和能力を持ちながら再配線を高密度化することができる。その結果、ウエハレベルCSPにおいて、チップの小型化及び端子数の増加に対応することが可能である。
なお、上述した実施形態では、樹脂ポストの周囲に第一傾斜層7を形成した場合を例に挙げて説明したが、本発明では、図5に示す半導体装置1B(1)のように、第一傾斜層7は無くても構わない。ただし、この場合、第二配線層8を形成した(工程C)後、第一配線層5の端部に第二配線層8を直接接合する(工程F)ことが好ましい。なお。この工程は第二配線層8の形成と同時に行っても構わない。
この半導体装置1Bにおいても、絶縁樹脂層4の表面から、第一樹脂ポスト6の上面またはランド部を除く第二配線層8の下面までの高さをhとし、絶縁樹脂層4の表面からランド部下面までの高さをhとすると、h>hが成り立つ。このように、この半導体装置1Bでは、2層配線において段差がないので、配線を容易に形成可能である。
また、上述した実施形態では、樹脂ポストを一層構造とした場合を例に挙げて説明したが、本発明では、図6及び図7に示すように、樹脂ポストを2層構造とすることができる。
図6及び図7は、第一樹脂ポスト6を内包するように、該第二頂部20aを備えた突起状の第二樹脂ポスト20を形成したものである。これにより、絶縁樹脂層4上に第一配線層5、第一頂部6a上に第二配線層8、第二頂部20上に第三配線層21をそれぞれ形成することができる。その結果、再配線をさらに高密度化することができる。
次に、このような2層構造の樹脂ポストを備えた半導体装置の製造方法について説明する。
上述した半導体装置1Aの製造方法において説明した(1)〜(6)までは同様にして行うことができるので、説明は省略する。ただし、(6)工程Cにおいて、第二配線層8を第一樹脂ポスト6上に形成する。
第二配線層8を形成した後、第一樹脂ポスト6を内包するように、面状をなす第二頂部20aを備えた突起状の第二樹脂ポスト20を形成する(工程G)。第二樹脂ポスト20の形成は、上述した第一樹脂ポスト6と同様にして行うことができる。
なお、第二樹脂ポスト20の形成後、該第二樹脂ポスト20の周囲の少なくとも一部に、第二樹脂ポスト20よりも離れたところの上面が前記第二頂部20aよりも低くなるような形態として、絶縁樹脂からなる第二傾斜層22を形成する(工程I)ことが好ましい(図7参照)。この第二傾斜層22の形成は、上述した第一傾斜層7と同様にして行うことができる。
次に、少なくとも前記第二頂部20a上に第三配線層21を形成する(工程H)。この第三配線層21の形成は、上述した第一配線層5と同様にして行うことができる。
このようにして製造される半導体装置では、設計の自由度がさらに向上し、再配線をより高密度化することができる。その結果、ウエハレベルCSPにおいて、チップの小型化及び端子数の増加に対応することが可能である。
以上、本発明の半導体装置の製造方法について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
本発明は、半導体装置の製造方法について広く適用可能である。
本発明により製造された半導体装置の一例を示す断面図。 図1に示す半導体装置において、樹脂ポストと該樹脂ポストの周辺に配された配線層を示す斜視図。 本発明に係る半導体装置の製造方法の一例を工程順に示す断面図。 図3に続く各工程を順に示す断面図。 本発明により製造された半導体装置の他の一例を示す断面図。 本発明により製造された半導体装置において、2層構造とした樹脂ポストと、該樹脂ポストの周辺に配された配線層の一例を示す斜視図。 本発明により製造された半導体装置において、2層構造とした樹脂ポストと、該樹脂ポストの周辺に配された配線層の他の一例を示す斜視図。 従来の半導体装置において、樹脂ポストと該樹脂ポストの周辺に配された配線層の一例を示す斜視図。 従来の半導体装置において、2層配線を形成した場合の段差の一例を示す断面図。
符号の説明
1(1A、1B) 半導体装置、2 半導体基板、3 電極、4 絶縁樹脂層、5 第一配線層、6(6A、6B) 第一樹脂ポスト、6a、6b 第一頂部、7 第一傾斜層、7a 微細孔(ビア)、8(8A、8B) 第二配線層、9(9A、9B) はんだバンプ、10 封止層。

Claims (2)

  1. 少なくとも一面に電極を備えた半導体基板上に、第一配線層を形成する工程Aと、
    前記半導体基板上であって前記第一配線層の一部に少なくとも重なるように、面状をなす第一頂部を備えた突起状の第一樹脂ポストを形成する工程Bと、
    少なくとも前記第一頂部上に第二配線層を形成する工程Cと、を備え
    前記工程Bと前記工程Cとの間に、前記第一樹脂ポストの周囲の少なくとも一部に、第一樹脂ポストよりも離れたところの上面が前記第一頂部よりも低くなるような形態として、絶縁樹脂からなり微細孔を有する第一傾斜層を形成する工程Dを、さらに備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記工程Cの後に、前記微細孔を通じて前記第一配線層と前記第二配線層とを電気的に接続する工程Eを、さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
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